JP7268751B2 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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    • G08B21/24Reminder alarms, e.g. anti-loss alarms

Description

本発明は、情報処理装置および情報処理方法に関する。
従来、ポータブルデバイスの盗難の発生を抑制する電子機器が提供されている。例えば、JP2010-86215Aでは、持ち運び可能なポータブルデバイスであるカーナビゲーション装置と、セキュリティ装置を有し当該カーナビゲーション装置と電気的に接続可能なクレードルとを備えた電子機器が開示されている。この電子機器は、セキュリティ装置がON状態(警戒状態)の時にカーナビゲーション装置がクレードルから取り外されたことが検知されるとクレードルから警報が発せられるように構成されている。
ところで、カーシェアリングやロボットタクシー等のサービス用車両の車室内で乗員にウェアラブルデバイスやモバイルデバイス等のポータブルデバイスを貸出し、ポータブルデバイスを介して車載機器と連携し、場所や状況に応じた案内情報を乗員に提供するサービスが検討されている。このようなサービスを提供する場合は、ポータブルデバイスが乗員に身に着けられた状態で使用されることから、当該デバイスの返却忘れによる紛失や盗難が懸念される。
このような懸念に対して、JP2010-86215Aに開示された技術は、ポータブルデバイスがクレードルから取り外された状態、すなわち、ポータブルデバイスが車室内の所定位置から持ち出された状態で使用されることを考慮していないため、ポータブルデバイスが乗員に貸出されることを前提とする上記サービスに適用することはできない。
本発明は、サービス用車両の車室内で乗員に貸し出される電子機器が、返却忘れによって紛失、あるいは盗難されることを抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様における情報処理装置は、乗員が車両から降車するか否かを判定する降車判定部と、車両内において乗員に利用される電子機器が車両内の所定位置にあるか否かを判定する所在判定部と、車両のドアロックの施錠および解錠を制御するドアロック制御部と、を備える。そして、ドアロック制御部は、降車判定部により乗員が降車すると判定され、且つ、所在判定部により電子機器が所定位置に返却されたと判定された場合に、ドアロックを解錠する。
本発明の実施形態については、添付された図面とともに以下に詳細に説明する。
図1は、第1実施形態の情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態のドアロック解錠制御を示すフローチャートである。 図3は、第2実施形態の個人認証およびデバイス返却管理制御を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(制御ユニット103)が適用される情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。本実施形態が適用される情報処理システム1は、例えばカーシェアリングやロボットタクシー等のサービス用車両の車室内で、ユーザ(乗員)に観光案内サービスを提供するシステムとして構成される。この観光案内サービスは、例えば、ロボットタクシーを利用するユーザにウェアラブル音声デバイス(イヤフォン)を貸出し、当該ロボットタクシーが目的地に向かって移動している間、場所や状況に応じた観光情報をウェアラブルデバイスを介して乗員に提供するようなサービスである。
図示する情報処理システム1は、車両100と、サーバ200とが、外部ネットワーク300を介して情報通信可能に接続されて構成される。車両100は、ウェアラブル音声デバイス101と、デバイスクレードル102と、デバイス制御ユニット103と、ECU104a、104b、104cと、ドアロック制御ユニット105aと、ナビゲーションシステム105bと、車両オーディオ107と、車両ディスプレイ108と、カメラ109とを主に備える。以下、各構成の詳細について説明する。
車両100は、上述したような観光案内サービスを実行する車両である。車両100は、有人或いは無人で走行可能な車両であって、上記サービスを利用する1人または複数人のユーザを乗せて所定の目的地まで走行する。車両100の具体例としては、例えばロボットタクシーやカーシェアリング等のいわゆるモビリティサービス車両が想定される。本実施形態では、車両100は無人のロボットタクシーであるとして以下説明を続ける。
ウェアラブル音声デバイス101(以下単にデバイス101とも称する)は、上述したような観光案内サービスにおいて観光情報を音声を介して乗員に提供するための情報提供手段(報知手段)として機能する。より具体的には、デバイス101は、無線LAN等を用いた車室内無線ネットワーク111を介してデバイス制御ユニット103と接続されており、デバイス制御ユニット103からの制御信号に応じて観光情報等を音声によって乗員に提供するように構成される。なお、観光情報は一例であり、これに限られない。デバイス制御ユニット103が105bナビゲーションシステムから出力されるナビゲーション音声信号をウェアラブル音声デバイスへ送信し、これをウェアラブル音声デバイスが備えるスピーカから出力するように構成してもよい。また、本実施形態のデバイス101は、イヤホンに似たマイク一体型のスマートデバイスであって、乗員の両耳にそれぞれ、又は片耳に装着されるように構成される。また、デバイス101は、マイクおよびスピーカに加えて、デバイス101を耳に装着した乗員の顔の向き、姿勢、及び、移動情報などの身体情報を常時検出可能なモーションセンサ等を備えていてもよい。また、デバイス101は、いわゆる耳音響認証技術によって、デバイス101を耳に装着した乗員の個人認証ができるように構成されてもよい。上述したデバイス101は、イヤフォン等のウェアラブル音声デバイスに限られず、眼鏡型のウェアラブル音声デバイスや画像を表示するウェアラブル表示デバイス等、乗員が身に着けられるウェアラブルデバイスであればよい。さらには、ウェアラブルデバイスに限らず、スマートフォン等のモバイルデバイスを提供するように構成してもよい。つまり、ウェアラブルデバイスやモバイルデバイスのポータブルデバイスであれば、乗員は車両の外へ持ち出す可能性があるため、本発明が適用され得る。
クレードル102は、ウェアラブル音声デバイス101を充電するための充電装置として機能する。本実施形態のクレードル102は、車両100の車室内における所定の位置に設置され、デバイス101と電気的に接続可能に構成される。クレードル102は、デバイス101がクレードル102に設置された状態(電気的に接続された状態)で、デバイス101を充電する。また、クレードル102は、デバイス101が設置されているか否か、デバイス101と電気的に接続されているか否かを判別する機能を有し、デバイス101が設置されているか否か、電気的に接続されているか否かに関する情報をデバイス制御ユニット103に出力可能に構成される。
デバイス制御ユニット103は、本実施形態に係る情報処理装置に対応する構成であって、例えば、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および、入出力インタフェース(I/Oインタフェース)等から構成されたコントローラである。デバイス制御ユニット103は、車室内無線ネットワーク111を介してデバイス101と情報通信可能に接続されている。また、デバイス制御ユニット103は、CANネットワーク110とECU(Electric Control Unit)104a、104b、104cとを介して、ドアロック制御ユニット105、車両オーディオ107、及び車両ディスプレイ108をそれぞれ制御するとともに、ナビゲーションシステム106から、車両100の現在の位置、目的地までの経路等の車両100が走行するのに必要な情報を取得する。
なお、ドアロック制御ユニット105は、ECU104aからの制御信号に応じて、車両100のドアロックの施錠/解錠を制御するように構成される。また、ドアロック制御ユニット105は、ドアロックの施錠/解錠にかかる状態を検知して、検知した施錠/解錠情報をECU104a及びCANネットワーク110を介してデバイス制御ユニット103に送信可能に構成される。ナビゲーションシステム105bは、いわゆるカーナビゲーションシステムであって、GPS受信機を備え、車両100の位置情報等を取得するとともに、CANネットワーク110を介してデバイス制御ユニット103に送信可能に構成される。車両オーディオ107は、車室内に設置された車載音声出力部としてのスピーカを備え、ECU104cからの制御信号に応じて、所定の音(音声を含む)を出力するように構成される。車両ディスプレイ108は、車室内に設置された液晶ディスプレイであって、ECU104cからの制御信号に応じて、所定の画像(文字、映像を含む)を表示する車載画像表示部として構成される。
また、デバイス制御ユニット103は、外部ネットワーク300を介してサーバ200にアクセスし、後述するドアロック解除制御を実行する際に必要な各種情報をサーバ200から取得(ダウンロード)可能に構成される。また、デバイス制御ユニット103は、デバイス101等から得られた個人認証情報をサーバ200に提供(アップロード)することによって、乗員が観光案内サービスを以前にも利用したことのある乗員か否かを判別したり、乗員毎の利用履歴をサーバ200に保存したりすることができるように構成されてもよい。また、デバイス制御ユニット103は、デバイス101等から得られた乗員の身体情報や個人認証情報等をサーバ200にアップロードすることによって、乗員の状況や嗜好に合わせた最適な観光案内情報、或いは交通情報等をサーバ200から取得するように構成されてもよい。デバイス制御ユニット103が行うドアロック解除制御の詳細については後述する。
サーバ200は、デバイス制御ユニット103に対して観光案内サービスを実行する際に必要な各種情報あるいは処理結果を提供するコンピュータとして、インターネットのクラウド上に設けられるクラウドサーバである。サーバ200は、クラウド上においてサーバ200に割り当てられたいわゆる仮想CPUと、クラウド上においてサーバ200に割り当てられたメモリ領域とを含んで構成される。当該メモリ領域には、後述するドアロック解除制御を実行する際に必要な各種情報が格納されており、サーバ200は、デバイス制御ユニット103からの要求に応じて当該情報をデバイス制御ユニット103に送信するように構成される。
カメラ109は、撮像手段として車両に備えられ、車両内において、特に乗員の挙動を撮影可能に構成される。
なお、図1に示す各構成の間を繋ぐ、点線、直線、および一点鎖線は、各構成を情報通信可能に接続する無線あるいは有線の情報通信手段を示す線である。点線は無線LAN等の接続を示し、直線は有線での接続を示し、一点鎖線は、携帯電話等の通信網による接続を示している。ただし、これら態様は一例であって、必要な情報を適切な速度で送受信可能に構成される限り適宜選択されてよい。
以上が本実施形態の情報処理装置(デバイス制御ユニット103)が適用される情報処理システム1の構成例である。以下では、デバイス制御ユニット103が実行するドアロック解除制御について、図2を参照して説明する。
ドアロック解除制御は、車両100の車室内において観光案内サービスを利用する乗員に貸し出されたウェアラブルデバイス101が車室外に持ち出されないようにするために行われる制御である。言い換えると、ドアロック解除制御は、乗員に貸し出したウェアラブルデバイス101を確実に返却することを乗員に促すために行われる制御である。なお、前提として、観光案内サービスを受けるユーザは、車両100に乗車した後に車室内に備わるウェアラブル音声デバイス101を装着するとともに、降車する際には当該ウェアラブル音声デバイス101を、車両100内の所定位置に返却する必要があるものとする。
図2は、本実施形態のドアロック解除制御を説明するフローチャートである。デバイス制御ユニット103(以下、単に「制御ユニット103」と称する)には、図示するフローチャートを参照して以下に説明する処理が所定の間隔で常時実行されるようにプログラムされている。
ステップS11では、制御ユニット103は、ドアロックが施錠されているか否かを判定する。ドアロックは、車両100にユーザが乗り込んだ後、車両100が出発するまでの間、あるいは、車両が走行を開始した直後に施錠される。ドアロックは、車両100に乗り込んだユーザによって施錠されるか、又は、ドアロック制御ユニット105によって所定のタイミングに自動的に施錠される。ドアロックが施錠されていると判定されると、ユーザの車両100への乗り込みが完了し、当該ユーザ(乗員)に対する観光案内サービスが開始されると判断して、続くステップS12の処理が実行される。ドアロックが施錠されていないと判定されると、ユーザの車両100への乗り込みがまだ完了しておらず、乗員に対する観光案内サービスはまだ開始されていないと判断され、ドアロックが施錠されるまでステップS11の処理が繰り返し実行される。
ステップS12では、制御ユニット103は、車両100が目的地に到着したか否かを判定する。車両100が目的地に到着したか否かは、ナビゲーションシステム105bから取得した車両100の位置情報から判断されてよい。なお、目的地は、観光案内サービスが開始される事前に予め設定されているものとする。車両100が目的地に到着したと判定されると、車両が停車したか否かを判定するために続くステップS13の処理が実行される。車両100が目的地に到着していないと判定された場合には、車両100が目的地に到着するまで、ステップS12の処理が繰り返し実行される。なお、車両のイグニッションスイッチがオフされた状態を検知することによって、車両が停車したと判定してもよい。
ステップS13では、制御ユニット103は、車両100が停車しているか否かを判定する。車両が停車しているか否かは、車速、又は、パーキングブレーキの状態等に応じて判断されてよい。例えば、車速が0、又はパーキングブレーキが作動している場合には、車両が停車していると判定される。車両が停止していると判定された場合には、乗員の降車意思、すなわち乗員が降車するか否かを判定するために続くステップS15の処理が実行される。車両が停止していないと判定された場合には、車両100の目的地が変更された可能性も考慮して、ステップS12からステップS13までの処理が、車両が停車したと判定されるまで繰り返し実行される。
ステップS14では、制御ユニット103は、乗員が車両100から降車するか否かを判定する。制御ユニット103は、例えば次のような動作(降車動作)を検知した場合には、乗員が降車すると判定する。すなわち、制御ユニット103は、車両100のドアロックを車室内から解錠しようとする動作、車両100のドアを開けようとする動作、乗員がシートベルトを外す動作、乗員が車室内で立ち上がる動作等を検知した場合に、乗員が降車する、より厳密に言えば乗員が降車しようとしていると判定する。また、乗員が当該観光案内サービスを停止して車両100から降車したい場合に行う操作であって、車両100に備わる所定の入力手段(例えばタッチパネル)又は乗員が所有する携帯端末等を介して車両利用の終了操作(サービスの停止操作)を行ったことを検知した場合に乗員が降車すると判定してもよい。このような降車動作を検知する方法は、公知の方法を用いてもよく、特に制限されない。例えば、ドアロックの解錠は、車室内に備わるドアロック解錠のためのスイッチが操作されたことを検知することにより判定されてよい。また、シートベルトを外す動作は、シートベルトのタングがバックルから取り外されたことを検知することにより判定されてよい。また、乗員が立ち上がる動作は、座席に備えられた重量センサーが検知した重量の変化に基づいて判定されてよい。また、車室内にカメラ109を備える場合には、制御ユニット103は、カメラ109が撮影した映像に基づいて、乗員が車両100から降車しようとする動作(降車動作)を検知した場合に、乗員が車両100から降車すると判定するように構成されてもよい。
また、上述のような降車動作が行われたか否かではなく、車両が停車したと検知されてからの経過時間に応じて、乗員が車両100から降車するか否かについて判定してもよい。この場合、制御ユニット103は、ステップS13において車両が停車したと判定されてから、所定時間経過(例えば30秒)したことを検知した場合に、乗員が車両100から降車すると判定してもよい。乗員が車両100から降車すると判定されると、デバイス101の所在を判定するためにステップS15の処理が実行される。乗員が車両100から降車しないと判定された場合には、乗員が車両100から降車すると判定されるまで、ステップS12からステップS14の処理が繰り返し実行される。また、乗員が所定の車載機器に対して、付近で停車する旨の指示を入力したことを検知した場合に、乗員が車両100から降車すると判定してもよい。所定の車載機器とは、例えば、マイクや降車を受け付けるスイッチであり、乗員がマイクに対して降車する旨の音声を入力した場合や、降車を受け付けるスイッチを選択した場合に、乗員が降車すると判定される。
ステップS15では、制御ユニット103は、ウェアラブル音声デバイス101が車室内の所定の位置に返却されているか否かを判定する。ここで、本実施形態における所定の位置は、クレードル102が設置されている場所とする。クレードル102が設置された位置にデバイス101が返却されたか否かは、クレードル102にデバイス101が装着されたか否かを検知することにより判定されてよい。クレードル102にデバイス101が装着されたか否かは、クレードル102に備わる接点スイッチを介して検知する、又は、デバイス101を充電するためにクレードル102とデバイス101とが電気的に接続されたか否か(充電されているか否か)を検知すること等により判定されてよい。デバイス101が返却されたか否かをクレードル102と電気的に接続されたか否かに基づいて判定することにより、返却されたデバイス101が充電されるか否かを同時に判定することができる。なお、車室内にカメラ109が備わる場合には、制御ユニット103は、デバイス101が所定位置に返却されたか否かをカメラ109が撮影した映像に基づいて判定するように構成されてもよい。
ステップS15においてデバイス101が所定位置に返却されたと判定されると、乗員の降車を許可するためにステップS16の処理が実行される。他方、デバイス101が所定位置に返却されていないと判定された場合には、ドアロック解除制御に係る現在のフローが初回サイクルであるか否かを判定するためにステップS17の処理が実行される。
ステップS16では、制御ユニット103は、車室内で乗員に貸し出したデバイス101が適切に返却されたと判断して、ドアロックを解除するとともに、ドアロック解除制御を終了する。これにより、乗員は、車両100から降車することができる。
ステップS17では、制御ユニット103は、ステップS11からスタートしたドアロック解除制御に係る現在のフローが初回サイクルか否かを判定する。より具体的には、制御ユニット103は、観光案内サービスが開始されてから始まるドアロック解除制御に係るフローにおいて、ステップS17の処理が初めて実行されたか否かを判定する。ステップS17の処理が初めて実行されたと判定された場合には、デバイス101が乗員に装着されているか否かを判定するためにステップS19の処理が実行される。ステップS17の処理が実行されるのが初めてではない場合、すなわち、ステップS11からスタートしたドアロック解除制御に係る現在のフローがステップS21a又はステップS20bの処理を経た少なくとも2回目以降のサイクルであると判定された場合には、後述するステップS21aまたはステップS21bにおいて開始されるアラート(警告)が所定時間以上継続されているか否かを判定するためにステップS18の処理が実行される。
ステップS19では、制御ユニット103は、デバイス101が乗員に装着されているか否かを判定する。ここで、本実施形態のデバイス101は、デバイス101の所定位置から赤外線等の光を出力するとともにその反射光を検知すること等により、人体(耳)に装着されているか否かを判定することができるように構成される。したがって、制御ユニット103は、耳に装着されているか否かに関する情報をデバイス101から無線通信を介して取得することができる。なお、ステップS19は、車両100が目的地に到着し、停車したにも関わらずデバイス101が所定位置に返却されていない場合に行われる処理であって、デバイス101の返却を乗員に促すにあたっての報知手段を決定するための処理である。制御ユニット103は、デバイス101が耳に装着されていると判定した場合には、デバイス101を介して乗員にデバイス101の返却を促すためにステップS21aの処理を実行する。他方、デバイス101が耳に装着されていないと判定した場合には、デバイス101以外の報知手段を介して乗員にデバイス101の返却を促すためにステップS21bの処理が実行される。
ステップS21aでは、制御ユニット103は、デバイス101に備わる音出力部としてのスピーカを介してデバイス101の返却を乗員に促す処理を実行する。具体的には、制御ユニット103は、デバイス101から音声及び警告音(アラート)の少なくとも一方を出力することによって、デバイス101がまだ返却されていないことを乗員に警告する。そして、制御ユニット103は、当該警告を継続したまま、デバイス101が所定位置に返却されたか否かを判定するステップS15の処理を実行する。
他方、ステップS21bでは、制御ユニット103は、車両オーディオ107および車両ディスプレイ108の少なくとも一方を介してデバイス101の返却を乗員に促す処理を実行する。具体的には、制御ユニット103は、車両オーディオ107から音声及び警告音(アラート)の少なくとも一方を出力する、あるいは、車両ディスプレイ108に画像を表示することによって、デバイス101がまだ返却されていないことを乗員に警告する。または、制御ユニット103は、乗員の所有する携帯端末の番号等を把握しているのであれば、当該携帯端末を介して警告してもよい。そして、制御ユニット103は、当該警告を継続したまま、デバイス101が所定位置に返却されたか否かを判定するステップS15の処理を実行する。
なお、ステップS21a又はステップS21bで音あるいは画像を介して乗員に報知される内容は、乗員にデバイス101を所定の位置に返却することを促すものであれば特に制限されない。例えば、「デバイス101を返却して下さい」という内容を含む音声や画像でもよい。また、「デバイス101を充電して下さい」という内容を含む音声や画像によって、返却と充電を同時に促すものであってもよい。
ステップS21a又はステップS21bを経て実行されるステップS15においてデバイス101がまだ返却されていないと判定された場合には、再びステップS17の処理が実行される。この場合は、ステップS11からスタートしたドアロック解除制御に係る現在のフローは初回サイクルではないため、ステップS17のNO判定を経てステップS18の処理が実行される。
ステップS18では、初回サイクル時にステップS21a又はステップS21bで報知された警告が予め設定された所定時間以上継続しているか否かを判定する。警告の継続時間が所定時間(例えば1分)以上継続していないと判定された場合には、デバイス101が所定位置に返却されるか、警告が所定時間以上継続したと判定されるまでステップS19以降の処理が繰り返し実行される。これにより、貸し出したデバイス101が所定位置に返却されるまで警告が継続するとともに、車両100のドアロックが解錠されないので、乗員は貸し出されたデバイス101を失念することなく所定位置に確実に返却することができる。また、乗員がデバイス101を盗難しようと考えていたとしても、デバイス101を所定位置に返却するまでドアロックが解錠されないので、デバイス101の盗難を断念させることができる。
他方、ステップS18において、警告の継続時間が所定時間以上継続していると判定された場合には、制御ユニット103は、車室内で何らかのトラブルが発生していると判断して、外部オペレータにその旨を連絡するためにステップS20の処理を実行する。なお外部オペレータとは、例えば、観光案内サービスを提供する主体が管理する管理センター等に所属するオペレータ等が想定される。外部オペレータは、当該観光案内サービスを提供するにあたって発生するトラブルに対応可能な人であればよく、特に制限されない。
ステップS20では、制御ユニット103は、車室内で何らかのトラブルが発生していることを携帯電話通信網等を介して外部オペレータに連絡するとともに、ドアロック解除制御を終了する。なお、車両100は、車両オーディオ、車両ディスプレイ、又は例えば車両100に備えつけられた不図示の受話器等のいずれかを用いて、連絡を受けた外部オペレータと乗員とが対話できるように構成されるのが好ましい。また、車両100は、外部オペレータが携帯電話通信網等を介して遠隔操作によりドアロックの解錠等を制御できるように構成されていることが好ましい。これにより、例えばデバイス101又はクレードル102が故障している等、ユーザに非がないにも関わらず警告が継続していることが分かった場合には、外部オペレータが警告を停止するととものドアロックを解錠して、乗員を解放することができる。
以上が第1実施形態の情報処理システム1の構成および情報処理システム1において実行されるドアロック解除制御の詳細である。上述したように、本実施形態の情報処理装置(デバイス制御ユニット103)は、乗員が車両100から降車するか否かを判定する機能部(降車判定部)と、車両内において乗員に利用されるデバイス101が車両100内の所定位置にあるか否かを判定する機能部(所在判定部)と、乗員が降車すると判定され、且つ、デバイス101が所定位置に無いと判定された場合に、乗員に所定の報知を行うようにデバイス101等を制御する機能部(報知制御部)と、デバイス101が乗員に装着されているか否かを判定する機能部(装着状態判定部)と、車両100のドアロックの施錠および解錠を制御する機能部(ドアロック制御部)と、を有している。ただし、上述した内容は一例であって、情報処理システム1の構成およびドアロック解除制御のフローは上述した内容に必ずしも限定されるものではない。
例えば、ウェアラブル音声デバイス101は、必ずしも上述したものに制限されない。ユーザの耳に装着されるウェアラブル音声デバイス101に代えて、時計型やメガネ型等の他のウェアラブルデバイスが採用されてもよい。この場合、上述のステップS21aにおいて乗員へ警告を報知する方法は、ウェアラブルデバイスが有する機能に応じて適宜選択されてよい。例えば、時計型、メガネ型のウェアラブルデバイスが画像表示部を備えるのであれば、当該画像表示部に表示される画像を介して乗員に所定の報知を行ってもよい。また、そもそも車室内で乗員に貸し出されるデバイスがウェアラブルなデバイスである必要は必ずしもなく、ユーザに音声又は画像で所定の情報を伝達することが可能であればPDA等の他の電子機器が採用されてもよい。
また、デバイス101が返却される所定位置がクレードル102の設置位置と一致している必要は必ずしもない。デバイス101が返却される所定位置は、車室内において返却場所として指定された場所であればよく、特に限定されない。一方で、返却と同時にデバイス101を充電できる点で、返却される所定位置に充電装置が設けられていることは好ましい。ただし、充電装置は、上述のクレードル102に限定されず、例えば非接触給電装置等の他の充電装置が採用されてもよい。
また、本実施形態の情報処理装置に対応する構成は必ずしもデバイス制御ユニット103である必要は無い。例えば、上述のドアロック解除制御のフローは、上述したようにデバイス制御ユニット103が全ての処理を実行する必要は必ずしもなく、例えばサーバ200と分担して実行するように構成されてもよい。また、サーバ200が全ての処理を実行するように構成されてもよい。この場合、サーバ200が本実施形態の情報処理装置に対応する構成となる。なお、サーバ200は、上述したようにクラウド上に設けられる必要は必ずしもなく、中央演算装置(CPU)や読み出し専用メモリ(ROM)等を備える装置として所定の場所に設置されていてもよい。
また、図2を参照して説明したドアロック解除制御のフローは必ずしも図2で示す処理が全て実行される必要はなく、適宜変更されてよい。例えばステップS13に係る停車判定が省略されてもよい。また、例えば事故が発生する等、不測の事態が発生した場合には、上述のフローには依らずにドアロックを解錠する処理が行われる等、乗員の安全を優先して適宜変更されてよい。また、例えば、ウェアラブル音声デバイス101の移動情報等から、デバイス101が車両100から所定距離離れた場所に移動したことを検知した場合には、制御ユニット103は、デバイス101を介して乗員にデバイス101の返却を促す警告を行うとともに、外部オペレータにデバイス101が車室外に持ち出されたことを連絡してもよい。このように、上述したドアロック解除制御のフローは、デバイス101の返却を乗員に促すことができる限り適宜変更されてよい。
また、本実施形態の情報処理システム1が提供するサービスとして上述した観光案内サービスは一例であって、必ずしもこのようなサービスに限定する意図ではない。情報処理システム1は、車両を利用したサービスであって、且つ、任意の電子機器が車室内でユーザに利用されるサービスに適宜適用することができる。
以上、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)は、乗員が車両から降車するか否かを判定する降車判定部(103)と、車両内において乗員に利用される電子機器が車両内の所定位置にあるか否かを判定する所在判定部(103)と、降車判定部により乗員が降車すると判定され、且つ、所在判定部により電子機器が所定位置に無いと判定された場合に、乗員に所定の報知を行う報知制御部(103)と、を備える。これにより、乗員がデバイス101を返却せずに降車しようとした場合には、当該乗員にデバイス101を返却することを促すこと等を報知することができるので、ロボットタクシー等の車室内で乗員に貸し出される電子機器が、返却忘れによって紛失あるいは盗難されることを抑制することができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、降車判定部(103)は、車両100のドアロックの解錠操作または車両100のドアの開操作が行われたことを検知した場合に乗員が車両100から降車すると判定する。これにより、乗員の降車動作を検知するための特別な装置を更に備えることを要さずに、乗員が降車しようとする動作を検知することができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、降車判定部(103)は、乗員が使用していたシートベルトを外したことを検知した場合、車両100が目的地に到着した場合、乗員が停車を指示した場合、または車両100が停車した場合に、乗員が車両100から降車すると判定する。このような方法によっても、乗員の降車動作を検知するための特別な装置を更に備えることを要さずに、乗員が降車しようとする動作を検知することができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、車両100は車室内を撮影するカメラ109を備え、降車判定部(103)は、カメラ109が撮影した映像に基づいて、乗員が車両100から降車しようとする動作を検知した場合に乗員が前記車両から降車すると判定する。これにより、乗員が降車しようとする動作を様々な行動態様から検知することができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、所定の報知は、乗員に対して電子機器を所定位置に返却することを促す音または画像を介して行われる。これにより、乗員に対して、デバイス101を返却することを効率よく促すことができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、デバイス101は、画像を表示する画像表示部、及び、音を出力する音出力部の少なくともいずれか一方を備え、報知制御部(103)は、デバイス101に備わる画像表示部及び音出力部の少なくともいずれか一方を介して乗員に所定の報知を行う。これにより、デバイス101を用いてデバイス101を返却することを乗員に促すことができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、車両100は、画像を表示する車載画像表示部(108)、及び、音を出力する車載音出力部(107)の少なくともいずれか一方を備え、報知制御部(103)は、車載画像表示部(107)及び車載音出力部(108)の少なくともいずれか一方を介して乗員に所定の報知を行う。これにより、車両100が備える報知制御部(103)又は車載画像表示部(107)を用いてデバイス101を返却することを乗員に促すことができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、報知制御部(103)は、乗員が所有する携帯端末を介して乗員に所定の報知を行う。これにより、乗員が所有するスマートホン等の携帯端末を用いてデバイス101を返却することを乗員に促すことができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、デバイス101は、乗員の身体に装着されるウェアラブルデバイスである。これにより、デバイス101を返却することをデバイス101を介して乗員に促す際には、当該デバイス101を装着した乗員の聴覚又は視覚等に直接的に訴えることができるので、報知した内容が乗員に届かない虞を低減することができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、ウェアラブルデバイス101が乗員に装着されているか否かを判定する装着状態判定部(103)をさらに備え、車両100は、画像を表示する車載画像表示部(108)、及び、音を出力する車載音出力部(107)の少なくともいずれか一方を備え、報知制御部(103)は、ウェアラブルデバイス101が乗員に装着されていると判定された場合には、当該ウェアラブルデバイス101を介して乗員に所定の報知を行い、ウェアラブルデバイス101が乗員に装着されていないと判定された場合には、車載画像表示部(108)、車載音出力部(107)、及び乗員が所有する携帯端末の少なくともいずれか一つを介して乗員に所定の報知を行う。これにより、乗員がデバイス101を装着しているか否かに応じて、適切な報知手段を選択することができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、車両100のドアロックの施錠および解錠を制御するドアロック制御部(103)をさらに備え、ドアロック制御部(103)は、降車判定部(103)により乗員が降車すると判定され、且つ、所在判定部(103)により電子機器101が所定位置に返却されたと判定された場合に、ドアロックを解錠する。これにより、乗員がデバイス(101)を所定位置に返却しない限りドアロックが解錠されないので、乗員がデバイス(101)を車室外に持ち出す虞をより確実に抑制することができる。
また、第1実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、車両は、電子機器101を充電する充電装置(102)を備え、所在判定部(103)は、前記電子機器と前記充電装置が電気的に接続されたことを検知した場合に、電子機器が車両内の所定位置に返却されたと判定する。これにより、デバイス(101)が返却されたか否かを判定するのと同時にデバイス(101)が充電されるか否かを判定することができるので、デバイス(101)の充電が切れてしまい、所定のサービスが行えなくなることを抑制することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)が実行する個人認証およびデバイス管理制御について説明する。本実施形態において実行される個人認証およびデバイス管理制御は、第1実施形態において制御ユニット103が実行するドアロック解除制御に代わって実行される制御である。以下では、第2実施形態で実行される個人認証およびデバイス管理制御の詳細について、図3を参照して説明する。
図3は第2実施形態において実行される個人認証およびデバイス管理制御を説明するフローチャートである。本実施形態の制御ユニット103には、図示するフローチャートを参照して以下に説明する処理が所定の間隔で常時実行されるようにプログラムされている。
ステップS31では、制御ユニット103は、ユーザが車両100に乗車した後、デバイス101が乗員に装着された否かを判定する。デバイス101が乗員に装着されたと判定された場合には、デバイス101を用いた個人認証を行うために続くステップS32の処理が実行される。デバイス101が乗員に装着されていないと判定された場合には、デバイス101が乗員に装着されるまで、ステップS31の処理が繰り返し実行される。
ステップS32では、制御ユニット103は、デバイス101に耳音響認証等による個人認証を実行させるとともに、デバイス101が取得した個人認証情報を無線LAN等を介して取得する。個人認証情報が取得されると、制御ユニット103は、取得した個人認証情報が既に登録されたユーザに関する情報か否かを判定するために続くステップS33の処理を実行する。
ステップS33では、制御ユニット103は、ステップS32で取得した個人認証情報が既に登録されたユーザの情報か否か判定する。具体的には、まず、制御ユニット103は、例えば、取得した個人認証情報を外部ネットワークを介してサーバ200へ送信する。サーバ200は、受信した個人認証情報をサーバ200のメモリ領域に格納された登録ユーザの個人認証情報と照会することによって、送信された個人認証がすでに登録された個人認証と一致するか否かを判定し、判定結果を制御ユニット103に送信する。制御ユニット103は、ステップS32で取得した個人認証情報の主体が登録ユーザであるとする判定結果を得ると、続くステップS35の処理が実行される。なお、登録ユーザは、住所や名前等だけではなく、使用言語や、趣味趣向に関する個人情報も登録されていることが好ましい。このような個人情報が登録されていることにより、ユーザの趣味趣向等に個別に適合されたより良いサービスを提供することが可能となる。
一方、ステップS32で取得した個人認証情報の主体は登録ユーザではないと判定された場合は、ユーザは観光案内サービスの初回利用者であると判断して、登録手続きを行うためにステップS34の処理が実行される。なお、登録手続きは、車両100に備わる所定の電子機器(例えばタッチパネルディスプレイ)を用いて行われてもよいし、ユーザが所有する携帯端末(例えばスマートホン)を用いて行われてもよい。また、登録手続きは、ステップS32で取得された耳音響認証等による個人認証情報に基づいて実行されるのが好ましい。これにより、ユーザは、次回サービス利用時にウェアラブル音声デバイス101を身に着けた際に、個人認証および登録ユーザか否かの照会作業を煩雑な入力作業を要さずに比較的スムーズに完了することができる。登録手続きが完了すると、ステップS35の処理が実行される。
ステップS35では、制御ユニット103は、車両100を用いた観光案内サービスを開始する。なお、本実施形態における観光案内サービスは、ステップS32で取得した個人認証情報に基づいて実行される。したがって、乗員が既に登録済みのユーザであれば、制御ユニット103は、登録された個人情報に基づいて、ユーザの好みに合ったより的確な観光案内を提供することができる。また、本実施形態で乗員に貸し出されるデバイス101は、ステップS32からステップS34の処理によって乗員の個人情報と紐づけられるので、デバイス101が仮に車外に持ち出されたとしても、デバイス101を持ち出したユーザの個人情報を特定することができる。このように、本実施形態における観光案内サービスは、ユーザの個人認証情報を取得することを必須とすることによって、ユーザへのサービスの質を向上させることができるとともに、デバイス101の盗難等に対してより実効的なリスク管理を実現することができる。
ステップS36では、制御ユニット103は、車両100が目的地に到着したか否かを判定する。車両100が目的地に到着したと判定されると、デバイス101が所定位置に返却されたか否かを判定するためにステップS37の処理が実行される。
ステップS37では、制御ユニット103は、デバイス101が車室内の所定の位置に返却されているか否かを判定する。本実施形態における所定の位置は、第1実施形態と同様にクレードル102が設置されている場所とする。デバイス101が所定位置に返却されたと判定されると、観光案内サービスを終了するために、ステップS39の処理が実行される。他方、デバイス101が所定位置に返却されていないと判定された場合には、乗員にデバイス101の返却を促すために、ステップS38の処理が実行される。
ステップS38では、制御ユニット103は、乗員にデバイス101の返却を促すための処理を実行する。具体的には、制御ユニット103は、図2で示すフローチャートに係るステップS19、ステップS21a、およびステップS21bと同様の処理を実行する。すなわち、制御ユニット103は、まず、デバイス101が人体に装着されているか否かを判定する(ステップS19参照)。デバイス101が人体に装着されていると判定された場合には、制御ユニット103は、デバイス101に備わるスピーカを介してデバイス101の返却を乗員に促す処理を実行する(ステップS21a参照)。一方、デバイス101が人体に装着されていないと判定された場合には、制御ユニット103は、車両オーディオ107および車両ディスプレイ108の少なくとも一方を介してデバイス101の返却を乗員に促す処理を実行する(ステップS19参照)。さらに、本実施形態では、ユーザの個人情報(ユーザの所有する携帯端末の電話番号)が分かっている場合には、デバイス101が人体に装着されていないと判定された場合に、制御ユニット103は、乗員の所有する携帯端末を介してデバイス101の返却を乗員に促してもよい。
また、本実施形態では、デバイス101の返却を促す際に乗員に報知する内容を当該乗員の個人情報に応じて変更することができる。例えば、制御ユニット103は、個人情報から乗員の使用する言語を把握できる場合には、その言語での音声又は文字(画像)でデバイス101を返却することを当該乗員に報知する。
乗員にデバイス101の返却を促すための所定の報知を行う処理が実行されると、デバイス101が所定位置に返却されるまで、ステップS37とステップS38の処理が繰り返し実行される。
そして、ステップS39では、制御ユニット103は、観光案内サービスを終了する。このように、ユーザの個人認証を行ったうえで上記サービスを実行することによって、サービスやリスク管理の質の向上を図ることができるとともに、乗員が確実に理解できる言語を用いてデバイス101を返却することを当該乗員に促すことができる。
以上が第2実施形態の個人認証およびデバイス管理制御の詳細である。上述したように、本実施形態の情報処理装置(デバイス制御ユニット103)は、第1実施形態に加えて、さらに、乗員の個人情報を取得する機能部(個人情報取得部)を有している。ただし、上述した内容は一例であって、情報処理システム1の構成および個人認証およびデバイス管理制御のフローは、第1実施形態において述べたのと同様に、上述した内容に必ずしも限定されるものではなく、適宜変更されてよい。
以上、第2実施形態の情報処理装置(制御ユニット103)によれば、乗員の個人情報を取得する個人情報取得部(103)をさらに備え、報知制御部(103)は、取得した個人情報に応じて所定の報知の内容を変更する。これにより、ユーザの個人認証を把握した上で上記サービスを実行することができるので、サービスやリスク管理の質の向上を図ることができる。また、個人情報として乗員の使用言語に関する情報を取得することにより、乗員が確実に理解できる言語を用いてデバイス101を返却することを当該乗員に確実に促すことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。また、上記の第1、第2実施形態は、矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせ可能である。

Claims (14)

  1. 乗員が車両から降車するか否かを判定する降車判定部と、
    前記車両内において前記乗員に利用される電子機器が前記車両内の所定位置にあるか否かを判定する所在判定部と、
    前記車両のドアロックの施錠および解錠を制御するドアロック制御部と、を備え、
    前記ドアロック制御部は、前記降車判定部により前記乗員が降車すると判定され、且つ、前記所在判定部により前記電子機器が前記所定位置に返却されたと判定された場合に、前記ドアロックを解錠する、
    情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記降車判定部は、前記車両のドアロックの解錠操作または前記車両のドアの開操作が行われたことを検知した場合に前記乗員が前記車両から降車すると判定する、
    情報処理装置。
  3. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記降車判定部は、前記乗員が使用していたシートベルトを外したことを検知した場合、前記車両が目的地に到着した場合、前記乗員が停車を指示した場合、または前記車両が停車した場合に、前記乗員が前記車両から降車すると判定する、
    情報処理装置。
  4. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記車両は、車室内を撮影するカメラを備え、
    前記降車判定部は、前記カメラが撮影した映像に基づいて、前記乗員が前記車両から降車しようとする動作を検知した場合に前記乗員が前記車両から降車すると判定する、
    情報処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記降車判定部により前記乗員が降車すると判定され、且つ、前記所在判定部により前記電子機器が前記所定位置に無いと判定された場合に、前記乗員に所定の報知を行う報知制御部をさらに備える、
    情報処理装置。
  6. 請求項に記載の情報処理装置であって、
    前記所定の報知は、前記乗員に対して前記電子機器を前記所定位置に返却することを促す音または画像を介して行われる、
    情報処理装置。
  7. 請求項5または6に記載の情報処理装置であって、
    前記電子機器は、画像を表示する画像表示部、及び、音を出力する音出力部の少なくともいずれか一方を備え、
    前記報知制御部は、前記電子機器に備わる前記画像表示部及び前記音出力部の少なくともいずれか一方を介して前記乗員に前記所定の報知を行う、
    情報処理装置。
  8. 請求項5から7のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記車両は、画像を表示する車載画像表示部、及び、音を出力する車載音出力部の少なくともいずれか一方を備え、
    前記報知制御部は、前記車載画像表示部及び前記車載音出力部の少なくともいずれか一方を介して前記乗員に前記所定の報知を行う、
    情報処理装置。
  9. 請求項5から8のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記報知制御部は、前記乗員が所有する携帯端末を介して前記乗員に前記所定の報知を行う、
    情報処理装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記電子機器は、前記乗員の身体に装着されるウェアラブルデバイス、またはモバイルデバイスである、
    情報処理装置。
  11. 請求項5から9のいずれかを引用する請求項10に記載の情報処理装置であって、
    前記ウェアラブルデバイスが前記乗員に装着されているか否かを判定する装着状態判定部をさらに備え、
    前記車両は、画像を表示する車載画像表示部、及び、音を出力する車載音出力部の少なくともいずれか一方を備え、
    前記報知制御部は、
    前記ウェアラブルデバイスが乗員に装着されていると判定された場合には、当該ウェアラブルデバイスを介して前記乗員に所定の報知を行い、
    前記ウェアラブルデバイスが乗員に装着されていないと判定された場合には、前記車載画像表示部、前記車載音出力部、及び前記乗員が所有する携帯端末の少なくともいずれか一つを介して前記乗員に所定の報知を行う、
    情報処理装置。
  12. 請求項5から9または請求項11のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記乗員の個人情報を取得する個人情報取得部をさらに備え、
    前記報知制御部は、取得した前記個人情報に応じて前記所定の報知の内容を変更する、
    情報処理装置。
  13. 請求項1から12のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記車両は、前記電子機器を充電する充電装置を備え、
    前記所在判定部は、前記電子機器と前記充電装置が電気的に接続されたことを検知した場合に、前記電子機器が前記車両内の前記所定位置に返却されたと判定する、
    情報処理装置。
  14. 乗員が車両から降車するか否かを判定し、
    前記車両内において前記乗員に利用される電子機器が前記車両内の所定位置にあるか否かを判定し、
    前記車両のドアロックの施錠および解錠を制御し、
    前記乗員が降車すると判定され、且つ、前記電子機器が前記所定位置に返却されたと判定された場合に、前記ドアロックを解錠する、
    情報処理方法。
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