JP2832756B2 - 中空弁への金属ナトリウムの挿入方法及びその装置 - Google Patents

中空弁への金属ナトリウムの挿入方法及びその装置

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JP2832756B2 JP41545890A JP41545890A JP2832756B2 JP 2832756 B2 JP2832756 B2 JP 2832756B2 JP 41545890 A JP41545890 A JP 41545890A JP 41545890 A JP41545890 A JP 41545890A JP 2832756 B2 JP2832756 B2 JP 2832756B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用の中空弁へ
固体の金属ナトリウムを挿入するに際し、金属ナトリウ
ムの中空孔内への挿入性を向上させるようにした挿入方
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中空弁は、弁体を軽量化させ、動弁系の
慣性質量を軽減させる上において非常に有利である。こ
の種の中空弁には、傘部からステムにかけて穿設された
中空孔内に、冷却媒体としての金属ナトリウムを封入し
て、傘部の冷却性能を向上させるようにしたものがある
(例えば特開昭58−185917号公報参照)。
【0003】このような中空弁に、金属ナトリウムを挿
入する際、従来は、例えば図2及び図3に示すような方
法及び装置により行なわれている。
【0004】すなわち、ベース(01)に固着したシリン
ダ(02)内に、固体の金属ナトリウム(03)を、常温の
もとで充填したのち、シリンダ(02)の上方よりピスト
ンロッド(04)を押下することにより、固体の金属ナト
リウム(03)を圧縮して、シリンダ(02)の下部に設け
たノズル(05)より押し出し、図3に示す中空弁(06)
の中空孔(07)よりも若干小径の棒状体(08)とする。
【0005】ついで、この棒状体(08)を、中空孔(0
7)の長さに基づいて定めた適当な長さ、例えば中空孔
(07)の長さのほぼ2/3の長さとなるように、カッタ
(09)により切(せん)断する。
【0006】ついで、図3に示すように、適当な長さに
切断した金属ナトリウムの棒状体(08)を、ピンセット
等の適宜の把持手段(010)により把持して、中空弁
(06)の上部開口端より、中空孔(07)内に挿入する。
【0007】最後に、開口部を端末部材(図示略)により
閉塞し、金属ナトリウムの棒状体(08)を中空孔(07)
内に密封する。
【0008】このようにして製造された中空弁(06)
は、エンジンに装着された際の燃焼温度により、金属ナ
トリウムの棒状体(08)が溶融されて液体となり、これ
を熱伝達媒体として、傘部(011)の熱をステム(01
2)側に速やかに伝達し、バルブガイドを通してシリン
ダヘッド(いずれも図示略)に放熱させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】金属ナトリウムは、常
温では軟質の固形体、すなち粘土状を呈しており、しか
も空気に触れると急速に酸化して、より粘性を帯びる性
質がある。
【0010】そのため、上述した従来の方法及び装置の
ように、シリンダ(02)内に充填された金属ナトリウム
(03)を、常温のもとで押し出して棒状体(08)とし、
これをカッタ(09)でせん断すると、せん断時に棒状体
(08)が一方に曲がったり、切り口にバリ等が生じて円
形断面にならなかったり、あるいは切断後の棒状体(0
8)がカッタ(09)に付着したりすることがある。
【0011】このようになると、所定長さに切断した棒
状体(08)を、中空弁(06)の中空孔(07)に挿入する
のに手間がかかり、生産性を著しく低下させる。特に、
挿入工程を自動化する場合には、中空孔(07)と棒状体
(08)とが、常に同一軸線上に整合していなければ挿入
不能となるため、上記曲がりやバリ等が発生するのを完
全に防止する必要がある。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、棒状体とした金属ナトリ
ウムに、曲がりやバリ等の発生するのを防止することに
より、中空弁の中空孔への挿入性を向上させ、もって、
生産性を大幅に高めることができるようにした金属ナト
リウムの挿入方法及びその装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の方法は、棒状に成形された金属ナトリウム
を、中空弁の中空孔内に挿入する方法において、ノズル
より押し出されてきた金属ナトリウムの棒状体を、冷却
手段により冷却硬化させたのち、前記中空弁の中空孔に
挿入することを特徴としている。
【0014】また、上記目的を達成するための本発明の
装置は、ノズルより押し出された金属ナトリウムの棒状
体が通過する案内孔の回りに、冷却用媒体が流通する循
環路を有する冷却手段を設けたことを特徴としている。
【0015】
【作用】ノズルより押し出されてきた金属ナトリウムの
棒状体を、冷却手段により冷却硬化させてから、中空弁
の中空孔に挿入することにより、表面のベタ付きがなく
なり、かつ曲がり等の発生するのが防止されるので、中
空弁の中空孔への挿入を極めて容易に行うことができる
(請求項1)。ノズルより押し出されてきた金属ナトリウ
ムの棒状体は、ノズルの出口端に設けた冷却手段の案内
孔を通過する間に、冷却手段内の循環路を流通する冷却
媒体により効果的に冷却硬化される(請求項3)。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、前述した従来例と同様の部材には、その
符号より冒頭の「0」を削除した符号を付して説明す
る。
【0017】図1は、本発明の装置を示すもので、シリ
ンダ(2)の下端面には、シリンダ(2)内に常温のもとで
充填された固体の金属ナトリウム(3)を、棒状体(8)に
成形するためのノズル体(13)と、その下端面に嵌合さ
れた冷却装置(14)とが、それぞれの中心に穿設された
押出孔(13a)と、これとほぼ同径か又は若干大とした
案内孔(14a)同士を互いに整合させるようにして、ボ
ルト(15)(15)によりシリンダ(2)に共締めされてい
る。
【0018】冷却装置(14)内には、装置全体を所定の
温度、例えば0〜10℃程度に冷却するための冷却水や
液体窒素等の冷却用媒体(16)を流通させるための循環
路(17)が、案内孔(14a)の周囲に形成されている。
ピストンロッド(4)を押下して、シリンダ(2)内の金属
ナトリウム(3)を圧縮すると、金属ナトリウム(3)は、
まずノズル体(13)により所定径の棒状体(8)に成形さ
れ、ついで、冷却装置(14)の案内孔(14a)に密接し
て通過する間に、適度の温度及び硬度に冷却硬化されて
下方に押し出される。
【0019】ついで、冷却装置(14)の直下に、互いの
中心軸線が上下に整合するように位置決めされた中空弁
(6)の中空孔(7)に、冷却硬化された金属ナトリウムの
棒状体(8)の先端部を挿入し、カッタ(9)により所定寸
法に切断すれば、棒状体(8)は自重により落下し、全体
が中空孔(6)内に自動的に挿入される。
【0020】なお、棒状体(8)の中空孔(7)への挿入
は、従来例と同様に、棒状体(8)を所定寸法に切断した
のち、適宜の把持手段により把持して別の場所で行なっ
てもよい。上記挿入作業は、窒素等の不活性ガス雰囲気
中で行なうことが好ましく、このようにすると、金属ナ
トリウムの酸化防止と、中空孔(7)内への空気の混入が
防止される。
【0021】以上のように、常温で粘性を有している固
体の金属ナトリウム(3)を、ノズル体(13)により棒状
体(8)とし、これを冷却装置(14)により冷却硬化させ
ると、棒状体(8)の周面のベタ付きが防止されるばかり
でなく、カッタ(9)による切断時、及び中空孔(7)への
挿入時に曲がり等が生じたり、切断後の棒状体(8)がカ
ッタ(9)に付着して落下しなかったり、切断面にバリ等
が発生したりするのを防止することができる。
【0022】その結果、中空弁(6)の中空孔(7)への棒
状体(8)の挿入を、極めて容易に、かつ迅速に行なうこ
とができる。
【0023】なお、上記実施例では、ノズル体(13)を
別体として設けたが、シリンダ(2)の下端に一体的に形
成し、その出口端に冷却装置(14)を設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、棒状体とした金属ナト
リウムを適度に冷却硬化させることにより、ベタ付きや
曲がり、切断時のバリ等が発生するのが防止され、中空
弁の中空孔への挿入性が著しく向上して、生産性を大幅
に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の方法、及びその装置を示す
中央縦断正面図である。
【図2】従来の方法、及びその装置の中央縦断正面図で
ある。
【図3】同じく中空弁の中空孔に棒状とした金属ナトリ
ウムを挿入する要領を示す説明図である。
【符号の説明】
(1)ベース (2)シリンダ (3)金属ナトリウム (4)ピストンロッ
ド (6)中空弁 (7)中空孔 (8)棒状体 (9)カッタ (11)傘部 (12)ステム (13)ノズル体 (13a)押出孔 (14)冷却装置(冷却手段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 3/14 F01L 3/24 F01L 3/02 F01L 3/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状に成形された金属ナトリウムを、中
    空弁の中空孔内に挿入する方法において、ノズルより押
    し出されてきた金属ナトリウムの棒状体を、冷却手段に
    より冷却硬化させたのち、前記中空弁の中空孔に挿入す
    ことを特徴とする中空弁への金属ナトリウムの挿入方
    法。
  2. 【請求項2】 冷却硬化したのち、棒状体を所定の寸法
    に切断することを特徴とする請求項1記載の中空弁への
    金属ナトリウムの挿入方法。
  3. 【請求項3】 ノズルより押し出された金属ナトリウム
    の棒状体が通過する案内孔の回りに、冷却用媒体が流通
    する循環路を有する冷却手段を設けたことを特徴とする
    中空弁への金属ナトリウムの挿入装置。
  4. 【請求項4】 冷却用媒体が液体窒素である請求項3記
    載の中空弁への金属ナトリウムの挿入装置。
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JP7310059B2 (ja) * 2020-07-14 2023-07-19 フジオーゼックス株式会社 傘中空エンジンバルブの冷却材充填装置、及び冷却材の充填方法

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