JP4511765B2 - オフセット量可変式ピンチロール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱間圧延ライン等で用いられるオフセット量可変式ピンチロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱間圧延ラインにおいて連続圧延されるストリップを2つ以上の巻取機で交互に巻き取る場合には、上流側の巻取機用のピンチロールをオフセット量可変式としてストリップの方向を切り換えることが行なわれるが、その従来の例として特開平8−281326号「巻取機ピンチロール搬送方向切替え方法」公報に示されたオフセット量可変式ピンチロール装置の概要を、図11、図12により説明する。図11、図12は2個の巻取機を備えた熱間圧延ライン後部付近の構成概要を示すものであり、特開平8−281326号公報の図示とは左右を反転して図示している。
【0003】
図11、12において、50は熱間圧延ライン、51はストリップ、52はライン後部のストリップシヤー、53はライン後部の前側のオフセット量可変式ピンチロール装置、54はオフセット量可変式ピンチロール装置53の出側下部に配置された前側巻取機、55は更にライン後部側の非切替式ピンチロール装置、56は後側巻取機である。
【0004】
図11、12に示される従来技術のオフセット量可変式ピンチロール装置53は、上(ピンチ)ロールと下(ピンチ)ロールの間においてストリップ51を略水平なストリップラインで搬送するとともに、前側巻取機54と後側巻取機56への搬送方向切替えを行なうものである。
【0005】
オフセット量可変式ピンチロール装置53は、定位置で保持され圧下装置57により圧下され図示しない回転駆動系により回転駆動される上(ピンチ)ロール58と、定高さ位置で水平シリンダ59によりストリップライン方向に移動可能に支持される下(ピンチ)ロール60と、下ロール60のストリップラインの出側の定位置に固設された三角ゲート61と、ストリップ51を下向きに案内するためのシリンダ62で位置可変に支持される補助ローラ63等で構成されている。
【0006】
そして、オフセット量可変式ピンチロール装置53は、下ロール60の水平移動量をストリップ切断時の後行材の板厚、板幅、降伏強度、ピンチロール押圧量を基に、後行材が上ロール58と下ロール60とに噛込んだ時の後行材の曲げ曲線を求め、この曲げ曲線と三角ゲートとの間隙が許容値となるように下ロール60の移動量を制御するものである。
【0007】
図11は、前側巻取機54で巻取り中の実線で示す状態から、ストリップ切断直前に後行材先端を水平移動させるようシリンダ59で下ロール60を図中破線で示すように出側へ移動制御して三角ゲート61と下ロール60の間隔を狭め、後行材のストリップ51’を図中破線で示すように後側巻取機56へ送るようにする状態である。
【0008】
また図12は、逆に後端巻取機56で巻取り中の実線で示す状態から、ストリップ切断直前に後行材先端を前側巻取機54へ案内するようシリンダ59で下ロール60を図中破線で示すように入側へ移動制御して三角ゲート61と下ロール60の間隔を広げ、後行材のストリップ51’を図中破線で示すように前側巻取機54へ送るようにする状態である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来技術のオフセット量可変式ピンチロール装置53は、下ロール60の移動時に下ロール60に揺動を生じ、この揺動がストリップ51(51’)に伝わって各巻取機54、56上でストリップが左右に巻きずれし、巻取り不良を生じ易い問題がある。
【0010】
本発明は、上記従来の問題を解消し、巻きずれを生じないオフセット量可変式ピンチロール装置を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、上記の課題を解決するためになされたものでありその第1の手段として、上ロールと下ロールの間においてストリップを略水平なストリップラインで搬送し複数の巻取機への搬送方向切替えを行なう熱間圧延ラインのオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記下ロールは定位置に保持され、前記上ロールは同下ロールに対し移動可能に支持され、前記ストリップラインの出側に三角ゲート装置を備え、同三角ゲート装置はその三角ゲート板を設定された位置に移動する駆動手段を有してなり、ハウジング上に設けられた圧下装置、同ハウジング内に組み込まれ同圧下装置下部に連結支持された支持フレーム、同支持フレーム下部に前記ストリップラインの幅方向へスライド可能に嵌合い支持された軸箱支持フレーム、同軸箱支持フレーム内に同ストリップライン方向に可動に支持された上ロール軸受箱を備え、前記上ロールは前記軸箱支持フレーム上に設けられた水平移動手段により同ストリップライン沿いに水平移動され、前記下ロールはハウジング内の定位置に支持され、前記三角ゲート装置は前記駆動手段により前記三角ゲート板が前記ストリップライン沿いに移動されるように前記ハウジングに取り付けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置を提供する。
【0012】
上記の第1の手段によれば、ストリップの連続圧延において上ロールのオフセット位置切替えおよび三角ゲート装置の切替えを、ストリップ切断前に事前に行うことができるため、確実に前後の各巻取機への切替えが可能になり、下ロールは定位置に保持されるため下ロールの揺動がなくなり、ストリップのばたつきが解消し、各巻取機上でのストリップの巻きずれによる巻取り不良が解消される
【0013】
また、上記の第1の手段によれば、オフセット量可変式ピンチロ−ル装置をハウジング内に一体に組み込んだ構成が得られる。
【0014】
(2)また、第の手段として、第の手段のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記支持フレームおよび軸箱支持フレームが前記ハウジングに対してガイドローラを介してガイドされて上下動するように設けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置を提供する。
【0015】
の手段によれば、第の手段の作用に加え、支持フレームと軸箱支持フレームは、ガイドローラとガイドレールとの間の小さな転がり抵抗で圧下装置により上下動できる。
【0016】
(3)の手段として、第の手段のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記上ロール軸受箱の軸端側に隣接して上ロールの端軸部を支持する上ロール補助軸 受箱を有し、前記ハウジング上に同上ロール補助軸受箱を押し上げ且つ離着可能な押上手段が設けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置を提供する。
【0017】
の手段によれば、第の手段の作用に加え、押上手段は上ロール重量より20〜30%程度のオーババランス力を常時上向きに上ロール補助軸受箱に加えて上ロール荷重が圧下力として加わらないようにでき、また、押上手段による上ロール補助軸受箱の押上げで上ロールから圧下装置までの間の上下の隙間を一括して解消でき、ロールギャップ保持の精度が高まり、且つ圧下力を小さく制御できる。
【0018】
また、押上手段を上ロール補助軸受箱から離し、軸箱支持フレームと上ロール軸受箱と上ロール補助軸受箱を一括して引出し交換することができ、下ロールと下ロール軸受箱は上ロールを引出した状態下で引出し交換することができる。
【0019】
(4)の手段として、第の手段から第の手段のいずれかのオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記三角ゲート装置の駆動手段は、同三角ゲート装置の三角ゲート板を前記ストリップのパスラインの上下にわたって位置させる上下移動機構を備えてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置を提供する。
【0020】
の手段によれば、第の手段から第の手段のいずれかの作用に加え、定尺長さのストリップが時間間隔をおいて圧延されるバッチ圧延時に、複数の巻取機へのストリップ巻取り切替えを確実、効果的に行える。
【0021】
(5)の手段として、上ロールと下ロールの間においてストリップを略水平なストリップラインで搬送し複数の巻取機への搬送方向切替えを行なう熱間圧延ラインのオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記下ロールは定位置に保持され、前記上ロールは同下ロールに対し移動可能に支持され、前記ストリップラインの出側に三角ゲート装置を備え、同三角ゲート装置はその三角ゲート板を設定された位置に移動する駆動手段を有してなり、ハウジング上に設けられた圧下装置、同ハウジング内に組み込まれ同圧下装置に連結支持された軸箱支持フレーム、同軸箱支持フレーム内に前記ストリップライン方向に可動に支持された上ロール軸受箱を備え、前記上ロールは前記ハウジング上に設けられた水平移動手段により同ストリップライン沿いに水平移動され、前記下ロールはハウジング内の定位置に保持され、前記三角ゲート装置は前記駆動手段により前記三角ゲート板が前記ストリップライン沿いに移動されるように前記ハウジングに取り付けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置を提供する。
【0022】
上記の第の手段によれば、第1の手段の作用に加え、オフセット量可変式 ピンチロ−ル装置をハウジング内に一体に組み込んだ構成が得られ、構造は簡潔になる。
【0023】
(6)の手段として、第の手段のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記上ロール軸受箱の軸端側に隣接して上ロールの端軸部を支持する上ロール補助軸受箱を有し、前記ハウジング上に同上ロール補助軸受箱を押し上げ且つ離着可能な押上手段が設けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置を提供する。
【0024】
の手段によれば、第の手段の作用に加え、押上手段は上ロール重量より20〜30%程度のオーババランス力を常時上向きに上ロール補助軸受箱に加えて上ロール荷重が圧下力として加わらないようにでき、また、押上手段による上ロール補助軸受箱の押上げで上ロールから圧下装置までの間の上下の隙間を一括して解消でき、ロールギャップ保持の精度が高められ、且つ圧下力を小さく制御できる。
【0025】
また、押上手段を上ロール補助軸受箱から離し、軸箱支持フレームと上ロール軸受箱と上ロール補助軸受箱を一括して引出し交換することができ、下ロールと下ロール軸受箱は上ロールを引出した状態下で引出し交換することができ
【0026】
【発明の実施の形態】
図1から図8に基づき本発明の実施の第1形態にかかるオフセット量可変式ピンチロール装置を説明する。図1は、本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置を備え、2個の巻取機を備えた熱間圧延ライン後部付近の構成概要を示し、また、巻取り切替えの要領の説明図であり、図2は、図1の逆の巻取り切替えの要領の説明図である。
【0027】
図3は、本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置の変形例を備え、2個の巻取機を備えた熱間圧延ライン後部付近の構成概要を示し、また、巻取り切替えの要領の説明図であり、図4は、図3の逆の巻取り切替えの要領の説明図である。
【0028】
また、図5は本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置の側面図、図6は図5中の軸箱支持フレームを取り出して示す説明図、図7は図5中A−A矢視図、図8は三角ゲート装置の説明図であり、図8(a)は図7中B−B矢視図、(b)は(a)中C−C矢視図、(c)は(a)中D−D矢視図である。
【0029】
なお、図1から図8において、図11、図12に示した従来と同一の要素は同一の符号で示し重複する説明を省略し、このことは後述の他の実施の形態においても同様とする。
【0030】
図1において、10は本実施の形態における熱間圧延ライン50の前側巻取機54用のオフセット量可変式ピンチロール装置、55は後側巻取機56用の非切替式ピンチロール装置、11はオフセット量可変式ピンチロール装置10と非切替式ピンチロール55間に配置されたテーブルロールである。
【0031】
オフセット量可変式ピンチロール装置10は、上ロール13と下ロール14の間においてストリップ51を略水平なストリップラインで搬送するとともに、前側巻取機54と後側巻取機56への搬送方向切替えを行なうものである。
【0032】
オフセット量可変式ピンチロール装置10は、ハウジング12内に軸受箱部を上下及びストリップ51のストリップライン沿いに移動可能に支持された上ロール13と、定高さ定位置に保持され、図示しない回転駆動系に接続する下ロール14と、上ロール13用の圧下装置15と、上ロール13の水平移動手段として備えられた水平移動用油圧シリンダ16、16と、下ロール14のストリップラインの出側にストリップライン沿いに三角ゲート板を可動に設けた三角ゲート装置17と、三角ゲート装置17の三角ゲート板を移動する三角ゲート駆動装置18と、三角ゲート板の上板の下面位置で連続する配置に設けた固定ガイド板19等から構成されている。
【0033】
熱間圧延ライン50上に2個以上の巻取機を備えた場合には、最後尾の巻取機用のピンチロール装置のみ非切替式ピンチロール装置55とし、他の前側巻取機用のピンチロール装置をそれぞれオフセット量可変式ピンチロール装置10として構成される。
【0034】
一般に、ロールの圧下制御にはロールギャップを一定に保つ定位制御と、圧下力を一定に保つ定圧制御等がある。ストリップの送り方向を変えるピンチロールでは、上ロールが10トン近い重量があり、ストリップの蛇行、巻きずれを防ぐためには定位制御にして且つ圧下力を小さくすることが効果的である。このため、本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置10は、ガイドローラを介してガイドされる構成とし、圧下調整時に昇降部の抵抗を転がり摩擦としてミニマムにしてある。
【0035】
図5から図7に示すように、オフセット量可変式ピンチロール装置10において、圧下装置15はハウジング12の中央上部に下向きに圧下装着ピン20により支持されている。圧下装置15下部の下向きロッド端には、ハウジング12内に組み込まれた支持フレーム21が中央部を連結ピン22により支持されている。
【0036】
支持フレーム21の中央下側に設けた逆T型の嵌合部にストリップライン幅方向へスライド可能に上部を緩く嵌合させて軸箱支持フレーム23が支持されている。支持フレーム21の逆T型の嵌合部には嵌合部固定用の下向き油圧シリンダ24が内蔵されている。
【0037】
支持フレーム21には両側面からわずかに側部へ張出すガイドローラ25が各側に上下2個ずつ設けられている。軸箱支持フレーム23にも両側に上下2個ずつ同様にガイドローラ25が設けられている。
【0038】
支持フレーム21と軸箱支持フレーム23は、ハウジング12の支柱部内側に対向して設けたガイドレール12aに、それぞれガイドローラ25で係合し上下移動するように支持されている。
【0039】
また軸箱支持フレーム23の両側部には、各側で上下2個ずつ内側に水平伸縮する水平移動用油圧シリンダ16が上ロール13の水平移動手段として設けられている。図5中、Xは水平移動用油圧シリンダ16による上ロール13中心の移動範囲である。
【0040】
上ロール13は、その両端の端軸部13aの内側部を上ロール軸受箱26により支持され、且つ軸端側を外側に隣接する上ロール補助軸受箱27により支持されている。下ロール14はその両端の端軸部14aを普通に1つの下ロール軸受箱28でハウジング12の下部定位置に支持されている。そして、下ロール軸受箱28の両側のハウジング12外面には上ロール補助軸受箱27を押上げるように一対の上ロールバランスシリンダ29が押上手段として設けられている。
【0041】
上ロール軸受箱26は、軸箱支持フレーム23内にストリップラインと平行方向にガイドを介しスライド可能に支持されている。水平移動用油圧シリンダ16のロッド端は上ロール軸受箱26の両側面の凹部に接するように設けられ、左右の水平移動用油圧シリンダ16相互の逆方向同期駆動で上ロール軸受箱26が軸箱支持フレーム23内をストリップライン沿いにスライド移動し、設定されたオフセット位置に切替えられるようにしている。
【0042】
ハウジング12の下部内側に下ロール14の出側のストリップ51のパスラインLの下位置に、ストリップラインと平行方向に移動調節可能な三角ゲート装置17が設けられている。この三角ゲート装置17は、後述するように上下移動機構を付加して構成しても良いが、以下には先ずストリップラインに沿った略水平の移動機構につき説明する。
【0043】
三角ゲート装置17は、図8に示されるように、下ロール14の両端の端軸部14aの側方でハウジング12に装着されストリップライン方向に2段伸縮する一対の2連式水平油圧シリンダ32と、パスラインLと平行に設けた一対の固定ガイド33と、固定ガイド33上を2連式水平油圧シリンダ32の同期駆動でスライド移動する側板34と、両側板34間に一体に支持した三角ゲート板35を備えている。この場合、2連式水平油圧シリンダ32が図1で示した三角ゲート駆動装置18を構成する。図8中、Yは2連式水平油圧シリンダ32のロッド端の移動範囲である。
【0044】
なお、2連式水平油圧シリンダ32は図8に示すように2つのシリンダを直列に繋いだもので、その片側、両側の順に伸縮させることで容易に3つの長さの定位置が得られるものである。
【0045】
また、三角ゲート板35の上板の下部に重なる固定ガイド板19もハウジング12に支持して設けられる。
【0046】
なお、三角ゲート装置17は独立に基礎上に設けても良く、上ロール軸受箱26の支持構造や水平スライド機構は、例示のものに限定されず、他の適宜の方式で代替されても良い。
【0047】
以上説明した本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置10においては、下ロール14が定位置を保持し、この下ロール14に対して上ロール13を、対となった水平移動手段である水平移動用油圧シリンダ16の操作で図1に実線で示す左寄りオフセット位置と図2に実線で示す右寄りオフセット位置とに切替えられる。
【0048】
この操作と並行して、三角ゲート装置17の2連式水平シリンダ32をその片側、両側の順に伸縮操作することにより、三角ゲート装置17を図2中破線で示すような下ロール14から離れた位置と、図3中に示すような最接近した位置と、図1中破線で示すような中間位置とに切替えられる。
【0049】
上ロールバランスシリンダ29は、上ロール重量より20〜30%程度のオーババランス力を常時上向きに補助軸受箱28に加えて上ロール13の自重を持上げキャンセルし、上ロール13荷重が圧下力として加わらないようにしている。
【0050】
また、支持フレーム21と軸箱支持フレーム23は、ガイドローラ25とガイドレール12aとの間の小さな転がり抵抗で圧下装置15により上下動できる。このため、小さな圧下力を制御することが可能となる。
【0051】
本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置10よる複数個の巻取機54,56への巻取り切替えの要領を、図1から図4に基づき説明する。
【0052】
図1は、熱間圧延ライン50で連続熱間圧延されたストリップ51の巻取りを前側巻取機54から後側巻取機56へ切替える場合の状態を示している。ストリップ51が前側巻取機54に巻取られている実線で示す状態のもとで、ストリップ切断に先立ち上ロール13を破線で示す左寄りオフセット位置へ切替え、三角ゲート装置17を破線で示す中間位置に移動させたのち、ストリップライン上のシヤー52(図11参照)によりストリップ切断を行う。
【0053】
この操作で、切断された先行のストリップ51は、そのまま下方の前側巻取機54に巻込まれ、後行のストリップ51’は、先端が上ロール13と下ロール14の接線部からやや上向き傾斜に送り出されて三角ゲート装置17の三角ゲート板35上に破線で示すように水平移動し、後側の非切替式ピンチロール55を経て後側巻取機56での巻取りに切り替わる。
【0054】
図2は逆にストリップ51の巻取りを後側巻取機56から前側巻取機54へ切替える場合の状態を示している。ストリップ51が後側巻取機56に巻取られている実線で示す状態のもとで、ストリップ切断に先立ち上ロール13を破線で示す右寄りオフセット位置へ切替え、三角ゲート装置17を破線で示す離れた位置に移動させ、ストリップ51を切断する。
【0055】
この操作で、切断された先行のストリップ51は、そのまま後側巻取機56に巻込まれ、後行のストリップ51’先端は、上ロール13と下ロール14の接線部から斜め下方へ三角ゲート装置17の三角ゲート板35の下へ破線で示すように送り出されて、前側巻取機54での巻取りに切り替わる。
【0056】
図1および図2で示すように、ストリップ51の連続圧延では、切断された先行ストリップ後端と、後行ストリップの先端とは、間隔ゼロで高速度でオフセット量可変式ピンチロール装置10へ到達するが、本実施の形態では上ロール13のオフセット位置切替えおよび三角ゲート装置17の切替えを、ストリップ切断前に事前に行うため、時間の制限はなくなり確実に前後の各巻取機54、56への切替えが可能になる。
【0057】
同時に、下ロール14は定位置に保持されるから下ロール14の揺動がなくなり、揺動のない下ロール14に接してストリップ51(51’)がオフセット量可変式ピンチロール装置10から各巻取機54、56へ送られるので、ストリップ51(51’)のばたつきが解消し、各巻取機54、56上でのストリップ51(51’)の巻きずれによる巻取り不良が解消される。
【0058】
また、ストリップ51のばたつきが解消するため、従来必要とされたばたつき防止用の補助ローラ63(図11、12参照)が不要になり、三角ゲート装置17の設置が容易になる。
【0059】
図3、図4はライン上で一定長さのストリップ51をバッチ圧延する場合の本実施の形態の変形例を示すものである。
【0060】
この場合はシヤーによるストリップ51の切断は行われず、1つの巻取機54へ巻取られるストリップ51の後端がオフセット量可変式ピンチロール10を通過してから、次のストリップ51’がオフセット量可変式ピンチロール10へ入るまでに時間間隔があり、この間に上ロール13の位置切替えと三角ゲート17の位置切替えを行えば良い。
【0061】
そのため、三角ゲート装置17は、三角ゲート駆動装置18として2連式水平シリンダ32の他に図示しない上下移動機構を追加することで、パスラインL(後側巻取機56へ送られるストリップ51、51’が通過する高さ位置)下の水平移動だけでなく、三角ゲート板35を、パスラインLを遮ぎる位置とパスラインL下位置とに、パスラインLの上下にわたって位置させる切替えを行なうことが可能となる。なお、この上下移動機構自体は従来公知のものを適宜使用可能である。
【0062】
図3は、定尺長さのストリップ51を前側巻取機54へ巻取り終了したのち、次の定尺長さのストリップ51’を後側巻取機56での巻取りに切替える場合を示す。図中実線で示すように、上ロール13は右寄りオフセット位置に、三角ゲート装置17は下ロール14と最接近位置でパスラインLを遮る高さに切替えた状態でストリップ51を前側巻取機54に巻取った後、破線で示すように上ロール13を上方へ逃がし、三角ゲート装置17は、図中破線で示すように下ロール14から離れた位置で且つパスラインLより下高さに切替えられる。
【0063】
この操作で、次の定尺長さの後行のストリップ51’は、先端がオフセット量可変式ピンチロール装置10の上ロール13と接することなしに下ロ−ル14上を水平方向に通過して後側の非切替式ピンチロール装置55を通り破線で示すように後側巻取機56に巻取られる。
【0064】
図4は、反対に定尺長さのストリップ51を後側巻取機56に巻取ったのち、前側巻取機54側へ巻取りを行うように切替える場合である。図中実線で示すように上ロール13は右寄りオフセット位置の上方へ逃がされた状態、三角ゲート装置17は下ロール14から離れた位置で且つパスラインLより下高さにセットされて後側巻取機56への巻取りが行われている。後側巻取機56へストリップ51を巻取ったのち、オフセット量可変式ピンチロール装置10の上ロール13を右寄りオフセット位置へ破線で示すように下降させて切替え、三角ゲート装置17を下ロール14と最接近位置でパスラインLを遮る高さ位置へ破線で示すように切替える。
【0065】
この操作で、次の定尺長さの後行のストリップ51’は、先端が上ロール13と下ロール14の接線部で下方へ傾斜して送られ、また先端が上反りに水平に移行する場合にも三角ゲート装置17に遮られて下方へ傾斜して送られ前側巻取機54に巻取られる。
【0066】
すなわち、定尺長さのストリップ51(51’)が時間間隔をおいて圧延されるバッチ圧延時にも、このように三角ゲート装置17の三角ゲート駆動装置18に上下方向の移動機構を付加して、複数の巻取機54,56へのストリップ巻取り切替えを確実、効果的に行うことができる。
【0067】
以上説明した本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置10では、上ロールバランスシリンダ29による上ロール補助軸受箱27の押上げで上ロール13と上ロール軸受箱26のベアリング上面との隙間、上ロール軸受箱26と軸箱支持フレーム23の上下の隙間、支持フレーム21と圧下装置15間の連結ピン22部の上下の隙間を一括して解消し、圧下装置15によるロールギャップ保持の精度が高められ、且つ圧下力を小さく制御することが可能となる。
【0068】
また、上ロールバランスシリンダ29を上ロール補助軸受箱27から離し、支持フレーム21の下向き油圧シリンダ24を縮めた状態下で、軸箱支持フレーム23と上ロール軸受箱26と上ロール補助軸受箱28を一括して引出し交換することができる。
【0069】
また、下ロールと軸受箱28は上ロール13を引出した状態下で引出し交換することができるため、交換、メンテナンスが容易となる。
【0070】
次に図9、図10に基づき、本発明の実施の第2形態にかかるオフセット量可変式ピンチロール装置10を説明する。図9は本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置の側面図であり、図10は図9中の軸箱支持フレームを取り出して示す説明図であり、(a)はその一つの例、(b)は他の例である。
【0071】
本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置10’は、図5から図8に示した実施の第1形態のオフセット量可変式ピンチロール装置10における支持フレーム21を省略し、圧下装置15下部に軸箱支持フレーム37を直接ピン連結して構成したものであり、その構造に関連する部分以外は前述の実施の第1形態と同様である。
【0072】
図9、図10において、37はハウジング12内に組み込まれ圧下装置15下部のロッド端に連結ピン38で連結支持された軸箱支持フレームである。軸箱支持フレーム37は、両側面をハウジング12の内向き上下方向の滑りガイド面12a’に接して上下にスライドするように設けられている。
【0073】
軸箱支持フレーム37の両側枠部及びこれと接するハウジング12の両柱部に連通する水平方向の貫通開口42が設けられ、ハウジング12上に上ロール13の水平移動手段として設けられた水平移動用油圧シリンダ16’、16’のロッド端が、貫通開口42に間隙を有し挿通して上ロール軸受箱26の両側面に接している。図9中、X’は水平移動用油圧シリンダ16’による上ロール13中心の移動範囲である。
【0074】
図10に示すように、軸箱支持フレーム37は、下部を一部開放した枠形(図10(a))、または四角に連続した枠形(図10(b))等として構成できる。
【0075】
39は軸箱支持フレーム37の内郭上辺部又は更に下辺部に形成された水平ガイド溝、40はガイド溝39の溝の両側を除いた開放部、41はこの水平ガイド溝39と係合し且つ所定の位置で開放部40と一致する形状に上ロール軸受箱26の上面又は更に下面に設けた短い突条部である。
【0076】
以上説明した本実施の形態のオフセット量可変式ピンチロール装置10’によれば、圧下装置15に軸箱支持フレーム37が直接支持され、上ロール13のオフセット変更時とギャップ調整時には、軸箱支持フレーム37の両側面がハウジング12の上下の滑りガイド面12aをスライドして上下移動し、上ロール13のオフセット切替えはハウジング12に設けられた水平移動用油圧シリンダ16’、16’で行なうことができるため、オフセット量可変式ピンチロール装置10’の構造は簡潔なものとなる。
【0077】
上ロール13を引出す場合、上ロール軸受箱26を軸箱支持フレーム37内の中央位置へ移動し、上ロール軸受箱26の上又は更に下の突条部41をガイド溝39の開放部40に合わせて停止し、水平移動用油圧シリンダ16’と上ロールバランスシリンダ29を後退させると、この状態で軸箱支持フレーム37内から上ロール13と上ロール軸受箱26と上ロール補助軸受箱27とを一括して引出し交換できる。
【0078】
下ロール14と下ロール軸受箱28は、上ロール13を引出した状態下でハウジング12から引出し交換でき、交換やメンテナンスが容易である。
【0079】
なお、本実施の形態において実施の第1形態と同様の構成による作用効果は、実施の第1形態の場合の作用効果と同様に奏することができる。
【0080】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてもよいことは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】
(1)請求項1の発明によれば、オフセット量可変式ピンチロ−ル装置を、上ロールと下ロールの間においてストリップを略水平なストリップラインで搬送し複数の巻取機への搬送方向切替えを行なう熱間圧延ラインのオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記下ロールは定位置に保持され、前記上ロールは同下ロールに対し移動可能に支持され、前記ストリップラインの出側に三角ゲート装置を備え、同三角ゲート装置はその三角ゲート板を設定された位置に移動する駆動手段を有してなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置を備えてなるように構成したので、ストリップの連続圧延において上ロールのオフセット位置切替えおよび三角ゲート装置の切替えを、ストリップ切断前に事前に行うことができるため、確実に前後の各巻取機への切替えが可能になり、下ロールは定位置に保持されるため下ロールの揺動がなくなり、ストリップのばたつきが解消し、各巻取機上でのストリップの巻きずれによる巻取り不良が解消される。また、従来必要とされたばたつき防止用の補助ローラ等が不要になり、装置構成が簡明となる。
【0082】
また、請求項1の発明によれば、ハウジング上に設けられた圧下装置、同ハウジング内に組み込まれ同圧下装置下部に連結支持された支持フレーム、同支持フレーム下部に前記ストリップラインの幅方向へスライド可能に嵌合い支持された軸箱支持フレーム、同軸箱支持フレーム内に同ストリップライン方向に可動に支持された上ロール軸受箱を備え、前記上ロールは前記軸箱支持フレーム上に設けられた水平移動手段により同ストリップライン沿いに水平移動され、前記下ロールはハウジング内の定位置に支持され、前記三角ゲート装置は前記駆動手段により前記三角ゲート板が前記ストリップライン沿いに移動されるように前記ハウジングに取り付けられてなるように構成したので、オフセット量可変式ピンチロ−ル装置をハウジング内に一体に組み込んだ構成が得られる。
【0083】
(2)請求項の発明によれば、請求項に記載のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記支持フレームおよび軸箱支持フレームが前記ハウジングに対してガイドローラを介してガイドされて上下動するように設けられてなるように構成したので、請求項の発明の効果に加え、支持フレームと軸箱支持フレームは、ガイドローラとガイドレールとの間の小さな転がり抵抗で圧下装置により上下動できるため、小さな圧下力を制御することが可能となる。
【0084】
(3)請求項の発明によれば、請求項に記載のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記上ロール軸受箱の軸端側に隣接して上ロールの端軸部を支持する上ロール補助軸受箱を有し、前記ハウジング上に同上ロール補助軸受箱を押し上げ且つ離着可能な押上手段が設けられてなるように構成したので、請求項の発明の効果に加え、押上手段は上ロール重量より20〜30%程度のオーババランス力を常時上向きに上ロール補助軸受箱に加えて上ロール荷重が圧下力として加わらないようにでき、また、押上手段による上ロール補助軸受箱の押上げで上ロールから圧下装置までの間の上下の隙間を一括して解消でき、ロールギャップ保持の精度が高められ、且つ圧下力を小さく制御することが可能となる。
【0085】
また、押上手段を上ロール補助軸受箱から離し、軸箱支持フレームと上ロール軸受箱と上ロール補助軸受箱を一括して引出し交換することができ、下ロールと下ロール軸受箱は上ロールを引出した状態下で引出し交換することができ、交換、メンテナンスが容易となる。
【0086】
(4)請求項の発明によれば、請求項から請求項のいずれかに記載のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記三角ゲート装置の駆動手段は、同三角ゲート装置の三角ゲート板を前記ストリップのパスラインの上下にわたって位置させる上下移動機構を備えてなるように構成したので、請求項ないし請求項のいずれかの発明の効果に加え、定尺長さのストリップが時間間隔をおいて圧延されるバッチ圧延時に、複数の巻取機へのストリップ巻取り切替えを確実、効果的に行うことができる。
【0087】
(5)請求項の発明によれば、上ロールと下ロールの間においてストリップを略水平なストリップラインで搬送し複数の巻取機への搬送方向切替えを行なう熱間圧延ラインのオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記下ロールは定位置に保持され、前記上ロールは同下ロールに対し移動可能に支持され、前記ストリップラインの出側に三角ゲート装置を備え、同三角ゲート装置はその三角ゲート板を設定された位置に移動する駆動手段を有してなり、ハウジング上に設けられた圧下装置、同ハウジング内に組み込まれ同圧下装置に連結支持された軸箱支持フレーム、同軸箱支持フレーム内に前記ストリップライン方向に可動に支持された上ロール軸受箱を備え、前記上ロールは前記ハウジング上に設けられた水平移動手段により同ストリップライン沿いに水平移動され、前記下ロールはハウジング内の定位置に保持され、前記三角ゲート装置は前記駆動手段により前記三角ゲート板が前記ストリップライン沿いに移動されるように前記ハウジングに取り付けられてなるように構成したので、請求項1の発明の効果に加え、オフセット量可変式ピンチロ−ル装置をハウジング内に一体に組み込んだ構成が得られ、構造を簡潔なものとできる。
【0088】
(6)請求項の発明によれば、請求項に記載のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記上ロール軸受箱の軸端側に隣接して上ロールの端軸部を支持する上ロール補助軸受箱を有し、前記ハウジング上に同上ロール補助軸受箱を押し上げ且つ離着可能な押上手段が設けられてなるように構成したので、請求項の効果に加え、押上手段は上ロール重量より20〜30%程度のオーババランス力を常時上向きに上ロール補助軸受箱に加えて上ロール荷重が圧下力として加わらないようにでき、また、押上手段による上ロール補助軸受箱の押上げで上ロールから圧下装置までの間の上下の隙間を一括して解消でき、ロールギャップ保持の精度が高められ、且つ圧下力を小さく制御することが可能となる。
【0089】
また、押上手段を上ロール補助軸受箱から離し、軸箱支持フレームと上ロール軸受箱と上ロール補助軸受箱を一括して引出し交換することができ、下ロールと下ロール軸受箱は上ロールを引出した状態下で引出し交換することができ、交換、メンテナンスが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態にかかるオフセット量可変式ピンチロール装置を備え、2個の巻取機を備えた熱間圧延ライン後部付近の構成概要図であって、巻取り切替えの要領の説明図である。
【図2】図1の逆の巻取り切替えの要領の説明図である。
【図3】本発明の実施の第1形態にかかるオフセット量可変式ピンチロール装置の変形例を備え、2個の巻取機を備えた熱間圧延ライン後部付近の構成概要図であって、巻取り切替えの要領の説明図である。
【図4】図3の逆の巻取り切替えの要領の説明図である。
【図5】本発明の実施の第1形態にかかるオフセット量可変式ピンチロール装置の側面図である。
【図6】図5中の軸箱支持フレームを取り出して示す説明図である。
【図7】図5中A−A矢視図である。
【図8】図5中の三角ゲート装置の説明図であり、(a)は図7中B−B矢視図、(b)は(a)中C−C矢視図、(c)は(a)中D−D矢視図である。
【図9】本発明の実施の第2形態にかかるオフセット量可変式ピンチロール装置の側面図である。
【図10】図9中の軸箱支持フレームを取り出して示す説明図であり、(a)はその一つの例、(b)は他の例である。
【図11】従来技術のオフセット量可変式ピンチロール装置を備え、2個の巻取機を備えた熱間圧延ライン後部付近の構成概要図であって、巻取り切替えの要領の説明図である。
【図12】図11の逆の巻取り切替えの要領の説明図である。
【符号の説明】
10、10’ オフセット量可変式ピンチロール装置
11 テーブルロール
12 ハウジング
12a ガイドレール
12a’ 滑りガイド面
13 上ロール
14 下ロール
15 圧下装置
16、16’ 水平移動用油圧シリンダ
17 三角ゲート装置
18 三角ゲート駆動装置
19 固定ガイド板
20 圧下装着ピン
21 支持フレーム
22 連結ピン
23 軸箱支持フレーム
24 下向き油圧シリンダ
25 ガイドローラ
26 上ロール軸受箱
27 上ロール補助軸受箱
28 下ロール軸受箱
29 上ロールバランスシリンダ
37 軸箱支持フレーム
38 連結ピン
39 水平ガイド溝
40 開放部
41 突条部
42 貫通開口
50 熱間圧延ライン
51、51’ ストリップ
54 前側巻取機
55 非切替式ピンチロール装置
56 後側巻取機

Claims (6)

  1. 上ロールと下ロールの間においてストリップを略水平なストリップラインで搬送し複数の巻取機への搬送方向切替えを行なう熱間圧延ラインのオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記下ロールは定位置に保持され、前記上ロールは同下ロールに対し移動可能に支持され、前記ストリップラインの出側に三角ゲート装置を備え、同三角ゲート装置はその三角ゲート板を設定された位置に移動する駆動手段を有してなり、
    ハウジング上に設けられた圧下装置、同ハウジング内に組み込まれ同圧下装置下部に連結支持された支持フレーム、同支持フレーム下部に前記ストリップラインの幅方向へスライド可能に嵌合い支持された軸箱支持フレーム、同軸箱支持フレーム内に同ストリップライン方向に可動に支持された上ロール軸受箱を備え、前記上ロールは前記軸箱支持フレーム上に設けられた水平移動手段により同ストリップライン沿いに水平移動され、前記下ロールはハウジング内の定位置に支持され、前記三角ゲート装置は前記駆動手段により前記三角ゲート板が前記ストリップライン沿いに移動されるように前記ハウジングに取り付けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置。
  2. 請求項1に記載のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記支持フレームおよび軸箱支持フレームが前記ハウジングに対してガイドローラを介してガイドされて上下動するように設けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置。
  3. 請求項1に記載のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記上ロール軸受箱の軸端側に隣接して上ロールの端軸部を支持する上ロール補助軸受箱を有し、前記ハウジング上に同上ロール補助軸受箱を押し上げ且つ離着可能な押上手段が設けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記三角ゲート装置の駆動手段は、同三角ゲート装置の三角ゲート板を前記ストリップのパスラインの上下にわたって位置させる上下移動機構を備えてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置。
  5. 上ロールと下ロールの間においてストリップを略水平なストリップラインで搬送し複数の巻取機への搬送方向切替えを行なう熱間圧延ラインのオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記下ロールは定位置に保持され、前記上ロールは同下ロールに対し移動可能に支持され、前記ストリップラインの出側に三角ゲート装置を備え、同三角ゲート装置はその三角ゲート板を設定された位置に移動する駆動手段を有してなり、
    ハウジング上に設けられた圧下装置、同ハウジング内に組み込まれ同圧下装置下部に連結支持された軸箱支持フレーム、同軸箱支持フレーム内に前記ストリップライン方向に可動に支持された上ロール軸受箱を備え、前記上ロールは前記ハウジング上に設けられた水平移動手段により同ストリップライン沿いに水平移動され、前記下ロールはハウジング内の定位置に支持され、前記三角ゲート装置は前記駆動手段により前記三角ゲート板が前記ストリップライン沿いに移動されるように前記ハウジングに取り付けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置。
  6. 請求項5に記載のオフセット量可変式ピンチロール装置において、前記上ロール軸受箱の軸端側に隣接して上ロールの端軸部を支持する上ロール補助軸受箱を有し、前記ハウジング上に同上ロール補助軸受箱を押し上げ且つ離着可能な押上手段が設けられてなることを特徴とするオフセット量可変式ピンチロ−ル装置。
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