JP2018165064A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】空気入りタイヤにおいて、中間ゴムシート等の追加部材を用いることなく、カーカスプライの重なり部分に起因して発生するタイヤ表面の凹部を小さくする。【解決手段】空気入りタイヤのカーカスプライの重なり部分のタイヤ周方向に沿った重なり長さは、前記空気入りタイヤのタイヤ最大幅位置からベルトのエッジまでの領域における前記重なり部分のタイヤ周方向長さに関して、タイヤ赤道線からペリフェリ距離が同じタイヤ幅方向の第1の側及び第2の側の各位置において、前記第1の側の前記重なり長さは、前記第2の側の前記重なり長さに比べて短い。【選択図】図3
Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤは、構造体として、一般に、カーカスプライを備えている。カーカスプライは、互いに平行に配置された複数のコードと、コードを被覆するコートゴムと、を有するシート状のシート材から構成される。タイヤ径方向に沿ったタイヤプロファイル断面において、トレッドゴムが設けられたトレッド部からサイドゴムが設けられたサイドウォール部を通りビードコアの周りで折り返されている。カーカスプライは、タイヤの製造工程において、カーカスプライとなるシート材を成形ドラムに巻きつけ、例えば、成形ドラムの周上に沿ったシート材の周方向の端部を含む領域同士を貼りあわせて接合される。接合されたシート材の両端部同士は、シート材の厚さ方向に互いに重ねられた重なり部分を形成している。
シート材の重なり部分では、シート材の端部を含む領域に含まれるコードが厚さ方向に重なるように配置されているため、この重なり部分は、重なり部分以外のカーカスプライの部分と比べて引張剛性が高い。このため、タイヤをリムに組み付け、内圧を付加したときに、重なり部分のコードの伸び量が、重なり部分以外のカーカスプライの部分のコードの伸び量と比べ小さく、重なり部分に対応するタイヤ表面の領域ではタイヤ表面が凹んだ部分(以下、凹部という)が表れやすい。凹部は、車両の安全性において問題となるものではないが、見る者に、不良箇所であるかのような印象を与えやすい。特に、凹部は、タイヤのゴム材料のコストを抑えるために、例えばサイドゴムの厚さを小さくした場合に目立ちやすい。
従来のタイヤにおいて、ゴム引きシートの端末部の接合部間に、接合部の周囲を覆い、かつゴム引きシートの一方の端末部上から他方のゴム引きシートの端末部内側に中間ゴムシートを介在させて一体的に接合させたタイヤショルダー部の接合構造が知られている(特許文献1)。この接合構造では、接合部の端末部においてシート同士が接触せず、また、中間ゴムシート層の変形領域が大きいため、タイヤショルダー部の接合部に生じる凹部を改善できる、とされている。
特許文献1の技術では、重なり部分において、ゴム引きシートの他に、中間ゴムシートを備えることで、タイヤ周方向における局部的な形状及び剛性の変化が大きくなる。このため、タイヤ転動時のユニフォミティが悪化するとともに、タイヤの転動に伴って発生する振動が大きくなりやすい。また、特許文献1の技術では、重なり部分において中間ゴムシートを備えることで、タイヤ周方向における重量バランスが不均一になるため、静止した状態でのユニフォミティにも悪影響を及ぼしやすい。
そこで、本発明は、中間ゴムシート等の追加部材を用いることなく、カーカスプライの重なり部分に起因して発生するタイヤ表面の凹部を小さくすることのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ベルト及びカーカスプライを備える空気入りタイヤである。当該空気入りタイヤの前記カーカスプライは、タイヤ幅方向に沿って配置された複数のコードと、前記コードを被覆するコートゴムと、を有するシート材で構成され、
前記カーカスプライは、前記シート材のタイヤ周方向の両端部を含む領域を重ねた前記シート材の重なり部分を有して環状を成し、
前記空気入りタイヤのタイヤ最大幅位置からベルトのエッジまでの領域における前記重なり部分のタイヤ周方向に沿った重なり長さに関して、タイヤ赤道線からペリフェリ距離が同じタイヤ幅方向の第1の側及び第2の側の各位置において、前記第1の側の前記重なり長さは、前記第2の側の前記重なり長さに比べて短い。
前記カーカスプライは、前記シート材のタイヤ周方向の両端部を含む領域を重ねた前記シート材の重なり部分を有して環状を成し、
前記空気入りタイヤのタイヤ最大幅位置からベルトのエッジまでの領域における前記重なり部分のタイヤ周方向に沿った重なり長さに関して、タイヤ赤道線からペリフェリ距離が同じタイヤ幅方向の第1の側及び第2の側の各位置において、前記第1の側の前記重なり長さは、前記第2の側の前記重なり長さに比べて短い。
前記シート材のタイヤ周方向の両端部はいずれも、前記コードの延在方向に対して傾斜した斜辺を成し、前記領域における前記重なり長さが前記第1の側から前記第2の側に向かって徐々に大きくなっている、ことが好ましい。
前記重なり部分における前記両端部の斜辺は、タイヤ幅方向に対してタイヤ周方向の2方向のうち同じ方向に傾いている、ことが好ましい。
前記重なり部分における前記両端部の斜辺は、タイヤ幅方向に対してタイヤ周方向の2方向のうち互いに異なる方向に傾いている、ことが好ましい。
前記領域における前記重なり部分の、タイヤ周方向に沿った重なり長さが最小になる最小重なり部分は前記第1の側にあり、タイヤ周方向に沿った重なり長さが最大になる最大重なり部分は、前記第2の側にあり、前記最小重なり部分の両端の各端と前記最大重なり部分の両端の対応する各端同士を結んだ2つの直線の開き角度は、2〜4度である、ことが好ましい。
前記コードは、一定の離間距離、離れて配置され、
前記領域における前記重なり部分の、タイヤ周方向に沿った重なり長さが最小になる最小重なり部分は前記第1の側にあり、前記最小重なり部分の前記重なり長さは、前記コードの前記離間距離の5倍に対応する長さ以下である、ことが好ましい。
前記領域における前記重なり部分の、タイヤ周方向に沿った重なり長さが最小になる最小重なり部分は前記第1の側にあり、前記最小重なり部分の前記重なり長さは、前記コードの前記離間距離の5倍に対応する長さ以下である、ことが好ましい。
前記第1の側は、タイヤ幅方向の両側のうち、前記空気入りタイヤに設けられるセリアル番号が表示された側である、ことが好ましい。
本発明によれば、中間ゴムシート等の追加部材を用いることなく、カーカスプライの重なり部分に起因して発生するタイヤ表面の凹部を小さくすることができる。
以下、本発明の空気入りタイヤを詳細に説明する。
(タイヤの全体説明)
以下、本実施形態の空気入りタイヤについて説明する。図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以降、タイヤという)1の一部の断面を示すタイヤ断面図である。
タイヤ1は、例えば、小型トラック用タイヤである。小型トラック用タイヤは、JATMA YEAR BOOK 2012(日本自動車タイヤ協会規格)のB章に定められるタイヤをいう。この他、タイヤ1は、A章に定められる乗用車用タイヤおよびC章に定められるトラック及びバス用タイヤに適用することもできる。
(タイヤの全体説明)
以下、本実施形態の空気入りタイヤについて説明する。図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以降、タイヤという)1の一部の断面を示すタイヤ断面図である。
タイヤ1は、例えば、小型トラック用タイヤである。小型トラック用タイヤは、JATMA YEAR BOOK 2012(日本自動車タイヤ協会規格)のB章に定められるタイヤをいう。この他、タイヤ1は、A章に定められる乗用車用タイヤおよびC章に定められるトラック及びバス用タイヤに適用することもできる。
以降で説明するタイヤ周方向とは、タイヤ回転軸線を中心にタイヤ1を回転させたとき、トレッド面の回転する方向(両回転方向)をいい、タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸線に対して直交して延びる放射方向をいう。タイヤ径方向外側とは、タイヤ回転軸線からタイヤ径方向に離れる側をいい、タイヤ径方向内側とは、タイヤ回転軸線に向かってタイヤ径方向に近づく側をいう。タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸線の方向に平行な方向をいい、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ1のタイヤ赤道線から離れる両側をいう。タイヤ内側は、インナーライナ(後述)の内側のタイヤ空洞領域に近づく側をいい、タイヤ外側は、タイヤ空洞領域から離れる側をいう。
タイヤ1は、図1に示されるように、骨格材として、タイヤ赤道線CLに対してタイヤ幅方向の両側に設けられたビードコア7と、カーカスプライ5と、ベルト6と、を備え、これらの骨格材の周りに、トレッドゴム2と、サイドゴム3と、ビードフィラーゴムと、リムクッションゴムと、インナーライナゴムと、を主に備える。
ビードコア7は円環状であり、タイヤ幅方向の両端部のそれぞれにおいて、タイヤ径方向内側の端部に配置されている。ビードコア7を含むビード部4は、トレッドゴム2を挟むようにタイヤ幅方向の両側に配されて対をなしている。
カーカスプライ5は、トロイダル形状をなすよう一対のビードコア7の間に巻き回されている。具体的には、カーカスプライ5は、トレッドゴム2からサイド部を通りビードコア7の周りでタイヤ幅方向の内側から外側に折り返されている。カーカスプライ5は、一対のビードコア7の間をトロイダル状に巻いた形状を成している。
ベルト6は、図示される例において、ベルト材を2つ備える。ベルト6は、カーカスプライ5のタイヤ径方向外側にタイヤ周方向に巻き回されている。ベルト6を構成するベルト材はいずれも、スチールコードにゴムを被覆した部材である。スチールコードは、タイヤ周方向に対して所定の角度、例えば20〜30度傾斜して配置されている。2つのベルト材のそれぞれスチールコードは、タイヤ周方向に対して互いに逆方向に傾斜し、互いに交錯する。ベルト6は充填された空気圧によるカーカスプライ5の膨張を抑制する。
カーカスプライ5は、トロイダル形状をなすよう一対のビードコア7の間に巻き回されている。具体的には、カーカスプライ5は、トレッドゴム2からサイド部を通りビードコア7の周りでタイヤ幅方向の内側から外側に折り返されている。カーカスプライ5は、一対のビードコア7の間をトロイダル状に巻いた形状を成している。
ベルト6は、図示される例において、ベルト材を2つ備える。ベルト6は、カーカスプライ5のタイヤ径方向外側にタイヤ周方向に巻き回されている。ベルト6を構成するベルト材はいずれも、スチールコードにゴムを被覆した部材である。スチールコードは、タイヤ周方向に対して所定の角度、例えば20〜30度傾斜して配置されている。2つのベルト材のそれぞれスチールコードは、タイヤ周方向に対して互いに逆方向に傾斜し、互いに交錯する。ベルト6は充填された空気圧によるカーカスプライ5の膨張を抑制する。
ベルト6のタイヤ径方向外側には、トレッドゴム2が設けられる。トレッドゴム2には、周方向溝やラグ溝が設けられる。トレッドゴム2のタイヤ幅方向の両端部は、サイドウォールゴム3が接続されている。サイドウォールゴム3は、トレッドゴム2を挟むように配されて対をなしている。サイドウォールゴム3のタイヤ幅方向外側の面には、タイヤの回転方向、サイズ、型番、標章、製造国等の情報を表示する領域が設けられている。
タイヤ1は、さらに、ベルト6のタイヤ径方向外側の面を覆うベルトカバー(不図示)を備えていてもよい。ベルトカバーは、有機繊維と、有機繊維を被覆するゴムとからなる。
タイヤ1は、以上のような構造を有するが、これ以外の構造を有していてもよい。
タイヤ1は、さらに、ベルト6のタイヤ径方向外側の面を覆うベルトカバー(不図示)を備えていてもよい。ベルトカバーは、有機繊維と、有機繊維を被覆するゴムとからなる。
タイヤ1は、以上のような構造を有するが、これ以外の構造を有していてもよい。
(カーカスプライ)
図2は、カーカスプライ5の重なり部分を示す断面図である。
カーカスプライ5は、1つのシート材10から構成される。
シート材10は、タイヤ幅方向に沿って配置された、具体的には互いに平行に配置された複数のコード11と、コード11を被覆するコートゴム12と、を有する。シート材10は、一定の厚さを有する。カーカスプライ5は、シート材10のタイヤ周方向の両端部を含む領域10E1,10E2を重ねたシート材10の重なり部分10Aを有して環状を成している。コード11は、直線状に延びて、その延在方向はタイヤ幅方向である。コード11は、有機繊維材料またはスチールからなる。有機繊維材料からなるコードは、例えば、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、芳香族ポリアミド等を材質とし、これらのいずれかの材質からなる複数のフィラメントを撚り合わせてなる。スチールからなるコードは、例えば、単線のスチールワイヤに撚り加工を施したものである。また、コード11の断面は、図2に示す例において略円形である。
図2は、カーカスプライ5の重なり部分を示す断面図である。
カーカスプライ5は、1つのシート材10から構成される。
シート材10は、タイヤ幅方向に沿って配置された、具体的には互いに平行に配置された複数のコード11と、コード11を被覆するコートゴム12と、を有する。シート材10は、一定の厚さを有する。カーカスプライ5は、シート材10のタイヤ周方向の両端部を含む領域10E1,10E2を重ねたシート材10の重なり部分10Aを有して環状を成している。コード11は、直線状に延びて、その延在方向はタイヤ幅方向である。コード11は、有機繊維材料またはスチールからなる。有機繊維材料からなるコードは、例えば、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、芳香族ポリアミド等を材質とし、これらのいずれかの材質からなる複数のフィラメントを撚り合わせてなる。スチールからなるコードは、例えば、単線のスチールワイヤに撚り加工を施したものである。また、コード11の断面は、図2に示す例において略円形である。
このような重なり部分10Aのタイヤ周方向に沿った長さは、タイヤ1のタイヤ最大幅位置SWからベルト6のエッジBEまでの領域R(図1参照)における重なり部分10Aのタイヤ周方向に沿った重なり長さに関して、タイヤ赤道線CLからペリフェリ距離(タイヤ外周に沿った距離)が同じタイヤ幅方向の第1の側及び第2の側の各位置において、第1の側の重なり長さは、第2の側の重なり長さに比べて短いように構成されている。このような重なり部分10Aを領域Rに設けることにより、カーカスプライ5の重なり部分10Aに起因して発生するタイヤ表面の凹部を小さくすることができ、凹部の存在を目立ち難くすることができる。重なり部分10Aを小さくするほどタイヤ表面の凹部を小さくすることができる。第1の側のサイドウォール部を、タイヤ1を車両装着時に外部から見えるように、車両外側に向けてタイヤ1を車両に装着することで、車両に装着したタイヤを見てもタイヤ表面には小さな凹部しか見えない。このため、タイヤ表面の凹部は目立たなくなる。タイヤ1のタイヤ最大幅位置SWからベルトのエッジBEまでの領域Rでは、特にサイドゴム3の厚さが薄いので、重なり部分10Aに起因したタイヤ表面の凹部は現れ易いが、本実施形態のような重なり部分10Aを設けることは、重なり部分10Aに起因したタイヤ表面の凹部は小さくなるので有効である。
一実施形態によれば、領域Rにおける重なり部分10Aのタイヤ周方向における重なり長さは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて徐々に大きくなっていることが好ましい。
一実施形態によれば、領域Rにおける重なり部分10Aのタイヤ周方向における重なり長さは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて徐々に大きくなっていることが好ましい。
一般的に、カーカスプライ5を構成するシート材10のタイヤ周方向の端部を含む領域に含まれるコード11が厚さ方向に重なるように配置されているため、重なり部分10A以外のカーカスプライの部分と比べて引張剛性が高い。しかし、第1の側における重なり部分10Aの重なり長さは短いので、内圧を付加したときに、重なり部分10Aのコードの伸び量が、重なり部分以外のカーカスプライの部分のコードの伸び量と比べ小さくなることが抑制され、重なり部分10Aと対応するタイヤ表面の領域ではタイヤ表面が凹んだ凹部は幅の狭い、あるいは深さの浅い形状となる。すなわち、小さな凹部しか形成されない。
このような重なり部分10Aの構成は、一例として、図3に示すようなカーカスプライ5を構成するシート材10を用いることにより達成することができる。
このような重なり部分10Aの構成は、一例として、図3に示すようなカーカスプライ5を構成するシート材10を用いることにより達成することができる。
図3(a)〜(c)は、一実施形態のシート材10の重なり部分10Aを説明する図である。図3(a)〜(c)では、シート材10を、平面上に展開した状態を示す模式図である。図3(a)には、図1に示す領域Rに対応する部分を示している。図3(a)には、タイヤ幅方向に延在するコード11を線で模式的に示している。図3(b),(c)には、コード11は示されていない。図3(a)〜(c)に示す例では、シート材10の領域10E1と領域10E2との重なりにより、重なり部分10A(図3(a)中の黒い領域)が設けられる。図3(a)〜(c)において、シート材10の右側がタイヤ幅方向の第1の側S1であり、左側がタイヤ幅方向の第2の側S2を表す。第1の側S1及び第2の側S2の両エッジは、カーカスプライ5がビード部4で折り返された図1に示す折り返し端3aに対応する。
ここで、図3(a)に示すように、重なり部分10Aのタイヤ周方向における重なり長さは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて徐々に大きくなっている。
このような重なり部分10Aは、図3(b)、(c)に示すような、領域10E1,10E2のタイヤ周方向の端部の形状によって形成される。領域10E1,10E2のタイヤ周方向の端部は、いずれも直線状の斜辺になっている。領域10E2の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から反時計周りに角度α1(>0)度開転した辺である。すなわち、領域10E2の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して反時計回りに傾斜した傾斜角度α1(>0)度である。一方、領域10E1の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から時計周りに角度α2(<0)度開転した辺である。すなわち、領域10E1の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して時計回りに傾斜した傾斜角度α2(<0)度である。このため、領域10E1と領域10E2が重なる重なり部分10Aでは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて重なり長さが長くなっている。
このような重なり部分10Aは、図3(b)、(c)に示すような、領域10E1,10E2のタイヤ周方向の端部の形状によって形成される。領域10E1,10E2のタイヤ周方向の端部は、いずれも直線状の斜辺になっている。領域10E2の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から反時計周りに角度α1(>0)度開転した辺である。すなわち、領域10E2の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して反時計回りに傾斜した傾斜角度α1(>0)度である。一方、領域10E1の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から時計周りに角度α2(<0)度開転した辺である。すなわち、領域10E1の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して時計回りに傾斜した傾斜角度α2(<0)度である。このため、領域10E1と領域10E2が重なる重なり部分10Aでは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて重なり長さが長くなっている。
このように、重なり部分10Aにおける領域10E1,10E2の斜辺は、タイヤ幅方向から、タイヤ周方向の2方向のうち互いに異なる方向に傾いている(α2<0<α1:図3(b)に示す領域10E2の斜辺は右上がり傾斜、図3(c)に示す領域10E1の斜辺は左上がり傾斜)ので、重なり部分10Aの重なり長さを第1の側S1から徐々に大きくすることができる。このとき、第1の側S1における重なり部分10Aは小さいので、第1の側S1のサイドウォール部を、タイヤ1を車両装着時に外部から見えるように、第1の側を車両外側に向けてタイヤ1を車両に装着することで、タイヤ表面には小さな凹部しか見えない。一方、第2の側S2における重なり部分10Aは大きいので、第2の側S2のタイヤ表面には大きな凹部が形成される。この大きな凹部は、車両の安全性において問題となるものではない。しかし、見る者に不要な心配を与えることを防止するために、大きな凹部が形成される第2の側のサイドウォール部は、車両内側を向くように装着される。
本実施形態では、重なり部分10Aの重なり長さは、タイヤ幅方向に進むほど線形的に増化するが、一実施形態によれば、重なり部分10Aの重なり長さは、タイヤ幅方向に進むほど非線形的に増大してもよい。あるいは段階的に増大してもよい。
本実施形態では、重なり部分10Aの重なり長さは、タイヤ幅方向に進むほど線形的に増化するが、一実施形態によれば、重なり部分10Aの重なり長さは、タイヤ幅方向に進むほど非線形的に増大してもよい。あるいは段階的に増大してもよい。
図4(a)〜(c)は、他の一実施形態のシート材10の重なり部分10Aを説明する図である。図4(a)〜(c)は、図3(a)〜(c)に対応する図である。
ここで、図4(a)に示す重なり部分10Aのタイヤ周方向における重なり長さは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて徐々に大きくなっている。
このような重なり部分10Aは、図4(b),(c)に示すように、領域10E1,10E2のタイヤ周方向の先端の形状によって形成される。領域10E1,10E2のタイヤ周方向の端部は、直線状の斜辺になっている。領域10E2の端部の斜辺は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から反時計周りに角度α1(>0)度回転した辺である。すなわち、領域10E2の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して反時計回りに傾斜した傾斜角度α1(>0)度である。一方、領域10E1の端部の斜辺は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)に対して反時計周りにα2(>0)度開転した辺である。すなわち、領域10E1の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して反時計回りに傾斜した傾斜角度α2(>0)度である。このとき、α1>α2となっている。このため、領域10E1と領域10E2が重なる重なり部分10Aは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて重なり長さが長くなっている。
ここで、図4(a)に示す重なり部分10Aのタイヤ周方向における重なり長さは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて徐々に大きくなっている。
このような重なり部分10Aは、図4(b),(c)に示すように、領域10E1,10E2のタイヤ周方向の先端の形状によって形成される。領域10E1,10E2のタイヤ周方向の端部は、直線状の斜辺になっている。領域10E2の端部の斜辺は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から反時計周りに角度α1(>0)度回転した辺である。すなわち、領域10E2の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して反時計回りに傾斜した傾斜角度α1(>0)度である。一方、領域10E1の端部の斜辺は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)に対して反時計周りにα2(>0)度開転した辺である。すなわち、領域10E1の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して反時計回りに傾斜した傾斜角度α2(>0)度である。このとき、α1>α2となっている。このため、領域10E1と領域10E2が重なる重なり部分10Aは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて重なり長さが長くなっている。
このように、重なり部分10Aにおける領域10E1,10E2の斜辺は、タイヤ幅方向から、タイヤ周方向の2方向のうち同じ方向に傾いているが(α1,α2>0:図4(b)に示す領域10E2の斜辺は右上がり傾斜、図4(c)に示す領域10E1の斜辺も右上がり傾斜)、傾斜角度が異なる(α1>α2)ので、重なり部分10Aの重なり長さを第1の側S1から徐々に大きくすることができる。このとき、第1の側S1における重なり部分10Aは小さいので、第1の側S1のサイドウォール部を、タイヤ1を車両装着時に外部から見えるように、第1の側をタイヤ装着外側に向けてタイヤ1を車両に装着することで、タイヤ表面には小さな凹部しか見えない。このとき、第2の側S2における重なり部分10Aは大きいので、第2の側S2のタイヤ表面には大きな凹部が形成されるが、この凹部は、車両の安全性において問題となるものではない。しかし、見る者に不要な心配を与えることを防止するために、大きな凹部が形成される第2の側のサイドウォール部は、車両内側を向くように装着される。
図5(a)〜(c)は、他の一実施形態のシート材10の重なり部分10Aを説明する図である。図5(a)〜(c)は、図3(a)〜(c)に対応する図である。
ここで、図5(a)に示す重なり部分10Aのタイヤ周方向における重なり長さも、図3(a)〜(c)に示す実施形態と同様に、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて徐々に大きくなっている。
このような重なり部分10Aは、図5(b),(c)に示すように、領域10E1,10E2のタイヤ周方向の先端の形状によって形成される。領域10E1,10E2のタイヤ周方向の端部は、直線状の斜辺になっている。領域10E2の端部の斜辺は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から時計周りにα1(<0)度回転した辺である。すなわち、すなわち、領域10E2の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して時計回りに傾斜した傾斜角度α1(<0)度である。一方、領域10E1の端部の斜辺は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から時計周りに角度α2(<0)度回転した辺である。すなわち、領域10E1の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して時計回りに傾斜した傾斜角度α2(<0)度である。このとき、|α2|>|α1|(| |は絶対値を表す記号である)となっている。このため、領域10E1と領域10E2が重なる重なり部分10Aは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて重なり長さが長くなっている。
ここで、図5(a)に示す重なり部分10Aのタイヤ周方向における重なり長さも、図3(a)〜(c)に示す実施形態と同様に、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて徐々に大きくなっている。
このような重なり部分10Aは、図5(b),(c)に示すように、領域10E1,10E2のタイヤ周方向の先端の形状によって形成される。領域10E1,10E2のタイヤ周方向の端部は、直線状の斜辺になっている。領域10E2の端部の斜辺は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から時計周りにα1(<0)度回転した辺である。すなわち、すなわち、領域10E2の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して時計回りに傾斜した傾斜角度α1(<0)度である。一方、領域10E1の端部の斜辺は、コード11の延在方向(タイヤ幅方向)から時計周りに角度α2(<0)度回転した辺である。すなわち、領域10E1の端部の斜辺の傾斜角度は、コード11の延在方向に対して時計回りに傾斜した傾斜角度α2(<0)度である。このとき、|α2|>|α1|(| |は絶対値を表す記号である)となっている。このため、領域10E1と領域10E2が重なる重なり部分10Aは、第1の側S1から第2の側S2に進むに連れて重なり長さが長くなっている。
このように、重なり部分10Aにおける領域10E1,10E2の斜辺は、タイヤ幅方向から、タイヤ周方向の2方向のうち同じ方向に傾いている(α1,α2<0:図5(b)に示す領域10E2の斜辺は左上がり傾斜、図5(c)に示す領域10E1の斜辺も左上がり傾斜)が、傾斜角度が異なる(|α2|>|α1|)ので、重なり部分10Aの重なり長さを第1の側S1から徐々に大きくすることができる。このとき、第1の側S1における重なり部分10Aは小さいので、第1の側S1のサイドウォール部を、タイヤ1を車両装着時に外部から見えるように、第1の側を車両外側に向けてタイヤ1を車両に装着することで、タイヤ表面には小さな凹部しか見えない。このとき、第2の側S2における重なり部分10Aは大きいので、第2の側S2のタイヤ表面には大きな凹部が形成されるが、この凹部は、車両の安全性において問題となるものではない。しかし、見る者に不要な心配を与えることを防止するために、大きな凹部が形成される第2の側S2のサイドウォール部は、車両内側を向くように装着される。
一実施形態によれば、領域Rにおける重なり部分10Aの、タイヤ周方向における重なり長さが最小になる最小重なり部分は第1の側S1にあり、タイヤ周方向における重なり長さが最大になる最大重なり部分は、第2の側S2にあり、最小重なり部分の両端の各端と最大重なり部分の両端の対応する各端同士を結んだ2つの直線の開き角度は、2〜4度であることが好ましい。図3(a)〜(c)に示す例では、開き角度はα1+α2度に対応する。したがって、図3(a)〜(c)に示す例では、α1+α2度が2〜4度であることが好ましい。図4(a)〜(c)に示す例では、開き角度はα1−α2度に対応する。したがって、図4(a)〜(c)に示す例では、α1−α2度が2〜4度であることが好ましい。図5(a)〜(c)に示す例では、開き角度は|α2|−|α1|度に対応する。したがって、図5(a)〜(c)に示す例では、|α2|−|α1|度が2〜4度であることが好ましい。開き角度が2度未満である場合、重なり部分10Aの重なり長さが十分に増大しないため、カーカスプライ5の重なり部分10Aにおける強度が低下し、タイヤ1の耐久性が悪化する。一方、開き角度が4度超である場合、重なり部分10Aの引張剛性はタイヤ幅方向において急激に増大するので、タイヤ表面の凹部は目立ち易くなる。
一実施形態によれば、コード11は、シート材10に一定の離間距離d(図2参照)、離れて配置されており、領域Rにおける重なり部分10Aの、タイヤ周方向における重なり長さが最小になる最小重なり部分は第1の側S1にあり、最小重なり部分の重なり長さL1(図3(a)参照)は、コード11の間隔の5倍に対応する長さ以下であることが好ましい。コード11の離間距離dとは、コード11とコード11の間の距離である。長さL1がコード11の間隔の5倍に対応する長さを超えると、重なり部分10Aの引張剛性は増大するので、タイヤ表面の凹部は目立ち易くなる。長さL1は、一実施形態によれば、4mm以下であることが好ましい。長さL1は、コード11の離間距離dの2倍に対応する長さ以上であることが好ましい。
一実施形態によれば、第1の側S1は、タイヤ幅方向の両側のうち、タイヤ1に設けられるセリアル番号が表示された側であることが好ましい。セリアル番号は、タイヤ製造年月日及び製造場所を記号や番号で表した情報で、タイヤ1のタイヤ幅方向の一方の側のサイドウォール部あるいはビード部の外周面に表示されている。一般に、タイヤ1を車両に装着する際、タイヤ1のタイヤ幅方向の両側のうち、セリアル番号を表示したサイドウォール部を車両外側に向けて装着するので、小さな重なり部分10Aを有する第1の側S1が車両外側に向く場合が多い。したがて、車両外側から見えるタイヤ表面の凹部は小さい。
従来のシート材10のタイヤ周方向の両端部は、互いに平行な斜辺で構成されているため、重なり部分10Aの重なり長さを所定量以上とし、タイヤ幅方向に均一な重なり長さを設定していた。本実施形態では、タイヤ赤道線CLから同じペリフェリ距離、離れた領域R内の位置、すなわちタイヤ赤道線CLに対して線対称位置にある領域R内の位置における、重なり部分10Aの重なり長さを比較すると、第1の側S1にある位置における重なり長さは、第2の側S2にある位置における重なり長さに比べて短い。このため、第1の側S1における重なり部分10Aに起因するタイヤ表面の凹部を小さくすることができる。このような実施形態では、後述する様に、タイヤの荷重耐久性を従来と同様に合格レベルを実現する。また、重なり部分10Aの重なり長さは、タイヤ幅方向において変化しているので、すなわち、タイヤ表面の凹部が一定の幅を持たないので、凹部は目立ち難い。
[実施例、従来例]
本発明の効果を確認するために、下記表1および表2に示す仕様の実施例1〜10、および従来例のタイヤを作製し、車両(最大積載量2t、排気量2000ccの小型トラック)に装着し、空気圧350kPaを充填し、下記要領に従ってタイヤ表面の凹部の見え難さを評価した。タイヤサイズは、145R12 6PRとした。表1および表2に示す仕様、および下記の仕様を除いて、作製したタイヤの仕様は、図1及び上記説明したタイヤ1と同様である。また、タイヤの荷重耐久性も評価した。
本発明の効果を確認するために、下記表1および表2に示す仕様の実施例1〜10、および従来例のタイヤを作製し、車両(最大積載量2t、排気量2000ccの小型トラック)に装着し、空気圧350kPaを充填し、下記要領に従ってタイヤ表面の凹部の見え難さを評価した。タイヤサイズは、145R12 6PRとした。表1および表2に示す仕様、および下記の仕様を除いて、作製したタイヤの仕様は、図1及び上記説明したタイヤ1と同様である。また、タイヤの荷重耐久性も評価した。
(凹部の見え難さの評価)
シート材10の重なり部分10Aに起因したタイヤ表面に形成される凹部の存在を認識できるか否かを、100人のモニタが、車両に装着したタイヤを見て判断した。
モニタ100人中、
・10人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を105とし、
・11人以上20人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を104とし、
・21人以上40人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を103とし、
・31人以上40人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を102とし、
・41人以上50人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を101とし、
・51人以上60人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を100とし、
・60人以上70人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を99とし、
・70人以上のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を98とした。
シート材10の重なり部分10Aに起因したタイヤ表面に形成される凹部の存在を認識できるか否かを、100人のモニタが、車両に装着したタイヤを見て判断した。
モニタ100人中、
・10人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を105とし、
・11人以上20人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を104とし、
・21人以上40人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を103とし、
・31人以上40人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を102とし、
・41人以上50人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を101とし、
・51人以上60人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を100とし、
・60人以上70人以下のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を99とし、
・70人以上のモニタが凹部の存在を認識した場合、評点を98とした。
(タイヤの荷重耐久性)
荷重耐久性に関する評価は、ドラム径1707[mm]の室内ドラム試験機を用いた低圧耐久試験により行った。具体的には、走行速度を80[km/h]に設定して、タイヤが破壊するまでの走行距離が測定される。但し、走行距離が、2754kmを超えた場合、合格レベルとして測定を打ち切った。
荷重耐久性に関する評価は、ドラム径1707[mm]の室内ドラム試験機を用いた低圧耐久試験により行った。具体的には、走行速度を80[km/h]に設定して、タイヤが破壊するまでの走行距離が測定される。但し、走行距離が、2754kmを超えた場合、合格レベルとして測定を打ち切った。
タイヤの仕様と評価結果を下記表1,2に示す。なお、タイヤの荷重耐久性では、実施例1〜10及び従来例は、いずれも合格レベルであった。
実施例1〜10より、重なり部分10Aの重なり長さが、領域Rにおいて、第1の側S1の重なり長さを、第2の側S2の対応する位置における重なり長さに比べて短くすることにより、重なり部分10Aに起因する凹部を小さくして見え難くすることができることがわかる。
このとき、開き角度は2〜4度であることが好ましいことがわかる。さらに、長さL1はコード11の離間距離dの5倍以下であることが好ましいことがわかる。
このとき、開き角度は2〜4度であることが好ましいことがわかる。さらに、長さL1はコード11の離間距離dの5倍以下であることが好ましいことがわかる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 空気入りタイヤ
2 トレッドゴム
3 サイドゴム
4 ビード部
5 カーカスプライ
6 バルト
7 ビードコア
10 シート材
11 コード
12 コートゴム
2 トレッドゴム
3 サイドゴム
4 ビード部
5 カーカスプライ
6 バルト
7 ビードコア
10 シート材
11 コード
12 コートゴム
Claims (7)
- ベルト及びカーカスプライを備える空気入りタイヤであって、
前記カーカスプライは、タイヤ幅方向に沿って配置された複数のコードと、前記コードを被覆するコートゴムと、を有するシート材で構成され、
前記カーカスプライは、前記シート材のタイヤ周方向の両端部を含む領域を重ねた前記シート材の重なり部分を有して環状を成し、
前記空気入りタイヤのタイヤ最大幅位置からベルトのエッジまでの領域における前記重なり部分のタイヤ周方向に沿った重なり長さに関して、タイヤ赤道線からペリフェリ距離が同じタイヤ幅方向の第1の側及び第2の側の各位置において、前記第1の側の前記重なり長さは、前記第2の側の前記重なり長さに比べて短い、ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記シート材のタイヤ周方向の両端部はいずれも、前記コードの延在方向に対して傾斜した斜辺を成し、前記領域における前記重なり長さが前記第1の側から前記第2の側に向かって徐々に大きくなっている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記重なり部分における前記両端部の斜辺は、タイヤ幅方向に対してタイヤ周方向の2方向のうち同じ方向に傾いている、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記重なり部分における前記両端部の斜辺は、タイヤ幅方向に対してタイヤ周方向の2方向のうち互いに異なる方向に傾いている、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記領域における前記重なり部分の、タイヤ周方向に沿った重なり長さが最小になる最小重なり部分は前記第1の側にあり、タイヤ周方向に沿った重なり長さが最大になる最大重なり部分は、前記第2の側にあり、前記最小重なり部分の両端の各端と前記最大重なり部分の両端の対応する各端同士を結んだ2つの直線の開き角度は、2〜4度である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記コードは、一定の離間距離、離れて配置され、
前記領域における前記重なり部分の、タイヤ周方向に沿った重なり長さが最小になる最小重なり部分は前記第1の側にあり、前記最小重なり部分の前記重なり長さは、前記コードの前記離間距離の5倍に対応する長さ以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 前記第1の側は、タイヤ幅方向の両側のうち、前記空気入りタイヤに設けられるセリアル番号が表示された側である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017062085A JP2018165064A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017062085A JP2018165064A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
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JP2018165064A true JP2018165064A (ja) | 2018-10-25 |
Family
ID=63922658
Family Applications (1)
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JP2017062085A Pending JP2018165064A (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | 空気入りタイヤ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018165064A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7425283B2 (ja) | 2019-10-02 | 2024-01-31 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
2017
- 2017-03-28 JP JP2017062085A patent/JP2018165064A/ja active Pending
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