JP2014034397A - 医療用包装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の光劣化防止と、内容物の視認性確保とを両立させつつ、内容物の光劣化防止効果を簡便な構成で高めることができる医療用包装材を提供する。
【解決手段】医療用包装材10は、基材層1と、紫外線吸収層2と、接着層3と、をこの順に有してなり、紫外線吸収層がベンゾフェノン系紫外線吸収剤および着色剤を含み、着色剤に黄色系着色剤および橙色系着色剤を含む構成とする。波長380nmの光線透過率を20%以下、波長500nmの光線透過率を20%以下、波長600nmの光線透過率を60%以上とすることができる。さらに、基材層と紫外線吸収層との間に、酸化ケイ素の蒸着膜を含むガスバリア層を有していてもよい。内容物の水分の蒸散を減らすことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用包装材に関する。
医薬品や医療機器には、光劣化性のものがあることが知られている。このため、それらを保存するための包装材には、遮光性に優れたアルミニウム箔を樹脂フィルムに積層したアルミ箔積層フィルムなどが用いられてきた。
例えば、医薬品の包装には、プレス・スルー・パッケージ(PTPとも言う)が用いられているが、PTPは、さらにアルミ箔積層フィルムを用いた外装材で包装され、光劣化を防いでいる。
ただ、アルミ箔積層フィルムを用いた包装体は、包装体の外から内容物を判別することができない。そのため、包装体を開封して内容物を確認したり、誤った医薬品の包装体を開封したりしてしまうことがあり、内容物の保存性が損なわれる問題がある。
また、ジェネリック医薬品の普及もあり、薬局では、膨大な数の医薬品を管理しているため、包装体の内容物の判別ができないと、使い難いという問題もある。
このため、内容物の光劣化防止と、内容物の視認性確保とを両立できる医療用包装材が提案されている(特許文献1、特許文献2)。特許文献1の医療用包装材は、内容物の光劣化防止のために紫外線吸収層を設けるものであり、特許文献2の医療用包装材は、内容物の光劣化防止効果をさらに高めるために、紫外線吸収層に加えて透明黄色インキ層を設けるものである。
特開平10−120036号公報 特開2006−341887号公報
しかしながら、特許文献2の医療用包装材は、内容物の光劣化防止効果を高めるために、紫外線吸収層以外に追加の層が必要になるという問題がある。
そこで、本発明の課題は、内容物の光劣化防止と、内容物の視認性確保とを両立させつつ、内容物の光劣化防止効果を簡便な構成で高めることができる医療用包装材を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意研究した結果、基材層と、前記基材層上に紫外線吸収層と接着層とをこの順に有し、前記紫外線吸収層が特定の紫外線吸収剤と特定の着色剤を含む構成とすることにより、上記課題を解決できることを見出して、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明による医療用包装材は、
基材層と、紫外線吸収層と、接着層と、をこの順に有し、
前記紫外線吸収層が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤および着色剤を含み、
前記着色剤が、黄色系着色剤および橙色系着色剤を含む、医療用包装材である。
本発明による医療用包装材は、前記基材層と前記紫外線吸収層との間に、さらに、酸化ケイ素を含むガスバリア層を有することが好ましい。
本発明による医療用包装材は、前記ガスバリア層が、酸化ケイ素の蒸着膜と、前記酸化ケイ素の蒸着膜上に設けられたガスバリア性塗布膜とを有することが好ましい。
本発明の医療用包装材によれば、内容物の光劣化防止と、内容物の視認性確保とを両立させつつ、内容物の光劣化防止効果を簡便な構成で高めることができる。
本発明による医療用包装材の一実施形態を模式的に示す断面図。 本発明による医療用包装材の別の実施形態を模式的に示す断面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
〔概要〕
本発明による医療用包装材は、基材層と、前記基材層上に、紫外線吸収層と、接着層と、をこの順に有し、前記紫外線吸収層がベンゾフェノン系紫外線吸収剤および着色剤を含み、前記着色剤として黄色系着色剤および橙色系着色剤を含む構成の、医療用包装材である。
図1は、本発明による医療用包装材の一実施形態を模式的に示す断面図である。同図に例示する医療用包装材10は、基材層1と、この基材層1上に順に、紫外線吸収層2、接着層3を有し、前記紫外線吸収層2が紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤を含み、着色剤として黄色系着色剤および橙色系着色剤を含む構成である。
図2は、本発明による医療用包装材の別の一実施形態を模式的に示す断面図である。同図に例示する医療用包装材10は、基材層1と、この基材層1上に順に、酸化ケイ素を含むガスバリア層4、紫外線吸収層2、接着層3を有し、前記紫外線吸収層2が紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤を含み、着色剤として黄色系着色剤および橙色系着色剤を含む構成である。
このように、本発明においては、基材層1と紫外線吸収層2との間に、酸化ケイ素を含むガスバリア層4を有することができる。このガスバリア層4によって、内容物の保存性を、より高めることができる。
図1および図2からも判るように、本発明の医療用包装材10においては、アルミニウム金属箔およびアルミニウム蒸着膜のいずれも有さないことが好ましい。内容物の視認性が悪くなるからである。
一方、図1および図2に示す本発明の医療用包装材10は、内容物を目視可能な透明な包装材とすることができる。
ここで、本発明において「透明」とは、内容物を目視により判別できる程度の透明性があれば足り、半透明であってもよい。
本発明による医療用包装材10は、波長380nmの光線透過率を20%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは2%以下とすることができる。波長500nmの光線透過率は20%以下、好ましくは7%以下、より好ましくは2%以下とすることができる。波長600nmの光線透過率は60%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上とすることがである。
例えば、波長380nmの光線透過率を20%以下、波長500nmの光線透過率を20%以下、波長600nmの光線透過率を60%以上とすることができる。さらに、波長380nmの光線透過率が7%以下であり、波長500nmの光線透過率が7%以下であり、波長600nmの光線透過率が60%以上であることがより好ましい。
本発明による医療用包装材10は、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、黄色系着色剤および橙色系着色剤を含ませた紫外線吸収層2を設けて、上記特定波長における上記光線透過率を満たすことで、医薬品や医療機器等の光劣化性の内容物に対して、内容物の光劣化防止と、内容物の視認性確保とを両立させつつ、簡便な構成で内容物の光劣化防止効果を高めることが可能となる。
以下、本発明による医療用包装材10を構成する各層について、さらに詳述する。
〔基材層1〕
基材層1としては、特に限定されず、用途に応じて採用することができる。例えば、基材層1には、成形性および透明性を有する樹脂を用いることが好ましい。前記樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテン樹脂、ポリブテン樹脂、酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、低結晶性の飽和ポリエステルまたは非晶性のポリエステル系樹脂等を用いて形成することができる。これらのうち、成形性や透明性が良好であることから、ポリエステル系樹脂、より具体的には、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、特にポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂が好ましい。
基材層1の厚さは、通常、成形性や透明性の観点から、好ましくは4.5〜100μmの範囲であり、より好ましくは12〜50μmの範囲である。厚さが上記範囲未満であると、成形性や機械的強度が不足することがあり、厚さが上記範囲を越えると、成形性や透明性が低下することがあるからである。
〔紫外線吸収層2〕
紫外線吸収層2は、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、並びに、着色剤として黄色系着色剤および橙色系着色剤を含む。紫外線吸収層2に、このような特定の紫外線吸収剤および特定の着色剤を組み合わせて含ませることで、医療用包装材の各波長における光線透過率を所望の範囲内に調節して、内容物の視認性を確保しつつ、内容物の光劣化防止効果を高めることができる。
[ベンゾフェノン系紫外線吸収剤]
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸およびその三水塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1種が挙げられる。
紫外線吸収層中の紫外線吸収剤の含有量は、0.5〜0.8g/m2の範囲とすることが好ましく、0.55〜0.8g/m2の範囲とすることがより好ましい。上記含有量が上記範囲未満であると、内容物の光劣化防止効果が充分に得られないことがあり、含有量が上記範囲を超えると、紫外線吸収層2の隣接層との密着性が充分に得られないことがあるからである。
[着色剤]
着色剤としては、黄色系着色剤および橙色系着色剤が含まれる。これらの着色剤は、顔料、染料いずれでもよい。黄色系着色剤および橙色系着色剤は、ともに顔料であってもよく、ともに染料であってもよく、一方が染料で他方が顔料であってもよい。ただし、耐光性の観点からは、染料よりは顔料の方が好ましい。着色剤の例としては、顔料であれば、黄色系着色剤では、イソインドリノン系、イソインドリン系、アントラキノン系、キノフタロン系などが挙げられ、橙色系着色剤では、イソインドリノン系、イソインドリン系、アントラキノン系、ペリレン系などが挙げられる。染料であれば、黄色系着色剤では、アントラキノン系、アゾ系、アザメチン系、ポリメチン系などが挙げられ、橙色系着色剤では、アントラキノン系、アゾ系、アザメチン系、ポリメチン系などが挙げられる。
黄色系着色剤および橙色系着色剤は、それぞれ2種以上を使用することができる。
着色剤として、黄色系着色剤のみならず、橙色系着色剤を含ませることによって、黄色系着色剤では遮蔽できない可視光領域の長波長よりの光線を遮蔽することが可能となり、黄色系着色剤では遮蔽できない可視光領域の長波長よりの光線によって光劣化する内容物に対しても内容物の光劣化防止効果を高めることができるようになる。
具体例を示せば、黄色系着色剤のみのときは、450nm以下の可視光線を93%以上遮蔽するに止まるが、さらに橙色系着色剤も加えることで、500nm以下の可視光線を98%以上遮蔽することが可能となる。
逆に、黄色系着色剤を含ませないで、橙色系着色剤のみを含ませた場合には、可視光領域の短波長よりの光線を充分に遮蔽することができず、内容物の光劣化防止効果が低下することがある。
紫外線吸収層中の着色剤の含有量は、0.1〜1g/m2の範囲とすることが好ましく、0.2〜1g/m2の範囲とすることがより好ましい。含有量が上記範囲未満であると、内容物の光劣化防止効果が充分に得られないことがあり、含有量が上記範囲を超えると、内容物の視認性確保が充分に得られないことがあり、また、紫外線吸収層2の隣接層との密着性が充分に得られないことがあるからである。
[形成法]
紫外線吸収層2は、上記紫外線吸収剤および上記着色剤を接着剤等に分散させた塗布液を塗布して形成することができる。接着剤としては、従来公知のラミネート用接着剤、例えば、1液型または2液型の硬化タイプ、乃至は非硬化タイプの、ビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ゴム系、その他等の溶剤型、水性型、あるいは、エマルション型等のラミネート用接着剤を使用することができる。
上記塗布液のコーティング方法としては、例えば、ダイレクトグラビアロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、リバースロールコート法、フォンテンコート法、トランスファーロールコート法、その他の方法で塗布することができる。
紫外線吸収層2の厚さは、通常、紫外線および可視光短波長よりの光線遮蔽による内容物の光劣化防止効果、および透明性の観点から、好ましくは1〜20μmの範囲であり、より好ましくは1〜10μmの範囲である。厚さが上記範囲未満であると、紫外線吸収層2の隣接層との密着性が充分に得られないことがある上、内容物の光劣化防止効果が充分に得られないことがあり、厚さが上記範囲を超えると、材料費が高くなることがあるからである。
〔接着層3〕
接着層3としては、特に限定されないが、熱接着性を有する樹脂を用いて形成することができる。前記熱接着性を有する樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン−αオレフィンとの共重合体樹脂、エチレン−ポリプロピレン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂、エチレン−マレイン酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、ポリオレフィン樹脂に不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、または、共重合した樹脂、無水マレイン酸をポリオレフィン樹脂にグラフト変性した樹脂等を使用することができる。これらの材料は、1種ないし2種以上を組み合わせて使用することができる。
接着層3の厚さは、通常、成形性や透明性の観点から、1〜100μmの範囲内であることが好ましく、1〜20μmの範囲内であることがより好ましい。厚さが上記範囲未満であると接着性が不足することがあり、厚さが上記範囲を越えると成形性、透明性が低下することがあるからである。
〔ガスバリア層4〕
本発明による医療用包装材10は、水蒸気透過度が、好ましくは0.5g/(m2・day)以下であり、より好ましくは0.2g/(m2・day)以下であり、さらに好ましくは0.1g/(m2・day)以下である。医療用包装材10が、上記範囲の水蒸気透過度を満たすことで、内容物の保存性を高めることができるからである。例えば、液状製剤の長期保存時においても液状製剤中の水分が蒸散して溶液中の医薬品濃度が一定の基準以上に上昇するのを防ぐことができるからである。また、水蒸気に対するガスバリア性を高めることで、酸素に対するガスバリア性も高めることができるので、酸素により分解する内容物に対しても、保存性を高めることができるからである。
上記水蒸気透過度の性能を、基材層1、紫外線吸収層2および接着層3で確保できない場合は、ガスバリア層4を、さらに設けるのが好ましい。
本発明においては、ガスバリア層4は、酸化ケイ素を含む層である。
[酸化ケイ素の蒸着膜]
ガスバリア層4を構成する、酸化ケイ素を含む層は、好ましくは酸化ケイ素の蒸着膜を含む層として形成することができる。蒸着膜の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、およびイオンプレーティング法等の物理的気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、および光化学気相成長法等の化学的気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等を挙げることができる。
酸化ケイ素の蒸着膜は、一般式:SiOx(式中、xは、0〜2の数を表す)で表され、xの値は1.3〜1.9が好ましい。
酸化ケイ素の蒸着膜は、酸化ケイ素を主体とし、さらに、炭素、水素、ケイ素および酸素のうちの、1種類または2種類以上の元素からなる化合物の少なくとも1種類を化学結合等により含有してもよい。上記の化合物は、例えば、C−H結合を有する化合物、Si−H結合を有する化合物、あるいは、炭素単位がグラファイト状、ダイヤモンド状、フラーレン状等になっている化合物、原料の有機ケイ素化合物やそれらの誘導体を化学結合等によって含有する化合物などである。上記の化合物としては、より具体的には、例えば、CH3部位を持つハイドロカーボン、SiH3シリル、SiH2シリレン等のハイドロシリカ、SiH2OHシラノール等のヒドロキシル基誘導体等を挙げることができる。上記の化合物が酸化ケイ素の蒸着膜中に含有する含有量としては、0.1〜50質量%、好ましくは5〜20質量%である。酸化ケイ素の蒸着膜が上記化合物を含有する場合、化合物の含有量が酸化ケイ素の蒸着膜の表面から深さ方向に向かって減少していることが好ましい。これにより、酸化ケイ素の蒸着膜の表面では上記化合物等により耐衝撃性等が高められ、他方、基材層1との界面では、上記化合物の含有量が少ないために基材層1と酸化ケイ素の蒸着膜との密着性が強固なものとなる。
酸化ケイ素の蒸着膜の膜厚は、ガスバリア性や透明性の観点から、薄膜として、例えば、10〜3000Å程度、特に、60〜1000Å程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
[ガスバリア性塗布膜]
ガスバリア層4は、酸化ケイ素の蒸着膜上に、さらに、ガスバリア性塗布膜を設けてなることが好ましい。ガスバリア性を高めることができるからである。ガスバリア性塗布膜は、少なくともヒドロキシル基を有する水溶性高分子とアルコキシシランとを含む溶液をコーティングすることにより形成することができる。
少なくともヒドロキシル基を有する水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、またはエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などが挙げられ、特に、エチレン−ビニルアルコール共重合体やポリビニルアルコールが好ましい。これら樹脂は市販のものを使用してもよく、例えばエチレン−ビニルアルコール共重合体として、株式会社クラレ製、エバール(登録商標)EP−F101(エチレン含量;32モル%)、日本合成化学工業株式会社製、ソアノール(登録商標)D2908(エチレン含量;29モル%)等を使用することができる。また、ポリビニルアルコールとして、株式会社クラレ製のRSポリマーであるRS−110(ケン化度=99%、重合度=1,000)、同社製のクラレポバールLM−20SO(ケン化度=40%、重合度=2,000)、日本合成化学工業株式会社製のゴーセノール(登録商標)NM−14(ケン化度=99%、重合度=1,400)等を使用することができる。
アルコキシシランとしては、一般式:
1nSi(OR2m
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立して炭素数1〜8の有機基を表し、nは0以上の整数を表し、mは1以上の整数を表すが、n+mはSiの原子価を表す。)
で表されるものが好適に使用できる。
上記一般式において、R1で表される有機基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、その他等のアルキル基を挙げることができる。アルコキシシランの具体例としては、例えば、テトラメトキシシラン:Si(OCH34、テトラエトキシシラン:Si(OC254、テトラプロポキシシラン:Si(OC374、テトラブトキシシラン:Si(OC494等を挙げることができる。
ガスバリア性塗布膜は、上記水溶性高分子と上記アルコキシシランとを混合し、さらに所望によりゾル−ゲル法触媒、水、および、有機溶剤を添加した溶液をガスバリア性塗布膜形成用塗布液として、この塗布液を、酸化ケイ素の蒸着膜の表面に塗布し、重縮合することにより形成することができる。この際、酸化ケイ素の蒸着膜の面上に、上記ガスバリア性塗布膜を2層以上重層した複合ポリマー層を形成することもできる。
上記のガスバリア性塗布膜形成用塗布液に、シランカップリング剤を添加することができ、これにより得られるガスバリア性塗布膜は特に好ましい。上記のシランカップリング剤としては、既知の有機反応性基含有オルガノアルコキシシランを用いることができるが、特に、エポキシ基を有するオルガノアルコキシシランが好適であり、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、あるいは、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等を使用することができる。上記のようなシランカップリング剤は、1種ないし2種以上を混合して用いてもよい。
シランカップリング剤の使用量は、上記アルコキシシラン100質量部に対して1〜20質量部程度の範囲内で使用することができる。
塗布液と重縮合させる際のゾル−ゲル法触媒としては、水に実質的に不溶であり、かつ有機溶媒に可溶な第三級アミンを用いることができる。具体的には、例えば、N,N−ジメチルベンジルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン等を使用することができる。特に、N,N−ジメチルべンジルアミンが好適であり、アルコキシシラン、およびシランカップリング剤の合計量100質量部当り、0.01〜1.0質量部、特に約0.03質量部程度を使用することが好ましい。
また、ゾル−ゲル法触媒として、酸を使用することもでき、例えば、硫酸、塩酸、硝酸などの鉱酸、ならびに、酢酸、酒石酸などの有機酸、その他を使用することができる。酸の使用量としては、アルコキシシランおよびシランカップリング剤のアルコキシシラン分(例えばシリケート部分)の総モル量に対し0.001〜0.05モル程度、特に約0.01モル程度が好ましい。
塗布液に含まれる水は、溶液アルコキシドの合計モル量1モルに対して0.1〜100モル、好ましくは0.8〜2モルの割合で添加される。また、ガスバリア性塗布膜形成用塗布液に含まれるポリビニルアルコールやエチレン−ビニルアルコール共重合体は、上記のアルコキシシランやシランカップリング剤などを含む塗布液中で溶解した状態であることが好ましく、そのために有機溶媒を適宜選択して添加してもよい。例えば、有機溶媒としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール等を用いることができる。
ガスバリア性塗布膜形成用塗布液の塗布方法としては、通常用いられる、グラビアロールコーターなどのロールコート、スプレーコート、スピンコート、ディプコート、刷毛塗り、バーコート、アプリケータコート等の従来公知の手段を採用することができる。
塗布膜の厚さは塗布液の種類によって異なるが、乾燥後の厚さで、0.01〜50μmの範囲とすることができる。厚さが上記範囲未満であるとガスバリア効果が充分に得られないことがあり、厚さが上記範囲を越えると、塗布膜にクラックが生じやすくなるからである。
〔用途〕
本発明による医療用包装材の用途は、医療用であれば特に制限はない。好ましくは、内容物の光劣化防止と内容物の視認性確保とが求められる用途が好適である。こうした、内容物の光劣化防止と内容物の視認性確保の両立が求められる用途としては、光劣化性の内容物、例えば医薬品や医療機器に対する包装材が挙げられる。特に、医薬品用PTPに対する外装材として、また、輸液バッグやプレフィルドシリンジ等の液体製剤に対する外装材として好適に用いられ得る。
以下、実施例および比較例によって、本発明をさらに詳述する。
〔実施例1〕
図2に例示した構成の医療用包装材10を次のようにして作製した。
基材層1として、無色透明で厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用意した。この基材層1の一方の面上に酸化ケイ素を蒸着して、酸化ケイ素の蒸着膜を形成した。
次に、下記に示す組成に従って、組成(a)のエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)をイソプロピルアルコールおよびイオン交換水の混合溶媒にて溶解したEVOH溶液に、予め調製した組成(b)のエチルシリケート40(コルコート株式会社製)、イソプロピルアルコール、アセチルアセトンアルミニウムおよびイオン交換水からなる加水分解液を加えて攪拌し、さらに予め調製した組成(c)のポリビニルアルコール水溶液、酢酸、イソプロピルアルコールおよびイオン交換水からなる混合液を加えて攪拌し、無色透明のガスバリア性塗布膜形成用塗布液を得た。
<ガスバリア性塗布膜形成用塗布液>
組成(a)EVOH(エチレン共重合率29%) 0.122質量%
組成(b)エチルシリケート40(コルコート株式会社製) 9.146質量%
組成(c)ポリビニルアルコール 1.220質量%
続いて、前記酸化ケイ素の蒸着膜上に、上記ガスバリア性塗布膜形成用塗布液を塗布してガスバリア性塗布膜を設け、透明なガスバリア層4を形成した。
一方、接着層3として、無色透明で厚さ40μmのポリエチレンフィルムを用意した。この接着層3の一方の面上に、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(大日精化工業株式会社製:L−02)と、顔料系の黄色系着色剤を含むインキ(DICグラフィックス株式会社製:422黄)と、顔料系の橙色系着色剤を含むインキ(DICグラフィックス株式会社製:耐光橙)とを、ポリエーテルポリウレタン系接着剤(大日精化工業株式会社製:主剤がセイカボンド(登録商標)A−188、硬化剤がセイカボンド(登録商標)C−89による2液硬化タイプ)に添加した塗布液を塗布して、紫外線吸収層2を形成した。紫外線吸収層2は、グラビアロールコータにより厚さ3μmに形成した。紫外線吸収層中の紫外線吸収剤の含有量は0.55g/m2、着色剤の総含有量は0.2g/m2とした。
そして、接着層3となるポリエチレンフィルムを、フィルム面に形成された紫外線吸収層2の面で、ドライラミネート法により、上記のガスバリア層4の面に貼り合わせて、医療用包装材10を作製した。
〔比較例1〕
紫外線吸収層2に添加する着色剤を黄色系着色剤のみとし、橙色系着色剤を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、医療用包装材を作製した。
〔比較例2〕
紫外線吸収層2に添加する着色剤を橙色系着色剤のみとし、黄色系着色剤を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、医療用包装材を作製した。
〔比較例3〕
紫外線吸収層2にベンゾフェノン系紫外線吸収剤および着色剤を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、医療用包装材を作製した。
〔比較例4〕
ガスバリア層4において、酸化ケイ素の蒸着膜の代わりに、アルミニウム蒸着膜を設けた以外は、実施例1と同様にして、医療用包装材を作製した。この医療用包装材は不透明である。
〔性能評価〕
上記実施例および比較例の医療用包装材について、以下の(1)光線透過率、(2)水蒸気透過度、(3)保存試験後の色差、および(4)視認性の評価を行った。
(1)光線透過率
上記各医療用包装材について、380nm、500nm、および600nmの各波長における光線透過率を測定した。光線透過率の測定は、JIS K7105に準拠して、分光光度計UV−2400PC(株式会社島津製作所製)を用いて行った。
(2)水蒸気透過度
上記各医療用包装材について、水蒸気透過度を測定した。水蒸気透過度の測定は、JIS Z0208またはZ0222の「透湿度試験方法」(条件:40℃、90%RH)に準拠して、PERMATRAN−W(登録商標)(米国モコン社製)を用いて行った。
(3)保存試験前後の色差
上記各医療用包装材を用いて作製した薬液容器について、薬液を入れ、ケミカルランプ直下20cmで14日間保存した。その後、薬液容器中の薬液を取り出し、分光色彩計CLR−7100F(株式会社島津製作所製)を用いて可視光線領域における全波長での吸光度の差(保存後の値−保存直前の値)を算出して、色差を測定した。測定条件は透過光、D65光源/10度視野とした。また、標準校正には生理食塩液を用いた。
(4)視認性
上記で作製した医療用包装材を用いて医薬品を包装した。包装後の医薬品について、内容物の視認性を目視により判断した。評価基準は下記の通りである。
<評価基準>
A:内容物を判別することができた。
B:内容物を判別することができなかった。
上記評価の結果を表1に示す。表1のとおり、本発明による医療用包装材10は、紫外線を十分に遮蔽するとともに可視光線域の低波長側から500nmまでの領域の光線も遮蔽することで、内容物の光劣化防止効果を高めることができる上、可視光の透過性に優れ内容物の視認性も確保でき、かつ水蒸気の遮蔽性に優れるものであった。また、内容物の光劣化防止と、内容物の視認性確保とを両立させつつ、紫外線吸収剤と、黄色系着色剤および橙色系着色剤とを、別々の層にではなく、同一の層である紫外線吸収層2に含有させた簡便な構成によって、内容物の光劣化防止効果を高められるものであった。
Figure 2014034397
1 基材層
2 紫外線吸収層
3 接着層
4 ガスバリア層
10 医療用包装材

Claims (3)

  1. 基材層と、紫外線吸収層と、接着層と、をこの順に有し、
    前記紫外線吸収層が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤および着色剤を含み、
    前記着色剤が、黄色系着色剤および橙色系着色剤を含む、医療用包装材。
  2. 前記基材層と前記紫外線吸収層との間に、さらに、酸化ケイ素を含むガスバリア層を有する、請求項1に記載の医療用包装材。
  3. 前記ガスバリア層が、酸化ケイ素の蒸着膜と、前記酸化ケイ素の蒸着膜上に設けられたガスバリア性塗布膜とを有する、請求項2に記載の医療用包装材。
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