JP3988976B2 - 熱処理に用いられる冷却装置及びこれを備える熱処理装置 - Google Patents

熱処理に用いられる冷却装置及びこれを備える熱処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱処理に用いられる冷却装置、及び、この冷却装置を備えた熱処理装置に関する
【0002】
【従来の技術】
鋳造品であるワークの耐摩耗性を向上させるために、その一部を急冷してチル層を形成させることがある。チル層を形成させるために、ワークの一部のみを急冷する方法の従来例としては、特開平1−130838号公報や、特開平9−155518号公報に記載された方法がある。
まず、特開平1−130838号公報には、エンジンのカムシャフトの鋳造時に、その一部のみを急冷する鋳造方法が開示されている。この鋳造方法は、金型本体に熱伝導率の高い銅系合金を用い、この金型に冷却水を通流し、銅系合金製金型の部分の溶湯を急冷することで、カムシャフトのカム部のチル化を促進させるものである。一方、チル化を要しないジャーナル部には金型本体の内部に熱伝導率の低い入子を配置して徐冷している。
また、特開平9−155518号公報には、カムシャフトの鋳造を複数の分割型からなる金型を用いて行うことで、その一部のみを急冷する鋳造方法が開示されている。分割型は独立に型開き可能に構成されており、ジャーナル部に対応する分割型を、カム部に鋳造する分割型よりも早く型開きする。これによりジャーナル部は大気による徐冷が行われるが、カム部は分割型により急冷される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平1−130838号公報に開示されている鋳造方法による冷却や、特開平9−155518号公報に開示されている鋳造方法による冷却は、複雑な金型を用いるため、コストが高くなり、作業効率も悪かった。さらに、冷却水や、金型の接触による冷却は、急冷される領域と徐冷される領域の境界が明確に分離できないため、ジャーナル部もチル化してしまうことが多く、所定部分のみを確実に冷却することができなかった。
そして、どちらの方法であっても、鋳造用の金型を冷却に用いるため、チル層の形成中は、新たな鋳造を行うことができず、鋳造工程のサイクルタイムが長くなり、作業効率が低下するという問題があった。
従って、本発明は、ワークの一部のみを急冷する際に、特殊な金型を用いずに、効率良く、確実に冷却することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、高温のワークの一部の組成がパーライトリッチになるように前記一部にエアーを噴き付けて、自然冷却によって組成がフェライトリッチになる他の部分よりも冷却させるエアー噴出手段を有する冷却装置であって、前記エアー噴出手段は、エアーが通流する主管を有し、前記主管は、その長手方向に沿って、エアーが流出するエアー供給孔が複数設けられ、前記各エアー供給孔は、エアー供給源側である一端側から他端側にかけて、開口面積が減少する配列を有し、前記エアー噴出手段は、さらに前記エアー供給孔に連通する枝管を備え、前記枝管は、前記ワークの前記一部に対して、異なる角度からエアーを噴き付けるエアー噴出孔を備えることを特徴とする熱処理に用いられる冷却装置とした。
この冷却装置は、ワークにエアーを噴き付けるエアー噴出手段が複数のエアー供給孔を備える場合に、一端側から他端側にかけて、各エアー供給孔の開口面積が減少する配列を有することで、各エアー供給孔からのエアーの流出量をほぼ一定にすることで、ワークの冷却効果を均一にするものである。
【0005】
また、本発明に係るエアー噴出手段は、さらに前記エアー供給孔に連通する枝管を備え、前記枝管は、前記ワークの前記一部に対して、異なる角度からエアーを噴き付けるエアー噴出孔を備える構成にした。
この冷却装置は、複数の枝管に設けられた複数のエアー噴出孔からワークの前記一部に対して、エアーを噴き付けるものであり、エアーをワークの前記一部の一つに対して異なる角度から噴き付けることが可能になる。
【0006】
さらに、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の熱処理に用いられる冷却装置において、前記ワークは、カムシャフトであり、前記ワークの前記一部は、カム部であり、前記エアー噴出孔は、前記カム部回転中心位置に向けて前記エアーを噴き付けるように構成にした。
また、本発明の請求項3に係る発明は、請求項2に記載の熱処理に用いられる冷却装置において、前記エアー噴出孔は、前記カム部の面積に応じた孔径を有している構成にした。
この冷却装置は、ワークにエアーを噴き付けて冷却しようとするカム部が多数あり、かつ、その所定部分の面積が異なる場合であっても、均一に冷却するものである。具体的には、面積が大きい所定部分にエアーを噴き付けるエアー噴出孔は孔径(開口面積)を大きく、面積が小さい所定部分にエアーを噴き付けるエアー噴出孔は孔径(開口面積)を小さくする。
【0007】
そして、本発明の請求項4に係る発明は、ワークを加熱する熱処理炉と、ワークを熱処理炉に搬入、搬出する搬送手段と、加熱後のワークに対して進退自在に構成された請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱処理に用いられる冷却装置とを有する熱処理装置とした。
この熱処理装置は、熱処理炉で加熱したワークの所定部分のみを確実に、かつ、均一に急冷させるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施の形態は、図1に示す金型1で鋳造したワークであるカムシャフトWを、図2に示す熱処理装置2において加熱、保温した後に、その一部のみを急冷してチル層を形成させるものである。
【0009】
まず、カムシャフトWを鋳造する金型1について説明する。
金型1は、二分割式の金型であり、図1には型開きした状態の片方の金型のみが図示してある。この金型1は、同時に二つのカムシャフトWを鋳造するために二つのキャビティ3を有している。各々のキャビティ3に溶湯を注入する給湯口4は、金型1の中央に形成されており、給湯口4と各々のキャビティ3の一端(図1の下端)の間は湯道5が形成されている。また、キャビティ3の他端(図1の上端)には、フック部6と湯上り部7が設けられている。この金型1は、キャビティ3まわりにカムシャフトWのカム部Cに対応して複数の冷却水路8が設けられているが、冷却水路8は必須の構成要素ではない。なお、図1に示す金型1の構造は例示であり、この他の任意の構造を有する金型を用いることが可能である。
【0010】
ここで、ワークであるカムシャフトWは、図1に示すようにシャフト軸Aの長手方向に沿って複数のカム部Cや、ジャーナル部Jが配列されている。
本実施の形態では、カム部Cのみを急冷させ、その他の部分は急冷させない。この理由は、カム部Cが、高い耐磨耗性が要求されるためチル層を形成させて硬化させる必要があるからである。一方、ジャーナル部Jは、カムシャフトWの回転精度を高めるために切削加工を施す必要があり、シャフト軸AはカムシャフトWの長寿命化のために靭性が要求されるからである。なお、カム部Cが特許請求の範囲に記載の所定部分に相当する。
【0011】
次に、前記した金型1により鋳造されたカムシャフトWを熱処理する熱処理装置2の構成について説明する。
図2に示すように、熱処理装置2は、多数のカムシャフトWを一度に処理できる熱処理炉10と、熱処理炉10にカムシャフトWを搬送、搬出する搬送手段であるローラコンベア11、ならびに、熱処理炉10の出口側10aに配置され、熱処理後のカムシャフトWのカム部Cを急冷するための冷却装置12とを含んで構成されている。また、多数のカムシャフトWは、熱処理パレット13に載置され、処理される。
【0012】
熱処理炉10は、複数の熱処理パレット13に搭載された複数のカムシャフトWを1000℃程度の高温に保持できる炉であり、ガス炉等の公知の炉である。なお、熱処理炉10は、不活性ガス雰囲気又は還元ガス雰囲気において熱処理できる構成を有し、さらに、昇温時や降温時の温度勾配が制御できることが望ましい。
【0013】
ローラコンベア11は、熱処理炉10に熱処理パレット13を搬入する第一のローラコンベア11aと、熱処理後の熱処理パレット13を搬出する第二のローラコンベア11bを有する。また、熱処理炉10内にも図示しないローラ等が設けられており、熱処理炉10内の熱処理パレット13の移動を可能にしている。なお、これらのローラコンベアを一つのローラコンベアとして敷設しても良い。
【0014】
次に、熱処理パレット13について説明する。なお、図3は熱処理パレットの平面図、図4は熱処理パレットの正面図、図5は熱処理パレットの側面図である。
熱処理パレット13は、ベース21から左右方向に並ぶ支柱22a、22b、22cが前後方向に三列立設しており、支柱22a〜22cを挿通させることで積み重なる載置プレート23a、23bを有している。
【0015】
図4及び図6(a)、(b)に示すように、載置プレート23aは、短い間隔で立設する支柱22a及び支柱22bがそれぞれ挿通する筒部24及び筒部25と、筒部24、25を連結するプレート26からなる。
筒部24はプレート26の高さと同一の高さを有する中空の部材であり、筒部25はプレート26の半分の高さを有する。筒部24はプレート26の一端部に、筒部25は、プレート26の他端部の下側に固定されている。さらに、プレート26は、上下に位置を合わせて略V字形状に切り欠かれた切欠部27をそれぞれ二つずつ有し、図4及び図8に示すように載置プレート23aを積み重ねると、下側の載置プレート23aのプレート26の上側に形成されている切欠部27と、上側の載置プレート23aのプレート26の下側に形成されている切欠部27が略菱形形状の開口を形成する。この開口が、カムシャフトWのシャフト軸Aを位置決め把持する把持部41になる。
【0016】
また、図4及び図7(a)、(b)に示すように、載置プレート23bは、長い間隔で立設する支柱22b及び支柱22cがそれぞれ挿通する筒部28及び筒部29と、筒部28、29を連結するプレート30からなる。
筒部28は、プレート30の半分の高さを有する中空の部材である。一方、筒部29はプレート30の高さと同一の高さを有する中空の部材である。筒部28はプレート30の一端部の上側に、筒部29は、プレート30の他端部に固定されている。さらに、プレート30は、上下に位置を合わせて略V字形状に切り欠けられた切欠部27をそれぞれ三つずつ有し、図4及び図8に示すように載置プレート23bを支柱22に積み重ねると、前記と同様にして、切欠部27が略菱形形状の開口を形成し、カムシャフトWのシャフト軸Aを位置決め把持する把持部41となる。
【0017】
なお、搭載プレート23a及び搭載プレート23bを積み重ねる場合には、搭載プレート23aと搭載プレート23bが交互に支柱22bに挿通されるようにする。これにより図4の支柱22bにおいては、半分の高さを有する筒部25と筒部28とが交互に並ぶ。
また、このとき形成される把持部41は、水平方向において等間隔に、図4においては5箇所並ぶ。これは、後に詳細を説明する冷却装置12により各カムシャフトWのカム部Cの全周を均一に急冷するためである。従って、搭載プレート23a及び搭載プレート23bのそれぞれの切欠部27は等しいピッチで形成されており、搭載プレート23aの他端側の切欠部27と、搭載プレート23bの一端側の切欠部27も支柱22bを挟んで等しい等しいピッチになる位置に形成されている。
【0018】
また、図3及び図5に示すように、この熱処理パレット13には、前記の載置プレート23a、23bが前後方向に三列積み重ねられており、前後方向に並んで配置される三つの把持部41により一つのカムシャフトWが位置決めされて把持される。つまり、カムシャフトWは、その長手方向が熱処理パレット13の移動方向と一致するように位置決めされて把持され、各熱処理パレット13には、水平方向に5本のカムシャフトWが7段、つまり、一つの熱処理パレット13に35本のカムシャフトWが載置される。
なお、本実施の形態において切欠部27の形状は直角二等辺三角形であり、把持部41の形状は正方形になっている。
【0019】
次に、冷却装置12について説明する。なお、図9は冷却装置の正面図、図10は冷却装置の側面図、図11(a)、(b)は冷却装置と熱処理パレットの関係を説明する図である。
図2及び図11(a)に示すように、冷却装置12は、熱処理炉10の出口側10aにおいて、第二のローラコンベア11bの上方に位置しており、図示しない公知の昇降機構により昇降自在に配置されている。この冷却装置12は、直方体形状をした本体部31の下面に、加熱後のカムシャフトWのカム部Cにエアーを噴出し急冷するエアー噴出手段32を備えている。また、本体部31の左右面には、エアー噴出手段32にエアーを供給するためのエアー配管33が接続されている。
【0020】
図9及び図10に示すようにエアー噴出手段32は、本体部31の下面から垂直下向きに設けられており、下面から鉛直下向きに延設される主管34と、主管34の所定位置から水平に突出する短い枝管35とから構成されている。
図12(a)、(b)に示すように主管34の形状は、エアーが通流する主流路51を有する有底の四角柱である。主管34の上部の開口端52にはフランジ53が形成されており、このフランジ53が冷却装置12の本体部31にボルト止めされる。また、主管34の対向する一対の側面34aには主管34からエアーが噴出する噴出量を制御するためのエアー供給孔60a〜60hを有する供給管57が挿入される挿入口54が等間隔に形成されている。
【0021】
図9に示すように、主管34は本体部31の下面の左右方向において6本等間隔に配列されている。さらに、図10に示すように、主管34は前後方向に二列の配置を有する。従って、主管34は、冷却装置12全体では12本延設されている。主管34が左右方向において等間隔に配置されているのは、冷却装置12が図11(a)に示す上方位置から、図11(b)に示すように熱処理後の熱処理パレット13に対して下降した際に、図13に示すように水平方向において隣り合う二つのカムシャフトWの間に主管34を挿入するためである。つまり、主管34の延設ピッチは、熱処理パレット13の載置プレート23a、23bの切欠部27の形成ピッチと同一であり、主管34の延設位置は、切欠部27の形成位置に対して半ピッチだけずれている。なお、図13において主管34は、カムシャフトWのシャフト軸Aに直交するように挿入されている。
【0022】
図12(b)に示すように、各供給管57は、主流路51と円筒部材55を連通させるエアー供給孔60a〜60hが穿設されている。枝管35Bのエアー供給孔60hと枝管35Tのエアー供給孔60aを除く残りのエアー供給孔60b〜60gは、上側から下側に、つまり、エアーの供給源に近い一端である開口端52から他端の有底部に向けて、その径(開口断面積)が小さくなっている。これは、各円筒部材55(枝管35)に供給される時間当たりのエアーの量を均等にすることで、各円筒部材55のエアー噴出孔36a、36bから噴出されるエアーの量をほぼ均等にし、各カム部Cを場所によらず均等に急冷させるためである。エアー噴出孔36a、36bから噴出されたエアーは、所定角度の広がりを持つため、四つの枝管35から一つのカム部Cに向けて噴き付けられたエアーはカム部Cの全周に対して噴き付けられる。
【0023】
枝管35は、一つの主管34の側面34aに対して等間隔に八個配設されている。枝管35の配置間隔は、冷却装置12が下降して主管34がカムシャフトWの間に挿入されたとき、図13に示すように各載置プレート23a、23bの上下方向の中心位置に、かつ、カムシャフトWのシャフト軸Aと平行になるように配設されている。これにより、図14に示すように、主管34が隣り合うカムシャフトWの間に挿入されたときに、上下方向及び左右方向に隣り合う四つの枝管35は、各々を頂点とする四角形の中心にカム部C(シャフト軸Aの回転中心軸)が位置する。
【0024】
図15(a)、(b)に示すように、枝管35は、有底の円筒部材55と、円筒部材55の開口端に固定され、主管34への固定に用いられる固定プレート56を有している。なお、固定プレート56は、開口部を有し、開口部には供給管57が挿通される。
【0025】
円筒部材55には、カム部Cに向けてエアーを噴出する小径のエアー噴出孔36a、及び、大径のエアー噴出孔36bが各カム部Cの軸方向において幅が1/2の位置、つまり、カム部Cの幅方向の中心に対応する位置に穿設されている。このエアー噴出孔36a、36bは、各カム部Cの周方向の面積の大きさに対応した孔径を有すると共に、上下二列に穿設されており、上側の列58のエアー供給孔36a、36bの穿設角度は、円筒部材55の回転中心軸に対して30度の仰角であり、下側の列59のエアー供給孔36a、36bの穿設角度は、円筒部材55の回転中心軸に対して30度の俯角になっている。各エアー供給孔36a、36bの穿設角度を前記のように設定することで、カムシャフトWの冷却時に、一つのカム部Cを取り囲む四つの枝管35の各々からカム部C(シャフト軸Aの回転中心軸)に向けてエアーを噴き出し、カム部Cの全周に対してエアーを噴き付けることができる(図14参照)。これによりカム部Cは異なる角度からエアーが噴き付けられるので、均一に急冷される。
【0026】
また、各列58、59においてエアー噴出孔36bの孔径(開口面積)が両端のエアー噴出孔36aよりも大きいのは、図16に示すように中央に位置するカム部Cが、その両隣のカム部Cよりも幅が広いため、より多くのエアーを噴き付ける必要があるからである。このようにカム部Cの大きさ(周方向の面積)の大小に合わせて、異なる孔径のエアー噴出孔36a、36bを用意することで、カム部Cの大きさによらずに、均一に冷却し、チル化させることができる。
なお、穿設角度は、カムシャフトWのカム部Cの位置と、枝管35の配置により決まるので、任意の角度にすることができるが、本実施の形態においては、25度から65度の範囲であることが望ましい。また、各エアー噴出孔36a、36bの穿設角度は同一の値であることが望ましいが、急冷する部分の形状によっては、場所ごとに異なる穿設角度であっても良い。
【0027】
また、図12(b)において、一番上(最上段)に位置する枝管35Tは、下側の列59のみが穿設されている。これは、枝管35Tよりも上側にはカムシャフトWが載置されていないので、エアーを噴出する必要がないからである。同様にして、一番下(最下段)に位置する枝管35Bは、上側の列58のみが穿設されている。枝管35Bよりも下側にはカムシャフトWが載置されていないからである。
【0028】
なお、枝管35Tのエアー供給孔60aは、下側の列59のみを有するため、一つ下のエアー供給孔60bよりも小径にすることが望ましい。本実施の形態においては、エアー供給孔60aの直径を11.3mmと、エアー供給孔60bの直径をφ16.0mmとし、以下、エアー供給孔60cからエアー供給孔60gまでの直径は、直上のエアー供給孔60b〜60fに対して0.4mmずつ減少させている。また、最下段のエアー供給孔60hの直径は、上側の列58のみを有するため、他に比べて大幅に小さく、9.5mmにしている。
【0029】
次に、カムシャフトWを鋳造し、熱処理する工程について説明する。
まず、カムシャフトWを鋳造するためには、図1に示す金型1を型締めした状態で、給湯口4から溶湯を注入する。注入された溶湯は湯道5を通り各キャビティ3内に注がれ、金型1の自然冷却及び冷却水の循環によりキャビティ3内で溶湯が凝固し、鋳造品Fが出来上がる。このときの鋳造品Fは、ねずみ鋳鉄であるが、カム部C及びその近傍は冷却水の循環により他の部分よりも冷却されているので凝固速度が速く、硬いチル層が形成される。このチル層はパーライトリッチな組織であり、他の部分は、比較的軟らかいフェライトリッチな組織である。しかし、前記の通りに鋳造時のチル化は、その境界が安定しておらず、この段階ではジャーナル部Jも部分的にチル化している。
【0030】
溶湯が凝固したら、把持装置がフック部6を把持して鋳造品Fを金型1から取り出す。そして、フック部6を含む非製品部分40を切断装置により切断し、残りの製品部分であるカムシャフトWを次工程で熱処理する。
【0031】
次に、熱処理工程に先駆けて、まずカムシャフトWを熱処理パレット13に載置する。
熱処理パレット13は、ベース21から立設する各支柱22が載置プレート23a、23bを一段だけ挿通した状態で待機している。ここで、図示しない把持手段又は人手により鋳造後のカムシャフトWを載置プレート23a、23bの各切欠部27に一本ずつ載置する。
一段目の載置プレート23a、23bの各切欠部27の全てにカムシャフトWを載置したら、図8に示すように二段目の載置プレート23a、23bを支柱22に挿通させる。このとき二段目の載置プレート23a、23bの下側の切欠部27が、カムシャフトWのシャフト軸Aの上側に当接することでカムシャフトWが位置決めされ、上下の切欠部27により把持される。以降、同様の動作を行いカムシャフトWを載置する。
【0032】
カムシャフトWの載置が完了した熱処理パレット13は、図2の第一のローラコンベアにより熱処理炉10内に搬入される。熱処理炉10の入口において、熱処理パレット13が熱処理炉10内に搬入され、すでに熱処理炉10内での加熱が終了した熱処理パレット13が押し出される。
【0033】
そして、新しい熱処理パレット13が搬入された熱処理炉10で、例えば図17に示すタイムチャートに従って、カムシャフトWの焼き戻しを行う。
この場合の焼き戻しは、約30分かけてカムシャフトWの温度を約930℃まで昇温(TU)した後、この温度で30分保持する(TS)ことにより行われる。これによりカムシャフトWの組成は、オーステナイト化する。
そして、保持時間が終了したら、カムシャフトWを熱処理パレット13ごと熱処理炉10から搬出される。
【0034】
熱処理炉10から搬出された熱処理パレット13は、不図示のストッパにより停止する。そして、熱処理パレット13が停止したら、上方位置で待機していた冷却装置12の本体部31が下降して、図13に示すように、水平方向に隣り合うカムシャフトWの間に主管34を挿入する。このとき主管34に配設されている枝管35は、上下方向においてカムシャフトWの間に、かつ、枝管35のエアー噴出孔36a、36bが直近位置にあるカム部Cに向くように位置する(図14参照)。
【0035】
冷却装置12の本体部31が下降し、主管34及び枝管35が所定位置に達したら、図示しないエアー供給源からエアー配管33を通じてエアーが供給され、枝管35のエアー噴出孔36a、36bからエアーが各カムシャフトWのそれぞれのカム部Cに向けて噴出される(図14及び図16参照)。なお、熱処理炉10における保持終了からエアー噴出までに要する時間は図に示すように約1分であり、この間のカムシャフトWの温度降下は80℃程度に留まる。
【0036】
冷却装置12によるエアーの噴出は、例えば0.6MPaの吐出圧力で3分程度行われ、図14に示すように一つのカム部Cに対して四つの枝管35のエアー噴出孔36a(36b)からエアーが、その全周に渡ってほぼ均等に噴き付けられる。これによりカム部Cは、図17のTCに示すように500℃程度まで急冷され、その組成はパーライトリッチになる。一方、載置プレート23a、23bにより隔離され、エアーが噴き付けられない端部のジャーナル部Jは、図17の破線に示すように自然冷却され(TN)、その組織はフェライトリッチになる。一方、中央のジャーナル部Jやシャフト軸Aは、載置プレート23a、23bで隔離されていないが、エアーが直接噴き付けられないので、ジャーナル部Jとほぼ同様の温度降下TNを示し、その組織はフェライトリッチになる。これは、エアーは冷却水に比べて冷却可能な範囲が狭く、エアーが一定流速以上で直接噴き付けられた部分しか急冷されないからである。
【0037】
エアーの噴き付けが終了したら、冷却装置12の本体部が上方位置まで上昇し、ストッパが解除されるので、熱処理パレット13は第二のローラコンベア11bにより搬送され、次工程、例えば精度出しのための切削工程に送られる。
以降、未熱処理のカムシャフトWを搭載した熱処理パレット13が搬送されるたびに前記の熱処理を繰り返し、連続的に多数のカムシャフトWのカム部Cのチル化、ジャーナル部J等の焼き戻しが行われる。
【0038】
このような冷却装置12は、一つのカム部Cに対して、枝管35の位置によらず、ほぼ等しい噴出量でエアーをエアー噴出孔36a、36bから噴出することができる。従って、カム部Cの全周に対して、ほぼ均等にエアーが噴き付けられ、カム部Cは均等にチル化される。このことは、熱処理パレット13に搭載する際のカムシャフトWの長手方向に対する回転方向の位相(カムトップの位置)に関らず、カム部Cを確実にチル化できるという効果も有する。
また、このような冷却装置12は、主管34、枝管35、及び、エアー噴出孔36a、36bの配列間隔を最適化することで、カム部C等の所定部分のみを選択的に急冷することができる。これは、ジャーナル部Jのような後に切削加工が必要な部分や、シャフト軸Aのような高い靭性を維持する必要がある部分を有する場合に効果を発揮する。
さらに、このような冷却装置12を備えた熱処理装置2は、鋳造とチル化の処理を独立に行えるので、鋳造のサイクルタイムを短縮化し、カムシャフトWの製造工程をストリームライン化できる。特に熱処理は多数のカムシャフトWを同時に処理するのでカムシャフトW一本当たりの処理時間も短縮化できる。
【0039】
なお、本発明は前記の実施の形態に限定されずに広く応用することが可能である。例えば、冷却装置12の主管34、枝管35の数及び配列は、実施の形態に限定されずに、カムシャフトWの数や配列に合わせて任意の数及び配列にすることができる。また、載置プレート23a、23bの切欠部27の形状は半円、四角等の任意の形状にすることができる。
さらに、このような熱処理を施すワークは、カムシャフトWに限定されずに、クランクシャフトや、農機具、工具、ライナ等、一部をチル化して対摩耗性を高め、他の部分は靭性を維持するものに適用できる。具体的には、クランクシャフトであれば、ピン部やジャーナル部、シリンダライナの摩耗しやすいピストンの上死点における一番下のリング溝であるオイルリング溝から上側の部分がチル化される部分である。また、ライナとは、中空の円筒部材で、その内面及び/又は外面に所定厚さだけチル層を形成して耐磨耗性を向上させる部品である。これらの場合における冷却装置12は、ワークの形状に合わせた形状、配置のエアー噴出手段が設けられる。
【0040】
また、エアー供給手段32は、枝管35を備えず、主管34のみを有する構成にすることもできる。この場合は、主管34の側面34aに開口部を設け、この開口部を、エアー供給源側の一端である開口端52から他端にかけて、その開口面積が小さくなるように配列し、各開口部からのエアーの噴出量をほぼ一定にする。そして、主管34は、複数の主管34の開口部から噴出したエアーが、ワークの所定部分にほぼ均等に噴き付けられるように配置することが望ましい。また、開口部の向きは、主管34の軸に対して垂直な向きでも良いし、実施の形態のエアー噴出孔36a、36bの仰角、俯角と同様な角度でエアーを噴出する向きに形成することもできる。
【0041】
さらに、冷却装置12の主管34を鉛直下向きに配列する替わりに、水平方向、かつ、熱処理炉10に向けて延設しても良い。つまり、冷却装置12を熱処理炉10の出口において後進可能に設け、冷却装置12の主管34を水平に延設するように配列する。この場合の熱処理パレット13は、カムシャフトWの長手方向を主管34と直交する向きに載置する構成を採る。カムシャフトWを載置した熱処理パレット13が熱処理炉10から待機している冷却装置12に向けて押し出されるので、エアーの噴き付けを速やかに行うことができ、急冷開始までの時間を短縮できる。冷却後は、冷却装置12が後退し、熱処理パレット13は、熱処理炉10の長手方向に対して直交して敷設される第二のローラコンベア11bにより次工程に搬送される。
そして、主管34をカムシャフトWのシャフト軸Aと平行に延設し、枝管35をシャフト軸Aに対して垂直に配列することも可能である。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、一端側から他端側にかけて、開口面積が減少する配列を有するエアー供給孔を備えて、各エアー供給孔からのエアーの流出量をほぼ一定にする冷却装置としたので、エアー供給孔の位置によらずワークを均一に冷却することができる。
また、この冷却装置のエアー供給孔に枝管を連結し、この枝管からワークの所定部分の一つに対して、所定部分の中心位置に異なる角度から所定部分の面積に応じた孔径で噴き付けると、さらに、ワークを均一に冷却することができる。
そして、これらの冷却装置を備えた熱処理装置とすると、熱処理炉で加熱したワークの所定部分のみを確実に、かつ、均一に急冷させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のカムシャフトを鋳造するための金型を示した図である。
【図2】本実施の形態の熱処理装置の一部破断平面図である。
【図3】本実施の形態の熱処理パレットの平面図である。
【図4】熱処理パレットの正面図である。
【図5】図3のY−Y断面図である。
【図6】載置プレートの(a)正面図、(b)平面図である。
【図7】載置プレートの(a)正面図、(b)平面図である。
【図8】熱処理プレートにカムシャフトを載置する手順を説明する説明図である。
【図9】冷却装置の正面図である。
【図10】冷却装置の側面図である。
【図11】冷却装置が(a)上方位置にある場合、(b)下方位置にある場合をそれぞれ示す側面図である。
【図12】エアー供給手段の(a)主管の平面図、(b)側面断面図である。
【図13】冷却装置が下方位置にある場合を示す正面図である。
【図14】エアー噴出孔からエアーがカム部に噴き付けられた状態を説明する説明図である。
【図15】(a)枝管の正面断面図、(b)枝管の側面断面図である。
【図16】主管及び枝管におけるエアーの流れを示す説明図である。
【図17】熱処理におけるタイムチャートである。
【符号の説明】
2 熱処理装置
10 熱処理炉
11 ローラコンベア (搬送手段)
12 冷却装置
13 熱処理パレット (パレット)
22 支柱
23a、23b 載置プレート
24、25、28、29 筒部
27 切欠部
31 本体部
32 エアー噴出手段
34 主管
35 枝管
36a、36b エアー噴出孔
60a〜60h エアー供給孔
W カムシャフト (ワーク)
C カム部 (所定部分)
J ジャーナル部
A シャフト軸

Claims (4)

  1. 高温のワークの一部の組成がパーライトリッチになるように前記一部にエアーを噴き付けて、自然冷却によって組成がフェライトリッチになる他の部分よりも冷却させるエアー噴出手段を有する冷却装置であって、
    前記エアー噴出手段は、エアーが通流する主管を有し、
    前記主管は、その長手方向に沿って、エアーが流出するエアー供給孔が複数設けられ、前記各エアー供給孔は、エアー供給源側である一端側から他端側にかけて、開口面積が減少する配列を有し、
    前記エアー噴出手段は、さらに前記エアー供給孔に連通する枝管を備え、前記枝管は、前記ワークの前記一部に対して、異なる角度からエアーを噴き付けるエアー噴出孔を備えることを特徴とする熱処理に用いられる冷却装置。
  2. 前記ワークは、カムシャフトであり、
    前記ワークの前記一部は、カム部であり、
    前記エアー噴出孔は、前記カム部の回転中心位置に向けて、前記エアーを噴き付けるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱処理に用いられる冷却装置。
  3. 前記エアー噴出孔は、前記カム部の面積に応じた孔径を有していることを特徴とする請求項2に記載の熱処理に用いられる冷却装置。
  4. 前記ワークを加熱する熱処理炉と、前記ワークを前記熱処理炉に搬入、搬出する搬送手段と、加熱後の前記ワークに対して進退自在に構成された請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱処理に用いられる冷却装置とを有することを特徴とする熱処理装置。
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