JP7263787B2 - 包装用留め具 - Google Patents

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Description

本発明は、包装用留め具に関する。
物品の輸送のために収納する段ボールが、輸送の際に位置ずれ等を起こさないように、段ボールの透孔を利用して結合する包装用留め具が知られている。
このような包装用留め具として、2枚の段ボールを透孔が重なるようにした状態で、筒状部を有するベース体を透孔に通して筒状部にキー体を挿入することにより、フック部材を回動させて段ボール面に係止させ、キー体の係合手段をフック部材に係合させるものが知られている(例えば特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載された包装用留め具では、押し開き体が筒状部に挿入されたとき、筒状部の内壁に設けられた突起と、押し開き体の外壁に設けられた突起とが係合することで、挿入方向と反対方向の移動を阻止しているが、内壁自体または外壁自体が押し開き体の挿入方向と直交する方向に変位する構成であるため、変位させるために大きな力が必要になり、キー体をベース体から取り外しにくくなるという問題がある。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、ベース体からキー体を取り外す際の負担を軽減することができる包装用留め具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、筒状部と、該筒状部の外周面に設けられた第1突起部とを有するベース体と、前記ベース体に第1ヒンジ部を介して回動可能に連結され、連結されていない部分が互いに近づいている状態に位置する第1位置と、前記連結されていない部分が互いに離れている状態であって前記筒状部の開口部の開口方向から見て前記筒状部の外側に位置する第2位置とに回動する少なくとも2つのフック部と、前記筒状部に挿入可能な挿入部を有し、前記ベース体と第2ヒンジ部を介して回動可能に連結したキー部と、前記挿入部を前記筒状部に挿入する挿入方向と直交する方向に変位可能な、該挿入部に形成された凸形状部に設けられ、前記挿入部が前記筒状部に対して前記挿入方向と反対の方向に移動することを阻止する阻止状態とする、少なくとも1つの移動阻止部と、を備え、前記キー部が前記第2ヒンジ部を中心に回動され、前記挿入部を前記筒状部に挿入することによって、前記挿入部が前記フック部に当接して該フック部が前記第1位置から前記第2位置に移動して、前記移動阻止部により前記阻止状態にされ、前記阻止状態から前記挿入部に前記挿入方向と反対方向に所定の力を付与することによって、前記移動阻止部が前記挿入方向と直交する方向に変位して前記阻止状態が解除され、前記挿入部が前記筒状部に対して前記挿入方向と反対の方向に移動され、少なくとも1つの前記凸形状部は、前記挿入部の外壁から外側に向けて突出した凸部としての前記移動阻止部が設けられ、前記挿入部の開口部において前記凸部の両側または片側に形成された溝を有することにより板状部を構成することを特徴とする。
本発明によれば、ベース体からキー体を取り外す際の負担を軽減することができる。
図1は、実施形態に係る包装用留め具について嵌合用凸部が視認できる方向からの斜視図である。 図2は、実施形態に係る包装用留め具についてキー体の開口部が視認できる方向からの斜視図である。 図3は、実施形態に係る包装用留め具のキー体の斜視図である。 図4は、実施形態に係る包装用留め具のキー体の嵌合用凸部側から見た図である。 図5は、図4のA-A断面図である。 図6は、実施形態に係る包装用留め具のキー体のリブ近傍の拡大図である。 図7は、実施形態に係る包装用留め具においてキー体をベース体に嵌合させる動作を説明する図である。 図8は、実施形態に係る包装用留め具においてキー体をベース体に嵌合させる動作を説明する図である。 図9は、実施形態に係る包装用留め具においてベース体に嵌合されたキー体を取り外す動作を説明する図である。 図10は、実施形態の変形例1に係る包装用留め具のキー体の断面図である。 図11は、実施形態の変形例2に係る包装用留め具のキー体の斜視図である。 図12は、実施形態の変形例3に係る包装用留め具のキー体の嵌合用凸部の構成を説明する図である。 図13は、実施形態の変形例4に係る包装用留め具のキー体の嵌合用凸部の構成を説明する図である。 図14は、実施形態の変形例5に係る包装用留め具について図7のB-B断面図に相当する図である。 図15は、実施形態の変形例6に係る包装用留め具のキー体の側面図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る包装用留め具の実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(包装用留め具の全体的な構造)
図1は、実施形態に係る包装用留め具について嵌合用凸部が視認できる方向からの斜視図である。図2は、実施形態に係る包装用留め具についてキー体の開口部が視認できる方向からの斜視図である。図1および図2を参照しながら、本実施形態に係る包装用留め具の全体的な構造について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る包装用留め具1は、ベース体14と、キー体19(キー部)と、を有する。
ベース体14は、段ボール等(以下、単に段ボールと称する)に穿設された透孔に挿入されることによって、段ボールに固定するための部材である。ベース体14は、キー体19が収納され、上述の段ボールに穿設された透孔に挿入される中空の筒状部15を有し、筒状部15の一方の開口部の周縁部から外側に向かって延出した第1突起部としての突起状の鍔部16が形成されている。筒状部15の開口部は、一方向の長さが他方向の長さよりも長い形状となっている。また、筒状部15は、筒状部15の開口部から見た場合の短手方向において相対向する内壁に、当該開口部から見た場合の長手方向に沿って形成された1対のヒンジ部17(第1ヒンジ部)を介して、1対のL字形状のフック部材18(フック部)が設けられている。また、鍔部16における筒状部15の長手方向の一端側は、連結用ヒンジ部21(第2ヒンジ部)を介してキー体19に連結されている。
なお、鍔部16は、筒状部15の開口部の周縁部から延出して形成されているものとしたが、これに限定されるものではなく、筒状部15の外周面から外側に向かって延出して形成されるものとしてもよい。また、ヒンジ部17は、筒状部15の内壁に設けられるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、筒状部15の開口部の周縁部に設けられるものとしてもよい。また、鍔部16の一端側が、連結用ヒンジ部21を介してキー体19に連結されているものとしたが、これに限定されるものではなく、筒状部15が、連結用ヒンジ部21を介してキー体19に連結されているものとしてもよい。
フック部材18は、一端がヒンジ部17に連結しており、図2に示すように、他端が筒状部15の鍔部16が設けられた開口部と反対側の開口部から突出している。また、フック部材18は、キー体19が筒状部15の内部に挿入されることによってヒンジ部17を中心に回動し、他端が段ボールに当接する。この結果、鍔部16とフック部材18とで2つの段ボールを挟持することになる。なお、このヒンジ部17を中心にフック部材18が回動する動作については、図7および図8で後述する。また、2つのフック部材18において、フック部材18のヒンジ部17に連結した端部とは反対側の端部(連結されていない部分)は、図2に示すように、連結用ヒンジ部21側から反対側へ向かう従って、それぞれの距離が近くなるように設けられている。
また、ベース体14の筒状部15の外壁には、筒状部15を段ボールに穿設された透孔に挿通した場合に、ベース体14が当該透孔から容易に脱落しないように、脱落防止用リブ29が複数設けられている。脱落防止用リブ29は、図2に示すように、筒状部15の鍔部16が設けられた開口部から反対側の開口部へ向けて、すなわち、筒状部15の軸方向に沿って、筒状部15の外壁に設けられている。
キー体19は、包装用留め具1を段ボールに装着するために、ベース体14の筒状部15の内部へ挿入させる部材である。キー体19は、ベース体14の筒状部15の内部の短手方向の幅とほぼ同じ幅を有する直方体形状の押し開き体20(挿入部)を有する。
図2に示すように、押し開き体20の直方体形状の一面には長方形状の上面20b(反対側の面)が形成されており、上面20bの2つの短辺のうち一方から外側へ向かって上面20bに平行に連結片22が延出して形成されている。上面20bは、押し開き体20における筒状部15へ挿入する側とは反対側の面に相当する。連結片22は、上面20bから延出した先が連結用ヒンジ部21に連結している。すなわち、キー体19の連結片22は、連結用ヒンジ部21を介してベース体14に連結されていることになる。
また、キー体19は、上面20bの2つの長辺から外側へ向かってフランジ状に延出した第2突起部としての突起状の鍔部25を有する。また、図2に示すように、キー体19の上面20bには、利用者の指が挿入可能な開口部27が穿設され、この開口部27の縁から押し開き体20の内部へ向けて延設され、挿入された指を案内する傾斜板28が設けられている。なお、鍔部25は、キー体19の上面20bから延出して形成されているものとしたが、これに限定されるものではなく、押し開き体20の外周面から外側に向かって延出して形成されるものとしてもよい。
また、押し開き体20は、筒状部15への挿入方向から見て短手方向の外壁面20e、20fに対して長手方向の外壁面20c、20dに形成された嵌合用凸部24a~24d(凸部、移動阻止部)を有する。嵌合用凸部24a~24dは、押し開き体20の外壁面20c、20dのうち、上面20bと反対側の開口部の近傍に形成されている。また、押し開き体20の2つの長手方向の外壁面20c、20dのうち、一方の外壁面20cに嵌合用凸部24a、24bが形成され、他方の外壁面20dに嵌合用凸部24c、24dが形成されている。また、凸形状部31a、31c(第1凸形状部)の嵌合用凸部24a、24cは、連結用ヒンジ部21から近い位置に形成され、それぞれ外壁面20c、20dの対向する位置に同様の形状で形成されている。また、凸形状部31b、31d(第2凸形状部)の嵌合用凸部24b、24dは、嵌合用凸部24a、24cよりも連結用ヒンジ部21から遠い位置に形成され、それぞれ外壁面20c、20dの対向する位置に同様の形状で形成されている。
また、図1に示すように、ベース体14の鍔部16には、キー体19がベース体14へ挿入された場合に、キー体19の連結片22が収まるように凹部26が形成されている。また、図1に示すように、押し開き体20における上面20bと反対側の開口部の2つの短辺のうち、連結用ヒンジ部21に近い方の辺を後端部20aと称するものとする。
また、本実施形態に係る包装用留め具1は、可撓性を有し、かつ、折り曲げ可能なポリプロピレン等の材質によって成型されている。
(キー体におけるスリットおよびリブの構成)
図3は、実施形態に係る包装用留め具のキー体の斜視図である。図4は、実施形態に係る包装用留め具のキー体の嵌合用凸部側から見た図である。図5は、図4のA-A断面図である。図6は、実施形態に係る包装用留め具のキー体のリブ近傍の拡大図である。図3~図6を参照しながら、キー体19に形成されたスリット30およびリブ33の構成を中心に説明する。
図3および図4に示すように、上述の嵌合用凸部24a、24bは、押し開き体20の外壁面20cから外側へ向けて突出した凸部形状となっている。また、嵌合用凸部24c、24dは、押し開き体20の外壁面20dから外側へ向けて突出した凸部形状となっている。また、図3および図5に示すように、押し開き体20は、上面20bと反対側の開口部の周縁部における嵌合用凸部24a~24dそれぞれの外壁面20eから外壁面20fへ向かう方向での両端部(以下、単に、嵌合用凸部24a~24dの両端(部)のように表現するものする)から、上面20bへ向かう方向にスリット30(溝)が形成されている。このように、嵌合用凸部24a~24dについて、それぞれの両側にスリット30が形成されることにより、図3~図5に示すように、嵌合用凸部24a~24dをそれぞれ有する凸形状部31a~31dが形成される。このような板形状の凸形状部31a~31dが形成されることによって、嵌合用凸部24a~24dに対して押し開き体20の内側へ向かう応力をかけることにより、凸形状部31a~31dは容易に弾性変形されることになる。なお、嵌合用凸部24a~24dが、本発明の「移動阻止部」に相当する。以下、本実施形態の変形例でも同様である。
なお、上述のスリット30は、図3および図5に示すように、押し開き体20において上面20bへ向かう方向、すなわち、押し開き体20のベース体14の筒状部15への挿入方向に平行となるように形成されるものとしているが、これに限定されるものではない。すなわち、凸形状部31a~31dのような凸形状の部分が形成されるものとすれば、スリット30が形成される方向は、上述の方向に限定されるものではない。また、凸形状部31a~31dは、板形状とすることが望ましい。
また、上述の傾斜板28は、図5に示すように、開口部27の縁から、上面20bとは反対側の開口部へ向かってスロープ形状となるように延設されており、開口部27から挿入された利用者の指を案内する機能を有する。
また、キー体19の内部において、連結片22とは反対側の内壁面と、上面20bの内壁面とで構成されるコーナー部には、図5および図6に示すように、A-A断面に平行に複数のリブ33が立設されている。複数のリブ33は、図5および図6に示すように、上述のコーナー側に向かって凸、すなわち、上面20bの内壁面に向かって凸の円弧形状を呈する端部33aが形成されている。このように複数のリブ33に端部33aが形成されていることによって、キー体19に対して開口部27から挿入された指が端部33aにフィットし、ベース体14からキー体19を取り外す際に、指先の負担を軽減することができる。
また、押し開き体20の上面20bに形成された開口部27において、傾斜板28が形成されている縁とは反対側の縁が、連結片22から遠ざかる方向に凸の円弧形状の端部19aとなっている。このように円弧形状の端部19aが形成されていることによって、リブ33の端部33aと同様に、キー体19に対して開口部27から挿入された指が端部19aにフィットし、ベース体14からキー体19を取り外す際に、指先の負担を軽減することができる。
(キー体のベース体への嵌合動作)
図7および図8は、実施形態に係る包装用留め具においてキー体をベース体に嵌合させる動作を説明する図である。図7および図8を参照しながら、本実施形態に係る包装用留め具1においてキー体19をベース体14へ挿入し嵌合させる動作について説明する。
上述したヒンジ部17は、図7(a)に示すように、筒状部15の内部において連結用ヒンジ部21側から反対側へ向かうに従って鍔部16との距離が小さくなるように傾斜させて設けられている。
まず、図7(a)に示すように、包装用留め具1において、キー体19は、ベース体14の筒状部15内に全く挿入されていないものとする。利用者は、図8(a)に示すように、2つの段ボール40、41を、それぞれに穿設された透孔40a、41aが重なるように当接させ、ベース体14の筒状部15を、当該透孔40a、41aに挿通させて鍔部16を段ボール40の面に当接させる。
次に、利用者は、図8(a)に示すように、キー体19をベース体14側へ連結用ヒンジ部21で折り返して回動させ、すなわち、キー体19を、ベース体14に対して連結用ヒンジ部21を中心に回動させ、キー体19の押し開き体20をベース体14の筒状部15内へ挿入させる。利用者は、キー体19の押し開き体20をさらに筒状部15の内部へ挿入させると、図7(b)に示すように、押し開き体20の後端部20aが、筒状部15の内部のフック部材18に当接する。この状態では、フック部材18のヒンジ部17に連結されていない端部は、互いに近づいている状態の位置(第1位置)にある。
利用者は、キー体19の押し開き体20をさらに筒状部15の内部へ挿入させると、図8(b)に示すように、フック部材18が押し開き体20から荷重を受けて、ヒンジ部17を中心に回動し始める。すなわち、2つのフック部材18は、図8(b)に示すように、一端が連結しているヒンジ部17を中心に、他端が互いに離れる方向に回動する。この際、上述したように、ヒンジ部17は前述したように、連結用ヒンジ部21側から反対側へ向かうに従って鍔部16との距離が小さくなるように傾斜させて設けられているため、ベース体14へのキー体19の挿入時の抵抗が緩和される。したがって、連結片22への負荷が軽減できることになり、包装用留め具1が繰り返し使用される際の連結片22への負荷が軽減され、ヒンジ部17の切れ、および延び等の発生も少なくなる。
また、この際、押し開き体20に形成されている嵌合用凸部24a~24dは、図8(b)に示すように、ヒンジ部17およびフック部材18から押し開き体20の内側へ向かう方向に応力を受ける。これによって、凸形状部31a~31dは、嵌合用凸部24a~24dそれぞれが押し開き体20の内側へ向かうように弾性変形して変位する。この状態になると、キー体19の押し開き体20は、嵌合用凸部24a~24dを介して、ヒンジ部17またはフック部材18から内側へ向かう応力を受けている状態となるので、キー体19はベース体14に係止された状態となる。すなわち、この状態になると、キー体19に新たな荷重、つまり、押し開き体20が筒状部15から引き出される力が加わらない限り、上述の係止状態が継続することになる。
利用者は、キー体19の押し開き体20をさらに筒状部15の内部へ挿入させると、フック部材18は、押し開き体20から荷重を受けて、一端が連結されたヒンジ部17を中心にさらに回動し、図8(c)に示すように、他端が段ボール41の面に当接する。この状態になると、フック部材18のヒンジ部17を中心とする回動動作が停止し、図7(c)および図8(c)に示すように、キー体19の押し開き体20は、筒状部15の内部に完全に入り込んだ状態となる。この状態では、フック部材18のヒンジ部17に連結されていない端部は、互いに離れた状態となり、筒状部15の開口部の開口方向から見て筒状部15の外側の位置(第2位置)で停止した状態となる。また、鍔部16とフック部材18とが、2つの段ボール40、41を挟持した状態となり、当該段ボール40、41が結合される。
さらに、フック部材18の上述の他端が段ボール41の面に当接し、ヒンジ部17を中心とする回動動作が停止すると、嵌合用凸部24a~24dは、それぞれフック部材18から受けていた応力から解放される。すると、弾性変形していた凸形状部31a~31dは、それぞれ元の状態に戻り、嵌合用凸部24a~24dは、L字形状のフック部材18のコーナー部に係合し、キー体19は、ベース体14へ嵌合して固定された状態となる。すなわち、嵌合用凸部24a~24dのフック部材18への係合により、押し開き体20は、筒状部15に対して挿入方向とは反対の方向に移動することが阻止された阻止状態となる。
また、キー体19の押し開き体20が筒状部15の内部に完全に入り込んだ状態となった場合、キー体19の上面20bの周囲には突起状の鍔部25が形成されているため、キー体19の筒状部15内への挿入が完了すると同時に、鍔部25がベース体14の筒状部15の開口部の周縁部に当たり、これ以上の入り込み防止が図られる。また、ベース体14の鍔部16には、キー体19の連結片22の板厚の分だけ凹んだ凹部26が設けられているため、連結片22が凹部26に収まり、ベース体14の鍔部16と、キー体19の上面20bとが、キー体19のベース体14への固定完了に伴い、略面一となる。なお、ベース体14の鍔部16と、キー体19の上面20bとが略面一となることに限定されるものではなく、ベース体14の一部、またはキー体19の一部が突出していてもよい。
(キー体のベース体からの嵌合解除動作)
図9は、実施形態に係る包装用留め具においてベース体に嵌合されたキー体を取り外す動作を説明する図である。図9を参照しながら、本実施形態に係る包装用留め具1においてキー体19をベース体14から取り外す(嵌合を解除する)動作について説明する。
図9(a)に、2つの段ボール40、41を、それぞれに穿設された透孔40a、41aが重なるように当接させた状態を示す。この透孔40a、41aに対して、ベース体14の鍔部16を挿通させて、図8(c)に示すように、キー体19をベース体14に嵌合させることにより、包装用留め具1を段ボール40、41に装着させた状態を、図9(b)に示す。この状態では、鍔部16とフック部材18とが、段ボール40、41を挟持することによって、当該段ボール40、41が結合されている。
利用者は、図9(b)の状態から包装用留め具1を段ボール40、41から取り外すために、図9(c)に示すように、まず、指50を、キー体19の開口部27から傾斜板28に案内されて、当該キー体19の内部へ挿入する。このとき、キー体19の内部には、上述のように、円弧形状の端部33aを有するリブ33が設けられているので、利用者は、指50を当該端部33aにフィットさせた状態で引っ掛けることができる。また、開口部27において、傾斜板28が形成されている縁とは反対側の縁が、連結片22から遠ざかる方向に凸の円弧形状の端部19aとなっているので、キー体19に対して開口部27から挿入された指50が端部19aにフィットし、指先の負担が軽減される。
次に、利用者は、キー体19に引っ掛けた指50を、当該キー体19がベース体14から離れる方向へ所定の力を付与することによって引き上げる。そうすると、フック部材18のコーナー部に係合していた嵌合用凸部24a~24dは、フック部材18から、押し開き体20の内側へ向かう方向に応力を受ける。これによって、凸形状部31a~31dは、嵌合用凸部24a~24dそれぞれが押し開き体20の内側へ向かうように弾性変形(変位)し、嵌合用凸部24a~24dのフック部材18に対する係合(阻止状態)が解除される。嵌合用凸部24a~24dによる係合が解除されると、図9(d)に示すように、キー体19がベース体14から引き出される向きに連結用ヒンジ部21を中心に回動を開始すると、押し開き体20は筒状部15に対して挿入方向と反対の方向に移動を開始する。すなわち、上述のように、嵌合用凸部24a~24dそれぞれの両端側にスリット30が設けられることにより板形状の凸形状部31a~31dが形成されたことによって、嵌合用凸部24a~24dがフック部材18から押し開き体20の内側へ向かう応力を受けた場合に、凸形状部31a~31dは容易に弾性変形される。これによって、利用者は、嵌合用凸部24a~24dのフック部材18に対する係合を容易に解除することができるので、ベース体14からキー体19を取り出す際の負担を軽減することができる。
利用者は、キー体19を連結用ヒンジ部21を中心にさらに回動させると、図9(e)に示すように、キー体19の押し開き体20は、ベース体14の筒状部15から完全に取り出された状態となる。また、2つのフック部材18は、凸形状部31a~31dの弾性変形による嵌合用凸部24a~24dからの応力が解消されると、当該フック部材18の一端が連結しているヒンジ部17を中心に、他端が互いに近づく方向に回動して元の状態に戻る。この状態では、弾性変形していた凸形状部31a~31dは、それぞれ元の状態に戻っている。
上述のようにフック部材18の位置が元に戻ると、鍔部16およびフック部材18による段ボール40、41への挟持状態が解除されるので、利用者は、図9(f)に示すように、ベース体14を透孔40a、41aから引き抜くことができる。そして、利用者は、図9(g)に示すように、包装用留め具1を、段ボール40、41から完全に取り外すことができる。
以上のように、本実施形態に係る包装用留め具1は、嵌合用凸部24a~24dそれぞれの両端側にスリット30が設けられることにより凸形状部31a~31dが形成されている。これによって、ベース体14からキー体19を取り出す際に、嵌合用凸部24a~24dがフック部材18から押し開き体20の内側へ向かう応力を受けた場合に、凸形状部31a~31dは容易に弾性変形される。よって、利用者は、嵌合用凸部24a~24dのフック部材18に対する係合を容易に解除することができ、ベース体14からキー体19を取り出す際の負担を軽減することができる。
また、本実施形態に係る包装用留め具1は、キー体19の内部において、連結片22とは反対側の内壁面と、上面20bの内壁面とで構成されるコーナー部に設けられた複数のリブ33を有する。この複数のリブ33は、上述のコーナー側に向かって凸の円弧形状を呈する端部33aが形成されている。したがって、利用者は、ベース体14からキー体19を取り出す際に、キー体19の開口部27から挿入させた指を端部33aにフィットさせた状態で引っ掛けることができるので、指先の負担を軽減することができる。
また、本実施形態に係る包装用留め具1は、キー体19の開口部27において、傾斜板28が形成されている縁とは反対側の縁が、連結片22から遠ざかる方向に凸の円弧形状の端部19aとなっている。したがって、利用者は、キー体19に対して開口部27から挿入した指を端部19aにフィットさせることができ、指先の負担が軽減される。
なお、図1~図6に示す構成例では、嵌合用凸部24a~24dの大きさおよび形状、ならびに、凸形状部31a~31dの幅およびスリット方向の長さが、いずれも同じ態様で示されているが、これに限定されるものではない。すなわち、弾性変形が可能な凸形状部31a~31dが形成されれば、嵌合用凸部24a~24dの位置、大きさおよび形状、ならびに、凸形状部31a~31dの厚さ、幅およびスリット方向の長さについては、キー体19がベース体14に嵌合できる範囲で異なるものとしてもよい。
(変形例1)
図10は、実施形態の変形例1に係る包装用留め具のキー体の断面図である。図10を参照しながら、本実施形態の変形例1に係る包装用留め具1のキー体19の構成について、図1~図6で上述したキー体19と相違する構成を中心に説明する。
上述の実施形態では、嵌合用凸部24a~24dのすべてについて、それぞれの外壁面20eから外壁面20fへ向かう方向での両端部から、上面20bへ向かう方向にスリット30が形成されている構成を示した。本変形例に係る包装用留め具1では、図10に示すように、嵌合用凸部24aについては、上述の実施形態と同様に両側にスリット30が形成されることによって凸形状部31aが形成されている。本変形例に係る包装用留め具1では、例えば、図10に示すように、もう一方の側については、押し開き体20の開口部に設けられた切欠きに隣接して嵌合用凸部24bを設け、嵌合用凸部24bの切欠き側と反対側のみにスリット30が形成されている。これによって、嵌合用凸部24bを有する凸形状部31bが形成される。
なお、このような態様で凸形状が形成されるのは、凸形状部31bに限定されるものではなく、凸形状部31a、31c、31dのいずれであってもよい。さらに、片側にスリット30を設ける方法だけではなく、両側をスリット30ではなく、上述のように押し開き体20の開口部の端部を削り落とすことによって、板形状の部分を形成するものとしてもよい。
以上のように、本変形例では、凸形状部31a~31dの少なくともいずれかについて、両側にスリットを形成するのではなく、例えば、押し開き体20の開口部の端部を削り落とすことによって、凸形状部31a~31dを形成するものとしている。これによって、ベース体14からキー体19を取り出す際に、嵌合用凸部24a~24dがフック部材18から押し開き体20の内側へ向かう応力を受けた場合に、容易に弾性変形される凸形状部31a~31dを得ることができる。よって、利用者は、嵌合用凸部24a~24dのフック部材18に対する係合を容易に解除することができ、ベース体14からキー体19を取り出す際の負担を軽減することができる。
なお、必ずしも押し開き体20の開口部の端部を削る方法によって凸形状部31a~31dの少なくともいずれかを形成することに限定されるものではない。例えば、当該端部から上面20bとは反対方向へ凸形状部を延出させることによって、凸形状部31a~31dの少なくともいずれかを形成させるものとすればよい。
(変形例2)
図11は、実施形態の変形例2に係る包装用留め具のキー体の斜視図である。図11を参照しながら、本実施形態の変形例2に係る包装用留め具1のキー体19の構成について、図1~図6で上述したキー体19と相違する構成を中心に説明する。
上述の実施形態の図1~図6では、嵌合用凸部24a~24dのすべてについて、それぞれの両端部から、上面20bへ向かう方向にスリット30が形成されている構成を示した。本変形例では、図11に示すように、例えば、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から近い位置に形成された嵌合用凸部24a、24cについてはスリット30を形成しないものとしている。すなわち、上述の図1~図6に示した、嵌合用凸部24a、24cに対応する凸形状部31a、31cは形成されない。この場合、嵌合用凸部24a~24dのうち嵌合用凸部24b、24dのみが本発明の「移動阻止部」に相当する。
以上のように本変形例では、スリット30が形成されていない嵌合用凸部24a、24cの近傍に比べて、嵌合用凸部24b、24dをそれぞれ有する凸形状部31b、31dの方が弾性変形しやすくなる。すなわち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置にある嵌合用凸部24b、24dによるフック部材18への係合が、嵌合用凸部24a、24cによる係合よりも解除しやすくなる。したがって、先に外しやすく(係合を解除しやすく)した連結片22から遠い位置にある嵌合用凸部24b、24dが利用者の意図しない場合に外れたとしても、連結片22から近い位置にある嵌合用凸部24a、24cの強い係合状態によって、キー体19のベース体14に対する嵌合状態を保つことができる。
(変形例3)
図12は、実施形態の変形例3に係る包装用留め具のキー体の嵌合用凸部の構成を説明する図である。図12を参照しながら、本実施形態の変形例3に係る包装用留め具1のキー体19の構成について、図1~図6で上述したキー体19と相違する構成を中心に説明する。
図12(a)および図12(b)に示すように、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から近い位置に形成された嵌合用凸部24a、24cの、当該嵌合用凸部24a、24cが形成された押し開き体20の外壁面20c、20dからの高さをそれぞれc1とする。また、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置に形成された嵌合用凸部24b、24dの、当該嵌合用凸部24b、24dが形成された押し開き体20の外壁面20c、20dからの高さをそれぞれc2とする。本変形例に係る包装用留め具1のキー体19では、嵌合用凸部24a~24dを、c1>c2となるように形成している。具体的には、連結片22(連結用ヒンジ部21)に近い位置に形成された嵌合用凸部24a、24cの高さc1を、例えば1.7[mm]とし、遠い位置に形成された嵌合用凸部24b、24dの高さc2を、例えば1.5[mm]とする。
これによって、連結片22(連結用ヒンジ部21)から近い位置に形成された嵌合用凸部24a、24cのフック部材18への係合に比べて、遠い位置に形成された嵌合用凸部24b、24dによる係合の方が、高さが低い分解除しやすくなる。したがって、先に外しやすく(係合を解除しやすく)した連結片22から遠い位置にある嵌合用凸部24b、24dが利用者の意図しない場合に外れたとしても、連結片22から近い位置にある嵌合用凸部24a、24cの強い係合状態によって、キー体19のベース体14に対する嵌合状態を保つことができる。
(変形例4)
図13は、実施形態の変形例4に係る包装用留め具のキー体の嵌合用凸部の構成を説明する図である。図13を参照しながら、本実施形態の変形例4に係る包装用留め具1のキー体19の構成について、図1~図6で上述したキー体19と相違する構成を中心に説明する。
図13(a)および図13(b)に示すように、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から近い位置に形成された嵌合用凸部24a、24cの幅(連結用ヒンジ部21から離れる方向の幅)をそれぞれd1とする。また、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置に形成された嵌合用凸部24b、24dの幅(連結用ヒンジ部21から離れる方向の幅)をそれぞれd2とする。本変形例に係る包装用留め具1のキー体19では、嵌合用凸部24a~24dを、d1>d2となるように形成している。具体的には、連結片22(連結用ヒンジ部21)に近い位置に形成された嵌合用凸部24a、24cの幅d1を、例えば3.0[mm]とし、遠い位置に形成された嵌合用凸部24b、24dの幅d2を、例えば2.8[mm]とする。
これによって、連結片22(連結用ヒンジ部21)から近い位置に形成された嵌合用凸部24a、24cのフック部材18への係合に比べて、遠い位置に形成された嵌合用凸部24b、24dによる係合の方が、その幅が狭い分解除しやすくなる。したがって、先に外しやすく(係合を解除しやすく)した連結片22から遠い位置にある嵌合用凸部24b、24dが利用者の意図しない場合に外れたとしても、連結片22から近い位置にある嵌合用凸部24a、24cの強い係合状態によって、キー体19のベース体14に対する嵌合状態を保つことができる。
なお、図13に示す例では、連結片22(連結用ヒンジ部21)から近い位置に形成された嵌合用凸部24a、24cの幅を、遠い位置に形成された嵌合用凸部24b、24dの幅よりも大きくなるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置に形成された嵌合用凸部24dの幅を、押し開き体20について嵌合用凸部24dと対向する位置に形成された嵌合用凸部24bの幅と異なる大きさとしてもよい。これによって、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置にある複数の嵌合用凸部(例えば、嵌合用凸部24b、24d)のうち、一方の嵌合用凸部のフック部材18に対する係合が先に解除されるので、キー体19をベース体14から取り外しやすくすることができる。
(変形例5)
図14は、実施形態の変形例5に係る包装用留め具について図7のB-B断面図に相当する図である。図14を参照しながら、本実施形態の変形例5に係る包装用留め具1のキー体19の構成について、図1~図6で上述したキー体19と相違する構成を中心に説明する。
図14(a)および図14(b)に示すように、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置に形成された嵌合用凸部24dの、当該嵌合用凸部24dが形成された押し開き体20の外壁面20d(凸形状部31dの面)からの高さをb1とする。また、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置であって、押し開き体20について嵌合用凸部24dと対向する位置に形成された嵌合用凸部24bの、当該嵌合用凸部24bが形成された押し開き体20の外壁面20c(凸形状部31bの面)からの高さをb2とする。本変形例に係る包装用留め具1のキー体19では、嵌合用凸部24b、24dを、b1>b2となるように形成している。
これによって、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置にある複数の嵌合用凸部(例えば、嵌合用凸部24b、24d)のうち、一方の嵌合用凸部のフック部材18に対する係合が先に解除されるので、キー体19をベース体14から取り外しやすくすることができる。また、先に外しやすく(係合を解除しやすく)した連結片22から遠い位置にある嵌合用凸部24b、24dが利用者の意図しない場合に外れたとしても、連結片22から近い位置にある嵌合用凸部24a、24cによる係合によって、キー体19のベース体14に対する嵌合状態を保つことができる。以上のように、変形例2~変形例5では、複数の移動阻止部である嵌合用凸部24a~24dの阻止を解除する解除力を主に異ならせるものとしている。
なお、上述では、嵌合用凸部24dの高さb1を、嵌合用凸部24bの高さb2よりも大きくしているが、この大小関係は逆であってもよい。また、図14に示すように、嵌合用凸部24dの高さb1を、嵌合用凸部24bの高さb2よりも大きくした結果、嵌合用凸部24dの高さが、嵌合用凸部24a、24b、24cそれぞれの高さより大きくなっているが、これに限定されない。すなわち、嵌合用凸部24bの高さを、嵌合用凸部24a、24c、24dそれぞれの高さよりも小さくするものとしてもよい。
(変形例6)
図15は、実施形態の変形例6に係る包装用留め具のキー体の側面図である。図15を参照しながら、本実施形態の変形例6に係る包装用留め具1のキー体19の構成について、図1~図6で上述したキー体19と相違する構成を中心に説明する。
図15(a)および図15(b)に示すように、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から近い位置に形成された嵌合用凸部24cの、押し開き体20の開口部の端部(凸形状部31cの端部)から上面20bへ向かう方向の中心と、当該端部との距離をa1とする。また、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置に形成された嵌合用凸部24dの、押し開き体20の開口部の端部(凸形状部31dの端部)から上面20bへ向かう方向の中心と、当該端部との距離をa2とする。本変形例に係る包装用留め具1では、嵌合用凸部24c、24dを、a1<a2となるように形成している。なお、嵌合用凸部24aと嵌合用凸部24bとの関係も同様とする。
また、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から近い位置に形成された嵌合用凸部24cの上面20b側の端部と、鍔部25の嵌合用凸部24c側の端面(端部)との距離をe1とする。また、嵌合用凸部24a~24dのうち、連結片22(連結用ヒンジ部21)から遠い位置に形成された嵌合用凸部24dの上面20b側の端部と、鍔部25の嵌合用凸部24d側の端面(端部)との距離をe2とする。本変形例に係る包装用留め具1では、嵌合用凸部24c、24dを、e1>e2となるように形成している。なお、嵌合用凸部24aと嵌合用凸部24bとの関係も同様とする。
ここで、a1=a2の場合を考える。経年変化等により上面20bが外側へ向かって曲面となるようにキー体19にたわみが生じた場合、嵌合用凸部24b、24dがフック部材18へ係合しても、嵌合用凸部24a、24cが係合しない状態が発生する可能性がある。この場合、本変形例のように、a1<a2となるように嵌合用凸部24a~24dが形成されているので、嵌合用凸部24b、24dが係合すれば嵌合用凸部24a、24cも確実に係合させることができる。また、e1>e2となるように、嵌合用凸部24a~24dが形成されている。したがって、ベース体14における鍔部16および嵌合用凸部24a~24dそれぞれに係合する部分の距離(e1およびe2よりも大きいものと想定する)と、e1、e2との差を取った場合、当該距離と距離e1との差分(嵌合用凸部24c側)の方が、当該距離と距離e2との差分(嵌合用凸部24d側)よりも小さくなる。よって、嵌合用凸部24b、24d側の保持力を、嵌合用凸部24a、24c側よりも強くすることができる。すなわち、本変形例では、複数の移動阻止部である嵌合用凸部24a~24dの保持力を主に異ならせるものとしている。
1 包装用留め具
14 ベース体
15 筒状部
16 鍔部
17 ヒンジ部
18 フック部材
19 キー体
19a 端部
20 押し開き体
20a 後端部
20b 上面
20c~20f 外壁面
21 連結用ヒンジ部
22 連結片
24a~24d 嵌合用凸部
25 鍔部
26 凹部
27 開口部
28 傾斜板
29 脱落防止用リブ
30 スリット
31a~31d 凸形状部
33 リブ
33a 端部
40 段ボール
40a 透孔
41 段ボール
41a 透孔
50 指
特開昭63-067246号公報

Claims (10)

  1. 筒状部と、該筒状部の外周面に設けられた第1突起部とを有するベース体と、
    前記ベース体に第1ヒンジ部を介して回動可能に連結され、連結されていない部分が互いに近づいている状態に位置する第1位置と、前記連結されていない部分が互いに離れている状態であって前記筒状部の開口部の開口方向から見て前記筒状部の外側に位置する第2位置とに回動する少なくとも2つのフック部と、
    前記筒状部に挿入可能な挿入部を有し、前記ベース体と第2ヒンジ部を介して回動可能に連結したキー部と、
    前記挿入部を前記筒状部に挿入する挿入方向と直交する方向に変位可能な、該挿入部に形成された凸形状部に設けられ、前記挿入部が前記筒状部に対して前記挿入方向と反対の方向に移動することを阻止する阻止状態とする、少なくとも1つの移動阻止部と、
    を備え、
    前記キー部が前記第2ヒンジ部を中心に回動され、前記挿入部を前記筒状部に挿入することによって、前記挿入部が前記フック部に当接して該フック部が前記第1位置から前記第2位置に移動して、前記移動阻止部により前記阻止状態にされ、
    前記阻止状態から前記挿入部に前記挿入方向と反対方向に所定の力を付与することによって、前記移動阻止部が前記挿入方向と直交する方向に変位して前記阻止状態が解除され、前記挿入部が前記筒状部に対して前記挿入方向と反対の方向に移動され
    少なくとも1つの前記凸形状部は、
    前記挿入部の外壁から外側に向けて突出した凸部としての前記移動阻止部が設けられ、
    前記挿入部の開口部において前記凸部の両側または片側に形成された溝を有することにより板状部を構成する包装用留め具。
  2. 前記フック部は、前記第1位置において、前記第1ヒンジ部から前記筒状部の内側に向かって延設され、コーナー部で屈曲して前記挿入方向に延設されることによりL字形状に形成され、
    前記移動阻止部は、前記フック部が前記第2位置に移動した場合に、該フック部の前記コーナー部に係合することによって前記阻止状態とする請求項1に記載の包装用留め具。
  3. 前記移動阻止部は、複数であり、
    少なくとも2つの前記移動阻止部の形状、または、少なくとも2つの前記凸形状部の形状が、それぞれ異なる請求項1または2に記載の包装用留め具。
  4. 前記凸部は、前記挿入部が前記フック部に当接しながら該フック部を前記第1ヒンジ部を中心に回動させる動作が完了した状態において、該フック部に係合する請求項1~3のいずれか一項に記載の包装用留め具。
  5. 前記移動阻止部は、複数であり、
    前記複数の凸形状部のうち、第1凸形状部よりも前記第2ヒンジ部から遠い位置にある第2凸形状部は、弾性変形可能である請求項1~のいずれか一項に記載の包装用留め具。
  6. 前記キー部は、前記挿入部において前記凸形状部と反対側の外周面に形成された第2突起部を、さらに有し、
    前記移動阻止部は、複数であり、
    前記複数の凸形状部のうちの第1凸形状部における前記板状部の端部から前記凸部の中心までの距離は、前記第1凸形状部よりも前記第2ヒンジ部から遠い位置にある第2凸形状部における前記板状部の端部から前記凸部の中心までの距離よりも小さく、
    前記第2凸形状部の前記第2突起部側の端部と、該第2突起部の該第2凸形状部側の端部との距離は、前記第1凸形状部の前記第2突起部側の端部と、該第2突起部の該第1凸形状部側の端部との距離よりも小さい請求項のいずれか一項に記載の包装用留め具。
  7. 前記移動阻止部は、複数であり、
    前記複数の凸形状部のうち前記第2ヒンジ部から最も離れた複数の前記凸形状部において、前記板状部の面からの前記凸部の高さがそれぞれ異なる請求項のいずれか一項に記載の包装用留め具。
  8. 前記移動阻止部は、複数であり、
    前記複数の凸形状部のうちの第1凸形状部における前記板状部の面からの前記凸部の高さは、前記第1凸形状部よりも前記第2ヒンジ部から遠い位置にある第2凸形状部における前記板状部の面からの前記凸部の高さよりも大きい請求項のいずれか一項に記載の包装用留め具。
  9. 前記移動阻止部は、複数であり、
    前記複数の凸形状部のうちの第1凸形状部における前記凸部の前記第2ヒンジ部から離れる方向の幅は、前記第1凸形状部よりも前記第2ヒンジ部から遠い位置にある第2凸形状部における前記凸部の前記第2ヒンジ部から離れる方向の幅よりも大きい請求項のいずれか一項に記載の包装用留め具。
  10. 前記キー部は、
    前記挿入部が前記筒状部に挿入される側とは反対側の面に形成された開口部と、
    前記開口部の縁から前記挿入部の内部へ向けて延設された傾斜板と、
    前記開口部における前記傾斜板が延設された縁とは反対側の縁側の前記反対側の面の内壁面に立設され、前記内壁面へ向かって凸の円弧形状の端部を有する複数のリブと、
    を有する請求項1~のいずれか一項に記載の包装用留め具。
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