本開示は、本明細書に開示された実施形態中、任意の1つ以上による少なくとも1つの溝溶接によって結合された少なくとも2つの構造部材5で構成される任意の構造物1に関する。特定の実施形態において、構造物1は、開示された実施形態それぞれの構造部材10、12および溝溶接の特徴の例示的な説明を提供する目的で第1の構造部材10および第2の構造部材12を含むものとして説明されて図示され得るが、構造物1は、多数の溝溶接によって結合され、本明細書に開示されるような実施形態中、任意の1つ以上による保護された幾何学的構造および特徴中、任意の1つ以上を含む多数の構造部材5(たとえば、第3、第4、第5の構造部材など)を含み得ることが理解されるであろう。ここで特定の実施形態または特徴に対して詳細に参照されるが、これらの例は、添付図に示されている。一般に、対応するまたは類似の参照番号が可能であれば、図を通して同一または対応部分を指すために使用されるであろう。図に含まれ、本明細書にて説明される概略図内の要素は、寸法によってまたは縮尺通りに図示されないことがあり、むしろ本開示の異なる態様を例示するために図示され得る。
ここで図を参照すると、構造部材5または第1の構造部材10が示されている。第1の構造部材10は、本明細書にさらに開示されるように、溶接物および結果的な構造物1、またはその任意の部分を形成するために溝溶接14によって他の構造部材5または第2の構造部材12に結合されるように構成される任意の構造部材5であり得る。このように、第1および第2の構造部材10および12(および本明細書にさらに開示されるように、これらのそれぞれの本体40、240)を部分的に含む、本明細書に開示された構造部材5それぞれは、本明細書に開示されるように、溝溶接14を介して結合され得る鉄、鋼、アルミニウム、または任意の金属またはこれらの任意の合金を含むが、これらに限定されない金属で構成される。本開示の目的のために、用語「溶接(welding)」(または、「溶接(weld)」)は、2つの構造部材10、12または他の金属構成要素が、これらの間の相互熱、摩擦、または任意の他の類型の接合変形の結果として隣接および/または合致するエッジまたは表面の添付によって互いに結合される任意の工程またはその結果を含む。溝溶接14は、被覆アーク溶接、ガスタングステンアーク溶接またはタングステン不活性ガス溶接、ガスメタルアーク溶接またはミグ溶接、フラックス入りアーク溶接(flux-cored arc welding)、サブマージアーク溶接(submerged arc welding)、エレクトロスラグ溶接(electroslag welding)などを含むことができるが、これらに限定されず、また、クラッディング、ブレージング、ソルダリング、摩擦攪拌溶接(friction stir welding)、レーザ溶接、およびハイブリッドレーザアーク溶接も含むことができる。構造部材5、10、12(および本明細書にさらに開示されるように、その本体41、241)は、本明細書に開示されるような構造物1および/または全体構造物1000中、1つ以上を含むが、これらに限定されない任意の適切なまたは所望の構造物を形成するために必要に応じて様々な形状、輪郭、プロファイル、本体、物体、構造物、またはこれらの任意の組み合わせあるいは組み合わせのいずれかを具現するか、含むように形成することができる。特に、構造部材5、10、12(および本明細書にさらに開示されるように、これらの本体41、241)は、プレートを画定するために平面形であり得る。代替的に、構造部材5、10、12(および本明細書にさらに開示されるように、これらの本体41、241)は、輪郭形状またはプロファイルを含むことができ、構造部材5、10、12(およびこれらの本体41、241)の輪郭形状またはプロファイルの全部または一部は、輪郭構造部材、パネル、および/またはプレート(たとえば、図20に示されるような構造パネルまたはプレート部材3110および3112など)を形成するために平面形、弓形、円筒形、凹形、凸形、および湾曲形(およびこれらの様々な組み合わせ中、任意のもの)中、任意の1つ以上であり得ておよび/またはこれを含むことができる。さらに別の非限定的な例において、構造部材5、10、12(およびこれらの本体41、241)は、管形であり得て、円筒形であるか、湾曲されて円筒形管を形成することができるか、または非円筒形管を形成することができる。
図1~図3は、溝溶接14によって結合された、第1の構造部材10および第2の構造部材12として図示された、2つ以上の構造部材5によって形成された構造物1の実施形態を図示する。図2および図3に示す例示的な実施形態において、第1および第2の構造部材10、12は、対応して等価の対向整列された配向、幾何学的構造および特徴を含む。しかしながら、本発明の思想および範囲を逸脱することなく、第1の構造部材10および/または第2の構造部材12として図示された構造部材5は、図4~図11に図示された実施形態で説明されるものを含む、異なるおよび/または追加配向、幾何学的構造および特徴を有することができる。図1~図3を参照すると、第1の構造部材10は、第1の表面16、第2の表面18、およびルート突出部22を含む少なくとも1つの端部20を含み、同様に第2の構造部材12は、第1の表面76、第2の表面78、およびルート突出部32を含む少なくとも1つの端部30を含む。端部20、30およびルート突出部22、32は、構造物1を形成するために対向する第2または第1の構造部材12、10(または、本開示による任意のルート突出部を部分的に含む任意の他の構造部材5)の隣接し、対応し、対向する端部30、20およびルート突出部32、22に溝溶接14を介して結合されるように構成される第1の構造部材10および第2の構造部材12の任意の1つ以上の外側エッジ、側面、延長部、または境界それぞれにて含まれる。第1の表面16、76は、第1の構造部材10および第2の構造部材12および結果的な構造物1の外面または上面を画定することができる。第2の表面18、78は、第1の構造部材10および第2の構造部材12および結果的な構造物1の内面または下面を画定することができる。代替として、第1の表面16、76は、第1の構造部材10および第2の構造部材12および結果的な構造物1の内面または下面を画定することができ、第2の表面18、78は、構造物1の形成物を含むが、これらに限定されない、構造物1に随伴される類型、使用、用途、制約、または他の考慮事項に応じて第1の構造部材10および第2の構造部材12、ならびに結果的な構造物1の外面または上面を画定することができる。このように、相対的な用語「上」、「外部」、「上部」、「上昇された」、「下」、「下部」、「下降された」、または「内部」が使用され得るが、このような用語は、図示された図の配向に関して本明細書での開示の様々な特徴を識別して開示する目的で排他的に使用されるが、図示された図と異なる可能性のある配向を排除することで本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではないが、すべての他の側面では同等である。
第1の構造部材10および第2の構造部材12は、それぞれ本体40、240を含み、本体40、240は、第1および第2の構造部材10、12の組成と特徴を形成および画定することができる。第1および第2の構造部材10、12の本体40、240は、本開示の目的のために、結果的な溝溶接14、およびの充填材52を部分的に含む、溝溶接14を形成する材料または材料らよりも強く、より耐久性があるか、そうでなければ応力、疲労、および/または破壊に対してより耐性があり得る「母材」として画定され得る(上記で開示されるように)溝溶接14を介して結合され得る任意の金属またはその任意の合金で構成および形成することができる。第1および第2の構造部材10、12のそれぞれの本体40、240は、ルート突出部22、32(のみならず、トー突出部23、33)を含み得るこれらの全体本体として画定することができ、ルート突出部22、32(のみならず、トー突出部23、33)は、第1および第2の構造部材10、12のそれぞれの全体本体40、240の構成要素であり得て、これらと一体形であるものとして含まれる可能性があり、本明細書にてさらに説明されるように、同一の母材によって形成され得るか、そうでなければその同一の単一体の一体形部分として形成または含まれる可能性がある。第1の構造部材10の本体40および第2の構造部材12の本体240はまた、母材で全体的に形成され、その特徴のすべてを含む第1の構造部材10の全体本体40および第2の構造部材12の全体本体240の主要部として画定され得る本体41および本体241をそれぞれ含むことができ、ルート突出部22、32(のみならず、トー突出部23、33)を含まない。第1の構造部材10の本体41、および一実施形態において、その端部20は、第1の表面16から第2の表面18まで延びられる厚さT1を含む。第2の構造部材12の本体241、および一実施形態において、その端部30は、第1の表面76から第2の表面78まで延びられる厚さT2を含む。第1の構造部材10の端部20は、第1の構造部材10(およびその本体41)の外側エッジ、側面、延長部、または境界を画定する第1の表面16および第2の表面18の終端または端部、あるいはセグメントによって部分的に画定されてこれを含み、第2の構造部材12の端部30(同様に第2の構造部材12(およびその本体241)の外側エッジ、側面、延長部、または境界を画定する第1の表面76および第2の表面78の終端または端部によって画定されてこれを含む)に隣接して配置され、図2および図3に図示されるような溝溶接14を介して結合されるように構成される。特に、端部20は、第1および第2の表面16、18の一端または終端部のみならず、図2および図3に示すような溝溶接14を介して第2の構造部材12に結合される第1の構造部材10の一端、外側エッジ、延長部、または境界を画定する少なくとも1つの端面42を含む。同様に、第2の構造部材12の端部30は、第1および第2の表面76、78の一端または終端部のみならず、図2および図3に示すような溝溶接14を介して第1の構造部材10に結合される第2の構造部材12の一端、外側エッジ、延長部、または境界を画定する少なくとも1つの端面112を含む。このように、端面42および112は、第1の構造部材10が溝溶接14を介して第2の構造部材12に結合または添付されるように、充填材52を含むが、これらに限定されない溝溶接14の熱およびエネルギーを介して熱接合されて変形される表面に含まれる。端面42は、溝溶接14(図2に示す)に近接して配向され、第1の構造部材10の端部20内に位置される第1の構造部材10(およびその本体41)の第1の表面16の終端を画定する第1の端54から、第2の表面18に向かって第2の表面18下に、またはそれを超えて位置される第2の端56まで延びられる。同様に、第2の構造部材12の端面112は、溝溶接14(図2に示す)に近接して配向され、第2の構造部材12の端部30内に位置される第2の構造部材12(およびその本体241)の第1の表面76の終端を画定する第1の端154から、第2の表面78に向かって第2の構造部材12の第2の表面78下に、またはそれを超えて位置される第2の端106まで延びられる。第1の構造部材10の端面42および第2の構造部材12の端面112は、一定の角度で線形に延びられる単一表面として図1~図3(のみならず、追加図)にそれぞれ示されているが、第1の構造部材10の端面42および第2の構造部材12の端面112は、さらに湾曲形、弓形、および/または部分的に凹形および/または凸形であり得るか、または本開示の範囲を逸脱することなく、第1および第2の構造部材10、12のそれぞれの第1の端54、154からそれぞれの第2の端56、106まで延びられる様々な湾曲形、弓形、および/または部分的に凹形、凸形、および/または線形幾何学的構造および/または角度の多数のセグメントを含み、これらによって形成され得る(または溝溶接14によって結合され、その充填材52を収容するのに十分な任意の他の幾何学的構造および/または追加表面を含むことができる)。さらに、図1~図3(のみならず、部分的に図4~図12)の実施形態に示すような表面42、112の角度は、表面42、112中、1つ以上の角度が、たとえば、溶接ルート72の中央垂直軸70に対して5度以内(またはその未満)程度に狭い非限定的な例を提供するために垂直により近くなり得るか、または代替的に表面42、112中、1つ以上の角度が、図示された実施形態中、任意のものに示したものよりも広くなり得るか、またはその任意の他の角度、形状、および/または配向が、本開示の思想および範囲を逸脱することなく、本明細書に規定されるような任意の溶接を介して第1の構造部材10を第2の構造部材12に結合するために適用される任意の工程を適用することができるため、本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
第1の構造部材10の端部20はまた、第1の構造部材10の端部20での第2の表面18を越えて延びられ、そこから外側に突出するルート突出部22を含む。ルート突出部22は、第2の表面18を越えて延びられる端面42の第2の端56に近接し、それを含む端面42の一部分を含むことができ、外側に延びられる外部ルート延長部表面62をさらに含み、溝溶接14に近接し、第1の構造部材10の端部20内にある第2の表面18(および第1の構造部材10の本体41)の終端の外部線形境界下に、またはそれを超えて全体的に延びられるように位置され、ルート突出部22は、本明細書にてさらに説明されるような応力保護された溶接ルート領域160を画定し、その中に位置される。同様に、図2および図3に示すように、第2の構造部材12の端部30はまた、第2の構造部材12の端部30での第2の表面78を越えて延びられ、そこから外側に突出するルート突出部32を含む。第2の構造部材12のルート突出部32は、第2の表面78を越えて延びられる端面112の第2の端106に近接し、それを含む端面112の一部分を含むことができ、外側に延びられる外部ルート延長部表面68をさらに含み、溝溶接14に近接し、第2の構造部材12の端部30内にある第2の表面78(および第2の構造部材12の本体241)の終端の外部線形境界下に、またはそれを超えて全体的に延びられるように位置され、ルート突出部32は、本明細書にてさらに説明されるような応力保護された溶接ルート領域160を画定し、その内部に位置される。
第1の構造部材10のルート延長部表面62は、第1の構造部材10の本体41から外側に離れて対向するように配向され、ルート延長部表面68は、第2の構造部材12の本体241から外側に離れて対向するように配向される。第1の構造部材10のルート延長部表面62は、ルート突出部22の外端82の外側エッジ80で終端するために第2の表面18によって画定された第1の構造部材10の本体41の外部または下部境界からさらに外側に、それを超え、そこから離れて端面42の第2の端56から外側に延びられ得る。同様に、第2の構造部材12のルート延長部表面68は、第2の構造部材12のルート突出部32の外端122の外側エッジ120で終端するために第2の表面78によって画定された第2の構造部材12の本体241の外部または下部境界からさらに外側に、それを超え、そこから離れて端面112の第2の端106から外側に延びられ得る。第1および第2の構造部材10、12のルート突出部22、32の幾何学的構造および寸法は、第1の構造部材10のルート延長部表面62の長さの少なくとも一部分が、第2の構造部材12の第2のルート延長部表面68の少なくとも一部分と対向して配向されるように構成され、図2および図3(のみならず、図4~図12)に示す例示的な実施形態においては、溶接ギャップ230によって、第1および第2の構造部材10、12の端部20、30が互いに隣接して配置されて溝溶接14を形成するとき、溶接ルート72が第1の構造部材10の第2の表面18および第2の構造部材12の第2の表面78(または本明細書にてさらに説明されるように、下部または最外側(または溶接ルートに最も近接した)第2の表面18または78)(およびそれらの本体41、241)下に、またはそれを超え、そこから外側に離れる位置に位置される第1の構造部材10のルート延長部表面62および第2の構造部材12のルート延長部表面68の隣接して対向するセグメントらの間に配置されて(またはそれらから外側に突出するように延びられて)溶接ルート72が図4~図10に示され、図13~図15を参照して本明細書にてさらに説明されるように、応力保護された溶接ルート領域160内に位置されてルート応力流路200を超え、そこから離れて隔離されるように構成される。図1~図3に示す例示的な実施形態において、第1の構造部材10のルート延長部表面62(のみならず、第2の構造部材12のルート延長部表面68)は、溶接ルート72の中央垂直軸70に概ね平行であり得る。図1~図3に示す例示的な実施形態にさらに示されるように、第1の構造部材10(のみならず、図2および図3に示すように、第2の構造部材12)のルート延長部表面62、68は、図2および図3に示すように、第2の構造部材12の対応する第2のルート延長部表面68と同一平面上にあり得る。図1~図3の実施形態に示されるルート延長部表面62、68はまた、第1の構造部材10の本体40の端部20の断面プロファイル(cross sectional profile)の中央中間軸60に垂直であるものと示されている。ルート延長部表面62、68はさらに、第1の構造部材10の第1および第2の表面16、18、ならびに第2の構造部材12の第1および第2の表面76、78の中、1つ以上に垂直であり得る。しかしながら、本明細書にて説明されるものを含む他の実施形態において、ルート延長部表面62、68中、1つ以上は、わずかに角度付けされるか、わずかに湾曲される可能性があり、ルート延長部表面62、68が端面42、112の第2の端56、106からルート突出部22、32の外端面82、122の外側エッジ80、120まで延びられるため、中央垂直軸70および対向するルート延長部表面62、68に向かって内側にそれぞれ角度を置いてまたは曲線に沿って延びられ得る。上記で言及されたものを含むが、これらに限定されない様々な異なる形状、輪郭、配向などの中、任意のものを有する1つ以上の個別表面を部分的に含む図1~図3に示された実施形態らの間には差が存在し得るが、本明細書にてさらに説明されるように、ルート応力流路200から外側に、それを超え、その下に、そこから離れて応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72を画定、形成、配置、および隔離するように構成された半径RPR、ルート突出部高さRPH、および幅RPWを含む幾何学的構造および相対寸法を有するものとして突出部22、32を画定および/または形成するものも依然として本開示の範囲内に属し得ることを理解すべきである。
ルート突出部22の外端82は、第2の表面18に対し、そこから離れて延びられる第1の構造部材10のルート突出部22の最外側境界を画定することができ、ルート突出部32の外端122は、第2の表面78に対し、そこから離れて延びられる第2の構造部材12のルート突出部32の最外側境界を画定することができる。外端82、122はまた、応力保護された溶接ルート領域160内に図2および図3のみならず、図4~図10、図19および図20にさらに示すように、(且つ図13~図15を参照して本明細書にてさらに説明されるように)溶接ルート72および構造部材10、12の端部に沿ってそれらにわたって延びられる外側に延びられるリブまたはシーム(outwardly extending rib or a seam)を画定することができる。
本明細書にてさらに説明されるように、ルート突出部22、32の大きさ、形状、および/または寸法中、1つ以上は、それぞれの第1および第2の構造部材10、12のルート延長部表面62、68の反対側のルート突出部22、32の側面上に配向されたルート突出部22、32の弓形内面178、188の寸法(および一実施形態においては、その半径RPR)によって少なくとも部分的に画定され得る。弓形内面178は、第1の構造部材10の端部20内に位置され、ルート突出部22が第2の表面18から外側にルート応力流路200から離れて延びられる遷移表面(transition surface)として画定され得る。特に、第1の構造部材10のルート突出部22の弓形内面178は、半径PRに沿って、(図2および図3に示すように)溝溶接14に近接して配向される第2の表面18の終端(のみならず、第1の構造部材10の本体41の終端および外部境界)を画定する初期半径方向端部180から半径方向の外側に、ルート突出部22の外端82の内側エッジ184にあるか、それに近接し、一実施形態においては、それと垂直に整列され得る弓形内面178の終端半径方向端部182まで延びられる。
弓形内面178が延びられる半径RPRは、弓形内面178の寸法を画定することができ、さらにルート突出部22およびその外端82の断面幅(cross sectional width)RPWを部分的に画定することができる。第2の構造部材12の弓形内面188は、第2の構造部材12の端部30内に位置され、ルート突出部32が第2の表面78から外側にルート応力流路200から離れて延びられる遷移表面として画定され得る。特に、第2の構造部材12のルート突出部32の弓形内面188は、半径RPRに沿って、(図2および図3に示すように)溝溶接14に近接して配向される第2の表面78の終端(のみならず、第1の構造部材10の本体41の終端および外部境界)を画定する初期半径方向端部196から半径方向の外側に、第2の構造部材12のルート突出部32の外端122の内側エッジ194にあるか、それに近接し、一実施形態においては、それと垂直に整列され得る弓形内面188の終端半径方向端部192まで延びられる。断面幅RPWは、それぞれ外端82、122のルート延長部表面62、68および/または外端82、122の外側エッジ80、120中、1つ以上と;弓形内面178、188の終端半径方向端部182、192および/または第1および第2の構造部材10、12のそれぞれの突出部22、32の外端82、122の内側エッジ184、194の間の水平線形距離として画定され得る。一実施形態において、第1の構造部材10のルート突出部22の弓形内面178の半径RPRおよび第2の構造部材12のルート突出部32の弓形内面188の半径RPRは、実質的に一定であり得るか、または代替的には可変的であり得る。第1の構造部材10のルート突出部22の弓形内面178の寸法(および一実施形態においては、その半径RPR)はまた、ルート突出部22が第2の表面18によって画定された第1の構造部材10(およびその本体41)の外部境界から外側に、それを越えて延びられる線形距離であるルート突出部高さRPHを部分的に画定することができる。これは、弓形内面178の初期半径方向端部180(および/または第2の表面18の終端)から外側にルート突出部22の外端82まで線形および垂直に延びられる距離として画定される。第2の構造部材12のルート突出部32の弓形内面188の寸法(および一実施形態においては、その半径RPR)はまた、ルート突出部32が第2の表面78によって画定される第2の構造部材12(およびその本体241)の外部境界から外側に、それを越えて延びられる線形距離である第2の構造部材12のルート突出部高さRPHを部分的に画定することができる。これは、弓形内面188の初期半径方向端部196(および/または第2の表面78の終端)から外側に第2の構造部材12のルート突出部32の外端122まで線形および垂直に延びられる距離として画定される。
第1の構造部材10および第2の構造部材12を通って伝播されるルート応力流路200の軸方向引張および曲げ荷重経路、ならびに応力集中が図3~図10に示されている。本明細書にてさらに説明され、図13~図18に図示されるように、それぞれ弓形内面178、188の半径RPR、ルート突出部高さRPH、および第1の構造部材10のルート突出部22および第2の構造部材12のルート突出部32のRPWの幅のみならず、結果的な総溶接ルート突出部幅WRPWの幾何学的構造および相対寸法は、ルート応力流路200から外側に、それを超え、その下に、そこから離れて応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72を画定、形成、配置、および隔離し、応力保護された溶接ルート領域160のみならず、その中に配置された溶接ルート72から離れて第1の構造部材10の本体41および第2の構造部材12の本体241、およびこれらの母材内にルート応力流路200を偏向、変更、方向転換および隔離するように選択されて構成される。ルート応力流路200が、図3~図10に示されている。ルート応力流路200は、溶接ルート72から離れて且つ第1および第2の構造部材10、12の本体41および本体241のより強い母材まで構造物および溶接物に適用され、それらを通って伝達され、および/またはそれらを通って伝播される。したがって、溶接ルート72は、ルート延長部表面62、68によって応力保護された溶接ルート領域160内で外側に且つルート応力流路200下にそれを越えてそこから離れて配置、保持および固定される。充填材52と第1および第2の構造部材10、12の間に形成され、溶接ルート72に近接して形成された接合部(bond)は、このような荷重経路および応力集中から隔離されて無視可能な応力集中区域に位置され、疲労破壊が溶接ルート72および応力保護された溶接ルート領域160中、1つ以上で発生しない。
本明細書に開示されるような第1の構造部材10の端部20およびルート突出部22(のみならず、第2の構造部材12の端部30およびルート突出部32)のみならず、本明細書にて説明されるような、これらの幾何学的構造および寸法は、結果的な構造物に随伴される類型、使用、用途、制約、または他の考慮事項に依存し得る任意の適切な金属製作工程または工程らを使用して形成され得る。一実施形態において、第1の構造部材10の本体40(のみならず、第2の構造部材12の本体240)のすべては、第1の構造部材10の1つ以上の端部、外側エッジ、延長部、または境界が端部20およびルート突出部22のみならず、これらの幾何学的構造および寸法を含み、単一の鋳造工程の結果として相互形成されて含まれるように鋳造工程によって形成され得る。代替的に、第1の構造部材10の端部20およびルート突出部22は、1つ以上の圧延、鍛造、押出、曲げ、機械加工、および/または付加製造工程、たとえば、金属3Dプリンティング製作工程によって形成され得る。さらに、第1の構造部材10の端部20およびルート突出部22は、鋳造、圧延、鍛造、伸長、曲げ、機械加工および/または付加製造工程、たとえば、金属3Dプリンティング製作工程などの2つ以上の製作工程の組み合わせによって形成され得ることが考慮される。前述した開示および実施形態は、第1の構造部材10に対して説明されたが、第2の構造部材12に対して同様に適用される。
図2および図3は、少なくとも2つの個別構造体部材、すなわち、少なくとも1つの溝溶接14によって結合され、溶接物および結果的な構造物1を形成する図2および図3に示されるような第1の構造部材10および第2の構造部材12で構成される構造物を図示する。本開示の目的のために、図2および図3に図示され、図4~図10、図19、図20および図21にさらに図示されて本明細書にてさらに説明されるように、構造物1は、2つの構造部材10、12を結合する少なくとも1つの溝溶接14を含む前述したもの中、任意の1つ以上の任意の構造物、部品、構成要素、物品、または任意の部分であり得る。図2および図3において、端部20を有する第1の構造部材10は、第2の構造部材12の端部30に隣接して対向して配置され、これらの間に開放空間または溝を画定し、開放空間または溝は、ルート延長部表面62、68がそれぞれ互いに実質的に整列されて対向する溝溶接14(およびその充填材52)を収容する。第1および第2の構造部材10、12のルート突出部22、32およびルート突出部22、32の外端82、122の断面幅RPW、ならびにこれらの間に形成された溶接ギャップ230は、構造物の溶接ルート72の総溶接ルート突出部幅WRPWを画定する。隣接する対向端面42、112のみならず、隣接する対向ルート延長部表面62、68の少なくとも一部分または全部の間の開放空間または溝は、溶接工程中に溝溶接14の充填材52を収容し、加熱された充填材52が端面42、112(のみならず、隣接する対向ルート延長部表面62、68の少なくとも一部分または全部)と熱接合する。第1の構造部材10は、溝溶接14を介して第2の構造部材12に結合または添付される。さらに、第1および第2の構造部材10、12のルート延長部表面62、68は、互いに対向しており(且つ、図2および図3に示すような特定の実施形態においては、溶接ルート72の中央垂直軸70に沿って概ね平行に整列されて)それらの間に加熱された充填材52を収容するように構成された溶接ギャップ230を画定する。さらに、一実施形態において、溶接ギャップ230はまた、溶接工程中に加熱された充填材52を保持するように構成される。
依然として図2および図3を参照すると、溶接工程中に加熱された充填材52は、溶接ギャップ230を貫通して流入され得る。加熱された充填材52は、端面42、112の第2の端56、106からルート突出部22、32の外端82、122の外側エッジ80、120まで延びられるルート延長部表面62、68のルート延長部高さRHの少なくとも一部分または全部に沿って、それにわたってルート突出部22、32のルート延長部表面62、68と係合して熱接合する。一実施形態において、充填材152は、溶接ギャップ230を貫通して流入され、端面42、112の第2の端56、106から線形距離に沿ってルート突出部22、32の外端面82、122の外側エッジ80、120に向かってルート延長部表面62、68と係合または熱接合することができる。線形距離は、図3に示すように、充填材52および溶接ルート72が図3に図示されるような応力保護された溶接ルート領域160内の溶接ギャップ230内に全体的に保持され得るように、ルート延長部表面62、68のルート延長部高さRH未満であり得るか、または代替的に線形距離は、ルート延長部高さRH以上であり得て、ここで溶接ルートは、溶接ギャップ230を超え、またはそこからルート突出部22、32の外端82、122の外側エッジ80、120中、1つ以上を通って応力保護された溶接ルート領域160内に延長または突出する。
図1~図3に図示されて前述したような実施形態は、同一の、またはほぼ同一の厚さ(ここで、第1の構造部材10の厚さT1=第2の構造部材12の厚さT2)を有する第1および第2の構造部材10、12;整列されたまたはほぼ整列された第1の表面16、76および第2の表面18、78のみならず、同等のルート突出部高さおよび幅RPH、RPWを有するルート突出部22、32、ならびに同等のルート延長部高さRHを有する整列されて平行して同一平面上にあるルート延長部表面62、68を有するものとして示される本開示の一例を示している。しかしながら、本開示は、図4~図10の例示的な実施形態に図示されて説明されたものを含むが、これらに限定されない異なる厚さT1、T2、1つ以上の角度付きまたは非整列された第1の表面16、76および第2の表面18、78、異なるルート突出部高さおよび幅RPH、RPW、ならびにオフセット、角度付け、非類似、および/または湾曲または弓形ルート延長部表面62、68中、1つ以上を有する第1および第2の構造部材10、12を同一に含むことを意味するため、前述した開示は、本開示の範囲を限定するものとして動作すべきではない。
本明細書にて説明されて識別されるように、図4~図10の実施形態に示すような異なるおよび/または追加配向、幾何学的構造および/または特徴を除いては、図4~10の実施形態それぞれは、他の方式で上記図1~図3の実施形態の開示の要素、特徴および属性を含みおよび統合する。上記で提供されるように、図4~図10は、それぞれ上記図1~図3に対して説明されるような結果的な構造物1を形成するために溝溶接14によって結合される、第1の構造部材10および第2の構造部材12として図示される2つ以上の構造部材5、およびこれらのルート突出部22、32によって形成される構造物1のさらなる実施形態を開示する。図1~図3と同様に、図4~図10の実施形態それぞれの第1および第2の構造部材10、20は、応力経路が溶接ルート領域160内で溶接ルート72に近接して第2の表面18、78を超え、そこから外側に延びられる深さを限定し、本体41、241から外側にルート延長部表面62、68を介して応力保護された溶接ルート領域160内でルート応力流路200下にそれを越え、そこから離れて溶接ルート72を保持または配置および固定するように構成される幾何学的構造および相対寸法を有するものとして形成されたルート突出部22、32を含む。特に、図1~図3の実施形態と同様に、図4~図10の実施形態の第1および第2の構造部材10、20は、それぞれルート突出部22、32を含み、ルート突出部22、32は、第1の構造部材10の第2の表面16の終端によって画定される本体41の外部境界および第2の構造部材12の第2の表面76の終端によって画定される本体241の外部境界から外側に、そこから離れ、それを超え、またはその下に、且つそれによってルート応力流路200から外側に、それを超え、その下に、そこから離れて応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72を画定、形成、配置、および隔離し、その応力集中を第1および第2の構造部材10、12の本体41、241の母材内に配置させるために弓形内面178、188の半径RPR、ルート突出部高さRPH、および第1の構造部材10のルート突出部22および第2の構造部材12のルート突出部32のRPWの幅の幾何学的構造および相対寸法を有する。
図4の実施形態を参照すると、構造物1は、図1~図3の実施形態と同一の方式で溝溶接14を介して互いに結合された第1および第2の構造部材10、12およびこれらのルート突出部22、32を含む構造部材5を含む。しかしながら、図4の実施形態は、第1および第2の構造部材10、12の第2の表面18、78が整列(またはほぼ整列)されるが、第2の構造部材12の第1の表面76が第1の構造部材10の第1の表面16上に延びられ、第1の構造部材10の本体41の厚さT1を超える、第1の表面76から第2の表面78まで延びられる厚さT2を有する本体241を第2の構造部材12に提供する実施形態を図示する。図4は、第1および第2の構造部材10、12が、異なる厚さT1、T2および非整列表面を有することができるが、第1の構造部材10のルート突出部22および第2の構造部材12のルート突出部32が依然として第1の構造部材10の第2の表面16の終端によって画定される本体41の外部境界および第2の構造部材12の第2の表面76の終端によって画定される本体241の外部境界から外側に離れ、それを超え、またはその下に、且つそれによって図1~図3の実施形態と同一のルート応力流路200から外側に、それを超え、その下に、そこから離れて応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72を画定、形成、配置、および隔離するように構成されて位置される実施形態を図示する。
図5は、上記図1~図3の開示と同一の1つの構造部材(第2の構造部材12として図示される)、および第2の構造部材12の第1の表面76と整列(またはほぼ整列)される第1の表面16を有するが、第2の構造部材12の本体241の厚さT2未満の、第1の構造部材10の第1の表面16から第2の表面18まで延びられる厚さT1を有する本体41を有する別の構造部材(第1の構造部材10として図示される)を含む構造物1の実施形態を図示する。第1の構造部材10のルート突出部22は、弓形内面188および第2の構造部材12の突出部32の弓形内面188、ならびに弓形内面188の終端半径方向端部192中、1つ以上から内側に、またはその上に位置され得る弓形内面278を含む細長形半径方向ルート突出部222である。弓形内面278は、半径RPR1に沿って初期半径方向端部180から半径方向の外側に、第1の構造部材10の外端82の内側エッジ184で終端する終端半径方向端部まで延びられ得る。このように、本実施形態において、半径RPR1は、一定でない場合があり、その少なくとも一部分は、第2の構造部材12の弓形内面188の半径RPRを超える。代替的に、弓形内面278は、弓形内面278の終端半径方向端部282から第1の構造部材10の外端82の内側エッジ184まで延びられ得る、そのセグメントとしての追加細長形内面278aを含むことができる。細長形内面278aは、弓形内面278の終端半径方向端部282から第1の構造部材10の外端82の内側エッジ184まで線形に、または第2の構造部材12の弓形内面188の半径RPRを超えることができる半径で半径方向に延びられ得る。代替的に、弓形内面278および/またはそのセグメントである細長形内面278aは、細長形内面278aは、一連の多数の線形および/または曲線/弓形セグメントによって形成され得る。さらに、前述した実施形態中、任意の1つ以上の弓形内面278および/またはそのセグメントである細長形内面278aは、細長形内面278aが、弓形内面278の終端半径方向端部282から第1の構造部材10の外端82の内側エッジ184まで延びられるため、ルート延長部表面62に向かって弓形、角形、またはそうでなければテーパ形となり得る。さらに、第1の構造部材10の細長形半径方向ルート突出部222は、第2の構造部材12のルート突出部32のルート突出部高さRPHを超える、弓形内面278の初期半径方向端部180(および/または第2の表面18の終端)から外側に細長形半径方向ルート突出部222の外端82まで線形および垂直に延びられる細長形ルート突出部高さRPH1を含む。
図1~図3の実施形態と実質的に同一の本実施形態において、それぞれの弓形内面278、188それぞれの半径RPR1、RPR、それぞれの突出部222、32それぞれのルート突出部高さRPH1、RPH、ならびに第1の構造部材10および第2の構造部材12のそれぞれの突出部222、32それぞれの幅RPWは、それぞれ応力経路200が第2の表面18、78を超え、そこから外側に延びられる深さを変更および限定するように構成され、ルート延長部表面62、68が、第2の構造部材12の下部または最外側(または溶接ルート72に最も近接した)第2の表面78下に、またはそれを超え、そこから外側に離れる位置でルート応力流路200の外側に、それを超え、その下に、そこから離れる位置で応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72を隔離させて溶接ルート72がルート応力流路200を超え、そこから離れて隔離される。
図6は、構造部材5中、1つのルート突出部22、32(例示的な開示を提供する目的で、第1の構造部材10のものとして示す)が、第2の構造部材12のルート突出部32のルート突出部高さRPHを超える、弓形内面178の初期半径方向端部180(および/または第2の表面18の終端)から外側に細長形ルート突出部322の外端82まで線形および垂直に延びられるルート突出部高さRPH1を含む細長形ルート突出部322として具現される本開示のさらに別の実施形態を開示する。図6に示すような実施形態において、細長形ルート突出部322はまた、第2の構造部材12のルート延長部表面68のルート延長部高さRHを超える、端面42の第2の端56から細長形ルート突出部322の外端82の外側エッジ80、120まで延びられるルート延長部高さRH1を有するルート延長部表面362を含む。さらに、第1および第2の構造部材10、12の端面42、112の第2の端56、106は、オフセットされて整列されない。この実施形態において、第1の構造部材10の細長形ルート突出部322のみならず、第2の構造部材12のルート突出部32の幾何学的構造および寸法は、第1および第2の構造部材10、12の端部20、30が互いに隣接して配置されて溝溶接14を形成するときに、細長形ルート突出部322のルート延長部表面362のルート延長部高さRH1の少なくとも一部分が、第2の構造部材12のルート延長部表面68のルート延長部高さRHの少なくとも一部分と隣接して対向して配向されるように構成される。さらに、前述した図1~図3の実施形態と実質的に同一であり、これを参照(および含む)すると、図6の実施形態において、それぞれの弓形内面178、188それぞれの半径RPR、それぞれの突出部322、32それぞれのルート突出部高さRPH1、RPH、および第1の構造部材10および第2の構造部材12のそれぞれの突出部322、32それぞれの幅RPWは、それぞれ、溶接ルート72が第1の構造部材10の第2の表面18および第2の構造部材12の第2の表面78下に、またはそれを超え、そこから外側に離れる位置で第1の構造部材10の細長形ルート突出部322のルート延長部表面362および第2の構造部材12のルート突出部32のルート延長部表面68の隣接して対向するセグメントによって形成された応力保護された溶接ルート領域160内に位置されて溶接ルート72が、ルート応力流路200を超え、そこから離れて隔離されるように構成される。
図7の実施形態は、ルート突出部22、32をそれぞれ含む第1および第2の構造部材10、20を図示し、ルート突出部22、32は、図1~図3のものを含む、前述した実施形態中、任意の1つ以上と同一のルート応力流路200から離れて応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72を画定、形成、配置、および隔離し、その応力集中を第1および第2の構造部材10、12の本体41、241の母材内に配置させる幾何学的構造および相対寸法RPR、RPH、RPWを有し、ここで構造部材5中、1つのルート突出部22、32(例示的な開示を提供する目的で、第1の構造部材10のものとして示す)は、ルート突出部端面延長部482を含むルート延長部突出部422として具現される。特に、第1の構造部材10のルート延長部突出部422の端面82は、図1~図3に示すようなルート突出部22の端面82の延長部として形成されたルート突出部端面延長部482またはリップ(lip)を含み、ルート突出部端面延長部482またはリップは、第2の構造部材12の突出部32の端面122から外側に、それを超え、またはその下に延びられ、一実施形態においては、ルート突出部端面延長部482の内側エッジ484からの総溶接ルート突出部幅WRPWに沿って、それにわたって突出部32の端面122から外側に、それを超え、またはその下に延びられ得て、隣接する第1および第2の構造部材10、12の間の溶接ルート72下に平滑で連続的な境界面を可能にし得る第2の構造部材12の突出部32の端面122の内側エッジ194と整列され得る外側エッジ480で終端する。
図8および図9は、溝溶接14を介して結合された突出部22、32をそれぞれ含む第1および第2の構造部材10、12の実施形態を図示し、ここで第1および第2の構造部材10、12中、1つ以上は、角度付けされ得る。特に、図8は、第1の構造部材10が、第2の構造部材12、およびその第2の表面78に対して上側または外側に角度付けされた実施形態を図示する。上側または外側に角度付けされた第1の構造部材10は、図5に図示されて前述したような細長形半径方向ルート突出部222と同一であり得るか、または代替的に図6に図示されて前述したような細長形ルート突出部322と同一であり得る細長形ルート突出部522を含むことができ、半径RPR1に沿って第1の構造部材10の上側または外側に角度付けされた第2の表面518の終端での初期半径方向端部580から半径方向の外側に、終端半径方向端部582まで延びられ得る弓形内面578をさらに含むことができ、ここで半径RPR1は、一定でない場合があり、その少なくとも一部分が、第2の構造部材12の弓形内面188の半径RPRを超える。さらに、第1の構造部材10の細長形半径方向ルート突出部522は、第2の構造部材12のルート突出部32のルート突出部高さRPHを超える、弓形内面578の初期半径方向端部580(および/または上側または外側に角度付けされた第2の表面518の終端)から外側に細長形ルート突出部522の外端82まで線形および垂直に延びられる細長形ルート突出部高さRPH1を含む。
図9は、第1の構造部材10が、第2の構造部材12、およびその第2の表面78に対して下側または内側に角度付けされた実施形態を図示する。下側または内側に角度付けされた第1の構造部材10の角度付けされたルート突出部622は、半径RPR1に沿って第1の構造部材10の下側または内側に角度付けされた第2の表面618の終端での初期半径方向端部680から半径方向の外側に、第1の構造部材10の外端82の内側エッジ184で終端する終端半径方向端部682まで延びられ得る弓形内面678を含むことができる。弓形内面678の半径RPR1は、一定でない場合があり、その少なくとも一部分は、角度付けされたルート突出部632として具現され得る第2の構造部材12の突出部32の弓形内面788の半径RPR2を超えることができ、第1の構造部材10の角度付けされたルート突出部622および第2の構造部材12の角度付けされたルート突出部632の一般的な配向は、第1の構造部材10の角度に概ね垂直に配向され得る。本開示の目的のために、「概ね垂直に」とは、第1の構造部材10の角度付けされたルート突出部622および第2の構造部材12の角度付けされたルート突出部632の特定の表面が様々な角度で配向され得て、湾曲され得て、および/または第1の構造部材10の角度に垂直ではない可能性のある配向を含み得るが、様々な個別表面が全体的に第1の構造部材10の角度に垂直な、角度付けされたルート突出部622および角度付けされたルート突出部632の全体配向を形成するように組み合わされ得ることを意味する。
図10は、弓形ルート突出部722として具現される構造部材の突出部(第1の構造部材10の突出部22として図示される)の本開示のなおさらなる実施形態を図示する。弓形ルート突出部722は、弓形内面878を含み、弓形内面878は、半径RPR1に沿って、(図2および図3に示すように)溝溶接14に近接して配向される第2の表面18の終端(のみならず、第1の構造部材10の本体41の終端および外部境界)を画定する初期半径方向端部880から半径方向の外側に、弓形ルート突出部722の外端82の内側エッジ184にあり得る弓形内面878の終端半径方向端部882まで延びられる。弓形内面878は、1つ以上、または一連の多数の線形および/または曲線/弓形セグメントによって形成され得て、弓形内面878が延びられる半径RPR1は、一定でない場合がある。弓形ルート突出部722はまた、弓形ルート突出部722の外端82の外側エッジ80で終端するために第2の表面18によって画定された第1の構造部材10の本体41の外部または下部境界からさらに外側に、それを超え、そこから離れて端面42の第2の端56から外側に延びられる弓形ルート延長部表面862を含む。本実施形態において、弓形ルート延長部表面862は、曲線または弓形表面である可能性があり、端面42の第2の端56から外端82の外側エッジ80まで延びられるため、弓形内面878の半径RPR1より全体的に、または代替的には、部分的により大きいが、それと同心円であり得る半径に沿って延びられ得る。代替的に、弓形ルート延長部表面862は、一連の多数の線形および/または曲線/弓形セグメントによって形成され得る。さらに、弓形ルート延長部表面862は、弓形ルート延長部表面862が、端面42の第2の端56から下側に、第2の表面18によって画定される第1の構造部材10の本体41の外部または下部境界外側に、それを超え、そこから離れて延びられるため、端面42の第2の端56および第1の構造部材10の本体41から第2の構造部材12のルート延長部表面68に向かって線形、曲線形、角形、または他の方式で外側に延びられ得る1つ以上、または一連の多数の線形および/または曲線/弓形セグメントによって形成され得る端面42の第2の端56に近接した上半部または部分を含むことができる。弓形ルート突出部722はまた、第2の構造部材12のルート突出部32のルート突出部高さRPHを超えることができる、弓形内面878の初期半径方向端部880(および/または第2の表面18の終端)から外側に弓形ルート突出部722の外端82まで線形および垂直に延びられるルート突出部高さRPH1を含むことができる。
最後に、図8の細長形ルート突出部522、図9のルート突出部622および角度付けされたルート突出部632のみならず、図10の弓形ルート突出部722それぞれは、ルート応力流路200から離れて応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72を画定、形成、配置、および隔離させ、その応力集中を第1および第2の構造部材10、12の本体41、241の母材内に配置させる幾何学的構造および相対寸法を有するルート突出部22、32を具現する。
図11は、弓形ルート突出部722として具現される構造部材の突出部(第1の構造部材10の突出部22として図示される)を製造または製作する例示的な方法を図示する。特定の用途の場合、製造制約および/または要求事項(または、たとえば、特に材料特性、費用、仕上げ要求事項などのそれに随伴され得る他の状況)が相当な追加費用または困難をもたらさずに特定の製造、処理、または製作方法に適していない可能性があるか、それと互換性のない可能性がある幾何学的構造または特徴を含むのに困難をもたらし得る。特に、図11は、図10に示すような弓形ルート突出部722の実施形態の形成前に予め形成されたまたは初期状態での弓形ルート突出部722を含む第1の構造部材10を示し、予め形成された弓形ルート突出部722は、第1の構造部材10の本体41およびその端部20から外側に実質的に線形に延びられ、弓形ルート突出部722の弓形内面878は、第1の構造部材10の第2の表面18と整列される。第1の構造部材10の本体40は、任意の適切な製造または製作工程中、1つ以上を介して図10に示すような予め形成された弓形ルート突出部722を含むように形成され得て、非限定的な例は、鋳造工程を介して予め形成された弓形ルート突出部722を含む第1の構造部材10の本体40を形成することを含むか、または代替的に予め形成された弓形ルート突出部722は、任意の適切な材料除去工程を介して図10に示すような予め形成された弓形ルート突出部722の幾何学的構造を残すために第1の構造部材10の本体40の端部から材料を除去することによって形成される。形成されると、図11に示すような矢印899の方向に予め形成された弓形ルート突出部722に力が印加され、予め形成された弓形ルート突出部722が、たとえば、プレスなどの任意の適切な公知された工程によって下側に屈曲、変形、または加圧されて図10に示すような弓形ルート突出部722を形成する。
図12は、本明細書にて説明された実施形態中、任意の1つ以上による応力保護された溶接ルート領域160を形成するルート突出部22、32を含むことができ、応力保護された溶接トー領域161aおよび161bを形成するトー突出部23、33をさらに含む、溝溶接14によって結合される第1の構造部材10および第2の構造部材12として図示される2つ以上の構造部材5によって形成された構造物1のさらなる実施形態を図示する。特に、本明細書にて説明されて識別されるように、応力保護された溶接トー領域161aおよび161bを形成するトー突出部23、33に対して図12の実施形態に示すような異なるおよび/または追加配向、幾何学的構造および/または特徴を除いては、図12の実施形態は、他の方式で上記図1~図3の実施形態の開示の要素、特徴および属性を含みおよび統合する。図1~図3の実施形態と同等に、第1の構造部材10の端部20は、第2の構造部材12の端部30と隣接して配置されるように構成された第1の構造部材10(およびその本体41)の外側エッジ、側面、延長部、または境界を画定する第1の表面16および第2の表面18の終端または端部、あるいはセグメントによって部分的に画定され、これらを含み、第2の構造部材20の端部30は、第1の構造部材10の端部20に隣接して配置されるように構成され、図2および図3に示すように、溝溶接14を介して結合される第2の構造部材12(およびその本体241)の外側エッジ、側面、延長部、または境界を画定する第1の表面76および第2の表面78の終端または端部、あるいはセグメントによって部分的に画定され、これらを含む。図12に示す実施形態において、第1の構造部材10の端部20は、トー突出部23を含み、トー突出部23は、第1の表面16を越えて延びられ、そこから外側(および上側)に突出し、溝溶接14に近接し、第1の構造部材10の本体40の端部20内にある第1の表面16(および第1の構造部材10の本体41)の終端の外部線形境界上にまたはそれを超えて全体的に延びられるように位置され、トー突出部23が、本明細書にてさらに説明されるように、応力保護された溶接トー領域161aを画定し、その中に位置される。同様に、第2の構造部材12の端部30は、トー突出部33を含み、トー突出部33は、第1の表面76を越えて延びられ、そこから外側(および上側)に突出し、溝溶接14に近接し、第2の構造部材12の本体240の端部30内にある第1の表面76(および第2の構造部材12の本体241)の終端の外部線形境界上に、またはそれを超えて全体的に延びられるように位置され、トー突出部33が、応力保護された溶接トー領域161bを画定し、その中に位置される。
本明細書にてさらに説明されるように、トー突出部23、33の大きさ、形状、および/または寸法中、1つ以上は、それぞれの第1および第2の構造部材10、12の端面42、112の第1の端55、155の反対側のトー突出部23、33の側面上に配向されたトー突出部23、33の弓形内面179、189の寸法(および一実施形態においては、その半径TPR)によって少なくとも部分的に画定され得る。第1の構造部材10のトー突出部23の弓形内面179は、トー突出部23が、第1の構造部材10の第1の表面16および本体41から外側に、それを超え、その上に、トー応力流路201から離れて延びられ、トー突出部23の外端83まで外側に延びられる遷移表面として画定され得る。特に、第1の構造部材10のトー突出部23の弓形内面179は、半径TPRに沿って、(図2および図3に示すように)溝溶接14に近接して配向される第1の表面16の終端(のみならず、第1の構造部材10の本体41の終端および外部、上部境界)を画定する初期半径方向端部181から半径方向の外側に、トー突出部23の外端83の内側エッジ185にあるか、それに近接し、一実施形態においては、それと垂直に整列され得る弓形内面179の終端半径方向端部183まで延びられる。弓形内面179が延びられる半径TPRは、弓形内面179の寸法を画定することができ、さらに、トー突出部23およびその外端83の断面幅TPWを部分的に画定することができる。トー突出部23の外端83は、第1の構造部材10の第1の表面16および本体41に対し、そこから離れて延びられる第1の構造部材10のトー突出部23の最外側境界を画定することができ、トー突出部23の内側エッジ185と外側エッジ81との間で延びられる。上記のように、第1の構造部材10のトー突出部23の外端83の内側エッジ185は、弓形内面179の外側に延びられる終端半径方向端部183上に位置され得るか、それによって画定され得るか、それと整列され得るか、またはそれに近接することができ、外側エッジ81は、端面42の上部(または第1の)端55と対応し、溝溶接14にてトー突出部23(およびその外端83)の最外側境界を形成し、充填材52と係合し、充填材52が、応力保護された溶接トー領域161a内で第1の構造部材10、およびその端面42と係合する溝溶接14の上端での溶接トー73aの少なくとも一部分を画定する。
第2の構造部材12のトー突出部33の弓形内面189は、トー突出部33が、第2の構造部材12の第1の表面76および本体241から外側に、それを超え、その上に、トー応力流路201から離れて延びられ、第2の構造部材12の第1の表面76および本体241に対し、そこから離れて延びられる第2の構造部材12のトー突出部33の最外側境界を画定し得るトー突出部33の外端123まで外側に延びられる遷移表面として画定され得る。特に、第2の構造部材12のトー突出部33の弓形内面189は、半径TPRに沿って、(図2および図3に示すように)溝溶接14に近接して配向される第1の表面76の終端(のみならず、第2の構造部材12の本体241の終端および外部、上部境界)を画定する初期半径方向端部197から半径方向の外側に、トー突出部33の外端123の内側エッジ195にあるか、それに近接し、一実施形態においては、それと垂直に整列され得る弓形内面189の終端半径方向端部193まで延びられる。弓形内面189が延びられる半径TPRは、弓形内面189の寸法を画定することができ、さらに、トー突出部33およびその外端123の断面幅TPWを部分的に画定することができる。トー突出部33の外端123は、第2の構造部材12の第1の表面76および本体241に対し、そこから離れて延びられる第2の構造部材12のトー突出部33の最外側境界を画定することができ、トー突出部33の内側エッジ195と外側エッジ121との間で延びられる。上記のように、第2の構造部材12のトー突出部33の外端123の内側エッジ195は、弓形内面189の外側に延びられる終端半径方向端部193上に位置され得るか、それによって画定され得るか、それと整列され得るか、またはそれに近接することができ、第2の構造部材12のトー突出部33の外側エッジ121は、端面112の上部(または第1の)端155と対応し、溝溶接14にてトー突出部33(およびその外端123)の最外側境界を形成し、充填材52と係合し、充填材52が応力保護された溶接トー領域161b内で第2の構造部材12、およびその端面112と係合する溝溶接14の上端での溶接トー73bの少なくとも一部分を画定する。
第1の構造部材10のトー突出部23は、トー突出部23の外端83(および/または弓形内面179の終端半径方向端部183)の内側エッジ185とトー突出部23の外側エッジ81との間の水平直線距離として画定され得る断面幅TPWを含み、外側エッジ81は、端面42の上部(または第1の)端55を形成し、充填材52と係合し、溝溶接14に近接した第1の表面16(および第1の構造部材10の本体41)の終端によって画定された第1の構造部材10の本体41の外部、上部線形境界を越え、そこから外側に、その上にある位置で溝溶接14の上端、またはトー部分での溶接トー73aの少なくとも一部分を画定し、溶接トー73aが、応力保護された溶接トー領域161a内に位置され、トー応力流路201から外側に、その上に隔離される。
同様に、第2の構造部材12のトー突出部33は、トー突出部33の外端122(および/または弓形内面189の終端半径方向端部193)の内側エッジ195とトー突出部33の外側エッジ121との間の水平直線距離として画定され得る断面幅TPWを含み、外側エッジ121は、端面112の上部(または第1の)端155を形成し、溝溶接14に近接した第1の表面76(および第2の構造部材12の本体241)の終端によって画定された第2の構造部材12の本体241の外部、上部線形境界を越え、そこから外側に、その上にある位置で溝溶接14の上端、またはトー部分での充填材52および溶接トー73bと係合し、溶接トー73bが応力保護された溶接トー領域161b内に位置され、トー応力流路201から外側に、その上に隔離される。
一実施形態において、第1の構造部材10のトー突出部23の弓形内面179の半径TPRおよび第2の構造部材12のトー突出部33の弓形内面189の半径TPRは、実質的に一定であり得るか、または代替的に可変的であり得る。第1の構造部材10のトー突出部23の弓形内面179の寸法(および一実施形態において、その半径TPR)はまた、トー突出部23が、第1の表面16によって画定された第1の構造部材10(およびその本体41)の外部境界から外側および上側に、その上に、それを越えて延びられる線形距離であるトー突出部高さTPHを部分的に画定することができる。これは、弓形内面179の初期半径方向端部181(および/または第1の表面16の終端)から外側および上側に、それを超えてトー突出部23の外端83まで線形および垂直に延びられる距離として画定される。第2の構造部材12のトー突出部33の弓形内面189の寸法(および一実施形態において、その半径TPR)はまた、トー突出部33が、第1の表面76によって画定された第2の構造部材12(およびその本体241)の外部境界から外側および上側に、その上に、それを越えて延びられる線形距離であるトー突出部高さTPHを部分的に画定することができる。これは、弓形内面189の初期半径方向端部197(および/または第1の表面76の終端)からトー突出部33の外端123まで外側および上側に、それを超えて線形および垂直に延びられる距離として画定される。
第1の構造部材10および第2の構造部材12を通って伝播されるトー応力流路201の軸方向引張および曲げ荷重経路および応力集中が、図12に示されている。図16~図18を参照して本明細書にてさらに説明されるように、弓形内面179、189の半径TPR、トー突出部高さTPH、および第1および第2の構造部材10、12のトー突出部23、33のTPWの幅の幾何学的構造および相対寸法は、溝溶接14の充填材52と係合してトー応力流路201外側に、それを超え、上側に、そこから離れて応力保護された溶接トー領域161a、161b内にそれぞれの溶接トー73a、73bを画定、形成、配置、および隔離し、第1の構造部材10の本体41および第2の構造部材12の本体241、およびこれらの母材内に、応力保護された溶接トー領域161a、161bのみならず、その中に配置されたそれぞれの溶接トー73a、73bから離れてトー応力流路201を偏向、変更、方向転換および隔離するように選択されて構成される。弓形内面179、189の半径TPR、トー突出部高さTPH、および第1および第2の構造部材10、12のトー突出部23、33のTPWの幅の幾何学的構造および相対寸法の結果として、トー応力流路201は、応力保護された溶接トー領域161a、161b内のそれぞれの溶接トー73a、73bに対し、第1および第2の構造部材10、12の本体41および本体241に向かってその中にある応力保護された溶接トー領域161a、161b内のそれぞれの溶接トー73a、73bおよびその位置から離れ、その下に、またはそれに対して内側に、第1および第2の構造部材10、12の本体41および本体241のより強い母材まで構造物および溶接物に適用され、それを通って伝達され、および/またはそれを通って伝播される。したがって、それぞれの溶接トー73a、73bは、上側および外側に延びられるトー突出部23、33によって応力保護された溶接ルート領域160内に、且つトー応力流路201を超え、そこから離れる位置で第1および第2の構造部材10、12の本体41および本体241上に配置、保持および固定される。充填材52と第1および第2の構造部材10、12との間に形成されて応力保護された溶接トー領域161a、161b内のそれぞれの溶接トー73a、73bに近接した接合部は、このような荷重経路および応力集中から隔離されて無視可能な応力集中区域内に位置され、疲労破壊が、それぞれの溶接トー73a、73bおよび応力保護された溶接トー領域161a、161b中、1つ以上で発生しない。
本明細書に開示されるような第1の構造部材10の端部20およびトー突出部23(のみならず、第2の構造部材12の端部30およびトー突出部33)のみならず、本明細書にて説明されるような、これらの幾何学的構造および寸法は、結果的な構造物に随伴される類型、使用、用途、制約、または他の考慮事項に依存し得る任意の適切な金属製作工程または工程らを使用して形成され得る。一実施形態において、第1の構造部材10の本体40(のみならず、第2の構造部材12の本体240)のすべては、第1の構造部材10の1つ以上の端部、外側エッジ、延長部、または境界が端部20およびトー突出部23のみならず、これらの幾何学的構造および寸法を含み、単一の鋳造工程の結果として相互形成されて含まれるように鋳造工程によって形成され得る。代替的に、第1の構造部材10の端部20およびトー突出部23は、1つ以上の圧延、鍛造、押出、曲げ、機械加工、および/または付加製造工程、たとえば、金属3Dプリンティング製作工程によって形成され得る。さらに、第1の構造部材10の端部20およびトー突出部23は、鋳造、圧延、鍛造、伸長、曲げ、機械加工、および/または付加製造工程、たとえば、金属3Dプリンティング製作工程などの2つ以上の製作工程の組み合わせによって形成され得ることが考慮される。前述した開示および実施形態は、第1の構造部材10に対して説明されたが、第2の構造部材20に対して同様に適用される。
本開示は、少なくとも1つの溝溶接によって結合された少なくとも2つの構造部材5で構成される任意の構造物1に適用可能であり得て、より特に、本開示は、溶接物および結合された構造部材を含む結果的な構造物を形成するために、溝溶接を介して任意の他の構造部材、構成要素、部品、構造物、および/または本体に結合され得る任意の類型の構造部材、構成要素、部品、構造物、および/または本体に適用可能であり得る。構造物を形成する応力保護された溝溶接および構造部材を有する開示された構造物の態様は、溶接上に応力を生成する張力または曲げ力を部分的に含み得る繰り返し荷重、力および/または応力によってもたらされ得る溝溶接(溝溶接トー係合されて熱的に近接した構造部材の隣接および/または合致するエッジまたは表面、および溝溶接のエネルギーを介して相互熱接合して変形するその充填材を部分的に含む)内の損傷、疲労、または破壊を顕著に低減または除去することができる。
溝溶接は、構造部材が結合されて様々な多数の異なる類型の構造物を形成する効果的な手段として広範に使用することができる。上記で提供されるように、本開示の目的のために、用語「溶接(welding」(または溶接「weld」)」は、2つの構造部材または他の金属構成要素がこれらの間の相互熱接合変形の結果として隣接および/または合致するエッジまたは表面の添付によって互いに結合される任意の工程またはその結果を含む。2つ以上の構造部材、構成要素、部品、構造物、および/または本体(または「溶接物」)によって形成された構造物は、一般に構造部材の既存材料、または「母材」および材料(充填材など)および/または溝溶接を形成してこれによって接合される構造部材の相互熱接合された表面を含むことを特徴とすることができる。形成された構造物は、結果的な構造物に随伴する類型、使用、用途、環境、または様々な他の考慮事項に応じて溶接および構造部材上に応力を生成する張力または曲げ力を部分的に含み得る様々な力および/または応力(たとえば、動的、静的、および/または繰り返し荷重など)中、任意のものを経験することができるか、または受ける可能性がある。
構造部材の既存材料、または「母材」は、(構造部材の既存材料、または「母材」の材料組成を部分的に含み得る、様々な考慮事項または要因に応じて)任意のこのような力および/または応力によってもたらされる損傷または破壊に敏感であり得るが、このような既存材料、または「母材」は、溝溶接より疲労または破壊を経験せずに比較的大きな量の力および/または応力より強い場合があり、それを吸収するか、または耐えることができる。このように、荷重、力、および/または応力が構造部材の母材および溝溶接を含む構造物に印加されるとき、溝溶接は、応力、疲労、損傷、および/または破壊を経験する可能性が最も高い場合があるか、これらに最も敏感であり得る結合された構造物の部分または区域を表すことができ、したがって、このような応力、疲労、損傷、および/または破壊は、結合された構造物の全体耐久性、強度、および/または無欠性を損傷させる可能性がある。特に、溝溶接の特定の部分または区域、たとえば、そのルートおよび/またはトーは、疲労または破壊に特に敏感であり得て、それに印加された荷重、力、および/または応力を吸収して耐えることが不可能であり得る溝溶接の当該部分または区域を表すことができる。前述したものおよび本明細書にさらに開示されるように、本開示の実施形態中、任意の1つ以上による保護された幾何学的構造および特徴中、任意の1つ以上を含む構造部材は、荷重、力、応力、疲労、および/または破壊と関連された短所を顕著に改善し、さもなければ克服することによって従来の公知された溝溶接より顕著な利点を表し得る溝溶接のみならず、これによって少なくとも部分的に形成された結果的な構造物を形成することができる。
図13および図14は、本明細書に開示されるような実施形態中、任意の1つ以上による、ルート突出部22、32を含み、溝溶接14によって結合された構造部材5によって形成された構造物1内に形成された応力領域を図示する応力シミュレーション分析の概略図である。特に、図13は、本明細書に開示されるような実施形態中、任意の1つ以上による、ルート突出部22、32を含み、溝溶接14によって結合された構造部材5によって形成された構造物1に印加された引張応力の結果として構造物1内に形成された応力領域を図示する。構造物1に印加された引張応力(FT)は、図13に示すように、それと関連された矢印の方向に構造物1に印加された力FTとして示されている。図13(のみならず、図14、図16、図17、および図18)はまた、引張応力FT(のみならず、それぞれ曲げモーメント応力(FMB)(図14)、引張応力FT(図16)、曲げモーメント応力(FMB1)(図17)および曲げモーメント応力(FMB2)(図18)それぞれ)を経験しているときに構造物1内に生成され、それによって経験され得る様々な応力領域を図示し、さらに具体的に図13は、構造物1への引張応力FTの印加の結果として第1および第2の構造部材10、12の本体40、240のみならず、溝溶接14内に形成され得る応力の類型、特定の類型の応力の位置、および特定の位置における特定の類型の応力の大きさを示すために画定されて図示される様々な応力領域を図示する。図13に図示されるように、構造物1への引張応力FTの印加は、STと表記された区域として図示された第1および第2の構造部材10、12の本体40、240のみならず、溝溶接14の区域内に引張応力領域(ST)の生成をもたらす。図13はさらに、構造物1への引張応力FTの印加が、第2の表面18の終端に近接した第1の構造部材10の本体41内に形成および配置され、初期半径方向端部180に近接した突出部22の弓形内面178の一部分内に、それに沿って延びられ得るHSTと表記された区域として図示された第1の高引張応力領域(HST1)の生成(ここで、引張応力領域(HST)内の引張応力は、引張応力領域(ST)内の引張応力より大きい場合があり、またはそれより顕著に大きい場合がある(HST>>ST))のみならず、第2の表面78の終端に近接した第2の構造部材12の本体241内に形成および配置され、初期半径方向端部196に近接した突出部32の弓形内面188の一部分内に、それに沿って延びられ得る第2の高引張応力領域HST2の生成ももたらし得ることを図示する。最後に、図13は、引張応力FTが構造物1に印加される間(またはそれにもかかわらず)NSRと表記された区域として図示されたゼロまたは無視可能な応力の区域、またはゼロまたは無視可能なルート応力領域(NSR)が構造物1内に生成されるか、存在し得ることを図示する。本開示の目的のために、「ゼロまたは無視可能なルート応力領域」および「ゼロまたは無視可能なトー応力領域」は、応力(ら)(stress or stress force(s))を含む注目すべき疲労が全体構造物1に印加される特定の類型の応力からほとんどまたはまったく印加、伝達、伝播、または経験されない構造物1内の領域として規定される。図13の概略図に示す(且つ図1~図3(のみならず、図3~図10)に示して前述した参照番号を参照として含む)ように、構造物1への引張応力FTの印加中に、ゼロまたは無視可能なルート応力領域(NSR)は、それぞれの突出部22、32の外端82、122に向かって、それを超え、且つ第1の構造部材10のルート突出部22の幅RPWおよび第2の構造部材12のルート突出部32の幅RPWを含む結果的な総溶接ルート突出部幅WRPWにわたって弓形内面178、188の終端半径方向端部182、192にてまたはその近くから下側または外側に延びられる突出部22、32の区域内に形成および配置される。このように、ゼロまたは無視可能なルート応力領域(NSR)は、溶接ルート72が配置される応力保護された溶接ルート領域160に対応するものとして本開示の実施形態で画定されて図示された区域内に形成および配置される。さらに、前述したように、それぞれ弓形内面178、188の半径RPR、ルート突出部高さRPH、および第1の構造部材10のルート突出部22および第2の構造部材12のルート突出部32の幅RPWのみならず、(図1~図3(のみならず、図3~図10)に示して前述した参照番号と同一であり、それを参考として含むものとして図示されるように)本明細書に開示されるような任意の実施形態の結果的な総溶接ルート突出部幅WRPWの幾何学的構造および相対寸法は、引張応力FTを含む注目すべき疲労がほとんどまたはまったく印加、伝播、経験、または伝達されない無視可能なルート応力領域NSRと対応し、それとして画定され得る応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72をルート応力流路200から外側に、それを超え、その下に、そこから離れて画定、形成、配置、および隔離するように選択されて構成される。したがって、図13は、本明細書に開示されるような構造物1内の突出部22、32の幾何学的構造の有効性を図示する。構造物1に引張応力FTが印加されると、構造部材5の本体41、241の母材は、応力を受ける。この引張応力が、突出部22、32の半径の近くで増加される反面、応力保護された溶接ルート領域160に対応する無視可能なルート応力領域(NSR)が生成される。溶接のルートが応力保護された溶接ルート領域160に対応するこの無視可能なルート応力領域(NSR)に配置されるとき、疲労が溶接ルート72から開始しないであろう。半径内の母材が高い応力を経験するが、溶接された構造物の全体疲労寿命は、より顕著に増加される。
図14を参照すると、本明細書に開示されるような実施形態中、任意の1つ以上による、ルート突出部22、32を含み、溝溶接14によって結合された構造部材5によって形成された構造物1に印加された曲げモーメント応力の結果として構造物1内に応力領域が形成される。構造物1に印加された曲げモーメント応力(FMB)は、構造物1の(第2の表面18、78に近接した)最下部が一般に引張状態で配置され得るように図14に示すように、構造物1と関連された矢印の方向に構造物1に印加された力FMBとして図示されており、図14は、構造物1への曲げモーメント応力FMBの印加の結果として第1および第2の構造部材10、12の本体40、240のみならず、溝溶接14内に形成され得る応力の類型、特定の類型の応力の位置、および特定の位置における特定の類型の応力の大きさを示すために画定されて図示される様々な応力領域を図示する。図14に図示されるように、構造物1への曲げモーメント応力FMBの印加は、中央中間軸60、160から第1の表面16、76まで概ね延びられる第1および第2の構造部材10、12の本体41、241の上部内に形成および配置され得るSCと表記された区域として図示された、第1および第2の構造部材10、12の本体40、240のみならず、溝溶接14の区域内に圧縮応力領域(SC)の生成をもたらす。図14はさらに、構造物1への曲げモーメント応力FMBの印加が、中央中間軸60、160から第1の表面18、78まで概ね延びられる第1および第2の構造部材10、12の本体41、241の下部内に形成および配置され得るSTと表記された区域として図示された、第1および第2の構造部材10、12の本体40、240のみならず、溝溶接14の区域内に引張応力領域(ST)の生成をもたらすことを図示する。図14はさらに、構造物1への曲げモーメント応力FMBの印加が、第2の表面18の終端に近接した第1の構造部材10の本体41内に形成および配置され、初期半径方向端部180に近接した突出部22の弓形内面178の一部分内に、それに沿って延びられ得るHST1と表記された区域として図示された、第1の高引張応力領域(HST1)の生成のみならず、第2の表面78の終端に近接した第2の構造部材12の本体241内に形成および配置され、初期半径方向端部196に近接した突出部32の弓形内面188の一部分内に、それに沿って延びられ得る第2の高引張応力領域(HST2)の生成ももたらし得ることを図示する。最後に、図13に示して前述した(且つ図1~図3(のみならず、図3~図10)に示して前述した参照番号を参照として含む)ような構造物1への引張応力FTの印加と類似して実質的に同一に、構造物1への曲げモーメント応力FMBの印加中に、ゼロまたは無視可能なルート応力領域(NSR)は、それぞれの突出部22、32の外端82、122に向かって、それを超え、且つ第1の構造部材10のルート突出部22のRPWの幅および第2の構造部材12のルート突出部32のRPWの幅を含む結果的な総溶接ルート突出部幅WRPWにわたって弓形内面178、188の終端半径方向端部182、192にてまたはその近くから下側または外側に延びられる突出部22、32の区域内に形成および配置される。このように、それぞれ弓形内面178、188の半径RPR、ルート突出部高さRPH、および第1の構造部材10のルート突出部22および第2の構造部材12のルート突出部32の幅RPWのみならず、(図1~図10に部分的に示してこれらと同一のように)本明細書に開示されるような任意の実施形態の結果的な総溶接ルート突出部幅WRPWの幾何学的構造および相対寸法は、曲げモーメント応力FMBを含む注目すべき疲労がほとんどまたはまったく印加、伝播、経験、または伝達されない無視可能なルート応力領域NSRと対応し、それとして画定され得る応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72をルート応力流路200から外側に、それを超え、その下に、そこから離れて画定、形成、配置、および隔離するように選択されて構成される。したがって、引張応力が突出部22、32の半径の近くで増加される反面、曲げモーメントが印加されるときに応力保護された溶接ルート領域160に対応する無視可能なルート応力領域NSRが依然として生成される。したがって、張力印加と同様に、溶接ルート72が応力保護された溶接ルート領域160に対応する無視可能なルート応力領域NSRに配置されるとき、疲労が溶接ルート72から開始しないであろう。また同様に、母材(構造物の本体)が半径区域で高い応力を経験するが、溶接された構造物の全体疲労寿命は、より顕著に増加される。同様に、図14の曲げモーメントが逆転され、構造物1の最下部が圧縮の状態にある場合、ゼロまたは無視可能なルート応力領域(NSR)(応力保護された溶接ルート領域160)が依然として生成され、溶接された構造物の全体疲労寿命が(図18に示すように)顕著に増加される。同様に、突出部幾何学的構造を含む管形構造物がねじり荷重を受けるとき、ゼロまたは無視可能なルート応力領域(NSR)(応力保護された溶接ルート領域160)が依然として生成され、溶接された構造物の全体疲労寿命が顕著に増加される。図13および図14に図示されるゼロまたは無視可能なルート応力領域(NSR)(応力保護された溶接ルート領域160)は、鋳造物、鍛造物、プレート、セクション、および管を含む様々な本体を有する溶接された構造物において、溶接された構造物に含まれた突出部幾何学的構造によって様々な荷重類型下で発生され得る。
図15を参照すると、四次元プロットは、ルート突出部幅RPW、ルート突出部高さRPH、およびルート突出部半径RPRに対するルート応力を図示する。例示的なルート突出部幅RPWおよびルート突出部高さRPHの寸法は、水平軸に沿って配置される。ルート突出部幅RPWおよびルート突出部高さRPHの各組み合わせに対し、5つの区別された突出部半径寸法に対応する(若干の垂直分離(vertical separation)を有する5つの区別されたドットとして示される)5つの計算された溶接ルート曲げ応力値がある。全体輪郭プロットは、5つの計算された曲げ応力値の中間点を連結し、ゼロまたは無視可能なルート応力領域(NSR)(応力保護された溶接ルート領域160)内の溶接ルート72でゼロ(または無視可能な)応力を効果的に生成するルート突出部幅RPW、ルート突出部高さRPH、およびルート突出部半径RPRの組み合わせを図示する。図示のように、輪郭プロットの左側領域は、概ね平坦であるが、これはルート突出部幅RPW、ルート突出部高さRPH、およびルート突出部半径RPRの様々な組み合わせに対し、ルート応力がゼロである(または無視可能な)ことを意味する。突出部幅、突出部高さ、および突出部半径(RPW、RPH、およびRPR)のこのような組み合わせによって、溶接ルートから疲労が開始されることなく、溶接された構造物の全体疲労寿命が顕著に増加されるであろう。
図16~図18は、本明細書に開示されるような実施形態中、任意の1つ以上による、溝溶接14によって結合された、ルート突出部22、32を含み、トー突出部23、33をさらに含む構造部材5によって形成された構造物1内に形成された応力領域を図示する応力シミュレーション分析の概略図である。特に、図16~図18は、本明細書に開示されるような実施形態中、任意の1つ以上による、溝溶接14によって結合された、ルート突出部22、32を含み、トー突出部23、33をさらに含む構造部材5によって形成された構造物1に印加された引張応力FT、曲げモーメント応力(FMB1)、および曲げモーメント応力(FMB2)の結果として構造物1内に形成された応力領域をそれぞれ図示する。構造物1内で経験される図16~図18に示すような応力領域、および特に応力保護された溶接ルート領域160に対応するルート突出部22、32の区域に生成された無視可能なルート応力領域(NSR)は、図13および図14に図示された(および/またはこれらを参照して前述した)ようなそれぞれの引張応力FT、曲げモーメント応力FMBの結果として生成されたものと実質的に同一である。しかしながら、図16~図18はさらに、トー突出部22、32を含む構造物1の上部と関連され、それによって経験され、その中に形成された応力領域を図示する。
特に、図16~図18は、構造物1への引張応力FT、曲げモーメント応力(第1の方向)FMB1、および曲げモーメント応力(第2の方向)FMB2の印加が、第1および第2の表面16、76の終端に近接した第1および第2の構造部材10、12の本体41、241内に形成および配置され得て、初期半径方向端部181、197に近接したトー突出部23、33の弓形内面179、189の一部分内に、それに沿ってそれぞれ延びられ得る、HST1、HST2と表記された区域として図示された第1および第2の高引張応力領域(HST1、HST2)、HSC1、HSC2と表記された区域として図示された第1および第2の高圧縮応力領域(HSC1、HSC2)、およびHST1、HST2と表記された区域として図示された第1および第2の高引張応力領域(HST1、HST2)の生成をそれぞれもたらし得ることを図示する。
図16~図18はさらに、引張応力FT、曲げモーメント応力(第1の方向)FMB1、および曲げモーメント応力(第2の方向)FMB2が構造物1に印加される間、NSTと表記された区域として図示されたゼロまたは無視可能な応力の区域、またはゼロまたは無視可能なトー応力領域(NST)が構造物1内に生成されるか、存在し得ることを図示する。図16~図18のそれぞれの概略図(図12に示して前述した参照番号を参照として含む)に示すように、引張応力FT、曲げモーメント応力(第1の方向)FMB1、および曲げモーメント応力(第2の方向)FMB2の印加中に、ゼロまたは無視可能なトー応力領域NSTは、トー突出部23、33の外側エッジ81、121に近接した(および囲む)充填材52の一部分を含み、近接した内部溝溶接14(その幅はトー突出部23、33の幅RPWと少なくとも同等であり得る)に向かって内側に延びられる溝溶接14の上部を含む溶接トー73a、73bを画定する領域以外に、それぞれのトー突出部23、33の外端83、123に向かって、それを超えてトー突出富23、33の幅RPWにわたって各弓形内面179、189の中間点の間にあり得るが、終端半径方向端部183、193を超えない弓形内面179、189の上部または外部から上側または外側に延びられるトー突出部23、33の区域内に形成および配置される。このように、ゼロまたは無視可能なトー応力領域(NST)は、トー73a、73bが配置される応力保護された溶接トー領域161a、161bに対応するものとして本開示の実施形態で画定されて図示された区域内に形成および配置される。さらに、前述したように、弓形内面179、189の半径TPR、トー突出部高さTPH、および第1および第2の構造部材10、12のトー突出部23、33のTPWの幅は、溝溶接14の充填材52と係合して(図12に図示し、その上記説明と同一に、これを含むような)トー応力流路201から外側に、それを超え、それから上側に、そこから離れて位置される応力保護された溶接トー領域161a、161b内にそれぞれの溶接トー73a、73bを画定、形成、配置、および隔離するように選択されて構成され、応力保護された溶接トー領域161a、161bそれぞれは、引張応力FT、曲げモーメント応力(第1の方向)FMB1、または曲げモーメント応力(第2の方向)FMB2を含む注目すべき疲労がほとんどまたはまったく印加、伝播、経験、または伝達されないゼロまたは無視可能なトー応力領域NSTと対応し、それとして画定され得る。
前述したように、且つ図13~図18の概略図およびグラフィック図にさらに図示されて開示されるように、弓形内面178、188の半径RPR(のみならず、図4~図10の適用可能な実施形態中、任意のものの半径RPR1および半径RPR2)、ルート突出部高さRPH(のみならず、図4~図10の適用可能な代替実施形態中、任意のもののルート突出部高さRPH1)、および本明細書に開示されて図示されるような任意の実施形態の第1の構造部材10のルート突出部22および第2の構造部材のルート突出部32の幅RPWの幾何学的構造および相対寸法は、応力を含む注目すべき疲労がほとんどまたはまったく印加、伝播、経験、または伝達されない無視可能なルート応力領域(NSR)と対応し、それとして画定され得る応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72をルート応力流路200から外側に、それを超え、その下に、そこから離れて画定、形成、配置、および隔離するように選択されて構成される。弓形内面の半径RPR、RPR1およびRPR2、ルート突出部高さRPH、RPH1、および第1および/または第2の構造部材10、12のルート突出部22および/またはルート突出部32の幅RPW中、任意の1つ以上を含む、本明細書に開示されるようなルート突出部22、32中、任意のものの幾何学的構造および/または相対寸法は、第1および第2の構造部材10、12中、1つ以上の厚さを部分的に含み得る様々な考慮事項、特性、または変数中、任意の1つ以上に基礎して多数の方式でルート応力流路200から外側に、それを超え、その下に、そこから離れて配置された無視可能なルート応力領域(NSR)と対応し、それとして画定され得る応力保護された溶接ルート領域160内に溶接ルート72を画定、形成、配置、および隔離するように選択されて構成され得る。1つの非限定的な例において、図1~図10の実施形態中、任意の1つ以上に示すものを含む、本明細書に開示されるような構造部材5、10、12のルート突出部22、32中、任意の1つ以上の幾何学的構造および相対寸法は、対応するそれぞれの構造部材10、12の厚さT1、T2以下であり得るルート突出部幅RPW(RPW≦(T1またはT2));対応するルート突出部22、32のルート突出部幅RPWと1.1の因数を乗じた値以上であり得るルート突出部高さRPH(RPH≧1.1*RPW);および対応するルート突出部22、32のルート突出部高さRPHと2の因数を乗じた値以下であり得るルート突出部半径RPR(RPR≦2*RPH)を含むことができる。
さらに別の非限定的な代替例において、図1~図10の実施形態中、任意の1つ以上に示すものを含む、本明細書に開示されるような構造部材5、10、12のルート突出部22、32中、任意の1つ以上の幾何学的構造および相対寸法は、対応するそれぞれの構造部材10、12の厚さT1、T2以下であり得るルート突出部幅RPW(RPW≦(T1またはT2));対応するルート突出部22、32のルート突出部幅RPWと1.2の因数を乗じた値以上であり得るルート突出部高さRPH(RPH≧1.2*RPW);および対応するルート突出部22、32のルート突出部高さRPHと3の因数を乗じた値以下であり得るルート突出部半径RPR(RPR≦3*RPH)を含むことができる。
さらに別の非限定的な代替例において、図1~図10の実施形態中、任意の1つ以上に示すものを含む、本明細書に開示されるような構造部材5、10、12のルート突出部22、32中、任意の1つ以上の幾何学的構造および相対寸法は、対応するそれぞれの構造部材10、12の厚さT1、T2以下であり得るルート突出部幅RPW((RPW≦(T1またはT2));対応するルート突出部22、32のルート突出部幅RPW以上であり得るルート突出部高さRPH(RPH≧RPW);および対応するルート突出部22、32のルート突出部高さRPH以下であり得るルート突出部半径RPR(RPR≦RPH)を含むことができる。
さらに別の非限定的な代替例において、図1~図10の実施形態中、任意の1つ以上に示すものを含む、本明細書に開示されるような構造部材5、10、12のルート突出部22、32中、任意の1つ以上の幾何学的構造および相対寸法は、5mm未満の厚さT1、T2を有する構造部材10、12に対して対応するそれぞれの構造部材10、12の厚さT1、T2以下であり得るルート突出部幅RPWを含むことができ、5mm以上の厚さを有する構造部材10、12に対し、それぞれの対応する構造部材10、12の厚さT1、T2の2/3以下であり得るルート突出部幅RPW((T1、T2<5mmの場合:(RPW≦(T1またはT2)))および(T1、T2≧5mmの場合:(RPW≦(2/3)*(T1またはT2))));5mm未満の厚さT1、T2を有する構造部材10、12に対して対応するルート突出部22、32のルート突出部幅RPWと1.5の因数を乗じた値以上であり得るルート突出部高さRPH、および5mm以上の厚さT1、T2を有する構造部材10、12に対して対応するルート突出部22、32のルート突出部幅RPW以上であり得るルート突出部高さRPH((T1、T2<5mmの場合:(RPH≧1.5*RPW))および(T1、T2≧5mmの場合:(RPH≧RPW)));および5mm未満の厚さT1、T2を有する構造部材10、12に対して対応するルート突出部22、32のルート突出部高さRPHと3の因数を乗じた値以下であり得るルート突出部半径RPR、および5mm以上の厚さT1、T2を有する構造部材10、12に対して対応するルート突出部22、32のルート突出部高さRPHと2の因数を乗じた値以下であり得るルート突出部半径RPR((T1、T2<5mmの場合:(RPR≦3*RPH))および(T1、T2≧5mmの場合:RPR≦2*RPH)))を含むことができる。
さらに別の非限定的な代替例において、図1~図10の実施形態中、任意の1つ以上に示すものを含む、本明細書に開示されるような構造部材5、10、12のルート突出部22、32中、任意の1つ以上の幾何学的構造および相対寸法は、対応するそれぞれの構造部材10、12の厚さT1、T2の1/2以下であり得るルート突出部幅RPW((RPW≦0.5*(T1またはT2));対応するルート突出部22、32のルート突出部幅RPWと1.2の因数を乗じた値以上であり得るルート突出部高さRPH(RPH≧1.2*RPW);および対応するルート突出部22、32のルート突出部高さRPH以下であり得るルート突出部半径RPR(RPR≦RPH)を含むことができる。
上記で提供されるように、前述した非限定的な例のそれぞれは、図1~図10の実施形態中、任意の1つ以上に示すものを含む、本明細書に開示されるような構造部材5、10、12のルート突出部22、32中、任意の1つ以上の幾何学的構造および相対寸法に適用することができ、このように、幾何学的構造および相対寸法が、ルート突出部幅RPW、ルート突出部高さRPH、およびルート突出部半径RPRに対して説明されたが、前述した例は、図4~図10の実施形態中、任意の1つ以上の突出部22、32のみならず、次のように、図4~図10の実施形態のルート突出部222(RPH1、RPR1)、322(RPH1)、422、522(RPH1、RPR1)、622(RPR1)、632(RPR2)、および/または722(RPH1、RPR1)中、任意の1つ以上のそれぞれのルート突出部幅RPW、ルート突出部高さRPH、RPH1、およびルート突出部半径RPR、RPR1、RPR2に同一に適用され得て、これらを含むことができ、これらを使用することができる(またはこれらと代替され得る):第1の非限定的な例:((RPW≦(T1またはT2));(RPH(またはRPH1)≧1.1*RPW);(RPR(またはRPR1またはRPR2)≦2*RPH(またはRPH1));第2の非限定的な例:((RPW≦(T1またはT2));(RPH(またはRPH1)≧1.2*RPW);(RPR(またはRPR1またはRPR2)≦3*RPH(またはRPH1));第3の非限定的な例:((RPW≦(T1またはT2));(RPH(またはRPH1)≧RPW);(RPR(またはRPR1またはRPR2)≦RPH(またはRPH1));第4の非限定的な例:((T1、T2<5mmの場合:(RPW≦(T1またはT2)))および(T1、T2≧5mmの場合:(RPW≦2/3*(T1またはT2))));((T1、T2<5mmの場合:(RPH(またはRPH1)≧1.5*RPW))および(T1、T2≧5mmの場合:(RPH(またはRPH1)≧RPW)));((T1、T2<5mmの場合:(RPR(またはRPR1またはRPR2)≦3*RPH(またはRPH1)))および(T1、T2≧5mmの場合:RPR(またはRPR1またはRPR2)≦2*RPH(またはRPH1))));第5の非限定的な例:((RPW≦0.5*(T1またはT2));(RPH(またはRPH1)≧1.2*RPW);(RPR(またはRPR1またはRPR2)≦RPH(またはRPH1));
さらに別の非限定的な例において、ルート突出部22、32の幾何学的構造は、ルート突出部22、32がそれぞれの第1および第2の構造部材10、12の本体41、241の配向に概ね垂直に、たとえば、それぞれの端部20、30内でそれぞれの第1および第2の構造部材10、12の第2の表面18、78の中央中間軸60、160および/または終端に概ね垂直に配向されるようにする幾何学的構造および配向を含むように構成され得る。本開示の目的のために、「概ね垂直に」とは、ルート突出部22、32の特定の表面が様々な角度で配向され得て、湾曲され得て、および/またはそれぞれの第1および第2の構造部材10、12の前述した軸または表面に垂直でない場合がある配向を含み得るが、様々な個別表面が、全体的に前述した軸または表面中、任意の1つ以上に関して垂直な、ルート突出部22、32の全体配向を形成するように組み合わされ得ることを意味して含む。前述した非限定的な例はまた、ルート突出部22、32の概ね垂直な配向が鋭角半径(acute radius)であり得る弓形内面188(および/または278、278a、578、678、878中、任意の1つ以上)、188(および/または788)の半径RPR、RPR1およびRPR2を含むものとして規定され得ることを含むことができる。本例の目的のために、「鋭角半径」は、前述した開示と同一の「概ね垂直」であるものとして突出部22、32を画定および/または配向する任意の半径RPR、RPR1またはRPR2を意味して含む。
前述したものは非限定的な例を示し、上記の非限定的な例中、1つ以上が同一に適用され得るか、または異なる考慮事項、特性、または変数に適用可能であり得る他の構成、幾何学的構造、または特徴を含み得る他の異なる実施形態または例を限定するか、その排除に必要な実施形態として解釈されるべきではないことを理解されたい。
前述したように、本開示は、本明細書に開示された実施形態中、任意の1つ以上による少なくとも1つの溝溶接によって結合された少なくとも2つの構造部材5で構成される任意の構造物1に関する。図19を参照すると、本明細書に開示された実施形態中、任意の1つ以上による少なくとも1つの溝溶接14によって結合された、第1の構造部材10および第2の構造部材12として図示された少なくとも2つの構造部材5、およびこれらのルート突出部22、32(のみならず、トー突出部23、33)で構成される構造物1は、少なくとも1つの溝溶接を含む様々な構造物またはその部分中、任意のものを形成し、その中に合体されるように使用され得る。図19は、第1および第2の構造部材10、12およびこれらのルート突出部22、32および/またはトー突出部23、33を含み、少なくとも1つの溝溶接14によって結合される構造物1によって形成され得て、および/または構造物1が本明細書に開示された実施形態中、任意の1つ以上によって合体され得る様々な全体構造物(少なくとも1つの溝溶接を有する)1000の非限定的な例を図示する。構造物1によって形成され得て、および/または構造物1が合体され得る構造物(少なくとも1つの溝溶接を有する)1000は、建築構造物1100および橋梁トラス構造物1200中、1つ以上を含むことができる。構造物1を含み得る全体構造物(少なくとも1つの溝溶接を有する)1000はまた、たとえば、船舶2100、機関車2200、および任意の建設機械2300中、任意の1つ以上を含む任意の移動機械2000を含むことができ、建設機械2300は、たとえば、オフハイウェイトラック2301、トラック型トラクタ2302およびホイールローダ2303、ならびに掘削機2304中、任意の1つ以上を含む。少なくとも1つの溝溶接14によって結合された第1および第2の構造部材10、12およびこれらのルート突出部22、32を含む構造物1はまた、機械構造物3000(その一例が図20に説明されて図示される)のみならず、作業工具4100(バケット4101など)のみならず、油圧シリンダ4200(図21に説明されて図示されたものなど)を含み得る交代可能な部品または構成要素4000を含み得る全体構造物(少なくとも1つの溝溶接を有する)1000を形成するのに使用することができる。
図20は、図19に示したような機械構造物3000内に合体され、これを形成する、本明細書に開示されるような実施形態中、任意の1つ以上による保護された幾何学的構造および特徴中、任意の1つ以上を含む少なくとも1つの溝溶接14によって結合された2つ以上の構造部材5を含む構造物1を含む全体構造物(少なくとも1つの溝溶接を有する)1000のさらに別の例を図示する。特に、全体構造物(少なくとも1つの溝溶接を有する)1000は、本例において掘削機2304のブーム構造物3001として示される建設機械2300の機械構造物3000として具現される、少なくとも1つの溝溶接14によって結合された2つ以上の構造部材5を含む構造物1によって少なくとも部分的に形成された機械構造物3000である。ブーム構造物3001の構造部材5は、溝溶接3014aによって結合された2つ以上の側面、側方向、または外部構造パネルまたはプレート部材3010aおよび3012aのみならず、溝溶接3014bによって結合された側面、側方向、または外部構造パネルまたはプレート部材3010bおよび3012bを含むことができる。ブーム構造物3001の構造部材5はまた、溝溶接3114によって結合された2つ以上の内部構造パネルまたはプレート部材3110および3112を含むことができ、2つ以上の内部構造パネルまたはプレート部材3110および3112は、外部構造プレート部材3010a、3012aおよび3010bおよび3012bの内部または内側に対向する第1の表面3016a、3076aおよび3016bおよび3076bに結合され、これらの間で延びられる。図20に示すように、(且つ図1~図3を参照すると)溝溶接3014a、3014bは、外部構造プレート部材3010a、3012aおよび3010bおよび3012bの外部または外側に対向する第2の表面3018a、3078aおよび3018bおよび3078bから外側に延びられるルート突出部3022a、3032aおよび3022bおよび3032bを有する外部構造プレート部材3010a、3012aおよび3010bおよび3012bとして具現された第1および第2の構造部材10、12の端部20、30を結合し、ブーム構造物3001の外部または外側表面を形成する外側に対向する第2の表面3018a、3078aおよび3018bおよび3078bの間の境界から外側に突出する外部リブまたはシーム3015a、3015bを画定する。図20に示すように、(且つ図1~図3のみならず、図12を参照すると)溝溶接3114は、内部構造パネルまたはプレート部材3110および3112の外部または上側に対向する第1の表面3116、3176から外側に延びられるトー突出部3123、3133のみならず、内部または下側に対向する第2の表面3118、3178から外側に延びられるルート突出部3122、3132の両方を有する内部構造パネルまたはプレート部材3110および3112として具現された第1および第2の構造部材10、12の端部20、30を結合する。
図21は、少なくとも1つの溝溶接14によって結合された2つ以上の構造部材5を含む構造物1を含む全体構造物(少なくとも1つの溝溶接を有する)1000の一例を図示し、構造物1は、本明細書に開示されるような実施形態中、任意の1つ以上による保護された幾何学的構造および特徴中、任意の1つ以上を含む少なくとも1つの溝溶接14によって結合された2つ以上の管形または円筒形構造部材5として具現される。本例において、少なくとも1つの溝溶接14によって結合された2つ以上の構造部材5を含む構造物1によって少なくとも部分的に形成される全体構造物(少なくとも1つの溝溶接を有する)1000は、図19に示すような油圧シリンダ4200として具現される。油圧シリンダ4200の構造部材5は、シリンダハウジング4215を形成するためにシリンダ4205、シリンダアイ4211を含むシリンダハウジング端部キャップ4210、およびロッド端部キャップ4212を含み、シリンダ4205は、第1の溝溶接4214aを介してシリンダハウジング端部キャップ4210に結合され、ロッド端部キャップ4212は、第2の溝溶接4214bを介してシリンダ4205に結合され、線形並進運動のために構成されたピストンおよびロッドアセンブリ4219を収容する中空内部4217を画定する。ピストンおよびロッドアセンブリ4219は、シリンダハウジング4215の中空内部4217内に保持されたピストンヘッド4221、ピストンロッド4223を含み、ピストンロッド4223は、中空内部4217内でピストンヘッド4221に接続され、ロッド端部キャップ4212を通って配置された開口を介してシリンダハウジング4215の中空内部4217から外側にピストンヘッド4221反対側のピストンおよびロッドアセンブリ4219の端部上のピストンロッド4223に接続されたピストンアイ4225まで線形に延びられる。上記で提供されたように、シリンダハウジング4215で例示として示す管形または円筒形構造物は、本明細書に開示されるような実施形態中、任意の1つ以上による保護された幾何学的構造および特徴中、任意の1つ以上を含み得る、1つの溝溶接14、または図示の目的のために第1および第2の溝溶接4214a、4214bとして示す多数の溝溶接14によって結合された管形または円筒形構造部材5を含むことができる。本例示的な実施形態において、第1の溝溶接4214aを介してシリンダ4205をシリンダハウジング端部キャップ4210に結合する第1の溝溶接4214aは、本明細書にて図10および図11に示して説明されるような例と同様に具現され得て、シリンダ4205およびシリンダハウジング端部キャップ4210として具現された構造部材5の端部20、30中、1つ以上は、弓形ルート突出部722を含むことができる。図20の例示的な実施形態に図示されるようなロッド端部キャップ4212およびシリンダ4205を結合する第2の溝溶接4214bは、本明細書にて図10および図11に示して説明されるような例と同様に具現され得て、ロッド端部キャップ4212およびシリンダ4205として具現された構造部材5の端部20、30中、1つは、図7の実施形態に示すルート延長部突出部422を含むことができ、ルート延長部突出部422は、第2の溝溶接4214bが、溶接ルート72が応力保護された溶接ルート領域160内に位置され、本開示によるルート応力流路200を超え、そこから離れて隔離されるようにルート突出部422、32の幾何学的構造および特徴を含むが、隣接した構造部材5の間で平滑で連続的な境界を可能にするため、追加の構造としてルート突出部端面延長部482を含むことを考慮すると、円筒形構造物および他の用途に特に適し得る。
本開示の範囲から逸脱することなく本開示のシステムに様々な修正および変形を加えることは当業者には明らかであろう。本明細書および本願に開示したシステムの実施を考慮することから、他の実施形態が当業者には明らかであろう。本明細書および具体例は、単に例示的なものと見なされるべきであり、真の本開示の範囲が以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって示されることが意図されている。