JP7425283B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関する。
一般的に空気入りタイヤは、構造体であるカーカスプライを備えている。カーカスプライは、互いに平行に配置される複数のカーカスコードを有するシート状の部材からなり、タイヤ幅方向における両側のビード部間に架け渡されて配置され、ビード部ではビード部に配置されるビードコア周りで折り返されている。空気入りタイヤの製造時には、カーカスプライは、例えば、カーカスプライとなるシート材を成形ドラムに巻き付け、成形ドラムの周方向におけるシート材の両端付近同士をシート材の厚さ方向に重ねて貼り合わせることにより、環状に成形する。このため、カーカスプライは、環状のカーカスプライの周上の一部に、シート材の両端部付近同士がシート材の厚さ方向に重ねられた重なり部分を有して形成される。
このように形成されるカーカスプライの重なり部分は、カーカスプライにおける重なり部分以外の部分と比較して厚さが厚くなっているため、重なり部分は、重なり部分以外の部分と比較して引張剛性が高くなっている。特に、いわゆるラジアルタイヤでは、カーカスコードがタイヤ周方向に対して約90°の角度で傾斜して配置されているため、カーカスプライの重なり部分では、カーカスコードの延在方向における張力が、重なり部分以外の部分の張力に対して、約2倍の大きさになっている。このため、空気入りタイヤをリムホイールに組み付けて内圧を付加した際に、カーカスプライの重なり部分では、内圧による伸び量が、重なり部分以外の部分と比較して小さくなる。即ち、カーカスプライの重なり部分は、重なり部分以外の部分と比較して、内圧によって膨張し難くなっている。これにより、タイヤ表面における、カーカスプライの重なり部分に対応する領域では、周囲から凹んだ形状になり易くなり、外観不良が発生することがある。
このため、従来の空気入りタイヤの中には、カーカスプライとなるシート材の両端部付近同士が重ねて貼り合わせられることによってカーカスプライが形成されることの起因する、タイヤ表面の凹みの低減を図っているものがある。例えば、特許文献1~4に記載に記載された空気入りタイヤでは、カーカスプライとなるシート材の端部をカーカスコードに対して傾斜させることにより、カーカスプライにおける重なり部分の延在方向を、カーカスコードの延在方向に対して傾斜させている。これにより、引張剛性が高くなる位置を分散させ、内圧によるカーカスプライの伸び量の差が大きくなることに起因するタイヤ表面の凹みを低減させている。
特開2018-165064号公報 特開2015-229465号公報 特開2000-225808号公報 特許第4237255号公報
しかしながら、カーカスプライとなるシート材の端部をカーカスコードに対して傾斜させた場合、シート材の端部付近同士を貼り合わせる際における作業性が低下する虞がある。つまり、シート材の端部付近同士を貼り合わせる作業は、シート材を成形ドラムに巻き付けてシート材の端部付近同士を重ねた状態で、例えば、圧着用のローラでシート材を圧着しながら、ローラを成形ドラムの軸方向に移動させることにより、重ねられたシート材の端部付近同士を圧着する。このため、重なり部分がカーカスコードに対して傾斜することにより、成形ドラムの軸方向に対して重なり部分が傾斜している場合は、圧着用のローラは、成形ドラムの軸方向に移動させつつ、重なり部分に沿って成形ドラムの周方向にも移動させる必要がある。これにより、圧着作業の作業性が低下し易くなる虞があり、空気入りタイヤの製造時における生産性が低下し易くなるため、空気入りタイヤの外観不良の低減と生産性とを両立するのは、大変困難なものとなっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、外観不良の低減と生産性とを両立することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ幅方向両側に配置されるビード部と、前記ビード部に配置されるビードコアと、複数のカーカスコードがラジアル配列され、タイヤ幅方向両側の前記ビード部間に架け渡されると共に前記ビード部で前記ビードコアのタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に折り返されるカーカスプライと、前記カーカスプライのタイヤ径方向外側に配置されるベルト層と、を備え、前記カーカスプライは、前記カーカスコードと、前記カーカスコードを被覆するコートゴムとを有する帯状のシート材が、前記シート材の形状である帯の長さ方向がタイヤ周方向になる向きで環状に形成されることにより形成され、前記シート材は、長さ方向における両端部を含む領域を互いに重ねた重なり部を有して環状に形成され、前記シート材の長さ方向における端部である周方向端部は、帯状の前記シート材の幅方向における端部から前記ビードコアのタイヤ径方向内側に位置する部分までの範囲をコア外領域とし、前記ビードコアのタイヤ径方向内側に位置する部分から前記ベルト層のタイヤ幅方向における端部のタイヤ径方向内側に位置する部分までの範囲をサイド領域とする場合に、前記コア外領域は、前記シート材の幅方向に略平行に形成され、前記サイド領域は、前記シート材の幅方向に対して前記シート材の長さ方向に傾斜することにより前記カーカスコードを1本以上跨いで形成されていることを特徴とする。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記シート材の前記周方向端部の前記サイド領域は、前記シート材の幅方向に対して0°より大きく20°以下の角度で傾斜することが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記シート材の前記周方向端部は、前記ベルト層のタイヤ幅方向における両側の端部のそれぞれのタイヤ径方向内側に位置する部分同士の間の範囲をセンター領域とする場合に、前記センター領域は、前記シート材の幅方向に略平行に形成されることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記シート材の前記周方向端部は、前記シート材の幅方向における両側の前記コア外領域同士の、前記シート材の長さ方向におけるずれ量が、0mm以上10mm以下の範囲内であることが好ましい。
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記シート材の前記周方向端部は、前記シート材の幅方向における両側の前記コア外領域同士が、同一の前記カーカスコードに沿った直線上に位置することが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、外観不良の低減と生産性とを両立することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤの要部を示す子午断面図である。 図2は、図1に示すカーカスプライを形成するシート材の展開図である。 図3は、図2に示すシート材を環状にする際における説明図である。 図4は、図2に示すシート材の周方向端部付近同士を重ねた状態を示す説明図である。 図5は、図4に示すシート材の周方向端部の各領域の範囲についての説明図である。 図6は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、シート材の幅方向両側のコア外領域同士が互いにずれて配置される場合の説明図である。 図7は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、シート材の幅方向両側のコア外領域同士がセンター領域に対して互いにシート材の長さ方向における反対側に配置される場合の説明図である。 図8は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、センター領域が山状に形成される場合の説明図である。 図9は、実施形態に係る空気入りタイヤの変形例であり、一方のサイド領域から他方のサイド領域にかけてセンター領域を含めて直線状に形成される場合の説明図である。 図10は、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。
以下に、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸であるタイヤ回転軸(図示省略)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向においてタイヤ回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ赤道面CLとは、タイヤ回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面であり、タイヤ赤道面CLは、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向における中心位置であるタイヤ幅方向中心線と、タイヤ幅方向における位置が一致する。タイヤ幅は、タイヤ幅方向において最も外側に位置する部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから最も離れている部分間の距離である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。
図1は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の要部を示す子午断面図である。本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、子午面断面で見た場合、タイヤ径方向の最も外側となる部分にトレッド部2が配設されており、トレッド部2は、ゴム組成物から成るトレッドゴム層4を有している。また、トレッド部2の表面、即ち、当該空気入りタイヤ1を装着する車両(図示省略)の走行時に路面と接触する部分は、踏面3として形成され、踏面3は、空気入りタイヤ1の輪郭の一部を構成している。
トレッド部2には、踏面3にタイヤ周方向に延びる主溝30が複数形成されており、複数の主溝30は、タイヤ幅方向に並んでいる。また、トレッド部2には、タイヤ幅方向における端部が主溝30により区画される陸部20が複数形成されている。本実施形態では、主溝30は3本がタイヤ幅方向に並んで配置されており、これに伴い、陸部20は、4列の陸部20が主溝30を介してタイヤ幅方向に並んでいる。4列の陸部20は、タイヤ周方向に延びるリブ状の形状で形成されている。
なお、主溝30とは、少なくとも一部がタイヤ周方向に延在する縦溝をいい、摩耗末期を示すトレッドウェアインジケータ(スリップサイン)を内部に有する。主溝30は、タイヤ周方向に直線状に延在していてもよく、タイヤ周方向に延びながらタイヤ幅方向に繰り返し振幅することにより、波形状又はジグザグ状に形成してもよい。
タイヤ幅方向におけるトレッド部2の両外側端にはショルダー部5が位置しており、ショルダー部5のタイヤ径方向内側には、サイドウォール部8が配設されている。即ち、サイドウォール部8は、トレッド部2のタイヤ幅方向両側に配設されている。換言すると、サイドウォール部8は、タイヤ幅方向における空気入りタイヤ1の両側2箇所に配設されており、空気入りタイヤ1におけるタイヤ幅方向の最も外側に露出した部分を形成している。
タイヤ幅方向における両側に位置するそれぞれのサイドウォール部8のタイヤ径方向内側には、ビード部10が位置している。ビード部10は、サイドウォール部8と同様に、タイヤ赤道面CLの両側2箇所に配設されており、即ち、ビード部10は、一対がタイヤ赤道面CLのタイヤ幅方向における両側に配置されている。各ビード部10にはビードコア11が配置されており、ビードコア11のタイヤ径方向外側にはビードフィラー12が配置されている。ビードコア11は、スチールワイヤであるビードワイヤを束ねて円環状に形成される環状部材になっており、ビードフィラー12は、ビードコア11のタイヤ径方向外側に配置されるゴム部材になっている。
また、トレッド部2には、ベルト層14が配置されている。ベルト層14は、複数のベルト141、142が積層される多層構造によって構成されており、本実施形態では、2層のベルト141、142が積層されている。ベルト層14を構成するベルト141、142は、スチール、またはポリエステルやレーヨンやナイロン等の有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、タイヤ周方向に対するタイヤ幅方向へのベルトコードの傾斜角として定義されるベルト角度が、所定の範囲内(例えば、20°以上55°以下)になっている。また、2層のベルト141、142は、ベルト角度が互いに異なっている。このため、ベルト層14は、2層のベルト141、142が、ベルトコードの傾斜方向を相互に交差させて積層される、いわゆるクロスプライ構造として構成されている。つまり、2層のベルト141、142は、それぞれのベルト141、142が有するベルトコードが互いに交差する向きで配設される、いわゆる交差ベルトとして設けられている。トレッド部2が有するトレッドゴム層4は、トレッド部2におけるベルト層14のタイヤ径方向外側に配置されている。
ベルト層14のタイヤ径方向内側、及びサイドウォール部8のタイヤ赤道面CL側には、ラジアルプライのカーカスコード41(図2参照)を内包するカーカスプライ13が連続して設けられている。つまり、カーカスプライ13は、複数のカーカスコード41が、ラジアル配列されている。詳しくは、カーカスプライ13のカーカスコード41は、タイヤ幅方向両側のサイドウォール部8やビード部10では、サイドウォール部8やビード部10の形状に沿ってタイヤ径方向に延び、トレッド部2ではトレッド部2の形状に沿ってタイヤ幅方向に延びる向きで配置されている。このため、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、いわゆるラジアルタイヤとして構成されている。カーカスプライ13は、1枚のカーカスプライ13から成る単層構造、或いは複数のカーカスプライ13を積層して成る多層構造を有し、タイヤ幅方向の両側に配設される一対のビード部10間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。
詳しくは、カーカスプライ13は、タイヤ幅方向における両側に位置する一対のビード部10のうち、一方のビード部10から他方のビード部10にかけて配置されており、即ち、カーカスプライ13は、タイヤ幅方向両側のビード部10間に架け渡されている。また、カーカスプライ13は、ビードコア11及びビードフィラー12を包み込むように、ビード部10でビードコア11のタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に折り返されている。つまり、カーカスプライ13は、ビード部10で、ビードコア11のタイヤ幅方向内側からビードコア11のタイヤ径方向内側を通り、ビードコア11のタイヤ幅方向外側に向かって折り返されている。ビードフィラー12は、このようにカーカスプライ13がビード部10で折り返されることにより、ビードコア11のタイヤ径方向外側に形成される空間に配置されるゴム材になっている。
また、ベルト層14は、このように一対のビード部10間に架け渡されるカーカスプライ13における、トレッド部2に位置する部分のタイヤ径方向外側に配置されている。また、カーカスプライ13は、スチール、或いはアラミド、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の有機繊維材から成る複数のカーカスコード41を、コートゴム42(図2参照)で被覆して圧延加工することによって構成されている。カーカスプライ13を構成するカーカスコード41は、タイヤ周方向に対する角度がタイヤ子午線方向に沿いつつ、タイヤ周方向にある角度を持って複数並設されている。
ビード部10における、ビードコア11及びカーカスプライ13の折り返し部のタイヤ径方向内側やタイヤ幅方向外側には、リムフランジに対するビード部10の接触面を構成するリムクッションゴム17が配設されている。また、カーカスプライ13の内側、或いは、当該カーカスプライ13の、空気入りタイヤ1における内部側には、インナーライナ16がカーカスプライ13に沿って形成されている。インナーライナ16は、空気入りタイヤ1の内側の表面であるタイヤ内面18を形成している。
図2は、図1に示すカーカスプライ13を形成するシート材40の展開図である。図3は、図2に示すシート材40を環状にする際における説明図である。なお、図2、図3は、空気入りタイヤ1の製造時に金型(図示省略)やブラダー(図示省略)を用いて空気入りタイヤ1の成形を行うことによりシート材40をカーカスプライ13(図1参照)の形状に成形する前の、シート状の状態における説明図である。カーカスプライ13は、カーカスコード41とコートゴム42とを有する帯状のシート材40が、シート材40の形状である帯の長さ方向がタイヤ周方向になる向きで環状に形成されることにより形成されている。つまり、カーカスプライ13は、帯状のシート材40の長さ方向が周方向となる向きで環状にし、シート材40の長さ方向における両側に位置する端部である周方向端部50付近同士を接合することにより、環状に形成する。このように、カーカスプライ13を形成する部材であるシート材40は、複数のカーカスコード41がシート材40の長さ方向に並び、各カーカスコード41がシート材40の幅方向に延在する向きで配置されており、コートゴム42は、このように配置されるカーカスコード41を被覆している。
また、シート材40の長さ方向における両端に位置する周方向端部50は、シート材40の幅方向に平行に形成される部分と、シート材40の幅方向に対して傾斜する部分とを有している。具体的には、周方向端部50は、シート材40の幅方向における両端側にそれぞれ位置する範囲であるコア外領域51と、コア外領域51に隣接し、コア外領域51に対してシート材40の幅方向における中心側に位置するサイド領域52と、サイド領域52に隣接し、サイド領域52に対してシート材40の幅方向における中心側に位置するセンター領域53とを有している。即ち、周方向端部50は、シート材40の幅方向における中心にセンター領域53が位置し、シート材40の幅方向におけるセンター領域53の両外側にサイド領域52が位置し、それぞれのサイド領域52におけるシート材40の幅方向外側にコア外領域51が位置して形成されている。これらのように形成される周方向端部50のコア外領域51とサイド領域52とセンター領域53とは、シート材40の幅方向における幅や位置が、シート材40の長さ方向における両側に位置する周方向端部50同士で、ほぼ同じ幅、位置になっている。
シート材40の周方向端部50が有するコア外領域51とサイド領域52とセンター領域53とのうち、コア外領域51とセンター領域53とは、シート材40の幅方向に略平行に形成されている。なお、シート材40の幅方向に対して略平行に形成されるコア外領域51やセンター領域53は、シート材40の幅方向に対するシート材40の長さ方向への傾斜角度が、±1°以内であるのが好ましい。即ち、ここでいう略平行は、相対的な角度が±1°以内の状態をいう。
さらに、シート材40の周方向端部50は、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士が、同一のカーカスコード41に沿った直線上に位置している。即ち、シート材40の幅方向における両側に位置するコア外領域51同士は、シート材40の長さ方向における位置がほぼ同じ位置になっている。
なお、シート材40の幅方向における両側に位置するコア外領域51同士は、シート材40の長さ方向における位置が僅かに異なっていてもよい。即ち、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士の、シート材40の長さ方向におけるずれ量dは、0mm以上10mm以下の範囲内であるのが好ましい。または、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士の、シート材40の長さ方向におけるずれ量dは、シート材40の長さ方向に並ぶカーカスコード41の12本分以内の大きさのずれ量であるのが好ましい。
シート材40の幅方向に略平行に形成されるコア外領域51やセンター領域53に対し、サイド領域52は、シート材40の幅方向に対してシート材40の長さ方向に傾斜している。このため、シート材40の周方向端部50は、コア外領域51とサイド領域52との境界部分、及びサイド領域52とセンター領域53との境界部分が、それぞれ屈曲している。即ち、周方向端部50におけるコア外領域51とサイド領域52との境界には、屈曲部である外側屈曲部54が形成されており、サイド領域52とセンター領域53との境界には、屈曲部である内側屈曲部55が形成されている。外側屈曲部54と内側屈曲部55とは、それぞれ2箇所ずつ形成されている。つまり、外側屈曲部54は、シート材40の幅方向における両外側寄りの位置の2箇所に形成され、2箇所の内側屈曲部55は、シート材40の幅方向における2箇所の外側屈曲部54同士の間の位置で、シート材40の幅方向における中心の両側にそれぞれ形成されている。
シート材40の幅方向に対して傾斜するサイド領域52は、シート材40の幅方向に対してシート材40の長さ方向に傾斜することにより、カーカスコード41を1本以上跨いで形成されている。具体的には、シート材40の周方向端部50のサイド領域52は、シート材40の幅方向に対して0°より大きく20°以下の角度θで傾斜している。つまり、サイド領域52の、シート材40の幅方向に対するシート材40の長さ方向への傾斜角度θは、0°より大きく20°以下の範囲内になっている。
また、シート材40の幅方向におけるセンター領域53の両外側に位置するサイド領域52は、シート材40の幅方向に対するシート材40の長さ方向への傾斜の方向が、互いに反対方向になっている。このため、周方向端部50におけるセンター領域53と、その両側のサイド領域52とが連なる部分は、シート材40の長さ方向における所定の方向に凸となる形状で形成されている。また、サイド領域52の傾斜方向や傾斜角度θは、シート材40の長さ方向における両側に位置し、且つ、シート材40の幅方向における位置が同じ位置となるサイド領域52同士で、シート材40の幅方向に対するシート材40の長さ方向への傾斜方向や傾斜角度θが、同じ方向、同じ角度になっている。これらにより、シート材40の長さ方向における両側に位置する周方向端部50同士は、実質的に同じ形状で形成されている。
図4は、図2に示すシート材40の周方向端部50付近同士を重ねた状態を示す説明図である。空気入りタイヤ1の製造工程においてシート材40を環状にする際には、シート材40を環状にしてカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際に、カーカスコード41がラジアル配列になる向きで環状にする。つまり、シート材40を環状にする際には、環の中心軸を、シート材40からなるカーカスプライ13を空気入りタイヤ1に配置した際における空気入りタイヤ1のタイヤ回転軸AX(図1参照)と、略一致させることができる形態で環状にする。具体的には、シート材40は、カーカスコード41の延在方向が、シート材40の幅方向に略平行になる向き、或いは、シート材40を環状に形成する際における環の中心軸に略平行になる向きで、環状にする。換言すると、シート材40は、シート材40の幅方向がタイヤ回転軸AXに平行になる向きで、環状にする。
また、シート材40を環状にする際には、シート材40の長さ方向における両側の周方向端部50を含む領域を互いに重ねた重なり部58を有して環状に形成する。つまり、シート材40を環状にする際には、シート材40の長さ方向が周方向になる向きでシート材40を環状にし、シート材40の長さ方向の両端に位置する周方向端部50付近同士が、周方向端部50からシート材40の長さ方向における所定の幅で、シート材40の厚さ方向に互いに重ねられる。このように、周方向端部50からシート材40の長さ方向における所定の幅で互いに重ねられた部分が、シート材40を環状にする際における重なり部58になっている。即ち、シート材40は、シート材40の長さ方向における両側の周方向端部50から、シート材40の長さ方向における所定の幅の範囲をオーバーラップさせて、環状に形成する。その際に、シート材40の長さ方向における両側に位置する周方向端部50同士は、実質的に同じ形状で形成されているため、重なり部58は、シート材40の長さ方向における幅が、シート材40の幅方向に亘ってほぼ一定の幅になっている。
なお、シート材40の長さ方向における重なり部58の幅Lは、シート材40の長さ方向に並ぶカーカスコード41を、4本以上6本以下の範囲内で含むことのできる幅Lであるのが好ましい。または、シート材40の長さ方向における重なり部58の幅Lは、3mm以上7mm以下の範囲内であるのが好ましい。
図5は、図4に示すシート材40の周方向端部50の各領域の範囲についての説明図である。なお、図5は、シート材40における、シート材40をカーカスプライ13として用いた際のカーカスプライ13に対するビードコア11の配置位置に、ビードコア11を位置させて図示している。シート材40の周方向端部50は、コア外領域51と、サイド領域52と、センター領域53とを有しているが、このうち、コア外領域51は、帯状のシート材40の幅方向における端部である幅方向端部45から、ビードコア11のタイヤ径方向内側に位置する部分までの範囲になっている。つまり、シート材40より形成されるカーカスプライ13は、ビードコア11のタイヤ径方向内側を通って、ビードコア11のタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に折り返されるため、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際には、ビード部10に位置する部分の一部が、ビードコア11のタイヤ幅方向内側に位置する状態になる。シート材40のコア外領域51は、周方向端部50における幅方向端部45の位置から、このようにシート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際に、ビードコア11のタイヤ径方向内側に位置する部分までの範囲になっている。このため、シート材40の周方向端部50に形成される外側屈曲部54(図2、図3参照)は、シート材40の幅方向における位置が、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際にビードコア11のタイヤ径方向内側に位置する部分の位置になっている。
これらのように形成されるコア外領域51は、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際におけるカーカスプライ13の、ビードコア11で折り返されてビードコア11のタイヤ幅方向外側に位置する部分になっている。
なお、外側屈曲部54は、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際に、厳密にビードコア11のタイヤ径方向内側に位置していなくてもよい。即ち、空気入りタイヤ1の加硫成形時には、シート材40には張力が作用するため、カーカスプライ13の形状への成形前の位置と成形後の位置を厳密に対応するのが困難であることがあるため、外側屈曲部54は、ビードコア11のタイヤ径方向内側の位置から僅かに外れていてもよい。外側屈曲部54は、例えば、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際におけるビードコア11のタイヤ径方向内側の位置から、5mm以下の範囲内に位置していればよい。外側屈曲部54は、この範囲内に位置していれば、実質的にビードコア11のタイヤ径方向内側に位置するものとみなすことができる。
また、シート材40のサイド領域52は、このようにシート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際における、ビードコア11のタイヤ径方向内側に位置する部分からベルト層14のタイヤ幅方向における端部143(図1参照)のタイヤ径方向内側に位置する部分までの範囲になっている。即ち、シート材40の周方向端部50に形成される内側屈曲部55は、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際における、ベルト層14のタイヤ幅方向における端部143のタイヤ径方向内側に位置している。
ここでいう、シート材40における、ベルト層14の端部143のタイヤ径方向内側に位置する部分とは、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向両側のビード部10同士のタイヤ幅方向における間隔を、空気入りタイヤ1をJATMA標準のリムホイールへのリム組み時の間隔にした状態における、カーカスプライ13上でのタイヤ幅方向における位置が、ベルト層14の端部143のタイヤ幅方向における位置と同じ位置になる部分をいう。このため、シート材40の周方向端部50に形成される内側屈曲部55は、シート材40の幅方向における位置が、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際における、ベルト層14のタイヤ幅方向における端部143のタイヤ径方向内側に位置する部分の位置になっている。
このように形成されるサイド領域52は、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際におけるカーカスプライ13の、サイドウォール部8からビード部10にかけた範囲に位置する部分になっている。
なお、内側屈曲部55は、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際に、厳密にベルト層14のタイヤ幅方向における端部143のタイヤ径方向内側に位置していなくてもよい。内側屈曲部55は、例えば、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際におけるベルト層14の端部143のタイヤ径方向内側の位置から、±5mm以下の範囲内に位置していればよい。内側屈曲部55は、この範囲内に位置していれば、実質的にベルト層14の端部143のタイヤ径方向内側に位置するものとみなすことができる。
また、シート材40のセンター領域53は、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際における、ベルト層14のタイヤ幅方向における両側の端部143のそれぞれのタイヤ径方向内側に位置する部分同士の間の範囲になっている。即ち、センター領域53は、シート材40の周方向端部50に形成される2箇所の内側屈曲部55同士の間の範囲になっている。
このように形成されるセンター領域53は、シート材40をカーカスプライ13として空気入りタイヤ1に配置した際におけるカーカスプライ13の、ベルト層14のタイヤ幅方向における幅と同じ幅でベルト層14のタイヤ径方向内側に位置する部分になっている。
次に、実施形態に係る空気入りタイヤ1の製造時におけるカーカスプライ13の製造方法について説明する。本実施形態に係る空気入りタイヤ1の製造工程において、カーカスプライ13を製造する際には、平行に並ぶ複数のカーカスコード41と、カーカスコード41を被覆するコートゴム42とを有する帯状のシート材40を用いて行う。
帯状のシート材40をカーカスプライ13として用いる場合には、略円柱形の形状で形成された成形用のドラムである成形ドラム(図示省略)にシート材40を巻き付けて、シート材40を環状にする。シート材40を成形ドラムに巻き付ける際には、シート材40が有する複数のカーカスコード41が並ぶ方向をシート材40の長さ方向とし、カーカスコード41が延びる方向をシート材40の幅方向とする場合における、シート材40の長さ方向が、成形ドラムの周方向になる向きで巻き付ける。即ち、シート材40は、シート材40の幅方向、或いは、カーカスコード41の延在方向が、成形ドラムの形状である円柱の軸に平行な方向になる向きで巻き付ける。シート材40を成形ドラムに巻き付けたら、シート材40の長さ方向の両側の周方向端部50を含む領域を、シート材40の厚さ方向に互いに重ねた重なり部58を有して、環状に形成する。
重なり部58を有するようにシート材40を環状にしたら、重なり部58を圧着することにより、シート材40における重なり部58を形成する部分同士を接合する。詳しくは、シート材40の長さ方向における両端に位置する周方向端部50付近は、双方を物理的に重ねることでコートゴム42の粘着力により接着し、重なり部58を形成する。シート材40の長さ方向の両側に位置する周方向端部50付近を重ねることにより、重なり部58を形成したら、成形ドラムに巻き付けた状態のシート材40の表面側から重なり部58を押圧して、重なり部58を圧着する。重なり部58の圧着は、例えば、圧着用のローラ(図示省略)で重なり部58を押圧しながら、重なり部58に沿ってローラを移動させる。
圧着用のローラで重なり部58を押圧しながらローラを移動させ、重なり部58を圧着することによりシート材40を環状に形成したら、シート材40をカーカスプライ13の形状に成形する。具体的には、空気入りタイヤ1を構成する各部材と共に、空気入りタイヤ1の成形用の金型(図示省略)を用いて成形をし、シート材40は、環状の径方向における内側からブラダー(図示省略)によって圧力が付与されて膨張する。これにより、シート材40は、カーカスプライ13の形状に成形される。
その際に、シート材40は、カーカスコード41の延在方向が成形ドラムの軸に平行な方向になる向きで環状に形成されるが、成形後の空気入りタイヤ1では、シート材40に対する成形ドラムの軸の位置には、空気入りタイヤ1のタイヤ回転軸AX(図1参照)が位置する。このため、シート材40が成形されることにより形成されるカーカスプライ13では、カーカスコード41は、ラジアル配列される状態になり、空気入りタイヤ1は、ラジアルタイヤとして形成される。
空気入りタイヤ1の成形時には、シート材40は、環状の径方向における内側から圧力が付与されて膨張することにより、カーカスプライ13の形状に成形されるが、シート材40の長さ方向における周方向端部50付近は、重なり部58を有しており、剛性がシート材40の他の部分と比較して高くなっている。このため、シート材40を膨張させた際には、重なり部58は、シート材40の他の部分と比較して膨張し難くなっている。
また、空気入りタイヤ1のサイドウォール部8では、カーカスプライ13から空気入りタイヤ1の表面までの距離が小さくなっている。これにより、シート材40の重なり部58と、シート材40における重なり部58以外の部分とで膨張の度合いに差が生じた場合、膨張度合い差は、空気入りタイヤ1の表面に現れ易く、具体的には、シート材40の重なり部58が位置する部分で、サイドウォール部8の表面であるタイヤサイド部9に凹みが発生し易くなっている。
これに対し、本実施形態に係る空気入りタイヤ1では、シート材40の周方向端部50における、ビードコア11のタイヤ径方向内側に位置する部分からベルト層14の端部143のタイヤ径方向内側に位置する部分までの範囲に位置するサイド領域52が、シート材40の幅方向に対してシート材40の長さ方向に傾斜しているため、サイド領域52では、シート材40の膨張時における膨張の度合いの差を低減することができる。つまり、サイド領域52は、シート材40の幅方向に対してシート材40の長さ方向に傾斜することにより、カーカスコード41を1本以上跨いで形成されているため、シート材40におけるサイド領域52以外の部分と比較して、剛性が低くなっている。
即ち、シート材40におけるサイド領域52以外の部分では、カーカスコード41がシート材40の幅方向における両端に亘って形成されているのに対し、サイド領域52では、カーカスコード41が周方向端部50の位置で分断されている。これにより、シート材40が膨張する際には、シート材40におけるサイド領域52以外の部分では、タイヤ幅方向両側のビード部10同士の間に亘って配置されるカーカスコード41により、大きな張力が発生するのに対し、サイド領域52では、カーカスコード41が分断されることによりビード部10同士の間に亘って配置されないため、カーカスコード41によって発生する張力は小さくなる。このため、シート材40を膨張させた際におけるシート材40の重なり部58と、シート材40における重なり部58以外の部分とで膨張の度合いの差は、重なり部58におけるサイド領域52が位置する部分では小さくなる。
これにより、シート材40の重なり部58におけるサイド領域52が位置する部分では、シート材40の重なり部58以外の部分と比較して、シート材40が膨張した際における膨張の度合い差が大きくなり難くなり、膨張度合い差が、空気入りタイヤ1の表面に現れ難くなる。従って、空気入りタイヤ1のサイドウォール部8のような、シート材40の重なり部58におけるサイド領域52が配置される部分では、空気入りタイヤ1の成形時にシート材40を膨張させた場合でも、膨張の度合いに差に起因する表面の凹みが発生し難くなり、外観不良が低減する。
また、空気入りタイヤ1の製造工程においてシート材40を環状にする際には、重なり部58に沿って重なり部58を押圧して圧着することにより、シート材40における重なり部58を形成する部分同士を接合するが、重なり部58は、シート材40の周方向端部50付近同士が重ねられた部分になっている。このため、重なり部58に沿って重なり部58を押圧する際には、具体的には、周方向端部50の形状に沿って押圧する。その際に、周方向端部50のコア外領域51は、シート材40の幅方向に略平行に形成されているため、重なり部58における、コア外領域51が位置する部分を押圧する際には、成形ドラムの軸方向に沿って押圧することにより、重なり部58におけるコア外領域51の位置を圧着することができる。これにより、シート材40の重なり部58を圧着する際における作業性の悪化を抑え、重なり部58を圧着する際に容易に圧着することができ、空気入りタイヤ1の製造時における生産性を確保することができる。
また、シート材40の重なり部58を圧着し易いため、シート材40における重なり部58を形成する部分同士をより確実に接合することができ、圧着した重なり部58が剥がれることを防ぐことができる。従って、シート材40が膨張した際の膨張の度合い差に起因する、タイヤサイド部9等の空気入りタイヤ1の表面の凹みの発生を抑制しつつ、空気入りタイヤ1の製造時における生産性を確保することができる。この結果、外観不良の低減と生産性とを両立することができる。
また、シート材40の周方向端部50のサイド領域52は、シート材40の幅方向に対して0°より大きく20°以下の角度で傾斜しているため、カーカスプライ13の重なり部58付近の剛性が低くなり過ぎることを抑制しつつ、タイヤサイド部9の凹みの発生を抑制することができる。つまり、周方向端部50のサイド領域52の、シート材40の幅方向に対する傾斜角度θが、20°より大きい場合は、サイド領域52の傾斜角度θが大き過ぎるため、サイド領域52の部分で分断されるカーカスコード41が多くなり過ぎる虞がある。この場合、カーカスプライ13における、重なり部58付近の剛性が低くなり過ぎる虞があり、耐久性を確保し難くなる虞がある。
これに対し、周方向端部50のサイド領域52の、シート材40の幅方向に対する傾斜角度θが、0°より大きく20°以下の範囲内である場合は、サイド領域52の部分で分断されるカーカスコード41の本数が多くなり過ぎることを抑制し、適度な本数のカーカスコード41を分断することができる。これにより、カーカスプライ13における、重なり部58付近の剛性が低くなり過ぎることを抑制しつつ、シート材40が膨張した際の膨張の度合い差に起因する、タイヤサイド部9の凹みの発生を抑制することができる。この結果、空気入りタイヤ1の耐久性を確保しつつ、外観不良を低減することができる。
また、シート材40の周方向端部50は、センター領域53もシート材40の幅方向に略平行に形成されるため、シート材40を環状にする際に、重なり部58における、センター領域53が位置する部分を押圧する場合には、成形ドラムの軸方向に沿って押圧することにより、重なり部58におけるセンター領域53の位置を圧着することができる。これにより、シート材40の重なり部58を圧着する際における作業性の悪化を抑え、重なり部58を圧着する際に容易に圧着することができ、空気入りタイヤ1の製造時における生産性を確保することができる。また、シート材40の重なり部58を圧着し易くなる範囲が広くなるため、シート材40における重なり部58を形成する部分同士をより確実に接合することができ、圧着した重なり部58が剥がれることを、より確実に防ぐことができる。この結果、空気入りタイヤ1の製造時における生産性を、より確実に向上させることができる。
また、シート材40の周方向端部50は、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士の、シート材40の長さ方向におけるずれ量dが、0mm以上10mm以下の範囲内であるため、シート材40の重なり部58を圧着する際における作業性を、より確実に確保することができる。つまり、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士の、シート材40の長さ方向におけるずれ量dが、10mmより大きい場合は、双方のコア外領域51同士のシート材40の長さ方向におけるずれ量dが大きくなり過ぎる虞がある。この場合、重なり部58に沿って圧着用のローラを移動させながら、重なり部58におけるコア外領域51が位置する部分を押圧する際に、シート材40の幅方向両側のコア外領域51同士の間で、ローラをシート材40の長さ方向に移動させる必要が出てくる虞がある。これにより、重なり部58における、シート材40の幅方向両側のコア外領域51が位置する部分を押圧する際に、連続的に押圧し難くなる虞がある。
これに対し、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士の、シート材40の長さ方向におけるずれ量dが、0mm以上10mm以下の範囲内である場合は、重なり部58におけるコア外領域51が位置する部分を押圧する際に、シート材40の幅方向両側のコア外領域51のうち、一方のコア外領域51が位置する部分から他方のコア外領域51が位置する部分にかけて、直線状に連続的に押圧することができる。これにより、シート材40の重なり部58を圧着する際における作業性を確保することができ、重なり部58を圧着する際に、短時間で、且つ、確実に圧着することができる。この結果、空気入りタイヤ1の製造時における生産性を、より確実に向上させることができる。
また、シート材40の周方向端部50は、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士が、同一のカーカスコード41に沿った直線上に位置するため、重なり部58におけるコア外領域51が位置する部分を押圧する際に、一方のコア外領域51が位置する部分から他方のコア外領域51が位置する部分にかけて、より確実に直線状に連続的に押圧することができる。これにより、シート材40の重なり部58を圧着する際における作業性を、より確実に向上させることができる。この結果、空気入りタイヤ1の製造時における生産性を、より確実に向上させることができる。
[変形例]
なお、上述した実施形態では、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士が、同一のカーカスコード41に沿った直線上に位置しているが、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士は直線上に位置していなくてもよい。図6は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の変形例であり、シート材40の幅方向両側のコア外領域51同士が互いにずれて配置される場合の説明図である。図7は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の変形例であり、シート材40の幅方向両側のコア外領域51同士がセンター領域53に対して互いにシート材40の長さ方向における反対側に配置される場合の説明図である。シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士は、例えば、図6に示すように、シート材40の長さ方向における位置が、コア外領域51同士で互いにずれて配置されていてもよい。または、シート材40の幅方向における両側のコア外領域51同士は、例えば、図7に示すように、センター領域53に対して、シート材40の長さ方向においてコア外領域51同士で互いに反対側となる位置に配置されていてもよい。周方向端部50のコア外領域51は、シート材40の幅方向に略平行に形成されていれば、コア外領域51同士の相対的な位置は問わない。
また、上述した実施形態では、シート材40の周方向端部50は、センター領域53がシート材40の幅方向に略平行に形成されているが、センター領域53は、シート材40の幅方向に略平行に形成されていなくてもよい。図8は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の変形例であり、センター領域53が山状に形成される場合の説明図である。図9は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の変形例であり、一方のサイド領域52から他方のサイド領域52にかけてセンター領域53を含めて直線状に形成される場合の説明図である。シート材40の周方向端部50のセンター領域53は、センター領域53に隣接するサイド領域52の傾斜に合わせて、サイド領域52から連続的に形成されていてもよい。この場合、シート材40の幅方向におけるセンター領域53の両側に位置するサイド領域52同士で、シート材40の幅方向に対するシート材40の長さ方向への傾斜方向が異なる場合は、図8に示すように、センター領域53は、山状の形状で形成されていてもよい。つまり、センター領域53は、シート材40の幅方向における両側で、傾斜方向が互いに異なるサイド領域52からそれぞれ直線状に連続的に形成されることにより、センター領域53自体が、傾斜方向が互いに異なる部分を有し、これによりセンター領域53は、山状の形状で形成されていてもよい。
または、シート材40の幅方向におけるセンター領域53の両側に位置するサイド領域52同士で、シート材40の幅方向に対するシート材40の長さ方向への傾斜方向が同じ方向になる場合は、図9に示すように、センター領域53は、サイド領域52と同様に、シート材40の幅方向に対して傾斜していてもよい。つまり、センター領域53は、シート材40の幅方向におけるセンター領域53の一方側に位置するサイド領域52から、他方側に位置するサイド領域52にかけて、連続する1つの直線状に形成されていてもよい。周方向端部50のセンター領域53は、シート材40の幅方向両側のサイド領域52との間に亘って形成されていれば、シート材40の幅方向に対する角度は問わない。
また、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1は、カーカスコード41がシート材40の幅方向に延在する向きで配置されることにより、いわゆるラジアルタイヤとして構成されているが、空気入りタイヤ1は、ラジアルタイヤ以外であってもよい。空気入りタイヤ1は、例えば、カーカスコード41が、シート材40の幅方向に対してシート材40の長さ方向に僅かに傾斜して配置される、いわゆるセミラジアルタイヤであってもよい。このように、カーカスコード41は、シート材40の幅方向に対して傾斜していてもよく、カーカスコード41は、シート材40の幅方向に対して、0°以上6°以下の範囲内で配置されるのが好ましい。
[実施例]
図10は、空気入りタイヤの性能評価試験の結果を示す図表である。以下、上記の空気入りタイヤ1について、従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する比較例の空気入りタイヤとについて行なった性能の評価試験について説明する。性能評価試験は、タイヤサイド部9の凹みの発生の度合いと、空気入りタイヤ1の製造時におけるサイクルタイムとについての試験を行った。
性能評価試験は、JATMAで規定されるタイヤの呼びが205/60R16 92Vサイズの空気入りタイヤを用いて行い、同じ仕様ごとに16本ずつ用いて行った。各試験項目の評価方法は、タイヤサイド部9の凹みの発生の度合いについては、試験タイヤをリムサイズ16×6.0JのJATMA標準のリムホイールにリム組みして、200kPaの空気圧でインフレートした後、シート材40の重なり部58が位置する部分でタイヤサイド部9に発生する凹みの発生の度合いを、評価者の目視によって評価した。タイヤサイド部9の凹みは、凹みの見た目の大きさ、或いは目立ち易さを、後述する従来例を100とする指数で表した。この数値大きいほどタイヤサイド部9の凹みが小さく、凹みが発生し難いため、外観不良が発生し難いことを示している。
また、サイクルタイムについては、帯状のシート材40を、重なり部58の幅Lを4mmにして環状にし、次の工程に移るまでの平均の時間を測定した。サイクルタイムは、測定した時間の逆数を後述する従来例を100とする指数で表した。この数値大きいほど、帯状のシート材40を環状にして次の工程に移るまでのサイクルタイムが短く、生産性が高いことを示している。
性能評価試験は、従来の空気入りタイヤの一例である従来例の空気入りタイヤと、本発明に係る空気入りタイヤ1である実施例1~6と、本発明に係る空気入りタイヤ1と比較する空気入りタイヤである比較例1、2との9種類の空気入りタイヤについて行った。このうち、従来例は、シート材40の周方向端部50のコア外領域51、サイド領域52、センター領域53のいずれもが、シート材40の幅方向に平行になっている。また、比較例1は、特許文献3のように、コア外領域51、サイド領域52、センター領域53が、シート材40の幅方向に対して直線状に形成されている。また、比較例2は、特許文献4の図4のように、隣り合うコア外領域51とサイド領域52とは直線状に形成され、且つ、シート材40の幅方向における一方側のコア外領域51及びサイド領域52と、他方側のコア外領域51及びサイド領域52とで、シート材40の幅方向に対する傾斜方向が反対方向になっている。
これに対し、本発明に係る空気入りタイヤ1の一例である実施例1~6は、全てシート材40の周方向端部50のコア外領域51がシート材40の幅方向に平行に形成され、サイド領域52が、シート材40の幅方向に対して傾斜している。さらに、実施例1~6は、シート材40の幅方向両側のサイド領域52間の相対的な傾斜方向や、周方向端部50のセンター領域53の形状、サイド領域52の傾斜角度θ、シート材40の幅方向両側のコア外領域51の相対的な位置関係が、それぞれ異なっている。
これらの空気入りタイヤ1を用いて性能評価試験を行った結果、図10に示すように、実施例1~6に係る空気入りタイヤ1は、従来例と比較して、タイヤサイド部9の凹みを低減することができ、さらに、比較例1、2に対して、空気入りタイヤ1の製造時におけるサイクルタイムを短縮することができる。つまり、実施例1~6に係る空気入りタイヤ1は、外観不良の低減と生産性とを両立することができる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 踏面
8 サイドウォール部
9 タイヤサイド部
10 ビード部
11 ビードコア
13 カーカスプライ
14 ベルト層
143 端部
20 陸部
30 主溝
40 シート材
41 カーカスコード
42 コートゴム
45 幅方向端部
50 周方向端部
51 コア外領域
52 サイド領域
53 センター領域
54 外側屈曲部
55 内側屈曲部
58 重なり部

Claims (6)

  1. タイヤ幅方向両側に配置されるビード部と、
    前記ビード部に配置されるビードコアと、
    複数のカーカスコードがラジアル配列され、タイヤ幅方向両側の前記ビード部間に架け渡されると共に前記ビード部で前記ビードコアのタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に折り返されるカーカスプライと、
    前記カーカスプライのタイヤ径方向外側に配置されるベルト層と、
    を備え、
    前記カーカスプライは、前記カーカスコードと、前記カーカスコードを被覆するコートゴムとを有する帯状のシート材が、前記シート材の形状である帯の長さ方向がタイヤ周方向になる向きで環状に形成されることにより形成され、
    前記シート材は、長さ方向における両端部を含む領域を互いに重ねた重なり部を有して環状に形成され、
    前記シート材の長さ方向における端部である周方向端部は、前記シート材の長さ方向における両端に位置する前記周方向端部における、帯状の前記シート材の幅方向における端部から前記ビードコアのタイヤ径方向内側に位置する部分までの範囲をコア外領域とし、前記ビードコアのタイヤ径方向内側に位置する部分から前記ベルト層のタイヤ幅方向における端部のタイヤ径方向内側に位置する部分までの範囲をサイド領域とする場合に、
    前記コア外領域は、前記シート材の長さ方向における両端に位置する前記周方向端部の前記コア外領域がそれぞれ前記シート材の幅方向に略平行に形成され、
    前記サイド領域は、前記シート材の長さ方向における両端に位置する前記周方向端部の前記サイド領域がそれぞれ前記シート材の幅方向に対して前記シート材の長さ方向に傾斜することにより前記カーカスコードを1本以上跨いで形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記シート材の前記周方向端部の前記サイド領域は、前記シート材の幅方向に対して0°より大きく20°以下の角度で傾斜する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記シート材の前記周方向端部は、前記シート材の長さ方向における両端に位置する前記周方向端部における、前記ベルト層のタイヤ幅方向における両側の端部のそれぞれのタイヤ径方向内側に位置する部分同士の間の範囲をセンター領域とする場合に、
    前記センター領域は、前記シート材の幅方向に略平行に形成される請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記シート材の前記周方向端部は、前記シート材の幅方向における両側の前記コア外領域同士の、前記シート材の長さ方向におけるずれ量が、0mm以上10mm以下の範囲内である請求項1~3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記シート材の前記周方向端部は、前記シート材の幅方向における両側の前記コア外領域同士が、同一の前記カーカスコードに沿った直線上に位置する請求項1~4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記重なり部は、前記シート材の長さ方向における幅が、前記シート材の幅方向に亘って一定の幅である請求項1~5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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