JP7325205B2 - 開閉部材駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉部材が連結される出力軸と、出力軸を駆動する駆動源と、駆動源を収容するケースを備えた開閉部材駆動装置に関する。
洋式トイレの便座や便蓋等の開閉部材を開閉する開閉部材駆動装置として、モータ等の駆動源の回転を、輪列などの伝達機構を介して出力軸に伝達する装置が用いられる。特許文献1には、この種の開閉部材駆動装置(蓋体開閉装置)が開示される。特許文献1の蓋体開閉装置には、出力軸を付勢して開閉部材の開閉をアシストするアシストばねが組み込まれている。また、開閉部材が急に開閉された場合にモータや伝達機構に過大な負荷がかかって破損することを防止するため、トルクリミッタが組み込まれている。
特開2014-200458号公報
特許文献1の蓋体開閉装置は、ケース内にモータおよび減速輪列が収容される。出力軸は、減速輪列の最終歯車と噛み合う歯車部と、歯車部の中心から軸線方向に延びる軸部を備えており、軸部の先端がケースの外部へ突出している。アシストばねは、軸部の外周側に配置されている。アシストばねの一端は、歯車部の端面に設けられた固定孔に配置される。アシストばねの他端は、ケースの内壁に設けられた係止部に係止される。
特許文献1では、アシストばねの外周側はケースによって囲まれている。ケースの内側にアシストばねの配置スペースを広くとることができない場合、アシストばねとケースとのクリアランス(隙間)を大きくとることができない。そのため、出力軸が回転してアシストばねが撓んだ際、アシストばねが予期しない方向へ変形してアシストばねがケースに接触するおそれがある。アシストばねとケースとの接触が繰り返されると、接触箇所に応力が集中してアシストばねの耐久性が低下するおそれがある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、出力軸を付勢するアシストバネを備えた開閉部材駆動装置において、アシストバネとケースとの接触を回避することにより、耐久性の低下を抑制すること。
上記課題を解決するために、本発明の開閉部材駆動装置は、ケースと、前記ケースから突出する出力軸と、前記ケースに収容されるモータと、前記ケースに収容され、前記モータの回転を前記出力軸に伝達する伝達機構と、前記出力軸の第1回転方向への回転に伴い、前記出力軸を前記第1回転方向とは反対側の第2回転方向へ付勢するアシスト力を発生させるアシストばねと、を有し、前記アシストばねは、線材を螺旋状に巻いたばね部を備え、前記ケースは、前記ばね部を囲む内周面を備え、前記内周面は、第1内周面部分、および、前記第1内周面部分よりも径方向外側に位置する第2内周面部分を備え、前記第2内周面部分は、前記ばね部の出力軸側端部を囲んでおり、前記ばね部は、巻き径が一定のばね部本体と、前記ばね部本体より巻き径が小さい小径部と、を備え、前記小径部は、前記出力軸側端部に設けられており、前記小径部は、巻き径が前記ばね部本体より小さくなり始める第1位置から、前記ばね部の前記出力軸側の巻き終り位置である第2位置まで前記線材が巻かれた部分であり、前記第2位置は、径方向の位置が前記第1位置と同一であることを特徴とする。
本発明によれば、線材を螺旋状に巻いたばね部を囲むケースの内周面は、第1内周面部分、および、前記第1内周面部分より径方向外側に位置する第2内周面部分を備え、前記
第2内周面部分は、前記ばね部の出力軸側端部を囲んでいる。従って、ばね部の出力軸側端部とケースとのクリアランス(隙間)が大きいので、ばね部が出力軸からの荷重によって変形した場合においても、変形が大きい出力軸側端部とケースとが接触するおそれが少ない。よって、アシストばねとケースとが接触することによって接触箇所に応力が集中してアシストばねの耐久性が低下するおそれを少なくすることができる。
また、本発明によれば、ケースの内周面の一部に径方向外側に位置する第2内周面部分を設けているので、ケースの肉厚が薄い部分を少なくすることができる。従って、ケースの強度低下を抑制できる。さらに、ケースの第1内周面部分は、ばね部とのクリアランスが第2内周面部分より小さいので、ばね部の径方向の位置精度の低下を抑制できる。これにより、ばね部の出力軸側端部と第2内周面部分とのクリアランスのばらつきを少なくすることができる。よって、出力軸側端部が変形した場合においても、アシストばねとケースとが接触するおそれを少なくすることができる。また、このように、ばね部の出力軸側端部の巻き径を小さくすれば、出力軸側端部とケースとのクリアランスをより大きくすることができる。これにより、出力軸側端部が出力軸からの荷重によって変形した場合においても、出力軸側端部がケースと接触するおそれをより少なくすることができる。従って、アシストばねとケースとが接触してアシストばねの耐久性が低下するおそれをより少なくすることができる。また、このように、小径部の巻き始め位置(第1位置)と巻き終わり位置(第2位置)の径方向の位置が同一である場合には、巻き終わり位置(第2位置)から出力軸側へ延びるばね端部の径方向の位置がばね部本体の径方向の位置と一致する。従って、出力軸からの荷重によってばね部が傾くおそれが少ないので、ばね部とケースとが接触するおそれを少なくすることができる。
本発明において、前記第2内周面部分は、前記ばね部の前記出力軸側の巻き終り位置から少なくとも一周分前記線材が巻かれた部分の径方向外側に配置されることが好ましい。このように、ばね部の出力軸側の巻き終り位置から少なくとも1周分が第2内周面部分に囲まれていれば、出力軸側の1周目の部分とケースとが接触するおそれが少ない。従って、アシストばねとケースとが接触してアシストばねの耐久性が低下するおそれが少ない。
本発明において、前記アシストばねは、断面矩形の線材からなることが好ましい。断面矩形の線材を用いることにより、同径の断面円形の線材を用いる場合よりもばね定数を大きくすることができる。従って、ばね性能を変えることなくアシストばねを小型化できるため、アシストばねとケースとのクリアランスを大きくすることができる。従って、アシストばねの出力軸側端部が変形した場合においても、アシストばねとケースとが接触するおそれを少なくすることができる。
本発明によれば、線材を螺旋状に巻いたばね部を囲むケースの内周面は、第1内周面部分、および、前記第1内周面部分より径方向外側に位置する第2内周面部分を備え、前記第2内周面部分は、前記ばね部の出力軸側端部を囲んでいる。従って、ばね部の出力軸側端部とケースとのクリアランス(隙間)が大きいので、ばね部が出力軸からの荷重によって変形した場合においても、変形が大きい出力軸側端部とケースとが接触するおそれが少
ない。よって、アシストばねとケースとが接触することによって接触箇所に応力が集中してアシストばねの耐久性が低下するおそれを少なくすることができる。
本発明を適用した開閉部材駆動装置の外観斜視図である。 図1の開閉部材駆動装置1を備えた洋式便器の説明図である。 図1の開閉部材駆動装置の断面図である。 図1の開閉部材駆動装置の分解斜視図である。 モータ、駆動力伝達機構および出力軸を第1方向の他方側から見た斜視図である。 出力歯車および出力軸の分解斜視図である。 出力歯車、出力軸、およびアシストばねの分解斜視図である。 第1ケースおよび中間ケースを第1方向の他方側から見た斜視図である。 中間ケースおよび第1ばねの平面図および断面図である。 第1ばねの平面図および断面図である。 出力軸が基準位置にあるときのアシストばねの状態を示す説明図である。 出力軸が第2ばねの作用開始位置にあるときのアシストばねの状態を示す説明図である。 出力軸が第1ばねの作用開始位置にあるときのアシストばねの状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用した開閉部材駆動装置1の外観斜視図である。図2は、図1の開閉部材駆動装置1を備えた洋式便器100の説明図である。図3は、図1の開閉部材駆動装置1の断面図であり、図1のA-A断面図である。図4は、図1の開閉部材駆動装置1の分解斜視図である。図5は、モータ3、伝達機構4および出力軸2を第1方向Zの他方側Z2から見た斜視図である。
本明細書において、互いに直交する3方向を、第1方向Z、第2方向Yおよび第3方向Xとする。第1方向Zは、出力軸2の軸線Lの方向であり、第2方向Yはケース10の長手方向であり、第3方向Xは、ケース10の短手方向(幅方向)である。また、第1方向Zの一方側をZ1、他方側をZ2とし、第2方向Yの一方側をY1、他方側をY2とし、第3方向Xの一方側をX1、他方側をX2とする。ケース10から出力軸2が突出する側は第1方向Zの他方側Z2であり、ケース10において出力軸2が配置される側は第2方向Yの一方側Y1である。
(全体構成)
図1に示す開閉部材駆動装置1は、蓋や扉などの開閉部材を回動させて開閉する装置である。図2に示す洋式便器100は、便器本体110、便座120、便蓋130、およびタンク140を有する。便座120および便蓋130は、それぞれ、開閉部材駆動装置1の出力軸2(図3参照)に連結される。便座120および便蓋130は、出力軸2の回転により、便器本体110に被さる閉姿勢、および、便器本体110から立ち上がる開姿勢に変位する。なお、洋式便器100は、便座120および便蓋130の一方のみを開閉部材駆動装置1によって回動させる構成であってもよい。
図3に示すように、開閉部材駆動装置1は、モータ3と、出力軸2と、モータ3の駆動力を出力軸2に伝達する伝達機構4と、出力軸2を付勢するアシストばね5と、モータ3および伝達機構4を収容するケース10と、を有する。出力軸2は、ケース10に収容される基部21と、ケース10の開口部9から突出する連結軸22を備える。連結軸22には、図2に示す便座120、便蓋130などの開閉部材が連結される。図1に示すように
、ケース10は、出力軸2の軸線方向である第1方向Zから見た場合に、第2方向Yに細長い形状を備える。出力軸2が配置されるケース10の開口部9は、ケース10の長手方向である第2方向Yの一方側の端部に位置している。
ケース10は樹脂製である。図1に示すように、ケース10は、第2方向Yに平行に延びる第1側壁11および第2側壁12を備える。また、ケース10は、第1側壁11および第2側壁12の第2方向Yの他方側Y2の端を接続する第3側壁13、および、第1側壁11および第2側壁12の第2方向Yの一方側Y1の端を接続する第4側壁14を備える。第3側壁13は、第3方向Xに直線状に延びている。第4側壁14は、第2方向Yの一方側Y1へ突出する凸形状である。本形態では、第4側壁14は第1方向Zの他方側Z2から見て半円状の湾曲面である。
図1、図3に示すように、ケース10は、第1方向Zに沿って配列された第1ケース15、中間ケース16、および第2ケース17を備える。第1ケース15は中間ケース16の第1方向Zの一方側Z1に位置し、第2ケース17は中間ケース16の第1方向Zの他方側Z2に位置する。第1ケース15に中間ケース16が固定され、第2ケース17が中間ケース16に固定されることによって、ケース10が組み立てられている。
第1ケース15は、底板151と、底板151の外周縁から第1方向Zの他方側Z2に延びる枠部152とを備える。枠部152は、ケース10の第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、および第4側壁14の第1方向Zの一方側Z1の端部分を構成する。第1ケース15にはモータ3が固定されている。モータ3は、モータ本体30と、モータ本体30から突出する回転軸31を備える。回転軸31は、出力軸2の軸線Lと交差する方向を向いている。本例では、回転軸31の回転中心線L1(図4参照)は、出力軸2の軸線Lと直交する。また、回転軸31は、第1方向Zから見た場合に、第2方向Y(ケース10の長手方向)に対して傾斜している。回転軸31の先端は、第1ケース15に保持される軸受部材32によって回転可能に支持されている。
中間ケース16は、中間板161と、中間板161の外周縁から第1方向Zの他方側Z2に延びる中間枠部162とを備える。中間枠部162は、ケース10の第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13、および第4側壁14の第1方向Zの中間部分を構成する。中間ケース16には、伝達機構4を構成する複数の歯車のうちの一部の歯車が収容される。また、中間ケース16には、出力軸2の基部21が収容される。
中間ケース16における第2ケース17の側の端部分には、板状の補強部材18が固定される。補強部材18は、ケース10よりも剛性が高い。本例において、補強部材18は、金属製である。補強部材18には、補強部材側開口部181が設けられており、補強部材側開口部181からは、出力軸2が第1方向Zの他方側Z2に突出する。また、補強部材18には、ポテンショメータ8が取り付けられている。ポテンショメータ8は、第2方向Yにおいて、出力軸2とは反対側(第2方向Yの他方側Y2)の端部分に配置される。
ポテンショメータ8は、伝達機構4を構成する複数の歯車のうちのいずれかの歯車に噛合するポテンショ歯車81(図5参照)と、ポテンショ歯車81の回転角度位置を検出する検出部82(図3、図4参照)を備える。検出部82は、回路基板を備える。ポテンショ歯車81は、補強部材18の第1方向Zの一方側Z1に位置して、第3歯車の第3小径歯車に噛合する。検出部82は、補強部材18の他方側Z2に位置し、回路基板が補強部材18に固定されている。
第2ケース17は、板状であり、第1方向Zの他方側Z2から中間ケース16に被せられている。第2ケース17は、ケース10の第1側壁11、第2側壁12、第3側壁13
、および第4側壁14の第1方向Zの他方側Z2の端部分に接続され、第1方向Zの他方側Z2から補強部材18を被う。第2ケース17は、第1方向Zから見て補強部材側開口部181と重なる部位を貫通する開口部9を備える。図3に示すように、開口部9に配置される出力軸2と開口部9の内周面との隙間は、Oリング19によって封止される。
図5に示すように、伝達機構4は、駆動力伝達経路の上流側から下流側に向かって、ウォーム40、第1歯車41、第2歯車42、第3歯車43、第4歯車44、および出力歯車45を備える。ウォーム40は、モータ3の回転軸31の外周側に固定されている。図4に示すように、ウォーム40および第1歯車41は、第1ケース15内に配置される。図3に示すように、第2歯車42、第3歯車43、第4歯車44、および出力歯車45は中間ケース16内に配置される。
第1歯車41は、ウォーム40に噛合する第1大径歯車411と、第1大径歯車411と同軸で第1大径歯車411よりも外径寸法が小さい第1小径歯車412を備える。第1大径歯車411は、第1小径歯車412の第1方向Zの一方側Z1に位置する。第1歯車41は、第1方向Zに延びる第1支軸413(図4参照)に回転可能に支持されている。第1支軸413は、一方の端部分が第1ケース15の底板151に保持され、他方の端部分が中間ケース16の中間板161に保持されている。第1歯車41は、第1大径歯車411と第1小径歯車412との間に駆動力の伝達を継断するトルクリミッタ46を備える。
第2歯車42は、第1小径歯車412に噛合する第2大径歯車421と、第2大径歯車421と同軸で第2大径歯車421よりも外径寸法が小さい第2小径歯車422を備える複合歯車である。第2大径歯車421は、第2小径歯車422の第1方向Zの一方側Z1に位置する。第2大径歯車421は、中間ケース16の中間板161に設けられた開口部163(図8参照)を介して第1小径歯車412に噛合する。第2歯車42は、第1方向Zに延びる第2支軸423(図5参照)に回転可能に支持される。
第3歯車43は、第2小径歯車422に噛合する第3大径歯車431と、第3大径歯車431と同軸で第3大径歯車431よりも外径寸法が小さい第3小径歯車432を備える複合歯車である。第3大径歯車431は、第3小径歯車432の第1方向Zの一方側Z1に位置する。第3歯車43は、第1方向Zに延びる第3支軸433に回転可能に支持される。第3支軸433は、一方の端部分が中間ケース16の中間板161に保持され、他方の端部分は、補強部材18を貫通して第2ケース17に保持されている。
第4歯車44は、第3小径歯車432および出力歯車45に噛合する平歯車である。第4歯車44と出力歯車45とは第2方向Yに配列されている。第4歯車44は、第2歯車42と同軸に配置されて、第2支軸423に回転可能に支持されている。第2支軸423は、一方の端部分が中間ケース16に保持され、他方の端部分が補強部材18に保持されている。すなわち、補強部材18は、第2歯車42および第4歯車44を支持する第2支軸423を保持する軸保持部182(図3参照)を備える。
図6は、出力歯車45および出力軸2の分解斜視図である。出力歯車45は金属製である。出力歯車45には、樹脂製の出力軸2が同軸に固定される。出力歯車45は、第1方向Zに開口する中心穴451を備えた環状部材である。中心穴451の内周面には周方向に複数の凹部452が設けられ、出力軸2の基部21の外周面には、出力歯車45の内周面の凹部452に嵌る複数の凸部23が設けられている。従って、出力歯車45と出力軸2とは、軸線L周りに相対回転不能な状態で連結される。出力軸2の基部21は樹脂部であり、熱カシメによって出力歯車45に固定される。
出力歯車45は、補強部材18によって、回転可能に支持されている。出力歯車45は、第1方向Zの他方側Z2の端部分に外周面に歯部を有さない円環状部450を備える。一方、補強部材18は、補強部材側開口部181の外周縁部分に、出力歯車の円環状部450を外周側から回転可能に支持する出力歯車受部183を備える(図3参照)。出力歯車受部183は、補強部材18における補強部材側開口部181の第1方向の他方側に屈曲して延びる環状筒部であり、例えば、バーリング加工により形成される。
図7は、出力歯車45、出力軸2、およびアシストばね5の分解斜視図である。図3、図7に示すように、アシストばね5は、第1ばね51および第2ばね52を備える。第1ばね51および第2ばね52はねじりコイルばねである。図3に示すように、第2ばね52は、第1ばね51の内周側に配置される。第1ばね51は、出力歯車45の第1方向Zの一方側Z1に位置する。また、第2ばね52は、出力軸2の第1方向Zの一方側Z1に位置し、第1ばね51の内周側に位置する。
図7に示すように、第1ばね51は、断面矩形の線材50Aを螺旋状に巻いたばね部510と、ばね部510から第1方向Zの一方側Z1へ延びる第1端部511と、ばね部510からから第1方向Zの他方側Z2へ延びる第2端部512を備える。図5に示すように、第1ばね51の第2端部512は、出力歯車45の外周面を内周側へ切り欠いた切欠き部453に配置される。出力歯車45は、切欠き部453を除く範囲の外周面に歯部が形成されている。切欠き部453は、周方向の一端に設けられた第1面454、および、周方向の他端に設けられた第2面455を備える。後述するように、出力軸2が所定の角度位置まで回転すると、第2面455に第2端部512が接触する。さらに出力軸2が回転すると、出力歯車45を介して出力軸2が第1ばね51によって付勢される。
図8は、第1ケース15よび中間ケース16を第1方向Zの他方側Z2から見た斜視図である。図3、図8に示すように、中間ケース16は、中間板161から第1方向Zの他方側Z2へ突出する支持部6を備える。図3に示すように、支持部6は、第1ばね51および第2ばね52の内周側に位置し、第1ばね51および第2ばね52よりも第1方向Zの他方側Z2に突出する。すなわち、第1ばね51および第2ばね52は、支持部6によって保持されると共に、中間板161によって第1方向Zの一方側Z1から支持される。
本形態では、中間板161の第1方向Zの一方側Z1にモータ3が配置される。中間板161は、ケース10の内部空間をモータ3が配置される下部空間と、出力軸2およびアシストばね5等が配置される上部空間とに区画する。モータ3は、中間板161を第1方向Zの一方側Z1から支持する受け部33を備える。受け部33は、モータ本体30の第1方向Zの他方側Z2の側面であり、例えば、金属製のモータケースによって構成される。本形態では、モータ本体30は断面角型であるため、受け部33は軸線Lに対して垂直な平坦面である。受け部33は、中間板161を支持すると共に、出力軸2とは軸線L方向で反対側(すなわち、第1方向Zの一方側Z1)から支持部6を支持している。
出力軸2および出力歯車45は、支持部6の先端部分によって回転可能に支持される。出力軸2は、基部21の第1方向Zの一方側Z1の端面に他方側Z2に窪む円形凹部24が設けられており、支持部6は、その先端部分が円形凹部24に配置され、円形凹部24の底面に接触している。ここで、支持部6の第1方向Zの他方側Z2の先端は、出力歯車45の円環状部450を回転可能に支持している補強部材18の出力歯車受部183の内周側の位置まで延びている。
図8に示すように、中間ケース16には、中間板161を第1方向Zに貫通する開口部164が設けられている。開口部164は、中間ケース16の中間枠部162において、第2方向Yに平行に延びる一対の枠部分のうち、第3方向Xの一方側X1に位置する枠部
分165と支持部6との間に設けられている。開口部164は、支持部6の外周側に第1ばね51および第2ばね52を装着した場合に、第1ばね51の第1端部511を配置可能な位置に設けられている。また、第1ケース15には、第1方向Zから見て中間ケース16の開口部164と重なる位置にばね保持部153が設けられている。ばね保持部153は、第1方向Zの一方側Z1に窪むばね係止穴154を備える。第1ばね51は、第1端部511が中間ケース16の開口部164から第1方向Zの一方側Z1に突出し、第1ケース15のばね保持部153に設けられたばね係止穴154に挿入される。
第1ケース15において、ばね保持部153は、ばね係止穴154が開口する方向である第1方向Zと交差する方向からモータ3によって支持される。すなわち、モータ3は、ばね係止穴154の開口方向(第1方向Z)と交差する方向からばね保持部153を受けるばね受け部34を備える。図8に示すように、ばね保持部153は、第1ケース15の枠部152の内面からモータ本体30が位置する側(第3方向Xの他方側X2)へ突出する。ばね保持部153は、第3方向Xの他方側X2の端部にモータ本体30の側面と平行になるように切り欠かれた傾斜面155を備える。第1ケース15にモータ3を収容すると、ばね保持部153の傾斜面155がモータ本体30の側面によって第3方向Xの他方側X2から支持される。すなわち、ばね受け部34は、モータ本体30の側面であり、例えば、金属製のモータケースによって構成される。
図7に示すように、第2ばね52は、断面円形の線材50Bを螺旋状に巻いたばね部520と、ばね部520の第1方向Zの一方側Z1の端部から径方向内側へ屈曲して直線状に延びる第1端部521と、ばね部520から第1方向Zの他方側Z2へ延びる第2端部522を備える。第2ばね52の第1端部521は、支持部6に設けられた溝部61(図8、図9(b)、図10(b)参照)に配置される。これにより、第2ばね52の第1端部521が中間ケース16に係止される。また、図7に示すように、出力軸2は、基部21の他方側Z2の端面に設けられたばね係止穴25を備える。第2ばね52の第2端部522は、出力軸2のばね係止穴25に配置される。
図8に示すように、中間ケース16は、支持部6の外周側において周方向に延びるリブ7を備える。リブ7は、中間板161から第1方向Zの他方側Z2へ突出する。支持部6の外周側に第1ばね51および第2ばね52を装着したとき、リブ7の周方向の一端は、第1ばね51と第2ばね52との間に配置される(図3参照)。リブ7の内周縁71は円弧状である。すなわち、リブ7の内周縁71は、内周側に配置されるばねである第2ばね52のばね部520の外周に沿う形状である。一方、リブ7の外周縁は、周方向の両端にそれぞれ、第1ばね51のばね部510の内周に沿う円弧部72A、72Bが設けられ、周方向の中央に、径方向外側へ突出する突出部73が設けられている。突出部73は、開口部164の内側へ突出する形状になっている。また、リブ7の外周縁は、突出部73の先端の周方向の両側がそれぞれ、円弧部72の接線方向に延びる直線部74A、74Bが設けられている。
図7に示すように、第1ばね51は、ばね部510の第1方向Zの一方側Z1の端部における1周目510Aの巻き始め位置から1周目510Aの接線方向へ延びる直線状部分513を備えており、第1端部511は、直線状部分513の先端から第1方向Zの一方側Z1へ屈曲して延びている。中間ケース16に設けられたリブ7は、周方向の一方側の端部に設けられた円弧部72Aが、ばね部510の1周目510Aの巻き始め部分の内周に沿って延びている。また、円弧部72Aから突出部73の先端まで延びる直線部74Aは、直線状部分513に沿って延びている。第1ばね51は、ばね部510の1周目510Aの巻き始め部分および直線状部分513がリブ7の外周縁に沿って延びる状態に配置される。これにより、リブ7の突出部73によって第1ばね51の回り止めがなされるとともに、第1ばね51の直線状部分513が開口部164へ向かって延びる角度位置に位
置決めされる。
リブ7の第1方向Zの突出高さは、第1ばね51を構成する線材50Aの線径よりも小さい。第1ばね51は、ばね部510の1周目510Aの巻き終り部分が、リブの突出部73の第1方向Zの一方側Z1において周方向に延在する。従って、突出部73は、第1ばね51を第1方向Zの一方側Z1から支持する受け部として機能している。
(第1ばねと中間ケースとの接触防止構造)
図9(a)は、中間ケース16および第1ばね51の平面図であり、図9(b)は、中間ケース16および第1ばね51の断面図(図9(a)のB-B断面図)である。図10(a)は第1ばね51の平面図であり、図10(b)は第1ばね51の側面図である。図8、図9に示すように、中間ケース16の枠部162は、中間板161から突出する支持部6を中心として円弧状に延びる円弧状枠部分166を備える。円弧状枠部分166は、第1ばね51の外周側を囲んでいる。
円弧状枠部分166の内周面は、中間板161から第1ばね51の高さ方向(第1方向Z)の途中位置まで立ち上がる第1内周面部分167と、第1内周面部分167の第1方向Zの他方側Z2に設けられた第2内周面部分168を備える。第2内周面部分168は、第1内周面部分167と同軸の円弧面であり、第1内周面部分167よりも径方向外側に位置する。第2内周面部分168は、円弧状枠部分166の第1方向Zの他方側Z2の先端近くまで延びている。図9(b)に示すように、第1ばね51が支持部6の外周側に装着されると、ばね部510は、第1方向Zの一方側Z1の部分が第1内周面部分167によって囲まれる。また、ばね部510の第1方向Zの他方側Z2の端部である出力軸側端部515は、第2内周面部分168によって囲まれる。
図10(b)に示すように、第1ばね51は、線材50Aの巻き径が一定のばね部本体516と、ばね部本体516の巻き径D0より小さい巻き径D1で線材50Aを巻いた小径部517を備える。小径部517は、ばね部510の出力軸側端部515に設けられている。線材50Aの巻き径は、ばね部本体516の巻き終り位置である第1位置517Aから小さくなり始める。小径部517は、第1位置517Aから、ばね部510の出力軸側の巻き終り位置である第2位置515Aまで前記線材50Aが1周分巻かれた部分である。
図9(b)に示すように、ばね部510の出力軸側端部515は、第1内周面部分167より径方向外側に位置する第2内周面部分168に囲まれている。このため、ばね部510の出力軸側端部515と中間ケース16との径方向のクリアランス(隙間)は、ばね部510の第1方向Zの一方側Z1の端部と中間ケース16との径方向のクリアランスより大きい。ばね部510は、出力軸側の巻き終り位置である第2位置515Aから第1方向Zの一方側Z1に向かって少なくとも1周分線材50Aが巻かれた部分が、第2内周面部分168の内周側に配置されている。本形態では、第2位置515Aから第1方向Zの一方側Z1に向かって3周分線材50Aが巻かれた部分が、第2内周面部分168の内周側に配置されている。
また、ばね部510の出力軸側端部515は、小径部517を備えている。小径部517を設けたことにより、出力軸側端部515と中間ケース16との径方向のクリアランスがさらに大きくなっている。小径部517は、ばね部510の第1方向Zの他方側Z2の端部において1周分巻かれた部分であり、出力軸2側からばね部510に荷重が加わった場合に、最も大きく径方向に動く部位である。
図10(a)、(b)に示すように、小径部517の巻き終り位置である第2位置51
5Aは、小径部517の巻き始め位置である第1位置517Aと径方向の位置が同一である。本形態では、小径部517は線材50Aが1周分巻かれているため、第2位置515Aと第1位置517Aは周方向の位置も同一であり、第1方向Zから見て第2位置515Aと第1位置517Aとが重なっている。このため、小径部517は、ばね部本体516と同軸ではなく、ばね部本体516と小径部517とが、第1位置517Aおよび第2位置515Aの側へ片寄せされた配置になっている。第1ばね51の第2端部512は、小径部517の巻き終わり位置である第2位置515Aから第1方向Zの他方側Z2へ屈曲して延びているため、第1方向Zから見てばね部本体516と重なっている。
(動作)
開閉部材駆動装置1は、モータ3が正方向あるいは逆方向に駆動されると、モータ3の駆動力が伝達機構4を介して出力軸2に伝達され、出力軸2が第1回転方向CWあるいは第2回転方向CCWに回転する。これにより、出力軸2に固定された便座、便蓋などの開閉部材は、開方向あるいは閉方向に回転する。開閉部材が回転すると、ポテンショメータ8からは、開閉部材の位置に対応する信号が出力される。また、出力軸2に連結された開閉部材が第1回転方向CWに回転すると、アシストばね5は、出力軸2を軸線L周りで第1回転方向CWとは反対の第2回転方向CCWに回転させる付勢力を出力軸2に加える。つまり、開閉部材を駆動する際に、出力軸2を付勢するアシスト力が出力軸2に加えられる。また、伝達機構4は、第1歯車41にトルクリミッタ46を備えているので、開閉部材から出力軸2を介して伝達機構4に過大な負荷が加わった場合には、トルクリミッタ46が機能して、伝達機構4による駆動力伝達の伝達を遮断する。これにより、外部からの過大な負荷に起因して、伝達機構4が破損することを防止できる。
(アシストばねの作用角度範囲)
アシストばね5は、第1ばね51と第2ばね52の作用角度範囲(付勢力を発生させる角度範囲)が異なる。開閉部材が便座や便蓋である場合に、開閉部材を基準位置から所定角度回転させる際の回転負荷と基準位置からの回転角度との関係を示す負荷曲線は、単純な比例関係を示す形状ではない。そこで、作用角度範囲が異なる複数のばねを組み合わせることにより、モータ3の駆動力と第1ばね51および第2ばね52による付勢力とを合計した力と回転角度との関係を示すグラフを負荷曲線に近づけている。
図11は、出力軸2が基準位置R0にあるときのアシストばね5の状態を示す説明図である。図12は、出力軸2が第2ばね52の作用開始位置R2にあるときのアシストばね5の状態を示す説明図である。図11(a)、図12(a)は出力軸2の回転位置を示し、図11(b)、図12(b)はアシストばね5の状態を示す。図13は、出力軸2が第1ばね51の作用開始位置R1にあるときのアシストばね5の状態を示す説明図である。
図11(a)に示すように、出力軸2が基準位置R0にあるとき、第1ばね51は、第2端部512が出力歯車45の切欠き部453の周方向の一方寄りに位置し、第2面455から離れている。従って、第1ばね51から出力歯車45へ付勢力は加わらない。また、図11(b)に示すように、支持部6に設けられた溝部61の周方向の中央に第2ばね52の第1端部521が位置する。溝部61は、支持部6の径方向の中心から径方向外側へ向かうに従って周方向の幅(溝幅)が大きくなっており、溝部61の内面と接触しない範囲で第1端部521が周方向に動ける形状である。従って、第2ばね51から出力軸2へ付勢力は加わらない。
図12(a)に示すように、出力軸2が第2ばね52の作用開始位置R2まで第1回転方向CWに回転すると、第1ばね51は、第2端部512が第2面455に近づくが、まだ第2面455から離れている。従って、第1ばね51から出力歯車45へ付勢力は加わらない。一方、図12(b)に示すように、第2ばね52は、出力軸2の回転に伴って第
1端部521が溝部61内で第1回転方向CWに傾き、溝部61の内面と接触している。従って、ここからさらに出力軸2が第1回転方向CWに回転した場合には、第2ばね52が変形して付勢力を発生させることになる。
次に、図13に示すように、出力軸2がさらに第1回転方向CWに回転して、第1ばね51の作用開始位置R1に至ると、第1ばね51は、第2端部512が第2面455に接触する。従って、ここからさらに出力軸2が第1回転方向CWに回転した場合には、第1ばね51が変形して付勢力を発生させることになる。以上より、アシストばね5は、基準位置R0から第2ばね52の作用開始位置R2まではアシスト力を発生させず、作用開始位置R2から作用開始位置R1までは、第2ばね52のみが付勢力を発生させるので、1つのばねのみでアシスト力を発生させる。そして、作用開始位置R1からは、第2ばね52と第1ばね51の両方が付勢力を発生させるので、その合計がアシスト力となる。
本形態において、基準位置R0における出力軸2の回転角度を0°とし、最大回転位置における出力軸2の回転角度をRmax°とするとき、第1ばね51の作用角度範囲(第1作用角度範囲)は、第1ばね51の作用開始位置R1から最大回転位置までの範囲である。また、第2ばね52の作用角度範囲(第2作用角度範囲)は、第2ばね52の作用開始位置R2から最大回転位置までの範囲である。例えば、Rmax°が120°であり、第1ばね51の作用開始位置R1における回転角度が50°である場合には、第1作用角度範囲は50°~120°である。また、第2ばね52の作用開始位置R2における回転角度が20°である場合には、第2作用角度範囲は、20°~120°である。従って、出力軸2が基準位置R0から20°回転するまではアシスト力が発生せず、基準位置R0からの回転角度が20°~50°の範囲では第2ばね52の付勢力がアシスト力となり、基準位置R0からの回転角度が50°~120°の範囲では第2ばね52の付勢力と第1ばね51の付勢力の合計がアシスト力となる。
アシストばね5は、第1ばね51のばね定数が第2ばね52のばね定数より大きい。第1ばね51は断面角型の線材50Aからなり、第2ばね52は断面円形の線材50Bからなり、線材50A、線材50Bの線径は同一である。線径が同一である場合には、断面円形の線材によって形成されるコイルばねより、断面角型の線材によって形成されるコイルばねの方が、ばね定数は大きい。
また、アシストばね5は、ばね定数が大きい第1ばね51の作用角度範囲(第1作用角度範囲)が、ばね定数が小さい第2ばね52の作用角度範囲(第2作用角度範囲)より小さい。上記のように、第1ばね51の作用開始位置R1が50°、第2ばね52の作用開始位置R2が20°である場合には、閉位置から開位置まで開閉部材を回転させる際に、ばね定数が小さい第2ばね52の方が先に付勢力を発生させ始める。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の開閉部材駆動装置1は、ケース10と、ケース10から突出する出力軸2と、ケース10に収容されるモータ3と、ケース10に収容され、モータ3の回転を出力軸2に伝達する伝達機構4と、出力軸2の第1回転方向CWへの回転に伴い、出力軸2を第1回転方向CWとは反対側の第2回転方向CCWへ付勢するアシスト力を発生させるアシストばね5と、を有する。アシストばね5は、第1ばね51および第2ばね52を備えており、外周側に配置される第1ばね51は、線材50Aを螺旋状に巻いたばね部510を備える。ケース10は、アシストばね5を収容する中間ケース16を備え、中間ケース16は、ばね部510を囲む円弧状枠部分166を備える。円弧状枠部分166の内周面は、第1内周面部分167、および、第1内周面部分167よりも径方向外側に位置する第2内周面部分168を備え、第2内周面部分168は、ばね部510の出力軸側端部515を囲んでいる。
本形態では、このように、中間ケース16の内周面の一部が径方向外側に凹んでおり、ばね部510の出力軸側端部515は、径方向外側に位置する第2内周面部分168に囲まれている。従って、出力軸側端部515と中間ケース16とのクリアランス(隙間)が大きいので、ばね部510が出力軸2からの荷重によって変形した場合においても、出力軸側端部515と中間ケース16とが接触するおそれが少ない。よって、第1ばね51と中間ケース16とが接触することによって接触箇所に応力が集中して第1ばね51の耐久性が低下するおそれが少ない。
また、本形態では、円弧状枠部分166の内周面の一部に第2内周面部分168を設けている。従って、中間ケース16の肉厚が薄い部分を少なくすることができるので、中間ケース16の強度低下を抑制できる。さらに、円弧状枠部分166の第1内周面部分167は、ばね部510とのクリアランスが第2内周面部分168より小さい。従って、第1ばね510の径方向の位置精度が大きく低下することを抑制できる。よって、ばね部510の出力軸側端部515と第2内周面部分168とのクリアランスのばらつきが少ないため、出力軸側端部515が中間ケース16と接触するおそれが少ない。
本形態では、第2内周面部分168は、ばね部510の出力軸2側の巻き終り位置である第2位置515Aから少なくとも一周分線材50Aが巻かれた部分の径方向外側に設けられている。このように、ばね部510の出力軸2側の巻き終り位置から少なくとも1周分が第2内周面部分168に囲まれていれば、最も変形が大きい出力軸2側の1周目の部分と中間ケース16とが接触するおそれが少ない。従って、第1ばね51と中間ケース16とが接触して第1ばね51の耐久性が低下するおそれが少ない。
ここで、第2内周面部分168が設けられる第1方向Zの範囲は、ばね部510の出力軸2側の巻き終り位置である第2位置515Aから1周分を囲む範囲でなくても良く、2周分以上を囲む範囲であってもよい。例えば、本形態では、ばね部510の巻き終り位置515Aから3周目までの部分の径方向外側に第2内周面部分168が設けられている。第1ばね51は、出力軸2側からの荷重によって、出力軸側端部515から2周目ないし3周目までが、第2内周面部分168を設けない場合に中間ケース16と接触するおそれがあることが確認されている。しかしながら、本形態では、中間ケース16と接触するおそれがある部分の径方向外側に第2内周面部分168が設けられている。従って、中間ケース16と第1ばね51とが接触して第1ばね51の耐久性が低下するおそれが少ない。
また、ばね部510は、巻き径が一定のばね部本体516と、ばね部本体516より巻き径が小さい小径部517と、を備え、ばね部510の出力軸側端部515に小径部517が設けられている。ばね部510の出力軸側端部515の少なくとも1周分が他の部分より小径になっていれば、出力軸2からの荷重によってばね部510が変形した場合においても、ばね部510と中間ケース16とが接触するおそれがより少ない。従って、第1ばね51と中間ケース16とが接触して第1ばね51の耐久性が低下するおそれが少ない。なお、小径部517は1周分のみでなくてもよく、出力軸2側の巻き終り位置から2周分以上までを小径部517にしてもよい。
本形態では、小径部517は、巻き径がばね部本体516より小さくなり始める第1位置517Aから、ばね部510の出力軸2側の巻き終り位置である第2位置515Aまで線材50Aが巻かれた部分であり、第2位置515Aは、径方向の位置が第1位置517Aと同一である。このように、小径部517を他の部分(ばね部本体516)と同軸にせず、第1位置517Aおよび第2位置515Aの側に片寄せした形状した場合には、第2位置515Aから出力軸2側へ延びる第2端部512の径方向の位置がばね部本体516との径方向の位置と一致する。従って、出力軸2からの荷重によってばね部510が傾く
おそれが少ないので、ばね部510と中間ケース16とが接触するおそれを少なくすることができる。
本形態では、第1ばね51は、断面矩形の線材50Aからなる。断面矩形の線材50Aは、同径の断面円形の線材50Bよりも強度が高い。従って、ばね性能を変えることなくばねを小型化できるため、中間ケース16との間のクリアランスを大きくすることができる。従って、第1ばね51の出力軸側端部515が変形して中間ケース16と接触するおそれを少なくすることができる。
1…開閉部材駆動装置、2…出力軸、3…モータ、4…伝達機構、5…アシストばね、6…支持部、7…リブ、8…ポテンショメータ、9…開口部、10…ケース、11…第1側壁、12…第2側壁、13…第3側壁、14…第4側壁、15…第1ケース、16…中間ケース、17…第2ケース、18…補強部材、19…Oリング、21…基部、22…連結軸、23…凸部、24…円形凹部、25…ばね係止穴、30…モータ本体、31…回転軸、32…軸受部材、33…受け部、34…ばね受け部、40…ウォーム、41…第1歯車、42…第2歯車、43…第3歯車、44…第4歯車、45…出力歯車、46…トルクリミッタ、50A…線材、50B…線材、61…溝部、71…内周縁、72A、72B…円弧部、73…突出部、74A、74B…直線部、81…ポテンショ歯車、82…検出部、100…洋式便器、110…便器本体、120…便座、130…便蓋、140…タンク、151…底板、152…枠部、153…ばね保持部、154…ばね係止穴、155…傾斜面、161…中間板、162…中間枠部、163…開口部、164…開口部、165…枠部分、166…円弧状枠部分、167…第1内周面部分、168…第2内周面部分、181…補強部材側開口部、182…軸保持部、183…出力歯車受部、411…第1大径歯車、412…第1小径歯車、413…第1支軸、421…第2大径歯車、422…第2小径歯車、423…第2支軸、431…第3大径歯車、432…第3小径歯車、433…第3支軸、450…円環状部、451…中心穴、452…凹部、453…切欠き部、454…第1面、455…第2面、510A…1周目、510…ばね部、511…第1端部、512…第2端部、513…直線状部分、515…出力軸側端部、515A…第2位置、516…ばね部本体、517…小径部、517A…第1位置、520…ばね部、521…第1端部、522…第2端部、CCW…第2回転方向、CW…第1回転方向、D0、D1…巻き径、L…出力軸の軸線、L1…モータの回転中心線、P…支持部の径方向の中心、R1…第1作用開始位置、R2…第2作用開始位置、S…径方向の隙間、X…第3方向、Y…第2方向、Z…第1方向

Claims (3)

  1. ケースと、
    前記ケースから突出する出力軸と、
    前記ケースに収容されるモータと、
    前記ケースに収容され、前記モータの回転を前記出力軸に伝達する伝達機構と、
    前記出力軸の第1回転方向への回転に伴い、前記出力軸を前記第1回転方向とは反対側の第2回転方向へ付勢するアシスト力を発生させるアシストばねと、を有し、
    前記アシストばねは、線材を螺旋状に巻いたばね部を備え、
    前記ケースは、前記ばね部を囲む内周面を備え、
    前記内周面は、第1内周面部分、および、前記第1内周面部分よりも径方向外側に位置する第2内周面部分を備え、
    前記第2内周面部分は、前記ばね部の出力軸側端部を囲んでおり、
    前記ばね部は、巻き径が一定のばね部本体と、前記ばね部本体より巻き径が小さい小径部と、を備え、
    前記小径部は、前記出力軸側端部に設けられており、
    前記小径部は、巻き径が前記ばね部本体より小さくなり始める第1位置から、前記ばね部の前記出力軸側の巻き終り位置である第2位置まで前記線材が巻かれた部分であり、
    前記第2位置は、径方向の位置が前記第1位置と同一であることを特徴とする開閉部材駆動装置。
  2. 前記第2内周面部分は、前記ばね部の前記出力軸側の巻き終り位置から少なくとも1周分前記線材が巻かれた部分の径方向外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の開閉部材駆動装置。
  3. 前記アシストばねは、断面矩形の線材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉部材駆動装置。
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