JP2008056289A - 酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料及び遮光包装体 - Google Patents

酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料及び遮光包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008056289A
JP2008056289A JP2006235262A JP2006235262A JP2008056289A JP 2008056289 A JP2008056289 A JP 2008056289A JP 2006235262 A JP2006235262 A JP 2006235262A JP 2006235262 A JP2006235262 A JP 2006235262A JP 2008056289 A JP2008056289 A JP 2008056289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film layer
oxygen
light
packaging material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006235262A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Niimi
健一 新見
Masahito Oya
将人 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2006235262A priority Critical patent/JP2008056289A/ja
Publication of JP2008056289A publication Critical patent/JP2008056289A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】酸化劣化、光劣化等を起こしやすい内容物に対し、遮光性を保証しかつ酸素インジケータにより酸素の有無を素早く認識することが可能であり、内容物の品質保証を専用設備を必要とせず、包装材に既に印刷により酸素インジケータが施されていることで、包装材に確実に酸素インジケータがあることを保証することができる包装体を提供することを課題とする。
【解決手段】ポリオレフィン系フィルム層(11)、ポリエチレン樹脂層(12)、ポリアミドフィルム層(13)、アルミ蒸着ポリエステル系フィルム層(30)、酸素インジケータインキ乾燥被膜からなる酸素インジケータ印刷層(40)、シーラントフィルム層(15)が順次構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品や医薬品などの包装分野で使用される包装材に関し、特に酸素検知機能及び遮光性の両方の機能を有するバリア性包装材料及びその遮光包装体に関するものである。
通常、包装袋内に充填、密封された医薬品などの内容物は、外部から侵入する酸素や水分、あるいは光などの影響を受けて変質劣化しやすい。酸素や水分あるいは光に起因する変質劣化を防止する包装技法として、主に優れたガスバリア性を有する包装材料からなる袋や容器を用いて真空包装する方法や、同様な袋内に内容物と同時に脱酸素剤を封入し、内部の酸素を脱酸素剤に吸収させて、無酸素状態にする脱酸素剤封入包装方法や、アルミニウム箔やアルミニウム蒸着フィルムが積層された包装材料からなる袋を用いて同様に真空包装する方法や脱酸素剤封入包装する方法が実施されている。しかし前記いずれの場合も袋に何らかの要因でピンホールが生じた場合に袋内に酸素が侵入し、内容物が変質劣化してしまう問題がある。そこで袋内部の酸素の有無を知る方法として、酸素の存在によって変色する錠剤型酸素インジケータを袋内にさらに封入する方法が実施されており、種々のものが提案されている。(特許文献1参照。)
上記先行技術文献を示す。
特開平5−149942号公報。
しかし前記提案されている包装材は、錠剤型酸素インジケータの専用充填ラインを設置しなくてはならずコスト的な問題点がある。最も大きな問題点として、遮光包装材に錠剤型酸素インジケータを添付した場合、外から添付忘れの有無を確認する簡単な方法が無く、添付の保証ができないという問題があった。
本発明は、設備の増設が必要なく、入れ忘れが無い印刷型酸素インジケータを遮光包装材に用い、上記課題を解決したバリア性遮光包装材料と該バリア性遮光包装材料を用いた遮光包装体を提供することにある。
本発明の請求項1に係わる発明は、ポリオレフィン系フィルム層、ポリエチレン樹脂層、ポリアミドフィルム層、アルミ蒸着ポリエステル系フィルム層、酸素インジケータインキ乾燥被膜からなる酸素インジケータ印刷層、シーラントフィルム層が順次構成されていることを特徴とする酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料である。
請求項2に係わる発明は、ポリオレフィン系フィルム層、ポリエチレン樹脂層、ポリアミドフィルム層、酸化珪素もしくはアルミナ蒸着が施されたポリエステル系透明バリアフィルム層、遮光印刷層、酸素インジケータインキ乾燥被膜からなる酸素インジケータ印刷層、シーラントフィルム層が順次構成されていることを特徴とする酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料である。
請求項3に係わる発明は、ポリオレフィン系フィルム層、ポリエチレン樹脂層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層を有するポリアミドフィルム層、アルミ蒸着ポリエステルフィルム層、酸素インジケータインキ乾燥被膜からなる酸素インジケータ印刷層、シ
ーラントフィルム層が順次構成されていることを特徴とする酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料である。
請求項4に係わる発明は、ポリオレフィン系フィルム層、ポリエチレン樹脂層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層を有するポリアミドフィルム層、酸素インジケータインキ乾燥被膜からなる酸素インジケータ印刷層、遮光印刷層、酸化珪素もしくはアルミナ蒸着が施されたポリエステル系透明バリアフィルム層、シーラントフィルム層が順次構成されていることを特徴とする酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料である。
請求項5に係わる発明は、前記アルミ蒸着ポリエステル系フィルム又は遮光印刷層からなる遮光層の光線透過度が、波長200nm〜800nmの波長範囲において1%以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料である。
請求項6に係わる発明は、酸素バリア性が50ml/m2・24hr・MPa以下(25℃ 60%RH MOCON法)であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料である。
請求項7に係わる発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料を用いて作製した遮光包装体である。
本発明の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料は、大きく分けて3つの機能を持たせた構成層からなる。
まず始めに、(1)ポリオレフィンフィルム層/(2)ポリエチレン樹脂層/(3)ポリアミドフィルム層が順次積層され内容物を守るための突き刺し、耐ピンホール性をもたせたことを特徴とする構成層A、次に(4)酸化珪素もしくはアルミナ蒸着が施されたポリエステル系透明バリアフィルム層/(5)遮光印刷層/(6)酸素インジケータ印刷皮膜層を順次構成した構成層B1、もしくは(4)アルミ蒸着ポリエステルフィルム/(6)酸素インジケータ印刷被膜層を順次構成した構成層B2による遮光性、バリア性、酸素インジケータ機能をもたせたことを特徴とする構成層B1もしくはB2、最後にシーラント層の構成層Cを順次積層し本発明のバリア性遮光包装材となる。
構成層Aのポリアミドフィルム層はエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層を有したバリア性を有するものであっても良い。
酸素インジケータ印刷皮膜が印刷されていることは、内容物を充填する際に確認することは容易であるし、また錠剤型酸素インジケータと違い、他の設備の導入は必要ない。
本発明の酸素検知機能を有するバリア性包装材料及びそれを用いた遮光包装体の実施の形態を以下に説明する。
図1は、酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料の一実施形態を示す側断面図である。
順に、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム(11)、接着剤層(20)、ポリエチレン樹脂層(12)、ポリアミドフィルム層(13)、接着剤層(21)、アルミ蒸着層(30)、ポリエステルフィルム層(14)、酸素インジケータ皮膜層(40)、接着剤層(22)、シーラントフィルム層(15)を積層した構成である。
図2は、酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料の一実施形態を示す側断面図である。順に、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム(11)、接着剤層(20)、ポリエチレン樹脂層(12)、ポリアミドフィルム層(13)、接着剤層(21)、アルミナ蒸着層(31)、ポリエステルフィルム層(14)、遮光印刷層(41)、酸素インジケータ皮膜層(40)、接着剤層(22)、シーラントフィルム層(15)を積層した構成である。
図3は、酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料の一実施形態を示す側断面図である。
順に、、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム(11)、接着剤層(20)、ポリエチレン樹脂層(12)、ポリアミド/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物/ポリアミドフィルム層(16)、接着剤層(21)、酸化珪素蒸着層(32)、ポリエステルフィルム層(14)、遮光印刷層(41)、酸素インジケータ皮膜層(40)、接着剤層(22)、シーラントフィルム層(15)を積層した構成である。
本発明の包装材料は、酸素透過度が、50ml/m2・24hr・MPa以下であれば特に限定されないが、そのために使用されるバリアフィルムとしては、例えば二軸延伸ポリエステル系フィルム、酸化珪素や酸化アルミニウムなどの無機酸化物の蒸着薄膜層を積層したガスバリア製積層フィルムや、アルミが30nm〜60nmの厚みで蒸着されたアルミ蒸着ポリエステルフィルム等が好適に利用できる。
遮光性については、光線透過度が、波長200nm〜800nmの波長範囲において1%以下であれば良い。遮光印刷層(41)は、黒色インキ、白色インキ、セピア色インキ、あるいは銀色インキなどを用いて形成した単層もしくは多層のインキの乾燥皮膜からなっており、特に黒色インキの乾燥皮膜が遮光性の点で好ましい。その他、アルミ蒸着などで遮光性を保持しても良く大凡30nm以上の蒸着膜厚にて1%以下の性能を出すことができる。
前記酸素インジケータ皮膜層(40)は、酸化還元色素、還元剤、バインダーを含む材料で構成されてあり、酸化還元色素には、メチレンブルー、ニューメチレンブルー、ニュートラルレッド、インジゴカルミン、サフラニンT、フェノサフラニン、カプリブルー、ナイルブルー、ジフェニルアミン、キシレンシアノール、ニトロジフェニルアミン、フェロイン、N−フェニルアントラニル酸等が使用できる。特にメチレンブルーが好適に利用できる。酸化還元色素の他、色味を変えるために、赤色色素等他の色素を配合することも出来す。赤色色素を添加する場合は、コチニール色素、ラック色素、アカネ色素、シソ色素、アカキャベツ色素、アカダイコン色素、ムラサキイモ色素、ムラサキトウモロコシ色素、ブドウ果皮色素、エルダーベリー色素、ブドウ果汁色素、ブルーベリー色素、トウガラシ色素、アナトー色素などの天然色素や、食用赤色 102号(英名New Coccine)、食用赤色 104号(英名Phloxine)、食用赤色 105号(英名Rose Bengale)、食用赤色 106号(英名Acid Red)などの合成色素が好適に利用できる。還元剤としては、アスコルビン酸、エリソルビン酸やその塩、アスコルビン酸塩、D−アラビノース、D−エリスロース、D−ガラクトース、D−キシロース、D−グルコース、D−マンノース、D−フラクトース、D−ラクトースなどの還元糖、第一スズ塩、第一鉄塩等の金属塩等が使用できる。
前記酸素インジケータ皮膜層(40)は大きさや形状は特に限定されない。
前記シーラントフィルム層(15)は、ポリオレフィン系樹脂フィルムからなっており、使用されるポリオレフィン系樹脂は、例えば低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチ
レン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体樹脂、プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂、ポリプロピレン・α−オレフィン共重合体樹脂などのプロピレン系樹脂などが使用できる。
前記接着剤層(20、21,22)は、ポリウレタン系接着剤からなっており、塗布量は1〜5g/m2(乾燥状態)程度である。
本発明の形態は特に限定されない。なお、本発明の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料は、バリア容器用の蓋材にも使用可能である。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
厚さ30μmのOPPフィルム(11)をイソシアネート系接着剤(20)を介し15μmの厚さになるよう押し出したポリエチレン樹脂(12)と積層させ、次いで、ポリエチレン樹脂側と厚さ30μmのポリアミドフィルム(13)を融着させ積層体Aとする。次いでアルミ蒸着層(30)を有するポリエステルフィルム層(14)のアルミ蒸着層(30)側にイソシアネート系接着層(21)を塗工により設けた上、積層体Aのポリアミドフィルム側に貼り合わせ構成体Bとする。次いでポリエステルフィルム層(14)(非アルミ蒸着層)側に、酸素インジケータ皮膜層(40)を印刷により設け、次いでイソシアネート系接着剤層(22)を塗工により設けた後、低密度ポリエチレンフィルムをシーラントフィルム層(15)として積層し、実施例1のバリア性遮光包装材料とした(図1参照)。
酸素インジケータ機能試験については、下記のように実施した。まず実施例で作成した積層体を、30cm×40cmの寸法に裁断し、2枚用意し、シーラント層が内側になるよう重ね合わせ、ヒートシールにて3辺をシールした状態のパウチを作成した。
内容物として薬液を想定して、ビタミンCであるアスコルビン酸水溶液を300ml入れたパウチを別途作成し(厚み200μm、材質;線状低密度ポリエチレン樹脂)、脱酸素剤と一緒に実施例のパウチに封入し、更に、不活性ガスである窒素により置換を行って脱酸素状態のパウチサンプルを作成した。この状態で1週間後に開封し、中が還元色になっているかどうかを確かめ、次いで開封後24時間以内に酸化色になるかどうかを確認した。
バリア性包装材料の酸素透過度は、MOCON法によって評価を行い、40ml/m2・24hr・MPa以下(25℃ 70%RH)であった。また、遮光性については、全光線透過試験機(UV2400 (株)島津製作所製)により試験を行い、光線透過度が200nm〜800nmの波長範囲において1%以下であった。
上記パウチサンプルに対し、3年間を想定した促進試験として、蛍光灯照射(120万LUX)試験、60℃ 75%RHでの1ヶ月保存試験、40℃ 75%RHでの6ヶ月保存試験を行ったところ、いずれの試験実施後においても、内容物及び酸素インジケータの機能に劣化は見られなかった。
厚さ30μmのOPPフィルム(11)をイソシアネート系接着剤(20)を介し15μmの厚さになるよう押し出したポリエチレン樹脂(12)と積層させ、次いで、ポリエチレン樹脂側と30μmのポリアミドフィルム(13)を融着させ積層体Aとする。次いでアルミナ蒸着層(31)を有するポリエステルフィルム層(14)のアルミナ蒸着層(31)側にイソシアネート系接着層(21)を塗工により設けた上、積層体Aのポリアミドフィルム側に貼り合わせ構成体Bとする。次いでポリエステルフィルム層(14)(非アルミナ蒸着層)側に、墨インキ、白インキを数回印刷することにより遮光印刷層(41)を設け、その層側に更に酸素インジケータ皮膜層(40)を印刷により設け、次いでイソシアネート系接着剤層(22)を塗工により設けた後、低密度ポリエチレンフィルムをシーラントフィルム層(15)として積層し、実施例2のバリア性遮光包装材料とした(図2参照)。
酸素インジケータ機能試験については、実施例1と同様に行った。問題はなく脱酸素状態にした後1週間後に開封したところ還元色であり、開封後24時間以内に酸化色になった。
バリア性包装材料の酸素透過度は、MOCON法によって評価を行い、20ml/m2・24hr・MPa以下(25℃ 70%RH)であった。また、遮光性については、全光線透過試験機(UV2400 (株)島津製作所製)により試験を行い、光線透過度が200nm〜800nmの波長範囲において1%以下であった。
実施例1と同様に作製したパウチサンプルに対し、3年間を想定した促進試験として、蛍光灯照射(120万LUX)試験、60℃ 75%RHでの1ヶ月保存試験、40℃ 75%RHでの6ヶ月保存試験を行ったところ、いずれの試験実施後においても、内容物及び酸素インジケータの機能に劣化は見られなかった。
厚さ30μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム(11)をイソシアネート系接着剤(20)を介し15μmの厚さになるよう押し出したポリエチレン樹脂(12)と積層させ、次いでポリエチレン樹脂側と30μmのポリアミドフィルム(13)を融着させ積層体Aとする。このポリアミドフィルムの中間層5μmはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)であり、酸素バリア性を有する。次いで酸化珪素蒸着層(32)を有するポリエステルフィルム層(14)の酸化珪素蒸着層(32)側にイソシアネート系接着層(21)を塗工により設けた上、積層体Aのポリアミドフィルム側に貼り合わせ構成体Bとする。次いでポリエステルフィルム層(14)(非酸化珪素蒸着層)側に、墨インキ、白インキを数回印刷することにより遮光印刷層(41)を設け、その層側に更に酸素インジケータ皮膜層(40)を印刷により設け、次いでイソシアネート系接着剤層(22)を塗工により設けた後、低密度ポリエチレン樹脂をシーラントフィルム層(15)として積層し、実施例3のバリア性遮光包装材料とした(図3参照)。
酸素インジケータ機能試験については、実施例1と同様に行った。問題はなく脱酸素状態にした後1週間後に開封したところ還元色であり、開封後24時間以内に酸化色になった。
バリア性包装材料の酸素透過度は、MOCON法によって評価を行い、20ml/m2・24hr・MPa以下(25℃ 70%RH)であった。また、遮光性については、全光線透過試験機(UV2400 (株)島津製作所製)により試験を行い、光線透過度が200nm〜800nmの波長範囲において1%以下であった。
実施例1と同様に作製したパウチサンプルに対し、3年間を想定した促進試験として、蛍光灯照射(120万LUX)試験、60℃ 75%RHでの1ヶ月保存試験、40℃ 75%RHでの6ヶ月保存試験を行ったところ、いずれの試験実施後においても、内容物及び酸素インジケータの機能に劣化は見られなかった。
厚さ30μmのOPPフィルム(11)をイソシアネート系接着剤(20)を介し15μmの厚さになるよう押し出したポリエチレン樹脂(12)と積層させ、次いでポリエチレン樹脂側と30μmのポリアミドフィルム(13)を融着させ積層体Aとする。このポリアミドフィルムの中間層5μmはエチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物層であり、酸素バリア性を有する。次いで酸化珪素蒸着層(32)を有するポリエステルフィルム層(14)の酸化珪素蒸着層(32)側にイソシアネート系接着層(21)を塗工により設けた上、積層体Aのポリアミドフィルム側に貼り合わせ構成体Bとする。次いでポリエステルフィルム層(14)(非酸化珪素蒸着層)側に、墨インキ、白インキを数回印刷することにより遮光印刷層(41)を設け、その層側にイソシアネート系接着剤層(22)を塗工により設けた後、低密度ポリエチレン樹脂をシーラントフィルム層(15)として積層し、比較例である実施例4のバリア性遮光包装材料とした(図4参照)。
酸素インジケータ機能試験については、実施例1と同様に行った。今回の包装体においては印刷型酸素インジケータの代わりに錠剤型酸素インジケータを貼り付けた。
脱酸素状態にして1週間後に開封して還元色になっていることを確認し、開封後24時間以内に酸化色になることを確認した。
酸素透過度はMOCON法によって評価を行い、60ml/m2・24hr・MPa以下(25℃ 70%RH)であり、3年間を想定した包装材料促進試験を実施したところ、内容物及び酸素インジケータの機能に劣化が見られた。特に内容物の劣化が見うけられた。錠剤型酸素インジケータについても酸素に反応し呈色していた。
遮光性については、全光線透過試験機(UV2400(株)島津製作所製)により試験を行い、光線透過度が波長200nm〜800nmの波長範囲において2%であり、3年間を想定した蛍光灯照射(120万LUX)試験の結果、内容物の劣化(アスコルビン酸の有効濃度の低下)が見受けられた。
又今回の実施例4のサンプルにおいては、錠剤型酸素インジケータであり、専用充填設備が必要であることと、実際に包装材料に添付できたかどうかの確認に対する課題の解決は出来ないものであった。
本発明の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料の層構成の一実施例を示す、断面説明図である。 本発明の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料の実施例2の層構成を示す、断面説明図である。 本発明の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料の実施例3の層構成を示す、断面説明図である。 酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料の実施例4の層構成を示す、断面説明図である。
符号の説明
11‥‥ポリオレフィン系フィルム層、OPPフィルム
12‥‥ポリエチレン樹脂層
13‥‥ポリアミドフィルム層
14‥‥アルミ蒸着ポリエステル系フィルム層、ポリエステルフィルム層
15‥‥シーラントフィルム層
16‥‥ポリアミド/EVOH/ポリアミドフィルム層
20‥‥接着剤層
21‥‥接着剤層
22‥‥接着剤層
30‥‥アルミ蒸着層
31‥‥アルミナ蒸着層
32‥‥酸化珪素蒸着層
40‥‥酸素インジケータ印刷層、酸素インジケータ皮膜層
41‥‥遮光印刷層

Claims (7)

  1. ポリオレフィン系フィルム層、ポリエチレン樹脂層、ポリアミドフィルム層、アルミ蒸着ポリエステル系フィルム層、酸素インジケータインキ乾燥被膜からなる酸素インジケータ印刷層、シーラントフィルム層が順次構成されていることを特徴とする酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料。
  2. ポリオレフィン系フィルム層、ポリエチレン樹脂層、ポリアミドフィルム層、酸化珪素もしくはアルミナ蒸着が施されたポリエステル系透明バリアフィルム層、遮光印刷層、酸素インジケータインキ乾燥被膜からなる酸素インジケータ印刷層、シーラントフィルム層が順次構成されていることを特徴とする酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料。
  3. ポリオレフィン系フィルム層、ポリエチレン樹脂層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層を有するポリアミドフィルム層、アルミ蒸着ポリエステルフィルム層、酸素インジケータインキ乾燥被膜からなる酸素インジケータ印刷層、シーラントフィルム層が順次構成されていることを特徴とする酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料。
  4. ポリオレフィン系フィルム層、ポリエチレン樹脂層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層を有するポリアミドフィルム層、酸素インジケータインキ乾燥被膜からなる酸素インジケータ印刷層、遮光印刷層、酸化珪素もしくはアルミナ蒸着が施されたポリエステル系透明バリアフィルム層、シーラントフィルム層が順次構成されていることを特徴とする酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料。
  5. 前記アルミ蒸着ポリエステル系フィルム層又は遮光印刷層からなる遮光層の光線透過度が、波長200nm〜800nmの波長範囲において1%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料。
  6. 酸素バリア性が50ml/m2・24hr・MPa以下(25℃ 60%RH MOCON法)であることを特徴とする請求項1乃至請求項5項記載のいずれか1項記載の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料を用いて作製した遮光包装体。
JP2006235262A 2006-08-31 2006-08-31 酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料及び遮光包装体 Pending JP2008056289A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006235262A JP2008056289A (ja) 2006-08-31 2006-08-31 酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料及び遮光包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006235262A JP2008056289A (ja) 2006-08-31 2006-08-31 酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料及び遮光包装体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008056289A true JP2008056289A (ja) 2008-03-13

Family

ID=39239504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006235262A Pending JP2008056289A (ja) 2006-08-31 2006-08-31 酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料及び遮光包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008056289A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9498656B2 (en) 2012-07-11 2016-11-22 B/E Aerospace, Inc. Aircraft crew member protective breathing apparatus
US9545530B2 (en) 2012-07-11 2017-01-17 B/E Aerospace, Inc. Aircraft crew member protective breathing apparatus

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003146377A (ja) * 2001-11-14 2003-05-21 Otsuka Pharmaceut Factory Inc ピンホール検知機能付き包装体
JP2004050605A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Dainippon Printing Co Ltd 積層体
JP2005037289A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Aohata Corp 酸素検知機能を有する包装材料及びそれを用いた包装体
JP2006056963A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Toppan Printing Co Ltd 酸素検知用インキ組成物、酸素インジケーター、及び酸素インジケーターを具備した包装体
JP2006090773A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Toppan Printing Co Ltd 酸素インジケータ及び酸素インジケータを配置した包装体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003146377A (ja) * 2001-11-14 2003-05-21 Otsuka Pharmaceut Factory Inc ピンホール検知機能付き包装体
JP2004050605A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Dainippon Printing Co Ltd 積層体
JP2005037289A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Aohata Corp 酸素検知機能を有する包装材料及びそれを用いた包装体
JP2006056963A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Toppan Printing Co Ltd 酸素検知用インキ組成物、酸素インジケーター、及び酸素インジケーターを具備した包装体
JP2006090773A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Toppan Printing Co Ltd 酸素インジケータ及び酸素インジケータを配置した包装体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9498656B2 (en) 2012-07-11 2016-11-22 B/E Aerospace, Inc. Aircraft crew member protective breathing apparatus
US9545530B2 (en) 2012-07-11 2017-01-17 B/E Aerospace, Inc. Aircraft crew member protective breathing apparatus
US10046184B2 (en) 2012-07-11 2018-08-14 B/E Aerospace, Inc. Aircraft crew member protective breathing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11277667A (ja) 包装袋及びそれを用いた包装体、及び包装袋の製造方法
JP2009023100A (ja) 紫外線を吸収し可視光線を透過する積層材料と該積層材料を用いた包装体およびプレススルーパッケージ並びにシュリンクラベル
TWI632367B (zh) Oxygen detecting multilayer body, and oxygen detecting packaging material using same, deoxidizing agent package and oxygen detecting multilayer body manufacturing method
JP4240455B2 (ja) 包装材料
JP4984219B2 (ja) 積層フィルム
JP4627187B2 (ja) 包装材料および包装容器
JP4770418B2 (ja) 酸素検知機能を有するバリア性包装材料及び包装袋
DK3047833T3 (en) Container Closure System
JP4929847B2 (ja) 酸素検知機能を有するバリア性包装材料及びそれを用いた包装袋並びにバリア容器用蓋材
JP2005305745A (ja) 紫外線吸収フィルムおよびそのフィルムを用いた包装体
JP2008056289A (ja) 酸素検知機能を有するバリア性遮光包装材料及び遮光包装体
JP4945927B2 (ja) ボイル・レトルト殺菌処理用多層フィルムとその積層体
JP2006090773A (ja) 酸素インジケータ及び酸素インジケータを配置した包装体
JP5577706B2 (ja) 輸液外装袋
JP2008296971A (ja) 酸素インジケーター付き包装材料および包装体
JP7205075B2 (ja) インジケーター機能付き包装材料
JP2013186044A (ja) 積層体及びそれを用いた包装袋
JP2016147691A (ja) 包装袋
JP2003326654A (ja) 多層積層樹脂フィルム
WO2016181827A1 (ja) 紫外線吸収層を有する包装用積層体
JP7024468B2 (ja) インジケーター機能付き包装材料
JP2017095161A (ja) 酸素検知機能付き包装材料
JP2013075453A (ja) 遮光性積層包装材料
JP2019014494A (ja) 酸素インジケータ付包装体
JP2006349510A (ja) 酸素インジケーターおよびそれを用いた包装材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090724

A521 Written amendment

Effective date: 20100726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111014

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111025

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20111220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120313

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02