JP7302345B2 - 木質構造部材の接続構造、及び、施工方法 - Google Patents
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前記第一木質部材と前記第二木質部材とは、各々の対向部位において、前記軸方向に沿った凹部を有し、
接続される二つの前記木質構造部材の内部に前記凹部に内包されるように設けられて該木質構造部材同士を前記軸方向に接続するグラスファイバー筋を備え、
前記グラスファイバー筋として、前記第一木質部材の前記凹部に内包される第一グラスファイバー筋と、前記第二木質部材の前記凹部に内包される第二グラスファイバー筋と、を備えることを特徴とする木質構造部材の接続構造である。
前記第一木質部材と前記第二木質部材とは、各々の対向部位において、前記軸方向に沿った凹部を有し、
接続される二つの前記木質構造部材の内部に前記凹部に内包されるように設けられて該木質構造部材同士を前記軸方向に接続するグラスファイバー筋を備えることを特徴とする木質構造部材の接続構造。
前記グラスファイバー筋は、前記木質構造部材に耐熱性エポキシ樹脂系接着剤により接着されていることが望ましい。
前記グラスファイバー筋の弾性係数は、40000N/mm2~80000N/mm2であることが望ましい。
前記グラスファイバー筋として、前記第一木質部材の前記凹部に内包される第一グラスファイバー筋と、前記第二木質部材の前記凹部に内包される第二グラスファイバー筋と、を備えることが望ましい。
接続される二つの前記木質構造部材の各々は、接続対向面を有し、
前記接続対向面に沿って作用するせん断力を伝達するせん断力伝達部を備えることが望ましい。
前記第一木質部材と前記第二木質部材の各々に凹部を設ける工程と、
前記凹部に接着剤を塗布する工程と、
前記木質構造部材同士を前記軸方向に接続するグラスファイバー筋を、前記第一木質部材の前記凹部に内包させる工程と、
前記接着剤が塗布された前記凹部に前記グラスファイバー筋が内包されている前記第一木質部材に、前記第二木質部材を対向させて、前記綴り材で固定する工程と、
を備えることを特徴とする施工方法。
また、かかる施工方法であって、
前記接続構造は、前記第一木質部材と前記第二木質部材と前記綴り材とを備えた第一木質構造部材及び第二木質構造部材が前記軸方向に接続された木質構造部材の接続構造であり、
前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材、前記第一木質構造部材を構成する前記第二木質部材、前記第二木質構造部材を構成する前記第一木質部材、前記第二木質構造部材を構成する前記第二木質部材の各々に凹部を設ける工程と、
4つの前記凹部に接着剤を塗布する工程と、
前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材と前記第二木質構造部材を構成する前記第一木質部材を前記凹部が繋がるように並べて、繋がった前記凹部に前記グラスファイバー筋を内包させる工程と、
前記接着剤が塗布された前記凹部に前記グラスファイバー筋が内包されている前記第一木質部材に、前記第一木質構造部材を構成する前記第二木質部材と前記第二木質構造部材を構成する前記第二木質部材を対向させて、前記綴り材で固定する工程と、
を備えることが望ましい。
前記接続構造は、前記第一木質部材と前記第二木質部材と前記綴り材とを備えた第一木質構造部材及び第二木質構造部材が前記軸方向に接続された木質構造部材の接続構造であり、
前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材、前記第一木質構造部材を構成する前記第二木質部材、前記第二木質構造部材を構成する前記第一木質部材、前記第二木質構造部材を構成する前記第二木質部材の各々に凹部を設ける工程と、
4つの前記凹部に接着剤を塗布する工程と、
前記グラスファイバー筋を、前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材の前記凹部に、前記グラスファイバー筋の一部が該第一木質部材からはみ出た状態で内包させる工程と、
前記接着剤が塗布された前記凹部に前記グラスファイバー筋が内包されている前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材に、前記第一木質構造部材を構成する前記第二木質部材を対向させて、前記綴り材で固定することにより、前記グラスファイバー筋の一部がはみ出た第一木質構造部材を形成する工程と、
前記第二木質構造部材を構成する前記第一木質部材に、前記第二木質構造部材を構成する前記第二木質部材を対向させて、前記綴り材で固定することにより、第二木質構造部材を形成する工程と、
形成された前記第一木質構造部材及び前記第二木質構造部材を双方が近付くように相対移動させることにより、前記グラスファイバー筋の一部を前記第二木質構造部材に差し込み、前記第一木質構造部材と前記第二木質構造部材を接続する工程と、
を備えることが望ましい。
先ず、本実施の形態に係る木質構造部材10の接続構造について、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る木質構造部材10の接続構造を示した概略図である。図2は、図1のA-A断面図である。図3は、本実施の形態に係るグラスファイバー筋30を示した斜視図である。図4は、グラスファイバー筋30の寸法を示した図である。
次に、本実施の形態に係る木質構造部材10の接続構造を施工する施工方法について、二つの例(第一施工方法及び第二施工方法と呼ぶ)を挙げて説明する。図5は、第一施工方法を説明するための説明図であり、図6は、第二施工方法を説明するための説明図である。なお、第一施工方法は、主として、工場で施工する施工方法であり、第二施工方法は、主として、工事現場で施工する施工方法である。
上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
10a 接続対向面
10b 孔
10c 窪み部
10d 上側木質構造部材
10e 下側木質構造部材
12 第一木質構造部材
14 第二木質構造部材
20 木質部材
20a 溝部
22 第一木質部材
22a 第一溝部
24 第二木質部材
24a 第二溝部
26 綴り材
30 グラスファイバー筋
30a 螺条
32 第一グラスファイバー筋
34 第二グラスファイバー筋
40 接着剤
50 シアキー
60 コッター
70 鋼板
80 ビス
Claims (6)
- 第一木質部材と、前記第一木質部材と対向する第二木質部材と、前記第一木質部材と前記第二木質部材との対向方向に貫入されて前記第一木質部材と前記第二木質部材とを固定する綴り材と、を備えた木質構造部材が、前記対向方向と直交する軸方向に接続された木質構造部材の接続構造であって、
前記第一木質部材と前記第二木質部材とは、各々の対向部位において、前記軸方向に沿った凹部を有し、
接続される二つの前記木質構造部材の内部に前記凹部に内包されるように設けられて該木質構造部材同士を前記軸方向に接続するグラスファイバー筋を備え、
前記グラスファイバー筋として、前記第一木質部材の前記凹部に内包される第一グラスファイバー筋と、前記第二木質部材の前記凹部に内包される第二グラスファイバー筋と、を備えることを特徴とする木質構造部材の接続構造。 - 請求項1に記載の木質構造部材の接続構造であって、
前記グラスファイバー筋は、前記木質構造部材に耐熱性エポキシ樹脂系接着剤により接着されていることを特徴とする木質構造部材の接続構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の木質構造部材の接続構造であって、
前記グラスファイバー筋の弾性係数は、40000N/mm2~80000N/mm2であることを特徴とする木質構造部材の接続構造。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の木質構造部材の接続構造であって、
接続される二つの前記木質構造部材の各々は、接続対向面を有し、
前記接続対向面に沿って作用するせん断力を伝達するせん断力伝達部を備えることを特徴とする木質構造部材の接続構造。 - 第一木質部材と、前記第一木質部材と対向する第二木質部材と、前記第一木質部材と前記第二木質部材との対向方向に貫入されて前記第一木質部材と前記第二木質部材とを固定する綴り材と、を備えた木質構造部材が、前記対向方向と直交する軸方向に接続された木質構造部材の接続構造を施工する施工方法であって、
前記第一木質部材と前記第二木質部材の各々に凹部を設ける工程と、
前記凹部に接着剤を塗布する工程と、
前記木質構造部材同士を前記軸方向に接続するグラスファイバー筋を、前記第一木質部材の前記凹部に内包させる工程と、
前記接着剤が塗布された前記凹部に前記グラスファイバー筋が内包されている前記第一木質部材に、前記第二木質部材を対向させて、前記綴り材で固定する工程と、
を備え、
前記接続構造は、前記第一木質部材と前記第二木質部材と前記綴り材とを備えた第一木質構造部材及び第二木質構造部材が前記軸方向に接続された木質構造部材の接続構造であり、
前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材、前記第一木質構造部材を構成する前記第二木質部材、前記第二木質構造部材を構成する前記第一木質部材、前記第二木質構造部材を構成する前記第二木質部材の各々に凹部を設ける工程と、
4つの前記凹部に接着剤を塗布する工程と、
前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材と前記第二木質構造部材を構成する前記第一木質部材を前記凹部が繋がるように並べて、繋がった前記凹部に前記グラスファイバー筋を内包させる工程と、
前記接着剤が塗布された前記凹部に前記グラスファイバー筋が内包されている前記第一木質部材に、前記第一木質構造部材を構成する前記第二木質部材と前記第二木質構造部材を構成する前記第二木質部材を対向させて、前記綴り材で固定する工程と、
を備えることを特徴とする施工方法。 - 第一木質部材と、前記第一木質部材と対向する第二木質部材と、前記第一木質部材と前記第二木質部材との対向方向に貫入されて前記第一木質部材と前記第二木質部材とを固定する綴り材と、を備えた木質構造部材が、前記対向方向と直交する軸方向に接続された木質構造部材の接続構造を施工する施工方法であって、
前記第一木質部材と前記第二木質部材の各々に凹部を設ける工程と、
前記凹部に接着剤を塗布する工程と、
前記木質構造部材同士を前記軸方向に接続するグラスファイバー筋を、前記第一木質部材の前記凹部に内包させる工程と、
前記接着剤が塗布された前記凹部に前記グラスファイバー筋が内包されている前記第一木質部材に、前記第二木質部材を対向させて、前記綴り材で固定する工程と、
を備え、
前記接続構造は、前記第一木質部材と前記第二木質部材と前記綴り材とを備えた第一木質構造部材及び第二木質構造部材が前記軸方向に接続された木質構造部材の接続構造であり、
前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材、前記第一木質構造部材を構成する前記第二木質部材、前記第二木質構造部材を構成する前記第一木質部材、前記第二木質構造部材を構成する前記第二木質部材の各々に凹部を設ける工程と、
4つの前記凹部に接着剤を塗布する工程と、
前記グラスファイバー筋を、前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材の前記凹部に、前記グラスファイバー筋の一部が該第一木質部材からはみ出た状態で内包させる工程と、
前記接着剤が塗布された前記凹部に前記グラスファイバー筋が内包されている前記第一木質構造部材を構成する前記第一木質部材に、前記第一木質構造部材を構成する前記第二木質部材を対向させて、前記綴り材で固定することにより、前記グラスファイバー筋の一部がはみ出た第一木質構造部材を形成する工程と、
前記第二木質構造部材を構成する前記第一木質部材に、前記第二木質構造部材を構成する前記第二木質部材を対向させて、前記綴り材で固定することにより、第二木質構造部材を形成する工程と、
形成された前記第一木質構造部材及び前記第二木質構造部材を双方が近付くように相対移動させることにより、前記グラスファイバー筋の一部を前記第二木質構造部材に差し込み、前記第一木質構造部材と前記第二木質構造部材を接続する工程と、
を備えることを特徴とする施工方法。
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JP2019129090A JP7302345B2 (ja) | 2019-07-11 | 2019-07-11 | 木質構造部材の接続構造、及び、施工方法 |
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