JP5995197B1 - 梱包箱 - Google Patents

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【課題】 封かんの操作が簡単であると共に、その封かんにおける副資材の使用量を削減でき、かつ、コンパクトなサイズで構成することができる梱包箱を提供する。【解決手段】 2組の対向した側壁と、側壁の下方を塞ぐ底壁と、一方の対向した側壁の上端に連設された一対の蓋板と、他方の対向した側壁の上端に連設された一対の係止板と、を備え、一対の蓋板には、側壁に連設されて延びた両側辺から突出した嵌合突片が形成され、一対の係止板には、嵌合突片を嵌入するための嵌合孔が形成されており、嵌合突片を嵌合孔に嵌合することで側壁の上方を塞ぐことが可能な梱包箱において、嵌合突片は、下方への負荷により上方から嵌合孔に嵌合されて側壁の上方を塞いだ封かん状態となり、この封かん状態においては、上方への負荷により嵌合孔への嵌合が解除された開封状態となるよう形成された梱包箱。【選択図】 図1

Description

本発明は、被梱包物の搬送や、保管を行う際の梱包資材として使用される梱包箱に関する。
板材として例えば段ボールを用いた梱包箱は、天面及び底面を封かんする際、副資材として例えば樹脂と接着剤によるテープを用いて貼り付けられるものが一般的である。段ボールはリサイクル性の高い板材であるが、リサイクルのためには副資材であるテープを剥がす必要があることから、作業に手間がかかるという問題がある。
この問題を解決する1つの方法として、段ボール製の2つの部材をジョイント部材で連結させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この場合、副資材としてのテープの使用量を低減することができるが、ジョイント部材を小さくすることが難しいことから、梱包箱のサイズが比較的大きくなってしまい、に用途が限定されるという問題がある。
また、別の方法として、上蓋形成用の板部の先端部同士が互いに重なり、先端部が内側に位置する一方の板部には差し込み片が形成され、先端部が外側に位置する他方の板部には差し込み片を差し込ませるための差し込み孔が形成されているものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。この場合、封かんの解除のためには作業アクションが必要で手間がかかるという問題がある。
特許第5241291号公報 特開2004−268956号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、封かんの操作が簡単であると共に、その封かんにおける副資材の使用量を削減でき、かつ、コンパクトなサイズで構成することができる梱包箱を提供することを目的とする。
本発明は、板材によって構成された直方体状の梱包箱であって、2組の対向した側壁と、前記側壁の下方を塞ぐ底壁と、一方の対向した前記側壁の上端に連設された一対の蓋板と、他方の対向した前記側壁の上端に連設された一対の係止板とを備え、前記一対の蓋板には、前記側壁に連設されて延びた両側辺から突出した嵌合突片が形成され、前記一対の係止板には、前記嵌合突片を嵌入するための嵌合孔が形成されており、前記嵌合突片を前記嵌合孔に嵌合することで前記側壁の上方を塞ぐことが可能な梱包箱において、前記嵌合突片は、下方への押し込み力により上方から前記嵌合孔に嵌合されて前記側壁の上方を塞いだ封かん状態となり、この封かん状態においては、上方への引き上げ力により前記嵌合孔への嵌合が解除された開封状態となるよう形成され、前記嵌合孔は、前記嵌合突片の内、前記係止板を介して対向した複数の嵌合突片が嵌合するように連続した孔として前記一対の係止板の夫々に1つずつ形成され、前記係止板が連設された前記側壁側の端辺の中央部には、対向する端辺に向かって膨出した膨出部が形成された梱包箱である。
このように構成された本発明においては、一対の係止板の上面に一対の蓋板を重合させた状態で一対の蓋板を側壁の上端よりも下方に押し下げることで封かん状態とすることでき、一対の蓋板を側壁の上端よりも上方に引き上げることで開封状態とすることができるため、封かん及びその解除の作業が容易に行えると共に、その封かんにおける副資材の使用量を削減でき、かつ、比較的コンパクトなサイズで構成することができる。さらに、嵌合孔の形成作業が簡単であると共に、嵌合孔の変形を抑制することができる。
本発明は、さらに、前記嵌合突片の先端である突出端辺は、前記係止板が連設された前記側壁の上端と平行に形成され、前記嵌合孔は、前記係止板が連設された前記側壁側の端辺が、前記蓋板が連設された前記側壁から離れるにつれて前記係止板が連設された前記側壁から離れるように斜めに形成された構成としてもよい。
このような構成により、封かんや開封に要する操作力を低減することができる。
本発明は、さらに、前記側壁により形成された上端開口は上面視で長方形形状であり、前記蓋板は前記開口の短辺を形成する対向した前記側壁の上端に連設され、前記係止板は前記開口の長辺を形成する対向した前記側壁の上端に連設された構成としてもよい。
このような構成により、係止板に比べて蓋板の変形が抑制されるため、蓋板に形成された嵌合突片が嵌合孔から簡単に外れてしまうことがなく、より副資材の使用量を減らすことができる。
本発明は、さらに、前記封かん状態から前記開封状態になったことを報知する開封報知手段を備える構成としてもよい。
このような構成により、開封状態となったことを報知することができ、本来、開封されるべきではないタイミング、例えば盗難等を目的として搬送中等に開封されたことを使用者に知らせることができる。
本発明は、さらに、前記開封報知手段は、前記開封報知手段は、前記一対の係止板の前記封かん状態にて内側となる面において、前記嵌合孔から前記係止板が連設された前記側壁に向けて設けられた切り込みである構成としてもよい。
このような構成により、外観にて簡易に開封状態となったことを報知することができ、本来、開封されるべきではないタイミング、例えば盗難等を目的として搬送中等に開封されたことをより確実に使用者に知らせることができる。
本発明は、また、前記開封報知手段は、前記一対の係止板の前記側壁に連設されて延びた両側辺の先端において夫々設けられた切り欠きと、前記蓋板の前記封かん状態にて内側へ向けて揺動可能且つ前記切り欠きに係合可能に設けられた舌片と、から構成され、前記封かん状態から開封状態になった際に、前記舌片の前記切り欠きへの係合が解除されるように形成された構成としてもよい。
このような構成により、外観にて簡易に開封状態となったことを報知することができ、本来、開封されるべきではないタイミング、例えば盗難等を目的として搬送中等に開封されたことをより確実に使用者に知らせることができる。
本発明は、さらに、前記一対の係止板は、前記側壁に連設されて延びた両側辺から突出し前記封かん状態において前記底壁と当接した状態となる当接突片が形成された構成としてもよい。
このような構成により、封かん状態にて梱包箱に上方から局部的に荷重がかかっても、当接突片により荷重を受けることができ、誤って開封状態となることを抑制することができる。
本発明は、さらに、前記底壁は、一方の対向した前記側壁の下端に連設された一対の底側蓋板と、他方の対向した前記側壁の下端に連設された一対の底側係止板と、を有し、前記一対の底側蓋板には、前記側壁に連設されて延びた両側辺から突出した底側嵌合突片が形成され、前記一対の底側係止板には、前記底側嵌合突片を嵌入するための底側嵌合孔が形成されており、前記底側嵌合突片を前記底側嵌合孔に嵌合することで前記側壁の下方を塞ぐことが可能であり、前記底側嵌合突片は、上方への負荷により下方から前記底側嵌合孔に嵌合されて前記側壁の下方を塞いだ底側封かん状態となり、この底側封かん状態においては、下方への負荷により前記底側嵌合孔への嵌合が解除された底側開封状態となるよう形成された構成としてもよい。
このような構成により、底壁においても、封かん及びその解除の作業が容易に行えると共に、その封かんにおける副資材の使用量を削減でき、かつ、コンパクトなサイズで構成することができる。
本発明は、さらに、前記底壁上に、板状の底板を載置した構成としてもよい。
このような構成により、底壁上にて荷重の増大が発生しても、底板により荷重を受けることができ、誤って底側開封状態となることを抑制することができる。
本発明の梱包箱によれば、封かんの操作が簡単であると共に、その封かんにおける副資材の使用量を削減でき、かつ、コンパクトなサイズで構成することができる。
本発明の第一実施形態に係る梱包箱の係止板を閉じた状態を示す上方斜視図。 本発明の第一実施形態に係る梱包箱の封かん作業前の状態を示す上方斜視図。 本発明の第一実施形態に係る梱包箱の封かん作業の状態を示す上方斜視図。 本発明の第一実施形態に係る梱包箱の封かん状態を示す上方斜視図。 本発明の第一実施形態に係る梱包箱の上方斜視図。 本発明の第一実施形態に係る梱包箱の下方斜視図。 本発明の第二実施形態に係る梱包箱を示す下方斜視図。 本発明の第二実施形態に係る梱包箱の切り込みを示す図7の領域Bにおける拡大部分断面図。 本発明の第三実施形態に係る梱包箱を示す上方斜視図。 本発明の第三実施形態に係る梱包箱の封かん状態にて舌片を切り欠きに係合させた状態を示す上方斜視図。 本発明の第三実施形態に係る梱包箱の舌片の切り欠きへの係合を解除した状態を示す上方斜視図。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による梱包箱について説明する。
まず、図1、5及び6により本発明の第一実施形態に係る梱包箱の構成について説明する。図1は本発明の第一実施形態に係る梱包箱の係止板を閉じた状態を示す上方斜視図であり、図5は発明の第一実施形態に係る梱包箱の上方斜視図であり、図6は本発明の第一実施形態に係る梱包箱の下方斜視図である。
図1、5及び6に示すように、第一実施形態における梱包箱1は、板材である1枚の段ボールを切断したものを組み立てることで直方体状に製造されるものであり、2組の対向した側壁3と、側壁3の下方を塞ぐ底壁4と、側壁3の一方の対向した側壁3aの上端に連設された一対の蓋板5と、他方の対向した側壁3bの上端に連設された一対の係止板7とを備えている。なお、本発明においては、板材は段ボールに限るものではなく、例えば、プラスチックや複合材等の弾性を有するものであればよい。また、ここでいう直方体形状とは、完全な直方体形状の他、略直方体形状、例えば、角が一部切り欠かれた形状等も含むものである。
図1及び5に示すように、側壁3により形成された上端開口18は上面視にて長方形形状となっており、蓋板5は短辺を構成する対向した側壁3aの上端に連設されており、係止板7は長辺を構成する対向した側壁3bの上端に連設されている。また、底壁4上に板状の底板4aが載置される。
一対の蓋板5には、側壁3aから延びた両側辺から突出した嵌合突片9が形成され、一対の係止板7には嵌合突片9を嵌入するための嵌合孔11が蓋板5を側壁3で囲まれた空間に向けて揺動させた際に、平面視で嵌合突片9が重なる位置に形成されている。蓋板5及び係止板7は、側壁3の上端に設けられた折り目によって、側壁3に対して上下に揺動可能となっている。
蓋板5は、側壁3aと連接した基端側に比べて先端側の幅が狭くなるように形成されており、嵌合突片9は蓋板5の両側側辺における先端側に設けられている。また、嵌合突片9の先端である突出端辺9aの位置としては、蓋板5の基端側の両端、即ち蓋板5が連設されている側壁3の上端辺の両端よりも内側(中央側)となるように形成されている。また、嵌合突片9の突出端辺9aは、蓋板5を側壁3の上方の開口を閉じるように折り曲げた状態において、係止板7が連設されている側壁3の上端辺と平行となるように形成されている。なお、ここでいう平行とは完全な平行の他、例えば、製造誤差程度にずれた略平行等の僅かに平行でないものも含むものである。
嵌合孔11は、一対の蓋板5の夫々に形成され係止板7を介して対向した2つの嵌合突片9が嵌合するように、連続した孔として一対の係止板7の夫々に1つずつ形成されている。そのため、嵌合突片9に応じて一対の係止板7に夫々2つずつ形成するのに比べ、嵌合孔11を切り抜いて形成する手間を減らすことができる。そして、嵌合孔11は、係止板7が連設されている側壁3側の基端側辺11a、及び、この基端側辺11aと対向する先端側辺11bが、蓋板5が連設された側壁3から離れるにつれて係止板7が連設されている側壁3から離れるように斜めに形成されており、嵌合孔11の形状としては略V字形状となっている。なお、嵌合孔11における基端側辺11aの中央部には、対向する先端側辺11bに向かって膨出した膨出部11cが形成されており、略V字形状となっている谷部での変形を抑制している。
また、一対の係止板7は側壁3bに連設されて延びた両側辺から突出した当接突片7aが形成される。当接突片7aは、封かん状態において底壁4と当接した状態となる。
このような構成により、蓋板5と係止板7とが嵌合突片9の嵌合孔11への嵌合によって係合固定されることで梱包箱1は封かん状態とされると共に、梱包箱1の上方が塞がれる。
図6に示すように側壁3の下端においても上端の蓋板5及び係止板7と同形状の底側蓋板6及び底側係止板8が設けられている。さらに、詳細は省略するが、底側蓋板6及び底側係止板8は、蓋板5及び係止板7と同様に側壁3に対して上下に揺動可能となっており、嵌合突片9及び嵌合孔11と同形状の底側嵌合突片10及び底側嵌合孔12を有する。このような構成により、底側蓋板6と底側係止板8とが底側嵌合突片10の底側嵌合孔12への嵌合によって係合固定されることで梱包箱1は底側封かん状態とされると共に、梱包箱1の下方を塞ぐ底壁4が形成される。なお、図6においては、蓋板5及び係止板7は図示されていない。
次に図2乃至図4により本発明の第一実施形態による梱包箱における封かん作業について説明する。図2は本発明の第一実施形態に係る梱包箱の封かん作業前の状態を示す上方斜視図であり、図3は本発明の第一実施形態に係る梱包箱の封かん作業の状態を示す斜視図であり、図4は本発明の第一実施形態に係る梱包箱の封かん状態を示す斜視図である。
封かん作業を行う作業者は、一対の係止板7の上面に一対の蓋板5を重合させた状態とし、蓋板5の上面を押さえる準備を行う(図2参照)。この図2の状態では、蓋板5と係止板7とは側壁3の上端と略面一となっており、蓋板5に設けられている嵌合突片9は係止板7の嵌合孔11へは嵌入していない。
次に、一対の蓋板5を側壁3の上端よりも下方に押し下げ下方へ負荷をかけると、蓋板5が斜め下方に傾斜し、それに伴い係止板7も斜め下方に傾斜する。すると、蓋板5に設けられている嵌合突片9が係止板7に設けられている嵌合孔11へと嵌入する(図3参照)。このとき、嵌合孔11における基端側辺11aが係止板7の基端となる側壁3からの折曲がり部に対して斜めに形成されているため、嵌合突片9が嵌入して当接する基端側辺11aが蓋板5の下方への傾斜に沿うこととなり、嵌合孔11への嵌合突片9の嵌入がスムーズに行われる。なお、この図3では図2に示した作業者の手は省略している。
そして、嵌合突片9が嵌合孔11に嵌入した後に作業者が梱包箱1から手を離すと、蓋板5と係止板7とは側壁3の上端から下方へと押し下げられた状態から復元力によって上方へと持ち上がり、嵌合突片9がより深く嵌合孔11へと嵌入して強固な係合が実現できる。この復元力によって蓋板5と係止板7とが持ち上がった状態では、蓋板5と係止板7とは図2と同様に側壁3の上端と略面一となり、一対の蓋板5の先端辺同士は略突き当たる状態となり、側壁3の上方が塞がれ封かん状態となる。そして、この蓋板5の先端辺同士を固定するように封かんシール13を貼付することにより、梱包箱1の封かん作業が完了する。
なお、側壁3の下方においも同様に作業されることで底壁4が形成され底側封かん状態となるが、この底壁4の形成は梱包箱1への被梱包物の内装作業前に実施され、底板4a載置される点が上記した側壁3の上方における封かん作業とは異なる。
開封作業を行う場合の手順としては、上記した封かん作業時とは逆の手順を行う。具体的には、封かんシール13を剥がし、蓋板5を下方へと押し下げる。すると、図3のように一対の蓋板5の先端辺の間には隙間が生じるため、その隙間に手(指)を挿入して一対の蓋板5を側壁3の上端よりも上方に引き上げ上方へ負荷をかけることで嵌合突片9が嵌合孔11から引き抜かれる、蓋板5と係止板7との係合が解除されて開封状態となる。底壁4においても同様の作業により底側開封状態となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の主旨の範囲において変更可能であり、例えば、底壁については、接着剤による貼り合わせ構造としてもよい。また、係止板に設けられた嵌合孔の形状としては、先端側辺は基端側辺と平行に対向するように形成しておく必要はなく、係止板が連設されている側壁と平行となる形状としてもよい。さらに、係止板は蓋板における嵌合突片が突出している両側の空間を覆い、且つ、嵌合孔を形成することができる大きさであればよく、嵌合孔が簡単に破損しない程度に、側壁からの突出する長さを短くしてもよい。底係止板の底嵌合孔についても同様である。また、封かんシールの貼付は省略してもよい。さらに、当接突片は、封かん状態において底壁と当接しないように当接突片と底壁との間に間隙を形成してもよく、この間隙は例えば、開封状態とならない程度に蓋板を下方に向けて局所的に上方から押した際に当接突片が底壁に当接する程度の間隙である。また、底係止板においても係止板と同様に当接突片を形成してもよい。
次に、本発明の第二実施形態について、図7及び8にて説明する。図7は本発明の第二実施形態に係る梱包箱を示す上方斜視図であり、図8は本発明の第二実施形態に係る梱包箱の切り込みを示す図7の領域Bにおける拡大部分断面図である。なお、図7は封かん状態において係止板が延びる方向から見た断面である。図7及び8に示すように、本実施形態の梱包箱20においては、一対の係止板7の封かん状態において内側となる面において、嵌合孔11の蓋板5側の端辺から係止板7が連設された側壁3bに向けてスリット状の切り込み14(開封報知手段)が4つ設けられている。
第二実施形態においては、封かん状態から開封状態とするために蓋板5を押し下げた場合、係止板7の切り込み14には曲げモーメントが加わるため、係止板7に設けられた切り込み14はその延びる方向と直交する方向に広がることとなる。これにより、封かん状態から開放状態となったことを報知することができる。
なお、本実施形態においては、一対の係止板7の封かん状態において内側となる面において、スリット状の切り込み14を設けたが、開封を報知可能であれば、本発明はこのような形態に限定されるものではない。例えば、スリット状の切り込みではなく、ミシン目を設けてもよく、その設ける位置についても、一対の係止板の封かん状態において外側となる面に設けてもよく、また、その数も4つに限るものではない。さらに、底係止板においても同様に、スリット状の切り込みや、ミシン目を設けてもよい。
次に、本発明の第三実施形態について、図9、10及び11にて説明する。図9は本発明の第三実施形態に係る梱包箱を示す上方斜視図であり、図10は本発明の第三実施形態に係る梱包箱の封かん状態にて舌片を切り欠きに係合させた状態を示す上方斜視図であり、図11は本発明の第三実施形態に係る梱包箱の舌片の切り欠きへの係合を解除した状態を示す上方斜視図である。
図9に示すように、本実施形態の梱包箱30においては、一対の蓋板5は側壁3aとの境界部を軸として上下に揺動可能に設けられた舌片15を有し、一対の係止板7は側壁3bに連設されて延びた両側辺の先端において夫々設けられた切り欠き16aを有する。ここで、舌片15及び切り欠き16aは開封報知手段を構成している。
舌片15は、基端側(側壁3a側)に比べて先端側において、側壁3bの一方側から他方側へ向かう方向の幅が大きい略T字状に形成される。切り欠き16aは、係止板7の両側辺の先端側及び先端の両側辺側を開放し、両側辺を段差状にするように形成され、封かん状態においては対向する係止板7の切り欠き16a同士が略連続した1つの挿入切り欠き16を形成する。また、舌片15は挿入切り欠き16に挿入可能に形成され、舌片15の先端側の側壁3bの一方側から他方側へ向かう方向における幅は、挿入切り欠き16の幅よりも大きく形成される。
図10に示すように、封かん状態において、舌片15を下方へ揺動させ、挿入切り欠き16へ挿入すると、舌片15の先端側の幅が挿入切り欠き16の幅よりも大きいため、舌片15は挿入切り欠き16に係合した状態となる。
一方、図1に示すように、舌片15が挿入切り欠き16に係合した状態において、封かん状態から開封状態とすると、蓋板5が下方へと押し込まれるのに伴い、係止板7即ち挿入切り欠き16の位置も下方へと移動するため、舌片15の先端よりも挿入切り欠き16が下方となることで、舌片15の挿入切り欠き16への係合が解除される。
なお、本実施形態においては、舌片15の先端側の幅を挿入切り欠き16の幅よりも大きくすることで舌片15を挿入切り欠き16に係合可能としたが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、封かん状態から開封状態とした際に係合が解除される形態であればよい。例えば、舌片の幅を基端側から先端側に亘って一定としても、舌片は封かん状態において上方向に向けて揺動しようとするため、舌片の基端側から先端側の大きさが係止板の挿入切り欠きにおける厚みよりも大きければ係合可能となる。また、封かん状態において対向する係止板の切り欠き同士が略連続した1つの挿入切り欠きを形成せず、対向する係止板の切り欠き夫々に係合可能な舌片を形成しても良く、その数や配置も封かん状態から開封状態とした際に係合が解除される形態であればよい。
1 梱包箱
3 側壁
3a 側壁
3b 側壁
4 底壁
4a 底板
5 蓋板
6 底側蓋板
7 係止板
7a 当接突片
8 底側係止板
9 嵌合突片
9a 突出端辺
10 底側嵌合突片
11 嵌合孔
11a 基端側辺
11b 先端側辺
11c 膨出部
12 底側嵌合孔
13 封かんシール
14 切り込み
15 舌片
16 挿入切り欠き
16a 切り欠き
18 上端開口
20 梱包箱
30 梱包箱

Claims (10)

  1. 板材によって構成された直方体状の梱包箱であって、
    2組の対向した側壁と、
    前記側壁の下方を塞ぐ底壁と、
    一方の対向した前記側壁の上端に連設された一対の蓋板と、他方の対向した前記側壁の上端に連設された一対の係止板と、を備え、
    前記一対の蓋板には、前記側壁に連設されて延びた両側辺から突出した嵌合突片が形成され、前記一対の係止板には、前記嵌合突片を嵌入するための嵌合孔が形成されており、前記嵌合突片を前記嵌合孔に嵌合することで前記側壁の上方を塞ぐことが可能な梱包箱において、
    前記嵌合突片は、下方への負荷により上方から前記嵌合孔に嵌合されて前記側壁の上方を塞いだ封かん状態となり、この封かん状態においては、上方への負荷により前記嵌合孔への嵌合が解除された開封状態となるよう形成され
    前記嵌合孔は、前記嵌合突片の内、前記係止板を介して対向した複数の嵌合突片が嵌合するように連続した孔として前記一対の係止板の夫々に1つずつ形成され、前記係止板が連設された前記側壁側の端辺の中央部には、対向する端辺に向かって膨出した膨出部が形成された梱包箱。
  2. 前記封かん状態において、前記一対の係止板への下方の負荷により、前記嵌合突片の前記嵌合孔への嵌合が解除された開封状態となるよう形成された請求項1に記載の梱包箱。
  3. 前記嵌合突片の先端である突出端辺は、前記係止板が連設された前記側壁の上端と平行に形成され、
    前記嵌合孔は、前記係止板が連設された前記側壁側の端辺が、前記蓋板が連設された前記側壁から離れるにつれて前記係止板が連設された前記側壁から離れるように斜めに形成された請求項1又は2に記載の梱包箱。
  4. 前記側壁により形成された上端開口は上面視で長方形形状であり、前記蓋板は前記上端開口の短辺を形成する対向した前記側壁の上端に連設され、前記係止板は前記上端開口の長辺を形成する対向した前記側壁の上端に連設されたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の梱包箱。
  5. 前記封かん状態から前記開封状態になったことを報知する開封報知手段を備える請求項1乃至の何れか1項に記載の梱包箱。
  6. 前記開封報知手段は、前記一対の係止板の前記封かん状態にて内側となる面において、前記嵌合孔から前記係止板が連設された前記側壁に向けて設けられた切り込みである請求項に記載の梱包箱。
  7. 前記開封報知手段は、前記一対の係止板の前記側壁に連設されて延びた両側辺の先端において夫々設けられた切り欠きと、前記蓋板の前記封かん状態にて内側へ向けて揺動可能且つ前記切り欠きに係合可能に設けられた舌片と、から構成され、前記封かん状態から開封状態になった際に、前記舌片の前記切り欠きへの係合が解除されるように形成された請求項又はに記載の梱包箱。
  8. 前記一対の係止板は、前記側壁に連設されて延びた両側辺から突出し前記封かん状態において前記底壁と当接した状態となる当接突片が形成された請求項1乃至の何れか1項に記載の梱包箱。
  9. 前記底壁は、一方の対向した前記側壁の下端に連設された一対の底側蓋板と、他方の対向した前記側壁の下端に連設された一対の底側係止板と、を有し、
    前記一対の底側蓋板には、前記側壁に連設されて延びた両側辺から突出した底側嵌合突片が形成され、前記一対の底側係止板には、前記底側嵌合突片を嵌入するための底側嵌合孔が形成されており、前記底側嵌合突片を前記底側嵌合孔に嵌合することで前記側壁の下方を塞ぐことが可能であり、
    前記底側嵌合突片は、上方への負荷により下方から前記底側嵌合孔に嵌合されて前記側壁の下方を塞いだ底側封かん状態となり、この底側封かん状態においては、下方への負荷により前記底側嵌合孔への嵌合が解除された底側開封状態となるよう形成された請求項1乃至の何れか1項に記載の梱包箱。
  10. 前記底壁上に、板状の底板を載置した請求項に記載の梱包箱。
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