JP7310435B2 - インプリントモールド用基板、インプリントモールド、およびインプリントモールド用基板の製造方法 - Google Patents

インプリントモールド用基板、インプリントモールド、およびインプリントモールド用基板の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、インプリントモールド用基板、インプリントモールド、およびインプリントモールド用基板の製造方法に関する。
微細加工技術として知られているナノインプリント技術は、基材の表面に微細凹凸パターンが形成されてなる型部材(インプリントモールド)を用い、微細凹凸パターンをインプリント樹脂等の被加工物に転写することで微細凹凸パターンを等倍転写するパターン形成技術である。特に、半導体デバイスにおける配線パターンのさらなる微細化に伴い、半導体デバイスの製造プロセス等においてナノインプリント技術が益々注目されている。
ナノインプリント技術において一般に用いられるインプリントモールドとしては、例えば、第1面及びそれに対向する第2面を有する基材と、基材の第1面から突出する凸構造部と、凸構造部の上面に形成されてなる微細凹凸パターンとを備えるものが知られている。このようなインプリントモールドを用い、被転写基板上に供給された被加工物としてのインプリント樹脂にインプリントモールドの微細凹凸パターンを接触させることで、微細凹凸パターンにインプリント樹脂を充填させる。そして、その状態でインプリント樹脂を硬化させることにより、インプリントモールドの微細凹凸パターンが転写されてなる微細凹凸構造を有するパターン構造体が形成される。
特許第5445714号公報 特開2011-227950号公報
ところで、上述したインプリントモールドにおける凸構造部は、一般に、石英ガラス等のガラス材料で構成される基材を、フッ酸等のエッチング液を用いてエッチングすることによって形成される。具体的には、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有し、第1面に凸構造部に対応するハードマスクパターンが形成された基材をエッチング槽内のエッチング液に浸漬させ、ハードマスクパターンをマスクとして用いて基材の第1面をエッチングすることにより、基材の第1面から突出する凸構造部が形成され得る。
フッ酸等のエッチング液を用いて石英ガラス等の基材に対して行うウェットエッチングは等方的に、すなわちエッチング面(基材表面のうち、エッチング液が接触するすべての面)の法線方向に進行するため、エッチングの進行に伴い、基材とハードマスクパターンとの境界においては、基材の第1面に対して実質的に水平方向にエッチング(サイドエッチング)が進行する。このサイドエッチングにより、基材の第1面側から見たときにハードマスクパターンによって隠れる基材表面と当該ハードマスクパターンとの間に形成される空間にエッチング液が滞留しやすくなる。当該空間の位置によってエッチング液の滞留の程度にばらつき等が生じ、それにより、サイドエッチングの進行の程度にばらつきが生じてしまう。また、基材とハードマスクパターンとの境界において、基材の第1面とハードマスクパターンとの密着状態にばらつきが存在することによっても同様に、サイドエッチングの進行の程度にばらつきが生じてしまう。その結果、凸構造部の上面や側壁の形状が歪んでしまうという問題がある。
インプリントモールドを用いたインプリント処理において、一般に、インプリントモールドの側面を押圧することによって、凸構造部の上面に形成されている微細凹凸パターンの倍率補正が行われる。このとき、凸構造部の上面や側壁の形状に歪みがあると、所望の倍率補正を行うのが困難となる。また、インプリントモールドを用いたインプリント処理において、一般に、基材の第2面に形成されている窪み部内に加圧することで、凸構造部の上面を凸状に湾曲させた状態でインプリント樹脂に微細凹凸パターンを接触させる。このとき、凸構造部の上面や側壁の形状に歪みがあると、所望とする湾曲凸状に凸構造部の上面を変形させ難くなる。その結果、微細凹凸パターンを高精度に転写することができず、転写パターンの位置精度が低下したり、転写不良が起こったりするという問題がある。
上記課題に鑑みて、本開示は、高精度な凸構造部を有するインプリントモールド用基板およびそれから作製されるインプリントモールド、並びに凸構造部を高精度に形成可能なインプリントモールド用基板の製造方法を提供することを一目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の一実施形態として、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部と、前記第1面から突出する凸構造部とを備え、前記凸構造部は、上面部と、当該上面部の外周及び前記基部の前記第1面の間に連続するラウンド形状の側壁部とを有し、前記上面部の外周と、前記側壁部及び前記第1面を接続する接続部との間の平面視幅が略均一であるインプリントモールド用基板が提供される。前記平面視幅のうちの最大値と最小値との差が、前記凸構造部の高さの5%以内であればよい。
前記上面部の平面視形状を略矩形状とすることができ、この場合、接続部は、平面視における前記上面部の各辺の外側に当該各辺に対向して位置する略直線状部分が含まれ得るものであればよく、前記平面視幅は、前記上面部の各辺と、当該上面部の各辺に対向する前記略直線状部分との間の平面視における長さであればよい。また、前記平面視幅は、前記上面部の各辺の中点から前記略直線状部分までの平面視における長さであってもよく、前記上面部の各辺上の点のうちから任意に選択される選択点のそれぞれから、前記略直線状部分までの平面視における長さの算術平均値であってもよい。
前記基部の前記第2面には窪み部が形成されていてもよく、この場合、前記窪み部は、前記基部の前記第1面側に前記窪み部を投影した投影領域内に前記凸構造部が包摂され得るように前記基部の前記第2面に形成され得る。また、前記インプリントモールド用基板としては、例えば、石英ガラス基板を用いることができる。また、前記凸構造部の前記上面部から突出する1段以上の凸部をさらに備えていてもよい。
また、本開示の一実施形態として、上記インプリントモールド用基板の前記上面部に微細凹凸パターンが形成されてなるインプリントモールドが提供される。また、本開示の一実施形態として、上記インプリントモールド用基板の最上段に位置する前記凸部の上面に微細凹凸パターンが形成されてなるインプリントモールドが提供される。
また、本開示の一実施形態として、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部と、前記第1面から突出する凸構造部とを備え、前記凸構造部は、上面部と、前記上面部の外周及び前記基部の前記第1面の間に連続するラウンド形状の側壁部とを有するインプリントモールド用基板の製造方法であって、前記上面部に対応する形状のエッチングマスクが形成されてなる主面及び当該主面に対向する対向面を有する基材をエッチングするエッチング工程を有し、前記エッチング工程において、前記上面部の外周と前記上面部の外周及び前記第1面を接続する接続部との間の平面視幅が略均一となるように、前記基材をエッチングするインプリントモールド用基板の製造方法が提供される。前記エッチング工程において、前記平面視幅のうちの最大値と最小値との差が、前記凸構造部の高さの5%以内となるように、前記基材はエッチングされ得る。
前記エッチング工程において、前記基材の表面のうちのエッチング液が接触するすべての面に沿って前記エッチング液が相対的に流動するように前記基材をエッチングすればよく、前記基材を前記エッチング液に浸漬させた状態で、前記基材の表面のうちの前記エッチング液が接触するすべての面に沿って前記エッチング液が相対的に流動する前記基材をエッチングすればよい。さらに、前記エッチング工程において、前記エッチング液に浸漬させた状態の前記基材を前記主面に略平行な方向に揺動させながら前記基材をエッチングしてもよい。
前記基材が石英ガラスで構成されている場合には、前記エッチング液としてフッ酸を含むものを用いることができる。
本開示によれば、高精度な凸構造部を有するインプリントモールド用基板およびそれから作製されるインプリントモールド、並びに凸構造部を高精度に形成可能なインプリントモールド用基板の製造方法を提供することができる。
図1(A)は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールド用基板の概略構成を示す平面図であり、図1(B)は、図1(A)に示されるインプリントモールド用基板の概略構成を示す切断端面図である。 図2は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールド用基板における平面視幅について説明するための模式図である。 図3は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールド用基板の凸構造部の側壁部と基部の第1面とを接続する接続部を定義する方法を説明するための部分拡大側面図である。 図4は、本開示の他の実施形態におけるインプリントモールド用基板の概略構成を示す切断端面図である。 図5(A)は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールドの概略構成を示す切断端面図である。図5(B)は、本開示の他の実施形態におけるインプリントモールドの概略構成を示す切断端面図である。 図6は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールド用基板の製造方法の各工程を切断端面で示す工程フロー図である。 図7は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールド用基板の製造方法の各工程を切断端面で示す、図6に続く工程フロー図である。 図8(A)及び図8(B)は、図7(A)に示されるウェットエッチング工程において、基材のエッチング面に沿って一方向にエッチング液を流動させる方法の一例を示す模式図である。 図9は、図7(A)に示されるウェットエッチング工程において、基材のエッチング面に沿って一方向にエッチング液を流動させる方法の他の例を示す模式図である。
本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本明細書に添付した図面においては、理解を容易にするために、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更したり、誇張したりしている場合がある。また、本明細書等において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値のそれぞれを下限値及び上限値として含む範囲であることを意味する。本明細書等において、「フィルム」、「シート」、「板」等の用語は、呼称の相違に基づいて相互に区別されない。例えば、「板」は、「シート」、「フィルム」と一般に呼ばれ得るような部材をも含む概念である。
[インプリントモールド用基板]
図1(A)は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールド用基板の概略構成を示す平面図であり、図1(B)は、図1(A)に示されるインプリントモールド用基板の概略構成を示す切断端面図である。図2は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールド用基板における平面視幅について説明するための模式図である。
図1(A)及び図1(B)に示すように、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1は、第1面12A及び当該第1面12Aに対向する第2面12Bを有する基部12と、基部12の第1面12Aから突出する凸構造部11と、第2面12B側に形成されている窪み部14とを備える。
基部12としては、インプリントモールド用基板として一般的なもの、例えば石英ガラス基板、ソーダガラス基板、蛍石基板、フッ化カルシウム基板、フッ化マグネシウム基板、バリウムホウケイ酸ガラス、アミノホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラス等の無アルカリガラス基板等のガラス基板、ポリカーボネート基板、ポリプロピレン基板、ポリエチレン基板、ポリメチルメタクリレート基板、ポリエチレンテレフタレート基板等の樹脂基板、これらのうちから任意に選択された2以上の基板を積層してなる積層基板等の透明基板等を用いることができる。なお、本実施形態において「透明」とは、インプリント樹脂を硬化させ得る波長の光を透過可能であることを意味し、波長150nm~400nmの光線の透過率が60%以上であることを意味し、好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上である。
基部12の平面視形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、略矩形状等が挙げられる。基部12が光インプリント用として一般的に用いられている石英ガラス基板からなるものである場合、通常、基部12の平面視形状は略矩形状である。
基部12の大きさ(平面視形状における大きさ)も特に限定されるものではないが、基部12が上記石英ガラス基板からなる場合、例えば、基部12の大きさは152mm×152mm程度である。また、基部12の厚さは、強度、取り扱い適正等を考慮し、例えば、300μm~10mm程度の範囲で適宜設定され得る。
基部12の第1面12Aから突出する凸構造部11は、平面視において基部12の略中央に設けられている。凸構造部11は、略矩形状の上面部11Aと、当該上面部11Aの各辺及び基部12の第1面12Aの間に連続するラウンド形状の側壁部11Bとを有する。凸構造部11の大きさ(平面視形状における大きさ)は、インプリントモールド用基板1を用いたインプリント処理を経て製造される製品等に応じて適宜設定されるものであり、例えば、30mm×25mm程度に設定される。凸構造部11の上面部11Aの平面視形状は、略矩形状に限定されるものではなく、例えば略円形状やN角形状等であってもよい。
凸構造部11の突出高さ11H(基部12の第1面12Aと凸構造部11の上面部11Aとの間の基部12の厚み方向に沿った長さ)は、本実施形態におけるインプリントモールド用基板1が凸構造部11を備える目的を果たし得る限り、特に限定されるものではなく、例えば、10μm~100μm程度に設定され得る。凸構造部11の上面部11Aには、微細凹凸パターン21(図5(A)参照)が形成される予定のパターン領域が設定されている。
本実施形態に係るインプリントモールド用基板1において、上面部11Aの外周を構成する各辺11AS1~11AS4と、凸構造部11の側壁部11B及び第1面12Aを接続する接続部13との間の平面視幅13PWが略均一である(図1参照)。
本実施形態における接続部13は、平面視における上面部11Aの辺11AS1~11AS4の外側に当該辺11AS1~11AS4のそれぞれに対向して位置する、各辺11AS1~11AS4に略平行な辺13S1~13S4を含む、平面視略角丸矩形状を有する(図2参照)。上記辺13S1~13S4のそれぞれは直線形状を有するが、これに限定されるものではなく、上記辺13S1~13S4のうち、少なくとも上面部11Aの辺11AS1~11AS4に対向して位置する部分が略直線状であればよい。
本実施形態における接続部13は、例えば、インプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として定義され得る(図3(A),(B)参照)。なお、側壁部11Bが変極点を有する場合(図3(C)参照)、側壁部11Bは変極点を境にして複数の側壁部に区分されることができ、各側壁部をそれぞれ異なる円又は長円でフィッティング可能であり、各円又は各長円の接線の傾きがゼロとなる点が複数存在し得る。このような場合には、第1面12Aに最も近い円(図3(C)においては円C12)の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13が定義されればよい。
本実施形態において、平面視幅13PWとは、基部12の第1面12A側からの平面視において、凸構造部11の上面部11Aの各辺11AS1~11AS4に直交する方向における、当該各辺11AS1~11AS4と接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さとして定義される。平面視幅13PWは、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)、光学顕微鏡、原子間力顕微鏡(AFM)、走査型白色干渉顕微鏡、段差計等を使用して計測され得る。
本実施形態において、平面視幅13PWが略均一であるとは、例えば図2を用いて説明すると、上面部11の辺11AS1~11AS4のそれぞれに対応する平面視幅13PW1~13PW4が互いに実質的に同一であることを意味する。平面視幅13PW1~13PW4が互いに実質的に同一であるというためには、各平面視幅13PW1~13PW4が相違していても、その最大値と最小値との差が微差であることを要する。具体的には、上記平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差が、好ましくは凸構造部11の突出高さ11Hの5%以内、より好ましくは凸構造部11の突出高さ11Hの1.7%以内、特に好ましくは凸構造部11の突出高さ11Hの0.8%以内であれば、平面視幅13PWが略均一であるということができる。例えば、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの平面視幅13PW1が最大値であり、平面視幅13PW4が最小値であって、凸構造部11の突出高さ11Hが50μmであるときに、13PW1-13PW4≦1μmであれば、平面視幅13PWが略均一であるということができる。また、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの平面視幅13PW1が最大値であり、平面視幅13PW4が最小値であって、凸構造部11の突出高さ11Hが20μmであるときに、13PW1-13PW4≦0.4μmであれば、平面視幅13PWが略均一であるということができる。
本実施形態において、各平面視幅13PW1~13PW4は、各辺11AS1~11AS4の中点M1~M4から接続部13を構成する各辺13S1~13S4までの各辺11AS1~11AS4に直交する方向の長さであってもよいし、各辺11AS1~11AS4上における任意に選択される複数の選択点(例えば5点)のそれぞれから、接続部13を構成する各辺13S1~13S4までの各辺11AS1~11AS4に直交する方向の長さの算術平均値であってもよい(図2参照)。
なお、各平面視幅13PW1~13PW4は、凸構造部11の上面11Aのエッジを最小二乗法にて近似した直線を各辺11AS1~11AS4とし、上記フィッティングにより定義される複数の接続部13を最小二乗法にて近似した直線を各辺13S1~13S4とし、それらの直線間の距離として算出されてもよい。この場合において、それらの直線間の距離の最小値及び最大値を各平面視幅13PW1~13PW4の最小値及び最大値とし、各平面視幅13PW1~13PW4の最小値(4つの最小値)のうちの最も小さい値と、各平面視幅13PW1~13PW4の最大値(4つの最大値)のうちの最も大きい値との差分が凸構造部11の突出高さ11Hの5%以内であれば、平面視幅13PWが略均一であるということができる。
基部12の第2面12Bには、所定の大きさの窪み部14が形成されている。窪み部14が形成されていることで、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1から作製されるインプリントモールド20(図5(A)参照)を用いたインプリント処理時、特にインプリント樹脂との接触時やインプリントモールド20の剥離時に、基部12、特に凸構造部11の上面部11Aを湾曲させることができる。その結果、凸構造部11の上面部11Aに形成されている微細凹凸パターン21とインプリント樹脂との間に気体が挟みこまれてしまうのを抑制することができ、また、インプリント樹脂に凹凸パターン21が転写されてなる転写パターンからインプリントモールド20を容易に剥離することができる。
窪み部14の平面視形状は、略円形状であるのが好ましい。略円形状であることで、インプリント処理時、特に凸構造部11の上面部11Aとインプリント樹脂とを接触させるときや、インプリント樹脂からインプリントモールド20を剥離するときに、インプリントモールド20の凸構造部11の上面部11Aを、その面内において実質的に均一に湾曲させることができる。
窪み部14の平面視における大きさは、窪み部14を基部12の第1面12A側に投影した投影領域内に、凸構造部11が包摂され得る程度の大きさである限り、特に制限されるものではない。当該投影領域が凸構造部11を包摂不可能な大きさであると、インプリントモールド20の凸構造部11の上面部11Aの全面を効果的に湾曲させることができないおそれがある。
なお、本実施形態に係るインプリントモールド用基板1は、上述した態様に限定されるものではなく、上面部11Aから突出する凸部11Sをさらに備える多段の凸構造部11を有していてもよく(図4参照)、当該凸部11Sの側壁面は側面視においてラウンド形状であってもよいし、直線状であってもよい。この態様において、多段の凸構造部11は、凸部11Sの上面11SAからさらに凸部が突出するもの、すなわち上面部11Aから突出する複数段の凸部を備えるものであってもよい。この多段の凸構造部11において、上面部11Aから突出する複数段の凸部のうちの少なくとも1つ(1段)の凸部の側壁面は、側面視において直線状に形成されていてもよい。
[インプリントモールド]
図5(A)は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールドの概略構成を示す切断端面図である。本実施形態におけるインプリントモールド20は、上記インプリントモールド用基板1の凸構造部11の上面部11Aに形成されてなる微細凹凸パターン21を有する。
微細凹凸パターン21の形状、寸法等は、本実施形態におけるインプリントモールドを用いて製造される製品等において要求される形状、寸法等に応じて適宜設定され得る。例えば、微細凹凸パターン21の形状としては、ラインアンドスペース状、ピラー状、ホール状、格子状等が挙げられる。
図5(B)は、本開示の他の実施形態におけるインプリントモールドの概略構成を示す切断端面図である。インプリントモールド20は、多段の凸構造部11を有するインプリントモールド用基板1(図4参照)における当該凸構造部11の最上段に位置する凸部11Sの上面11SAに微細凹凸パターン21が形成されてなるものであってもよい(図5(B)参照)。
[インプリントモールド用基板の製造方法]
図6は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールド用基板の製造方法の各工程を切断端面図で示す工程フロー図である。図7は、本開示の一実施形態におけるインプリントモールド用基板の製造方法の各工程を切断端面図で示す、図6に続く工程フロー図である。図8(A)及び(B)は、図7(A)に示されるウェットエッチング工程の一例を示す模式図である。図9は、図7(A)に示されるウェットエッチング工程の他の例を示す模式図である。
[基材準備工程]
まず、主面12A’及びそれに対向する対向面12B’を有する基材12’を準備し、基材12’の主面12A’にハードマスク層30及びレジスト層40をこの順に積層する(図6(A)参照)。
基材12’としては、インプリントモールド用基板として一般的なもの、例えば石英ガラス基板、ソーダガラス基板、蛍石基板、フッ化カルシウム基板、フッ化マグネシウム基板、バリウムホウケイ酸ガラス、アミノホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラス等の無アルカリガラス基板等のガラス基板、これらのうちから任意に選択された2以上の基板を積層してなる積層基板等の透明基板等を用いることができる。
基材12’の平面視形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、略矩形状等が挙げられる。基材12’が光インプリント用として一般的に用いられている石英ガラス基板である場合、通常、基材12’の平面視形状は略矩形状である。
基材12’の大きさ(平面視における大きさ)も特に限定されるものではないが、基材12’が上記石英ガラス基板である場合、例えば、基材12’の大きさは152mm×152mm程度である。また、基材12’の厚さは、強度、取り扱い適正等を考慮し、例えば、300μm~10mm程度の範囲で適宜設定され得る。
ハードマスク層30を構成する材料としては、例えば、クロム、チタン、タンタル、珪素、アルミニウム等の金属;窒化クロム、酸化クロム、酸窒化クロム等のクロム系化合物、酸化タンタル、酸窒化タンタル、酸化硼化タンタル、酸窒化硼化タンタル等のタンタル化合物、窒化チタン、窒化珪素、酸窒化珪素等を単独で、又はこれらから任意に選択した2種以上を組み合わせて用いることができる。
ハードマスク層30は、後述する工程(図6(C)参照)にてパターニングされ、インプリントモールド用基板1の凸構造部11(図7(A)参照)をエッチングにより形成する際のマスクパターンとして用いられるものである。そのため、基材12’の構成材料に応じて、エッチング選択比等を考慮して、ハードマスク層30の構成材料を選択するのが好ましい。例えば、基材12’が石英ガラス基板である場合、ハードマスク層30として酸化クロム膜等が好適に選択され得る。
ハードマスク層30の厚さは、基材12’の構成材料に応じたエッチング選択比等を考慮して適宜設定される。例えば、基材12’が石英ガラス基板であって、ハードマスク層30が酸化クロム膜である場合、ハードマスク層30の厚さは、0.5nm~200nmの範囲内で適宜設定され得る。
基材12’の主面12A’にハードマスク層30を形成する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、スパッタリング、PVD(Physical Vapor Deposition)、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の公知の成膜方法が挙げられる。
基材12’の主面12A’上のハードマスク層30を覆うようにしてスピンコート法等により形成されるレジスト層40を構成する材料は、特に限定されるものではなく、例えば、ネガ型又はポジ型の感光性材料等を用いることができるが、ポジ型の感光性材料を用いるのが好ましい。レジスト層40の膜厚は、特に限定されるものではなく、ハードマスク層30の構成材料に応じたエッチング選択比等に応じて適宜設定され得る。
[レジストパターン形成工程]
上記レジスト層40に対して所定の開口を有するフォトマスク(図示省略)を介した露光処理及び現像処理を施すことで、凸構造部11に対応するレジストパターン41を形成する(図6(B)参照)。
本実施形態において、レジストパターン41をマスクとしてハードマスク層30にドライエッチング処理を施すことで、凸構造部11に対応するマスクパターン31が形成される。すなわち、レジストパターン41の大きさ(サイズ)とマスクパターン31の大きさ(サイズ)とは実質的に同一となる。そして、後述するように、マスクパターン31の大きさ(サイズ)は、凸構造部11の大きさ(サイズ)よりも大きく、凸構造部11の上面部11Aを包摂可能な大きさで構成される。よって、レジストパターン41の大きさ(サイズ)も、凸構造部11の大きさ(サイズ)よりも大きく、凸構造部11の上面部11Aを包摂可能な大きさで構成される。
[マスクパターン形成工程]
上記のようにして形成されたレジストパターン41をエッチングマスクとし、開口部から露出するハードマスク層30を、例えば、塩素系(Cl2+O2)のエッチングガスを用いてドライエッチングすることで、基材12’の主面12A’上にマスクパターン31を形成する(図6(C)参照)。
マスクパターン31は、後述するウェットエッチング工程において、凸構造部11を形成するためのマスクとして用いられる。そして、凸構造部11を形成するためのウェットエッチング工程においては、いわゆるサイドエッチングが起こり、基材12’が横方向(面内方向)にエッチングされる。そのため、凸構造部11の上面部11Aの大きさ(サイズ)は、マスクパターン31の大きさ(サイズ)よりも小さくなる。すなわち、マスクパターン31の大きさ(サイズ)は、凸構造部11の上面部11Aの大きさ(サイズ)よりも大きく構成される。マスクパターン31の大きさ(サイズ)は、基材12’のサイドエッチング量等に応じて設定されればよく、例えば、凸構造部11の上面部11Aの大きさ(サイズ)より20μm~200μm程度大きければよい。
[ウェットエッチング工程]
上記のようにして形成されたマスクパターン31をマスクとして基材12’にウェットエッチング処理を施し、その後、残存するマスクパターン31を除去することで、凸構造部11を形成する(図7(A)参照)。このとき、凸構造部11の上面部11Aの外周と上面部11Aの外周及び第1面12Aを接続する接続部13との間の平面視幅13PWが略均一となるように、基材12’にウェットエッチング処理を施す。なお、ウェットエッチング処理におけるエッチング液は、基材12’及びハードマスク層30(マスクパターン31)の構成材料によって適宜選択され得るものである。例えば、基材12’が石英ガラスにより構成され、ハードマスク層30(マスクパターン31)がクロムにより構成される場合、エッチング液としてはフッ酸等が好適に用いられる。
本実施形態におけるウェットエッチング工程においては、基材12’の表面のうち、エッチング液に接触するすべての面(以下「エッチング面」という場合がある。)に沿って一方向に相対的にエッチング液を流動させるようにして基材12’をエッチングすればよい。これにより、凸構造部11の上面部11Aの外周と上面部11Aの外周及び第1面12Aを接続する接続部13との間の平面視幅13PWが略均一である凸構造部11が形成され得る。
基材12’のエッチング面に沿って相対的にエッチング液を流動させる方法としては、例えば、エッチング槽内のエッチング液に基材12’を浸漬させた状態において、基材12’のエッチング面に沿ったエッチング液の流れを形成する方法等が挙げられる。例えば、エッチング槽50の所望の位置(供給部)50Sからエッチング液ELを供給し、エッチング槽50の所望の位置(排出部)50Eからエッチング液ELを排出したり(図8(A)参照)、エッチング槽50内のエッチング液ELを矢印CFで示すように対流させたり(図8(B)参照)することで当該エッチング液ELの流れLDを形成すればよい。図8(A)に示す態様において、供給部50Sと排出部50Eとの間に循環経路(図示省略)を設け、エッチング液ELを循環させてもよい。ウェットエッチング工程中、エッチング液ELが基材12’のエッチング面に沿って流動する限りにおいて、エッチング液ELを一方向に流し続けてもよいし、エッチング液ELの流れLDの方向を変化させてもよい。なお、エッチング液ELの流れLDを形成する際におけるエッチング液ELの流速、流量等は、エッチング液ELの温度、粘度、反応種の濃度等に応じ、基材12’のエッチング面をエッチング液ELが一方向に流動するように適宜設定されればよい。また、基材12’のエッチング面に沿った一方向のエッチング液ELの流れLDを形成可能である限りにおいて、上記方法に限定されない。
また、基材12’のエッチング面に沿って一方向に相対的にエッチング液ELを流動させる他の方法としては、例えば、エッチング槽50内のエッチング液ELに浸漬させた基材12’を、その面内方向に沿って一方向(例えば矢印SD1方向又は矢印SD2方向)に揺動させる方法等が挙げられる。基材12’を面内方向に沿って一方向(矢印SD1方向又は矢印SD2方向)に揺動させることで、当該基材12’のエッチング面に沿って、当該基材12’の揺動方向と逆方向のエッチング液ELの流れ(LD1又はLD2)を形成することができる(図9参照)。基材12’の面内方向に沿った一方向及びその逆方向(矢印SD1方向又は矢印SD2方向、以下「第1の揺動方向」とする。)に交互に連続して基材12’を揺動させるようにしてもよいし、第1の揺動方向に交互に連続して1回又は複数回基材12’を揺動させた後、当該第1の揺動方向に交差(例えば直交)する第2の揺動方向(基材12’の面内方向に沿った一方向及びその逆方向)に交互に連続して1回又は複数回基材12’を揺動させてもよい。基材12’の揺動速度は、基材12’の揺動により基材12’のエッチング面に沿ってエッチング液ELの流れが形成される程度に適宜設定されればよい。なお、図8に示されるエッチング液ELの流れLDの方向は一例であってこれに限定されるものではない。例えば、図8(A)や図8(B)において、エッチング槽50の供給部50S及び排出部50Eの位置を入れ替えたり、図8(C)における、エッチング液ELの対流の方向CFをこれとは逆方向にしたりすることによって、図8に示されるエッチング液ELの流れLDの方向とは逆方向の流れを形成することができる。
また、基材12’のエッチング面に沿った一方向のエッチング液ELの流れに対して同一方向及び/又は逆方向に基材12’を揺動させる処理を行ってもよい。
また、基材12’のエッチング面に沿った一方向のエッチング液の流れを形成し、当該エッチング液の流れを形成する処理(以下「流れ形成処理」という場合がある。)を停止した後、基材12’の面内方向に沿って、上記エッチング液の流れ方向に対して同一方向及び/又は逆方向に基材12’を揺動させてもよい。なお、基材12’を揺動させる処理(以下「基材揺動処理」という場合がある。)を停止した後、再度、流れ形成処理を再開してもよく、流れ形成処理と基材揺動処理とを交互に連続して行ってもよい。
また、基材12’のエッチング面に沿った一方向のエッチング液の流れを形成し、当該流れ形成処理を停止した後、第1の揺動方向に交互に連続して1回又は複数回基材12’を揺動させ、その後、当該第1の揺動方向に交差(例えば直交)する第2の揺動方向(基材12’の面内方向に沿った一方向及びその逆方向)に交互に連続して1回又は複数回基材12’を移動(揺動)させてもよい。
さらに、ウェットエッチング工程の途中で、基材12’の平面視における略中心を基材12’の厚さ方向に通る軸線を回転軸として、基材12’を所定の角度、回転させてもよい。この場合において、基材12’のエッチング面におけるエッチング速度の分布を考慮して、基材12’を回転させればよく、エッチング槽50内のエッチング液ELに基材12’を浸漬させてから回転させるまでの時間は、上記エッチング速度の分布等に応じて決定すればよい。エッチング槽50から取り出した基材12’を回転させてもよいし、エッチング槽50内のエッチング液ELに浸漬させたままの状態で基材12’を回転させてもよいが、後者の方が好ましい。なお、エッチング液ELの流れを形成する処理と、基材12’を揺動させる処理と、基材12’を回転させる処理とを適宜組み合わせてもよい。
なお、多段の凸構造部11を有するインプリントモールド用基板1は、上記のようにして形成された凸構造部11の上面部11A上に凸部11Sに対応するマスクパターンを形成し、当該マスクパターンをマスクとしたドライエッチング処理により、凸部11Sを形成することで作製され得る。
[窪み部形成工程]
続いて、基材12’の対向面12B’に研削加工を施すことで、窪み部14を形成してもよい(図7(B)参照)。
[インプリントモールドの製造方法]
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の凸構造部11の上面部11A(パターン領域)に、微細凹凸パターン21に対応するハードマスクパターンを形成し、ハードマスクパターンをマスクとしてインプリントモールド用基板1にドライエッチング処理を施し、凸構造部11の上面部11Aに微細凹凸パターン21を形成することで、インプリントモールド20(図5(A)参照)を製造することができる。インプリントモールド用基板1のドライエッチングは、当該インプリントモールド用基板1の構成材料の種類に応じて適宜エッチングガスを選択して行われ得る。エッチングガスとしては、例えば、フッ素系ガスを用いることができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計思想や均等物をも含む趣旨である。
以下、実施例等により本開示をさらに詳細に説明するが、本開示は、下記の実施例等により何ら限定されるものではない。
[実施例1]
[インプリントモールド用基板の作製]
インプリントモールド用基板を作製するための基材12’として、主面及びそれに対向する対向面を有する石英ガラス基板(152mm×152mm、厚さ6.35mm)を準備した。
次に、基材12’の主面12A’上にクロム(Cr)からなるハードマスク層(厚さ100nm)をスパッタリングにより形成し、当該ハードマスク層上に、凸構造部に対応する平面視矩形状のレジストパターン41(25mm×30mm)を形成した。レジストパターン41をマスクとしたドライエッチング処理によりマスクパターン31を形成し、当該マスクパターン31をマスクとし、エッチング液としてフッ酸を用いたウェットエッチング処理により、石英ガラス基板の主面から突出する平面視矩形状の凸構造部11(突出高さ11H:30μm)が形成されてなるインプリントモールド用基板1を作製した。
上記ウェットエッチング処理において、底面側からエッチング液を供給可能な供給部と、上方からエッチング液を排出可能な排出部と、供給部及び排出部を接続する循環経路とを有するエッチング槽内のエッチング液に石英ガラス基板を浸漬させた状態で、エッチング液を循環させることでエッチング槽の底面側から上昇するエッチング液の流れを形成し、石英ガラス基板のエッチング面に沿ってエッチング液を流動させた。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの4.2%であった。
[実施例2]
エッチング液を循環させずに、石英ガラス基板をその主面の面内方向に沿って、エッチング槽の底面側からエッチング液の液面側に向かう方向と同一方向及びその逆方向に交互に連続して往復揺動させることで、石英ガラス基板のエッチング面に沿って相対的に双方向にエッチング液を流動させた以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの2.4%であった。
[実施例3]
エッチング液循環処理中に、石英ガラス基板をその主面の面内方向に沿って、エッチング槽の底面側からエッチング液の液面側に向かう方向と同一方向及びその逆方向に交互に連続して往復揺動させることで、石英ガラス基板のエッチング面に沿ってエッチング液を相対的に双方向に流動させる処理を行った以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの2.1%であった。
[実施例4]
エッチング液循環処理中に、石英ガラス基板をその主面の面内方向に沿って、エッチング槽の底面側からエッチング液の液面側に向かう方向と同一方向及びその逆方向に交互に連続して往復揺動させ、その後石英ガラス基板の主面の中心を通る厚さ方向の軸線を回転軸として当該石英ガラス基板を所定の角度、回転させてから往復揺動を繰り返した以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの0.8%であった。
[実施例5]
エッチング液を循環させずに、石英ガラス基板をその主面の面内方向に沿って、エッチング槽の底面側からエッチング液の液面側に向かう方向と同一方向及びその逆方向に交互に連続して往復揺動させる処理(第1の揺動処理)、並びにそれに直交する方向に往復揺動させる処理(第2の揺動処理)を繰り返し行うことで、石英ガラス基板のエッチング面に沿ってエッチング液を流動させる処理を行った以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの1.9%であった。
[実施例6]
エッチング液循環処理中に、石英ガラス基板をその主面の面内方向に沿って、エッチング槽の底面側からエッチング液の液面側に向かう方向と同一方向及びその逆方向に交互に連続して往復揺動させる処理(第1の揺動処理)、並びにそれに直交する方向に往復揺動させる処理(第2の揺動処理)を繰り返し行うことで、石英ガラス基板のエッチング面に沿ってエッチング液を流動させる処理を行った以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの1.5%であった。
[実施例7]
エッチング液循環処理中に、石英ガラス基板の主面の中心を通る厚さ方向の軸線を回転軸として当該石英ガラス基板を所定の角度、回転させた以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの3.6%であった。
[実施例8]
エッチング液循環処理中に、石英ガラス基板をその主面の面内方向に沿って、エッチング槽の底面側からエッチング液の液面側に向かう方向と同一方向及びその逆方向に交互に連続して往復揺動させる処理(第1の揺動処理)、並びにそれに直交する方向に往復揺動させる処理(第2の揺動処理)を繰り返し行うとともに、途中で石英ガラス基板の主面の中心を通る厚さ方向の軸線を回転軸として当該石英ガラス基板を所定の角度、回転させ、再び第1の揺動処理及び第2の揺動処理を繰り返し行うことで、石英ガラス基板のエッチング面に沿ってエッチング液を流動させる処理を行った以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの0.7%であった。
[実施例9]
エッチング液を循環させずに、石英ガラス基板の主面の中心を通る厚さ方向の軸線を回転軸として当該石英ガラス基板を所定の角度、回転させた以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの5.0%であった。
[実施例10]
エッチング液を循環させずに、石英ガラス基板をその主面の面内方向に沿って、エッチング槽の底面側からエッチング液の液面側に向かう方向と同一方向及びその逆方向に交互に連続して往復揺動させ、その後石英ガラス基板の主面の中心を通る厚さ方向の軸線を回転軸として当該石英ガラス基板を所定の角度、回転させてから往復揺動を繰り返した以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの1.6%であった。
[実施例11]
エッチング液を循環させずに、石英ガラス基板をその主面の面内方向に沿って、エッチング槽の底面側からエッチング液の液面側に向かう方向と同一方向及びその逆方向に交互に連続して往復揺動させる処理(第1の揺動処理)、並びにそれに直交する方向に往復揺動させる処理(第2の揺動処理)を繰り返し行うとともに、途中で石英ガラス基板の主面の中心を通る厚さ方向の軸線を回転軸として当該石英ガラス基板を所定の角度、回転させ、再び第1の揺動処理及び第2の揺動処理を繰り返し行うことで、石英ガラス基板のエッチング面に沿ってエッチング液を流動させる処理を行った以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板1を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板1の側面視において、ラウンド形状の側壁部11Bを円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板1上に位置する点)として接続部13を定義した。そして、インプリントモールド用基板1の凸構造部11が形成されてなる第1面12A側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部11の上面部11Aを構成する各辺11AS1~11AS4上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部11の側壁部11B及び基部12の第1面12Aを接続する接続部13の各辺13S1~13S4との間の長さ(各辺11AS1~11AS4に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅13PW1~13PW4とした。そして、各平面視幅13PW1~13PW4のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部11の突出高さ11Hの1.6%であった。
[比較例]
エッチング液を循環させずに、石英ガラス基板をエッチング液に浸漬させた状態でエッチングした以外は、実施例1と同様にしてインプリントモールド用基板を作製した。
上記のようにして作製されたインプリントモールド用基板の側面視において、ラウンド形状の側壁部を円C1又は長円C2でフィッティングし、当該円C1又は長円C2の接線TLの傾きがゼロとなる点(インプリントモールド用基板上に位置する点)として接続部を定義した。そして、インプリントモールド用基板の凸構造部が形成されてなる第1面側を走査型白色干渉顕微鏡により観察し、凸構造部の上面部を構成する各辺上において任意に選択される5つの選択点のそれぞれと、凸構造部の側壁部及び基部の第1面を接続する接続部の各辺との間の長さ(凸構造部の上面部の各辺に直交する方向における長さ)を計測し、計測された長さの算術平均値を求めて各平面視幅とした。そして、各平面視幅のうちの最大値と最小値との差を求めたところ、その差は凸構造部の突出高さの8%であった。
以上から明らかなように、ウェットエッチング処理において、エッチング液の循環処理、石英ガラス基板をその面内方向に沿って、エッチング槽の底面側からエッチング液の液面側に向かう方向と同一方向及びその逆方向に交互に連続して往復揺動させる処理、基板を回転させる処理を施した上記各実施例においては、凸構造部の上面部の外周を構成する各辺上において任意に選択される複数の選択点のそれぞれと、凸構造部の側壁部及び基部の第1面を接続する接続部の各辺との間の長さ(平面視幅)のうちの最大値と最小値との差は、凸構造部の高さの5%以下となり、高精度な凸構造部を有するインプリントモールド用基板が形成され得ることが確認された。一方で、上記のいずれかの処理を施さない比較例においては、平面視幅の最大値と最小値との差は5%を超過しており、高精度な凸構造部を有するインプリントモールド用基板を形成することが極めて困難であることが確認された。
1…インプリントモールド用基板
11…凸構造部
11A…上面部
11B…側壁部
12…基部
12A…第1面
12B…第2面
14…窪み部
20…インプリントモールド
21…微細凹凸パターン

Claims (14)

  1. 第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部と、前記第1面から突出する凸構造部とを備え、前記凸構造部は、上面部と、前記上面部の外周及び前記基部の前記第1面を接続するラウンド形状の側壁部とを有するインプリントモールド用基板の製造方法であって、
    前記上面部に対応する形状のエッチングマスクが形成されてなる主面及び当該主面に対向する対向面を有する基材をエッチングするエッチング工程を有し、
    前記エッチング工程において、前記基材の表面のうちのエッチング液が接触するすべての面に沿って前記エッチング液が一方向に相対的に流動するように前記基材をエッチングすることで、前記上面部の外周と前記上面部の外周及び前記第1面を接続する接続部との間の平面視幅略均一とす
    インプリントモールド用基板の製造方法。
  2. 前記エッチング工程において、前記平面視幅のうちの最大値と最小値との差が、前記凸構造部の高さの5%以内となるように、前記基材をエッチングする
    請求項に記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  3. 前記エッチング工程において、前記基材を前記エッチング液に浸漬させた状態で、前記エッチング液が前記基材の表面のうちの前記エッチング液が接触するすべての面に沿って一方向に相対的に流動するように前記基材をエッチングする
    請求項1又は2に記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  4. 前記エッチング工程において、前記エッチング液に浸漬させた状態の前記基材を前記主面に略平行な方向に揺動させながら前記基材をエッチングする
    請求項1~3のいずれかに記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  5. 前記エッチング工程において、所定の方向における一方側に位置する供給部と他方側に位置する排出部とを有するエッチング槽内にて前記エッチング液に前記基材を浸漬させ、前記供給部から前記エッチング液を供給させ、前記排出部から前記エッチング液を排出させることで前記基材をエッチングする
    請求項1又は2に記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  6. 前記供給部と前記排出部との間に循環経路が設けられ、前記エッチング液を循環させながら前記基材をエッチングする
    請求項5に記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  7. 前記基材は石英ガラスで構成されており、前記エッチング液はフッ酸を含む
    請求項のいずれかに記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  8. 前記上面部の平面視形状が略矩形状であり、
    前記接続部は、平面視における前記上面部の各辺の外側に当該各辺に対向して位置する略直線状部分を含み、
    前記平面視幅は、前記上面部の各辺と、当該上面部の各辺に対向する前記略直線状部分との間の平面視における長さである
    請求項1~7のいずれかに記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  9. 前記平面視幅は、前記上面部の各辺の中点から前記略直線状部分までの平面視における長さである
    請求項8に記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  10. 前記平面視幅は、前記上面部の各辺上の点のうちから任意に選択される選択点のそれぞれから、前記略直線状部分までの平面視における長さの算術平均値である
    請求項8に記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  11. 前記基部の前記第2面には窪み部が形成されており、
    前記窪み部は、前記基部の前記第1面側に前記窪み部を投影した投影領域内に前記凸構造部が包摂され得るように前記基部の前記第2面に形成されている
    請求項1~10のいずれかに記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  12. 前記エッチング工程後に、前記凸構造部の前記上面部上に凸部を形成する
    請求項1~11のいずれかに記載のインプリントモールド用基板の製造方法。
  13. 請求項1~11のいずれかに記載のインプリントモールド用基板の製造方法により製造された前記インプリントモールド用基板の前記凸構造部の前記上面部に微細凹凸パターンを形成する工程を有する
    インプリントモールドの製造方法。
  14. 請求項12に記載のインプリントモールド用基板の製造方法により製造された前記インプリントモールド用基板の前記凸部の上面に微細凹凸パターンを形成する工程を有する
    インプリントモールドの製造方法。
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