JP7290474B2 - 現金取扱装置用異物返却機構および現金取扱装置 - Google Patents

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本発明は、現金取扱装置用異物返却機構および現金取扱装置に関する。
現金取扱装置としての現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)では、紙幣口または硬貨口にクリップや釘などの異物が投入されたり、紙幣口に硬貨が投入されたりすると、それらの異物や硬貨がATM前面の異物返却口トレイへ搬送される。ATM利用者は、異物返却トレイに手を入れて異物や硬貨を取り出すことができる。
例えば小売店での売上金をATMへ入金する場合に、ATM利用者が誤って紙幣口に大量の硬貨を投入することがある。投入された硬貨は、異物搬送路を通って異物返却口トレイへ搬送される。異物返却口の扉の高さより高い位置まで異物が詰まってしまうと、異物によって異物返却口の扉が開かなくなる場合がある。
異物返却口が異物で詰まった場合に、ATMを管理する銀行員または警備員が異物返却口にたまった異物を除去することができればよいが、従来の異物返却機構の構成では、異物返却口トレイや搬送路を分解して取り外さないと、異物を除去することができない。このため、異物返却口が異物で詰まった場合は、銀行員や警備員では対応できず、ATMの保守員を呼び出す必要がある。したがって、従来技術では、異物返却口から速やかに異物を取り出してATM利用者へ返却することができない。
特許第5621550号明細書
特許文献1では、異物返却口扉に内向きの突起部を設けると共に、異物返却口トレイ内にも異物を異物搬送路内に押し戻すための蓋を設ける。これにより、異物が異物返却口および異物搬送路内に大量に詰まった場合でも、ATM利用者が異物返却口を開けることが可能であるとしている。しかし、異物が突起部の上に積み重なったり、異物搬送路内が異物で埋め尽くされてしまった場合には、異物返却口扉の突起部で蓋を押し上げることができないため、保守員を呼び出す必要がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、異物が異物返却口トレイに詰まった場合でも容易に取り出すことができるようにした現金取扱装置用異物返却機構および現金取扱装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明の一つの観点に従う現金取扱装置用異物返却機構は、現金を取り扱う現金取扱装置に用いられる異物返却機構であって、現金取扱装置の開閉可能な前扉の裏側に設けられ、異物を収容する異物返却口トレイと、現金取扱装置の投入部から異物返却口トレイへ異物を搬送する搬送路と、異物返却口トレイに連通して前扉の表側に開口する第1の異物返却口と、第1の異物返却口を開閉する第1の異物返却口扉と、異物返却口トレイに連通して前扉の裏側で開口する第2の異物返却口と、第2の異物返却口を開閉する第2の異物返却口扉であって、開扉した場合に、第2の異物返却口から異物返却口トレイ内のアクセス可能な空間が第1の異物返却口から異物返却口トレイ内のアクセス可能な空間よりも大きくなるように設けられた第2の異物返却口扉と、第2の異物返却口扉の開閉状態を検知する異物返却口扉センサとを備える。
本発明によれば、異物返却口トレイには、第1の異物返却口および第2の異物返却口の両方からアクセスして異物を取り出すことができ、異物返却口トレイが異物で詰まった場合には、前扉を開いて第2の異物返却口扉を開くことにより、アクセス可能な空間の大きい第2の異物返却口から異物返却口トレイ内の異物を取り出すことができる。
ATMの外観図。 ATMの構成ブロック図。 異物返却口を前扉の裏側から見た概略構成図。 異物返却口トレイの断面図。 利用者用異物返却口扉の可動範囲を示す異物返却口トレイの断面図。 異物返却口トレイが異物で詰まった場合において、行員用異物返却口扉の可動範囲を示す異物返却口トレイの断面図。 行員用異物返却口扉を開けた状態を示す異物返却口トレイの断面図。 ATM利用者が異物返却口扉を開けた場合において、ATM利用者が手で触れることの可能な範囲(触手可能範囲)を示す異物返却口トレイの断面図。 ATM起動時における異物返却口扉センサの確認フロー。 ATM取扱中における異物返却口扉センサの確認フロー。 第2実施例に係り、行員用異物返却口扉の平面図。 行員用異物返却口扉が開く途中の平面図。 第3実施例に係り、ATMの前扉を開けた状態の外観図と行員用異物返却口の平面図。 (1)は行員用異物返却口が開いた状態の異物返却口トレイの断面図、(2)は行員用異物返却口が閉じた状態の異物返却口トレイの断面図。 第3実施例に係り、(1)は行員用異物返却口扉が閉じた状態の平面図、(2)は行員用異物返却口扉が開く途中の状態を示す平面図。 第4実施例に係り、(1)は行員用異物返却口扉が閉じた状態を示す平面図、(2)は行員用異物返却口扉が開く途中の状態を示す平面図。 ATMの構成ブロック図。 異物返却口トレイが取り付けられているか確認する方法を示す説明図。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、現金取扱装置としてATM1を例に挙げて説明するが、本発明はATMに限定されない。例えば、両替機、発券機、自動販売機などの現金を取り扱う装置であって、かつ、投入された異物を利用者へ返却可能な装置であれば、本発明を適用可能である。
本実施形態では、後述のように、「第1の異物返却口」としての利用者異物返却口202と、異物30を収容するための異物返却口トレイ200と、紙幣口13または硬貨口14から異物返却口トレイ200に異物30を搬送する異物搬送路201と、ATM利用者が異物30を回収する際に利用する「第1の異物返却口扉」としての利用者用異物返却口扉203と、ATM1の前扉16を開けるとアクセスできる「第2の異物返却口扉」としての行員用異物返却口扉205と、行員用異物返却口扉205が閉まっていることを確認する異物返却口扉センサ206とを備える。
さらに、本実施形態では、行員用異物返却口205が開位置の場合に、行員用異物返却口扉205を閉めるよう通知する。以下では、利用者用異物返却口扉203を異物返却口扉203と略記する場合がある。
本実施形態によれば、紙幣口13や硬貨口14から誤投入された異物30により異物返却口トレイ200が詰まった場合でも、銀行員や警備員は、前扉16を開けて、行員用異物返却口扉205を開くことにより、異物返却口トレイ200から異物30を取り除くことができる。
本実施形態において、行員用異物返却口扉205は、例えば、ATM1の管理者である行員または警備員により操作される。異物30は、紙幣口13または硬貨口14から誤って投入された物体の総称であり、クリップなどの非硬貨と硬貨の両方を含む。硬貨であっても紙幣口13に投入された場合は、紙幣ではない異物に該当するためである。
図1~図10を用いて第1実施例を説明する。ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定されるものではない。当業者であれば、本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その構成を変更し得る。
図面等における各構成の位置、大きさ、形状、範囲、数量などは、発明の理解を容易にするために記載されたものであり、実際の位置、大きさ、形状、範囲、数量などを表していない場合がある。したがって、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲、数量などに限定されない。
図1は、ATM1の外観図である。図1において、ATM1は、例えば、銀行の本店および支店、銀行の無人店舗、コンビニエンスストアなどの商業施設、空港または駅などの公共施設に設置される。
ATM1は、例えば、カード・明細票口11、通帳口12、紙幣口13、硬貨口14、顧客操作部15、前扉16、異物返却機構20、を備える。
カード・明細票口11は、ATM利用者により、挿入されたキャッシュカードやクレジットカードの取り込み、及び取り込まれたカードや明細票を排出する機構である。
通帳口12は、ATM利用者により、挿入された通帳の取り込み、及び取り込まれた通帳を排出する機構である。
紙幣口13は、ATM利用者が紙幣を入出金する際に、紙幣の投入、及び取り出しを行う機構である。
硬貨口14は、ATM利用者が硬貨を入出金する際に、硬貨の投入、及び取り出しを行う機構である。紙幣口13および硬貨口14は、「投入部」に該当する。
顧客操作部15は、ATM操作画面の表示、及びATM利用者が操作入力を行うタッチパネルを含んで構成されている。
前扉16は、ATM1の正面下側に開閉可能に設けられており、行員(警備員を含む。以下同様)により開閉される。前扉16の裏側には、後述する異物返却機構20が設けられている。
図2は、ATM1の構成例を示すブロック図である。ATM1には、例えば、カード・明細票機構110、通帳印字機構120、紙幣入出金機構130、硬貨入出金機構140、顧客操作パネル150、前扉センサ160、異物返却口扉開閉検知部170、電源部180、係員操作パネル190、およびATM1全体の動作を制御する制御部100が設けられている。
カード・明細票機構110は、キャッシュカードやクレジットカード等の処理、及び明細票の印字処理を行う機構である。通帳印字機構120は、通帳の印字処理を行う機構である。紙幣入出金機構130は、紙幣入出金等の紙幣を処理する機構である。硬貨入出金機構140は、硬貨入出金等の硬貨を処理する機構である。
顧客操作パネル150は、図1で示した顧客操作部15の具体的構成例であり、例えば、顧客への取引案内を表示するための表示部151とATM利用者が操作入力するためのタッチパネル152を備える。
前扉センサ160は、前扉16の開閉状態を確認するセンサである。異物返却口扉開閉検知部170は、異物返却口扉センサ206からの検出信号に基づいて、行員用異物返却口扉205の開閉状態を検知する。電源部180は、各機構および制御部100に必要な電力を供給する。係員操作パネル190は、銀行員や警備員向けのユーザインターフェース部であり、表示部191と、操作入力するためのタッチパネル192とを備える。
制御部100は、ATM1全体の動作を制御する。制御部100には、例えば、各パネル150,190の表示部151,191の制御を行う表示制御部101と、演算部102と、USB(Universal Serial Bus)制御部103と、メモリ部104と、記憶装置105と、通信部106とが設けられている。
演算部102は、記憶装置105に記憶された所定のコンピュータプログラムをメモリ部104に読み込んで実行する。これにより、ATMとしての機能が実現される。USB制御部103は、各機構部をUSBインターフェースを介して接続する。記憶装置105は、例えば、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの比較的大容量の不揮発性記憶媒体を有する。通信部106は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェースを有しており、図外のホストコンピュータと通信する。
図3および図4は、異物返却機構20の概略構造である。図3は、異物返却機構20を前扉16の内側から見た平面図である。図4は、異物返却機構20を横から見た断面図である。
異物返却機構20は、例えば、ATM1の開閉可能な前扉16の裏側に設けられ、異物30を収容する異物返却口トレイ200と、ATM1の紙幣口13または硬貨口14から異物返却口トレイ200へ異物30を搬送する搬送路201と、異物返却口トレイ200に連通して前扉16の表側に開口する第1の異物返却口202と、第1の異物返却口202を開閉する第1の異物返却口扉203と、異物返却口トレイ200に連通して前扉16の裏側で開口する第2の異物返却口204と、第2の異物返却口204を開閉する第2の異物返却口扉205であって、開扉した場合に、第2の異物返却口204から異物返却口トレイ200内のアクセス可能な空間が第1の異物返却口202から異物返却口トレイ200内のアクセス可能な空間よりも大きくなるように設けられた第2の異物返却口扉205と、第2の異物返却口扉205の開閉状態を検知する異物返却口扉センサ206とを備える。
異物返却口トレイ200は、異物30を収容するケーシングである。異物返却口トレイ200の上側には、異物搬送路201が連通して設けられている。異物返却口トレイ200の一方の面(前扉16の表側)には、「第1の異物返却口」としての利用者用異物返却口202が形成されている。この異物返却口202は、「第1の異物返却口扉」としての異物返却口扉203により開閉される。異物返却口扉203は、異物返却口202の上側で異物返却口トレイ200に回動可能に取り付けられており、ATM利用者が外側から異物返却口扉203を指先で押すことにより、異物返却口トレイ200の内部へ矢示F1方向に第1所定角度θ1だけ回動する(図5参照)。
異物返却口トレイ200の他方の面(異物返却口202を有する一方の面に対向する面)には、「第2の異物返却口」としての行員用異物返却口204が形成されている。行員用異物返却口204は、「第2の異物返却口扉」としての行員用異物返却口扉205により開閉される。行員用異物返却口扉205は、異物返却口204の下側で異物返却口トレイ200に回動可能に取り付けられており、行員が外側から行員用異物返却口扉205を指先で外側へ引っ張ることにより、矢示F2方向に向けて第2所定角度θ2回動する(図6参照)。第2所定角度θ2は第1所定角度θ1よりも大きく設定されている。
上述の通り、ATM利用者の操作する異物返却口扉203は異物返却口トレイ200の内側へ向けて第1所定角度θ1回動して開き、行員の操作する異物返却口扉205は異物返却口トレイ200の外側へ向けて第1所定角度θ1より大きい第2所定角度θ2回動して開く。したがって、本実施例では、行員用異物返却口扉205が開扉した場合に、異物返却口204から異物返却口トレイ200内のアクセス可能な空間(手指を挿入可能な空間)が、異物返却口202から異物返却口トレイ200内のアクセス可能な空間よりも大きくなるように設定されている。
行員用異物返却口扉205には、開閉検出用の突起部207が設けられている。行員用異物返却口扉205が閉扉して異物返却口204を閉塞すると、突起部207は異物返却口扉センサ206により検出される。異物返却口扉センサ206は、例えば、発光部と受光部とを対向配置させた透過型光電スイッチとして構成される。異物返却口扉205の閉扉時に発光部と受光部との間の隙間に突起部207が侵入して、発光部から受光部へ照射される光(赤外光など)が遮断されると、センサ206の検出信号が変化する。この検出信号の変化に基づいて、行員用異物返却口扉205が所定位置にあるか、すなわち正常に閉じているかを検出することができる。
異物返却口扉センサ206は、透過型光電スイッチに代えて、反射型光電スイッチから構成されてもよい。あるいは、機械式接点を開閉させるリミットスイッチから異物返却口扉センサ206を構成してもよい。ただし、透過型光電スイッチを用いることにより、物体検知の安定性が高いこと、非接触で物体を検知できること、正常動作するかの事前診断が容易であること、といった利点を得ることができる。しかし、この説明は、異物返却口扉センサ206の構成を限定するものではない。本実施例では、異物返却口扉センサ206の種類を問わない。
異物返却口扉の使用方法を説明する。ATM利用者が異物(硬貨を含む)を回収する場合、ATM利用者は利用者用異物返却口扉203を押して開き、異物返却口202から異物返却口トレイ200内へ手指を入れて、異物30を取り出す。異物返却口トレイ200が異物30で詰まった場合に、行員は、前扉16を開けて、行員用異物返却口扉205を手前に回動させて開き、行員用異物返却口204から異物返却口トレイ200内へ手指を入れて、異物30を取り出す。
図5~図7は、異物30が異物返却口トレイ200に収容された様子と、利用者用異物返却口扉203および行員用異物返却口扉205の動作範囲を示す。
図5は、異物返却口トレイ200に少量の異物30が入っている様子を示す。図6は、大量の異物30が異物返却口トレイ200に収容された様子を示す。
図5に示すように、異物返却口トレイ200に少量の異物30が入っている場合、ATM利用者は、利用者用異物返却口扉203を矢示F1方向へ押し開くことにより、異物30を異物返却口トレイ200から取り出すことができる。すなわち、異物返却口トレイ200にたまった異物30の量が、利用者用異物返却口扉203の開扉を阻害しない程度の量である場合、ATM利用者自らが異物を取り出すことができる。
一方で、図6に示すように、異物返却口トレイ200に大量の異物30が入っている場合、大量の異物30が利用者用異物返却口扉203の内側への回動を阻害する。ATM利用者は、詰まった異物30により利用者用異物返却口扉203を押し開くことができないため、異物返却口トレイ200から異物30を取り出すことができない。
本実施例が適用されない場合、ATM利用者は、行員を呼び出し、異物30の返還を要求する。ところが行員も異物返却口扉203を開くことができないため、ATM1を取り扱い中止状態にして、ATM1の保守員を呼び出すことになる。現場へ到着した保守員は、異物返却機構を分解することにより、異物30を取り出す。したがって、ATM利用者が行員を呼ぶ手間と時間、行員が保守員を呼ぶ手間と時間、保守員が到着して異物取り出し作業を完了するまでの手間と時間がかかり、ATM利用者に対するサービス品質が低下する。
これに対し、本実施例では、行員が操作する異物返却口扉205を前扉16の裏側に設けたため、大量の異物30が異物返却口トレイ200に詰まった場合でも、行員は異物返却口扉205を外側に開いて、異物返却口トレイ200から異物30を容易に取り出すことができる。そして、行員は、行員用異物返却口204から取り出した異物30をATM利用者に返却することができる。
図7は、行員用異物返却口扉205が開けっ放しにされた状態を示す。もし行員が、行員用異物返却口扉205を開けた後で閉め忘れ、前扉16を閉めた場合を考える。
行員用異物返却口扉205が開いたままでATM1の取り扱いが再開されると、異物搬送路201を落下する異物30は、異物返却口トレイ200から異物返却口204を介して外部へ飛び出してしまう可能性がある。
すなわち、行員用異物返却口扉205を閉め忘れた状態でATM1の取り扱いが再開され、紙幣口13または硬貨口14から異物が投入されると、その異物30は異物返却口トレイ200の外側へ飛び出してしまい、ATM1の内部に落ちてしまう。ATM利用者は、このようなATM1の内部に落ちた異物30を取り出すことができないため、行員を呼ぶことになる。
そこで、本実施例では、行員用異物返却口扉205の閉め忘れを防止すべく、行員用異物返却口扉205の開閉状態を検知する異物返却口扉センサ206を設けている。異物返却口扉センサ206により、行員用異物返却口扉205の開扉が検知されると、ATM1の取り扱いは休止される。異物返却口扉センサ206により、行員用異物返却口扉205の閉扉が検知されている場合にのみ、ATM1の取り扱いが行われる。
これにより、行員用異物返却口扉205の閉め忘れが生じたままで、ATM1の取り扱いが再開されるのを未然に防止することができる。したがって、行員用異物返却口扉205が開いたままの状態で、ATM利用者が紙幣口13または硬貨口14から異物を投入してしまう事態を抑止でき、ATM1の内部に異物が落ちるのを防止できる。
図8は、ATM利用者が利用者用異物返却口扉203を押し開いた際に、ATM利用者が手指で触れることの可能な範囲(触手可能な範囲)を示す。
ATM利用者は、利用者用異物返却口扉203を矢示F1方向へのみ、押し開くことができる。ATM利用者が異物返却口扉203を押し開いた際、異物返却口トレイ200内の空間のうち斜線で塗りつぶした範囲SH1は、ATM利用者による触手が可能な触手可能範囲である。
行員用異物返却口扉205は、ATM利用者の触手可能範囲SH1の範囲外に配置されているため、ATM利用者が意図せず、あるいは意図的であっても、行員用異物返却口扉205を開けることはできない。すなわち、異物返却口扉203が内向きに回動して開くと、異物返却口扉203が異物返却口トレイ200内で行員用異物返却口扉205を覆い隠してしまう。これにより、ATM利用者が異物返却口トレイ200内で、行員用異物返却口扉205に接触するのを防止することができる。
この結果、ATM利用者の操作によっても、図7に示したように、行員用異物返却口扉205が開くことはない。したがって、異物搬送路201から異物返却口トレイ200に落下した異物30が行員用異物返却口204から外部へ飛び出すのを防止できる。
図9は、ATM起動時の処理を示すフローである。図9の処理では、行員用異物返却口扉205の状態を監視して、必要な場合に行員へ通知する。
制御部100は、ATM1の電源がオンされると(S11)、異物返却口扉開閉検知部170の動作確認を行い、異物返却口扉センサ206および異物返却口扉開閉検知部170が正常に動作しているかどうかをチェックする(S12)。以下、異物返却口扉開閉検知部170を扉開閉検知部170と略記する。
制御部100は、扉開閉検知部170の動作が異常であると判定すると(S12:異常)、センサ異常を知らせるためのエラーを通知する(S13)。
制御部100は、扉開閉検知部170の動作が正常であると判定すると(S12:正常)、リセット動作(S14)後に、扉開閉検知部170の状態を確認する(S15)。制御部100は、扉開閉検知部170による検知結果が開状態を示す場合(S15:開状態)、行員用異物返却口扉205が開いている旨のエラーを通知し(S16)、行員による復旧処置を促す。ここでの復旧処置とは、行員が前扉16を開けて、行員用異物返却口扉205を閉じ、前扉16を締めてからATMの取り扱いを開始させる処置を言う。
ステップS16でのエラー通知が行われた後、制御部100の処理はステップS14へ戻り、再度リセット動作(S14)を行う。制御部100は、扉開閉検知部170による行員用異物返却口扉205の開閉状態の検知結果を確認し(S15)、閉状態の場合(S15:閉状態)、ATM1の取り扱いを開始する(S17)。
なお、エラー通知は、例えば、係員操作パネル190の表示部191を通じて行うことができる。これに限らず、行員の所持する端末(携帯情報端末、携帯電話、スマートフォンなど)へエラー通知のメッセージを送信してもよい。さらに、テキストメッセージに代えて、あるいはテキストメッセージと共に、音声メッセージや静止画像あるいは動画像を用いてエラーを通知してもよい。
図10は、ATM取扱中の処理を示すフローである。本処理では、ATM起動後において、行員用異物返却口扉205の状態を監視して、必要な場合に行員に通知する。
制御部100は、ATM取り扱い中となったあと(S21)、前扉センサ160の状態を確認する(S22)。制御部100は、前扉センサ160の状態が開状態である場合(S22:開状態)、ATMの取扱いを休止する(S23)。
その後、制御部100は、前扉センサ160の状態が開から閉へと変化したか確認し(S24)、開状態から閉状態への変化があった場合、扉開閉検知部170による異物返却口扉センサ206の状態を確認する(S25)。
制御部100は、扉開閉検知部170の検知結果が開状態の場合(S25:開状態)、その旨を示すエラーを通知し(S26)、行員による復旧処置を促す。その後、制御部100は、リセット動作し(S27)、再度、扉開閉検知部170による異物返却口扉センサ206の状態を確認する(S25)。制御部100は、異物返却口扉センサ206が閉状態であれば(S25:閉状態)、ATM1の取り扱いを開始する(S28)。
図10に示すフローは、ATM1が動作中の任意のタイミングで実行すればよい。また、図10においては、前扉センサ160の状態を確認し、開状態になった場合のみ異物返却口扉センサ206の状態を確認するが、これに代えて、前扉センサ160の状態にかかわらず、ATM1が動作中の任意のタイミングで異物返却口扉センサ206の状態を確認してもよい。
エラー通知の際には、例えば「行員用異物返却口扉が開いています。扉を閉めてください。」といった内容のメッセージを行員へ通知すればよい。上述のように、エラー通知は、テキストメッセージだけでなく、音声、静止画像、動画像を組み合わせてもよい。
係員操作パネル190の表示部191に上記のメッセージを表示させることにより、行員に対して行員用異物返却口扉205が開いていること知らしめることができ、行員による復旧操作を促すことができる。
このように構成される本実施例によれば、紙幣口13や硬貨口14から誤投入された異物30により異物返却口トレイ200が詰まった場合でも、行員は前扉16を開けて行員用異物返却口扉205を開くことにより、異物返却口トレイ200から異物30を容易に取り除くことができる。
本実施例では、行員用異物返却口扉205が開扉した場合に、行員用異物返却口204から異物返却口トレイ200内のアクセス可能な空間(異物返却口トレイ200のほぼ全体の空間SH2)が、利用者用異物返却口202から異物返却口トレイ200内のアクセス可能な空間(触手可能範囲SH1)よりも大きくなるように設定されている。したがって、行員は、行員用異物返却口204から異物返却口トレイ200内のほぼ全体の空間へ手指を差し入れて、異物30を簡単に取り除くことができ、行員の使い勝手が向上する。
本実施例の異物返却機構20では、行員用異物返却口扉205の開閉状態を検知するセンサ206と扉開閉検知部170とを備えるため、行員用異物返却口扉205の状態を監視することができる。そして、行員用異物返却口扉205が開いている場合には、エラー通知を表示することにより行員による復旧操作を促すことができる。
本実施例では、行員用異物返却口扉205が開いている場合はATM1の取り扱いを開始させないため、ATM利用者により誤って投入された異物がATM1の内部に落ちるのを防止することができ、行員の使い勝手が高まる。
図11および図12を用いて第2実施例に係る異物返却機構20Aを説明する。本実施例を含む以下の各実施例では、第1実施例との相違を中心に述べる。本実施例では、行員用異物返却口扉205Aを引き戸のように構成した。
図11および図12は、異物返却機構20Aを前扉16の内側から見た図である。図11は、行員用異物返却口扉205Aが閉じている状態を示す。図12は、行員用異物返却口扉205Aを開ける途中の状態を示す。
行員用異物返却口扉205Aには、突起部207Aが形成されている。突起部207Aは、閉扉時に、センサ206Aの発光部と受光部の間に存在して、発光部から受光部への光を遮断する。
図12に示すように、行員用異物返却口扉205Aは、図中の矢示F3方向へスライドすることにより、異物返却口トレイ200Aの行員用異物返却口204Aを開くようになっている。行員用異物返却口扉205Aが開らきはじめると、突起部207Aはセンサ206Aから外れるため、センサ206Aの信号から行員用異物返却口扉205Aの開閉状態を検知できる。行員用異物返却口扉205Aは、例えば、その右端が行員用異物返却口204Aの左端に一致する程度まで開けることができる。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、行員用異物返却口扉205Aをスライド式の構造(引き戸)として構成するため、行員用異物返却口204Aを広く開口させることができ、行員は手指を異物返却口トレイ200Aへ差し入れて異物30を容易に回収することができる。
図13および図14を用いて、第3実施例に係る異物返却機構20Bを説明する。本実施例では、行員用異物返却口204Bを、ATM1の本体前面40に設けた突起状の蓋部41で開閉する。
図13の上側には、前扉16を開けた状態のATM1を示す。前扉16を閉めたときに前扉16に対向する本体前面40には、行員用異物返却口204Bの位置および形状に対応する蓋部41が突出して設けられている。
図13の下側には、異物返却機構20Bの構成が示されている。図14(1)は、異物返却口トレイ200Bが空の状態での断面図を示す。図14(2)は、異物返却口トレイ200Bが異物30で詰まっている状態での断面図を示す。
異物返却口トレイ200Bに形成された行員用異物返却口204Bには、前記各実施例で述べたような、行員により直接的に開閉される扉は設けられていない。本実施例の行員用異物返却口204Bは、前扉16が閉じられたときに蓋部41が行員用異物返却口204Bに嵌合されることにより自動的に施蓋され、前扉16が開けられたときに蓋部41が行員用異物返却口204Bから引き抜かれることにより自動的に開く。
したがって、本実施例によれば、前扉16が閉じている場合は、行員用異物返却口204Bも蓋部41により閉じていることになる。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例によれば、行員用異物返却口204Bに嵌合する蓋部41をATM1の本体前面40に設けるため、前扉16の開閉と行員用異物返却口204Bの開閉とを連動させることができる。この結果、本実施例によれば、行員による行員用異物返却口204Bの閉じ忘れという事態の発生を抑制できる。
さらに、本実施例では、前扉16の開閉と行員用異物返却口204Bの開閉とが連動するため、前扉センサ160の検知信号によって、前扉16および行員用異物返却口204Bが閉じていることを監視できる。したがって、本実施例では、行員用異物返却口204Bの開閉を検知するセンサを設ける必要がない。
図15を用いて第4実施例に係る異物返却機構20Cを説明する。図15(1),図15(2)は、異物返却機構20Cを前扉16の内側から見た図である。図15(1)は行員用異物返却口扉205Cが閉じている状態を示し、図15(2)は行員用異物返却口扉205Cが開く途中の状態を示す。
行員用異物返却口扉205Cは、その幅方向両端側と前扉16との間に閉扉用バネ208が設けられている。各バネ208は、例えばコイルバネとして形成されており、行員用異物返却口扉205Cを常時閉扉方向へ付勢している。行員用異物返却口扉205Cには、行員により把持される取っ手2051が形成されている。
行員用異物返却口扉205Cを開扉する場合、行員は、取っ手2051をつかんで、行員用異物返却口扉205Cをバネ208のバネ力に抗して図中下向きに引っ張る。これにより、行員用異物返却口扉205Cは、下向きにスライドし、行員用異物返却口204Cが出現する。
行員が取っ手2051から手を離すと、行員用異物返却口扉205Cはバネ208のバネ力により上側に移動し、閉位置に自動的に復帰する。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例によれば、行員用異物返却口扉205Cを常時閉扉方向に付勢するバネ208を設けたため、行員用異物返却口扉205Cの閉め忘れを防止することができる。この結果、ATM取扱中に発生した異物30がATM1の内部に落ちるのを防止でき、使い勝手が向上する。
図16~図18を用いて第5実施例を説明する。本実施例の異物返却機構20Dでは、異物返却口トレイ200Dをカセット構造として着脱可能に構成している。
図16は、異物返却機構20Dの構成図である。図16(1)は、異物返却口トレイ200Dが定位置に取り付けられている状態を示す。図16(2)は、異物返却口トレイ200Dを取り外した状態を示す。異物返却口トレイ200Dはコネクタ210を有しており、このコネクタ210は、異物返却口トレイ200Dが異物返却機構20Dに取り付けられた際に、ATM1側に固定されるコネクタ209と電気的に接続される。
図16(2)に示すように、本実施例では、異物返却口トレイ200Dごと取り外し可能な構造である。この構造にすることにより、異物返却口トレイ200Dを逆さまにするだけで異物30を簡単に回収できる。すなわち、本実施例では、異物30が大量に異物返却口トレイ200D内に入っている場合に、異物返却口扉を開けたり、異物返却口から手指を差し入れて少しずつ取り出す必要がなく、異物返却口トレイ200Dを取り外して逆さまにするだけでよい。
図17は、本実施例に係るATM1Dの構成ブロック図である。図2で述べた構成と比べて異なるのは、図2中の異物返却口扉開閉検知部170に代えて、異物返却口トレイ定位置検知部171を設けている点である。
異物返却口トレイ定位置検知部171は、着脱方式の異物返却口トレイ200Dが異物返却機構20Dに取り付けられているか(ATM1に取り付けられているか)を判定するための回路である。
図18は、異物返却口トレイ定位置検知部171(検知部171と略記する場合がある)による異物返却口トレイ200Dの位置検知方法を示す。
図18(1)は、ATM側コネクタ209とトレイ側コネクタ210とが接続している場合、すなわち、異物返却口トレイ200DがATM1に取り付けられている状態を示している。図18(2)は、ATM側コネクタ209とトレイ側コネクタ210とが接続されていない場合、すなわち、異物返却口トレイ200DがATM1から取り外された状態を示している。
図18(1)に示すように、コネクタ209とコネクタ210とが接続されている場合、回路がクローズとなり、検知部171の出力回路1711から出力された信号は受信回路1712に戻ってくる。
図18(2)に示すように、コネクタ209とコネクタ210とが接続されていない場合、回路がオープンとなり、出力回路1711から出力された信号は受信回路1712へ戻ってこない。このように、検知部170は、コネクタ209,210の接続状態で変わる回路の電気状態から、異物返却口トレイ200Dが定位置に取り付けられているか否かを判定することができる。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに、本実施例では、異物返却口トレイ200Dを着脱可能なカセット構造としたため、多量の異物30がたまった場合でも容易に回収することができ、使い勝手が向上する。
さらに、本実施例では、カセット構造の異物返却口トレイ200Dを採用するだけでなく、異物返却口扉センサ206に代えてコネクタ209,210を用いるため、全体の部品点数を少なくして構成を簡素化でき、信頼性を向上することができる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記各実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。各実施例は適宜組み合わせて用いることもできる。
本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれる。さらに特許請求の範囲に記載された構成は、特許請求の範囲で明示している組合せ以外にも組み合わせることができる。
1:ATM(現金取扱装置)、11:カード・明細票口、12:通帳口、13:紙幣口、14:硬貨口、15:顧客操作部、16:前扉、20:異物返却機構、30:異物、40:ATM本体前面、41:蓋部、100:制御部、160:前扉センサ、170:異物返却口扉開閉検知部、171:異物返却口トレイ定位置検知部、200:異物返却口トレイ、201:異物搬送路、202:利用者用異物返却口、203:利用者用異物返却口扉、204:行員用異物返却口、205:行員用異物返却口扉、206:異物返却口扉センサ、207:検知用突起部、208:閉扉用バネ、209:ATM側コネクタ、210:トレイ側コネクタ、2051:取っ手

Claims (6)

  1. 現金を取り扱う現金取扱装置に用いられる異物返却機構であって、
    前記現金取扱装置の開閉可能な前扉の裏側に設けられ、異物を収容する異物返却口トレイと、
    前記現金取扱装置の投入部から前記異物返却口トレイへ異物を搬送する搬送路と、
    前記異物返却口トレイに連通して前記前扉の表側に開口する第1の異物返却口と、
    前記第1の異物返却口を開閉する第1の異物返却口扉と、
    前記異物返却口トレイに連通して前記前扉の裏側で開口する第2の異物返却口と、
    前記第2の異物返却口を開閉する第2の異物返却口扉であって、開扉した場合に、前記第2の異物返却口から前記異物返却口トレイ内のアクセス可能な空間が前記第1の異物返却口から前記異物返却口トレイ内のアクセス可能な空間よりも大きくなるように設けられた第2の異物返却口扉と、
    前記第2の異物返却口扉の開閉状態を検知する異物返却口扉センサと
    を備える現金取扱装置用異物返却機構。
  2. 前記異物返却口扉センサにより検知される前記第2の異物返却口扉の開閉状態は前記現金取扱装置の制御部に伝えられ、前記制御部は前記第2の異物返却口扉の開閉状態に基づいて、前記現金取扱装置の作動を制御する、
    請求項1に記載の現金取扱装置用異物返却機構。
  3. 前記前扉が閉じた状態において前記第1の異物返却口扉が開いた場合、前記第1の異物返却口扉により、前記第1の異物返却口側からの前記第2の異物返却口扉の開扉操作が抑止される、
    請求項2に記載の現金取扱装置用異物返却機構。
  4. 前記第2の異物返却口扉は、前記前扉に対向する前記現金取扱装置の本体側に設けられており、前記前扉が開くと前記第2の異物返却口扉は前記第2の異物返却口を開き、前記前扉が閉まると前記第2の異物返却口扉は前記第2の異物返却口を閉める、
    請求項1~のいずれか一項に記載の現金取扱装置用異物返却機構。
  5. 前記第2の異物返却口扉は、バネにより常時閉扉方向へ付勢されており、
    前記バネのバネ力に抗して前記第2の異物返却口扉を開扉でき、前記バネのバネ力により前記第2の異物返却口扉を閉扉できる、
    請求項1~のいずれか一項に記載の現金取扱装置用異物返却機構。
  6. 現金を取り扱う現金取扱装置であって、
    前扉の裏側に設けられ、異物を収容する異物返却口トレイと、
    投入部から前記異物返却口トレイへ異物を搬送する搬送路と、
    前記異物返却口トレイに連通して前記前扉の表側に開口する第1の異物返却口と、
    前記第1の異物返却口を開閉する第1の異物返却口扉と、
    前記異物返却口トレイに連通して前記前扉の裏側で開口する第2の異物返却口と、
    前記第2の異物返却口を開閉する第2の異物返却口扉と、
    前記第2の異物返却口扉の開閉状態を検知する異物返却口扉センサと
    を備える現金取扱装置。
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