JP7311705B2 - 圧延トレインの垂直ロールスタンドの中間スタンドガイドと、この中間スタンドガイドを使用して圧延材を案内するための方法 - Google Patents

Description

本発明は、垂直ロールスタンドに支承されかつ垂直ロールの圧下運動と共に変位可能で垂直ロールの圧下運動に従う少なくとも１つのガイド要素によって圧延材を案内するための圧延トレインの垂直ロールスタンドの中間スタンドガイドに関する。

熱間ストリップトレイン内には、しばしば、入側上流に配置された垂直ロールスタンドと水平ロールスタンドの組合せが見られる。垂直ロールスタンドは、圧延材の幅を要求された幅に縮小するため及び／又はストリップガイドの機能を担うために使用され、これに対して、水平ロールスタンドは、主に圧延材の厚さを縮小する。

垂直ロールスタンドと水平ロールスタンドの間の移行部を設計する場合、圧延材、特に金属ストリップの正確な案内が重要である。特に金属ストリップの終端は、相応のガイドが、水平ロールスタンドの入側に必要とする。

水平ロールスタンドと下流に配置された垂直ロールスタンドの間の移行時又は相前後して配置された複数の垂直ロールスタンドの配置時も、圧延材の案内が不可欠である。このような場合、ストリップヘッドの案内も重要である。

欧州特許第１４３４６５８号明細書から、垂直ロール対の両側で圧延材を供給もしくは排出するローラテーブルの上に配置された、圧延方向に対して横に摺動可能、調整可能及び固定可能な、圧延材用の垂直なガイドプレートのキャリアを備えた垂直ロールスタンドの圧延材ガイド装置が公知であるが、ガイドプレートは、そのそれぞれのキャリアでもって、垂直ロールの圧下運動に従い、ロールの上流又は下流のガイド装置の配置は、付加的な装置なしでの圧延材のリバーシング操作も可能にする。ガイドプレートのキャリアは、後側が、機械的又は油圧的に駆動される、垂直ロールの軸受体に不動に配置された摺動装置のリニアアクチュエータと結合されている。圧延操作のため、両垂直ロールに付設されたガイドプレートは、操作キーによって、圧延すべき圧延材の幅に応じた位置にもたらされ、圧延材を、ロールギャップへの進入時に、引き続き更なる通過時に案内する。

前記解決策には、ガイドプレートの調整を、機械の担当者しか行なうことができないとの欠点がある。更に、欧州特許第１４３４６５８号明細書から公知のガイドプレートは、圧延材の側方ガイドしか構成しない。圧延材によって伝達される傾倒トルクは、限定的にしか受け止めることができない。

請求項１の上位概念による中間スタンドガイドは、例えば特開平０４－０８４６１６号公報から公知である。別の従来技術は、国際公開第０３／０３３１８４号パンフレット及び特開平０３－２３８１０２号公報から公知である。

欧州特許第１４３４６５８号明細書 特開平０４－０８４６１６号公報 国際公開第０３／０３３１８４号パンフレット 特開平０３－２３８１０２号公報

本発明の根底にある課題は、その点を改善した冒頭で述べた形式の中間スタンドガイドを提供することである。特に、本発明の根底にある課題は、圧延材の単純かつ堅牢かつ多面的な案内を可能にし、特に、機械外もしくは垂直ロールスタンド及び／又は水平ロールスタンド外でのオフセット量の確実な調整を可能にする中間スタンドガイドを提供することである。

課題は、請求項１の特徴によって解決される。本発明の有利な形態は、従属請求項から得られる。

本発明の１つの態様によれば、下流に配置された水平ロールスタンドへ及び／又は上流に配置された水平ロールスタンドから圧延材を案内するための圧延トレインの垂直ロールスタンドの中間スタンドガイドが設けられ、この中間スタンドガイドが、垂直ロールスタンドに支承されかつ垂直ロールスタンドに付設された垂直ロールの圧下運動と共に変位可能で垂直ロールの圧下運動に従う少なくとも１つのガイド要素を有し、ガイド要素が、圧延材と係合する垂直ロールのエッジに対して所定のオフセット量の分だけ圧延方向に対して横に後退させてもしくは引っ込んで配置され、ガイド要素が、垂直ロールスタンドのトラバースと結合され、オフセット量が、垂直ロールスタンドのトラバースに対する垂直ロールの設置間隔を介してプリセット可能である。

オフセット量を相応にプリセットすることにより、ガイド要素の意図しない係合によるエッジング圧延過程への悪影響が防止される。それにもかかわらず、ガイド要素は、そのガイド機能を満足するため、垂直ロール／エッジングロールに対して相対的なその位置に十分正確に位置決めし、その圧下運動に従う必要がある。許容可能なオフセット量は、０～１００ｍｍ、好ましくは１０～８０ｍｍ、好ましくは１５～７０ｍｍであり得、特に好ましくは２０～６０ｍｍであり得る。

加えて、ガイド要素が入口傾斜を有する場合が、有利であり得る。これにより、圧延材が、誤ってエッジに衝突し、場合によってはそこに引っかかることが防止される。

本発明による中間スタンドガイドのガイド要素は、例えば、水平ロールスタンドから又は水平ロールスタンドへ圧延材を案内するために設けることができる。少なくとも１つの水平ロールスタンドを、垂直ロールスタンドの上流及び／又は下流に配置することができる。

合目的に、少なくとも２つのガイド要素が設けられ、各ガイド要素が、垂直ロールに対してそれぞれ所定のオフセット量の分だけ後退させて配置され、それぞれ、付設された垂直ロールの圧下運動に従う。

少なくとも１つのガイド要素は、それぞれ、圧延方向に対して垂直ロールの上流及び／又は下流に配置することができる。

圧延方向に対して垂直ロールの両側に配置された少なくとも２つのガイド要素が設けられている場合、圧延方向及び圧延方向とは逆方向の圧延材の案内は、例えば垂直ロールスタンドが２つの水平ロールスタンドの間に配置されている場合に保証されている。垂直ロールスタンドは、幅の縮小と圧延材の案内をするためにも、圧延材の案内だけをするためにも設けることができる。

ガイド要素は、アングル状のガイド体として形成することができる。

本発明によれば、ガイド要素に対して相対的な垂直ロールの設置間隔が、所定の厚さの１つ又は複数の補償プレートによってプリセット可能であることが企図されている。これは、特に、オフセット量が、機械もしくはロールスタンド外の所定の厚さの１つ又は複数の補償プレートによって調整することができるとの利点を有する。補償プレートは、それぞれの用途のために適切に作成するか、相応に段階的に用意するかのいずれかである。

好ましくは、垂直ロールの圧下運動は、例えば、垂直ロールスタンドのトラバースに作用する圧下シリンダの形態の少なくとも１つの圧下装置を介して達成される。垂直ロールスタンドのトラバースは、更にまた、垂直ロールのチョックに作用する。垂直ロールは、通常は、このようなチョックに支承されている。

選択的に、圧下シリンダは、垂直ロールのチョックに直接的に作用し得る。

好ましくは、少なくとも１つの補償プレートが、垂直ロールを収容するチョックと取外し可能に結合されている。オフセット量の調整は、通常は、垂直ロールの摩耗のために時々必要である。通常は、垂直ロールは、生じた摩耗のためにロールの直径を再加工するために、一定の間隔で交換される。相応の寸法もしくは相応の厚さを備えた１つ又は複数の補償プレートが、垂直ロールの当該チョックと結合されると、拡ロール交換時に、相応にチョックに固定された補償プレートによってオフセット量をプリセットすることが、容易に可能である。その場合、当該垂直ロールを備えたチョックの設置位置には、少なくとも１つの補償プレートが、トラバースとチョックの間に配置されている。これにより、当該ガイド要素が垂直ロールスタンドのトラバースと結合されているので、オフセット量がプリセットされている。

好ましくは、ガイド要素が、過負荷防止装置と共にトラバースに固定されている。過負荷防止装置として、ガイド要素の少なくとも１つの予定破断箇所又は少なくとも１つの他の可撓性の固定部をトラバースに設けることができる。

ガイド要素は、例えばネジによって、所定の力に達した時に破断するバネを備えた当該垂直ロールスタンドのトラバースに固定することができる。選択的に、ネジは、予定破断箇所を備えることができる。

本発明による中間スタンドガイドの合目的かつ有利なバリエーションの場合、ガイド要素が、好ましくはロックバーとして形成された結合片を介して垂直ロールスタンドのトラバースと結合されている。ロックバーは、例えば、トラバースとのロック及びロック解除が、好ましくはこのために設けられた工具によって可能であり、これにより、ロック解除後に、垂直ロールの運動が、固定の中間スタンドガイドに依存せずに可能であるように形成することができる。

トラバースに対して相対的な結合片の固定は、圧延方向に対して横に調整可能に形成することができるので、このようにして、オフセット量Ｘ’の更なる調整可能性が企図され得る。例えば、垂直スタンドのトラバースには、結合片用の複数の係合箇所を設けることができる。結合片が、ロックバーとして形成されている場合、トラバースには、ロックバー用の複数の収容部を設けることができる。選択的に、収容部内でのロックバーの固定をスペーサ、楔等によって可変に形成することが企図され得る。ロックバー自体が、楔状に形成され得るか、過負荷防止装置が、例えばスペーサを介して位置変更されるか、過負荷防止装置が、位置変更した結合片用の収容部を備えた他の過負荷防止装置に交換される。

結合片がガイド要素とトラバースの間を油圧操作要素を介して移動可能であり、この油圧操作要素を介して、結合片の自動的なロック及びロック解除が行なわれ得る場合も有利である。この場合、例えば、ロック過程及びロック解除過程が、センサによって監視及び制御されることが企図され得る。

垂直ロールに対して相対的なガイド要素の運動及び／又は位置は、センサによって監視及び制御することができる。

本発明による中間スタンドガイドの合目的なバリエーションの場合、ガイド要素が、少なくとも、垂直ロールスタンドハウジングの上及び／又は下のガイドベッドに支承されていること、が企図されている。好ましくは、ガイド要素が、垂直ロールスタンドハウジングの上及び／又は下のガイドベッドに摺動可能に支承されているので、ガイド要素は、付設された垂直ロールと共に圧延方向に対して横の摺動を実行することができる。

本発明による中間スタンドガイドの特に有利かつ合目的な形態の場合、ガイド要素が、好ましくは圧延材用の上及び／又は下のガイドストッパの形態の上及び／又は下のガイドを備えることが企図されている。これは、特にストリップ終端を案内するために有利である。これにより、ストリップもしくはストリップ終端の移動が確実に防止される。このため、ガイド要素は、Ｌ字状又はＣ字状に形成されたガイド輪郭を備えることができる。これにより構成される水平及び垂直なガイドは、交換可能に形成すること又は交換可能な摩耗要素、例えば摩耗プレートで覆うことができる。圧延材の横に延在する摩耗プレートを介して付加的に、オフセット量Ｘ’への影響もしくはオフセット量Ｘ’の調整が可能である。

本発明による中間スタンドガイドの別の形態の場合、ガイド要素が、少なくとも片側をガイドテーブル上に支持されていることが、企図されている。ガイドテーブルは、例えば、水平ロールスタンドの水平ロールスタンドハウジングに支承することができる。

ガイド要素は、好ましくは、少なくとも１つの滑り軸受を介して摺動可能にガイドテーブル上に支持されている。更に、ガイド要素が、ガイドテーブルの領域に、付加的に、浮き上がりに対する防止装置含む場合が有利であり得る。

ガイド要素は、少なくとも１つの取り外し可能な、従って交換可能な摩耗プレートを備えることができる。

本発明の別の態様は、前記特徴の１つ又は複数を備えた中間スタンドガイドを使用して圧延トレイン内で圧延材を案内するための方法において、オフセット量Ｘ’が、垂直ロールスタンドのトラバースに対する垂直ロールもしくは少なくとも１つの垂直ロールの検出された設置間隔を介して調整されるものに関する。

垂直ロール及び／又はガイド要素の位置を調整及び監視するために、垂直ロールスタンドの少なくとも一方の垂直ロールの圧下運動が、センサによって監視され得る。圧下装置の摺動運動は、例えばリミットスイッチ、位置センサ、圧力センサ等によって監視することができる。

更に、垂直ロールの位置に対して相対的なガイド要素の運動及び／又は位置が監視される場合が有利である。

本発明による中間スタンドガイドは、垂直ロール及び／又はガイド体の摩耗を検出するための手段を備えることができる。

更に、例えばストリップ速度の変化のようなプロセス条件の変化に反応し得るために、中間スタンドガイドの機能性を、上流及び／又は下流に配置された機械もしくはロールスタンドの制御プロセスに統合することが有利である。

好ましくは、垂直ロール及び／又はガイド輪郭の摩耗が、センサにより検出され、垂直ロール及び／又はガイド要素の圧下時に考慮される。

本発明を、以下で図面に図示した実施例により説明する。

本発明による中間スタンドガイドを備えた垂直ロールスタンドと下流に配置された水平ロールスタンドの一部の部分的に断面にした概略平面図 図１に図示した装置の側面図

図は、例えば熱間ストリップトレインとして形成された圧延トレインの一部を示す。圧延トレインは、少なくとも、垂直ロールスタンド１と、圧延方向で下流に配置された水平ロールスタンド２を有する。圧延方向は、図に、それぞれ矢印で示されている。垂直ロールスタンド１は、公知のように、例えば金属ストリップの形態の圧延材の幅を縮小するために使用され、これに対し、水平ロールスタンド２は、公知のように、圧延材の厚さを縮小するために使用される。垂直ロールスタンド１から水平ロールスタンド２に圧延材を案内するため、垂直ロールスタンド１に固定されかつ水平ロールスタンド２の入側で圧延材の案内を行なう中間スタンドガイド３が設けられている。

本発明による中間スタンドガイド３は、それぞれ当該垂直ロールスタンド１のトラバース５に固定された２つのガイド要素４を有する。垂直ロールスタンド１は、１つの垂直ロールスタンドハウジング１５と、この垂直ロールスタンドハウジング内で可動に支承された２つのトラバース５を有し、これらトラバースに、それぞれ１つの垂直ロール６が保持される。垂直ロール６は、それぞれチョック７内に回転可能かつ駆動可能に支承されている。垂直ロール６の間の内法の幅を制御するため、チョック７は、それぞれ圧下装置８によって互いに近づくよう及び互いに離れるように変位可能である。圧下装置８は、それぞれ少なくとも１つの圧下シリンダ９を有し、この圧下シリンダは、油圧的な加圧媒体を作用可能である。ガイド要素４は、それぞれ、圧延トレインの操作中に圧延材と係合する垂直ロール６の前エッジに対してオフセット量Ｘ’の分だけ圧延方向に対して横に後退させて配置されている。このオフセット量Ｘ’は、最初は固定にプリセットされている。ガイド要素４は、それぞれのトラバース５と不動に結合され、それぞれ、圧下装置８によって行なわれるチョック７の運動に、これにより垂直ロール６の送り運動に従う。

ガイド要素４は、それぞれ、ロックバーとして形成された結合片１３によって垂直ロールスタンドハウジング１５のトラバース５と結合されている。結合部の領域に、それぞれ１つの過負荷防止装置１４が設けられている。過負荷防止装置１４は、合目的に、この過負荷防止装置が適切に破壊されるか、及び／又は、過負荷のエネルギーが適切に変化させられるよう可撓性であるように形成されている。例えば、過負荷防止装置１４として、予定破断箇所を備えたネジ止め部又は弾性的に可撓性のネジ止め部を設けることができる。更に、ガイド要素４は、垂直ロールスタンドハウジング１５の上下のガイドベッド１６，１７に摺動可能に支承され、これらガイドベッドは、圧延方向に対して横のガイド要素４の摺動とガイド要素４の相応の支持を可能にする。上下のガイドベッド１６，１７は、圧延材の案内時に生じる力及びトルクを受け止める。上と下の両方のガイドベッド１６，１７が、相応の潤滑部、好ましくはグリース潤滑部を備えている。

ガイド要素４は、それぞれ、水平ロールスタンド２の水平ロール１１の間のロールギャップ１０内で圧延材を横から案内するために使用される（図２参照）。圧延材の横からの案内は、特に金属ストリップの終端のために有効かつ有利である。このような案内のために上下のガイドを提供するため、ガイド要素４は、それぞれ、圧延方向に対して横で圧延材に面した側に、Ｃ字状に形成されたガイド輪郭１２を備えている。

水平ロールスタンド２の水平ロール１１に面した終端に、ガイド要素４は、それぞれ、少なくとも１つの滑り軸受ブロック１８を介して、水平ロールスタンド２の水平ロールスタンドハウジング２０に固定されたガイドテーブル１９上に支持されている。ガイドテーブル１９は、そのガイド面が、下の水平ロール１１の上エッジの下に位置合わせされているように、水平ロールスタンドハウジング２０に固定及び支持されている。

オフセット量Ｘ’をプリセットもしくは設定し得るため、チョック７にそれぞれ補償プレート２１が固定され、これら補償プレートを介して、トラバース５とチョック７の間の間隔Ｘが固定してプリセット可能である。ガイド要素４が、それぞれ結合片１３を介して好ましくはトラバース５と不動に結合されているので、トラバース５と付設されたチョック７との間の間隔Ｘが、オフセット量Ｘ’を決定する。当該垂直ロール６の摺動運動は、圧延材の各側で、それぞれ付属のトラバース５に直接的に作用する圧下装置８を介して行なわれる。トラバース５は、更にまた、垂直ロール６と共に構造ユニットを構成する当該チョック７に作用する。

一定の間隔で、垂直ロール６及び垂直ロールの直径Ｄを摩耗に基づいて再加工することが必要である。相応の措置なしで、オフセット量Ｘ’は、垂直ロール６の圧延材に面した前エッジから当該ガイド要素４まで変化する。チョック７に設けられた補償プレート２１により、各ロール交換時に相応の補償プレート２１を選択することによってオフセット量Ｘ’を新しく設定することが可能である。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の態様として以下も包含し得る。
１．垂直ロールスタンド（１）に支承されかつ垂直ロール（６）の圧下運動と共に変位可能で垂直ロール（６）の圧下運動に従う少なくとも１つのガイド要素（４）によって圧延材を案内するための圧延トレインの垂直ロールスタンド（１）の中間スタンドガイド（３）において、
ガイド要素（４）が、圧延材と係合する垂直ロール（６）のエッジに対して所定のオフセット量（Ｘ’）の分だけ圧延方向に対して横に後退させて配置され、ガイド要素（４）が、垂直ロールスタンド（１）のトラバース（５）と結合され、オフセット量（Ｘ’）が、垂直ロールスタンド（１）のトラバース（５）に対する垂直ロール（６）の設置間隔を介してプリセット可能であること、を特徴とする中間スタンドガイド。
２．垂直ロールスタンド（１）のトラバース（５）に対する垂直ロール（６）の設置間隔が、所定の厚さの１つ又は複数の補償プレート（２１）によってプリセット可能であること、を特徴とする上記１に記載の中間スタンドガイド。
３．少なくとも１つの補償プレート（２１）が、垂直ロール（６）を収容するチョック（７）と取外し可能に結合されていること、を特徴とする上記２に記載の中間スタンドガイド。
４．ガイド要素（４）が、過負荷防止装置（１４）と共にトラバース（５）に固定されていること、を特徴とする上記１～３のいずれか１つに記載の中間スタンドガイド。
５．過負荷防止装置（１４）として、ガイド要素（４）の少なくとも１つの予定破断箇所及び／又は少なくとも１つの他の可撓性の固定部が設けられていること、を特徴とする上記１～４のいずれか１つに記載の中間スタンドガイド。
６．ガイド要素（４）が、好ましくはロックバーとして形成された結合片（１３）を介して垂直ロールスタンドのトラバース（５）と結合されていること、を特徴とする上記１～５のいずれか１つに記載の中間スタンドガイド。
７．トラバース（５）に対して相対的な結合片（１３）の固定が、圧延方向に対して横に調整可能に形成されていること、を特徴とする上記６に記載の中間スタンドガイド。
８．ガイド要素（４）が、少なくとも、垂直ロールスタンド（１）の垂直ロールスタンドハウジング（１５）の上及び／又は下のガイドベッド（１６，１７）に支承されていること、を特徴とする上記１～７のいずれか１つに記載の中間スタンドガイド。
９．ガイド要素（４）が、垂直ロールスタンドハウジング（１５）の上及び／又は下のガイドベッド（１６，１７）に摺動可能に支承されていること、を特徴とする上記８に記載の中間スタンドガイド。
１０．垂直ロール（６）に対して相対的なガイド要素（４）の位置が、好ましくは油圧により、調整可能であること、を特徴とする上記１～９のいずれか１つに記載の中間スタンドガイド。
１１．ガイド要素（４）が、Ｌ字状又はＣ字状に形成されたガイド輪郭（１２）を備えること、を特徴とする上記１～１０のいずれか１つに記載の中間スタンドガイド。
１２．ガイド要素（４）が、少なくとも片側をガイドテーブル（１９）上に支持され、このガイドテーブルが、好ましくは、水平ロールスタンド（２）の水平ロールスタンドハウジング（２０）に支承されていること、を特徴とする上記１～１１のいずれか１つに記載の中間スタンドガイド。
１３．ガイド要素（４）が、少なくとも１つの滑り軸受を介して摺動可能にガイドテーブル（１９）上に支持されていること、を特徴とする上記１２に記載の中間スタンドガイド。
１４．ガイド要素（４）が、少なくとも１つの交換可能な摩耗プレートを備えること、を特徴とする上記１～１２のいずれか１つに記載の中間スタンドガイド。
１５．上記１～１４のいずれか１つに記載の中間スタンドガイドを使用して圧延トレイン内で圧延材を案内するための方法において、
オフセット量（Ｘ’）が、垂直ロールスタンド（１）のトラバース（５）に対する垂直ロール（６）の検出された設置間隔を介して調整されること、を特徴とする方法。
１６．垂直ロール（６）及び／又はガイド要素（４）の位置を調整及び監視するために、垂直ロールスタンドの少なくとも一方の垂直ロール（６）の圧下運動が、センサによって監視されること、を特徴とする上記１５に記載の方法。
１７．垂直ロール（６）の位置に対して相対的なガイド要素（４）の運動及び／又は位置が監視されること、を特徴とする上記１５又は１６に記載の方法。
１８．垂直ロール（６）及びガイド輪郭の摩耗が、センサにより検出され、垂直ロール（６）及び／又はガイド要素（４）の圧下時に考慮されること、を特徴とする上記１５～１８のいずれか１つに記載の方法。

１ 垂直ロールスタンド
２ 水平ロールスタンド
３ 中間スタンドガイド
４ ガイド要素
５ トラバース
６ 垂直ロール
７ チョック
８ 圧下装置
９ 圧下シリンダ
１０ ロールギャップ
１１ 水平ロール
１２ ガイド輪郭
１３ 結合片
１４ 過負荷防止装置
１５ 垂直ロールスタンドハウジング
１６ 垂直ロールスタンドハウジングの上のガイドベッド
１７ 垂直ロールスタンドハウジングの下のガイドベッド
１８ 滑り軸受ブロック
１９ ガイドテーブル
２０ 水平ロールスタンドハウジング
２１ 補償プレート
Ｘ 補償プレートの厚さ
Ｘ’ オフセット量
Ｄ 垂直ロールの直径

Claims (16)

1. 垂直ロールスタンド（１）に支承されかつ垂直ロール（６）の圧下運動と共に変位可能で垂直ロール（６）の圧下運動に従う少なくとも１つのガイド要素（４）によって圧延材を案内するための圧延トレインの垂直ロールスタンド（１）の中間スタンドガイド（３）であって、ガイド要素（４）が、圧延材と係合する垂直ロール（６）のエッジに対して所定のオフセット量（Ｘ’）の分だけ圧延方向に対して横に後退させて配置され、ガイド要素（４）が、垂直ロールスタンド（１）のトラバース（５）と結合されているものにおいて、
   オフセット量（Ｘ’）が、所定の厚さの１つ又は複数の補償プレート（２１）による垂直ロールスタンド（１）のトラバース（５）に対する垂直ロール（６）の設置間隔を介してプリセット可能であること、及び、少なくとも１つの補償プレート（２１）が、垂直ロール（６）を収容するチョック（７）と取外し可能に結合されていること、を特徴とする中間スタンドガイド。
2. ガイド要素（４）が、過負荷防止装置（１４）と共にトラバース（５）に固定されていること、を特徴とする請求項１に記載の中間スタンドガイド。
3. 過負荷防止装置（１４）として、ガイド要素（４）の少なくとも１つの予定破断箇所及び／又は少なくとも１つの他の可撓性の固定部が設けられていること、を特徴とする請求項１又は２に記載の中間スタンドガイド。
4. ガイド要素（４）が、結合片（１３）を介して垂直ロールスタンドのトラバース（５）と結合されていること、を特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の中間スタンドガイド。
5. トラバース（５）に対して相対的な結合片（１３）の位置が、圧延方向に対して横に調整可能であること、を特徴とする請求項４に記載の中間スタンドガイド。
6. ガイド要素（４）が、少なくとも、垂直ロールスタンド（１）の垂直ロールスタンドハウジング（１５）の上及び／又は下のガイドベッド（１６，１７）に支承されていること、を特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載の中間スタンドガイド。
7. ガイド要素（４）が、垂直ロールスタンドハウジング（１５）の上及び／又は下のガイドベッド（１６，１７）に摺動可能に支承されていること、を特徴とする請求項６に記載の中間スタンドガイド。
8. 垂直ロール（６）に対して相対的なガイド要素（４）の位置が、調整可能であること、を特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載の中間スタンドガイド。
9. ガイド要素（４）が、Ｌ字状又はＣ字状に形成されたガイド輪郭（１２）を備えること、を特徴とする請求項１～８のいずれか１項に記載の中間スタンドガイド。
10. ガイド要素（４）が、少なくとも片側をガイドテーブル（１９）上に支持され、このガイドテーブルが、水平ロールスタンド（２）の水平ロールスタンドハウジング（２０）に支承されていること、を特徴とする請求項１～９のいずれか１項に記載の中間スタンドガイド。
11. ガイド要素（４）が、少なくとも１つの滑り軸受を介して摺動可能にガイドテーブル（１９）上に支持されていること、を特徴とする請求項１０に記載の中間スタンドガイド。
12. ガイド要素（４）が、少なくとも１つの交換可能な摩耗プレートを備えること、を特徴とする請求項１～１０のいずれか１項に記載の中間スタンドガイド。
13. 請求項１～１２のいずれか１項に記載の中間スタンドガイドを使用して圧延トレイン内で圧延材を案内するための方法において、
    オフセット量（Ｘ’）が、垂直ロールスタンド（１）のトラバース（５）に対する垂直ロール（６）の検出された設置間隔を介して調整されること、を特徴とする方法。
14. 垂直ロール（６）及び／又はガイド要素（４）の位置を調整及び監視するために、垂直ロールスタンドの少なくとも一方の垂直ロール（６）の圧下運動が、センサによって監視されること、を特徴とする請求項１３に記載の方法。
15. 垂直ロール（６）の位置に対して相対的なガイド要素（４）の運動及び／又は位置が監視されること、を特徴とする請求項１３又は１４に記載の方法。
16. 垂直ロール（６）及びガイド輪郭の摩耗が、センサにより検出され、垂直ロール（６）及び／又はガイド要素（４）の圧下時に考慮されること、を特徴とする請求項１３～１５のいずれか１項に記載の方法。

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