JP2000035246A - ダクト部材およびダクト先端部材 - Google Patents

ダクト部材およびダクト先端部材

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JP2000035246A
JP2000035246A JP10203519A JP20351998A JP2000035246A JP 2000035246 A JP2000035246 A JP 2000035246A JP 10203519 A JP10203519 A JP 10203519A JP 20351998 A JP20351998 A JP 20351998A JP 2000035246 A JP2000035246 A JP 2000035246A
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duct
circumferential direction
cylindrical
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cylindrical member
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JP10203519A
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Nobuyuki Goto
信之 後藤
Chiho Mito
千穂 三戸
Yutaka Uehara
豊 植原
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TOOSETSU KK
Tokyo Gas Co Ltd
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TOOSETSU KK
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、通気、給排気、換気、あるいは排湿
等に用いられるダクトを構成するダクト部材およびダク
ト先端部材に関し、施工が簡単で、且つ低コスト化を実
現できるダクト部材およびダクト先端部材を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】ダクト先端部材20が接続される開口端部
を有する円筒状部材2と、円筒状部材2の壁面のほぼ円
周方向に一部形成され、ダクト先端部材20が開口端部
に接続されると、ダクト先端部材20に設けられた突起
34が当接する段差部4、6とを備え、ダクト先端部材
20を開口端部から引き抜く際に、円筒状部材2に対し
てダクト先端部材20を相対的に円周方向に段差部4、
6に沿って回転させ、円周方向で段差部4、6が形成さ
れていない非段差部10、12に突起34を位置させて
ダクト先端部材20を引き抜けるようにダクト部材1が
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通気、給排気、換
気、あるいは排湿等に用いられるダクトを構成するダク
ト部材およびダクト先端部材に関し、特に、コンクリー
ト壁を有する集合住宅等における排気、排湿用のダクト
に用いて好適なダクト部材およびダクト先端部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物内の空気を排出、換気した
り、燃料ガスの燃焼等により生じた燃焼ガスを外部へ排
気させたりするために、空気や燃焼ガス(以下、ガスと
いう)を導通させるダクトが建造物の天井や壁面に配管
されている。このダクトのガス排出側端部は建造物の壁
面を貫通して屋外に突出して、導通させたガスを屋外に
排出するようになっている。一般にダクトは円筒形状の
ダクト部材をつなぎ合わせて建造物の壁面にまで配管さ
れ、外壁面から突出するダクト先端部材(トップ)に接
続されている。
【0003】この従来のダクト部材およびダクト先端部
材を図4を用いて説明する。図4は、所定の壁厚を有す
る例えば集合住宅の壁部側断面におけるダクト部材およ
びダクト先端部材の接続の様子を示しており、図4
(a)は側面から見たダクト先端部材100の構造を示
し、図4(b)は壁部110に貫通させた貫通孔112
の内部までダクト部材102を配管した側面を示してい
る。
【0004】図4(b)に示すように、複数のダクト部
材102、104、・・・、および図示を省略したが軸
方向に伸縮自在なスライド管が、天井に固定された吊り
金具106により要所を支持されながら順次接続され
て、集合住宅等の壁部110に貫通した貫通孔112中
にダクト部材102の端部が配置されている。ダクト部
材102は、両端が開口した円筒状部材128を有し、
ダクト先端部材100と接続される側の円筒状部材12
8の開口外壁面には、円周方向全周に渡って溝部130
が形成されている。
【0005】図4(a)に示したダクト先端部材100
は、ダクト部材102に接続する開口端部を有する円筒
状部材114を有し、円筒状部材114の開口他端部側
には壁110の外壁面に接触するプレート118が固定
されている。図示を省略したが鳥等の進入を防止するた
めプレート118の開口にはがらりが設けられている。
なお、プレート118の円筒状部材114と反対側には
雨よけ用のフード116が設けられている。
【0006】また、円筒状部材114の内壁面の円周方
向には、ダクト部材102と接続された際、ダクト部材
102の円筒状部材128の外壁面に密着する弾性リン
グ120が設けられている。また、ダクト先端部材10
0の円筒状部材114の内壁面には、ダクト部材102
に接続されると、ダクト部材102に設けられた溝部1
30に引っかかり、ダクト先端部材100がダクト部材
102から脱落するのを防止する抜け止め用の突起12
2(破線で図示している)が形成されている。
【0007】図4では図示を省略しているがこの突起1
22近傍の円筒状部材114外壁部周囲には円周方向に
回転可能な回転リングが設けられており、この回転リン
グを所定位置まで回転させることにより、弾性部材から
なる突起122の円筒状部材114内壁面からの突出の
程度を低下させて、接続されたダクト先端部材100を
ダクト部材102から引き抜くことができるようになっ
ている。図5はダクト先端部材100の円筒状部材11
4の回転リングを模式的に示したものである。回転リン
グ150は突起122を収容可能な凹部152を有し、
この回転リング150を円筒状部材114の外壁面の円
周方向に所定量回転させることにより、図5(a)に示
すように回転リング150内壁面で突起122を円筒状
部材114の内方に突出させ、また、図5(b)に示す
ように回転リング150の凹部152内に突起122を
引き込むことができるようになっている。
【0008】このように図4に示す従来のダクトは、ダ
クト先端部材100のダクト部材102との接続側がメ
ス型構造であり、ダクト部材102のダクト先端部材1
00との接続側がオス型構造となっている。従って、施
工後の壁部110に貫通した貫通孔112を塞ぐために
予め貫通孔112とダクト部材102との間にスリーブ
140を挿入し、スリーブ140と貫通孔112の外壁
側にモルタル142等によるコーキングを施している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のダ
クト部材102およびダクト先端部材100は、施工後
にダクト先端部材100を引っ張ったり、360°回転
させたりしても容易に抜けない構造を実現でき、また、
ダクト先端部材100がメス型でダクト部材102がオ
ス型なのでガス排出方向に向かって配管がはまりこむ構
造となり、接続部での排気ガス漏れやダクト内に溜まっ
た水等の液体漏れを防止できるようになるので、特に燃
焼ガスを排出するガス器具等のダクトとして用いるのに
適しており、例えばガス衣類乾燥機の排湿ダクト等に多
用されている。
【0010】ところが、この従来のダクト部材102お
よびダクト先端部材100を用いたダクトには以下のよ
うな問題がある。まず、ダクト先端部材100がメス型
であるため、ダクト部材102の円筒状部材128の端
部外周はダクト先端部材100の円筒状部材114内に
はめ込む必要があることから、壁部110の貫通孔11
2と円筒状部材128の間に直接コーキング剤を塗布し
て隙間を塞ぐことができず、施工には必ずスリーブ14
0を用いざるを得ず、またそのため、壁部110の貫通
孔112の径を大きめにしなければならず、施工が煩雑
になると共にコスト高になってしまうという問題があ
る。特に、集合住宅等にあっては、壁部110からの雨
風の進入を防止することは耐久性等の観点から重要であ
るため、貫通孔112はモルタル等で確実に塞いでおく
必要がありスリーブ140の使用を避けることができな
い。
【0011】またさらに、上述の従来のダクトの施工に
おいては、ダクト先端部材100を接続した際の円筒状
部材114のスリーブ140内での位置を予め把握して
ダクト部材102の接続端部を位置合わせしておく必要
が生じるが、ダクト部材102の接続端部はスリーブ1
40内に位置するため、実際の施工時での位置合わせが
困難であるという問題も有している。また、施工時の位
置決めのため、あるいは施工後の修理、点検のために壁
部110の内壁側近傍に点検口を設ける必要が生じる
が、壁内方が居室であるような場合には部屋の見栄えが
悪くなると共に点検等の作業性も悪化してしまうという
問題もある。
【0012】さらに、図5を用いて説明したように、従
来のダクト先端部材100は回転リング150を所定量
回転させて、弾性を有する突起122を凹部152内に
収容して円筒状部材114内壁面からの突出の程度を低
下させ、ダクト部材102からダクト先端部材100を
引き抜くようにしているが、現実には突起122を完全
に凹部152に収容できない場合が多く、突起122の
先端が溝部130に引っかかったままで容易に引き抜く
ことができないという問題を有している。また、施工後
には回転リング150はスリーブ140内に位置するこ
とになるが、修理点検等においてダクト先端部材100
を引き抜く際に狭いスリーブ140内に位置する回転リ
ング150を回転させる操作は極めて困難であるという
問題も有している。
【0013】また、上記従来のフード116を有するダ
クト先端部材100をガス衣類乾燥機の排湿ダクトに用
いた場合には、衣類の乾燥時に発生する埃などが、ダク
ト先端部材100を構成するがらりに残された加工時の
バリ等に付着して溜まり、ダクト先端部材100の埃詰
まりにより排気効率が低下してしまうという問題も生じ
ている。
【0014】本発明は、従来の技術が有している上記技
術的課題を解決するためになされたものであり、その目
的は、施工が簡単で、且つ低コスト化を実現できるダク
ト部材およびダクト先端部材を提供することにある。ま
た、本発明の目的は、施工時に容易に接続端部の位置合
わせができるダクト部材およびダクト先端部材を提供す
ることにある。またさらに、本発明の目的は、修理点検
時のために特別な点検口を設ける必要がなく、また、修
理点検時に容易にダクト先端部材を引き抜くことができ
るダクト部材およびダクト先端部材を提供することにあ
る。さらに本発明の目的は、埃詰まりが生じにくいフー
ド付ダクト先端部材を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、被接続部材
が接続される開口端部を有する円筒状部材と、円筒状部
材の壁面のほぼ円周方向に一部形成され、被接続部材が
開口端部に接続されると、被接続部材に設けられた突起
が当接する段差部とを備え、被接続部材を開口端部から
引き抜く際に、円筒状部材に対して被接続部材を相対的
に円周方向に段差部に沿って回転させ、円周方向で段差
部が形成されていない領域に突起を位置させて被接続部
材を引き抜けるようにしたことを特徴とするダクト部材
によって達成される。
【0016】このように本発明は、円筒状部材の壁面の
ほぼ円周方向全体ではなくその一部に段差部を設け、円
周方向の残部には段差部が形成されていない領域を設け
るようにして、被接続部材を開口端部から引き抜く際
に、円筒状部材に対して被接続部材を相対的に円周方向
に回転させ、段差部が形成されていない領域に突起を位
置させてから被接続部材を引き抜くようにしているの
で、確実な接続と容易な取り外し操作のできる施工を実
現することができる。
【0017】また、本発明のダクト部材において、前記
段差部は、円周方向に伸びる溝形状に形成されているこ
とを特徴とする。こうすることにより、溝の凹部に確実
に突起を突き合わせることができるようになる。
【0018】さらに、本発明のダクト部材において、前
記段差部は、円筒状部材の軸方向に複数形成され、隣り
合う段差部同士は、円周方向の位置がずれて配置されて
いることを特徴とする。この構成にすることにより、例
えばダクト先端部材等の被接続部材は、各段差部毎に回
転させないと引き抜くことができなくなるので施工後に
容易に脱落しないダクトを実現することができるように
なる。
【0019】またさらに、本発明のダクト部材におい
て、複数の段差部は円周方向にほぼ同じ長さを有し、隣
り合う段差部同士は、円周方向にほぼ180度ずれて配
置されていることを特徴とする。この構成にすれば、ダ
クト部材に対して相対的に円周方向に被接続部材を36
0°回転させないと抜けない構造が実現できる。
【0020】また、本発明のダクト部材において、前記
段差部は円筒状部材の内壁面に形成されていることを特
徴とする。この構成により、ダクト部材の接続端をメス
型構造にすることができ、被接続部材の接続端をオス型
構造にすることができる。従って、壁部貫通孔内にスリ
ーブを設ける必要がなくなり、簡単且つ低コスト化を図
った施工を行うことができるようになると共に、施工時
に容易に接続端部の位置合わせができるようになる。
【0021】また、上記目的は、円筒状部材の内壁面に
段差部が形成された本発明のダクト部材と接続されるダ
クト先端部材であって、ダクト部材に接続する開口端部
を有する円筒状部材と、ダクト部材が開口端部に接続さ
れると、ダクト部材に設けられた段差部に当接するよう
に円筒状部材の外壁面に形成された抜け止め用の突起と
を備えていることを特徴とするダクト先端部材によって
達成される。上記ダクト部材の構成および本ダクト先端
部材の構成によれば、修理点検時のために特別な点検口
を設ける必要がなく、また、修理点検時に容易にダクト
先端部材を引き抜くことができるようになる。
【0022】また、本発明のダクト先端部材において、
円筒状部材は、ダクト部材内壁面に密着する弾性リング
が外壁面の円周方向に設けられていることを特徴とす
る。こうすることにより、ダクト先端部材とダクト部材
との接続部における排気ガス漏れや液体漏れを防止する
ことができる。
【0023】また本発明のダクト先端部材において、円
筒状部材の開口他端部側には雨よけ用フードと異物進入
防止部材とが設けられ、異物進入防止部材は、ほぼ円形
の断面形状を有する線状部材で構成されていることを特
徴とする。このような構成によれば、フードを有するダ
クト先端部材を例えばガス衣類乾燥機の排湿ダクトに用
いた場合に、衣類の乾燥時に発生する埃などを付着させ
ずに埃詰まりを防止したダクト先端部材を実現できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態によるダク
ト部材およびダクト先端部材を図1乃至図3を用いて説
明する。まず、本実施の形態によるダクト部材の概略の
構成を図1を用いて説明する。図1(a)は本実施の形
態によるダクト部材の側面図を示し、図1(b)は図1
(a)のA−A線で切り取った断面を示している。図1
において、ダクト部材1は、例えばダクト先端部材や他
のダクト部材等の被接続部材が接続される開口端を有す
る円筒状部材2を備えている。円筒状部材2は例えば板
厚0.3mmのステンレス鋼板を曲げ加工により円筒状
にし、その円筒の軸方向の継ぎ目に沿ってTIG溶接を
施して作製される。円筒状部材2の外形は例えば100
mmであり、軸方向の長さは250mm程度である。
【0025】円筒状部材2の開口一端部近傍(図中左
側)の壁面の円周方向の一部分に段差部4が形成されて
いる。また、円筒状部材2の軸方向に段差部4に並列し
て円筒状部材2の壁面の円周方向の一部分に段差部6が
形成されている。本実施の形態のダクト部材1の段差部
4、6は、円筒状部材2の内壁面側に凹状の溝が円周方
向の一部領域に形成された構造をしており、後程図2を
用いて説明するダクト先端部材が挿入されると、当該ダ
クト先端部材に設けられた突起が当該溝に順次当接し、
引き抜きの際にはダクト先端部材の突起が当該溝に突き
当たって容易に引き抜くことができないようになってい
る。
【0026】円筒状部材2の径方向に切った段差部4を
含む断面を示す図1(b)を用いて説明すると、段差部
4は円筒状部材2の円周方向の全周より短く形成されて
おり、この図1(b)における段差部4が形成されてい
ない円筒状部材2の領域(以下、非段差部10と呼ぶ)
に上記のダクト先端部材の突起を位置させれば容易にダ
クト先端部材を引き抜くことができるようになってい
る。なお、非段差部10の円周方向の長さは、後述する
ダクト先端部材の突起の幅よりわずかに大きく形成され
ている。
【0027】また、段差部6は、段差部4に対して円周
方向にほぼ同じ長さを有し、段差部4、6同士は、円周
方向にほぼ180度ずれて配置されている。従って図1
(a)に示すように、図中、段差部4側では円筒状部材
2の上方に非段差部10が形成されているのに対して、
段差部6側では円筒状部材2の下方に段差部10と同じ
幅を有する非段差部12が形成されている。この構成に
より、ダクト部材1からダクト先端部材を引き抜くに
は、ダクト先端部材を引っ張りながらダクト部材1に対
して円周方向に相対的に360°回転させないと抜けな
い構造が実現できる。
【0028】ダクト部材1の開口他端部(図中右側)に
は、例えばシリコンゴムからなる弾性リング8が内壁面
の円周方向に設けられていると共に、図示は省略したが
図5と同様の回転リングおよび内壁側の突起が設けられ
ており、他のダクト部材との接続に供されるようになっ
ている。本ダクト部材1の開口他端部の構造は従来と何
ら変わりはないが、施工後の修理点検時にこの開口他端
部で両ダクト部材を分離する必要が生じても、回転リン
グを操作する空間は十分あるので問題は生じない。
【0029】次に、本実施の形態によるダクト先端部材
の概略の構成を図2を用いて説明する。図2(a)は本
実施の形態によるダクト先端部材の側面図であり、図2
(b)は同正面図である。図2において、ダクト先端部
材20は、ダクト部材1に接続する開口一端部が設けら
れた円筒状部材22を有しており、この円筒状部材22
の開口他端部側には集合住宅等の外壁面に接触するプレ
ート24が固定されている。円筒状部材22は、図1を
用いて説明したダクト部材1の円筒状部材2と同様にし
て、例えば板厚0.3mmのステンレス鋼板を円筒状に
してTIG溶接を施して作製される。円筒状部材22の
外形は例えば99.5mm程度であり、図1で示したダ
クト部材1の開口一端部側にはめ込むことができる径を
有している。また、円筒状部材22の軸方向の長さは5
0mm程度である。
【0030】円筒状部材22の開口一端部側の外壁面の
円周方向には、ダクト部材1と接続された際、ダクト部
材1の円筒状部材2の内壁面に密着する例えばシリコン
ゴムからなる弾性リング36が設けられ、それより内方
(図中左側)の外表面上方には、抜け止め用の突起34
が円筒状部材22の外表面に溶接等により取り付けられ
ている。突起34は、円筒状部材22の開口一端部側に
固定端を有し、開口他端部側上方に自由端を有するツメ
形状に形成された弾性部材(例えばステンレス鋼板)で
あり、ダクト先端部材20の円筒状部材22をダクト部
材1の円筒状部材2内にはめ込む際には、突起34のツ
メ自由端はダクト部材1の円筒状部材2の壁面に押され
て倒れるので容易に接続することができるが、抜き取り
の際にはダクト部材1に設けられた段差部6、段差部4
の溝部に引っかかり、ダクト先端部材22がダクト部材
1から脱落するのを確実に防止することができるように
なっている。
【0031】また、本実施の形態によるダクト先端部材
20では、プレート24の開口には鳥等の進入を防止す
る異物進入防止部材としてがらりに代えてほぼ円形の断
面形状を有する針金等の線材40が所定の間隔で複数並
列して設けられている。またプレート24の円筒状部材
22と反対側には雨よけ用のフード26が設けられてい
る。本実施の形態によるフード26を有するダクト先端
部材20を例えばガス衣類乾燥機の排湿ダクトに用いる
と、衣類の乾燥時に発生する埃などはほぼ円形の断面形
状を有する線材40には付着せずにそのまま外気に排出
されるのでダクト先端での埃詰まりを防止することがで
きるようになる。
【0032】なお、本実施の形態によるダクト先端部材
20も従来品と同様に水抜き孔30、32を有し、さら
に符号を付さずに図示のみしたが、取り付け固定用の孔
がプレート24の複数箇所に設けられている。また水抜
きのため、円筒状部材22はプレート24に垂直な方向
から上方に約2°程度の傾斜を持つように設計されてい
る。
【0033】次に、図3を用いて本実施の形態によるダ
クト部材およびダクト先端部材の施工について説明す
る。図3は、所定の壁厚を有する例えば集合住宅の壁部
側断面におけるダクト部材およびダクト先端部材の接続
の様子を示しており、図3(a)は側面から見たダクト
先端部材20の構造を示した図2(a)と同様であり、
図3(b)は壁部110に貫通させた貫通孔113に図
1に示したダクト部材1を配管した状態を示している。
【0034】図3(b)に示すように、複数のダクト部
材1、104、・・・、および図示を省略したが軸方向
に伸縮自在なスライド管が、天井に固定された吊り金具
106により要所を支持されながら順次接続されて、集
合住宅等のコンクリート製の壁部110に貫通した貫通
孔113の外壁面近傍にダクト部材1の開口一端部が配
置されている。
【0035】本実施の形態では、ダクト先端部材20の
ダクト部材1との接続側がオス型構造であり、ダクト部
材1のダクト先端部材20との接続側がメス型構造とな
っている。従って、ダクト先端部材20はダクト部材1
内方にはめ込まれ、ダクト部材1外表面を覆うことがな
いので、貫通孔113を塞ぐためには図示のようにダク
ト部材1外表面と壁部110の貫通孔113外壁側とに
直接、モルタル142等によるコーキングを施すことが
できる。そのため、従来のようなスリーブを貫通孔11
3に挿入する必要が無くなると共に、貫通孔113の径
を従来より小さくすることができるようになる。なお、
ダクト先端部材20がオス型でダクト部材1がメス型な
のでガス排出方向に逆らって配管がはまりこむ構造とな
るが、この接続位置は壁部110の外壁面と一致するか
それより外側になるので、仮に接続部での排気ガス漏れ
やダクト内に溜まった水等の液体漏れが生じても問題と
なることはない。
【0036】さて、図3に示す状態からダクト先端部材
20をダクト部材1に接続する動作を簡単に説明する
と、まずダクト先端部材20の突起34を上方に位置さ
せ、次いでダクト先端部材20の円筒状部材22の開口
一端部をダクト部材1の円筒状部材2の開口一端部に合
わせてからはめ込む。このとき、突起34のツメは上述
のように円筒状部材2の壁面に押されて倒れるので円筒
状部材2内に容易に円筒状部材22を挿入することがで
きる。接続が完了すると突起34のツメ自由端は段差部
6の溝に引っかかるので、段差部6の溝部と突起34と
の係止関係により、ダクト先端部材20をダクト部材1
からそのまま引き抜くことができなくなりダクト先端部
材20がダクト部材1から脱落するのを確実に防止する
ことができるようになっている。
【0037】なお、接続が完了した状態でダクト先端部
材20のプレート24が壁部110の外壁面に接触して
いるように、プレート24および突起34のツメ自由
端、および段差部6の位置関係等は設計されている。
【0038】従来のダクトの施工では、スリーブ140
内でのダクト部材102の接続端部を位置決めするのが
困難であるという問題や、壁部110の内壁側近傍に点
検口を設けなければならないという問題等を有していた
が、本実施の形態によれば、ダクト先端部材20を接続
するダクト部材1の開口一端部が壁部110の外壁面と
同一面かまたは外壁面より外部に位置するようになるの
で上記従来の問題は生じ得ない。
【0039】次に、施工が完了した後、点検修理等のた
めにダクト先端部材20をダクト部材1から取り外す動
作について説明する。まず、ダクト先端部材20を円筒
状部材2の円周方向に沿って約180°回転させる。こ
れにより、段差部6に引っかかったダクト先端部材20
の突起34は、段差部6の溝内を円周方向に移動して、
図3(b)に示す円筒状部材2の下方に位置する非段差
部12まで移動される。非段差部12において段差部6
と突起34との係止関係は解消されるので、ダクト先端
部材20をそのまま引っ張って円筒状部材2の軸方向に
移動させることが可能になり、突起34のツメ自由端を
次の段差部4の溝に引っかけることができる。
【0040】次いで、ダクト先端部材20を円筒状部材
2の円周方向に沿ってさらに約180°回転させる。こ
れにより、段差部4に引っかかった突起34は、段差部
4の溝内を円周方向に移動して、図3(b)に示す円筒
状部材2の上方に位置する非段差部10まで移動され
る。非段差部10において段差部4と突起34との係止
関係は解消されるので、ダクト先端部材20をそのまま
引っ張って円筒状部材2の軸方向に移動させることが可
能になり、ダクト先端部材20を引き抜くことができる
ようになる。
【0041】このように本実施の形態によれば、円筒状
部材2の壁面のほぼ円周方向全体ではなくその一部に段
差部4、6を設け、円周方向の残部には段差部4、6が
設けられていない非段差部10、12を形成するように
しているので、ダクト先端部材20を確実にダクト部材
1に接続することができると共に、簡単な操作で容易に
ダクト先端部材20を引き抜くことができるようになり
容易で確実な施工を実現することができる。
【0042】またさらに、本実施の形態のダクト部材1
においては、2つの段差部4、6は円周方向にほぼ同じ
長さを有し、段差部4、6同士が円周方向にほぼ180
°ずれて配置されているので、接続されたダクト先端部
材20を各段差部4、6毎に180°回転させて全体と
して一方向に360°回さないと抜けない構造を実現で
きる。
【0043】また、本実施の形態によるダクト先端部材
20は、従来のダクト先端部材100が有していた回転
リング150のような複雑な機構を設ける必要がないの
で簡素な構成を実現できると共に、修理点検時における
ダクト先端部材20のダクト部材1からの引き抜きを容
易に行うことができるようになる。
【0044】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態において
は、本発明をガス衣類乾燥機の排湿ダクトに用いた場合
を例にとって説明しているが、本発明はこれに限られ
ず、一般の通気、給排気、あるいは換気等の用途のダク
トに適用することができる。また、上記実施の形態で
は、コンクリート壁を有する集合住宅等における排気、
排湿用のダクトに用いた例で説明したが、本発明はこれ
に限られず、木造あるいは鉄骨構造の家屋やビルディン
グにおけるダクトに適用することができる。
【0045】また、上記実施の形態では、抜け止め用の
突起34が1つのダクト先端部材20と、円周方向に1
つの非段差部10、12が設けられたダクト部材1とを
用いて説明したが、本発明はこれに限られず、複数の突
起を形成し、円筒状部材2の円周方向の複数箇所に各突
起の位置に合わせて複数の非段差部を設けるようにして
ももちろんよい。
【0046】また、上記実施の形態においては、ダクト
部材1側に段差部4、6を設け、ダクト先端部材20側
に突起34を設けた構成で説明したが、本発明はこれに
限られず、ダクト部材1側に突起34を設け、ダクト先
端部材20側に段差部4、6を設けるようにしてもよ
い。
【0047】また、上記実施の形態においては、オス型
構造のダクト先端部材20と、メス型構造のダクト部材
1とを例にとって説明したが、本発明はこれに限られ
ず、ダクト先端部材20をメス型、ダクト部材1をオス
型に構成してもよい。この場合には、ダクト先端部材2
0の突起34は、ダクト先端部材20の円筒状部材22
の内壁面に形成し、ダクト部材1の段差部4、6の溝は
円筒状部材2の外壁面に形成するようにすればよい。こ
の構成では、スリーブを用いる必要が生じるため、コス
ト高等につながるものの本発明の他の効果を享受するこ
とができる。
【0048】また、ダクト部材1の開口一端部側に段差
部4、6を設け、開口他端部側に突起34を設けて複数
のダクト部材1同士の接続において、本発明を適用する
ようにしてもよい。また、上記実施の形態においては、
凹状の溝形状の段差部を用いているが、円筒状部材2の
板厚を軸方向で異ならせた段差状にして、当該段差で突
起34のツメ自由端が引っかかるようにしてももちろん
よい。
【0049】また、上記実施の形態では、段差部4、6
を円筒状部材2の軸方向に2つ設けた構造で説明した
が、段差部の数は3つ以上でもよく、また、ガス機器類
に用いるのでなければ、すなわちダクト先端部材20が
360°に亘って抜けない構造でなくてもよいのであれ
ば、段差部は1つだけにしてもよい。
【0050】また、段差部は円筒状部材2の円周方向か
らずれた螺旋状に形成されていてももちろんよい。ま
た、上記実施の形態においては突起34は溶接により円
筒状部材22に取り付けたが、半田付けでもよく、また
円筒状部材22壁面からの切り起こしで形成してももち
ろんよい。
【0051】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、施工が簡
単で、且つ低コスト化を図ったダクト部材およびダクト
先端部材を実現することができる。また、本発明によれ
ば、施工時に容易に接続端部の位置合わせができるダク
ト部材およびダクト先端部材を実現できる。またさら
に、本発明によれば、修理点検時のために特別な点検口
を設ける必要がなく、また、修理点検時に容易にダクト
先端部材を引き抜くことができるダクト部材およびダク
ト先端部材を実現することができる。さらに本発明によ
れば、埃詰まりが生じにくいフード付ダクト先端部材を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるダクト部材を示す
図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるダクト先端部材を
示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるダクト部材および
ダクト先端部材を接続する状態を示す図である。
【図4】従来のダクト部材およびダクト先端部材を接続
する状態を示す図である。
【図5】従来のダクト先端部材の突起部の状態を説明す
る図である。
【符号の説明】
1、102、104 ダクト部材 2、22、114、128 円筒状部材 4、6 段差部 8、36、120 弾性リング 10、12 非段差部 20、100 ダクト先端部材 24、118 プレート 26、116 フード 30、32 水抜き孔 34、122 突起 112、113 貫通孔 140 スリーブ 142 モルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植原 豊 茨城県猿島郡総和町久能1210−19 Fターム(参考) 3L058 BA02 BB03 BB04 BC02 BC05 3L080 AA09 AB02 AC01 AC03 AD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被接続部材が接続される開口端部を有する
    円筒状部材と、 前記円筒状部材の壁面のほぼ円周方向に一部形成され、
    前記被接続部材が前記開口端部に接続されると、前記被
    接続部材に設けられた突起が当接する段差部とを備え、 前記被接続部材を前記開口端部から引き抜く際に、前記
    円筒状部材に対して前記被接続部材を相対的に前記円周
    方向に前記段差部に沿って回転させ、前記円周方向で前
    記段差部が形成されていない領域に前記突起を位置させ
    て前記被接続部材を引き抜けるようにしたことを特徴と
    するダクト部材。
  2. 【請求項2】請求項1記載のダクト部材において、 前記段差部は、前記円周方向に伸びる溝形状に形成され
    ていることを特徴とするダクト部材。
  3. 【請求項3】請求項2記載のダクト部材において、 前記段差部は、前記円筒状部材の軸方向に複数形成さ
    れ、隣り合う前記段差部同士は、前記円周方向の両端部
    の位置がずれて配置されていることを特徴とするダクト
    部材。
  4. 【請求項4】請求項3記載のダクト部材において、 複数の前記段差部は前記円周方向にほぼ同じ長さを有
    し、隣り合う前記段差部同士は、前記円周方向にほぼ1
    80度ずれて配置されていることを特徴とするダクト部
    材。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載のダクト
    部材において、 前記段差部は、前記円筒状部材の内壁面に形成されてい
    ることを特徴とするダクト部材。
  6. 【請求項6】請求項5記載のダクト部材と接続されるダ
    クト先端部材であって、 前記ダクト部材に接続する開口端部を有する円筒状部材
    と、 前記ダクト部材が前記開口端部に接続されると、前記ダ
    クト部材に設けられた前記段差部に当接するように前記
    円筒状部材の外壁面に形成された抜け止め用の突起とを
    備えていることを特徴とするダクト先端部材。
  7. 【請求項7】請求項6記載のダクト先端部材において、 前記円筒状部材は、前記ダクト部材内壁面に密着する弾
    性リングが前記外壁面の円周方向に設けられていること
    を特徴とするダクト先端部材。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載のダクト先端部材
    において、 前記円筒状部材の開口他端部側には雨よけ用フードと異
    物進入防止部材とが設けられ、前記異物進入防止部材
    は、ほぼ円形の断面形状を有する線状部材で構成されて
    いることを特徴とするダクト先端部材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002221345A (ja) * 2001-01-25 2002-08-09 Daiwa House Ind Co Ltd 換気口構造
JP2006317057A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Gadelius Kk 給排気レジスタ用ソケット
JP2009222269A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Panasonic Corp 外壁端末換気口
JP2020190174A (ja) * 2019-05-14 2020-11-26 株式会社おいたて工務店 ダクト、換気システム、及び建物

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