JP7316067B2 - 管状体の回転圧入方法、壁構造の構築方法および管状体の回転圧入装置 - Google Patents

管状体の回転圧入方法、壁構造の構築方法および管状体の回転圧入装置 Download PDF

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Description

本発明は、下端に掘削刃が設けられた管状体の回転圧入方法と、その回転圧入方法を利用した壁構造の構築方法に関し、さらに、管状体の回転圧入装置に関する。
従来、地盤に対して鋼管などの管状体を施工する技術として、特許文献1には、下端に掘削刃が形成された円筒状鋼管からなるケーシングを回転させて地盤を掘削しつつ、ケーシングを自重で地中に進入させ、それと共にケーシング内の土砂をクラブバスケットでかき取って排出する方法が開示されている。また、この特許文献1には、ケーシング内に上からハンマ掘削ロッドを挿入し、ハンマを回転させつつ打撃によって地盤に竪孔を形成する方法が開示されている。
また特許文献2には、管状杭に挿入した中堀装置で地盤を掘削する動作と、管状杭から抜き出して排土する動作を交互に行って、管状杭を地盤に圧入する方法が開示されている。
特公平5-36595号公報 特開2013-147926号公報
これら特許文献1、2に開示された技術は、いずれも管状体の挿入と地盤の掘削を同じタイミングで行うことが困難である。しかしながら、管状体の回転圧入とハンマによる地盤の掘削とを同時進行的に併用することにより、作業効率のさらなる向上が期待できる。その一方で、管状体の回転圧入とハンマによる地盤の掘削を併用した場合、掘削により発生した掘削ズリを円滑に排出する対策が求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、管状体の回転圧入とダウンザホールハンマによる地盤の掘削とを併用して行うにあたり、掘削により発生した掘削ズリを円滑に排出できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によれば、昇降可能なチャック装置により管状体を把持し、既設の杭から反力を取って前記管状体を回転圧入する杭圧入機を用いて、下端に掘削刃が設けられた前記管状体を回転させながら地盤に圧入する管状体の回転圧入方法であって、多重管からなる流体供給管が内部に挿入される円筒形状の打ち下げアタッチメントが、前記管状体の上方に直列に接続され、前記打ち下げアタッチメントの上端部に、前記流体供給管の上端部が取り付けられ、前記流体供給管の下端部に接続されたダウンザホールハンマ前記管状体の内部に挿入され、前記流体供給管は、ダウンザホールハンマを駆動する駆動流体と、掘削ズリ排出補助流体を供給可能に構成され、前記管状体を回転圧入する際に、前記チャック装置で前記管状体または前記打ち下げアタッチメントを把持し、前記管状体の回転圧入と、前記ダウンザホールハンマによる地盤の掘削とを併用し、掘削により発生した掘削ズリを、前記管状体の内部を通して上方へ移送させ外部に排出させることを特徴とする、管状体の回転圧入方法が提供される。
この回転圧入方法において、地盤の状態に応じて、前記管状体の下端に対する前記ダウンザホールハンマの下端の高さを変更するようにしても良い。また、前記流体供給管から前記管状体の内部に前記掘削ズリ排出補助流体を吐出するようにしても良い。あるいは、前記ダウンザホールハンマの周囲にカバー体を装着し、前記流体供給管から前記カバー体の内部に吐出した前記掘削ズリ排出補助流体を、前記カバー体の内部を通して前記ダウンザホールハンマの下端に吐出させるようにしても良い。また、前記ダウンザホールハンマの内部を通る前記駆動流体を前記ダウンザホールハンマの下端のビット部から上方に向けて吐出させ、前記ビット部から前記管状体の内部に吐出された前記駆動流体によって、前記掘削ズリを、前記管状体の内部を通して上方へ移送させても良い。
また、本発明によれば、間隔をおいて設置された複数の鋼管杭と、隣り合う前記鋼管杭のそれぞれに接して、当該隣り合う前記鋼管杭間の隙間を埋めるように設置された、前記鋼管杭よりも小径の管状体とを備える壁構造の構築方法であって、前記管状体を、前記回転圧入方法により設置することを特徴とする、壁構造の構築方法が提供される。
また、本発明によれば、昇降可能なチャック装置により管状体を把持し、既設の杭から反力を取って前記管状体を回転圧入する杭圧入機を備えた、下端に掘削刃が設けられた前記管状体を回転させながら地盤に圧入する管状体の回転圧入装置であって、重管からなる流体供給管と、前記管状体の上方に直列に接続され、前記流体供給管を内部に挿入可能な円筒形状の打ち下げアタッチメントと、前記流体供給管の下端部に接続され、前記管状体の内部に挿入可能なダウンザホールハンマと、を備え、前記打ち下げアタッチメントの上端部に、前記流体供給管の上端部が取り付けられ、前記流体供給管は、ダウンザホールハンマを駆動する駆動流体と、掘削ズリ排出補助流体を供給可能に構成され、前記チャック装置は、前記管状体または前記打ち下げアタッチメントを把持可能に構成されていることを特徴とする、管状体の回転圧入装置が提供される。
この回転圧入装置において、前記管状体の下端に対する前記ダウンザホールハンマの下端の高さが変更自在であっても良い。また、前記管状体の内部において前記ダウンザホールハンマの姿勢を安定させるスタビライザを備えていても良い。また、前記流体供給管から前記管状体の内部に前記掘削ズリ排出補助流体を吐出する吐出口を備えていても良い。その場合、前記管状体の内部において前記ダウンザホールハンマの周囲に装着自在なカバー体を有し、前記ダウンザホールハンマの周囲に装着された前記カバー体の上端は、前記吐出口よりも上方において密閉され、前記カバー体の下端は、前記ダウンザホールハンマの下端の周りに開口していても良い。また、前記ダウンザホールハンマの下端のビット部が、該ビット部から上方に向けて前記駆動流体を吐出する駆動流体吐出口を有していても良い。
なお、本発明において、「併用」とは、必要に応じて、管状体の回転圧入とダウンザホールハンマによる地盤の掘削とを、適宜利用できればよく、必ずしも管状体の回転圧入とダウンザホールハンマによる地盤の掘削とを同時に行わなくても良い。例えば、地盤の状況などに応じて、管状体の回転圧入は行うが、ダウンザホールハンマによる地盤の掘削は一時的に停止するといった状態、管状体の回転圧入は一時的に停止するが、ダウンザホールハンマによる地盤の掘削は行うといった状態、管状体の回転圧入を行い、ダウンザホールハンマによる地盤の掘削も行うといった状態、に適宜切り替えることが可能である。また、ダウンザホールハンマを駆動する駆動流体と、掘削ズリ排出補助流体としては、例えば水や空気が用いられる。例えば、駆動流体として水の作用でダウンザホールハンマを駆動し、掘削ズリ排出補助流体として空気の作用で掘削ズリの排出を補助することが考えられる。また、例えば、駆動流体として空気の作用でダウンザホールハンマを駆動し、掘削ズリ排出補助流体として水の作用で掘削ズリの排出を補助することが考えられる。
本発明によれば、管状体の回転圧入とダウンザホールハンマによる地盤の掘削とを併用して行うことにより、作業効率の向上が期待できる。また、掘削により発生した掘削ズリを掘削ズリ排出補助流体の作用によって管状体の内部を通して円滑に排出できる。
本発明の実施の形態に係る杭圧入機の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るアタッチメントユニットの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るアタッチメントユニットが杭圧入機のチャック部に取り付けられた状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係るダウンザホールハンマが小口径管の内部に挿入された状態の説明図である。 本発明の実施の形態に係るダウンザホールハンマの要部を示す説明図である。 カバー体が装着された状態の本発明の実施の形態に係るダウンザホールハンマの要部を示す説明図である。 カバー体の装着構造の説明図である。 カバー体の装着構造の説明図である。 カバー体の下端面の説明図である。 打ち下げアタッチメントの説明図である。 流体供給管の上端部分の説明図である。 打ち下げアタッチメントに対する流体供給管の支持部分の説明図である。 ダウンザホールハンマの下端のビット部を小口径管の下端から下方に突出させた状態の説明図である。 ダウンザホールハンマの下端のビット部を小口径管の下端と同程度の高さにした状態の説明図である。 打ち下げアタッチメントの下端と小口径管の上端との接続構造を示す説明図である。 壁構造の構築方法の説明図であり、小口径管とダウンザホールハンマを設置位置に配置する状態を示す。 壁構造の構築方法の説明図であり、小口径管を地盤に回転圧入する状態を示す。 カバー体が装着された状態のダウンザホールハンマの一例を示す図である。 ビット部の断面構造の一例を示す図である。 ビット部の断面構造の一例を示す図である。 ダウンザホールハンマ下端部の断面構造の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の実施の形態では、地盤に鋼管杭2と小口径管3からなる壁構造1を構築する場合に基づいて、管状体の一例である小口径管3の回転圧入に本発明を適用する形態を説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1に示すように、回転圧入装置の一例である杭圧入機10は、サドル11と、サドル11の下部に設けられたクランプ装置12と、サドル11上を前後動可能に設けられたスライドベース13と、スライドベース13上に旋回可能に設けられた旋回ベース14と、旋回ベース14の前端部に昇降シリンダ装置15を介して支持されたチャック装置16と、旋回ベース14上に支持されたクレーン20を備えている。
杭圧入機10は、地盤に圧入された既設の鋼管杭2の上端側を掴んで既設の鋼管杭2から反力を取りながら、昇降可能なチャック装置16で新たな鋼管杭2を把持して下降させることにより新たな鋼管杭2を地盤に圧入する。クランプ装置12は、既設の鋼管杭2の上端開口から内部に挿入した把持爪を鋼管杭2の半径方向に移動させる機能を有している。その把持爪を既設の鋼管杭2の半径方向外側に移動させて鋼管杭2の内側で突っ張った状態とすることで既設の鋼管杭2を内側から把持する。これにより杭圧入機10が既設の鋼管杭2に対して固定される。
チャック装置16は、鋼管杭2を把持するチャック部17を有し、チャック部17は鋼管杭2が挿入されるための開口部17aと、開口部17aに挿入された鋼管杭2の半径方向に移動可能な複数の杭把持爪17bを有している。チャック部17は、開口部17aに鋼管杭2が挿入された後、杭把持爪17bを鋼管杭2の半径方向内側に移動させることで鋼管杭2を把持する。また、チャック装置16はチャック部17を回転させるよう構成されている。すなわち、本実施の形態の杭圧入機10は、回転式杭圧入機であり、チャック装置16のチャック部17の回転と、杭把持爪17bによる把持状態と解放状態の切り替えと、昇降シリンダ装置15による昇降移動の組み合わせにより鋼管杭2(先端ビット付鋼管杭)を回転させながら地盤に圧入する。以上の構成は、いわゆるジャイロプレス工法(登録商標)に用いられるジャイロパイラー(登録商標)と同様の構成である。
本実施の形態の杭圧入機10はさらに、鋼管杭2より径が小さい小口径管3(管状体の一例である)を把持するためのアタッチメントユニット30が取り付けられるように構成されている。図1、図2に示すようにアタッチメントユニット30は、小口径管3を把持する複数のアタッチメント31と、各アタッチメント31を連結する連結部材32と、アタッチメント31の上端部に設けられた、チャック部17の杭把持爪17bの上端部に引っ掛けられる嵌合爪33と、アタッチメント31の下端部に設けられた、チャック部17の杭把持爪17bの下端部に回動して引っ掛けられるラッチ34とを有している。
連結部材32は円環状のプレートであり、中央の孔部(不図示)には小口径管3が挿入される。各アタッチメント31は、連結部材32の周縁部に取り付けられており、各アタッチメント31間には連結部材32の孔部に合わせた隙間が形成されている。また、各アタッチメント31は半径方向に移動可能に構成されている。
このように構成されたアタッチメントユニット30をチャック装置16に取り付ける際には、クレーン20でアタッチメントユニット30を吊り上げ、チャック装置16のチャック部17に降ろしていき、開口部17aに挿入する。そして、図3に示すようにアタッチメント31の嵌合爪33をチャック部17の杭把持爪17bの上端部に引っ掛ける。また、アタッチメント31のラッチ34をチャック部17の下端部に引っ掛ける。これによりアタッチメント31が杭把持爪17bに固定され、チャック部17の杭把持爪17bの移動に伴い、アタッチメント31も一体となって移動することになる。連結部材32の孔部(不図示)を介してチャック部17の開口部17aに挿入された小口径管3は、杭把持爪17bを半径方向内側に移動させることによりアタッチメント31で把持される。なお、本実施の形態のアタッチメントユニット30は、図1、図2に示すようにチャック部17の上方から開口部17aに挿入して取り付けられるように構成されているが、チャック部17の下方から開口部17aに挿入して取り付けられるように構成されていても良い。
次に、ダウンザホールハンマ50について説明する。なお、本明細書において、ダウンザホールハンマ50の説明に関する“上”または“下”とは、ダウンザホールハンマ50の使用時、すなわちダウンザホールハンマ50が小口径管3に挿入されて、杭圧入機10により、小口径管3が地盤に回転圧入される状態の“上”または“下”を意味する。
図4に示すように本実施の形態のダウンザホールハンマ50は、管状体としての小口径管3の内部に挿入されて使用される。小口径管3は、円筒形状の鋼管からなり、小口径管3の下端面には、小口径管3の回転によって地盤を掘削する掘削刃3aが設けられている。なお、小口径管3の長さは、複数本の鋼管を溶接することにより、任意に設定できる。
小口径管3の内部において、ダウンザホールハンマ50の上方には、ジョイント部52を介して、多重管からなる流体供給管53が接続されている。この実施の形態では流体供給管53は二重管で構成され、ダウンザホールハンマ50の駆動流体である水と、掘削ズリ排出補助流体である空気を供給することができる。
ダウンザホールハンマ50は、流体供給管53から供給される水を駆動流体とする、いわゆるウォーターハンマであり、例えばWassara社製(Wassaraは登録商標)のワッサラハンマが用いられる。ダウンザホールハンマ50の下端には、地盤を掘削するための掘削ビット(不図示)が設けられたビット部55が着脱自在に取り付けられている。
掘削ズリ排出補助流体とは、小口径管3の下端において発生した掘削ズリ(掘削された土壌や破砕された岩盤等)の地上への排出を促進させるための流体であり、この実施の形態では、掘削ズリ排出補助流体として空気が使用される。ジョイント部52には、掘削ズリ排出補助流体としての空気を吹き出す吐出口56が設けられている。流体供給管53から供給された空気は、この吐出口56から小口径管3の内部に吹出される。
小口径管3の内部において、ダウンザホールハンマ50の周囲には、円管状のカバー体60が装着自在に設けられる。なお、カバー体60は装着自在であり、図4、5に示すように、ダウンザホールハンマ50の周囲からカバー体60を取り外した状態とすることもできるし、図6に示すように、ダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を装着して、ダウンザホールハンマ50の周囲をカバー体60で覆った状態とすることもできる。
カバー体60は、カバー体60の上方内面に形成された雌ネジ部63と、ジョイント部52の外周面に固定された筒状部材61の外面に形成された雄ネジ部62をネジ止めすることによって、ダウンザホールハンマ50の周囲に装着される。すなわち、図7に示すように、筒状部材61は、その内径がジョイント部52の外径とほぼ等しい筒状を有しており、図5、6に示すように、ジョイント部52の外面に筒状部材61を通して、溶接等の適当な手段で両者を固着することにより、ジョイント部52の外面に筒状部材61が固定されている。筒状部材61の外面には、雄ネジ部62が形成されている。図8に示すように、カバー体60の上方内面には、筒状部材61の雄ネジ部62に対応する雌ネジ部63が形成されており、図6に示すように、ダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を配置して、カバー体60を適宜回転させ、雌ネジ部63を雄ネジ部62にネジ止めすることによって、カバー体60をダウンザホールハンマ50の周囲に装着することができる。なお、カバー体60を使用しない場合は、雌ネジ部63と雄ネジ部62のネジ止めを解除し、ダウンザホールハンマ50の周囲からカバー体60を抜き取ることができる。
図5、6に示すように、ジョイント部52の外周面において、筒状部材61は、吐出口56よりも上の位置に取り付けられている。このため、ダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を装着した状態では、吐出口56から吹出された空気は、カバー体60の内部に吹出される。ダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を装着した状態では、カバー体60の上端は、雌ネジ部63と雄ネジ部62の係合により、密閉された状態となっている。このため、ダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を装着した状態では、吐出口56から吹出された空気は、カバー体60の内部を通って、下方に流れることとなる。
図6に示すように、ダウンザホールハンマ50の周囲に装着されたカバー体60の下端は、ダウンザホールハンマ50の下端に取り付けられたビット部55よりもわずかに上方に位置している。また、カバー体60の下端には、中央に開口部を有する環状の円板部材65が取り付けられている。ダウンザホールハンマ50のビット部55は、円板部材65の中央の開口部を通って、円板部材65よりも下方に突出している。円板部材65は、ビット部55の周囲において、カバー体60の下端を塞ぐように配置されている。
図9に示すように、円板部材65の下面には、複数の開口66が設けられている。このため、前述のように、ダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を装着した状態では、吐出口56から吹出された空気は、カバー体60の内部を通って下方に流れ、さらに、これら開口66を通って、ビット部55の周囲において、下方に向かって吹出されることとなる。
図4に示すように、ジョイント部52の近傍において、流体供給管53の周囲にスタビライザ67が設けられている。このスタビライザ67により、小口径管3の内部において、ダウンザホールハンマ50の姿勢が安定させられるようになっている。また、小口径管3の内面や下端などに対して、ダウンザホールハンマ50が当接しないように保持されている。
小口径管3の上方には、打ち下げアタッチメント70が接続されている。打ち下げアタッチメント70は、小口径管3と同様に内部に流体供給管53を通すことができる円筒形状を有しており、打ち下げアタッチメント70は、小口径管3の上方に直列に接続される。
図10に示すように、打ち下げアタッチメント70の上端には一対の支持プレート71が取り付けられている。これら一対の支持プレート71には、高さ方向に所定の間隔で複数の貫通孔72がそれぞれ設けられている。
また、図11に示すように、流体供給管53の上端部分には、打ち下げアタッチメント70の支持プレート71に対向する一対のハンマ側支持プレート73が取り付けられている。また、これら一対のハンマ側支持プレート73には、高さ方向に所定の間隔で複数の貫通孔74がそれぞれ設けられている。
そして、図12に示すように、打ち下げアタッチメント70の支持プレート71とハンマ側支持プレート73を重ね合わせて、互いに上下方向にスライド移動させ、適当な位置で合わせた支持プレート71の貫通孔72とハンマ側支持プレート73の貫通孔74に貫通させてピン75を差し込むことにより、互いの高さ方向の位置合わせをすることができる。
図4に示すように、ダウンザホールハンマ50は、小口径管3の内部において流体供給管53によって吊り下げられている。このため、打ち下げアタッチメント70の支持プレート71とハンマ側支持プレート73を互いに上下方向にスライド移動させ、貫通孔72、74とピン75で高さ方向の位置合わせをすることによって、小口径管3の内部におけるダウンザホールハンマ50の高さ位置を調整し、小口径管3の下端に対するダウンザホールハンマ50の下端(ビット部55)の高さを変更することができる。例えば打ち下げアタッチメント70の支持プレート71に対してハンマ側支持プレート73を下方にスライド移動させて位置合わせすることにより、図13に示すように、小口径管3の下端の掘削刃3aよりも、ダウンザホールハンマ50の下端のビット部55を下方に突出させることができる。また例えば、打ち下げアタッチメント70の支持プレート71に対してハンマ側支持プレート73を上方にスライド移動させて位置合わせすることにより、図14に示すように、小口径管3の下端の掘削刃3aと、ダウンザホールハンマ50の下端のビット部55を同程度の高さとすることもできる。さらに図示はしないが、小口径管3の下端の掘削刃3aよりも、ダウンザホールハンマ50の下端のビット部55を上方に引き込むこともできる。
なお、図11、12に示すように、流体供給管53の上端には、スイベル80を介して、水の供給配管81と空気の供給配管82が接続されている。供給配管81から、ダウンザホールハンマ50の駆動流体である水が流体供給管53に供給され、供給配管82から、掘削ズリ排出補助流体である空気が流体供給管53に供給される。
図10に示すように、打ち下げアタッチメント70の下端には、小口径管3の上端と接続される接合部85が設けられている。接合部85の中央は、流体供給管53を通すために開口し、接合部85の外径は小口径管3の内径よりも僅かに小さくなっており、接合部85を小口径管3の上端から、小口径管3の内部に挿入することができる。接合部85の外周面には、縦方向通路86と横方向通路87を有するL字型の溝部88が設けられている。また、小口径管3の上端の内面には、このL字型の溝部88に通される突起部4が取り付けられている。そして、打ち下げアタッチメント70下端の接合部85を、小口径管3の上端から内部に挿入する際に、小口径管3の上端の内面に取り付けられた突起部4を溝部88の縦方向通路86に通し、突起部4が溝部88の横方向通路87に達した位置で、打ち下げアタッチメント70と小口径管3を相対的に回転させて、突起部4を溝部88の横方向通路87内において横方向に移動させることにより、図15に示すように、突起部4が横方向通路87の最奥部に入り込んだ状態となる。これにより、突起部4が溝部88の横方向通路87内に係合した状態となって、アタッチメント70の下端と小口径管3の上端とが接続される。なお、打ち下げアタッチメント70の接合部85には、回り止め用のタップ穴90が設けられており、突起部4が溝部88の横方向通路87内に係合した状態で、このタップ穴90にボルト等を差し込むことにより、打ち下げアタッチメント70の下端と小口径管3の上端との接続した状態が維持される。
次に、以上の杭圧入機10を用いた壁構造1の構築方法について説明する。図16に示すように、鋼管杭2が所定の間隔をあけて地盤に設置され、さらに、隣り合う鋼管杭2同士の隙間を埋めるように小口径管3が鋼管杭2に接して設置されることにより、壁構造1が構築される。鋼管杭2と小口径管3の設置は、先に説明した杭圧入機10によって行われる。すなわち、杭圧入機10は、地盤に圧入された既設の鋼管杭2の上端側をクランプ装置12で掴んで既設の鋼管杭2から反力を取りながら、昇降可能なチャック装置16で新たな鋼管杭2を把持して下降させることにより新たな鋼管杭2を地盤に圧入する。また、チャック装置16はチャック部17を回転させ、鋼管杭2を回転させながら地盤に圧入する。
また、杭圧入機10は、アタッチメントユニット30を用いて、鋼管杭2より径が小さい小口径管3(管状体の一例である)を、ダウンザホールハンマ50による地盤の掘削を併用した回転圧入によって設置することもできる。すなわち、小口径管3を設置する場合、先ず予め、図4に示したように、小口径管3の上端に打ち下げアタッチメント70を接続し、打ち下げアタッチメント70で支持されるダウンザホールハンマ50を小口径管3の内部に挿入しておく。なお、小口径管3の内部へのダウンザホールハンマ50の挿入は、小口径管3の内部にワイヤ通してダウンザホールハンマ50を引き込む、適当なプッシャを用いて小口径管3の内部にダウンザホールハンマ50を押し込む等、任意の方法を採用できる。なお、小口径管3の内部へダウンザホールハンマ50を挿入する作業を行う場合、スタビライザ67によって小口径管3の内部におけるダウンザホールハンマ50の姿勢が安定させられ、挿入の途中でダウンザホールハンマ50が引っかかったりするなどといったトラブルが回避され、挿入する作業を円滑に行うことができる。また、カバー体60の使用は任意であるが、必要な場合は、予めダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を装着した状態で、小口径管3の内部へダウンザホールハンマ50を挿入する。
そして、図16に示すように、クレーン20で、打ち下げアタッチメント70を介して小口径管3とダウンザホールハンマ50を吊り下げ、設置位置に配置する。さらに、アタッチメントユニット30を用いて、小口径管3または打ち下げアタッチメント70を杭圧入機10のチャック装置16(チャック部17)で把持する。そして、図17に示すように、チャック部17の回転と昇降シリンダ装置15の稼働により、小口径管3を地盤に回転圧入する。
また、回転圧入と併用して、小口径管3の内部に挿入したダウンザホールハンマ50による地盤の掘削を実施することができる。このように、杭圧入機10による回転圧入と、ダウンザホールハンマ50による掘削を併用することにより、小口径管3を効果的に施工することが可能となる。また、ダウンザホールハンマ50による掘削を併用する場合、スタビライザ67によって小口径管3の内部におけるダウンザホールハンマ50の姿勢が安定させられ、掘削が効果的に行われる。
ここで、先に図13、14等で説明したように、この実施の形態に示したダウンザホールハンマ50は、小口径管3の下端に対する高さを容易に変更することが可能である。このため、杭圧入機10による小口径管3の回転圧入と、ダウンザホールハンマ50による掘削の優先順位を適宜変更することが可能である。例えば、地盤が比較的柔らく、ダウンザホールハンマ50による掘削がそれほど必要でない場合は、小口径管3の下端の掘削刃3aに対して、ダウンザホールハンマ50の下端のビット部55の位置を上げ、回転圧入による施工を優先することが考えられる。また例えば、地盤が比較的硬く、ダウンザホールハンマ50による掘削が必要である場合は、小口径管3の下端の掘削刃3aに対して、ダウンザホールハンマ50の下端のビット部55の位置を下げ、ダウンザホールハンマ50による掘削を優先することが考えられる。なお、杭圧入機10による回転圧入と、ダウンザホールハンマ50による掘削を併用するに際し、必ずしも管状体3の回転圧入とダウンザホールハンマ50による掘削とを同時に行わなくても良い。例えば、地盤の状況などに応じて、管状体3の回転圧入は行うが、ダウンザホールハンマ50による地盤の掘削は一時的に停止するといった状態、管状体3の回転圧入は一時的に停止するが、ダウンザホールハンマ50による地盤の掘削は行うといった状態、管状体3の回転圧入を行いつつ、ダウンザホールハンマ50による地盤の掘削も同時に行うといった状態、に適宜切り替えることが可能である。
また、このように小口径管3を施工する場合、小口径管3の下端では、掘削により掘削ズリが発生する。こうして小口径管3の下端で発生した掘削ズリは、小口径管3の内部を通して、円滑に地上に排出させることができる。小口径管3の内部では、掘削ズリに向かって吐出口56から空気が吹き込まれ、空気の浮力によって掘削ズリは浮上しやすくなり、効果的に排出される。
なお、図17に示したように、小口径管3の途中に開口91を有していれば、掘削に伴って小口径管3の内部上方へ移送させた掘削ズリを、開口91から外部に排出させることができる。
また、掘削ズリの状態によっては、ダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を装着することが有効である。例えば地盤が固く、掘削ズリの粒子が粗い場合、小口径管3の下端で発生した掘削ズリが浮上しにくいようなケースも考えられる。また、掘削ズリの状態によっては、小口径管3の内部で掘削ズリが詰まりやすくなるケースも考えられる。そのような場合、ダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を装着しておけば、吐出口56から吹出された空気は、カバー体60の内部を通って下方に流れ、ダウンザホールハンマ50のビット部55の周囲において、開口66から下方に向かって吹出される。このため、小口径管3の下端で発生した掘削ズリに浮力が加わり、小口径管3の内部に円滑に導入できるようになる。その結果、掘削ズリの粒子が粗い場合であっても、掘削ズリを効果的に外部に排出させることが可能となる。
また、ダウンザホールハンマ50の周囲にカバー体60を装着する場合、図18に示すように吐出口56の上方に、掘削ズリ排出補助流体(例えば空気)を吐出する吐出口57がさらに設けられていてもよい。図18に示す例では、ジョイント部52に高さ違いの吐出口56および吐出口57が設けられ、吐出口56はカバー体60の上端よりも下方に位置し、吐出口57はカバー体60の上端よりも上方に位置している。すなわち、吐出口56は、カバー体60の内側に位置し、吐出口57は、カバー体60の外側に位置している。吐出口56、57がこのように設けられている場合、吐出口56から吹出された空気は、カバー体60の内部を通って下方に流れ、開口66から下方に向かって吹出されることで、小口径管3の下端で発生した掘削ズリに浮力を与える。一方、吐出口57から吹出された空気は、小口径管3に流れ込み、吐出口56よりも上の領域にある掘削ズリに浮力を与える。すなわち、図18のようなダウンザホールハンマ50の構造によれば、小口径管3の下端で発生した掘削ズリが浮上しやすくなると共に、吐出口57まで浮上した掘削ズリに対し、吐出口57から吹出される空気によってさらに浮力が与えられるため、掘削ズリがさらに浮上しやすくなる。その結果、掘削ズリの排出がさらに促進される。
なお、掘削ズリが小口径管3の内部を円滑に浮上できる場合は、カバー体60の装着を省略することができる。カバー体60を装着しなければ、軽くて作業がしやすくなり、コストも低減できる。
また、ダウンザホールハンマ50の内部を通る駆動流体は、通常、ダウンザホールハンマ50の下端のビット部55から下方に向けて吐出されるが、掘削ズリの状態によっては、ビット部55の下方だけでなく、上方に向けて吐出させることも有効である。
図19は、駆動流体が下方のみに吐出する構造のビット部55の一例を示す図である。図19に示す例では、ビット部55の下面の2箇所に開口部55aが設けられており、各開口部55aは、ダウンザホールハンマ50の内部を通る駆動流体の出口となっている。ビット部55がこのような断面構造を有していることで、ダウンザホールハンマ50の内部を通る駆動流体は、ビット部55から下方に向けて吐出される。本明細書では、ビット部55から下方に向けて駆動流体を吐出させる開口部55aのことを“第1の駆動流体吐出口”と称す。図19のように駆動流体が下方のみに吐出される構造のビット部55の場合、掘削ズリの状態によっては、ダウンザホールハンマ50の周囲において小口径管3の内部に掘削ズリが詰まりやすくなるケースがある。例えば、図4のように吐出口56がジョイント部52に設けられている場合、吐出口56から空気が吐出されることによって吐出口56よりも上の領域では掘削ズリを浮上させる効果が得られるが、ビット部55から吐出口56までの領域においてはそのような効果が得られにくい。このため、掘削ズリの状態によっては、小口径管3の内部におけるビット部55から吐出口56までの領域に掘削ズリが詰まりやすい。当該領域に掘削ズリが詰まることによってダウンザホールハンマ50の周囲が圧密状態になると、小口径管3の圧入後のダウンザホールハンマ50の抜き取りの際に、ダウンザホールハンマ50を抜き取りにくくなってしまう。
そのようなケースにおいては、ビット部55の構造を例えば図20のような構造として、ビット部55から上方に向けて駆動流体を吐出させることが好ましい。図20に示す例では、ビット部55の側面の2箇所に開口部55bが設けられており、各開口部55bは、ダウンザホールハンマ50の内部を通る駆動流体の出口となっている。本明細書では、ビット部55から上方に向けて駆動流体を吐出させる開口部55bのことを“第2の駆動流体吐出口”と称す。第2の駆動流体吐出口55bに向かって流れる駆動流体の流路は、水平面に対して斜め上方に傾斜している。これにより、第2の駆動流体吐出口55bから吐出される駆動流体は斜め上方に向かって吐出されることになる。すなわち、図20のようなダウンザホールハンマ50によれば、ダウンザホールハンマ50の内部を通る駆動流体がビット部55の下方だけでなく、斜め上方にも吐出される。そして、吐出された駆動流体は小口径管3の内面に当たり、小口径管3の上方に向かって流れていく。したがって、図20のようなダウンザホールハンマ50によれば、小口径管3の内部において、ビット部55から上方に向かう駆動流体の流れが形成され、これによりビット部55と吐出口56の間に詰まりやすい掘削ズリが駆動流体によって上方に移送されやすくなる。そして、吐出口56まで移送された掘削ズリは、前述のように吐出口56から吐出された空気により浮上し、小口径管3の上端や、図17のような小口径管3の途中の開口91から外部に排出される。以上のように、ダウンザホールハンマ50の内部を通る駆動流体をビット部55から上方に向けて吐出させることにより、小口径管3の内部が詰まりにくくなり、小口径管3の圧入後のダウンザホールハンマ50の抜き取りの際に、ダウンザホールハンマ50を抜き取りやすくなる。
図20に示すビット部55は、第1の駆動流体吐出口55aが閉塞された部分である閉塞部58を有している。図20に示す例では、2つある第1の駆動流体吐出口55aのうち、一方の第1の駆動流体吐出口55aが閉塞部58によって閉塞され、駆動流体が吐出しないようになっている。第1の駆動流体吐出口55aを閉塞する方法は特に限定されないが、例えば溶接によって第1の駆動流体吐出口55aを埋める方法が採用され得る。溶接によって第1の駆動流体吐出口55aを埋める場合、閉塞部58は溶接金属部となる。図19のような第1の駆動流体吐出口55aしか設けられていないビット部55を加工して第2の駆動流体吐出口55bを設ける場合、ビット部55の開口部が増えることになるため、ダウンザホールハンマ50の仕様によっては、第2の駆動流体吐出口55bから駆動流体を吐出させる上での十分な圧力をかけられないケースもある。このようなケースにおいては、閉塞部58を設けることによって、ビット部55の内部を通る駆動流体の圧力を高めることができ、第2の駆動流体吐出口55bから駆動流体を吐出させることができる。すなわち、閉塞部58を設ければ、既存のビット部を改修するだけで駆動流体を上方に吐出させる構造のビット部が得られるため、製造コストを抑えて、小口径管3の内部を詰まりにくくするといった効果を得ることができる。なお、第2の駆動流体吐出口55bからの駆動流体の吐出とダウンザホールハンマ50の打撃力確保の観点から、供給する駆動流体の圧力を十分に確保できる場合には閉塞部58は不要である。
また、図21に示すように、第2の駆動流体吐出口55bが形成されたビット部55を備えるダウンザホールハンマ50に、カバー体60を装着してもよい。図21に示す例では、カバー体60の下端がビット部55の第2の駆動流体吐出口55bの上方に位置している。すなわち、カバー体60の下端にある開口66は、第2の駆動流体吐出口55bの上方に位置している。図21のような構造のダウンザホールハンマ50によれば、カバー体60の下端から下方に向かって吹出された空気によってビット部55の周囲の掘削ズリが浮上しやすくなると共に、ビット部55から上方に向かって吐出する駆動流体によって掘削ズリがさらに浮上しやすくなる。その結果、掘削ズリの排出がさらに促進される。
ビット部55の構造に関し、例えば第1の駆動流体吐出口55aの数や第2の駆動流体吐出口55bの数などは特に限定されない。また、ダウンザホールハンマ50の内部を通る駆動流体の流路と、第1の駆動流体吐出口55aや第2の駆動流体吐出口55bの接続位置についても図20に示した例に限定されない。ビット部55と吐出口56の間の掘削ズリの詰まりを抑える観点からは、ビット部55から上方に向けて駆動流体が吐出されるようにビット部55が構成されていればよい。なお“上方への駆動流体の吐出”には、図20に示す例のように斜め上方への駆動流体の吐出の他、例えば真上への駆動流体の吐出も含まれる。真上に駆動流体を吐出する構造のビット部55であっても、小口径管3の内部において上向きの駆動流体の流れを形成することができるため、ビット部55と吐出口56の間の掘削ズリの詰まりを抑えることは可能である。
以上、本発明の実施の形態の一例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記の実施の形態では、管状体の一例である小口径管3の回転圧入に本発明を適用する形態を示したが、本発明は、同様の管状体の施工に適用できる。また、壁構造の構築以外にも適用できる。また、鋼管杭2と小口径管3を同じ杭圧入機10で施工する例を示したが、鋼管杭2と小口径管3を別の装置で施工しても構わない。また、流体供給管53は二重管構造に限定されず、三重管や四重管等の多重管構造であっても良い。さらに、上記実施形態では駆動流体が水であるダウンザホールハンマ50を用いたが、駆動流体が空気であるダウンザホールハンマ(いわゆるエアーハンマー)を用いても良い。この場合、掘削ズリ排出補助流体として水を用いても良い。さらに、ダウンザホールハンマ50の駆動流体は水以外の他の液体であっても良いし、空気以外の他の気体であっても良い。同様に、掘削ズリ排出補助流体も水以外の他の液体であっても良いし、空気以外の他の気体であっても良い。なお、水(あるいは水以外の液体)は、空気(あるいは空気以外の気体)よりも弾性変形しにくいので、効率よくダウンザホールハンマ50を駆動することができ、動力の伝達ロスが少ない。また、ダウンザホールハンマ50の駆動源に水(あるいは水以外の液体)を使用した場合、余った水は掘削ズリが小口径管3の内部において詰まることを防止してくれるメリットも考えられる。また、掘削ズリ排出補助流体として空気(あるいは空気以外の気体)を用いれば、水の中で掘削ズリに浮力を与え、掘削ズリを浮上させるメリットも考えられる。
本発明は、管状体の回転圧入に好適に利用することができる。
1 壁構造
2 鋼管杭
3 小口径管
3a 掘削刃
10 杭圧入機
11 サドル
12 クランプ装置
13 スライドベース
14 旋回ベース
15 昇降シリンダ装置
16 チャック装置
17 チャック部
17a 開口部
17b 杭把持爪
20 クレーン
30 アタッチメントユニット
31 アタッチメント
32 連結部材
33 嵌合爪
34 ラッチ
50 ダウンザホールハンマ
52 ジョイント部
53 流体供給管
55 ビット部
55a 第1の駆動流体吐出口
55b 第2の駆動流体吐出口
56 吐出口
57 吐出口
58 閉塞部
60 カバー体
61 筒状部材
62 雄ネジ部
63 雌ネジ部
65 円板部材
66 開口
67 スタビライザ
70 打ち下げアタッチメント
71 支持プレート
72 貫通孔
73 ハンマ側支持プレート
74 貫通孔
75 ピン
80 スイベル
81 水の供給配管
82 空気の供給配管
85 接合部
86 縦方向通路
87 横方向通路
88 L字型の溝部
90 タップ穴
91 開口

Claims (15)

  1. 昇降可能なチャック装置により管状体を把持し、既設の杭から反力を取って前記管状体を回転圧入する杭圧入機を用いて、下端に掘削刃が設けられた前記管状体を回転させながら地盤に圧入する管状体の回転圧入方法であって、
    多重管からなる流体供給管が内部に挿入される円筒形状の打ち下げアタッチメントが、前記管状体の上方に直列に接続され、
    前記打ち下げアタッチメントの上端部に、前記流体供給管の上端部が取り付けられ、
    前記流体供給管の下端部に接続されたダウンザホールハンマ前記管状体の内部に挿入され
    前記流体供給管は、ダウンザホールハンマを駆動する駆動流体と、掘削ズリ排出補助流体を供給可能に構成され、
    前記管状体を回転圧入する際に、
    前記チャック装置で前記管状体または前記打ち下げアタッチメントを把持し、
    前記管状体の回転圧入と、前記ダウンザホールハンマによる地盤の掘削とを併用し、
    掘削により発生した掘削ズリを、前記管状体の内部を通して上方へ移送させ外部に排出させることを特徴とする、管状体の回転圧入方法。
  2. 前記打ち下げアタッチメントの上端に、高さ方向に間隔をおいて複数の貫通孔が設けられた一対の打ち下げアタッチメント側支持プレートが取り付けられ、
    前記流体供給管の上端に、前記高さ方向に間隔をおいて複数の貫通孔が設けられた一対のハンマ側支持プレートが取り付けられ、
    前記打ち下げアタッチメント側支持プレートと前記ハンマ側支持プレートは、対向して配置され、
    前記打ち下げアタッチメント側支持プレートと前記ハンマ側支持プレートとを固定する際に、前記打ち下げアタッチメント側支持プレートと前記ハンマ側支持プレートを重ね合わせ、重なり合った前記打ち下げアタッチメント側支持プレートの貫通孔と前記ハンマ側支持プレートの貫通孔とにピンを差し込むことによって、前記高さ方向における各プレートの位置を固定することを特徴とする、請求項1に記載の管状体の回転圧入方法。
  3. 前記打ち下げアタッチメント側支持プレートと前記ハンマ側支持プレートのいずれかまたは両方を前記高さ方向にスライド移動させ、重なり合った前記打ち下げアタッチメント側支持プレートの貫通孔と前記ハンマ側支持プレートの貫通孔とに前記ピンを差し込むことにより、地盤の状態に応じて、前記管状体の下端に対する前記ダウンザホールハンマの下端の高さを変更することを特徴とする、請求項に記載の管状体の回転圧入方法。
  4. 前記流体供給管から前記管状体の内部に前記掘削ズリ排出補助流体を吐出することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の管状体の回転圧入方法。
  5. 前記ダウンザホールハンマの周囲にカバー体を装着し、前記流体供給管から前記カバー体の内部に吐出した前記掘削ズリ排出補助流体を、前記カバー体の内部を通して前記ダウンザホールハンマの下端に吐出させることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の管状体の回転圧入方法。
  6. 前記ダウンザホールハンマの内部を通る前記駆動流体を前記ダウンザホールハンマの下端のビット部から上方に向けて吐出させ、前記ビット部から前記管状体の内部に吐出された前記駆動流体によって、前記掘削ズリを、前記管状体の内部を通して上方へ移送させることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の管状体の回転圧入方法。
  7. 前記管状体は開口を有し、前記管状体の内部を通して上方へ移送させた掘削ズリを、前記開口から外部に排出させることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の管状体の回転圧入方法。
  8. 間隔をおいて設置された複数の鋼管杭と、隣り合う前記鋼管杭のそれぞれに接して、当該隣り合う前記鋼管杭間の隙間を埋めるように設置された、前記鋼管杭よりも小径の管状体とを備える壁構造の構築方法であって、
    前記管状体を、請求項1~のいずれか一項に記載の回転圧入方法により設置することを特徴とする、壁構造の構築方法。
  9. 昇降可能なチャック装置により管状体を把持し、既設の杭から反力を取って前記管状体を回転圧入する杭圧入機を備えた、下端に掘削刃が設けられた前記管状体を回転させながら地盤に圧入する管状体の回転圧入装置であって、
    重管からなる流体供給管と、
    前記管状体の上方に直列に接続され、前記流体供給管を内部に挿入可能な円筒形状の打ち下げアタッチメントと、
    前記流体供給管の下端部に接続され、前記管状体の内部に挿入可能なダウンザホールハンマと、を備え、
    前記打ち下げアタッチメントの上端部に、前記流体供給管の上端部が取り付けられ、
    前記流体供給管は、ダウンザホールハンマを駆動する駆動流体と、掘削ズリ排出補助流体を供給可能に構成され
    前記チャック装置は、前記管状体または前記打ち下げアタッチメントを把持可能に構成されていることを特徴とする、管状体の回転圧入装置。
  10. 前記打ち下げアタッチメントの上端に取り付けられ、高さ方向に間隔をおいて複数の貫通孔が設けられた一対の打ち下げアタッチメント側支持プレートと、
    前記流体供給管の上端に取り付けられ、前記高さ方向に間隔をおいて複数の貫通孔が設けられた一対のハンマ側支持プレートと、を有し、
    前記打ち下げアタッチメント側支持プレートと前記ハンマ側支持プレートは、対向して配置され、
    前記打ち下げアタッチメント側支持プレートと前記ハンマ側支持プレートとが重なり合い、重なり合った前記打ち下げアタッチメント側支持プレートの貫通孔と前記ハンマ側支持プレートの貫通孔とにピンが差し込まれることによって、前記高さ方向における各プレートの位置が固定されていることを特徴とする、請求項9に記載の管状体の回転圧入装置。
  11. 前記打ち下げアタッチメント側支持プレートと前記ハンマ側支持プレートのいずれかまたは両方が前記高さ方向にスライド移動し、重なり合った前記打ち下げアタッチメント側支持プレートの貫通孔と前記ハンマ側支持プレートの貫通孔とに前記ピンが差し込まれることにより、前記管状体の下端に対する前記ダウンザホールハンマの下端の高さが変更自在であることを特徴とする、請求項10に記載の管状体の回転圧入装置。
  12. 前記管状体の内部において前記ダウンザホールハンマの姿勢を安定させるスタビライザを備えることを特徴とする、請求項9~11のいずれか一項に記載の管状体の回転圧入装置。
  13. 前記流体供給管から前記管状体の内部に前記掘削ズリ排出補助流体を吐出する吐出口を備えることを特徴とする、請求項12のいずれか一項に記載の管状体の回転圧入装置。
  14. 前記管状体の内部において前記ダウンザホールハンマの周囲に装着自在なカバー体を有し、前記ダウンザホールハンマの周囲に装着された前記カバー体の上端は、前記吐出口よりも上方において密閉され、前記カバー体の下端は、前記ダウンザホールハンマの下端の周りに開口している、請求項13に記載の管状体の回転圧入装置。
  15. 前記ダウンザホールハンマの下端のビット部が、該ビット部から上方に向けて前記駆動流体を吐出する駆動流体吐出口を有していることを特徴とする、請求項14のいずれか一項に記載の管状体の回転圧入装置。
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