JP7259239B2 - 外装材及びこれを用いた密封体 - Google Patents
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・保護層の内側の面上に、酸素インジケーターが部分的に配置されている。
・酸素インジケーターは、保護層の内側の面上に形成された下地層と、下地層の内側の面上に形成された酸素変色層と、酸素変色層の内側の面上に形成された被覆層とを有する。
・酸素インジケーターが枠部を更に有する。
・枠部の色が黒色、紺色又は茶色である。
・枠部の幅が0.5~3mmである。
・枠部と、下地層と、被覆層とによって囲われた領域に酸素変色層が収容されている。
・酸素変色層は、酸素との接触により、無色から青色に変色する。
・下地層は、酸素との接触の前後を通じて黄色である。
・酸素インジケーターは、酸素との接触により、黄色から緑色に変色する。
・被覆層は、酸素との接触の前後を通じて白色である。
・無機酸化物蒸着層が酸化アルミニウム蒸着層又は酸化ケイ素蒸着層である。
・外装材が酸素インジケーターの酸素との接触前の色を示す第1の着色部を有する。
・外装材が酸素インジケーターの酸素との接触後の色を示す第2の着色部を有する。
本実施形態に係る酸素インジケーター5は、保護層3cの内側の面上に形成された下地層5aと、下地層5aの内側の面上に形成された酸素変色層5bと、酸素変色層5bの内側の面上に形成された被覆層5cとを有する。酸素変色層5bの色の変化が外装材10の外側から視認できるように構成されることで、密封体50への酸素の侵入を容易に確認できる。なお、外装材10の外側から酸素変色層5bの色の変化を視認可能とする点から、酸素インジケーター5よりも外側に位置する外側層1、第1の接着層A1、酸素バリア層3及び下地層5aは可視光に対する透明性を有する。
外側層1は、本実施形態に係る外装材10の最外層であり、その具体例として、二軸延伸フィルム(例えば、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム)が挙げられる。外側層1の厚さは20~60μmであればよい。この厚さの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを外側層1として使用することで、外装材10の剛性、耐屈曲性及び耐ピンホール性をバランス良く高水準とすることができる。なお、第1の接着層A1との密着性向上のために、外側層1の内側表面に各種の処理(例えば、プラズマ処理)を施してもよいし、外側層1と第1の接着層A1との間にアンカーコート層(不図示)を形成してもよい。
図5(a)~図5(e)を参照しながら、酸素インジケーター5を有する外装材10の製造方法の一実施形態について説明する。外装材10は、例えば、以下の工程を経て製造される。酸素インジケーターは、例えば、ロールtoロール方式による印刷によって形成することができる。
(1)外側層1を準備する工程
(2)酸素バリア層3を準備する工程
(3)外側層1と、酸素バリア層3の基材フィルム3aとを第1の接着層A1を介して貼り合わせる工程(図5(a)参照)
(4)保護層3cの表面上に、枠部5dを印刷する工程(図5(b)参照)
(5)保護層3cの表面上であって枠部5d内に、下地層5aを印刷する工程(図5(c)参照)
(6)枠部5d内に形成された下地層5aの表面上に、酸素変色層5bを印刷する工程(図5(d)参照)
(7)枠部5d内に形成された酸素変色層5bの表面上に、被覆層5cを印刷する工程(図5(e)参照)
(8)表面上に部分的に形成された酸素インジケーター5を有する保護層3cと、内側層7とを貼り合わせる工程(図3参照)
なお、図4に示す酸素インジケーター6を形成する場合、上記(7)の工程において、酸素変色層6bと枠部6dの端面の少なくとも一部とを覆うように被覆層6cを形成すればよい。
図2に示すとおり、密封体50は、外装材10を用いて作製された袋15と、袋15に収容された輸液バッグ20とによって構成されている。輸液バッグ20に収容されている薬液として、アミノ酸溶液、ブドウ糖液及びリンゲル液などが挙げられる。図2に示す密封体50は、袋15内には窒素等の不活性ガスが充填されており、酸素吸収剤は収容されていない。図6に示す密封体60は、袋15内に酸素吸収剤30が更に収容されている点で密封体50と相違する。
まず、酸素バリア性を有する多層フィルムとして、凸版印刷株式会社製のGL-AEY(厚さ15μmのナイロン基材フィルムに酸化アルミニウムの蒸着層が形成され、蒸着層上に保護層を備えた酸素バリアフィルム)を準備した。この多層フィルムの基材フィルム側の面と、外側層(OPPフィルム、厚さ30μm)とを押し出しラミネーションによって貼り合わせた(図5(a)参照)。第1の接着層(厚さ15μm)を構成する樹脂として、LDPE(日本ポリエチレン株式会社製)を使用した。
・水・・・22.5質量部
・メタノール・・・46.4質量部
・ポリビニルアセタール樹脂・・・26.1質量部
・メチレンブルー・・・2.3質量部
・グリセリン・・・1.4質量部
・粉末合成シリカ・・・0.3質量部
・添加剤・・・1.0質量部
JIS K7126-2(第2部:等圧法)に記載の方法に準拠し、外装材の酸素透過度を測定した。測定は、温度20℃及び相対湿度65%の条件で行った。その結果、実施例に係る外装材の酸素透過度は0.7cc/m2・day・atmであった。
JIS K7129に記載の方法に準拠し、外装材の水蒸気透過度を測定した。測定は、温度40℃及び相対湿度90%の条件で行った。その結果、実施例に係る外装材の水蒸気透過度は1.51g/m2・dayであった。
JIS K6854-3(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第3部:T形はく離)に記載の方法に準拠し、酸素バリア層の保護層と酸素インジケーターの下地層との界面の剥離離強度を測定した。測定は、引張速度300mm/分及び剥離角度90°(T形)の条件で行った。実施例に係る試料のT形剥離強度は0.6~1.0N/15mmであった。
酸素バリア層を内側と外側で逆向きに配置したことの他は、実施例と同様にして外装材を作製した(図8参照)。すなわち、酸素バリア層の保護層側の面と、外側層とを押し出しラミネーションによって貼り合わせた後、多層フィルムの基材フィルムの表面上に、酸素インジケーターをグラビア印刷によって形成した。
実施例と同様にして、比較例に係る外装材の酸素透過度を測定した。その結果、比較例に係る外装材の酸素透過度は0.7cc/m2・day・atmであった。
JIS K6854-3に記載の方法に準拠し、酸素バリア層の基材フィルム(ナイロンフィルム)と酸素インジケーターの下地層との界面の剥離強度を測定した。測定は、引張速度300mm/分及び剥離角度90°(T形)の条件で行った。比較例に係る試料のT字剥離強度は0.2~0.5N/15mmであった。
Claims (6)
- 外側層と、第1の接着層と、酸素バリア層と、第2の接着層と、内側層とが外側から内側に向けて、この順序で積層された構造を有する外装材であって、
前記酸素バリア層は、基材フィルムと、無機酸化物蒸着層と、保護層とが外側から内側に向けて、この順序で積層された構造を有し、
前記保護層の内側の面上に、酸素インジケーターが配置されており、
前記酸素インジケーターは、前記保護層の内側の面上に形成されており且つ前記酸素インジケーターの外縁を構成する枠部と、前記保護層の内側の面上における前記枠部の内部領域を覆うように形成された下地層と、前記下地層の内側の面上に形成された酸素変色層と、前記酸素変色層の内側の面上に形成された被覆層とを有し、
前記枠部が前記下地層及び前記酸素変色層の合計の厚さ以上の厚さを有し且つ前記下地層、前記酸素変色層及び前記被覆層の合計の厚さ以下の厚さを有する、外装材。 - 前記酸素変色層は、酸素との接触により、無色から青色に変色する、請求項1に記載の外装材。
- 前記下地層の前記保護層に対する剥離強度が0.6~1.0N/15mmである、請求項1又は2に記載の外装材。
- 前記枠部の厚さが0.5~5μmである、請求項1~3のいずれか一項に記載の外装材。
- 前記枠部の幅が0.5~3mmである、請求項1~4のいずれか一項に記載の外装材。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載の外装材と、
前記外装材に収容されている輸液バッグと、
を備える、密封体。
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