JP7302056B1 - マスターバッチ、樹脂組成物、及び成形体 - Google Patents

マスターバッチ、樹脂組成物、及び成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体が得られる樹脂組成物が得られるマスターバッチ、希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体が得られる樹脂組成物、及び希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体の提供。【解決手段】熱可塑性樹脂と、顔料と、可塑剤と、を含むマスターバッチであって、前記熱可塑性樹脂はガラス転移温度(Tg)が45~110℃、重量平均分子量(Mw)が5,000~200,000の(メタ)アクリル樹脂を含むマスターバッチ。【選択図】なし

Description

本発明は、マスターバッチ、樹脂組成物、及び成形体に関する。
樹脂成形体は、電子機器の部品等、様々な用途に用いられる。樹脂成形体に意匠性等を付与するために、樹脂成形体に顔料を含有させて着色樹脂成形体とすることがある。着色樹脂成形体は、例えば、希釈樹脂に顔料等を分散させ、得られた樹脂組成物を成形して製造される。顔料の希釈樹脂への分散性を高めるために、顔料に脂肪族カルボン酸金属塩、芳香族カルボン酸金属塩等を混合した粉末状組成物、いわゆるドライカラーが知られている(特許文献1)。
特開2019-189696号公報
顔料のみ又はドライカラーを着色剤として用いる場合、顔料の希釈樹脂への分散性が充分ではなく、成形時に凝集物が生じて外観が損なわれることがある。
本発明は、希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体が得られる樹脂組成物が得られるマスターバッチ、希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体が得られる樹脂組成物、及び希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体を提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1]熱可塑性樹脂と、顔料と、可塑剤と、を含むマスターバッチであって、前記熱可塑性樹脂はガラス転移温度(Tg)が45~110℃、重量平均分子量(Mw)が5,000~200,000の(メタ)アクリル樹脂を含むマスターバッチ。
[2]マスターバッチの総質量に対する前記顔料の含有量が5~90質量%である、[1]に記載のマスターバッチ。
[3]マスターバッチの総質量に対する前記可塑剤の含有量が1~40質量%である、[1]又は[2]に記載のマスターバッチ。
[4]前記(メタ)アクリル樹脂の酸価が0.5~15mgKOH/gである、[1]~[3]のいずれか一項に記載のマスターバッチ。
[5]前記(メタ)アクリル樹脂の構成単位は、スチレン又はスチレン誘導体由来の構成単位を含んでもよく、スチレン又はスチレン誘導体由来の構成単位を含む場合、(メタ)アクリル樹脂を構成する全ての単量体単位の合計100質量%に対するスチレン及びスチレン誘導体由来の構成単位の合計含有量が75質量%以下である、[1]~[4]のいずれか一項に記載のマスターバッチ。
[6]前記(メタ)アクリル樹脂の構成単位は、スチレン及びスチレン誘導体由来の構成単位を含まない、[5]に記載のマスターバッチ。
[7]希釈樹脂と混合して、樹脂組成物を製造するためのマスターバッチであり、前記希釈樹脂は、(メタ)アクリル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂である、[1]~[6]のいずれか一項に記載のマスターバッチ。
[8][1]~[6]のいずれか一項に記載のマスターバッチと、希釈樹脂と、を含む樹脂組成物。
[9]前記希釈樹脂が(メタ)アクリル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂である、[8]に記載の樹脂組成物。
[10][8]又は[9]に記載の樹脂組成物の成形体。
本発明によれば、希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体が得られる樹脂組成物が得られるマスターバッチ、希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体が得られる樹脂組成物、及び希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
≪マスターバッチ≫
本実施形態のマスターバッチは、熱可塑性樹脂と、顔料と、可塑剤と、を含む。
前記熱可塑性樹脂は、(メタ)アクリル樹脂を含む。
前記(メタ)アクリル樹脂のガラス転移温度(以下、単に「Tg」ともいう。)は45~110℃であり、重量平均分子量(以下、単に「Mw」ともいう。)は5,000~200,000である。
<熱可塑性樹脂>
熱可塑性樹脂は、顔料の分散剤として機能する。熱可塑性樹脂は、(メタ)アクリル樹脂を含む。熱可塑性樹脂は、(メタ)アクリル樹脂以外の熱可塑性樹脂を含んでもよい。熱可塑性樹脂は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。熱可塑性樹脂が(メタ)アクリル樹脂以外の熱可塑性樹脂を含む場合、熱可塑性樹脂の総質量に対する(メタ)アクリル樹脂の含有量は、40質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、80質量%以上がさらに好ましい。(メタ)アクリル樹脂以外の熱可塑性樹脂としては、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂等が例として挙げられる。本発明の一実施形態においては、熱可塑性樹脂は、(メタ)アクリル樹脂のみを含むことが好ましい。
((メタ)アクリル樹脂)
(メタ)アクリル樹脂は、(メタ)アクリレート由来の構成単位を含む樹脂である。(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを示す。(メタ)アクリル樹脂としては、(メタ)アクリレートの単独重合体、2種以上の(メタ)アクリレートの共重合体、(メタ)アクリレートと(メタ)アクリレート以外の単量体との共重合体等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル樹脂は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
(メタ)アクリル樹脂を構成する全ての単量体単位の合計100質量%に対する(メタ)アクリレート由来の構成単位の含有量は、25質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、75質量%以上がさらに好ましい。
(メタ)アクリレート単位を含む重合体を構成する単量体単位のうち、後述の実施例に記載の熱分解-ガスクロマトグラフィ質量分析法により検出される単量体単位の合計100質量%に対する(メタ)アクリレート単位の割合は、25質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、75質量%以上がさらに好ましい。なお、前記割合における(メタ)アクリレート単位とは、後述の(メタ)アクリレート由来の単量体単位を意味し、ウレタン結合を有する(メタ)アクリレート単位のような変性された(メタ)アクリレート単位は含まない。
(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチルメタクリレート(以下、「MMA」とも記す。)、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、プロピルメタクリレート、プロピルアクリレート、n-ブチルメタクリレート(以下、「BMA」とも記す。)、n-ブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート(以下、「IBMA」とも記す。)、イソブチルアクリレート、t-ブチルメタクリレート、t-ブチルアクリレート、n-ヘキシルメタクリレート、n-ヘキシルアクリレート、n-オクチルメタクリレート、n-オクチルアクリレート、n-デシルメタクリレート(以下、「DMA」とも記す。)、n-デシルアクリレート、トリデシルメタクリレート(以下、「TMA」とも記す。)、トリデシルアクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、ラウリルメタクリレート、ラウリルアクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート等のシクロアルキル(メタ)アクリレート;フェニルメタクリレート、フェニルアクリレート等のアリール(メタ)アクリレート;ベンジルメタクリレート、ベンジルアクリレート等のアラルキル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの(メタ)アクリレートは1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
(メタ)アクリレート以外の単量体としては、例えば、1,3-ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の共役ジエン化合物;スチレン(以下、「St」とも記す。)、スチレン誘導体、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物;(メタ)アクリル酸等のカルボキシ基を有する化合物が挙げられる。スチレン誘導体とは、スチレン中の1個以上水素原子がアルキル基及び/又はハロゲン原子(但し、フッ素原子は除く)等で置換された化合物を意味する。スチレン誘導体としては、α-メチルスチレン、ハロゲン化スチレンが例として挙げられる。
(メタ)アクリル酸は、アクリル酸又はメタクリル酸を示す。(メタ)アクリル酸としては、上述の(メタ)アクリレートに対応する(メタ)アクリル酸が例として挙げられる。これらの単量体は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
(メタ)アクリル樹脂としては、希釈樹脂との相溶性の観点から、MMA単位を含む重合体が好ましい。
MMA単位を含む重合体は、MMA単位のみからなる重合体であってもよく、MMA以外の単量体単位をさらに含む共重合体であってもよい。MMA単位を含む重合体は、共重合体が好ましい。MMA以外の単量体としては、前記した(メタ)アクリレートのうちMMA以外のもの、前記した(メタ)アクリレート以外の単量体等が挙げられる。
MMA単位を含む重合体を構成する全ての単量体単位の合計100質量%に対するMMA単位の割合は、25~99質量%が好ましく、35~95質量%がより好ましく、45~90質量%がさらに好ましく、60~80質量%が特に好ましい。
MMA単位を含む重合体を構成する単量体単位のうち、後述の実施例に記載の熱分解-ガスクロマトグラフィ質量分析法により検出される単量体単位の合計100質量%に対するMMA単位の割合は、25~99質量%が好ましく、35~95質量%がより好ましく、45~90質量%がさらに好ましく、60~80質量%が特に好ましい。熱分解-ガスクロマトグラフィ質量分析法により検出される単量体単位は、(メタ)アクリレート、スチレン、スチレン誘導体等由来の単量体単位であり、熱分解-ガスクロマトグラフィ質量分析法により検出されない単量体単位は、(メタ)アクリル酸等由来の単量体単位である。
MMA単位を含む共重合体における、MMA以外の単量体としては、MMA以外の(メタ)アクリレートが好ましく、アルキル(メタ)アクリレートがより好ましく、アルキルメタクリレートがさらに好ましく、BMA、DMA、TMAが特に好ましい。
MMA単位を含む共重合体を構成する全ての単量体単位の合計100質量%に対するMMA以外の(メタ)アクリレート単位の割合は、1~75質量%が好ましく、5~65質量%がより好ましく、10~55質量%がさらに好ましく、20~40質量%が特に好ましい。
MMA単位を含む共重合体を構成する単量体単位のうち、後述の実施例に記載の熱分解-ガスクロマトグラフィ質量分析法により検出される単量体単位の合計100質量%に対するMMA以外の(メタ)アクリレート単位の割合は、1~75質量%が好ましく、5~65質量%がより好ましく、10~55質量%がさらに好ましく、20~40質量%が特に好ましい。
(メタ)アクリル樹脂の構成単位がスチレン又はスチレン誘導体由来の構成単位を含む場合、(メタ)アクリル樹脂を構成する全ての単量体単位の合計100質量%に対するスチレン及びスチレン誘導体由来の構成単位の合計含有量は、75質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、25質量%以下がさらに好ましい。また、本発明の一実施形態においては、(メタ)アクリル樹脂の構成単位は、スチレン及びスチレン誘導体由来の構成単位を含まないことが好ましい。スチレン及びスチレン誘導体由来の構成単位の含有量が前記上限値以下であると、希釈樹脂の種類によっては、得られる成形体の透明性が向上する。
(メタ)アクリル樹脂のTgは、45~110℃であり、50~100℃が好ましく、60~90℃がより好ましく、65~85℃がさらに好ましい。熱可塑性樹脂が2種以上の(メタ)アクリル樹脂を含む場合、全ての(メタ)アクリル樹脂のTgが前記範囲内となることが好ましい。(メタ)アクリル樹脂のTgが前記範囲の下限値以上であると、顔料の凝集が抑制され、結果としてマスターバッチの耐ブロッキング性及び顔料の分散性がより優れる。(メタ)アクリル樹脂のTgが前記範囲の上限値以下であると、顔料の分散性がより優れる。
(メタ)アクリル樹脂のTgは、以下のようにして測定することができる。
示差走査熱量計を用い、(メタ)アクリル樹脂10mgを-30℃から160℃まで、10℃/分の条件で昇温させて得られる曲線(DSC曲線)におけるベースラインと吸熱カーブの接線との交点からTgを求めることができる。
(メタ)アクリル樹脂のMwは、5,000~200,000であり、10,000~100,000が好ましく、15,000~80,000がより好ましく、20,000~50,000がさらに好ましい。熱可塑性樹脂が2種以上の(メタ)アクリル樹脂を含む場合、全ての(メタ)アクリル樹脂のMwが前記範囲内となることが好ましい。(メタ)アクリル樹脂のMwが前記範囲内であれば、顔料の分散性がより優れる。
Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定される標準ポリスチレン換算の値である。
(メタ)アクリル樹脂の酸価は、0.5~15mgKOH/gが好ましく、1~10mgKOH/gがより好ましく、2~6mgKOH/gがさらに好ましい。熱可塑性樹脂が2種以上の(メタ)アクリル樹脂を含む場合、全ての(メタ)アクリル樹脂の酸価が前記範囲内となることが好ましい。(メタ)アクリル樹脂の酸価を上記範囲とすることによって、顔料の分散性や得られる成形体の透明性が向上する。
本発明における(メタ)アクリル樹脂の酸価とは、測定対象の(メタ)アクリル樹脂を溶媒に溶解し、フェノールフタレインを指示薬として水酸化カリウム溶液で滴定し、測定対象の(メタ)アクリル樹脂1g中に含まれている酸を中和するに要する水酸化カリウムの質量(mg)を算出したものである。
<顔料>
顔料としては、例えば、有機顔料、無機顔料が挙げられる。これらの顔料は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、目的の色、機能を達成する為に任意の組み合わせを選択してよい。
有機顔料としては、例えば、モノアゾ、縮合アゾ等のアゾ系顔料、アントラキノン系、ペリノン系、ペリレン系、チオインジゴ系等のスレン系、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、ピロロピロール系、アニリンブラック、有機蛍光顔料が挙げられる。これらの有機顔料は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
無機顔料又は後述の無機フィラーとしては、例えば、クレー、バライト、雲母、タルク等の天然物、紺青等のフェロシアン化物、硫化亜鉛等の硫化物、硫酸バリウム等の硫酸塩、酸化クロム、亜鉛華、酸化チタン、酸化鉄等の酸化物、水酸化アルミニウム等の水酸化物、珪酸カルシウム、群青等のケイ酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩、カーボンブラック、グラファイト等の炭素、アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛粉等の金属粉、その他焼成顔料が挙げられる。これらの無機顔料又は無機フィラーは1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
顔料は、平均一次粒子径が小さくなるにつれ、希釈樹脂中で凝集をおこしやすい傾向がある。したがって、平均一次粒子径が小さいほど、本発明の有用性が高い傾向がある。顔料の平均一次粒子径は、1μm以下が好ましく、500nm以下がより好ましく、300nm以下がさらに好ましい。顔料の平均一次粒子径の下限は特に限定されないが、例えば10nmである。平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)により測定することができる。具体的には、TEMで顔料の最長径及び最短径を測定し、それらの平均値を顔料の一次粒子径とすることができる。10個以上の顔料について、一次粒子径を測定し、それらの平均を平均一次粒子径とすることができる。
<可塑剤>
マスターバッチが可塑剤を含むことで、マスターバッチを製造する際、顔料を熱可塑性樹脂に分散させやすくなり、マスターバッチの生産性が向上する。
可塑剤は常温、常圧で液状であれば使用可能であるが、その粘度は、25℃において30~10,000mPa・sが好ましく、40~7,000mPa・sがより好ましく、50~5,000mPa・sが更に好ましい。可塑剤の粘度を上記範囲内にすることで顔料の分散性がより優れる。可塑剤の粘度は、例えば、B型粘度計により測定することができる。
可塑剤としては、(メタ)アクリル樹脂を含む熱可塑性樹脂に適用可能な可塑剤として公知のものを使用することができ、例えばエポキシ化植物油、アジピン酸エステル、トリメット酸エステル、ポリエステル系可塑剤、液状アクリレートポリマーが挙げられる。これらの可塑剤は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。上記の中でも、顔料の分散性の観点から、エポキシ化植物油、ポリエステル系可塑剤が好ましい。エポキシ化植物油における植物油としては、例えば大豆油、アマニ油が挙げられる。
マスターバッチは、必要に応じて、本発明の効果を著しく損なわない範囲で、熱可塑性樹脂、顔料、及び可塑剤以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。
他の成分としては、例えば、染料、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、相溶化剤、無機フィラー、分散剤、滑剤等の加工助剤が挙げられる。これらの成分は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。上記の中でも、顔料の分散性や得られる成形体の透明性の観点から滑剤を含むことが好ましい。
滑剤の酸価は、1~30mgKOH/gが好ましく、3~20mgKOH/gがより好ましく、5~15mgKOH/gがさらに好ましい。滑剤の酸価を上記範囲とすることで、顔料の分散性がより優れる。
滑剤の酸価は、ASTM D1386に準拠して測定することができる。
滑剤としては、カルナバワックス、マイクロクリスタリンワックス、ホホバワックス、ライスワックス、モンタン酸ワックス、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸類、エルカ酸アマイド等の脂肪酸アマイドが挙げられる。これらの滑剤は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。上記の滑剤の中でもモンタン酸ワックスが好ましい。
(マスターバッチの組成)
マスターバッチの総質量に対する熱可塑性樹脂の含有量は、10~80質量%が好ましく、20~60質量%がより好ましく、30~50質量%がさらに好ましい。熱可塑性樹脂の含有量が前記範囲の下限値以上であると、顔料の分散性がより優れる。熱可塑性樹脂の含有量が前記範囲の上限値以下であると、顔料を充分に配合でき、樹脂組成物の製造に使用されるマスターバッチの量を少なくできる。
マスターバッチの総質量に対する顔料の含有量は、5~90質量%が好ましく、10~80質量%がより好ましく、20~70質量%がさらに好ましく、30~60質量%が特に好ましい。有機顔料のみの場合は、10~80%質量%が好ましく、20~70質量%がより好ましく、30~60質量%がさらに好ましい。無機顔料のみの場合は、5~90質量%が好ましく、10~80質量%がより好ましく、15~75質量%がさらに好ましい。顔料の含有量が前記範囲の下限値以上であると、樹脂組成物の製造に使用されるマスターバッチの量を少なくできる。顔料の含有量が前記範囲の上限値以下であると、熱可塑性樹脂を充分に配合でき、顔料の分散性がより優れる。
マスターバッチの総質量に対する可塑剤の含有量は、1~40質量%が好ましく、3~30質量%がより好ましく、7~15質量%がさらに好ましい。可塑剤の含有量を上記範囲にすることで、顔料の分散性及び得られる成形体の透明性が向上する。
マスターバッチが滑剤を含む場合、マスターバッチの総質量に対する滑剤の含有量は、0.1~10質量%が好ましく、0.5~5質量%がより好ましく、0.8~4質量%がさらに好ましい。滑剤の含有量を上記範囲にすることで、顔料の分散性及び得られる成形体の透明性が向上する。
顔料100質量部に対する熱可塑性樹脂の含有量は、10~1800質量部が好ましく、20~900質量部がより好ましく、25~500質量部がさらに好ましい。熱可塑性樹脂の含有量が前記範囲の下限値以上であると、顔料の分散性がより優れる。熱可塑性樹脂の含有量が前記範囲の上限値以下であると、顔料を充分に配合でき、樹脂組成物の製造に使用されるマスターバッチの量を少なくできる。
顔料100質量部に対する可塑剤の含有量は、5~70質量部が好ましく、8~60質量部がより好ましく、10~50質量部がさらに好ましく、15~30質量部が特に好ましい。可塑剤の含有量を上記範囲にすることで、顔料の分散性が向上する。
熱可塑性樹脂100質量部に対する可塑剤の含有量は、5~100質量部が好ましく、8~90質量部がより好ましく、10~80質量部がさらに好ましい。可塑剤の含有量を上記範囲にすることで、顔料の分散性及び耐ブロッキング性が向上する。
<マスターバッチの製造方法>
マスターバッチは、例えば、熱可塑性樹脂、顔料、及び可塑剤を溶融混練する方法により製造できる。必要に応じて、熱可塑性樹脂、顔料、及び可塑剤とともに他の成分を溶融混練してもよい。
溶融混練の方法は特に限定されず、従来公知の溶融混練方法を採用することができる。
例えば、ヘンシェルミキサー等の高速ミキサーやタンブラー等の混合機を使用して各成分を予め混合した後、バンバリーミキサー、ロール、プラストグラフ、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、加圧ニーダー等の混練装置で溶融混練する方法が挙げられる。押出機等の混練装置を使用して各成分を溶融混練するとともに、混練物をストランド状に押し出した後、ストランド状に押し出された混練物をペレット状やフレーク状等の形態に加工してもよい。溶融混練できる限りにおいて、使用する混練装置は特に限定されないが、混練能力の高さから加圧ニーダー、バンバリーミキサー、二軸押出機が好ましく用いられる。溶融混練時の温度は、(メタ)アクリル樹脂を含む熱可塑性樹脂が溶融する温度であればよい。
溶融混練は、1段階溶融混練でもよく、2段階溶融混練でもよい。2段階溶融混練とは、熱可塑性樹脂、顔料、及び可塑剤を溶融混練し、ストランド状に押し出された混練物をペレット状やフレーク状の形態に加工した後、混練物に熱可塑性樹脂、顔料、可塑剤、他の成分を加えた上で、再度溶融混練する方法である。
本実施形態のマスターバッチは、希釈樹脂と混合して、樹脂組成物を製造するために使用することができる。希釈樹脂の詳細については後述する。
以上説明したマスターバッチによれば、希釈樹脂に顔料が良好に分散した成形体が得られる樹脂組成物が得られる。顔料の表面に熱可塑性樹脂に含まれる(メタ)アクリル樹脂が存在することで、顔料が希釈樹脂に分散しやすくなると考えられる。顔料が希釈樹脂に分散しやすいことから、樹脂組成物の成形加工時に顔料の混ざりムラが生じにくく、安定した生産性で成形体を製造できる(製品毎の外観、色調等のブレが少なく品質の安定性が優れる等)。
≪樹脂組成物≫
本発明の一実施形態に係る樹脂組成物は、前記したマスターバッチと、希釈樹脂と、を含む。換言すれば、熱可塑性樹脂と、顔料と、可塑剤と、希釈樹脂とを含む。
<希釈樹脂>
希釈樹脂としては、公知の種々の希釈樹脂を用いることができ、例えば、(メタ)アクリル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられ、(メタ)アクリル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂が好ましく、(メタ)アクリル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂が好ましい。これらの希釈樹脂は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
((メタ)アクリル樹脂)
(メタ)アクリル樹脂としては、マスターバッチに含まれる熱可塑性樹脂において説明した(メタ)アクリル樹脂と同様の(メタ)アクリル樹脂を使用することができる。マスターバッチに含まれる熱可塑性樹脂としての(メタ)アクリル樹脂と、希釈樹脂としての(メタ)アクリル樹脂は同一あっても、異なっていてもよい。これらの(メタ)アクリル樹脂は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
(フッ素樹脂)
フッ素樹脂としては、例えば、熱可塑性フッ素樹脂、フッ素ゴムが挙げられる。これらのフッ素樹脂は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
熱可塑性フッ素樹脂としては、含フッ素単量体の単独重合体、2種以上の含フッ素単量体の共重合体、含フッ素単量体と含フッ素単量体以外の単量体との共重合体が例として挙げられる。含フッ素単量体以外の単量体としては、含フッ素単量体と共重合体可能であれば特に限定されない。
含フッ素単量体としては、例えば、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンが挙げられる。
含フッ素単量体以外の単量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、ノルボルネン等のオレフィン化合物;シクロヘキシルメチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、エチルアリルエーテル等のアルケニルエーテル化合物;酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル、ピバリン酸アリル等のアルケニルエステル化合物が挙げられる。
熱可塑性フッ素樹脂の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン系共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン-プロピレン系共重合体、エチレン-テトラフルオロエチレン系共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン-エチレン系共重合体、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体(テトラフルオロエチレン-パーフルオロプロピルビニルエーテル共重合体(PFA)等)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、フッ化ビニリデン-テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン-クロロトリフルオロエチレン系共重合体(ECTFE)等が挙げられる。
フッ素ゴムとしては、フッ化ビニリデン系ゴム(ビニリデンフルオライド-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオライド-ヘキサフルオロプロピレン-テトラフルオロエチレン共重合体、ビニリデンフルオライド-テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等)、テトラフルオロエチレン―プロピレンゴム(FEPM)等が挙げられる。
(塩化ビニル樹脂)
塩化ビニル樹脂は、塩化ビニル由来の構成単位を含む樹脂である。塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニルの単独重合体、塩化ビニルと塩化ビニル以外の単量体との共重合体が例として挙げられる。塩化ビニル以外の単量体としては、塩化ビニルと共重合可能であれば特に限定されない。これらの塩化ビニル樹脂は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
(ポリウレタン樹脂)
ポリウレタン樹脂としては、例えば多価イソシアネート化合物とポリオール化合物との反応生成物が挙げられる。多価イソシアネート化合物は、1分子中に少なくとも2つのイソシアネート基を有する有機化合物である。ポリオール化合物は、1分子中に少なくとも2つの水酸基を有する有機化合物である。
多価イソシアネート化合物としては、例えば脂肪族、脂環式、芳香族等の多価イソシアネート化合物が挙げられる。多価イソシアネート化合物の具体例としては、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2-プロピレンジイソシアネート、1,2-ブチレンジイソシアネート、2,3-ブチレンジイソシアネート、1,3-ブチレンジイソシアネート、2,4,4-又は2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6-ジイソシアネートメチルカプロエート等の脂肪族ジイソシアネート;水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、1,3-シクロペンタンジイソシアネート、1,4-シクロヘキサンジイソシアネート、1,3-シクロヘキサンジイソシアネート、3-イソシアネートメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネート)、4,4’-メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル-2,4-シクロヘキサンジイソシアネート、メチル-2,6-シクロヘキサンジイソシアネート、1,4-ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,3-ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等の脂環式ジイソシアネート;m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4-又は2,6-トリレンジイソシアネート、4,4’-トルイジンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルエーテルジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート;上記ジイソシアネートを用いて、アロファネート構造、ヌレート構造、ビウレット構造等を有する多量体化した多価イソシアネート化合物;1,3,5-トリイソシアネートベンゼン、2,4,6-トリイソシアネートトルエン、1,3,5-トリイソシアネートヘキサン等のトリイソシアネート;4,4’-ジフェニルジメチルメタン-2,2’-5,5’-テトライソシアネート等のポリイソシアネートが挙げられる。これらの多価イソシアネート化合物は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
ポリオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン等の低分子量ポリオールを開始剤として用いて、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン等のオキシラン化合物を重合して得られるポリエーテルポリオール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,8-ノナンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA等の飽和又は不飽和のグリコール類と、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等の二塩基酸又はこれらに対応する酸無水物やダイマー酸等とを脱水縮合して得られるポリエステルポリオール;ポリエチレンポリオール、ポリプロピレンポリオール等のポリオレフィンポリオール;前記二塩基酸又はそれらのジアルキルエステルと、前記ポリエーテルポリオールとを反応させて得られるポリエーテルエステルポリオール;前記グリコール類と、メチルカーボネート、ジフェニルカーボネート、エチレンカーボネート、ホスゲン等とを反応させて得られるポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。これらのポリオール化合物は1種を単独で用いてもよく2種以上を併用してもよい。
希釈樹脂としては、マスターバッチとの相溶性の点から、溶融成形可能な熱可塑性樹脂が好ましい。
溶融成形可能とは、例えば、射出成形機、押出成形機等の溶融成形機を用いて成形可能であることを示す。
樹脂組成物は、必要に応じて、本発明の効果を著しく損なわない範囲で、マスターバッチ及び希釈樹脂以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。他の成分としては、例えば、マスターバッチにおける他の成分と同様のものが挙げられる。
希釈樹脂100質量部に対するマスターバッチの含有量は、0.1~50質量部が好ましく、0.3~40質量部がより好ましく、0.5~30質量部がさらに好ましい。マスターバッチの含有量が前記範囲の下限値以上であると、樹脂組成物に充分な量の顔料を含有させることができ、顔料による性能が発現しやすい。マスターバッチの含有量が前記範囲の上限値以下であると、樹脂組成物に充分な量の希釈樹脂を含有させることができ、希釈樹脂による性能が発現しやすい。
樹脂組成物の総質量に対するマスターバッチと希釈樹脂との合計含有量は、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましい。マスターバッチと希釈樹脂との合計含有量の上限は特に限定されず、例えば、樹脂組成物の総質量に対し、100質量%であってもよく、99質量%であってもよい。
<樹脂組成物の製造方法>
樹脂組成物は、マスターバッチと希釈樹脂とを混合する方法により得られる。必要に応じて、マスターバッチ及び希釈樹脂とともに他の成分を混合してもよい。
希釈樹脂が溶融成形可能な熱可塑性樹脂である場合、マスターバッチと希釈樹脂とを溶融混練してもよい。溶融混練の方法は特に限定されず、従来公知の溶融混練方法を採用することができる。例えば、ヘンシェルミキサー等の高速ミキサーやタンブラー等の混合機を使用して各成分を予め混合した後、バンバリーミキサー、ロール、プラストグラフ、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、加圧ニーダー等の混練装置で溶融混練する方法が挙げられる。押出機等の混練装置を使用して各成分を溶融混練するとともに、混練物をストランド状に押し出した後、ストランド状に押し出された混練物をペレット状やフレーク状等の形態に加工してもよい。溶融混練できれば構わないが、混練能力の高い加圧ニーダー、バンバリーミキサー、二軸押出機が好ましい。溶融混練時の温度は、希釈樹脂が溶融する温度であればよい。
溶融混練は、1段階溶融混練でもよく、2段階溶融混練でもよい。2段階溶融混練とは、マスターバッチ、希釈樹脂、必要に応じてその他の成分を溶融混練し、ストランド状に押し出された混練物をペレット状やフレーク状の形態に加工した後、混練物にマスターバッチ、希釈樹脂、必要に応じてその他の成分を加えた上で、再度溶融混練する方法である。
≪成形体≫
本発明の一実施形態に係る成形体は、前記した樹脂組成物の成形体である。
本実施形態に係る成形体は、前記した樹脂組成物を成形する方法により製造できる。
成形方法としては、公知の成形方法を用いることができる。例えば、希釈樹脂が溶融成形可能な熱可塑性樹脂である場合、射出成形法、押出成形法、圧縮成形法、Tダイ法、カレンダー成形、真空成形、ブロー成形等の溶融成形法を用いることができる。
成形体の用途としては、特に限定するものではないが、例えば、ケーブル被覆材、チューブ、フィルム、ホース、パイプ、繊維、ウェアラブル用途(時計のバンド、眼鏡フレーム等)、写機用プリンターロール、シール材、ガスケット、Oリング、ライニング、太陽電池用バックシート、ベルト等が挙げられる。本発明では顔料の分散性が優れる為、透明フィルムや繊維用途として用いられることが好ましい。
以下、実施例によって本発明を詳細に示す。但し、本発明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。以下において、「部」は「質量部」を示す。
<測定方法>
((メタ)アクリル樹脂のMw)
ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)(TOSOH社製、型式HLC-8220GPC)を行い、標準ポリスチレン換算の値を求めた。測定条件としては、カラムShodex GPC LF-804、溶媒としてテトラヒドロフランを用い、測定サンプル20mgをテトラヒドロフラン10mlに溶解して、流量1ml/分にて測定を行った。
((メタ)アクリル樹脂中のMMA由来の構成単位の含有量)
(メタ)アクリル樹脂中のMMA由来の構成単位の含有量は、熱分解-ガスクロマトグラフィ質量分析法(Py-GC/MS)により測定した。具体的には、(メタ)アクリル樹脂をテトラヒドロフランに溶解し、赤外ランプで乾燥(溶媒除去)後に、以下の条件で測定を行った。予めMMA単位100%からなるメタクリル樹脂を使用して検量線を作成し、上記測定で得られたMMAに由来するピーク強度及び上記検量線から(メタ)アクリル樹脂中のMMA由来の構成単位の含有量を計算した。MMA以外の単量体に由来するピークが確認された場合、上記MMA以外の単量体由来の構成単位の含有量は、(100%-MMA由来の構成単位の含有量)から求めた。
・測定条件
熱分解-ガスクロマトグラフィ質量分析機:AgilentTechnoligies社製、型式7890A GC、5975C MSD
熱分解炉:フロンティアラボ社製、型式EGA/PY-3030D
熱分解炉温度:550℃
カラム:DB-5ms
カラム温度:60℃で2分間保持後、20℃/分で昇温し、300℃で6分間保持
キャリアガス:ヘリウム
((メタ)アクリル樹脂のTg)
示差走査熱量計(Rigaku社製、型式Thermo plus EVO II DCS8230)を用い、(メタ)アクリル樹脂10mgを-30℃から160℃まで、10℃/分の条件で昇温させて得られる曲線(DSC曲線)におけるベースラインと吸熱カーブの接線との交点からTgを求めた。
((メタ)アクリル樹脂の酸価)
測定対象の(メタ)アクリル樹脂を溶媒に溶解し、フェノールフタレインを指示薬として水酸化カリウム溶液で滴定し、測定対象の(メタ)アクリル樹脂1g中に含まれている酸を中和するに要する水酸化カリウムの質量(mg)を算出した。
(可塑剤の粘度)
測定対象の可塑剤の温度を25℃に調整し、B型粘度計(BROOK FIELD:LV DV3T)にて、64号ローター、60rpm、1分間の条件で測定した。
<評価方法>
(分散性)
ポリ塩化ビニル100部、酸化チタン14部、可塑剤であるフタル酸ジイソノイル50部を含む軟質PVCコンパウンドにマスターバッチ(又は顔料のみ、ドライカラー)を2部添加し、6インチミキシングロールにより、160℃で2分間混練した。混練後、シート厚0.2mmで取り出し、シート表面の10cm×10cmの範囲を拡大鏡(倍率約5倍)で目視により観察し、50μm以上の顔料粒子及び顔料スジの有無を確認した。以下の評価基準にて分散性を評価した。なお、評価はシート3枚の平均とし、小数点以下は四捨五入した。評価結果が、○又は△である場合、分散性が高いと判断する。なお、上記評価法では、ミキシングロールにより混練しているが、この混練によって、顔料の分散が進行することは少なく、上記評価における分散性は、実質的にマスターバッチにおける顔料の分散性に起因する。すなわち、上記評価方法では、塩化ビニル樹脂を希釈樹脂として使用しているが、その他の希釈樹脂を使用した場合にも、実質的に同様の結果(実施例と比較例の相対的な結果)が得られると考えられる。
○:顔料粒子及び顔料スジの合計数が1個未満である。
△:顔料粒子及び顔料スジの合計数が1個以上5個未満である。
×:顔料粒子及び顔料スジの合計数が5個以上である。
(透明性1(希釈樹脂:(メタ)アクリル樹脂))
マスターバッチ(又は顔料のみ、ドライカラー)の2部(但し、顔料のみの場合は1部)を(メタ)アクリル樹脂(旭化成社製、デルパウダー80N)の100部とモンタン酸ワックス0.5部に添加し、6インチミキシングロールにより、210℃で2分間混練した。混練後のシートをプレス機により、200℃でプレスし、1mm厚のプレスシートを作製した。作製したプレスシートのヘイズ値をヘイズメーター(スガ試験機社製、「HazeMeter HZ-V3」)を用いて測定を行った。以下の評価基準にて透明性を評価した。
◎:ヘイズ値が20未満
○:ヘイズ値が20以上、25未満
△:ヘイズ値が25以上、35未満
×:ヘイズ値が35以上
(透明性2(希釈樹脂:塩化ビニル樹脂))
ポリ塩化ビニル(信越化学社製TK-1000)100部、可塑剤であるフタル酸ジイソノイル50部を含む軟質PVCコンパウンドにマスターバッチ(又は顔料のみ、ドライカラー)を2部(但し、顔料のみの場合は1部)添加し、6インチミキシングロールにより、160℃で2分間混練した。混練後、プレス機により170℃でプレスし、1mm厚のプレスシートを作製した。作製したプレスシートのヘイズ値をヘイズメーター(スガ試験機社製、「HazeMeter HZ-V3」)を用いて測定を行った。以下の評価基準にて透明性を評価した。
◎:ヘイズ値が25未満
○:ヘイズ値が25以上、30未満
△:ヘイズ値が30以上、50未満
×:ヘイズ値が50以上
(透明性3(希釈樹脂:ポリウレタン樹脂))
マスターバッチ(又は顔料のみ、ドライカラー)の2部(但し、顔料のみの場合は1部)をポリウレタン樹脂(大日精化社製、レザミンP-880CL)の100部に添加し、6インチミキシングロールにより、150℃で2分間混練した。混練後、プレス機により、160℃でプレスし、1mm厚のプレスシートを作製した。作製したプレスシートのヘイズ値をヘイズメーター(スガ試験機社製、「HazeMeter HZ-V3」)を用いて測定を行った。以下の評価基準にて透明性を評価した。
◎:ヘイズ値が15未満
○:ヘイズ値が15以上、20未満
△:ヘイズ値が20以上、50未満
×:ヘイズ値が50以上
(解膠性1~3(希釈樹脂:(メタ)アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、又はポリウレタン樹脂))
上述の(透明性1)~(透明性3)の評価で作製したプレスシートを目視にて観察して、下記の評価基準にて解膠性を評価した。なお、表1中、解膠性1は希釈樹脂として(メタ)アクリル樹脂を使用した評価結果(透明性1で作製したプレスシートの評価結果)、解膠性2は希釈樹脂として塩化ビニル樹脂を使用した評価結果(透明性2で作製したプレスシートの評価結果)、解膠性3は希釈樹脂としてポリウレタン樹脂を使用した評価結果(透明性3で作製したプレスシートの評価結果)を意味する。
○:色ムラが全く見られない。
△:色ムラが一部確認される。
×:色ムラが多く確認される。
(解膠性4(希釈樹脂:フッ素樹脂))
マスターバッチ(又は顔料のみ、ドライカラー)の2部(但し、顔料のみの場合は1部)をフッ素樹脂(アルケマ社製、Kyner superflex 2500-20)の100部とモンタン酸ワックス0.1部に添加し、6インチミキシングロールにより、160℃で2分間混練した。混練後のシートをプレス機により、170℃でプレスし、1mm厚のプレスシートを作製した。作成したシートを目視にて観察して、下記の評価基準にて解膠性を評価した。
○:色ムラが全く見られない。
△:色ムラが一部確認される。
×:色ムラが多く確認される。
(耐ブロッキング性)
マスターバッチの40mLを100mLのポリカップに入れ、その上に重りを載せ、40℃で約20g/cmの荷重をかけて24時間放置した。その後、マスターバッチを白紙上に移した。以下の基準にて耐ブロッキング性を評価した。
◎:処理前と変化無し。
〇:部分的に小さな塊があるが、指で触れると塊がほぐれる。
△:ポリカップの形状の塊となっているが、指でおさえると2、3個の大きな塊に崩れる。
×:ポリカップの形状の塊となっており、指で押さえても塊が崩れない。
[使用材料]
(メタ)アクリル樹脂A:MMA-BMA共重合体、Tg82℃、Mw33,000、酸価3.5mgKOH/g、MMA比率70質量%、BMA比率30質量%。
(メタ)アクリル樹脂B:MMA-DMA-TMA共重合体、Tg90℃、Mw84,000、酸価1mgKOH/g、MMA比率78質量%、DMA比率とTMA比率合計22質量%。
(メタ)アクリル樹脂C:MMA-BMA共重合体、Tg56℃、Mw45,000、酸価7mgKOH/g、MMA比率37質量%、BMA比率63質量%。
(メタ)アクリル樹脂D:MMA重合体、Tg108℃、Mw28,000、酸価10.5mgKOH/g、MMA比率100質量%。
(メタ)アクリル樹脂E:IBMA重合体、Tg58℃、Mw168,000、酸価0mgKOH/g、IBMA比率100質量%。
(メタ)アクリル樹脂F:MMA-BMA共重合体、Tg41℃、Mw149,000、酸価0mgKOH/g、MMA比率21質量%、BMA比率79質量%。
(メタ)アクリル樹脂G:St-MMA共重合体、Tg95℃、Mw63,000、酸価0mgKOH/g、St比率70質量%、MMA比率30質量%。
(メタ)アクリル樹脂H:MMA重合体、Tg117℃、Mw321,000、酸価0mgKOH/g、MMA比率100質量%。
顔料:アンスラキノンレッド R-177(平均一次粒子径1μm以下)。
可塑剤A:エポキシ化大豆油(25℃、常圧で粘度200~600mPa・s)。
可塑剤B:ポリエステル系可塑剤(25℃、常圧で粘度2,000~3,000mPa・s)。
滑剤A:モンタン酸ワックス(酸価7~14mgKOH/g)。
滑剤B:ステアリン酸カルシウム。
[実施例1~10、比較例3、5]
表1に示す配合に従って、(メタ)アクリル樹脂、顔料、可塑剤、及び任意成分を混合し、ラボミキサー(東洋精機製作所製、「R60H型」)にて140~160℃、3分間の条件で溶融混練後、ミキシングロールにてシート状に成形し、粉砕、分級(20meshパス)してマスターバッチを得た。評価結果を表1に示す。
[比較例1]
顔料のみを着色剤として用いた。評価結果を表1に示す。
[比較例2]
表1に示す配合に従って、顔料、及び滑剤をポリ袋内で均一に混合し、着色剤を得た。比較例2の着色剤は、いわゆるドライカラーである。評価結果を表1に示す。
[比較例4]
表1に示す配合に従って、(メタ)アクリル樹脂、顔料、及び任意成分を混合し、ラボミキサー(東洋精機製作所製、R60H型)にて160℃、3分間の条件で混練後、ミキシングロールにてシート状に成形し、粉砕、分級(20meshパス)してマスターバッチを得た。評価結果を表1に示す。
Figure 0007302056000001
比較例1の顔料、比較例2のドライカラーを着色剤として用いた場合、顔料の分散性が低かった。可塑剤を含有しない比較例4のマスターバッチを着色剤として用いた場合、顔料の分散性が低かった。また、Tgが45℃未満の(メタ)アクリル樹脂を用いた比較例3、Tgが110℃超、Mwが200,000超の(メタ)アクリル樹脂を用いた比較例5のマスターバッチを着色剤として用いた場合も、顔料の分散性が低かった。一方、実施例1~10の本発明のマスターバッチを着色剤として用いた場合、顔料の分散性が高かった。また、同様の(メタ)アクリル樹脂Aを使用した実施例3~5においては、マスターバッチの総質量に対する可塑剤の含有量について検討している。可塑剤の含有量が10質量%の実施例5では、分散性、透明性の両方が優れていた。可塑剤の含有量が5質量%の実施例4では、分散性が実施例5に比べ劣った。可塑剤の含有量が20質量%の実施例3では、希釈樹脂の種類によっては透明性が実施例5に比べ劣った。

Claims (10)

  1. 熱可塑性樹脂と、顔料と、可塑剤と、を含むマスターバッチであって、
    前記熱可塑性樹脂はガラス転移温度(Tg)が45~110℃、重量平均分子量(Mw)が5,000~200,000の(メタ)アクリル樹脂を含み、
    マスターバッチの総質量に対する前記顔料の含有量が5~80質量%であり、
    マスターバッチの総質量に対する前記熱可塑性樹脂の含有量が10~80質量%であり、
    マスターバッチの総質量に対する前記可塑剤の含有量が3~30質量%であり、
    前記(メタ)アクリル樹脂の酸価が0mgKOH/g又は0.5~15mgKOH/gである、マスターバッチ。
  2. 熱可塑性樹脂と、顔料と、可塑剤と、を含むマスターバッチであって、
    前記熱可塑性樹脂はガラス転移温度(Tg)が45~110℃、重量平均分子量(Mw)が5,000~200,000の(メタ)アクリル樹脂を含み、
    マスターバッチの総質量に対する前記顔料の含有量が5~80質量%であり、
    顔料100質量部に対する前記熱可塑性樹脂の含有量が10~1800質量部であり、
    顔料100質量部に対する前記可塑剤の含有量が5~70質量部であり、
    前記(メタ)アクリル樹脂の酸価が0mgKOH/g又は0.5~15mgKOH/gである、マスターバッチ。
  3. 前記(メタ)アクリル樹脂の酸価が0.5~15mgKOH/gである、請求項1又は2に記載のマスターバッチ。
  4. 前記(メタ)アクリル樹脂の構成単位は、スチレン又はスチレン誘導体由来の構成単位を含んでもよく、スチレン又はスチレン誘導体由来の構成単位を含む場合、(メタ)アクリル樹脂を構成する全ての単量体単位の合計100質量%に対するスチレン及びスチレン誘導体由来の構成単位の合計含有量が75質量%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載のマスターバッチ。
  5. 前記(メタ)アクリル樹脂の構成単位は、スチレン及びスチレン誘導体由来の構成単位を含まない、請求項4に記載のマスターバッチ。
  6. マスターバッチの総質量に対する前記(メタ)アクリル樹脂の含有量が20~80質量%であり、マスターバッチの総質量に対する前記顔料の含有量が5~70質量%である、請求項1~5のいずれか一項に記載のマスターバッチ。
  7. 希釈樹脂と混合して、樹脂組成物を製造するためのマスターバッチであり、前記希釈樹脂は、(メタ)アクリル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂である、請求項1~6のいずれか一項に記載のマスターバッチ。
  8. 請求項1~6のいずれか一項に記載のマスターバッチと、希釈樹脂と、を含む樹脂組成物。
  9. 前記希釈樹脂が(メタ)アクリル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、及びポリウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の樹脂である、請求項8に記載の樹脂組成物。
  10. 請求項8又は9に記載の樹脂組成物の成形体。
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