JP5321100B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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本発明は、自動取引装置に関し、部品増設を伴わないで、省電力化を図ることができる自動取引装置に関する。
銀行等で使用される自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)には省電力化が求められている。
従来、自動取引装置における省電力の方法としていくつかの例が報告されている。例えば、顧客検知手段によって顧客が検知されなくなってから新たな顧客が検出されるまでの時間を計時すると共に、混雑時期か閑散時期か否かを判定することにより、省電力モードへ移行するまでの切り替え時間を設定し直すことで、省電力化を図りながら顧客の待ち時間を少なくする省電力方法(特許文献1参照)が開示されている。また、省電力モードを解除して通常モードに入る際に、顧客情報の入力を先に行わせて媒体搬送手段の立上げまでに必要な時間に余裕を持たせた自動取引装置(特許文献2参照)が開示されている。利用者の入室を検出するセンサから直接通信を受けて利用者の入室を検出すると省電力モードから通常モードに復旧するようにして立上げまでの時間に余裕を持たせた現金自動取引装置(特許文献3参照)についても開示されている。
また、自動取引装置ではないが、コピーモード、ファクシミリモード、省電力モードを取りうる通信端末装置であって、通常モードに復帰する際のコピーモード、ファクシミリモードの選択を可能にした通信端末装置(特許文献4参照)が開示されている。また、ファクシミリやプリンタとして使用できる通信機器に用いる制御装置であって、外部から電源の投入を可能にして安定状態になったときに通知する省エネ制御装置(特許文献5参照)が開示されている。
そして、省電力化とは直接関係しないが、顧客が背後に人の気配を感じた場合に紙幣や効果の入出金部のシャッタの蓋を閉じるようにした自動取引装置(特許文献6参照)が開示されている。また、発光ダイオードの点灯、消灯に要する時間を短縮して立ち上げ時間を短くするために、消灯時にも点灯しない程度のバイアス電圧を掛けておいて点灯にかかる時間を短縮させ、消灯させるときは放電用トランジスタを導通させて内部電荷を強制的に放電させることで消灯にかかる時間を短縮させた発光ダイオード駆動回路(特許文献7参照)が開示されている。
特開平11−259729号公報 特許第3936486号公報 特開2007−304740号公報 特開2003−8790号公報 特開2006−352914号公報 特開2008−59357号公報 特許第3181770号公報
一般的に、自動取引装置においては、制御部が自動取引装置を構成する複数の部位を適宜制御することによって、省電力化を図っていた。ところで、自動取引装置には、通常、紙幣入出金装置が備えられているが、この紙幣入出金装置は、自動取引装置を構成している部位の中でも電力消費が最も多い部位である。したがって、自動取引装置の省電力化を有効に図るためには、他部位に比べて消費電力の大きな紙幣入出金装置を独立に省電力化制御を行うことが好ましい。
一方、前記したように従来の方法においては、紙幣入出金装置に新たに近接センサ等の部品を増設すること等を行うことにより省電力化を行っていた。新たに近接センサ等の部品を増設することは、紙幣入出金装置の製造コスト増加を伴うことになってしまう等の問題があり、予め自動取引装置に備えられた近接センサを利用することで対応することが好ましい。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、部品増設を伴わないで、省電力化を図ることができる自動取引装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の一の手段である自動取引装置は、通信回線を介して外部と通信を行う上位制御部と、紙幣の搬送を行う搬送部と、前記上位制御部との通信状態を監視すると共に、前記搬送部を制御する制御部とを備える紙幣入出金装置とを備える自動取引装置であって、前記制御部は、前記上位制御部との未通信時間を計測し、この計測時間が所定時間より長いとき、前記搬送部を省電力モードで制御することを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明の他の手段である自動取引装置は、取引媒体を内部に受け入れて処理する自動取引装置であって通信回線を介して外部と通信を行う上位制御部と、前記上位制御部との通信状態を監視すると共に、前記取引媒体の受入を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記上位制御部との未通信時間を計測し、この計測時間が所定時間より長くなったとき、前記取引媒体の内部への受入を可能にした状態で省電力モードに切り替える制御をすることを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明のさらに他の手段である自動取引装置は、顧客が取引操作を行う顧客操作部と、紙幣の入出金を行う紙幣入出金装置と、自動取引装置各部の制御を行う上位制御部とを備える自動取引装置において、前記紙幣入出金装置は、発光部材を用いて前記紙幣の認識を行う識別部を備え、前記上位制御部は、前記紙幣入出金装置内部の制御部と前記上位制御部との間の通信が予め設定された所定時間以上途絶えた場合に前記顧客操作部と前記紙幣入出金装置とを除く自動取引装置の各部を省電力モードで制御し、前記制御部と前記上位制御部との間の通信が、前記発光部材の立ち上がり時間より長い閾値時間以上途絶えた場合に前記紙幣入出金装置を省電力モードで制御し、前記制御部と前記上位制御部との間の通信が再開された場合に通常モードに復帰して制御することを特徴とする。
本発明によれば、部品増設を伴わないで、省電力化を図ることができる自動取引装置を提供することができる。
本発明の自動取引装置の外観図である。 本発明の自動取引装置の構成を示すブロック図である。 紙幣入出金装置の機能ブロック図である。 紙幣入出金装置の省電力モード移行処理のフローチャートである。 紙幣入出金装置の省電力モードからの復旧を含めた取引処理のフローチャートである。
図1乃至図3を参照して、本発明の自動取引装置及び紙幣入出金装置について説明する。図1は、本発明の自動取引装置の外観図であり、図2は、この自動取引装置の構成を示すブロック図である。そして、図3は、この自動取引装置に組み込まれた紙幣入出金装置の構成を示すブロック図である。
まず、本発明の自動取引装置について図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2において、自動取引装置10は、カード処理部11、通帳処理部12、明細票処理部13、顧客操作部14、内部操作部15、硬貨入出金装置16、音声案内部17、割込発生器18、接近検知部19、紙幣入出金装置20、そして自動取引装置10各部の制御を行う上位制御部30、上位制御部30の記憶手段としてのHDD32、上位制御部30と紙幣入出金装置20との間の専用通信機能を司る通信制御部33、及び、通信部31を備えて構成されている。そして、この通信部31は、ネットワーク41を介して外部の記憶装置42に接続する通信部40との通信を行う通信部31を備えて構成されている。
カード処理部11は、顧客の所有するキャッシュカード51が挿入された場合に、キャッシュカード51に記憶されている顧客の口座番号や氏名等の顧客情報、金融機関のコードを読み出す機能を有する。カード処理部11の前面側にはカード挿入排出口11aが設けられており、ここでキャッシュカード51の挿入又は排出が行われる。カード挿入排出口11aには、キャッシュカード51が顧客により挿入されたことや、抜き取られたことを検出する検出センサ(図示せず)が設けられている。
通帳処理部12は、通帳挿入排出口12aから挿入される顧客の通帳52に取引内容を印字するもので、通帳52に記載された情報を読み取る機能、さらには印字頁行の検出や改頁を行う機能を有する。ここで処理された通帳52は、通帳挿入排出口12aに排出される。通帳挿入排出口12aには、通帳52が顧客により挿入されたことや、抜き取られたことを検出する検出センサ(図示せず)が設けられている。そして、明細票処理部13は、取引明細の印字を行って顧客に対して取引明細票(図示せず)の発行処理を行うものである。
顧客操作部14は、顧客に対する操作誘導の画面を表示する表示部14aと、取引科目や金額等を入力するためのタッチパネル部14bとを備えて構成される。表示部14aは、取引科目である「入金」、「引出し」、「振込」等の画面を表示する。一方、タッチパネル部14bは、顧客が表示部14aに表示された金額や暗証番号を入力するテンキーの画面内の所望の表示部分に指を触れることで、指が触れた表示部分に対応付けられた情報の入力を行う。そして、内部操作部15は、直接顧客との関わりはないが、顧客の操作誘導に関する内部バックアップを行う。
硬貨入出金装置16は、入金取引時に顧客から入金される硬貨を真偽鑑別、計数し、搬送して図示しない入出金庫に金種別に収納すると共に、出金取引時に顧客に支払われる硬貨を入出金庫から繰り出すものである。硬貨入出金装置16と硬貨入出金口16aとは図示しない硬貨搬送路によって接続されている。硬貨入出金口16aは、顧客が硬貨を投入し、又は顧客に支払われる硬貨が送り込まれる部分であり、硬貨入出金口16aの上部には開閉可能なシャッタ16bが設けられている。また、硬貨入出金口16aの内部には、図示しないが、硬貨が顧客により挿入され、あるいは抜き取られたことを検出する検出センサが設けられている。
音声案内部17は、音声によって顧客に対して操作案内を行うもので、自動取引装置10に設けられたスピーカ17aから音声を出力させる。
そして、割込発生器18は、例えば、接近検知部19の近接センサ19a等により、非定常に割込み操作等が発生した場合の対応処理を行う。
また、自動取引装置10の前面には、接近検知部19に直結する近接センサ19aが配設されており、この接近検知部19が顧客の接近を検知する。そして、例えば、近接センサ19aにより顧客の接近を探知したときに紙幣入出金装置20を含む自動取引装置10が省電力モードであった場合には、紙幣入出金装置20の制御部21は、前記割込発生器18を介して紙幣入出金装置20を通常モードに復帰させる。
そして、紙幣入出金装置20及び硬貨入出金装置16は、詳細は図3を参照して後記するが、本発明の省電力化の対象となる電力消費が多い部材(例えば、モータや、ランプ等の発光部材)を備えた構成要素である。したがって、この紙幣入出金装置20の制御部21(図3参照)及び硬貨入出金装置16の図示せぬ制御部は、自動取引装置10の上位制御部30との通信状態を監視すると共に、自動取引装置10の省電力モードを実現する主体となる。
上位制御部30は、自動取引装置10の各部位を制御すると共にネットワーク41等の通信回線を介して外部との通信を行うための主要構成要素である。この上位制御部30は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等を内蔵したCPU(Central Processing Unit)であり、内部にはタイマ35が設けられている。タイマ35は、上位制御部30のプログラムによって動作し、通帳52やキャッシュカード51あるいは紙幣が排出された際に、抜き取り監視時間を計時するものである。この抜き取り監視時間とは、媒体(通帳、キャッシュカード及び貨幣)を排出した後に所定の時間が経過しても媒体の抜き取りが検出されない場合、この媒体を装置内に取り込むための基準となる時間である。
HDD(Hard Disk Drive)32は、上位制御部30が各種の制御を行うためのプログラムが格納されている。通信部31は、上位制御部30の制御によって、外部の上位装置である通信部40との通信を、ネットワーク41を介して行う。これにより、HDD32に格納されているプログラムが更新される。通信部40は、顧客ごとの口座番号や預貯金残高情報等を記憶している記憶装置42に接続されている。
次に、図3を参照して、本実施形態の紙幣入出金装置20について説明する。紙幣入出金装置20は、制御部21、入出金庫22、搬送部23、識別部24、一時保留部25、及び、接客部26を備えて構成されている。
制御部21は、自動取引装置10の上位制御部30との通信状態を監視すると共に、プログラムに従って紙幣入出金装置20各部の動作を制御するCPU211、プログラムを記憶しているROM212、自動取引装置10の上位制御部30の通信を制御する通信制御部213、及び、時刻を計測するタイマ214を備えて構成されている。このタイマ214とプログラムとの協働により、本発明のファクタである上位制御部30との未通信時間が計測される。
この制御部21のCPU211には、プログラムの実行に用いられる各種のデータやCPU211による処理結果が記憶されるRAMが含まれている。ROM212には、上位制御部30からの取込指令や収納指令による入金処理や、出金指令による出金処理のときに、紙幣を識別部24で識別して所定の入出金庫22や接客部26へ搬送して集積する搬送制御プログラムに、紙幣の搬送中におけるジャムに対応する機能等が追加された紙幣入出金処理プログラムが予め格納されている。なお、このプログラムは更新されない。CPU211とプログラムとの協働により紙幣入出金装置20の各部位が機能する。また、CPU211には、現金自動取引装置10の上位制御部30と交信して、顧客の本人認証や顧客の口座の入出金を管理する機能等を実現する通常の勘定管理プログラムが、ROM212に格納されている。
入出金庫22は、紙幣入出金装置20の接客部26から入出金される紙幣を金種別に収納する。接客部26と入出金庫22との間をこの搬送部23が紙幣の搬送を行う。また、紙幣入出金口26aは、顧客が紙幣を投入し、または顧客に支払われる紙幣が送り込まれる部分であり、紙幣入出金口26aの上部には開閉可能なシャッタ26b(図1参照)が設けられており、紙幣入出金口26aの内部には、図示しないが、紙幣が顧客により挿入され、抜き取られたことを検出する検出センサが設けられている。そして、この入出金庫22は、機械的な動作を行うため、制御部21によって後記する省電力モードを実行する場合の対象部位となる。
搬送部23は、紙幣入出金装置20における紙幣の搬送を行う部位であり、接客部26から前記入出金庫22まで紙幣を搬送する。この搬送部23は、駆動源として消費電力が多いモータを利用しているため、制御部21によって省電力モードを実行する場合の対象部位となる。
識別部24は、発光部材を用いた光学系によって紙幣の認識を行う部位であり、機能安定させるための光量の立ち上がり時間が他部位に比べて長時間必要となる。したがって、制御部21によって省電力モードで制御するためには、他の部位とは別に対応する必要がある。
また、一時保留部25は、入出金される紙幣を一時保管する部位であり、前記搬送部23と同様にモータ等による機械的な動作を行うため、制御部21によって省電力モードを実行する場合の対象部位となる。
接客部26は、顧客との間で紙幣の入出金を行う部位である。紙幣入出金口26a及びシャッタ26b(図1参照)によって顧客との入出金の対応が行われる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明するために、自動取引装置10の構成要素である紙幣入出金装置20の入出金取引処理と省電力モードについて図1乃至図3を参照して説明し、省電力モードについては図4のフローチャートをさらに参照して説明する。
まず、入金取引処理において、顧客(利用者)が入金取引を選択し、上位制御部30から紙幣の取込指令が、通信制御部33を介して制御部21に送信されると、CPU211は、通信制御部213を介してこれを受信し、接客部26の紙幣入出金口26aのシャッタ26bを開かせ、顧客が接客部26内へ紙幣を一括して投入するとシャッタ26bを閉じさせて、搬送部23での紙幣の通過を監視しながら紙幣の入金処理における取込処理を実行する。
すなわち、制御部21は、接客部26から紙幣を1枚ずつ分離して搬送部23により識別部24を介して入出金庫22まで搬送し、識別部24により紙幣の正損、金種等の鑑別、及び搬送異常の検出等を行うように制御する。識別部24による識別の結果、金種が確定した入金可能な真券と識別された紙幣は、計数された後、搬送部23により一時保留部25に搬送されて集積され、一時保留される。このとき、金種不明あるいは損券と識別された紙幣は、リジェクトされて接客部26に戻される。接客部26に投入された紙幣がすべて繰り出されて鑑別及び集積が終了すると、制御部21は、接客部26に入金リジェクト紙幣が集積されている場合は、シャッタ26bを開いて顧客に紙幣を返却する。
そして、制御部21は、一時保留部25に集積されている紙幣の金額を上位制御部30へ送信し、これに応答して、上位制御部30は、顧客操作部14の画面にその金額を表示させる。この金額を見て顧客が確認ボタンを押下すると、上位制御部30は、紙幣入出金装置20の制御部21へ紙幣の収納指令を送信する。これを受信した制御部21は、搬送部23を経て紙幣を入出金庫22へ収納するように制御する。
一方、出金取引処理においては、顧客が表示部14aの画面から顧客操作部14に入力した出金金額に対応して、上位制御部30は、紙幣入出金装置20の制御部21に紙幣の出金指令を送信する。これを受信した制御部21は、搬送部23を介して入出金庫22からの紙幣の出金処理を実行する。すなわち、制御部21は、顧客が入力した出金金額に対応する紙幣を入出金庫22から繰出して識別部24に搬送させ、識別部24により紙幣の正損、金種等の鑑別、及び、搬送異常の検出を行うように制御する。
そして、識別部24による識別の結果、金種が確定した出金可能な紙幣は、搬送部23を経て接客部26に搬送されて集積される。出金金額分の紙幣が接客部26に集積されると、制御部21は、接客部26のシャッタ26bを開かせ、集積されている出金紙幣を顧客が取り出すとシャッタ26bを閉じさせる。なお、顧客が出金紙幣を取り忘れた場合、その取忘れ紙幣は、図示しない取忘れ紙幣収納部に搬送されて保管される。
次に、省電力モードについて説明する。
従来、紙幣入出金装置の省電力モードへの移行については、自動取引装置の上位制御部が、近接センサ情報、タッチパネル情報を判定し、長時間使用されていないと判定された場合に、上位制御部が紙幣入出金装置へ省電力モードへの移行を指示していた。
しかしながら、このような構成の装置では、紙幣入出金装置の通常モードと省電力モードとの間の移行が上位制御部の仕様に依存してしまうという問題がある。また、上位制御部の仕様に依存しないように紙幣入出金装置にも近接センサを設けると、コストアップになってしまうという課題があった。また、この場合、紙幣入出金装置全体が省電力モードになってしまい、例えば、ランプ等の発光部材を採用している識別部は、省電力モードから通常モードへの移行時に時間がかかり、顧客が待たされるという問題があった。
そこで、本実施形態においては前記の問題点を解決するために、制御部21のCPU211が、制御部21の通信制御部213と、通信制御部33とを介した上位制御部30との通信が行われていない時間を、タイマ214で計測するようにする。なお、この計測時間は、通信制御部213と上位制御部30との間で通信が再開されたとき、割込み処理によりリセットされる。
そして、CPU211は、この計測時間と、予め、ROM212に記憶されている所定時間とを比較し、計測時間がこの所定時間を超えた時点で割り込みを発生させ、紙幣入出金装置20内の接客部26の紙幣入出金口26aのシャッタ26b部分を除く各部位(入出金庫22、搬送部23、識別部24及び一時保留部25)を省電力モードに移行させる。
さらに、CPU211は、紙幣入出金装置20が省電力モード中に、通信制御部213と上位制御部30との間で通信が再開されたとき他の割り込みを発生させ、紙幣入出金装置20内の各部位を通常モード移行させる。
さらに、本実施形態では、紙幣入出金装置20の各部位の中でも省電力モードから通常モードへの立ち上がり時間にそれぞれ差異があることに注目した。すなわち、前記省電力モードに移行させる対象部位である入出金庫22、搬送部23、識別部24及び一時保留部25の中で、最も立ち上がり時間が必要な部分は、発光部材を用いた光学系によって紙幣の認識を行う部位であり、機能安定させるための立ち上がり時間(安定化時間)が他部位に比べて長時間必要となる識別部24である。
したがって、本実施形態では、先に述べた省電力モードへの移行時間に差をつけ、識別部24とそれ以外の部位とで移行時間を異ならせ、立ち上がり時間がかかる部位であるこの識別部24の省電力化への移行時間を遅くすれば、省電力が図れると共に、顧客の平均的な待ち時間も少なくなることに注目した。
すなわち、本実施形態では、紙幣入出金装置20において、省電力モードへの移行時間に複数の段階を持たせ、タイマ214での計測時間が第1の閾値時間T1を超えたときの省電力モードでは、復旧時間が短い識別部24以外の部位を省電力モードに移行させ、次に、計測時間が第2の閾値時間T2(T2>T1)を超えたときの省電力モードでは、復旧時間が長い識別部24も省電力モードに移行させるというように、省電力モードへの移行を時間ごと、部位ごとに区別して行うことを特徴とするものである。そして、通信制御部213と上位制御部30との間で通信が再開されたとき、各部位を通常モードに復帰させる。なお、本実施形態では、省電力モードへの移行時間に2段階を持たせたが、3段階以上で実施しても良い
次に、本実施形態の紙幣入出金装置20における省電力モード移行処理について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、上位制御部30と制御部21間の通信が終了した状態から割込み処理が発生して、処理がスタート(ステップS101)する。
そして、タイマ214を用いて、CPU211がタイマ214を用いて時間計数を始める(ステップS102)。
CPU211が時間計測を始めて1分間経過(ステップS103)しても、上位制御部30と制御部21との間の通信が無い場合には、省電力モード(1)に移行し、CPU211は、入出金庫22、搬送部23及び一時保留部25を省電力モードで制御する(ステップS104)。なお、通信があった場合は、他の割り込みが発生して通信モードに移行する。
次に、これらの各部を省電力モードに移行させてから、さらに10分計時しても、上位制御部30と制御部21との間の通信が無い場合には(ステップS105)、省電力モード(2)が開始され、CPU211は、識別部24を省電力モードで制御し(ステップS106)、この省電力モードへの移行処理が終了する。
このように、本実施形態においては、紙幣入出金装置20が稼動されている限り、通常モード、省電力モード(1)又は省電力モード(2)のいずれかの状態にあり続け、顧客対応を行うことができる。
また本実施形態によると、省電力モードから通常モードへの立ち上がりに時間のかかる部位の立ち上がり時間を、平均的に短縮することができるので、全体の省電力モード復旧時間を平均的に短くして待ち時間を減らすことができる。これにより、紙幣入出金装置20の使用電力を減らすとともに待ち時間も短くすることができる。
なお、省電力モードに移行する所定時間を1分と10分に採ったが、これはあくまで1例であって、月末であるとか時間帯等の利用実績状況に応じて、最適な時間を選んで設定すればよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、顧客が最初にやり取りを行う紙幣入出金装置20の接客部26のみを常に通常モードで制御する。すると、顧客は、紙幣入出金装置20が省電力モード中であっても、復旧の待ち時間なしに自動取引装置10を操作することができる。
したがって、紙幣入出金装置20の制御部21は、顧客が接客部26とのやり取りを行っている間に、この間の上位制御部30と制御部21間の通信をトリガーとして紙幣入出金装置20の他の部位を省電力モードから復旧させることが可能になる。
以上のように、本実施形態によれば、顧客に対して紙幣入出金装置20の省電力モードからの復旧の待ち時間を感じさせないという効果が得られる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。この実施形態においては、省電力モードからの復旧を含めた紙幣入出金装置20の取引処理フローについて図5を参照して説明する。
先ず、上位制御部30が、省電力モード中か否かを判定する(ステップS201)。省電力モード中の場合は(Yes)、この段階で、制御部21が、省電力モードから通常モードに戻す復旧処理を開始し(ステップS202)、顧客に顧客操作部14の操作を誘導する等して取引処理を開始させる(ステップS203)。
この段階で、媒体の受け入れが可能となっている。すなわち、自動取引装置10の顧客操作部14は、常に使用可能、及び、接客部26は、少なくともシャッタ26bの開閉制御が可能であり、カード処理部11や通帳処理部12は、キャッシュカード51や通帳52を装置内部(例えば、磁気情報の読取位置)まで引き込むことができる。また、紙幣入出力装置20では、接客部26が通常モードとなっており、シャッタ26bの開閉制御が可能な状態にある。
その後、制御部21は、自動取引装置10の各部が省電力モードから復旧したか否かを判定しながら(ステップS204)、復旧が終われば、上位制御部30と共に、取引処理の残った未処理分(例えば、紙幣の分離動作やキャッシュカードや通帳の磁気情報の読取開始)を実行する(ステップS205)。ここでは、キャッシュカード51や通帳52の磁気情報の読み書き、紙幣、貨幣の入出金などの作業が行われる。
なお、ステップS201で省電力モード中でなかった場合は(No)、通常モードとしてステップS206でステップS203及びステップS205で行われる取引処理を連続して実行する。
以上のように、前記した各実施形態によれば、紙幣入出金装置20の省電力モードの切り替えを通信制御部213と上位制御部30との間の通信の状態によって行うことにより、上位制御部30に依存することなく、また、近接センサを等の装置を増やすことなく、紙幣入出金装置20側で省電力モードの切り替えを実施することができ、その分処理が高速化されるという効果が得られる。さらに、顧客は、取引媒体(紙幣、硬貨、キャッシュカード、通帳)の取り込みが行われるので、通常モードとの差異に気付かず、省電力モードであることを感じさせずに取引処理できる。すなわち、顧客に対して省電力モードからの復旧の待ち時間を感じさせないという効果が得られる。
(変形例1)
この変形例1は、図1乃至図3に示すように、顧客が取引操作を行う顧客操作部14と、紙幣の入出金を行う紙幣入出金装置20と、自動取引装置10各部の制御を行う上位制御部30とを備える自動取引装置10についての変形例である。この変形例は、前記した各実施形態の省電力モードを実行する対象部位を紙幣入出金装置20の各部に限らず、自動取引装置10において省電力モードを実行の対象部位とすることを特徴とするものである。
紙幣入出金装置20は、発光部材を用いて紙幣の認識を行う識別部24を備えており、自動取引装置10の上位制御部30が、紙幣入出金装置内部の制御部21と上位制御部30との間の通信が予め設定された所定時間以上途絶えた場合に、顧客操作部14と紙幣入出金装置20とを除く自動取引装置10の各部を省電力モードで制御する。
そして、制御部21は、制御部21と上位制御部30との間の通信が紙幣入出金装置20の識別部24の発光部材の立ち上がり時間より長い閾値時間以上途絶えた場合に、紙幣入出金装置20を省電力モードで制御する。
なお、この場合においても、制御部21と上位制御部30との間の通信が再開された場合には、前記した各実施形態と同様に、通常モードに復帰して制御する。
(変形例2)
また、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
前記各実施形態では、本発明を自動取引装置の紙幣入出金装置に用いた場合について説明したが、同様な内容を、硬貨入出金装置に適用することが可能であることは言うまでもない。さらに、POS端末、コピー機、FAX機、及び、複合機等に用いることも可能である。
10 自動取引装置
11 カード処理部
11a カード挿入排出口
12 通帳処理部
12a 通帳挿入排出口
13 明細票処理部
14 顧客操作部
14a 表示部
14b タッチパネル部
15 内部操作部
16 硬貨入出金装置
16a 硬貨入出金口
16b シャッタ
17 音声案内部
17a スピーカ
18 割込発生器
19 接近検知部
19a 近接センサ
20 紙幣入出金装置
21 制御部
22 入出金庫
23 搬送部
24 識別部
25 一時保留部
26 接客部
26a 紙幣入出金口
26b シャッタ
27 接近検知部
30 上位制御部
31 通信部
32 HDD
33 通信制御部
35 タイマ
40 通信部
41 ネットワーク
42 記憶装置
211 CPU
212 ROM
213 通信制御装置
214 タイマ

Claims (6)

  1. 通信回線を介して外部と通信を行う上位制御部と、
    紙幣の搬送を行う搬送部と、前記上位制御部との通信状態を監視すると共に、前記搬送部を制御する制御部とを備える紙幣入出金装置とを備える自動取引装置であって、
    前記制御部は、前記上位制御部との未通信時間を計測し、この計測時間が所定時間より長いとき、前記搬送部を省電力モードで制御することを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記紙幣入出金装置は、発光部材を用いて紙幣の認識を行う識別部をさらに備え、
    前記制御部は、前記計測時間が前記発光部材の立ち上がり時間により規定される閾値時間より長いとき、前記識別部を省電力モードで制御することを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記制御部は、前記上位制御部との間の通信が再開された場合に通常モードに復帰することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動取引装置。
  4. 顧客の接近を検出する接近検知部を更に備え、
    前記上位制御部は、前記接近検知部が接近を検知したときに、前記紙幣入出金装置を通常モードに復帰させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動取引装置。
  5. 取引媒体を内部に受け入れて処理する自動取引装置であって
    通信回線を介して外部と通信を行う上位制御部と、
    前記上位制御部との通信状態を監視すると共に、前記取引媒体の受入を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記上位制御部との未通信時間を計測し、この計測時間が所定時間より長くなったとき、前記取引媒体の内部への受入を可能にした状態で省電力モードに切り替える制御をすることを特徴とする自動取引装置。
  6. 顧客が取引操作を行う顧客操作部と、紙幣の入出金を行う紙幣入出金装置と、自動取引装置各部の制御を行う上位制御部とを備える自動取引装置において、
    前記紙幣入出金装置は、発光部材を用いて前記紙幣の認識を行う識別部を備え、
    前記上位制御部は、
    前記紙幣入出金装置内部の制御部と前記上位制御部との間の通信が予め設定された所定時間以上途絶えた場合に前記顧客操作部と前記紙幣入出金装置とを除く自動取引装置の各部を省電力モードで制御し、前記制御部と前記上位制御部との間の通信が、前記発光部材の立ち上がり時間より長い閾値時間以上途絶えた場合に前記紙幣入出金装置を省電力モードで制御し、
    前記制御部と前記上位制御部との間の通信が再開された場合に通常モードに復帰して制御することを特徴とする自動取引装置。
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