JP4223156B2 - 蓋固定具およびこの蓋固定具を用いた合成樹脂製容器の蓋固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋固定具およびこの蓋固定具を用いた合成樹脂製容器の蓋固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製容器の中には、例えば、ビール瓶などを多段に積層して運搬する容器のように、開口部に蓋体を取り付ける必要のない容器と、部品などを配送するコンテナで採用されているように、開口部に蓋体をロック状態で取り付けて内部を開けることができないようにした容器とがあり、開口部に蓋体をロックする容器は、搬送途中に他の人が内部の物品を扱うことができない、又は容易に蓋が開かないといった利点がある。
【0003】
従来、このように、蓋体を容器本体に固定する蓋固定具として、実公平7−2436号公報に開示されたものがある。この固定具は、図6および図7に示したように、全体として略四角のボタン形であり、周囲の側壁に爪33,34,35とがそれぞれ形成されている。そして、この固定具は、蓋Bに形成された通し孔39から容器本体Aに形成された通し孔40内に挿入されることにより、蓋Bを容器本体Aから外れないように一体に取付けている。なお、この固定具は、蓋押さえヘッド31を厚さ方向に揺動すれば、蓋Bと容器本体Aとのロックを解除して取り外すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した実公平7−2436号公報の蓋固定具では、使用状態から蓋押さえヘッド31を揺動操作しなくても、蓋Bに衝撃等の不用意な外力が加えられた場合には、その外力が蓋Bと容器本体Aとの接合面に伝えられてボタン状の蓋固定具に作用し、その結果、蓋体Bの容器本体Aへのロックが外れてしまうという問題があった。このような不用意な解除は、単に積み重ねる作業中であっても生じる場合があり、改善が求められていた。
【0005】
また、従来の蓋固定具は、通常、蓋Bの内側に露出した状態で仮止めされているため、周囲の物品に衝突され易い状態にあり、衝突が生じてしまうと、破損したり、簡単に外れてしまうという問題があった。
本発明は上記実情に鑑み、蓋体を容器本体に固定する蓋固定具であって、固定された蓋体が容器本体から不用意に外れたり、破損されたりしない蓋固定具およびこの蓋固定具を用いた合成樹脂製容器の蓋固定構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る蓋固定具は、
蓋体1に形成された長孔2と容器本体3に形成された係止孔4との間に挿入される蓋固定具Cであって、
断面略U字状で弾性変形可能な胴部5を備え、
この胴部5を構成する一方の外側壁面5aに、前記長孔2に係止される嵌合爪6が突出形成され、
前記胴部5を構成する他方の外側壁面5bに、前記長孔2に係止される一対の嵌合爪7、7と、前記係止孔4に係止される突条9とがスリットSを介して不連続に形成されているとともに、前記突条9を揺動操作するレバー部10が一体に形成されていることを特徴としている。
【0007】
係る構成による本発明によれば、胴部5に形成された嵌合爪6,7により蓋固定具Cが蓋体1に予め仮止めされるとともに、容器本体3内に胴部5が挿入されたときに、突条9が容器本体3の長孔2を乗り越えて弾性力を付与するので、蓋体1を容器本体3に固定することができる。
また、本発明に係る蓋固定具は、蓋体1を容器本体3に着脱自在に固定する合成樹脂製容器の蓋固定構造であって、
長孔2が形成された蓋体1の容器本体3と対向する側の内面に、一対のガード片11、11を立設し、これらのガード片11、11により、前記長孔4内に挿入された弾性変形可能な固定具3の横揺れを規制するようにしたことを特徴としている。
【0008】
このような構成によれば、蓋体の内側にガード片11,11が立設されているので、固定具の他の物品との衝突による損傷を防止できるとともに、蓋体1が容器本体3に固定された状態を維持することができる。
したがって、蓋体1と容器本体3とのロック状態を維持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例による蓋固定具を示したものである。
この蓋固定具Cは、弾性変形可能な胴部5を備えている。この胴部5は、合成樹脂により断面略U字状に形成されることにより、弾性変形可能になっている。
【0010】
胴部5を構成する一方の外側壁面5aには、幅方向全体に嵌合爪6が突出形成され、その上部に所定間隔離間してフランジ部12が形成されている。一方、胴部5を構成する他方の外側壁面5bには、所定間隔離間してスリットS,Sが形成され、全体が3つに分割されている。そして、3つに分割された両側の壁面部分には、嵌合爪7,7が形成され、その上部にフランジ部13,13が形成されている。他方、中央の壁面部分には、突条9が突出形成されている。この突条9は、上記嵌合爪7および6に比べて一段低い位置に形成されている。また、中央の壁面部分は背が高く形成されている。この背が高く延長された部分は、突条9を幅方向に揺動操作するレバー部10として機能している。
【0011】
蓋固定具Cが取付られる蓋体1の端部には、図2に示したように、蓋固定具Cを挿入できる大きさの長孔2が形成されている。そして、この長孔2の裏面側すなわち、容器本体3側の内面に、板状のガード片11,11が一体成形されている。このガード片11の高さは、蓋固定具Cを差し込んだときに、胴部5が隠れる高さとなっている。
【0012】
一方、図3に示したように、容器本体3の開口端部にはフランジ部3aが形成され、このフランジ部3aに係止孔4が形成されている。この係止孔4は蓋体1の長孔2とガード片11に対応しており、この係止孔4に蓋固定具Cの下端部が挿入される。
以下、蓋固定具Cを使用して蓋体1を容器本体3に固定するときの作業について説明する。なお、図4および図5は、蓋体1が蓋固定具Cにより容器本体3に取り付けられた状態を示す断面図で、図4は、図3におけるIV−IV線方向の断面図、図5はV−V線方向の断面図である。
【0013】
先ず最初に蓋体1には、予め、蓋固定具Cが取り付けられる。その場合、図2に示したように、蓋固定具Cが蓋体1の長孔2内に挿入される。すると、蓋固定具Cに設けられた両側の嵌合爪6および7が、蓋体1の長孔2に係止されるので、蓋固定具Cが蓋体1に仮止めされることになる。蓋体1の裏側では、胴部5の両側にガード片11,11が立設されているので、このガード片11,11により、胴部5が外部から保護されるとともに、胴部5の長孔2内での移動が規制される。
【0014】
次に、この固定具Cが取付られた状態から、蓋体1が容器本体3に合致される。すなわち、蓋体1に取付られた蓋固定具Cの下端部が、今度は容器本体3側の係止孔4に挿入される。すると、中央の突条9は係止孔4を乗り越える(図4および図5参照)。このように、本実施例によれば、嵌合爪6,7および突条9を介して、蓋体1が容器本体3に確実に固定されるので、蓋体1が容器本体3に一体に固定される。
【0015】
なお、容器本体3から蓋体1を取り外したい場合には、蓋固定具Cのレバー部10を幅方向に、すなわち図5に矢印で示したように揺動させれば、中央の突条9が容器本体3から外れ、蓋体Cと容器本体3との固定状態を解除することができる。したがって、この係合が解除された状態から蓋体Cを持ち上げれば、この蓋体Cを容器本体3から完全に取り外すことができる。なお、このとき、蓋固定具Cは蓋体1に取り付いたままである。この状態で、蓋固定具Cの周囲にはガード片11が立設されているので、蓋固定具Cが損傷を受けることはない。
【0016】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。例えば、上記実施例では、容器本体3と蓋体1との形状は、特に限定されるものではない。また、この蓋固定具Cを用いた蓋固定構造は、折り畳みコンテナに適用できることは勿論であるが、図5の従来例に示したように、通常のコンテナなどにも適用可能である。また、この蓋固定具Cの一つの容器に対する取付箇所および取付個数は、実施例に何ら限定されない。1つの容器に対し、1つあるいはそれ以上設置することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る蓋固定具では、蓋体と容器本体とをワンタッチで固定することができる。また、蓋体と容器本体とは、互いに対向する側の嵌合爪および突条により係止されるので、不用意に外れることはない。
さらに、この蓋固定具を用いた合成樹脂製容器の蓋固定構造では、蓋体の裏側にガード片が取付られているので、蓋固定部材が外部の物品から損傷されることを防止できる。また、蓋体が容器本体にロックされた状態において、外力が容器本体または蓋体に加えられても、ガード片により蓋固定部材の横方向への移動が防止されるので、蓋固定具が外れてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による蓋固定部材の斜視図である。
【図2】同実施例による蓋固定部材が蓋体に取付られる前の斜視図である。
【図3】同実施例の蓋固定部材を用いて、蓋体と容器本体とを固定するときの斜視図である。
【図4】図3におけるIV−IV線方向の断面図である。
【図5】図3におけるV−V線方向の断面図である。
【図6】従来の蓋固定部材の斜視図である。
【図7】図6の蓋固定部材を用いて容器本体と蓋体とを固定するときの斜視図である。
【符号の説明】
1 蓋体
2 長孔
3 容器本体
4 係止孔
5 胴部
5a 外側壁面
5b 外側壁面
6 嵌合爪
7 嵌合爪
10 レバー部
11 ガード片
S スリット
C 蓋固定具
Claims (2)
- 蓋体(1)に形成された長孔(2)と容器本体(3)に形成された係止孔(4)との間に挿入される蓋固定具(C)であって、
断面略U字状で弾性変形可能な胴部(5)を備え、
この胴部(5)を構成する一方の外側壁面(5a)に、前記長孔(2)に係止される嵌合爪(6)が突出形成され、
前記胴部(5)を構成する他方の外側壁面(5b)に、前記長孔(2)に係止される一対の嵌合爪(7)、(7)と、前記係止孔(4)に係止される突条(9)とがスリット(S)を介して不連続に形成されているとともに、前記突条(9)を揺動操作するレバー部(10)が一体に形成されていることを特徴とする蓋固定具。 - 蓋体(1)を容器本体(3)に着脱自在に固定する合成樹脂製容器の蓋固定構造であって、
長孔(2)が形成された蓋体(1)の容器本体(3)と対向する側の内面に、一対のガード片(11)、(11)を立設し、これらのガード片(11)、(11)により、前記長孔(4)内に挿入された弾性変形可能な固定具(3)の横揺れを規制するようにしたことを特徴とする合成樹脂容器の蓋取付装置。
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- 1999-08-31 JP JP24533499A patent/JP4223156B2/ja not_active Expired - Lifetime
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