JPH0552410U - ベルト張力調整装置 - Google Patents

ベルト張力調整装置

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JPH0552410U
JPH0552410U JP10438891U JP10438891U JPH0552410U JP H0552410 U JPH0552410 U JP H0552410U JP 10438891 U JP10438891 U JP 10438891U JP 10438891 U JP10438891 U JP 10438891U JP H0552410 U JPH0552410 U JP H0552410U
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JP
Japan
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spring
damper
bolt
coil spring
pulley arm
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Application number
JP10438891U
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English (en)
Inventor
悦和 肥田
Original Assignee
エヌティエヌ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、圧縮コイルバネの押圧によってダ
ンパボルトのねじ面に摩擦力を与え、プーリアームの回
動に緩衝力を与える装置において、ダンパボルトに対す
るバネの押圧力を均一にし、安定したダンパー特性を得
る。 【構成】 固定部材6に設けた支点軸8に、スプライン
11を介してダンパボルト12を取付け、そのダンパボ
ルト12を、プーリアーム1のねじ山14に螺合させ、
カラー部材15とダンパボルト12の間に、圧縮コイル
バネ16を組込む。圧縮コイルバネ16の断面を、すわ
りが良い矩形として、コイルバネ16の両端部に、ダン
パボルト12とカラー部材15の端面に平行な座コイル
17、18を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ベルト張力調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車エンジンの補機駆動用ベルトに用いられるベルト張力調整装置には、ベ ルトから加わる微振動によってプーリアームが共振することを防止するため、プ ーリアームにダンパ機構を内蔵し、微振動を抑制する構造がとられる。
【0003】 図3は、実開昭63−28949号により提案された従来のベルト張力調整装 置を示している。 この装置は、固定部材31に立設した支点軸32に、プーリアーム33に設け た孔部34を回動可能に嵌合させ、その支点軸32と孔部34の間に、ダンパ3 5を組込んでいる。このダンパ35は、支点軸32にキー溝とキーから成る案内 手段36を介してダンパボルト37を軸方向に移動可能に取付け、そのボルト3 7を孔部34のねじ山38に螺合させ、ボルト37とプーリアーム33の上壁と の間に、ボルト37を下方に押圧する圧縮コイルバネ39を組込んで成っている 。
【0004】 また、プーリアーム33の外側に配置した張力調整バネ40の一端をプーリア ーム33に、他端を固定部材31にそれぞれ連結している。
【0005】 上記の構造では、張力調整バネ40のバネ力により、プーリアーム33に取付 けたプーリ41に一定のベルト張力が付与され、圧縮コイルバネ39のバネ力に よってダンパボルト37のねじ面に生じる摩擦力により、プーリアーム33の回 動を緩衝するダンパー効果が与えられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 ところが、上記提案の装置では、ダンパーの圧縮コイルバネ39に、両端をら せん状態で切断した断面円形のコイルバネを使用しているため、ダンパボルト3 7に対するコイルバネ39のすわりが悪く、ダンパボルト37の全周に押圧力が 均等に加わりにくい問題があった。このようにダンパボルト37に均等な押圧力 が生じないと、ボルト37のねじ面に生じる摩擦力が偏り、偏摩耗や、安定した ダンパー効果が得られない不具合がある。
【0007】 また、大きなダンパ効果を得るためには圧縮コイルバネ39のバネ力を大きく する必要があるが、コイルバネ39がダンパボルト37とプーリアーム33の上 壁との間に組込まれているため、コイルバネ39の長さを大きくすると、装置の 高さが大きくなる問題がある。これに対して、コイルバネ39の線形を大きくし てバネ定数を大きくすると、コイルの巻数が減少し、全体としてバネ力の増大に つながらない不具合がある。
【0008】 そこで、この考案は、ダンパボルトに対するコイルバネの押圧力を均等にし、 安定したダンパー効果が得られると共に、装置のコンパクト化をも同時に図るこ とができるベルト張力調整装置を提供することができるベルト張力調整装置を提 供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この考案は、ダンパーの圧縮コイルバネを、コイ ル断面が矩形とし、両端部のコイルがバネ軸線に対して直角方向に座巻きされた バネとしたものである。
【0010】 なお、上記コイル断面は、バネ軸線方向の辺が、それに直交する辺よりも短か い矩形形状とすることが望ましい。
【0011】
【作用】
上記のように、コイルの断面を矩形とし、コイルの端部をダンパボルトの端面 に平行にすることにより、ダンパボルトに対するコイルバネのすわりが良くなり 、ダンパボルト全周を軸方向に均等に押圧することができる。
【0012】 また、コイル断面を矩形とすると、断面が円形のバネに比べて、コイルの間に できるすき間が小さくなり、単位面積におけるバネの断面面積を大きくとること ができるため、コイルバネの巻数や全長を変えずにバネ定数を大きくすることが でき、同一高さで大きなバネ力を与えることができる。
【0013】
【実施例】
図1は、実施例のベルト張力調整装置を示している。 図に示すように、プーリアーム1は、一方の端部に、軸受2を介してテンショ ンプーリ3が回転自在に取付けられ、回動支点となる他方の端部に、内側が孔部 4となる案内壁5が設けられている。
【0014】 また、エンジンブロック等に固定れる固定部材6は、ベース7と、その中央部 に立設される中空の支点軸8とから成り、その支点軸8の内側に締付けボルト9 が挿通している。この固定部材6は、図1に示すように支点軸8の外周に、プー リアーム1の案内壁5を嵌合させ、支点軸8に挿通させた締付けボルト9をエン ジンブロック等にねじ込んで取付けられる。固定部材6座面のピン10は、締付 けボルト9との間で固定部材6を位置決めするものである。
【0015】 上記支点軸8の基部は、多数の軸方向溝で構成されるスプライン11となって おり、そのスプライン11にダンパボルト12が嵌め込まれている。このダンパ ボルト12の内径面は、スプライン11に対応した溝形状で形成され、スプライ ン11の案内によりダンパボルト12は、支点軸8の軸線方向には移動するが、 回転は止められている。
【0016】 上記ダンパボルト12の外周面には、ヘリックス角の大きい多条のねじ山13 が形成され、そのねじ山13が、プーリアーム1の孔部4のねじ山14に螺合し ている。
【0017】 また、支点軸8の上端部には、カラー部材15が圧入され、そのカラー部材1 5とダンパボルト12との間に、圧縮コイルバネ16が組込まれており、そのコ イルバネ16のバネ力によりダンパボルト12に軸方向(図1において下向きの 方向)の押圧力を与えている。
【0018】 上記コイルバネ16は、図1及び図2に示すように、コイル断面が矩形に形成 され、その両端部に、バネ軸線に対して直角方向に座巻きされた座コイル17、 18が形成されている。また、この両座コイル17、18の端面には、機械加工 が施され、プーリアーム1の孔部4に組込んだ際に、カラー部材15やダンパボ ルト12の端面と平行に向き合う平坦な押圧面19、20が形成されている。
【0019】 上記コイル断面の矩形形状は、バネ軸線に垂直な辺の長さaに対して、それに 直交する辺の長さbの方が大きく(a<b)形成され、さらに、そのコイルの内 側辺が支点軸8の外周面に、外側辺が孔部4の内周面にそれぞれ近接して沿うよ うに形成されている。これにより、ダンパボルト12やカラー部材15に対する バネのすわりが良くなると共に、ダンパボルト12とカラー部材15間の限られ たスペースの中でバネ断面の占める割合を大きくでき、大きなバネ力を具備しう るようになっている。
【0020】 上記のコイルバネ16には、耐疲労性に優れ、抗張力の高いバネ材料が使用さ れる。例えば、シリコンクロム鋼オイルテンパー線にショットピーニング加工と セッチングを行ない、それに亜鉛黒メッキ等を施して耐食性を上げたバネ等が用 いられる。
【0021】 一方、支点軸8の両端部、すなわちカラー部材15と孔部4周面との間、及び 支点軸8の基部8aと孔部4周面との間には、ラジアル軸受を構成する軸受部材 21、22が組込まれている。また、プーリアーム1の案内壁5の下端部とベー ス7の上面との間には、スラスト軸受を構成する軸受部材23が組込まれている 。これら各軸受部材21、22、23には、合成樹脂等の表面摩擦の小さい滑り 軸受材が用いられる。
【0022】 また、上記案内壁5の外側には、コイルバネから成る張力調整バネ24が配置 されており、その張力調整バネ24の一端がプーリアーム1に、他端が固定部材 6のベース7に係合されている。
【0023】 上記の構造でなる実施例のベルト張力調整装置は、固定部材6をエンジンブロ ック等に固定し、テンションプーリ3をベルトに押し当ててプーリアーム1を一 定角度回動させると、張力調整バネ24が圧縮して捩られ、その張力調整ばね2 4の復元しようとするバネ力によってベルトに一定の張力が付与される。
【0024】 上記のバランス状態からベルトの張力が増大し、プーリアーム1が回動すると 、ダンパボルト12が上方に移動し、コイルバネ16が圧縮されて収縮する。こ のため、コイルバネ16の押圧力が増大してダンパボルト12と孔部4のねじ面 には大きな摩擦抵抗が生じ、プーリアーム1の回動に対して大きな抵抗力が作用 する。
【0025】 逆に、上記バランス状態からベルト張力が減少し、プーリアーム1が上記とは 逆方向に回動すると、ダンパボルト12は下方に移動し、コイルバネ16が引伸 ばされる。このため、コイルバネ16からダンパボルト12に加わる押圧力は、 プーリアーム1の回動を助ける方向に作用し、プーリアーム1は小さい抵抗で回 動できることになる。
【0026】 上記の構造においては、圧縮コイルバネ16の両端部が、ダンパボルト12と カラー部材15の端面に平坦な面でもって平行に圧着するため、ダンパボルト1 2には、全周にわたって軸方向に均等な押圧力が加えられる。このため、ダンパ ボルト12のねじ面には等分布の荷重が加わり、ねじ面の偏摩耗が防止されると 共に、安定したダンパー効果が得られる。
【0027】 また、断面が矩形の圧縮コイルバネ16は、図3に示す断面円形のコイルバネ 39に比べて、コイル相互間、及びコイルと支点軸や孔部の周壁との間にできる すき間が小さくなるため、ダンパボルト12とカラー部材15間の限られたスペ ースの中でバネの断面積が占める割合を大きくとることができる。
【0028】 したがって、同一のバネ全長と巻数であれば、バネ剛性を大きくできるため、 ダンパボルト12に大きな荷重をかけることができ、応答性の良いダンパ効果を 得ることができる。一方、同一の荷重であれば、従来のものに比べて小さなバネ 長さがあればよいので、コイルバネを収納するスペースを短くでき、装置の高さ 寸法を低くすることが可能になる。
【0029】 なお、上記の実施例において、ダンパボルト12に軸方向のみの移動を与える ための案内手段は、図示したような多数の軸方向溝からなるスプライン11に限 らず、多面体の形状をなすスプラインや、キー溝とキーの組合せた構成を採用す ることができる。
【0030】
【効果】
以上のように、この考案は、圧縮コイルバネを断面矩形とし、かつ、コイルの 端部をダンパボルトの端面に平行に当接するようにしたので、ダンパボルトに均 等な荷重を加えることができ、ボルトねじ面の摩耗低減や、ダンパ特性の安定が 図れる効果がある。
【0031】 また、コイル断面を矩径としたことにより、プーリアーム内部の限られたスペ ースの中でバネの断面積を大きくできるので、バネ力の増大によるダンパ特性の 向上や、バネ長さの縮少による装置高さのコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の一部縦断正面図
【図2】同上の圧縮コイルバネを示す拡大断面図
【図3】従来例の縦断正面図
【符号の説明】
1 プーリアーム 3 プーリ 4 孔部 6 固定部材 8 支点軸 11 スプライン 12 ダンパボルト 13、14 ねじ山 16 圧縮コイルバネ 17、18 座コイル 19、20 押圧面 24 張力調整バネ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリアームに設けた孔部に、固定部材
    に立設した支点軸を嵌合させ、その支点軸に、軸方向の
    みの移動を許す案内手段を介してボルトを取付けると共
    に、そのボルトを孔部に設けたねじ山に螺合させ、上記
    孔部に、ボルトに軸方向のバネ力を与える圧縮コイルバ
    ネを組込み、上記プーリアームに、それに取付けたプー
    リに対してベルト張力を付与する張力調整バネを連結し
    たベルト張力調整装置において、上記圧縮コイルバネ
    を、コイル断面が矩形とし、両端部のコイルがバネ軸線
    に対して直角方向に座巻きされたバネとしたことを特徴
    とするベルト張力調整装置。
  2. 【請求項2】 上記コイル断面を、バネ軸線方向の辺
    が、それに直交する辺よりも短かい矩形形状としたこと
    を特徴とする請求項1に記載のベルト張力調整装置。
JP10438891U 1991-12-18 1991-12-18 ベルト張力調整装置 Pending JPH0552410U (ja)

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JP10438891U JPH0552410U (ja) 1991-12-18 1991-12-18 ベルト張力調整装置

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JP10438891U JPH0552410U (ja) 1991-12-18 1991-12-18 ベルト張力調整装置

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JPH0552410U true JPH0552410U (ja) 1993-07-13

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JP10438891U Pending JPH0552410U (ja) 1991-12-18 1991-12-18 ベルト張力調整装置

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JP (1) JPH0552410U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005343600A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Daishin:Kk 振動式部品供給装置
JP2020162696A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 日本電産サンキョー株式会社 開閉部材駆動装置

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