JPH10112937A - 受変電設備設計システム - Google Patents
受変電設備設計システムInfo
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- JPH10112937A JPH10112937A JP8264004A JP26400496A JPH10112937A JP H10112937 A JPH10112937 A JP H10112937A JP 8264004 A JP8264004 A JP 8264004A JP 26400496 A JP26400496 A JP 26400496A JP H10112937 A JPH10112937 A JP H10112937A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
Landscapes
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】受変電設備の設計において、系統図情報から受
変電設備の構成機器として具体的な電気機器を選定する
指標を与え、しかも、システム中の保護機器の動作条件
を決定するまで、整合性を維持しつつ迅速に仕様を作成
できるようにする。 【解決手段】計算機を用いて設計を行う受変電設備設計
システムにおいて、そのモデル化のための系統モデル
を、配電ユニットと保護ブロックと言う概念で構成し
て、その保護ブロックを、「保護される回路」と「保護
動作を行なう回路」とを表すものとして、また、系統図
情報として入力する手段と、その系統図情報から系統モ
デルを作成する系統モデル作成手段とを備え、「保護動
作を行う回路」に故障点を定義して、この故障点に流れ
る短絡電流の値を計算する短絡電流計算手段を有し、こ
の短絡電流の値を参照して、「保護動作を行なう回路」
の動作を規定して、システムの電気機器を保護する。
変電設備の構成機器として具体的な電気機器を選定する
指標を与え、しかも、システム中の保護機器の動作条件
を決定するまで、整合性を維持しつつ迅速に仕様を作成
できるようにする。 【解決手段】計算機を用いて設計を行う受変電設備設計
システムにおいて、そのモデル化のための系統モデル
を、配電ユニットと保護ブロックと言う概念で構成し
て、その保護ブロックを、「保護される回路」と「保護
動作を行なう回路」とを表すものとして、また、系統図
情報として入力する手段と、その系統図情報から系統モ
デルを作成する系統モデル作成手段とを備え、「保護動
作を行う回路」に故障点を定義して、この故障点に流れ
る短絡電流の値を計算する短絡電流計算手段を有し、こ
の短絡電流の値を参照して、「保護動作を行なう回路」
の動作を規定して、システムの電気機器を保護する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受変電設備設計シ
ステムに係り、電気機器を保護する機器を含むシステム
であって、その受変電設備設計において、概略仕様であ
る系統図情報から具体的な電気機器による構成を決定し
て、しかも、その電気機器を保護する機器の動作条件を
決定するのに用いて好適な受変電設備設計システムに関
する。
ステムに係り、電気機器を保護する機器を含むシステム
であって、その受変電設備設計において、概略仕様であ
る系統図情報から具体的な電気機器による構成を決定し
て、しかも、その電気機器を保護する機器の動作条件を
決定するのに用いて好適な受変電設備設計システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、受変電設備の設計システムとして
は、例えば、特開平5−274382号公報記載の「屋
内配線情報作成装置」のように、ユニットハウス等の住
宅における屋内配線情報の作成に関して、熟練設計者の
ノウハウを必要とする配線図表の作成作業を非熟練者が
担当できるように支援するシステムがある。
は、例えば、特開平5−274382号公報記載の「屋
内配線情報作成装置」のように、ユニットハウス等の住
宅における屋内配線情報の作成に関して、熟練設計者の
ノウハウを必要とする配線図表の作成作業を非熟練者が
担当できるように支援するシステムがある。
【0003】この従来技術は、入力された電気機器の種
類と配置を基にして、データベースに予め登録された配
線パターン要素を組合せ、電気機器の接続と接続に用い
るケーブルの種類とを示す回路構成情報を作成し、さら
に、データベースに予め格納された布線パターンを参照
しつつケーブルの布線経路を示す経路情報を作成するシ
ステムである。
類と配置を基にして、データベースに予め登録された配
線パターン要素を組合せ、電気機器の接続と接続に用い
るケーブルの種類とを示す回路構成情報を作成し、さら
に、データベースに予め格納された布線パターンを参照
しつつケーブルの布線経路を示す経路情報を作成するシ
ステムである。
【0004】ところで、受変電設備を保護するための設
計では、主回路上の要所と思われる位置に故障点を想定
して短絡電流を計算した上で、故障点を健全な部分から
切り離す位置およびタイミングを決定するのが一般的で
ある。
計では、主回路上の要所と思われる位置に故障点を想定
して短絡電流を計算した上で、故障点を健全な部分から
切り離す位置およびタイミングを決定するのが一般的で
ある。
【0005】そして、短絡電流を検出して遮断器を動作
させる保護機器の整定では、保護機器の動作条件の仮決
め、その動作条件における動作特性のグラフ化、主回路
上の保護機器の動作タイミングの検証、動作条件の変更
を繰り返しながら保護機器の動作条件を決定している。
させる保護機器の整定では、保護機器の動作条件の仮決
め、その動作条件における動作特性のグラフ化、主回路
上の保護機器の動作タイミングの検証、動作条件の変更
を繰り返しながら保護機器の動作条件を決定している。
【0006】また、保護機器の整定を支援するツールと
して、保護機器の動作特性の点列と動作条件とを入力し
て動作特性曲線を表示する機能を有するソフトウェアが
市販されている。
して、保護機器の動作特性の点列と動作条件とを入力し
て動作特性曲線を表示する機能を有するソフトウェアが
市販されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に記載し
た特開平5−274382号公報記載の「屋内配線情報
作成装置」は、計算機システムを用いて電気機器の配線
構成の設計を合理化する技術であるが、これは、具体的
な構成機器が決められている配電パターン要素をユーザ
が組み合わせて回路構成情報を作成するものであり、回
路を構成する電気機器自体を選定するための指標は提示
されないという問題点があった。
た特開平5−274382号公報記載の「屋内配線情報
作成装置」は、計算機システムを用いて電気機器の配線
構成の設計を合理化する技術であるが、これは、具体的
な構成機器が決められている配電パターン要素をユーザ
が組み合わせて回路構成情報を作成するものであり、回
路を構成する電気機器自体を選定するための指標は提示
されないという問題点があった。
【0008】また、従来の一般的な受変電設備の設計に
おいては、故障点を多く設定すると計算量が増加して設
計期間が長期化するため、設計者は必要最小限の故障点
を設定して検討を行なっていた。しかしながら、故障点
を抑え込むことは熟練設計者のノウハウが必要であり、
検討漏れが生ずる危険があるという問題点があった。ま
た、保護機器の動作特性をグラフに表示するソフトウェ
アでは、系統図情報から必要な情報を読み取った上でデ
−タを入力する必要があるため、データの読み取り誤
差、入力ミス等の要因で系統図情報との整合性が保証さ
れないという問題点があった。
おいては、故障点を多く設定すると計算量が増加して設
計期間が長期化するため、設計者は必要最小限の故障点
を設定して検討を行なっていた。しかしながら、故障点
を抑え込むことは熟練設計者のノウハウが必要であり、
検討漏れが生ずる危険があるという問題点があった。ま
た、保護機器の動作特性をグラフに表示するソフトウェ
アでは、系統図情報から必要な情報を読み取った上でデ
−タを入力する必要があるため、データの読み取り誤
差、入力ミス等の要因で系統図情報との整合性が保証さ
れないという問題点があった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、受変電設備の設計におい
て、系統図情報から受変電設備の構成機器として具体的
な電気機器を選定する指標を与え、しかも、システム中
の保護機器の動作条件を決定するまで、整合性を維持し
つつ迅速に仕様を作成することができる受変電設備設計
システムを提供することにある。
されたもので、その目的は、受変電設備の設計におい
て、系統図情報から受変電設備の構成機器として具体的
な電気機器を選定する指標を与え、しかも、システム中
の保護機器の動作条件を決定するまで、整合性を維持し
つつ迅速に仕様を作成することができる受変電設備設計
システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明受変電設備設計システムに係る発明の構成
は、現実の受変電設備をモデル化して、計算機を用いて
設計を行う受変電設備設計システムにおいて、そのモデ
ル化のための系統モデルが、少なくとも、電圧、インピ
ーダンス、構成機器、接続情報の属性を保持する保護ブ
ロックが一つ以上接続されたモデルであって、その保護
ブロックは、主要電気機器とその周辺回路をモデル化し
た「保護される回路」を表すものと、短絡電流を検出す
る電気機器とその経路を遮断する電気機器とを含む「保
護動作を行なう回路」を表すものとから構成されてい
て、この受変電設備設計システムは、受変電設備の主回
路の機器構成と結線方式、および保護機器の設置位置を
示す情報を系統図情報として入力する手段と、その系統
図情報から前記系統モデルを作成する系統モデル作成手
段とを備え、前記「保護動作を行う回路」に故障点を定
義して、この故障点に流れる短絡電流の値を計算する短
絡電流計算手段を有し、この短絡電流の値を参照して、
前記「保護動作を行なう回路」の動作を規定することに
より、前記「保護される回路」としてモデル化されたシ
ステムの電気機器を保護するようにしたものである。
めに、本発明受変電設備設計システムに係る発明の構成
は、現実の受変電設備をモデル化して、計算機を用いて
設計を行う受変電設備設計システムにおいて、そのモデ
ル化のための系統モデルが、少なくとも、電圧、インピ
ーダンス、構成機器、接続情報の属性を保持する保護ブ
ロックが一つ以上接続されたモデルであって、その保護
ブロックは、主要電気機器とその周辺回路をモデル化し
た「保護される回路」を表すものと、短絡電流を検出す
る電気機器とその経路を遮断する電気機器とを含む「保
護動作を行なう回路」を表すものとから構成されてい
て、この受変電設備設計システムは、受変電設備の主回
路の機器構成と結線方式、および保護機器の設置位置を
示す情報を系統図情報として入力する手段と、その系統
図情報から前記系統モデルを作成する系統モデル作成手
段とを備え、前記「保護動作を行う回路」に故障点を定
義して、この故障点に流れる短絡電流の値を計算する短
絡電流計算手段を有し、この短絡電流の値を参照して、
前記「保護動作を行なう回路」の動作を規定することに
より、前記「保護される回路」としてモデル化されたシ
ステムの電気機器を保護するようにしたものである。
【0011】より詳しくは、上記受変電設備設計システ
ムにおいて、そのモデル化のための系統モデルが、受変
電設備の機能をモデル化した配電ユニットから構成さ
れ、前記保護ブロックが、この配電ユニットの属性であ
る配電方式の属性から定義されるようにしたものであ
る。
ムにおいて、そのモデル化のための系統モデルが、受変
電設備の機能をモデル化した配電ユニットから構成さ
れ、前記保護ブロックが、この配電ユニットの属性であ
る配電方式の属性から定義されるようにしたものであ
る。
【0012】また詳しくは、上記受変電設備設計システ
ムにおいて、システムを構成する回路の電気的な状態と
構成機器に必要な仕様との関係を示す電気機器選定知識
を、データベースに蓄え、この電気機器選定知識を参照
して、前記保護ブロックの電気属性で定義される状態を
基に、使用可能な電気機器の候補を提示する電気機器選
定手段を有するようにしたものである。
ムにおいて、システムを構成する回路の電気的な状態と
構成機器に必要な仕様との関係を示す電気機器選定知識
を、データベースに蓄え、この電気機器選定知識を参照
して、前記保護ブロックの電気属性で定義される状態を
基に、使用可能な電気機器の候補を提示する電気機器選
定手段を有するようにしたものである。
【0013】さらに詳しくは、上記受変電設備設計シス
テムにおいて、前記短絡電流計算手段が、前記系統モデ
ル上において、前記保護ブロックが保持しているインピ
ーダンスと接続情報とを参照して、前記故障点を起点に
短絡電流の経路上にある保護ブロックをたどりながらイ
ンピーダンスを合成して、前記故障点に流れる短絡電流
の値を求めるようにしたものである。
テムにおいて、前記短絡電流計算手段が、前記系統モデ
ル上において、前記保護ブロックが保持しているインピ
ーダンスと接続情報とを参照して、前記故障点を起点に
短絡電流の経路上にある保護ブロックをたどりながらイ
ンピーダンスを合成して、前記故障点に流れる短絡電流
の値を求めるようにしたものである。
【0014】さらにまた詳しくは、上記受変電設備設計
システムにおいて、「保護動作を行なう回路」を表わす
保護ブロックに自分自身が含んでいる保護機器の識別子
とそれらの接続順序を保持し、さらに、前記保護機器の
動作特性をデータベースに蓄え、それら保護機器の識別
子、それらの接続順序およびその動作特性を参照して、
前記短絡電流と短絡電流経路上にある保護ブロックが含
む保護機器の動作特性とをグラフに表示する保護協調グ
ラフ表示手段を有するようにしたものである。
システムにおいて、「保護動作を行なう回路」を表わす
保護ブロックに自分自身が含んでいる保護機器の識別子
とそれらの接続順序を保持し、さらに、前記保護機器の
動作特性をデータベースに蓄え、それら保護機器の識別
子、それらの接続順序およびその動作特性を参照して、
前記短絡電流と短絡電流経路上にある保護ブロックが含
む保護機器の動作特性とをグラフに表示する保護協調グ
ラフ表示手段を有するようにしたものである。
【0015】また詳しくは、上記受変電設備設計システ
ムにおいて、さらに、前記保護機器の動作条件を表すデ
ータを入力する手段を有し、それによって入力されたデ
−タを基に、前記グラフに表示された動作特性曲線を変
形させ、保護機器の動作順序をチェックする保護機器整
定手段を備えるようにしたものである。
ムにおいて、さらに、前記保護機器の動作条件を表すデ
ータを入力する手段を有し、それによって入力されたデ
−タを基に、前記グラフに表示された動作特性曲線を変
形させ、保護機器の動作順序をチェックする保護機器整
定手段を備えるようにしたものである。
【0016】より詳しくは、上記受変電設備設計システ
ムにおいて、システムに属する電気機器の仕様を電気機
器データベースに蓄え、その電気機器データベースへの
登録とその編集を行う電気機器情報編集手段を有するよ
うにしたものである。
ムにおいて、システムに属する電気機器の仕様を電気機
器データベースに蓄え、その電気機器データベースへの
登録とその編集を行う電気機器情報編集手段を有するよ
うにしたものである。
【0017】さらに詳しくは、上記受変電設備設計シス
テムにおいて、システムに属する電気機器を選定する際
に用いられる電気機器選定知識を電気機器選定知識デー
タベースに蓄え、その電気機器選定知識データベースへ
の登録とその編集を行う電気機器選定知識定義手段を有
するようにしたものである。
テムにおいて、システムに属する電気機器を選定する際
に用いられる電気機器選定知識を電気機器選定知識デー
タベースに蓄え、その電気機器選定知識データベースへ
の登録とその編集を行う電気機器選定知識定義手段を有
するようにしたものである。
【0018】さらにまた詳しくは、上記受変電設備設計
システムにおいて、前記保護ブロックの接続関係で定義
された単線接続図と、保護機器の整定結果であるリレー
整定表とを出力するドキュメント出力手段を有するよう
にしたものである。
システムにおいて、前記保護ブロックの接続関係で定義
された単線接続図と、保護機器の整定結果であるリレー
整定表とを出力するドキュメント出力手段を有するよう
にしたものである。
【0019】また保護ブロックの定義に関して詳しく
は、上記受変電設備設計システムにおいて、前記保護ブ
ロックが保持する属性の追加、削除、値の更新を行う機
能と、前記保護ブロックの構成要素、順番、接続関係を
編集できる機能とを備えるモデル定義手段を有するよう
にしたものである。
は、上記受変電設備設計システムにおいて、前記保護ブ
ロックが保持する属性の追加、削除、値の更新を行う機
能と、前記保護ブロックの構成要素、順番、接続関係を
編集できる機能とを備えるモデル定義手段を有するよう
にしたものである。
【0020】また系統図に関して詳しくは、上記受変電
設備設計システムにおいて、前記配電ユニットは、その
機能を実現するための機器構成と結線方法とをパラメト
リックに変更でき、少なくとも、相数、電圧、容量、接
続情報の属性を保持していて、前記系統図情報は、この
配電ユニットの接続関係として定義されているときにお
いて、この系統図情報を入力する系統図情報入力手段を
有するようにしたものである。
設備設計システムにおいて、前記配電ユニットは、その
機能を実現するための機器構成と結線方法とをパラメト
リックに変更でき、少なくとも、相数、電圧、容量、接
続情報の属性を保持していて、前記系統図情報は、この
配電ユニットの接続関係として定義されているときにお
いて、この系統図情報を入力する系統図情報入力手段を
有するようにしたものである。
【0021】このシステムによれば、入力された系統図
情報を基に、系統モデル作成手段を用いることにより、
「保護される回路」の範囲と「保護動作を行なう回路」
の範囲とを抽出してそれぞれ保護ブロックに変換し、保
護ブロックの接続関係で定義される系統モデルを作成す
る。そして、電気機器選定手段を用いることによって、
保護ブロックが保持する状態を基に構成要素となり得る
電気機器の候補を提示する。
情報を基に、系統モデル作成手段を用いることにより、
「保護される回路」の範囲と「保護動作を行なう回路」
の範囲とを抽出してそれぞれ保護ブロックに変換し、保
護ブロックの接続関係で定義される系統モデルを作成す
る。そして、電気機器選定手段を用いることによって、
保護ブロックが保持する状態を基に構成要素となり得る
電気機器の候補を提示する。
【0022】ユーザがそれを選定すると、回路の構成要
素として選定された電気機器のインピーダンスを保護ブ
ロックの属性値として格納し、短絡電流算出手段により
保護ブロックに定義されている故障点の全てについて短
絡電流を求める。
素として選定された電気機器のインピーダンスを保護ブ
ロックの属性値として格納し、短絡電流算出手段により
保護ブロックに定義されている故障点の全てについて短
絡電流を求める。
【0023】さらに、保護協調グラフ表示手段を用い
て、短絡電流とその経路上にある保護ブロックに含まれ
る保護機器の動作特性とをグラフに表示し、保護機器整
定手段により、動作条件を表わすデ−タに従って動作特
性曲線を変形させ、これをユーザが参照しながら対話的
に動作条件を入力できるようにする。また、保護機器整
定手段では、故障点に近い位置にある保護機器が遠い位
置にある保護機器よりも先に動作することを自動的にチ
ェックし、誤った設計がなされることを防止する。
て、短絡電流とその経路上にある保護ブロックに含まれ
る保護機器の動作特性とをグラフに表示し、保護機器整
定手段により、動作条件を表わすデ−タに従って動作特
性曲線を変形させ、これをユーザが参照しながら対話的
に動作条件を入力できるようにする。また、保護機器整
定手段では、故障点に近い位置にある保護機器が遠い位
置にある保護機器よりも先に動作することを自動的にチ
ェックし、誤った設計がなされることを防止する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態
を、図1ないし図12を用いて説明する。 〔本発明の受変電設備設計システムの前提となる考え
方〕先ず、最初に、本発明に係る受変電設備設計システ
ムの前提と成る考え方について説明する。
を、図1ないし図12を用いて説明する。 〔本発明の受変電設備設計システムの前提となる考え
方〕先ず、最初に、本発明に係る受変電設備設計システ
ムの前提と成る考え方について説明する。
【0025】本発明は、オブジェクト指向システムを前
提とするものである。また、そのモデル化とそれに関連
する処理は、コンピュータシステムによっておこなわれ
ることを前提としている。
提とするものである。また、そのモデル化とそれに関連
する処理は、コンピュータシステムによっておこなわれ
ることを前提としている。
【0026】オブジェクト指向システムでは、現実の世
界の対象を全てモデル化してオブジェクトとして捉え
る。そして、同じ性質を持つオブジェクトを、「クラ
ス」(ひな形)として抽象化する。オブジェクトシステ
ムでのモデル化とは、このクラスを現実世界にあてはめ
て定義していくことに外ならない。クラスは、階層化さ
れていて、上位とそれの下位のクラスがあり、下位のク
ラスは、上位のクラスの性質を継承(インヘリタンス)
する。また、上位のクラスをスーパクラス、下位のクラ
スをサブクラスという。また、オブジェクトシステムの
処理は、複数のオブジェクトが互いにメッセージパッシ
ングをすることによって進められる。クラスには、メッ
セージを受信したときの処理(メソッド)が記述されて
いる。
界の対象を全てモデル化してオブジェクトとして捉え
る。そして、同じ性質を持つオブジェクトを、「クラ
ス」(ひな形)として抽象化する。オブジェクトシステ
ムでのモデル化とは、このクラスを現実世界にあてはめ
て定義していくことに外ならない。クラスは、階層化さ
れていて、上位とそれの下位のクラスがあり、下位のク
ラスは、上位のクラスの性質を継承(インヘリタンス)
する。また、上位のクラスをスーパクラス、下位のクラ
スをサブクラスという。また、オブジェクトシステムの
処理は、複数のオブジェクトが互いにメッセージパッシ
ングをすることによって進められる。クラスには、メッ
セージを受信したときの処理(メソッド)が記述されて
いる。
【0027】このようにクラスは、ある性質を持つオブ
ジェクトを記述するための手段であるが、現実の具体的
なものを表現するのは、「インスタンス」という概念を
用いる。インスタンスは、クラスがインスタンス生成の
メソッドを受けたときに生成される。インスタンスは、
生成の元になったクラスの属性とメソッドを引き継いで
いる。
ジェクトを記述するための手段であるが、現実の具体的
なものを表現するのは、「インスタンス」という概念を
用いる。インスタンスは、クラスがインスタンス生成の
メソッドを受けたときに生成される。インスタンスは、
生成の元になったクラスの属性とメソッドを引き継いで
いる。
【0028】これから説明していく受変電設備のモデル
化は、このオブジェクト指向システムの考え方に基づい
てクラスを構築していく過程であるということができ
る。
化は、このオブジェクト指向システムの考え方に基づい
てクラスを構築していく過程であるということができ
る。
【0029】さて、本発明に係る受変電設計システムで
は、設計の対象となる受変電設備を「配電ユニット」と
「保護ブロック」という2つのクラスとしてモデル化す
る。
は、設計の対象となる受変電設備を「配電ユニット」と
「保護ブロック」という2つのクラスとしてモデル化す
る。
【0030】「配電ユニット」は、受変電設備の機能の
うち配電の機能を持つ設備をモデル化したものである。
「配電ユニット」は、「買電ユニット」、「自家発ユニ
ット」、「変電ユニット」、「母線ユニット」、「送電
ユニット」、「コンデンサユニット」、「負荷群ユニッ
ト」という7種類のサブクラスを持つ。
うち配電の機能を持つ設備をモデル化したものである。
「配電ユニット」は、「買電ユニット」、「自家発ユニ
ット」、「変電ユニット」、「母線ユニット」、「送電
ユニット」、「コンデンサユニット」、「負荷群ユニッ
ト」という7種類のサブクラスを持つ。
【0031】「買電ユニット」は、送電線からプラント
へ電力を引き込む設備のモデル化である。「自家発ユニ
ット」は、自家発電の設備のモデル化である。「変電ユ
ニット」は、電圧変換の設備のモデル化である。
へ電力を引き込む設備のモデル化である。「自家発ユニ
ット」は、自家発電の設備のモデル化である。「変電ユ
ニット」は、電圧変換の設備のモデル化である。
【0032】「母線ユニット」は、まとまった電力を受
けてフィーダへ分配する母線のモデル化である。「送電
ユニット」は、配電ユニット間で電力を伝達する設備の
モデル化である。「コンデンサユニット」は、受変電設
備の力率を改善する機能を有するコンデンサのモデル化
である。
けてフィーダへ分配する母線のモデル化である。「送電
ユニット」は、配電ユニット間で電力を伝達する設備の
モデル化である。「コンデンサユニット」は、受変電設
備の力率を改善する機能を有するコンデンサのモデル化
である。
【0033】「負荷群ユニット」は、電動機等の電力を
消費する設備のモデル化である。
消費する設備のモデル化である。
【0034】配電ユニットは、少なくとも相数、電圧、
容量という電気的な状態と、電源側および負荷側の接続
先のリストと、配電方式の属性とを保持する。配電方式
の属性は、配電経路の部分的な形状を表わすものであ
る。詳しくは、具体例に基づいて説明することにする。
容量という電気的な状態と、電源側および負荷側の接続
先のリストと、配電方式の属性とを保持する。配電方式
の属性は、配電経路の部分的な形状を表わすものであ
る。詳しくは、具体例に基づいて説明することにする。
【0035】配電ユニットの上記のような様々な属性
は、可変であり、その値をユーザは、パラメトリックに
変更することにより、受変電設備の変更や設計の変更に
柔軟に対処することができる。
は、可変であり、その値をユーザは、パラメトリックに
変更することにより、受変電設備の変更や設計の変更に
柔軟に対処することができる。
【0036】また、配電ユニットは、オブジェクト指向
システムの一般的な特性により、他の配電ユニットやユ
ーザからのメッセージを受信し、メッセージの内容にし
たがって所定の処理を実行して、その結果を返答メッセ
ージとして送信者へ返す。
システムの一般的な特性により、他の配電ユニットやユ
ーザからのメッセージを受信し、メッセージの内容にし
たがって所定の処理を実行して、その結果を返答メッセ
ージとして送信者へ返す。
【0037】例えば、配電ユニットの電圧の値を参照し
たい場合、配電ユニットへ「電圧の報告」の要求メッセ
ージを送信すると、配電ユニットは格納されている電圧
値を返すというメソッドが実行される。
たい場合、配電ユニットへ「電圧の報告」の要求メッセ
ージを送信すると、配電ユニットは格納されている電圧
値を返すというメソッドが実行される。
【0038】次に、本システムの主要なクラスである
「保護ブロック」について説明しよう。上記配電ユニッ
トは、受変電設備における電気的特性、機能に注目して
モデル化されたものであるが、この保護ブロックは、電
気設備とシステムの保護という観点からモデル化された
ものである。
「保護ブロック」について説明しよう。上記配電ユニッ
トは、受変電設備における電気的特性、機能に注目して
モデル化されたものであるが、この保護ブロックは、電
気設備とシステムの保護という観点からモデル化された
ものである。
【0039】「保護ブロック」は、配電経路上で短絡事
故が発生した場合の保護範囲を表わすものであり、ま
た、配電ユニットを分割するモデルであるということも
できる。
故が発生した場合の保護範囲を表わすものであり、ま
た、配電ユニットを分割するモデルであるということも
できる。
【0040】一般に、受変電設備設計システムでは、設
備の電流が過剰に流れ、機器が破壊されるなどの異常事
態に対して保護動作が定義されている。この保護動作
は、例えば、短絡電流の検出と遮断器等の遮断動作であ
る。なお、保護動作については、受変電設備において、
短絡事故が発生した故障点よりも電源側にある遮断器
が、故障点に近いものから、順々に動作するように設計
しなければならないことに留意する。
備の電流が過剰に流れ、機器が破壊されるなどの異常事
態に対して保護動作が定義されている。この保護動作
は、例えば、短絡電流の検出と遮断器等の遮断動作であ
る。なお、保護動作については、受変電設備において、
短絡事故が発生した故障点よりも電源側にある遮断器
が、故障点に近いものから、順々に動作するように設計
しなければならないことに留意する。
【0041】さて、保護ブロックには、大別して、「保
護されるブロック」と「保護動作を行なうブロック」と
がある。
護されるブロック」と「保護動作を行なうブロック」と
がある。
【0042】保護されるブロックは、変圧器、母線、コ
ンデンサ自家発電機、電動機といった配電経路上の主要
機器とその付随機器とからなる。
ンデンサ自家発電機、電動機といった配電経路上の主要
機器とその付随機器とからなる。
【0043】保護動作を行なうブロックは、遮断器等の
開閉器類と、少なくとも1つの電流検出器、または電圧
検出器とからなる。また、保護動作を行なうブロックの
全てに、設計時に想定すべき故障点の位置を一点だけ定
義しておく。保護ブロックのクラスにも、配電ユニット
と同様にメソッドを定義しておく。
開閉器類と、少なくとも1つの電流検出器、または電圧
検出器とからなる。また、保護動作を行なうブロックの
全てに、設計時に想定すべき故障点の位置を一点だけ定
義しておく。保護ブロックのクラスにも、配電ユニット
と同様にメソッドを定義しておく。
【0044】〔本発明の受変電設備設計システムのシス
テム構成〕次に、図1を用いて本発明の受変電設備設計
システムのシステム構成について説明する。図1は、本
発明の一実施形態に係る受変電設備設計システム構成図
である。
テム構成〕次に、図1を用いて本発明の受変電設備設計
システムのシステム構成について説明する。図1は、本
発明の一実施形態に係る受変電設備設計システム構成図
である。
【0045】機能モデルデータベース101には、予め
定義された配電ユニットと保護ブロックのクラスが格納
されている。機能モデルデータベースの中身は、モデル
定義手段112で定義することができる。モデル定義手
段112は、配電ユニットと保護ブロックの種類と属性
の追加や削除、回路パターンの編集を行なうものであ
る。
定義された配電ユニットと保護ブロックのクラスが格納
されている。機能モデルデータベースの中身は、モデル
定義手段112で定義することができる。モデル定義手
段112は、配電ユニットと保護ブロックの種類と属性
の追加や削除、回路パターンの編集を行なうものであ
る。
【0046】また、具体的な、機器の接続は、系統図デ
ータベース113に定義されている。この定義は、系統
図定義手段114によっておこなうことができる。
ータベース113に定義されている。この定義は、系統
図定義手段114によっておこなうことができる。
【0047】一方、電気機器データベース103には、
予め、受変電設備を構成する電気機器が定格電圧、定格
電流、定格容量、動作特性等の情報とともに格納されて
いる。この電気機器データベース103は、電気機器情
報編集手段110で編集することができ、これによっ
て、電気機器データベースへの新規電気機器の登録、電
気機器の仕様の変更、および電気機器の登録抹消を行な
う。
予め、受変電設備を構成する電気機器が定格電圧、定格
電流、定格容量、動作特性等の情報とともに格納されて
いる。この電気機器データベース103は、電気機器情
報編集手段110で編集することができ、これによっ
て、電気機器データベースへの新規電気機器の登録、電
気機器の仕様の変更、および電気機器の登録抹消を行な
う。
【0048】電気機器選定知識データベース104に
は、予め、配電経路の電気的な状態を基に電気機器を選
定するための知識が格納されている。この電気機器選定
知識データベース104は、電気機器選定知識定義手段
111で編集する。すなわち、この電気機器選定知識定
義手段111によって、電気機器を選定するための知識
の追加、変更、および削除を行なう。
は、予め、配電経路の電気的な状態を基に電気機器を選
定するための知識が格納されている。この電気機器選定
知識データベース104は、電気機器選定知識定義手段
111で編集する。すなわち、この電気機器選定知識定
義手段111によって、電気機器を選定するための知識
の追加、変更、および削除を行なう。
【0049】電気機器選定手段105では、保護ブロッ
クが保持する属性値と電気機器選定知識104を参照し
て、電気機器データベース103から使用可能な電気機
器の候補を提示する。
クが保持する属性値と電気機器選定知識104を参照し
て、電気機器データベース103から使用可能な電気機
器の候補を提示する。
【0050】最後に、系統モデル作成手段102で、上
記の機能モデルデータベース101、系統図データベー
ス113、そして、電気機器選定手段105によって選
定された使用可能な電気機器の候補らを参照して、系統
モデルを作成する。すなわち、この系統モデル作成手段
102によって、ユーザが任意の配電ユニットを生成し
ながら接続でき、かつ、後に述べるように配電ユニット
の配電方式の属性により、保護ブロックを生成、接続し
て、配電経路を表わす系統モデルの作成することができ
る。
記の機能モデルデータベース101、系統図データベー
ス113、そして、電気機器選定手段105によって選
定された使用可能な電気機器の候補らを参照して、系統
モデルを作成する。すなわち、この系統モデル作成手段
102によって、ユーザが任意の配電ユニットを生成し
ながら接続でき、かつ、後に述べるように配電ユニット
の配電方式の属性により、保護ブロックを生成、接続し
て、配電経路を表わす系統モデルの作成することができ
る。
【0051】作成された系統モデルを基にして、短絡電
流計算手段106により短絡電流の値を計算する。ここ
で、短絡電流とは、システムのある所で電流の短絡がお
こったときに流れる電流である。この短絡電流計算手段
106は、保護ブロックが保持するインピーダンス値を
参照して、保護ブロックに定義されている故障点へ流れ
込む短絡電流を計算するものである。
流計算手段106により短絡電流の値を計算する。ここ
で、短絡電流とは、システムのある所で電流の短絡がお
こったときに流れる電流である。この短絡電流計算手段
106は、保護ブロックが保持するインピーダンス値を
参照して、保護ブロックに定義されている故障点へ流れ
込む短絡電流を計算するものである。
【0052】保護協調曲線表示手段107では、保護ブ
ロックに格納されている保護機器の型式を基に電気機器
データベース103から、デフォルトの調節位置におけ
る保護機器の動作特性を取り出し、短絡電流計算手段1
06で算出された短絡電流の値とともに、その動作特性
をグラフに表示する。
ロックに格納されている保護機器の型式を基に電気機器
データベース103から、デフォルトの調節位置におけ
る保護機器の動作特性を取り出し、短絡電流計算手段1
06で算出された短絡電流の値とともに、その動作特性
をグラフに表示する。
【0053】保護機器整定手段108では、系統モデル
とユーザが入力した調節位置のデータを参照して、保護
ブロックが保持する保護機器の型式を基に電気機器デー
タベース103から保護機器の動作特性を取り出し、保
護機器を整定して、保護機器の調節位置における動作特
性曲線をグラフに表示する。なお、この保護機器を整定
する動作と、作成するグラフについては、後に詳説す
る。
とユーザが入力した調節位置のデータを参照して、保護
ブロックが保持する保護機器の型式を基に電気機器デー
タベース103から保護機器の動作特性を取り出し、保
護機器を整定して、保護機器の調節位置における動作特
性曲線をグラフに表示する。なお、この保護機器を整定
する動作と、作成するグラフについては、後に詳説す
る。
【0054】また、ドキュメント出力手段109では、
系統モデル作成手段102で作成された系統モデルの情
報を基に、単線接続図とリレー整定表を出力する。単線
接続図とリレー整定表についても後に詳説する。
系統モデル作成手段102で作成された系統モデルの情
報を基に、単線接続図とリレー整定表を出力する。単線
接続図とリレー整定表についても後に詳説する。
【0055】〔保護ブロックの具体例〕次に、図2ない
し図4を用いて保護ブロックについて、具体例を例に取
り詳細に説明する。図2は、保護ブロックが保持するデ
ータ構造を示す模式図である。図3は、保護ブロックに
含まれる回路を表す回路図である。図4は、保護ブロッ
クの詳細表示画面の模式図である。
し図4を用いて保護ブロックについて、具体例を例に取
り詳細に説明する。図2は、保護ブロックが保持するデ
ータ構造を示す模式図である。図3は、保護ブロックに
含まれる回路を表す回路図である。図4は、保護ブロッ
クの詳細表示画面の模式図である。
【0056】先ず、保護ブロックの保持するデータ構造
について説明しよう。保護ブロックは、図2に示される
ような属性を持っている。
について説明しよう。保護ブロックは、図2に示される
ような属性を持っている。
【0057】ブロック識別子201は、保護ブロックを
生成したときに割り付ける識別子である。
生成したときに割り付ける識別子である。
【0058】さて、保護ブロックは、最終的に一つ以上
の電気機器が結線された配電回路の一部を含むことにな
る。回路パターン202は、その保護ブロックが包含す
る配電回路の範囲とそこに含まれる電気機器、およびそ
れらの結線方法を表わす属性である。保護ブロックに
は、電気機器の結線パターンが少なくとも一つ定義され
ており、回路パターン202の属性値には、この結線パ
ターンにつけた名称を設定する。
の電気機器が結線された配電回路の一部を含むことにな
る。回路パターン202は、その保護ブロックが包含す
る配電回路の範囲とそこに含まれる電気機器、およびそ
れらの結線方法を表わす属性である。保護ブロックに
は、電気機器の結線パターンが少なくとも一つ定義され
ており、回路パターン202の属性値には、この結線パ
ターンにつけた名称を設定する。
【0059】電源側接続情報203と負荷側接続情報2
04は、保護ブロックの接続先を示す属性であり、電源
側または負荷側に接続している保護ブロック識別子を格
納するリスト構造とする。
04は、保護ブロックの接続先を示す属性であり、電源
側または負荷側に接続している保護ブロック識別子を格
納するリスト構造とする。
【0060】また、全ての保護ブロックは少なくとも相
数205、電圧206、容量207、インピーダンス2
08の電気属性を保持する。
数205、電圧206、容量207、インピーダンス2
08の電気属性を保持する。
【0061】次に、保護ブロックに含まれる回路の例に
ついて説明しよう。保護ブロック301,302は変電
ユニットを細分化し、保護ブロック304,305は母
線ブロックを細分化したものである。
ついて説明しよう。保護ブロック301,302は変電
ユニットを細分化し、保護ブロック304,305は母
線ブロックを細分化したものである。
【0062】ここで、保護ブロック301,304は、
「保護動作を行うブロック」であり、保護ブロック30
2,305は、「保護されるブロック」に該当する。
「保護動作を行うブロック」であり、保護ブロック30
2,305は、「保護されるブロック」に該当する。
【0063】保護ブロックが表現する回路内に定義され
た点303,306は設計時に想定する故障点である。
故障点は、この点で故障がおこるものとして設計を進め
るために仮想化された点である。
た点303,306は設計時に想定する故障点である。
故障点は、この点で故障がおこるものとして設計を進め
るために仮想化された点である。
【0064】次に、保護ブロックの一種である送電ブロ
ックを、例に採り、その表示例について説明しよう。図
4に示される通り、保護ブロック詳細表示画面により、
ユーザは、保護ブロックの回路図と、保護ブロックの詳
細な情報、電圧、相数、皮相電力などを参照できる。
ックを、例に採り、その表示例について説明しよう。図
4に示される通り、保護ブロック詳細表示画面により、
ユーザは、保護ブロックの回路図と、保護ブロックの詳
細な情報、電圧、相数、皮相電力などを参照できる。
【0065】また、回路パターン入力により、回路パタ
ーンの編集も行うことができる。図のように、[回路−
1]の欄にマウスカーソルを位置付け、クリックする
と、回路パターンポップアップメニューを呼び出し、
[DSのみ]を選択すると、この保護ブロックの回路構
成が、DSとCBの二種が結合された回路から、DSの
みの回路に変更されることになる。
ーンの編集も行うことができる。図のように、[回路−
1]の欄にマウスカーソルを位置付け、クリックする
と、回路パターンポップアップメニューを呼び出し、
[DSのみ]を選択すると、この保護ブロックの回路構
成が、DSとCBの二種が結合された回路から、DSの
みの回路に変更されることになる。
【0066】〔本発明の受変電設備設計システムの動
作〕次に、図5ないし図14を用いて本発明の受変電設
備設計システムの動作について説明する。 (I) 受変電設備設計システムの動作の概略 先ず、図5の順を追って本発明の受変電設備設計システ
ムの動作の概略について説明しよう。図5は、受変電設
備を設計する場合の本発明の受変電設備設計システムの
動作の概略を示すフローチャートである。
作〕次に、図5ないし図14を用いて本発明の受変電設
備設計システムの動作について説明する。 (I) 受変電設備設計システムの動作の概略 先ず、図5の順を追って本発明の受変電設備設計システ
ムの動作の概略について説明しよう。図5は、受変電設
備を設計する場合の本発明の受変電設備設計システムの
動作の概略を示すフローチャートである。
【0067】先ず、配電ユニットと保護ブロックを用い
て系統モデルを作成する(S401)。このステップ
は、配電ユニットによる基本構造の作成と保護ブロック
による幹線の作成の2段階に分けられる。配電ユニット
による基本構造の作成については、後に、図6および図
7を用いて、保護ブロックによる幹線の作成について
は、図8を用いて詳説する。
て系統モデルを作成する(S401)。このステップ
は、配電ユニットによる基本構造の作成と保護ブロック
による幹線の作成の2段階に分けられる。配電ユニット
による基本構造の作成については、後に、図6および図
7を用いて、保護ブロックによる幹線の作成について
は、図8を用いて詳説する。
【0068】次に、保護ブロックの属性値を参照しなが
ら、図1に示される電気機器データベース103に登録
されている電気機器の中から受変電設備を構成する電気
機器を選定する(S402)。このステップの詳細は、
図12および図13を用いて後に、詳説する。
ら、図1に示される電気機器データベース103に登録
されている電気機器の中から受変電設備を構成する電気
機器を選定する(S402)。このステップの詳細は、
図12および図13を用いて後に、詳説する。
【0069】次に、保護ブロックに予め定義されている
故障点の全てについて、短絡電流の大きさを求める(S
403)。このステップの詳細についても、図8を用い
て詳説する。
故障点の全てについて、短絡電流の大きさを求める(S
403)。このステップの詳細についても、図8を用い
て詳説する。
【0070】次に、短絡電流の計算ステップS403で
算出した短絡電流と、電気機器データベース103に格
納されている保護機器の動作特性とを保護協調グラフに
表示する(S404)。保護協調グラフについては、後
に、図10を用いて説明する。
算出した短絡電流と、電気機器データベース103に格
納されている保護機器の動作特性とを保護協調グラフに
表示する(S404)。保護協調グラフについては、後
に、図10を用いて説明する。
【0071】次に、保護機器の整定ステップ405で
は、保護協調をとるために保護機器の調節位置を決定す
る(S405)。ここで「保護協調をとる」とは、複数
の保護機器について、システムとして望ましい保護動作
をおこなうようにすることである。また、整定すると
は、保護機器を設計者の望む動作を行うように保護機器
を調節することである。本発明では、保護機器の整定を
保護協調グラフを用いて行うことができる。
は、保護協調をとるために保護機器の調節位置を決定す
る(S405)。ここで「保護協調をとる」とは、複数
の保護機器について、システムとして望ましい保護動作
をおこなうようにすることである。また、整定すると
は、保護機器を設計者の望む動作を行うように保護機器
を調節することである。本発明では、保護機器の整定を
保護協調グラフを用いて行うことができる。
【0072】最後に、ドキュメント作成ステップとし
て、系統モデルを構成している保護ブロックの属性値を
基に、単線接続図およびリレー整定表を作成する(S4
06)。
て、系統モデルを構成している保護ブロックの属性値を
基に、単線接続図およびリレー整定表を作成する(S4
06)。
【0073】単線接続図とは、機器のシンボルを線によ
って結んだいわゆる回路図である。
って結んだいわゆる回路図である。
【0074】前に図3によって回路図と保護ブロックの
範囲の関係を示したが、このようなブロックを結んだも
のが出力される単線図である。
範囲の関係を示したが、このようなブロックを結んだも
のが出力される単線図である。
【0075】保護ブロックは、図2に示した様に属性と
して「回路パターン」を持っているので、これを単線接
続図のシンボル群に変換する。そして、ドキュメント出
力手段109が系統モデルの情報を参照してシンボル群
を生成し、接続情報に従ってシンボル群を配置、結線し
て単線接続図を作成する。
して「回路パターン」を持っているので、これを単線接
続図のシンボル群に変換する。そして、ドキュメント出
力手段109が系統モデルの情報を参照してシンボル群
を生成し、接続情報に従ってシンボル群を配置、結線し
て単線接続図を作成する。
【0076】また、このステップで、リレー整定表を作
成して、ドキュメントとして作成する。リレー整定表と
は、保護機器であるリレーの調節のための属性を一覧と
した表である。このリレー整定表の具体例については、
後に、図14によって詳説する。
成して、ドキュメントとして作成する。リレー整定表と
は、保護機器であるリレーの調節のための属性を一覧と
した表である。このリレー整定表の具体例については、
後に、図14によって詳説する。
【0077】(II) 系統モデルを作成する手順(S4
01) 次に、図3に示したステップ401の系統モデルを作成
する手順について詳細に説明する。系統モデルを作成す
る手順には、配電ユニットにより系統モデルの基本構造
を作成する手順と保護ブロックを作成する手順がある。
01) 次に、図3に示したステップ401の系統モデルを作成
する手順について詳細に説明する。系統モデルを作成す
る手順には、配電ユニットにより系統モデルの基本構造
を作成する手順と保護ブロックを作成する手順がある。
【0078】(II-1) 系統モデルの基本構造を作成す
る手順 先ず、図6の順を追ってステップ401の配電ユニット
により系統モデルの基本構造を作成する手順について説
明する。図6は、配電ユニットにより系統モデルの基本
構造を作成する手順を示すフローチャートである。
る手順 先ず、図6の順を追ってステップ401の配電ユニット
により系統モデルの基本構造を作成する手順について説
明する。図6は、配電ユニットにより系統モデルの基本
構造を作成する手順を示すフローチャートである。
【0079】先ず、電力を必要とする機器とその負荷を
受変電設備設計システムに登録する負荷の登録ステップ
が以下のようにして実行される(S501)。
受変電設備設計システムに登録する負荷の登録ステップ
が以下のようにして実行される(S501)。
【0080】ユーザは、図には示していないが表示装置
の画面上のメニューから「負荷群ユニットの生成」を選
択する。システムは、この入力を受けて「負荷群ユニッ
トの生成」のイベントを発生させる。
の画面上のメニューから「負荷群ユニットの生成」を選
択する。システムは、この入力を受けて「負荷群ユニッ
トの生成」のイベントを発生させる。
【0081】このイベントにより、図1に示される系統
モデル作成手段102が機能モデルデータベース101
に格納されている負荷群ユニットのクラスに「インスタ
ンス生成」メッセージを送信する。負荷群ユニットのク
ラスには、モデルのデータ構造とともにインスタンス生
成のメソッドが定義されている。
モデル作成手段102が機能モデルデータベース101
に格納されている負荷群ユニットのクラスに「インスタ
ンス生成」メッセージを送信する。負荷群ユニットのク
ラスには、モデルのデータ構造とともにインスタンス生
成のメソッドが定義されている。
【0082】インスタンス生成メッセージを受信したク
ラスは、「インスタンス生成」のメソッドを起動し、自
分のコピーを作成してこれをインスタンスとして、系統
モデル作成手段102へ返す。なお、別のステップにお
ける他の配電ユニット、および保護ブロックのインスタ
ンス生成も同様の原理によって行われる。
ラスは、「インスタンス生成」のメソッドを起動し、自
分のコピーを作成してこれをインスタンスとして、系統
モデル作成手段102へ返す。なお、別のステップにお
ける他の配電ユニット、および保護ブロックのインスタ
ンス生成も同様の原理によって行われる。
【0083】生成された負荷群ユニットのインスタンス
(以下、単に「負荷群ユニット」ともいう。さらに、他
の配電ユニットについても特に、インスタンスとは明示
しないこともある)を画面上ではシンボルとして表示さ
れる。シンボルの表示に続いて、図では特に示さない
が、機器の仕様を入力するための対話画面が表示され
る。この対話画面に対して、ユーザは機器の名称、駆動
電圧、定格出力、力率、効率などのデータを入力するこ
とができる。入力されたデータは負荷群ユニットの属性
値として格納される。
(以下、単に「負荷群ユニット」ともいう。さらに、他
の配電ユニットについても特に、インスタンスとは明示
しないこともある)を画面上ではシンボルとして表示さ
れる。シンボルの表示に続いて、図では特に示さない
が、機器の仕様を入力するための対話画面が表示され
る。この対話画面に対して、ユーザは機器の名称、駆動
電圧、定格出力、力率、効率などのデータを入力するこ
とができる。入力されたデータは負荷群ユニットの属性
値として格納される。
【0084】次に、ユーザがシステムの受電電圧の選択
するステップが以下のように実行される(S502)。
するステップが以下のように実行される(S502)。
【0085】先ず、ステップ501で登録された負荷群
ユニットの機器のデータを参照して、電力会社が定める
「電気供給規程」に基づいて契約設備電力の計算を実行
し、その結果に従って、選択可能な受電電圧の一覧表を
表示する。ここで、電気供給規程は、電力会社との契約
に関する資料であり、契約設備電力の計算方法、受電電
圧の選択方法、料金体系等が記載されている。本システ
ムの系統モデル作成手段102は、電力会社の電気供給
規程をデータとして保持しており、それに基づく電力計
算プログラムも保持している。
ユニットの機器のデータを参照して、電力会社が定める
「電気供給規程」に基づいて契約設備電力の計算を実行
し、その結果に従って、選択可能な受電電圧の一覧表を
表示する。ここで、電気供給規程は、電力会社との契約
に関する資料であり、契約設備電力の計算方法、受電電
圧の選択方法、料金体系等が記載されている。本システ
ムの系統モデル作成手段102は、電力会社の電気供給
規程をデータとして保持しており、それに基づく電力計
算プログラムも保持している。
【0086】また、系統モデル作成手段は、機能モデル
データベース101に格納されたクラスごとに、クラス
が生成したインスタンスの識別子リストを保持してい
る。
データベース101に格納されたクラスごとに、クラス
が生成したインスタンスの識別子リストを保持してい
る。
【0087】さて、図では示していないが、ユーザは、
画面上のメニューから「受電電圧の設定」を選択する。
システムをこの入力を受けて、イベントを発生させ、こ
のイベントにより、電力計算プログラムが起動され、負
荷群ユニットの識別子リストにより、該当する負荷群ユ
ニットの属性値を参照して契約設備電力を計算する。
画面上のメニューから「受電電圧の設定」を選択する。
システムをこの入力を受けて、イベントを発生させ、こ
のイベントにより、電力計算プログラムが起動され、負
荷群ユニットの識別子リストにより、該当する負荷群ユ
ニットの属性値を参照して契約設備電力を計算する。
【0088】電力計算プログラムは、契約設備電力の値
の範囲に応じて選択可能な受電電圧を求め、対話画面に
その一覧表を表示する。ユーザが一覧表から受電電圧を
選択して、対話画面の「設定」ボタンをマウスでクリッ
クすると、系統モデル作成手段102が買電ユニットの
インスタンスを生成し、その属性値として選択された受
電電圧を格納する。前のS501のときの負荷群ユニッ
トの場合と同様に、生成された買電ユニットのシンボル
が画面上に表示される。買電ユニットのクラスは、電力
会社から送電線によって、電力供給を受けることをモデ
ル化したものであり、受電電圧を選択することが買電ユ
ニットのインスタンスの生成にあたるわけである。
の範囲に応じて選択可能な受電電圧を求め、対話画面に
その一覧表を表示する。ユーザが一覧表から受電電圧を
選択して、対話画面の「設定」ボタンをマウスでクリッ
クすると、系統モデル作成手段102が買電ユニットの
インスタンスを生成し、その属性値として選択された受
電電圧を格納する。前のS501のときの負荷群ユニッ
トの場合と同様に、生成された買電ユニットのシンボル
が画面上に表示される。買電ユニットのクラスは、電力
会社から送電線によって、電力供給を受けることをモデ
ル化したものであり、受電電圧を選択することが買電ユ
ニットのインスタンスの生成にあたるわけである。
【0089】次に、その他の配電ユニットを生成する
(S503)。
(S503)。
【0090】すなわち、このステップでは、負荷群ユニ
ットと買電ユニット以外のシステムの設計に必要な変電
ユニット、送電ユニット、母線ユニット、コンデンサユ
ニット、自家発ユニットのインスタンスを生成する。生
成する操作は、ユーザが表示装置上の画面から必要な種
類のクラスを選び、「インスタンス生成」とメニューか
ら入力することによりおこなうことができる。生成され
たインスタンスは、画面上でシンボルとして表示され
る。また、必要なら生成したインスタンスに対し、属性
値を入力することもできる。
ットと買電ユニット以外のシステムの設計に必要な変電
ユニット、送電ユニット、母線ユニット、コンデンサユ
ニット、自家発ユニットのインスタンスを生成する。生
成する操作は、ユーザが表示装置上の画面から必要な種
類のクラスを選び、「インスタンス生成」とメニューか
ら入力することによりおこなうことができる。生成され
たインスタンスは、画面上でシンボルとして表示され
る。また、必要なら生成したインスタンスに対し、属性
値を入力することもできる。
【0091】次に、これまでのステップで生成してきた
配電ユニット間の経路である配電経路を以下の様にして
作成する(S504)。
配電ユニット間の経路である配電経路を以下の様にして
作成する(S504)。
【0092】先ず、必要ならば、接続の前に、画面上に
表示されている生成した配電ユニットのシンボルを移動
する必要がある。
表示されている生成した配電ユニットのシンボルを移動
する必要がある。
【0093】図には示さないが、配電ユニットのシンボ
ルを移動するためには、ユーザが、移動対象となるシン
ボルをマウスでクリックした後に移動先の位置をクリッ
クし、メニューから「シンボルの移動」のイベントを発
生させる。このイベントにより、指示された配電ユニッ
トに対して系統モデル作成手段が「シンボルの移動」メ
ッセージを送信する。クラスから生成されたインスタン
スは、クラスに定義されているメソッドが引き継がれる
ので、メッセージを受信した配電ユニットのインスタン
ス上の「シンボルの移動」のメソッドが実行されてシン
ボルが移動することになる。
ルを移動するためには、ユーザが、移動対象となるシン
ボルをマウスでクリックした後に移動先の位置をクリッ
クし、メニューから「シンボルの移動」のイベントを発
生させる。このイベントにより、指示された配電ユニッ
トに対して系統モデル作成手段が「シンボルの移動」メ
ッセージを送信する。クラスから生成されたインスタン
スは、クラスに定義されているメソッドが引き継がれる
ので、メッセージを受信した配電ユニットのインスタン
ス上の「シンボルの移動」のメソッドが実行されてシン
ボルが移動することになる。
【0094】次に、これも特に図には示さないが、配電
ユニットを接続するためには、ユーザが、接続対象とな
る2つの配電ユニットのシンボルを電源側、負荷側の順
にマウスでクリックする。ここで、電源側とは、配電ユ
ニットが電源と接続される側であり、その逆が負荷側と
なる。
ユニットを接続するためには、ユーザが、接続対象とな
る2つの配電ユニットのシンボルを電源側、負荷側の順
にマウスでクリックする。ここで、電源側とは、配電ユ
ニットが電源と接続される側であり、その逆が負荷側と
なる。
【0095】次に、メニューから「配電ユニットの接
続」を選択し、「配電ユニットの接続」のイベントを発
生させる。このイベントにより、指示された配電ユニッ
トに対し、系統モデル作成手段が接続先となる配電ユニ
ットの識別子と接続順序とを引数として「接続」メッセ
ージを送信する。接続メッセージを受信した配電ユニッ
ト上の「接続」メソッドが実行され、接続情報の設定と
電気属性の更新が行なわれる。配電ユニットは、図2に
示した保護ブロックと同様に、電源側接続情報と負荷側
接続情報の属性を保持している。配電ユニットの接続メ
ソッドは、接続順序を指示する引数により、接続しよう
としているのが電源側であるのか負荷側であるのかを判
断して、電源側であれば引数として取得した接続先の識
別子を負荷側接続情報の属性値として格納し、負荷側で
あれば接続先の識別子を電源側接続情報の属性値として
格納する。
続」を選択し、「配電ユニットの接続」のイベントを発
生させる。このイベントにより、指示された配電ユニッ
トに対し、系統モデル作成手段が接続先となる配電ユニ
ットの識別子と接続順序とを引数として「接続」メッセ
ージを送信する。接続メッセージを受信した配電ユニッ
ト上の「接続」メソッドが実行され、接続情報の設定と
電気属性の更新が行なわれる。配電ユニットは、図2に
示した保護ブロックと同様に、電源側接続情報と負荷側
接続情報の属性を保持している。配電ユニットの接続メ
ソッドは、接続順序を指示する引数により、接続しよう
としているのが電源側であるのか負荷側であるのかを判
断して、電源側であれば引数として取得した接続先の識
別子を負荷側接続情報の属性値として格納し、負荷側で
あれば接続先の識別子を電源側接続情報の属性値として
格納する。
【0096】また、配電ユニットの接続メソッドは、接
続先の電気属性の値を参照して自分の電気属性の値を更
新する。
続先の電気属性の値を参照して自分の電気属性の値を更
新する。
【0097】次に、図7を用いて上記の配電ユニットを
接続とその属性値を更新するときの具体例について説明
する。図7は、配電ユニットとその電気属性および配電
ユニット間の接続を示した模式図である。
接続とその属性値を更新するときの具体例について説明
する。図7は、配電ユニットとその電気属性および配電
ユニット間の接続を示した模式図である。
【0098】この例では、簡単のため、相数、電圧、容
量のみを問題とする。
量のみを問題とする。
【0099】先ず、最初は、図7(a)に示されるよう
に、母線ユニット602と負荷群ユニット603とが母
線ユニット602のサイドδと負荷群ユニット603の
サイドεで接続されていて、変電ユニット601は、こ
れらとは接続されていない状態であるとする。変電ユニ
ット601のサイドαは電源側であり、図には示されて
いないが上部の配線をたどっていくと接続されている電
源にたどりつくことができる。
に、母線ユニット602と負荷群ユニット603とが母
線ユニット602のサイドδと負荷群ユニット603の
サイドεで接続されていて、変電ユニット601は、こ
れらとは接続されていない状態であるとする。変電ユニ
ット601のサイドαは電源側であり、図には示されて
いないが上部の配線をたどっていくと接続されている電
源にたどりつくことができる。
【0100】ここで、図7(b)のように変電ユニット
601の負荷側であるサイドβと母線ユニットのサイド
γを接続するものとしよう。
601の負荷側であるサイドβと母線ユニットのサイド
γを接続するものとしよう。
【0101】このとき各配電ユニットの属性もそれにつ
れて以下のように更新される。
れて以下のように更新される。
【0102】母線ユニット602は、自身よりも電源側
あるである変電ユニット601に「相数」の要求メッセ
ージを送信し、変電ユニット601からの返答メッセー
ジとして受信した相数の値を自分の属性である相数の値
として格納する。これによって、母線ユニットの相数
は、3φとなる。同様にして、変電ユニット601の二
次電圧の値を取得して、自分の属性である電圧に格納す
る。変電ユニット601は、電源側(サイドα側)の電
圧が一次電圧であり、負荷側(サイドβ側)の電圧が二
次電圧であることに注意しよう。母線ユニット602が
取得するのは、二次電圧であり、これによって母線ユニ
ット602の電圧の属性値は、400Vになる。
あるである変電ユニット601に「相数」の要求メッセ
ージを送信し、変電ユニット601からの返答メッセー
ジとして受信した相数の値を自分の属性である相数の値
として格納する。これによって、母線ユニットの相数
は、3φとなる。同様にして、変電ユニット601の二
次電圧の値を取得して、自分の属性である電圧に格納す
る。変電ユニット601は、電源側(サイドα側)の電
圧が一次電圧であり、負荷側(サイドβ側)の電圧が二
次電圧であることに注意しよう。母線ユニット602が
取得するのは、二次電圧であり、これによって母線ユニ
ット602の電圧の属性値は、400Vになる。
【0103】ここで、容量について一般的原理をいう
と、負荷群ブロックの属性である容量には皮相電力の値
が格納され、その他の配電ユニットの容量には、その配
電ユニットよりも負荷側にある配電ユニットの総需要電
力の値が格納される。
と、負荷群ブロックの属性である容量には皮相電力の値
が格納され、その他の配電ユニットの容量には、その配
電ユニットよりも負荷側にある配電ユニットの総需要電
力の値が格納される。
【0104】したがって、この原理に従って変電ユニッ
ト601は、自身よりも負荷側である母線ユニット60
2へ「容量」の要求メッセージを送信して、母線ユニッ
ト602からの返答メッセージとして取得した容量の値
を自分の属性である容量に格納する。これによって変電
ユニット601の容量の属性値は、12kVAとなる。
ト601は、自身よりも負荷側である母線ユニット60
2へ「容量」の要求メッセージを送信して、母線ユニッ
ト602からの返答メッセージとして取得した容量の値
を自分の属性である容量に格納する。これによって変電
ユニット601の容量の属性値は、12kVAとなる。
【0105】このように配電ユニットの接続によって生
じる属性値の更新は、オブジェクト指向の一般的原理に
則りメッセージパッシングによっ行われるのであるが、
配電ユニットの接続による属性値の更新は、接続メッセ
ージを受信した配電ユニットに既に接続している配電ユ
ニットへも伝播させるようにする。
じる属性値の更新は、オブジェクト指向の一般的原理に
則りメッセージパッシングによっ行われるのであるが、
配電ユニットの接続による属性値の更新は、接続メッセ
ージを受信した配電ユニットに既に接続している配電ユ
ニットへも伝播させるようにする。
【0106】配電ユニットの接続情報を基にして、上記
の例ならば、相数と電圧の属性値は接続メッセージを受
信した配電ブロックの負荷側へ、容量の属性値は電源側
へ伝播させる。
の例ならば、相数と電圧の属性値は接続メッセージを受
信した配電ブロックの負荷側へ、容量の属性値は電源側
へ伝播させる。
【0107】なお、このような属性値の変更を生じるメ
ッセージパッシングは、ユーザが明示的に、「属性値の
変更」をした場合にも生ずることになる。例えば、配電
経路上で相数または電圧を変更するためには、買電ユニ
ットまたは変電ユニットの属性値を変更すればよい。
ッセージパッシングは、ユーザが明示的に、「属性値の
変更」をした場合にも生ずることになる。例えば、配電
経路上で相数または電圧を変更するためには、買電ユニ
ットまたは変電ユニットの属性値を変更すればよい。
【0108】このように配電ユニットの「接続関係の変
更」または「属性値の変更」がトリガとなって電源側の
相数、電圧の値が負荷側の回路へ伝達され、電力の供給
状態を模擬することができる。一方、配電ユニットの容
量は負荷側の値を集計しながら電源側へ伝達され、任意
の配電ユニットでその需要電力を把握することができ
る。このようにして、オブジェクト指向を用いて配電ユ
ニット間で必要なメッセージパッシングを行うことによ
って、系統モデルで電気機器を選定するために必要な属
性値の整合性を自動的に維持することができる。
更」または「属性値の変更」がトリガとなって電源側の
相数、電圧の値が負荷側の回路へ伝達され、電力の供給
状態を模擬することができる。一方、配電ユニットの容
量は負荷側の値を集計しながら電源側へ伝達され、任意
の配電ユニットでその需要電力を把握することができ
る。このようにして、オブジェクト指向を用いて配電ユ
ニット間で必要なメッセージパッシングを行うことによ
って、系統モデルで電気機器を選定するために必要な属
性値の整合性を自動的に維持することができる。
【0109】(II-2) 保護ブロックによる幹線の作成 次に、図8を用いて保護ブロックにより幹線を作成する
手順について説明する。図8は、配電ユニットの配電方
式の属性により、保護ブロックを生成・接続する仕組み
を示す模式図である。
手順について説明する。図8は、配電ユニットの配電方
式の属性により、保護ブロックを生成・接続する仕組み
を示す模式図である。
【0110】上記の様に配電ユニットによって配電経路
の基本構造を作成した後で、次の手順として全ての配電
ユニットを保護ブロックで細分化する。
の基本構造を作成した後で、次の手順として全ての配電
ユニットを保護ブロックで細分化する。
【0111】そのために、先ず、配電方式の属性とそれ
により保護ブロックを、生成・接続する仕組みについて
説明しよう。
により保護ブロックを、生成・接続する仕組みについて
説明しよう。
【0112】配電方式の属性とは、配電ユニットと具体
的な回路構造とを対応づけるために、配電ユニットが持
っている属性である。具体的な回路構造(配電方式)に
は、それぞれ名称が付けられており、配電ユニットは、
配電方式の属性として、そのような回路名を保持する。
そして、この配電方式の属性として保持されている回路
名から、これを保護ブロックの接続までブレークダウン
するのに、配電方式−保護ブロック変換表を用いる。
的な回路構造とを対応づけるために、配電ユニットが持
っている属性である。具体的な回路構造(配電方式)に
は、それぞれ名称が付けられており、配電ユニットは、
配電方式の属性として、そのような回路名を保持する。
そして、この配電方式の属性として保持されている回路
名から、これを保護ブロックの接続までブレークダウン
するのに、配電方式−保護ブロック変換表を用いる。
【0113】配電方式−保護ブロック変換表には、図8
の様に、変電ユニットで選択可能な配電方式と、それに
対応する保護ブロック接続方法が予め登録されている。
保護ブロックの接続方法は、例えば、保護ブロックの種
類を表す識別子をリスト構造で表現することにより表す
ことができる。
の様に、変電ユニットで選択可能な配電方式と、それに
対応する保護ブロック接続方法が予め登録されている。
保護ブロックの接続方法は、例えば、保護ブロックの種
類を表す識別子をリスト構造で表現することにより表す
ことができる。
【0114】この図8の例での「2バンクDS−CB−
TR回路」の場合は、送電ブロックの「DS−CB送電
BL」と変電ブロック「TR変電BL」とを、直列に接
続とし、同じ回路を2系統作成することを示している。
TR回路」の場合は、送電ブロックの「DS−CB送電
BL」と変電ブロック「TR変電BL」とを、直列に接
続とし、同じ回路を2系統作成することを示している。
【0115】また、この図8の例では、変電ユニットの
「2バンクDS−CB−TR回路」の配電方式の属性を
持たせることにしている。この配電方式の属性は、配電
方式−保護ブロック変換表に登録されている配電方式の
中から、設計者が選択することができる。
「2バンクDS−CB−TR回路」の配電方式の属性を
持たせることにしている。この配電方式の属性は、配電
方式−保護ブロック変換表に登録されている配電方式の
中から、設計者が選択することができる。
【0116】さて、変電ユニットの配電方式の属性が
「2バンクDS−CB−TR回路」であるときには、配
電方式−保護ブロック変換表を検索して、図の系統1よ
うな「DS−CB送電BL」「TR変電BL」が直列に
接続された回路として生成されることになる。
「2バンクDS−CB−TR回路」であるときには、配
電方式−保護ブロック変換表を検索して、図の系統1よ
うな「DS−CB送電BL」「TR変電BL」が直列に
接続された回路として生成されることになる。
【0117】このように配電ユニットの「配電方式」の
属性値が決定されると、その値にしたがって、上記のよ
うにして配電ユニットを互いに接続されている一つ以上
の保護ブロックに置換する。配電方式の属性値と保護ブ
ロック接続方法は、配電方式−保護ブロック変換表とし
て、上記の様に予め定義されている。
属性値が決定されると、その値にしたがって、上記のよ
うにして配電ユニットを互いに接続されている一つ以上
の保護ブロックに置換する。配電方式の属性値と保護ブ
ロック接続方法は、配電方式−保護ブロック変換表とし
て、上記の様に予め定義されている。
【0118】そして、上の例で示したように、ユーザが
予め登録されている配電方式の属性から、選択すること
により、配電ユニットの配電方式の属性値を設定してお
く。
予め登録されている配電方式の属性から、選択すること
により、配電ユニットの配電方式の属性値を設定してお
く。
【0119】前の手順で、配電ユニットの基本構造を作
成しておき、配電ユニットの配電方式の属性値を設定し
ておくと、配電ユニットによる基本構造から保護ブロッ
クによる幹線へ詳細化することができる。保護ブロック
の電気属性、回路パターンおよび接続情報の属性値は、
配電ユニットの属性値から決定する。
成しておき、配電ユニットの配電方式の属性値を設定し
ておくと、配電ユニットによる基本構造から保護ブロッ
クによる幹線へ詳細化することができる。保護ブロック
の電気属性、回路パターンおよび接続情報の属性値は、
配電ユニットの属性値から決定する。
【0120】回路パターンの属性は、保護ブロックを変
換して得られる部分的な配電回路の範囲と、それを構成
している電気機器の種類、およびそれらの結線方法を特
定するものである。
換して得られる部分的な配電回路の範囲と、それを構成
している電気機器の種類、およびそれらの結線方法を特
定するものである。
【0121】保護ブロックで細分化された系統モデル
は、図8のように互いに接続された保護ブロックのシン
ボルによる図として画面上に表示される。図には示して
いないが、ユーザは、任意の保護ブロックの詳細な情報
を参照することができる。画面上のシンボルを選択する
ことで保護ブロックを指示し、メニューから「詳細情
報」を選択すると、保護ブロックの属性値とともに電気
機器のシンボルによる回路図を示す対話画面を表示す
る。この画面上で、不必要な電気機器を削除することが
できる。
は、図8のように互いに接続された保護ブロックのシン
ボルによる図として画面上に表示される。図には示して
いないが、ユーザは、任意の保護ブロックの詳細な情報
を参照することができる。画面上のシンボルを選択する
ことで保護ブロックを指示し、メニューから「詳細情
報」を選択すると、保護ブロックの属性値とともに電気
機器のシンボルによる回路図を示す対話画面を表示す
る。この画面上で、不必要な電気機器を削除することが
できる。
【0122】以上により、受変電設備の系統モデルを作
成することができる。
成することができる。
【0123】(III) 電気機器を選定するステップ(S
402) 次に、図9および図10を用いて電気機器を選定するス
テップについて詳細に説明する。図9は、機器候補を抽
出するための機器候補抽出画面を示す模式図である。図
10は、候補に上がった機器を選定するための機器選定
画面を模式図である。
402) 次に、図9および図10を用いて電気機器を選定するス
テップについて詳細に説明する。図9は、機器候補を抽
出するための機器候補抽出画面を示す模式図である。図
10は、候補に上がった機器を選定するための機器選定
画面を模式図である。
【0124】先ず、電気機器を選定するためには、印加
される電圧やそこに流れる電流といった使用状況を把握
する必要がある。そのために、本システムでは、これら
の情報を図2に示された保護ブロックの保持する属性値
から取得することができる。
される電圧やそこに流れる電流といった使用状況を把握
する必要がある。そのために、本システムでは、これら
の情報を図2に示された保護ブロックの保持する属性値
から取得することができる。
【0125】例えば、ある保護ブロックにおいて、印加
される電圧はその属性である「電圧」の値として得ら
れ、流れる電流の大きさはその属性である「容量」の値
を属性「電圧」の値で割った結果として得られる。
される電圧はその属性である「電圧」の値として得ら
れ、流れる電流の大きさはその属性である「容量」の値
を属性「電圧」の値で割った結果として得られる。
【0126】図9に示される通り、ユーザが、機器候補
抽出画面を表示して、ある回路パターンに適した機器の
候補を抽出することができる。例えば、回路パターン表
示701に表示されているのは、送電ブロックの回路パ
ターンが「Feeder1」であることを示している。
図9に示されているように、Feeder1を構成する
機器は、PT,VCB,CT,OCR(いずれも機器の
種類を表す略号)である。例えば、ここで、ユーザは、
OCRの機器を選定したいとすると、マウスをクリック
してポップアップメニューを出して、[OCR]の欄を
選択する。そうすれば、機器詳細表示703が表示され
る。領域704には、送電ブロックの回路状態が表示さ
れている。ユーザは、回路状態を確かめた後に、要求仕
様を入力することができる。そして、要求仕様の入力の
後に、[検索]ボタン706をクリックする。システム
は、この入力を受けて、電気機器選定手段105が電気
機器データベース103から使用可能な電気機器の候補
を抽出する。
抽出画面を表示して、ある回路パターンに適した機器の
候補を抽出することができる。例えば、回路パターン表
示701に表示されているのは、送電ブロックの回路パ
ターンが「Feeder1」であることを示している。
図9に示されているように、Feeder1を構成する
機器は、PT,VCB,CT,OCR(いずれも機器の
種類を表す略号)である。例えば、ここで、ユーザは、
OCRの機器を選定したいとすると、マウスをクリック
してポップアップメニューを出して、[OCR]の欄を
選択する。そうすれば、機器詳細表示703が表示され
る。領域704には、送電ブロックの回路状態が表示さ
れている。ユーザは、回路状態を確かめた後に、要求仕
様を入力することができる。そして、要求仕様の入力の
後に、[検索]ボタン706をクリックする。システム
は、この入力を受けて、電気機器選定手段105が電気
機器データベース103から使用可能な電気機器の候補
を抽出する。
【0127】図10は、電気機器選定手段105が選ん
だリストをユーザに機器候補リスト812として表示し
ている所である。リストには、機器候補が型式一覧とし
て表示されている。また、ユーザは、機器の詳細情報を
知りたいときには、機器候補リスト812の該当する機
器を所をクリックして、[詳細情報]ボタン813をク
リックすれば良い。このようにすると、システムは、電
気機器選定知識データベース104より必要なデータを
持ってきて、詳細情報表示画面814に表示する。ま
た、電気機器を選択するときは、機器候補リスト812
の該当する機器を所をクリックして、[選択]ボタン8
15をクリックすれば良い。
だリストをユーザに機器候補リスト812として表示し
ている所である。リストには、機器候補が型式一覧とし
て表示されている。また、ユーザは、機器の詳細情報を
知りたいときには、機器候補リスト812の該当する機
器を所をクリックして、[詳細情報]ボタン813をク
リックすれば良い。このようにすると、システムは、電
気機器選定知識データベース104より必要なデータを
持ってきて、詳細情報表示画面814に表示する。ま
た、電気機器を選択するときは、機器候補リスト812
の該当する機器を所をクリックして、[選択]ボタン8
15をクリックすれば良い。
【0128】具体的な電気機器が選定されると、系統モ
デル作成手段103が電気機器データベース103に格
納されている電気機器のインピーダンス値を、予め入力
されている基準容量に換算して保護ブロックに格納す
る。
デル作成手段103が電気機器データベース103に格
納されている電気機器のインピーダンス値を、予め入力
されている基準容量に換算して保護ブロックに格納す
る。
【0129】(IV) 短絡電流を計算するステップ(S
403) 次に、図11を用いて短絡電流を計算するステップにつ
いて詳細に説明する。図11は、短絡電流の合成インピ
ーダンスを計算するための各インピーダンスを図示した
回路図である。
403) 次に、図11を用いて短絡電流を計算するステップにつ
いて詳細に説明する。図11は、短絡電流の合成インピ
ーダンスを計算するための各インピーダンスを図示した
回路図である。
【0130】ユーザは、このステップを実行するため
に、図では示さなかったが、表示装置の画面上でメニュ
ーから「短絡電流の計算」を選択する。
に、図では示さなかったが、表示装置の画面上でメニュ
ーから「短絡電流の計算」を選択する。
【0131】先ず、短絡電流を求めるためには、短絡電
流の経路における合成インピーダンスを計算する必要が
あるので、その手順を説明しよう。
流の経路における合成インピーダンスを計算する必要が
あるので、その手順を説明しよう。
【0132】図11に示される回路において、破線で示
された範囲701,702,703,704,705,
706,707,708,709が保護ブロックに対応
し(以下、「保護ブロック701」というように記載す
る)、図中のZ1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7は保
護ブロックの合成インピーダンスを表わす。
された範囲701,702,703,704,705,
706,707,708,709が保護ブロックに対応
し(以下、「保護ブロック701」というように記載す
る)、図中のZ1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6,Z7は保
護ブロックの合成インピーダンスを表わす。
【0133】本システムでは、オブジェクト指向のモデ
ルでシステムを実現しているので、短絡電流経路の合成
インピーダンスの計算も保護ブロック間でのメッセージ
交換によって実現する。ユーザが上記のようにメニュー
から「短絡電流の計算」を選択すると、「短絡電流の計
算」イベントが発生して、短絡電流計算手段106は、
故障点が定義されている全ての保護ブロックへ順次「短
絡電流の計算」メッセージが送信して、計算が実行され
る。
ルでシステムを実現しているので、短絡電流経路の合成
インピーダンスの計算も保護ブロック間でのメッセージ
交換によって実現する。ユーザが上記のようにメニュー
から「短絡電流の計算」を選択すると、「短絡電流の計
算」イベントが発生して、短絡電流計算手段106は、
故障点が定義されている全ての保護ブロックへ順次「短
絡電流の計算」メッセージが送信して、計算が実行され
る。
【0134】ここでは、保護ブロック704の故障点に
ついて、短絡電流を求める方法を説明する。
ついて、短絡電流を求める方法を説明する。
【0135】メッセージを受信した保護ブロックのメソ
ッドには、以下の〜の記述がある。メッセージを
受信した保護ブロックは、メッセージを送信したオブジ
ェクトに対して返答メッセージを返すものとする。ま
た、インピーダンスの合成に関するメッセージでは、複
数の保護ブロックから返答メッセージを受信した場合、
これらを並列接続されたインピーダンスとして合成し、
その結果に自分自身のインピーダンス値を加えたものを
返答メッセージとして返すものとする。一つの保護ブ
ロックから返答メッセージを受信する場合には、受信し
た値に自分自身のインピーダンス値を加えて返すものと
する。
ッドには、以下の〜の記述がある。メッセージを
受信した保護ブロックは、メッセージを送信したオブジ
ェクトに対して返答メッセージを返すものとする。ま
た、インピーダンスの合成に関するメッセージでは、複
数の保護ブロックから返答メッセージを受信した場合、
これらを並列接続されたインピーダンスとして合成し、
その結果に自分自身のインピーダンス値を加えたものを
返答メッセージとして返すものとする。一つの保護ブ
ロックから返答メッセージを受信する場合には、受信し
た値に自分自身のインピーダンス値を加えて返すものと
する。
【0136】「短絡電流の計算」メッセージを受信した
保護ブロック704は、電源側に接続している保護ブロ
ック703に対して「短絡電流経路のインピーダンス合
成」の要求メッセージを送信する。保護ブロック703
は、これを受けて、その電源側に接続している保護ブロ
ック708へ同様のメッセージを送信する。
保護ブロック704は、電源側に接続している保護ブロ
ック703に対して「短絡電流経路のインピーダンス合
成」の要求メッセージを送信する。保護ブロック703
は、これを受けて、その電源側に接続している保護ブロ
ック708へ同様のメッセージを送信する。
【0137】このメッセージは、同じ原理によって母線
を表わす保護ブロックへ到達するまで伝播する。母線を
表わす保護ブロック708は、電源側に接続している保
護ブロック702へ「インピーダンス合成」メッセージ
を送信する。「短絡電流経路のインピーダンス合成」メ
ッセージの送信してオブジェクトである保護ブロック7
03を除いて、負荷側に接続している保護ブロック70
5へも同様のメッセージを送信する。
を表わす保護ブロックへ到達するまで伝播する。母線を
表わす保護ブロック708は、電源側に接続している保
護ブロック702へ「インピーダンス合成」メッセージ
を送信する。「短絡電流経路のインピーダンス合成」メ
ッセージの送信してオブジェクトである保護ブロック7
03を除いて、負荷側に接続している保護ブロック70
5へも同様のメッセージを送信する。
【0138】「インピーダンス合成」メッセージを受信
した保護ブロック702は、電源側に接続している保護
ブロックへ同様のメッセージを送信し、受電点を表わす
保護ブロックへ到達するまでメッセージを伝播する。こ
こで保護ブロック701が受電点を表わす保護ブロック
であり、これよりも電源側で接続している保護ブロック
は持っていないので、上記により、自分自身のインピ
ーダンス値Z1を返答メッセージとして返す。保護ブロ
ック702は、上記により、受信した返答メッセージ
の値に自分自身のインピーダンス値Z2を加え、返答メ
ッセージとして返す。ここで返された値が、電源から保
護ブロック702へ至る短絡電流経路の合成インピーダ
ンスとなる。
した保護ブロック702は、電源側に接続している保護
ブロックへ同様のメッセージを送信し、受電点を表わす
保護ブロックへ到達するまでメッセージを伝播する。こ
こで保護ブロック701が受電点を表わす保護ブロック
であり、これよりも電源側で接続している保護ブロック
は持っていないので、上記により、自分自身のインピ
ーダンス値Z1を返答メッセージとして返す。保護ブロ
ック702は、上記により、受信した返答メッセージ
の値に自分自身のインピーダンス値Z2を加え、返答メ
ッセージとして返す。ここで返された値が、電源から保
護ブロック702へ至る短絡電流経路の合成インピーダ
ンスとなる。
【0139】「インピーダンス合成」メッセージを受信
した保護ブロック705は、負荷側に接続している保護
ブロック709へ「インピーダンス合成」メッセージを
送信し、さらに保護ブロック709は保護ブロック70
6,707へ同様のメッセージを送信する。保護ブロッ
ク706,707は、それより負荷側に接続された保護
ブロックを持っていないので、自分自身のインピーダン
ス値であるZ6,Z7を返答メッセージとして返す。返答
メッセージとして2つのインピーダンス値を取得した保
護ブロック709は、上記により、これらを並列イン
ピーダンスとして合成し、その結果に自分自身のインピ
ーダンス値を加えて返答メッセージとして、保護ブロッ
ク705に返す。
した保護ブロック705は、負荷側に接続している保護
ブロック709へ「インピーダンス合成」メッセージを
送信し、さらに保護ブロック709は保護ブロック70
6,707へ同様のメッセージを送信する。保護ブロッ
ク706,707は、それより負荷側に接続された保護
ブロックを持っていないので、自分自身のインピーダン
ス値であるZ6,Z7を返答メッセージとして返す。返答
メッセージとして2つのインピーダンス値を取得した保
護ブロック709は、上記により、これらを並列イン
ピーダンスとして合成し、その結果に自分自身のインピ
ーダンス値を加えて返答メッセージとして、保護ブロッ
ク705に返す。
【0140】この場合は、保護ブロック709は母線を
表わしているため、自分自身のインピーダンスは0であ
る。保護ブロック705は、保護ブロック709から返
答メッセージとして取得した値に自分自身のインピーダ
ンス値Z5を加えて得た値を、保護ブロック708に返
答メッセージとして返す。ここで返された値は、保護ブ
ロック705を根(ルート)として負荷側に接続する保
護ブロックから構成される木構造全体の合成インピーダ
ンスとなる。また、このインピーダンス値は、電動機か
らのバックパワー経路のインピーダンスに相当する。
表わしているため、自分自身のインピーダンスは0であ
る。保護ブロック705は、保護ブロック709から返
答メッセージとして取得した値に自分自身のインピーダ
ンス値Z5を加えて得た値を、保護ブロック708に返
答メッセージとして返す。ここで返された値は、保護ブ
ロック705を根(ルート)として負荷側に接続する保
護ブロックから構成される木構造全体の合成インピーダ
ンスとなる。また、このインピーダンス値は、電動機か
らのバックパワー経路のインピーダンスに相当する。
【0141】保護ブロック708は、自分自身のインピ
ーダンス値が0なので、保護ブロック702,705か
ら受信したインピーダンス値を合成した結果を返答メッ
セージとして保護ブロック703へ返せば良い。
ーダンス値が0なので、保護ブロック702,705か
ら受信したインピーダンス値を合成した結果を返答メッ
セージとして保護ブロック703へ返せば良い。
【0142】保護ブロック703は、上記により、受
信した値に自分自身のインピーダンス値Z3を加え、保
護ブロック704へ返す。最後に、保護ブロック704
でも受信した値に自分自身のインピーダンス値Z4が加
えられ、その結果が短絡電流計算手段106へ返され
る。ここで返された値が電動機のバックパワー(電動機
が逆に発電機として動作する場合の電流)を考慮した短
絡電流経路のインピーダンス値となる。また、電動機の
バックパワーを無視する場合の短絡電流経路インピーダ
ンスを求める場合には、短絡電流計算手段から保護ブロ
ック704へ送信されるメッセージの引数で指示するこ
とができる。このときには、保護ブロック708から負
荷側へメッセージは送信しないことにする。
信した値に自分自身のインピーダンス値Z3を加え、保
護ブロック704へ返す。最後に、保護ブロック704
でも受信した値に自分自身のインピーダンス値Z4が加
えられ、その結果が短絡電流計算手段106へ返され
る。ここで返された値が電動機のバックパワー(電動機
が逆に発電機として動作する場合の電流)を考慮した短
絡電流経路のインピーダンス値となる。また、電動機の
バックパワーを無視する場合の短絡電流経路インピーダ
ンスを求める場合には、短絡電流計算手段から保護ブロ
ック704へ送信されるメッセージの引数で指示するこ
とができる。このときには、保護ブロック708から負
荷側へメッセージは送信しないことにする。
【0143】短絡電流経路のインピーダンスが返される
と、短絡電流計算手段は「三相短絡電流」と「2線短絡
電流」の計算を開始する。
と、短絡電流計算手段は「三相短絡電流」と「2線短絡
電流」の計算を開始する。
【0144】三相短絡電流の計算は、以下の(式1)
で、2線短絡電流の計算は、以下の(式2)で行うこと
ができる。
で、2線短絡電流の計算は、以下の(式2)で行うこと
ができる。
【0145】
【数1】
【0146】ここで、三相短絡電流の計算式(式1)の
分母の「短絡電流経路のインピーダンス」へ保護ブロッ
ク708からの戻り値を設定し、同じく分母にある「電
圧」へ故障点のある保護ブロック704の電圧値を設定
すれば良い。
分母の「短絡電流経路のインピーダンス」へ保護ブロッ
ク708からの戻り値を設定し、同じく分母にある「電
圧」へ故障点のある保護ブロック704の電圧値を設定
すれば良い。
【0147】このようにして算出された短絡電流の値
は、故障点のある保護ブロック704の属性値として格
納される。
は、故障点のある保護ブロック704の属性値として格
納される。
【0148】同様にして、系統モデル上の全ての故障点
について短絡電流の計算が実行される。
について短絡電流の計算が実行される。
【0149】上のようにして短絡電流の計算が完了した
後では、ユーザは故障点のある保護ブロックの属性値を
参照するだけで、そこへ流れ込む短絡電流の大きさを把
握することができる。また、インピーダンスを合成する
際にメッセージを伝播した保護ブロックを、表示装置の
画面上で、強調表示させることで、短絡電流の経路を把
握することができる。
後では、ユーザは故障点のある保護ブロックの属性値を
参照するだけで、そこへ流れ込む短絡電流の大きさを把
握することができる。また、インピーダンスを合成する
際にメッセージを伝播した保護ブロックを、表示装置の
画面上で、強調表示させることで、短絡電流の経路を把
握することができる。
【0150】(V) 保護協調グラフを作成するステッ
プ(S404) 次に、図12を用いて保護協調グラフを作成するステッ
プについて詳細に説明する。図12は、保護協調グラフ
の一例を示す模式図である。
プ(S404) 次に、図12を用いて保護協調グラフを作成するステッ
プについて詳細に説明する。図12は、保護協調グラフ
の一例を示す模式図である。
【0151】保護協調グラフは、短絡電流の経路を遮断
する保護機器の動作順序を表わすものであり、配電経路
に流れる電流を横軸、電流継続時間を縦軸としたグラフ
である。図11に示される曲線901、902は保護機
器の動作特性曲線であり、直線903は短絡電流を表わ
している。この場合、短絡電流Ifが流れる配電経路上
の保護機器901、902は、電流Ifを検出してから
それぞれ時間t1、t2で動作することを表わしている。
する保護機器の動作順序を表わすものであり、配電経路
に流れる電流を横軸、電流継続時間を縦軸としたグラフ
である。図11に示される曲線901、902は保護機
器の動作特性曲線であり、直線903は短絡電流を表わ
している。この場合、短絡電流Ifが流れる配電経路上
の保護機器901、902は、電流Ifを検出してから
それぞれ時間t1、t2で動作することを表わしている。
【0152】本システムにおいては、保護機器の動作特
性は、動作電流と動作電流を検出してから動作するまで
の時間の組で定義される点のリストとして保持し、保護
協調グラフ上では点列を補間した曲線として表現する。
また、保護協調グラフは故障点ごとに作成する。保護協
調グラフを作成するためには、短絡電流計算が完了した
後で、ユーザがメニューから「保護協調グラフの作成」
を選択する。そうすると、システムは、「保護協調グラ
フの作成」イベントが発生するので、保護協調曲線表示
手段へ「保護協調グラフの作成」メッセージが送信さ
れ、保護協調グラフの作成処理が開始されることにな
る。
性は、動作電流と動作電流を検出してから動作するまで
の時間の組で定義される点のリストとして保持し、保護
協調グラフ上では点列を補間した曲線として表現する。
また、保護協調グラフは故障点ごとに作成する。保護協
調グラフを作成するためには、短絡電流計算が完了した
後で、ユーザがメニューから「保護協調グラフの作成」
を選択する。そうすると、システムは、「保護協調グラ
フの作成」イベントが発生するので、保護協調曲線表示
手段へ「保護協調グラフの作成」メッセージが送信さ
れ、保護協調グラフの作成処理が開始されることにな
る。
【0153】(VI) 保護機器を整定するステップ(S
405) 次に、図13を用いて保護機器を整定するステップにつ
いて詳細に説明する。図13は、保護機器整定画面の模
式図である。
405) 次に、図13を用いて保護機器を整定するステップにつ
いて詳細に説明する。図13は、保護機器整定画面の模
式図である。
【0154】既に説明したように、保護機器の整定と
は、保護機器がしかるべく動作をするように、これまで
得られたデータを基にして、保護機器の調節をおこなう
ことである。
は、保護機器がしかるべく動作をするように、これまで
得られたデータを基にして、保護機器の調節をおこなう
ことである。
【0155】保護機器は、各保護機器間で、保護動作の
協調(保護協調)をとる必要がある。そのためには、故
障点より電源側に合って、かつ、故障点に近い遮断器を
動作させる保護機器を先に動作させなければならない。
保護機器には、図には示さなかったが、一般に、タップ
とタイムレバーと呼ばれる調節機構があり、それぞれで
動作電流と動作時間を調節する。保護機器整定手段10
8により、この調節機構の調節位置を変えることによ
り、電気機器データベース103に格納されている保護
機器の動作特性を変えることができる。
協調(保護協調)をとる必要がある。そのためには、故
障点より電源側に合って、かつ、故障点に近い遮断器を
動作させる保護機器を先に動作させなければならない。
保護機器には、図には示さなかったが、一般に、タップ
とタイムレバーと呼ばれる調節機構があり、それぞれで
動作電流と動作時間を調節する。保護機器整定手段10
8により、この調節機構の調節位置を変えることによ
り、電気機器データベース103に格納されている保護
機器の動作特性を変えることができる。
【0156】図13に示されるように保護機器整定手段
108では、保護協調グラフと該当する保護機器の調節
位置を示すデ−タを対話画面に表示する。この調節位置
を示すデ−タの値を加減すると、保護機器整定手段から
その値が保護協調グラフ表示手段107へ渡され、電気
機器データベース103から設定された調節位置におけ
る動作特性曲線を取り出して表示する。ユーザは、対話
画面上で調節位置を示すデ−タの値を加減して、電流軸
または時間軸方向へ移動する動作特性曲線を参照しなが
ら、適切な調節位置を探すことができる。
108では、保護協調グラフと該当する保護機器の調節
位置を示すデ−タを対話画面に表示する。この調節位置
を示すデ−タの値を加減すると、保護機器整定手段から
その値が保護協調グラフ表示手段107へ渡され、電気
機器データベース103から設定された調節位置におけ
る動作特性曲線を取り出して表示する。ユーザは、対話
画面上で調節位置を示すデ−タの値を加減して、電流軸
または時間軸方向へ移動する動作特性曲線を参照しなが
ら、適切な調節位置を探すことができる。
【0157】例えば、図13に示されているように動作
特性曲線表示領域921に、その動作特性曲線が表示さ
れている「OCR1」を整定したいとする。このとき
に、ユーザは、機器記号の欄922をクリックすると、
メニューとして機器記号一覧がでるので、図のように
[OCR1]を選択する。機器仕様表示欄923には、
「OCR1」の仕様の一覧が表示される。ここで、この
機器の調節位置を示すデータは、「限時引き外し電流
(タップ)」、「限時引き外し時間(レバー)」「第1
瞬時引き外し電流」の三つである。
特性曲線表示領域921に、その動作特性曲線が表示さ
れている「OCR1」を整定したいとする。このとき
に、ユーザは、機器記号の欄922をクリックすると、
メニューとして機器記号一覧がでるので、図のように
[OCR1]を選択する。機器仕様表示欄923には、
「OCR1」の仕様の一覧が表示される。ここで、この
機器の調節位置を示すデータは、「限時引き外し電流
(タップ)」、「限時引き外し時間(レバー)」「第1
瞬時引き外し電流」の三つである。
【0158】「限時引き外し電流(タップ)」、「限時
引き外し時間(レバー)」については、限時引き外し電
流(タップ)欄924、限時引き外し時間(レバー)欄
925をクリックすると、値の候補のメニューが出るの
でそれにマウスカーソルを位置付けることにより値を入
力することができる。第1瞬時引き外し電流欄926に
は、直接キーボードにより値を入力する。
引き外し時間(レバー)」については、限時引き外し電
流(タップ)欄924、限時引き外し時間(レバー)欄
925をクリックすると、値の候補のメニューが出るの
でそれにマウスカーソルを位置付けることにより値を入
力することができる。第1瞬時引き外し電流欄926に
は、直接キーボードにより値を入力する。
【0159】調節位置を変更すると、動作特性曲線表示
領域921に表示された「OCR1」の動作特性曲線が
変更後の調節位置における特性を表すように再表示され
る。ユーザは、かくして、動作特性曲線の位置および形
を確認しながら、保護機器の調節位置を決定することが
できる。
領域921に表示された「OCR1」の動作特性曲線が
変更後の調節位置における特性を表すように再表示され
る。ユーザは、かくして、動作特性曲線の位置および形
を確認しながら、保護機器の調節位置を決定することが
できる。
【0160】(VI) ドキュメントを出力するステップ
(S406) 最後に、図14および図15を用いてドキュメント出力
するステップについて詳細に説明する。図14は、単線
接続図を表す模式図である。図15は、リレー整定表を
表す模式図である。
(S406) 最後に、図14および図15を用いてドキュメント出力
するステップについて詳細に説明する。図14は、単線
接続図を表す模式図である。図15は、リレー整定表を
表す模式図である。
【0161】受変電設備を設計した結果の出力として、
系統モデルを構成している保護ブロックの属性値を基
に、単線接続図およびリレー整定表を作成する。保護ブ
ロックは、その属性「回路パターン」によって図3に示
すような単線接続図のシンボル群に変換できるため、ド
キュメント出力手段が系統モデルの情報を参照してシン
ボル群を生成し、接続情報に従ってシンボル群を配置、
結線して図14に示されるような単線接続図を作成す
る。また、設定した保護機器の調節位置の一覧表である
図15に示されるようなリレー整定表を作成する。この
例は、整定値として、限時引き外し電流(タップ)、限
時引き外し時間(レバー)を持っている保護機器の場合
である。
系統モデルを構成している保護ブロックの属性値を基
に、単線接続図およびリレー整定表を作成する。保護ブ
ロックは、その属性「回路パターン」によって図3に示
すような単線接続図のシンボル群に変換できるため、ド
キュメント出力手段が系統モデルの情報を参照してシン
ボル群を生成し、接続情報に従ってシンボル群を配置、
結線して図14に示されるような単線接続図を作成す
る。また、設定した保護機器の調節位置の一覧表である
図15に示されるようなリレー整定表を作成する。この
例は、整定値として、限時引き外し電流(タップ)、限
時引き外し時間(レバー)を持っている保護機器の場合
である。
【0162】作成した単線接続図とリレー整定表は、シ
ステムの表示装置に表示したり、印刷装置から印刷する
ことができる。
ステムの表示装置に表示したり、印刷装置から印刷する
ことができる。
【0163】〔本システムの特徴と適用について〕以上
に述べたように、本発明によれば作成する仕様を保護ブ
ロックの接続関係で定義する系統モデルとして一元化し
て保持するため、系統モデルの電気属性の値から適切な
電気機器の選定、短絡電流の計算、保護機器の整定を行
うことで仕様の整合性を維持できる。さらに、系統モデ
ルから必要なドキュメントを作成することができるた
め、ユーザである受変電設備設計者は仕様の検討に専念
でき、設計品質の向上と設計期間の短縮が実現できる。
に述べたように、本発明によれば作成する仕様を保護ブ
ロックの接続関係で定義する系統モデルとして一元化し
て保持するため、系統モデルの電気属性の値から適切な
電気機器の選定、短絡電流の計算、保護機器の整定を行
うことで仕様の整合性を維持できる。さらに、系統モデ
ルから必要なドキュメントを作成することができるた
め、ユーザである受変電設備設計者は仕様の検討に専念
でき、設計品質の向上と設計期間の短縮が実現できる。
【0164】本実施形態での受変電設備設計システム
は、主に電力需要家の設備を想定して説明してきたが、
それのみならず、電力を供給する電力会社の送電システ
ムの設計にも利用することができる。
は、主に電力需要家の設備を想定して説明してきたが、
それのみならず、電力を供給する電力会社の送電システ
ムの設計にも利用することができる。
【0165】
【発明の効果】本発明によれば、受変電設備の設計にお
いて、系統図情報から受変電設備の構成機器として具体
的な電気機器を選定する指標を与え、しかも、システム
中の保護機器の動作条件を決定するまで、整合性を維持
しつつ迅速に仕様を作成することができる受変電設備設
計システムを提供することができる。
いて、系統図情報から受変電設備の構成機器として具体
的な電気機器を選定する指標を与え、しかも、システム
中の保護機器の動作条件を決定するまで、整合性を維持
しつつ迅速に仕様を作成することができる受変電設備設
計システムを提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る受変電設備設計シス
テム構成図である。
テム構成図である。
【図2】保護ブロックが保持するデータ構造を示す模式
図である。
図である。
【図3】保護ブロックに含まれる回路を表す回路図であ
る。
る。
【図4】保護ブロックの詳細表示画面の模式図である。
【図5】受変電設備を設計する場合の本発明の受変電設
備設計システムの動作の概略を示すフローチャートであ
る。
備設計システムの動作の概略を示すフローチャートであ
る。
【図6】配電ユニットにより系統モデルの基本構造を作
成する手順を示すフローチャートである。
成する手順を示すフローチャートである。
【図7】配電ユニットとその電気属性および配電ユニッ
ト間の接続を示した模式図である。
ト間の接続を示した模式図である。
【図8】配電ユニットの配電方式の属性により、保護ブ
ロックを生成・接続する仕組みを示す模式図である。
ロックを生成・接続する仕組みを示す模式図である。
【図9】機器候補を抽出するための機器候補抽出画面を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図10】候補に上がった機器を選定するための機器選
定画面を模式図である。
定画面を模式図である。
【図11】短絡電流の合成インピーダンスを計算するた
めの各インピーダンスを図示した回路図である。
めの各インピーダンスを図示した回路図である。
【図12】保護協調グラフの一例を示す模式図である。
【図13】保護機器整定画面の模式図である。
【図14】単線接続図を表す模式図である。
【図15】リレー整定表を表す模式図である。
101…機能モデルデータベース 102…系統モデル作成手段 103…電気機器データベース 104…電気機器選定知識 105…電気機器選定手段 106…短絡電流計算手段 107…保護協調グラフ表示手段 108…保護機器整定手段 109…ドキュメント出力手段 110…電気機器情報編集手段 111…電気機器選定知識定義手段 112…モデル定義手段 201…ブロック識別子 202…回路パターン 203…電源側接続情報 204…負荷側接続情報 205…相数 206…電圧 207…容量 208…インピーダンス 301…保護ブロック 302…保護ブロック 303…故障点 304…保護ブロック 305…保護ブロック 306…故障点 401…系統モデルを作成するステップ 402…電気機器を選定するステップ 403…短絡電流を計算するステップ 404…保護協調グラフを作成するステップ 405…保護機器を整定するステップ 406…ドキュメントを出力するステップ 501…負荷の登録ステップ 502…受電電圧の選択ステップ 503…基本構造の作成ステップ 601…変電ユニット 602…母線ユニット 603…負荷群ユニット 604…変電ユニット 605…母線ユニット 606…負荷群ユニット 701…保護ブロック 702…保護ブロック 703…保護ブロック 704…保護ブロック 705…保護ブロック 706…保護ブロック 707…保護ブロック 708…保護ブロック 709…保護ブロック 801…三相短絡電流の計算式 802…2線短絡電流の計算式 901…保護機器の動作特性曲線 902…保護機器の動作特性曲線 903…短絡電流を表わす直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀山 信 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内
Claims (11)
- 【請求項1】 現実の受変電設備をモデル化して、計算
機を用いて設計を行う受変電設備設計システムにおい
て、 そのモデル化のための系統モデルが、少なくとも、電
圧、インピーダンス、構成機器、接続情報の属性を保持
する保護ブロックが一つ以上接続されたモデルであっ
て、 その保護ブロックは、主要電気機器とその周辺回路をモ
デル化した「保護される回路」を表すものと、短絡電流
を検出する電気機器とその経路を遮断する電気機器とを
含む「保護動作を行なう回路」を表すものとから構成さ
れていて、 この受変電設備設計システムは、 受変電設備の主回路の機器構成と結線方式、および保護
機器の設置位置を示す情報を系統図情報として入力する
手段と、 その系統図情報から前記系統モデルを作成する系統モデ
ル作成手段とを備え、 前記「保護動作を行う回路」に故障点を定義して、 この故障点に流れる短絡電流の値を計算する短絡電流計
算手段を有し、 この短絡電流の値を参照して、前記「保護動作を行なう
回路」の動作を規定することにより、前記「保護される
回路」としてモデル化されたシステムの電気機器を保護
することを特徴とする受変電設備設計システム。 - 【請求項2】 そのモデル化のための系統モデルが、受
変電設備の機能をモデル化した配電ユニットから構成さ
れ、 前記保護ブロックが、この配電ユニットの属性である配
電方式の属性から定義されることを特徴とする請求項1
記載の受変電設備設計システム。 - 【請求項3】 システムを構成する回路の電気的な状態
と構成機器に必要な仕様との関係を示す電気機器選定知
識を、データベースに蓄え、 この電気機器選定知識を参照して、前記保護ブロックの
電気属性で定義される状態を基に、使用可能な電気機器
の候補を提示する電気機器選定手段を有することを特徴
とする請求項1および請求項2記載のいずれかの受変電
設備設計システム。 - 【請求項4】 前記短絡電流計算手段が、 前記系統モデル上において、 前記保護ブロックが保持しているインピーダンスと接続
情報とを参照して、 前記故障点を起点に短絡電流の経路上にある保護ブロッ
クをたどりながらインピーダンスを合成して、前記故障
点に流れる短絡電流の値を求めることを特徴とする請求
項1および請求項2記載のいずれかの受変電設備設計シ
ステム。 - 【請求項5】 「保護動作を行なう回路」を表わす保護
ブロックに自分自身が含んでいる保護機器の識別子とそ
れらの接続順序を保持し、 さらに、前記保護機器の動作特性をデータベースに蓄
え、 それら保護機器の識別子、それらの接続順序およびその
動作特性を参照して、 前記短絡電流と短絡電流経路上にある保護ブロックが含
む保護機器の動作特性とをグラフに表示する保護協調グ
ラフ表示手段を有することを特徴とする請求項1および
請求項2記載のいずれかの受変電設備設計システム。 - 【請求項6】 さらに、前記保護機器の動作条件を表す
データを入力する手段を有し、 それによって入力されたデ−タを基に、 前記グラフに表示された動作特性曲線を変形させ、保護
機器の動作順序をチェックする保護機器整定手段を備え
ることを特徴とする請求項5記載の受変電設備設計シス
テム。 - 【請求項7】 システムに属する電気機器の仕様を電気
機器データベースに蓄え、 その電気機器データベースへの登録とその編集を行う電
気機器情報編集手段を有することを特徴とする請求項1
および請求項2記載のいずれかの受変電設備設計システ
ム。 - 【請求項8】 システムに属する電気機器を選定する際
に用いられる電気機器選定知識を電気機器選定知識デー
タベースに蓄え、 その電気機器選定知識データベースへの登録とその編集
を行う電気機器選定知識定義手段を有することを特徴と
する請求項1および請求項2記載のいずれかの受変電設
備設計システム。 - 【請求項9】 前記保護ブロックの接続関係で定義され
た単線接続図と、保護機器の整定結果であるリレー整定
表とを出力するドキュメント出力手段を有することを特
徴とする請求項1および請求項2記載のいずれかの受変
電設備設計システム。 - 【請求項10】 前記保護ブロックが保持する属性の追
加、削除、値の更新を行う機能と、前記保護ブロックの
構成要素、順番、接続関係を編集できる機能とを備える
モデル定義手段を有することを特徴とする請求項1およ
び請求項2記載のいずれかの受変電設備設計システム。 - 【請求項11】 前記配電ユニットは、その機能を実現
するための機器構成と結線方法とをパラメトリックに変
更でき、少なくとも、相数、電圧、容量、接続情報の属
性を保持していて、 前記系統図情報は、この配電ユニットの接続関係として
定義されているときにおいて、 この系統図情報を入力する系統図情報入力手段を有する
ことを特徴とする請求項2記載の受変電設備設計システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264004A JPH10112937A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 受変電設備設計システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264004A JPH10112937A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 受変電設備設計システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10112937A true JPH10112937A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17397221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8264004A Pending JPH10112937A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 受変電設備設計システム |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH10112937A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010161913A (ja) * | 2009-01-09 | 2010-07-22 | Toshiba Corp | 受変電設備システムの設計評価支援システム及びその設計評価支援方法 |
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CN113675949A (zh) * | 2021-08-19 | 2021-11-19 | 国网北京市电力公司 | 识别配电网路的系统 |
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JP2023513449A (ja) * | 2020-01-24 | 2023-03-31 | カミンズ パワー ジェネレイション インコーポレイテッド | 拡張可能な規則に基づくオブジェクト指向型電力システム制御方式 |
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1996
- 1996-10-04 JP JP8264004A patent/JPH10112937A/ja active Pending
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