JP2514776B2 - 綴り具 - Google Patents

綴り具

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JP2514776B2
JP2514776B2 JP5001426A JP142693A JP2514776B2 JP 2514776 B2 JP2514776 B2 JP 2514776B2 JP 5001426 A JP5001426 A JP 5001426A JP 142693 A JP142693 A JP 142693A JP 2514776 B2 JP2514776 B2 JP 2514776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファイルの裏表紙などに
装着されて紙片などの綴じ込みに使用される綴り具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、此の種綴り具として、実開昭59
ー94885号公報に示されている綴り具が知られてい
る。この従来の綴り具は、図20に示したように、複数
の綴杆Aを立設した細長状基板Bの長さ方向両端部に、
前記綴杆Aと同方向に起立する立上壁Cを一体に設け、
これら立上壁Cの上端部に、前記基板Bの長さ方向に貫
通する支持孔Dを設け、これら支持孔Dに、前記綴杆A
への紙片の綴じ込みを係止する係止体Eを、該係止体E
と一体の枢支軸Fを介して前記綴杆Aに係合する係止位
置と離反する開放位置とに揺動可能で、かつ、前記基板
Bの長さ方向に摺動可能に枢着し、前記枢支軸Fの長さ
方向一端部に、前記立上壁Cに対し外方に突出する押圧
操作部Gを設ける一方、前記各立上壁Cのうち前記操作
部G側の立上壁Cに、前記係止体Eの摺動方向に貫通す
る係止孔を設けると共に、前記係止体Eの操作部G側端
部に、前記係止体Eの摺動により前記係止孔に嵌合して
係止体Eの係止位置から開放位置への揺動を阻止する嵌
合突起Hを設け、更に、他方側立上壁Cと前記係止体E
との間に、前記係止体Eを前記嵌合突起Hが前記係止孔
と係合する方向に付勢し、かつ、前記係止体Eを綴杆A
に対し開放方向に付勢するばねJを介装し、前記押圧操
作部Gを押圧操作することにより、前記係止体Eを付勢
ばねJに抗して摺動させ、前記嵌合突起Hの係止孔との
係合を解除し、前記ばねJの作用で前記係止体Eを開放
位置に揺動させ、また、前記係止体Eを開放位置から係
止位置に揺動させることにより、前記係止体Eが前記ば
ねJの付勢力で摺動し、前記嵌合突起Hが係止孔に係合
することにより、前記係止体Eが前記ばねJの付勢力で
揺動し、前記嵌合突起Hが係止孔に係合することによ
り、前記係止体Eを係止位置に保持するようにしたもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所が、この従来の綴り
具は、係止体Eを枢着する立上壁Cに、係止体Eの摺動
方向に貫通する係止孔を設けると共に、前記係止体Eの
長さ方向端部に、前記係止体Eが摺動して前記係止孔に
嵌合する嵌合突起Hを設けているから、前記係止体Eを
枢着する枢着部分に寸法誤差があったり、或は前記係止
孔と嵌合突起Hとに寸法誤差があったりした場合、前記
係止体Eを開放位置から係止位置に揺動させるとき、前
記嵌合突起Hを前記係止孔に係合させることができない
ことになり、従って、係止体Eを係止位置に保持するこ
とができない問題が生ずるのである。
【0004】所で、前記立上壁C及び係止体Eを、例え
ば金属板の折り曲げ加工により形成した場合には、前記
寸法誤差を修正することは可能であるが、この場合、特
別の修正作業が必要であるし、また、その修正も行い難
い問題がある。また、前記立上壁C及び係止体Eが合成
樹脂で成形されている場合には、前記寸法誤差を修正す
ることができないため、前記寸法誤差のある綴り具は不
良品となるのである。
【0005】本発明の目的は、綴杆への紙片の綴じ込み
を係止する係止体の係合位置から開放位置への揺動動作
を、スライダを操作するだけの簡単な操作で行うことが
できながら、基板と係止体との間に寸法誤差があって
も、係合位置での保持が行え、スライダを前記係止体に
簡単に内装保持することができ、しかも、このスライダ
の動きに自由度を与えられ、係合位置でのロックも容易
に行うことができるようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、先端部に係止部を有する複数の綴杆2
を立設した基板1と、この基板1に、前記綴杆2の係止
部21に係合する係合位置と離反する開放位置とに揺動
可能に枢着される係止体4と、前記係止部21に係合す
る係合部53をもち、かつ、前記係止体4に摺動可能に
保持されるスライダ5と、前記係止体4を前記綴杆2に
対し開放方向に付勢するばね7とを備え、前記係止体4
は、前記綴杆2に対応する複数の挿通部41aをもった
受体41と該受体41に重ねて結合する蓋体42とから
成り、前記受体41と蓋体42との重ね合わせにより、
これら受体41と蓋体42との間に前記スライダ5を摺
動可能に内装保持するスライダ室46を形成しており、
前記スライダ5は細長い板状部材から成り、その長さ方
向一端側に操作部51を備え、この操作部51を前記ス
ライダ室46から外方に露出させて前記スライダ5を前
記スライダ室46に摺動可能で、かつ、前記係合部53
が前記係止部21に係合する方向に付勢して内装保持
る一方、前記スライダ室46をスライダ5の幅寸法より
広幅として、前記スライダ5の操作部51側をスライダ
室46の幅方向に移動可能とし、かつ、前記スライダ5
の反操作部側に、前記スライダ5を摺動方向に案内する
ガイド部41cを設けると共に、前記受体41と蓋体4
2との少なくとも一方に、前記スライダ5が摺動方向に
対し幅方向に移動したとき、前記スライダ5と係合して
該スライダ5の前記摺動方向への移動をロックするスト
ッパ44を設けたのである。
【0007】
【作用】前記係止体4を、綴杆2に対応する挿通部41
aをもった受体41と該受体41に重ねて結合する蓋体
42とにより形成して、これら受体41と蓋体42との
間にスライダ室46を設け、このスライダ室46にスラ
イダ5を摺動可能に内装保持しているから、このスライ
ダ5を摺動操作するだけの簡単な操作で前記係止体を係
合位置から開放位置へ揺動させられるし、また、スライ
ダ5の摺動で前記係止体4を綴杆2の係止部21に係合
させて係合位置に保持できるから、従来例のように前記
基板1と係止体4との間に寸法誤差があっても前記係合
位置での保持を常に有効に行うことができるのであり、
前記スライダ室46は、前記受体41と蓋体42との重
ね合わせにより、これら受体41と蓋体42との間に形
成するのであるから、受体41と蓋体42とを重ね合わ
せるだけの簡単な組立作業で前記スライダ5を係止体4
に内装保持できるのであり、更に、前記スライダ5は、
細長い板状部材により形成して前記構成のスライダ室4
6に内装保持するのであるから、該スライダ5の動きを
自由な動きにでき、従って、係合位置でのロックも容易
に行えるし、また、前記スライダ5のスライダ室46か
らの抜け出しも、前記スライダ室46を形成する部分を
利用して簡単に行えるのである。また、前記係止体4は
受体41と蓋体42とを重ね合わせて形成して、この係
止体4にスライダ5を内装保持するのであるから、前記
スライダ5が綴杆2の係止部21に係合する場合の剛性
を高められ、従って、スライダ5を薄肉状としても開放
方向に大きな力が加えられた場合でも、係合を保持する
ことができると共に、前記スライダ5の損傷を防止する
こともできるのである。しかも、前記スライダ室46を
スライダ5の幅寸法より広幅として、前記スライダ5の
操作部51側をスライダ室46の幅方向に移動可能と
し、かつ、前記スライダ5の反操作部側に、前記スライ
ダ5を摺動方向に案内するガイド部41cを設けると共
に、前記受体41と蓋体42との少なくとも一方に、前
記スライダ5が摺動方向に対し幅方向に移動したとき、
前記スライダ5と係合して該スライダ5の前記摺動方向
への移動をロックするストッパ44を設けたことによ
、前記スライダ5の操作部51側をスライダ室46の
幅方向に移動操作すること、前記スライダ5をストッ
パ44に係合させることができて、前記係止体4の構造
を利用した簡単な構成で前記係止体4を係合位置でロッ
クすることができるのである。
【0008】
【実施例】図1に示した綴り具は、先端部に凹状の係止
部21を有する4本の綴杆2と、これら綴杆の両側に位
置し、前記係止部21をもたない2本の綴杆2とを立設
し、主としてファイルの裏表紙などに装着するようにし
た細長状の基板1と、この基板1の幅方向一側に立上壁
3を介して揺動可能に枢着される細長状の係止体4と、
この係止体4に摺動可能に保持される細長板状のスライ
ダ5とにより成るものである。
【0009】前記基板1は、図13に示したように前記
綴杆2と立上壁3とともに合成樹脂で一体に成形するの
であって、前記立上壁3は基板1の長さ方向に所定間隔
を置いて複数(図13、14では3個)設け、これら立
上壁3の上端部に、図3及び図14のように前記基板1
の長さ方向に延びる軸孔31を設け、この軸孔31に枢
支軸6を保持すると共に、中央の立上壁3は図3のよう
にばね保持溝32を設けて、このばね保持溝32に、前
記枢支軸6の中間部に巻装する係止体開放用のコイル状
ばね7を内装し、このばね7の一方のばね足を前記立上
壁3に当接し、他方のばね足を前記係止体4に当接させ
て、前記係止体4を前記綴杆2に対し開放方向に付勢し
ている。
【0010】また一方、前記係止体4は、図2及び図1
0、図11のように前記綴杆2に対応する2つの丸孔か
ら成る挿通部41aと変形角孔から成る4つの挿通部4
1aとをもった細長平板状の受体41と該受体41に重
ねて結合し、これら受体41との間で後記するスライダ
室46を形成する細長薄肉ケース状の蓋体42とから成
り、これら受体41と蓋体42とを合成樹脂の成形によ
り薄肉ヒンジ43を介して一体に形成している。
【0011】そして、前記受体41には、図1、図9の
ようにその厚さ方向内側面で、その長さ方向一端側に、
コ字形のばね受突起41bと、幅方向に所定間隔を置い
て齟齬状に対向する二つの突起状のガイド部41cと、
前記スライダ室46に内装する前記スライダ5の抜止突
起41dとを設け、また、前記受体41の長さ方向他端
側で、かつ、前記ヒンジ43側には、突起状のストッパ
44と、断面三角形の位置保持突起41eとを設けてい
る。また、受体41の幅方向で反ヒンジ側端部には、前
記枢支軸6を受入れる凹入溝41fをもった4つの半円
形の軸受部45を設け、これら軸受部45の外側面に
は、後記する蓋体42に設ける係合片42eが係合し、
前記受体41と蓋体42とを重ね合わせ状に結合する係
合凹部41gを設けている。尚、これら軸受部45の遊
端側端部は、前記受体41の内面よりも外側に突出させ
ていて、前記蓋体42の内面と結合時突合わされるよう
になっており、また、前記ストッパ44側に位置する軸
受部45の突出部により前記スライダ5の長さ方向他端
側、つまりストッパ44側を案内するガイド面41hを
形成している。
【0012】また、前記蓋体42は、図2、図10のよ
うに周縁に立壁を設けた薄肉ケース状に形成して、この
蓋体42の幅方向一側の立壁42aに前記ヒンジ部43
を設け、このヒンジ部43から折り曲げて前記受体41
に重ね合わせることにより、前記受体41の内面と蓋体
42の内面との間に、図3及び図4、図7〜図9のよう
に前記スライダ5を摺動可能に内装保持するスライダ室
46を形成するのである。
【0013】このスライダ室46は、前記スライダ5の
幅寸法より広幅に形成して、長さ方向一端側に操作部5
1を設けた前記スライダ5の操作部51側を図7から図
8のようにスライダ室46の幅方向に移動可能とするの
であり、また、蓋体42の長さ方向一端側に、前記ヒン
ジ側立壁42aと連続して設ける立壁42bの端部を図
2のように前記スライダ室46の方向に向かわせて、そ
の先端部に、前記スライダ5の長さ方向一方側への摺動
を規制する当り42cを設けている。また、この当り4
2cを設ける前記立壁42bは、前記蓋体42の幅方向
中央部で終わっていて、反ヒンジ側立壁42dとの間に
前記スライダ5の長さ方向一端側に設ける操作部51を
スライダ室46から外方に露出させる挿通部を形成して
いる。また、前記蓋体42の反ヒンジ側立壁42dに
は、前記基板1の立上壁3に対応する部分を欠徐すると
共に、この立壁42dに、前記受体41の係合凹部41
gに係合する係合部をもった係合片42eを突設して、
これら係合片42eの係合部を前記係合凹部41gに図
6〜図9のように係合させることにより、ワンタッチで
前記受体41と蓋体42とを重ね合わせ状に結合でき、
かつ、この状態を維持できるようにしている。また、前
記蓋体42の反ヒンジ側端部には、蓋体42の受体41
への重ね合わせ時、前記凹入溝41fに対向する軸押え
42fを設けている。
【0014】また、前記スライダ5は、図15〜図17
に示すように細長板状部材により形成するのであって、
その幅方向一端側には、図15、図17のように前記各
綴杆2のうち長さ方向一端側に位置する綴杆2を除く残
り5つの綴杆2を受入れる5つの受入凹部52を設け、
これら受入凹部のうち長さ方向他端側に位置する受入凹
部を除く他の4つの受入凹部52に、板厚方向外方に突
出して前記受体41の各挿通部41aに挿嵌され、これ
ら挿通部41a内で摺動方向に移動し、前記綴杆2の係
止部21と係合したり係合離脱したりする係合部53を
突設している。即ち、これら係合部53は、その背面側
に傾斜面を設け、図1、図5及び図18のように前記挿
通部41aに挿通される各綴杆2の先端部の前記傾斜面
への当接で長さ方向に移動させて前記綴杆2の係止部2
1と係合させ、この係合で係止体4の綴杆2に対する開
放方向への揺動が阻止され、係合位置が保持されること
になるのである。尚、前記係合部53を前記挿通部41
aに挿嵌するのは、前記綴杆2の先端がスライダ5の上
面に対し外方に突出するのを防止し、前記係止体4の厚
さを薄くできるようにするためであって、必ずしも前記
挿通部41aに挿嵌させる必要はなく、スライダ5と同
一平面に形成してもよい。
【0015】また一方、前記スライダ5の長さ方向一端
部には、図2、図15及び図17のように前記スライダ
室46から外方に突出する前記操作部51を設けると共
に、この操作部51に対し長さ方向内側には図8に示し
たようにスライダ5を摺動方向に対し幅方向に移動させ
るとき前記受体41のストッパ44と係合する係合突部
54を設け、この係合突部54の受体41に対する対向
面に、前記位置保持突起41eに係合する係合凹部55
を設けており、前記スライダ5の長さ方向他端部には、
図2のように前記受体41のばね受突起41bと対向す
るばね受凹部56と、前記抜止突起41dが挿嵌される
長孔57とを設けて、前記ばね受突起41bとばね受凹
部56との間に、前記係合部53が前記係止部21と係
合する方向に前記スライダ5を付勢する押圧ばね8を介
装している。尚、前記スライダ5の操作部51側には前
記受体41のガイド面41hに接触する接触突部58を
設けている。
【0016】次に以上のように構成する実施例の作用を
説明する。図1のように係止体4が綴杆2の係止部21
に係合する係合位置にある状態で、係止体4の長さ方向
一端側に突出するスライダ5の操作部51を摺動方向
(図1矢印方向)に押圧操作すると、スライダ5が押圧
ばね8に抗して摺動し、スライダ5の係合部53と前記
係止部21との係合が図6のように離脱し、この状態で
ばね7により係止体4が綴杆2に対し開放方向に揺動
し、図5のように蓋体42の反ヒンジ側端縁が立上壁3
の外側面に当接して、開放位置に停止する。このように
スライダ5の操作部51を押圧操作するだけで、係止体
4を開放方向に揺動させることができるのである。
【0017】しかも、前記係止体4は、受体41と該受
体41に重ねて結合する蓋体42とにより形成して、こ
れら受体41と蓋体42との重ね合わせにより、これら
受体41と蓋体42との間にスライダ室46を形成し
て、このスライダ室46に前記スライダ5を内装保持す
るのであるから、前記受体41と蓋体42とを重ね合わ
せるだけで、スライダ5をスライダ室46に容易に内装
保持できるし、しかも、スライダ5の動きを自由な動き
にすることができ、従って、前記係合凹部55の位置保
持突起41eへの係合による係合位置でのロックも容易
にできるし、前記蓋体42の長さ方向両側に設ける立壁
42bを利用してスライダ5のスライダ室46からの抜
け出しも防止できるのである。また、前記受体41に抜
止突起41dを設けると共に、前記スライダ5に、前記
抜止突起41dが挿嵌される長孔57を設けることによ
り、スライダ5をスライダ室46に内装して前記受体4
1と蓋体42とを重ね合わせるとき、前記スライダ5が
スライダ室46から不用意に抜け出るのを確実に防止で
き、その組付性の向上が可能となるのである。
【0018】また、以上のように前記係止体4を図4の
開放位置にした状態から図3の係止位置に変更する場
合、前記係止体4を揺動させることだけで行えるのであ
って、前記係止体4を揺動させることにより、スライダ
5の係合部53に設ける傾斜面が各綴杆2の先端部に当
接して、スライダ5は押圧ばね8に抗して図5から図6
のように摺動し、各綴杆2が受体41の挿通部41aに
挿通されて、前記押圧ばね8の力でスライダ5が摺動
し、図2及び図16のように前記係合部53が係止部2
1と係合して前記係止体4の綴杆2に対し開放方向への
揺動が阻止され、係止体4を係止位置に維持できるので
ある。
【0019】また一方、前記スライダ5の操作部51
を、スライダ室46の幅方向に移動させることにより、
このスライダ5の係合突部54を受体41のストッパ4
4に接当させ、この状態で図9に示すように、スライダ
5の係合凹部55が受体41の位置保持突起41eに係
合させることができ、前記スライダ5が、前記ストッパ
44との係合が離脱する方向に不用意に移動するのが防
止でき、この結果、スライダ5の前記摺動方向への移動
をロックでき、かつ、このロックを維持できるのであ
る。つまり、係合位置でのロックが可能となるのであ
る。従って、前記操作部51が他物に当接したりして
も、スライダ5の摺動方向への移動を防止でき、前記係
止体4が不用意に開放方向に揺動するのを防止できるの
である。
【0020】尚、以上の構成では前記位置保持突起41
eと係合凹部55の係合でロック状態を維持したが、こ
れら位置保持突起41eと係合凹部55とに代えて弾性
体を設けて、この弾性体の力で前記スライダ5をストッ
パ44の方向に付勢してもよいし、また、図19に示す
ように前記スライダ5における係合突部54の側面に係
合凹部55を設けると共に前記受体41に、前記係合凹
部55に係合可能な位置保持突起41eを設けてもよい
のである。
【0021】尚、以上説明した実施例では、係止体4の
受体41と蓋体42との幅方向一端側を薄肉ヒンジ43
を介して連結し、幅方向他端側を係合凹部41gと係合
突起42eとにより結合するようにしたが、その他、前
記幅方向他端側を接着剤で結合するようにしてもよい
し、また、受体41と蓋体42とを分離させて、その重
ね合わせ端縁部を接着剤などの連結手段で連結するよう
にしてもよいのであり、また、受体41と蓋体42とを
合成樹脂で形成する他、金属板で形成してもよいのであ
る。又、前記基板1と綴杆2と立上壁3とも金属板など
で形成してもよい。また、前記基板1と綴杆2とを合成
樹脂で一体に成形する場合、綴杆2には、その長さ方向
に沿って金属部材をインサートして、綴杆2の剛性を高
めるのが好ましい。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上のように前記係止体4を、
綴杆2に対応する挿通部41aをもった受体41と該受
体41に重ねて結合する蓋体42とにより形成して、こ
れら受体41と蓋体42との間にスライダ室46を設
け、このスライダ室46にスライダ5を摺動可能に内装
保持しているから、このスライダ5を摺動操作するだけ
の簡単な操作により、前記係止体4を係合位置から開放
位置へ揺動させられるし、また、スライダ5の摺動で前
記係止体4を綴杆2の係止部21に係合させて係合位置
に保持できるから、従来例のように基板と係止体との間
に寸法誤差があっても前記係合位置での保持を有効に行
うことができるのであり、しかも、前記スライダ室46
は、前記受体41と蓋体42との重ね合わせにより、こ
れら受体41と蓋体42との間に形成するのであるか
ら、受体41と蓋体42とを重ね合わせるだけの簡単な
組立作業で前記スライダ5を係止体4に内装保持できる
のであり、更に、前記スライダ5は、細長い板状部材に
より形成して前記構成のスライダ室46に内装保持する
のであるから、該スライダ5の動きを自由な動きにで
き、従って、係合位置でのロックも容易に行えるし、ま
た、前記スライダ5のスライダ室46からの抜け出し
も、前記スライダ室46を形成する部分を利用して簡単
に行えるのである。また、前記係止体4は受体41と蓋
体42とを重ね合わせて形成して、この係止体4にスラ
イダ5を内装保持するのであるから、前記スライダ5が
綴杆2の係止部21に係合する場合の剛性を高められ、
従って、スライダ5を薄肉状としても開放方向に大きな
力が加えられた場合でも、係合を保持することができる
と共に、前記スライダ5の損傷を防止することもできる
のである。
【0023】しかも、前記スライダ室46をスライダ5
の幅寸法より広幅として、前記スライダ5の操作部51
側をスライダ室46の幅方向に移動可能とし、かつ、前
記スライダ5の反操作部側に、前記スライダ5を摺動方
向に案内するガイド部41cを設けると共に、前記受体
41と蓋体42との少なくとも一方に、前記スライダ5
が摺動方向に対し幅方向に移動したとき、前記スライダ
5と係合して該スライダ5の前記摺動方向への移動をロ
ックするストッパ44を設けたので、簡単な構成でスラ
イダ5の摺動方向への移動をロックでき、前記係合位置
のロックが可能とな、従って、スライダ5の操作部5
1が他物に当接したりしても、スライダ5の摺動を防止
でき、前記係止体4が不用意に開放位置に揺動するのを
防止でき、紙片の綴り止め状態を維持できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】綴り具の係止体側を切欠いた正面図。
【図2】スライダを保持した係止体の展開平面図。
【図3】綴り具全体の拡大断面図。
【図4】同係止体を開放位置に揺動させた状態の拡大断
面図。
【図5】同図1に綴杆の係止部を係合させた状態の部分
平面図。
【図6】同綴杆の係止部との係合を解除した状態の部分
平面図。
【図7】スライダを保持した係止体の挿通孔部分におけ
る拡大断面図。
【図8】同スライダを保持した係止体のストッパ側端部
における拡大断面図。
【図9】同スライダの摺動方向への移動をロツクした状
態の拡大断面図。
【図10】係止体のみの展開平面図。
【図11】同係止体のみの正面図。
【図12】図10のXーX線拡大断面図。
【図13】綴杆及び立上壁を立設した基板の正面図図。
【図14】同平面図。
【図15】スライダのみの平面図。
【図16】同スライダのみの正面図。
【図17】同スライダのみの底面図。
【図18】同スライダの係合部における拡大断面図。
【図19】別の実施例を示す説明図。
【図20】従来例の説明図。
【符号の説明】
1 基板 2 綴杆 21 係止部 4 係止体 41 受体 41c ガイド部 42 蓋体 44 ストッパ 46 スライダ室 5 スライダ 51 操作部 53 係合部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に係止部を有する複数の綴杆(2)
    を立設した基板(1)と、この基板(1)に、前記綴杆
    (2)の係止部(21)に係合する係合位置と離反する
    開放位置とに揺動可能に枢着される係止体(4)と、前
    記係止部(21)に係合する係合部(53)をもち、か
    つ、前記係止体(4)に摺動可能に保持されるスライダ
    (5)と、前記係止体(4)を前記綴杆(2)に対し開
    放方向に付勢するばね(7)とを備え、前記係止体
    (4)は、前記綴杆(2)に対応する複数の挿通部(4
    1a)をもった受体(41)と該受体(41)に重ねて
    結合する蓋体(42)とから成り、前記受体(41)と
    蓋体(42)との重ね合わせにより、これら受体(4
    1)と蓋体(42)との間に前記スライダ(5)を摺動
    可能に内装保持するスライダ室(46)を形成してお
    り、前記スライダ(5)は細長い板状部材から成り、そ
    の長さ方向一端側に操作部(51)を備え、この操作部
    (51)を前記スライダ室(46)から外方に露出させ
    て前記スライダ(5)を前記スライダ室(46)に摺動
    可能で、かつ、前記係合部(53)が前記係止部(2
    1)に係合する方向に付勢して内装保持する一方、前記
    スライダ室(46)をスライダ(5)の幅寸法より広幅
    として、前記スライダ(5)の操作部(51)側をスラ
    イダ室(46)の幅方向に移動可能とし、かつ、前記ス
    ライダ(5)の反操作部側に、前記スライダ(5)を摺
    動方向に案内するガイド部(41c)を設けると共に、
    前記受体(41)と蓋体(42)との少なくとも一方
    に、前記スライダ(5)が摺動方向に対し幅方向に移動
    したとき、前記スライダ(5)と係合して該スライダ
    (5)の前記摺動方向への移動をロックするストッパ
    (44)を設けていることを特徴とする綴り具。
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