JP2009269542A - 車両使用制限システム - Google Patents

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JP2009269542A JP2008123466A JP2008123466A JP2009269542A JP 2009269542 A JP2009269542 A JP 2009269542A JP 2008123466 A JP2008123466 A JP 2008123466A JP 2008123466 A JP2008123466 A JP 2008123466A JP 2009269542 A JP2009269542 A JP 2009269542A
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Katsumi Arakawa
克己 荒川
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Abstract

【課題】車両を使用制限状態に移行させたいという意志に沿う操作が車両で行われた際、例えば仮にエンジンが稼働中であっても、車両を直ちに使用制限状態に移行させることができる車両使用制限システムを提供する。
【解決手段】バレーパーキングシステム34は、このバレーパーキングシステム34の専用キーとしてバレーキー35を使用し、バレーキー35の挿込先として車体に取り付けられたキースロット36に正規バレーキーが挿し込まれているか否かを見ることにより、車両1の使用制限可否を判定するシステムである。即ち、キースロット36に正規バレーキーが挿し込まれていれば車両1に使用制限がかからず自由に使用でき、キースロット36にバレーキー自体が挿し込まれていなかったり或いはキースロット36に不正バレーキーが挿し込まれていたりした時は車両1に使用制限をかける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の使用可能機能に使用制限をかけることが可能な車両使用制限システムに関する。
従来、種々の高いサービスを売りとするホテルにおいては、例えばホテル玄関まで車両で乗り入れた際に車両キーをホテルマンに預ければこのホテルマンが車両を駐車場まで運ぶバレットパーキングサービスを行うところもある。しかし、このようなサービスを利用した場合、客としてホテルに車両を貸し渡すと言っても、状況によっては車両キーを渡したホテルマンに車両を不正操作されてしまう可能性も否めない。よって、このような状況を想定し、車両を第三者に貸し出すに際して車両使用(使用可能な機能)に制限をかけるシステムが種々開発されている。この種の車両使用制限システムは、例えば特許文献1等に開示されている。
特開2004−25936号公報
ところで、特許文献1の技術は、使用キーがマスターキーの場合は車両操作が自由に許可され、使用キーがサブキーの場合は例えばエンジン始動操作が1回のみなど、車両の使用に制限がかかる技術である。しかしながら、この技術は第三者に車両の使用制限をかけることはできるものの、車両に使用制限をかけるか否かの実行可否の判定はエンジンがオン操作された時を条件としているので、車両を使用制限状態にするには、どうしても車両のエンジンを一旦切らなければならなくなる。しかし、車両に使用制限をかけるに際しては、例えば車両のエンジンをかけたまま車両を使用制限状態に移行させたい要望があるので、これを満たすことができる技術の開発が望まれていた。
本発明の目的は、車両を使用制限状態に移行させたいという意志に沿う操作が車両で行われた際、例えば仮にエンジンが稼働中であっても、車両を直ちに使用制限状態に移行させることができる車両使用制限システムを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、車両の使用に際して該使用に制限を持たせることが可能な車両使用制限システムにおいて、前記車両に組み付けられるとともに、車両キー以外のキーとしてユーザが所持可能なキー部材を抜き挿し可能な車載器と、前記車載器に対する前記キー部材の抜き挿しを監視する監視手段と、前記キー部材が前記車載器から抜き取られた際、又は前記キー部材が前記車載器に挿し込まれた際、その操作タイミングで前記車両をその使用に制限をかける使用制限状態に移行させる制御手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、車載器に対するキー部材の抜き挿しが監視手段により監視され、車載器からキー部材が抜き取られた際、又は車載器にキー部材が挿し込まれた際、制御手段はその操作タイミングの時に車両の動作状態を使用制限状態に移行させる。よって、車載器からキー部材が抜き取られた際、又は車載器にキー部材が挿し込まれた際、車両は直ぐに使用制限状態に移行する動作遷移をとる。よって、例えば仮に車両がエンジン稼働中であっても、キー部材を車載器に対して抜き挿しするという車両を使用制限状態にしたい操作行為が行われた際には、直ぐに車両をその状態に設定することが可能となる。このため、車両使用制限システムが機能性の高いものとなり、車両に使用制限をかけるに際して面倒さ等の諸問題が生じ難くなる。
本発明では、前記制御手段は、前記車両及び前記車両キーとの間でキー照合が成立していることを条件に、前記キー部材が前記車載器から抜き取られた際、又は前記キー部材が前記車載器に挿し込まれた際、その操作タイミングで前記車両をその使用に制限をかける使用制限状態に移行させることを要旨とする。
この構成によれば、車両を闇雲に使用制限状態に移行させずに済むので、システムとしての機能性をより高いものとすることが可能となる。
本発明では、前記制御手段は、前記キー部材が前記車載器から抜き取られた又は前記車載器に挿し込まれた際、前記車両のエンジンが稼働状態にあれば、その操作タイミングで前記車両を前記使用制限状態に移行させることを要旨とする。
この構成によれば、車両がエンジン稼働状態にあるときに、車載器からキー部材が抜き取られたり或いは車載器にキー部材が挿し込まれたりすると、この操作タイミングを以て車両が使用制限状態に入る。このため、少なくとも車両にエンジンがかけられているとき、直ぐに車両が使用制限状態に移行する動作をとるので、エンジンをかけたままの状態で車両を通常状態から使用制限状態に移行させることが可能となる。
本発明では、前記制御手段は、前記キー部材が前記車載器から抜き取られた又は前記車載器に挿し込まれた状況下において、前記車両に特定操作が行われた際、その操作タイミングで前記車両を前記使用制限状態に移行させることを要旨とする。
この構成によれば、ユーザがキー部材を車載器から抜き取る又は車載器に挿し込んだ後、ユーザが車両に使用制限をかけたいという特定操作を行った際に、車両を使用制限状態に移行させることが可能となる。即ち、車両を使用制限状態にする際には、ユーザが特定操作を行うという操作意志が入るので、使用制限状態への移行を、より好適なタイミングで行うことが可能となる。
本発明では、前記監視手段は、前記キー部材との間で無線通信による照合が成立するか否かを見ることにより、前記車載器への前記キー部材の抜き挿しを監視することを要旨とする。
この構成によれば、例えば車載器に正規のキー部材が挿し込まれているか否かを確認する際、この確認は車載器及びキー部材間で無線通信により照合が成立するか否かを見ることにより試みる。よって、この種の確認を非接触方式により確認することが可能となるので、部品耐久性を高いものとすることが可能となる。
本発明では、前記車両が前記使用制限状態をとる際、当該使用制限状態を強制解除する際に行うべき操作が前記車両で実行されたことを条件に、前記使用制限状態を強制的に解除する強制解除手段を設けたことを要旨とする。
この構成によれば、例えば正規ユーザが諸事情により車両の使用制限状態を解除するツールを所持していない場合であっても、この強制解除手段を使用することで、車両の使用制限状態を滞りなく解除することが可能となる。
本発明では、前記車両が前記使用制限状態に設定されている際、その旨をユーザに通知する通知手段を設けたことを要旨とする。
この構成によれば、車両が使用制限状態となっている際には、その旨が通知手段によりユーザに通知されるので、車両使用制限システムを利便性のよいものとすることが可能となる。
本発明では、前記車両に取り付け状態にある前記車載器が当該車両に対して正規のものか否かを確認する認証手段を備え、前記制御手段は、前記認証手段が認証不成立を認識した際、その時に前記車両に設定されている前記使用制限状態の解除を不許可とすることを要旨とする。
この構成によれば、認証手段で相手が正規の場合のときにのみ使用制限状態が解除される。このため、例えば車載器が不正に破壊されたり、或いは違うものに取り換えられたりしたとしても、このときは使用制限状態が維持される。よって、使用制限状態の不正解除を発生し難くすることが可能となる。
本発明では、前記認証手段が認証不成立と判断した際、前記車両に正規の車載器が取り付いていない旨の通知として警告を出す警告手段を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、盗難者が車両盗難を試みるべく車載器を破壊したり或いは取り換えたりされた際には、警告手段が警報を鳴らす動作状態をとるので、車両盗難を試みる盗難者に対して威嚇が行われる。よって、その威嚇行為によって盗難者に盗難行為をその時点で止めさせることが可能となるので、車両盗難に対するセキュリティ性が高くすることが可能となる。
本発明では、前記車載器は、前記車両に後付け可能な用品であることを要旨とする。
この構成によれば、車載器を後付け可能な用品としたので、例えばこの種の車載器が元々搭載されていない車両であっても、この車載器を取り付ければ、車載器無し車両を車載器付き車両として使用することが可能となる。
本発明によれば、車両を使用制限状態に移行させたいという意志に沿う操作が車両で行われた際、例えば仮にエンジンが稼働中であっても、車両を直ちに使用制限状態に移行させることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化したバレーパーキングシステムの第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両キーに電子キーを使用した電子キーシステム2の一種として、実際のキー操作を伴わずにドアロック施解錠やエンジン始動停止等の車両操作を行うことが可能なキー操作フリーシステム3が搭載されている。キー操作フリーシステム3は、キー固有のIDコード(キーコード)を無線通信で発信可能な携帯機4が車両キーとして使用されている。キー操作フリーシステム3は、車両1からIDコード返信要求としてリクエスト信号Srqを狭域通信により発信させ、このリクエスト信号Srqを携帯機4が受信すると、それに応答する形で携帯機4が自身のIDコードを乗せたID信号Sidを狭域通信により車両1に自動で返信する。そして、携帯機4のIDコードが車両1のIDコードと一致すると、ドアロック施解錠やエンジン始動停止が許可又は実行される。なお、携帯機4が車両キーに相当する。
キー操作フリーシステム3には、ドアロック施解錠操作の際にキー操作を必要としない機能としてスマートエントリーシステム5がある。このようなスマートエントリーシステム5においては、車両1に、携帯機4との間でID照合を行うコントローラとして車両キー照合ECU6が設けられている。また、車両1には、車外にLF帯の信号を発信可能な車外LF発信機7と、車内にLF帯の信号を発信可能な車内LF発信機8と、携帯機4が発信するRF帯の信号を受信可能なRF受信機9とが設けられている。また、車両キー照合ECU6には、ドアロック施解錠を制御するドアECU10が車内LAN11を介して接続されている。このドアECU10には、ドアロック施解錠時の駆動源としてドアロックモータ12が接続されている。
車両1が駐車状態(エンジン停止及びドアロック施錠状態)の際、車両キー照合ECU6は、車外LF発信機7からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させ、車両周辺にリクエスト信号Srqの車外通信エリアを形成する。携帯機4がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号Srqを受信すると、携帯機4はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ13に登録されたIDコードを乗せたID信号SidをRF帯の信号で返信する。車両キー照合ECU6は、RF受信機9でID信号Sidを受信して無線通信(以降、スマート通信と記す)が確立すると、自身のメモリ14に登録されたIDコードと携帯機4のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車外照合)を行う。車両キー照合ECU6は、この車外照合が成立した事を認識すると、メモリ14に車外照合フラグを一定時間の間において立てて、車外ドアハンドルノブ15に埋設されたタッチセンサ16をその期間の間において起動させる。ドアECU10は、ドアロック施錠時に車外ドアハンドルノブ15がタッチ操作された事を起動中のタッチセンサ16で検出すると、ドアロックモータ12を駆動して施錠状態のドアロックを解錠する。
一方、車両1が停止状態(エンジン停止及びドアロック解錠状態)の際、車両キー照合ECU6は、車外ドアハンドルノブ15に設けられたロックボタン17が押し操作されたことを検出すると、車外LF発信機7からリクエスト信号Srqを発信させる。車両キー照合ECU6は、このリクエスト信号Srqを受けて携帯機4が返信してきたID信号Sidにおいて車外照合が成立したことを認識すると、ドアECU10にドアロック施錠要求を出力する。ドアECU10は、ドアロックが解錠状態の時にこのドアロック施錠要求を受け付けると、ドアロックモータ12を駆動して解錠状態のドアロックを施錠する。
また、キー操作フリーシステム3には、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン始動停止操作を行うことが可能な機能としてワンプッシュエンジンスタートシステム18がある。このようなワンプッシュエンジンスタートシステム18においては、車両1の運転席に、車両1の電源状態(電源ポジション)を切り換える際の操作系としてエンジンスイッチ19が設けられている。このエンジンスイッチ19は、操作箇所であるスイッチ操作部20を押し込み操作する押圧操作式であって、エンジン21を始動状態又は停止状態に切り換えるエンジン始動停止操作機能と、電源状態をオフ状態→ACCオン状態→IGオン状態の間で繰り返し切り換える電源遷移操作機能とが備え付けられている。
車両1には、エンジン21の点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU22と、セレクトレバーの操作を基に自動変速機を制御するシフトECU23と、車載電装品の電源管理を行う電源ECU24とが設けられている。これらECU22〜24は、車内LAN11を通じて車両キー照合ECU6等の各種ECUに接続されている。また、電源ECU24には、車両1の速度を検出する車速センサ25と、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサ26とが接続されている。電源ECU24は、車速センサ25から取得する車速情報を基に今現在の車両1の速度を認識しつつ、ブレーキセンサ26から取得するペダル踏込量情報を基にブレーキペダルの踏み込み有無を判定可能である。また、電源ECU24には、各種車載アクセサリに繋がるACCリレー27と、エンジンECU22に繋がるIGリレー28と、エンジン21のスタータモータに繋がるスタータリレー29とが接続されている。なお、エンジンECU22が制御手段、強制解除手段を構成する。
車両キー照合ECU6は、車外照合が成立してドアロックが解錠された後、例えばカーテシスイッチ30でドアが開けられて運転者が乗車した事を認識すると、車内LF発信機8からリクエスト信号Srqを発信して、車内全域にリクエスト信号Srqの車内通信エリアを形成する。車両キー照合ECU6は、携帯機4がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたID信号SidをRF受信機9で受信すると、自身に登録されたIDコードと携帯機4のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車内照合)を行う。車両キー照合ECU6は、この車内照合が成立すると、メモリ14に車内照合成立フラグを立てて車内照合成立を認識する。この車内照合成立フラグは、例えば運転者が降車してドアロックを施錠するまで立ち続ける状態をとる。
電源ECU24は、エンジン21が停止している際にブレーキペダルが踏み込み操作された状態でエンジンスイッチ19が押圧操作されたことを検出すると、車内照合成立を条件として、停止状態のエンジン21を始動すべく3つのリレー27〜29をオンしつつ、エンジンECU22に起動信号を出力する。電源ECU24は、車内照合成立確認の際にこれが成立していなければ、車両キー照合ECU6に車内照合を再実行させ、車内照合成立の有無を今一度確認する。起動信号を受け付けたエンジンECU22は、車内照合結果の確認と、車両キー照合ECU6が自身とペアを成すものかを確認するペアリングとを暗号化通信により行う。これら両条件の確認を済ませたエンジンECU22は、点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジン21を始動する。一方、電源ECU24は、エンジン21が稼働中の際にエンジンスイッチ19が押圧操作されたことを検出すると、車両1が停止(車速「0」)していることを条件に3つのリレー27〜29を全てオフ状態にして、エンジン21を停止状態にする。
一方、電源ECU24は、エンジン21が停止している際にブレーキペダルが踏み込み操作されずにエンジンスイッチ19のみが押圧操作された事を検出すると、車内照合成立を条件としつつ、しかもシフトレバーがPレンジ位置にあれば、エンジンスイッチ19が押される度に、電源状態をオフ状態→ACCオン状態→IGオン状態の間で順に切り換える。即ち、エンジンスイッチ19のみが押圧操作された際には、そのスイッチ操作の度に、電源状態がその操作一回りの間でオフ状態→ACCオン状態→IGオン状態の間で繰り返し切り換えられる。
また、電子キーシステム2には、ドアロックの施解錠要求の発信を携帯機4のボタン操作により行うワイヤレスキーシステム31がある。ワイヤレスキーシステム31においては、車両1が駐車状態にある際に携帯機4のアンロックボタン32が操作されると、携帯機4から解錠要求SulがRF帯の信号で発信される。車両キー照合ECU6は、この解錠要求SulをRF受信機9で受信すると、解錠要求Sul内のIDコードが正しければ、この解錠要求Sulに沿ってドアロックを解錠する。また、車両1が停車状態にある際に携帯機4のロックボタン33が操作されると、携帯機4から施錠要求SlkがRF帯の信号で発信される。車両キー照合ECU6は、この施錠要求SlkをRF受信機9で受信すると、施錠要求Slk内のIDコードが正しければ、この施錠要求Slkによってドアロックを施錠する。
車両1には、車両1を他人に貸し出す時など、車両1に使用制限を加えたい時に使用するバレーパーキングシステム34が搭載されている。バレーパーキングシステム34は、このバレーパーキングシステム34の専用キーとしてバレーキー35を使用し、バレーキー35の挿込先として車体に取り付けられたキースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれているか否かを見ることにより、車両1の使用制限可否を判定するシステムである。即ち、キースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれていれば車両1に使用制限がかからず自由に使用でき、キースロット36にバレーキー自体が挿し込まれていなかったり或いはキースロット36に不正バレーキー(異コードバレーキー)が挿し込まれていたりした時は車両1に使用制限をかける。バレーキー35は、持ち運びが行い易いようにカード型(平板形状型)をなしている。また、キースロット36は、例えば運転席の足下やグローブボックス内に設置されている。なお、バレーパーキングシステム34が車両使用制限システムに相当し、バレーキー35がキー部材に相当し、キースロット36が車載器に相当する。
本例のバレーパーキングシステム34は、図2に示すように、このバレーキー35が持つキーコードと車両1のそれとを照らし合わせるID照合を行って、このID照合の成立有無を見ることにより、キースロット36へのバレーキー35の挿込有無を判定する。本例のバレーパーキングシステム34は、その通信形式としてRFID(Radio Frequency IDentification)が採用されている。RFIDは、電磁界や電波などを用いたRF帯の近距離無線通信によって各種情報をやり取りする無線通信である。バレーパーキングシステム34にRFIDを採用した場合、バレーキー35には、各々固有のタグコードが登録されたIDタグ37が埋め込まれている。本例のIDタグ37は、外部から駆動電波Svを受け付けるとそれによって起動して信号発信を行うパッシブタイプが使用されている。
また、キースロット36には、バレーキー35の挿込口としてスロット穴36aが設けられ、バレーキー35はこのスロット穴36aに挿し込まれると、奥まで挿し込んだ時のその挿し込み状態において抜け止め機構(図示略)が働き、その奥挿し状態が維持される。キースロット36の前面には、キースロット36に挿し込まれたバレーキー35を取り出す時に操作するキー取出スイッチ38が設けられている。バレーキー35がキースロット36に奥挿しされている際、キー取出スイッチ38が操作されると、それまでバレーキー35に働いていた抜け止め機構が解除され、バレーキー35がキースロット36内の押出機構(図示略)により手前側に押し出されて、バレーキー35が取り出し可能となる。
車両1には、バレーパーキングシステム34でID照合を行うコントローラとしてバレーキー照合ECU39が設けられている。また、キースロット36には、RFID通信における車両側アンテナとしてコイルアンテナ40が設けられている。このコイルアンテナ40は、例えばスロット穴36aを囲むようにアンテナ線が複数巻回され、バレーキー照合ECU39に接続されている。バレーキー照合ECU39は、エンジンECU22及びキースロット36に対して、各々独立した通信線を介してシリアル通信により接続されている。バレーキー照合ECU39は、このコイルアンテナ40を介してバレーキー35のIDタグ37と近距離無線通信を行い、IDタグ37との間でID照合(近距離無線照合)を行うことが可能となっている。本例のキースロット36(バレーキー照合ECU39を含めても可)は、車体に後から組み付け可能な後付け部品、即ち用品となっている。なお、バレーキー照合ECU39が監視手段、認証手段を構成する。
バレーキー照合ECU39は、キー半挿し検出スイッチ41でキースロット36へのバレーキー35の半挿しを検出すると、キースロット36にバレーキー35が挿し込まれたと判断し、コイルアンテナ40から駆動電波Svを狭域通信により発信する。バレーキー照合ECU39は、この駆動電波Svを受け付けてIDタグ37が返信してきたタグ信号Stgをコイルアンテナ40で受信すると、このタグ信号Stgにより近距離無線照合を行う。そして、バレーキー照合ECU39は、バレーキー35のIDタグと、車両1に予め登録されたIDタグとが一致して、この近距離無線照合が成立すれば、キースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれていると認識する。このとき、バレーキー照合ECU39は、キースロット36からバレーキー35が抜き取られた時に立てられるバレーキー抜取フラグFbkを自身のメモリ42に立てる動作はとらない。
一方、バレーキー照合ECU39は、キー半挿し検出スイッチ41でキースロット36へのキー挿し込みを検出して近距離通信照合を行った際、この時に行う近距離通信照合が成立しない時は、この時の挿し込みキーを不正キーと判断し、キースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれていないと認識する。このとき、バレーキー照合ECU39は、キースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれていないことを認識するフラグとしてバレーキー抜取フラグFbkを自身のメモリ42に立てる。また、バレーキー照合ECU39は、キー半挿し検出スイッチ41でバレーキー35を検出しない際、この時はキースロット36にバレーキー35が挿し込まれていないと認識する。このときも、バレーキー照合ECU39は、自身のメモリ42にバレーキー抜取フラグFbkを立てて、キースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれていないことを認識する。
エンジンECU22は、車両1の電源状態がIGオン状態をとって自身が起動状態にある際、バレーキー照合ECU39のフラグ状態を逐次確認しにいき、車両1の動作状態を、その時のフラグの立ち状態に合わせて設定する。即ち、エンジンECU22は、バレーキー抜取フラグFbkが立っていなければ、運転時においてキースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれていると認識して、車両1の動作状態を通常状態に設定する。一方、エンジンECU22は、携帯機4との間のID照合が成立状態にあるもののバレーキー抜取フラグFbkが立っていることを確認すると、運転時においてキースロット36から正規バレーキー35aが抜き取られていると認識し、これを自身のメモリ43に登録するなどして、車両1の動作状態をバレー状態に設定する。
図1及び図2に示すように、車両1には、各種通知や警報を行うコントローラとしてアラームECU44が車内LAN11に接続された状態で設けられている。このアラームECU44は、他の各種ECUからの指令を基に、インジケータ45やブザー46やホーン47等の駆動を管理する。インジケータ45は、例えば独立した部品として車内に設置されていてもよいし、或いはインストルメントパネルに他の表示器とともに組み込まれていてもよい。インジケータ45は、車両1が通常状態のとき消灯状態をとり、車両1がバレー状態に入ると点灯状態をとる。なお、アラームECU44が通知手段、警告手段を構成し、インジケータ45が通知手段を構成する。また、ブザー46及びホーン47が警告手段を構成する。
次に、本例のバレーパーキングシステム34の動作を説明する。
まずは最初に、図3に示すように、キースロット36に正規バレーキー35aが挿入される状態を想定する。正規運転者が車両1を運転するときは、キースロット36に正規バレーキー35aを挿し込む。このとき、バレーキー照合ECU39は、キースロット36へのバレーキー35の挿し込みをIGのオンオフ状態に寄らずキー半挿し検出スイッチ41で常時監視し、このキー半挿し検出スイッチ41でキーの挿し込みを検出すると、コイルアンテナ40から駆動電波Svを発信する状態を開始する。キースロット36にバレーキー35が挿し込まれた際、バレーキー35内のIDタグ37はこの駆動電波Svを受け取る状態をとるので、この駆動電波Svによって起動し、自身固有のタグコードを乗せたタグ信号Stgを車両1に向けて発信する。
バレーキー照合ECU39は、コイルアンテナ40でタグ信号Stgを受信すると、このタグ信号Stgで近距離無線照合を行う。バレーキー照合ECU39は、この近距離無線照合が成立していることを認識していれば、正規バレーキー35aがキースロット36に挿し込み状態にあると判断し、バレーキー抜取フラグFbkを自身のメモリ42に立てる動作はとらない。これにより、車両1は通常状態をとることになる。また、バレーキー照合ECU39は、近距離無縁照合成立確認の試みを例えば数回行い、この試みを行っても近距離無線通信照合が成立しない時は待機状態に戻って、コイルアンテナ40から駆動電波Svを発信する動作をその時点で終了する。
バレーキー35を挿し込んだ後、運転者によりエンジンスイッチ19が押し操作されたとする。このとき、エンジンECU22は、それまで待機状態に入っていたのが、この時点から起動状態をとる。エンジンECU22は、自身が起動状態に入ると、車両キー照合ECU6のID照合成立(車内照合成立)の可否と、バレーキー照合ECU39のID照合成立(近距離無線照合)の可否とを確認しにいく。即ち、エンジンECU22は、車両キー照合ECU6に車内照合成立フラグが立っているか否かを見ることで車内照合成立の可否を確認しつつ、バレーキー照合ECU39にバレーキー抜取フラグFbkが立っているか否かを見ることでバレーキー35の抜き取り有無を確認する。
ところで、運転者が正規の場合には車内照合が成立していて、しかもキースロット36には正規バレーキー35aが挿し込まれているはずであるから、この時のエンジンECU22は、車内照合と近距離無線照合との両方の成立を認識する。よって、エンジンECU22は、車両1の使用を制限するバレー状態に入らずに通常通りの動作態様をとり、車両1(バレーパーキングシステム34)を通常状態に設定する。即ち、エンジンECU22は、自身の動作が制限を受けた状態をとらず、規制なく自由に各種処理を実行可能な状態をとる。これにより、キースロット36に正規バレーキー35aが挿入された際には、制限を受けない自由な車両操作が許可される。また、車両1がバレー状態の際、インジケータ45は消灯状態をとる。
続いては、例えばホテル玄関まで車両1で乗り入れてそこからは車両1を駐車場までホテルマンに運んでもらうバレットパーキングサービスを利用する場合を想定する。運転者は、ホテル玄関まで車両1で乗り入れると、そこで車両1を停車させてエンジン21はかけたままで降車し、携帯機(マスターキー)4をホテルマンに手渡す動作をとる。このとき、運転者は車両1をホテルマンに使用制限をかけた状態で貸し出すべく、図4に示すように、この時は車両1の使用制限操作として、例えば降車に際してキースロット36から正規バレーキー35aを抜き取り、このバレーキー35については自身で所持し、携帯機4のみをホテルマンに手渡す。
ここで、キースロット36から正規バレーキー35aを抜き取ると、キー半挿し検出スイッチ41はバレーキー35を検出しない状態をとる。このように、バレーキー照合ECU39は、キー半挿し検出スイッチ41でバレーキー35を検出できない状態をとることを確認すると、バレーキー35がキースロット36から抜き取られたと認識し、自身のメモリ42にバレーキー抜取フラグFbkを立てた状態をとる。バレーキー照合ECU39は、キースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれるまで、バレーキー抜取フラグFbkの立ち上げを維持する。これにより、車両1はバレー状態、即ち車両操作が制限状態に移行する。
エンジンECU22は、自身が起動状態をとっている間、定期的にバレーキー照合ECU39にフラグ確認しにゆく動作をとるので、キースロット36からバレーキー35が抜き取られてバレーキー抜取フラグFbkが立てられた際には、所定のフラグ確認タイミングで、バレーキー照合ECU39にバレーキー抜取フラグFbkが立ったことを認識する。エンジンECU22は、バレーキー照合ECU39にバレーキー抜取フラグFbkが立っていることを認識すると、バレー状態を自身のメモリ43に登録するなどして、車両1をバレー状態に入らせる。これにより、車両1はその使用に一定の制限がかけられた状態をとることになる。なお、バレー状態をメモリするとは、例えばメモリ43にフラグを立てたりするなどの処理のことを言う。また、車両1がバレー状態の際、インジケータ45は点灯状態をとる。
この車両1の使用制限としては、例えばグローブボックスの開閉操作禁止、ラッゲージドアの開閉操作禁止、給油口扉の開閉操作禁止、オーディオシステムの使用禁止、カーナビゲーションシステムの使用禁止、リア左右ドアの開閉操作禁止(解錠不許可)等がある。また、これら以外の使用制限としては、例えば車速制限、走行距離制限、走行区間(走行エリア)制限等がある。そして、ホテルマンは、使用制限がかけられた車両1を駐車場に駐車した後、携帯機4を所持して降車し、降車後にドアロックを施錠して駐車作業を終了する。
ところで、車両1をバレー状態に設定するに際しては、例えば車両1の電源状態をオフ状態、即ち車両1のエンジン21を切ってから、バレーキー35をキースロット36から抜き取る使用制限操作が行われることも想定される。このとき、エンジンECU22は、エンジンスイッチ19のオフ操作に伴い停止状態をとっているので、この状態下ではバレーキー照合ECU39のフラグ状態を確認しにいく動作をとることはできない。しかし、エンジンスイッチ19を押し操作してエンジン21が始動状態に切り換わった際には、このタイミングでエンジンECU22がバレーキー照合ECU39にフラグ確認に行くので、エンジンスイッチ19の操作の際に車両1がバレー状態に切り換えられる。
また、バレー状態の車両1を正規運転者が運転する場合には、この時に車両1に設定されているバレー状態を解除する必要がある。この場合、正規運転者は携帯機4及びバレーキー35を所持してドアロックを解錠しつつ車両1に乗車し、この時に所持しているバレーキー35をキースロット36に挿し込む動作を行う。このとき、バレーキー35がキースロット36に半挿し状態になると、このタイミングでコイルアンテナ40から駆動電波Svが発信され、バレーキー35内のIDタグ37がこの駆動電波Svに応答する形でタグ信号Stgを返信する。そして、バレーキー照合ECU39は、この時に受信したタグ信号Stgで近距離無線照合を行い、この照合が成立すれば、キースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれたことを認識する。
バレーキー照合ECU39は、キースロット36への正規バレーキー35aの挿し込みを確認すると、それまで自身のメモリ42に立てていたバレーキー抜取フラグFbkを下げる。エンジンECU22は、携帯機4(要は車外照合)でドアロックが解除されたことを確認しつつ、その後、キースロット36にバレーキー35が挿入されたことを検出すると、それまで自身のメモリ43に登録していたバレー状態を解除し、車両1を元の通常状態に復帰させる。即ち、携帯機4でドアロックを解錠した後、キースロット36にバレーキー35を挿し込む操作をとると、車両1のバレー状態が解除される。これにより、車両1の使用制限状態が解除され、元通りに車両1が自由に使用可能な状態に戻される。よって、この後、エンジンスイッチ19が押し操作されれば、車両1は通常通りに動作する。
また、正規バレーキー35aとはタグコードが異なる不正バレーキーがキースロット36に挿し込まれて、車両1が盗難行為に晒される場合も想定される。この時は、キー半挿し検出スイッチ41がこの不正バレーキーによりオンとなるので、コイルアンテナ40から駆動電波Svが発信されて、近距離無線通信自体は開始される。しかし、この時は近距離無線照合が成立しないので、キースロット36にキー挿し込み操作が行われても、バレーキー照合ECU39はその時に自身のメモリ42に立ち上げられているバレーキー抜取フラグFbkを下げる動作は行わない。これにより、エンジンECU22のバレー状態が維持され、キースロット36に不正バレーキーが挿入されても、このキーでバレー状態が解除されることがない。
さて、本例においては、キースロット36に挿し込まれているバレーキー35をキースロット36から抜き取ると、この抜き取り操作が行われた操作タイミングで、車両1がバレー状態、即ち車両1の使用制限状態に入る。このため、例えば仮に車両1がエンジン稼働中であっても、車両1に使用制限をかけたいという操作意志であるバレーキー35の抜き取り操作の後は、直ぐに車両1がバレー状態に入る動作をとる。よって、バレーパーキングシステム34の機能性を高いものとすることが可能となり、車両1を使用制限のかかったバレー状態に移行する際に、面倒な操作が必要になることがない。
ところで、本例のように車両1にバレーパーキングシステム34を搭載して、車両1を第三者に貸し出した際の不正使用(車両盗難)の防止を図るといっても、場合によっては例えばキースロット36を破壊したり、或いはキースロット36を車両1から不正に取り外して他のキースロットに置き換えたりするなどして、バレー状態の不正解除が試みられる場合も想定される。このように、もし仮にバレー状態が不正解除されてしまっては、車両1にバレーパーキングシステム34を搭載しても根本の解決にはならないので、これに対応する技術が必要となる。
よって、本例のバレーパーキングシステム34においては、このようなバレー状態の不正解除に対応すべくバレー状態不正解除防止機能が設けられている。バレーパーキングシステム34にバレー状態不正解除防止機能を設けた場合、図5に示すように、キースロット36に備え付けのメモリ48には、自身が持つ固有のIDコードとしてキースロット番号コードが登録されている。また、バレーキー照合ECU39のメモリ42には、同ECU側のキースロット番号コードが登録されている。
バレーキー照合ECU39は、コイルアンテナ40で受け付けたタグ信号Stgで近距離無線照合を行う際、この近距離無線照合に加えて、キースロット番号コードを確認するペアリング照合も行う。このペアリング照合は、バレーキー照合ECU39がキースロット36が自身のキースロット番号コードをバレーキー照合ECU39に送り出し、バレーキー照合ECU39はキースロット36から受け付けたキースロット番号コードと自身に登録されたそれとを照らし合わせ、これらコードが一致するか否かを見ることにより行う。バレーキー照合ECU39は、この番号照合が成立すれば、キースロット36が自身とペアをなすものであると認識する。
バレーキー照合ECU39は、近距離無線照合が成立しつつ、しかもキースロット番号コードのペアリング照合も成立したことを認識すると、これら照合成立の確認を以て、キースロット36に正規バレーキー35aが挿し込まれたことを認識する。一方、バレーキー照合ECU39は、もし仮に近距離無線照合が成立していても、スロット番号コードのペアリング照合が成立していなければ、この時にキースロット36に挿し込まれたキーを不正バレーキーとして取り扱う。よって、バレーキー照合ECU39は、正規バレーキー35aがキースロット36から抜き取られた際に立てたバレーキー抜取フラグFbkの立ち上げを維持する状態をとる。
このため、キースロット36が破壊されたり或いは別のものに取り換えられたりしても、バレーキー照合ECU39にそれまで立ち上げられているバレーキー抜取フラグFbkはその立ち上げ状態が維持されるので、その時に車両1に設定されているバレー状態が解除されることがない。よって、バレーパーキングシステム34にバレー状態不正解除防止機能を搭載すれば、車両1のバレー状態をキースロット36の破壊や不正交換により盗難者に不正に解除されてしまう状況が防止されるので、車両盗難に対するセキュリティ性をより向上することが可能となる。
また、本例のバレーパーキングシステム34には、手元にバレーキー35が無くてもバレー状態の解除を可能とするバレー状態強制解除機能が設けられている。このバレー状態強制解除機能の例としては、例えば車両1側の特定操作により強制解除する方式と、携帯機4側で強制解除する方式とがある。車両1側で強制解除する方式としては、例えば携帯機(マスターキー)4でエンジン始動後、車内ディスプレイを表示系として暗証番号を入力したり、或いは車内センタークラスターのUSB端子にキー部材(携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA等)を接続してこのキー部材を用いて特定操作を入力したりする方式が挙げられる。また、携帯機4側でバレー状態を強制解除する方式としては、主として使用する携帯機(マスターキー)4の他に、もう一つマスターキーレベルの携帯機4を用意し、これらキーのID照合が成立すれば、バレー状態が強制解除される方式が挙げられる。
ところで、バレーキー35は携帯するものであるため、場合によってユーザはバレーキー35をキースロット36から抜いてこれを所持している際に、バレーキー35を何処かで落とすなどして、バレーキー35を紛失する場合も想定される。しかし、本例のようにバレーパーキングシステム34にバレー状態強制解除機能を設ければ、仮に正規ユーザがバレーキー35を紛失してしまっても、バレー状態にある車両1を、元の通常状態に戻すことが可能となる。よって、使用者が正規ユーザであるにも拘わらず、車両1が継続してバレー状態をとってしまう状況を無くすことが可能となり、バレーパーキングシステム34を、より使い勝手のよいものとすることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)エンジン稼働中にキースロット36からバレーキー35が抜かれた際には、この操作タイミングで車両1がバレー状態に移行する。よって、例えば仮にエンジン21が稼働中であっても車両1を直ぐにバレー状態に移行させることが可能となるので、バレーパーキングシステム34を機能性の高いものとすることができる。即ち、車両1をバレー状態に移行させるに際して、例えばエンジン21を一旦切るなどの一操作が不要となるので、車両1をバレー状態にするときに面倒さを感じ難くすることができる。
(2)車両1をバレー状態に移行させる際には、車両1及び携帯機4間のID照合成立(本例はエンジン21が稼働中であること)が一条件となっている。よって、バレーキー35がただ単にキースロット36から抜かれる度に車両1が闇雲にバレー状態に入り込んでしまわずに済むので、バレーパーキングシステム34をより機能性の高いものとすることができる。
(3)エンジン稼働中の時にキースロット36からバレーキー35が抜き取られると、その操作時点で車両1がバレー状態に切り換わるので、エンジン21をかけたまま車両1をバレー状態に移行させることができる。
(4)無線通信(RFID方式)によりキー照合を行う非接触型キーをバレーキー35として使用したので、例えばメカニカルキーを使用したときに比べて、部品同士の摺動や接触を少なくできる分だけ、バレーキー35を部品耐久性の高いものとすることができる。
(5)バレーパーキングシステム34に、特定条件が揃えばバレー状態が解除されるバレー状態解除機能を設けたので、一旦設定したバレー状態を、ユーザは自由に解除することができる。また、このバレー状態解除機能は、解除の際に携帯機(マスターキー)4の所持を必要とする機能とした場合、この種の携帯機4はユーザが常時所持するものであるので、この解除機能に高いセキュリティ性を持たせることができる。
(6)バレーパーキングシステム34に、特定条件が揃えばバレー状態の強制解除を許容するバレー状態強制解除機能を設けた。よって、もし仮にユーザがキースロット36から抜き取ったバレーキー35を何処かで紛失した場合であっても、このバレー状態強制解除機能により、車両1のバレー状態を滞りなく解除することができる。よって、バレーキー35を紛失した際に、車両1がバレー状態から抜け出せなくなってしまう状況とならずに済むので、バレーパーキングシステム34を更なる機能性向上に寄与する。
(7)車両1がバレー状態に入っている際には、車内に設置されたインジケータ45によりその旨がユーザに通知される。このため、車両1がバレー状態及び通常状態のどちらにあるのかが直ぐに分かり、バレーパーキングシステム34を利便性のよいものとすることができる。
(8)バレーパーキングシステム34に、車両1に一旦設定されたバレー状態の不正解除を防止するバレー状態不正解除防止機能を設けた。よって、例えば仮にキースロット36が破壊されたり或いはキースロット36が違うものに不正に取り換えられたりしたとしても、この時はキースロット36のキースロット番号コードを確認するID照合が成立しないので、バレー状態不正解除機能が働き、車両1に設定されたバレー状態は維持される。このため、バレー状態の不正解除を発生し難くすることができ、車両1を一層盗難され難くすることができる。
(9)バレー状態不正解除機能には、不正解除検出の際にホーン47やブザー46が鳴らされる警報機能が備え付けられている。よって、バレー状態不正解除機能が不正解除を検出した際には、ホーン47やブザー46を鳴らすことで、その盗難行為に対して威嚇が行われる。このため、警報による威嚇によって盗難者にその時点で盗難行為を止めさせることが可能となるので、車両盗難に対するセキュリティ性をより向上することができる。
(10)キースロット36(バレーキー照合ECU39も含む)を後付け用品としたので、例えばこの種のキースロット36が搭載されていない車両であっても、このキースロット36を後付けすれば、バレーパーキングシステム34を搭載していなかった車両を、バレーパーキングシステム34を搭載した車両として使用することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図6〜図8に従って説明する。なお、第2実施形態は、第1実施形態と比較して、車両1がバレー状態に入るときの条件が異なるのみで、その他の基本的な構成は同じである。よって、本例は、第1実施形態と同様の部分は同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図6に示すように、本例のバレーパーキングシステム34は、キースロット36からバレーキー35が抜き取られ、このバレーキー35の抜き取り操作以外に、バレー状態に移行したいというユーザの意志に沿うもう一つの操作が車両1で行われた際に、車両1がバレー状態に移行する2操作式となっている。本例においては、キースロット36からバレーキー35が抜き取られつつ、しかも抜き取ったバレーキー35を所持した運転者が降車してから、携帯機4でドアロックが全席施錠状態(ラッゲージドアも含む)になったことを条件に、車両1がバレー状態に設定される。
さて、バレーパーキングサービスで車両1を第三者に貸し渡す際、図7に示すように、まず運転者はキースロット36からバレーキー35を抜き取る。このとき、バレーキー照合ECU39にはバレーキー抜取フラグFbkが立てられる。エンジンECU22は、自身が起動状態の際には定期的にバレーキー照合ECU39にフラグ確認に行くので、所定のフラグ確認タイミングでバレーキー照合ECU39にバレーキー抜取フラグFbkが立っていることを確認する。このとき、エンジンECU22は、自身のメモリ43に、バレー状態の準備段階(準備モード)としてバレー準備状態を設定する。このバレー準備状態は、バレー状態に移行する際に必ず踏まなくてはならない一状態として設定されている。
続いて、車内から運転者がバレーキー35を所持した状態で降車し、車外ドアハンドルノブ15のロックボタン17を押し操作してドアロックを施錠状態にする。このとき、図8に示すように、ドアECU10は、ドアロックの施錠が完了すると、その旨を通知するドアロック施錠完了通知SdlをエンジンECU22に出力する。ドアロック施錠完了通知Sdlを受け付けたエンジンECU22は、自身のメモリ43にバレー準備状態が登録されていることを以て、今度はメモリ43にバレー状態を登録する。これにより、車両1がバレー状態に入り、車両1の自由な使用が制限される。
さて、本例において車両1をバレー状態とするに際しては、バレーキー35を抜き取る操作の他に、降車したユーザが車両1のドアを全席施錠状態にする操作を必要としている。よって、車両1をバレー状態に設定するに際しては、車両1の全席をドアロックするという操作が行われて初めて、車両1はバレー状態に移行する動作をとるので、ユーザが車両1をバレー状態にしたいと真に思うタイミングで、車両1をバレー状態に移行させることが可能となる。このため、バレー状態の設定をより適切に行うことが可能となり、車両1を無駄にバレー状態に移行させてしまう状況を生じ難くすることが可能となる。
なお、車両1をバレー状態に移行させる際、バレーキー35の抜き取り操作以外に必要とする操作は、必ずしも車両1のドアロックを全席施錠状態にする操作に限定されない。例えば、車内のステアリングホイールの周りにある所定のスイッチを操作したときや、或いはバレー状態移行の専用スイッチを車内に設けて、これを操作したときでもよい。また、シートの着座センサで運転者の降車を確認したときや、ドアカーテシスイッチ30でドア開閉操作が行われたときや、それまで成立状態にあった車内照合が成立しなくなったときなどを条件としてもよい。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態の(2),(4)〜(10)に記載の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(11)バレーパーキングシステム34は、キースロット36からバレーキー35が抜き取られ、ユーザが携帯機4とともにこのバレーキー35を所持して降車した後に、車両1のドアロックが全席施錠状態となると、この状態を以てバレー状態に入る。よって、車両1をバレー状態に移行させる際には、ユーザが携帯機4でドアロックを全席施錠状態にするという操作意志が入る。よって、車両1をバレー状態に移行させる際には、車両1をバレー状態にしたいというユーザの真の意志が反映されるので、バレー状態への移行を、より好適なタイミングで行うことができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、本例のバレーパーキングシステム34を主として管理する統括制御部は、必ずしもエンジンECU22に限らず、例えばシフトECU23等の他のECUとしてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、車両キー照合ECU6とバレーキー照合ECU39とは、各々が独立したECUとして形成されていることに限らず、これらが1つのECUから構成されていてもよい。また、バレーキー照合ECU39は、その機能がエンジンECU22に組み込まれていてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、バレーキー35及びキースロット36間で使用する無線通信方式は、例えばIDタグ37としてトランスポンダを使用するイモビライザー通信や、キー操作フリーシステム3で使用するスマート通信を使用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、キースロット36に正規バレーキー35が挿し込まれているかの判定は、必ずしも無線通信を用いたID照合により行うことに限らず、例えばバレーキー35としてメカニカルキーを使用することにより、機械操作式キーシステムを採用してもよい。また、これは、例えば接点スイッチ(キー半挿し検出スイッチ41等)により、キーの挿し込み有無のみを見るものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、車両1がバレー状態に移行するときの条件は、単にキースロット36にバレーキー35が挿し込まれているか否かのみを条件としてもよい。即ち、バレー状態へ移行するときの条件に、必ずしも車内照合成立(エンジン稼働状態も含む)を含める必要はなく、この解除条件は適宜自由に変更可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、バレーパーキングシステム34は、キー半挿し検出スイッチ41でキースロット36へのバレーキー35の挿し込みを検出してから起動することに限らず、バレーキー35の挿し込み有無に拘わらず、常時起動するものでもよい。即ち、例えばバレーキー照合ECU39やエンジンECU22等のバレーパーキングシステム34に関係する各種部品を、キースロット36へのバレーキー35の挿し込み有無に関係なく、常時起動としてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、バレーキー照合ECU39は、キースロット36からバレーキー35が抜き取られたことを認識した際、フラグを立てる動作を行うことに限定されない。例えば、キースロット36からバレーキー35が抜き取られたこと伝える通知を車内LAN11に流して、その旨をエンジンECU22に通知するものでもよい。なお、この通知は、その旨が書き込まれた情報群でもよいし、或いは単なる記号でもどちらでもよい。また、バレーキー照合ECU39が行うフラグの立ち上げは、キースロット36からバレーキー35が抜き取られたときのみフラグ立ち上げが行われることに限らず、キースロット36からバレーキー35が抜き取られたときと、キースロット36に正規バレーキー35が挿し込まれたときとで、各々専用のフラグが立ち上げられるものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、キースロット36へのバレーキー35の挿し込み検出は、その半挿しを見ることに限定されず、例えば全挿しを見てもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、降車したユーザがドアロックを施錠する際、例えばロックボタン17が操作されたタイミングで車内通信を実行し、車内に携帯機4が置かれたままか否かを確認する置き忘れ検出処理を加えてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、バレー状態の解除は、例えば単にバレーキー35をキースロット36に挿し込むことのみを条件としてもよい。即ち、バレー状態の解除に、ドアロック解錠等の諸条件は必ずしも必要としない。
・ 第1及び第2実施形態において、車両1のバレー状態への移行は、エンジン21が稼働状態であるときのみ、直ぐに移行することに限定されない。即ち、バレーパーキングシステム34を主に管理する統括制御部(本例はエンジンECU22)が常時起動をとるのであれば、車両1がどの状態をとっていても、バレーキー35がキースロット36から抜き取られた時点で、車両1をバレー状態に移行させることができる。
・ 第1及び第2実施形態において、車両1のキーシステムは、必ずしも電子キーシステム2に限定されず、例えば車両キーとしてメカニカルキーを用いる機械操作式キーシステムを採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エンジンECU22は、車両1をバレー状態に設定すべきか否かの確認に際して、車両キー照合ECU6へのフラグ確認は不要である。即ち、エンジン21が稼働状態(エンジンECU22が起動状態)をとるときはID照合(車内照合)が成立しているはずであるから、バレー状態実行可否の判定時はID照合成立確認を行わずに済ませもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、キースロット36のキースロット番号コードは、変更又は解除可能としてもよい。なお、キースロット番号コードの変更又は解除は専用ツールで行うようにするとよい。こうすれば、不正なコード変更等の問題が発生し難くなるので、この観点から効果が高い。
・ 第1及び第2実施形態において、バレーキー35は、必ずしもキー専用部品であることに限定されない。例えば、携帯電話にタグコードを登録することにより、携帯電話をバレーキー35として使用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、車両1がバレー状態に入ったときの通知は、インジケータ45を用いた表示に限らず、例えばハザードを数回点滅させてもよい。また、この通知は、この種の視覚的なものに限らず、例えば設定完了後に、数回に亘りブザー46やホーン47を鳴らすものでもよい。また、バレー状態不正解除時に警告を出す際、これはブザー46やホーン47を用いた警報に限定されず、例えばその旨を無線通信で警備会社やユーザのパーソナルコンピュータ等に通知するものでもよい。
・ 第2実施形態において、バレー準備状態とバレー状態とでインジケータ45の点灯状態を異ならせてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、車両1がバレー状態に移行するときの条件は、キースロット36にバレーキー35を挿し込むことに限定されない。例えば、これとは逆に、キースロット36にバレーキー35が挿し込まれたことを条件に、車両1がバレー状態に移行するものでもよい。この場合、車両1を第三者に貸し渡す際には、バレーキー35がキースロット36に取り付いたままの状態をとるので、例えばキースロット36をグローブボックス内に配置し、キースロット36にバレーキー35をセットした後は、グローブボックスを携帯機備え付けのエマージェンシー用のメカニカルキーでグローブボックスを施錠し、キースロット36に挿し込まれたバレーキー35を第三者に触らせないようにするとよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜10のいずれかにおいて、前記使用制限状態を解除する際に行うべき操作が前記車両で行われたことを条件に前記使用制限状態を解除する解除手段を設けた。この構成によれば、車両に一旦設定した使用制限状態を、ユーザ自らが自身の操作により解除することが可能となる。
(2)前記技術的思想(1)のいずれかにおいて、前記車両使用制限システムは、固有のキーコードを無線発信可能な電子キーが前記車両キーとして使用する電子キーシステムを備えた車両に搭載され、前記解除手段は、前記電子キー及び前記車両間の無線通信照合が成立したことを一条件として、前記使用制限状態を解除する。この構成によれば、車両の使用制限状態は電子キーを所持していないと実行できないので、使用制限状態の解除をよりセキュリティ高く行うことが可能となる。
第1実施形態における車両の電子キーシステムの構成を示すブロック図。 バレーパーキングシステムの概略構成を示す構成図。 通常状態をとる時のバレーパーキングシステムの動作状態を示す構成図。 バレー状態をとる時のバレーパーキングシステムの動作状態を示す構成図。 バレー状態不正解除防止機能の概略構成を示すブロック図。 第2実施形態におけるバレーパーキングシステムの概略構成を示す構成図。 バレー準備状態をとる時のバレーパーキングシステムの動作状態を示す説明図。 バレー状態をとる時のバレーパーキングシステムの動作状態を示す構成図。
符号の説明
1…車両、4…車両キーとしての携帯機、21…エンジン、22…制御手段、強制解除手段を構成するエンジンECU、34…車両使用制限システムとしてのバレーパーキングシステム、35…キー部材としてのバレーキー、36…車載器としてのキースロット、39…監視手段、認証手段を構成するバレーキー照合ECU、44…通知手段、警告手段を構成するアラームECU、45…通知手段を構成するインジケータ、46…警告手段を構成するブザー、47…警告手段を構成するホーン。

Claims (10)

  1. 車両の使用に際して該使用に制限を持たせることが可能な車両使用制限システムにおいて、
    前記車両に組み付けられるとともに、車両キー以外のキーとしてユーザが所持可能なキー部材を抜き挿し可能な車載器と、
    前記車載器に対する前記キー部材の抜き挿しを監視する監視手段と、
    前記キー部材が前記車載器から抜き取られた際、又は前記キー部材が前記車載器に挿し込まれた際、その操作タイミングで前記車両をその使用に制限をかける使用制限状態に移行させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両使用制限システム。
  2. 前記制御手段は、前記車両及び前記車両キーとの間でキー照合が成立していることを条件に、前記キー部材が前記車載器から抜き取られた際、又は前記キー部材が前記車載器に挿し込まれた際、その操作タイミングで前記車両をその使用に制限をかける使用制限状態に移行させることを特徴とする請求項1に記載の車両使用制限システム。
  3. 前記制御手段は、前記キー部材が前記車載器から抜き取られた又は前記車載器に挿し込まれた際、前記車両のエンジンが稼働状態にあれば、その操作タイミングで前記車両を前記使用制限状態に移行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両使用制限システム。
  4. 前記制御手段は、前記キー部材が前記車載器から抜き取られた又は前記車載器に挿し込まれた状況下において、前記車両に特定操作が行われた際、その操作タイミングで前記車両を前記使用制限状態に移行させることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の車両使用制限システム。
  5. 前記監視手段は、前記キー部材との間で無線通信による照合が成立するか否かを見ることにより、前記車載器への前記キー部材の抜き挿しを監視することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の車両使用制限システム。
  6. 前記車両が前記使用制限状態をとる際、当該使用制限状態を強制解除する際に行うべき操作が前記車両で実行されたことを条件に、前記使用制限状態を強制的に解除する強制解除手段を設けたことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の車両使用制限システム。
  7. 前記車両が前記使用制限状態に設定されている際、その旨をユーザに通知する通知手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の車両使用制限システム。
  8. 前記車両に取り付け状態にある前記車載器が当該車両に対して正規のものか否かを確認する認証手段を備え、
    前記制御手段は、前記認証手段が認証不成立を認識した際、その時に前記車両に設定されている前記使用制限状態の解除を不許可とすることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の車両使用制限システム。
  9. 前記認証手段が認証不成立と判断した際、前記車両に正規の車載器が取り付いていない旨の通知として警告を出す警告手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の車両使用制限システム。
  10. 前記車載器は、前記車両に後付け可能な用品であることを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の車両使用制限システム。
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