JP2013186044A - 積層体及びそれを用いた包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方の面上に少なくとも、酸素の存在下で呈色する色材を含有する酸素インジケーターと、酸素状態を判定する印刷絵柄とを施した基材からなる積層体で、酸素状態を判定する前記印刷絵柄の色相が、前記酸素インジケーターの呈する酸素濃度の許容上限の色相と同一であることを特徴とする積層体である。
【選択図】 図6
Description
装袋を提供することを目的としている。
−2で形成することにより、酸素インジケーターが示す色相と比べることで、容易に同封する内容物の正常、異常を判断することができる。なお、酸素濃度の許容上限を示す色相は、例えば対象となる内容物及び包装袋を用いて、予めデータを取ることで決めることができる。
具体的には基材5の一方の面に酸素インジケーター6と印刷絵柄8が施され、接着層7を介してシーラント層9が積層されたものである。
図4は本発明の請求項5に係る積層体の一実施形態を表す断面概略図を示している。具体的には基材5の一方の面に酸素インジケーター6と印刷絵柄8が施され、アンカーコート層11、押出し法ポリオレフィン層12、シーラント層9が順次積層されたものである。
用いるもので、親水基と疎水基を合せ持った樹脂が使用される。例えばポリビニルアセタール樹脂、メチルセルロース、エチルセルロース、親水基を導入したポリエステル樹脂などが好ましく、特にポリビニルアセタール樹脂が好ましい。
す酸素インジケーター3用いた場合、印刷絵柄2の色相は事前確認によって得られた、酸素インジケーター3が呈する酸素濃度の許容上限の色相(この場合は青み)で形成される。この包装袋で保存した後、包装袋の酸素インジケーター3と印刷絵柄2を比較し、印刷絵柄2の青みよりも酸素インジケーター3の青みが強い場合、侵入した酸素の量が許容量を超えていることを意味するので使用は禁止と判断できる。また、逆に印刷絵柄2の青みが強い場合は、侵入した酸素の量が許容量内であることを意味するので、内容物は使用可能であると判断できる。
下記構成からなる酸素インジケーター及び酸素状態を判定する印刷絵柄を施した積層体を作製した。
なお、前記酸素インジケーターは、酸化状態で青色、還元状態で赤色を示すように設計したものである。
[構成]:基材/酸素インジケーター及び印刷絵柄/接着層/シーラント層
・基材:二軸延伸ポリプロピレンフィルム30μm/接着層/二軸延伸ナイロンフィルム15μm/接着層/シリカ蒸着二軸延伸PETフィルム12μm
二軸延伸ポリプロピレンフィルム:フタムラ化学社製 FOR
二軸延伸ナイロンフィルム:三菱樹脂社製 サントニールSNR−W
シリカ蒸着二軸延伸PETフィルム:凸版印刷株式会社 GL−E
・接着剤:三井化学ポリウレタン社製 A−525/A−52
(固形分30%、乾燥塗布量3g/m2)
・酸素インジケーター:
下記組成のインキを用いて、グラビア印刷(版200L25μm)により形成した。
なお、組成比は重量%である。
メチレンブルーコンク1.40%、Lアスコルビン酸試薬4.69%、水22.20%、メタノール43.09%、ポリビニルアセタール樹脂25.83%、グリセリン試薬1.35%、合成シリカ粒子0.34%、レべリング剤1.01%、赤色色素0.10%
・印刷絵柄:
下記組成の着色インキ及びメジウム(いずれも東洋インキ社製)を用いて、グラビア印刷(版200L25μm)により形成した。
ファインスター R39藍 0.5重量部
ファインスター 16紅 1.5重量部
ファインスター Rメジウム 8.0重量部
・シーラント層:LLDPEフィルム(タマポリ社製 MZ−561 60μm)
下記組成のインキを用いた以外は、実施例1と同様にして酸素インジケーター及び酸素状態を判定する印刷絵柄を施した積層体を作製した。
基材、酸素インジケーター、印刷絵柄、シーラント層は実施例1と同様にして、下記構成からなる酸素インジケーター及び酸素状態を判定する印刷絵柄を施した積層体を作製した。
[構成]:基材/酸素インジケーター及び印刷絵柄/アンカーコート/押出LDPE/シーラント層
・アンカーコート:下記組成をグラビア版175線25μmで塗工
武田薬品工業社製 A3210 15重量部
武田薬品工業社製 A3075 5重量部
東洋インキ社製 NC401 205重量部
・押出LDPE:日本ポリエチレン社製 LC600A 押出厚み15μm
シーラント層を除いた以外は実施例3と同様にして、下記構成からなる酸素インジケーター及び酸素状態を判定する印刷絵柄を施した積層体を作製した。
[構成]:基材/酸素インジケーター及び印刷絵柄/アンカーコート/押出LDPE
実施例1〜4で得た積層体を用い、寸法200mm×200mmの四方シール袋を作製した。このとき内容物として蒸留水入りアンプル(ポリエチレン製)、脱酸素剤エージレスSP−1000を入れた。次に、密封された四方シール袋にゴム栓を取り付け、酸素濃度0%、1%、5%、20%の空気をシリンジを用いて注入し、40℃75%RH環境下で12時間保管した後に酸素インジケーターの色調を確認した。その結果を表1に示す。想定どおり酸素濃度が増すにつれて青色が濃くなる傾向が見られた。
2・・・・印刷絵柄
3・・・・酸素インジケーター
3−1・・酸化色
3−2・・印刷絵柄と同一の色相(酸素濃度の許容上限)
3−3・・還元色
5・・・・基材
6・・・・酸素インジケーター
7・・・・接着層
8・・・・印刷絵柄
9・・・・シーラント層
10・・・押出し法ポリオレフィンシーラント層
11・・・アンカーコート層
12・・・押出しラミネート法によるポリオレフィン層
13・・・ヒートシール部
14・・・脱酸素状態の袋内部
15・・・脱酸素剤
16・・・内容物
Claims (6)
- 一方の面上に少なくとも、酸素の存在下で呈色する色材を含有する酸素インジケーターと、酸素状態を判定する印刷絵柄とを施した基材からなることを特徴とする積層体。
- 酸素状態を判定する前記印刷絵柄の色相が、前記酸素インジケーターの呈する酸素濃度の許容上限の色相と同一であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
- 前記基材の一方の面側に、接着層を介してシーラント層を積層したことを特徴とする請求項1または2に記載の積層体。
- 前記基材の一方の面側に、押出しラミネート法によるポリオレフィンシーラント層を積層したことを特徴とする請求項1または2に記載の積層体。
- 前記基材の一方の面側に、押出しラミネート法によるポリオレフィン層を介してシーラント層を積層したことを特徴とする請求項1または2に記載の積層体。
- 請求項1〜5に記載の積層体をヒートシールして得られた包装袋であり、内容物と共に脱酸素剤を封入して脱酸素状態となることを特徴とする包装袋。
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- 2012-03-09 JP JP2012052935A patent/JP5874454B2/ja active Active
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