JP2010195229A - 携帯機置き忘れ検出システム及びこれに用いられる携帯機 - Google Patents

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【課題】キーレスオペレーションシステム等のシステムに適用可能な、コスト面に配慮しつつ携帯機の置き忘れを速やか且つ精度良く検出し、またこの置き忘れの防止を可能とするための携帯機置き忘れ検出システム及びこれに用いられる携帯機の提供。
【解決手段】発信した信号の電力を用いて携帯機20によって発信された信号を受信することで携帯機20との間で通信を行う通信手段53を有する。イグニッション操作がされたとき、通信手段53により携帯機20との間で通信可能であればイグニッション動作が行われる。ドア30の開放を検知する第1の降車意思検知手段31を除く少なくとも2つの降車意思検知手段によって降車意思が検知され通信手段53によって携帯機20との間で通信可能であることを条件として車両10への携帯機20の置き忘れを検出する置き忘れ検出手段51を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の乗員に携帯される携帯機と車両との間で行われる通信により、携帯機の手動操作を行うことなく開錠、エンジンの始動等を可能とする、キーレスオペレーションシステム、スマートエントリーシステム等のシステムに適用可能な、携帯機の置き忘れを検出し、またこの置き忘れを防止することを可能とするための携帯機置き忘れ検出システム及びこれに用いられる携帯機に関するものである。
従来より、自動車等の車両の操作性、防犯性等の向上を目的として種々の技術が提案されている。その1つとして、車両の乗員に携帯される携帯機と車両との間で行われる通信により、ドアの開錠、エンジンの始動等を可能とするシステムに関する技術が知られている。
この技術では、携帯機に電子チップを内蔵し、これに記憶されているコードの認証を車両側との通信によって行うことで開錠等を行うことが可能になるようになっているため、防犯性が高く、また開錠等のために行う携帯機の操作が簡易化可能であるという利点がある。
このような技術としては、たとえば、開錠、施錠の際に携帯機に設けられたボタンを押すようになっているもの、エンジンの始動の際に携帯機に備えられたメカニカルキーを車両内部のキーシリンダに差し込んだうえでイグニッション操作を行うもの等がある。
後者の技術は、たとえばイモビライザシステムといわれ、携帯機が電池レスのタイプでは、キーシリンダの周囲にリングアンテナが配設されているとともにキーシリンダにメカニカルキーを検知するセンサが配設されており、イグニッション操作を行うと、メカニカルキーがセンサによって検知されていることを条件としてリングアンテナ側から携帯機側に向けた発信が行われ、携帯機内の電子チップが誘導起電力により起動してコード情報を返信し、これをリングアンテナで受信して認証が行われるようになっている。なお、かかるセンサは、降車時等における携帯機の抜き忘れを検知するためのセンサとしても用いられる。
しかし、電池レスのこの技術では、携帯機との通信可能距離が短いため、エンジンの始動のためにメカニカルキーをキーシリンダに差し込む必要があり、また開錠、施錠の際にも同様の操作を要するためこれらの操作に手間取る場合があり、他にも、メカニカルキーがキーシリンダに差し込まれたことを検知するセンサにコストを要する等の問題がある。
そこで、更なる操作性向上のため、上述のシステムに関する技術として、携帯機を携帯していれば、たとえば携帯機をポケットやカバンに入れたままでも開錠、施錠やエンジンの始動等を可能とする、携帯機を電池内蔵型としたキーレスオペレーションシステム、スマートエントリーシステム等といわれるシステムが提案されている(たとえば、〔特許文献1〕参照)。
このシステムでは、携帯機が電池内蔵型であって通信可能距離が長いことから、乗員が携帯機を携帯していれば、メカニカルキーをキーシリンダに差し込むことなく、車両側に設けられたボタン等の操作によって携帯機と車両との間で通信を行い、開錠、施錠、エンジンの始動等を行うことが可能となり、メカニカルキーの操作が不要となるため、操作性が極めて高い。
ただし、このシステムには、携帯機内蔵電池の電圧低下時や環境の電磁波ノイズが極めて大きい場合に、内蔵電池を用いた長い距離での通常の通信が不良あるいは不能になり得るという問題があるため、かかるシステムにおいて、通常の通信を補完するために、上述した電池レスの技術と同様に、車両側からの発信を用いた携帯機側の誘導起電力により通信を行う電池レスの通信手段を用いる技術が提案されている(たとえば、〔特許文献1〕参照)。
この技術では、電池レスの通信手段を用いる場合、携帯機との通信可能距離が短いため、携帯機を車両内のボックス等の所定位置に置き、この所定位置近傍に配設された車両側のアンテナによって携帯機との通信を行う。また開錠、施錠のために、車両外側に、メカニカルキーを差し込むキーシリンダが設けられる。
ただし、携帯機内蔵電池の電圧が、通信不能な程度にまで低下するのは、たとえば電池がボタン電池である場合にはその寿命である2〜3年おきであり、また通信不良等が生じる程に電磁波ノイズが大きくなるのは稀であるため、電池レスの通信手段を用いる頻度は低い。
一方、このシステムでは、携帯機の車両への置き忘れを検知し、乗員に知らせることが極めて重要である。
これは、このシステムでは、通常の通信が可能であるとき、開錠、施錠時やエンジンの始動等に携帯機の所持は必要であるものの携帯機の操作は必要なく、携帯機を携帯した状態で車両に乗り込んだ乗員は、降車するときも携帯機を携帯した状態であることが普通であるため、乗車後、エンジンの始動時や、その後、降車して車両を離れるときも携帯機を所持しているか否かについての認識が希薄になりがちであり、また電池レスの通信手段を用いる頻度が低いという事情もあり、降車時等に携帯機の所持を意識しなくなるのが習慣化しやすく、携帯機を所持しているか否かを確認することなく降車する傾向にあって、携帯機の置き忘れが生じやすいためである。
また、たとえば乗員が男性であり、特に夏場のように薄着である場合には、携帯機はズボンのポケットに入れられることが多いが、携帯機をポケットに入れたままで着座すると違和感を感じることがあるため、このようなときにも携帯機が所定位置に置かれることがあり、携帯機の置き忘れが生じやすくなる。
この様な特性を有するシステムにおいて携帯機の車両への置き忘れを検知するには、乗員が降車しようとするときに携帯機がかかる所定位置にあることを検知するセンサを設けることが有効であり、この点、ドアの開放時に電池レスの通信手段によって携帯機との通信が成立したときに携帯機の置き忘れを検知する技術が提案されている(たとえば、〔特許文献1〕参照)。
この技術では、エンジンの始動等に用いられる電池レスの通信手段を、携帯機が所定位置にあることを検知するのにも用いているため、上述のイモビライザシステムに備えられている、メカニカルキーの検知を行うセンサのような、携帯機の存在を確認するのに特有のセンサが不要になることに加え、乗員が降車しようとしていること、言い換えると降車意思の検知に、一般に車両に備えられているドアの開放を検知するセンサを用いるため、降車意思を検知するための特別のセンサが不要であり、コスト面で有利であるという利点がある。
特開2008−74292号公報
しかし、降車意思をドアの開放によって検知すると、次のような問題がある。
ドアの開放は、通常、降車のために最終的に行う動作であって、ドアの開放動作を行いながら降車のための重心移動を行ったりドアの開放の直後に降車したりするなど、ドアの開放はこれら降車動作に一連の動作として行われるものである。よって、ドアの開放によって降車意思を検知し携帯機の置き忘れを検知すると、置き忘れが検知されてからすぐにこの旨をアラーム等で乗員に報知しようとしても、乗員は報知に気付かずに車両から離れてしまうことがある。この場合、置き忘れに気付いていない乗員は、車両から離れるときに、施錠のためにドアに配設されたボタンを押すなどの動作を行うが、実際には施錠が行われないため、防犯性に問題が生じ得る。
報知によって置き忘れに気付いた場合でも、すでに降車しているときにはもう一度車両内に入って携帯機を取り出す動作を要し、また降車動作中に気付いた場合あっては降車動作を中止しこの降車動作と反対方向に重心移動するなどして携帯機を取り出す動作に移行することを要するため、乗員は携帯機の取り出し動作に労することとなってしまう。
このような問題は、降車意思の検知タイミングが遅いことによって生じるものである。すなわち、ドアの開放によって降車意思を検知したのでは遅いということとなる。
このような問題を解決するには、ドアの開放よりも早いタイミングで降車意思を検知することが有効である。
ところが、たとえばエンジンの停止動作を降車意思の表れとして捉え、この停止動作をそのまま降車意思の検知に用い、アラーム等による報知を行うとすると、かかる停止動作は、信号待ちなど、降車を伴わない場合にも行われることがあることから、乗員は、降車しようとしていないにもかかわらず携帯機の置き忘れを報知されたことに対して混乱し、あるいはストレスを感じることにもなり兼ねず、また、繰り返し報知が行われると、ストレスが増加し、さらにはこれに加えて報知に対する信頼性が低下して実際に置き忘れが生じたときに本来の役割が果たせなくなる懸念もある。このことは、降車意思の検知に、たとえばシフトレバーがパーキング位置を占めたこと、シートベルトの締結が解除されたこと、ドアのロック解除操作が行われたことなどをそのまま用いた場合も同様である。
本発明は、車両の乗員に携帯される携帯機と車両との間で行われる通信により、携帯機の手動操作を行うことなく開錠、エンジンの始動等を可能とする、キーレスオペレーションシステム、スマートエントリーシステム等のシステムに適用可能な、コスト面に配慮しつつ携帯機の置き忘れを速やか且つ精度良く検出し、またこの置き忘れを防止することを可能とするための携帯機置き忘れ検出システム及びこれに用いられる携帯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、乗員の降車意思を検知する降車意思検知手段と、電源を備えた携帯機からの、同電源の電力を用いた第1の信号が受信可能であるときに、同携帯機との間で通信を行うための第1の通信手段と、少なくとも、第1の通信手段により第1の信号が受信不能であるとき、または、前記降車意思検知手段によって前記降車意思が検知されたときに、前記携帯機との間で通信を行うための第2の信号を発信する第2の通信手段と、前記携帯機の車両への置き忘れを検出するための置き忘れ検出手段とを有し、第2の通信手段は、第2の信号の電力を用いて前記携帯機によって発信された第3の信号を受信することで前記携帯機との間で通信を行うものであり、イグニッション動作の開始指示を行うためのイグニッションスイッチにより同イグニッション操作がされたとき、第1の通信手段により第1の信号が受信不能であっても、第2の通信手段により第3の信号が受信可能であることを条件として前記イグニッション動作が行われ、前記降車意思検知手段は、ドアの開放を検知する第1の降車意思検知手段を含む少なくとも3つの降車意思検知手段からなり、前記置き忘れ検出手段は、第1の降車意思検知手段を除く少なくとも2つの降車意思検知手段によって前記降車意思が検知され第2の通信手段によって第2の信号が発信されたときであって第2の通信手段によって第3の信号が受信可能であることを条件として前記置き忘れを検出する携帯機置き忘れ検出システムにある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の携帯機置き忘れ検出システムにおいて、前記降車意思検知手段は、ドアのロックの解除指示が行われたことを検知する第2の降車意思検知手段と、シートベルトの締結が解除されたことを検知する第3の降車意思検知手段と、シフトレバーがパーキング位置を占めたことを検知する第4の降車意思検知手段と、エンジンの停止指示が行われたことを検知する第5の降車意思検知手段とのうちの少なくとも2つを含むことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の携帯機置き忘れ検出システムにおいて、前記降車意思検知手段は、少なくとも第5の降車意思検知手段を含み、第5の降車意思検知手段によって前記降車意思が検知されたことを前記置忘れを検出する条件に含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の携帯機置き忘れ検出システムにおいて、前記置き忘れが検出されたときに前記置き忘れを乗員に報知するための報知手段を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記電源と、この電源の電力を用いて第1の信号を発信可能であり、第1の通信手段との間で通信を行うための第3の通信手段と、第2の信号の電力を用いて第3の信号を発信可能であり、第2の通信手段との間で通信を行うための第4の通信手段とを備え、請求項1ないし4の何れか1つに記載の携帯機置き忘れ検出システムに用いられる携帯機にある。
本発明は、発明は、乗員の降車意思を検知する降車意思検知手段と、電源を備えた携帯機からの、同電源の電力を用いた第1の信号が受信可能であるときに、同携帯機との間で通信を行うための第1の通信手段と、少なくとも、第1の通信手段により第1の信号が受信不能であるとき、または、前記降車意思検知手段によって前記降車意思が検知されたときに、前記携帯機との間で通信を行うための第2の信号を発信する第2の通信手段と、前記携帯機の車両への置き忘れを検出するための置き忘れ検出手段とを有し、第2の通信手段は、第2の信号の電力を用いて前記携帯機によって発信された第3の信号を受信することで前記携帯機との間で通信を行うものであり、イグニッション動作の開始指示を行うためのイグニッションスイッチにより同イグニッション操作がされたとき、第1の通信手段により第1の信号が受信不能であっても、第2の通信手段により第3の信号が受信可能であることを条件として前記イグニッション動作が行われ、前記降車意思検知手段は、ドアの開放を検知する第1の降車意思検知手段を含む少なくとも3つの降車意思検知手段からなり、前記置き忘れ検出手段は、第1の降車意思検知手段を除く少なくとも2つの降車意思検知手段によって前記降車意思が検知され第2の通信手段によって第2の信号が発信されたときであって第2の通信手段によって第3の信号が受信可能であることを条件として前記置き忘れを検出する携帯機置き忘れ検出システムにあるので、イグニッション動作を行う際に用いられ得る第2の通信手段を携帯機の置き忘れの検出にも用い、また第1の降車意思検知手段を除く少なくとも2つの降車意思検知手段による降車意思の検知を携帯機の置き忘れの検出に用いることで、コスト面に配慮しつつ携帯機の置き忘れを速やか且つ精度良く検出し、置き忘れの検出が遅いことや置き忘れの検出精度が低いことによる乗員の煩わしさを抑制可能であり、また携帯機の置き忘れを防止可能とする携帯機置き忘れ検出システムを提供することができる。
前記降車意思検知手段は、ドアのロックの解除指示が行われたことを検知する第2の降車意思検知手段と、シートベルトの締結が解除されたことを検知する第3の降車意思検知手段と、シフトレバーがパーキング位置を占めたことを検知する第4の降車意思検知手段と、エンジンの停止指示が行われたことを検知する第5の降車意思検知手段とのうちの少なくとも2つを含むこととすれば、イグニッション動作を行う際に用いられ得る第2の通信手段を携帯機の置き忘れの検出にも用い、また第1の降車意思検知手段を除く、一般に車両に備えられていることが多い第2ないし第5の降車意思検知手段のうち少なくとも2つによる降車意思の検知を携帯機の置き忘れの検出に用いることで、コスト面に配慮しつつ携帯機の置き忘れを速やか且つ精度良く検出し、置き忘れの検出が遅いことや置き忘れの検出精度が低いことによる乗員の煩わしさを抑制可能であり、また携帯機の置き忘れを防止可能とする携帯機置き忘れ検出システムを提供することができる。
前記降車意思検知手段は、少なくとも第5の降車意思検知手段を含み、第5の降車意思検知手段によって前記降車意思が検知されたことを前記置忘れを検出する条件に含むこととすれば、イグニッション動作を行う際に用いられ得る第2の通信手段を携帯機の置き忘れの検出にも用い、また第1の降車意思検知手段を除く、一般に車両に備えられていることが多い第2ないし第5の降車意思検知手段のうち少なくとも第5の降車意思検知手段を含む2つ以上の降車意思の検知を携帯機の置き忘れの検出に用いることで、コスト面に配慮しつつ携帯機の置き忘れを速やか且つより精度良く検出し、置き忘れの検出が遅いことや置き忘れの検出精度が低いことによる乗員の煩わしさをより高度に抑制可能であり、また携帯機の置き忘れをより高度に防止可能とする携帯機置き忘れ検出システムを提供することができる。
前記置き忘れが検出されたときに前記置き忘れを乗員に報知するための報知手段を有することとすれば、イグニッション動作を行う際に用いられうる第2の通信手段を携帯機の置き忘れの検出にも用い、また第1の降車意思検知手段を除く少なくとも2つの降車意思検知手段による降車意思の検知を携帯機の置き忘れの検出に用いることで、コスト面に配慮しつつ携帯機の置き忘れを速やか且つ精度良く検出し、置き忘れの検出が遅いことや置き忘れの検出精度が低いことによる乗員の煩わしさを抑制可能であり、また放置手段の報知によって携帯機の置き忘れを防止可能とする携帯機置き忘れ検出システムを提供することができる。
本発明は、前記電源と、この電源の電力を用いて第1の信号を発信可能であり、第1の通信手段との間で通信を行うための第3の通信手段と、第2の信号の電力を用いて第3の信号を発信可能であり、第2の通信手段との間で通信を行うための第4の通信手段とを備え、かかる携帯機置き忘れ検出システムに用いられる携帯機にあるので、イグニッション動作を行う際に用いられうる第2の通信手段がその置き忘れの検出にも用いられ、また第1の降車意思検知手段を除く少なくとも2つの降車意思検知手段がその置き忘れの検出に用いられることで、コスト面に配慮しつつその置き忘れが速やか且つ精度良く検出され、置き忘れの検出が遅いことや置き忘れの検出精度が低いことによる乗員の煩わしさを抑制可能であり、またその置き忘れが防止可能とされる携帯機を提供することができる。
本発明を適用した携帯機置き忘れ検出システム及び携帯機の機能ブロック図である。 図1に示した携帯機置き忘れ検出システムの動作の一部を示すフローチャートである。
図1に、本発明を適用した携帯機置き忘れ検出システム及びこの携帯機置き忘れ検出システムに用いられている携帯機、並びに、かかる携帯機置き忘れ検出システムを適用され、メカニカルキーを用いなくても車両へのエントリー等を可能としたキーレスオペレーションシステムの機能的構成を示す。
この携帯機置き忘れ検出システム100は、自動車等の車両10に搭載されており、従来より車両に備えられている各種センサ等を利用して、携帯機20が車両10内に置き忘れられていること(以下「置き忘れ」という)を検出するために構成されているとともに、置き忘れを検出したときにはこの置き忘れを車両10の乗員に報知するように構成されている。
かかるキーレスオペレーションシステム90は、、スマートエントリーシステム等ともいわれるものであり、車両10の一部と携帯機20とを備えている。
まず車両10及び携帯機20を説明し、その後にキーレスオペレーションシステム90及び携帯機置き忘れ検出システム100を説明する。なお説明において「乗員」とは、車両10のドライバーと他の搭乗者とのうち主にドライバーを意味し、特に断りがない限りドライバーを指すものとするが、他の搭乗者を排除するものではない。乗員の図示は省略している。
車両10は、車両10の本体11の内部に、着座状態にある乗員に用いられる図示しないシートベルトの締結状態を検知するシートベルトセンサ41と、乗員によって操作される図示しないシフトレバーによって設定されたシフト位置を検知するシフト位置検知手段としてのシフト位置検知センサ42と、乗員によって操作されるエンジンON/OFFスイッチ43と、シフト位置検知センサ42及びエンジンON/OFFスイッチ43からの信号を入力されるエンジンECU44と、エンジンECU44によって制御されるイグニッション部45と、イグニッション部45によってイグニッション動作が行われるエンジン46とを有している。
車両10はまた、本体11の内部に、矢印A及び矢印Bで示すように携帯機20との間で通信を行い通信結果に応じて携帯機20の認証を行ったり置き忘れを検知したりするための携帯機認証部50と、携帯機認証部50において置き忘れが検知されたときに置き忘れを乗員に報知するための置き忘れ報知手段等として機能する報知手段60とを有している。
車両10はまた、本体11に対して開閉されその外側が車両10の外面を構成するドアであるドア部30と、以上述べた各種構成のうち電力を必要とする構成に電力供給を行う、本体11の内部に配設されたバッテリーとしての車両電源である電源70とを有している。
ドア部30は、ドア部30が本体11に対して開いた状態にあるか否かを検知するドア開閉検知手段としてのドア開閉センサ31と、車両10の内面を形成するドア部30の内側に配設されドア部30が本体11に対して閉じた状態において乗員によって操作されることでドア部30が本体11に対して開いた状態となることを禁止するか否かを切り換えるインナロック切り換え手段としてのインナロックスイッチ32と、車両10の外面を形成するドア部30の外側に配設されドア部30が本体11に対して閉じた状態において乗員によって操作されることでドア部30が本体11に対して開いた状態となることを禁止するか否かを切り換えるアウタロック切り換え手段としてのアウタロックスイッチ33とを有している。
ドア部30はまた、インナロックスイッチ32及びアウタロックスイッチ33の操作に応じて動作するアクチュエータ34と、アクチュエータ34の動作によって本体11に対して閉じた状態のドア部30が本体11に対して開いた状態となることを禁止するか否かを切り換えるロック手段としてのロック機構35と、後述するように携帯機20に備えられた図示しないメカニカルキーを挿入され、挿入されたメカニカルキーの乗員による操作によってロック機構35を動作させて、本体11に対して閉じた状態のドア部30が本体11に対して開いた状態となることを禁止するか否かを切り換えるためのロック用キーシリンダ部36とを有している。
携帯機認証部50は、携帯機20の認証を行うための動作及び置き忘れの検知のための制御並びに置き忘れ報知手段60の制御等を行う認証制御ECU51と、認証制御ECU51によって制御され携帯機20との間で矢印Aで示すように通信を行うための第1の通信手段としての車両側通常通信部52と、認証制御ECU51によって制御され携帯機20との間で矢印Bで示すように通信を行うための第2の通信手段としての車両側非常通信部53と、破線で示すように携帯機20を収納することが可能となっており矢印Bで示すように収納した車両側非常通信部53と携帯機20との間で通信することを可能とするための携帯機収納部54とを有している。
報知手段60は、車両10、携帯機20に関する各種情報を表示することで乗員にかかる情報を報知する、図示しないインフォメーションパネルあるいは図示しない計器板周りに配設された視覚報知手段としての車両情報表示部61と、車両10、携帯機20に関する各種情報を音声等の音で乗員に報知する聴覚報知手段としてのスピーカ62とを有している。視覚報知手段にはハザードランプ、ブレーキランプ等を含んでいても良い。聴覚報知手段はブザーであっても良い。
携帯機20は、携帯機20が携帯機収納部54に収納された状態で車両11具体的には矢印Bで示すように車両側非常通信部53との間で通信することを可能とするための第4の通信手段としての携帯機側非常通信部21と、携帯機20が車両11の外側にある状態においても矢印Aで示すように車両11具体的には矢印Aで示すように車両側非常通信部53との間で通信することを可能とするための第3の通信手段としての携帯機側通常通信部22と、携帯機側非常通信部21及び携帯機側通常通信部22をはじめとして携帯機20の動作全般を制御する制御部23と、ボタン電池である電池によって構成された携帯機電源としての電源である電源部24と、電源部21の電圧低下等が生じたとき等にロック用キーシリンダ部36に挿入される図示しないメカニカルキーを備えたメカニカルキー部25とを有している。
メカニカルキー部25は、携帯機20の本体に対して着脱自在となっており、通常はメカニカルキーが携帯機20の本体の内部に隠れた状態となるように携帯機20の本体に装着されている。メカニカルキーを使用する際にはメカニカルキー部25を携帯機20の本体から取り外し、メカニカルキーが露出した状態となるように方向を転換してから携帯機20の本体に装着し、携帯機20の本体をメカニカルキーの取っ手として使用するようになっている。なお、メカニカルキー部25は、携帯機20とは別の独立した物品として乗員に携帯されるものであってもよい。
図1において、破線で囲った構成を示す符号40は、乗員が車両10から降車しようとする意思すなわち降車意思を検知する降車意思検知手段を示している。降車意思検知手段40は、ドア開閉センサ31、インナロックスイッチ32、シートベルトセンサ41、シフト位置検知センサ42及びエンジンON/OFFスイッチ43を含んでいる。これらはすべて一般の車両に既存の構成であるから、これらを降車意思検知手段40として用いることはコスト面で有利である。
ドア開閉センサ31は、乗員の操作によってドア部30が本体11に対して開かれたことを検知する点において乗員の降車意思を検知する第1の降車意思検知手段として機能する。ドア開閉センサ31によってドア部30が本体11に対して開いたことが検知された旨の信号は認証制御ECU51に入力される。ドア開閉センサ31は、後述する車両10の電源が入った状態において、ドア部30が本体11に対して開かれた場合に、法令の要請によってこれを報知する等のために設けられているものである。これに対して、本発明による検出対象である置き忘れは、法令の要請によって検出するものではない等の理由により、後述するように、ドア開閉センサ31による降車意思の検知は置き忘れの検出の条件とされていない。
インナロックスイッチ32は、乗員の操作によって本体11に対して閉じた状態のドア部30が本体11に対して開いた状態となることが許可されたこと言い換えるとドア部30のロックの解除指示が行われたことを検知する点において乗員の降車意思を検知する第2の降車意思検知手段として機能する。インナロックスイッチ32によってかかる解除指示が行われたことが検知された旨の信号は証制御ECU51に入力される。この信号は後述するように置き忘れの検出に用いられる。
シートベルトセンサ41は、乗員の操作によってシートベルトの締結状態が解除されたことを検知する点において乗員の降車意思を検知する第3の降車意思検知手段として機能する。シートベルトセンサ41によってシートベルトの締結状態が解除されたことが検知された旨の信号は認証制御ECU51に入力される。この信号は後述するように置き忘れの検出に用いられる。
シフト位置検知センサ42は、乗員の操作によってシフトレバーがパーキング位置にシフト動作されパーキング位置を占めたことを検知する点において乗員の降車意思を検知する第4の降車意思検知手段として機能する。シフト位置検知センサ42によってパーキング位置にシフト動作されたことが検知された旨の信号は証制御ECU51に入力される。この信号は後述するように置き忘れの検出に用いられる。
エンジンON/OFFスイッチ43は、乗員の操作によってエンジン43の停止指示が行われたことを検知する点において乗員の降車意思を検知する第5の降車意思検知手段として機能する。エンジンON/OFFスイッチ43によってエンジン43の停止指示が行われたことが検知された旨の信号は認証制御ECU51に入力される。この信号は後述するように置き忘れの検出に用いられる。
エンジンON/OFFスイッチ43は、ボタン状をなしており、押下のたびにエンジン46の状態をONとOFFとの間で切り換えるために備えられている。エンジンON/OFFスイッチ43は、エンジン46をOFFの状態からONの状態に切り換えるエンジン始動手段としての機能と、エンジン46をONの状態からOFFの状態に切り換えるエンジン停止手段としての機能を兼ねたものとなっているが、これらの各機能を独立して担う別個の構成を設けても良い。
なお、エンジン46がオフの状態言い換えると停止の状態からオンの状態に切り換わるときには、まず車両10の電源が入り、図示しないハンドルのロック状態が解除され、イグニッション動作すなわちクランキングを行ってエンジン46を始動し、エンジン46が所定の回転数になるとクランキングを止めるという一連の動作が行われる。よってエンジン46をOFFの状態からONの状態に切り換える場合には、エンジンON/OFFスイッチ43はその操作によりイグニッション動作の開始指示を行うイグニッション手段としてのイグニッションスイッチとして機能するとともに、車両10の起動を行う起動手段として機能する。
乗員によるインナロックスイッチ32、エンジンON/OFFスイッチ43の操作は、後述するように携帯機20の認証が正常に行われたことを条件として有効となり、操作が有効であることを条件としてそれぞれ第2、第4の降車意思検知手段として機能する。
アウタロックスイッチ33に関しても、後述するように携帯機20の認証が正常に行われたことを条件としてこれに対する操作が有効となるようになっている。アウタロックスイッチ33が操作された旨の信号は証制御ECU51に入力される。アウタロックスイッチ33は、ドア部30のロックの解除指示言い換えると開錠指示に関しては、ドア部30の外側に配設された図示しないアウタハンドルによって構成されており、ドア部30の施錠指示に関しては、アウタハンドルの側方近傍に配設された図示しないアウタボタンによって構成されている。
車両10と携帯機20との間の通信系、具体的には車両側通常通信部52、車両側非常通信部53、携帯機側通常通信部22、携帯機側非常通信部21について説明する。
この通信系は、車両側通常通信部52と携帯機側通常通信部22とが対をなしているとともに、車両側非常通信部53と携帯機側非常通信部21とが対をなしており、これら各対において無線による双方向通信を行うものである。
車両側通常通信部52は、携帯機20に受信される第4の信号としての携帯機側通常受信信号を発信する図示しない第1の発信手段と、携帯機20具体的には携帯機側通常通信部22から発信された第1の信号としての車両側通常受信信号を受信する図示しない第1の受信手段とを有している。
携帯機側通常通信部22は、携帯機側通常受信信号を受信する図示しない第3の受信手段と、電源部24の電力を用いて車両側通常受信信号を発信する図示しない第3の発信手段とを有している。
車両側通常通信部52は電源70によって給電され、携帯機側通常通信部22は電源部24によって給電されるため、その出力は比較的大きいことから、これらの通信可能エリアは比較的広く、後述する通常時においては、携帯機20を携帯した乗員がアウタロックスイッチ33の操作をするエリアにいる場合には少なくとも、双方向の通信が可能である。
電源部24は、その性質上、たとえば2〜3年で経時的に電圧が低下し、車両側通常受信信号の出力が低下するが、この低下が生じると、第1の受信手段で車両側通常受信信号が正常に受信できなくなる。また、雰囲気環境の電磁波ノイズが強い場合にも、第1の受信手段で車両側通常受信信号が正常に受信できなくなったり、第3の受信手段で携帯機側通常受信信号が正常に受信できなくなったりする。
車両側通常通信部52と携帯機側通常通信部22との対は、このように正常な通信ができなくなる場合以外の通常時において互いに通信を行う通常通信手段としての通常通信系を構成している。
これに対し、車両側非常通信部53と携帯機側非常通信部21との対は、稀ではあるが生じ得る、正常な通信ができなくなる場合である非常時等において互いに通信を行う非常通信手段としての非常通信系を構成している。
車両側非常通信部53は、携帯機20に受信される第2の信号としての携帯機側非常受信信号を発信する図示しない第2の発信手段と、携帯機20具体的には携帯機側非常通信部21から発信された第3の信号としての車両側非常受信信号を受信する図示しない第2の受信手段とを有している。
携帯機側非常通信部21は、携帯機側非常受信信号を受信する図示しない第4の受信手段と、第4の受信手段によって受信された携帯機側非常受信信号の電力によって励起された誘導起電力を用いて車両側非常受信信号を発信する図示しない第4の発信手段とを有している。
携帯機側非常通信部21は携帯機側非常受信信号の電力言い換えると電気エネルギーに基づく誘導起電力によって給電されるため、その出力は比較的小さいことから、通信可能エリアは比較的狭い。よって、第4の発信手段と携帯機収納部54との距離は比較的短く設定されているとともに、第2の発信手段は携帯機収納部54に収納された携帯機20を短距離で囲むように配設されたコイルアンテナを備えており、車両側非常通信部53と携帯機側非常通信部21との通信可能エリアは、携帯機20が携帯機収納部54に収納されている場合には少なくとも、双方向の通信が可能であるように設定されている。
携帯機収納部54は、キーボックス、キースロットなどと言われるものである。携帯機収納部54は基本的には、通常時には不使用であるため、その配置位置は、意匠面への配慮や、携帯機20でないものを入れることを防止するという点、その他、座席周りに配設される構成の優先順位との関係からは、目立たない場所とされることが望ましい。ただし、実際のニーズによっては、携帯機収納部54は、座席から届きやすく携帯機20を置きやすい場所や目立つ場所に配置しても良い。かかるニーズが生じる場合としては、たとえば、乗員が男性であり、特に夏場のように薄着である場合が考えられる。このような場合には、携帯機20はズボンのポケットに入れられることが多くなると考えられ、携帯機20をポケットに入れたままで着座すると違和感を生じることがあるため、このようなときには携帯機20を座席周りの置きやすい場所に置きたいという要求が生じやすいからである。このような場合には、通常時にも、携帯機20を携帯機収納部54に置くことが多くなると考えられ、携帯機20以外のものを携帯機収納部54に置くことも減ると考えられる。
携帯機収納部54は、乗員がメカニカルキー部25を用いて車両10内にエントリーした後述の場合等に用いられるため、メカニカルキーが露出した状態での携帯機20の収納を可能とする形状、大きさとすることが好ましい。携帯機収納部54は、電源部24の電圧低下時に携帯機20を収納するという用途から、電源部24の充電機能を備えた充電手段を有してもよく、この場合、電源部24はかかる充電手段によって充電可能に構成される。携帯機収納部54は、雰囲気環境の電磁波ノイズが強いときに携帯機20を収納するという用途も想定されることに併せて非常通信系の信号強度が比較的弱いことも考慮して、電磁波シールドを備えていてもよい。
携帯機収納部54は、稀にしか使用されない可能性を考慮して、その配置位置にその用途を説明した注意書きを行ってもよいし、報知手段60や、車両10内部に備え付けのクイックリファレンシャルガイドや、コラムスイッチにぶら下げるタグや、乗員に目立つ位置等に、その配置位置及び用途を表示、記載等してもよい。この場合、これらは携帯機非常収納報知手段として機能する。報知手段60は、乗員がメカニカルキー部25を用いて車両10内にエントリーした後述の場合にのみ携帯機非常収納報知手段として機能することが好適である。
携帯機収納部54を設けず、第4の発信手段近傍に携帯機20をかざして通信を行うように構成することも考えられるが、この構成では非常時が稀にしか生じないこともあり、非常時に携帯機20をかざす位置が分かりにくいという問題や、次のような問題がある。携帯機20は、乗員にとって鍵として認識されるものであり、また、鍵はどこかに収納するものであるという観念が生活習慣に基づいて形成されていることが一般的であることから、乗員は、非常時に、携帯機20を機能させるためにこれを収納する場所を探す傾向にあることが分かっている。このため、非常時に携帯機20を機能させるためには所定の場所にかざす必要があるにもかかわらず、乗員は携帯機20を収納する場所を探してしまい、携帯機20をかざすべきことにさえ思い至らないという問題がある。この点、携帯機収納部54を備えていることは、かかる行動傾向に合致したものであり、乗員にとって使用しやすい構成となっている。
携帯機20の認証について、通常通信系を用いる場合、非常通信系を用いる場合について説明する。
通常通信系を用いる場合については、乗員によってアウタロックスイッチ33、エンジンON/OFFスイッチ43が操作されると、この旨の信号を受信した認証制御ECU51は、車両側通常通信部52に携帯機側通常受信信号を発信させる。この携帯機側通常受信信号には、携帯機20に、その認証コードを発信すべき旨の認証コード発信指示情報としての認証コード通常発信指示情報が含まれている。
携帯機20は、携帯機側通常通信部22において携帯機側通常受信信号を受信すると、これを制御部23に入力する。制御部23は、電源部24の電力を用いて、携帯機側通常受信信号に含まれている認証コード通常発信指示情報に基づき、携帯機側通常通信部22に車両側通常受信信号を発信させる。この車両側通常受信信号には、当該携帯機20に特有の携帯機側認証コードとしての認証コード及びこの認証コードを認証制御ECU51に照合させるべき旨の認証コード照合指示情報としての認証コード通常照合指示情報が含まれている。制御部23はかかる認証コードを記憶した携帯機側認証記憶部としての認証記憶部として機能するメモリを備え、必要とされる制御を行うマイコンによって構成されている。なお認証コード通常発信指示情報を含む携帯機側通常受信信号は、携帯機側非常通信部21に受信された場合には制御部23によって無効とされる。
携帯機認証部50は、車両側通常通信部52において車両側通常受信信号を受信すると、これを認証制御ECU51に入力する。認証制御ECU51は、車両側通常受信信号に含まれている認証コード通常照合指示情報に基づき、車両側通常受信信号に含まれている認証コードと、認証制御ECUに記憶されている、当該車両10に特有の車両側認証コードとしての認証コードとを照合する。認証制御ECU51はかかる認証コードを記憶した車両側認証記憶部としての認証記憶部として機能するメモリを備え、必要とされる制御を行うマイコンによって構成されている。
照合の結果、両認証コードが一致している場合には、携帯機20の認証が正常に行われ、アウタロックスイッチ33、エンジンON/OFFスイッチ43の操作が有効とされて、対応する動作が行われるが、両認証コードが不一致の場合には、携帯機20の認証が行われず、再度、上述の動作を行ってリトライし、リトライを所定回数失敗すると、当該アウタロックスイッチ33、エンジンON/OFFスイッチ43の操作が無効とされる。また、電源部24の電圧が低下した場合などの非常時には車両側通常通信部52において受信するべき車両側通常受信信号が不十分、あるいはなくなった状態となることとなるが、この場合にも所定時間間隔で同様のリトライを行い、リトライを所定回数失敗すると、当該アウタロックスイッチ33、エンジンON/OFFスイッチ43の操作が無効とされる。この無効の旨は、車両情報表示部61、スピーカ62等によって乗員に報知される。この点、報知手段60は、操作無効報知手段として機能する。
なお、携帯機20の認証が正常に行われた場合であっても、車両側通常通信部52において受信した車両側通常受信信号の強度が低くなっている場合には、その理由として電源部24の電圧が低下したことが考えられるため、かかる信号強度の低下を検知する信号強度低下検知手段を設け、これによって信号強度の低下が検知された場合にはその旨を報知手段60によって報知するようにしてもよい。そうすることにより、乗員による電源部24の交換が促される。この点、報知手段60は電池劣化報知手段ないし電池交換警告報知手段として機能する。ただし、電磁波ノイズによって信号強度の低下が検知される可能性もあることから、この可能性を排除するために、信号強度検知手段によって所定期間、連続して信号強度の低下が検知されたことを条件に報知手段60による報知を行うようにすることが望ましい。また、認証コード通常照合指示情報を含む車両側通常受信信号は、車両側非常通信部53に受信された場合には認証制御ECU51によって無効とされる。
非常通信系は、乗員によるエンジンON/OFFスイッチ43の操作が上述のように無効とされた場合に用いられる。なお、アウタロックスイッチ33の操作が無効とされた場合は、乗員は、メカニカルキー部25を用いてドア部30の開錠を行って車両10内部へのエントリーを行い、あるいはメカニカルキー部25を用いてドア部30の施錠を行って車両10から離れる。エンジンON/OFFスイッチ43の操作が無効とされた場合でも、アウタロックスイッチ33の操作が無効にされた場合でも、操作無効報知手段としての報知手段60によってそれぞれその旨が乗員に報知されるため、乗員はそれに応じた対処を容易に想起し、その対処を速やかに行うこととなる。
エンジンON/OFFスイッチ43の操作が無効とされた場合は、乗員は、矢印Cで示すように携帯機20を携帯機収納部54に収納した上で、エンジンON/OFFスイッチ43の操作を行う。エンジンON/OFFスイッチ43が操作されると、この旨の信号を受信した認証制御ECU51は、乗員によるエンジンON/OFFスイッチ43の操作が通常通信系において上述のように無効とされたことを条件として、車両側非常通信部53に携帯機側非常受信信号を発信させる。この携帯機側非常受信信号には、携帯機20に、その認証コードを発信すべき旨の認証コード発信指示情報としての認証コード非常発信指示情報が含まれている。
携帯機20は、携帯機側非常通信部21において携帯機側非常受信信号を受信すると、これを制御部23に入力する。制御部23は、携帯機側非常受信信号に電気エネルギーによって励起された誘導起電力を用いて、携帯機側非常受信信号に含まれている認証コード非常発信指示情報に基づき、携帯機側非常通信部21に車両側非常受信信号を発信させる。この車両側非常受信信号には、携帯機側認証記憶部としての認証記憶部として機能するメモリに記憶された当該携帯機20に特有の携帯機側認証コードとしての認証コード及びこの認証コードを認証制御ECU51に照合させるべき旨の認証コード照合指示情報としての認証コード非常照合指示情報が含まれている。なお認証コード非常発信指示情報を含む携帯機側非常受信信号は、携帯機側通常通信部22に受信された場合には制御部23によって無効とされる。
携帯機認証部50は、車両側非常通信部53において車両側非常受信信号を受信すると、これを認証制御ECU51に入力する。認証制御ECU51は、車両側非常受信信号に含まれている認証コード非常照合指示情報に基づき、車両側非常受信信号に含まれている認証コードと、車両側認証記憶部としての認証記憶部として機能するメモリに記憶されている、当該車両10に特有の車両側認証コードとしての認証コードとを照合する。
照合の結果、両認証コードが一致している場合には、携帯機20の認証が正常に行われ、エンジンON/OFFスイッチ43の操作が有効とされて、対応する動作が行われる。すなわち、車両側通常通信部52によって車両側通常受信信号が受信不能であるときでも、車両側非常通信部53によって車両側非常受信信号が受信可能であることを条件として、たとえば上述のイグニッション動作が行われる。一方、両認証コードが不一致の場合には、携帯機20の認証が行われず、再度、上述の動作を行ってリトライし、リトライを所定回数失敗すると、当該エンジンON/OFFスイッチ43の操作が無効とされる。この無効の旨は、車両情報表示部61、スピーカ62等によって乗員に報知される。なお、認証コード非常照合指示情報を含む車両側非常受信信号は、車両側通常通信部52に受信された場合には認証制御ECU51によって無効とされる。また、乗員が、携帯機20を携帯機収納部54に収納せずにエンジンON/OFFスイッチ43の操作を行った場合には車両側非常通信部53において受信するべき車両側非常受信信号が不十分、あるいはなくなった状態となることとなるが、この場合にも所定時間間隔で同様のリトライを行い、リトライを所定回数失敗すると、当該エンジンON/OFFスイッチ43の操作が無効とされる。この無効の旨は、操作無効報知手段としての報知手段60によって乗員に報知される。このときも、報知手段60は、携帯機非常収納報知手段として機能することとなる。
以上の説明から明らかなように、メカニカルキーを用いなくても車両10へのエントリー、エンジン46の始動、停止等を可能としたキーレスオペレーションシステム90は、携帯機20と、ドア部30と、携帯機認証部50と、報知手段60とを有している。ただし、ドア開閉センサ31、インナロックスイッチ32、報知手段60は必須の要件ではない。
このようなキーレスオペレーションシステム90では、すでに述べたように、携帯機10の車両20への置き忘れを検知し、乗員に知らせることが極めて重要である。
そこで、非常通信系は、乗員によるエンジンON/OFFスイッチ43の操作が上述のように無効とされた場合のみならず、降車意思検知手段40によって降車意思が検知されたときにも上述のように動作されるようになっており、携帯機置き忘れ検出システム100は、かかる非常通信系のうち携帯機認証部50に備えられた車両側非常通信部53と、携帯機収納部54と、降車意思検知手段40と、認証制御ECU51の一機能として実現される置き忘れ検出手段としての置き忘れ判断手段とを有している。車両側非常通信部53は、このように、少なくとも、車両側通常通信部52によって車両側通常受信信号が受信不能であるとき、または、降車意思検知手段40によって降車意思が検知されたときに、携帯機20との間で通信を行う。
置き忘れ判断手段として機能する認証制御ECU51は、降車意思検知手段40によって降車意思が検知されたときに非常通信系により携帯機20との通信が可能であれば置き忘れが生じているものと判断して置き忘れを検出し、置き忘れ報知手段としての報知手段60により乗員に対して置き忘れが生じている旨の報知動作を行わせる。
上述のように、降車意思検知手段40は、一般の車両に既存の構成であるから、これらを降車意思検知手段40として用いることはコスト面で有利であるとともに、非常時にエンジン46の始動、停止に用いられる非常通信系を車両10内における携帯機20の検出に用いて置き忘れの検出にも利用することも、携帯機20の検出のためのセンサを別個に設けることを不要とするため、コスト面で有利になっている。置き忘れ報知手段としての報知手段60も、その構成によっては、他の報知を行う報知手段と共用可能であるためコスト面で有利となり得る。
ただし、降車意思をドア部30の開放によって検知すると、すでに述べたように、降車意思の検知タイミングが遅くなってしまうため、降車意思検知手段40に含まれる、第1の降車意思検知手段として機能するドア開閉センサ31によってドア部30が本体11に対して開いたことが検知された旨の信号が認証制御ECU51に入力されても、この信号は、置き忘れ判断手段として機能する認証制御ECU51における置き忘れの検出の条件としては用いられない。すでに述べたように、ドア開閉センサ31は、車両10の電源が入った状態において、ドア部30が本体11に対して開かれた場合に、法令の要請によってこれを報知するために用いられるようになっているとともに、その他、エンジン46が動作した状態における携帯機20の持ち出しの可能性がある場合にこれを報知するため等に設けられているものである。
降車意思の検知タイミングが遅くなることを回避するには、ドア部30の開放よりも早いタイミングで降車意思を検知することが有効である。
しかし、降車意思検知手段40に含まれる、第2の降車意思検知手段として機能するインナロックスイッチ32によってドア部30のロックの解除指示が行われたことが検知された旨の信号が証制御ECU51に入力されたことを条件に、直ちに置き忘れ判断手段として機能する認証制御ECU51における置き忘れの検出を行い、またこの旨の報知を行うと、かかる解除指示は、ドア部30の単なる開け閉めなど、降車を伴わない場合にも行われることがあることから、乗員は、降車しようとしていないにもかかわらず携帯機20の置き忘れを報知されたことに対して混乱し、あるいはストレスを感じることにもなり兼ねず、また、繰り返し報知が行われると、ストレスが増加し、さらにはこれに加えて報知に対する信頼性が低下して実際に置き忘れが生じたときに本来の役割が果たせなくなる懸念もある。
このことは、降車意思検知手段40に含まれる、第3の降車意思検知手段として機能するシートベルトセンサ41によってシートベルトの締結状態が解除されたことが検知された旨の信号が認証制御ECU51に入力されたことを条件に、直ちに置き忘れ判断手段として機能する認証制御ECU51における置き忘れの検出を行い、またこの旨の報知を行うこととすれば、この場合においても、シートベルトの締結の解除は、車両10内での作業など、降車を伴わない場合にも行われることがあることから、同様である。
またこのことは、降車意思検知手段40に含まれる、第4の降車意思検知手段として機能するシフト位置検知センサ42によってパーキング位置にシフト動作されたことが検知された旨の信号が認証制御ECU51に入力されたことを条件に、直ちに置き忘れ判断手段として機能する認証制御ECU51における置き忘れの検出を行い、またこの旨の報知を行う場合においても、パーキング位置へのシフト動作言い換えるとシフトレバーがパーキング位置を占めている状態にあることは、車両10の起動時のほか、信号待ちや車両10内での作業など、降車を伴わない場合にも生じることがあることから、同様である。
またこのことは、降車意思検知手段40に含まれる、第5の降車意思検知手段として機能するエンジンON/OFFスイッチ43によってエンジン43の停止指示が行われたことが検知された旨の信号が認証制御ECU51に入力されたことを条件に、直ちに置き忘れ判断手段として機能する認証制御ECU51における置き忘れの検出を行い、またこの旨の報知を行う場合においても、エンジン43の停止指示は、信号待ちや車両10内での作業など、降車を伴わない場合にも行われることがあることから、同様である。
そこで、携帯機置き忘れ検出システム100では、置き忘れ判断手段として機能する認証制御ECU51は、降車意思検知手段40によって降車意思が検知されたときであっても、第1の降車意思検知手段として機能するドア開閉センサ31を除く少なくとも2つの降車意思検知手段、すなわち、第2の降車意思検知手段として機能するインナロックスイッチ32、第3の降車意思検知手段として機能するシートベルトセンサ41、第4の降車意思検知手段として機能するシフト位置検知センサ42、第5の降車意思検知手段として機能するエンジンON/OFFスイッチ43のうちの少なくとも2つによって降車意思が検知されたこと、具体的には、第1の降車意思検知手段として機能するドア開閉センサ31によってドア部30が本体11に対して開いたことが検知された旨の信号が認証制御ECU51に入力されたことは置き忘れの検出には用いず、且つ、第2の降車意思検知手段として機能するインナロックスイッチ32によってドア部30のロックの解除指示が行われたことが検知された旨の信号が証制御ECU51に入力されたこと、第3の降車意思検知手段として機能するシートベルトセンサ41によってシートベルトの締結状態が解除されたことが検知された旨の信号が認証制御ECU51に入力されたこと、第4の降車意思検知手段として機能するシフト位置検知センサ42によってパーキング位置にシフト動作されたことが検知された旨の信号が認証制御ECU51に入力されたこと、第5の降車意思検知手段として機能するエンジンON/OFFスイッチ43によってエンジン43の停止指示が行われたことが検知された旨の信号が認証制御ECU51に入力されたことのうちの2つ以上の条件が満たされ、さらに、非常通信系により携帯機20との通信が可能であること、すなわち、車両側非常通信部53によって車両側非常受信信号が受信可能であることを条件として、置き忘れを検出するようになっている。
携帯機置き忘れ検出システム100における以上のような動作を、図2に沿って説明すると次のようになる。
置き忘れ判断手段として機能する認証制御ECU51は、降車意思検知手段40によって降車意思が検知されたときには、これが、第1の降車意思検知手段として機能するドア開閉センサ31を除く少なくとも2つの降車意思検知手段、すなわち、第2の降車意思検知手段として機能するインナロックスイッチ32、第3の降車意思検知手段として機能するシートベルトセンサ41、第4の降車意思検知手段として機能するシフト位置検知センサ42、第5の降車意思検知手段として機能するエンジンON/OFFスイッチ43のうちの少なくとも2つによって降車意思が検知されたものであるという条件すなわち降車意思複数検知条件を満たしているか否かを判断し(ステップS1)、降車意思複数検知条件を満たしている場合に限り、非常通信系により携帯機20との通信を行い、これが可能であるかすなわち非常通信が可能であるか否かを判断し(ステップS2)、非常通信が可能であるときには置き忘れを検出し(ステップS3)、これに基づいて置き忘れ報知手段としての報知手段60において置き忘れの報知が行われる(ステップS4)。
ステップS2で非常通信が可能でないと判断した場合には、携帯機20が乗員に携帯されているとしてステップS3、ステップS4を行うことなく終了する。
ステップS3でドア部30の開放を条件としない降車意思複数検知条件を満たしたことを条件にステップS4で置き忘れの報知を行うことで、高い精度で置き忘れが検出されるとともに置き忘れが速やかに乗員に報知されることとなり、乗員が重心移動するなどの実際の降車動作を行う前に携帯機20を携帯機収納部54から取り出すことが促される。よって、降車動作中、あるいは降車動作後に乗員が携帯機20を携帯機収納部54から取り出す煩わしさが軽減され、また乗員が置き忘れに気づかずに車両10から離れてしまうことが抑制されるため防犯性も向上する。
このように、携帯機置き忘れ検出システム100では、ドア部30の開放を条件としない降車意思複数検知条件によって高い精度で置き忘れが検出されるが、置き忘れ判断手段として機能する認証制御ECU51は、第5の降車意思検知手段として機能するエンジンON/OFFスイッチ43によって降車意思が検知されたことを、降車意思複数検知条件を満たしていると判断する際の必須の条件とすることが好ましい。
これは、第2の降車意思検知手段として機能するインナロックスイッチ32、第3の降車意思検知手段として機能するシートベルトセンサ41、第4の降車意思検知手段として機能するシフト位置検知センサ42のうちの少なくとも2つによって降車意思が検知されれば降車意思複数検知条件を満たしていると判断するとすれば、たとえば、乗員が車両10にエントリーして直ぐに携帯機20を携帯機収納部54に収納した場合には、置き忘れが検出されてしまうこととなり得るためである。これに対し、第5の降車意思検知手段として機能するエンジンON/OFFスイッチ43によって降車意思が検知されたことすなわちエンジン46が動作した後に停止したことを置き忘れ検出の必須の条件とすれば、そのような置き忘れの検出がなされないため、置き忘れの検出精度がさらに向上する。
ただし、第2の降車意思検知手段として機能するインナロックスイッチ32、第3の降車意思検知手段として機能するシートベルトセンサ41、第4の降車意思検知手段として機能するシフト位置検知センサ42による降車意思の検出を、インナロックスイッチ32については一度ロックされた後のロックの解除指示、シートベルトセンサ41については一度シートベルトが締結された後の解除、シフト位置検知センサ42については一度他のシフト位置を占めた後のパーキング位置の検出によって行うこととすれば、エンジンON/OFFスイッチ43による降車意思の検出を置き忘れ検出の必須の条件としなくとも、置き忘れ検出精度の向上は可能である。
携帯機置き忘れ検出システム100ではその他、置き忘れ検出のための非常通信開始について、降車意思複数検知条件が満たされているときには通常通信を行うことなく非常通信を行うようになっており、車両10や携帯機20におけるタスク、具体的には認証制御ECU51、制御部23等におけるタスクが軽減されるようになっている。
キーレスオペレーションシステム90ではその他、携帯機置き忘れ検出システム100において置き忘れ検出のための非常通信を行った際にこれが不能であるときは、ドア開閉センサ31によってドア部30が閉じられていることが検知されている状態で、ドア部30が本体11に対してロック状態となるようにアウタロックスイッチ33が操作されたこと言い換えるとロック操作が検知された場合には、車両10内への携帯機20の閉じ込めを排除するために、通常通信を行い、これが不能であるときにはロック状態とすることを禁止し、報知手段60によってロック操作を行うことができない旨のロック不能警報を行う。このような制御は認証制御ECU51によって携帯機置き忘れ検出システム100の一機能として行われ、この点、認証制御ECU51は携帯機閉じ込め防止制御手段として機能する。また、ロック不能警報を行う点において、置き忘れ報知手段としての報知手段60は携帯機閉じ込め防止報知手段として機能する。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
たとえば、降車意思検知手段は、上述の第1ないし第5の降車意思検知手段のみならず、他の方式によって降車意思を検知する降車意思検知手段を含んでいてもよい。また置き忘れ検出手段は、第1の降車意思検知手段を除く少なくとも2つの降車意思検知手段を用いて置き忘れの検出を行うため、降車意思検知手段は、第1の降車意思検知手段を含む少なくとも3つの降車意思検知手段を含んでいることとなるが、この点、降車意思検知手段は、第1の降車意思検知手段の他に、第2ないし第5の降車意思検知手段等のうちの2つを含んでいればよいこととなる。ただし、上述のように、第5の降車意思検知手段による降車意思の検知を必須とする場合には、これ以外に、第1の降車意思検知手段を除く1つ以上の降車意思検知手段を要する。
非常通信系は、上述の場合以外に動作するようにしてもよい。
上述の形態では、携帯機置き忘れ検出システムが車両に備えられた構成のみによって形成されているものとして説明したが、携帯機も携帯機置き忘れ検出システムに含まれるものとしてもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 車両
20 携帯機
21 第4の通信手段
22 第3の通信手段
24 電源
30 ドア
31 第1の降車意思検知手段
32 第2の降車意思検知手段
40 降車意思検知手段
41 第3の降車意思検知手段
42 第4の降車意思検知手段
43 イグニッションスイッチ、第5の降車意思検知手段
46 エンジン
51 置き忘れ検出手段
52 第1の通信手段
53 第2の通信手段
60 報知手段
100 携帯機置き忘れ検出システム

Claims (5)

  1. 乗員の降車意思を検知する降車意思検知手段と、
    電源を備えた携帯機からの、同電源の電力を用いた第1の信号が受信可能であるときに、同携帯機との間で通信を行うための第1の通信手段と、
    少なくとも、第1の通信手段により第1の信号が受信不能であるとき、または、前記降車意思検知手段によって前記降車意思が検知されたときに、前記携帯機との間で通信を行うための第2の信号を発信する第2の通信手段と、
    前記携帯機の車両への置き忘れを検出するための置き忘れ検出手段とを有し、
    第2の通信手段は、第2の信号の電力を用いて前記携帯機によって発信された第3の信号を受信することで前記携帯機との間で通信を行うものであり、
    イグニッション動作の開始指示を行うためのイグニッションスイッチにより同イグニッション操作がされたとき、第1の通信手段により第1の信号が受信不能であっても、第2の通信手段により第3の信号が受信可能であることを条件として前記イグニッション動作が行われ、
    前記降車意思検知手段は、ドアの開放を検知する第1の降車意思検知手段を含む少なくとも3つの降車意思検知手段からなり、
    前記置き忘れ検出手段は、第1の降車意思検知手段を除く少なくとも2つの降車意思検知手段によって前記降車意思が検知され第2の通信手段によって第2の信号が発信されたときであって第2の通信手段によって第3の信号が受信可能であることを条件として前記置き忘れを検出する携帯機置き忘れ検出システム。
  2. 請求項1記載の携帯機置き忘れ検出システムにおいて、
    前記降車意思検知手段は、ドアのロックの解除指示が行われたことを検知する第2の降車意思検知手段と、シートベルトの締結が解除されたことを検知する第3の降車意思検知手段と、シフトレバーがパーキング位置を占めたことを検知する第4の降車意思検知手段と、エンジンの停止指示が行われたことを検知する第5の降車意思検知手段とのうちの少なくとも2つを含むことを特徴とする携帯機置き忘れ検出システム。
  3. 請求項2記載の携帯機置き忘れ検出システムにおいて、
    前記降車意思検知手段は、少なくとも第5の降車意思検知手段を含み、第5の降車意思検知手段によって前記降車意思が検知されたことを前記置忘れを検出する条件に含むことを特徴とする携帯機置き忘れ検出システム。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の携帯機置き忘れ検出システムにおいて、
    前記置き忘れが検出されたときに前記置き忘れを乗員に報知するための報知手段を有することを特徴とする携帯機置き忘れ検出システム。
  5. 前記電源と、
    この電源の電力を用いて第1の信号を発信可能であり、第1の通信手段との間で通信を行うための第3の通信手段と、
    第2の信号の電力を用いて第3の信号を発信可能であり、第2の通信手段との間で通信を行うための第4の通信手段とを備え、
    請求項1ないし4の何れか1つに記載の携帯機置き忘れ検出システムに用いられる携帯機。
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