JP7253355B2 - 電気設備設計支援システム - Google Patents

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Description

本開示は、電気経路の構成及び電気経路を開閉するブレーカの構成を含む電気設備の設計を支援する電気設備設計支援システムに関する。
電力会社が供給する電力を、利用者の設備に対応して受電するために、高圧受電設備が用いられている。高圧受電設備によって受電された電力は、高圧受電設備から分電盤へと供給され、分電盤から電力を使用する機器である負荷機器へと供給される。特許文献1は高圧受電設備の発明であって、箱型フレーム内に高圧受電のために必要な設備が組み付けられている。
特開2016-96699号公報
高圧受電設備を設置するためには、電力会社の配電線から電力を引き込むための設備、及び分電盤の構成に応じて、電力を配電する幹線設備を含む高圧受電設備の仕様を特定することが必要である。
高圧受電設備の仕様の特定には、高圧受電設備から電力を分配される分電盤の仕様が必要である。分電盤の仕様が特定されると、高圧受電設備の仕様に関する高圧受電設備情報の作成が可能となる。
このように、高圧受電設備情報並びに分電盤情報は一体的に作成されるものである。しかしながら、建築業界の構造的な背景から、この高圧受電設備の仕様並びに分電盤の仕様の特定に手間がかかるという実情がある。
具体的には、分電盤の仕様を特定する際には、まず、建築設備設計者の経験やノウハウを元におおよその仕様を策定した上で、電気設計者が分電盤の詳細仕様を設計し、その詳細仕様が商社や代理店を通じてメーカに伝達される。商社や代理店を通じてメーカに伝達される情報には、設計図面や負荷の情報等が含まれている。メーカは、商社や代理店から伝達される詳細仕様に基づいて分電盤の仕様を特定する。この際、分電盤の仕様を特定委する上で必要な詳細情報の仕様が各社で統一されていないため、詳細情報から分電盤の仕様の特定に必要な情報を読み解くのに時間を要したり、メーカが品番の選定を誤ったりすることがある。これが、分電盤の仕様の特定に手間がかかる要因となっている。
分電盤の仕様の特定に手間がかかるため、高圧受電設備の仕様の特定にも手間がかかることとなる。このように、電気設備設計において、分電盤の仕様の特定並びに高圧受電設備の仕様の特定は設計者にとって労力を要するため、選定作業の効率化が求められている。
本開示は、電気設備設計をより効率的に行うために、より容易に、電気設備設計情報を得ることを可能とするシステムを提供することを目的とする。
本開示の電気設備設計支援システムは、電気設備の負荷を特定する負荷情報を含む電気設備構成情報を取得する取得部と、電気設備構成情報に基づいて、負荷に繋がる電気経路の構成及び電気経路を開閉するブレーカの構成と、幹線系統図、盤一覧表、配電盤リスト、盤外形図、盤結線図、高圧受電設備結線図、及び見積書の全てとを含む電気設備設計情報を作成する作成部と、電気設備設計情報を出力する出力部と、を備える。取得部は、電気設備設計情報の出力に応じて送信される更新情報を取得することが可能であり、更に、更新情報に基づいて電気設備設計情報を更新する更新部を備える。出力部は、更新された電気設備設計情報を出力する。
本開示の電気設備設計支援システムでは、負荷を特定する負荷情報を含む電気設備構成情報に適した電気設備設計情報、具体的には負荷に繋がる電気経路の構成及び電気経路を開閉するブレーカの構成と、幹線系統図、盤一覧表、配電盤リスト、盤外形図、盤結線図、高圧受電設備結線図、及び見積書の全てとを含む電気設備設計情報が作成される。作成された電気設備設計情報は、取得部によって取得される更新情報に基づいて、更新部によって更新される。このように、電気設備の負荷情報に基づいて作成された電気設備設計情報が更新されることによって、電気設備設計情報の作成が支援される。
本開示によれば、より容易に、高圧受電設備の仕様の特定及び分電盤の仕様を特定し、電気設備設計情報を得ることを可能とするシステムを提供することができる。
図1は、実施形態の電気設備設計支援システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態のサーバ装置の概略構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態のサーバ装置により実行される処理の一部を示すフローチャートである。 図4は、第1実施形態のサーバ装置により実行される処理の一部を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態の案件情報入力画面の一例を示す図である。 図6は、第1実施形態の機器編集画面の一例を示す図である。 図7は、第1実施形態の電気設備詳細編集画面の一例を示す図である。 図8は、第1実施形態のキュービクル仕様編集画面の一例を示す図である。 図9は、第1実施形態のキュービクル仕様詳細編集画面の一例を示す図である。 図10は、第1実施形態の盤一覧表の一例を示す図である。 図11は、第1実施形態の幹線系統図の一例を示す図である。 図12は、第1実施形態の配電盤リストの一例を示す図である。 図13は、第1実施形態の盤外形図の一例を示す図である。 図14は、第1実施形態の盤結線図の一例を示す図である。 図15は、第1実施形態のキュービクル外形図の一例を示す図である。 図16は、第1実施形態の高圧受電設備結線図の一例を示す図である。 図17は、第2実施形態のサーバ装置の概略構成を示すブロック図である。 図18は、第2実施形態のサーバ装置により実行される処理の一部を示すフローチャートである。 図19は、第2実施形態のサーバ装置により実行される処理の一部を示すフローチャートである。 図20は、第2実施形態の案件入力画面の一例を示す図である。 図21は、第2実施形態の分電盤情報入力画面の一例を示す図である。 図22は、第2実施形態の稼働率入力画面の一例を示す図である。 図23は、第2実施形態の分電盤一覧表の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
第1実施形態では、高圧受電設備としてキュービクル式高圧受電設備を用いる場合を例にとって説明する。
図1に示されるように、本実施形態の電気設備設計支援システムCは、端末装置20~23とネットワーク回線Nを通じて通信可能な設計支援サーバ10を備えている。端末装置20~23は、建物の設計に際して電気設備の設計に関与する業者、具体的には建築設計者、設備設計者、電気設計者、及び商社や代理店の職員によりそれぞれ操作される。以下では、便宜上、建築設計者、設備設計者、電気設計者、並びに商社及び代理店の職員をまとめて「電気設備関連業者」と称する。端末装置20~23は、電気設備に関する情報を入力することの可能な入力装置や、選定された電気設備に関する情報等を表示する表示装置等を備えている。本実施形態では、端末装置20~23が、電気設備設計支援システムCにおける入力部に相当する。
設計支援サーバ10は、電気設備の設計に関連する情報を統括的に管理する。設計支援サーバ10は、マイクロコンピュータを中心に構成されており、CPUや、ROMやRAM等の記憶装置を備えている。設計支援サーバ10は、ROMに予め記憶されたプログラムを実行することにより、各種処理を実行する。図2に示されるように、設計支援サーバ10は、機能的な構成要素として、受信部101、送信部102、作成部103、更新部104、及び格納部105を有している。
受信部101は、端末装置20~23に入力された情報を取得するとともに、取得した入力情報を格納部105に記憶させる。送信部102は、端末装置20~23の操作に基づいて、格納部105に記憶されている情報を端末装置20~23に表示させる。例えば、電気設備に関連する情報を建築設計者が端末装置20に入力した場合、その入力情報は受信部101により格納部105に記憶される。設備設計者や電気設計者、並びに商社及び代理店の職員が端末装置21~23から設計支援サーバ10にアクセスすると、建築設計者の入力情報が格納部105から読み出され、送信部102により端末装置21~23に送信される。送信された情報は端末装置21~23に表示される。設備設計者等は、建築設計者の入力情報を端末装置21~23を介して閲覧することができる。このような構成により、電気設備関連業者の入力情報を設計支援サーバ10において一元的に管理することが可能となっている。
また、設計支援サーバ10は、端末装置20~23から受信した電気設備構成情報に基づいて、建物の設計に用いられる電気設備設計情報を作成する。
電気設備関連業者が端末装置20~23に電気設備構成情報を入力すると、その入力情報が端末へと送信され、受信部101により取得される。作成部103は、受信部101により取得される電気設備構成情報に基づいて、負荷に繋がる電気経路の構成及び前記電気経路を開閉するブレーカの構成を含む電気設備設計情報を作成する。
次に、図3、4を参照して、設計支援サーバ10により実行される電気設備設計情報の作成処理の手順について具体的に説明する。以下では、便宜上、設計支援サーバ10へのアクセスが端末装置21から行われた場合を例に挙げて説明する。
ステップS201において、設計支援サーバ10の送信部102は、図5(A)に示される案件情報入力画面を表示させるためのデータを端末装置21へ送信する。端末装置21は案件情報入力画面を表示する。
案件情報入力画面には、「件名」、「建設主」、「住所」、「担当者」、「仕様」、「建物種別」、「耐塩」、「塗装色」、「電力管内」、「周波数」、「入線サイズ」、「VCTスペース」、「PAS情報」、「LA」、「引込」、「引込方法」、「着工日」、「竣工日」、「キュービクル設置日」、「盤類設置日」、「需要率」、「電灯盤分岐フレーム容量」、「最上階」、「最下階」、「耐震クラス」、「QP設置場所」の項目が表示される。
案件情報入力画面のうち、「件名」、「建築主」、「住所」、「担当者」、「着工日」、「竣工日」、「盤類設置日」、及び「キュービクル設置日」の項目は、任意の情報が入力可能となっている。「件名」の項目は、新築の建物の工事の名称を任意に入力する部分である。「建築主」の項目は、建築主の情報を入力する部分である。「住所」の項目は、新築の建物の住所を入力する部分である。「担当者」の項目は、担当者の情報を入力する部分である。「着工日」の項目は、着工の日付を入力する部分である。「竣工日」の項目は、竣工の日付を入力する部分である。「盤類設置日」の項目は、盤の納入を希望する日付を入力する部分である。「キュービクル設置日」の項目は、キュービクルの納入を希望する日付を入力する部分である。なお、複数の案件の中から対象案件を特定するために、例えば「件名」及び「住所」を必須の入力項目とし、それ以外を任意の入力項目としてもよい。
案件情報入力画面に表示される項目のうち、「建物種別」、「耐塩」、「塗装色」、「電力管内」、「周波数」、「入線サイズ」、「VCTスペース」、「PAS情報」、「引込」、「需要率」、「電灯盤分岐フレーム容量」、「耐震クラス」、及び「QP設置場所」の項目は、適切な値が選択できるようになっており、予め設定された初期値が表示されている。「最上階」及び「最下階」の項目では、階数が選択される。「仕様」及び「LA」の項目にはチェックボックスが表示されている。「仕様」の項目には初期値が設定されている。
ステップS101において、端末装置21に表示された案件情報入力画面の各項目の値が入力もしくは選択され、設計支援サーバ10へと送信される。具体的には、図5(B)に示すように、案件情報入力画面の各項目にそれぞれ値が入力もしくは選択され、画面下部の「登録」ボタンが選択されることで、案件情報が端末装置21から設計支援サーバ10へと送信される。
ステップS202において、設計支援サーバ10の受信部101が、端末装置21からの情報を受信し、案件情報を取得する。取得された案件情報は、設計支援サーバ10の格納部105に蓄積される。
ステップS203において、設計支援サーバ10の送信部102は、取得された案件の一覧を端末装置21へ送信する。
ステップS102において、端末装置21では、設計支援サーバ10から送信された案件一覧から、電気設備設計情報の作成が行われる対象案件が選択され、選択された案件の情報が設計支援サーバ10へと送信される。
ステップS204において、設計支援サーバ10は、対象案件についての機器編集情報を端末装置21へ送信する。具体的には、図6(A)に示される機器編集画面を表示させるためのデータを端末装置21へと送信する。
機器編集画面401には、「機器種別」、「設置場所」、「設置方法」、「取付方法」、「盤名称」、「需要率」、「重量」、及び「寸法」の項目が表示される。
「機器種別」の項目には、分電盤もしくは設備盤という種別が入力される。設備盤とは、ある設備に対して適切な仕様が既に確定している分電盤のことである。「設置場所」の項目には、盤が設置される階の情報が入力される。「設置方法」の項目には、盤が設置される場所の環境が表示される。「取付方法」の項目には、盤を取り付ける方法が入力される。「盤名称」の項目は、分電盤に電力を供給する高圧受電設備の種別を入力する部分である。例えば、電灯配電盤や動力配電盤等であり、電力系統から供給される高圧の電力を変圧して分電盤に供給する設備である。「需要率」の項目には、分電盤が電力を分配する系統における需要電力と最大電力の比である需要率が入力される。「重量」及び「寸法」の項目には、分電盤の仕様が特定された後にそれぞれの値が表示される。
機器編集画面に表示される項目のうち、「機器種別」、「設置方法」、「取付方法」、「需要率」の項目は、適切な値が選択できるようになっており、予め設定された初期値が表示されている。
機器編集画面の画面内の「行追加」ボタンが選択されると、入力行が追加される。「行コピー」ボタンが選択されると、入力行がコピーされて追加される。削除のチェックボックスが選択され、「行削除」ボタンが選択されるとその入力行が削除される。
ステップS103において、端末装置21に表示された機器編集画面の各項目の値が入力もしくは選択され、設計支援サーバ10へと送信される。具体的には、図6(B)に示すように、機器編集画面の各項目にそれぞれ値が入力もしくは選択され、画面下部の「登録」ボタンが選択されることで、案件情報が端末装置21から設計支援サーバ10へと送信される。ここでは、3つの行、つまり3つの分電盤もしくは設備盤を編集することが示されている。「機器種別」として、分電盤もしくは設備盤という種別が入力されている。「設置方法」として、屋内、屋外、防水(屋根ナシ)という種別が選択されている。「取付方法」として、露出壁掛、埋込、自立という方法が選択されている。また、「需要率」の項目もそれぞれ値が選択されている。画面下部の登録ボタンが選択されることで、機器基本情報が端末装置21から設計支援サーバ10へと送信される。
ステップS205において、設計支援サーバ10の受信部101が、機器基本情報を取得する。取得した情報は格納部105に蓄積される。また、機器基本情報が更新された場合は、更新部104によって格納部105の機器基本情報が更新される。
ステップS206において、設計支援サーバ10は、機器基本情報に基づいて、各分電盤について詳細編集情報を端末装置21へ送信する。具体的には、図7(A)に示されるように、電気設備詳細編集画面を端末装置21へと送信する。
電気設備詳細編集画面では、「機器種別」、「設置場所」、「設置方法」、「取付方法」、「盤名称」、「需要率」、「塗装色」、「重量」、「寸法」、「合計電力」、「系統数」、「ターミナルユニット」、「電源ユニット」、及び「タイマーユニット」の項目が画面上部に表示される。
また、電気設備詳細編集画面では、「幹線No.」、「相線式・電圧」、「主幹種別」、「AT」、「幹線」、及び「WHM」の項目が表示される。「AT」はブレーカのアンペアトリップを略記したものである。また、以降では、ブレーカのアンペアフレームを「AF」と略記する。
また、電気設備詳細編集画面では、「回路番号」、「負荷名称」、「接続位置」、「送り先」、「消費電力」、「ブレーカ種別」、「極数」、「AT」、「WHM」、「コンデンサ」、「主回路」、「制御回路」、「MC」、「タイマーTS」、「AS」、「監視回路」、「漏電警報」、「警報接点」、「監視盤(運転)」、「監視盤(停止)」、「監視盤(故障)」、「監視盤(監視)」、「耐熱区画」、及び「備考」の項目が表示される。
電気設備詳細編集画面のうち、「機器種別」、「設置場所」、「設置方法」、「取付方法」、「盤名称」、「需要率」、「塗装色」の項目には、格納部105に記憶された情報が予め入力されている。
「幹線No.」の項目には値が入力可能となっている。「相線式・電圧」、「主幹種別」、「AT」、「幹線」、及び「WHM」の項目は、適切な値が選択できるようになっており、予め設定された初期値が表示されている。
「負荷名称」、「消費電力」及び「備考」の項目には値が入力可能となっている。 「個数」、「回路番号」、「接続位置」、「ブレーカ種別」、「極数」、「AT」、「WHM」「耐熱区画」の項目は、適切な値が選択できるようになっており、予め設定された初期値が表示されている。「主回路」、「制御回路」、「監視回路」の項目には回路選択ボタンが表示されている。
「コンデンサ」、「MC」、「タイマーTS」、「AS」、「監視回路」、「漏電警報」、「警報接点」、「監視盤(運転)」、「監視盤(停止)」、「監視盤(故障)」、「監視盤(監視)」の項目にはチェックボックスが表示されている。
電気設備詳細編集画面の画面内の「負荷追加」ボタンが選択されると、「負荷名称」等の入力行を追加することができる。「副主幹追加」ボタンが選択されると、副主幹の入力項目が表示される。「主幹追加」ボタンが選択されると、主幹の入力項目が追加される。
「副主幹追加」ボタンが選択されると、「副主幹種別」、「電圧」、「AF」、「感度電流」、「WHM」、の項目が追加される。さらに分岐線の項目として、「回路番号」、「負荷名称」、「接続位置」、「送り先」、「消費電力」、「ブレーカ種別」、「極数」、「AT」、「WHM」、「コンデンサ」、「主回路」、「制御回路」、「MC」、「タイマーTS」、「AS」、「監視回路」、「漏電警報」、「警報接点」、「監視盤(運転)」、「監視盤(停止)」、「監視盤(故障)」、「監視盤(監視)」、「耐熱区画」、及び「備考」の項目が追加される。
ステップS104において、端末装置21では、「負荷追加」ボタン、「副主幹追加」ボタン、「主幹追加」ボタンの操作を伴いつつ、電気設備詳細編集画面402の「負荷名称」、「個数」及び「消費電力」の項目に値が入力され、設計支援サーバ10へと送信される。
ステップS207において、設計支援サーバ10の受信部101が、負荷情報を取得する。負荷情報には、分岐線ごとの「負荷名称」、「消費電力」、及び「個数」が含まれる。負荷情報によって電気設備の負荷を特定することができる。
設計支援サーバ10の作成部103は、負荷情報に基づいて、予め定められた演算式やマップ等を用いて、主幹線の構成及び分岐線の構成を含む分電盤情報を作成する。
主幹線の構成には、「幹線No.」の項目に対応する幹線の番号、「相線式・電圧」の項目に対応する主幹線の相線式及び主幹線の電圧、「主幹種別」の項目に対応する主幹線に配置される主幹ブレーカの種別、主幹ブレーカのAF、「AT」の項目に対応する主幹ブレーカのAT、「幹線」の項目に対応する主幹線の種別、及びWHMの有無が含まれている。主幹線の相線式及び主幹線の電圧が配電方式に相当する。
分岐線の構成には、「電圧」の項目に対応する分岐線に接続される負荷への供給電圧、「ブレーカ種別」の項目に対応する分岐ブレーカの種別、「極数」の項目に対応する分岐ブレーカの極数、分岐ブレーカのAF、並びに「AT」の項目に対応する分岐ブレーカのATが含まれている。
さらに、分岐線の構成には、電気設備詳細編集画面の「回路番号」、「負荷名称」、「接続位置」、「送り先」、「消費電力」、「ブレーカ種別」、「極数」、「AT」、「WHM」、「コンデンサ」、「主回路」、「制御回路」、「MC」、「タイマーTS」、「AS」、「監視回路」、「漏電警報」、「警報接点」、「監視盤(運転)」、「監視盤(停止)」、「監視盤(故障)」、「監視盤(監視)」、及び「耐熱区画」の項目についての情報が含まれる。また、負荷情報に対して適切な項目を表示するため、「接続位置」の項目は「送り」の項目として表示されることもあり、「リモコン」の項目が設けられることもある。
作成部103により作成された分電盤情報は格納部105に蓄積される。送信部102は、格納された分電盤情報に基づいて更新された電気設備詳細編集画面402を端末装置21へ送信する。
ステップS105において、端末装置21には、更新された電気設備詳細編集画面が表示される。
具体的には、設計支援サーバ10の記憶装置には、負荷の種別と、上記の分岐線の構成との関係を示すマップが予め記憶されている。作成部103は、このマップを用いて、「負荷名称」の項目に入力された負荷の種別から、負荷への供給電圧、分岐ブレーカの種別、分岐ブレーカの極数、並びに分岐ブレーカのATを選定する。例えば、図7(B)の「幹線No.」が「GL-102」である幹線について、作成部103は、「負荷名称」の項目に入力された負荷の種別が「コンセント」である場合には、コンセントに対応したマップに基づいて、供給電圧として「100[V]」を、分岐ブレーカの種別として「MCCB」を、分岐ブレーカの極数として「2極」を、分岐ブレーカのATとして「75AT」を選定する。選定された負荷への供給電圧、分岐ブレーカの種別、分岐ブレーカの極数、並びに分岐ブレーカのATのそれぞれの値は、図7(B)の「幹線No.」が「GL-102」の幹線における「電圧」、「ブレーカ種別」、「極数」、及び「AT」のそれぞれの項目に表示される。
また、作成部103は、決定された分岐ブレーカの種別に基づいて主幹ブレーカの種別を選定する。選定された主幹ブレーカの種別は、「主幹種別」の項目に表示される。
さらに、設計支援サーバ10の記憶装置には、盤に電力を供給する配電盤の種別と主幹線の相線式との関係を示すマップが予め記憶されている。作成部103は、このマップを用いて、「盤名称」の項目に入力された配電盤の種別から、主幹線の相線式を選定する。作成部103は、例えば「盤名称」の項目に入力された配電盤の種別が電灯配電盤を意味する場合には、主幹線の相線式として単相三線方式を選定する。さらに、作成部103は、分岐線から供給される負荷への供給電圧に基づいて、主幹線への供給電圧を選定する。選定された相線式及び主幹線への供給電圧は、「相線式・電圧」の項目に表示される。
また、作成部103は、「消費電力」の各項目に記載された値の合計値、すなわち負荷の消費電力の合計値を算出する。作成部103は、この負荷の消費電力の合計値、分岐ブレーカの極数、分岐ブレーカのAF、及び分岐ブレーカのAT、並びに需要率に基づいて、主幹ブレーカのAF、主幹ブレーカのAT、及び主幹線の種別を演算式やマップ等を用いて選定する。なお、主幹線の長さに応じた電圧降下の影響も考慮することができる。選定された負荷の消費電力の合計値、主幹ブレーカのAT、及び主幹線の種別は、「合計電力」、「AT」、及び「主幹種別」の項目にそれぞれ表示される。
設計支援サーバ10の記憶装置には、選定された主幹線の構成及び分岐線の構成に対して適切な製品の情報が予め記憶されている。作成部103は、選定された分電盤情報から具体的な製品を選択する。作成部103は、選択された製品に基づいて、盤全体の重量及び寸法を算出する。算出された重量及び寸法は「重量」及び「寸法」の項目に表示される。
以上のように、盤情報詳細入力画面400では、「負荷名称」及び「消費電力」のそれぞれの項目に値を入力すると、図7における「相線式・電圧」、「主幹ブレーカ種別」、「主幹AT」、「合計電力」、「幹線」、「電圧」、「分岐ブレーカ種別」、「極数」、「分岐AT」、「合計電力」、「重量」、及び「寸法」のそれぞれの項目に、設計支援サーバ10により決定された値が自動的に入力される。
ステップS106において、端末装置21に表示された電気設備詳細編集画面402の主幹線の構成に対応する項目や、分岐線の構成に対応する項目について、入力もしくは選択による変更があった場合、端末装置21は、更新情報を設計支援サーバ10へ送信する。
ステップS208において、設計支援サーバ10の更新部104は、受信部101が受信した更新情報に基づいて、予め定められた演算式やマップ等を用いて、分電盤情報を更新する。更新された分電盤情報は格納部105に蓄積される。送信部102は、更新された分電盤情報に基づいて更新された電気設備詳細編集画面を端末装置21へ送信する。
ステップS107において、端末装置21には、更新された電気設備詳細編集画面が表示される。
ステップS108において、端末装置21に表示される電気設備詳細編集画面の項目について変更の有無を判断する。項目に変更がある場合は、ステップS106に戻って処理を繰り返す。変更がない場合は次のステップへ進む。
このように、設計支援サーバ10は負荷情報の入力に対して、逐次、分電盤情報の更新を行うことで、分電盤情報を作成していく。
ここでは、端末装置21に表示される、電気設備詳細編集画面の下部にある「保存」ボタンが選択された場合に、変更がないと判断することができる。一つの分電盤情報の作成について述べたが、分電盤情報は、複数の分電盤についてそれぞれ作成される。
ステップS209において、設計支援サーバ10の作成部103は、格納部105に蓄積された分電盤情報に基づき、予め定められた演算式やマップ等を用いて、キュービクル仕様の選定を行い、高圧受電設備情報を作成する。具体的には、作成部103は、このマップを用いて、変圧器、高圧側の進相コンデンサ及びリアクトル、変圧器の高圧側の開閉器、低圧側のブレーカ、低圧側の進相コンデンサ、警報装置、低圧オプション、トランスオプションを選定し、高圧受電設備情報を作成する。高圧側の進相コンデンサ及びリアクトル、変圧器の高圧側の開閉器が高圧側仕様である。また、低圧側のブレーカ、低圧側の進相コンデンサが低圧側仕様である。作成された高圧受電設備情報は格納部105に蓄積される。
ステップS210において、設計支援サーバ10の送信部102は、キュービクル編集情報を端末装置21へ送信する。例えば、図8に示されるように、高圧受電設備情報に基づき、キュービクル仕様編集画面を端末装置21へと送信する。
キュービクル仕様編集画面には、「基本情報」、「トランス」、「高圧コンデンサ・リアクトル」、「高圧送り情報」、「低圧SC(Static capacitor)装置」、「警報」、「低圧オプション」、及び「高圧オプション」の欄が表示される。
「基本情報」の欄には、「ブレーカータイプ」、「トランスタイプ」、「色」、「函体」、「FAN」、「Dr-SW」の項目が表示される。「トランス」の項目には、「No.」、「開閉器」、「相式」、「容量」、「LCユニット1」、「LCユニット2」、「LCユニット3」の項目が表示される。「高圧コンデンサ・リアクトル」の欄には、「SR」、「開閉器」、「VMC」、「SC」、「SR・SC」、「方式」の項目が表示される。「高圧送り情報」の単には「開閉器」の項目が表示される。「低圧SC装置(LCユニット)」の欄には、「MCCB」、「MC」の項目が表示される。「警報」の欄には、「表示ランプ」、「故障ブザー」、「外部警報」の項目及び各種警報項目に対応するチェックボックスが表示されている。「低圧オプション」の欄には、「圧着端子・絶縁キャップ」、「ブレーカ二次側端子台」、「ブレーカAL付」、「THR付」の項目に対応するチェックボックスが表示されている。「トランスオプション」の欄には、「ダイヤル温度計」、「防振ゴム」、「LGR」、「メーター」の項目が表示されている。
「基本情報」の欄の各項目には、案件情報に基づいて値が選択され表示される。案件情報によらず、「基本情報」の欄の各項目に対して適切な初期値を選択され表示することもできる。「トランス」、「高圧コンデンサ・リアクトル」、「高圧送り情報」、「低圧SC装置(LCユニット)」、及び「警報」の欄の各項目については作成された高圧受電設備情報に対応した値が選択され表示されている。
「トランス」、「高圧コンデンサ・リアクトル」、「高圧送り情報」、「低圧SC装置(LCユニット)」の欄には「行追加」ボタン及び「行削除」ボタンが表示されており、これらのボタンを用いて、各欄の行数を変更することが可能となっている。
ステップS109において、端末装置21に表示されたキュービクル仕様編集画面の各項目について選択による変更があった場合、端末装置21は、更新情報を設計支援サーバ10へ送信する。
ステップS211において、設計支援サーバ10の更新部104は、受信部101が受信した更新情報に基づいて、予め定められた演算式やマップ等を用いて、高圧受電設備情報を更新する。更新された高圧受電設備情報は格納部105に蓄積される。送信部102は、更新された高圧受電設備情報に基づいて更新されたキュービクル仕様編集画面を端末装置21へ送信する。
ステップS110において、端末装置21には、更新されたキュービクル仕様編集画面が表示される。
ステップS111において、端末装置21に表示されるキュービクル仕様編集画面の項目について変更の有無を判断する。項目に変更がある場合は、ステップS109に戻って処理を繰り返す。変更がない場合は次のステップへ進む。
例えば、キュービクル仕様編集画面において、変圧器の個数が、二つから、一つへと変更された場合を考える。ここでは、個数を減らす前は、一方の変圧器が電灯分電盤に接続し、もう一方は動力分電盤に接続しているものとする。この状態にある時に、キュービクル仕様編集画面において「トランス」欄の行数の変更つまり、変圧器の個数が一つとなる変更が加わったとする。この場合、更新部104は、この更新情報に基づいて、電灯分電盤の負荷容量と動力分電盤の負荷容量を合計した負荷容量を一つの変圧器でまかなうことが可能なように、高圧受電設備情報を更新する。
ここでは、端末装置21に表示される、キュービクル仕様編集画面の下部にある「保存」ボタンが選択された場合に、変更がないと判断することができる。
ステップS210において、設計支援サーバ10の送信部102は、図9に示されるように、高圧受電設備情報に基づき、キュービクル仕様詳細編集画面を端末装置21へと送信することもできる。
キュービクル仕様詳細編集画面には、「No.」、「トランス」、「容量」、「ブレーカ種別」、「トリップ容量」、「種別」、「盤名称」、「幹線」、「負荷容量」、「WHM」の項目が表示される。
「No.」の項目にはトランスの番号が表示される。「トランス」の項目には、低圧側の相線式及び盤への供給電圧が表示される。「容量」の項目には、変圧器の定格容量が表示される。「ブレーカ種別」の項目には、低圧側のブレーカの種別が表示される。「トリップ容量」の項目には、低圧側のブレーカのATが表示される。「種別」の項目には、高圧受電設備から電力の分配を受ける盤の種別が表示される。「盤名称」の項目には、高圧受電設備から電力の分配を受ける盤の名称が表示される。「幹線」の項目には、幹線番号が表示される。「負荷容量」の項目には、高圧受電設備から電力の分配を受ける盤の負荷容量が表示される。「WHM」の項目は電力計の有無が表示される。これらの情報は、ステップS209において選定された、変圧器に関する高圧受電設備情報に含まれている。
「No.」、「トランス」、「容量」、「ブレーカ種別」、「トリップ容量」、「種別」、「盤名称」、「幹線」、「負荷容量」、「WHM」の各項目については作成された高圧受電設備情報に対応した値が表示されている。
ステップS109において、端末装置21に表示されたキュービクル仕様詳細編集画面502の各項目について変更があった場合、端末装置21は、更新情報を設計支援サーバ10へ送信する。
ステップS211において、設計支援サーバ10の更新部104は、受信部101が受信した更新情報に基づいて、予め定められた演算式やマップ等を用いて、高圧受電設備情報を更新する。更新された高圧受電設備情報は格納部105に蓄積される。送信部102は、更新された高圧受電設備情報に基づいて更新されたキュービクル仕様詳細編集画面を端末装置21へ送信する。
ステップS110において、端末装置21には、更新されたキュービクル仕様詳細編集画面が表示される。
ステップS111において、端末装置21に表示されるキュービクル仕様詳細編集画面の項目について変更の有無を判断する。項目に変更がある場合は、ステップS109に戻って処理を繰り返す。変更がない場合は次のステップへ進む。
ここでは、端末装置21に表示される、キュービクル仕様詳細編集画面の下部にある「保存」ボタンが選択された場合に、変更がないと判断することができる。
ステップS212において、設計支援サーバ10の作成部103は、分電盤情報及び高圧受電設備情報に基づいて、盤一覧表、幹線系統図、配電盤リスト、盤外形図、盤結線図、キュービクル外形図、高圧受電設備結線図、及び見積書を作成する。作成された諸図、表、リスト、及び見積書は、格納部105に保存される。
盤一覧表は高圧受電設備から電気を受け取る各々の盤について、主幹線の構成及び分岐線の構成を含む盤全体の構成を一覧表にまとめたものである。図10は、盤一覧表の一例である。
作成部103は、分電盤情報に基づいて、図10に示される「設置方法」、「取付方法」、「盤名称」「相線式」、「電圧」、「幹線No.」、「合計電力」、「主幹ブレーカ」、「極数」、「AF」、「AT」、「一次送り」、「ブレーカ種類」、「AF」、「AT」、「負荷名称」及び「消費電力」の項目をそれぞれ作成する。また、作成部103は、選定された主幹AFに基づいて「主幹AF」の項目を、分岐AFに基づいて「分岐AF」の項目をそれぞれ作成する。
また、作成部103は、分電盤情報に基づいて、図10に示される「主回路」、「制御回路」、「監視回路」、「漏電警報」、「警報接点」、「監視盤(運転)」、「監視盤(停止)」、「監視盤(故障)」、「監視盤(監視)、「耐火区画」、「備考」の項目を作成する。
幹線系統図は、建物の高圧受電設備と分電盤とを結ぶ幹線の接続の仕方及び幹線リストを表示するものである。図11は、幹線系統図の一例である。
配電盤リストは、高圧受電設備とそれに接続される分電盤の名称及び数量をリスト化したものである。また、ある分電盤が設備盤であることを示すために「設備盤」の項目が設けられている。図12は、配電盤リストの一例である。
盤外形図は、設計支援サーバ10により作成された分電盤情報に適した具体的な製品の外形図である。図13は、盤外形図の一例である。
盤結線図は、設計支援サーバ10により選定されたそれぞれの分電盤について、それぞれの分電盤の仕様に基づいて作成された結線図である。図14は、盤結線図の一例である。
キュービクル外形図は、設計支援サーバ10により作成された高圧受電設備構成情報に適した具体的な製品の外形図である。図15は、キュービクル外形図の一例である。
高圧受電設備結線図は、設計支援サーバ10により選定されたそれぞれの高圧受電設備の仕様に基づいて作成された結線図である。図16は、高圧受電設備結線図の一例である。
ステップS112において、端末装置21は、諸図、表、リスト、及び見積書を設計支援サーバ10に対して要求する。
ステップS213において、設計支援サーバ10の送信部102は、諸図、表、リスト、及び見積書を送信する。
ステップS113において、端末装置21には、諸図、表、リスト、及び見積書が表示される。
以上説明した本実施形態の電気設備設計支援システムCによれば、以下のような作用及び効果を得ることができる。
電気設備設計支援システムCは、送信部102を出力部として、図7に示されるような構成入力情報を出力することができる。これにより、作成部103が電気設備設計情報を作成するために必要な負荷情報の入手が容易となり、利便性が向上した電気設備設計支援システムを提供することができる。
電気設備構成情報には、負荷が繋がれる分電盤情報、及び分電盤が繋がれる高圧受電設備の仕様に関する高圧受電設備情報の少なくとも一方が含まれている。これにより、分電盤情報、及び高圧受電設備情報の少なくとも一方に基づいて、具体的な製品を特定することができるため、より詳細な電気設備設計情報を得ることが可能となる。
分電盤情報には、分電盤と高圧受電設備とを繋ぐ主幹線の構成、及び主幹線から分岐すう分岐線の構成の少なくとも一方が含まれ、作成部103は、分電盤情報に基づいて高圧受電設備の仕様を特定する電気設備設計情報を作成している。これにより、分電盤情報を加味した高圧受電設備の選定が可能となる。また、複数の分電盤を統合するような高圧受電設備の仕様を特定することが可能となる
主幹線の構成として、主幹線の配電方式、主幹線に配置される主幹ブレーカの種別、主幹ブレーカのAF及びAT、並びに主幹線の種別のうち少なくとも1つが含まれている。これにより、電気設備設計情報のうち、分電盤に関する情報の作成に必要な情報を得ることができるため、より適切な電気設備設計情報を作成することができる。
分岐線の構成として、負荷への供給電圧、分岐ブレーカの種別、分岐ブレーカの極数、分岐ブレーカのAF及びATのうち少なくとも1つが含まれている。これにより、電気設備設計情報のうち、分電盤に関する情報の作成に必要な情報を得ることができるため、より適切な電気設備設計情報を作成することができる。
高圧受電設備情報には、変圧器の仕様、前記高圧受電設備の高圧側仕様、及び前記高圧受電設備の低圧側仕様の少なくとも1つが含まれる。これにより、電気設備設計情報のうち高圧受電設備に関する情報の作成に必要な情報を得ることができるため、より適切な電気設備設計情報を作成することができる。
電気設備設計情報は、幹線系統図、盤一覧表、配電盤リスト、盤外形図、盤結線図、及び高圧受電設備結線図の少なくとも1つを含む。これにより、電気設備設計情報が実際の電気設備工事において用いられる図面として出力される。
本実施形態での高圧受電設備は、キュービクル式高圧受電設備である。キュービクル式高圧受電設備の電気設備設計情報を作成できるようにすることで、設備設計者等が高圧受電設備の設計を容易に行うことが可能となる。
キュービクル式高圧受電設備の場合の電気設備設計情報には、キュービクル外形図が含まれる。キュービクル外形図を作成可能とすることで、設備設計者等が必要とするキュービクル式高圧受電設備の寸法情報を容易に得ることができる。
なお、本実施形態では、キュービクル式高圧受電設備を対象としている。しかし、キュービクル式高圧受電設備を対象としない場合、すなわち、開放型高圧受電設備の場合においても、電気設備設計支援システムCによってキュービクル外形図を含まない電気設備設計情報を作成することが可能である。
第2実施形態について述べる。第1実施形態とはサーバ装置10Aが異なっている。端末装置20~23は、建物の設計に際して電気設備の設計に関与する業者、具体的には建築設計者、設備設計者、電気設計者、及び商社や代理店の職員によりそれぞれ操作される。以下では、便宜上、建築設計者、設備設計者、電気設計者、並びに商社及び代理店の職員をまとめて「電気設備関連業者」と称する。端末装置20~23は、電気設備に関する情報を入力することの可能な入力装置や、選定された電気設備に関する情報等を表示する表示装置等を備えている。本実施形態では、端末装置20~23が、電気設備設計支援システムCにおける入力部に相当する。
サーバ装置10Aは、電気設備の設計に関連する情報を統括的に管理する。サーバ装置10Aは、マイクロコンピュータを中心に構成されており、CPUや、ROMやRAM等の記憶装置を備えている。サーバ装置10Aは、ROMに予め記憶されたプログラムを実行することにより、各種処理を実行する。図17に示されるように、サーバ装置10Aは、入力情報取得部100Aと、記憶部101Aと、表示部102Aと、盤構成選定部103Aと、表作成部104Aとを有している。
入力情報取得部100Aは、端末装置20~23に入力された情報を取得するとともに、取得した入力情報を記憶部101Aに記憶させる。表示部102Aは、端末装置20~23の操作に基づいて、記憶部101Aに記憶されている情報を端末装置20~23に表示させる。例えば、電気設備に関連する情報を建築設計者が端末装置20に入力した場合、その入力情報は入力情報取得部100Aにより記憶部101Aに記憶される。よって、設備設計者や電気設計者、並びに商社及び代理店の職員が端末装置21~23からサーバ装置10Aにアクセスすると、建築設計者の入力情報が表示部102Aにより端末装置21~23に表示される。よって、設備設計者等は、建築設計者の入力情報を端末装置21~23を介して閲覧することができる。このような構成により、電気設備関連業者の入力情報をサーバ装置10Aにおいて一元的に管理することが可能となっている。
また、サーバ装置10Aは、建物の設計に用いられる分電盤に関連する基本構成情報を端末装置20~23に入力すると、その情報に基づいて分電盤の構成を自動的に選定した上で、選定された分電盤の構成に基づいて分電盤一覧表を作成する。具体的には、電気設備関連業者が端末装置20~23に分電盤の基本構成情報を入力すると、その入力情報が入力情報取得部100Aにより取得される。盤構成選定部103Aは、入力情報取得部100Aにより取得される分電盤の基本構成情報に基づいて、分電盤と配電盤とを接続する主幹線の構成、及び主幹線から分岐する分岐線の構成を自動的に選定する。表作成部104Aは、盤構成選定部103Aにより選定された主幹線及び分岐線の構成を一覧表にまとめた分電盤一覧表を作成する。
次に、図18及び図19を参照して、サーバ装置10Aにより実行される分電盤一覧表の作成処理の手順について具体的に説明する。なお、図18及び図19に示される処理は、端末装置20~23からサーバ装置10Aへのアクセスが行われた際に実行される。以下では、便宜上、サーバ装置10Aへのアクセスが端末装置21から行われた場合を例に挙げて説明する。
図18に示されるように、入力情報取得部100Aは、まず、ステップS10の処理として、図20に示されるような案件入力画面30を端末装置21に表示した後、ステップS11の処理として、案件情報を取得する。図20に示されるように、案件入力画面30には、「案件件名」、「案件住所」、「希望納入日」、及び「建物用途」の入力項目が表示される。「案件件名」の項目は、新築の建物の工事の名称を任意に入力する部分である。「案件住所」の項目は、新築の建物の住所を入力する部分である。「希望納入日」の項目は、分電盤の納入を希望する日付を入力する部分である。「建物用途」の項目は、分電盤を設置する建物の種別、例えばマンションであるか、戸建てであるかを選択的に入力する部分である。なお、複数の案件の中から対象案件を特定するために、例えば「案件件名」及び「案件住所」を必須の入力項目とし、それ以外を任意の入力項目としてもよい。
図18に示されるように、入力情報取得部100Aは、ステップS11に続くステップS12の処理として、案件入力項目に基づいて対象案件を特定した後、ステップS13の処理として、図21に示されるような分電盤情報入力画面40を表示する。分電盤情報入力画面40には、「盤名称」、「配電方式」、「主幹CB種別」、「主幹AF/AT」、「合計電力」、「幹線」、「距離」、「負荷名称」、「消費電力」、「電圧」、「分岐CB種別」、「極数」、及び「分岐AF/AT」の項目が表示される。
これらの項目のうち、「盤名称」、「負荷名称」、及び「消費電力」の項目は、必須の入力項目となっている。「盤名称」の項目は、分電盤に電力を供給する配電盤の種別を入力する部分である。なお、配電盤は、電灯配電盤や動力配電盤等であり、電力系統から供給される高圧の電力を変圧して分電盤に供給する設備である。「負荷名称」の項目は、分電盤の分岐線に接続される負荷の種別を入力する部分である。「消費電力」の項目は、各負荷の消費電力を入力する部分である。本実施形態では、これらの配電盤の種別、負荷の種別、及び負荷の消費電力の項目に入力される情報が、分電盤の基本構成情報に相当する。
図18に示されるように、盤構成選定部103Aは、ステップS13に続くステップS14の処理として、分電盤情報入力画面40の「盤名称」、「負荷名称」、及び「消費電力」の項目に入力された値に基づいて分電盤の基本構成情報を取得する。その後、盤構成選定部103Aは、ステップS15の処理として、分電盤の基本構成情報から予め定められた演算式やマップ等を用いて、分電盤の主幹線の構成及び分岐線の構成を選定する。また、盤構成選定部103Aは、ステップS15に続くステップS16の処理として、選定された分電盤の主幹線の構成及び分岐線の構成を図21に示される分電盤情報入力画面40に表示する。主幹線の構成には、主幹線の配電方式、主幹線に配置される主幹ブレーカの種別、主幹ブレーカのアンペアフレーム及びアンペアトリップ、並びに主幹線の種別が含まれている。以下では、便宜上、アンペアフレーム及びアンペアトリップを「AF/AT」と略記する。分岐線の構成には、分岐線に接続される負荷への供給電圧、分岐線に配置される分岐ブレーカの種別、分岐ブレーカの極数、並びに分岐ブレーカのAF/ATが含まれている。
具体的には、サーバ装置10Aの記憶装置には、負荷の種別と、上記の分岐線の構成との関係を示すマップが予め記憶されている。盤構成選定部103Aは、このマップを用いて、「負荷名称」の項目に入力された負荷の種別から、負荷への供給電圧、分岐ブレーカの種別、分岐ブレーカの極数、並びに分岐ブレーカのAF/ATを選定する。例えば、盤構成選定部103Aは、「負荷名称」の項目に入力された負荷の種別が「換気扇」である場合には、換気扇に対応したマップに基づいて、供給電圧として「100[V]」を、分岐ブレーカの種別として「MCCB(Molded-Case Circuit Breakers)」を、分岐ブレーカの極数として「2極」を、分岐ブレーカのAF/ATとして「60AF/20AT」を選定する。そして、盤構成選定部103Aは、選定された負荷への供給電圧、分岐ブレーカの種別、分岐ブレーカの極数、並びに分岐ブレーカのAF/ATのそれぞれの値を、図21に示される「電圧」、「分岐CB種別」、「極数」、及び「分岐AF/AT」のそれぞれの項目に表示する。
また、盤構成選定部103Aは、決定された分岐ブレーカの種別に基づいて主幹ブレーカの種別を選定するとともに、選定された主幹ブレーカの種別を、図21に示される「主幹CB種別」の項目に表示する。
さらに、サーバ装置10Aの記憶装置には、配電盤の種別と主幹線の配電方式との関係を示すマップが予め記憶されている。盤構成選定部103Aは、このマップを用いて、「盤名称」の項目に入力された配電盤の種別から主幹線の配電方式を選定する。盤構成選定部103Aは、例えば「盤名称」の項目に入力された配電盤の種別が電灯配電盤である場合には、主幹線の配電方式として単相三線方式を選定する。そして、盤構成選定部103Aは、選定された主幹線の配電方式を、図21に示される「配電方式」の項目に表示する。
また、盤構成選定部103Aは、「消費電力」の各項目に記載された値の合計値、すなわち負荷の消費電力の合計値を算出する。盤構成選定部103Aは、この負荷の消費電力の合計値、分岐ブレーカの極数及びAF/AT、並びに主幹線の長さに基づいて、主幹ブレーカのAF/AT、及び主幹線の種別を演算式やマップ等を用いて選定する。なお、主幹線の長さには、予め定められた値、例えば「100[m]」が用いられる。この主幹線の長さは、配電盤から分電盤までの主幹線の長さに応じた電圧降下の影響を考慮して主幹線の構成を選定するために用いられる。そして、盤構成選定部103Aは、選定された負荷の消費電力の合計値、主幹線の長さ、主幹ブレーカのAF/AT、及び主幹線の種別を、図21に示される「合計電力」、「距離」、「主幹AF/AT」、及び「主幹CB種別」の項目にそれぞれ表示する。
以上のように、分電盤情報入力画面40では、「盤名称」、「負荷名称」、及び「消費電力」のそれぞれの項目に値を入力すると、「配電方式」、「主幹CB種別」、「主幹AF/AT」、「合計電力」、「幹線」、「距離」、「電圧」、「分岐CB種別」、「極数」、及び「分岐AF/AT」のそれぞれの項目に、盤構成選定部103Aにより決定された値が自動的に入力される。
図18に示されるように、入力情報取得部100Aは、ステップS16に続くステップS17の処理として、分電盤情報入力画面40の項目に変更があったか否かを判断する。具体的には、図21に示される分電盤情報入力画面40において盤構成選定部103Aにより決定された情報が自動的に入力される項目、すなわち「配電方式」、「主幹CB種別」、「主幹AF/AT」、「合計電力」、「幹線」、「距離」、「電圧」、「分岐CB種別」、「極数」、及び「分岐AF/AT」の項目の値は、任意に変更可能となっている。例えば、設備設計者は、端末装置21を操作することにより、これらの項目の値を任意に変更することができる。
図18に示されるように、入力情報取得部100Aは、ステップS17の処理で肯定判断した場合には、すなわち上記の項目の値が盤構成選定部103Aの決定情報から変更された場合には、ステップS18の処理として、項目の表示を変更する。例えば、図21に示されるように、「負荷名称」の「エアコン」に対応する「電圧」の項目が「100[V]」から「200[V]」に変更された場合、入力情報取得部100Aは、この電圧の項目の枠線を太線で表示する。これにより、変更された項目が判別し易くなっている。
図19に示されるように、盤構成選定部103Aは、ステップS18に続くステップS19の処理として、主幹線の構成及び分岐線の構成を再選定するとともに、ステップS20の処理として、再選定された主幹線の構成及び分岐線の構成を分電盤情報入力画面40に表示する。例えば、図21に示されるように、「エアコン」に対応する「電圧」の項目が「100[V]」から「200[V]」に変更された場合、盤構成選定部103Aは、変更後の「電圧」の値に基づいて、エアコンに対応する分岐ブレーカのAF/ATの値を演算式やマップ等を用いて再演算する。そして、盤構成選定部103Aは、再演算された分岐ブレーカのAF/ATの値が「60AF/30AT」である場合には、その値を分電盤情報入力画面40に表示する。この際、盤構成選定部103Aは、分岐ブレーカのAF/ATの値を元の値である「60AF/20AT」から「60AF/30AT」に変更する必要があるため、変更後の値を太文字で表示する。これにより、再選定された値が判別し易くなっている。
また、例えば、盤構成選定部103Aは、「距離」の項目、すなわち主幹線の長さに変更があった場合には、その変更後の主幹線の長さに基づいて主幹線の構成を再演算するとともに、その演算結果を分電盤情報入力画面40に表示する。これにより、主幹線の電圧降下による影響を任意に変更することができる。
図19に示されるように、入力情報取得部100Aは、ステップS20の処理が実行された場合、あるいは図18に示されるステップS17の処理で否定判断された場合には、ステップS21の処理として、図22に示されるような稼働率入力画面50を端末装置21に表示する。稼働率入力画面50では、負荷の大きな種別毎に稼働率を入力することが可能となっている。本実施形態では、負荷の大きな種別として、「コンセント系」、「照明系」、及び「空調系」が用いられている。例えば、設備設計者は、端末装置21を操作することにより、コンセント系の負荷の稼働率、照明系の負荷の稼働率、及び空調系の負荷の稼働率を自らの経験やこだわりに基づいて設定することができる。
図19に示されるように、入力情報取得部100Aは、ステップS21に続くステップS22の処理として、稼働率入力画面50に入力された値に基づいて、負荷の稼働率の情報を取得する。その後、表作成部104Aは、ステップS23の処理として、図23に示されるような分電盤一覧表60を作成する。分電盤一覧表60は、主幹線の構成及び分岐線の構成を含む分電盤全体の構成を一覧表にまとめたものである。表作成部104Aは、図18~図20にそれぞれ示される入力画面に入力された各項目の値に基づいて、分電盤一覧表60を作成する。
具体的には、表作成部104Aは、図20に示される「案件件名」の項目に入力された名称に基づいて、図23に示される「件名」の項目を作成する。また、表作成部104Aは、図19に示される「盤名称」、「配電方式」、及び「主幹CB種別」の項目に入力された情報に基づいて、図23に示される「盤名称、盤形式」、「配電方式、幹線番号」、及び「主回路」のそれぞれの項目を作成する。さらに、表作成部104Aは、図19に示される「負荷名称」、「電圧」、「分岐CB種別」、「極数」、及び「分岐AF/AT」の項目に入力された情報に基づいて、図23に示される「開閉器容量」の「分機種別」、「極数」、「AF」、「AT」、「電圧」、及び「負荷名称」の項目をそれぞれ作成する。また、表作成部104Aは、図19に示される「消費電力」の入力情報、及び図20に示される各種別の負荷の稼働率の入力情報に基づき演算式等を用いて各負荷の負荷容量を演算するとともに、その演算結果を図23に示される「負荷容量」の項目に種別毎に表示する。
なお、図23に示される分電盤一覧表60における「回路番号」の項目には、予め定められた記号が入力される。また、分電盤一覧表60における「図面名称」、「リモコン」、「タイマー回路種別」、及び「備考」の項目に関しては、任意の文字又は値を入力することが可能となっている。
図19に示されるように、表作成部104Aは、ステップS23に続くステップS24の処理として、作成した分電盤一覧表60を端末装置21に表示するとともに、分電盤一覧表60をサーバ装置10Aの記憶部101Aに記憶させる。これにより、設備設計者を除く電気設備関連業者は、端末装置20,22,23を操作することにより、分電盤一覧表60を閲覧することができる。
以上説明した本実施形態の電気設備設計支援システムC1によれば、以下のような作用及び効果を得ることができる。
(1)電気設備設計支援システムC1は、分電盤の基本構成情報を端末装置20~23から取得する入力情報取得部100Aと、分電盤の基本構成情報に基づいて主幹線及び分岐線の構成を選定する盤構成選定部103Aと、盤構成選定部103Aにより選定された主幹線及び分岐線の構成を一覧表にまとめた分電盤一覧表60を作成する表作成部104Aとを備える。これにより、設備設計者等が端末装置20~23に分電盤の基本構成情報を入力するだけで分電盤一覧表60が作成されるため、メーカが設備設計者等から分電盤の詳細仕様を取得することなく分電盤一覧表60を自動的に作成することができる。よって、より容易に分電盤一覧表を作成することができる。
(2)分電盤の基本構成情報には、図21に示される「盤名称」の項目に対応する配電盤の種別、図21に示される「負荷名称」に相当する負荷の種別、並びに図21に示される「消費電力」に相当する負荷の消費電力が含まれている。これにより、設備設計者等が端末装置20~23を操作して、これらの項目に値を入力するだけで、主幹線及び分岐線の構成が自動的に選定されて分電盤一覧表60が作成される。これにより、実質的に分電盤の設計を容易に行うことができるため、利便性を向上させることができる。
(3)盤構成選定部103Aは、主幹線の構成として、図21に示される「配電方式」の項目に対応する主幹線の配電方式、図21に示される「主幹CB種別」の項目に相当する主幹ブレーカの種別、図21に示される「主幹AF/AT」の項目に相当する主幹ブレーカのAF/AT、及び図21に示される「幹線」の項目に相当する「主幹線の種別」を選定する。また、盤構成選定部103Aは、分岐線の構成として、図21に示される「電圧」の項目に相当する負荷への供給電圧、図21に示される「分岐CB種別」の項目に相当する分岐ブレーカの種別、図21に示される「極数」の項目に相当する分岐ブレーカの極数、及び図21に示される「分岐AF/AT」の項目に相当する分岐ブレーカのAF/ATを選定する。これにより、分電盤一覧表60の作成に必要な情報を得ることができるため、より適切な分電盤一覧表60を作成することができる。
(4)盤構成選定部103Aにより選定された主幹線の構成の情報及び分岐線の構成の情報は、任意に変更可能である。これにより、設備設計者等が主幹線及び分岐線の構成を任意に変更することができるため、設備設計者等の意図に沿った分電盤一覧表60を作成することが可能となる。
(5)盤構成選定部103Aは、図21に示される「距離」の項目に対応する主幹線の長さの情報に基づいて、主幹線の構成を更に選定する。これにより、配電盤から分電盤までの主幹線の長さに応じた電圧降下の影響をも考慮して主幹線の構成が選定されるため、より適切に主幹線の構成を選定することができる。
(6)盤構成選定部103Aは、図22に示される負荷の稼働率の項目に入力される情報に基づいて、主幹線の構成を更に選定する。これにより、設備設計者等が負荷の稼働率を任意に変更することができるため、設備設計者等の意図に沿った分電盤一覧表60を作成することが可能となる。
主幹線及び分岐線の構成を選定するために用いられる分電盤の基本構成情報は、任意に変更可能である。また、図21に示される分電盤情報入力画面40に表示される主幹線及び分岐線のそれぞれの構成に関する情報も任意に変更可能である。さらに、図23に示される分電盤一覧表60に含まれる項目についても任意に変更可能である。
盤構成選定部103Aは、図21に示される「距離」の項目に対応する主幹線の長さの情報を用いずに主幹線の構成を選定しても良い。例えば、盤構成選定部103Aは、主幹線の電圧降下として、予め定められた値を用いて主幹線の構成を選定してもよい。
表作成部104Aは、図22に示される負荷の稼働率を用いずに分電盤一覧表60を作成してもよい。例えば、表作成部104Aは、負荷の稼働率として、予め定められた値を用いて分電盤一覧表60を作成してもよい。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
C:電気設備設計支援システム
20~23:端末装置
101:受信部
103:作成部
104:更新部
105:格納部

Claims (10)

  1. 電気設備設計支援システムであって、
    電気設備の負荷を特定する負荷情報を含む電気設備構成情報を取得する取得部と、
    前記電気設備構成情報に基づいて、前記負荷に繋がる電気経路の構成及び前記電気経路を開閉するブレーカの構成と、幹線系統図、盤一覧表、配電盤リスト、盤外形図、盤結線図、高圧受電設備結線図、及び見積書の全てとを含む電気設備設計情報を作成する作成部と、
    前記電気設備設計情報を出力する出力部と、を備え、
    前記取得部は、前記電気設備設計情報の出力に応じて送信される更新情報を取得することが可能であり、
    更に、前記更新情報に基づいて前記電気設備設計情報を更新する更新部を備え、
    前記出力部は、更新された前記電気設備設計情報を出力する、電気設備設計支援システム。
  2. 請求項1に記載の電気設備設計支援システムであって、
    前記出力部は、前記負荷情報を入力するための構成入力情報を出力する、電気設備設計支援システム。
  3. 請求項1又は2に記載の電気設備設計支援システムであって、
    前記電気設備構成情報には、前記負荷が繋がれる分電盤の仕様に関する分電盤情報、及び前記分電盤が繋がれる高圧受電設備の仕様に関する高圧受電設備情報、の少なくとも一方が含まれている、電気設備設計支援システム。
  4. 請求項3に記載の電気設備設計支援システムであって、
    前記分電盤情報には、前記分電盤と前記高圧受電設備とを繋ぐ主幹線の構成、及び前記主幹線から分岐する分岐線の構成、の少なくとも一方が含まれ、
    前記作成部は、前記分電盤情報に基づいて前記高圧受電設備の仕様を特定する前記電気設備設計情報を作成する、電気設備設計支援システム。
  5. 請求項4に記載の電気設備設計支援システムであって、
    前記主幹線の構成には、前記主幹線の配電方式、前記主幹線に配置される主幹ブレーカの種別、前記主幹ブレーカのアンペアフレーム及びアンペアトリップ、及び前記主幹線の種別、のうち少なくとも1つが含まれる電気設備設計支援システム。
  6. 請求項4又は5に記載の電気設備設計支援システムであって、
    前記分岐線の構成には、前記負荷への供給電圧、前記分岐線に配置される分岐ブレーカの種別、前記分岐ブレーカの極数、及び前記分岐ブレーカのアンペアフレーム及びアンペアトリップ、のうち少なくとも1つが含まれる電気設備設計支援システム。
  7. 請求項3に記載の電気設備設計支援システムであって、前記高圧受電設備情報には、変圧器の仕様、前記高圧受電設備の高圧側仕様、及び前記高圧受電設備の低圧側仕様の少なくとも1つが含まれる、電気設備設計支援システム。
  8. 請求項3から7のいずれか一項に記載の電気設備設計支援システムであって、前記高圧受電設備はキュービクル式高圧受電設備である、電気設備設計支援システム。
  9. 請求項8記載の電気設備設計支援システムであって、前記電気設備設計情報には、キュービクル外形図が含まれる、電気設備設計支援システム。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の電気設備設計支援システムであって、
    前記取得部、前記作成部、及び前記更新部を有するサーバ装置と、
    前記出力部を有しているとともに、前記取得部に前記電気設備構成情報を取得させるべく、前記サーバ装置に前記電気設備構成情報を入力可能な複数の端末装置とを備えており、
    前記端末装置は、建築設計者と、設備設計者と、電気設計者と、商社及び代理店の職員とに携帯されている、電気設備設計支援システム。
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