JP3871692B2 - 容器 - Google Patents

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本願発明は、紙などのシート状体を材料として構成された容器に関するものである。
特開2004−91014 特開2004−90975
従来より、特許文献1及び2に示すように、紙製容器の一部を破って開口部を形成し、形成された開口部を破った部分(蓋板)で再度閉じるようにした容器が、粉末洗剤等の容器として提案されている。
特許文献1にあっては、容器胴部の側面板に重なる蓋板先端部に係止片を設け、蓋板先端部が重なる側面板に係止片が係脱可能に係止する係止孔を有した支持片を設けて、蓋板先端部を支持片に掛け止め可能にし、支持片とこの支持片の容器内方側に位置する当て板との隙間にも蓋板先端部を差し入れできるようにした紙製容器を提案するものである。
特許文献2にあっては、収納空間が天板によって閉塞される紙製カートンであって、側板の表面に貼着される外側折り返し片が折曲げ可能に天板に連設され、さらに側板の表面に外側折り返し片の裏面に貼着される表側接着部が設けられ、外側折り返し片に引っ掛け片を設け、さらに外側折り返し片が貼着される側板の表面に前記引っ掛け片を引っ掛け可能な引っ掛け係止片を設けたことを特徴とするカートンを提案するものである。
これらの特許文献1、2にあっては、蓋板の先端を係止するものであるが、その際、蓋板先端部(外側折り返し片に設けられた引っ掛け片)を、側板に係止するものである。具体的には、係止孔や切欠きなどを側板に形成して固定するものである。その結果、側板には孔や切り込みが出来てしまうことが避けられない。従って、この孔や切り込みを閉じるためには、側板の裏面(容器内面)などに当て板を設ける必要が生じてしまい、蓋板先端部、側板、当て板の3枚の部を重ねる構成が必須となってしまう。
これを本願発明の請求項の用語に則して説明すると、容器本体部と、この容器本体部の表面側にその一部が接着された被覆部とを備え、被覆部は、容器本体部と接着される残存部と、開口部を形成するために残存部から分離される分離部とを備えた容器にあっては、分離部を残存部からミシン目などを切り開いて、残存部から分離する。そして、蓋をする際には、分離部を閉じて最初の状態、即ち、分離部を残存部に戻した状態にすることとなり、この状態で、分離部を容器の容器の何れかの箇所に係止することとなる。ところが、分離部は、残存部の切り抜かれた形状と同じであるため、残存部に分離部を係止することはできない。そのため、容器本体部に分離部を挿入するために係止孔や切欠きなどを形成せざるを得ないこととなる。従って、この孔や切り込みを閉じるためには、側板の裏面(容器内面)などに当て板を設ける必要が生じてしまい、蓋板先端部、側板、当て板の3枚の部を重ねる構成が必須となってしまう。
本願発明は、容器本体部と被覆部との係止に関して、容器本体部側に孔や切欠きと言った容器の密閉性を損なう加工を施すことなく蓋体の確実な係止を実現した、シート状体からなる容器の提供を目的とする。特に、容器本体部と、この容器本体部の表面側にその一部が接着された被覆部との2枚重ねのシートのみで、蓋体の確実な係止を実現した、シート状体からなる容器の提供を図ることを目的とする。
本願発明の他の目的は、容器本体部と被覆部と係止に関して、紙などのシート状体の弾性を有効利用して蓋体の確実な係止を実現する、シート状体からなる容器を提供することにある。
そこで本願の請求項1に係る発明は、容器本体部と、この容器本体部の表面側に重ねられてその一部が接着された被覆部とを備え、被覆部は、容器本体部と接着される残存部と、開口部を形成するために残存部から分離される分離部とを備え、分離部は、折り目線を介して区分された分離部本体と折り曲げ片とを備え、折り曲げ片は、上記折り目線から折り曲げて分離部本体と重ねた状態で分離部本体からはみ出す係止部分を備え、分離部本体からはみ出した係止部分により分離部の係止をなすことを特徴とする、シート状体からなる容器を提供する。
本願の請求項2に係る発明は、容器本体部と残存部との一部との間に両者が接着されていない挿入部が形成され、係止部分を挿入部に挿入することによって分離部の係止をなすことを特徴とする請求項1記載の、シート状体からなる容器を提供する。
本願の請求項3に係る発明は、容器本体部と、この容器本体部の表面側にその一部が接着された被覆部とを備え、被覆部は、容器本体部と接着される残存部と、開口部を形成するために残存部から分離される分離部とを備え、分離部は、折り目線を介して区分された分離部本体と折り曲げ片とを備え、折り曲げ片は、上記折り目線から折り曲げて分離部本体と重ねた状態で容器本体部と被覆部との少なくとも何れか一方に係止されるものであり、分離部本体に折り重ねられた折り曲げ片により分離部の係止をなすことを特徴とする、シート状体からなる容器を提供する。
本願の請求項4に係る発明は、被覆部は、周囲が分離部に囲まれた引掛片を備え、引掛片は、開封時に分離部が残存部から分離された際に、容器本体部に残存するものであり、上記のように折り曲げ片により分離部が係止された際に、折り曲げ片の一部と引掛片の一部とが係合可能とされたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の、シート状体からなる容器を提供する。
本願の請求項1又は2に係る発明は、容器本体部と被覆部との係止に関して、容器本体部側に孔や切欠きと言った容器の密閉性を損なう加工を施すことなく蓋体の確実な係止を実現した、シート状体からなる容器を提供することができたものである。特に、容器本体部と、この容器本体部の表面側にその一部が接着された被覆部との2枚重ねのシートのみで、蓋体の確実な係止を実現したものである。従って、容器に作るのに必要な紙などのシート状体の大きさが小さくなり、省資源、省コストの容器を製作することも可能となる。 本願の請求項3に係る発明は、容器本体部と被覆部と係止に関して、紙などのシート状体の弾性を有効利用して蓋体の確実な係止を実現する、シート状体からなる容器を提供し得たものである。
本願の請求項4に係る発明は、折り曲げ片の一部と引掛片の一部とが係合可能とされたことにより、誤って分離部のみを持ち、容器を持ち上げてしまった場合でも、容器本体部に対して分離部が係止されているため、粉末洗剤などの被収納物をこぼしてしまう可能性を低減できたものである。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を、紙製容器を例にとって説明する。
図1は本願発明の第1の実施の形態に係る紙製容器の展開図であり、図2は同紙製容器の斜視図、図3は同紙製容器の開蓋状態の斜視図、図4は同紙製容器の蓋体の係止過程を示す斜視図、図5は図4の要部拡大図、図6は同紙製容器の閉蓋状態の斜視図、図7は図6の VII−VII 線に沿う断面を示すもので、(A)は開蓋時の断面図、(B)は閉蓋時の断面図である。なお、本願の各図において、特別な断りがない限り、破線はミシン目を示し、2点鎖線は折り目線を示す。また、本願の各説明において、特別な断りがない限り、上下前後左右は相対的な位置関係を示すに止まり、絶対的な位置を示すものではない。
この実施の形態に係る紙製容器は、全体が6面体をなすもので、粉末洗剤などの微細な粒子を収納するのに適した容器であるが、被収納物は適宜変更して実施し得る。また容器の全体形状についても、6面体の他、4面体、8面体など適宜変更し得る。
また、容器の材質は、本例のような紙製に限られたものではなく、シート状体であれば、樹脂などからなるものであっても良い。ただし、樹脂製シートを用いた場合は、紙とは異なり層間剥離をさせることができないためにハーフカットは採用できず、シート状体の切断はミシン目によって単純に2分割されるものとなる。
この容器は、図1に示すように、上面部31、前面部41、下面部51、後面部61、上被覆部11、前被覆部21が折り目線を介して連設されている。上面部31、前面部41、下面部51、後面部61の左右両側には、それぞれ左上面延設部71、右上面延設部72、左前面延設部73、右前面延設部74、左下面延設部75、右下面延設部76、左後面延設部77、右後面延設部78が折り目線を介して連設されており、これらで容器本体部が形成される。これらの各部は、折り目線から90度に折り曲げられることによって、直方体が形成される。その際、左上面延設部71、左前面延設部73、左下面延設部75、左後面延設部77は互いに糊付けされ、閉ざされた左側面が形成される。また右上面延設部72、右前面延設部74、右下面延設部76、右後面延設部78は互いに糊付けされ、閉ざされた右側面が形成される。なお、本願では、糊付けとは、接着と同義語として使用し、両面接着テープ若しくは片面接着テープなどでの接着も、糊付けに含まれるものとする。
なお、本例の容器においては、下面部51と前面部41の一部とに、図1に示すように、凹条である押罫52が形成されている。容器を廃棄する際には、この押罫52の形成された部分で各部51,41を折り曲げることにより、容器をコンパクトに折り畳むことが可能である。なお、この押罫52の形成は必須のものではなく、省略しても良い。また、押罫52の形態は図示したものに限られるものではなく、容器を折り畳みやすくするためのものであれば、ミシン目など、種々の形態での実施が可能である。
上被覆部11と前被覆部21とは、全体で被覆部10を形成するもので、被覆部10は容器本体部の表面側に重ねられて糊付けされる。上被覆部11は上面部31の表面に重ねられて略全面若しくは部分的に接着され、前被覆部21は前面部41の表面に重ねられて部分的に接着される。これらの接着箇所は後述する。
図1に示すように、上面部31と前面部41には、開口部を形成するための分離線が形成される。この分離線は、ミシン目などの断続線、紙の表裏に貫かれた切り目など分離できるものであればよいが、この例ではハーフカットが採用されている。より詳しくは、第1カット81と第2カット82とが平行に形成されており、第1カット81が開口部の周縁を規定し、第2カット82が第1カット81の外側に形成されている。第1カット81は容器の内側から紙の中間部分までの深さに形成されたもので、第2カット82は容器の外側から紙の中間部分までの深さに形成されている。第1カット81と第2カット82とは、開口部を明ける際に、紙の中間部分で紙の層間剥離によって繋がることにより、開口されるもので、開口した際には、図5に示すように、層間剥離部分83が開口部の周縁に形成されることとなる。このハーフカットを採用することによって、容器の紙の表裏に貫かれた部分を設けることなく分離が可能となるため、密閉性の向上と開口の容易性とを両立させることができる。なお、この例では、開口部は、上面部31と、上面部31に連設された前面部41に形成されるものであるが、前面部41には形成せずに上面部31にのみ形成するようにしてもよい。
このように、第1カット81及び第2カット82によって規定された部分が、上面部31に形成される本体上分離部84と、前面部41に形成される本体前分離部85であり、両者を併せて本体分離部86と呼ぶ。この本体分離部86が開口部を開閉することとなる。 なお、第1カット81、第2カット82は直線のものを示したが、これに限らず、図8に示すように、第1カット81を波線にすることによって、第1カット81の端部で人が手を切ると言った恐怖感を少なくすることができる。このように、第1カット81や第2カット82の具体的形状は、適宜変更し得る。
上面部31と前面部41の表面に重ねられて接着される被覆部10についても、図1に示すように、開口部と対応するようにして分離線91が形成される。この分離線91は、図2に示すように、被覆部10が容器本体部の表面側に重ねられた際に、容器本体部の分離線(第1カット81及び第2カット82)の一回り外側に位置するように形成されたもので、ミシン目などの断続線が適当であるが、分離できることを条件に適宜変更し得る。この分離線91によって、被覆部10(上被覆部11及び前被覆部21)が、残存部92と分離部93とに区画される。詳しくは、上被覆部11が上被覆残存部12と上被覆分離部13とに区画され、前被覆部21が前被覆残存部22と前被覆分離部23とに区画される。上被覆残存部12と前被覆残存部22とは折り目線を介して連続しており、上被覆分離部13と前被覆分離部23とは折り目線を介して連続している。
しかして、これらの容器本体部の分離線(第1カット81及び第2カット82)と分離線91とによって、開口部を開閉する蓋体100が形成されることとなる。この蓋体100は、本体分離部86と分離部93とを接着したものであり、その基端は、後面部61と被覆部10(上被覆部11)との間のヒンジ用折り目線94によって、容器と回動可能に連設されることとなる。このヒンジ用折り目線94は、容器全体で言えば、上面と後面との間の折り目線となるが、これに限らず、他の位置にヒンジ用折り目線94を設けても良い。
分離部93には、その先端に先端折り目線98を介して折り曲げ片95が設けられている。この折り曲げ片95は、図5に示すように、先端折り目線98から二つ折りにされて、分離部93の本体と重ねられるものである。そして、その幅が、重ねられる分離部93の本体より大きく形成されている。この折り曲げ片95が重ねられる分離部93の本体部分を幅狭部97と呼ぶ。このように、二つ折りにされた状態で、幅狭部97より折り曲げ片95の方が大きいため、折り曲げ片95の一部が幅狭部97よりはみ出すこととなり、このはみ出す部分が係止部分96となる。この例では、左右対称に形成され、折り曲げ片95の両端に係止部分96がそれぞれ形成される。
なお、本例の容器においては、図1に実線で示したように、前被覆部21の図示下端と折り曲げ片95の図示下端とが一致したものとされているが、これに限られず、図1において破線で示したように、前被覆部21が延長部21aの分、図示下方に延長されたものとされ、前被覆部21の図示下端よりも折り曲げ片95の図示下端の方が上方に位置するものであっても良い。
ヒンジ用折り目線94と先端折り目線98との間には、中間折り目線99が形成されており、また、本体分離部86における本体上分離部84と本体前分離部85との間にも中間折り目線87が形成される結果、蓋体100は、その中間で折り曲がることができ、この中間折り目線87及び中間折り目線99が容器全体の上面と前面との間の折り目線となる。
なお、本体上分離部84と上被覆分離部13とは重ねられて接着されるが、第2カット82と分離線91との間の部分は接着されない。また、本体前分離部85と前被覆分離部23は重ねられて接着されるが、第2カット82と分離線91との間の部分は接着されない。また、残存部92(上被覆残存部12と前被覆残存部22)は、容器本体部、即ち、上面部31及び前面部41に接着される。前被覆分離部23は、本体前分離部85と接着されるが、本体前分離部85以外の前面部41とは接着されない。
以上のように構成されたこの実施の形態の容器は、夫々の折り目線が折られて各部が必要に応じて糊付けされることによって、図2に示す容器が完成される。
この容器を開封するに際しては、図3に示すように、前面部41に接着されていない折り曲げ片95に指を差し込んで、引き上げることにより、分離線91が破れて、分離部93と、これに接着された本体分離部86とが、分離線91、第1カット81及び第2カット82に沿って開く。これにより、蓋体100が形成され、この蓋体100はヒンジ用折り目線94を中心として回動して開閉するものとなる。この蓋体100は、本体上分離部84と上被覆分離部13とが接着された上面蓋部と、本体前分離部85と前被覆分離部23とが接着された前面蓋部とを備えるものとなる。上面蓋部とこれに連続する前面蓋部の基端側は、開口部と同じ幅となり、前面蓋部の基端側にのみ前被覆分離部23に本体前分離部85が接着されるが、先端側にあっては、前被覆分離部23のみとなっており、この先端側の部分に、前述の幅狭部97、折り曲げ片95が設けられる。この前被覆分離部23の基端側の部分を広幅部103という。
なお、開封の際において、折り曲げ片95に指を差し込みやすくするために、折り曲げ片95に対して重なり合う前面部41の表面に、図5や図11に破線で示した突起部41aを設けても良い。これにより、突起部41aと折り曲げ片95とを当接させて、折り曲げ片95と前面部41との間に隙間を設けることができ、折り曲げ片95に対して容易に指を差し込むことができる。この突起部41aの形成は、プレス加工によるものや、紙などの小片を貼り付けたものなど、種々の手段により実施し得る。
また、図1や図11に破線で示したように、前被覆部21に延長部21aを設け、その延長部21aに、同じく破線で図示したように、半円形状などの貫通穴からなる凹部41bを設けても良い。この凹部41bは、前面部41に前被覆部21が重ね合わされた際、前被覆部21の表面から一段低くなるものであり、これにより、折り曲げ片95に対して指を差し込みやすくできる。なお、この凹部41bは、上記のような貫通穴の形態に限られるものではなく、前被覆部21を層間剥離させたものとしても良い。また、前被覆部21には延長部21aを設けず、前面部41のうち指の触れる部分に凹部41bを設けても良く、種々の形態で実施し得る。
次に、この蓋体100を閉じる場合には、図4、図5に示すように、折り曲げ片95を先端折り目線98から折り返す。この折り返しは、折り曲げ片95を幅狭部97の表面側となるように行ってもよく、裏面側となるように行ってもよい。
ここで、図3に破線で示したように、前被覆分離部23を貫通するスリット106を形成しておき、上記の折り曲げ片95の折り返しの際に、図5に破線で示すように、折り曲げ片95の一部(図5に示したものでは、折り返した状態における上端)をスリット106に挟み込み、折り曲げ片95を折り返した形態のまま固定できるものとしても良い。
そして、この幅狭部97からはみ出している係止部分96を、前被覆残存部22と前面部41との間に差し込むことにより係止する(図6)。ここで、前被覆残存部22は図5に示すように、幅狭部97の両側に当る部分は前面部41と接着されておらず、この部分が挿入部101となる。(図5上の点は、前被覆残存部22と前面部前面部41との接着箇所を示す)。この例では、係止部分96が左右両側に設けられており、挿入部101もこれに応じて左右両側に設けられるが、係止部分96、挿入部101を左右いずれか一方のみに設けるようにしてもよい。
図7は、この係止の前(図7(A))と係止後(図7(B))を示す断面図であり、係止後には、左右両側の係止部分96は左右の挿入部101に挿入され、幅狭部97は左右の前被覆残存部22の間に位置することとなる。ここで、折り曲げ片95は先端折り目線98から折り曲げられて幅狭部97に重ねられているため、幅狭部97と折り曲げ片95には開き方向の紙の弾性が加わり、その弾性によって、単なる挿入以上の確実な係止が実現する。しかも、前面部41には切欠きや切欠孔を設ける必要がなく、容器本体部である前面部41の密閉性が確保され、容器本体部を構成する1枚のシートと、被覆部10のシートとの2枚重ね構造のみで、蓋体の形成と蓋体の係止構造とを実現できる。なお、容器本体部の強度など他の観点から3枚以上のシートを重ねるようにして実施してもよい。
ここで、上記で説明した、折り曲げ片95に対する突起部41aと同様に、図11に破線で示したように、前被覆残存部22に対して重なり合う前面部41の表面に、突起部41cを設けても良い。これにより、突起部41cと前被覆残存部22とを当接させて、挿入部101における前被覆残存部22と前面部41との間の空間を広げることができ、係止部分96を挿入部101により容易に挿入することができる。
なお、蓋体100の係止構造は、適宜変更して実施することができ、図9に示すように、分離部93の適宜箇所に切り込み102を設け、これに対応して残存部92にできる突起と係合するようにしてもよい。また、係止部分96の大きさや形状も、図9のように、比較的大きなものとしてもよい。
さらに、図10に示すように、前被覆分離部23の幅(より具体的には広幅部103の幅)を先端に向かう従って大きくしてもよい。これによって、蓋をした場合には、前被覆残存部22との関係で逆テーパt1となり、蓋体100の係止がより向上し、この部分に設けられた切り込み102とで、より強固な固定が実現する。また幅狭部97に逆テーパ部t2を設けても良い。
さらに、先の例では、容器の2つの面に渡って(上面と前面とに)蓋体100を設けたが、図12に示すように、容器の1つの面にのみ蓋体100を設けることも可能である。この場合、蓋体100は、実線で図示したように、ヒンジ用折り目線94に対して、垂直方向に切り取られるようにしても良いし、一点鎖線で図示したように、斜め方向に切り取られるようにしても良い。
また、この場合では、挿入が容易なように、谷折り目線104と山折り目線105とを設けておくことが望ましい。また図示は省略するが、残存部92に切り込みや孔を設けて、この切り込みなどに係止部分96を挿入するようにしてもよい。
また、上記に説明した例では、上面部31に対して被覆部10が重ね合わされるものであったが、それ以外に、上面部31を省略し、上被覆部11のみで容器の上面を構成するものとしても良い。具体的には、図13に示すように、上被覆部11に左上面延設部71と右上面延設部72とが延設されたものである。また、第1カット81と第2カット82及び各カット81,82によって規定された部分である本体分離部86は、前面部41にのみ形成される。また、この場合においては、開口部を形成するための分離線は上被覆部11に形成される。この分離線の構成は先の例における第1カット81と第2カット82と同じであって、この例では、分離線91が先の例における第1カット81に相当し、内側カット91aが同第2カット82に相当する。よって、容器とされた状態においては、上被覆部11の分離線91と内側カット91aとの間、そして、前面部41の第1カット81と第2カット82との間がそれぞれ層間剥離する。なお、先の例における分離線91は、容器本体部の分離線(第1カット81及び第2カット82)の一回り外側に形成されたものであるが、この例では、前面部41に形成された第2カット82と分離線91とは重なる位置に形成されている。
次に、更に他の例について説明する。この例においては、図11に示した構造に加え、図14に示すように、前被覆分離部23にミシン目やハーフカットなどの分離線によって囲まれた引掛片107が形成されたものである。この引掛片107は、周囲が前被覆分離部23に囲まれたものであって、前面部41に接着されている。これにより、開封時に分離部93が残存部92から分離された際に、図16に示すように、この引掛片107が前面部41に残存する。
上記のように開封後に前面部41に残存した引掛片107は、折り曲げ片95を先端折り目線98から折り返し、図15(A)に示すように閉蓋状態とされた際において、図15(B)に示すように、折り曲げ片95の端面95aと引掛片107の下端面107aとが係合可能とされたものである。この例においては、閉蓋状態において、折り曲げ片95の端面95aと引掛片107の下端面107aとが、図15(B)に示すように当接するものとされているが、両端面95a,107aが移動することにより当接可能な位置関係にあれば、閉蓋状態において離れていても良い。
このように、折り曲げ片95と引掛片107とが係合可能とされたことにより、誤って分離部93のみを持って容器を持ち上げてしまった場合でも、容器本体部に対して分離部93が係止されているため、粉末洗剤などの被収納物をこぼしてしまう可能性を低減できる。
上記に加え、この例においては、引掛片107の下方寄り部分に対して重なり合う前面部41の表面に、表面側に突出する突起部41dを設けたものとされている。この突起部41dの存在により、図15(B)に示すように、引掛片107の下端面107aが手前側にせり出されたように配位されるため、上記の引掛片107の係止がより確実になされる。
引掛片107と折り曲げ片95との係止状態を解除し、図16に示すように開蓋するには、引掛片107を裏面側へと押し込み、その状態で分離部93を上方へと開いてやれば良い。あるいは、折り曲げ片95を手前側へと引き起こし、分離部93を上方へと開いても良い。
ここで、上記後者のように、折り曲げ片95を手前側へと引き起こすことにより係止状態を解除させる場合には、この引き起こし動作に伴い、前被覆残存部22の挿入部101が手前側へと変形させられる。よってこの場合は、挿入部101が軽い力で変形可能なように、挿入部101に対し、折り曲げ片95を上方に引き抜いて開蓋する方法をとる場合に比べ、係止部分96を小さ目に形成しておくことが望ましい。また、この折り曲げ片95の引き起こしが容易になされるように、例えば幅狭部97の上端に折り目線を設けておいても良い。
本願発明の第1の実施の形態に係る紙製容器の展開図である。 同紙製容器の斜視図である。 同紙製容器の開蓋状態の斜視図である。 同紙製容器の蓋体の係止過程を示す斜視図である。 図4の要部拡大図である。 同紙製容器の閉蓋状態の斜視図である。 図6の VII−VII 線に沿う断面を示すもので(A)は開蓋時の断面図、(B)は閉蓋時の断面図である。 同紙製容器の変更例を示す要部拡大図である。 同紙製容器の他の変更例を示す要部拡大図である。 同紙製容器のさらに他の変更例を示す要部拡大図である。 同紙製容器のさらに他の変更例を示す要部拡大図である。 本願発明の第2の実施の形態に係る紙製容器の展開図である。 本願発明の第3の実施の形態に係る紙製容器の展開図である。 本願発明の第4の実施の形態に係る紙製容器要部拡大図である。 (A)は本願発明の第4の実施の形態に係る紙製容器の閉蓋状態の斜視図であり、(B)は(A)のVIII−VIII 線に沿う断面を示す断面図である。 本願発明の第4の実施の形態に係る紙製容器の開蓋状態の斜視図である。
符号の説明
11 上被覆部
12 上被覆残存部
13 上被覆分離部
21 前被覆部
22 前被覆残存部
23 前被覆分離部
31 上面部
41 前面部
51 下面部
61 後面部
71 左上面延設部
72 右上面延設部
73 左前面延設部
74 右前面延設部
75 左下面延設部
76 右下面延設部
77 左後面延設部
78 右後面延設部
81 第1カット
82 第2カット
83 層間剥離部分
84 本体上分離部
85 本体前分離部
86 本体分離部
87 中間折り目線
91 分離線
92 残存部
93 分離部
94 ヒンジ用折り目線
95 折り曲げ片
96 係止部分
97 幅狭部
98 先端折り目線
99 中間折り目線
100 蓋体
101 挿入部
102 切り込み
103 広幅部
104 谷折り目線
105 山折り目線
107 引掛片

Claims (4)

  1. 容器本体部と、この容器本体部の表面側に重ねられてその一部が接着された被覆部とを備え、
    被覆部は、容器本体部と接着される残存部と、開口部を形成するために残存部から分離される分離部とを備え、
    分離部は、折り目線を介して区分された分離部本体と折り曲げ片とを備え,
    折り曲げ片は、上記折り目線から折り曲げて分離部本体と重ねた状態で分離部本体からはみ出す係止部分を備え、分離部本体からはみ出した係止部分により分離部の係止をなすことを特徴とする、シート状体からなる容器。
  2. 容器本体部と残存部との一部との間に両者が接着されていない挿入部が形成され、係止部分を挿入部に挿入することによって分離部の係止をなすことを特徴とする請求項1記載の、シート状体からなる容器。
  3. 容器本体部と、この容器本体部の表面側にその一部が接着された被覆部とを備え、
    被覆部は、容器本体部と接着される残存部と、開口部を形成するために残存部から分離される分離部とを備え、
    分離部は、折り目線を介して区分された分離部本体と折り曲げ片とを備え,
    折り曲げ片は、上記折り目線から折り曲げて分離部本体と重ねた状態で容器本体部と被覆部との少なくとも何れか一方に係止されるものであり、分離部本体に折り重ねられた折り曲げ片により分離部の係止をなすことを特徴とする、シート状体からなる容器。
  4. 被覆部は、周囲が分離部に囲まれた引掛片を備え、
    引掛片は、開封時に分離部が残存部から分離された際に、容器本体部に残存するものであり、
    上記のように折り曲げ片により分離部が係止された際に、折り曲げ片の一部と引掛片の一部とが係合可能とされたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の、シート状体からなる容器。
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