JP5799455B2 - サイドガイド装置 - Google Patents
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Description
具体的には、板搬送方向αの上流側に配置された仕上ミル(図示省略)から送りだされた鋼板は、複数のテーブルロール1上で搬送され、ピンチロール装置10を経由して、コイラ(図示省略)に導かれて巻き取られる。
しかも、サイドガイド2は、鋼板の板幅方向Hに沿い移動できるようになっており、鋼板の板幅に合わせて、双方のサイドガイド2の間隔を調整している。これにより、搬送される鋼板の両サイドはサイドガイド2によりガイドされつつセンタリングされて搬送される。
このように、双方のサイドガイド2の間隔を、メンテナンス時開きW3にまで開く状態にしてから、テーブルロール1の交換などのメンテナンスをすることができる。
なお、テーブルロール1の交換などのメンテナンスをするために、双方のサイドガイド2の間隔をメンテナンス時開きW3にまで開くことを、「メンテナンスオープン」と称する。
なお各ロール12〜14及びピンチロール入り側ガイド15の板幅方向Hの長さは、テーブルロール1の板幅方向Hの長さと、ほぼ等しくなっている。
しかし、従来ではサイドガイド2の先端をピンチロール12,13に近接することはできなかった。
(1)ピンチロール12,13よりも上流側にホールドダウンロール14を配置しているため、サイドガイド2がホールドダウンロール14と干渉(衝突)しないように、サイドガイド2の長さを制限せざるを得ない。
この結果、サイドガイド2の先端部の位置は、ホールドダウンロール14の配置位置よりも上流側になっており、サイドガイド2の先端部をピンチロール12,13に近接することができなかった。
したがって、サイドガイド2がピンチロールハウジング11と干渉しないように、サイドガイド2の先端部の位置は、ピンチロールハウジング11の配置位置よりも上流側になっており、サイドガイド2の先端部をピンチロール12,13に近接することができなかった。
前記サイドガイドは、
サイドガイド本体と、
板搬送方向に関して前記サイドガイド本体の下流側に備えられており、前記サイドガイド本体に対して可動できる状態で配置されているサイドガイド先端部と、
で構成されており、
しかも、前記鋼板をガイドする際には前記サイドガイド先端部の下辺が前記テーブルロールの頂部よりも下方に位置する構成になっており、
前記サイドガイド先端部は、前記サイドガイド本体の下流側に回動自在に取り付けられており、
双方のサイドガイド先端部は、相互に平行になる状態から、鋼板の板幅方向の外側に向かって回動した状態にまで、回動可能となっており、
前記サイドガイド本体に対して、前記サイドガイド先端部を昇降させる昇降機構を備えていることを特徴とする。
前記サイドガイドは、
サイドガイド本体と、
板搬送方向に関して前記サイドガイド本体の下流側に備えられており、前記サイドガイド本体に対して可動できる状態で配置されているサイドガイド先端部と、
で構成されており、
しかも、前記鋼板をガイドする際には前記サイドガイド先端部の下辺が前記テーブルロールの頂部よりも下方に位置する構成になっており、
前記サイドガイド先端部は、前記サイドガイド本体の下流側に回動自在に取り付けられており、
双方のサイドガイド先端部は、相互に平行になる状態から、鋼板の板幅方向の外側に向かって回動した状態にまで、回動可能となっており、
前記サイドガイド本体に対して、前記サイドガイド先端部をチルトアップ・チルトダウンさせるチルト機構を備えていることを特徴とする。
前記サイドガイドは、
サイドガイド本体と、
板搬送方向に関して前記サイドガイド本体の下流側に備えられており、前記サイドガイド本体に対して可動できる状態で配置されているサイドガイド先端部と、
で構成されており、
しかも、前記鋼板をガイドする際には前記サイドガイド先端部の下辺が前記テーブルロールの頂部よりも下方に位置する構成になっており、
前記サイドガイド先端部は、前記サイドガイド本体の下流側にて、板搬送方向に関して上流側と下流側に向かって移動自在に配置されており、
前記サイドガイド本体に対して、前記サイドガイド先端部を昇降させる昇降機構を備えていることを特徴とする。
このように、サイドガイド先端部を可動できるようにしたため、サイドガイド先端部が下流側の装置(例えばピンチロール)に近接することができる結果、鋼板のガイドを良好に行なうことができ、鋼板の巻取り形状を向上させることができる。
なお、図1は薄い鋼板を搬送しているときの状態を示す側面から見た断面図であり、図2は薄い鋼板を搬送しているときの状態を示す平面図である。図2ではピンチロール装置10のピンチロール12,13やホールドダウンロール14やピンチロール入側ガイド15は図示省略している。
また、図3は厚い鋼板や硬い鋼板を搬送しているときの状態を示す側面側から見た断面図であり、図4は厚い鋼板や硬い鋼板を搬送しているときの状態を示す平面図である。図4ではピンチロール装置10のピンチロール12,13やホールドダウンロール14やピンチロール入側ガイド15は図示省略している。
具体的には、板搬送方向αの上流側に配置された仕上ミル(図示省略)から送りだされた鋼板は、複数のテーブルロール1上で搬送され、ピンチロール装置10を経由して、コイラ(図示省略)に導かれて巻き取られる。
このサイドガイド装置100は、搬送される鋼板の両サイドをガイドしつつセンタリングするものであり、その構成・動作は後述する。
なお各ロール12〜14及びピンチロール入り側ガイド15の板幅方向Hの長さは、テーブルロール1の板幅方向Hの長さと、ほぼ等しくなっている。
しかも、サイドガイド101は、鋼板の板幅方向Hに沿い移動できるようになっており、鋼板の板幅に合わせて、双方のサイドガイド101の間隔を調整している。これにより、搬送される鋼板の両サイドはサイドガイド101によりガイドされつつセンタリングされて搬送される。
このサイドガイド101では、サイドガイド本体101aの先端側(板搬送方向αに関して下流側)に、回転支持部102を介して、サイドガイド先端部101bが回動自在に取り付けられている。
油圧シリンダ等の伸縮機構であるアクチュエータ104は、回転支持部105により、アクチュエータ支持部103に回転自在に取り付けられている。更に、アクチュエータ104の先端部は、回転支持部106により、サイドガイド先端部101bに回転自在に取り付けられている。
昇降シリンダ112は、サイドガイド本体101aとサイドガイド先端部101bとの間に配置されている。
この結果、サイドガイド先端部101bの下辺と、テーブルロール1との間に隙間ができ、サイドガイド先端部101bが回動しても、サイドガイド先端部101bの下辺がテーブルロール1と干渉することはない。
また、図1,図2に示すように、アクチュエータ104を伸ばして、双方のサイドガイド先端部101b,101bを平行状態とする。このように双方のサイドガイド先端部101b,101bを平行状態にしたまま、双方のサイドガイド101,101の間隔を鋼板の板幅に合わせて調整する。
このため、鋼板は、サイドガイド100のサイドガイド本体101aによりガイドされるのみならず、サイドガイド先端部101bによりピンチロール12,13の近くにまでガイドされる。このため、薄い鋼板のセンタリングをより確実に行なうことができ、薄い鋼板の巻取り形状を向上させることができる。
そして、最後には、図4に示すように双方のサイドガイド先端部101b,101bは、その長手方向が板幅方向Hに沿うようになる。つまり、アクチュエータ本体101aの長手方向に対して、サイドガイド先端部101bの長手方向が直角になる。
このとき、サイドガイド先端部101b,101bは外側に開いた状態となっているため、サイドガイド先端部101b,101bがピンチロールハウジング11と干渉(衝突)することはない。
サイドガイド先端部101b,101bが平行になったら、アクチュエータ104の作動を停止し、その後に昇降シリンダ112を縮めて、図5に示すように、サイドガイド先端部101bを下降させる。
したがって、メンテナンスオープン動作も確保することができる。
なお図7(a),図8(a)は側面図、図7(b),図8(b)は図7(a),図8(a)においてβ方向から見た図である。
このため回動連結部123及びサイドガイド先端部101bは、回動ピン122を回転中心として、γ方向に回動(チルト)することができる。
したがって、チルトアップした状態でサイドガイド先端部101bが回動しても、サイドガイド先端部101bの下辺がテーブルロール1と干渉することはない。
なお、図1〜図4に示す実施例1と同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
また、図11は厚い鋼板や硬い鋼板を搬送しているときの状態を示す側面側から見た断面図であり、図12は厚い鋼板や硬い鋼板を搬送しているときの状態を示す平面図である。図12ではピンチロール装置10のピンチロール12,13やホールドダウンロール14やピンチロール入側ガイド15は図示省略している。
このサイドガイド装置200は、搬送される鋼板の両サイドをガイドしつつセンタリングするものである。
一対のサイドガイド201は、図10及び図12に一点鎖線で示した搬送ライン中心線Cに対して対称で、且つ、相互に平行になるように配置されている。
しかも、サイドガイド201は、鋼板の板幅方向Hに沿い移動できるようになっており、鋼板の板幅に合わせて、双方のサイドガイド201の間隔を調整している。これにより、搬送される鋼板の両サイドはサイドガイド201によりガイドされつつセンタリングされて搬送される。
一対のサイドガイド201は、サイドガイド本体201aとサイドガイド先端部201bとを備えている。
サイドガイド先端部201bは、サイドガイド本体201aの先端側(板搬送方向αに関して下流側)において、板搬送方向αに沿い移動自在に配置されている。
しかも、サイドガイド本体201aは中空構造になっており、サイドガイド先端部201bが、板搬送方向αに関して上流側に移動してくると、サイドガイド先端部201bがサイドガイド本体201aの内部空間に収納(挿入)されるようになっている(図12参照)。
なお図13(a),図14(a)は側面図、図13(b),図14(b)は図13(a),図14(a)においてδ方向から見た図である。
サイドガイド先端部201bは、スライド部材211に連結されているが、スライド部材211に対して昇降移動自在に取り付けられている。
スライド部材211とサイドガイド先端部201bとの間には、昇降シリンダ212が配置されている。
この結果、サイドガイド先端部201bの下辺と、テーブルロール1との間に隙間ができ、サイドガイド先端部201bが移動しても、サイドガイド先端部201bの下辺がテーブルロール1と干渉することはない。
この結果、サイドガイド先端部201bの下辺の高さ位置は、サイドガイド本体201aの下辺の高さ位置と等しくなる。
また、図9,図10に示すように、アクチュエータ202を伸ばした状態で、サイドガイド先端部201bを、サイドガイド本体201aの下流側に配置しておく。
このようにして双方のサイドガイド本体201a及びサイドガイド先端部201bを平行状態にしたまま、双方のサイドガイド本体201a及びサイドガイド先端部201bの間隔を鋼板の板幅に合わせて調整する。
このため、鋼板は、サイドガイド100のサイドガイド本体201aによりガイドされるのみならず、サイドガイド先端部201bによりピンチロール12,13の近くにまでガイドされる。このため、薄い鋼板のセンタリングをより確実に行なうことができ、薄い鋼板の巻取り形状を向上させることができる。
このとき、サイドガイド先端部201b,201bは、サイドガイド本体201aの内部空間に収納(挿入)されているため、サイドガイド先端部201b,201bがピンチロールハウジング11と干渉(衝突)することはない。
そうすると、サイドガイド先端部201bは板搬送方向αに沿い下流側に向かって移動していく。
サイドガイド先端部201bが、サイドガイド本体201aの下流側に配置されたら、アクチュエータ202の作動を停止し、その後に昇降シリンダ212を縮めて、図13に示すように、サイドガイド先端部201bを下降させる。
したがって、メンテナンスオープン動作も確保することができる。
そこで、かかる事態が発生しないように、稼働部を所定の位置でストッパ等により固定できるようにしていてもよい。但し、稼働部を作動させる場合は、ストッパ等を事前に外すものとする。
2 サイドガイド
10 ピンチロール装置
11 ピンチロールハウジング
12 上ピンチロール
13 下ピンチロール
14 ホールドダウンロール
15 ピンチロール入側ガイド
100,200 サイドガイド装置
101,201 サイドガイド
101a,201a、サイドガイド本体
101b,201b サイドガイド先端部
110,210 昇降機構
120 チルト機構
Claims (3)
- 上ピンチロール,下ピンチロール及びホールドダウンロールをピンチロールハウジング内に備えて構成したピンチロール装置に向かって、板搬送方向の上流側から下流側に向かって複数のテーブルロール上で搬送される鋼板の板幅方向の両側に配置される一対のサイドガイドを備えたサイドガイド装置であって、
前記サイドガイドは、
サイドガイド本体と、
板搬送方向に関して前記サイドガイド本体の下流側に備えられており、前記サイドガイド本体に対して可動できる状態で配置されているサイドガイド先端部と、
で構成されており、
しかも、前記鋼板をガイドする際には前記サイドガイド先端部の下辺が前記テーブルロールの頂部よりも下方に位置する構成になっており、
前記サイドガイド先端部は、前記サイドガイド本体の下流側に回動自在に取り付けられており、
双方のサイドガイド先端部は、相互に平行になる状態から、鋼板の板幅方向の外側に向かって回動した状態にまで、回動可能となっており、
前記サイドガイド本体に対して、前記サイドガイド先端部を昇降させる昇降機構を備えていることを特徴とするサイドガイド装置。 - 上ピンチロール,下ピンチロール及びホールドダウンロールをピンチロールハウジング内に備えて構成したピンチロール装置に向かって、板搬送方向の上流側から下流側に向かって複数のテーブルロール上で搬送される鋼板の板幅方向の両側に配置される一対のサイドガイドを備えたサイドガイド装置であって、
前記サイドガイドは、
サイドガイド本体と、
板搬送方向に関して前記サイドガイド本体の下流側に備えられており、前記サイドガイド本体に対して可動できる状態で配置されているサイドガイド先端部と、
で構成されており、
しかも、前記鋼板をガイドする際には前記サイドガイド先端部の下辺が前記テーブルロールの頂部よりも下方に位置する構成になっており、
前記サイドガイド先端部は、前記サイドガイド本体の下流側に回動自在に取り付けられており、
双方のサイドガイド先端部は、相互に平行になる状態から、鋼板の板幅方向の外側に向かって回動した状態にまで、回動可能となっており、
前記サイドガイド本体に対して、前記サイドガイド先端部をチルトアップ・チルトダウンさせるチルト機構を備えていることを特徴とするサイドガイド装置。 - 上ピンチロール,下ピンチロール及びホールドダウンロールをピンチロールハウジング内に備えて構成したピンチロール装置に向かって、板搬送方向の上流側から下流側に向かって複数のテーブルロール上で搬送される鋼板の板幅方向の両側に配置される一対のサイドガイドを備えたサイドガイド装置であって、
前記サイドガイドは、
サイドガイド本体と、
板搬送方向に関して前記サイドガイド本体の下流側に備えられており、前記サイドガイド本体に対して可動できる状態で配置されているサイドガイド先端部と、
で構成されており、
しかも、前記鋼板をガイドする際には前記サイドガイド先端部の下辺が前記テーブルロールの頂部よりも下方に位置する構成になっており、
前記サイドガイド先端部は、前記サイドガイド本体の下流側にて、板搬送方向に関して上流側と下流側に向かって移動自在に配置されており、
前記サイドガイド本体に対して、前記サイドガイド先端部を昇降させる昇降機構を備えていることを特徴とするサイドガイド装置。
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