JP7059804B2 - 包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱 - Google Patents

包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱 Download PDF

Info

Publication number
JP7059804B2
JP7059804B2 JP2018101379A JP2018101379A JP7059804B2 JP 7059804 B2 JP7059804 B2 JP 7059804B2 JP 2018101379 A JP2018101379 A JP 2018101379A JP 2018101379 A JP2018101379 A JP 2018101379A JP 7059804 B2 JP7059804 B2 JP 7059804B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook member
push
packaging
tubular portion
shutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018101379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019206350A (ja
Inventor
義正 大倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2018101379A priority Critical patent/JP7059804B2/ja
Publication of JP2019206350A publication Critical patent/JP2019206350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7059804B2 publication Critical patent/JP7059804B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば段ボールシートのような包装材に形成された穴を重ね合わせて挿入することにより、2つ以上に分かれている包装材を連結する包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱に関するものである。
従来、パレット上に製品を載置し、上箱を被せて固定する、いわゆるC式包装ケースが、電子機器等の大型で重量の重い製品を梱包する場合に広く用いられている。例えば、このような包装材は下箱と上箱とから構成され、下箱の底面にはパレットが付設されている。また、下箱の各側面の中央には貫通穴が形成されており、上箱の下部には下箱の貫通穴と重なる位置に貫通穴が形成されている。そして、下箱の貫通穴と上箱の貫通穴とを重ねた状態で止め具を差し込むことにより、下箱と上箱とを一体に連結する。
このような止め具として、筒状部、筒状部の一端に設けた鍔部、及び筒状部の内側面の対向する部分にヒンジ部を介して連結された一対のフック部材を有するベース部材と、ベース部材の筒状部内に挿入可能な押し開き部を有したキー部材と、を有する包装用止め具が提案されている。キー部材は、押し開き部を筒状部から引き抜く際に指を挿入可能な表面側開口と、表面側開口に連通するように形成される裏面側開口と、を有する。一方のフック部材(以下、第1フック部材ともいう)には、所定量だけ突出するシャッターが設けられており、他方のフック部材(以下、第2フック部材ともいう)には、第1フック部材のシャッターよりも突出量の大きいシャッターが設けられている。
この止め具では、ベース部材の筒状部にキー部材を押し込むことによりフック部材が回動し、フック部材とベース部材の鍔部との間に2枚の包装材が挟持されて連結される。そして、キー部材の表面側開口に指を挿入してキー部材をベース部材から引き抜くことにより包装材の連結が解除される。
また、一対のフック部材のシャッターは、押し開き部が筒状部内に完全に挿入された状態で裏面側開口を閉鎖する。
なお、筒状部および一対のフック部材を有するベース部材と、ベース部材の筒状部内に挿入可能なキー部材と、を有し、異なる突出量のシャッターがフック部材に設けられた止め具は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2015-042560号公報
しかしながら、上記従来の止め具では、キー部材をベース部材の筒状部から引き抜く際に、第1フック部材が第2フック部材よりも先に回動すると、第2フック部材のシャッターが第1フック部材に引っ掛かり、第2フック部材の回動が制限される。このため、包装材の貫通穴から止め具を取り出せなくなり、包装材の連結を解除できなくなる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、キー部材をベース部材の筒状部から引き抜く際にフック部材の回動が制限されるのを抑制し、包装材の連結を解除することが可能な包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の構成の包装用止め具は、貫通穴が形成された二以上の包装材の貫通穴を重ね合わせた状態で貫通穴に挿入される筒状部と、筒状部の一端側周縁部に設けられ筒状部よりも大径の鍔部と、筒状部の内側面の対向する部分に第1ヒンジ部を介して連結され、第1ヒンジ部を基端部として鍔部と反対方向にL字形に屈曲する一対のフック部材と、を有するベース部材と、ベース部材の筒状部内に鍔部側から挿抜可能な押し開き部と、押し開き部を筒状部から引き抜く際に指を挿入可能な表面側開口と、表面側開口に連通するように形成される裏面側開口と、を有するキー部材と、を備え、キー部材の一端は、第1ヒンジ部と直交する方向に延在する第2ヒンジ部を介してベース部材に連結されており、第2ヒンジ部を支軸として押し開き部を回動させて押し開き部を筒状部内に挿入することにより、フック部材が第1ヒンジ部を支軸として筒状部の他端側方向に回動し、鍔部とフック部材とによって二以上の包装材が挟持される包装用止め具である。一対のフック部材は、屈曲部から鍔部側に延びる第1シャッターが形成された第1フック部材と、屈曲部から鍔部側に延びるとともに第1シャッターよりも突出量の大きい第2シャッターを有する第2フック部材と、からなる。第1シャッターおよび第2シャッターは、押し開き部が筒状部内に完全に挿入された状態で裏面側開口を閉鎖する。押し開き部は、押し開き部が筒状部内に挿入された状態で第1フック部材および第2フック部材にそれぞれ対向する第1対向側面および第2対向側面を有する。第1対向側面および第2対向側面のそれぞれには、押し開き部が筒状部に対して挿抜される際にフック部材に対して摺動するリブが設けられている。押し開き部が筒状部から引き抜かれる際に、第2対向側面のリブは、第1対向側面のリブよりも先にフック部材から離間する。
本発明の第1の構成の包装用止め具によれば、押し開き部の第1対向側面および第2対向側面のそれぞれには、押し開き部が筒状部に対して挿抜される際にフック部材に対して摺動するリブが設けられており、押し開き部が筒状部から引き抜かれる際に、第2対向側面のリブは、第1対向側面のリブよりも先にフック部材から離間する。これにより、キー部材をベース部材の筒状部から引き抜く際に、第2フック部材が第1フック部材よりも先に回動するので、第2フック部材の第2シャッターが第1フック部材に引っ掛かり第2フック部材の回動が制限されることがない。このため、包装材の連結を確実に解除することができる。
また、第1シャッターおよび第2シャッターは、押し開き部が筒状部内に完全に挿入された状態で裏面側開口を閉鎖する。これにより、二以上の包装材を連結した状態で、包装材の内側と外側とが遮断される。従って、表面側開口及び裏面側開口を介した異物や虫等の侵入を効果的に抑制することができる。また、異物や虫等の侵入のおそれがないので、表面側開口を大きくすることができ、包装材の開梱時に表面側開口に指を差し入れ易くなってベース部材とキー部材との嵌合を解除する際の操作性も向上する。
本発明の包装用止め具10が取り付けられる包装箱1の一例を示す分解斜視図 本発明の一実施形態に係る包装用止め具10の使用前の状態を示す斜視図 図2の100-100線に沿った断面図 キー部材15を長手方向に沿って切断した側面断面図 包装用止め具10を第2対向側面25b側から示す斜視図 包装用止め具10のキー部材15を回動させてベース部材14側へ折り返した状態を示す斜視図 図6の状態から、キー部材15をさらに回動させて押し開き部25を第2シャッター21bに当接させた状態を示す斜視図 図7の状態から、キー部材15をさらに回動させて押し開き部25を鍔部17側から筒状部16の内部に挿入した状態をキー部材15側から見た斜視図 キー部材15が完全に筒状部16の内部に挿入された状態を鍔部17と反対側から見た斜視図 キー部材15が完全に筒状部16の内部に挿入された包装用止め具10を鍔部17側から見た正面図 図10の200-200線に沿った断面図 キー部材15を筒状部16の内部から引き抜く際に、第2対向側面25bのリブ40bが第1対向側面25aのリブ40aよりも先にフック部材19から離間した状態を示す断面図 キー部材15を筒状部16の内部から引き抜く際に、第2フック部材19bの第2シャッター21bが第1フック部材19aに引っ掛かった状態を示す断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の包装用止め具10が取り付けられる包装箱1の構成例を示す斜視図である。包装箱1は、トレイ付きパレット(包装材)2と、製品(被梱包物)の側面及び上面を覆う底面が開口した上箱(包装材)3と、トレイ付きパレット2上に配置され製品を外部衝撃から保護する段ボール製の緩衝材4とから構成されている。緩衝材4には、製品の形状に合わせて製品載置面4aが形成されている。
トレイ付きパレット2は、製品が載置される底面5a及び底面5aの周縁に立設された側壁5bから成るトレイ5と、トレイ5の下面に固定されるパレット6とから成り、緩衝材4は底面5aの四隅に側壁5bとの間に所定の隙間を隔てて配置されている。上箱3の下部には、側壁5bの貫通穴8aと重なる位置に、貫通穴8bが形成されており、貫通穴8a、8bを重ねた状態で包装用止め具10(図2参照)を差し込むことにより、トレイ付きパレット2と上箱3とを一体に連結する。
緩衝材4の下面には、底面5a上に設けられた切り起こし(図示せず)が差し込まれており、各緩衝材4が所定位置に位置決めされ、合わせて水平方向のずれが生じないようになっている。なお、接着等の他の方法により緩衝材4を底面5a上に固定しても良い。
パレット6は、例えば段ボールを折り曲げて形成した複数の支柱部6aと、各支柱部6aの上下面に固定される天板(図示せず)及び底板6bとから成り、各支柱部6aの間には、フォークリフトやハンドパレット(パレット運搬用台車)のアームを挿入するアーム挿入穴9が形成されている。
次に、図1に示した包装箱1を用いて製品を梱包する手順について説明する。先ず、トレイ付きパレット2の底面5a上に配置された緩衝材4の製品載置面4aに製品(図示せず)を載置する。次に、必要に応じて製品の上面、及び側面にも緩衝材を配置し、筒状の上箱3を被せた後、各側壁5bを起立させる。最後に、側壁5bの貫通穴8aと上箱3の貫通穴8bとを重ねた状態で包装用止め具10を差し込むことにより、トレイ付きパレット2と上箱3とを一体に連結する。
図2は、本発明の一実施形態に係る包装用止め具10の使用前の状態を示す斜視図である。図2に示すように、包装用止め具10は、ベース部材14と、連結片23によりベース部材14に連結されるキー部材15とで構成される。ベース部材14は、筒状部16と、筒状部16の一端側周縁部に設けられ筒状部16よりも大径の鍔部17と、筒状部16の内側面の対向する部分に第1ヒンジ部18を介して回動可能に連結された一対のフック部材19を有している。鍔部17には、ベース部材14にキー部材15を挿入した際にキー部材15の連結片23が納まる凹部26が設けられている。
図3は、図2の100-100線に沿った断面図である。図3に示すように、一対のフック部材19は、第1ヒンジ部18を基端部としてL字形状に屈曲しており、先端部20が筒状部16から突出している。一対のフック部材19は、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bからなる。第1フック部材19aには、屈曲部から先端部20と反対方向(鍔部17側)に延びる平板状の第1シャッター21aが一体形成されており、第2フック部材19bには、屈曲部から先端部20と反対方向(鍔部17側)に延びるとともに第1シャッター21aよりも突出量の大きい平板状の第2シャッター21bが一体形成されている。第1シャッター21aおよび第2シャッター21bのそれぞれは、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bのうちの連結片23から遠い側に形成されている。
また、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bのそれぞれの第1ヒンジ部18から屈曲部までの間には、先端部20と反対方向(鍔部17側)に突出する複数の突起30aと、先端部20と反対方向(鍔部17側)に突出するとともにキー部材15の後述する押し開き部25の一対の側面(第1対向側面25aおよび第2対向側面25b)に係合する係合突起30b(図2参照)と、が形成されている。
キー部材15は図2に示すように、筒状部16の内寸よりも少しだけ小さい外寸を有する押し開き部25を有する。キー部材15の連結片23の一端は、第1ヒンジ部18と直交する方向に延在する第2ヒンジ部24を介してベース部材14に連結されている。第2ヒンジ部24に沿って連結片23を折り曲げることで、押し開き部25をベース部材14の筒状部16内に挿入可能である。
図4は、キー部材15を長手方向に沿って切断した側面断面図である。なお、図4ではキー部材15の上下方向が図2と逆になっている。キー部材15の上面及び下面には、それぞれ表面側開口27aと裏面側開口27bとが穿設され、表面側開口27aと裏面側開口27bとを連結するように断面円弧状の傾斜板28が設けられている。
また、押し開き部25は図2および図5に示すように、押し開き部25が筒状部16内に挿入された状態で第1フック部材19aおよび第2フック部材19bにそれぞれ対向する第1対向側面25aおよび第2対向側面25bを有する。第1対向側面25aおよび第2対向側面25bのそれぞれには、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bの係合突起30bが係合するスリット31が形成されている。
ここで、本実施形態では、第1対向側面25aおよび第2対向側面25bのそれぞれには、押し開き部25が筒状部16に対して挿抜される際にフック部材19に対して摺動する複数のリブ40が設けられている。なお、リブ40の第1対向側面25aおよび第2対向側面25bに対する突出量は、突起30aの第1フック部材19aおよび第2フック部材19bに対する突出量よりも少しだけ大きい。また、押し開き部25が筒状部16から引き抜かれる際に、第2対向側面25bのリブ40は、第1対向側面25aのリブ40よりも先にフック部材19から離間するように形成されている。
具体的には、第1対向側面25aおよび第2対向側面25bのそれぞれには、押し開き部25が筒状部16に挿入された状態で第1ヒンジ部18の延びる方向(第1方向)に所定の間隔を隔てて配置されるとともに第1方向と直交する方向(第2方向、図2の上下方向)に延びる複数(ここでは3個)のリブ40が設けられている。言い換えると、第1対向側面25aおよび第2対向側面25bのそれぞれには、第2ヒンジ部24に対して接近・離間する方向(第1方向)に所定の間隔を隔てて配置されるとともに第1方向と直交する方向(第2方向)に延びる複数のリブ40が設けられている。
第1対向側面25aの3個のリブ40は、キー部材15の厚み方向(図2の上下方向)から見て、第2対向側面25bの3個のリブ40とキー部材15の短手方向に対称な位置に形成されている。このため、第1対向側面25aのリブ40のうちの第2ヒンジ部24に最も近いリブ40aと第2ヒンジ部24との間の距離は、第2対向側面25bのリブ40のうちの第2ヒンジ部24に最も近いリブ40bと第2ヒンジ部24との間の距離と等しい。
また、第1対向側面25aのリブ40aは、第2対向側面25bのリブ40bに比べて、表面側開口27aに対して遠い位置(すなわち、押し開き部25の挿入方向下流側の位置)まで形成されている。ここでは、第1対向側面25aのリブ40aは、押し開き部25の挿入方向の下流端まで形成されており、第2対向側面25bのリブ40bは、押し開き部25の挿入方向の下流端から所定の距離を隔てて形成されている。なお、リブ40aおよび40b以外の4個のリブ40は、リブ40aと同様、押し開き部25の挿入方向の下流端まで形成されている。
また、リブ40は、押し開き部25が筒状部16内に完全に挿入された状態でフック部材19に当接してフック部材19の回動を規制する。
以上のように構成された本実施形態の包装用止め具10を用いて包装箱1を連結する際の動作について説明する。先ず、トレイ付きパレット2の側壁5bの貫通穴8aと上箱3の貫通穴8b(いずれも図1参照)とを重ねた状態で、貫通穴8a、8bに包装用止め具10のベース部14を差し込む。
次に、図6に示すように、第2ヒンジ部24に沿ってキー部材15を回動させてベース部材14側へ折り返す。これにより、図7に示すように、押し開き部25が第2フック部材19bの第2シャッター21bに当接する。そして、図7の状態から、押し開き部25を鍔部17側から筒状部16の内部に挿入することによって、図8に示すように、第2フック部材19bの第2シャッター21bが押し開き部25によって押圧され、第2フック部材19bは第1ヒンジ部18を支軸として鍔部17と反対方向(図3の時計回り方向)に回動する。また、第2フック部材19bの回動に伴い、第2シャッター21bが第1シャッター21aを押圧するため、第1フック部材19aも鍔部17と反対方向(図3の反時計回り方向)に回動する。
その後、押し開き部25のリブ40が第1フック部材19aおよび第2フック部材19bに当接して、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bをさらに回動させる。そして、第1シャッター21aおよび第2シャッター21bが筒状部16の内側面に対して垂直になるまで第1フック部材19aおよび第2フック部材19bが回動し、筒状部16への押し開き部25の挿入が完了する。
図9は、キー部材15が完全に筒状部16の内部に挿入された包装用止め具10を鍔部17と反対側から見た斜視図、図10は、キー部材15が完全に筒状部16の内部に挿入された包装用止め具10を鍔部17側から見た正面図、図11は、図10の200-200線に沿った断面図である。図9~図11に示すように、キー部材15が完全に筒状部16の内部に挿入された状態では、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bが筒状部16の先端から鍔部17と略平行に突出する。このとき、トレイ付きパレット2の側壁5bと上箱3とが鍔部17と第1フック部材19aおよび第2フック部材19bによって挟持される。
そして、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bが押し開き部25により完全に回動したとき、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bの係合突起30b(図2参照)が押し開き部25のスリット31に係合し、キー部材15とベース部材14とが固定される。このとき、押し開き部25のリブ40は、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bに当接して第1フック部材19aおよび第2フック部材19bの回動を規制する。また、第1シャッター21a、第2シャッター21bは略同一面上に保持されており、第1シャッター21aと第2シャッター21bとが先端を突き合わせた状態で裏面側開口27bに対向することで裏面側開口27bが塞がれる。
一方、包装箱1を開梱する際は、キー部材15の表面側開口27aから傾斜板28に沿って指を挿入し、表面側開口27aの端縁33に指を掛ける。そして、筒状部16に挿入された押し開き部25を引いてベース部材14とキー部材15との嵌合を解除する。
そして、第2ヒンジ部24を支軸として押し開き部25を回動させる(引き抜く)。このとき、第1ヒンジ部18の復元力によって第1フック部材19aおよび第2フック部材19bを内側に回動させようとする力が作用するが、押し開き部25のリブ40が第1フック部材19aおよび第2フック部材19bに当接しているため、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bの回動が規制されている。
この状態から押し開き部25を回動すると、リブ40のうちの第2ヒンジ部24から最も遠いリブ40から順に、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bに対して離間する。そして、第1対向側面25aのリブ40aおよび第2対向側面25bのリブ40bのみがフック部材19に当接した状態になった後、図12に示すように第2対向側面25bのリブ40bが、第1対向側面25aのリブ40aよりも先にフック部材19から離間する。このため、第2フック部材19bは第1フック部材19aよりも先に回動し始める。その結果、第2フック部材19bの第2シャッター21bが第1フック部材19aに引っ掛かることがない。このため、第1フック部材19aおよび第2フック部材19bは鍔部17の方向に回動可能となるので、ベース部材14を貫通穴8a、8bから引き抜いて包装箱1の連結を解除する。
なお、第1フック部材19aが第2フック部材19bよりも先に回動し始めると、図13に示すように、第2フック部材19bの第2シャッター21bが第1フック部材19aに引っ掛かり、第2フック部材19bが元の位置まで戻れなくなる。
本実施形態では、上記のように、押し開き部25が筒状部16から引き抜かれる際に、第2対向側面25bのリブ40は、第1対向側面25aのリブ40よりも先にフック部材19から離間する。これにより、キー部材15をベース部材14の筒状部16から引き抜く際に、第2フック部材19bが第1フック部材19aよりも先に回動するので、第2フック部材19bの第2シャッター21bが第1フック部材19aに引っ掛かり第2フック部材19bの回動が制限されることがない。このため、包装箱1の連結を確実に解除することができる。
また、第1シャッター21aおよび第2シャッター21bは、押し開き部25が筒状部16内に完全に挿入された状態で裏面側開口27bを閉鎖する。これにより、包装箱1を連結した状態で、包装箱1の内側と外側とが遮断される。従って、表面側開口27a及び裏面側開口27bを介した異物や虫等の侵入を効果的に抑制することができる。また、異物や虫等の侵入のおそれがないので、表面側開口27aを大きくすることができ、包装箱1の開梱時に表面側開口27aに指を差し入れ易くなってベース部材14とキー部材15との嵌合を解除する際の操作性も向上する。
また、上記のように、第1対向側面25aのリブ40のうちの第2ヒンジ部24に最も近いリブ40aは、第2対向側面25bのリブ40のうちの第2ヒンジ部24に最も近いリブ40bに比べて、押し開き部25の挿入方向下流側の位置まで形成されている。これにより、押し開き部25が筒状部16から引き抜かれる際に、第2対向側面25bのリブ40bを容易に、第1対向側面25aのリブ40aよりも先にフック部材19から離間させることができる。
また、上記のように、リブ40は、押し開き部25が筒状部16内に完全に挿入された状態で第1フック部材19aおよび第2フック部材19bに当接して第1フック部材19aおよび第2フック部材19bの回動を規制する。これにより、鍔部17とフック部材19とによってトレイ付きパレット2の側壁5bと上箱3とを確実に挟持することができる。
また、上記のように、押し開き部25が筒状部16に挿入される際に、押し開き部25は第2シャッター21bに接触することにより第1フック部材19aおよび第2フック部材19bを筒状部16の他端側方向に回動させる。これにより、押し開き部25を筒状部16に挿入することによって、容易に第1フック部材19aおよび第2フック部材19bを回動させることができる。
また、上記のように、押し開き部25が筒状部16に挿入される際に、押し開き部25が第2シャッター21bを押圧して第2フック部材19bが回動するとともに、第2シャッター21bが第1シャッター21aを押圧して第1フック部材19aが回動する。これにより、押し開き部25を筒状部16に挿入することによって、第2フック部材19bおよび第1フック部材19aを確実に回動させることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、トレイ5とパレット6とから成るトレイ付きパレット2を用いた包装箱1について説明したが、本発明の包装用止め具10は、パレット6が設けられておらず、上箱3とトレイ5のみから成る包装箱1に対しても同様に適用できるのはもちろんである。
また、上記実施形態では、第1対向側面25aのリブ40aを第2対向側面25bのリブ40bに比べて押し開き部25の挿入方向下流側の位置まで形成することによって、第2対向側面25bのリブ40bを第1対向側面25aのリブ40aよりも先にフック部材19から離間させる例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、第2対向側面25bのリブ40bを第1対向側面25aのリブ40aに比べて少しだけ突出量を小さく形成してもよい。また、第2対向側面25bのリブ40bと第2ヒンジ部24との間の距離を、第1対向側面25aのリブ40aと第2ヒンジ部24との間の距離に比べて大きくしてもよい。これらの場合にも、第2対向側面25bのリブ40bを第1対向側面25aのリブ40aよりも先にフック部材19から離間させることができる。
1 包装箱
2 トレイ付きパレット(包装材)
3 上箱(包装材)
8a、8b 貫通穴
10 包装用止め具
14 ベース部材
15 キー部材
16 筒状部
17 鍔部
18 第1ヒンジ部
19 フック部材
19a 第1フック部材
19b 第2フック部材
21a 第1シャッター
21b 第2シャッター
24 第2ヒンジ部
25 押し開き部
25a 第1対向側面
25b 第2対向側面
27a 表面側開口
27b 裏面側開口
40、40a、40b リブ

Claims (6)

  1. 貫通穴が形成された二以上の包装材の前記貫通穴を重ね合わせた状態で前記貫通穴に挿入される筒状部と、該筒状部の一端側周縁部に設けられ前記筒状部よりも大径の鍔部と、前記筒状部の内側面の対向する部分に第1ヒンジ部を介して連結され、前記第1ヒンジ部を基端部として前記鍔部と反対方向にL字形に屈曲する一対のフック部材と、を有するベース部材と、
    該ベース部材の前記筒状部内に前記鍔部側から挿抜可能な押し開き部と、該押し開き部を前記筒状部から引き抜く際に指を挿入可能な表面側開口と、該表面側開口に連通するように形成される裏面側開口と、を有するキー部材と、
    を備え、
    前記キー部材の一端は、前記第1ヒンジ部と直交する方向に延在する第2ヒンジ部を介して前記ベース部材に連結されており、
    前記第2ヒンジ部を支軸として前記押し開き部を回動させて前記押し開き部を前記筒状部内に挿入することにより、前記フック部材が前記第1ヒンジ部を支軸として前記筒状部の他端側方向に回動し、前記鍔部と前記フック部材とによって前記二以上の包装材が挟持される包装用止め具であって、
    前記一対のフック部材は、屈曲部から前記鍔部側に延びる第1シャッターが形成された第1フック部材と、屈曲部から前記鍔部側に延びるとともに前記第1シャッターよりも突出量の大きい第2シャッターを有する第2フック部材と、からなり、
    前記第1シャッターおよび前記第2シャッターは、前記押し開き部が前記筒状部内に完全に挿入された状態で前記裏面側開口を閉鎖し、
    前記押し開き部は、前記押し開き部が前記筒状部内に挿入された状態で前記第1フック部材および前記第2フック部材にそれぞれ対向する第1対向側面および第2対向側面を有し、
    前記第1対向側面および前記第2対向側面のそれぞれには、前記押し開き部が前記筒状部に対して挿抜される際に前記フック部材に対して摺動するリブが設けられており、
    前記押し開き部が前記筒状部から引き抜かれる際に、前記第2対向側面の前記リブは、前記第1対向側面の前記リブよりも先に前記フック部材から離間することを特徴とする包装用止め具。
  2. 前記第1対向側面および前記第2対向側面のそれぞれには、前記押し開き部が前記筒状部に挿入された状態で前記第1ヒンジ部の延びる方向である第1方向に所定の間隔を隔てて配置されるとともに前記第1方向と直交する第2方向に延びる複数の前記リブが設けられており、
    前記第1対向側面の前記リブのうちの前記第2ヒンジ部に最も近いリブは、前記第2対向側面の前記リブのうちの前記第2ヒンジ部に最も近いリブに比べて、前記押し開き部の挿入方向下流側の位置まで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用止め具。
  3. 前記リブは、前記押し開き部が前記筒状部内に完全に挿入された状態で前記フック部材に当接して前記フック部材の回動を規制することを特徴とする請求項1または2に記載の包装用止め具。
  4. 前記押し開き部が前記筒状部に挿入される際に、前記押し開き部は前記第2シャッターに接触することにより前記フック部材を前記筒状部の他端側方向に回動させることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装用止め具。
  5. 前記押し開き部が前記筒状部に挿入される際に、前記押し開き部が前記第2シャッターを押圧して前記第2フック部材が回動するとともに、前記第2シャッターが前記第1シャッターを押圧して前記第1フック部材が回動することを特徴とする請求項4に記載の包装用止め具。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の包装用止め具を用いて連結された包装箱。
JP2018101379A 2018-05-28 2018-05-28 包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱 Active JP7059804B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018101379A JP7059804B2 (ja) 2018-05-28 2018-05-28 包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018101379A JP7059804B2 (ja) 2018-05-28 2018-05-28 包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019206350A JP2019206350A (ja) 2019-12-05
JP7059804B2 true JP7059804B2 (ja) 2022-04-26

Family

ID=68768249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018101379A Active JP7059804B2 (ja) 2018-05-28 2018-05-28 包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7059804B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7263787B2 (ja) * 2019-01-16 2023-04-25 株式会社リコー 包装用留め具

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3134259U (ja) 2007-05-28 2007-08-09 中村ライト工業株式会社 結合具
US20090229092A1 (en) 2008-03-12 2009-09-17 Hong Fu Jin Precision Industry (Shenzhen) Co., Ltd. Fastening clip and package using the same

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0655621B2 (ja) * 1986-08-29 1994-07-27 松下電器産業株式会社 包装用止め具
JPH0219241A (ja) * 1988-06-29 1990-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 包装用止め具
JP3879186B2 (ja) * 1997-07-01 2007-02-07 ソニー株式会社 二つの部材の連結具

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3134259U (ja) 2007-05-28 2007-08-09 中村ライト工業株式会社 結合具
US20090229092A1 (en) 2008-03-12 2009-09-17 Hong Fu Jin Precision Industry (Shenzhen) Co., Ltd. Fastening clip and package using the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019206350A (ja) 2019-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5978179B2 (ja) 包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱
JP6350622B2 (ja) 包装箱
US9789994B2 (en) Packing box
JP2021113063A (ja) 包装用止め具およびそれを用いて連結された包装箱
JP7059804B2 (ja) 包装用止め具及びそれを用いて連結された包装箱
JP3216684U (ja) ロック機構付きスライド式包装箱
JP4711910B2 (ja) 紙製包装箱
JP7133296B2 (ja) 包装用箱
JP6912286B2 (ja) ロック構造および包装箱
JP3210339U (ja) 包装箱
JP5564203B2 (ja) 開口維持機能付包装用箱
JP6706879B2 (ja) 包装用箱
JP6935275B2 (ja) 包装用箱
JP6822289B2 (ja) トレイ
JP2017047905A (ja) フラップ起立保持機能付き包装箱
JP5464920B2 (ja) 閉口維持機能付包装用箱
JP6667348B2 (ja) 包装用箱及びそのブランクシート
JP6549391B2 (ja) 収納箱
JP2020128246A (ja) 包装用止め具およびそれを用いて連結された包装箱
JP6234142B2 (ja) 包装箱
JP7042611B2 (ja) 包装用箱
JP6886779B2 (ja) 包装用箱
JP6760021B2 (ja) 梱包材
JP6833272B2 (ja) 包装箱
JP6849527B2 (ja) 包装箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7059804

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150