JP6028384B2 - ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法 - Google Patents

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本発明は、微細な凹凸の転写パターンを、被転写基板上に形成された樹脂に転写するナノインプリントリソグラフィに用いられるテンプレートの製造方法に関するものである。
半導体デバイス製造においては、従来から、フォトマスクを使うフォトリソグラフィの技術が用いられており、近年では、より解像度を向上させる技術として、位相シフトマスクを用いたフォトリソグラフィによって、超LSI等の微細なパターンを製造している。
しかしながら、さらなる微細化に対応するためには、露光波長の問題や製造コストの問題などから上記のフォトリソグラフィによる方式の限界が指摘されており、次世代のリソグラフィ技術として、反射型マスクを使うEUV(Extreme Ultra Violet)リソグラフィや、テンプレートを使うナノインプリントリソグラフィ(NIL:Nano Imprint Lithography)が提案されている。
特に、ナノインプリントリソグラフィは、フォトリソグラフィのような高額な露光装置(ステッパー)を用いないため、経済的にも有利であることから、注目を集めている。
上記のナノインプリントリソグラフィは、表面に微細な凹凸形状の転写パターンを形成したテンプレート(モールド、スタンパ、金型とも呼ばれる)を、半導体ウェハなどの被転写基板の上に形成された樹脂に密着させ、前記樹脂の表面側の形状を、前記テンプレートの転写パターンの凹凸形状に成型した後に前記テンプレートを離型し、次いで、ドライエッチング等により余分な樹脂部分(残膜部分)を除去することで、前記被転写基板の上の樹脂に前記テンプレートの転写パターンの凹凸形状(より詳しくは、凹凸反転形状)を転写させる技術である(例えば、特許文献1、2)。
ナノインプリントリソグラフィの技術を用いて所望の樹脂パターンを形成するには、例えば、図6(a)に示すように、まず、凹凸形状の転写パターンを有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレート100、および、紫外線硬化性の樹脂212を設けた被転写基板211を準備し、次に、テンプレート100を、被転写基板211の上に設けた樹脂212に密着させ、紫外線230を照射して樹脂212を硬化させ(図6(b))、その後、テンプレート100を離型する(図6(c))。
次に、被転写基板211の上の硬化した樹脂パターン212aに、例えば、酸素イオン等の反応性イオン240によるドライエッチングを施して、厚さTRの余分な残膜部分を除去し(図6(d))、テンプレート100の転写パターンとは凹凸形状が反転した所望の樹脂パターン212bを得る(図6(e))。
ここで、上述の残膜部分の厚さTRは、ナノインプリントリソグラフィにおいて、RLT(Residual Layer Thickness)と呼ばれるものである。
上記のようなナノインプリントリソグラフィに用いるテンプレートを製造するには、例えば、図7(a)に示すように、まず、主面上にハードマスク層112が設けられた基板111を準備し、その上に電子線レジストを塗布し、電子線(EB)リソグラフィ技術を用いて露光、現像等を行い、レジストパターン113を形成する(図7(b))。
次に、前記レジストパターン113から露出する部位のハードマスク層112をエッチングしてハードマスクパターン112aを形成し(図7(c))、その後、前記レジストパターン113を除去する(図7(d))。
次いで、前記ハードマスクパターン112aから露出する基板111をエッチングし(図7(e))、その後、ハードマスクパターン112aを除去して、所望の凹凸形状の転写パターン120を有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレート100を得る(図7(f))。
また、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートは、上述のナノインプリントリソグラフィの技術を用いて製造することもできる(例えば、特許文献3)。
すなわち、図6における被転写基板211を、主面上にハードマスク層が設けられたテンプレート用の基板に置き換えれば、上記の図6(e)に示す工程の後に、図7(c)〜(f)に示す工程を施すことによって、親テンプレート(マスターテンプレート)から、凹凸形状が反転した転写パターンを有する複製テンプレート(レプリカテンプレート)を製造することができる。
特表2004−504718号公報 特開2002−93748号公報 特開2006−191089号公報 特開2008−290316号公報
上述のように、ナノインプリントリソグラフィにおいては、被転写基板に形成される樹脂パターンは、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの転写パターンとは凹凸形状が反転したパターンとなる(例えば、図6参照)。
例えば、被転写基板にホールパターン(凹型の孔状パターン)を形成したい場合には、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの転写パターンは、ピラーパターン(凸型の柱状パターン)になる。
そして、上記のようなピラーパターン(凸型の柱状パターン)を、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの転写パターンとして形成する場合には、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造に用いる電子線レジストは、ネガ型であることが好ましい。
ネガ型の電子線レジストを用いれば、ピラーパターンの部分にのみ電子線を照射すればよく、通常、ピラーパターンの総面積が基板全体に対して占める面積比率は50%以下であることから、ポジ型の電子線レジストを用いる場合よりも描画時間を短縮できるからである。
しかしながら、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造に用いることが可能な解像度や感度の要件を満たす電子線レジストは、ポジ型では存在するものの、ネガ型は実用に耐えるものが無いというのが現状である。
ここで、ポジ型のレジストパターンを用いつつも、そのパターンを反転させる方法として、レジストパターンの上にSOG(Spin On Glass)材料をスピンコートする方法や、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、蒸着法等によって反転層を形成し、前記反転層を前記レジストパターンの表面が露出するまで除去し、その後、前記レジストパターンを除去することにより、前記反転層による反転パターンを形成する方法が提案されている(特許文献4)。
しかしながら、上記の反転層の形成にSOGやCVD法を用いる場合は、通常、高温を必要とするため、レジストパターンが熱によって変形してしまい、所望の反転パターンが精度良く形成できないという問題がある。
例えば、一般的なポジ型の電子線レジストを構成する樹脂のガラス転移温度が、概ね100℃〜150℃程度であるのに対し、SOGを用いる場合の熱処理温度は概ね400℃程度であり、CVD法を用いる場合も通常200℃以上の基板加熱が必要とされる。
一方、上記の反転層の形成に、蒸着法やスパッタ法の方法を用いる場合は、形状追従性(段差被覆性、ステップカバレッジとも言う)に問題がある。
例えば、蒸着法やスパッタ法による成膜方法では、成膜する対象に凹凸形状等の段差がある場合、平坦部や凸部の角部には膜が形成され易いのに対し、凹部の角部には膜が形成され難いという傾向がある。
つまり、蒸着法やスパッタ法の成膜方法では、例えば、レジストパターンがアスペクト比の高いホールパターンの場合には、その底部(特に底部の端部)に膜が形成され難く、上面の平坦部や上面の角部にばかり膜が形成されることになる。
それゆえ、上記の反転層の形成に蒸着法やスパッタ法の方法を用いる場合は、レジストパターンの形状を忠実に追従した反転層を形成することはできず、したがって、所望の反転パターンを精度良く形成することはできない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの転写パターンの形成において、描画時間を短縮することができ、レジストパターンの変形を防ぎ、所望の反転パターンを精度良く形成することができるナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、種々研究した結果、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートとなる基板の主面上にハードマスク層を設け、その上にレジストパターンを形成し、少なくとも最下層の被覆膜を、原子層堆積法を用いて前記レジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で形成し、その後、レジストパターンの上面の前記被覆膜を除去してレジストパターンを露出させ、レジストパターンを除去した後に露出するハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成し、このハードマスクパターンをエッチングマスクに用いて基板をエッチングして所望の転写パターンを形成することにより、上記課題を解決できることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、基板の主面に凹凸形状の転写パターンを有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法であって、前記基板の主面上に設けられたハードマスク層の上に、レジストパターンを形成する工程と、原子層堆積法を用いて、前記レジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、前記レジストパターンの上面および側面、並びに、前記レジストパターンから露出する前記ハードマスク層の上面を覆う第1の被覆膜を形成する工程と、前記第1の被覆膜の上に、第2の被覆膜を形成する工程と、前記ハードマスク層の上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜の少なくとも一部を残しつつ、前記レジストパターンの上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜を除去して、前記レジストパターンを露出させる工程と、前記露出したレジストパターンを除去する工程と、前記レジストパターンを除去したことにより露出する部位の前記ハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成する工程と、前記ハードマスクパターンから露出する前記基板をエッチングして前記凹凸形状の転写パターンを形成する工程と、前記ハードマスクパターンを除去する工程と、を順に備え、前記第2の被覆膜を形成する工程が、SOG材料を塗布形成する工程であることを特徴とするナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、基板の主面に凹凸形状の転写パターンを有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法であって、前記基板の主面上に設けられたハードマスク層の上に、レジストパターンを形成する工程と、原子層堆積法を用いて、前記レジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、前記レジストパターンの上面および側面、並びに、前記レジストパターンから露出する前記ハードマスク層の上面を覆う第1の被覆膜を形成する工程と、前記第1の被覆膜の上に、第2の被覆膜を形成する工程と、前記ハードマスク層の上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜の少なくとも一部を残しつつ、前記レジストパターンの上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜を除去して、前記レジストパターンを露出させる工程と、前記露出したレジストパターンを除去する工程と、前記レジストパターンを除去したことにより露出する部位の前記ハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成する工程と、前記ハードマスクパターンから露出する前記基板をエッチングして前記凹凸形状の転写パターンを形成する工程と、前記ハードマスクパターンを除去する工程と、を順に備え、前記第2の被覆膜を形成する工程が、CVD法、蒸着法、スパッタ法のいずれかを用いた成膜工程であることを特徴とするナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記第1の被覆膜を形成する工程が、シリコンを含むガスと、酸素、窒素、フッ素のいずれか一種または複数種を含むガスとを、交互に供給する工程を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記第2の被覆膜が、シリコンを含む材料から構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法である。
本発明によれば、少なくとも最下層の被覆膜を、原子層堆積法を用いてレジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で形成し、この被覆膜を用いて前記レジストパターンとは凹凸が反転するパターンを形成することができるため、転写パターンの形成において、レジストパターンの変形を防ぎつつ、アスペクト比の高い形状に対しても形状追従性の高い反転パターンを得ることができる。
また、レジストパターンの反転パターンを得ることができることから、上述のピラーパターンのように、ネガ型のレジストに適した転写パターンに対しても、ポジ型のレジストを用いつつ、レジストの描画時間を短縮することができる。
それゆえ、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法によれば、描画時間を短くすることに伴う製造コストの低減を達成しつつ、所望の形状に精度良く形成された転写パターンを有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを製造することができる。
本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の一例を示す概略工程図である。 図1に続く本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の一例を示す概略工程図である。 原子層堆積法を用いて形成した被覆膜の一例についての説明図である。 本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の他の例を示す概略工程図である。 図4に続く本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の他の例を示す概略工程図である。 従来のナノインプリントリソグラフィの一例を示す概略工程図である。 従来のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の一例を示す概略工程図である。
以下、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の第1の実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
ここで、図1は、本発明の本実施形態(第1の実施形態)に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の前半の工程の一例を示す概略工程図であり、図2は、図1に続く工程の一例を示す概略工程図である。
本発明の本実施形態(第1の実施形態)に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法は、基板の主面に凹凸形状の転写パターンを有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法であって、前記基板の主面上に設けられたハードマスク層の上に、レジストパターンを形成する工程と、原子層堆積法を用いて、前記レジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、前記レジストパターンの上面および側面、並びに、前記レジストパターンから露出する前記ハードマスク層の上面を覆う被覆膜を形成する工程と、前記ハードマスク層の上面を覆う前記被覆膜を残しつつ、前記レジストパターンの上面の前記被覆膜を除去して、前記レジストパターンを露出させる工程と、前記露出したレジストパターンを除去する工程と、前記レジストパターンを除去したことにより露出する部位の前記ハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成する工程と、前記ハードマスクパターンから露出する前記基板をエッチングして前記凹凸形状の転写パターンを形成する工程と、前記ハードマスクパターンを除去する工程と、を順に備えるものである。
例えば、本実施形態の製造方法により、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10を得るには、まず、図1(a)に示すように、主面上にハードマスク層12が設けられた基板11を準備する。
基板11としては、ナノインプリントリソグラフィ用テンプレートに適用可能なものであれば用いることができるが、転写精度を得るために表面平坦性が高く、テンプレート製造工程の洗浄などに用いる洗浄液への耐性に優れたものが好ましく、一般的には、合成石英ガラス基板等が用いられる。
ハードマスク層12の材料としては、前記基板11とのエッチング選択比が十分にとれる材料であれば用いることができ、例えば、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)等の金属や、前記金属等の酸化物、あるいは窒化物等を用いることができる。
また、ハードマスク層12は異なる材料からなる2層以上の多層膜であっても良い。
上記の材料の中で、クロム系の材料は、石英ガラス基板のドライエッチングに用いるフッ素系ガスのプラズマに対して強い耐性をもち、またウェットエッチングが容易であり、好ましい材料である。
例えば、基板11として合成石英ガラス基板を用いる場合には、ハードマスク層12としてクロム(Cr)のスパッタ膜を用いることができ、その膜厚は、形成する転写パターンのサイズにもよるが、例えば、数nm〜10nm程度の範囲とすることができる。
次に、図1(b)に示すように、ハードマスク層12の上に、レジストパターン13を形成する。ここで、レジストパターン13を構成するレジストには、フォトマスク等に用いられる各種レジストを用いることも可能である。
しかしながら、ナノインプリントリソグラフィにおいて、従前のフォトマスクを用いたフォトリソグラフィよりもさらなる微細化に対応するためには、テンプレート10の転写パターンに係るレジストには、解像度が高い電子線レジストを用いる必要がある。また、製造コストの観点からは、描画時間の増大を抑制するために、ある程度の感度を有するレジストを用いる必要がある。
本発明においては、上記のような要求を満たすレジストとして、例えば、日本ゼオン社のポジ型電子線レジストZEP520Aを用いることができる。
次に、図1(c)および図1(d)に示すように、原子層堆積法を用いて、前記レジストパターン13を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、レジストパターン13の上面および側面、並びに、レジストパターン13から露出するハードマスク層12の上面を覆う被覆膜14を形成し、その後、図2(e)に示すように、ハードマスク層12の上面を覆う被覆膜14を残しつつ、レジストパターン13の上面の被覆膜14を除去して、レジストパターン13を露出させる。
上記のレジストパターン13の上面の被覆膜14を除去する方法には、被覆膜14を構成する材料を除去可能なエッチングガスによるドライエッチングを用いることができる。例えば、被覆膜14を構成する材料がシリコン(Si)を含むものであれば、フッ素系(CF4、CHF3、C26等)のガス、あるいはこれらの混合ガスをエッチングガスに用いることができる。
ここで、前記原子層堆積法(ALD法:Atomic Layer Deposition法)は、金属あるいはシリコンを含む原料ガスと酸素やフッ素等を含む反応ガスの2種類のガスを交互に用いて、基板上に原子層単位で薄膜を形成する技術であり、金属あるいはシリコンを含むガスの供給、余剰ガスの排除、酸素等を含むガスの供給、余剰ガスの排除、の4工程を1サイクルとして、これを複数回繰り返して所望の厚さの膜を形成する成膜技術である。
例えば、基板上にSiO2膜を形成する場合には、シリコンを含む原料ガスと、酸素を含む反応ガスが交互に用いられる。同様に、シリコンを含む原料ガスと窒素を含む反応ガスを用いて、基板上にSiN膜を形成することもできる。
また、反応ガスには複数種の元素を含むガスを用いても良い。例えば、シリコンを含む原料ガスと、酸素および窒素を含む反応ガスを用いて、基板上にSiON膜を形成することや、シリコンを含む原料ガスと、酸素およびフッ素を含む反応ガスを用いて、基板上にSiOF膜を形成することもできる。
上記のように、原子層堆積法は原子層単位で薄膜を形成することができるため、高い形状追従性を有しており、また、一般的なCVD(Chemical Vapor Deposition)法に比べて、低温(例えば室温)で成膜することも可能である。
それゆえ、本発明のように、前記被覆膜14の形成に上記の原子層堆積法を用いれば、高い形状追従性を満たしながら、レジストパターン13を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、被覆膜14を形成することができる。
例えば、本発明において、レジストパターン13を形成するレジストに上記の日本ゼオン社のポジ型電子線レジストZEP520Aを用いる場合、そのガラス転移温度は105℃であることから、成膜時の基板温度を105℃未満(例えば、20℃〜100℃程度の範囲)で被覆膜14を形成すればよい。このような温度範囲であれば、レジストパターンが熱によって変形することを防止できるからである。
また、本発明のように、被覆膜14の形成に上記の原子層堆積法を用いれば、高い形状追従性で、レジストパターン13の上面および側面、並びに、前記レジストパターン13から露出する前記ハードマスク層12の上面を覆う被覆膜14を形成することができる。
上述のように、蒸着法やスパッタ法の成膜方法では、例えば、レジストパターンがアスペクト比の高いホールパターンの場合には、その底部(特に底部の端部)に膜は形成され難く、上面の平坦部や上面の角部にばかり膜が形成されてしまい、レジストパターンの形状を忠実に追従した反転層を形成することはできず、したがって、所望の反転パターンを精度良く形成することはできないという問題がある。
一方、原子層堆積法であれば、例えば、アスペクト比が2000対1の凹凸形状であっても、その上面、側面、および底面に均一な成膜が可能である。一般に、半導体関連のリソグラフィに用いられる電子線レジストのアスペクト比は3対1程度であることから、本発明のように、前記被覆膜14の形成に上記の原子層堆積法を用いれば、図1(c)に示すように、レジストパターン13の形状に十分に追従した均一な被覆膜14を形成することができる。したがって、本発明によれば、レジストパターン13の反転パターンを精度良く形成することができる。
ここで、上記のように、原子層堆積法は原子層単位で薄膜を形成することができるため、形状追従性に加えて膜厚制御性も高いという傾向がある。
すなわち、本発明のように被覆膜14の形成に原子層堆積法を用いる場合、レジストパターン13の上面および側面、並びに、レジストパターン13から露出するハードマスク層12の上面に形成される被覆膜14は、どの部位も同じ成膜速度で膜厚が増加していく傾向がある。
それゆえ、本発明においては、図1(d)に示すように、レジストパターンの上面に形成される被覆膜14の厚み(T)は、レジストパターン13の底側の開口寸法(W)の1/2以上の値であることが好ましい。
上記の理由について、図3を用いて説明する。
図3は、原子層堆積法を用いて形成した被覆膜の一例についての説明図である。
原子層堆積法を用いて形成した被覆膜が、上述のように、等方向に成膜されるとすると、例えば、図3(a)に示すように、レジストパターン13の上面に形成される被覆膜14の厚み(T)が、レジストパターン13の底側の開口寸法(W)の1/2未満の値である場合、レジストパターン13の側面に形成される被覆膜14の厚みもTと同じ値になり、レジストパターン13の開口内のハードマスク層12の上面に形成される被覆膜14の中央部の厚みもTと同じ値になる。
そして、図3(b)に示すように、被覆膜14の形成後に、ドライエッチングによって、レジストパターン13の上面の被覆膜14を除去して、レジストパターン13の上面を露出させようとすると、上記のように、レジストパターン13の上面に形成される被覆膜14の厚みと、レジストパターン13の開口内のハードマスク層12の上面に形成される被覆膜14の中央部の厚みが、同じ厚み(T)であるため、レジストパターン13の開口内のハードマスク層12の中央部も露出してしまうことになる。
すなわち、望まない部分のハードマスク層12も露出してしまうことになり、所望のパターン(レジストパターン13の反転パターン)を得ることはできないことになる。
一方、レジストパターンの上面に形成される被覆膜14の厚み(T)が、レジストパターン13の底側の開口寸法(W)の1/2以上の値であれば、前記レジストパターン13の開口は、レジストパターン13の開口において対向する2つの側壁のそれぞれから成長する被覆膜14で埋め尽くされることになるため、被覆膜14の形成後に、ドライエッチングによって、レジストパターン13の上面の被覆膜14を除去して、レジストパターン13の上面を露出させても、レジストパターン13の開口内のハードマスク層12の中央部は露出しないことになる。
すなわち、原子層堆積法を用いて凹状のレジストパターンを被覆膜で埋め尽くしたい場合には、原則、前記レジストパターンの凹部の深さによらず、レジストパターンの凹部の開口寸法によって、最適な被覆膜14の膜厚が決定される。
ここで、被覆膜14の膜厚(T)は、より薄い方が好ましい。原子層堆積法による成膜時間を短くできるからである。また、被覆膜14の膜厚(T)は、より薄い方が、その後の工程、すなわち、レジストパターン13の上面の被覆膜14を除去して、レジストパターン13の上面を露出させる工程に係る時間を短くすることができる。
なお、本発明においては、レジストパターン13の上面および側面、並びに、レジストパターン13から露出するハードマスク層12の上面に被覆膜14を形成した後に、レジストパターン13の上面に形成される被覆膜14を、表面研磨によって除去して、レジストパターン13を露出させてもよい。
この場合は、被覆膜14の除去にドライエッチングを用いていないため、レジストパターン13の上面よりも高い位置にある被覆膜14が研磨により除去されても、レジストパターン13の上面よりも低い位置にある被覆膜14は残留することになり、それゆえ、レジストパターン13の開口内のハードマスク層12は、中央部も含めて露出しないことになる。
上記の表面研磨には、例えば、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)等を用いることができる。
また、本発明においては、レジストパターン13の上面および側面、並びに、レジストパターン13から露出するハードマスク層12の上面に被覆膜14を形成した後に、被覆膜14の上層部分を表面研磨によって除去し、その後、ドライエッチングにより、レジストパターンの上面に残留している被覆膜14を除去して、レジストパターン13を露出させてもよい。
例えば、図3(a)に示す被覆膜14の表面段差(中央の凹部)を、表面研磨によって除去することで表面を平坦化し、その後、ドライエッチングにより、レジストパターン13の上面に残留している被覆膜14を除去して、レジストパターン13を露出させてもよい。
この場合は、表面研磨によってレジストパターン13の上面に残留する被覆膜14の厚みが、レジストパターン13の開口内のハードマスク層12の上面の被覆膜14の中央部の厚みよりも薄くなるため、その後のドライエッチングにより、レジストパターン13の上面に残留している被覆膜14が除去されても、レジストパターン13の開口内のハードマスク層12の上面の被覆膜14は残留することになり、それゆえ、レジストパターン13の開口内のハードマスク層12は、中央部も含めて露出しないことになる。
次に、図2(f)に示すように、前記露出したレジストパターン13を除去する。レジストパターン13を除去する方法には、例えば、酸素ガスを用いたドライエッチングを用いることができる。
この工程により、ハードマスク層12の上には、被覆膜14で構成される反転パターンが残ることになる。
次に、図2(g)に示すように、レジストパターン13を除去したことにより露出する部位のハードマスク層12をエッチングしてハードマスクパターン12aを形成する。
例えば、基板11が合成石英ガラス基板、ハードマスク層12がクロム(Cr)を含む膜、被覆膜14が酸化シリコン(SiO2)の場合には、塩素系のガスを用いたドライエッチングにより、ハードマスクパターン12aを形成することができる。
次に、図2(h)に示すように、ハードマスクパターン12aから露出する基板11をエッチングして凹凸形状の転写パターン20を形成する。
例えば、基板11が合成石英ガラス基板であって、ハードマスク層12がクロム(Cr)を含む膜の場合には、フッ素系(CF4、CHF3、C26等)のガス、あるいはこれらの混合ガスを用いたドライエッチングにより、凹凸形状の転写パターン20を形成することができる。
ここで、被覆膜14が酸化シリコン(SiO2)の場合には、このフッ素系のガスによる基板11のエッチング工程で、被覆膜14も除去することが可能である。
なお、被覆膜14がシリコン系の材料以外で構成されている場合には、被覆膜14の除去は、上記のハードマスクパターン12aを形成した後に行ってもよく、また、凹凸形状の転写パターン20を形成した後に行ってもよい。
最後に、図2(i)に示すように、ハードマスクパターン12aを除去して、基板11の主面に凹凸形状の転写パターン20を有する本発明のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10を得る。
ハードマスクパターン12aを除去する方法は、ドライエッチングの他に、ウェットエッチングであってもよい。例えば、ハードマスク層12がクロム(Cr)を含む膜の場合には、硝酸第2セリウムアンモニウム水溶液によるウェットエッチングでハードマスクパターン12aを除去することができる。
上述のように、本発明によれば、原子層堆積法を用いてレジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で被覆膜を形成し、この被覆膜を用いて前記レジストパターンとは凹凸が反転するパターンを形成することができるため、転写パターンの形成において、レジストパターンの変形を防ぎつつ、アスペクト比の高い形状に対しても形状追従性の高い反転パターンを得ることができる。
また、上述のピラーパターンのように、ネガ型のレジストに適した転写パターンに対しても、ポジ型のレジストを用いつつ、レジストの描画時間を短縮することができる。
それゆえ、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法によれば、描画時間を短くすることに伴う製造コストの低減を達成しつつ、所望の形状に精度良く形成された転写パターンを有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレートを製造することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の第2の実施形態について、図4および図5を用いて説明する。
ここで、図4は、本発明の本実施形態(第2の実施形態)に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法の前半の工程の一例を示す概略工程図であり、図5は、図4に続く工程の一例を示す概略工程図である。
本発明の本実施形態(第2の実施形態)に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法は、基板の主面に凹凸形状の転写パターンを有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法であって、前記基板の主面上に設けられたハードマスク層の上に、レジストパターンを形成する工程と、原子層堆積法を用いて、前記レジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、前記レジストパターンの上面および側面、並びに、前記レジストパターンから露出する前記ハードマスク層の上面を覆う第1の被覆膜を形成する工程と、前記第1の被覆膜の上に、第2の被覆膜を形成する工程と、前記ハードマスク層の上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜の少なくとも一部を残しつつ、前記レジストパターンの上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜を除去して、前記レジストパターンを露出させる工程と、前記露出したレジストパターンを除去する工程と、前記レジストパターンを除去したことにより露出する部位の前記ハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成する工程と、前記ハードマスクパターンから露出する前記基板をエッチングして前記凹凸の転写パターンを形成する工程と、前記ハードマスクパターンを除去する工程と、を順に備えるものである。
上述の第1の実施形態では、原子層堆積法を用いて、レジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、前記レジストパターンの反転パターンを構成する被覆膜の全てを形成したが、この第2の実施形態では、原子層堆積法を用いて、レジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、前記レジストパターンの反転パターンの一部を構成する第1の被覆膜を形成するものの、前記反転パターンの残りの部分を構成する第2の被覆膜については、前記第1の被覆膜を形成する方法とは異なる方法、または、条件で形成する。
上述のように、原子層堆積法は、低温での成膜が可能であり、高い形状追従性と膜厚制御性を有しているが、被覆膜の膜厚を厚くしたい場合には成膜に時間がかかるという短所がある。
そこで、本実施形態においては、まず、第1の被覆膜を、原子層堆積法を用いて低温で形成し、その後、第2の被覆膜を、他の方法、例えば、SOG材料を塗布形成する方法や、CVD法等を用いて形成することにより、レジストパターンの変形を防止し、高い形状追従性でレジストパターンの反転パターンを得ることを可能にしつつ、上記の成膜時間がかかるという短所を改善している。
例えば、図4(a)から図4(c)に示すように、本実施形態においても、主面上にハードマスク層12が設けられた基板11を準備し(図4(a))、ハードマスク層12の上に、レジストパターン13を形成し(図4(b))、原子層堆積法を用いて、前記レジストパターン13を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、レジストパターン13の上面および側面、並びに、レジストパターン13から露出するハードマスク層12の上面を覆う被覆膜(第1の被覆膜15)を形成するまでは(図4(c))、上述の第1の実施形態と同じ工程である。
ただし、本実施形態においては、図4(d)から図5(e)に示すように、その後、前記第1の被覆膜15の上に第2の被覆膜16を形成する工程と(図4(d))、ハードマスク層12の上面の第1の被覆膜15および第2の被覆膜16の少なくとも一部を残しつつ、レジストパターン13の上面の第1の被覆膜15および第2の被覆膜16を除去して、前記レジストパターン13を露出させる工程と(図5(e))、を備える点で、上述の第1の実施形態と相違する。
ここで、レジストパターン13の形状は、先に形成された第1の被覆膜15によって既に精度良く転写されているため、その後の第2の被覆膜16の形成には、高温を必要とする成膜方法、例えば、SOG材料を塗布形成する方法や、CVD法等を用いることもできる。
より詳しく説明すると、図4(c)に示すように、レジストパターン13は第1の被覆膜15によって高い形状追従性で被覆されるため、その後、例え、レジストパターン13を構成する樹脂のガラス転移温度よりも高い温度で、第2の被覆膜16が形成されても、第1の被覆膜15が変形しない限りレジストパターン13の形状は保たれることになる。
また、上記のようにレジストパターン13の形状は、先に形成された第1の被覆膜15によって既に精度良く転写されているため、その後の第2の被覆膜16の形成には、原子層堆積法に比べて形状追従性が劣る成膜方法、例えば、蒸着法、スパッタ法等を用いることもできる。
より詳しく説明すると、例えば、レジストパターン13がアスペクト比の高いホールパターンのような場合であっても、原子層堆積法による第1の被覆膜15が高い形状追従性で、その底部(特に底部の端部)までも被覆するため、その後、蒸着法やスパッタ法で形成される第2の被覆膜16が、例え、先の第1の被覆膜15との間に隙間を形成したとしても、第1の被覆膜15が、ハードマスクパターン12aを形成する工程が完了するまでの間存在していれば、レジストパターン13の形状は保たれることになる。
また、本実施形態において、第2の被覆膜16の形成には原子層堆積法を用いてもよい。この場合、例えば、第1の被覆膜15とは異なる温度、例えば、より高温の条件で第2の被覆膜16を形成してもよく、また、第1の被覆膜15とは異なる元素を含むガスを用いて第2の被覆膜16を形成しても良い。
上記のように成膜条件や材料を変えることにより、第2の被覆膜16の成膜速度を第1の被覆膜15よりも速くすること等が可能となるからである。
なお、第2の被覆膜16を構成する材料は、用途に応じて適宜選択可能であるが、第1の被覆膜15を構成する材料と同じ材料系であることが、工程を簡略化できる点で、好ましい。すなわち、第1の被覆膜15の除去と第2の被覆膜16の除去に同じエッチング条件を用いることができ、本発明に係る製造方法の工程を簡略化できるからである。
例えば、ハードマスク層12がクロム(Cr)を含む膜の場合には、第1の被覆膜15を構成する材料と第2の被覆膜16を構成する材料は、共にシリコンを含む材料から構成されていることが好ましい。フッ素系(CF4、CHF3、C26等)のガス、あるいはこれらの混合ガスを用いたドライエッチングにより、第1の被覆膜15の除去と第2の被覆膜16の除去を同一工程で行えるからである。
上記のような方法を用いて第2の被覆膜16を形成し(図4(d))、次いで、ハードマスク層12の上面の第1の被覆膜15および第2の被覆膜16の少なくとも一部を残しつつ、レジストパターン13の上面の第1の被覆膜15および第2の被覆膜16を除去して前記レジストパターン13を露出させた後は(図5(e))、上述の第1の実施形態と同様の工程を施すことにより、本発明のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10を得ることができる。
例えば、前記露出したレジストパターン13を、酸素ガスを用いたドライエッチングで除去し(図5(f))、レジストパターン13を除去したことにより露出する部位の前記ハードマスク層12をエッチングしてハードマスクパターン12aを形成し(図5(g))、さらに、ハードマスクパターン12aから露出する基板11をエッチングして転写パターン20となる部分を形成し(図5(h))、最後に、ハードマスクパターン12aを除去して、基板11の主面に凹凸形状の転写パターン20を有する本発明のナノインプリントリソグラフィ用テンプレート10を得る(図5(i))。
なお、本実施形態においても、上述の第1の実施形態と同様に、第1の被覆膜15の上に第2の被覆膜16を形成した後に、レジストパターン13の上面に形成される第1の被覆膜15および第2の被覆膜16を、表面研磨によって除去して、レジストパターン13を露出させてもよい。
また、同様に、第1の被覆膜15の上に第2の被覆膜16を形成した後に、第2の被覆膜16の上層部分を表面研磨によって除去することで表面を平坦化し、その後、ドライエッチングにより、レジストパターンの上面に残留している第1の被覆膜15および第2の被覆膜16を除去して、レジストパターン13を露出させてもよい。
以上説明したように、本発明の本実施形態(第2の実施形態)に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法によれば、レジストパターンの変形を防止し、高い形状追従性でレジストパターンの反転パターンを得ることを可能にしつつ、反転パターンを形成する被覆膜(第1の被服膜と第2の被服膜)の成膜時間を短縮することができる。
なお、上述においては、レジストパターン13の上に形成される被覆膜として、第1の被覆膜15と第2の被覆膜16が形成される形態について説明したが、本発明においては、前記被覆膜は2層に限定されず、前記第2の被覆膜16の上にさらに被覆膜を有するような3層以上の多層膜構造であってもよい。
以上、本発明に係るナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法についてそれぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
10・・・ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート
11・・・基板
12・・・ハードマスク層
12a・・・ハードマスクパターン
13・・・レジストパターン
14・・・被覆膜
15・・・第1の被覆膜
16・・・第2の被覆膜
20・・・転写パターン
100・・・ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート
111・・・基板
112・・・ハードマスク層
112a・・・ハードマスクパターン
113・・・レジストパターン
120・・・転写パターン
211・・・被転写基板
212・・・樹脂
212a、212b・・・樹脂パターン
230・・・紫外線
240・・・反応性イオン

Claims (4)

  1. 基板の主面に凹凸形状の転写パターンを有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法であって、
    前記基板の主面上に設けられたハードマスク層の上に、レジストパターンを形成する工程と、
    原子層堆積法を用いて、前記レジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、前記レジストパターンの上面および側面、並びに、前記レジストパターンから露出する前記ハードマスク層の上面を覆う第1の被覆膜を形成する工程と、
    前記第1の被覆膜の上に、第2の被覆膜を形成する工程と、
    前記ハードマスク層の上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜の少なくとも一部を残しつつ、前記レジストパターンの上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜を除去して、前記レジストパターンを露出させる工程と、
    前記露出したレジストパターンを除去する工程と、
    前記レジストパターンを除去したことにより露出する部位の前記ハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成する工程と、
    前記ハードマスクパターンから露出する前記基板をエッチングして前記凹凸形状の転写パターンを形成する工程と、
    前記ハードマスクパターンを除去する工程と、
    を順に備え
    前記第2の被覆膜を形成する工程が、SOG材料を塗布形成する工程であることを特徴とするナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法。
  2. 基板の主面に凹凸形状の転写パターンを有するナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法であって、
    前記基板の主面上に設けられたハードマスク層の上に、レジストパターンを形成する工程と、
    原子層堆積法を用いて、前記レジストパターンを構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い温度で、前記レジストパターンの上面および側面、並びに、前記レジストパターンから露出する前記ハードマスク層の上面を覆う第1の被覆膜を形成する工程と、
    前記第1の被覆膜の上に、第2の被覆膜を形成する工程と、
    前記ハードマスク層の上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜の少なくとも一部を残しつつ、前記レジストパターンの上面の前記第1の被覆膜および前記第2の被覆膜を除去して、前記レジストパターンを露出させる工程と、
    前記露出したレジストパターンを除去する工程と、
    前記レジストパターンを除去したことにより露出する部位の前記ハードマスク層をエッチングしてハードマスクパターンを形成する工程と、
    前記ハードマスクパターンから露出する前記基板をエッチングして前記凹凸形状の転写パターンを形成する工程と、
    前記ハードマスクパターンを除去する工程と、
    を順に備え、
    前記第2の被覆膜を形成する工程が、CVD法、蒸着法、スパッタ法のいずれかを用いた成膜工程であることを特徴とするナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法。
  3. 前記第1の被覆膜を形成する工程が、シリコンを含むガスと、酸素、窒素、フッ素のいずれか一種または複数種を含むガスとを、交互に供給する工程を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法。
  4. 前記第2の被覆膜が、シリコンを含む材料から構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のナノインプリントリソグラフィ用テンプレートの製造方法。
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