JPH0552416U - ベルト張力調整装置 - Google Patents

ベルト張力調整装置

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JPH0552416U
JPH0552416U JP10620791U JP10620791U JPH0552416U JP H0552416 U JPH0552416 U JP H0552416U JP 10620791 U JP10620791 U JP 10620791U JP 10620791 U JP10620791 U JP 10620791U JP H0552416 U JPH0552416 U JP H0552416U
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JP
Japan
Prior art keywords
pulley arm
coil spring
fixing member
fulcrum shaft
belt tension
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Pending
Application number
JP10620791U
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English (en)
Inventor
広司郎 藤本
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、捩りコイルバネによりプーリアー
ムにベルト張力を付与する装置において、プーリアーム
の回動量を規制する構造を簡略化する。 【構成】 固定部材6の支点軸8に、プーリアーム1を
回動可能に取付け、捩りコイルバネ11の両端を、固定
部材6とプーリアーム1にそれぞれ係合する。プーリア
ーム1と係合するコイルバネ11の係合端部14を、固
定部材6に設けた円周方向の溝13に嵌合させ、プーリ
アーム1の回動量を規制する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、エンジンの補機駆動用ベルト等の張力調整に用いられるベルト張 力調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のベルト張力調整装置として、図4に示すようなものが、従来知られて いる。 この装置は、エンジンブロック等に取付ける固定部材41に支点軸42を立設 し、その支点軸42に、プーリアーム43の一端を回動可能に取付け、支点軸4 2とバネ軸線を合わせて配置したコイルバネ44の一端をプーリアーム43に、 他端を固定部材41に連結して構成されている。上記の構造では、コイルバネ4 4の捩れによって生じるバネ力により、プーリアーム43に一定のベルト張力が 付与される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のようにコイルバネの捩れによりプーリアームにベルト張力を 与える構造では、プーリアームの回動量を一定範囲に規制する必要があり、通常 、図4に示すように、固定部材41に円周方向の溝45を設け、その溝45に、 プーリアーム43に係合させたストッパピン46を嵌合させ、そのストッパピン と溝45の端壁との当接により回動量を規制する方法がとられている。
【0004】 ところが、上記ストッパピン46は、装置を組立てた後、プーリアーム43に 設けたピン孔47に圧入又はねじ込みにより取付ける必要があるため、取付け作 業に時間がかかり、作業効率が悪い問題がある。
【0005】 また、各ベルト張力調整装置を組立てるごとにストッパピン46を準備する必 要があるため、部品点数が多くなると共に、部品管理に手間がかかる問題もある 。
【0006】 そこで、この考案は、上記ストッパピンを廃止し、組立てが容易に行なえるベ ルト張力調整装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この考案は、固定部材に立設した支点軸に、プー リアームを回動可能に取付け、その支点軸にバネ軸線を合わせて配置した捩りコ イルバネの一端をプーリアームに、他端を固定部材にそれぞれ係合させ、上記捩 りコイルバネのプーリアームと係合する端部を、固定部材に設けた円周方向の溝 に嵌合させた構造としたのである。
【0008】
【作用】
上記の構造では、捩りコイルバネの端部が、円周方向の溝との間でプーリアー ムの回動量を規制するので、ストッパピンを省略することができる。
【0009】
【実施例】
図1乃至図3は、実施例のベルト張力調整装置を示している。 図1に示すように、プーリアーム1は、一方の端部に、軸受2を介してテンシ ョンプーリ3が回転自在に取付けられ、回動支点となる他方の端部に、内側が孔 部4となる案内壁5が設けられている。
【0010】 また、固定部材6は、ベース7と、その中央部に立設される中空の支点軸8と から成り、その支点軸8の内側に締付けボルト9が挿通されている。この固定部 材6は、図1に示すように、支点軸8の外周にプーリアーム1の孔部4を嵌合さ せ、支点軸8を挿通させた締付けボルト9をエンジンブロック等にねじ込むこと で装着される。固定部材6の座面には、位置決め用ピン10が取付けられ、この ピン10と締付けボルト9との間で固定部材6を所定位置に位置決めする。
【0011】 上記固定部材6のベース7の外周縁には、張力調整用の捩りコイルバネ11を 取囲む環状壁12が形成され、その環状壁12の上部に、円周方向に所定の長さ で形成された規制溝13が設けられている。
【0012】 上記コイルバネ11は、コイルの内周がプーリアーム1の案内壁5の外周面に 嵌め合され、支点軸8の中心線とバネ軸線が合うように配置されている。また、 図3に示すようにコイルバネ11の上下両端には、コイルに対して直角方向に屈 曲する係合端部14、15がそれぞれ形成され、その下側の係合端部15が、固 定部材6の環状壁12底部に形成された孔16に係合している。また、上側の係 合端部14は、図1及び図2に示すように、プーリアーム1の下面に形成した半 円形の係合面17に係合すると共に、環状壁12の外側に突出し、上記規制溝1 3に嵌合している。この上側の係合端部14は、プーリアーム1の回動と共に規 制溝13の内部を円周方向に自由に移動できるように嵌合しており、規制溝13 の両側の端壁18、19に当接することにより、プーリアーム1の回動量を規制 する。
【0013】 なお、案内壁5の上部周面29と、ベース6に立設するリブ30は、バネ受け として作用し、コイルバネ11の両端の内周面と嵌合して一定量以上のバネの縮 径を規制している。
【0014】 上記支点軸8の基部は、多数の軸方向溝で構成されるスプライン20とされ、 そのスプライン20にダンパボルト21が嵌め込まれている。このダンパボルト 21の内径面は、スプライン20に対応した溝形状で形成され、スプライン20 の案内によりダンパボルト21は、支点軸8の軸線方向には移動するが、回転は 止められている。
【0015】 上記ダンパボルト21の外周面には、ヘリックス角の大きい多条のねじ山22 が形成され、そのねじ山22が、プーリアーム1の孔部4のねじ山23に螺合し ている。
【0016】 また、支点軸8の上端部には、カラー部材24が圧入され、そのカラー部材2 4とダンパボルト21との間に、コイルバネからなる弾性部材25が組込まれて いる。この弾性部材25は、圧縮状態で組込まれ、そのバネ力によりダンパボル ト21に軸方向(図1において下向きの方向)の押圧力を与えている。
【0017】 一方、支点軸8の上下の両端部、すなわち、カラー部材24と孔部4周面との 間及び支点軸8の基端部8aと孔部4周面との間には、それぞれラジアル軸受を 構成する軸受部材26、27が組込まれている。また、プーリアーム1の案内壁 5の下端部とベース7の上面との間には、スラスト軸受を構成する軸受部材28 が組込まれている。
【0018】 この実施例のベルト張力調整装置は、上記のような構造であり、装置を組立て るには、先ず、固定部材6の環状壁12の内部に捩りコイルバネ11を挿入し、 コイルバネ11の下側の係合端部15を、環状壁12の孔16に係合させ、上側 の係合端部15を、規制溝13に嵌合させる。次に、支点軸8にダンパボルト2 1や弾性部材25等を取付けた後、プーリアーム1の案内壁5を支点軸8に嵌合 させ、そのプーリアーム1の係合面17を、コイルバネ11の上側の係合端部1 4に係合させる。
【0019】 上記のように装置を組立てた状態で、固定部材6をエンジンブロック等に固定 し、テンションプーリ3をベルトに押し当ててプーリアーム1を一定角度回動さ せると、コイルバネ11が圧縮して捩られ、そのコイルバネ11の復元しようと するバネ力によって、ベルトに一定の張力が付与される。
【0020】 この状態では、コイルバネ11の係合端部14は、図2に示すように規制溝1 3のほぼ中央に位置し、係合端部14と両端壁18、19との間に、プーリアー ム1の回動を許容するすき間が設けられる。
【0021】 上記バランス状態からベルトの張力が増大し、プーリアーム1が回動すると、 ダンパボルト21が上方に移動し、弾性部材25が圧縮されて収縮する。このた め、弾性部材25の押圧力が増大してダンパボルト21と孔部4のねじ面には大 きな摩擦抵抗が生じ、プーリアーム1の回動に対して大きな抵抗力が作用する。
【0022】 逆に、上記バランス状態からベルト張力が減少し、プーリアーム1が上記とは 逆方向に回動すると、ダンパボルト21は下方に移動し、弾性部材25が引伸ば される。このため、弾性部材25からダンパボルト21に加わる押圧力は、プー リアーム1の回動を助ける方向に作用し、プーリアーム1は小さい抵抗で回動で きることになる。
【0023】 上記の作動において、プーリアーム1が許容量を越えて回動しようとすると、 コイルバネ11の係合端部14が規制壁13の端壁18、19に当接し、プーリ アームの動きを止める。このため、ベルト張力の張り過ぎや、緩み過ぎが防止さ れる。
【0024】
【効果】
以上のように、この考案は、ベルト張力を与える捩りコイルバネの端部を、プ ーリアームの回動を規制するストッパとして利用したので、ストッパピンを省略 することができ、組立て作業の能率向上と部品点数の削減を実現することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す一部縦断正面図
【図2】同上の規制溝を示す正面図
【図3】同上の固定部材と捩りコイルバネを示す分解斜
視図
【図4】従来例を示す一部破断斜視図
【符号の説明】
1 プーリアーム 3 テンションプーリ 6 固定部材 8 支点軸 11 捩りコイルバネ 12 環状壁 13 規制溝 14、15 係合端部 16 孔 17 係合面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材に立設した支点軸に、プーリア
    ームを回動可能に取付け、その支点軸にバネ軸線を合わ
    せて配置した捩りコイルバネの一端をプーリアームに、
    他端を固定部材にそれぞれ係合させたベルト張力調整装
    置において、上記捩りコイルバネのプーリアームと係合
    する端部を、固定部材に設けた円周方向の溝に嵌合させ
    たことを特徴とするベルト張力調整装置。
JP10620791U 1991-12-24 1991-12-24 ベルト張力調整装置 Pending JPH0552416U (ja)

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JP10620791U JPH0552416U (ja) 1991-12-24 1991-12-24 ベルト張力調整装置

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JP10620791U JPH0552416U (ja) 1991-12-24 1991-12-24 ベルト張力調整装置

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JPH0552416U true JPH0552416U (ja) 1993-07-13

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ID=14427717

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JP10620791U Pending JPH0552416U (ja) 1991-12-24 1991-12-24 ベルト張力調整装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013525707A (ja) * 2010-04-30 2013-06-20 ハッチンソン 連結解除プーリー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013525707A (ja) * 2010-04-30 2013-06-20 ハッチンソン 連結解除プーリー
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