JP7268434B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車用タイヤに関する。
下記特許文献1には、トレッド部部分に、カーカス、トレッドパターンが付与されるトレッドバンド、及び、前記カーカスと前記トレッドバンドとの間に配されるベルト構造体とを含む二輪車用タイヤが記載されている。前記ベルト構造体は、複数のコードコイルからなるリボンで形成されている。
特許第4107689号公報
一般に、このような二輪車用タイヤは、トレッド部がタイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲しており、前記ベルト構造体のショルダー側は、前記ベルト構造体のクラウン側に比して、タイヤ軸方向の単位長さの両端でのタイヤ周長の差が大きい。即ち、前記ショルダー側は、前記クラウン側に比して、前記リボン内のタイヤ軸方向外側に配される前記コードコイルが位置するタイヤ周長と、タイヤ軸方向内側に配される前記コードコイルが位置するタイヤ周長との差が大きくなる。
他方、前記リボン内の前記各コードコイルの長さ(周長)は、通常、巻き付け時には同じである。このため、トレッド部の前記ショルダー側では、前記リボン内のタイヤ軸方向内側のコードコイルの拘束力と、前記リボン内のタイヤ軸方向外側のコードコイルの拘束力との差が大きくなる。このように、前記ショルダー側では、前記リボン内の各コードコイルの拘束力が大きく異なるので、前記ベルト構造体の剛性を高めることができず、優れたハンドリング性能を発揮できないという問題があった。
本発明は、以上のような問題に鑑み案出なされたもので、ハンドリング性能を向上することができる自動二輪車用タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部がタイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲している自動二輪車用タイヤであって、トロイド状のカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたトレッド補強層とを有し、前記トレッド補強層は、クラウン領域及びその両外側の一対のショルダー領域を含んで、帯状プライが螺旋状に巻きつけられたものであり、前記帯状プライは、並列された複数本の補強コードがトッピングゴムにより被覆されたものであり、前記各ショルダー領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔は、前記クラウン領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔よりも小さく、前記各ショルダー領域での単位ペリフェリ長さ当たりの前記補強コードの打ち込み本数であるショルダーエンズは、前記クラウン領域での単位ペリフェリ長さ当たりの前記補強コードの打ち込み本数であるクラウンエンズ以上である。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、前記ショルダーエンズが、前記クラウンエンズの100%~150%であるのが望ましい。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、前記ショルダーエンズが、前記クラウンエンズよりも大きいのが望ましい。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、前記クラウン領域のタイヤ軸方向に隣接する前記帯状プライ間の距離が、前記各ショルダー領域のタイヤ軸方向に隣接する前記帯状プライ間の距離よりも大きいのが望ましい。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、隣接する前記帯状プライ間の距離が、タイヤ軸方向外側に向かうほど小さいのが望ましい。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、前記ショルダーエンズが、前記クラウンエンズと同じであるのが望ましい。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔が、タイヤ軸方向外側に配される前記帯状プライほど小さいのが望ましい。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、前記各ショルダー領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔が、前記クラウン領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔の90%以下であるのが望ましい。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、前記クラウン領域が、タイヤ赤道を中心としてトレッドペリフェリ長さの30%の領域であるのが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤは、トレッド部がタイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲し、かつ、トレッド部にトレッド補強層が設けられている。前記トレッド補強層は、クラウン領域と、その外側のショルダー領域とを含み、帯状プライが巻きつけられたものである。前記帯状プライは、並列された複数本の補強コードがトッピングゴムにより被覆されている。
本発明の自動二輪車用タイヤでは、前記ショルダー領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔が、前記クラウン領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔よりも小さくされている。これにより、前記ショルダー領域において、前記帯状プライ内の各補強コードが位置するタイヤ周長の差が小さくなる。このため、前記帯状プライ内の各補強コードの拘束力の差が大きくなるのを防ぎ、前記ショルダー領域は、高い剛性を有する。
また、本発明の自動二輪車用タイヤでは、ショルダーエンズは、クラウンエンズ以上とされている。このようなショルダー領域は、前記クラウン領域以上の剛性を有するので、旋回走行時に高いトラクションを発揮する。また、前記クラウン領域の剛性が適度に緩和されるので、直進走行の安定性が確保されるとともに、直立状態からの車体の倒し込みが軽快になる。したがって、本発明の自動二輪車用タイヤは、優れたハンドリング性能を有する。
本発明の一実施形態の自動二輪用タイヤのタイヤ子午線断面図である。 補強コードの斜視図である。 (a)は、図1のクラウン領域の拡大図、(b)は、図1のショルダー領域の拡大図である。 (a)は、他の実施形態の帯状プライの断面図、(b)は、さらに他の実施形態の帯状プライの断面図である。 生タイヤを成形するための装置の模式図である。 図5の装置の上部の部分拡大図である。 加硫金型の一部を示す断面図である。 加硫後のタイヤのトレッド端付近の模式図である。 他の実施形態の生タイヤを成形するための装置の模式図である。 図9の部分断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態を示す自動二輪車用タイヤ(以下、単に、「タイヤ」という場合がある。)1の正規状態におけるタイヤ子午線断面図である。図1には、例えば、ネイキッドバイクと呼ばれる自動二輪車に好適に装着されるタイヤ1が示される。なお、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、種々の自動二輪車のタイヤ1に採用される。
前記「正規状態」は、タイヤ1が正規リム(図示省略)にリム組みされ、かつ、正規内圧が充填された無負荷の状態である。本明細書では特に断りがない限り、タイヤ1の各部の寸法は、正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2が、タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲している。このようなタイヤ1は、キャンバー角が大きい旋回時においても十分な接地面積が得ることができる。トレッド部2のトレッド端2t、2t間のタイヤ軸方向距離が、トレッド幅TWである。本実施形態のタイヤ1は、トレッド幅TWがタイヤ軸方向の最大幅として形成されている。
本実施形態のタイヤ1の内部には、トロイド状のカーカス6と、カーカス6のタイヤ半径方向外側に配されたトレッド補強層7とが設けられている。タイヤ1は、例えば、トレッド部2の踏面2aを形成するトレッドゴム2G、サイドウォール部3の外面を形成するサイドウォールゴム3G及びタイヤ1の内腔面1nを形成するインナーライナゴム8等を含んでいる。
本実施形態のカーカス6は、1枚のカーカスプライ6Aにより構成されている。カーカスプライ6Aは、例えば、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、本体部6aに連なりかつビードコア5で折り返される折返し部6bとを含んでいる。
トレッド補強層7は、少なくとも1枚のプライから構成される。本実施形態のトレッド補強層7は、1枚のベルトプライ9Aからなるベルト層9で形成されている。本実施形態のトレッド補強層7は、そのタイヤ軸方向の両外端7e、7eが、トレッド端2tの近傍に位置している。トレッド補強層7の外端7e、7e間のタイヤ軸方向の長さTbは、トレッド幅TWの75%~95%が望ましい。なお、トレッド補強層7は、ベルト層9と、ベルト層9のタイヤ半径方向外側に配されるバンド層(図示省略)とを有する態様でも良い。
トレッド補強層7は、例えば、クラウン領域Cr、一対のミドル領域Mi、Mi、及び、一対のショルダー領域Sh、Shを有している。クラウン領域Crは、例えば、タイヤ赤道Cを含み、直進走行時に接地する領域である。クラウン領域Crは、本実施形態では、タイヤ赤道Cを中心としてトレッドペリフェリ長さLtの30%の領域である。ショルダー領域Shは、本実施形態では、外端7eからタイヤ軸方向内側の領域であり、キャンバー角が最大となる旋回走行時に接地する領域である。ショルダー領域Shは、例えば、トレッド端2tからタイヤ軸方向内側へトレッドペリフェリ長さLtの15%の領域である。ミドル領域Miは、本実施形態では、クラウン領域Crとショルダー領域Shとの間に形成される領域である。トレッドペリフェリ長さLtは、正規状態のタイヤ子午線断面において、踏面2aの形状に沿って測定されるトレッド端2t、2t間の長さである。
トレッド補強層7は、帯状プライ10が螺旋状に巻きつけられて形成されている。図2は、帯状プライ10の斜視図である。図2に示されるように、帯状プライ10は、並列された複数本の補強コード11をトッピングゴムGで被覆したものである。補強コード11としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードやスチールコード等の金属コードなどが採用される。特に限定されるものではないが、帯状プライ10の幅wは、2.5~6.0mm程度が望ましく、厚さtは、1.0~3.0mm程度が望ましい。帯状プライ10に配される補強コード11は、例えば、2~6本程度が望ましい。
図3(a)は、図1のクラウン領域Crの拡大図、図3(b)は、図1のショルダー領域Shの拡大図である。図3に示されるように、本実施形態では、ショルダー領域Shに巻かれた帯状プライ10内で隣接する補強コード11、11の間隔Wsは、クラウン領域Crに巻かれた帯状プライ10内で隣接する補強コード11、11の間隔Wcよりも小さく形成されている。これにより、ショルダー領域Shにおいて、帯状プライ10内の各補強コード11が位置するタイヤ周長の差が小さくなる。このため、帯状プライ10内の各補強コード11の拘束力の差が大きくなるのを防ぎ、ショルダー領域Shは、高い剛性を有する。したがって、本実施形態のタイヤ1は、優れたハンドリング性能を発揮する。
上述の作用を効果的に発揮させるために、ショルダー領域Shの前記補強コード11の間隔Wsは、クラウン領域Crに巻かれた前記補強コード11の間隔Wcの90%以下であるのが望ましい。ショルダー領域Shの前記補強コード11の間隔Wsがクラウン領域Crに巻かれた前記補強コード11の間隔Wcよりも過度に小さいと、補強コード11同士の接触による損傷が生じるおそれがある。このため、ショルダー領域Shの前記補強コード11の間隔Wsは、クラウン領域Crに巻かれた前記補強コード11の間隔Wcの60%以上であるのが望ましい。特に限定されるものではないが、クラウン領域Crの間隔Wcは、0.8~2.0mmが望ましい。ショルダー領域Shの間隔Wsは、0.5~1.6mmが望ましい。ミドル領域Miの間隔Wmは、0.6~1.8mmが望ましい。各間隔は、隣接する補強コード11、11間の最短離間距離である。
自動二輪車用タイヤ1は、トレッド部2の踏面2aのタイヤ軸方向に対する角度θ(図1に示す)は、タイヤ赤道Cからトレッド端2t側に向かって漸増している。このため、一般に、トレッド補強層7を形成する各帯状プライ10のタイヤ軸方向に対する角度も、タイヤ軸方向外側の帯状プライ10ほど大きくなる傾向にある。したがって、帯状プライ10内で隣接する補強コード11、11の間隔Waは、タイヤ軸方向外側に配される帯状プライ10ほど小さくすることで、帯状プライ10毎の各補強コード11の拘束力の差が小さくなり、ハンドリング性能が高められる。
本実施形態のタイヤ1は、ショルダーエンズEsが、クラウンエンズEc以上である。これにより、ショルダー領域Shは、クラウン領域Cr以上の剛性を有するので、旋回走行時に高いトラクションを発揮する。また、クラウン領域Crの剛性が適度に緩和されるので、直進走行の安定性が確保されるとともに、直立状態からの車体の倒し込みが軽快になる。したがって、本実施形態のタイヤ1は、優れたハンドリング性能を有する。ショルダーエンズEsは、ショルダー領域Shでの単位ペリフェリ長さ当たりの補強コード11の打ち込み本数である。クラウンエンズEcは、クラウン領域Crでの単位ペリフェリ長さ当たりの補強コード11の打ち込み本数である。本明細書では、「ペリフェリ長さ」とは、正規状態のタイヤ子午線断面において、各領域Sh、Crの形状(帯状プライ10のタイヤ半径方向内側の端縁10e)に沿って測定される長さである。
上述の作用を効果的に発揮させるために、ショルダーエンズEsはクラウンエンズEcよりも大きいのが望ましい。
ショルダーエンズEsがクラウンエンズEcよりも過度に大きいと、ショルダー領域Shの剛性が大きくなりすぎ、直進走行と旋回走行との間での過渡特性が低下し、ハンドリング性能が悪化するおそれがある。また、クラウン領域Crの剛性が過度に小さくなるので、安定した直進走行が図れないおそれがある。また、旋回走行時、クラウン領域Crとショルダー領域Shとの剛性差が大きいと、車両をロールさせた際、例えば、接地感の応答性であるロール過渡特性が悪化する。のため、ショルダーエンズEsは、クラウンエンズEcの100%~150%であるのが望ましい。
ショルダーエンズEsとクラウンエンズEcとが同じ場合でも、ショルダー領域Shでは、各補強コード11それぞれの拘束力の差が小さいので、ショルダー領域Shの高い剛性は維持される。
特に限定されるものではないが、ショルダー領域Shでのペリフェリ長さ50mm当たりのショルダーエンズEsは、例えば、30~45本であるのが望ましい。クラウン領域Crでのペリフェリ長さ50mm当たりのクラウンエンズEcは、例えば、30~40本であるのが望ましい。特に限定されるものではないが、ミドル領域Miでのペリフェリ長さ50mm当たりのミドルエンズEmは、例えば、30~40本であるのが望ましい。
クラウン領域Crのタイヤ軸方向に隣接する帯状プライ10、10間の距離Lcは、ショルダー領域Shのタイヤ軸方向に隣接する帯状プライ10、10間の距離Lsよりも大きいのが望ましい。これにより、ショルダーエンズEsをクラウンエンズEc以上とできるので、上述の作用が発揮される。また、このようなタイヤ1は、ショルダー領域Shの剛性を高く維持しつつ、クラウン領域Crの質量を小さくすることができる。
隣接する帯状プライ10、10間の距離La(図1に示す)は、タイヤ軸方向外側に向かうほど小さくなるのが望ましい。これにより、上述の作用が効果的に発揮される
図4(a)は、他の実施形態の帯状プライ10の断面図である。図4(a)に示されるように、この実施形態では、タイヤ軸方向に隣接する帯状プライ10は、タイヤ半径方向に重ねられている。この実施形態では、ショルダー領域Shの帯状プライ10のペリフェリ重複長さWtをクラウン領域Crの帯状プライ10のペリフェリ重複長さWtよりも大きくする。このような態様でも、ショルダーエンズEsをクラウンエンズEcより大とすることができる。各領域Sh、Crの帯状プライ10の幅wは、同じである。
図4(b)は、さらに他の実施形態の帯状プライ10の断面図である。図4(a)に示されるように、この実施形態では、ショルダー領域Shの帯状プライ10の補強コード11の本数をクラウン領域Crの帯状プライ10の補強コード11の本数よりも大きくしている。このような態様でも、ショルダーエンズEsをクラウンエンズEcより大とすることができる。各領域Sh、Crの帯状プライ10の幅wは、同じである。
次に、このようなタイヤ1を製造するための製造方法が説明される。タイヤ1は、例えば、生タイヤ1a(図7に示す)を成形する成形工程S1と、生タイヤ1aを加硫する加硫工程S2とを含んでいる。タイヤ1は、生タイヤ1aを加硫することにより得られる。
成形工程S1は、例えば、生タイヤ基体1tを形成する第1工程と、生タイヤ基体1tの外側にトレッド補強層7を形成する第2工程と、生タイヤ基体1t及びトレッド補強層7の外側にトレッドゴム2Gを形成する第3工程とを含んでいる。
本実施形態の第1工程は、図示しない周知構造の成形ドラムが用いられる。第1工程では、例えば、前記成形ドラム上で、円筒状のカーカス6(図1に示す)が形成され、その両端部にビードコア5が装着される。さらに、第1工程では、カーカス6の外側に、インナーライナゴム8やサイドウォールゴム3G等のタイヤ構成部材が適宜添着されて、円筒状の生タイヤ基体1t(図5に示す)が形成される。
図5は、本実施形態の第2工程で使用されるシェーピングドラム15の模式図である。図6は、シェーピングドラム15の拡大図である。図5及び図6に示されるように、本実施形態のシェーピングドラム15上には、前記第1工程で形成された生タイヤ基体1tが配される。生タイヤ基体1tは、例えば、図示しない周知構造のトランスファーにて、シェーピングドラム15上に移載される。
シェーピングドラム15は、本実施形態では、生タイヤ基体1tを保持する保持手段16と、生タイヤ基体1tをトロイド状に膨出させるシェーピング手段17と、保持手段16及びシェーピング手段17を支持する支持軸18と含んでいる。
支持軸18は、本実施形態では、回転可能に基台Mに保持されている。支持軸18は、例えば、基台Mに設けられた周知構造の電動機により回転する。
本実施形態の保持手段16は、軸心方向に離間して配されるビードロックリング16aを有する。ビードロックリング16aは、例えば、それぞれ、軸心方向内外に近離移動可能で支持軸18に支持されている。ビードロックリング16aの半径方向外端部には、生タイヤ基体1tのビードコア5を保持する着座部16bが設けられる。
シェーピング手段17は、本実施形態では、外周面19sがトレッド部2の踏面2aに近似するプロファイルデッキ19と、プロファイルデッキ19を拡縮径させる拡縮径手段20とを具える。
プロファイルデッキ19は、例えば、円周方向に分割された複数のセグメント状部材から構成され、これらが拡縮径手段20に押圧されてタイヤ半径方向に移動される。プロファイルデッキ19の拡径状態が図6に示され、プロファイルデッキ19の縮径状態が図5に示される。
プロファイルデッキ19の外周面19sは、本実施形態では、トレッド補強層7のクラウン領域Crが配される第1部分22aと、ミドル領域Miが配される第2部分22bと、ショルダー領域Shが配される第3部分22cとを含んでいる。
外周面19sは、例えば、半径方向外側に凸の円弧状に湾曲している。外周面19sは、具体的には、タイヤ赤道Cからタイヤ軸方向外側へ向かって、加硫工程S2での補強コード11のストレッチが漸増するような形状であるのが望ましい。前記ストレッチは、第2工程での外周面19s上の補強コード11のタイヤ半径方向高さ位置と、加硫後の同じ補強コード11のタイヤ半径方向高さ位置との差(タイヤ半径方向距離)である。タイヤ赤道Cに最も隣接する補強コード11のストレッチは、タイヤ1のタイヤ赤道C上での外径の2.0%以下が望ましく、1.0%以下がさらに望ましく、0.5%以下が一層望ましい。また、トレッド補強層7の外端7eに最も隣接する近い補強コード11のストレッチは、タイヤ1の外端7e上での外径の3.0%以下が望ましく、2.0%以下がさらに望ましく、1.5%以下が一層望ましい。
外周面19sは、より具体的には、タイヤ赤道Cとなる位置からタイヤ軸方向外側へ向かって、曲率半径が小さくなる複数の円弧で形成されるのが望ましい。特に限定されるものではないが、第1部分22aは、円弧の曲率半径r1がトレッド幅TWの40%~50%であるのが望ましい。また、第2部分22bは、円弧の曲率半径r2がトレッド幅TWの45%~65%であるのが望ましい。さらに、第3部分22cは、円弧の曲率半径r3がトレッド幅TWの60%~100%であるのが望ましい。
拡縮径手段20は、本実施形態では、エアーバック20aと、エアーバック20aを保持する保持部20bとを含む周知構造のものである。エアーバック20aは、伸縮自在なゴム製の円筒状で形成され、加圧気体が導入されてタイヤ半径方向外側に膨張し、プロファイルデッキ19を拡経させる。保持部20bは、例えば、支持軸18に固着されている板状部材である。なお、拡縮径手段20は、このような態様に限定されるものではなく、シリンダ機構やリンク機構等が用いられても良い。
第2工程では、先ず、生タイヤ基体1tが、そのビードコア5、5間でトロイド状に膨張される。具体的には、ビードコア5を保持する両ビードロックリング16aが近接するように移動されつつ、エアーバック20aが膨張されて、プロファイルデッキ19が拡経されることで、生タイヤ基体1tが押し上げられる。これにより、生タイヤ基体1tは、プロファイルデッキ19の外周面19sに沿って、タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲する。
次に、生タイヤ基体1t上に、帯状プライ10が螺旋状に巻き付けられる。帯状プライ10は、例えば、周知構造のアプリケータ21によって、プロファイルデッキ19の外周面19s上に連続的に供給されて、生タイヤ基体1tに巻き付けられる。これにより、生タイヤ1aのトレッド補強層7が形成される。
トレッド補強層7は、本実施形態では、1本の帯状プライ10によって形成される。このときの帯状プライ10内の補強コード11の間隔Wa(図2に示す)は、長手方向に沿って等しく形成されている。なお、トレッド補強層7は、補強コード11の間隔Waが異なる複数種類の帯状プライ10で形成されても良い。例えば、ミドル領域Miがクラウン領域Crよりも補強コード11の間隔Waが小さい帯状プライ10で巻き付けられ、ショルダー領域Shがミドル領域Miよりも補強コード11の間隔Waが小さい帯状プライ10で巻き付けられても良い。この場合、補強コード11の間隔Waが異なる3種類の帯状プライ10が使用される。また、本発明では、補強コード11の間隔Waが異なる4種類以上の帯状プライ10が使用されても良い。帯状プライ10の幅wは全て同じである。
このとき、例えば、タイヤ軸方向に隣接する帯状プライ10、10間の距離La(図1に示す)が、タイヤ赤道Cからタイヤ軸方向外側に向かって小さくなるように巻き付けられる。このようなタイヤ1は、ショルダーエンズEsがクラウンエンズEcよりも大きくなる。これにより、直進から旋回走行への過渡特性や旋回走行時の剛性感が高められ、ハンドリング性能が向上する。なお、図4(a)に示されるように、タイヤ軸方向に隣接する帯状プライ10、10は、タイヤ半径方向で重ねられてもよく、ショルダー領域Shのペリフェリ重複長さWtをクラウン領域Crのペリフェリ重複長さWtよりも大きくしても良い。また、タイヤ赤道Cからタイヤ軸方向外側に向かって、ペリフェリ重複長さWtを漸増しても良い。図4(b)に示されるように、帯状プライ10は、距離Laが、タイヤ軸方向の内外に亘って同じ大きさで巻き付けられても良い。
次に、第3工程が行われる。本実施形態の第3工程では、トレッド補強層7上に、例えば、押出成形された断面台形状の幅広帯状のトレッドゴム部材(図示省略)が貼り付けられて、トレッドゴム2G(図1に示される)が形成される。トレッドゴム部材は、生タイヤ基体1tの外周面上で周方向に一周巻きされて筒状に形成された後、周知構造のステッチローラにより、生タイヤ基体1tに沿って湾曲される。このようにして、生タイヤ1aが形成される。
次に、加硫工程S2が行われる。図7は、加硫工程S2で用いられる加硫金型25の部分断面図である。図7に示されるように、本実施形態の加硫金型25は、例えば、タイヤ1の外表面を成形するためのタイヤ成形面26aを有する加硫金型本体26と、このタイヤ成形面26aに装着した生タイヤ1aを加圧するブラダー27とを具える。なお、生タイヤ1aは、周知構造の移送装置(図示省略)で加硫金型25内に移送される。
加硫金型本体26は、例えば、タイヤ軸方向に分割可能な上型28aと、下型28bとを含んで構成されている。加硫金型本体26は、内部にキャビティ26bを有し、このキャビティ26bを画定している金型内面は、タイヤ成形面26aを構成している。
ブラダー27は、ゴム組成物、合成樹脂等を用いて形成された袋状の周知の弾性シート体で形成される。ブラダー27は、高温、高圧の気体又は液体が注入されることで膨張する。これにより、生タイヤ1aの外面がタイヤ成形面26aに押付けられる。
タイヤ成形面26aは、トレッド部2の踏面2aを形成するトレッド成形面部29Aと、サイドウォール部3の外面を形成するサイドウォール成形面部29Bと、ビード部4の外面を形成するビード成形面部29Cとを含んでいる。
本実施形態の加硫工程S2は、タイヤ赤道Cからタイヤ軸方向外側へ向かって、補強コード11の前記ストレッチが漸増するように、生タイヤ1aを膨張させて加硫する。これにより、ショルダー領域Shに巻かれた帯状プライ10内で隣接する補強コード11、11の間隔Ws(図3に示す)は、クラウン領域Crに巻かれた帯状プライ10内で隣接する補強コード11、11の間隔Wcよりも小さいトレッド補強層7が形成される。
トレッド成形面部29Aは、踏面2aのプロファイルと実質的に同一のプロファイルを有している。具体的には、トレッド成形面部29Aは、トレッド補強層7の外端7e、7e間のタイヤ半径方向線x上において、プロファイルデッキ19(図6に示す)の外周面19sの円弧よりも曲率半径Rの大きな円弧で形成されている。トレッド部2のゴム厚さは、タイヤ赤道Cからトレッド端2t側に向かって漸減しているので、前記ストレッチがトレッド端2t側に向かって漸増する。これにより、帯状プライ10内の補強コード11の間隔Wsが、トレッド端2t側に向かって小さくなる。タイヤ半径方向線x上において、トレッド成形面部29Aの円弧の曲率半径Rとプロファイルデッキ19の外周面19sの円弧の曲率半径r(図6に示す)との差(R-r)は、タイヤ赤道Cからタイヤ軸方向外側に向かって、漸減するのが望ましい。差(R-r)は、例えば、10mm以下が望ましい。
図8は、加硫後のタイヤ1のトレッド端2t付近の模式図である。図8に示されるように、加硫後のトレッド補強層7の最もタイヤ軸方向外側に配された補強コード11の前記ストレッチのタイヤ半径方向距離aは、プロファイルデッキ19の最外径D(図6に示す)の0.012倍であるのが望ましい。プロファイルデッキ19の最外径Dは、帯状プライ10が巻き付けられる拡経状態のプロファイルデッキ19のタイヤ赤道C上の外径である。これにより、上述の態様のタイヤ1を得ることができる。
図9は、他の実施形態の生タイヤ1aを成形する工程に用いられる装置の模式図である。図9に示されるように、この実施形態では、トレッドリング成形ドラム30と、シェーピングドラム31とを含んでいる。本実施形態の構成と同じ構成には同じ符号が付されて、その説明が省略される。トレッドリング成形ドラム30は、例えば、生タイヤ1aのトレッド補強層7とトレッドゴム2Gとを含むトレッドリングTg(図10に示す)を成形する。この実施形態のシェーピングドラム31は、生タイヤ基体1tをトロイド状に膨張させる。シェーピングドラム31は、この実施形態では、保持手段16と、エアーバック20aと、保持部20bと、支持軸18とを含み、プロファイルデッキ19を含んでいない。シェーピングドラム31は、例えば、生タイヤ基体1tを保持しつつ、エアーバック20aの膨張により、生タイヤ基体1tをタイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲する。
トレッドリング成形ドラム30は、円筒状の外周面32sを有する縮径可能なプロファイルデッキ32と、プロファイルデッキ32を回転駆動させる駆動装置(図示省略)とを含んで構成される。プロファイルデッキ32は、例えば、周方向に分割された複数個のデッキセグメント32aを具えている。各デッキセグメント32aは、リンク機構、シリンダ等を用いた周知構造の拡縮径手段33(図9に示す)によって半径方向内外に移動可能に支持される。このプロファイルデッキ32の外周面32sは、本実施形態のプロファイルデッキ19の外周面19sと同じ態様で形成されている。
図10は、プロファイルデッキ32の部分断面図である。図10に示されるように、外周面32sに、トレッド補強層7とトレッドゴム2Gとが形成される。トレッド補強層7及びトレッドゴム2Gは、本実施形態と同様に形成されるのでその説明が省略される。そして、トレッドリングTgは、図示しない周知構造の移送手段によって、シェーピングドラム31に移送されて、生タイヤ基体1tの外側に接着されて、生タイヤ1aが形成される(図示省略)。
以上、本発明の実施形態について、詳述したが、本発明は例示の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様に変形して実施し得るのは言うまでもない。
図1の基本構造を有する自動二輪車用タイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤのハンドリング性能についてテストされた。各試供タイヤの主な共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
加硫前の補強コードの間隔Wa:1.4mm
表1の「ペリフェリ長さ50mm当たり」は、各領域に配される補強コードの全本数をペリフェリ長さ50mm当たりに換算したものである。
<ハンドリング性能>
各試供タイヤが装着された下記テスト車両が、テストライダーによって、乾燥アスファルト路面のテストコースを走行された。このときの直進及び旋回走行時の剛性感によるハンドリング性能が、テストライダーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点で示されている。数値の大きいほうが良好である。
タイヤ(前輪、後輪):120/70ZR17、190/50ZR17
リム(前輪、後輪):MT3.50、MT6.00
タイヤ内圧(前輪、後輪):250kPa、290kPa
テスト車両:排気量1000ccの自動二輪車
Figure 0007268434000001
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて、ハンドリング性能が高められる。
1 自動二輪車用タイヤ
2 トレッド部
6 カーカス
7 トレッド補強層
10 帯状プライ
11 補強コード
Cr クラウン領域
Ec クラウンエンズ
Es ショルダーエンズ
Sh ショルダー領域
Wc クラウン領域の補強コードの間隔
Ws ショルダー領域の補強コードの間隔

Claims (8)

  1. トレッド部がタイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲している自動二輪車用タイヤであって、
    トロイド状のカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたトレッド補強層とを有し、
    前記トレッド補強層は、クラウン領域及びその両外側の一対のショルダー領域を含んで、帯状プライが螺旋状に巻きつけられたものであり、
    前記帯状プライは、並列された複数本の補強コードがトッピングゴムにより被覆されたものであり、
    前記各ショルダー領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔は、前記クラウン領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔よりも小さく、
    前記各ショルダー領域での単位ペリフェリ長さ当たりの前記補強コードの打ち込み本数であるショルダーエンズは、前記クラウン領域での単位ペリフェリ長さ当たりの前記補強コードの打ち込み本数であるクラウンエンズ以上であり、
    前記ショルダーエンズは、前記クラウンエンズの100%~150%であり、
    前記クラウン領域のタイヤ軸方向に隣接する前記帯状プライ間の距離は、前記各ショルダー領域のタイヤ軸方向に隣接する前記帯状プライ間の距離よりも大きい、
    自動二輪車用タイヤ。
  2. 前記ショルダーエンズは、前記クラウンエンズよりも大きい、請求項1記載の自動二輪車用タイヤ。
  3. 隣接する前記帯状プライ間の距離は、タイヤ軸方向外側に向かうほど小さい、請求項1又は2に記載の自動二輪車用タイヤ。
  4. 前記ショルダーエンズは、前記クラウンエンズと同じである、請求項1記載の自動二輪車用タイヤ。
  5. 前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔は、タイヤ軸方向外側に配される前記帯状プライほど小さい、請求項1ないし4のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
  6. 前記各ショルダー領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔は、前記クラウン領域に巻かれた前記帯状プライ内で隣接する前記補強コードの間隔の90%以下である、請求項1ないし5のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
  7. 前記クラウン領域は、タイヤ赤道を中心としてトレッドペリフェリ長さの30%の領域である、請求項1ないし6のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
  8. 前記トレッド補強層は、タイヤ軸方向軸方向に隣接する前記帯状プライがタイヤ半径方向に重ねられて形成されており、
    前記ショルダー領域の前記帯状プライのペリフェリ重複長さWtは、前記クラウン領域の前記帯状プライのペリフェリ重複長さWtよりも大きい、請求項1ないし7のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
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