JP4636382B2 - 多層階建屋の附室の結露防止システム - Google Patents

多層階建屋の附室の結露防止システム Download PDF

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Description

本発明は、多層階建屋の附室の結露防止システムに係り、特に、多層階に形成されたクリーンルーム等の建屋の外周部に付設された吹き抜け状の附室に対し加熱換気による結露対策を講じた多層階建屋の附室の結露防止システムに関する。
従来、結露を防止する方法として、建屋を高断熱化することで室内空気が露点温度以下に低下するのを防ぐようにしたものが知られている。
例えば、建築物を構成する屋根部、壁部、土間部を現場発泡により、断熱材層をシームレスに形成し、特に壁構造において内部通気層と外部通気層を設けることで、壁構造内の結露を防止するようにした高気密高断熱建築物の建築構造(例えば、特許文献1等参照)、あるいは、建物の断熱性能を高め、熱橋(ヒートブリッジ)による冷暖房効率の低下を防ぐため、熱橋となるホールダウン金物等の空隙部に発泡ポリスチレンフォーム等の断熱材を挿入して、外部からの熱を遮断し、熱橋による壁内結露と室内結露を防止するようにした建築物の断熱工法(例えば、特許文献2等参照)が知られている。
また、近年の建物の気密性能、断熱性能の向上に伴い、積極的に換気を行う空調システムが必要とされている。例えば、吸気路を介して取り込んだ屋外空気を、屋内側空調装置で加熱もしくは冷却して建物内の各部屋及び共用スペースに供給する際、吸気路に吸気加熱冷却手段を設けるとともに、吸気加熱冷却手段にヒートポンプ式給湯装置で生成した高温流体もしくは低温流体を供給することにより、吸気路を流通する屋外空気を予備加熱もしくは冷却するようして吸気加熱冷却部で結露や氷結を発生させないようにした全館換気空調システムが知られている(例えば、特許文献3等参照)。
特開2001−98656号公報 特開2003−129585号公報 特開2005−30706号公報
しかしながら、前記従来のように建屋を高断熱化することで結露を防止する方法では、建屋の壁、窓、床が高断熱工事の対象となり、多量の断熱材が必要となるとともに、また大掛かりな工事を必要とするという問題がある。さらに、高断熱施工を施したとしても、窓、扉あるいはシャッター等の建具枠の部分結露を防止することは困難であった。
また、これに対して、建屋の高断熱化をすることなく、室内空気の温度が露点温度以下に低下するのを防止することが考えられるが、室内空気の絶対湿度の上昇を抑えることができないため、室内空気の露点温度も上昇してしまい、結露が発生しやすくなってしまうという問題がある。
またさらに、上記従来のようにヒートポンプ式給湯装置を用いて吸気加熱冷却部での結露や氷結を防止するようにした空調システムでは、ヒートポンプ式給湯装置を設置しなければならず、装置構成が大掛かりとなり、またコストも高くなってしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、特に寒冷地の工場等におけるクリーンルームや、快適性を求める暖房加湿空調を採用している建物の外周部附室において発生しやすい結露を簡単な構成により低コストで防止することのできる多層階建屋の附室の結露防止システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、多層階の建屋の外周部に設けられた附室の結露を防止するシステムであって、少なくとも附室の一階部分に設けられた外気を取り入れ加熱して前記附室内に給気する加熱手段を備えた給気ファンと、少なくとも前記附室の中層部に設けられ、該附室内の下層部の空気を加熱して上層部へ送気する加熱手段を備えた循環ファンと、少なくとも前記附室の最上階に設けられ、前記附室内の空気を前記建屋外へ排気する排気ファンと、を備え、絶対湿度の低い外気を加熱して前記附室内に給気し換気することにより、前記附室内の空気温度の低下を防ぐとともに、前記附室内の絶対湿度を下げることにより前記附室における結露を防止することを特徴とする多層階建屋の附室の結露防止システムを提供する。
これにより、附室内温度の低下を防ぎ、空気中の絶対湿度を下げることにより、多層階の建屋の外周部に隣接して設けられた附室、特に寒冷地の工場等におけるクリーンルームの階段室や快適性を求める暖房加湿空調を採用している建物の外周部附室において発生しやすい結露を簡単な構成により低コストで防止することが可能となる。
また、請求項2に示すように、前記建屋は、多層階に形成されたクリーンルームであり、前記附室は、その階段室であることを特徴とする。
このように本発明は、特に寒冷地における多層階に形成されたクリーンルームの階段室の結露防止に大きな効果を有する。
また、請求項3に示すように、前記給気ファンにより外気を前記階段室内に給気する際、前記階段室内の空気が前記クリーンルーム内に流入しない範囲で、前記階段室内を加圧するようにしたことを特徴とする。
これにより、クリーンルームの余剰空気等の絶対湿度の高い空気が階段室に流入するのを抑えることができ、より効果的に階段室における結露の防止が可能となる。
また、請求項4に示すように、前記建屋の各階の所定箇所に温度及び湿度を検出するセンサ及び加熱手段を備えた給気ファンを配置し、前記センサによる温度及び湿度の検出結果が所定範囲に入る箇所に対して前記給気ファンにより加熱した空気を送風し、前記センサによる温度及び湿度の検出結果が所定範囲からはずれたら前記送風を停止することを特徴とする。
これにより、建屋全体でなく特に結露が発生しやすい場所を検出して、その場所に対してのみ加熱空気を送風することにより効率的に結露を防止することができる。
また、請求項5に示すように、前記建屋の各階の空気滞留部に前記センサを配置するとともに、前記空気滞留部に前記加熱手段を備えた給気ファンから加熱空気を送風することにより空気滞留部を解消するようにしたことを特徴とする。
特に結露が発生しやすい階段下等の空気滞留部に対して加熱空気を送風することで、さらに効果的に結露を防止することができる。
また、請求項6に示すように、前記センサからの検出データを湿り空気線図データと電気的に比較し、結露発生範囲に入った箇所に対して前記給気ファンにより加熱した空気を送風し、前記センサによる温度及び湿度の検出データが前記結露発生範囲からはずれたら前記送風を停止することを特徴とする。
これにより、結露が発生しやすい場所を検出して、効率的に結露を防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、附室内温度の低下を防ぎ、空気中の絶対湿度を下げることにより、多層階の建屋の外周部に隣接して設けられた附室、特に寒冷地の工場等におけるクリーンルームの階段室や快適性を求める暖房加湿空調を採用している建物の外周部附室において発生しやすい結露を簡単な構成により低コストで防止することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る多層階建屋の附室の結露防止システムについて詳細に説明する。
本発明は、例えば寒冷地の工場等におけるクリーンルームや、快適性を求める暖房・加湿空調システムを採用している建物の外周部附室のドア、窓及び壁面あるいは床面等で発生しやすい結露の問題を外気を加熱・加圧して供給することによって換気することで解決するものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る多層階建屋の附室の結露防止システムを適用した建物の一部を示す概略構成図である。
図1に示す本実施形態の結露防止システムが採用された建屋1は、寒冷地において多層階に亙って形成されたクリーンルーム10と、クリーンルーム10に隣接してその建屋1の外周部に形成された吹き抜け状の階段室等からなる附室12で構成されている。
図1に示すように、多層階のクリーンルーム10に隣接して設けられた階段室としての附室12は、複数の踊り場14が交互に設けられ、各踊り場14間に複数の階段16が折り返し階段として上下方向に傾斜して設けられている。また、附室12の壁面13は、外に面する一部壁面18が例えば美観上の観点から全面ガラス張りとなっている。
このクリーンルーム10は、湿度(絶対湿度)が大であり、このような建屋1では、クリーンルーム10からの絶対湿度の高い余剰空気が附室12に流入することにより、特に冬季において附室12に結露が発生するという問題がある。
この結露は、クリーンルーム10内の温かい空気が、建屋1の外周部に設けられた附室12の冷たい外壁面で露点温度以下に冷却されることによるものである。
この結露発生のメカニズムを以下簡単に説明する。
図2は、水蒸気を含む空気(湿り空気)の性質を表した湿り空気線図である。図2は、横軸を乾球温度(℃)、縦軸を絶対湿度(kg/kgD.A.)として、各相対湿度(%RH)ごとにその乾球温度と絶対湿度との関係を表したものである。
ここで、乾球温度とは気温であり、絶対湿度とは水蒸気を全く含まないとした乾き空気単位重量に対するその空気中に含まれる水蒸気量の比(kg/kgD.A.(DryAir))(あるいは空気単位体積中に含まれる水蒸気量(g/m))を表し、また相対湿度とは通常単に湿度と言われるもので空気中に含まれる水蒸気量のその空気と同じ温度における飽和水蒸気量に対する比を言う。
例えば図2より、相対湿度が60%RHの空気について見ると、この空気の温度が30℃のときは絶対湿度は0.016であるから、気温30℃の空気が相対湿度60%RHということはこの空気1m中に0.016gの水蒸気が含まれることになる。
また、絶対湿度0.016の線を横にたどると略21℃で相対湿度100%RHの曲線と交わる。従って、この空気(温度30℃、相対湿度60%RH)の温度が下がり21℃になると相対湿度が100%RHとなり水蒸気が飽和状態となるため、空気中に含まれていた水蒸気が水滴となって現れ始め、結露が発生することとなる。
一方、温度30℃、相対湿度60%RHの空気(絶対湿度0.016)に含まれる水蒸気を減らして、絶対湿度を例えば0.008まで下げたとすると、この空気の相対湿度は30%RHとなる。この空気(温度30℃、相対湿度30%RH)は温度が何度まで下がると結露が発生するかというと、絶対湿度0.008の線を横にたどり相対湿度100%RHの曲線との交点を調べれば、温度10℃であることがわかる。
すなわち、温度が30℃の空気は絶対湿度が0.016(このとき相対湿度は60%RH)のときは露点温度は約21℃であり温度が21℃以下に下がると結露が発生するのに対して、この空気中の水蒸気を減らして絶対湿度を0.008まで下げると(このとき相対湿度は30%RHに下がっている。)露点温度は約10℃となり温度が10℃以下にならないと結露は発生しない。
そこで、結露を防止する方法として、絶対湿度の低い外気を加熱供給して換気することにより室内空気の絶対湿度を下げることにより露点温度を下げることが有効であると考えられる。
再び図1にもどり、結露が発生しやすい建屋1の外周部に設けられた附室12に、絶対湿度の低い外気を加熱供給して、排気するようにした結露防止システムを設置する。
図1に示すように、附室12は、多層階のクリーンルーム10に隣接して設けられた階段室となっており、一階から最上階まで階段16が形成され階段部分が吹き抜け状になっている。通常このような階段16(及び踊り場14の一部あるいは全面)は、グレーチングプレート敷きで構成され、また階段16は蹴り込み板のない形状となっている。
前述したように、附室12は例えば美観上の観点から外に面する一部壁面18が全面ガラス張りとなっており、より外気の影響を受けやすく、結露が発生しやすい。
このような附室12に対して絶対湿度の低い外気を加熱供給するために、絶対湿度の低い外気を取り入れる給気ファン20を一階部分の壁面13に取り付ける。給気ファン20によって取り込まれた外気は、給気ファン20に取り付けられた加熱手段としての電気ヒータによって加熱されて附室12内に給気される。この加熱された温かい空気は軽いため上方に流れていく。
また図中矢印で示すように、この空気をさらに効率良く流すため、途中の階の壁面13にはやはり加熱手段としての電気ヒータが取り付けられた循環ファン22が設けられている。そして最上階の壁面13には排気ファン24が設置されている。
このように本実施形態の結露防止システムは、電気ヒータを備えた給気ファン20及び循環ファン22と排気ファン24によって構成されている。
図1に示す例では、これらのファンは附室12の壁面13に設置されているが、ファンの設置場所はこのように壁面13に限定されるものではない。
例えばこれらのファン(給気ファン20、循環ファン22、排気ファン24)を附室12の天井や踊り場14の下部に設けるようにしてもよい。そしてこの場合、例えば附室12の壁面13に吸気口あるいは排気口となる開口部を設けて、ダクトでこの開口部と給気ファン20あるいは排気ファン24を接続するようにしてもよい。
また、給気ファン20や循環ファン22には、吸い込んだ外気あるいは附室12内で発生した塵埃等を除去し、空気を清浄化するためのフィルターが設けられている。
なお、次に本実施形態における具体的な数値を示すが、これはあくまで一例であり本発明はこれに限定されるものではない。
クリーンルーム10は、例えば室温23℃、湿度(相対湿度)60%RHに設定されているとする。このとき、図2の湿り空気線図からもわかるように、絶対湿度0.0105kg/kgD.A.であり、露点温度は14.8℃である。
また、このとき外気は、例えば気温−5℃、湿度88%、絶対湿度0.0022kg/kgD.A.、露点温度−6.49℃であったとする。
給気ファン20、循環ファン22及び排気ファン24の風量はそれぞれ700CMH(m/h)であり、給気ファン20及び循環ファン22にはそれぞれ3kWの電気ヒータが取り付けられている。
このように、電気ヒータが取り付けられた給気ファン20によって絶対湿度の低い外気を加熱して給気することにより、附室12内の空気の絶対湿度を下げるとともに、室温の低下を防ぐようにする。
そして、電気ヒータが取り付けられた循環ファン22によって、給気された加熱空気を効率的に附室12内を循環させて、附室12内の給気口(給気ファン20)と排気口(排気ファン24)との間で生じる建屋負荷による温度分布及び室温の低下を防ぎ、建屋上部壁面での結露を防ぐようにする。
また、附室12内を循環することにより絶対湿度の上昇した附室12内の空気を排気ファン24により外部へ排気することにより、附室12内の絶対湿度を低く保ち、附室12内の絶対湿度の上昇及び附室12内空気の露点温度以下への低下を防ぐことによって結露を防止することができる。
またこのとき、例えば給気ファン20と排気ファン24の風量を調整することにより、絶対湿度の低い外気を給気する際に附室12内を加圧することで、絶対湿度の高いクリーンルーム10の余剰空気の附室12内への流入を抑えて、附室12内の絶対湿度及び露点温度の上昇を抑制するようにするとより効果的に結露を防止することができる。
この附室12内の空気の加圧は、あまり加圧し過ぎると逆にクリーンルーム10に附室12内の空気が流入してしまうため、クリーンルーム10内圧の近傍までの加圧とし、クリーンルーム10内の余剰空気が附室12内に流入しない程度までとする。
また、上で図1を用いて説明した実施形態においては、一階部分に給気ファン20を設け、途中の階に一つ循環ファン22を配置し、最上階に排気ファン24を配置するようにしていたが、本発明はこのようなファンの配置に限定されるものではない。例えば、各階にこれらのファンを設置するようにしてもよい。
また、各階の所定箇所に温度及び湿度を検出するセンサ及び加熱手段を備えた給気ファンを配置し、温度/湿度検出センサの検出結果に基づいて、検出した温度/湿度のデータを湿り空気線図データと電気的に比較して、これらの値が上述したような結露の発生が予想される所定範囲(結露発生範囲)に入るか否か判断することにより、結露が発生しそうな箇所を検出し、このような箇所に対して加熱空気を送風するようにしてもよい。また特に、階段下等の空気の流れが滞留するような場所においては結露が発生しやすいため、このような空気滞留部に温度/湿度検出センサを配置することが好ましい。そして、上記のように温度/湿度検出センサによる温度及び湿度の検出データにより結露が発生しそうになったと判断された場合には、この空気滞留部に対して加熱空気を送風するようにすることで空気滞留部を解消し、より効果的に結露を防止することができる。なお、これらの場合に温度/湿度検出センサの検出データを湿り空気線図データと電気的に比較して、結露の発生が予想される所定範囲(結露発生範囲)からはずれたら加熱空気の送風を停止することで、無駄なく結露を防止することができる。
本実施形態によれば、このような簡単な設備により低コストで寒冷地におけるクリーンルーム10の階段室としての附室12の冬季における結露を防止することができた。
なお、夏季においては、クリーンルーム10の室温が23℃であるのに対して、外気は30℃にもなり、外気の方が高く附室12において結露が発生することはないため、特に夏季においては本実施形態の結露防止システムは駆動させる必要はない。
以上、本発明の多層階建屋の附室の結露防止システムについて詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の一実施形態に係る結露防止システムを適用した建屋の一部を示す概略構成図である。 湿り空気線図である。
符号の説明
1…建屋、10…クリーンルーム、12…附室、13…壁面、14…踊り場、16…階段、18…(ガラス張りの)一部壁面、20…給気ファン、22…循環ファン、24…排気ファン

Claims (6)

  1. 多層階の建屋の外周部に設けられた附室の結露を防止するシステムであって、
    少なくとも附室の一階部分に設けられた外気を取り入れ加熱して前記附室内に給気する加熱手段を備えた給気ファンと、
    少なくとも前記附室の中層部に設けられ、該附室内の下層部の空気を加熱して上層部へ送気する加熱手段を備えた循環ファンと、
    少なくとも前記附室の最上階に設けられ、前記附室内の空気を前記建屋外へ排気する排気ファンと、
    を備え、絶対湿度の低い外気を加熱して前記附室内に給気し換気することにより、前記附室内の空気温度の低下を防ぐとともに、前記附室内の絶対湿度を下げることにより前記附室における結露を防止することを特徴とする多層階建屋の附室の結露防止システム。
  2. 前記建屋は、多層階に形成されたクリーンルームであり、前記附室は、その階段室であることを特徴とする請求項1に記載の多層階建屋の附室の結露防止システム。
  3. 前記給気ファンにより外気を前記階段室内に給気する際、前記階段室内の空気が前記クリーンルーム内に流入しない範囲で、前記階段室内を加圧するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の多層階建屋の附室の結露防止システム。
  4. 前記建屋の各階の所定箇所に温度及び湿度を検出するセンサ及び加熱手段を備えた給気ファンを配置し、前記センサによる温度及び湿度の検出結果が所定範囲に入る箇所に対して前記給気ファンにより加熱した空気を送風し、前記センサによる温度及び湿度の検出結果が所定範囲からはずれたら前記送風を停止することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多層階建屋の附室の結露防止システム。
  5. 前記建屋の各階の空気滞留部に前記センサを配置するとともに、前記空気滞留部に前記加熱手段を備えた給気ファンから加熱空気を送風することにより空気滞留部を解消するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の多層階建屋の附室の結露防止システム。
  6. 前記センサからの検出データを湿り空気線図データと電気的に比較し、結露発生範囲に入った箇所に対して前記給気ファンにより加熱した空気を送風し、前記センサによる温度及び湿度の検出データが前記結露発生範囲からはずれたら前記送風を停止することを特徴とする請求項4に記載の多層階建屋の附室の結露防止システム。

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