JP6468872B2 - 建築物 - Google Patents
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空気調和設備を有する室が備えられた二階建て以上の建築物であって、
複数の階に亘って上下に連続的に設けられると共に通気自在に連通されたシャフトと、
複数の階に亘って延伸する状態で前記シャフトに収容される設備配管と、
前記室の空気を前記シャフトに流通させる送風手段と、が備えられ、
前記シャフトに、前記シャフト内の空気を外部に排出可能な排気口が備えられており、
前記シャフト内に、隣接階間を区切る床版が備えられ、かつ、前記シャフトは、前記床版に貫通開口を設けることで通気自在に構成され、
前記貫通開口の開口面積は、前記排気口に近いものほど大きく設定されている点にある。
前記送風手段として、前記シャフトに設けられると共に前記シャフト内の空気を外部に強制排気する排気装置が備えられていると好適である。
前記送風手段として、前記室と前記シャフトとの間に設けられると共に前記室の空気を前記シャフトに強制給気する給気装置が備えられ、
前記排気装置による外部への排気量は、前記給気装置による前記シャフト内への給気量に基づいて決定されると好適である。
前記貫通開口は、前記シャフト内において前記設備配管が通過する箇所に隣接する状態で設けられていると好適である。
前記室は、発熱する機器が収容された機械室であり、
前記送風手段は、前記機械室の空気を前記シャフトに流通させるように構成されていると好適である。
図1に示すように、本発明に係る建築物は、例えば、病院、ホテル、集合住宅等のような空気調和設備を有する室Rが備えられた複数階の建築物である。建築物は、例えば、鉄筋コンクリート造であり、上下に隣接する階はスラブ(本発明における「床版」)2によって区画されている。
部屋3は、空気調和設備6によって室内雰囲気の温度調節や湿度調節(除湿)がなされているので、快適な居住環境や作業環境が確保されている。機械室4においては、常時、空気調和設備6が運転され、室内雰囲気の温度調節(冷房)や湿度調節(除湿)がなされ、機器Mが熱を持つのが抑制される等して、機器Mの故障が防止されている。
図1及び図2に示すように、建築物には、平面プラン上必要な箇所に適宜、シャフト7が設けられている。シャフト7は、一階から屋上階までの複数の階に亘って上下に連続的に繋がっている。屋上階には、屋上のスラブ2から立上る状態に、いわゆるハト小屋19が設けられており、シャフト7の上部は、ハト小屋19と連続的に繋がっている。ハト小屋19における外方に臨む側壁20には、シャフト7内のシャフト内空気を外部に排出可能な排気口21が形成されている。
室Rには、用途に応じて、設備配管9が配管されている。設備配管9には、例えば、給水管10、排水管11、空気調和設備6からのドレン配管12、給湯配管、電気設備配管、空配管等がある(図1及び図3参照)。特に図示はしないが、設備配管9は、その階の室Rの天井懐や下階の天井懐を介して、シャフト7まで引き回される。
図2に示すように、室R(部屋3、機械室4)や洗面所5には、必要に応じて適宜、換気設備として換気ファン16や換気ファンKが備えられている。換気ファン16や換気ファンKには、建築基準法を遵守するための機械換気設備や24時間換気設備が含まれる。そして、特に図示はしないが、換気ファン16及び換気ファンKによる空気の引き込みを良好に行わせるために、各室Rには空気の取入口が設けられている。
図1に示すように、ハト小屋19において、排気口21に排気ファン17が設けられている。排気ファン17によって、シャフト7のシャフト内空気が外部に強制排気される。即ち、排気ファン17も本発明の「送風手段」に相当する。
本発明では、図1に示すように、各換気ファン16及び排気ファン17は、制御線及び電源線等を介して、制御部Cと連結されている。制御部Cは、例えば、中央管理室や建築物内に設けられた制御盤等に配設されている。制御部Cは、換気ファン16の駆動状態を検知して、換気ファン16による給気量を演算し、それに基づいて、排気ファン17の駆動状態を制御して、適切な排気量を確保する。
以上のような構成により、以下の作用効果が奏される。室Rからの空調空気は、温度調節及び湿度調節されているため、シャフト7において、シャフト内空気に空調空気が混合されて、設備配管9の表面温度とシャフト内空気との温度差は、空調空気が流入しない場合に比べて小さくなり、かつ、シャフト内空気の湿度は低くなる。この結果、設備配管9の表面に結露が生じにくくなる。したがって、設備配管9の表面に結露防止用の断熱材を装着するといた断熱工事が不要となって、コストの低減が可能となる。
図1に示すように、貫通開口13の開口面積は、排気口21に近いものほど大きく設定されている。即ち、図3に示すように、排気口21から最も離れた最下階天井のスラブ2では、貫通開口13の開口面積が最も小さく設定され、排気口21に近づく上階になるにつれて、貫通開口13の開口面積は徐々に大きくなる。そして、図4に示すように、屋上階のスラブ2に形成される貫通開口13の開口面積が最も大きく設定されている。
(1)上記実施形態では、送風手段Fとして、給気装置(換気ファン16)と排気装置(排気ファン17)とを備える構成としたが、給気装置(換気ファン16)だけを備える構成としてもよく、また、排気装置(排気ファン17)だけを備える構成として良い。これらの何れか一方のみであっても、室Rの空調空気をシャフト7に流通させることが可能である。
また、全ての貫通開口13を、同じ開口面積に構成してあっても良い。
4 機械室
6 空気調和設備
7 シャフト
9 設備配管
13 貫通開口
16 換気ファン(給気装置)
17 排気ファン(排気装置)
21 排気口
F 送風手段
R 室
M 機器
Claims (5)
- 空気調和設備を有する室が備えられた二階建て以上の建築物であって、
複数の階に亘って上下に連続的に設けられると共に通気自在に連通されたシャフトと、
複数の階に亘って延伸する状態で前記シャフトに収容される設備配管と、
前記室の空気を前記シャフトに流通させる送風手段と、が備えられ、
前記シャフトに、前記シャフト内の空気を外部に排出可能な排気口が備えられており、
前記シャフト内に、隣接階間を区切る床版が備えられ、かつ、前記シャフトは、前記床版に貫通開口を設けることで通気自在に構成され、
前記貫通開口の開口面積は、前記排気口に近いものほど大きく設定されている建築物。 - 前記送風手段として、前記シャフトに設けられると共に前記シャフト内の空気を外部に強制排気する排気装置が備えられている請求項1に記載の建築物。
- 前記送風手段として、前記室と前記シャフトとの間に設けられると共に前記室の空気を前記シャフトに強制給気する給気装置が備えられ、
前記排気装置による外部への排気量は、前記給気装置による前記シャフト内への給気量に基づいて決定される請求項2に記載の建築物。 - 前記貫通開口は、前記シャフト内において前記設備配管が通過する箇所に隣接する状態で設けられている請求項1から3の何れか一項に記載の建築物。
- 前記室は、発熱する機器が収容された機械室であり、
前記送風手段は、前記機械室の空気を前記シャフトに流通させるように構成されている請求項1から4の何れか一項に記載の建築物。
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