JP7310059B2 - 傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置、及び冷却材の充填方法 - Google Patents

傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置、及び冷却材の充填方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7310059B2
JP7310059B2 JP2022536024A JP2022536024A JP7310059B2 JP 7310059 B2 JP7310059 B2 JP 7310059B2 JP 2022536024 A JP2022536024 A JP 2022536024A JP 2022536024 A JP2022536024 A JP 2022536024A JP 7310059 B2 JP7310059 B2 JP 7310059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coolant
hollow
engine valve
metallic sodium
hollow portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022536024A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022013951A1 (ja
Inventor
勇介 籠橋
併 稲福
安彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oozx Inc
Original Assignee
Fuji Oozx Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Oozx Inc filed Critical Fuji Oozx Inc
Publication of JPWO2022013951A1 publication Critical patent/JPWO2022013951A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7310059B2 publication Critical patent/JP7310059B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/12Cooling of valves
    • F01L3/14Cooling of valves by means of a liquid or solid coolant, e.g. sodium, in a closed chamber in a valve
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/24Safety means or accessories, not provided for in preceding sub- groups of this group
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P3/00Liquid cooling
    • F01P3/12Arrangements for cooling other engine or machine parts
    • F01P3/14Arrangements for cooling other engine or machine parts for cooling intake or exhaust valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)

Description

本発明は、傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置、及び冷却材の充填方法に関する。
従来、自動車や船舶などのエンジンの燃焼室に吸気ガスを流入させ、排気ガスを排出させるためのエンジンバルブには、バルブ本体の軸部及び傘部を中空にした中空部に、金属ナトリウムなどの冷却材を封入した傘中空エンジンバルブ(以下、単にエンジンバルブともいう)がある。
また、このようなエンジンバルブには、冷却材の他に、冷却材の酸化防止、及び中空部内を負圧にするためのガス吸着剤であるゲッタ材(例えば、粒状のチタン材)が添加されるものがある(特許文献1参照)。
図7に示すように、特許文献1に記載のようなエンジンバルブ200の中空部205に金属ナトリウムNを充填する工程においては、ゲッタ材G投入後、棒状の金属ナトリウムNを軸部201の上部の開口部204から中空部205に押圧ロッドRにより押込んで、金属ナトリウムNの下端部を高周波誘導加熱装置Hにより加熱された傘状の中空部205の内底面203に押付ける。これにより、押付けられた部分から金属ナトリウムNは融解し、中空部205内に充填される。
特許5843991号公報
しかしながら、この工程において、高周波誘導加熱装置Hによって内底面203が加熱される際、内底面203上にあるゲッタ材Gも加熱されてしまうため、ゲッタ材Gへの熱の影響が懸念される。また、押込まれた金属ナトリウムNと内底面203との間にゲッタ材Gが介在してしまう場合には、金属ナトリウムNは内底面203に直接接触しないため、伝熱が効率的に行われず、金属ナトリウムNの融解態様にバラツキが生じることがある。その結果、金属ナトリウムNの充填を確実に行うことができない虞があるだけでなく、中空部205内への金属ナトリウムNの充填工程を複数回必要とすることから、充填作業効率の低下を招くとともに、金属ナトリウムNを中空部205内に充填させるための設備が大型化し、コスト上昇の原因にもなる。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、金属ナトリウムなどの冷却材をエンジンバルブの中空部に確実かつ効率よく充填することができる冷却材充填装置、及び冷却材の充填方法を提供することである。
(1)本発明の第1の態様によれば、軸部及び前記軸部の一端に傘状に拡径する傘部の内部に中空の中空部を有する傘中空エンジンバルブにおける前記軸部の他端の開口から前記中空部へゲッタ材を投入可能かつ、冷却材を充填可能な冷却材充填装置であって、前記傘中空エンジンバルブを軸方向へ所定角度傾かせるバルブ傾斜手段と、棒状の前記冷却材を一時的に保持可能な筒状のホルダを有する冷却材ガイド手段と、前記ホルダに一時的に保持された前記冷却材を、前記中空部内に押込むことが可能な棒状の押込み棒を有する冷却材押込み手段と、前記傘部の底部の中心部を前記冷却材の融点よりも高い温度まで加熱可能であって、前記中空部内に押込まれて前記底部に接触した前記冷却材を融解可能な部分加熱手段と、を備える。
上記(1)の構成によれば、中空部内に投入された粉状又は粒状のゲッタ材を、中空部の傘中空部の端に寄せるとともに、傘部の底部の中心部のみを加熱することができるため、ゲッタ材は加熱され難く、ゲッタ材への熱の影響を防ぐことができる。また、冷却材を中空部内に押込んだ際、ゲッタ材を介することなく、冷却材が直接傘部の底部に接触するため、冷却材を効率よく融解させることができる。
(2)本発明の第2の態様によれば上記第1の態様において、前記冷却材ガイド手段は、前記押込み棒によって前記中空部に押込まれた前記中空部の深さよりも長い前記冷却材の下端部が前記中空部内の前記底部に接触した際に、前記冷却材の前記開口から突出した部分を周囲から覆う筒状の軸端ガイドを、前記ホルダの下方に設ける。
上記(2)の構成によれば、冷却材を押込み棒によって中空部に押込む際、冷却材の開口から突出した部分が軸端ガイドによって覆われるため、冷却材への押圧による撓みを防止して、冷却材を破損させることなく、確実に押込むことができる。また、中空部内への金属ナトリウムの充填工程を1回で完了させることができ、充填作業効率の向上を図るととともに、金属ナトリウムを中空部内に充填させるための設備を小型化することができ、コストの抑制を図ることができる。
(3)本発明の第3の態様によれば上記第1の態様又は第2の態様において、前記所定角度傾いた前記傘中空エンジンバルブを振動させることが可能なバルブ振動手段を備える。
上記(3)の構成によれば、中空部内に投入されたゲッタ材をより確実に中空部の傘中空部の端に寄せることができる。
(4)本発明の第4の態様によれば、軸部及び前記軸部の一端に傘状に拡径する傘部の内部に中空の中空部を有する傘中空エンジンバルブにおける前記軸部の他端の開口から前記中空部へ冷却材を充填可能な冷却材の充填方法であって、前記傘中空エンジンバルブを斜めに傾けることにより、前記中空部内に投入されたゲッタ材を前記中空部の端に寄せる片寄せ工程と、棒状の前記冷却材を前記開口から前記中空部内に押込む冷却材押圧工程と、前記傘部の中心部を前記冷却材の融点よりも高い温度まで加熱することにより、前記中空部内に押込まれて前記底部に接触した前記冷却材を融解させる融解工程と、を実行する。
上記(4)の方法によれば、ゲッタ材は加熱され難く、ゲッタ材Gへの熱の影響を防ぐことができる。また、冷却材を中空部内に押込んだ際、ゲッタ材を介することなく、冷却材が直接傘部の底部に接触するため、冷却材を効率よく融解することができる。
本発明によれば、傘中空エンジンバルブを冷却するための冷却材を、傘中空エンジンバルブの中空部に確実かつ効率よく充填することができる。
本実施形態の冷却材充填装置によって冷却材が充填されるエンジンバルブにおける(a)冷却材導入後(傾斜状態)、(b)冷却材充填後(垂直状態)の縦断面図である。 同じく冷却材充填装置の側面図である。 同じく冷却材充填装置の部分拡大側面図、及びエンジンバルブの底部の下方斜視図である。 同じく冷却材充填装置におけるコイル部の(a)側面図、(b)平面図、及び(c)IV-IV断面図である。 同じく冷却材充填装置における金属ナトリウム成形手段の縦断面図、及び金属ナトリウムガイド手段の側面図である。 同じく冷却材充填装置において冷却材の充填に係る各工程のフロー図である。 従来の冷却材充填装置によって冷却材が充填される状態のエンジンバルブの縦断面図である。
(本実施形態)
以下、図1~6を参照し、発明の一実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は例示であり、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。なお、傘中空エンジンバルブ100の方向については図1(b)の方向(上下左右)を基準とし、冷却材充填装置1の方向については図2の方向(上下左右)を基準として説明する。
(傘中空エンジンバルブ100)
図1に示すように、傘中空エンジンバルブ(以下、単にエンジンバルブという)100は、丸棒状に成形された軸部101と、軸部101の下端部に同心状かつ傘状に拡径した傘部102とを備え、傘部102は下部に円板状の底部103を有する。底部103は、中空部105の内側の内底面103a及び外側の外底面103bを有する。
エンジンバルブ100の内部に成形された中空部105は、軸部101の上部に設けた開口部104によって上部が開放されるとともに、軸部101内に形成された軸中空部105aと、傘部102内に形成された傘中空部105bとが一体的な空間をなすようにして形成される。
本実施形態で示すエンジンバルブ100は、円柱状の特殊鋼に対する熱間鍛造加工、冷間鍛造加工、又は絞り上げ加工などの複数の成形加工により上記のように成形された半完成品である。エンジンバルブ100は、開口部104から棒状の冷却材である金属ナトリウムNを中空部105内へ充填できるようになっている。
また、図1(a)に示すように、本実施形態においてエンジンバルブ100の中空部105に充填される融解前の金属ナトリウムNは、図1(b)に示すような十分な量が中空部105内に充填されるように、エンジンバルブ100の中空部105の深さ(軸中空部105aの上端部から内底面103aまでの長さ)よりも長いものが用いられる。そのため、金属ナトリウムNは、中空部105に押込まれる際、開口部104から例えば15mmほど上方に突出する(以下、突出する部分を突出部N1という)。
以下に説明する冷却材充填装置1は、エンジンバルブ100の中空部105の深さよりも長い金属ナトリウムNを、中空部105内に適切に充填することができる。
エンジンバルブ100は、後述する工程で金属ナトリウムNの充填が完了した後に、軸部101の上端部に丸棒状の軸端部材(図示略)を摩擦圧接等により固着することで、開口部104を塞ぐことにより、金属ナトリウムNを中空部105内に封入することができる。
冷却材充填装置1の前工程設備には、ゲッタ材投入手段(図示略)が設けられる。ゲッタ材投入手段は、予め定められた規定量のゲッタ材G(図1等参照)をエンジンバルブ100の開口部104から中空部105へ投入する。
(冷却材充填装置1)
図2に示すように、冷却材充填装置1は、エンジンバルブ100の中空部105内へ向けて不活性ガスを噴出可能な不活性ガス供給手段10と、エンジンバルブ100の重量を計測する重量計測手段20と、エンジンバルブ100内に充填された金属ナトリウムNの量の適否を判断可能な規定量判断手段30と、軸方向が垂直状態のエンジンバルブ100を傾斜状態へ傾かせるバルブ傾斜手段40と、傾斜状態のエンジンバルブ100に振動を付与可能なバルブ振動手段46と、傘部102の底部103の所定範囲を加熱可能なバルブ加熱手段50と、金属ナトリウムNを棒状に成形可能な金属ナトリウム成形手段60と、棒状に成形された金属ナトリウムNを保持して、エンジンバルブ100の中空部105内へ導入可能な金属ナトリウムガイド手段70と、金属ナトリウムガイド手段70によって保持された金属ナトリウムNを中空部105へ押込み可能な金属ナトリウム押込み手段80と、中空部105に金属ナトリウムNが充填されたか否かを判断可能な充填判断手段90とを含んで構成さる。これらの構成手段(判断手段や計測手段の一部を除く)は、直接又は支持体等を介して固定板2の上面にボルト締めや溶接等により固定される。
以下の説明において、冷却材充填装置1における上記各構成手段について、動力や制御等の詳細な説明がない場合には、各構成手段の駆動手段(図示略)は適宜制御部(図示略)に電気的に接続され、適所に配置されたセンサからの検知信号等に基づいて、適切に作動するものとする。
(不活性ガス供給手段10)
図2に示すように、不活性ガス供給手段10は、供給管11aを介して不活性ガス源(図示略)に接続された中空管11と中空管11の下端に接続され上下方向を向く細長いノズル12とを有する。不活性ガスは、例えば窒素ガス等であって、不活性ガス源から中空管11及びノズル12を通って、ノズル12の下端から噴出するようになっている。中空管11は、上下方向に伸縮可能なエアシリンダ又はソレノイド等の昇降手段(図示略)に固定され、ノズル12の下端が、逆円錐台状のガイド部材13の内部に設けられたテーパ孔13aに案内されて、傘中空部105b内に位置する下限位置と、エンジンバルブ100の移動(搬送)の妨げとならない上限位置との間を上下動可能となっている。不活性ガス供給手段10は、中空管11が下限位置へ移動して、中空部105内に不活性ガスを噴出することによって中空部105内に不活性ガスを充満させることができるようになっている。
(重量計測手段20)
図2に示すように、重量計測手段20は、エンジンバルブ100の重量を計測可能な重量センサ(図示略)を内蔵して、固定板2に立設された基台5の上部に設けられる。重量計測手段20は、ゲッタ材G投入後から金属ナトリウムNの導入前までの工程設備の間の適宜の位置に配置され、金属ナトリウムNの導入前及び導入後のエンジンバルブ100の重量を計測する。重量計測手段20は、金属ナトリウムNの導入前のエンジンバルブ100の重量を、例えば、不活性ガスが供給された後や、前工程のゲッタ材Gの投入直後に計測する。また、重量計測手段20は、金属ナトリウムNの導入後のエンジンバルブ100の重量を、後述する金属ナトリウムNの充填完了後に計測する。
計測された重量情報は、規定量判断手段30の判断処理に用いられる。
(規定量判断手段30)
図2に示すように、規定量判断手段30は、重量計測手段20に電気的に接続され、重量計測手段20が計測した金属ナトリウムNの導入前後におけるエンジンバルブ100の重量差dを求めることにより、導入された金属ナトリウムNが規定量か否かを判断する。規定量判断手段30は、重量差d=規定量の場合は、正常と判断し、重量差d≠規定量の場合は、導入した金属ナトリウムNに過不足がある、すなわち、エラーと判断する。
製造ライン制御手段(図示略)は、規定量判断手段30が正常と判断した場合には、特別な制御は行わないが、規定量判断手段30がエラーと判断した場合には、不良品混入防止処理として、例えば、製造ラインを一時的に停止させたり、エラーと判断されたエンジンバルブ100を不良品として製造ライン外へ排出するように制御する。
(バルブ傾斜手段40)
図2に示すように、バルブ傾斜手段40は、エンジンバルブ100の軸部101を把持可能な把持アーム41と、把持アーム41を水平方向の回転軸5a周りに所定角度(例えば45度)傾かせることが可能な傾斜機構43とを有する。
把持アーム41は、モータ等の駆動手段(図示略)が設けられるアーム部41aと、アーム部41aの一端に、互いの対向面にゴム等の滑り止め部材が貼着された一対の細板状であって、駆動手段の作動によって対象物を水平方向から把持可能な把持部41bとを有する。
把持アーム41の他端には、振動モータであるバルブ振動手段46がボルト等によって固定されている。
傾斜機構43は、エアシリンダ又はソレノイド等によって上下方向に伸縮可能な伸縮手段43aと、左右方向に伸び逆へ字型に屈曲する平板状の回転リンク43bとを有する。回転リンク43bは、屈曲した部分が基台5の側面から水平方向に突出した回転軸5aによって回転可能に支持されるとともに、一端が伸縮手段43aの上端に回転可能に連結され、他端が把持アーム41の略中央に回転不能に連結される。
傾斜機構43は、伸縮手段43aが上下方向に伸縮することによって、把持アーム41を、図2の仮想線で示す水平位置と、実線で示す傾斜位置との間を往復移動させることが可能となっている。
バルブ傾斜手段40は、不活性ガスの供給後、重量が計測された軸方向が垂直状態のエンジンバルブ100の軸部101を把持アーム41によって把持し、傾斜機構43によって把持アーム41を所定角度(例えば45度)傾かせて傾斜位置に変位させることにより、エンジンバルブ100を所定角度傾かせて傾斜状態とすることができる。これにより、バルブ傾斜手段40は、傘中空部105b内のゲッタ材Gを傘中空部105bの片側に片寄せすることができる(図1(a)、図3(a)参照)。
バルブ振動手段46は、傾斜状態のエンジンバルブ100を、把持アーム41を介して振動させるができる。これにより、バルブ振動手段46は、エンジンバルブ100を傾斜状態にしただけでは片寄せすることができない傘中空部105b内のゲッタ材Gを、確実に片寄せすることができる。なお、バルブ振動手段46を、傾斜状態のエンジンバルブ100に接触させて直接振動を付与可能なように独立して設けるようにしてもよい。
また、バルブ振動手段46を振動モータの代わりに、打撃により振動を与える打撃装置(図示略)を採用してもよい。
(バルブ加熱手段50)
図2に示すように、バルブ加熱手段50は、高周波を用いた加熱装置であって、熱を出力するための加熱部51と、後述するコイル部53を所定の範囲で変動させる位置変動部55とを含んで構成される。
加熱部51は、交流電流を発生させる誘導加熱電源52と、交流電流により磁束を発生させるコイル部(部分加熱手段)53と、コイル部53の温度を制御するための温度制御部54とを有する。誘導加熱電源52は、後述する回転アーム55aに沿って配設される給電線(図示略)を介して交流電流をコイル部53に流すことができ、コイル部53で発生した磁束により、近接するエンジンバルブ100の底部103を加熱することができる(図3(a)参照)。温度制御部54は、図2に示すサーマルカメラ57により検知した底部103の中心部の温度が金属ナトリウムNの融点よりも高い所定の温度(例えば140℃~160℃)に達するまで、コイル部53に磁界を継続して発生させるように誘導加熱電源52を制御する。
図4に示すように、本実施形態のコイル部53(部分加熱手段)は、例えば銅材であって円環状でかつ内部に円環状の中空を有するベース53aと、ベース53a上面に設けられ円錐台状でかつ円環状の加熱集中部53bとを有する。コイル部53は、加熱集中部53bによって、磁束密度を高めることにより、誘導加熱する領域を局所的に集中することができる。
図2に示すように、位置変動部55は、所定方向に伸び一端にコイル部53が設けられる回転アーム55aと、回転アーム55aの他端を回転可能に支持する回転制御部55bとを有する。回転制御部55bは、モータ等の回転手段(図示略)を有し、回転アーム55aを介してコイル部53を、図2の仮想線で示す初期位置と実線で示す近接位置との間を往復移動させることが可能となっている。
図3(a)に示すように、コイル部53は、近接位置において、エンジンバルブ100と同一軸線上に位置するとともに、エンジンバルブ100の外底面103bに対向するように所定距離(数ミリ程度)離間して配設される。
加熱部51は、近接位置に移動したコイル部53により、傾斜状態のエンジンバルブ100における底部103の中心部のみ(例えば、棒状の金属ナトリウムNの直径よりも若干広い範囲、図3(a)、(b)に示す点領域e)を、所定の温度まで加熱することができる。これにより、傘中空部105bにおいて片寄せされたゲッタ材Gへの熱の影響を最小限に抑えるとともに、中空部105内に押込まれて(導入されて)内底面103aに接触した金属ナトリウムNを直接加熱することができる。
(金属ナトリウム成形手段60)
図2に示すように、金属ナトリウム成形手段60は、冷却材充填装置1の上部に配置され、図5に示すように、金属ナトリウムNを収容し、下部に下方へ暫時縮径するテーパ孔61aを有する上下方向のシリンダ61と、モータ又はソレノイド等の駆動手段(図示略)によってシリンダ61内を上下方向に移動可能なピストン62と、シリンダ61の下端部に設けられる上下方向の小径のノズル63と、モータ又はソレノイド等の駆動手段(図示略)によって水平方向へ移動可能であって、ノズル63から押出された棒状の金属ナトリウムNを適時に切断可能なエアグラインダ等のカッタ64とを備える。金属ナトリウム成形手段60は、シリンダ61内に収容した金属ナトリウムNを、ピストン62により上方から押圧することによって、ノズル63から金属ナトリウムNを棒状に搾り出し、カッタ64によって適切な長さに切断することができるようになっている。
(金属ナトリウムガイド手段70)
図2に示すように、金属ナトリウムガイド手段(冷却材ガイド手段)70は、金属ナトリウム成形手段60の下方に配置され、図5に示すように、金属ナトリウム成形手段60によって搾り出された棒状の金属ナトリウムNを上方から受け入れ、一時的に保持することができる透明の合成樹脂からなる筒状のホルダ71と、後述する金属ナトリウム押込み手段80によってホルダ71から押出された金属ナトリウムNをエンジンバルブ100の開口部104から中空部105に導入することができる軸端ガイド72と、ホルダ71と軸端ガイド72との間に配置され、ホルダ71に受け入れられた金属ナトリウムNの脱落を一時的に防止するためのストッパ74とを備える。
ホルダ71及び軸端ガイド72は、L型板状のベース板75の縦長部分に対して上下方向へスライド移動可能に設けられた矩形板状の可動板76にボルト等により固定される。また、ストッパ74は、ベース板75の横長部分に直接ボルト等により固定される。図2に示すように、ベース板75は、固定板2に立設された支持柱4の側面から突出した回転軸4aに回転不能に固定される。
図3(a)に示すように、軸端ガイド72は、上下方向の貫通孔73を有する筒状であって、後述する受け入れ位置にあるホルダ71の直下に、ホルダ71と所定の間隔(例えば10mm程度)離間するように設けられている(図5参照)。
図3(a)に示すように、軸端ガイド72の貫通孔73は、上部、中部、下部の径又は形状がそれぞれ異なっており、上部には上方へ拡径するテーパ孔73a、中部には金属ナトリウムNより若干大径のガイド孔73b、下部にはエンジンバルブ100の軸部101の上端部に嵌合可能な嵌合孔73cがそれぞれ設けられている。軸端ガイド72は、テーパ孔73aによって、ホルダ71から押出された金属ナトリウムNを受け、求心(軸心)方向に導くとともに、嵌合孔73cに嵌合したエンジンバルブ100の開口部104から確実に導入することができる。
また、軸端ガイド72は、ガイド孔73bを比較的長く(例えば、テーパ孔73a及び嵌合孔73cよりも長く)設定することにより、金属ナトリウムNが中空部105に押込まれた(導入された)際に、開口部104から突出する突出部N1の上端部の周囲を覆うことができるようになっている。
図5に示すように、ストッパ74は、ストッパ面(図示略)を有する板状のストッパ部74aとストッパ部74aがボルト等により固定されたソレノイド等の伸縮手段74bとを有する。ストッパ部74aは、ストッパ面がホルダ71の軸方向に直交する方向を向き、伸縮手段74bの作動により、図5の仮想線で示す閉塞位置と、実線で示す開放位置との間を往復移動可能となっており、ホルダ71の挿通孔71aの下端部を開閉可能となっている。
図2に示すように、ベース板75に固定されたホルダ71は、モータ等の駆動手段(図示略)に連結された回転軸4aの回転によりベース板75が回動することにより、軸方向が上下方向を向き、金属ナトリウム成形手段60によって棒状に成形された金属ナトリウムNを受け入れることができる受け入れ位置と、軸方向が斜め方向を向き(例えば45度に傾き)、ホルダ71の下端部が傾斜状態のエンジンバルブ100の上端部に近接するとともに、傾斜状態のエンジンバルブ100と同一軸線上に位置する導入準備位置との間を変位可能となっている。このとき、ホルダ71とともにベース板75に固定された軸端ガイド72及びストッパ74も互いの位置関係を維持した状態で変位する。
また、可動板76は、ベース板75又は可動板76のいずれか一方に設けられた上下方向の長孔(図示略)に、ベース板75又は可動板76のいずれか他方に設けられた抜け止めピン(図示略)を挿通させて、長孔内を摺動させることによって、ベース板75に対して、上下方向にスライド移動可能に固定されている。
可動板76に固定された軸端ガイド72は、斜め方向を向く導入準備位置において、ソレノイド等の駆動手段(図示略)により可動板76をスライド移動させることによって、傾斜状態のエンジンバルブ100における軸部101の上端部から離間する離間位置(図2参照)と、傾斜状態のエンジンバルブ100における軸部101の上端部に嵌合する嵌合位置(図3参照)との間を往復移動可能となっている。このとき、可動板76に固定されたホルダ71も互いの位置関係を維持した状態で往復移動する。
金属ナトリウムガイド手段70は、金属ナトリウム成形手段60により成形された棒状の金属ナトリウムNを、受け入れ位置のホルダ71により受け入れ、一時的に保持し(このときストッパ74のストッパ部74aは閉塞位置にある)、ホルダ71を導入準備位置に移動させるとともに、軸端ガイド72を離間位置から嵌合位置に移動させて、ストッパ74のストッパ部74aを開放位置に移動させることにより、金属ナトリウムNをエンジンバルブ100の中空部105へ導入(押込み)可能な導入準備状態とすることができる。
(金属ナトリウム押込み手段80)
図2に示すように、金属ナトリウム押込み手段(冷却材押込み手段)80は、金属ナトリウムガイド手段70の斜め上方に設けられ、SUS等の金属からなる棒状の押込み棒81と、押込み棒81を固定するロッドホルダ82と、モータ、ソレノイド、エアシリンダ又は油圧シリンダ等の押圧手段83とを有する。金属ナトリウム押込み手段80は、押込み棒81が先端に固定されたロッドホルダ82を、押圧手段83によって、傾斜状態のエンジンバルブ100の軸方向に沿って、下方に向かって所定の押圧力(例えば、100~300g程度)で押込み可能となっており、可動範囲は、押込み棒81を最も引き込む初期位置から最も押出す押込み位置の間となっている。
押込み棒81は、金属ナトリウムNを中空部105内へ十分に押込むことができるように、ホルダ71の上端部から軸端ガイド72の下端部までの長さよりも例えば15mmほど長く設定されている。
金属ナトリウム押込み手段80は、導入準備状態における金属ナトリウムガイド手段70のホルダ71内にある金属ナトリウムNを上方から押込み棒81によって押圧する。これにより、ホルダ71内に保持されている金属ナトリウムNをエンジンバルブ100の中空部105へ押込む(導入する)ことができる。このとき、傘中空部105bにおいてゲッタ材Gは片寄せされているため、押込まれた金属ナトリウムNの下端部は、内底面103aの中心部に直接接触する。
さらに、金属ナトリウム押込み手段80は、このときエンジンバルブ100の開口部104から突出した金属ナトリウムNの突出部N1の上端部を押込み棒81によって押圧する。このとき、内底面103aに接触している金属ナトリウムNは漸次融解し、金属ナトリウム押込み手段80は、押込み棒81を初期位置から押込み位置に移動させることにより、金属ナトリウムNを、エンジンバルブ100の中空部105において、開口部104から下向きに例えば15mmほど押込むことができる。
ここで、金属ナトリウム押込み手段80は、状況に応じて金属ナトリウムNへの押圧力を以下のように変化させてもよい。
例えば、ホルダ71内にある金属ナトリウムNを押出す場合(金属ナトリウムNをエンジンバルブ100の中空部105へ導入する場合)には、金属ナトリウムNを、例えば50g程度の押圧力で押圧する(第1押込み)。また、押圧中に金属ナトリウムNがエンジンバルブ100の中空部105内の途中で引っかかってしまった場合には、金属ナトリウムNを、例えば100g程度の押圧力で押圧する(第2押込み)。また、エンジンバルブ100の底部103が加熱されている場合であって、金属ナトリウムNの下端部がエンジンバルブ100の内底面103aに接触した場合(加熱された内底面103aに金属ナトリウムNを押付けて融解させる場合)には、金属ナトリウムNを、例えば300g程度の押圧力で押圧する(第3押込み)。
このように、金属ナトリウム押込み手段80の押圧力を適宜変更することによって、消費電力の効率化を図るとともに、金属ナトリウムNの融解を適切に行うことができる。
また、図3(a)に示すように、金属ナトリウム押込み手段80は、金属ナトリウムNにおける突出部N1の上端部を押込む際に、当該上端部の周囲を覆う軸端ガイド72のガイド孔73bによって、金属ナトリウムNの撓みが抑えられるため、金属ナトリウムNを破損することなく中空部105内へ押込むことができる。そして、押込まれた金属ナトリウムNは、ゲッタ材Gが片寄せされるとともに中心部が熱せられた内底面103aに直接下端部が押付けられることにより、確実に融解する。これにより、ゲッタ材Gへの熱の影響を最小限に止めつつ、融解した金属ナトリウムNを中空部105(傘中空部105b)に効率よく充填することができる。また、中空部105の深さよりも長い金属ナトリウムNを充填することができるため、金属ナトリウムNの充填工程を1回で完了させることができ、充填作業効率の向上を図るととともに、金属ナトリウムNを中空部105内に充填させるための設備を小型化することができ、コストの抑制を図ることができる。
金属ナトリウム押込み手段80は、金属ナトリウムNの充填が完了したことに基づいて、押込み棒81を押込み位置から初期位置に移動させて、中空部105から押込み棒81を引き抜く。
(充填判断手段90)
図2に示すように、充填判断手段90は、金属ナトリウム押込み手段80に電気的に接続され、押込み棒81が押込み位置に移動したことに基づいて、エンジンバルブ100の中空部105への金属ナトリウムNの充填が完了したと判断する。なお、タイマ(図示略)を設け、金属ナトリウム押込み手段80による金属ナトリウムNの押圧開始(第3押込み)から所定時間経過したことに基づいて、充填判断手段90は金属ナトリウムNの充填が完了したと判断してもよい。
充填判断手段90が、金属ナトリウムNの充填が完了したと判断したことに基づいて、バルブ傾斜手段40は、金属ナトリウム押込み手段80により押込み棒81が引き抜かれた後に、把持アーム41を水平位置に戻すとともに、エンジンバルブ100に対する把持を解除して、エンジンバルブ100を重量計測手段20上に載置する。重量計測手段20は、載置されたエンジンバルブ100(金属ナトリウムNの導入後のエンジンバルブ100)の重量を計測する。
(金属ナトリウムNの充填までの流れ)
図6に示すように、ゲッタ材Gが投入されたエンジンバルブ100に対して、不活性ガス供給手段10は、中空部105内に不活性ガスを噴出し(ステップS1)、重量計測手段20は金属ナトリウムNの導入前の重量を計測する(ステップS2)。
(片寄せ工程)
バルブ傾斜手段40は、重量が計測された軸方向が垂直状態のエンジンバルブ100を、例えば45度傾かせて傾斜状態に変位させる(ステップS3)。
バルブ振動手段46は、傾斜状態のエンジンバルブ100を振動させる(ステップS4)。その結果、傘中空部105b内のゲッタ材Gを完全に片寄せすることができる。
(加熱工程)
また、加熱部51は、傾斜状態のエンジンバルブ100における底部103の中心部を例えば150℃まで加熱する(ステップS5)。
(冷却材押圧工程、融解工程)
その後、金属ナトリウムガイド手段70及び金属ナトリウム押込み手段80は、金属ナトリウムNを傾斜状態のエンジンバルブ100の中空部105へ導入し[第1押込み](ステップS6)、さらに、金属ナトリウム押込み手段80は、金属ナトリウムNを、開口部104から突出した突出部N1の上端部から押込み棒81により押込む[第3押込み](ステップS7)。これにより、金属ナトリウムNの下端部がエンジンバルブ100の内底面103aに押付けられ、融解し、金属ナトリウムNは中空部105内に充填される。なお、ステップS6とステップS7の金属ナトリウムNの中空部105への導入から押込みは、作業工程間にインターバルはなく、連続的に行われる。
(充填確認工程)
充填判断手段90により、金属ナトリウムNの充填が完了したと判断されると(ステップS8でYES)、バルブ傾斜手段40は、エンジンバルブ100を水平位置に戻して、重量計測手段20に載置する。重量計測手段20は、金属ナトリウムNが充填されたエンジンバルブ100の重量を計測し(ステップS9)、規定量判断手段30は、エンジンバルブ100の重量が適切(規定量)と判断すると(ステップS10でYES)、特別な処理は行わず、一連の処理は終了する。
一方、ステップS8において、充填判断手段90の充填完了の判断がされない場合は(ステップS8でNO)、ステップS8の判断(条件分岐)は繰り返し行われる。また、ステップS10において、規定量判断手段30が、エンジンバルブ100の重量が適切(規定量)ではないと判断した場合は(ステップS10でNO)、製造ラインを停止させる処理を実行する(ステップS11)。
なお、上記片寄せ工程において、バルブ振動手段46によりエンジンバルブ100を振動させる工程(ステップS4)を省略してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記の実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。また、上記の本発明の一実施形態、及び下記変形例におけるそれぞれの構成部材や処理や条件等を適宜組み合わせることが可能である。
(変形例1)
上記実施形態では、各工程装置を一つずつ配置して、エンジンバルブ100を一つずつ処理するようにしているが、それに限定されず、処理に時間を要する一部の工程装置を並列に配置して、複数のエンジンバルブ100を一部工程において並列に処理するようにしてもよい。
(変形例2)
上記実施形態では、金属ナトリウムNを棒状に成形し、一時保持し、エンジンバルブ100の中空部105に押し込む処理を、金属ナトリウム成形手段60、金属ナトリウムガイド手段70、及び金属ナトリウム押込み手段80の各手段によって行っているが、単一の手段(金属ナトリウム供給装置)で行うようにしてもよい。この場合、予め、金属ナトリウムNを棒状に成形したものを用意して、エンジンバルブ100の中空部105に押し込む処理のみを行うようにしてもよい。
e 点領域
G ゲッタ材 N 金属ナトリウム
1 冷却材充填装置 2 固定板
4 支持柱 4a回転軸
5 基台 5a 回転軸
10 不活性ガス供給手段 11 中空管
11a 供給管 12 ノズル
20 重量計測手段
30 規定量判断手段
40 バルブ傾斜手段 41 把持アーム
41a アーム部 41b 把持部
43 傾斜機構 43a 伸縮手段
43b 回転リンク 46 バルブ振動手段
50 バルブ加熱手段 51 加熱部
52 誘導加熱電源 53 コイル部
53a ベース 53b 加熱集中部
54 温度制御部 55 位置変動部
55a 回転アーム 55b 回転制御部
57 サーマルカメラ
60 金属ナトリウム成形手段 61 シリンダ
61a テーパ孔 62 ピストン
63 ノズル 64 カッタ
70 金属ナトリウムガイド手段 71 ホルダ
71a 挿通孔 72 軸端ガイド
73 貫通孔 73a テーパ孔
73b ガイド孔 73c 嵌合孔
74 ストッパ 74a ストッパ部
74b 伸縮手段 75 ベース板
76 可動板
80 金属ナトリウム押込み手段 81 押込み棒
82 ロッドホルダ 83 押圧手段
90 充填判断手段
100 エンジンバルブ 101 軸部
102 傘部 103 底部
103a 内底面 103b 外底面
104 開口部 105 中空部
105a 軸中空 105b 傘中空部

Claims (4)

  1. 軸部及び前記軸部の一端に傘状に拡径する傘部の内部に中空の中空部を有する傘中空エンジンバルブにおける前記軸部の他端の開口から前記中空部へゲッタ材を投入可能かつ、冷却材を充填可能な冷却材充填装置であって、
    軸方向が垂直状態の前記傘中空エンジンバルブを傾斜状態へ傾かせるバルブ傾斜手段と、
    棒状の前記冷却材を一時的に保持可能な筒状のホルダを有する冷却材ガイド手段と、
    前記ホルダに一時的に保持された前記冷却材を、前記中空部内に押込むことが可能な棒状の押込み棒を有する冷却材押込み手段と、
    前記傘部の底部の中心部を前記冷却材の融点よりも高い温度まで加熱可能であって、前記中空部内に押込まれて前記底部に接触した前記冷却材を融解可能な部分加熱手段と、を備えることを特徴とする傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置。
  2. 前記冷却材ガイド手段は、前記押込み棒によって前記中空部に押込まれた前記中空部の深さよりも長い前記冷却材の下端部が前記中空部内の前記底部に接触した際に、前記冷却材の前記開口から突出した部分を周囲から覆う筒状の軸端ガイドを、前記ホルダの下方に設けることを特徴とする請求項1記載の傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置。
  3. 前記所定角度傾いた前記傘中空エンジンバルブを振動させることが可能なバルブ振動手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置。
  4. 軸部及び前記軸部の一端に傘状に拡径する傘部の内部に中空の中空部を有する傘中空エンジンバルブにおける前記軸部の他端の開口から前記中空部へ冷却材を充填可能な冷却材の充填方法であって、
    前記傘中空エンジンバルブを斜めに傾けることにより、前記中空部内に投入されたゲッタ材を前記中空部の端に寄せる片寄せ工程と、
    棒状の前記冷却材を前記開口から前記中空部内に押込む冷却材押圧工程と、
    前記傘部の底部の中心部を前記冷却材の融点よりも高い温度まで加熱することにより、前記中空部内に押込まれて前記底部に接触した前記冷却材を融解させる融解工程と、を実行することを特徴とする傘中空エンジンバルブの冷却材の充填方法。
JP2022536024A 2020-07-14 2020-07-14 傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置、及び冷却材の充填方法 Active JP7310059B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/027405 WO2022013951A1 (ja) 2020-07-14 2020-07-14 傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置、及び冷却材の充填方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022013951A1 JPWO2022013951A1 (ja) 2022-01-20
JP7310059B2 true JP7310059B2 (ja) 2023-07-19

Family

ID=79555517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022536024A Active JP7310059B2 (ja) 2020-07-14 2020-07-14 傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置、及び冷却材の充填方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7310059B2 (ja)
CN (1) CN115003899B (ja)
WO (1) WO2022013951A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236839A (ja) 2010-05-12 2011-11-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金属ナトリウム封入エンジンバルブの製造方法
JP2012136979A (ja) 2010-12-24 2012-07-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金属ナトリウム含有エンジンバルブの製造方法、金属ナトリウム供給装置
JP5843991B1 (ja) 2015-04-28 2016-01-13 三菱重工業株式会社 金属ナトリウム封入エンジンバルブの製造方法及びその装置

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2670529B2 (ja) * 1989-06-14 1997-10-29 フジオーゼックス株式会社 中空エンジンバルブヘの金属ナトリウム注入方法及びその装置
JP2832757B2 (ja) * 1990-12-28 1998-12-09 フジオーゼックス株式会社 中空弁への金属ナトリウムの挿入装置
JP2832756B2 (ja) * 1990-12-28 1998-12-09 フジオーゼックス株式会社 中空弁への金属ナトリウムの挿入方法及びその装置
JPH04272413A (ja) * 1991-02-27 1992-09-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金属ナトリウムの充填方法
JPH06335848A (ja) * 1993-05-24 1994-12-06 Nisshinbo Ind Inc センタレス研磨機のワーク供給装置、同ワーク排出装置及びこれらを用いた研磨装置
JP2001179631A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Aichi Prefecture 抗菌層形成方法及び該方法による抗菌性オーステナイト系ステンレス鋼
DE10204122C1 (de) * 2002-02-01 2003-05-08 Daimler Chrysler Ag Gebautes Ventil für Hubkolbenmaschinen und Verfahren zu dessen Herstellung
KR200295364Y1 (ko) * 2002-08-09 2002-11-18 안전공업주식회사 내연기관용 흡,배기밸브 자동 제조장치
JP4038724B2 (ja) * 2003-06-30 2008-01-30 トヨタ自動車株式会社 レーザクラッド加工装置およびレーザクラッド加工方法
JP4595868B2 (ja) * 2006-03-31 2010-12-08 マツダ株式会社 バルブタイミング制御装置の診断装置
JP2008240645A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Aisan Ind Co Ltd エンジンバルブ及びその製造方法
JP4879920B2 (ja) * 2008-01-30 2012-02-22 株式会社ケーヒン 内燃機関用のスロットルボデー構造
JP2010007531A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Toyota Motor Corp ポペット弁
KR101165795B1 (ko) * 2009-07-30 2012-07-17 (주)에쎈테크 가스용기용 밸브
WO2011118593A1 (ja) * 2010-03-25 2011-09-29 本田技研工業株式会社 ワーク搬送装置およびこれを備えたバルブ研削盤ならびにワーク搬送方法およびバルブ研削方法
JP2012097627A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金属ナトリウム封入エンジンバルブ
JP2012237312A (ja) * 2011-04-28 2012-12-06 Aisan Industry Co Ltd 中空エンジンバルブの製造方法
JP5914639B2 (ja) * 2012-03-30 2016-05-11 日鍛バルブ株式会社 冷媒入り中空ポペットバルブの製造方法,冷媒入り中空ポペットバルブおよびバルブ収容治具
WO2013186893A1 (ja) * 2012-06-14 2013-12-19 日鍛バルブ株式会社 ポペットバルブのフェース部の形成方法およびこの形成方法によるフェース部を有するポペットバルブ
JP6027882B2 (ja) * 2012-12-19 2016-11-16 本田技研工業株式会社 バルブコッター嵌込システム及びバルブコッター嵌込方法
WO2014155667A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 日鍛バルブ株式会社 中空ポペットバルブ
JP6091008B2 (ja) * 2013-11-18 2017-03-08 三菱重工業株式会社 排気弁動弁機構、ディーゼルエンジン及び排気弁動弁機構の排気弁冷却方法
CN105899769B (zh) * 2013-11-21 2018-12-14 日锻汽门株式会社 空心提升阀的制造方法
JP6584067B2 (ja) * 2014-05-30 2019-10-02 日立造船株式会社 真空蒸着装置
US9757826B2 (en) * 2014-09-02 2017-09-12 Fuji Hollow Valve Inc. Method of charging a hollow valve with metallic sodium
JP6435486B2 (ja) * 2014-09-24 2018-12-12 株式会社テージーケー 制御弁
EP3051080A1 (en) * 2015-02-02 2016-08-03 Caterpillar Energy Solutions GmbH Variable valve timing systems for internal combustion engines
EP3073069A1 (en) * 2015-03-25 2016-09-28 Caterpillar Energy Solutions GmbH Push rod based variable valve timing systems
CN205504025U (zh) * 2016-02-01 2016-08-24 无锡智能自控工程股份有限公司 横式防积料型管线取样放料柱塞角阀
JP2018118257A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 愛三工業株式会社 熱間鍛造装置及びそれを用いたエンジンバルブの製造方法
CN109027273A (zh) * 2018-10-23 2018-12-18 广州达意隆包装机械股份有限公司 一种限流阀及灌装设备

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236839A (ja) 2010-05-12 2011-11-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金属ナトリウム封入エンジンバルブの製造方法
JP2012136979A (ja) 2010-12-24 2012-07-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 金属ナトリウム含有エンジンバルブの製造方法、金属ナトリウム供給装置
JP5843991B1 (ja) 2015-04-28 2016-01-13 三菱重工業株式会社 金属ナトリウム封入エンジンバルブの製造方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2022013951A1 (ja) 2022-01-20
CN115003899A (zh) 2022-09-02
CN115003899B (zh) 2024-03-08
WO2022013951A1 (ja) 2022-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8684725B2 (en) Apparatus and method of producing oval plastics material containers
TW200902271A (en) Molding die and control method thereof
KR102315768B1 (ko) 성형시스템 및 성형방법
JP7310059B2 (ja) 傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置、及び冷却材の充填方法
US9580252B2 (en) Transport apparatus
EP3431266B1 (en) Heat welding apparatus for combining plastic fuel tank and plastic parts and method of combining plastic fuel tank and plastic parts using the apparatus
US6629632B1 (en) Apparatus and method for manufacturing hollow shafts
KR20150120926A (ko) 성형 장치, 반 응고 금속의 제조 장치, 성형 방법 및 반 응고 금속의 제조 방법
KR20180098699A (ko) 성형장치
CN106573406A (zh) 型坯供给装置及供给方法、使用其的吹塑成型机及吹塑成型方法
CN1525906A (zh) 具有偏心嘴的聚乙烯-对酞酸盐容器的制造方法
CN113145819B (zh) 一种大型转子铁芯浇铸的加热浇铸装置及浇铸方法
JP6210939B2 (ja) 成形システム
JPH1071421A (ja) ビレット供給装置
CN101987509A (zh) 树脂部件熔接装置和熔接树脂部件的方法
EP3653893B1 (en) Fastening apparatus
JP2009220429A (ja) 中空成形品の成形方法、中空成形品およびその製造装置
US20050139638A1 (en) Automated packaging apparatus and method of optical elements
CN103894717A (zh) 一种焊接大断面钢制车轮的预热烧化闪光对焊方法
US9821370B2 (en) Mold device for forming metal in high-level vacuum environment
CN208772705U (zh) 油底壳机油尺导管自动焊接机
JP3988976B2 (ja) 熱処理に用いられる冷却装置及びこれを備える熱処理装置
JP2007209993A (ja) 誘導加熱方法及び誘導加熟装置
US8025819B2 (en) Manufacturing method of plastic lens and the lens
JP5965890B2 (ja) 成形装置、半凝固金属の製造装置、成形方法及び半凝固金属の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7310059

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150