JP2010159586A - 土間廻り部の構造及びその施工方法 - Google Patents

土間廻り部の構造及びその施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010159586A
JP2010159586A JP2009002558A JP2009002558A JP2010159586A JP 2010159586 A JP2010159586 A JP 2010159586A JP 2009002558 A JP2009002558 A JP 2009002558A JP 2009002558 A JP2009002558 A JP 2009002558A JP 2010159586 A JP2010159586 A JP 2010159586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
concrete floor
floor
soil
foundation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009002558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5271720B2 (ja
Inventor
Takashige Maebayashi
孝繁 前林
Kyuichi Ideno
久一 出野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Joto Techno Co Ltd
Original Assignee
Joto Techno Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Joto Techno Co Ltd filed Critical Joto Techno Co Ltd
Priority to JP2009002558A priority Critical patent/JP5271720B2/ja
Publication of JP2010159586A publication Critical patent/JP2010159586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5271720B2 publication Critical patent/JP5271720B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 土間廻りにおける、居住部分と床下部分との気密性を高く確保するとともに、土間下の空気を換気でき、湿気によるカビの発生、上がり框材の腐れを防止でき、白蟻の侵入可能性をより低くすることを可能とする土間廻り部の構造を提供すること。
【解決手段】 建物の土間廻り部の構造であって、ベタ基礎上に中空状の柱脚により支持され、当該柱脚と連通する開口が形成されたパネル部を有するコンクリート床形成用部材と、上がり框材を支持する土台と、土台を支持する高さ調整可能な床束と、コンクリート床形成用部材の上面を囲むように配設された板状の縁材と、コンクリート床形成用部材を支持する柱脚内を埋設するように打設されたコンクリート柱と、縁材により囲まれたコンクリート床形成用部材上に所定の厚みを有するように打設されたコンクリート床とを備える土間廻り部の構造。
【選択図】 図9

Description

この発明は、建物の玄関等の土間及び框部分を含む土間廻り部の構造及びその施工方法に関する。
図13は、従来の玄関土間の一般的施工方法を示す断面図である。
ここで用いられている基礎は、いわゆるベタ基礎と呼ばれるものである。
従来の住宅の一般的な玄関土間及びその廻りの構造としては、例えば、図13に示すように、ベタ基礎703上に立設された立ち上がり基礎704で囲まれた玄関土間領域となる領域に嵩上げ用の埋戻土705が盛られ、その上に捨てコンクリート706、さらに、コンクリート床707が打設され、このコンクリート床707の上にタイル用のモルタル708が塗工され、タイル709が並べられたものが挙げられる。
立ち上がり基礎704の天面には、遮蔽型パッキン720が敷設され、その上に土台712が置かれる。土台712の土間側内側面には上がり框材711が取り付けられ、上がり框材711の下であって、上がり框材711とタイル709面と立ち上がり基礎704とで囲まれた隙間710にはモルタルが埋め込まれ、前面にタイル721が立ち上がらせて貼り付けられている。
図13に示した従来の玄関土間の構造では、上がり框材711がコンクリート(モルタル)と接続されているために湿気が滲み上がり、上がり框材711が湿潤状態となり、腐食の原因となる。また、ベタ基礎703と布基礎704の打継ぎ面に生じた僅かな隙間722から白アリが侵入し、埋戻土705等を通って上がり框材711に食害を及ぼす恐れがある。
そこで、本出願人は先に、埋め戻し土を用いずに、土間の下に空間を形成して土間を形成することができるコンクリート床形成用部材を提案している(特許文献1参照)。
特開2007−224526号公報
上記特許文献1のコンクリート床形成用部材は、板状のパネル部と該パネル部に設けられた貫通孔から下方へ延設された中空筒状の柱脚部とを有し、上記パネル部上から生コンクリートを流し込むことでコンクリート床及びコンクリート柱を一体形成するようにしたものであり、コンクリート床の下に空間を形成可能としたものである。
しかしながら、玄関等の土間廻りは、居住部分と床下部分との高い気密性が要求されており、また、土間廻りは、建物の外周から比較的近い位置にあるため、白蟻の侵入可能性をさらに低くする点で未だ改善の余地があった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、土間下の空気を換気でき、湿気によるカビの発生、上がり框材の腐れを防止でき、白蟻の侵入可能性をより低くすることを可能とする土間廻り部の構造及びその施工方法を提供することにある。また、本発明は、土間廻りにおける、居住部分と床下部分との気密性を高く確保することをも目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 建物の土間廻り部の構造であって、
ベタ基礎上に中空状の柱脚により支持され、当該柱脚と連通する開口が形成されたパネル部を有するコンクリート床形成用部材と、
上がり框材を支持する土台と、
上記土台を支持する高さ調整可能な床束と、
上記コンクリート床形成用部材の上面を囲むように配設された板状の縁材と、
上記コンクリート床形成用部材を支持する上記柱脚内を埋設するように打設されたコンクリート柱と、
上記縁材により囲まれた上記コンクリート床形成用部材上に所定の厚みを有するように打設されたコンクリート床と
を備えることを特徴とする土間廻り部の構造。
(1)の発明によれば、コンクリート床形成用部材を支持する柱脚内にコンクリート柱が形成されるとともに、コンクリート床形成用部材の上面には、コンクリート床が形成されているため、コンクリート床形成用部材の下方に空隙部分を形成することができ、従来の一般的な施工方法に比べて埋戻土を不要とでき、しかもコンクリートの使用量を減らすことができる。また、上がり框材を支持する土台を床束で支持するようにしているので、コンクリート床形成用部材の下の空隙部分を建物内部の床下空間と連通させることができる。その結果、土間下を乾燥状態に保つことができ、湿潤による各部部材の腐食や、カビの増殖を抑制することができ、しかも、白蟻の侵入を防止でき、玄関の上がり框材に食害を及ぼすことを防止することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)の建物の土間廻り部の構造であって、
さらに、水平面と該水平面よりも下方に位置する垂直面を有し、上記水平面が上記床束と上記土台との間に介装されるとともに、上記垂直面が上記コンクリート床形成用部材の側面と対峙され、上記垂直面の上部が上記コンクリート床形成用部材の上面よりも上部に突出するように配設された土間堰板を備え、
上記縁材が、上記コンクリート床形成用部材の側面と上記土間堰板の上記垂直面との対峙部において上記コンクリート床形成用部材の上面と上記土間堰板の上記垂直面との境界を覆うように配設されていることを特徴とする。
上記土間堰板としては、水平面と下方へ延設される垂直面を有する断面視L字状の構造を有するものを好ましく用いることができる。
(2)の発明によれば、水平面と垂直面を有する土間堰板が床束上に配置されており、土間堰板の垂直面がコンクリート床形成用部材の側面と対峙され、上記垂直面の上部が上記コンクリート床形成用部材の上面よりも上部に突出するように配設されている。従って、床下の空気がコンクリート床形成用部材上に形成されたコンクリート床の上面を通り抜け、居住部分(玄関)に入り込むことを防止することができる。
このように、(2)の発明によれば、土間廻りにおける、居住部分と床下部分との気密性を高く確保するとともに、土間下の空気を換気でき、湿気によるカビの発生、上がり框材の腐れを防止でき、白蟻の侵入可能性をより低くすることが可能となる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)の建物の土間廻り部の構造であって、
上記上がり框材と上記コンクリート床が打設された土間床面との間に空間が形成されていることを特徴とする。
(3)の発明によれば、上がり框材と上記コンクリート床が打設された土間床面との間に空間が形成されているため、湿気が滲み上がり、上がり框材が湿潤状態となることを防止し、腐食し難くすることができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1の建物の土間廻り部の構造であって、
上記土間床面に、上記土間床面上の水を下方へ排出するための排水口が設けられていることを特徴とする。
(4)の発明によれば、土間床面に、土間床面上の水を下方へ排出するための排水口が設けられているため、仮に土間床面上に水が溜まったとしても、これを外部へと排出することができ、コンクリートが湿潤状態となることを防止できる。その結果、上がり框材をより腐食し難くすることができる。また、土間下に空間が形成されているので、排水口に排水パイプを接続させて排水する場合には、排水パイプを該空間に通すことができ、地中やコンクリートに埋める必要がなくなる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれか1の建物の土間廻り部の構造であって、
上記ベタ基礎に、水を下方へ排出するための水抜栓が設けられていることを特徴とする。
(5)の発明によれば、ベタ基礎に、水を下方へ排出するための水抜栓が設けられているため、土間下方空間に水が溜まった場合に下方へ排出することができ、土間下方空間を乾燥状態に保つことが容易となる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(6) 地盤面に水平なベタ基礎と上記ベタ基礎上に立ち上がり基礎とを打設する基礎打設工程、
上記立ち上がり基礎が設けられていない、土間と床との境界となる箇所に、高さ調整可能な床束を配置し、その上部に土台を載置する土台載置工程、
上記ベタ基礎上、且つ、上記土間となる箇所に、中空状の柱脚により支持され、当該柱脚と連通する開口が形成されたパネル部を有するコンクリート床形成用部材を設置するコンクリート床形成用部材設置工程、
上記コンクリート床形成用部材の上面を囲むように板状の縁材を配設する縁材載置工程、
上記柱脚部の内部にコンクリート柱を打設するとともに、上記コンクリート床形成用部材上に、上記縁材の高さを超えない範囲でコンクリート床を打設するコンクリート打設工程、及び、
上記土台の側面に上がり框材を取り付ける框取付工程
を含むことを特徴とする建物の土間廻り部の施工方法。
(6)の発明によれば、コンクリート床形成用部材を支持する柱脚内にコンクリート柱が形成されるとともに、コンクリート床形成用部材の上面には、コンクリート床が形成されるため、コンクリート床形成用部材の下方に空隙部分を形成することができ、従来の一般的な施工方法に比べて埋戻土を不要にできるとともに、コンクリートの使用量を減らすことができる。また、上がり框材を取り付ける土台を床束により支持するようにしているので、土台コンクリート床形成用部材の下の空隙部分を建物内部の床下空間と連通させることができる。その結果、土間下を乾燥状態に保つことができ、湿潤による各部部材の腐食や、カビの増殖を抑制することができ、しかも、白蟻の侵入を防止でき、玄関の上がり框材に食害を及ぼすことを防止することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(7) 上記(6)の建物の土間廻り部の施工方法において、
上記土台載置工程において、水平面と該水平面よりも下方に位置する垂直面を有する土間堰板を、その垂直面を土間側に向け、上記水平面を介して上記床束の上部に上記土台を載置するとともに、
上記縁材載置工程において、上記縁材を、上記コンクリート床形成用部材の上面と上記土間堰板の上記垂直面又は上記立ち上がり基礎との境界を覆うように配設することを特徴とする。
上記土間堰板としては、水平面と下方へ延設される垂直面を有する断面視L字状の構造を有するものを好ましく用いることができる。また、上記縁材としては、断面視L字型の板状のものを好ましく用いることができる。
(7)の発明によれば、水平面と垂直面を有する土間堰板が床束上に配置され、土間堰板の垂直面がコンクリート床形成用部材の側面と対峙され、上記垂直面の上部が上記コンクリート床形成用部材の上面よりも上部に突出するように配設される。従って、床下の空気がコンクリート床形成用部材上に形成されたコンクリート床の上面を通り抜け、居住部分(玄関)に入り込むことを防止することができる。
このように、(7)の発明によれば、土間廻りにおける、居住部分と床下部分との高い気密性を確保するとともに、土間下の空気を換気でき、湿気によるカビの発生、上がり框材の腐れを防止でき、白蟻の侵入可能性をより低くすることが可能となる。
さらに、上がり框材と上記コンクリート床が打設された土間床面との間に空間が形成されるため、コンクリートの湿気が滲み上がり、上がり框材が湿潤状態となることを防止し、腐食し難くすることができる。
本発明によれば、土間廻りにおける、居住部分と床下部分との気密性を高く確保するとともに、土間下の空気を換気でき、湿気によるカビの発生、上がり框材の腐れを防止でき、白蟻の侵入可能性をより低くすることを可能とする土間廻り部の構造及びその施工方法を提供することができる。
本発明に係るコンクリート床形成用部材を構成するパネル部材を模式的に示す平面図である。 (a)は、図1に示したパネル部材の左側面図であり、(b)は、その右側面図であり、(c)は、図1に示したパネル部材のA−A線断面図である。 (a)は、図1に示したパネル部材の正面図であり、(b)は、図1に示したパネル部材のB−B線断面図である。 (a)は、図1においてCで示す部分の拡大平面図であり、(b)は、その拡大水平断面図であり、(c)は、(a)に示す図面におけるD−D線断面図である。 (a)は、長さ調整用柱脚部を模式的に示す平面図であり、(b)は、その正面図であり、(c)は、その底面図である。 図5(b)に示した長さ調整用柱脚部の縦断面図である。 (a)は、パネル部材の少なくとも外周部の一部に設けられるL字型縁材を模式的に示す平面図であり、(b)は、その右側面図である。 (a)は、土間廻り部の構造における框の下面に設けられる框下見切を模式的に示す平面図であり、(b)は、その右側面図である。 本発明に係る土間廻り部の構造の一例を模式的に示す断面図である。 土間廻り部の構造の他の一例を模式的に示す断面図である。 (a)は、水抜き栓の一例を模式的に示す平面図であり、(b)は、その使用状態を示す縦断面図である。 (a)、(b)は、図11(b)に示した水抜き栓の拡大縦断面図である。 従来の玄関土間の一般的施工方法を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
本実施形態に係る土間廻り部の構造300(図9参照)は、ベタ基礎103上に中空状の柱脚により支持されるコンクリート床形成用部材1と、上がり框材111を支持する土台112と、土台112を支持する高さ調整可能な床束114と、断面視L字状であり、水平面116aが床束114と土台112との間に介装されるとともに、垂直面116bがコンクリート床形成用部材1の側面と対峙され、垂直面116bの上部がコンクリート床形成用部材1の上面よりも上部に突出するように配設された土間堰板116と、コンクリート床形成用部材1の側面と土間堰板116の垂直面116bとの対峙部においてコンクリート床形成用部材1の上面と土間堰板116の垂直面116bとの境界を覆うように配設された板状のL字型縁材60と、コンクリート床形成用部材1を支持する柱脚内を埋設するように打設されたコンクリート柱3と、L字型縁材60により囲まれたコンクリート床形成用部材1上に所定の厚みを有するように打設されたコンクリート床2とを備える。
そこで、以下では、まず、土間廻り部の構造300を構成する各部材について説明することとする。
本実施形態に係るコンクリート床形成用部材1(図9参照)は、パネル部材10(図1〜図4参照)と長さ調整用柱脚部50(図5及び図6参照)とから構成される。そこで、以下では、まず、パネル部材10の構成から説明することとする。
なお、上述した特開2007−224526号公報に開示されたコンクリート床形成用部材でも良好に用いることが可能であるが、本発明では、より精度高く配置することを可能とするコンクリート床形成用部材を用いることとしたものである。
図1は、本発明に係るコンクリート床形成用部材を構成するパネル部材を模式的に示す平面図である。
図2(a)は、図1に示したパネル部材の左側面図であり、図2(b)は、その右側面図であり、図2(c)は、図1に示したパネル部材のA−A線断面図である。
図3(a)は、図1に示したパネル部材の正面図であり、図3(b)は、図1に示したパネル部材のB−B線断面図である。
図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、パネル部材10は、略矩形の平面11aと平面11bとが平面視で上下方向ずれた状態で重ね合わせられた形状の平面部11と、平面11aの外周上部を囲うように設けられた外壁12a及び平面11bの外周下部を囲うように設けられた外壁12bからなる外壁12と、外壁12と連結するリブ14(水平方向に形成された横リブ14a及び垂直方向に形成された縦リブ14b)と、パネル部材10上に略等間隔に配置され、パネル部材10を垂直に貫通する6つの貫通孔20と、リブ14に接する位置に複数設けられた水抜用貫通孔31を有する水抜部30とを備えている。
また、図1に示すように、平面11aの上側面には、上側の外壁12aから水平方向(図1中、上下方向)に延設された受け部33が4つ設けられている。受け部33は、手前側面が開放された中空柱状をしており、内部には、水平方向に延びるガイド34が設けられている。
また図3(a)に示すように、平面11bの下側面(図3(a)中、手前側の面)には、下側の外壁12bから水平方向(図3(a)中、奥手前方向)に延設された差し込み部35が4つ設けられている。差し込み部35は、柱状をしており、外側側面にガイド溝36が設けられている。
4つの差し込み部35は、それぞれ4つの受け部33と対応しており、1のパネル部材10の平面11bの上に、他のパネル部材10の平面11aを重ね、水平方向にスライドさせると、4つの差し込み部35がそれぞれ対応する4つの受け部33に差し込まれ、2つのパネル部材10が接続されることとなる。差し込み部35と受け部33とにより水平方向に接続するため、複数のパネル部材10を接続した際の高さ方向のズレをより少なくすることが可能となる。
また、図1、図2(a)、図3(a)及び図3(b)に示すように、平面11bの左側面には、左側面から突出した雄側の係合部38が3つ等間隔に設けられており、内部には、上下方向(図1中、奥手前方向)に延びるガイド40が設けられている。
また、図2(b)、及び、図3(b)に示すように、平面11bの右側面には、右側面の内側に雌側の係合部42が3つ等間隔に設けられており、外壁12bに上下方向(図2(b)中、左右方向)に延びるガイド溝44が設けられている。3つの雄側の係合部38は、それぞれ雌側の係合部42と対応しており、1のパネル部材10の雄側の係合部38に対して、上側から、他のパネル部材10の雌側の係合部42を係合させることができる。
また、図1に示すように、パネル部材10は、多数の小さな孔からなる水抜き孔(水抜き用の孔)15を備えている。
平面11a及び平面11bがずれた状態で重ね合わせられて(係合されて)いるのは、パネル部材10を縦方向に接続する際、一のパネル部材10の平面11bの上に、他のパネル部材10の平面11aを重ねることができ、その際、継ぎ目の部分の下には、平面11bが存在するため、コンクリートをパネル部材10の上に形成した際、下に漏れることがないからである。
すなわち、パネル部材10の最外周部には外壁12aと外壁12bのいずれかのみが立設されており、パネル部材10の最外周部には段部13が形成されている。この段部13を重ね合わせることにより、多数のパネル部材を組み合わせることができるため、建築現場にてパネル部の面積を拡大して、広いコンクリート床の形状に対応した広い面積のパネル部を簡便に形成することができる。
外壁12の高さはパネル部上に打設されるコンクリートの重量に充分耐え得る程度の強度があればよく、この高さは材料やパネル部の形状によっても異なるが、通常、20〜60mm程度が望ましい。
外壁12と連結するように形成された横リブ14a及び縦リブ14bは、互いに交差するように形成されており、そのため、このパネル部材10自体の強度が高く、コンクリートとの密着性にも優れ、コンクリート床2(図9参照)が充分な強度を有することとなる。また、コンクリートが流し込まれる平面11a上をリブ14により複数に区画することで、コンクリートを流し込んだときの荷重を分散することができ、リブ14や平面11a等の厚みを薄くすることができる。
図1に示したパネル部材10では、横リブ14a及び縦リブ14bは、水平方向と垂直方向に形成されているが、リブの形成方向は、上記態様に限定されるものではなく、一方又は両方が傾斜するように形成されていてもよい。
リブ14の高さはパネル部材10上に打設されるコンクリートの重量に充分耐え得る程度の強度があればよく、この高さは材料やパネル形状、リブ形状によっても異なるが、通常、20〜60mm程度が望ましい。
平面11a及び平面11bの形状は、図1に示す形状に限られるものではなく、設置の対象となる土間床の大きさ、形状に合わせて正方形のほか矩形、菱形、円形、楕円形、三角形、六角形など任意に設定することが可能である。
水抜き孔15は、リブ14により区画された各格子部にそれぞれ設けられており、各格子部に流し込んだコンクリートに含まれる水分を効果的に排出することができる。
水抜き孔15の形状は、図1に示す形状に限られるものではなく、円形のほか矩形、正方形、円形、菱形、楕円形、三角形、六角形など任意に設定することが可能である。
また、各格子部に設けられる水抜き孔15の数は各格子部に1つずつに限定されるものではなく、複数設けられていてもよい。
図1及び図3(b)に示すように、貫通孔20には、パネル部材10の上面から下方へ延設された中空筒状の固定柱脚部21が形成されている。なお、固定柱脚部21は、パネル部材10と一体的に形成されており、貫通孔20に固定されている。固定柱脚部21の下部には、その内壁にネジ溝22が形成されており、長さ調整用柱脚部50(図5及び図6参照)を螺着することができる。
図4(a)は、図1においてCで示す部分の拡大平面図であり、図4(b)は、その拡大水平断面図であり、図4(c)は、図4(a)に示す図面におけるD−D線断面図である。
図4(a)〜図4(c)に示すように、水抜部30は、その一辺がリブ14の一部からなる矩形形状の水抜用貫通孔31と、水抜用貫通孔31の直上であって、リブ14に対して垂直になるように形成された天板32とを備えている。
水抜部30では、水抜用貫通孔31を覆うように、その直上に天板32が存在する。そのため、コンクリート床2(図10参照)をパネル部10上に打設した際には、粘度の低い水が粘度の高い他の成分に比べて速く水抜用貫通孔31を通過する。この作用により、コンクリート床2中に含まれる水分を効率よくパネル下に排出することができる。
また、固化したコンクリートの一部は天板32の下部で固化するため、固化後のコンクリートを持ち上げるような動きが加わった際には、天板32の下部で固化したコンクリートが天板32に引っかかり、コンクリートがずれることを防止することができる。
水抜用貫通孔31の形状は、図4(a)〜図4(c)に示す形状に限られるものではなく、矩形のほか正方形、円形、菱形、楕円形、三角形、六角形など任意に設定することが可能である。
また、コンクリートが流れ出さないような形状であれば、水抜用貫通孔31の形状と、天板32の形状とは同一である必要はなく、例えば、水抜用貫通孔31の形状が矩形で、天板32の形状が楕円であってもよい。
水抜用貫通孔31と天板32との間の距離は、充分な排水能力を有する最低限の距離とすることが望ましく、具体的には、2mm〜10mm程度が望ましい。
パネル部材10の材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、金属材料、樹脂材料等を挙げることができる。金属材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス、鋳鉄等を挙げることができる。セラミックを用いることとしてもよい。樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の合成樹脂、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等のゴム材料を挙げることができる。これらの材料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、上述の樹脂材料に加え、例えば、炭酸カルシウム、ガラス繊維等のフィラーを混合したものを用いてもよい。
この中でも、パネル上に打設されるコンクリートの重量に充分耐え得る程度の強度が必要とされることから、硬質性の材料であることが望ましい。
パネル部材10の材料として樹脂を用いた場合には、射出成形により容易に図1〜図4に示した形状のパネル部材10を形成することができる。また、建築現場で任意の寸法に切断可能であるため、パネル部全体の寸法変更や形状変更を現場に合わせて容易に行うことができる。従って、パネル部材10は、主成分が樹脂からなるものが望ましい。
パネル部材10の各部位を構成する材料の肉厚は、パネル上に打設されるコンクリートの重量に充分耐え得る程度の強度となる厚さが望ましく、この厚さは材料やパネル部の形状によっても異なるが、通常、1〜5mm程度が望ましい。
次に、長さ調整用柱脚部50について説明する。
図5(a)は、長さ調整用柱脚部を模式的に示す平面図であり、図5(b)は、その正面図であり、図5(c)は、その底面図である。
図6は、図5(b)に示した長さ調整用柱脚部の縦断面図である。
図5(a)〜図5(c)に示すように、長さ調整用柱脚部50は、中空筒形状を有しており、外周面には、ネジ溝52が設けられている。ネジ溝52は、固定柱脚部21の内壁に形成されているネジ溝22と対応しており、ネジ溝22にネジ溝52を噛み合わせて回転させることにより、長さ調整用柱脚部50を固定柱脚部21に螺着することができる。長さ調整用柱脚部50を固定柱脚部21に螺着させるため、回転量に応じて柱脚部59(図9参照)全体の長さを微調整することができる。
図6に示すように、長さ調整用柱脚部50の内壁には、上面から中程までにかけて高さ方向に延びる支柱54が4つ形成されており、長さ調整用柱脚部50の強度を強固なものとしている。
長さ調整用柱脚部50の下側には、U字形状の切り欠き56が複数設けられており、切り欠き56同士の間には、外側に突出する転倒防止部58が設けられている。切り欠き56は、柱脚部に流し込んだ生コンクリートに含まれる水分を排出することができる。その幅は任意に設定することが可能であるが、6〜18mm程度が望ましい。
長さ調整用柱脚部50の材料としては特に限定されるものではなく、例えば、金属材料、樹脂材料等を挙げることができる。金属材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス、鋳鉄等を挙げることができる。セラミックを用いることとしてもよい。樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の合成樹脂、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等のゴム材料を挙げることができる。これらの材料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、上述の樹脂材料に加え、例えば、炭酸カルシウム、ガラス繊維等のフィラーを混合したものを用いてもよい。
この中でも、パネル部上に打設されるコンクリートの重量に充分耐え得る程度の強度が必要とされることから、硬質性の材料であることが望ましい。
長さ調整用柱脚部50の材料として樹脂を用いた場合には、射出成形により容易に図5及び図6に示した形状の長さ調整用柱脚部50を形成することができる。
図7(a)は、パネル部材の少なくとも外周部の一部に設けられるL字型縁材を模式的に示す平面図であり、図7(b)は、その右側面図である。
L字型縁材60は、2枚の帯状の板状体61a及び板状体61bからなり、板状体61aと板状体61bとは、互いに長辺部分を接するように垂直に結合している。
後で詳しく説明するが、L字型縁材60は、板状体61aがパネル部10上に配置されるとともに、もう一方の板状体61bがパネル部10と境界を接する立ち上がり基礎104(図8参照)等に密着するように配置される。これにより、パネル部材を載置したときに周囲の壁との間に隙間が生じたとしても、コンクリートの流れ出しを防止することができる。
本発明のL字型縁材の材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、金属材料、樹脂材料等を挙げることができる。金属材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス、鋳鉄等を挙げることができる。セラミックを用いることとしてもよい。樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の合成樹脂、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等のゴム材料を挙げることができる。これらの材料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、上述の樹脂材料に加え、例えば、炭酸カルシウム、ガラス繊維等のフィラーを混合したものを用いてもよい。
この中でも、周囲の壁に不陸があっても、それに追随することができることから、軟質性の材料であることが望ましい。
本発明のL字型縁材の材料として樹脂を用いた場合には、射出成形により容易にL字型縁材を形成できる。また、建築現場で任意の寸法に切断可能であるためL字型縁材の高さ、幅を容易に変更することができる。従って、本発明のL字型縁材は、主成分が樹脂からなるものが望ましい。
L字型縁材各辺の長さは、特に限定されるものでないが、打設するコンクリート床の高さと同じかそれ以上の高さを有することが望ましい。コンクリートがL字型縁材よりあふれ、土間堰板との間に入り込むことを防止するためである。
L字型縁材各辺の肉厚は、材料や形状にもよるが、特に限定されるものでなく、パネル部上に流し込まれる生コンクリートの重量に耐え得る程度の強度があればよい。この厚さはL字型縁材の材料や形状によっても異なるが、通常、0.5〜5mm程度が望ましい。
図8(a)は、土間廻り部の構造における框の下面に設けられる框下見切を模式的に示す平面図であり、図8(b)は、その右側面図である。
框下見切126は、2枚の帯状の板状体126a及び板状体126bからなり、板状体126aと板状体126bとは、互いに長辺部分を接するように垂直に結合している。
後で詳しく説明するが、框下見切126は、上がり框材111の下面に配置され、土間120(図9参照)の上面と土間の下方空間121(図9参照)との間での空気の流れを遮断する。これにより、湿気を含んだ気流が土間120上面に流れ込むことを防止し、結露やカビが発生することを低減することができる。
本発明の框下見切の材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、金属材料、樹脂材料等を挙げることができるが、主成分が樹脂材料からなるものが望ましい。建築現場で任意の寸法に切断可能であるため框下見切の高さや幅を容易に変更することができるからである。樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ塩化ビニル、ナイロン等の合成樹脂、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等のゴム材料を挙げることができる。これらの材料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、上述の樹脂材料に加え、例えば、炭酸カルシウム、ガラス繊維等のフィラーを混合したものを用いてもよい。
この中でも、周囲の壁に不陸があっても、それに追随することができることから、軟質性の材料であることが望ましい。框下見切の材料として樹脂を用いた場合には、射出成形により容易に框下見切を形成できる。
次に、これらの部材を用いて玄関等の土間廻り部の構造、及び、その施工方法について説明する。
本発明において、土間廻り部の構造を形成する方法は特に限定されるものではないが、以下のような方法を採用することが望ましい。
図9は、本発明に係る土間廻り部の構造の一例を模式的に示す断面図である。
ここで用いられている基礎は、いわゆるベタ基礎と呼ばれるものである。
ベタ基礎の施工を行う場合には、建物を建てるべき部位の外殻部や内殻部を所定の幅掘り下げた後、平らにし、建物を建てる部分及びその外縁を含む部分全体に割栗石101と言われる大きめの石を敷き、割栗石101の間に砕石といわれる砂利を敷き詰める。
次に、割栗石101の上に、捨てコンクリート102と言われるコンクリートを打設する。捨てコンクリート102とは、基礎の最下部にあたる下地のコンクリートをいう。捨てコンクリート102は、できるだけ平らにしておく。この捨てコンクリート102の上に、捨てコンクリート102に略平行な図示しない鉄筋と垂直な図示しない鉄筋とを設ける。
さらにその上に鉄筋を含むベース部のコンクリート103(以下、ベタ基礎という)を形成したのち、ベタ基礎103の上に形成される立ち上がり部104(以下、立ち上がり基礎という)を形成するための図示しない型枠を立設し、ベタ基礎103に固定する。
この後、原料コンクリート(以下、生コンクリートという)を型枠に流し込み、数日放置して固化させることにより、立ち上がり基礎104が形成される。この後、型枠を外し、外側に露出する立ち上がり基礎104の外側面に図示しないモルタルを塗工することにより、基礎部分の外側面に化粧を施し、基礎部分の施工工程が終了する。
以上が基礎打設工程である。
なお、ベタ基礎103には、上面に水が溜まった場合に、地中へ排出するための水抜き栓500が設けられていてもよい。水抜き栓500については、後で図面を用いて説明する。なお、図9では、水抜き栓500を設けた場合を示しているが、本発明において水抜き栓は設けられていなくてもよい。水抜栓500が設けられているため、土間下方空間に水が溜まった場合に下方へ排出することができ、土間下方空間を乾燥状態に保つことが容易となる。
ベタ基礎103と立ち上がり基礎104との境界部分には、正面視が横長の矩形、側面視がL字型を有する止水シート115を貼付する。止水シートの材質としては、水(湿気)の透過量が著しく少ないものであれば、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)や各種ポリオレフィン系合成樹脂等を用いることができる。特に、本発明においては、軟質性の材料が望ましい。また、本発明において、止水材は、L字型に射出成形した軟質性の板状体であることが望ましい。止水シート115が貼付されているため、ベタ基礎103と立ち上がり基礎104との境界に隙間が生じたとしても、この隙間から土間の下方空間121に水が侵入することを著しく防止することができる。また、ベタ基礎103と立ち上がり基礎104との境界に隙間が生じたとしても、この隙間から土間の下方空間に白アリ防止が侵入することを防止することができる。
次に、土間堰板設置工程を行う。
この工程において、土間120と床122との境界となる箇所に高さ調整可能な床束114を所定間隔で配置し、その上に土間堰板116を載置する。土間堰板116は、水平面116aと下方へ延設される垂直面116bとを有する断面視L字状であり、水平面116aが床束114上に位置するように載置する。このとき、立ち上がり基礎104の上面と、土間堰板116の上面とが同じ高さとなるように、床束114の高さを調整する。高さ調整可能な床束114としては、従来公知のものを採用することができ、例えば、特許第3394644号公報に記載されている床束を挙げることができる。なお、土間堰板116は、コンクリート床形成用部材1を土間120に設置した際に、垂直面116bがコンクリート床形成用部材1のパネル部材10の側面と対峙し、垂直面116bの上部がパネル部材10の上面よりも上部に突出するものを採用する。この土間堰板116は、建物内部の床下の空気が土間に入り込むことを防止する。
次に、基礎パッキン載置工程を行う。
この工程において、土間120(玄関廻り)の基礎全周に遮蔽型の基礎パッキン118を隙間なく敷設する。具体的には、土間120の外周を構成する立ち上がり基礎104の上面と、土間堰板116の上面とに基礎パッキン118を敷設する。遮蔽型の基礎パッキンとは、通気用の貫通穴がその側面に形成されていない基礎パッキンをいい、従来公知のものを採用することができる。遮蔽型の基礎パッキンとしては、例えば、特開2005−290906号公報に開示されているものを挙げることができる。基礎パッキン118は、建物内部の床下の空気が土間に入り込むことを防止する。
次に、土台載置工程を行う。
この工程において、基礎パッキン118の上面に土台112を載置する。
次に、コンクリート床形成用部材設置工程を行う。
この工程において、複数のパネル部材10(図1〜図4参照)と長さ調整用柱脚部50(図5及び図6参照)とを組み合わせてコンクリート床形成用部材1を形成し、土間120の全面を覆うように設置する。このとき、1のコンクリート床形成用部材1の係合部38(図2(a)参照)と、他のコンクリート床形成用部材1の係合部42(図2(b)参照)とを係合しながら横方向に接続しながら設置する。また、1のコンクリート床形成用部材1の受け部33(図1参照)と、他のコンクリート床形成用部材1の差し込み部35(図3(a)参照)とを接続しながら縦方向に接続しながら設置する。また、このとき、長さ調整用柱脚部50を必要に応じて回転させ、複数のコンクリート床形成用部材1の上面が面一となるように調整する。
複数のコンクリート床形成用部材を接続する際、横方向の接続と縦方向の接続との順番は特に限定されないが、先に横方向に接続し、その後、縦方向に接続するのが望ましい。先に横方向に接続しておけば、その後に縦方向に接続する際には、コンクリート床形成用部材を持ち上げることなく水平方向にずらすことにより接続することができるからである。なお、コンクリート床形成用部材1を設置すると、土間堰板116の垂直面116bは、コンクリート床形成用部材1のパネル部材10の側面と対峙し、垂直面116bの上部がパネル部材10の上面よりも上部に突出することとなる。
次に、縁材載置工程を行う。
この工程において、パネル部材10の上面と、土間堰板116の垂直面116b又は立ち上がり基礎104との境界を覆うようにL字型縁材60を取り付ける。L字型縁材60を取り付けることにより、コンクリート床形成用部材1と土間堰板116との間の隙間を無くすことができ、白蟻の侵入を防止することができる。
L字型縁材60は、必要に応じてその枚数や設置部分の長さを調節することができるが、外周の全周を囲うようにを設けることが望ましい。コンクリート床形成用部材と周囲の壁との間に隙間が生じたとしても、コンクリートの流れ出しを防止することができるからである。L字型縁材を土間堰板や立ち上がり基礎等の周囲の部材を覆うように密着させるためには、両面テープをL字型縁材の密着させる部分に貼り付けるか、接着剤を用いて接着する方法を採用することができる。
次に、コンクリート打設工程を行う。
すなわち、コンクリート床形成用部材1のパネル部材10上及び柱脚部59の内部に生コンクリートを流し込む。この際、固化後のコンクリート床2の厚さが30〜100mm程度となるように必要量の生コンクリートを流し込む。なお、柱脚部59には、コンクリート柱3が形成されることとなる。パネル部材10の下方に空隙部分が形成されるため、従来の一般的な施工方法に比べてコンクリートの使用量を減らすことができる。コンクリート床形成用部材1の下方に空隙部分が形成されているため、土間下を乾燥状態に保つことができ、湿潤による各部部材の腐食や、カビの増殖を抑制することができる。
コンクリートが固化した後、框取付工程を行う。
この工程において、土台112の側面に上がり框材111を取り付ける。その後、床122部分に床材124を貼り付ける。
次に、框下見切取付工程を行う。
この工程において、上がり框材111の下面に框下見切126の面126aを貼り付けることにより、框下見切126を上がり框材111に取り付ける。その後、タイル下地モルタル127を打ち、その上にタイル128を敷設する。上がり框材111の下面に框下見切126を貼り付けるため、上がり框材111の下に空間111aを形成するこができる。
空間111aが形成されているため、コンクリートの湿気が滲み上がり、上がり框材111が湿潤状態となることを防止し、腐食し難くすることができる。
なお、コンクリート床2には、上面に水が溜まった場合に、外部へ排出するための排水口が設けられていてもよい。
図10は、土間廻り部の構造の他の一例を模式的に示す断面図である。
図10に示すように、コンクリート床2には、排水口130が設けられている。排水口130を設ける場合、生コンクリートを流し込む前に、当該箇所に排水口130を予め設置しておき、その後、生コンクリートを流し込む。排水口130が設けられているため、仮にコンクリート床2(土間床)面上に水が溜まったとしても、これを外部へと排出することができ、コンクリートが湿潤状態となることを防止できる。その結果、上がり框材111をより腐食し難くすることができる。
以上の工程により、土間廻り部の構造300が形成される。
土間廻り部の構造300によれば、水平面116aと下方へ延設される垂直面116bを有する断面視L字状を有する土間堰板116が床束114上に配置されており、土間堰板116の垂直面116bがコンクリート床形成用部材1の側面と対峙され、垂直面116bの上部がコンクリート床形成用部材1の上面よりも上部に突出するように配設されている。従って、床下の空気がコンクリート床形成用部材1上に形成されたコンクリート床2の上面を通り抜け、居住部分(玄関)に入り込むことを防止することができる。
また、土間堰板116の垂直面116bがコンクリート床形成用部材1の側面と対峙され、垂直面116bの上部がコンクリート床形成用部材1の上面よりも上部に突出するように配設されているため、コンクリート床形成用部材1と、その上面に形成されたコンクリート床2の間の隙間に白蟻が侵入する可能性を著しく低減することができる。
図11(a)は、水抜き栓の一例を模式的に示す平面図であり、図11(b)は、その使用状態を示す縦断面図である。
水抜き栓500は、枠部材520、枠部材520の内部に載置された封止部材530、枠部材520と封止部材530とに挟持された水抜き用シート540、封止部材530を上側から固定する固定部材550、及び、封止部材530と固定部材550とに挟持された金網560から構成されている。枠部材520、封止部材530、及び、固定部材550は、樹脂からなるものであるが、本発明において、枠部材、封止部材、及び、固定部材の材質は、特に限定されるものではなく、樹脂製のものであってもよく、金属製のものであってもよい。
枠部材520の下側には、水流下用穴522が設けられている。封止部材530の下側には、水流下用穴532が設けられている。
水抜き用シート540は、PET(ポリエチレンテレフタラート)からなる厚みが約100μmの円形状を有するシートであり、中央側部には、半円状の穴が設けられている。水抜き用シート540は、弾性変形可能なものであればよく、その材料は、ある程度撓むものであれば、特に限定されるものではなく、第1実施形態のように樹脂であってもよく、また、金属であってもよい。また、シートの厚みも特に限定されるものではなく、選択する材料に応じてある程度撓むように適宜設定すればよい。
固定部材550は、平面視で円形の水抜き穴が4カ所に設けられたキャップ形状をしており、中央に向かうにつれて下側に窪むようにその表面が曲面となっている。水抜き穴には、異物流入防止用の網部が一体的に形成されており、比較的大きな石等が水抜き栓500の内部に流入できないようになっている。固定部材550の上面には、平面視で十字状のリブが設けられており、固定部材550の強度の強化が図られている。このリブは、着脱時に把持する取手の役割を兼ね備えている。
固定部材550の外側面には、螺旋状の凸部が設けられており、枠部材520の凸部と螺合させることができる。
次に、水抜き栓500の機能について説明する。
図12(a)、図12(b)は、図11(b)に示した水抜き栓の拡大縦断面図である。
基礎(ベタ基礎103)上に水が溜まると、この水は、水抜き栓500に進入する。以下進入してきた水を水Wということとする。このとき、水Wと共に径の大きい石等の異物が進入してきた場合には、この異物が固定部材550の網部552により塞き止められる。
水Wは、さらに流下すると、枠部材520と封止部材530とに挟持された水抜き用シート540上に溜まる。そうすると、水抜き用シート540における水Wとの境界面部Fが水Wの重みにより下側に押し下げられ、水抜き用シート540が下側に撓む。
水Wは、水抜き用シート540が撓んだことによって生じた空間Sを通り、水抜き用シート540に設けられている穴541から下部に流下する(図12(b)参照)。その後、境界面部F上の水がなくなり、下側に押し下げる力が加わらなくなると、水抜き用シート540は、その弾性力により元に戻り、再び閉鎖される。
このように、水抜き栓500では、枠部材520、封止部材530、及び、枠部材520と封止部材530とに挟持された水抜き用シート540により弁が形成されている。
水抜き栓500によれば、基礎の上面に溜まった水Wが流入することにより、水抜きシート60が撓んで下部にこの水Wを流下させ、基礎上に溜まった水を効率よく排出することができる。
また、水が下部に流下しているとき以外のときにおいては、弁が閉鎖されるため、建造物の建築が完成した後に、白蟻が水抜き栓500から建造物の内部に進入する可能性を極めて低くすることができる。
次に、図11を用いて、水抜き栓500の施工方法について説明する。
水抜き栓500を土間廻り部の構造300に採用する場合には、すでに説明した基礎打設工程において下記工程をさらに追加すればよい。
まず、建物を建てるべき部位全体を所定の深さ掘り下げた後、平らにし、その上に大きめの石101(割栗石101)を敷き、割栗石101の間に砂利(砕石ともいう)を敷き詰める。
次に、割栗石101全体の上に防水シート601を敷設し、その上から、水抜き栓500を配置すべき箇所に筒状体580を載置する。このとき、筒状体580の転倒防止部581には、防水シート601との間に隙間が生じないように粘着テープ602を貼付する。
次に、割栗石101の上に、できるだけ平らとなるように捨てコンクリート102を打設する。捨てコンクリート102とは、基礎の最下部にあたる下地のコンクリートをいう。このとき、筒状体580内部を流下した水が地面へと吸収されるように、筒状体580内の防水シート601に切り込み604をいれておく。
次に、捨てコンクリート102の上に、スペーサブロックを介して鉄筋(図示せず)を配筋し、ベタ基礎103を打設する。このとき、ベタ基礎103の上面と、筒状体580の上面とが面一となるようにベタ基礎103を打設する。
以上、本発明に係る土間廻り部の構造及びその施工方法について説明したが、本発明の土間廻り部の構造及びその施工方法は、上述した例に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
1 コンクリート床形成用部材
2 コンクリート床
3 コンクリート柱
10 パネル部材
20 貫通孔
21 固定柱脚部
22 ネジ溝
33 受け部
34 ガイド
36 ガイド溝
38 雄側の係合部
40 ガイド
42 雌側の係合部
44 ガイド溝
50 長さ調整用柱脚部
52 ネジ溝
59 柱脚部
60 L字型縁材
101 割栗石
102 捨てコンクリート
103 ベタ基礎
104 立ち上がり基礎
111 上がり框材
111a (上がり框材下の)空間
112 土台
114 床束
115 止水シート
116 土間堰板
116a 水平面
116b 垂直面
118 基礎パッキン
120 土間
121 下方空間
122 床
124 床材
126 框下見切
127 タイル下地モルタル
128 タイル
130 排水口
300 土間廻り部の構造
500 水抜き栓

Claims (7)

  1. 建物の土間廻り部の構造であって、
    ベタ基礎上に中空状の柱脚により支持され、当該柱脚と連通する開口が形成されたパネル部を有するコンクリート床形成用部材と、
    上がり框材を支持する土台と、
    前記土台を支持する高さ調整可能な床束と、
    前記コンクリート床形成用部材の上面を囲むように配設された板状の縁材と、
    前記コンクリート床形成用部材を支持する前記柱脚内を埋設するように打設されたコンクリート柱と、
    前記縁材により囲まれた前記コンクリート床形成用部材上に所定の厚みを有するように打設されたコンクリート床と
    を備えることを特徴とする土間廻り部の構造。
  2. さらに、水平面と該水平面よりも下方に位置する垂直面を有し、前記水平面が前記床束と前記土台との間に介装されるとともに、前記垂直面が前記コンクリート床形成用部材の側面と対峙され、前記垂直面の上部が前記コンクリート床形成用部材の上面よりも上部に突出するように配設された土間堰板を備え、
    前記縁材が、前記コンクリート床形成用部材の側面と前記土間堰板の前記垂直面との対峙部において前記コンクリート床形成用部材の上面と前記土間堰板の前記垂直面との境界を覆うように配設されていることを特徴とする請求項1に記載の土間廻り部の構造。
  3. 前記上がり框材と前記コンクリート床が打設された土間床面との間に空間が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の土間廻り部の構造。
  4. 前記土間床面に、前記土間床面上の水を下方へ排出するための排水口が設けられていることを特徴とする請求1〜3のいずれか1に記載の土間廻り部の構造。
  5. 前記ベタ基礎に、水を下方へ排出するための水抜栓が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の土間廻り部の構造。
  6. 地盤面に水平なベタ基礎と前記ベタ基礎上に立ち上がり基礎とを打設する基礎打設工程、
    前記立ち上がり基礎が設けられていない、土間と床との境界となる箇所に、高さ調整可能な床束を配置し、その上部に土台を載置する土台載置工程、
    前記ベタ基礎上、且つ、前記土間となる箇所に、中空状の柱脚により支持され、当該柱脚と連通する開口が形成されたパネル部を有するコンクリート床形成用部材を設置するコンクリート床形成用部材設置工程、
    前記コンクリート床形成用部材の上面を囲むように板状の縁材を配設する縁材載置工程、
    前記柱脚部の内部にコンクリート柱を打設するとともに、前記コンクリート床形成用部材上に、前記縁材の高さを超えない範囲でコンクリート床を打設するコンクリート打設工程、及び、
    前記土台の側面に上がり框材を取り付ける框取付工程
    を含むことを特徴とする建物の土間廻り部の施工方法。
  7. 前記土台載置工程において、水平面と該水平面よりも下方に位置する垂直面を有する土間堰板を、その垂直面を土間側に向け、前記水平面を介して前記床束の上部に前記土台を載置するとともに、
    前記縁材載置工程において、前記縁材を、前記コンクリート床形成用部材の上面と前記土間堰板の前記垂直面又は前記立ち上がり基礎との境界を覆うように配設することを特徴とする請求項6に記載の建物の土間廻り部の施工方法。
JP2009002558A 2009-01-08 2009-01-08 土間廻り部の構造及びその施工方法 Expired - Fee Related JP5271720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009002558A JP5271720B2 (ja) 2009-01-08 2009-01-08 土間廻り部の構造及びその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009002558A JP5271720B2 (ja) 2009-01-08 2009-01-08 土間廻り部の構造及びその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010159586A true JP2010159586A (ja) 2010-07-22
JP5271720B2 JP5271720B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42576946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009002558A Expired - Fee Related JP5271720B2 (ja) 2009-01-08 2009-01-08 土間廻り部の構造及びその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5271720B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI412446B (ja) * 2011-04-15 2013-10-21
JP2019214882A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 大和ハウス工業株式会社 建物の玄関構造
JP2020165241A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 大和ハウス工業株式会社 建物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61130551A (ja) * 1984-11-26 1986-06-18 松下電工株式会社 玄関装置
JP2003176575A (ja) * 2001-12-11 2003-06-24 Panahome Corp 土間コンクリートの排水管装置、施工方法および排水構造
JP2007177570A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Sekisui Chem Co Ltd 建物の基礎束、建物の床下構造及び建物
JP2007224527A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Joto Techno Co Ltd コンクリート床形成方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61130551A (ja) * 1984-11-26 1986-06-18 松下電工株式会社 玄関装置
JP2003176575A (ja) * 2001-12-11 2003-06-24 Panahome Corp 土間コンクリートの排水管装置、施工方法および排水構造
JP2007177570A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Sekisui Chem Co Ltd 建物の基礎束、建物の床下構造及び建物
JP2007224527A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Joto Techno Co Ltd コンクリート床形成方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI412446B (ja) * 2011-04-15 2013-10-21
JP2019214882A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 大和ハウス工業株式会社 建物の玄関構造
JP7149110B2 (ja) 2018-06-13 2022-10-06 大和ハウス工業株式会社 建物の玄関構造
JP2020165241A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 大和ハウス工業株式会社 建物
JP7249849B2 (ja) 2019-03-29 2023-03-31 大和ハウス工業株式会社 建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP5271720B2 (ja) 2013-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6672016B2 (en) Wall and sub-floor water drain barrier panel for basement water-control systems
KR100243399B1 (ko) 셀구조의 격자형 구조체를 이용한 지하구조물
US7413372B2 (en) Trench drain frame and grate assembly
KR101652163B1 (ko) 옹벽용 콘크리트 패널 및 이를 이용한 옹벽 시공방법
KR970065905A (ko) 구조물용 보강틀 및 보강틀을 이용한 건설구조물의 시공방법
JP5271720B2 (ja) 土間廻り部の構造及びその施工方法
US6178710B1 (en) Water permeable slab invention
US5852906A (en) Internal-wall drain system
KR101087644B1 (ko) 일체형 구조를 갖는 저류조용 벽체부 구축물 구조
KR200433220Y1 (ko) 집수정 구조체
KR100734047B1 (ko) 집수정 구조체 및 그 설치 공정
JP4795810B2 (ja) コンクリート床形成方法
JP2012255250A (ja) 雨水処理施設
KR101808833B1 (ko) 전단보강재를 사용한 층고절감형 지하층의 기초바닥구조 및 시공방법
JP5953137B2 (ja) 基礎構造体
KR101759150B1 (ko) 방음터널 녹화시공방법
KR101366139B1 (ko) 배수판 조립체
JP5271719B2 (ja) コンクリート床形成用部材
KR100821742B1 (ko) 측벽 보강형 집수정 구조체
KR100799697B1 (ko) 지하바닥용 배수판
JP2004308134A (ja) 木造家屋用べた基礎の施工方法
KR101325717B1 (ko) 배수판 조립체
KR102371284B1 (ko) 시공성이 향상된 지하 연속벽체, 지하 연속벽체 시공방법 및 이에 사용되는 선행철근망 조립체
KR200371613Y1 (ko) 와이어로 체결된 콘크리트 벽체패널을 이용한 하천 배수로
US20150098766A1 (en) Foundation

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101217

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101217

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5271720

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees