JP7249849B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に係り、特に、玄関土間や勝手口において断熱性能に優れた床構造を備える建物に関する。
近年、ZEH(ゼッチ:Net Zero Energy House、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略)が注目されている。ここで、ZEHとは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」と定義される(非特許文献1)。ZEHに限らず、一般に建物の断熱や床下空間の換気は重要な課題である。
一般に、戸建て住宅などの建物における玄関土間の床は、土盛りした上に砕石を敷いた地盤の上に土間コンクリートを打ち、その上にタイル用のモルタルを敷き、タイルを並べた構造となっている。
例えば、特許文献1には、玄関土間用の床パネルが備えられ、この床パネルが基礎の立ち上がり部の上端側において支えられ、この床パネルの高さ位置を基礎に対して上下に調節するための高さ調節機構が備えられ、床パネルの下面側は空間部に形成されている玄関土間の床構造が記載されている。
特開2003-253856号公報
資源エネルギー庁、「集合住宅におけるZEHロードマップ検討委員会とりまとめ」(平成30年5月)
特許文献1に記載の床構造では、玄関土間部分が基礎で囲われているが、玄関土間用の床パネルが無断熱であり、温熱性能が低下してしまい、ZEHで要求される高い断熱性能を満たすことが困難であった。
また、床下空間は、換気が必要であり、土間天端から玄関土間の床の下面までの距離を所定距離確保する必要があった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建物の玄関土間や勝手口において十分な断熱性能を備えた床構造を採用した建物を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、建物の玄関土間や勝手口の床下において換気のための通気経路を確保しつつ、断熱性能が高い建物を提供することである。
前記課題は、本発明の建物によれば、床構造を備えた建物であって、立ち上がり部を有し、前記建物を支持する基礎と、前記立ち上がり部で囲まれる部分に敷設された土間コンクリートと、前記建物の出入口に隣接する第1の床と、前記第1の床に隣接する第2の床と、を備え、前記第1の床及び前記第2の床の下方に床下空間を備え、前記第1の床は、前記第2の床よりも前記土間コンクリートの天端からの高さが低く、前記第1の床が備える第1断熱材の厚みは、前記第2の床が備える第2断熱材の厚みよりも薄く形成されていることにより解決される。
上記のように構成された本発明の建物によれば、建物の出入口に隣接する玄関土間や勝手口の床(第1の床)が断熱材を備えているため、断熱材がない場合と比較して断熱性能が向上する。
また、玄関土間や勝手口の床が備える断熱材(第1断熱材)が、室内側に配置された一階床(第2の床)の断熱材(第2断熱材)よりも薄く形成されているため、床下空間の換気性能や点検の観点から要求される土間天端から玄関土間用の床パネルの下面までの距離を所定距離確保できる。
また、上記の構成において、前記第1の床を構成する第1床パネルは、前記第1断熱材と、前記第1断熱材の上に配置された第1床板と、前記第1床板の上に配置された第1仕上層と、を備え、前記第2の床を構成する第2床パネルは、前記第2断熱材と、前記第2断熱材の上に配置された第2床板と、前記第2床板の上に配置された第2仕上層と、を備えるとよい。
上記の構成では、建物の出入口側に配置された玄関土間や勝手口の床(第1の床)を一階床(第2の床)と同様の構成とすることで、断熱性能を向上させると共に、仕上層における意匠の自由度が高くなる。
また、上記の構成において、前記第1仕上層は、前記第1床板の上に配置された接着層と、前記接着層の上に配置されたタイルと、を備えるとよい。
上記の構成では、玄関土間や勝手口の床をタイル地とすることが可能となる。
また、上記の構成において、前記第1床板が耐水性であるとよい。
上記の構成では、耐水性が付与されることで、玄関土間や勝手口の床が水濡れに強くなる。
また、上記の構成において、前記土間コンクリートに立設された束及び前記束の上に配置された大引を有する床支持部材を備え、前記第1床パネルが前記床支持部材によって支持されているとよい。
上記の構成では、玄関土間や勝手口の床を安定かつ適切に支持することが可能となるとともに、床パネルの施工が簡易なものとなる。
また、上記の構成において、前記基礎の基礎天端に取り付けられる支持部材を備え、前記第1床パネルが前記支持部材を介して前記基礎天端で支持されているとよい。
上記の構成では、玄関土間や勝手口の床を簡易な方法で支持することが可能となる。
本発明によれば、玄関土間や勝手口において断熱性能を備えた建物を提供することができる。
また、本発明によれば、建物の玄関土間や勝手口の床下において換気のための通気経路を確保しつつ、断熱性能が高い建物を提供することができる。
本発明の建物における玄関土間の周囲の構成を示す模式図である。 図1のA-A断面図であり、玄関土間と一階フロアーの床構造を示す図である。 図1のB-B断面図であり、基礎の立ち上がり部付近の玄関土間の床構造を示す図である。 図1のA-A断面における部分拡大図であって、通気経路を説明するための模式図である。 変形例に係る床の支持構造を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る建物について図1乃至図5を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る建物Hにおける玄関土間1の周囲の構成を示す模式図ある。図1に示すように、建物Hは、その一階部分に、玄関土間1及び一階フロアー2を備えている。
(建物H)
本実施形態に係る建物(以下、建物H)は、例えば複数階建ての住宅や建屋であり、一階部分の玄関土間1周囲の床構造として、図2乃至4に示す床構造3を採用している。図2は、図1のA-A断面図であり、玄関土間1と一階フロアー2の床構造3を示す図である。図3は、図1のB-B断面図であり、基礎Kの立ち上がり部K1付近の玄関土間1の床構造3を示す図である。図4は、図1のA-A断面における部分拡大図であって、通気経路を説明するための模式図である。
(床構造3)
床構造3は、図2及び図3に示すように、立ち上がり部K1を有し、地盤Gから上方に立設されて建物Hを支持する基礎Kと、基礎Kの立ち上がり部K1で囲まれる部分において地盤Gの上面に敷設された土間コンクリートDと、建物Hの出入口に隣接する玄関床10(第1の床)と、玄関床10に隣接する一階床20(第2の床)と、を備えている。床構造3は、玄関床10及び一階床20の下方に床下空間4を備えている。
(玄関床10)
玄関床10を構成する玄関床パネル11(第1床パネル)は、図2に示すように、第1断熱材12と、第1断熱材12の上に配置された第1床板13と、第1床板13の上に配置された第1仕上層14と、を備えている。
図2に示すように、玄関床パネル11は、土間コンクリートDに立設された束31及び束31の上に配置された大引32を有する床支持部材30によって支持されている。床支持部材30は高さ調整が可能であり、玄関床パネル11の高さ位置を調整することが可能である。図3に示すように、玄関床パネル11の下面11aの高さ位置が、基礎Kの天端K3よりも低い位置に配置されている。なお、玄関床パネル11(第1床パネル)の下面11a(換言すると、玄関床10(第1の床)の下面)は、図3に示す例では、第1断熱材12の下面と一致するが、玄関床パネル11における土間コンクリートDの天端D1からの距離が最も近い部分のことを言う。
玄関土間1の玄関床10はタイル地となっている。具体的には、図2及び図3に示すように玄関床パネル11の第1仕上層14は、第1床板13の上に配置された下地14aと、下地14aの上に配置された接着剤14bと、接着剤14bの上に配置されたタイル14cと、を備えている。ここで、下地14aと接着剤14bは、タイル14cを第1床板13に接着する接着層として機能する。このとき、第1床板13として耐水性を有するもの(例えば、耐水性合板)を用いることで、玄関床10が水濡れに強くなる。また、下地14aとして、ワイヤーメッシュ入りのものを用いることで第1仕上層14の強度を向上させることができる。
(一階床20)
一階床20を構成する一階床パネル21(第2床パネル)は、図2に示すように、第2断熱材22と、第2断熱材22の上に配置された第2床板23と、第2床板23の上に配置された第2仕上層24と、を備えている。第2仕上層24として、例えば、木製のフローリング材を用いることが可能である。
図2に示すように、一階床パネル21は、土間コンクリートDに立設された束31及び束31の上に配置された大引32を有する床支持部材30によって支持されている。床支持部材30は高さ調整が可能であり、一階床パネル21の高さ位置を調整することが可能である。
図2に示すように、一階床パネル21が備える第2断熱材22の高さ位置が、一階床パネル21を支持している床支持部材30の大引32と同じ高さ位置となっている。
図2に示すように、玄関床10は、一階床20よりも土間コンクリートDの天端D1からの高さが低くなっている。具体的には、天端D1から玄関床パネル11(第1床パネル)の下面11aまでの第1高さh1が、天端D1から一階床パネル21(第2床パネル)の下面21aまでの第2高さh2よりも低くなっている(つまりh1<h2)。
また、図2に示すように、玄関床10が備える第1断熱材12の厚みは、一階床20が備える第2断熱材22の厚みよりも薄く形成されている。具体的には、玄関床パネル11(第1床パネル)が備える第1断熱材12の第1厚みd1が、一階床パネル21(第2床パネル)が備える第2断熱材22の第2厚みd2よりも薄くなっている(つまりd1<d2)。
長期優良住宅に係る認定基準では、床下空間の点検を行うための有効高さとして330mmを確保するが求められる。ここで、床下空間の有効高さはコンクリート等の上端からの床下空間の高さで最も低い部分の高さとすると定義されている。したがって、長期優良住宅に係る認定基準に準拠するため、床下空間4において、土間コンクリートDの天端D1から玄関床パネル11(第1床パネル)の下面11a(換言すると第1断熱材12の下面)までの第1高さh1が少なくとも330mmである必要がある。
ここで、床下空間4における高さを確保するために、玄関床パネル11の高さを上げた場合、玄関土間1の高さが上がってしまう。したがって、床構造3では、玄関床パネル11(第1床パネル)が備える第1断熱材12の第1厚みd1を、一階床パネル21(第2床パネル)が備える第2断熱材22の第2厚みd2よりも薄くする(d1<d2)ことによって、玄関床10における断熱性能を向上させつつも、床下空間4の高さ(第1高さh1)を確保している。
このとき、第1断熱材12と第2断熱材22で同じ材料(同じ熱伝導率の材料、例えば発泡ポリスチレンフォーム)を用いた場合、玄関床パネル11よりも一階床パネル21の断熱性能がよいものとなる。第1断熱材12の材料として、第2断熱材22の材料よりも熱伝導率の低い材料、つまり、高断熱性の材料を用いることで、玄関床10における断熱性能を高くすることができる。
以上のように、建物Hでは、建物Hの出入口側に配置された玄関土間1の玄関床10(第1の床)が第1断熱材12を備えているため、第1断熱材12がない場合と比較して玄関床10における断熱性能が向上する。
また、玄関床10が備える第1断熱材12が、室内側に配置された一階床20(第2の床)の第2断熱材22よりも薄く形成されているため、床下空間4の換気の観点から要求される天端D1から玄関土間1の玄関床パネル11(第1床パネル)の下面11aまでの距離を所定距離確保できる。
(通気経路S)
建物Hは、図3に示すように、玄関床10の玄関床パネル11の下面11aが基礎Kの天端K3よりも低い位置に配置されているが、基礎Kの立ち上がり部K1と玄関床10の境界において床下空間4における換気性能を向上させるために床下空間4から外部へと連通する通気経路Sを備えている。以下、通気経路Sについて、図3及び図4を参照して詳細に説明する。
図3に示すように、建物Hの外壁5の下端部には、外壁5の下端部に沿って延在する換気スリット40が備わっている。換気スリット40としては、例えば、特開2014-139375号公報に記載の負圧発生構造を備えたものを用いることが可能である。換気スリット40によれば、通気経路Sへと雨水などが入り込むことを、効率的に抑制することができる。
図3に示すように、基礎Kの立ち上がり部K1と玄関床10(第1の床)との間に、建物Hの外部へと連通する隙間S1が形成されている。具体的には、玄関床パネル11の側面と対向する位置(換言すると、基礎Kの上端側面)において、基礎Kの立ち上がり部K1に切り欠きK2が形成されており、基礎Kの立ち上がり部K1に形成された切り欠きK2と玄関床パネル11(第1床パネル)の側面との間に、鉛直方向に延びる隙間S1が形成されている。
玄関土間1の玄関床10が基礎Kの立ち上がり部K1との間に建物Hの外部へと連通する隙間S1を備えているため、床下空間4の換気性能が向上する。また、基礎Kの立ち上がり部K1と玄関床10の玄関床パネル11の側面の間に隙間S1が形成されており、隙間S1が鉛直方向に延在することとなるため、床下空間4の換気性能がより一層向上する。さらに、基礎Kの立ち上がり部K1に切り欠きK2が形成されていることで、立ち上がり部K1と玄関床パネル11の側面の間に隙間S1を確実に確保することが可能となる。
図3及び図4に示すように、隙間S1から基礎Kの基礎天端K3に向かう通気経路Sを確保するための通気部材として下地金物50が設けられている。下地金物50は、金属製の板を折り曲げて形成されており、その一端の下地部51が第1床板13及び第1仕上層14の間に配置されている。換言すると、下地金物50(通気部材)の少なくとも一部である下地部51(下地金物50の水平方向に延在する部分)が、第1床板13及び第1仕上層14の間に配置されている。下地金物50によれば、玄関土間1の玄関床10と基礎Kの立ち上がり部K1との間の隙間S1から基礎Kの基礎天端K3に向かう通気経路Sを確保するとともに、下地金物50を玄関床パネル11と組み合わせることが可能となる。
図3に示すように、下地金物50は、段差部52においてタイル14cと隣接している。換言すると、下地金物50(通気部材)が備える段差部52にタイル14cが並列して(整列して)配置されている。このような構成によれば、タイル14cを配置する際に下地金物50の段差部52を利用して位置合わせを行うことが可能となる。
また、通気経路Sにおいて、基礎天端K3の上に換気スペーサー41及び基礎上金物42が配置されている。換気スペーサー41は通気孔41aを有している。換気スペーサー41によれば、基礎Kの基礎天端K3の上において通気経路Sを確保することが可能となる。また、基礎上金物42は、基礎天端K3の上に取り付けられたハット形状の金物であり、通気経路Sを確保するとともに、内壁パネルの桟木などを支持している。
以上のように、建物Hでは、玄関床10及び一階床20の床下空間4が、隙間S1、下地金物50(通気部材)、基礎上金物42及び換気スペーサー41の通気孔41aを介して建物Hの外部へと連通している。このように、床下空間4が建物Hの外部へと確実に連通するため床下空間4の換気性能が向上する。また、鉛直方向に延びる隙間S1によれば、大きな通気口を設けた場合と比較して、換気が行われるため断熱性能の低下が抑制される。
<変形例>
以上までに、本発明の一実施形態に係る建物について説明してきたが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、各部材の構造、材質、形状及び寸法等については、上記の実施形態の中で説明した内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて任意に設計することが可能である。
例えば、上記実施形態では、出入口が玄関土間1である例を示したが、床構造3を勝手口に適用することも可能である。なお、第1の床は、玄関土間や勝手口に限定されるものではなく、例えばリビングの開口部に面したタイル部分などの床であってもよい。また、建物Hとしては、戸建住宅に限られるものではなく、アパートなどの集合住宅であってもよい。
また、上記実施形態では、玄関床パネル11が床支持部材30によって支持されていたが、玄関床パネル11の支持構造としては、他の方法を採用することも可能である。例えば、図5に示すように、基礎Kの基礎天端K3に取り付けられる床支持金物33(支持部材)を用い、玄関床パネル11(第1床パネル)を、床支持金物33を介して基礎天端K3で支持することも可能である。図5に示した構成によれば、玄関土間1や勝手口の床を簡易な方法で支持することが可能となる。
玄関床パネル11(第1床パネル)において、第1仕上層14の施工は建物Hの建築現場で行うことも可能であるが、事前に第1床板13に下地14a、接着剤14b、タイル14cを貼り付けた玄関床パネル11を用意しておき、建物Hの建築現場では、玄関床パネル11を設置するのみとすることも可能である。また、上記の実施形態では、玄関床パネル11(第1床パネル)がタイル地である例を示したが、一階床パネル21(第2床パネル)と同様に、フローリング材としてもよい。
また、上記実施形態では、タイル14cを第1床板13に接着する接着層として、下地14aと接着剤14bを用いたが、接着層として、接着剤14bの代わりにモルタルを用いることも可能である。また、下地14aを用いることなく、タイル14cを第1床板13に直接接着してもよい。
また、上記実施形態では、基礎Kとして土間コンクリートDが敷設された布基礎である例を示したが、基礎Kの構造は布基礎に限定されるものではなく、ベタ基礎であってもよい。
H 建物
1 玄関土間
2 一階フロアー
3 床構造
4 床下空間
5 外壁
5a 下端
G 地盤
K 基礎
K1 立ち上がり部
K2 切り欠き
K3 基礎天端
D 土間コンクリート
D1 天端
10 玄関床(第1の床)
11 玄関床パネル(第1床パネル)
11a 下面
12 第1断熱材
13 第1床板
13a 下面
14 第1仕上層
14a 下地(接着層)
14b 接着剤(接着層)
14c タイル
20 一階床(第2の床)
21 一階床パネル(第2床パネル)
21a 下面
22 第2断熱材
23 第2床板
24 第2仕上層
30 床支持部材
31 束
32 大引
33 床支持金物(床支持部材)
40 換気スリット
41 換気スペーサー
41a 通気孔
42 基礎上金物
50 下地金物(通気部材)
51 下地部
52 段差部
S 通気経路
S1 隙間

Claims (6)

  1. 床構造を備えた建物であって、
    立ち上がり部を有し、前記建物を支持する基礎と、
    前記立ち上がり部で囲まれる部分に敷設された土間コンクリートと、
    前記建物の出入口に隣接する第1の床と、
    前記第1の床に隣接する第2の床と、を備え、
    前記第1の床及び前記第2の床の下方に床下空間を備え、
    前記第1の床は、前記第2の床よりも前記土間コンクリートの天端からの高さが低く、
    前記第1の床が備える第1断熱材の厚みは、前記第2の床が備える第2断熱材の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とする建物。
  2. 前記第1の床を構成する第1床パネルは、前記第1断熱材と、前記第1断熱材の上に配置された第1床板と、前記第1床板の上に配置された第1仕上層と、を備え、
    前記第2の床を構成する第2床パネルは、前記第2断熱材と、前記第2断熱材の上に配置された第2床板と、前記第2床板の上に配置された第2仕上層と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記第1仕上層は、
    前記第1床板の上に配置された接着層と、
    前記接着層の上に配置されたタイルと、を備えることを特徴とする請求項2に記載の建物。
  4. 前記第1床板が耐水性であることを特徴とする請求項2又は3に記載の建物。
  5. 前記土間コンクリートに立設された束及び前記束の上に配置された大引を有する床支持部材を備え、
    前記第1床パネルが前記床支持部材によって支持されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の建物。
  6. 前記基礎の基礎天端に取り付けられる支持部材を備え、
    前記第1床パネルが前記支持部材を介して前記基礎天端で支持されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の建物。
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