JPH11107392A - 木造建築物の床下換気構造 - Google Patents

木造建築物の床下換気構造

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JPH11107392A
JPH11107392A JP26896697A JP26896697A JPH11107392A JP H11107392 A JPH11107392 A JP H11107392A JP 26896697 A JP26896697 A JP 26896697A JP 26896697 A JP26896697 A JP 26896697A JP H11107392 A JPH11107392 A JP H11107392A
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JP
Japan
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ventilation
base
foundation
underfloor
continuous footing
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Application number
JP26896697A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Sakota
知明 迫田
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TOSHIN HOUSING CO Ltd
Original Assignee
TOSHIN HOUSING CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基礎の施工が簡単で、床下全体の換気を風の吹
きだまりなく円滑に行うことができる木造建築物の床下
換気構造を提供する。 【解決手段】これは、布基礎1の上に木製水平角材とし
ての土台2が緊結された木造建築物の床下換気構造であ
る。布基礎1の上面が全て平坦な水平面で形成され、布
基礎1の上面に当接する土台2の下面に多数の換気用溝
4が、一定間隔で土台2の横断方向に床下の内外を連通
して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物におけ
る床下の換気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】木造建築物の床下の換気は、一般に、布
基礎の上面の一部に矩形の開口部を設け、布基礎の上に
木製水平材としての土台をのせることにより、その部分
に換気口を形成し、その換気口を通して換気を行ってい
る。このような布基礎上に形成する換気口は、通常、基
礎の長さが5m以内の間隔毎に、300 cm2 の開口面積を
有するように形成されることが法令等で規定され、一般
的には、300 cm2 の開口面積を持つ1個の換気口が4m
間隔で形成され、換気口にはスクリーン金物がはめ込ま
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの種
の換気構造は、換気口を布基礎上に開口部として形成す
るため、コンクリート基礎を作る際の形枠の施工が複雑
となり、また配筋が開口部分で切断されるため、強度低
下を招く恐れがあって補強を必要とする場合があった。
【0004】また、従来の基礎部分に形成する換気口
は、基礎の長さが4m間隔毎に1個、300 cm2 の開口面
積を持って比較的大形に形成されるため、床下への動物
等の侵入を阻止するために、大形のスクリーン金物をは
め込む必要があった。また、大形の換気口が4mという
比較的広い間隔で配置されることになるため、床下に
は、風の吹きだまりができ易い等の問題があった。
【0005】更に、このような従来の大形の換気口は、
集中的に形成されるため、換気口の外側付近にプロパン
ガスボンベ等の障害物が置かれた場合、換気の悪化が顕
著に発生し、また、大形の換気口は大雨の際、雨水が進
入し易いという問題もあった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、基礎の施工が簡単で、床下全体の換気を風の吹きだ
まりなく円滑に行うことができる木造建築物の床下換気
構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の木造建築物の床下換気構造は、布基礎の上
に木製水平角材としての土台が緊結された木造建築物の
床下換気構造であって、布基礎の上面が全て平坦な水平
面で形成され、布基礎の上面に当接する土台の下面に多
数の換気用溝が、一定間隔で土台の横断方向に床下の内
外を連通して形成されていることを特徴とする。
【0008】ここで、換気用溝の深さ、幅、及び数は、
各換気用溝の真上の土台の高さが105mm以上となり、
4000mm当たりの土台に形成される換気用溝の総開口
面積が300cm2 以上となるように、設定することがで
きる。
【0009】また、土台の断面の高さが135mm、断面
の幅が105mmの場合、換気用溝の幅を50〜70mm、
その深さを25〜30mm、4000mm当たりの土台に形
成される換気用溝の数を26個とすることができる。
【0010】
【作用・効果】このような構成の床下換気構造では、従
来のものと比較して、布基礎に換気口を形成しないた
め、基礎を施工する際、換気口用の形枠が不要となっ
て、形枠の施工が簡単となる。また、基礎内部の配筋が
換気口により切断されないため、基礎の強度が増すと共
に、配筋の補強も不要となり、配筋作業を簡単化するこ
とができる。
【0011】また、換気用溝が土台に一定間隔で分散し
て配置されるため、建築物の床下の周囲全体に渡って多
数の換気用溝が配置されることになり、これらの換気用
溝を通して床下の換気が行われるため、風の吹きだまり
がなく、床下の換気を良好に行うことができる。
【0012】また、従来の布基礎に大形の換気口を設け
たものでは、土台の継ぎ手の位置、柱の位置、アンカー
ボルトの位置を換気口の真上位置から外す必要があった
が、本発明では、土台の下面に多数の換気用溝が一定間
隔で分散して配置されるため、土台の継ぎ手、アンカー
ボルト、及び土台上の柱の位置は、考慮する必要がな
く、任意の位置に設定することができる。
【0013】更に、換気口が建物の周囲に分散されるた
め、建物の外側にプロパンガスボンベ等の障害物を置い
ても、それによる換気の悪化は小さく、また、大形の換
気口のように、大雨の際、雨水が進入し易いという問題
も生じない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は木造建築物の布基礎1と土
台2の部分斜視図を示している。布基礎1の上に木製水
平角材としての土台2が載置され、アンカーボルト3に
より緊結される。この布基礎1の上面は、全て平坦な水
平面で形成され、布基礎1の上面に当接する土台2の下
面には、多数の換気用溝4が、一定間隔で土台2の横断
方向に床下の内外を連通するように形成される。
【0015】布基礎1は、基礎の配置に応じて地盤を掘
って根切り底を作り、その底に割りぐり石を敷き、その
上に捨コンクリートを打設する。そして、捨コンクリー
トの上に形枠を布基礎の形状に合わせて組み付け、形枠
内に所定の配筋を配置した状態で、形枠内にコンクリー
トを打ち、全ての上面を平坦な水平面とし換気口を有し
ない布基礎1を形成する。
【0016】このような布基礎1は、従来の布基礎と比
較して、換気口を形成しないため、換気口用の形枠が不
要となって、形枠の施工が簡単となる。また、内部の配
筋が換気口により切断されないため、強度が増すと共
に、配筋の補強も不要となり、配筋作業を簡単化するこ
とができる。
【0017】土台2には、図2に示すように、例えば1
05mm×135mmの断面を有する木製角材が使用され
る。土台2の長さは、布基礎1の直線部分の長さに応じ
て決まるが、床下換気口の開口面積は、法令等により、
布基礎5m当たり300cm2 以上と規定され、通常、布
基礎4m当たり300cm2 の開口面積の換気口を設ける
のが一般的である。そこで、この実施例では、土台2の
長さが4000mmのものについて説明する。
【0018】図3に示すように、4000mmの長さの土台2
の下面には、25×60mmの開口面積を有する換気用溝
4が、80mmの間隔で合計26個形成される。26個の
換気用溝4の開口面積は、25×60×26=390cm
2 となるから、通常の木造住宅で要求される上記の床下
換気口の開口面積(4m〜5m毎に300cm2 以上)は
満足される。
【0019】また、木造住宅における土台の断面寸法
は、法令等によれば、105×105mm以上であり、換
気用溝4の深さ(高さ)が25mmでその真上の土台2の
高さが135−25=110mmであるから、土台2の断
面形状が105×105mm以上の条件は満足する。ま
た、105mm×135mmの断面を有する土台の場合、換
気用溝4の深さは最大で30mmとすることができる。つ
まり、換気用溝4の深さは、土台の強度上などから30
mmを上限とし、この場合、換気用溝4の真上の土台の高
さは135−30=105mmであるから、105×10
5mm以上の条件は満足する。
【0020】また、上記では、換気用溝4の幅は60mm
としたが、土台2にかかる柱軸力や最大引抜力の計算値
から、換気用溝4の幅は50〜70mmが実施可能であ
る。換気用溝4の幅が50mm未満では必要な換気口の開
口面積が得られず、幅が70mmを超えると、土台に必要
な柱軸力や最大引抜力に対する強度が不足する恐れがあ
る。
【0021】ところで、土台が側土台の場合、その側部
に間仕切り土台が直角に当接する部分があり、そこでは
側土台の換気用溝が塞がれる可能性があり、また、アン
カーボルトが換気用溝を貫通した場合、その溝を塞ぐ可
能性がある。このような場合には、換気用溝4の幅を7
0mmと最大に設定すれば、開口面積不足の問題は生じな
い。
【0022】すなわち、25×70mmの換気用溝を、4
000 mm当たり26個形成した場合、25×70×26=
455cm2 となり、4000 mm当たりの開口面積は455
cm2となる。従って、この4000 mm当たりの開口面積
は、規定の開口面積300cm2より155cm2 多くな
り、1個当たりの換気用溝4の開口面積は25×70=
17.5cm2 であるから、6か所の換気用溝4が塞がれ
た場合でも、455−6×17.5=350cm2 の開口
面積が得られるから、規定の開口面積300cm2 以上を
確保することができる。
【0023】このように、下面に26個の換気用溝4を
一定間隔で設けた土台2は、平坦な水平面として形成さ
れた布基礎1の上面に載置され、アンカーボルト3によ
り緊結される。そして、土台2上には軸組の柱が所定位
置に立設される。
【0024】建物の荷重は柱を介して土台2にかかるた
め、従来では、基礎上に大形の換気口を設けた場合、土
台強度の低下を回避するために、換気口の上方に土台の
継ぎ部や柱が位置しないように注意する必要があった。
【0025】しかし、上記の床下換気構造では、従来の
換気口よりかなり小形の換気用溝4を土台2の下面に分
散して形成しているため、土台の継ぎ部や柱の位置は土
台の強度に影響せず、任意に決めることができる。
【0026】また、上記のように、25×60mm=15
cm2 、最大でも30×70mm=21cm2 の開口面積をも
った換気用溝4は、従来の基礎上の換気口に比べれば、
遥かに小形のため、従来の大形のスリーン金物は不要と
することができる。
【0027】また、土台4m当たり合計26個の換気用
溝4が一定間隔で分散して配置されるため、建築物の床
下の周囲全体に渡って多数の換気用溝が配置されること
になり、これらの換気用溝を通して床下の換気が行われ
るから、風の吹きだまりがなく、床下の換気を良好に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す基礎と土台部分の斜
視図である。
【図2】土台の拡大部分斜視図である。
【図3】土台の正面図である。
【符号の説明】
1−布基礎 2−土台 3−アンカーボルト 4−換気用溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布基礎の上に木製水平角材としての土台
    が緊結された木造建築物の床下換気構造であって、 該布基礎の上面が全て平坦な水平面で形成され、該布基
    礎の上面に当接する土台の下面に多数の換気用溝が、一
    定間隔で土台の横断方向に床下の内外を連通して形成さ
    れていることを特徴とする木造建築物の床下換気構造。
  2. 【請求項2】 前記換気用溝の真上の土台の高さが10
    5mm以上となり、4000mm当たりの土台に形成される
    該換気用溝の総開口面積が300cm2 以上となるよう
    に、該換気用溝の深さ、幅、及び数が設定されることを
    特徴とする請求項1記載の木造建築物の床下換気構造。
  3. 【請求項3】 土台の断面の高さが135mm、該断面の
    幅が105mmの場合、換気用溝の幅が50〜70mm、そ
    の深さが25〜30mm、4000mm当たりの土台に形成
    される該換気用溝の数が26個である請求項1又は2記
    載の木造建築物の床下換気構造。
JP26896697A 1997-10-01 1997-10-01 木造建築物の床下換気構造 Pending JPH11107392A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002242325A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Sumitomo Forestry Co Ltd 小屋組みの断熱構造
JP2020190174A (ja) * 2019-05-14 2020-11-26 株式会社おいたて工務店 ダクト、換気システム、及び建物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002242325A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Sumitomo Forestry Co Ltd 小屋組みの断熱構造
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Effective date: 20020723