JP7478586B2 - 給気制御装置及び空調システム - Google Patents

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Description

本開示は、給気制御装置及び空調システムに関する。
従来、集合住宅、オフィスビル、各種工場、戸建住宅などの空調システムには、居室や作業室、廊下などの空調対象空間を二重床にして、空調機から給気ダクト、二重床空間、二重床に設けた床吹出口を通じて単数又は複数の空調対象空間に調温、調湿した空気(給気SA)を供給するように構成した床吹出し式の空調システムがある(例えば、特許文献1参照)。
また、空調機室に設置した空調機から給気ダクト、吹出口を通じて居室や廊下などの単数又は複数の空調対象空間に空調空気を給気するよう構成した空調システムにおいて、空調機と給気ダクトの中間に空調チャンバーボックスを形成するとともに、この空調チャンバーボックスの一部の面部材をユニット建築物に一体化し、現場での作業量削減を図ったものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、空調機の出口側(空調機吹出し側)に空調チャンバーボックスを設け、この空調チャンバーボックスの一面に設けた円管と、空調空気を部屋に送るための給気フレキシブル保温ダクトとを、高品質且つワンタッチで接続できるように3パーツで構成した接続部材がある(例えば、特許文献3参照)。
ここで、特許文献1の床吹出し式の空調システムでは、空調機からの給気を二重床に接続する具体的な構造は明示されていない。
特許文献2の空調システムでは、空調機からの給気ダクトを空調チャンバーボックスに繋げる方法として、定着カラーやカラーニップルと呼ばれる円管及び円管の一端に一体形成された環状で板状の固定部(フランジ部)からなる接続部材を用いる。そして、空調チャンバーボックスの一面の平板部に開口孔を形成し、開口孔と円管の内部が連通するように前記固定部を前記平板部に取り付け、円管に給気ダクトを嵌合固定する方法で、給気ダクトを空調チャンバーボックスに接続して空調システムを構成する。
特許文献3では、空調機吹出し側の空調チャンバーボックスの一端に設けられた円管部に、給気フレキシブル保温ダクトを嵌合固定する方法として、特に狭所で接続工事が困難場所であっても、作業が難しく不確実性があるビス固定作業を不要にし、一人作業によって、漏気なく、再脱着が可能なワンタッチ式の接続方法を提供している。
特許第6381022号公報 特許第6468878号公報 特許第5643641号公報
ここで、例えば建物の二重床空間を空調チャンバーボックスに利用する床吹出し式の空調システムにおいて、空調機からの給気ダクトを平板部である二重床に接続固定するための接続部材に対して、1)給気ダクトを接続部材に漏気無く容易に取り付ける、2)接続部材を二重床に漏気無く取り付ける、3)給気ダクトからの冷房給気により床スラブ、給気ダクト内、接続部材の板材上面などに結露が発生(滞留)しない、4)二重床内の風向を制御することができる、5)二重床内を点検することができる、などの機能、構造が求められる。
しかしながら、上記従来の接続部材を床吹出し方式の空調システムに用いる場合には、特に、上記4)の二重床内の風向を制御するために、二重床内に整流板設置を別途工事で設置することが必要であり、これに多大な手間、コストを要する。
なお、風向を好適に制御できないと、上記3)の給気ダクトからの冷房給気によって、例えば、二重床空間を形成する床スラブなどの部材表面などへの結露の発生を誘発するおそれもある。
よって、二重床空間から床吹出口を通じて空調対象空間に給気を行う空調システムにおいて、給気制御対策を従来よりも容易で経済的に行える手法の開発が強く望まれていた。
本開示は、上記事情に鑑み、給気制御対策を従来よりも容易で経済的に実現できる給気制御装置及びこの給気制御装置を備えた空調システムを提供することを目的とする。
(1)本開示の給気制御装置の一態様は、一端を空調機に接続した給気ダクトの他端に接続して設けられ、吹出口を介して空調対象空間に連通する空調チャンバーに空調空気を給気するための給気制御装置であって、前記給気ダクトの前記他端が接続される接続管部と、前記接続管部の外周面から前記接続管部の軸線直交方向に延設された支持板部と、前記支持板部及び前記接続管部に一面を対向させて配設される平板状の給気受け部、及び、前記給気受け部と前記支持板部とを接続する複数の支持柱部を有し、隣り合う前記支持柱部同士の間にそれぞれ前記空調空気を送気するための複数の開口部が形成されたフレーム部と、を備える。
上記(1)の給気制御装置においては、給気ダクトから吹出された空調空気(給気SA)が給気制御装置の給気受け部に当たって横方向(軸線直交方向)に流れの向きを変え、空調チャンバー内で、フレーム部の複数の支持柱部によって形成された複数の開口部から各開口部が向く方向に空調空気を送気することができる。
また、複数の開口部が向く方向に空調空気が送気されるため、支持柱部の数や位置ひいては複数の開口部の数や位置、向き等を任意に設定/調整することによって空調空気を送気する方向、流量を制御することが可能になる。
さらに、給気ダクトから吹出された空調空気(給気SA)が給気制御装置の給気受け部に当たることで、従来の定着カラーなどの接続部材に給気ダクトを接続したり、給気ダクトから直接的に二重床空間などの空調チャンバー内に空調空気を吹出させ、空調チャンバーを形成する部材内面に直接的に空調空気の流れが当たる場合と比較し、この部材内面に結露が生じることを抑制できる。
よって、上記(1)の給気制御装置によれば、給気制御対策(及び結露対策)を従来よりも容易で経済的に実現することが可能になる。
(2)本開示の給気制御装置の別の態様は、上記(1)の給気制御装置であって、前記給気制御装置は、前記支持板部と前記給気受け部が方形状に形成され、前記支持板部の前記給気受け部に対向する面の四周に固定された気密材をさらに備えた。
上記(2)の給気制御装置においては、例えば、床吹出し式の空調システムに適用した場合において、従来の定着カラーなどの接続部材を用いる場合には二重床に円形孔を貫通形成することが必要になるが、この給気制御装置ではフレーム部の給気受け部が方形平板状に形成されているため、床に貫通形成し、フレーム部を挿通するための挿通孔を方形状に形成することになる。そして、フレーム部の平面寸法より大きい支持板部がフレーム部と方形状の挿通孔との隙間を塞ぐことになる。
これにより、挿通孔を方形状に形成できることで、従来の円形孔よりも容易に挿通孔を形成でき、さらなる施工性の向上を図ることが可能になる。
さらに、支持板部の給気受け部に対向する面の四周に気密材が固定されているため、例えば、床吹出し式の空調システムに適用した場合において、フレーム部の平面寸法より大きい支持板部がフレーム部と方形状の挿通孔との隙間を塞ぐとともに、支持板部と床との間に気密材を介設することができ、二重床空間を形成する二重床の床面に支持板部をビス止めなどによって固定するだけで、支持板部と床の間から漏気が生じることを容易で効果的に抑制することができる。
(3)本開示の給気制御装置の別の態様は、上記(1)又は(2)の給気制御装置であって、前記給気制御装置は、前記フレーム部の任意の前記開口部を閉塞させるための塞ぎ板を備える。
上記(3)の給気制御装置においては、任意の開口部を塞ぎ、残りの開口部のみから空調空気を送気することができる。これにより、建築物の間取りや方位などを考慮して適切に配置された給気制御装置や吹出口の設置位置などに応じて給気制御装置から給気する空調空気の送気方向、流量を容易で自在に設定することができる。
(4)本開示の給気制御装置の別の態様は、上記(1)乃至(3)の何れかの給気制御装置であって、前記給気制御装置は、前記給気受け部の前記支持板部に対向する一面に設けられる第1断熱材と、前記支持板部の前記接続管部の周囲に前記支持板部の全面を被覆するように設けられる第2断熱材とを備え、前記接続管部は、当該接続管部の外周面から突出し周方向に延びて環状に繋がるリブを含む。
上記(4)の給気制御装置においては、給気ダクトから吹出された空調空気が給気受け部の一面に設けられた第1断熱材に当たって向きを変え、開口部から空調チャンバーに給気される。これにより、第1断熱材によって、より一層、空調チャンバーを形成する部材の内面や給気制御装置自体に結露が発生することを抑制できる。
また、支持板部に第2断熱材が被覆して設けられることによって、例えば、床吹出し式の空調システムに適用した場合において、床面に設置される支持板部の上面(他面)に結露が発生することを効果的に抑制することができる。
さらに、接続管部にリブが設けられているため、給気ダクトの他端側(例えば、給気ダクトを構成する保温フレキシブルダクトの他端側など)の内部に接続管部を挿入し、リブよりも支持板部側の下方位置で給気ダクトを外側から囲繞して締結バンドで締め付けるなどすることで、給気ダクトの他端側と接続管部とを強固に接続することができる。また、リブよりも下方位置で締結バンドを締め付けるなどすれば、リブよりも上方に締結バンドがずれ、給気ダクトの他端側が接続管部から外れてしまうことを抑止できる。さらに、締結バンドの締め付けによって給気ダクトの内面と接続管部の外周面とが密着し、この部分に漏気が生じることがない。すなわち、この部分の漏気対策を容易で効果的に講じることができる。
(5)本開示の給気制御装置の別の態様は、上記(1)乃至(4)の何れかの給気制御装置であって、前記給気ダクトは、少なくとも前記給気制御装置の前記接続管部に接続する前記他端を含む部分に、断熱性と柔軟性を有し、内面が耐水フィルムで形成される保温フレキシブルダクトを備えて構成された。
上記(5)の給気制御装置においては、保温フレキシブルダクトが給気制御装置の構成要素とされ、接続管部に接続する給気ダクトの他端側が保温フレキシブルダクトとなるため、給気制御装置のメンテナンス(点検、交換など)を行う際に容易に保温フレキシブルダクトなどの給気制御装置を取り外すことができる。
また、給気制御装置(これを備えた空調システム)の設置施工時においても、給気ダクトの他端側が保温フレキシブルダクトとなることによって、取り回しが容易となり、狭所で一人作業であっても、給気制御装置の二重床への取付け、給気制御装置と保温フレキシブルダクトとのビスに依らない接続作業などを容易に行うことが可能になる。また、保温フレキシブルダクトの再脱着や、保温フレキシブルダクト取外し後に給気接続ユニットを再脱着することが容易に行うことが可能になる。よって、メンテナンス性、施工性の一層の向上を図ることが可能になる。
さらに、保温フレキシブルダクトの内面が耐水フィルムで形成されていることによって、この内面に結露が生じ、保温フレキシブルダクトを構成する保温材料が吸水することを効果的に抑制できる。また、結露が発生した場合であっても、結露を早期に気化させることができる。よって、保温フレキシブルダクト内の保温材に真菌、カビなどが発生、増殖したり、臭気が発生することを従来よりも効果的に抑制でき、より好適な空調を実現することが可能になる。
(6)本開示の空調システムの一態様は、空調機と、一端を前記空調機に接続し、前記空調機で処理した空調空気を送気するための給気ダクトと、前記給気ダクトの他端に上記(1)乃至(4)の何れかの給気制御装置を接続して設けられ、吹出口を介して空調対象空間に連通する空調チャンバーとを備え、前記給気制御装置は前記フレーム部を前記空調チャンバーの一面に貫通形成した挿通孔に挿入し前記支持板部を前記空調チャンバーの一面に固定して設けられた。
上記(6)の空調システムにおいては、上記(1)乃至(4)の何れかの給気制御装置を備え、空調チャンバーに貫通形成した挿通孔にフレーム部を挿通して給気制御装置を設置することによって、上記(1)乃至(4)の何れかの給気制御装置の作用効果を得ることが可能になる。
(7)本開示の空調システムの別の態様は、上記(6)の空調システムであって、前記空調機は、天井部に設けられ、前記空調チャンバーは、前記空調対象空間を床によって区分けされた二重床空間からなり、前記吹出口は前記に設けられ、前記空調対象空間と前記二重床空間とを連通し、前記給気ダクトは、前記天井部の側から下方に延設された鉛直ダクト、及び前記鉛直ダクトに接続された保温フレキシブルダクト、を含み、前記給気制御装置は、前記フレーム部を前記の床面に貫通形成した挿通孔に挿入し、前記支持板部を前記床面に固定して設けられた。
上記(7)の空調システムにおいては、上記(1)乃至(4)の何れかの給気制御装置と、給気制御装置(及び/又は給気ダクト)の構成要素である保温フレキシブルダクトを備えることによって、優れた給気制御性能、防露(結露防止)性能、気密(漏気防止)性能、メンテナンス性能、良好な取付け作業性を有する床吹出し式の空調システムを実現/提供することが可能になる。
(8)本開示の空調システムの別の態様は、上記(6)又は(7)の空調システムであって、外気および前記空調対象空間からの還気を取り入れ、調湿調温を行う換気装置と、前記換気装置に接続される換気ダクトと、前記換気ダクトを前記給気ダクトに接続するための換気合流接続ダクトと、をさらに備え、
前記換気合流接続ダクトは、接続ダクト本体部と、一端が前記換気ダクトに接続され、他端が前記接続ダクト本体部に接続された換気接続ダクト部と、を有し、前記接続ダクト本体部と前記換気接続ダクト部の互いの軸線が鋭角に交差するように略Y字管状に形成された。
上記(7)の空調システムにおいては、換気装置で取込んだ外気(OA)自体である換気給気(SA)や、換気装置で取込んだ外気(OA)と還気(RA)を互いに熱・湿気交換して作られた換気給気(SA)を、換気ダクト及び換気合流接続ダクトを通じて給気ダクトに給送することが可能になる。
また、このとき、換気合流接続ダクトが接続ダクト本体部と接続ダクト本体部に鋭角に接続された換気接続ダクト部とを備えて略Y字管状に形成されているため、空調機から送られて接続ダクト本体部を流れる空調空気の流体力によって換気接続ダクト部の内部を負圧にすることができ、この負圧を利用して、換気接続ダクト部から換気給気(SA)を接続ダクト本体部に引き込んで空調空気(給気SA)に合流させることができる。これにより、接続ダクト本体部に送られた換気給気(SA)の空調機側への逆流を生じさせることなく、接続ダクト本体部を流れる空調空気(給気SA)に好適に換気給気(SA)を合流させ、空調対象空間に給気することが可能になる。
さらに、換気合流接続ダクトが接続ダクト本体部と接続ダクト本体部に鋭角に接続された換気接続ダクト部とを備えて略Y字管状に形成されていることで、空調機を停止し、空調空気(給気SA)の給気が止まっている場合であっても、24時間換気などによって換気装置から換気接続ダクト部を通じて接続ダクト本体部に送られた換気給気(SA)が、接続ダクト本体部を空調機側に逆流することを防止できる。すなわち、常時好適に換気を行うことが可能になる。
本開示の給気制御装置及びこれを備えた空調システムによれば、給気制御対策、結露対策(場合によって、気密(漏気)対策、メンテナンス対策など)を従来よりも容易で経済的に行うことができ、従来よりも好適な空調システムを実現することが可能になる。
本開示の空調システム(床吹出し式の空調システム)の一例を示す建物断面の概略図である。 本開示の空調システム(床吹出し式の空調システム)の給気ダクト及び給気制御装置(接続部材)の一例を示す図である。 本開示の給気制御装置(接続部材)の一例を示す斜視図である。 本開示の給気制御装置(接続部材)の一例を示す平面図である。 本開示の給気制御装置(接続部材)の一例を示す側面図である。 本開示の給気制御装置(接続部材)に塞ぎ板を設けて給気の風向(送気方向)を制御した状態の一例を示す斜視図である。 本開示の給気制御装置(接続部材)の塞ぎ板によって給気の送気方向を制御する制御パターンのを示す平面図である。 本開示の空調システム(床吹出し式の空調システム)の変更例を示す建物断面の概略図であり、換気ダクトを有する換気装置と、換気ダクトを給気ダクトに接続するための換気合流接続ダクトと、を備えた空調システムの一例を示す図である。 接続ダクト本体部と換気接続ダクト部とを備えて略Y字管状に形成された換気合流接続ダクトの一例を示す図である。
以下、図1から図9を参照し、一実施形態に係る給気制御装置及びこれを備えた空調システムについて説明する。
ここで、本開示は、二重床に設けた床吹出口を介して二重床空間から空調空気を複数の空調対象空間に給気するように構成した床吹出し式の空調システム(全室/全館空調システム)に関するものである。また、本開示は、特に、給気制御装置、保温フレキシブルダクトを採用することによって、優れた給気制御対策、防露(結露防止)対策、気密(漏気防止)対策、メンテナンス対策、良好な施工性などを従来よりも容易で経済的に実現できるようにした空調システムに関するものである。
具体的に、本実施形態の床吹出し式の空調システム(空調システム)1は、例えば、図1及び図2に示すように、二重床によって形成され、空調給気経路として利用される二重床空間(空調チャンバー)2と、廊下R1などの天井部3に設けられた空調機4と、空調機4で調温、調湿した空調空気(給気SA)を流通して二重床空間2に送気するための丸ダクトなどの給気ダクト5と、二重床2aに設けられて居室R2、R3や廊下R1などの空調対象空間Rに空調空気SAを給気するための吹出口(床吹出口)6と、を備えて構成されている。
また、複数の空調対象空間Rを連通させ、床吹出し空気(給気SA)を空調機4に戻すための扉のアンダーカットやガラリ等の風路8が設けられている。
さらに、本実施形態の床吹出し式の空調システム1は、給気ダクト5の下端部(他端側)を二重床2aに貫通形成した挿通孔(開口孔)7に挿入(接続)して二重床空間2に空調空気SAを給気するための給気制御装置(接続部材)10を備えている。
本実施形態の給気ダクト5は、一端を空調機4に接続して天井裏空間3aに略水平に延設された空調機側接続ダクト5aと、空調機側接続ダクト5aに一端を接続し、例えば直角に曲がり、他端側を下方に配して設けられるエルボダクト5bと、エルボダクト5bに一端を接続し、鉛直方向下方に延設された鉛直ダクト5cと、断熱/保温性能に加え、柔軟性(可撓性、伸縮性を含む)を有する保温フレキシブルダクト11と、を備えて構成されている。
ここで、本実施形態では、保温フレキシブルダクト11が給気ダクト5の構成要素であるものとして説明を行うが、保温フレキシブルダクト11は詳細後述する給気制御装置10の構成要素としてもよい。
空調機側接続ダクト5aとエルボダクト5bと鉛直ダクト5cは、金属製の丸ダクトであり、例えばグラスウールなどを備えた断熱/保温材12でその外周を被覆して設けられている。
さらに、本実施形態の給気ダクト5においては、鉛直ダクト5cの他端(下端)が二重床の床面(上面)2cよりも上方に配され、従来の鉛直ダクトよりも短く形成されている。二重床2aに固定して設置された給気制御装置10と、鉛直ダクト5cとが、一端(上端)側を鉛直ダクト5cの他端(下端)側に、他端(下端)側を給気制御装置10にそれぞれ接続した保温フレキシブルダクト11を介して接続されている。すなわち、給気ダクト5は、結露が生じうる給気ダクト5の他端(下端)を含む部分が保温フレキシブルダクト11を用いて形成されている。
保温フレキシブルダクト11は、例えば、らせん状の金属材と、らせん状の金属材を骨部材として設けられたグラスウールなどを含んでなる保温材(断熱材)と、外周面側を被覆するように一体に貼り付けるなどして設けられた保護フィルムと、内周面側を被覆するように一体に貼り付けるなどして設けられた耐水フィルム13と、を備えて丸管状に形成されている。保温フレキシブルダクト11は、一端側及び他端側をそれぞれ、例えば、ビスとテープを併用した方法や、締結バンド(不図示)などを用いて鉛直ダクト5c、給気制御装置10の接続管部に強固に固定して接続される。
また、本実施形態の床吹出し式の空調システム1では、廊下R1などの所定位置に上下方向に延び、天井裏空間3aと二重床空間2とに連通するダクトスペース(不図示)が設けられ、このダクトスペースに給気ダクト5(鉛直ダクト5c、保温フレキシブルダクト11など)が上下方向に通されて配設されている。これにより、廊下R1などの室内側に給気ダクト5が露出することがなく、見栄えが悪くならないように構成されている。
なお、図1に示すように、本実施形態の床吹出し式の空調システム1においては、空調機4の吸込口4aから空調対象空間Rに内包される廊下R1などの空気を吸い込み、空調機4で調温、調湿した空調空気SAを給気ダクト5、給気制御装置10、二重床空間2、吹出口6を通じて空調対象空間Rに給気するように構成されている。
一方、本実施形態の給気制御装置10は、図2から図5に示すように、軸線O1方向を上下方向に向け、保温フレキシブルダクト11の他端を接続する丸管状の接続管部15と、中心に貫通孔16aを備えた方形平板状に形成され、貫通孔16aと接続管部15の内部(内孔)とが連通するように接続管部15の下端側を接続して設けられる支持板部16と、支持板部16の下面に接続して下方に設けられ、給気SAを送気するための複数の開口部17が複数の側面にそれぞれ形成されたフレーム部18と、を備えている。
本実施形態の接続管部15は、上下方向の中間部分に、外周面15aから外側に突出し周方向に延びて環状に繋がるリブ15bを備えて形成されている。
そして、この接続管部15は、保温フレキシブルダクト11の下端(他端)側の内部に挿入され、リブ15bよりも下方位置で保温フレキシブルダクト11を外側から囲繞して締結バンドで締め付けることにより、保温フレキシブルダクト11の下端側と強固に接続される。
これにより、保温フレキシブルダクト11の内面と接続管部15の外周面15aとが密着し、この部分に漏気が生じることがない。また、リブ15bよりも下方位置で締結バンドを締め付けることにより、リブ15bよりも上方に締結バンドがずれ、保温フレキシブルダクト11の下端側が接続管部15から外れてしまうことを抑止できる。
なお、締結バンドを用いることにより、給気制御装置10と保温フレキシブルダクト11の下端の固定を容易に解除でき、固定を解除した保温フレキシブルダクト11は前記ダクトスペース内で上側に縮めるなどすることができる。これにより、接続管部15から二重床空間2内を点検することも可能になる。
また、保温フレキシブルダクト11はダクトスペース内上側に縮めることで、狭いダクトスペースであっても、給気制御装置10を固定するための後述のビス27、ひいては給気制御装置を容易に取り外すことができる。これにより、より好適に二重床空間2内を点検でき、さらには給気制御装置10の交換なども容易に行うことが可能になる。
ちなみに、通常、ダクトスペースの壁面には、上記作業を可能にするための点検口が設けられていることが多い。このため、勿論、状況によっては、保温フレキシブルダクト11を固定する手段として締結バンドを用いずに、例えばビス止めとテープを併用した従来の固定方法を用いても構わない。
支持板部16は、方形平板状に形成され、接続管部15の外周面15aから接続管部15の軸線O1直交方向に延在した形で設けられている。また、支持板部16は、4つの角部側にそれぞれ、上面から下面に貫通するビス孔19が設けられている。
フレーム部18は、支持板部16よりも小さい所定の平面積を備えて方形平板状に形成され、支持板部16と互いの中心が上下に重なるように支持板部16及び接続管部15の下方に所定の間隔をあけて対向配置された給気受け部20と、給気受け部20の4つの角部にそれぞれ下端を接続し、上下方向に延び、上端を支持板部16の下面に接続して配設された4本のアングル材などの支持柱部21と、を備えて形成されている。
また、本実施形態のフレーム部18は、給気受け部20の外周端に下端が繋がり、外周端に沿って延びて繋がる側壁板部22を備え、給気受け部20と給気受け部20の4辺の外周端に一体形成された側壁板部22とによって、その底部がトレー状に形成されている。このトレー状に形成されたフレーム部18の底部には、側壁板部22で囲まれた給気受け部20の上面(一面)に方形平板状の第1断熱材23が敷設されている。
これにより、本実施形態の給気制御装置10は、図1(図2から図5参照)に示すように、給気ダクト5の鉛直ダクト5c、保温フレキシブルダクト11、接続管部15を通った給気SAが第1断熱材23に向けて放出/吹出され、第1断熱材23に当たって横方向に向きを変えた給気SAが隣り合う支持柱部21の間の開口部17を通じて横方向に送気される。
また、本実施形態の給気制御装置10のフレーム部18は、図6及び図7に示すように、隣り合う支持柱部21の間に形成されて水平の前後左右の4方向を向く4つの開口部17のうち、任意の開口部17を閉じるための塞ぎ板24を備える形態もある。
この塞ぎ板24は、例えば、開口部17の形状に合わせて方形平板状に形成され、隣り合う支持柱部21に塞ぎ板24の両端部側をビス止めするなどして、また、必要に応じて下端部を側壁板部22にビス止めするなどして、その部分の開口部17を閉塞できるように取り付けられている。
なお、塞ぎ板24は、フレーム部18に着脱可能に取り付けることができ、勿論、ビス止め以外の手段によって着脱可能とされていてもよい。また、予め工場製作時にフレーム部18に任意の開口部17を設けずに製作したり、塞ぎ板24をフレーム部18に固定(着脱不能に固定する場合を含む。)したりして、任意の開口部17を塞いだ状態で給気制御装置10を製作し、現場に搬入するようにしてもよい。
このように任意の開口部17を塞ぎ板24で閉塞することで、接続管部15を通って第1断熱材23に向けて放出され、第1断熱材23で反射した給気SAを、塞ぎ板24で閉塞していない開口部17を通じ、この開口部17が向く方向にのみ送気することが可能になる。
さらに、本実施形態の給気制御装置10においては、図2、図4に示すように、支持板部16の下面に、中心の貫通孔16aを取り囲むように気密スポンジなどの気密材25が貼りつけるなどして取り付けられる。本実施形態では、中心に貫通孔を設けた方形平板状の気密材25を形成し、支持板部16と互いの貫通孔を連通させるようにして支持板部16の下面全面に気密材25が面接触して設けられている。
また、本実施形態の給気制御装置10においては、図3、図4(図2、図5、図7参照)に示すように、中心に挿通孔26aを設けた方形平板状の第2断熱材26を形成し、接続管部15を挿通孔26aに挿通し、支持板部16の上面全面に第2断熱材26が面接触して設けられる。このとき、第2断熱材26の挿通孔26aの内周端部が接続管部15の外周面15aにしっかりと密着するように、接続管部15の外径よりも第2断熱材26の挿通孔26aの径が僅かに小となるように形成されていることが好ましい。
上記のように構成した給気制御装置10を設置する際には、図1(図2から図6参照)の二重床2aにフレーム部18を挿通するための方形状の挿通孔7を開口形成する。すなわち、フレーム部18の給気受け部20の平面寸法より大きく、支持板部16の平面寸法よりも小さい寸法の挿通孔7を形成する。
支持板部16の下面に気密材25、上面に第2断熱材26、給気受け部20の上面に第1断熱材23をそれぞれ取り付け、必要に応じてフレーム部18の適宜箇所の開口部17に塞ぎ板24を設けた給気制御装置10を、二重床2aに形成した挿通孔7にフレーム部18を挿入して、支持板部16と二重床2aの上面(床面)2cとの間に気密材25が挟み込まれて介在するように仮設置する。
支持板部16の4つの角部に貫通形成されたビス孔19にビス27を挿通するとともに二重床2aにねじ込み、給気制御装置10を固定する。また、鉛直ダクト5cの下端側に上端側を接続した保温フレキシブルダクト11の下端側を、給気制御装置10の接続管部15を内部に差し込むとともに締付バンドを取り付けて、接続管部15に接続する。
なお、第2断熱材26は、予め支持板部16に取り付けてもよいし、第2断熱材26を除いた状態の給気制御装置10を設置した段階や保温フレキシブルダクト11を取り付ける段階で取り付けてもよい。
上記のように給気制御装置10を設置した本実施形態の空調システム1においては、空調機4で調湿、調温した空調空気SAが給気ダクト5の空調機側接続ダクト5a、エルボダクト5b、鉛直ダクト5c、保温フレキシブルダクト11を通じて給気制御装置10の接続管部15から下方に向けて吹出される。そして、接続管部15から吹出された空調空気SAがフレーム部18の給気受け部20に設けた第1断熱材23に当たって、フレーム部18の塞ぎ板24で閉塞されていない開口部17から横方向に給気される。
したがって、本実施形態の給気制御装置10及びこれを備えた空調システム1においては、給気ダクト5から吹出された空調空気(給気SA)が給気制御装置10の給気受け部20、第1断熱材23に当たって軸線O1直交方向の横方向に流れの向きを変え、二重床空間2内で、フレーム部18の複数の支持柱部21によって形成された複数の開口部17から各開口部17が向く方向に空調空気SAを送気することができる。
これにより、従来の定着カラーなどの接続部材に給気ダクト5を接続したり、給気ダクト5から直接的に二重床空間2内に空調空気SAを吹出させ、二重床空間2を形成する部材内面(床スラブ2bの上面など)に直接的に空調空気SAの流れが当たる場合と比較し、二重床空間2を形成する部材内面に結露が生じ、さらには床スラブ2bの上面に沿って結露水が適さぬ位置へ移流してしまうことを抑制できる。よって、支持柱部21の数や位置ひいては複数の開口部17の数や位置、向き等を任意に設定/調整することによって空調空気SAを送気する方向、流量を制御することが可能になる。
さらに、本実施形態の給気制御装置10及び空調システム1においては、給気制御装置10の複数の開口部17のうち、任意の開口部17に塞ぎ板24を着脱可能に取り付けるだけで、任意の開口部17を塞ぐことができ、残りの開口部17のみから空調空気SAを送気することができる。
これにより、一又は複数の開口部17が向く方向に空調空気SAが送気されるため、給気制御装置10や吹出口6の設置位置などに応じて給気制御装置10から給気する空調空気SAの送気方向、流量を容易で自在に設定することができ、空調対象空間Rを容易に万遍なく快適な状態にすることができる。なお、空調システム1の計画時点で二重床空間2の風向を計画して塞ぎ板24を固定的に設けた給気制御装置10でも良く、これは部材数や現場での作業が削減でき、経済的に実現できる。
よって、本実施形態の給気制御装置10及び空調システム1によれば、優れた給気制御対策、結露対策、気密対策、メンテナンス対策などを従来よりも容易で経済的に講じることができ、従来よりも好適な空調を実現することが可能になる。
また、本実施形態の給気制御装置10及び空調システム1においては、給気制御装置10の接続管部15に接続する給気ダクト5の他端側が保温フレキシブルダクト11であるため、給気制御装置10のメンテナンス(点検、交換など)を行う際に容易に保温フレキシブルダクト11、給気制御装置10を取り外すことができる。
また、給気制御装置10、空調システム1の設置施工時においても、給気ダクト5の他端側(あるいは給気ダクト5の他端に接続するための給気制御装置10の構成要素)が保温フレキシブルダクト11であることによって、取り回しが容易となり、また施工誤差に伴う給気ダクト5cの中心軸と給気制御装置10の接続管部15の中心軸の平面位置のずれを吸収することができ、給気制御装置10、給気ダクト5の取付け、接続作業などを容易に行うことが可能になる。よって、メンテナンス性、施工性の一層の向上を図ることが可能になる。
また、図1に示すように、例えば集合住宅では二重床空間2内に排水管を設けるために床スラブ2bに段差を設けて、二重床空間2の高さを部分的に高くすることがあり、このように床スラブ2bに段差があるような場合であっても、この段差により二重床空間2内に空調空気SAが偏ったりせずに、空調空気SAの送気方向、流量を容易で自在に好適に制御することができる。このため、空調対象空間Rを容易に万遍なく快適な状態にすることができる。
さらに、例えば、リフォームなどに伴い、空調対象空間R内のレイアウト変更などが必要になった場合であっても、給気制御装置10のフレーム部18への塞ぎ板24の着脱を行う、もしくはあらかじめ塞ぎ板24の設置場所が異なる給気制御装置10に交換することで、送気方向、流量等を容易に制御することができ、柔軟に対応することが可能になる。すなわち、空調対象空間Rの形状、位置、数などに変更が生じた場合であっても、給気状態の変更、制御を容易に行うことができ、好適な空調制御を行うことが可能になる。
また、本実施形態の給気制御装置10及び空調システム1においては、給気ダクト5から吹出された空調空気SAが給気受け部20の上面(一面)に設けられた第1断熱材23に当たって向きを変え、開口部17から二重床空間2に給気される。これにより、第1断熱材23によって、より一層、二重床空間2を形成する部材内面や給気制御装置10自体に結露が発生することを抑制することが可能になる。特に、建物の床スラブ2bに結露が発生し、これが建物の床スラブ2bの多少の高低差などに伴い望ましくない位置に移流し蓄積されることが防げる。
さらに、本実施形態の空調システム1(及び給気制御装置10)においては、床吹出し式の空調システムとして構成した場合において、支持板部16の下面と床2aの床面との間に気密材25を介設し、二重床空間2を形成する二重床の床面に支持板部16をビス止めして固定するだけで、支持板部16と床2aの間から漏気が生じることを容易で効果的に抑制することができる。もちろん、この固定方法はビス止めに限定せず、二重床2aの方形の貫通孔16aの1辺にZ金物などを設けてここに支持板部16を嵌め込み、対辺の2点のビス孔19でビス固定することで、奥側の狭所でのビス固定作業を省略する方法など、二重床2aと給気制御装置10を気密に固定する方法は問わない。
さらに、本実施形態の給気制御装置10及び空調システム1においては、支持板部16の上面に第2断熱材26が被覆して設けられることによって、床面(2a)に設置される支持板部16の上面に結露が発生することを、加えて空調空気SAの熱エネルギーの損失を効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態の給気制御装置10及び空調システム1においては、給気ダクト5の他端側に設置される保温フレキシブルダクト11の内面が耐水フィルム13で形成されていることによって、この内面に結露が生じても保温フレキシブルダクト11の通常吸水性がある保温材に吸収されることを効果的に抑制できる。また、結露が発生した場合であっても、結露を給気制御装置10側に排出することができたり、保温材に吸水されない。よって、給気ダクト5内の特に保温材部分に真菌、カビ、これらに伴う臭気などが発生、増殖することを従来よりも効果的に抑制でき、より好適な空調を実現することが可能になる。
また、本実施形態の給気制御装置10及び空調システム1においては、従来の定着カラーなどの接続部材を用いる場合には二重床2aに円形孔を貫通形成することが必要になるが、この空調システム1ではフレーム部18の給気受け部20が方形平板状に形成されているため、床2aに貫通形成し、フレーム部18を挿通するための挿通孔7を方形状に形成することになる。これにより、従来の円形孔よりも容易に挿通孔7を形成することができ、さらなる施工性の向上を図ることが可能になる。
また、本実施形態の給気制御装置10及び空調システム1においては、給気制御装置10の接続管部15にリブ15bが設けられている。このため、保温フレキシブルダクト11の他端側の内部に接続管部15を挿入し、リブ15bよりも支持板部16側の下方位置で保温フレキシブルダクト11を外側から囲繞して締結バンドで締め付けることにより、保温フレキシブルダクト11の他端側と接続管部15とを強固に接続することができる。また、リブ15bよりも下方位置で締結バンドを締め付けることにより、リブ15bよりも上方に締結バンドがずれ、保温フレキシブルダクト11の他端側が接続管部15から外れてしまうことを抑止できる。さらに、締結バンドの締め付けによって保温フレキシブルダクト11の内面と接続管部15の外周面15aとが密着し、この部分に漏気が生じることがない。すなわち、この部分の漏気対策を容易で効果的に講じることができる。
よって、本実施形態の給気制御装置10及び空調システム1によれば、より一層、優れた給気制御対策、結露対策、気密対策、メンテナンス対策などを従来よりも容易で経済的に講じることができ、従来よりも好適な空調を実現することが可能になる。
以上、本開示の給気制御装置及び空調システムの実施形態について説明したが、本開示の給気制御装置及び空調システムは、上記の実施形態、実施形態に記載した変更例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、本開示の空調システム1が二重床2aに設けた吹出口6を介して二重床空間2から空調空気SAを複数の空調対象空間Rに給気するように構成した床吹出し式の空調システム(全室/全館空調システム)であるものとして説明を行ったが、本開示の空調システムは、必ずしも床吹出し式の空調システムに限定しなくてもよい。
例えば、吊り天井の天井裏空間3aを空調チャンバーとして利用し、機械室などに設けた空調機4から天井裏空間3aに給気ダクト5を延設し、給気制御装置10、保温フレキシブルダクト11を構成要素として備えた給気制御装置10を接続して配設し、給気制御装置10の開口部17から空調空気SAを天井裏空間3aに送気するとともに、天井部3に設けた吹出口6などから下方の空調対象空間(居室等)Rに給気するように構成してもよい。
例えば、オフィスビルなどのように、大空間の居室や多数に区画されたそれぞれの空間を空調制御する場合には、日照などによってガラス窓側(外壁ガラス側)と、室の内側との温度差が大きくなり、大空間の場所によって暑く感じたり、寒く感じるなど、大空間全体や多数に区画された空間に対して快適な空調制御を行うことが難しいケースが多々ある。
このような場合であっても、本開示の給気制御装置10及び空調システム1においては、天井裏チャンバー(あるいは二重床空間2)に設置する給気制御装置10の位置や数、塞ぎ板24の着脱によって、空調空気SAの所望の方向への給気量やその送気方向(風向、指向性)を容易に制御でき、暑く感じる場所、寒く感じる場所などに応じ、大空間全体や多数に区画された空間に対して快適な空調制御を行うことが可能になる。
なお、天井裏空間3aを空調チャンバーとし、天井裏空間3aに給気制御装置10を設置して空調システム1を構成する場合には、第2断熱材26、気密材25は必要に応じて用いればよく、また、支持板部16で給気制御装置10を吊り下げるなどして支持しても、フレーム部18を天井下地などに接続して給気制御装置10を支持するようにしてもよい。
また、本開示の給気制御装置10及び空調システム1は、クリーンルームなどに対しても好適な空間環境を確保するために用いることが可能である。さらに、本開示の給気制御装置10は、床や天井部だけでなく、壁部などに設けて使用されてもよい。
さらに、本開示の空調システム1は、外気OAや還気RAを取り入れて換気を行う換気装置31を備えて構成してもよい。
具体的に、例えば、図8、図9に示すように、本開示の空調システム1を、換気ダクト30(外気ダクト30a、排気ダクト30b、還気ダクト30c、換気給気ダクト30d)を有する換気装置31と、換気ダクト30を給気ダクト5に接続するための換気合流接続ダクト32と、をさらに備えて構成してもよい。
なお、図8中の符号35は、換気装置本体であり、取り込んだ外気OAをそのまま利用した、もしくは還気RAの熱、湿気を受け渡すことで調温、調湿した、換気給気SAを生成し、給送する。また、符号36は外気取入口、符号37は排気口、符号38は還気取入口である。
また、換気合流接続ダクト32は、図9に示すように、接続ダクト本体部33と、一端が換気ダクト30に接続され、他端が接続ダクト本体部33に接続された換気接続ダクト部34と、を備えて、接続ダクト本体部33と換気接続ダクト部34の互いの軸線O2、O3が鋭角に交差するように略Y字管状に形成されている。
このように構成した空調システム1においては、図8、図9に示すように、換気装置31で取込んだ外気OA自体や、換気装置31で取込んだ外気OAと還気RAを互いに熱・湿気交換(調温、調湿)して作られた換気給気SAを、換気ダクト30(換気給気ダクト30d)及び換気合流接続ダクト32を通じて給気ダクト5に給送することが可能になる。
また、このとき、換気合流接続ダクト32が接続ダクト本体部33と接続ダクト本体部33に鋭角に接続された換気接続ダクト部34とを備えて略Y字管状に形成されているため、空調機4から送られて接続ダクト本体部33を流れる空調空気(給気SA)の流体力によって換気接続ダクト部33の内部を負圧にすることができ、この負圧を利用して、換気接続ダクト部34(及び換気ダクト30、換気装置本体35)から換気給気SAを接続ダクト本体部33に引き込んで空調空気(給気SA)に合流させることができる。これにより、接続ダクト本体部33に送られた換気給気SAの空調機4側への逆流を生じさせることなく、接続ダクト本体部33を流れる空調空気(給気SA)に好適に換気給気SAを合流させ、空調対象空間Rに給気することが可能になる。
さらに、換気合流接続ダクト32が接続ダクト本体部33と換気接続ダクト部34とを備えて略Y字管状に形成されていることで、空調機4を停止し、空調空気(給気SA)の給気が止まっている場合であっても、24時間換気などによって換気装置本体35(換気装置31)から換気接続ダクト部34を通じて接続ダクト本体部33に送られた換気給気SAが、空調機4側に逆流することを防止できる。すなわち、常時好適に換気を行うことが可能になる。
また、換気装置本体35(換気装置31)として全熱交換型換気装置を用いると、冷房時期の高湿度の外気OAを、全熱交換型換気装置の排気EA側に取り込まれる空調対象空間Rの冷房除湿された空気により減湿でき、給気ダクト5内や給気受け部20での結露を抑制できて好適である。さらに、換気に伴う空調負荷の削減にも寄与できて好適である。
なお、上記のいずれの構成の場合であっても、空調機4の出口側の給気ダクト5は1本であっても、空調対象空間Rなどの状況に応じて複数本としても勿論構わない。
また、給気ダクト5と外気ダクト30aにダンパを設け、制御装置でダンパを制御することによって給気SA、外気OAの流量を適宜調整可能に構成してもよい。
1 空調システム
2 二重床空間(空調チャンバー)
2a 二重床(床面)
2b 建物の床スラブ
2c 床面(床の上面)
3 天井部
4 空調機
5 給気ダクト
6 床吹出口(吹出口)
7 挿通孔(開口孔)
10 給気制御装置(接続部材)
11 保温フレキシブルダクト
13 耐水フィルム
15 接続管部
15a 外周面
15b リブ
16 支持板部
16a 貫通孔
17 開口部
18 フレーム部
19 ビス孔
20 給気受け部
21 支持柱部
22 側壁板部
23 第1断熱材
24 塞ぎ板
25 気密材
26 第2断熱材
30 換気ダクト
31 換気装置
32 換気合流接続ダクト
33 接続ダクト本体部
34 換気接続ダクト部
35 換気装置本体
O1 軸線
O2 軸線
O3 軸線
R 空調対象空間
SA 空調空気(給気)

Claims (8)

  1. 一端を空調機に接続した給気ダクトの他端に接続して設けられ、床に設けられた吹出口を介して空調対象空間に連通する二重床空間からなる空調チャンバーに空調空気を給気するための給気制御装置であって、
    前記給気ダクトの前記他端が接続される接続管部と、
    前記接続管部の外周面から前記接続管部の軸線直交方向に延設された支持板部と、
    前記支持板部及び前記接続管部に一面を対向させて配設される平板状の給気受け部、及び、前記給気受け部と前記支持板部とを接続する複数の支持柱部を有し、隣り合う前記支持柱部同士の間にそれぞれ前記空調空気を送気するための複数の開口部が形成されたフレーム部と、を備え
    前記フレーム部を前記床の床面に貫通形成した挿通孔に挿入し、前記支持板部を前記床面に固定して設けられた、
    給気制御装置。
  2. 前記給気制御装置は、
    前記支持板部と前記給気受け部が方形状に形成され、
    前記支持板部の前記給気受け部に対向する面の四周に固定された気密材をさらに備えた、
    請求項1に記載の給気制御装置。
  3. 一端を空調機に接続した給気ダクトの他端に接続して設けられ、吹出口を介して空調対象空間に連通する空調チャンバーに空調空気を給気するための給気制御装置であって、
    前記給気ダクトの前記他端が接続される接続管部と、
    前記接続管部の外周面から前記接続管部の軸線直交方向に延設された支持板部と、
    前記支持板部及び前記接続管部に一面を対向させて配設される平板状の給気受け部、及び、前記給気受け部と前記支持板部とを接続する複数の支持柱部を有し、隣り合う前記支持柱部同士の間にそれぞれ前記空調空気を送気するための複数の開口部が形成されたフレーム部と、を備え、
    前記給気制御装置は、前記フレーム部の任意の前記開口部を閉塞させるための塞ぎ板を備える
    気制御装置。
  4. 一端を空調機に接続した給気ダクトの他端に接続して設けられ、吹出口を介して空調対象空間に連通する空調チャンバーに空調空気を給気するための給気制御装置であって、
    前記給気ダクトの前記他端が接続される接続管部と、
    前記接続管部の外周面から前記接続管部の軸線直交方向に延設された支持板部と、
    前記支持板部及び前記接続管部に一面を対向させて配設される平板状の給気受け部、及び、前記給気受け部と前記支持板部とを接続する複数の支持柱部を有し、隣り合う前記支持柱部同士の間にそれぞれ前記空調空気を送気するための複数の開口部が形成されたフレーム部と、を備え、
    前記給気制御装置は、
    前記給気受け部の前記支持板部に対向する一面に設けられる第1断熱材と、
    前記支持板部の前記接続管部の周囲に前記支持板部の全面を被覆するように設けられる第2断熱材と、を備え、
    前記接続管部は、当該接続管部の外周面から突出し周方向に延びて環状に繋がるリブを含む
    気制御装置。
  5. 前記給気ダクトは、少なくとも前記給気制御装置の前記接続管部に接続する前記他端を含む部分に、断熱性と柔軟性を有し、内面が耐水フィルムで形成される保温フレキシブルダクトを備えて構成された、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の給気制御装置。
  6. 空調機と、
    一端を前記空調機に接続し、前記空調機で処理した空調空気を送気するための給気ダクトと、
    前記給気ダクトの他端に請求項1乃至4の何れか1項に記載の前記給気制御装置を接続して設けられ、吹出口を介して空調対象空間に連通する空調チャンバーと、を備えた、
    調システム。
  7. 空調機と、
    一端を前記空調機に接続し、前記空調機で処理した空調空気を送気するための給気ダクトと、
    前記給気ダクトの他端に給気制御装置を接続して設けられ、吹出口を介して空調対象空間に連通する空調チャンバーと、
    を備える空調システムであって、
    前記給気制御装置は、前記空調チャンバーに空調空気を給気するための給気制御装置であって、
    前記給気ダクトの前記他端が接続される接続管部と、
    前記接続管部の外周面から前記接続管部の軸線直交方向に延設された支持板部と、
    前記支持板部及び前記接続管部に一面を対向させて配設される平板状の給気受け部、及び、前記給気受け部と前記支持板部とを接続する複数の支持柱部を有し、隣り合う前記支持柱部同士の間にそれぞれ前記空調空気を送気するための複数の開口部が形成されたフレーム部と、
    を備え、
    前記空調機は、天井部に設けられ、
    前記空調チャンバーは、前記空調対象空間を床によって区分けされた二重床空間からなり、
    前記吹出口は、前記床に設けられ、前記空調対象空間と前記二重床空間とを連通し、
    前記給気ダクトは、前記天井部の側から下方に延設された鉛直ダクト、及び前記鉛直ダクトに接続された保温フレキシブルダクト、を含み、
    前記給気制御装置は、前記フレーム部を前記床の床面に貫通形成した挿通孔に挿入し、前記支持板部を前記床面に固定して設けられた
    調システム。
  8. 空調機と、
    一端を前記空調機に接続し、前記空調機で処理した空調空気を送気するための給気ダクトと、
    前記給気ダクトの他端に給気制御装置を接続して設けられ、吹出口を介して空調対象空間に連通する空調チャンバーと、
    を備える空調システムであって、
    前記給気制御装置は、前記空調チャンバーに空調空気を給気するための給気制御装置であって、
    前記給気ダクトの前記他端が接続される接続管部と、
    前記接続管部の外周面から前記接続管部の軸線直交方向に延設された支持板部と、
    前記支持板部及び前記接続管部に一面を対向させて配設される平板状の給気受け部、及び、前記給気受け部と前記支持板部とを接続する複数の支持柱部を有し、隣り合う前記支持柱部同士の間にそれぞれ前記空調空気を送気するための複数の開口部が形成されたフレーム部と、
    を備え、
    前記給気制御装置は、前記フレーム部を前記空調チャンバーの一面に貫通形成した挿通孔に挿入し、前記支持板部を前記空調チャンバーの一面に固定して設けられ
    外気および前記空調対象空間からの還気を取り入れ、調湿調温を行う換気装置と、前記換気装置に接続される換気ダクトと、前記換気ダクトを前記給気ダクトに接続するための換気合流接続ダクトと、をさらに備え、
    前記換気合流接続ダクトは、接続ダクト本体部と、一端が前記換気ダクトに接続され、他端が前記接続ダクト本体部に接続された換気接続ダクト部と、を有し、前記接続ダクト本体部と前記換気接続ダクト部の互いの軸線が鋭角に交差するように略Y字管状に形成された
    調システム。
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