JP7308103B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ内で往復するピストンを備えるエンジンに関する。
シリンダ内で往復するピストンを冷却するため、ピストンに向けてオイルを噴射させるようにしたエンジンが提案されている(特許文献1~3参照)。
特開2012-145021号公報 特開2014-70527号公報 特開2017-218912号公報
ところで、エンジン回転数が上昇していた場合には、ピストンが下死点から上死点に移動する過程において、噴射されたオイルがピストンに到達していない虞がある。このように、噴射されたオイルがピストンに到達していない場合には、ピストンを適切に冷却することが困難となっていた。このため、エンジン回転数が上昇した場合であっても、ピストンに到達するようにオイルを噴射させ、ピストンを適切に冷却することが求められている。
本発明の目的は、ピストンを適切に冷却することにある。
本発明のエンジンは、シリンダ内で往復するピストンを備えるエンジンであって、前記シリンダに設けられ、前記ピストンにオイルを噴射する噴射ノズルと、前記噴射ノズルにオイル流路を介して接続され、前記噴射ノズルにオイルを供給するオイルポンプと、前記噴射ノズルと前記オイルポンプとの間の前記オイル流路に設けられ、前記噴射ノズルに供給されるオイルの圧力を調整するレギュレータと、エンジン回転数が上昇するにつれて前記レギュレータの目標圧力を高く設定し、前記目標圧力に基づいて前記レギュレータを制御するレギュレータ制御部と、前記噴射ノズルと前記レギュレータとの間の前記オイル流路に設けられ、前記オイル流路を連通させる連通状態と前記オイル流路を遮断する遮断状態とに制御される噴射制御弁と、エンジン回転数およびエンジン負荷に基づいて、前記噴射制御弁を連通状態または遮断状態に制御する噴射弁制御部と、を有し、前記レギュレータ制御部は、前記目標圧力に基づいて前記レギュレータを制御することにより、前記噴射ノズルから噴射されるオイルを下死点から上死点に向かう前記ピストンに到達させ、前記噴射弁制御部は、エンジン回転数が上昇するにつれて増加する第1閾値をエンジン負荷が上回る場合、またはエンジン回転数が上昇するにつれて減少する第2閾値をエンジン負荷が上回る場合に、前記噴射制御弁を連通状態に制御する。
本発明によれば、噴射ノズルに供給されるオイルの圧力を調整するレギュレータは、エンジン回転数が上昇するにつれて目標圧力を高く設定する。これにより、ピストンを適切に冷却することができる。
本発明の一実施の形態であるエンジンを示す概略図である。 エンジンに設けられるピストン冷却系の構成を簡単に示した図である。 噴射オイルによるピストン冷却状況を示す図である。 噴射オイルによるピストン冷却状況を示す図である。 噴射オイルによるピストン冷却状況を示す図である。 ピストンと噴射オイルとの位置関係を示す図である。 ピストン冷却制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 ピストン冷却制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 ピストン冷却制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 オイル噴射領域の一例を示す図である。 エンジン回転数に基づき設定されるレギュレータの目標圧力の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[エンジン全体構造]
図1は本発明の一実施の形態であるエンジン10を示す概略図である。なお、図1に示されるエンジン10は、自動車等の車両に搭載される水平対向型のエンジンであるが、本発明が適用されるエンジンとしては、図示するエンジン10に限られることはなく、シリンダ配列やシリンダ数を変更した他の形式のエンジンであっても良い。
図1に示すように、エンジン10は、一方のシリンダバンクを構成するシリンダブロック11と、他方のシリンダバンクを構成するシリンダブロック12と、一対のシリンダブロック11,12に支持されるクランク軸13と、を有している。各シリンダブロック11,12には、動弁機構14、吸気ポート15および排気ポート16等を備えたシリンダヘッド17,18が取り付けられている。また、シリンダブロック11,12の下部には、オイルを貯留するオイルパン19が取り付けられている。
各シリンダブロック11,12にはシリンダボア20が形成されており、各シリンダボア20にはピストン21が収容されている。ピストン21にはピストンピン22が組み付けられており、ピストンピン22にはコネクティングロッド23の小端部24が連結されている。また、クランク軸13にはクランクジャーナル25に対して偏心するクランクピン26が設けられており、クランクピン26にはコネクティングロッド23の大端部27が連結されている。このように、クランク軸13とピストン21とは、コネクティングロッド23を介して互いに連結されている。
[ピストン冷却系]
図2はエンジン10に設けられるピストン冷却系30の構成を簡単に示した図である。まず、図1に示すように、各シリンダブロック(シリンダ)11,12には、ピストン21が往復動自在に収容されている。また、各シリンダブロック11,12には、ピストン21に向けてオイルを噴射する噴射ノズル31が設けられている。図2に示すように、ピストン冷却系30は、噴射ノズル31、オイル噴射弁(噴射制御弁,流量調整弁)32、アキュムレータ(蓄圧器)33、レギュレータ34および電動オイルポンプ(オイルポンプ)35を有している。ピストン冷却系30を構成するオイル噴射弁32やレギュレータ34等の各機器31~35は、複数の流路41~44からなるオイル流路40によって直列に接続されている。
また、噴射ノズル31とオイル噴射弁32とは流路41を介して接続されており、オイル噴射弁32とアキュムレータ33とは流路42を介して接続されている。また、アキュムレータ33とレギュレータ34とは流路43を介して接続されており、レギュレータ34と電動オイルポンプ35とは流路44を介して接続されている。さらに、オイルパン19にはストレーナ45が収容されており、このストレーナ45には電動オイルポンプ35が接続されている。なお、図示する例では、流路41を分岐させることにより、1つのオイル噴射弁32に複数の噴射ノズル31を接続しているが、これに限られることはない。例えば、噴射ノズル31毎にオイル噴射弁32を設けても良い。
ピストン冷却系30を用いてピストン21を冷却する際には、まず電動オイルポンプ35が駆動される。これにより、オイルパン19内のオイルOILはストレーナ45から電動オイルポンプ35の吸入ポート35iに吸い込まれ、吸い込まれたオイルは電動オイルポンプ35の吐出ポート35oから流路44に圧送される。続いて、電動オイルポンプ35から圧送されたオイルはレギュレータ34によって所定の目標圧力まで減圧され、減圧されたオイルはアキュムレータ33を経てオイル噴射弁32に供給される。ここで、オイル噴射を制御するオイル噴射弁32は、オイル流路40を連通させる連通状態と遮断する遮断状態とに制御される。
オイル噴射弁32を連通状態に制御することにより、アキュムレータ33からオイル噴射弁32を経て噴射ノズル31にオイルが供給されるため、噴射ノズル31からピストン21に向けてオイルが噴射される。一方、オイル噴射弁32を遮断状態に制御することにより、噴射ノズル31に対するオイル供給が遮断されるため、ピストン21に対する噴射ノズル31からのオイル噴射は停止される。なお、レギュレータ34とオイル噴射弁32との間にはアキュムレータ33が設けられるため、レギュレータ34によって調圧されたオイルをアキュムレータ33に蓄えることができる。これにより、噴射ノズル31からオイルを噴射する場合であっても、急な油圧低下を回避してオイル噴射を安定させることができる。
また、所定の目標圧力に油圧を調整するレギュレータ34には、後述するコントローラ50によって電磁駆動される図示しないポペット弁等が組み込まれている。このようなレギュレータ34は、入力ポート34iに入力されたオイルを目標圧力まで減圧し、減圧されたオイルを出力ポート34oから出力する。また、オイル流路40を連通または遮断するオイル噴射弁32には、後述するコントローラ50によって電磁駆動される図示しないスプール弁等が組み込まれている。このようなオイル噴射弁32は、入力ポート32iと出力ポート32oとを連通させる連通状態と、入力ポート32iと出力ポート32oとを遮断する遮断状態と、に作動する。さらに、オイル噴射弁32は、図示しないスプール弁軸を任意の位置で停止させることにより、入力ポート32iと出力ポート32oとの間の流路面積を調整することができ、入力ポート32iから出力ポート32oに流れるオイルの流量を調整することができる。すなわち、入力ポート32iと出力ポート32oとの連通量(以下、オイル噴射弁32の開度と記載する。)を調整することができ、入力ポート32iから出力ポート32oに流れるオイルの流量を調整することができる。
図2に示すように、ピストン冷却系30には、オイル噴射弁32やレギュレータ34等を制御するため、電子制御ユニットであるコントローラ50が設けられている。マイコン等からなるコントローラ50は、電動オイルポンプ35を制御するオイルポンプ制御部51、レギュレータ34を制御するレギュレータ制御部52、オイル噴射弁32を制御する噴射弁制御部53、およびエンジン負荷を推定する負荷推定部54を有している。また、コントローラ50は、インジェクタ等からなる燃料噴射装置57を制御する燃料制御部55、およびイグナイタ等からなる点火装置58を制御する点火制御部56を有している。
また、コントローラ50に接続される各種センサとして、エンジン10の冷却水の温度(以下、冷却水温と記載する。)を検出する冷却水温センサ60、クランク軸13の回転速度であるエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ61、エンジン10の異常燃焼であるノッキングを検出するノックセンサ62、エンジン10の空燃比を検出する空燃比センサ63が設けられている。さらに、コントローラ50に接続される各種センサとして、アクセルペダルの操作状況を検出するアクセルセンサ64、スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ65、吸気マニホールドを流れる吸入空気量を検出するエアフローメータ66等が設けられている。なお、コントローラ50の負荷推定部54は、スロットル開度、吸入空気量および燃料噴射量等に基づいて、エンジン10に作用する負荷であるエンジン負荷を推定する。例えば、吸入空気量や燃料噴射量が多い場合には、負荷推定部54によってエンジン負荷が大きく推定される一方、吸入空気量や燃料噴射量が少ない場合には、負荷推定部54によってエンジン負荷が小さく推定される。
[噴射オイルによるピストン冷却状況]
続いて、噴射ノズル31から噴射されたオイル(以下、噴射オイルと記載する。)によるピストン冷却状況について説明する。図3~図5は噴射オイルによるピストン冷却状況を示す図である。なお、図3~図5には、エンジン回転数を一定に保持したままオイル噴射速度を変えたときのピストン冷却状況が示されている。図3にはオイル噴射速度がS1(低速)であるときのピストン冷却状況が示されており、図4にはオイル噴射速度がS2(中速)であるときのピストン冷却状況が示されており、図5にはオイル噴射速度がS3(高速)であるときのピストン冷却状況が示されている。
これらの図3~図5においては、クランク軸13が45°回転する間に噴射されたオイルを、一塊の噴射オイルOJ1~OJ3として示している。また、図3~図5に示される噴射オイルOJ1~OJ3の先端位置は、ピストン21が下死点(クランク角度=0°)のときに噴射されたオイルの先端位置である。つまり、図3~図5において、噴射オイルOJ1~OJ3の先端がピストン21の裏面から離れている状況とは、噴射オイルがピストン21の裏面に届いていない状況を意味しており、噴射オイルOJ1~OJ3の先端がピストン21の裏面を過ぎている状況とは、噴射オイルがピストン21の裏面に届いている状況を意味している。
また、図6はピストン21と噴射オイルとの位置関係を示す図である。なお、図6に示す実線Xは、シリンダボア20内を往復するピストン21の軌跡を示す線である。また、図6に示す一点鎖線L1は、図3に示した噴射オイルOJ1の先端位置の推移を示す線であり、図6に示す破線L2は、図4に示した噴射オイルOJ2の先端位置の推移を示す線である。
図3に示すように、オイル噴射速度が低速のS1である場合には、下死点から上死点に向かうクランク角度の大部分において、オイル噴射速度S1がピストン21の移動速度(以下、ピストン速度と記載する。)を下回るため、クランク角度が225°付近に達したときに噴射オイルOJ1がピストン21に到達する。つまり、図6に一点鎖線L1で示すように、オイル噴射速度が低速のS1である場合には、上死点(TDC)を含む所定期間P1において、噴射オイルOJ1がピストン21に届いておらず、ピストン21を適切に冷却することが困難となっている。
また、図4に示すように、オイル噴射速度がS1よりも高い中速のS2である場合には、下死点から上死点に向かう特定のクランク角度(90°付近)において、オイル噴射速度S2がピストン速度を下回るため、クランク角度が90°付近に達したときに噴射オイルOJ2がピストン21から離れ、クランク角度が180°付近に達したときに噴射オイルOJ2がピストン21に到達する。つまり、図6に破線L2で示すように、オイル噴射速度が中速のS2である場合には、下死点(BDC)と上死点(TDC)との間の所定期間P2において、噴射オイルOJ2がピストン21に届いておらず、ピストン21を適切に冷却することが困難となっている。
さらに、図5に示すように、オイル噴射速度がS2よりも高い高速のS3である場合には、下死点から上死点に向かう全てのクランク角度において、オイル噴射速度S3がピストン速度を上回るため、全クランク角度において噴射オイルOJ3がピストン21に到達する。このように、オイル噴射速度が高速のS3である場合には、全クランク角度において噴射オイルOJ3がピストン21に届くことから、ピストン21を適切に冷却することが可能となっている。
すなわち、オイル噴射速度が低下するほどに、噴射オイルがピストン21に届き難くなる一方、オイル噴射速度が上昇するほどに、噴射オイルがピストン21に届き易くなる。また、換言すれば、エンジン回転数が上昇するほど、つまりピストン速度が上昇するほどに、噴射オイルがピストン21に届き難くなる一方、エンジン回転数が低下するほど、つまりピストン速度が低下するほどに、噴射オイルがピストン21に届き易くなる。
このように、オイル噴射速度が低下する場合やエンジン回転数が上昇する場合には、ピストン21が下死点から上死点に向かう過程において、噴射オイルがピストン21に届き難くなっている。このため、ピストン21に対してオイルを適切に吹き付けるためには、エンジン回転数つまりピストン速度に応じて、オイル噴射速度を設定することが必要となっている。つまり、エンジン回転数が上昇してピストン速度が上昇する場合には、オイル噴射速度を高めることが必要となっている。
[ピストン冷却制御]
続いて、コントローラ50によって実行されるピストン冷却制御について説明する。図7~図9はピストン冷却制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。なお、図7~図9のフローチャートにおいては、符号A~Cの箇所で互いに接続されている。また、図10はオイル噴射領域の一例を示す図であり、図11はエンジン回転数に基づき設定されるレギュレータ34の目標圧力の一例を示す図である。
図7に示すように、ステップS10では、エンジン10の冷却水温が所定温度T1を上回るか否かが判定される。ステップS10において、冷却水温が所定温度T1以下であると判定された場合には、噴射オイルによるピストン冷却が不要であることから、ステップS11に進み、噴射ノズル31からピストン21に対するオイル噴射が停止される。なお、ステップS11において、オイル噴射を停止する場合には、オイル噴射弁32が遮断状態に制御され、電動オイルポンプ35が停止される。
一方、ステップS10において、冷却水温が所定温度T1を上回ると判定された場合には、ステップS12に進み、エンジン10の運転領域がオイル噴射領域であるか否かが判定される。ここで、図10に示すように、エンジン10の運転領域がオイル噴射領域であるか否かについては、エンジン回転数およびエンジン負荷に基づき判定される。つまり、図10に示すように、エンジン負荷が、所定の特性線Li1を上回る領域、または所定の特性線Li2を上回る領域、つまり領域A1,A2,A3である場合には、エンジン10の運転領域がオイル噴射領域であると判定される。一方、エンジン負荷が、双方の特性線Li1,Li2を下回る領域、つまり領域A4である場合には、エンジン10の運転領域がオイル噴射領域ではないと判定される。
図10に示した特性線Li1は、ピストン冷却を行うことでノッキングを抑える観点から設定される特性線である。この特性線Li1は、エンジン回転数が上昇するにつれて増加する第1閾値をプロットした線である。つまりエンジン負荷が特性線Li1を上回る状況とは、エンジン回転数が上昇するにつれて増加する第1閾値をエンジン負荷が上回る状況である。また、図10に示した特性線Li2は、ピストン冷却を行うことでエンジン10の過度な発熱を抑える観点から設定される特性線である。この特性線Li2は、エンジン回転数が上昇するにつれて減少する第2閾値をプロットした線である。つまりエンジン負荷が特性線Li2を上回る状況とは、エンジン回転数が上昇するにつれて減少する第2閾値をエンジン負荷が上回る状況である。
図7に示すように、ステップS12において、エンジン10の運転領域がオイル噴射領域ではないと判定された場合には、ピストン冷却が不要な運転領域であることから、ステップS13に進み、噴射ノズル31からピストン21に対するオイル噴射が停止される。続くステップS14では、エンジン10にノッキングが発生しているか否かが判定される。ステップS14において、ノッキングが発生していないと判定された場合には、オイル噴射を停止させたままルーチンを抜ける。一方、ステップS14において、ノッキングが発生していると判定された場合には、ステップS12に戻り、改めてエンジン10の運転領域がオイル噴射領域であるか否かが判定される。
ステップS12において、エンジン10の運転領域がオイル噴射領域であると判定された場合には、ピストン冷却が必要な運転領域であることから、ステップS15に進み、噴射ノズル31からピストン21に対するオイル噴射が実行される。なお、ステップS15において、オイル噴射を実行する場合には、オイル噴射弁32が連通状態に制御され、電動オイルポンプ35が駆動される。続くステップS16では、エンジン10にノッキングが発生しているか否かが判定される。ステップS16において、ノッキングが発生していると判定された場合、つまりオイル噴射によるピストン冷却中にノッキングが発生していると判定された場合には、図8に示したステップS17に進み、オイル噴射速度が不足しているか否かが判定される。ここで、オイル噴射速度が不足している状況とは、図6に一点鎖線L1や破線L2で示したように、下死点から上死点に向かう過程において、噴射オイルがピストン21に届いていない状況である。
ステップS17において、オイル噴射速度が不足していると判定された場合には、ステップS18に進み、図11に示すマップを参照することにより、エンジン回転数に基づきレギュレータ34の目標圧力が引き上げられる。例えば、図11に示すように、エンジン10およびレギュレータ34の作動状況が符号C1で示した状況であり、ステップS17において、オイル噴射速度が不足していると判定された場合には、続くステップS18において、図11に符号C2で示すように、エンジン回転数Ne1に基づきレギュレータ34の目標圧力がPr1からPr2に引き上げられる。このように、目標圧力を上げることでオイル噴射速度を引き上げることにより、噴射オイルがピストン21に到達するクランク角度の範囲が拡大され、ピストン21に対するオイルの吹き付け時間が延ばされるため、オイル噴射によるピストン冷却能力を高めることができる。このように、オイル噴射速度を引き上げてピストン冷却能力が高められると、図7に示したステップS12に戻り、改めてオイル噴射領域判定やノッキング判定等が行われる。
一方、ステップS17において、オイル噴射速度が不足していないと判定された場合、つまりピストン21に対して常に噴射オイルが届いていると判定された場合には、ステップS19に進み、噴射ノズル31に供給するオイル流量(以下、オイル噴射量と記載する。)を増やすことが可能であるか否かが判定される。ステップS19において、オイル噴射量を増やすことが可能であると判定された場合、つまり連通状態であるオイル噴射弁32の開度が所定の上限値に達していないと判定された場合には、ステップS20に進み、オイル噴射弁32の開度を所定値だけ開くことによってオイル噴射量が増やされる。このように、オイル噴射量を増やしてピストン冷却能力が高められると、図7に示したステップS12に戻り、改めてオイル噴射領域判定やノッキング判定等が行われる。一方、ステップS19において、オイル噴射弁32の開度が所定の上限値に達しており、オイル噴射量を増やせないと判定された場合には、ステップS21に進み、インジェクタからの燃料噴射量を増加させる燃料増量制御が実行される。このように、エンジン10の燃焼室に供給する燃料を増加させることにより、燃焼室温度を下げることができるため、ノッキングの発生を抑制することができる。
これまで説明したように、ピストン冷却制御においては、エンジン回転数に基づきレギュレータ34の目標圧力が設定されている。つまり、エンジン回転数が上昇するにつれてレギュレータ34の目標圧力を高く設定することにより、全てのクランク角度においてピストン21に噴射オイルが到達するようにオイル噴射速度が上げられている。これにより、ピストン21に対して噴射オイルを当て続けることができるため、ピストン21を適切に冷却することが可能となる。さらに、全クランク角度において噴射オイルがピストン21に到達するようにオイル噴射速度を上昇させたにも拘らず、エンジン10にノッキングが発生していた場合には、オイル噴射速度を維持したままオイル噴射弁32を制御することによってオイル噴射量が増やされている。これにより、ピストン21に対して多くの噴射オイルを当てることができるため、ピストン21をより積極的に冷却することが可能となる。
続いて、図7に示すように、ステップS16において、ノッキングが発生していないと判定された場合、つまりピストン21に向けてオイルが噴射された状態のもとでノッキングが発生していないと判定された場合には、図9に示したステップS22に進み、燃料増量制御が実行されているか否かが判定される。ステップS22において、燃料増量制御が実行されていると判定された場合には、ステップS23に進み、インジェクタからの燃料噴射量を所定量だけ減少させた後に、ステップS24に進み、エンジン10にノッキングが発生しているか否かが判定される。ステップS24において、ノッキングが発生していないと判定された場合には、ステップS23に戻り、再び燃料噴射量を所定量だけ減少させる。一方、ステップS24において、ノッキングが発生していると判定された場合には、ステップS25に進み、燃料噴射量を所定量だけ増加させることにより、ノッキングを発生させない燃料噴射量に戻した上で、ルーチンを抜ける。このように、ノッキングが発生していない場合には、燃料噴射量を積極的に減少させることにより、エンジン10の燃料消費量を抑制することができる。
また、ステップS22において、燃料増量制御が実行されていないと判定された場合には、ステップS26に進み、オイル噴射量を減らすことが可能であるか否かが判定される。ステップS26において、オイル噴射量を減らすことが可能であると判定された場合、つまりオイル噴射弁32の開度が所定の下限値に達していないと判定された場合には、ステップS27に進み、オイル噴射弁32の開度を所定値だけ閉じることでオイル噴射量が減らされた後に、ステップS28に進み、エンジン10にノッキングが発生しているか否かが判定される。ステップS28において、ノッキングが発生していないと判定された場合には、ステップS26,S27に戻り、オイル噴射量を減らすことが可能である場合には再びオイル噴射量が所定量だけ減らされる。一方、ステップS28において、ノッキングが発生していると判定された場合には、ステップS29に進み、オイル噴射量を所定量だけ増加させることにより、ノッキングを発生させないオイル噴射量に戻した上で、ルーチンを抜ける。このように、ノッキングが発生していない場合には、オイル噴射量を積極的に減少させることにより、車両のエネルギー効率を高めることができる。
また、ステップS26において、オイル噴射量を減らすことが不可能であると判定された場合、つまりオイル噴射弁32の開度が所定の下限値に達していると判定された場合には、ステップS30に進み、オイル噴射速度を低下させることが可能であるか否かが判定される。ステップS30において、オイル噴射速度を低下させることが可能であると判定された場合、つまりレギュレータ34の目標圧力が所定の下限値に達していないと判定された場合には、ステップS31に進み、レギュレータ34の目標圧力を所定値だけ下げることでオイル噴射速度が下げられた後に、ステップS32に進み、エンジン10にノッキングが発生しているか否かが判定される。ステップS32において、ノッキングが発生していないと判定された場合には、ステップS30,S31に戻り、オイル噴射速度を下げることが可能である場合には再びレギュレータ34の目標圧力が所定値だけ下げられる。一方、ステップS32において、ノッキングが発生していると判定された場合には、ステップS33に進み、レギュレータ34の目標圧力を所定値だけ増加させることにより、ノッキングを発生させないオイル噴射速度に戻した上で、ルーチンを抜ける。このように、ノッキングが発生していない場合には、オイル噴射速度を積極的に下げることにより、車両のエネルギー効率を高めることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、ピストン冷却系30にオイル噴射弁32を設けているが、これに限られることはなく、ピストン冷却系30からオイル噴射弁32を省いても良い。この場合には、電動オイルポンプ35を駆動することにより、噴射ノズル31からオイルを噴射させることができ、電動オイルポンプ35を停止させることにより、噴射ノズル31からのオイル噴射を停止させることができる。また、ピストン冷却系30の冷却性能を高める観点から、ピストン冷却系30に放熱器であるオイルクーラを設けても良い。このオイルクーラを設けることにより、ピストン21に向けて噴射するオイルの温度を低下させることができ、ピストン21を効果的に冷却することができる。なお、ピストン冷却系30にオイルクーラを設ける場合には、例えば、図2に一点鎖線で示すように、電動オイルポンプ35とレギュレータ34との間にオイルクーラ70を設けることができる。また、前述の説明では、ピストン冷却系30のオイルポンプとして、電力によって駆動される電動オイルポンプ35を用いているが、これに限られることはない。例えば、クランク軸13によって駆動されるオイルポンプを用いても良い。
図示するフローチャートでは、ステップS17において、オイル噴射速度が不足していると判定された後に、ステップS18に進み、エンジン回転数に基づいてレギュレータ34の目標圧力を設定しているが、これに限られることはない。例えば、ステップS12において、オイル噴射領域であると判定され、続くステップS13において、オイル噴射を実行する際に、エンジン回転数に基づきレギュレータ34の目標圧力を設定しても良い。つまり、ステップS13において、エンジン回転数が上昇するにつれてレギュレータ34の目標圧力を高く設定しても良い。なお、ステップS13において、レギュレータ34の目標圧力を所定の初期圧力に設定し、ノッキングの発生状況に応じて、エンジン回転数に基づきレギュレータ34の目標圧力を引き上げても良いことはいうまでもない。
図11に示した例では、エンジン回転数が上昇するにつれて、レギュレータ34の目標圧力を連続的に高く設定しているが、これに限られることはない。例えば、エンジン回転数が上昇するにつれて、レギュレータ34の目標圧力を段階的に高く設定しても良い。また、図11に示した例では、エンジン回転数が上昇するにつれて、レギュレータ34の目標圧力を直線的に高く設定しているが、これに限られることはない。例えば、エンジン回転数が上昇するにつれて、レギュレータ34の目標圧力を曲線的に高く設定しても良い。また、図示するフローチャートでは、ステップS21において、燃料増量制御を実行しているが、これに限られることはない。例えば、ノッキングの発生を抑制するため、点火時期を遅らせる点火リタード制御を実行しても良い。なお、ノッキングの発生状況に応じて、燃料増量制御または点火リタード制御を実行しても良く、燃料増量制御と点火リタード制御との双方を実行しても良い。
10 エンジン
11 シリンダブロック(シリンダ)
12 シリンダブロック(シリンダ)
21 ピストン
31 噴射ノズル
32 オイル噴射弁(噴射制御弁,流量調整弁)
33 アキュムレータ(蓄圧器)
34 レギュレータ
35 電動オイルポンプ(オイルポンプ)
40 オイル流路
52 レギュレータ制御部
53 噴射弁制御部
Li1 特性線(第1閾値)
Li2 特性線(第2閾値)

Claims (4)

  1. シリンダ内で往復するピストンを備えるエンジンであって、
    前記シリンダに設けられ、前記ピストンにオイルを噴射する噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルにオイル流路を介して接続され、前記噴射ノズルにオイルを供給するオイルポンプと、
    前記噴射ノズルと前記オイルポンプとの間の前記オイル流路に設けられ、前記噴射ノズルに供給されるオイルの圧力を調整するレギュレータと、
    エンジン回転数が上昇するにつれて前記レギュレータの目標圧力を高く設定し、前記目標圧力に基づいて前記レギュレータを制御するレギュレータ制御部と、
    前記噴射ノズルと前記レギュレータとの間の前記オイル流路に設けられ、前記オイル流路を連通させる連通状態と前記オイル流路を遮断する遮断状態とに制御される噴射制御弁と、
    エンジン回転数およびエンジン負荷に基づいて、前記噴射制御弁を連通状態または遮断状態に制御する噴射弁制御部と、
    を有し、
    前記レギュレータ制御部は、前記目標圧力に基づいて前記レギュレータを制御することにより、前記噴射ノズルから噴射されるオイルを下死点から上死点に向かう前記ピストンに到達させ、
    前記噴射弁制御部は、エンジン回転数が上昇するにつれて増加する第1閾値をエンジン負荷が上回る場合、またはエンジン回転数が上昇するにつれて減少する第2閾値をエンジン負荷が上回る場合に、前記噴射制御弁を連通状態に制御する、
    エンジン。
  2. 請求項に記載のエンジンにおいて、
    前記噴射制御弁と前記レギュレータとの間の前記オイル流路に設けられる蓄圧器を有する、
    エンジン。
  3. 請求項またはに記載のエンジンにおいて、
    前記噴射制御弁は、前記噴射ノズルに供給されるオイルの流量を調整する流量調整弁である、
    エンジン。
  4. 請求項1~の何れか1項に記載のエンジンにおいて、
    前記オイルポンプは、電動オイルポンプである、
    エンジン。
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