JP4415345B2 - 組立式合成樹脂製容器 - Google Patents

組立式合成樹脂製容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4415345B2
JP4415345B2 JP2004046873A JP2004046873A JP4415345B2 JP 4415345 B2 JP4415345 B2 JP 4415345B2 JP 2004046873 A JP2004046873 A JP 2004046873A JP 2004046873 A JP2004046873 A JP 2004046873A JP 4415345 B2 JP4415345 B2 JP 4415345B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side plates
engaging
lock
synthetic resin
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004046873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005231723A (ja
Inventor
邦隆 越
隆美 山田
伊佐男 井上
文夫 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Rubber and Chemical Co Ltd
Original Assignee
Meiji Rubber and Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Rubber and Chemical Co Ltd filed Critical Meiji Rubber and Chemical Co Ltd
Priority to JP2004046873A priority Critical patent/JP4415345B2/ja
Publication of JP2005231723A publication Critical patent/JP2005231723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4415345B2 publication Critical patent/JP4415345B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

この発明は、折り畳み状態から簡単に組み立てられ、また簡単に折り畳むことができる組立自在箱に係り、詳しくは方形状の底板の各側端縁に折曲部を介して連設した側板を、底板に向かって内方に折り畳み、コンパクトに折り畳んで保管及び運搬することができる組立自在な合成樹脂製容器に関するものである。
従来、野菜、果物等を生産者から卸売業者に、さらに小売業者に輸送するために組立式の合成樹脂製容器が使用されている。合成樹脂製容器は、耐久性に優れており繰り返して使用することができるとともに、近年提起されている省資源の点からもダンボール箱に代わって多用されている。このような組立式容器として次のような容器がある。
特開2003−165536号公報に開示された容器は、折り畳み状態から最初に立てられる側壁には、後から立てられる側壁が当接可能な係止弾性片を形成するとともに、後から立てられる側壁の外壁面に形成されたロック解除部材収納領域の左右領域には、それぞれ前記係止弾性片を押圧するロック解除本体と操作部を有するロック解除操作体とからなるロック解除部材を前記操作部が相対するように配設し、前記ロック解除部材の操作部を、互いに、接近する方向に移動させることにより、ワンタッチ操作により最初に立てられる側壁と後から立てられる側壁とのロック状態を解除するようにしたものがある。
即ち、ロック解除操作体を水平移動させることによって係止弾性片を押圧し、係止弾性片を外方に押し広げ、後から立てられる側壁に設けられた張り出し枠とのロック状態を解除するようにしたものである。従って、側壁を立てて組み立てると同時にロック状態となり、容易に組み立てられるとともに、ロック解除作業の作業性も向上する。
また、組立構造の容器としては、特開2003−40263号公報に開示された容器がある。即ち、第一側壁の外側面には略中央部に操作部を備えるとともに両端部に係合突起が設けられた係合部材を添設し、第二側壁の両端部には、前記係合突起と係合して第一側壁の内方への回動を規制する係合部を設け、前記係合部材の操作部を上動または下動させることにより、係合突起と係合部との係合状態を解除するようにした組立式構造の容器である。このような容器は、側壁を起立させて組み立てると同時に係合状態となり、組立作業を容易に行うことができる。また、不使用時には、係合部材の操作部を上動又は下動させるだけで係合状態が解除されるから、折り畳み作業を容易に行うことができる。
特開2003−165536号公報(図9及び図15) 特開2003−40263号公報(図1〜図4)
上記特開2003−165536号公報記載の容器は、ロック解除部材を指で挟んで操作するために、指に強い力を加えなければならず操作が困難である。また、係止弾性片の突起を大きくすると、ロック解除部材をそれだけ大きくスライドさせなければならず、係止弾性片の突起を小さくすると、安全なロック状態が得られなくなるという問題がある。
また、特開2003−40263号公報記載の容器は、係合状態を解除するために操作する係合部材の先端に係合突起が設けられているために、係合突起が破損するとロック状態を保持することができなくなるから、組立式容器として使用することができなくなるという問題がある。
この発明はかかる現況に鑑みてなされたもので、故意にロック状態を解除しない限り組立状態が保持できるようなロック構造として安全性を高め、しかも操作が簡単な組立式合成樹脂製容器を提供せんとするものである。
この発明は上記目的を達成するために次のような構成とした。即ち、この発明に係る組立式合成樹脂製容器は、平面方形状の底板と、前記底板の側端縁に沿って折曲自在に連結された4つの側板とからなり、前記各側板はそれぞれ対向する側板を対にして内側に折り畳むことができる組立式合成樹脂製容器であって、一方の対向する一対の側板の両端部に設けたロックレバーと他方の対向する一対の側板に設けた係合部とからなるロック部が設けられている。前記ロックレバーは、側板から延設されたプレートの先端に、他方の対向する一対の側板に装着されたロック解除部材の押圧用突部を受け入れる受け部を突設するとともに、前記受け部の上端部に係合片を設け、係合片と係合部が係合しロック状態となる。
前記係合部の下面と係合片の上面の双方又はいずれか一方を傾斜面に形成することが好ましい。また、前記受け部は、略L字状に形成された凹部であって、側板と平行する方向の内側面が開口しており、前記開口から押圧用突部を受け入れるように形成されている。
また、この発明に係る組立式合成樹脂製容器は、平面方形状の底板と、前記底板の側端縁に沿って折曲自在に連結された4つの側板とからなり、前記各側板はそれぞれ対向する側板を対にして内側に折り畳むことができる組立式合成樹脂製容器であって、一方の対向する一対の側板の両端部にロック部を構成するロックレバーを設けてなり、前記ロックレバーは、側板から延設されたプレートの先端に、他方の対向する一対の側板に装着されたロック解除部材の押圧用突部を受け入れる受け部を突設するとともに、前記受け部の上端部に係合片を設けてなる。他方の対向する一対の側板には、ロック部を構成し前記係合片と係合する係合部を設けるとともに、前記受け部に挿入される押圧用突部を先端に突設したロック解除部材を上下動可能に装着し、係合部と係合片とのロック状態を解除するようにした。
前記係合部の下面と係合片の上面の双方又はいずれか一方を傾斜面に形成することが好ましい。また、前記受け部は、略L字状に形成された凹部であって、側板と平行する方向の内側面が開口しており、前記開口から押圧用突部を受け入れるように形成されている。
この発明は、上記説明から明らかなように、組立作業と折り畳み作業が容易であるばかりでなく、後から立てられる側板の回動方向と同一方向においてロックされることになるから、長辺側側板と短辺側側板を確実にロックすることができる。また、前記発明の効果に加えて、ロック機構とロック解除機構とを独立させることによって、誤作動を容易に防止することができる。
この発明に係る組立式合成樹脂製容器を、図示する実施形態に基づいて詳細に説明する。組立式合成樹脂製容器10は、方形状の底板11と前記底板11の端縁部に沿って配設された4つの側板13〜16からなる。前記4つの側板のうち、側板13,14は対向する短辺側の側板を形成し、側板15,16は、対向する長辺側の側板を形成している。前記側板13,14及び側板15,16は、底板11の端縁部に設けられた回動軸18,19によってそれぞれ回動自在に軸着している。
また、前記側板13,14及び側板15,16は、いずれか一方側の対になっている側板を先に内側に折り畳み、他の対になっている側板を後から折り畳まれるが、後から折り畳む側板をほぼ水平に折り畳むことができるように、後から折り畳む側板の回動軸の位置を、先に折り畳まれる側板の回動軸よりも高い位置に配設されている。即ち、後から折り畳む側板の回動軸は、高さ調整部20の上に配設されている。図示する実施形態では、先に折り畳まれる側板を短辺側の側板13,14とし、後から折り畳まれる側板を長辺側の側板15,16としている。短辺側の側板13,14の上部略中央には容器10を持ち運ぶ際に指を挿入する取っ手孔21が設けられている。
後から折り畳まれる側板とした長辺側の側板15,16の両端部には、図1,図4及び図7に示すように、側板に対して直交するように内側に突出した突出部15a,16aが設けられている。組み立てたとき、短辺側の側板13,14の両端部外面が前記突出部15a,16aの内面に接合することによって、側板13,14が外側へ回動するのを防止する。従って、前記突出部15a,16aは、側板13,14の外側への回動を規制し、組立状態を確実に保持するように作用する。
前記側板13,14及び側板15,16は、底板11に対して回動可能に軸着されており、まず、前記側板13,14を内側に向かって底板11の上に折り畳むことができる。図示する実施形態では、まず、短辺側の側板13,14を折り畳んだ後、長辺側の側板15,16を折り畳むように構成されており、最終の折り畳み状態は、全体がほぼ水平な板状態となる(図示省略)。前記構成の容器10は、折り畳み状態から長辺側の側板15,16を回動軸19を支点にして起立させ、次いで、短辺側の側板13,14を起立させれば、それぞれ隅部で接合する面に設けたロック部23によってロックされ、組立状態が保持され堅牢な容器とすることができる。
次に、前記ロック部23と前記ロック部23のロック状態を解除するロック解除部材24の構成について説明する。この発明の特徴は、水平方向又は垂直方向からの押圧力に対しても組立状態が確実に保持できるとともに、ロックの解除作業が容易に行えるロック構造とした点にある。まずロック部23について説明すると、ロック部23は、一対の長辺側の側板15,16の両側端部に設けられたロックレバー25,25と、一対の短辺側の側板13,14の両側端面に設けた係合部27,27とからなる。
前記ロックレバー25,25は、図1,図4及び図7に示すように、長辺側の側板15,16の両側端部の内側に突出しており、側板15、16の側壁から延設されたプレート30の先端に短辺側の側板に装着されたロック解除部材の押圧用突部を受け入れる略L字状受け部31を設け、前記受け部31の上端部に側板13,14の両側端面の係合部27,27と係合する係合片33を設けてなる。
前記プレート30、受け部31及び係合片33からなるロックレバー25,25の外周縁における側板15,16の側壁は、プレート30の基部34を残して切り取られており、略同一形状の透孔35内に配設されている。また、プレート30には、側板15,16と連結している基部34側に透孔38が設けられている。従って、プレート部30の基部34は、上下方向に撓むことが可能であってバネ作用を有する。
前記受け部31は、プレート30の先端内面に突出した略L字状の凹部であって、側板と平行する方向における内側面と側板と直交方向における内側面とが開口しており、後述するロック解除部材24の先端部に突設した押圧用突部が挿入される。前記受け部31の上端部に設けた係合片33には、側板と平行な内側面に湾曲面又はテーパー面とした案内摺動面37が形成され、反対側には係合部27,27と係合する係止部39が段部を設けることによって形成されている。
前記受け部31と係合片33と対向する突出部15a,16aの内面には、それぞれ凹部40,41が形成されている。前記凹部40は、受け部31を突出部15a,16a側に近づけて設けられるように、受け部31の逃がし代となるものであり、凹部41は、側板13,14の上枠の両端部を受け入れるための逃がし代となるものである。従って、凹部40及び凹部41は、適宜省略することが可能である。
まず、側板15、16を立て、次に側板13,14を立てて組み立てるときに、側板13,14の両側端面に設けた係合部27,27は、案内摺動面37に当接すると、案内摺動面37上を摺動しながら徐々に係合片33を押し下げる。そして、係合部27,27が係合片33を越えて案内摺動面37の反対側に達すると、プレート30のバネ作用によって係合片33は押し上げられて復帰し、係止部39に位置することになり、係合片33と係合部27とは係合してロック状態となる。
次に、一対の短辺側の側板13,14の両側端面に設けた係合部27,27の構成について説明する。係合部27は、図7及び図8に示すように、側板13,14の両側端の上部に切欠部42、42が設けられている。図9及び図10〜図14に明らかなように、係合部27の外側面は切り取られており、側板13,14の幅寸法よりも小さな幅寸法に形成されている。これは、係合部27を前記凹部41に嵌合させたとき、側板13,14の外面と突出部15a,16aの外面とが同一になるように厚さ寸法を調整したものである。
さらに、係合部27の下面には、テーパー面による傾斜面43が設けられており、前記傾斜面43の反対側となる内側面には、係止部45が下向き段部を設けることによって形成されている。前記係合部27は、側板15、16に次いで側板13,14を立てて組み立てるときに、下面の傾斜面43が受け部31の上端部に設けた係合片33の案内摺動面37に当接する。傾斜面43と案内摺動面37とが当接すると、係合片33は両傾斜面によってスムーズに押し下げられる。そして、係合部27,27の係止部45が案内摺動面37上の反対側に達すると、プレート30のバネ作用によって係合片33は押し上げられて、係止部45と係合することになり、確実にロックされることになる。
次に、上記ロック状態を解除するロック解除部材24について説明する。ロック解除部材24は、図2及び図3に示すように、本体50の両端部に、上記受け部31に嵌入する押圧用突部51を突設してなり、下面には付勢力を与えるバネ52を設けてなる。前記本体50の略中央部の外側面に指掛け用凹部53を設けてなり、両端部の突出面の裏面に係止用突起55を突設してなる。前記係止用突起55は、側板13,14の上部両端部に形成したスリット57に摺動可能に係合される(図4〜図6参照)。
尚、前記係止用突起55は、図示する実施形態では1つのスリット57に係合するようにしたが、係止用突起55の間隔を拡げて平行に形成した2つのスリットに独立して係合させてもよい。いずれにしても、係合用突起は、ロック解除部材24が側板にスライド可能に取り付けられる構造であればよく、例えばボタン構造のような他の公知の構造とすることができる。
図8及び図9は、側板13,14の上部両端の構造を示す正面図と斜視図である。側板13,14の取っ手孔21よりも上部は、前記ロック解除部材24を装着するために凹面60とされており、両端部には、押圧用突部51を挿入するための孔61がリブ63の下面に形成されている。そして、リブ63の下端部を切り欠くことによって押圧用突部51を孔61に挿入するための挿入口65が設けられている。前記孔61は押圧用突部51がスライド可能な大きさであり、挿入口65は押圧用突部51が側板13,14と対向させた状態で挿入できる大きさに形成されている。
従って、上記構成のロック解除部材24を側板13,14に装着するには、ロック解除部材24を凹面60に押し当てて、バネ52の下端面を凹面60の下端面に当接する。そして、バネ52に抗して押し下げながら、押圧用突部51を挿入口65に位置させると同時に、係止用突起55もスリット57に位置させる。このようにして、係止用突起55を押圧することによりスリット57に嵌入し、その後押し下げを解除すれば、バネ52の付勢力によってロック解除部材24の本体50が押し上げられ、同時に押圧用突部51は孔61に挿入される。このようにして、ロック解除部材24を装着した後は、ロック解除部材24は、スリット57に摺動可能に嵌入された係止用突起55によって外れることがなく、押圧用突部51は孔61内に挿入されているから、スムーズに上下動が可能である。なお、前記リブ63は適宜省略しても、ロック解除部材24の動きには殆んど影響を及ぼすことがない。
従来技術として知られているような、例えば特開2003−40263号公報に記載の容器において、長四角孔状の長孔に係合部材の係合突起を挿入するには、まず一方側の係合突起を長孔に挿入した後、他方側の係合突起を反対側にずらしながら挿入するか、係合部材を湾曲させて両方の係合突起を長孔に同時に挿入するしかなかった。片方を挿入した後、ずらして他方を挿入する前者の例では、係合部材に横方向のガタが生じることになり好ましくない。また、湾曲させて両端の係合突起を同時に挿入する後者の例では、装着作業が困難である。
この発明の上記実施形態では、ロック解除部材24を側板13、14の凹面60に押し当てることによって、あるいはロック解除部材24を挿入口65に斜めに差し込むことによってワンタッチで装着することができるから、装着作業が容易であるばかりでなく、ロック解除部材24の損傷や変形を防止することができる。
次に、図10〜図14を参照しながらロック部23の作用について説明する。容器を組み立てる場合は、まず、対向する長辺側の側板15,16を起立させ、次いで、短辺側の側板13,14を起立させる。側板13,14の上端部(ロック解除部材24の装着側)を持って引き上げると、下端の回動軸18を中心に回動し側板15,16の内面に円弧を描きながら立ち上げられる(図10参照)。
側板13,14の上端が側板15,16の突出部15a,16aに接近すると、係合部27が係合片33の案内摺動面37に対向した状態で当接する。さらに、側板13,14を回動させると、係合片33はプレート30のバネ作用によって下方に押し下げられる(図11参照)。このとき、係合部27の下面には傾斜面43が形成されているので、係合片33をスムーズに押し下げることができる。
そして、係合部27の係止部45が、案内摺動面37を越えて反対側に位置すると、プレート30のバネ作用によって係合片33は押し上げられるから、係合片33と係止部45とが係合する。また、ロック解除部材24の押圧用突部51が、受け部31に内側の解放側から挿入される。このとき、係合部27の一部が突出部15a,16aに形成された凹部41内に挿入され、側板13,14の両端部が突出部15a,16aの内面に接合し、側板13,14の外面と突出部15a,16aの外面とは同一面となる(図12参照)。このようにして、長辺側の側板15,16を起立させ、次いで、短辺側の側板13,14を起立させるだけで、簡単にワンタッチで組み立てることができる。
尚、側板13,14の両端部と側板15,16の突出部15a,16aとの接合面には、図示するのを省略したが、適宜公知のロック機構を設けることができる。例えば、突出部15a,16aの内面にフックを突設し、側板13,14の両端部に前記フックを挿入し係止させる透孔を設ける構成としてもよい。
次に、組立状態からロック状態を解除して折り畳む場合には、係合片33を押し下げて係止部45との係合状態を解除すればよい。係合部27と係合片33との係合状態を解除するには、ロック解除部材24の指掛け用凹部53に指を入れてバネ52に抗して下方に押し下げれば、同時に押圧用突部51も押し下げられので、押圧用突部51によって受け部31も押し下げられることになる。受け部31が押し下げられれば、上部に一体に形成されている係合片33も下降することになり、係合部27との係合状態は解除されることになる(図13参照)。
係合部27との係合状態が解除されれば、側板13,14を内側に倒すことが可能となる。受け部31を押し下げている押圧用突部51は、側板13,14を倒しながら、受け部31の内側の開口から引き出すことができる。受け部31から押圧用突部51が引き出されると、受け部31は上方に復帰することになるが、係合部27は係合片33の上面を越えれば側板13,14を倒すことが可能となる。
側板13,14は回動しながら倒れるので、上端の係合部27が押圧用突部51が受け部31から外れる前に係合片33の上面を越えることになり、ロック解除部材24を押し下げながら倒すだけでロック状態を解除して折り畳むことができる。側板13,14を倒す途中でロック解除部材24の指掛け用凹部53から指を離して押し下げを止めれば、バネ52の付勢によってロック解除部材24は元の位置に復帰する。
尚、受け部31を押し下げてロック状態を解除するロック解除部材の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、受け部31を押し下げる構成であればよく他の任意の構成に変更することは可能である。他のロック解除部材の構成としては、例えば、押圧用突部が上下動するものであればよく、2以上の部品を組み立てたものであってもよい。またバネも他の構成の押圧バネであってもよく、内面に組み込んだ構成としてもよい。
次に、図15〜図18に基づいて、他の実施形態におけるロック解除部材の構成について説明する。図15以下に示すロック解除部材は、側板と一体に成型し組み立てるようにしたものである。図15は成型時の斜視図であり、図16は組み付けたときの右半分の正面図であり、図17及び図18は、要部断面図である。ロック解除部材24aは、バネ71を有し側板13a,14aに連設された状態で成型される。
ロック解除部材24aの略中央部には指掛け用突起73がほぼ水平方向に突設されており、両端部には押圧用突部51aが設けられている。また、前記指掛け用突起73を突設した側の面には、係止用突起75、75が突設されており、下端縁の内側にはバネ71、71が一体に突設されている。前記バネ71及び係止用突起75はそれぞれ左右対称に設けられている。前記係止用突起75は、一対の突起を平行に突設してなり、バネ71は、S字状に折り曲げた状態の板バネであって、連結部77を介して側板13a,14aに連設されている。前記連結部77にはボス78が突設されており、13a,14aの下端面には、底板に回動自在に取り付けるための回動軸82が設けられている。
前記側板13a,14aの上部中央には、取っ手孔79が設けられており、両側端上部には前記実施形態で示した受け部31を受け入れるための切欠部42aを設るとともに、両側端面に係合部27aを形成してなる。係合部27aの構成は係合部27と同様であるから、同一符号を付してその説明は省略する。取っ手孔79の下方に前記ロック解除部材24aが嵌合する溝80が形成されている。前記溝80は、嵌合したロック解除部材24aが上下動可能なように、溝幅がロック解除部材24aの幅寸法よりも大きく形成されている。
また、溝80の両端部は前記切欠部42aに開口しており、この開口に装着された前記押圧用突部51aの先端部が切欠部42a内に突出するように形成されている。溝80の中央上部には、前記ロック解除部材24aの指掛け突起73を挿入し、指掛け突起73が上下動可能とする透孔81が設けられている。また、溝80内には、組み付けたときロック解除部材24aに設けた係止用突起75が嵌入し上下動可能なスリット83、83が穿設されている。
さらに、前記連結部77の下方には、前記連結部77が嵌合する凹部85と、前記凹部85に連続してバネ71が嵌入する透孔87が設けられている。前記透孔87は、嵌入したバネ71が伸張し、ロック解除部材24aが上下動可能な大きさに形成されている。従って、バネ71は、透孔87内において伸縮可能である。凹部85には、前記ボス78が嵌合するボス孔89が設けられている。連結部77と側板13a,14aの上面との境界部分には折り曲げることができるようにヒンジ90が形成されている。
上記のように、ロック解除部材24aと側板13a,14aとを一体に成型した後、側板13a,14aにロック解除部材24aを組み付ければよい。ロック解除部材24aを組み付けるには、ヒンジ90を中心にして回動させ側板13a,14aに折り重ねればよい。ロック解除部材24aが回動して側板13a,14aに重ねられると、ボス78がボス孔89に嵌合し、透孔81に指掛け用突起73が挿入され、透孔87にバネ71が挿入される。また、係止用突起75がスリット83に挿入される。
このとき、図16に示すように、ロック解除部材24aの下面と溝80の下側面との間には隙間91が設けられており、この隙間91によってロック解除部材24aが上下動可能となる。また、図16及び図18に示すように、透孔81に挿入された指掛け用突起73と透孔81との間には、指先を挿入可能な隙間93が設けられる。この隙間93に指を挿入して指掛け用突起73を押し下げることができる。指掛け用突起73を押し下げると、バネ71の上部はボス孔89に嵌合したボス78によって固定されているから、ロック解除部材24aはバネ71に抗してスライドし、押し下げを止めるとバネ71によって復帰することになる。
上記実施形態のように、ロック解除部材24aを側板13a,14aと一体に成型し、成型後組み付ける構成とした場合には、部品点数を減らすことができ、保管、運搬が容易である。また、ロック解除部材24aを回動させて重ね合わせるだけで組み付けることができるから、組み付け作業が容易である。また、ロック解除部材24aは、ロック解除部材24と同じように作用させることができる。
即ち、組み立てたとき、係合部27aと係止片33とが係合してロック状態となり、同時に押圧用突部51aが長辺側側板に設けられた受け部31内に挿入される。ロックを解除するときは、ロック解除部材24aをバネ71に抗して押し下げれば、同時に押圧用突部51aが受け部31を押し下げられることになるから、一体に形成された係止片33が下がって係合部27aとの係合状態を解除する。
組立状態の容器を示す短辺側側板の右半分が正面図、左半分が長辺側側板の断面図である。 ロック解除部材の正面図である。 同じくロック解除部材のA−A断面図である。 ロック解除部材を装着する前の容器を示す左半分が正面図、右半分が長辺側側板の断面図である。 図4におけるB−B断面図である。 短辺側側板にロック解除部材を取り付けた状態の要部を示す要部拡大断面図である。 短辺側の側板と長辺側の側板の組み立て状態を説明するための要部斜視図である。 短辺側の側板の要部を示す拡大正面図である。 同じく短辺側の側板の要部を示す拡大斜視図である。 ロック部の動作を示し、短辺側の側板が立ち上がる状態の説明用断面図である。 ロック部の動作を示し、係合部が係止片に当接しロック直前の状態の説明用断面図である。 ロック部の動作を示し、ロック状態の説明用断面図である。 ロック部の動作を示し、ロックを解除した状態の説明用断面図である。 ロック部の動作を示し、ロックを解除し短辺側の側板が僅かに倒れた状態の説明用断面図である。 ロック解除部材の他の実施形態を示し、側板と一体に成型した状態の斜視図である。 同じくロック解除部材を側板に組み付けた状態の右半分を示す正面図である。 図16におけるC−C断面図である。 図16におけるD−D断面図である。
符号の説明
10:組立式合成樹脂製容器
11:方形状底板
13,13a,14,14a:短辺側の側板
15,16:長辺側の側板
15a,16a:突出部
18、19:回動軸
20:調整部
21:取っ手孔
23:ロック部
24:ロック解除部材
25:ロックレバー
27,27a:係合部
30:プレート
31:受け部
33:係合片
35:透孔
37:案内摺動面
38:透孔
39:係止部
40:切欠凹部
41:切欠凹部
42,42a:切欠部
43:傾斜面
45:係止部
50:本体
51,51a:押圧用突部
52:バネ
53:指掛け用凹部
55:係止用突起
57:スリット
60:凹面
61:孔
63:リブ
65:挿入口
24a:ロック解除部材
71:バネ
73:指掛け用突起
75:係止用突起
77:連結部
78:切欠
79:取っ手孔
78:ボス
80:溝
81:透孔
82:回動軸
83:スリット
85:凹部
87:透孔
89:ボス孔
90:ヒンジ
91:隙間

Claims (6)

  1. 平面方形状の底板と、前記底板の側端縁に沿って折曲自在に連結された4つの側板とからなり、前記各側板はそれぞれ対向する側板を対にして内側に折り畳むことができる組立式合成樹脂製容器であって、一方の対向する一対の側板の両端部に設けたロックレバーと他方の対向する一対の側板に設けた係合部とからなるロック部を設けてなり、前記ロックレバーは、側板から延設されたプレートの先端に、他方の対向する一対の側板に装着されたロック解除部材の押圧用突部を受け入れる受け部を突設するとともに、前記受け部の上端部に係合片を設け、係合片と係合部とが係合するようにしたことを特徴とする組立式合成樹脂製容器。
  2. 係合部の下面と係合片の上面の双方又はいずれか一方を傾斜面に形成したことを特徴とする請求項1に記載の組立式合成樹脂製容器。
  3. 受け部は略L字状に形成した凹部であって、側板と平行する方向の内側面が開口しており、前記開口から押圧用突部を受け入れるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の組立式合成樹脂製容器。
  4. 平面方形状の底板と、前記底板の側端縁に沿って折曲自在に連結された4つの側板とからなり、前記各側板はそれぞれ対向する側板を対にして内側に折り畳むことができる組立式合成樹脂製容器であって、一方の対向する一対の側板の両端部にロック部を構成するロックレバーを設けてなり、前記ロックレバーは、側板から延設されたプレートの先端に、他方の対向する一対の側板に装着されたロック解除部材の押圧用突部を受け入れる受け部を突設するとともに、前記受け部の上端部に係合片を設けてなり、他方の対向する一対の側板には、ロック部を構成し前記係合片と係合する係合部を設け、前記受け部に挿入される押圧用突部を先端に突設したロック解除部材を上下動可能に装着し、係合部と係合片との係合状態を解除するようにしたことを特徴とする組立式合成樹脂製容器。
  5. 係合部の下面と係合片の上面は、傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の組立式合成樹脂製容器。
  6. 受け部は、略L字状に形成された凹部であって、側板と平行する方向の内側面が開口しており、前記開口から押圧用突部を受け入れるようにしたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の組立式合成樹脂製容器。
JP2004046873A 2004-02-23 2004-02-23 組立式合成樹脂製容器 Expired - Lifetime JP4415345B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004046873A JP4415345B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 組立式合成樹脂製容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004046873A JP4415345B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 組立式合成樹脂製容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005231723A JP2005231723A (ja) 2005-09-02
JP4415345B2 true JP4415345B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=35015091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004046873A Expired - Lifetime JP4415345B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 組立式合成樹脂製容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4415345B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4577764B2 (ja) * 2004-09-30 2010-11-10 株式会社明治ゴム化成 組立式合成樹脂製容器
JP4745898B2 (ja) * 2006-06-20 2011-08-10 三甲株式会社 折り畳みコンテナー
DE102009049185A1 (de) 2009-04-15 2011-01-05 Ifco Systems Gmbh Kiste mit faltbaren Seitenwänden mit stabiler Seitenwandstruktur
DE102009049103A1 (de) 2009-04-15 2010-11-04 Ifco Systems Gmbh Kiste mit faltbaren und demontierbaren Aussenwänden
AU2009344371B2 (en) 2009-04-15 2013-12-05 Ifco Systems Gmbh Container having folding side wall
DE102009049184A1 (de) 2009-04-15 2010-11-04 Ifco Systems Gmbh Kiste mit faltbaren Seitenwänden und Verriegelungsmechanismen mit Überlastschutz
CN102837872A (zh) * 2012-09-25 2012-12-26 冯宏琼 一种衣物箱
JP6239321B2 (ja) * 2013-09-05 2017-11-29 三甲株式会社 折畳コンテナー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005231723A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3940318B2 (ja) サイドロック装置
JP4008472B2 (ja) 折り畳みコンテナ
US8973956B2 (en) Latch device
JP5260199B2 (ja) コンパクト容器
JP4415345B2 (ja) 組立式合成樹脂製容器
JP4779617B2 (ja) 折り畳み式コンテナ
JP5088649B2 (ja) 組立式合成樹脂製容器
CN113574238B (zh) 开闭体的锁定装置
JP4353528B2 (ja) ラッチ装置
JP4577764B2 (ja) 組立式合成樹脂製容器
JP2001084858A (ja) ロッカスイッチの誤操作防止用カバー
JP5089645B2 (ja) ラッチ装置
JP4430469B2 (ja) ラッチ装置
JP4457392B2 (ja) 組立式合成樹脂製容器
JP4348147B2 (ja) 箱型容器
WO2013164888A1 (ja) フロントリリースバックル
JP4762599B2 (ja) コンパクトの蓋係止機構
JP4433780B2 (ja) スライドレールの抜け止め解除用操作レバー構造
JP3224331U (ja) 高所作業用安全帯のバックル
JP5132942B2 (ja) キャビネット
JP2514776B2 (ja) 綴り具
JP2016153309A (ja) フラップ付きコンテナ
JP3693419B2 (ja) 折畳みコンテナにおける底板固定構造
JP5656744B2 (ja) 蓋付容器
JP6411237B2 (ja) コンテナの上板部材連結構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091112

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20091113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4415345

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141204

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141204

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250