1.実施形態
本実施形態に係る設定方法、設定システム及び設定プログラムについて説明する。
(1)全体概要
図1は、本実施形態の設定システム10を有するコンピュータシステムの構成図である。設定システム10は、供給源から複数の供給先に資源を供給する分配路に階層的に設けられる複数の測定点同士の関連付けを設定するためのシステムである。設定システム10は、図1及び図2に示すように、情報端末3に表示するコンテンツを作成するサーバ1にて構成される。
本実施形態では、分配路は、図1に示すように、施設5に設けられ、商用交流電源などの電源9(供給源)から複数の負荷機器50(供給先)に資源(電力)を供給する電力系統90である。「施設」は、電力の供給を受けるビル等の施設を意味しており、電力会社等の電気事業者から電力の供給を受ける施設だけでなく、太陽光発電設備等の発電設備から電力の供給を受ける施設も含む。
電力系統90は、受変電設備61(キュービクル)と、複数(図1では7個)の分岐ブレーカ62(62a〜62g)と、を含む。受変電設備61は、一次側で電源9に接続され、電源9から電力を受け取る。受変電設備61は、受電点として機能する。3個の分岐ブレーカ62a〜62cの各々は、一次側で、受変電設備61の二次側に接続されている。つまり、3個の分岐ブレーカ62a〜62cは、並列的に受変電設備61に接続されており、受変電設備61から3個の分岐ブレーカ62a〜62cに電力が分配される。2個の分岐ブレーカ62d,62eの各々は、一次側で、分岐ブレーカ62aの二次側に接続されている。つまり、2個の分岐ブレーカ62d,62eは、並列的に分岐ブレーカ62aに接続されており、分岐ブレーカ62aから2個の分岐ブレーカ62d,62eに電力が分配される。2個の分岐ブレーカ62f,62gの各々は、一次側で、分岐ブレーカ62bの二次側に接続されている。つまり、2個の分岐ブレーカ62f,62gは、並列的に分岐ブレーカ62bに接続されており、分岐ブレーカ62bから2個の分岐ブレーカ62f,62gに電力が分配される。
サーバ1は、図1に示すように、施設5に設けられた計測システム20にネットワーク4を介して接続される。また、サーバ1は、図1に示すように、表示部31を備える情報端末3にネットワーク4を介して接続される。
計測システム20は、施設5における電力の消費データ(消費電力量)を取得する。具体的には、計測システム20は、施設5における複数の分岐回路(つまり、電力の経路)について、消費電力量を消費データとして取得する。施設5における複数の分岐回路の各々には負荷機器50が接続されている。負荷機器50は、例えば施設5に設けられた機器であり、電力を消費する電気機器である。負荷機器50は、例えば照明器具50a〜50c、空調機器50d〜50f、EV(Electric Vehicle)充電装置50g等である。図1に示すように、照明器具50a,50bは、分岐ブレーカ62dに接続され、照明器具50cは、分岐ブレーカ62eに接続されている。また、空調機器50d,50eは、分岐ブレーカ62fに接続され、空調機器50fは、分岐ブレーカ62gに接続されている。また、EV充電装置50gは、分岐ブレーカ62cに接続されている。
情報端末3は、設定システム10(サーバ1)で出力された情報(コンテンツ)を表示部31に表示する。これにより、情報端末3は、設定システム10で作成された情報(コンテンツ)を、情報端末3の所有者に対して提示することが可能となる。ここで、所有者は、例えば、施設5の工事を依頼した施主(建主)または工事を請け負った工事店の担当者等である。
(2)構成
次に、設定システム10、計測システム20及び情報端末3の構成について説明する。
(2.1)計測システム
まず、計測システム20の構成について説明する。計測システム20は、電力の分配路を構成する電力系統90に階層的に設けられる複数の測定点において電力量を計測するように構成される。
図1に示すように、複数のコントローラ21(図1では3台のコントローラ21a〜21c)と、測定点として電力系統90に設けられる複数の電流センサ22(図1では15個の電流センサ22a〜22o)と、を備えている。
複数のコントローラ21は、少なくとも1つの電流センサ22に電気的に接続されている。具体的には、コントローラ21aは、6個の電流センサ22a,22b,22e,22f,22i,22jに電気的に接続されている。コントローラ21bは、4個の電流センサ22d,22k,22n,22oに電気的に接続されている。コントローラ21cは、5個の電流センサ22c,22g,22h,22l,22mに電気的に接続されている。
電流センサ22aは、受変電設備61の一次側に設けられ、幹線(電源9と受変電設備61とを接続する線)を流れる電流の値を計測する。
7個の電流センサ22b〜22hは、7個の分岐ブレーカ62a〜62gに対応して設けられ、7個の分岐ブレーカ62a〜62gに対応する分岐回路に流れる電流の値をそれぞれ計測する。ここでいう「分岐回路」は、受変電設備61及び/又は1以上の分岐ブレーカ62にて幹線から分岐された各回路を意味する。分岐回路には、分岐ブレーカ62に接続される配線、照明器具や調理家電等の負荷機器50、コンセント(アウトレット)、壁スイッチ等を含んでいる。例えば、分岐ブレーカ62dで分岐された分岐回路は、分岐ブレーカ62dと照明器具50a,50bとを含む回路である。また、受変電設備61で分岐された分岐回路は、受変電設備61と分岐ブレーカ62a,62b,62cの各々で分岐された分岐回路とを含む回路である。
7個の電流センサ22i〜22oは、7台の負荷機器50a〜50gに対応して設けられ、7台の負荷機器50a〜50gに供給される電流の値をそれぞれ計測する。
複数のコントローラ21の各々は、電気的に接続された1つ以上の電流センサ22の出力を用いて、複数の分岐回路の各々について、消費電力と消費電力量(電力量)との少なくとも一方を計測する。複数のコントローラ21の各々は、計測された計測値を、施設5に設けられたルータ7を介してサーバ1へ送信する。
コントローラ21aは、受変電設備61の二次側に接続された回路で使用される電力量、分岐ブレーカ62a,62d,62e,62fの各々で分岐される分岐回路で使用される電力量、及び照明器具50a,50bの各々で使用される電力量をそれぞれ計測する。
コントローラ21bは、分岐ブレーカ62cで分岐される分岐回路で使用される電力量、照明器具50cで使用される電力量、空調機器50fで使用される電力量、及びEV充電装置50gで使用される電力量の値を計測する。
コントローラ21cは、分岐ブレーカ62b,62f,62gで分岐された分岐回路の各々で使用される電力量、及び空調機器50d,50eの各々で使用される電力量を計測する。
なお、以降において、“分岐ブレーカで分岐された分岐回路の電力量”との記載を、“分岐ブレーカの電力量”と記載する。
上述したように、計測システム20の計測値は、受変電設備61の二次側に接続された回路及び施設5における複数の分岐回路の各々について、複数のコントローラ21で計測される消費電力と消費電力量との少なくとも一方を含んでいる。つまり、計測値は、瞬時電力を表す消費電力であってもよいし、あるいは一定時間における電力の消費量(使用量)を表す消費電力量であってもよい。また、計測値は、消費電力と消費電力量との両方であってもよい。本実施形態では一例として、計測値は、消費電力を一定時間(例えば正時から30分間隔)で積算した消費電力量である。
(2.2)情報端末
次に、情報端末3の構成について説明する。
情報端末3は、図3に示すように、表示部31と、処理部32と、通信部33と、入力部34と、記憶部35とを備える。情報端末3は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを有しており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータを処理部32として機能させる。プログラムは、ここではインターネット等の電気通信回線を通じて、あるいはメモリカード等の記録媒体に記録されて提供されるが、コンピュータのメモリに予め記録されていてもよい。情報端末3は、例えば、スマートフォンである。
表示部31は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(electroluminescence)ディスプレイのような薄型のディスプレイ装置である。
処理部32は、表示部31を制御することにより、表示制御部16の第1表示処理部17で作成された画面を表示部31に表示する機能を持つ。つまり、情報端末3は、専用のアプリケーションソフトをインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、表示部31を制御するための処理部32としての機能を実現する。
通信部33は、ネットワーク4に接続されることで、情報端末3とサーバ1(設定システム10)との間の通信を可能にする。ここでは、情報端末3はスマートフォンであるから、通信部33は、通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)を介して、例えばインターネットからなるネットワーク4に接続される。携帯電話網には、例えば3G(第3世代)回線、LTE(Long Term Evolution)回線等がある。なお、通信部33は、公衆無線LAN(Local Area Network)を介してネットワーク4に接続されてもよい。
入力部34は、情報端末3の所有者の操作を受け付ける機能を有している。本実施形態では、情報端末3はタッチパネルディスプレイを搭載したスマートフォンであり、タッチパネルディスプレイが表示部31及び入力部34として機能する。そのため、以下の説明では、表示部31に表示される画面上のボタンに対する種々のタッチ操作を、「タップ」等と表現する。ただし、入力部34は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えばキーボードやポインティングデバイス、メカニカルなスイッチ等であってもよい。
記憶部35は、例えばフラッシュメモリ等の電気的に書換可能な不揮発性の半導体メモリで構成される。
情報端末3は、上記構成によりサーバ1で作成された画面(コンテンツ)を表示することができる。
なお、情報端末3がスマートフォンで構成されることは一例である。情報端末3は、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等で構成されてもよい。
(2.3)設定システム
次に、設定システム10の構成について説明する。設定システム10は、上述したように、本実施形態ではサーバ1にて構成されている。サーバ1は、情報端末3及び複数のコントローラ21にネットワーク4を介して接続される。
設定システム10は、図4に示すような、分配路のマップを示す画面(マップ表示画面)200を表示する機能を有する。
マップ表示画面200は、回路表示領域201〜215及びボタン表示領域220〜226を含んでいる。なお、図4中の参照符号及び領域を囲む一点鎖線は、説明のために記載しているのみであり、実際には表示されない。
回路表示領域201〜215の各々は、対応する回路(測定点)の名称を表示する。回路表示領域201〜215は、互いの関係を示すように実線により接続されている。
ボタン表示領域220〜226の各々は、対応する回路表示領域で表される回路の配下に属する他の回路の表示と非表示とを切り替えるためのボタンを表示する。つまり、ボタン表示領域220〜226は、対応する回路表示領域で表される回路より下位のツリー構成を展開したり折り畳んだりするためのボタンを表示する。ボタン表示領域に表示されるボタンに−(マイナス)記号が付されている場合には、ボタンにより下位のツリー構成の折り畳みが可能であることを示している。ボタン表示領域に表示されるボタンに+(プラス)記号が付されている場合には、ボタンにより下位のツリー構成の展開が可能であることを示している。
図4に示すような画面200を表示するためには、複数の測定点同士の関連付けを設定する必要がある。そのため、設定システム10は、図5に示すような、設定方法を実行する。設定方法は、第1処理(ステップS11)、第2処理(ステップS12,S13)、第3処理(ステップS14)、第4処理(ステップS15,S16)、第5処理(ステップS17)、及び第6処理(ステップS18,S19,S21)を含む。
第1処理は、供給源から複数の供給先に資源を供給する分配路に階層的に設けられる複数の測定点の資源消費量を取得する処理(取得処理)である。第2処理は、複数の測定点を設定対象の候補として表示して設定対象の選択を受け付ける処理(第1表示受付処理)である。第3処理は、設定対象が選択されると、複数の測定点に、その資源消費量が、設定対象との階層の関係に応じた設定対象の資源消費量に関する判定条件を満たす特定の測定点が含まれているかどうかを判定する処理(判定処理)である。第4処理は、複数の測定点に特定の測定点が含まれていれば、特定の測定点を関連付け対象の候補として表示して関連付け対象の選択を受け付ける処理(第2表示受付処理)である。第5処理は、関連付け対象が選択されると、設定対象との階層の関係に応じて、関連付け対象と設定対象との関連付けを行う処理(関連付け処理)である。第6処理は、設定対象の資源消費量と設定対象に関連付けられた関連付け対象の資源消費量とが判定基準を満たすかどうかに基づいて第5処理での関連付けが適切か否かを判定する処理(評価処理)である。
以下、設定システム10を構成するサーバ1についてさらに詳細に説明する。
サーバ1は、図2に示すように、記憶部11と、処理部12と、通信部13とを備える。
記憶部11は、書換可能な記録媒体である。記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等である。
記憶部11は、複数の測定点(複数の電流センサ22)それぞれについての属性情報を記憶する。属性情報は、例えば、表1に示すように、識別情報と、名称情報と、所属情報と、分類情報と、種別情報と、を含む。
識別情報は、測定点を識別するための情報である。説明をわかりやすくするために、表1では、識別情報を、A〜Oのアルファベットで示している。
名称情報は、測定点をユーザが把握しやすいように測定点に付けられた名称を示す情報である。
所属情報は、測定点がどのコントローラ21に対応付けられているかを示す情報である。ここで、「コントローラ1」、「コントローラ2」及び「コントローラ3」は、それぞれ、コントローラ21a,21b及び21cに付けられた名称である。
分類情報は、測定点の分類を示す情報である。分類は、例えば、「受電点」、「電灯」、「動力」、「コンセント」、「その他」を含む。例えば、「受電点」は、資源の供給源に対応する測定点(分配路の入り口に対応する測定点)であることを示す。「コンセント」は、資源の供給先に対応する測定点(分配路の出口に対応する測定点)であることを示す。「電灯」、「動力」、「その他」は、測定点間に配置される測定点(つまり、分配路の中継点に対応する測定点)であることを示す。
種別情報は、測定点が実在点であるか仮想点であるかを示す情報である。実在点は、実際に分配路に設けられている測定点として定義される。例えば、電流センサが実在点に該当する。表1では、電流センサの符号をそのまま実在点を示す情報として記載している。仮想点は、実際には分配路に設けられておらず、仮想的に分配路に設けられた測定点として定義される。
通信部13は、ネットワーク4に接続されることで、サーバ1と情報端末3との間の通信を可能にする。なお、通信部13は、公衆無線LANを介してネットワーク4に接続されてもよい。
処理部12は、CPU及びメモリを有している。CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、後述する処理部12の機能を実現する。プログラムは、ここではインターネットなどの電気通信回線を通じて、あるいはメモリカードなどの記録媒体に記録されて提供されるが、コンピュータのメモリに予め記録されていてもよい。
処理部12は、図2に示すように、取得部14及び表示制御部15を有している。
取得部14は、複数の測定点の資源消費量を取得する処理(第1処理;ステップS11)を行うように構成される。また、第1処理は、複数の測定点の各々について、資源消費量の測定時間帯を設定するステップを含む。そのため、分配路が設置される施設5に合わせて適切な資源消費量を取得でき、複数の測定点の特定の測定点が含まれているかどうかの判定の精度を向上できる。特に、当該ステップでは、所定期間内において分配路の全体の資源消費量が最も大きくなる時間帯を測定時間帯として設定する。そのため、複数の測定点の特定の測定点が含まれているかどうかの判定の精度を向上できる。所定期間は、例えば、1日であり、時間帯は30分単位で、0:00から設定される。例えば、測定時間帯は、月曜日の9:30〜10:00に設定される。
本実施形態では、取得部14は、計測システム20で計測された複数の測定点の消費電力量の時系列データから、電流センサ22aに対応する測定点の消費電力量が最も大きくなる時間帯を測定時間帯として設定する。そして、取得部14は、計測システム20で計測された複数の測定点の消費電力量の時系列データから、設定された測定時間帯における消費電力量を各測定点の測定情報として取得して記憶部11に記憶させる。取得部14が第1処理を実行することにより、記憶部11は、例えば、表2に示すように、複数の測定点のそれぞれについて、測定情報を記憶する。
表示制御部15は、記憶部11に記憶された情報に基づいて、画面情報を作成するように構成される。ここで、画面情報は、情報端末3に所望の表示画面を表示させるための情報である。画面情報は、例えば、表示画面の画像データそれ自体であってもよい。また、情報端末3が、表示画面を表示するためのアプリケーションを有していれば、画面情報はこのアプリケーションと共同して表示画面を表示するためのデータであってもよい。例えば、情報端末3のアプリケーションが表示画面の画像データの全てを有していれば、画面情報は、画像データにより表示画面を構成するためのデータであってもよい。あるいは、情報端末3のアプリケーションが表示画面の画像データの一部を有していれば、画面情報は、画像データの残りの部分であってもよい。
表示制御部15は、図6〜図9に示すような、測定点同士の関連付けを設定するための画面G10〜G50を表示するように構成される。なお、画面G10〜G50中の参照符号及び領域を囲む一点鎖線は、説明のために記載しているのみであり、実際には表示されない。
画面G10,G50は、現在の測定点同士の関連付けの状態を表示する画面(設定画面)である。画面G10,G50は、図6及び図9に示すように、関連付け領域R10と、ボタンB11と、ボタンB12と、を表示する。
ボタンB11は、現在の測定点同士の関連付けの設定を登録するためのボタンである。ボタンB11は、「登録」という文字を含む画像を表示する。ボタンB12は、現在の測定点同士の関連付けの設定を登録せずに終了するためのボタンである。ボタンB12は、「キャンセル」という文字を含む画像を表示する。
関連付け領域R10は、現在の測定点同士の関連付けの状態を表示する領域である。関連付け領域R10は、対応付けられた測定点の名称を表示するボックス(F110〜F150,F510,F521〜F523,F531〜F535,F541〜F543)を表示する。
ボックスは、階層分けして表示されている。画面G10,G50では、5つの階層(第1階層〜第5階層)が予め設定されている。第1階層は、最上位の階層であり、第2階層、第3階層、第4階層、第5階層の順に、下位の階層となる。
例えば、設定画面G10の関連付け領域R10では、ボックスF110〜F150はいずれの測定点にも対応付けられていない。したがって、設定画面G10の関連付け領域R10は、測定点間の対応付けがなされていないことを示している。一方、設定画面G50の関連付け領域R10では、第1階層において、ボックスF510が測定点A(「受電点」)に対応付けられている。
また、設定画面G50の第2階層において、ボックスF521,F522がそれぞれ測定点B(「電灯系統」)及び測定点C(「動力系統」)に対応付けられている。また、ボックスF521,F522は第1階層のボックスF510に接続されている。したがって、設定画面G50の関連付け領域R10は、測定点A(「受電点」)に下位の測定点B(「電灯系統」)及び測定点C(「動力系統」)が関連付けられていることを示している。
また、設定画面G50の第3階層において、ボックスF531,F532がそれぞれ測定点E(「2F電灯」)及び測定点F(「1F電灯」)に対応付けられている。また、ボックスF531,F532は第2階層のボックスF521に接続されている。したがって、設定画面G50の関連付け領域R10は、測定点B(「電灯系統」)に下位の測定点E(「2F電灯」)及び測定点F(「1F電灯」)が関連付けられていることを示している。
また、設定画面G50の第3階層において、ボックスF533が測定点G(「2F動力」)に対応付けられている。また、ボックスF533は第2階層のボックスF522に接続されている。したがって、設定画面G50の関連付け領域R10は、測定点C(「動力系統」)に下位の測定点G(「2F動力」)が関連付けられていることを示している。
なお、ボックスF523,F533,F535,F541,F542,F543は、いずれの測定点にも対応付けられていない。
画面G10又はG50において、いずれかのボックス(F110〜F150,F510,F521〜F523,F531〜F535,F541〜F543)が選択されると、表示制御部15は、図7に示す画面(選択画面)G20を表示する。選択画面G20は、測定点同士の階層的な関連付けを設定するための画面である。選択画面G20は、選択領域S21、S22,S23と、ボタンB21,B22,B23,B24と、候補表示領域R20と、を表示する。
選択領域S21、S22及びボタンB21は、設定対象となる測定点を選択するために用いられる。選択画面G20は、設定対象を、「対象回路」という名称で表示している。
選択領域S23は、設定対象に上位の測定点として関連付ける測定点を選択するために用いられる。選択画面G20は、設定対象に上位の測定点として関連付ける測定点を「親回路」という名称で表示している。
候補表示領域R20は、設定対象に下位の測定点として関連付ける測定点を選択するために用いられる。候補表示領域R20は、設定対象に下位の測定点として関連付ける測定点を「子回路」という名称で表示している。
ボタンB23は、現在の測定点同士の関連付けの設定を登録するためのボタンである。ボタンB23は、「登録」という文字を含む画像を表示する。ボタンB24は、現在の測定点同士の関連付けの設定を登録せずに終了するためのボタンである。ボタンB24は、「キャンセル」という文字を含む画像を表示する。いずれかのボタンB23,B24が選択されると、表示制御部15は、現在の測定点同士の関連付けの状態に基づいて、設定画面(画面G10,G50参照)を表示する。
表示制御部15は、選択画面G20において測定点同士の階層的な関連付けを行うために、図2に示すように、第1表示処理部151、判定部152、第2表示処理部153、関連付け部154、及び評価部155を有する。
第1表示処理部151は、複数の測定点を設定対象の候補として表示して設定対象の選択を受け付ける処理(第2処理;ステップS12,S13)を行うように構成される。
第1表示処理部151は、選択画面G20の選択領域S21,S22の操作に応じて、複数の測定点を設定対象の候補として表示して、設定対象の選択を受け付ける。例えば、第1表示処理部151は、選択画面G20において選択領域S21が選択されると、測定点の所属情報の候補を表示する。例えば、第1表示処理部151は、「コントローラ1」、「コントローラ2」、及び「コントローラ3」を選択肢として表示するプルダウンリストを表示する。また、第1表示処理部151は、選択画面G20において選択領域S22が選択されると、設定対象の候補を表示する。例えば、第1表示処理部151は、設定対象の候補の名称を選択肢として表示するプルダウンリストを表示する。ここで、選択領域S21で所属情報が選択されている場合、選択された所属情報に当てはまる測定点の名称だけが設定対象の候補として表示される。例えば、選択領域S21で「コントローラ1」が選択されている場合、選択領域S22のプルダウンリストは、「受電点」、「電灯系統」、「2F電灯」、「1F電灯」、「2F会議室1 電灯」、及び「2F会議室2 電灯」を選択肢として表示する。
また、第1表示処理部151は、選択画面G20のボタンB21の操作に応じて、図8Aに示す画面(対象回路用の検索画面)G30を表示する。対象回路用の検索画面G30は、選択領域S31,S32と、ボタンB31、B32,B33と、結果表示領域R30と、を表示する。
選択領域S31,S32は、対象回路の候補の検索の条件を指定するための領域である。選択領域S31は、測定点の分類情報に関する検索条件の選択肢を表示する。例えば、選択領域S31は、分類情報に関する検索条件の候補を選択肢として表示するプルダウンリストを表示する。なお、選択領域S31のプルダウンリストは、分類情報の検索条件を指定しない選択肢(例えば、「なし」という文字)を含んでいてもよい。選択領域S32は、測定点の測定情報(本実施形態では、電力情報)の検索条件に関する選択肢を表示する。測定情報に関する検索条件の選択肢は、例えば、「最大電力量」、「最小電力量」、及び「なし」という選択肢を含む。「最大電力量」は、複数の測定点の候補(選択領域S31で選択された分類情報に合致する測定点)のうち消費電力量が最も大きいという条件を指定する選択肢である。「最小電力量」は、複数の測定点の候補(選択領域S31で選択された分類情報に合致する測定点)のうち消費電力量が最も小さいという条件を指定する選択肢である。「なし」は、測定情報に関する条件を指定しない選択肢である。
ボタンB31は、選択領域S31,S32で指定された条件に基づいて、対象回路の候補の検索を行うためのボタンである。ボタンB31が操作されると、第1表示処理部151は、複数の測定点から選択領域S31,S32で指定された条件に合致する測定点を検索し、検索の結果を、結果表示領域R30に表示する。例えば、第1表示処理部151は、図8Aに示すように、検索された測定点を、チェックボックスとともに、結果表示領域R30に表示する。結果表示領域R30に表示された測定点を、設定対象(対象回路)として選択する際には、測定点に対応するチェックボックスにチェックを入れればよい。なお、図8Aは、分類情報の検索条件が「なし」であり、電力情報の検索条件が「最大電力回路」である場合の検索結果を示している。
ボタンB32は、設定対象の選択を登録せずに終了するためのボタンである。ボタンB32は、「キャンセル」という文字を含む画像を表示する。ボタンB32が選択されると、表示制御部15は、選択画面G20を表示する。この場合、検索画面G30での設定対象の選択が無効になる。そのため、例えば、選択領域S21,S22は空欄となる。
ボタンB33は、設定対象の選択を登録するためのボタンである。ボタンB33は、「登録」という文字を含む画像を表示する。ボタンB33が選択されると、表示制御部15は、選択画面G20を表示する。この場合、検索画面G30での設定対象の選択が有効になる。そのため、例えば、選択領域S21,S22は、設定対象の情報を表示する。
判定部152は、設定対象(対象回路)が選択されると、複数の測定点に、特定の測定点が含まれているかどうかを判定する処理(第3処理;ステップS14)を行うように構成される。特定の測定点は、その資源消費量が、設定対象との階層の関係に応じた設定対象の資源消費量に関する判定条件を満たす測定点である。ここで、設定対象との階層の関係は、特定の測定点の階層が設定対象の階層よりも下位の階層となる下位関係と、特定の測定点の階層が設定対象の階層よりも上位の階層となる上位関係とを含む。また、判定条件は、下位関係に応じた下位判定条件と、上位関係に応じた上位判定条件と、を含む。つまり、下位判定条件は、複数の測定点に、設定対象の下位の測定点(つまり、子回路)として適した測定点があるかどうかを判定するための条件である。下位判定条件は、特定の測定点の資源消費量(消費電力量)が設定対象の資源消費量(消費電力量)以下であることである。そのため、設定対象への下位の測定点の関連付けを正確かつ容易に行える。以下、下位判定条件を満たす測定点を、特定の下位測定点という。また、上位判定条件は、複数の測定点に、設定対象の上位の測定点(つまり、親回路)として適した測定点があるかどうかを判定するための条件である。上位判定条件は、特定の測定点の資源消費量(消費電力量)が設定対象の資源消費量(消費電力量)以上であることである。そのため、設定対象への上位の測定点の関連付けを正確かつ容易に行える。以下、上位判定条件を満たす測定点を、特定の上位測定点という。
例えば、設定対象が測定点Eである場合、測定情報で示される消費電力量が12.4kWhである。測定点D,F,H,I,J,K,M,N,Oは、消費電力量が12.4kWh以下である。したがって、判定部152は、複数の測定点A〜Oに特定の下位測定点が含まれていると判断する。また、測定点A,B,C,E,G,Lは、消費電力量が12.4kWh以上である。したがって、判定部152は、複数の測定点A〜Oに特定の上位測定点が含まれていると判断する。
なお、分類情報が「受電点」である測定点については、上位の測定点が存在しないため、判定部152は、上位判定条件に関する判定を行わない。同様に、分類情報が「コンセント」である測定点については、下位の測定点が存在しないため、判定部152は、下位判定条件に関する判定を行わない。
第2表示処理部153は、複数の測定点に特定の測定点が含まれていれば、特定の測定点を関連付け対象の候補として表示して関連付け対象の選択を受け付ける処理(第4処理;ステップS15,S16)を行うように構成される。本実施形態では、第2表示処理部153は、複数の測定点に特定の上位測定点が含まれていれば、特定の上位測定点を関連付け対象(上位関連付け対象)の候補として表示して上位関連付け対象の選択を受け付ける。また、第2表示処理部153は、複数の測定点に特定の下位測定点が含まれていれば、特定の下位測定点を関連付け対象(下位関連付け対象)の候補として表示して下位関連付け対象の選択を受け付ける。また、第2表示処理部153は、複数の測定点に特定の測定点が含まれていなければ、関連付け対象の候補がないことを表示する(ステップS20)ように構成される。
第2表示処理部153は、選択画面G20の選択領域S23の操作に応じて、特定の上位測定点を上位関連付け対象(親回路)の候補として表示する。例えば、第2表示処理部153は、上位関連付け対象の候補を選択肢として表示するプルダウンリストを表示する。なお、設定対象に既に上位の測定点が関連付けられている場合、第2表示処理部153は、既に設定対象に関連付けられている上位の測定点を、選択領域S23に表示してもよい。また、第2表示処理部153は、上位関連付け対象の候補がない場合、プルダウンリストを空欄としてもよいし、上位関連付け対象の候補がないことを意味するメッセージを表示してもよい。
また、第2表示処理部153は、候補表示領域R20に、特定の下位測定点を下位関連付け対象(子回路)の候補として表示する。例えば、第2表示処理部153は、図7に示すように、特定の下位測定点を、チェックボックスとともに、候補表示領域R20に表示する。候補表示領域R20に表示された特定の下位測定点を、下位関連付け対象(子回路)として選択する際には、特定の下位測定点に対応するチェックボックスにチェックを入れればよい。なお、図7の候補表示領域R20は、対象回路が測定点Aである場合の特定の下位測定点のリストを示している。なお、第2表示処理部153は、下位関連付け対象の候補がない場合、候補表示領域R20を空欄としてもよいし、下位関連付け対象の候補がないことを意味するメッセージを表示してもよい。
また、第2表示処理部153は、選択画面G20のボタンB22の操作に応じて、図8Bに示す画面(子回路用の検索画面)G40を表示する。子回路用の検索画面G40は、選択領域S41,S42と、ボタンB41、B42,B43と、結果表示領域R40と、を表示する。
選択領域S41,S42は、子回路の候補の検索の条件を指定するための領域である。選択領域S41は、測定点の分類情報に関する検索条件の選択肢を表示する。例えば、選択領域S41は、分類情報に関する検索条件の候補を選択肢として表示するプルダウンリストを表示する。なお、選択領域S41のプルダウンリストは、分類情報の検索条件を指定しない選択肢(例えば、「なし」という文字)を含んでいてもよい。選択領域S42は、測定点の測定情報(本実施形態では、電力情報)の検索条件に関する選択肢を表示する。測定情報に関する検索条件の選択肢は、例えば、「電力量が対象回路より小さい回路」、「電力量が対象回路以下の回路」、「電力量が対象回路に等しい回路」、及び「なし」を含む。「電力量が対象回路より小さい回路」は、消費電力量が設定対象よりも小さいという条件を指定する選択肢である。「電力量が対象回路以下の回路」は、消費電力量が設定対象以下という条件を指定する選択肢である。「電力量が対象回路に等しい回路」は、消費電力量が設定対象と等しいという条件を指定する選択肢である。「なし」は、測定情報に関する条件を指定しない選択肢である。
ボタンB41は、選択領域S41,S42で指定された条件に基づいて、子回路の候補の検索を行うためのボタンである。ボタンB41が操作されると、第2表示処理部153は、複数の測定点から選択領域S41,S42で指定された条件に合致する測定点を検索し、検索の結果を、結果表示領域R40に表示する。例えば、第2表示処理部153は、図8Bに示すように、検索された測定点を、チェックボックスとともに、結果表示領域R40に表示する。結果表示領域R40に表示された測定点を、下位関連付け対象(子回路)として選択する際には、測定点に対応するチェックボックスにチェックを入れればよい。なお、図8Bは、設定対象が測定点F(分類情報が「1F電灯」)であり、分類情報の検索条件が「コンセント」であり、電力情報の検索条件が「電力量が対象回路以下の回路」である場合の検索結果を示している。
ボタンB42は、子回路(下位関連付け対象)の選択を登録せずに終了するためのボタンである。ボタンB42は、「キャンセル」という文字を含む画像を表示する。ボタンB42が選択されると、表示制御部15は、選択画面G20を表示する。この場合、検索画面G40での子回路の選択は無効になる。そのため、候補表示領域R20は、いずれの測定点も選択されていないことを示す。例えば、測定点のチェックボックスにチェックが入っていない状態となる。
ボタンB43は、子回路(下位関連付け対象)の選択を登録するためのボタンである。ボタンB43は、「登録」という文字を含む画像を表示する。ボタンB43が選択されると、表示制御部15は、選択画面G20を表示する。この場合、検索画面G40での子回路の選択が有効である。そのため、候補表示領域R20は、検索画面G40で選択された子回路(下位関連付け対象)の情報を表示する。例えば、候補表示領域R20では、検索画面G40で選択された子回路(下位関連付け対象)のチェックボックスにチェックが入れられる。
関連付け部154は、関連付け対象が選択されると、設定対象との階層の関係に応じて、関連付け対象と設定対象との関連付けを行う処理(第5処理;ステップS17)を行うように構成される。例えば、関連付け部154は、設定対象との階層の関係が下位関係であれば、関連付け対象(下位関連付け対象)を設定対象よりも下位の階層の測定点として設定対象に関連付ける。また、関連付け部154は、設定対象との階層の関係が上位関係であれば、関連付け対象(上位関連付け対象)を設定対象よりも上位の階層の測定点として設定対象に関連付ける。
例えば、関連付け部154は、選択画面G20のボタンB23が選択されると、測定点の関連付けを行う。関連付け部154は、選択画面G20の選択領域S22で選択された測定点(設定対象;対象回路)に、選択画面G20の選択領域S23で選択された測定点(上位関連付け対象;親回路)を、上位の測定点として関連付ける。また、関連付け部154は、選択画面G20の選択領域S22で選択された測定点(設定対象;対象回路)に、選択画面G20の候補表示領域R20で選択された測定点(下位関連付け対象;子回路)を、下位の測定点として関連付ける。したがって、ボタンB23が選択されたとことによって選択画面G20から設定画面G10に移行した場合には、関連付け部154による関連付けの結果が設定画面G10の関連付け領域R10に表示される。
評価部155は、設定対象の資源消費量と設定対象に関連付けられた関連付け対象の資源消費量とが判定基準を満たすかどうかに基づいて第5処理での関連付けが適切か否かを判定する処理(第6処理;ステップS18,S19,S21)を行うように構成される。そのため、設定対象への関連付け対象の関連付けが適切であるかどうかを判定できる。判定基準は、設定対象の資源消費量(消費電力量)が、設定対象に下位の測定点として関連付けられた関連付け対象の資源消費量(消費電力量)の合計より多いことである。つまり、判定基準は、対象回路の消費電力量よりも当該対象回路の子回路の消費電力量の合計が多いことである。これにより、設定対象への下位の測定点の関連付けが適切であるかどうかを判定できる。
また、評価部155は、第6処理において、設定対象の資源消費量と設定対象に関連付けられた関連付け対象の資源消費量とが判定基準を満たさない場合に、エラー情報を表示するように構成される(ステップS21)。エラー情報は、例えば、「電力不整合が発生。対象回路より、子回路の電力合計値が大きくなっています」といったメッセージを含む情報である。そのため、設定対象への関連付け対象の関連付けが適切でなかった場合に、関連付けの再設定を促すことができる。
例えば、評価部155は、設定画面G10,G50のボタンB11が選択されると、関連付けの完了が選択されたと判断する。そして、評価部155は、設定画面G10の関連付け領域R10に表示されている全ての設定対象について、関連付けが適切か否かを判定する。つまり、評価部155は、不適切な関連付けがあるかどうかを判定する(ステップS19)。
例えば、設定画面G50において、ボタンB11が選択されると、1以上の子回路が対応付けられている対象回路について、判定基準に基づく判定が行われる。つまり、評価部155は、ボックスF510の測定点A(「受電点」)、ボックスF521の測定点B(「電灯系統」)及びボックスF522の測定点C(「動力系統」)のそれぞれについて判定基準に基づく判定を行う。例えば、測定点A(「受電点」)の場合、測定点Aの消費電力量と、測定点B,Cの消費電力量の合計とが比較される。測定点Aの消費電力量が49.7kWh、測定点B,Cの消費電力量の合計が49.6kWh(=18.4+31.2kWh)である。そのため、評価部155は、測定点Aと測定点B,Cの関連付けは適切であると判断する。
表示制御部15は、上述した設定方法によって設定された複数の測定点の階層的な関連付けに基づいて、上述したような図4に示すマップ表示画面200を作成する。
(3)動作説明
以下、図5を参照して、設定システム10の動作について簡単に説明する。設定システム10では、まず、設定システム10では、取得部14が、複数の測定点の資源消費量を取得する(ステップS11)。次に、第1表示処理部151が、複数の測定点A〜Oを設定対象の候補として表示する(ステップS12)。第1表示処理部151は、設定対象が選択されるまで設定対象の候補の表示を継続する(ステップS13)。そして、設定対象が選択されると、判定部152は、複数の測定点A〜Oに、その資源消費量が、設定対象との階層の関係に応じた設定対象の資源消費量に関する判定条件を満たす特定の測定点が含まれているかどうかを判定する(ステップS14)。特定の測定点が存在しない場合(ステップS14;NO)、第2表示処理部153は、特定の測定点が存在しないことを表示し、設定システム10での処理がステップS12に戻る。一方、特定の測定点が存在する場合(ステップS14;YES)、第2表示処理部153は、特定の測定点を関連付け対象の候補として表示する(ステップS15)。第2表示処理部153は、関連付け対象が選択されるまで関連付け対象の候補の表示を継続する(ステップS16)。そして、関連付け対象が選択されると、関連付け部154は、設定対象との階層の関係に応じて、関連付け対象と設定対象との関連付けを行う(ステップS17)。この後に、関連付けの完了が選択されなければ(ステップS18;NO)、設定システム10での処理がステップS12に戻る。一方、関連付けの完了が選択されると(ステップS18;YES)、評価部155は、不適切な関連付けがあるかどうかを判定する(ステップS19)。不適切な関連付けがあれば(ステップS19;YES)、評価部155は、エラー情報を表示する。その後、設定システム10での処理がステップS12に戻る。一方、不適切な関連付けがなければ(ステップS19;NO)、設定システム10での処理が終了する。
(4)まとめ
以上述べたように、本実施形態の設定システム10では、判定部152が、複数の測定点A〜Oに、その資源消費量が、設定対象との階層の関係に応じた設定対象の資源消費量に関する判定条件を満たす特定の測定点が含まれているかどうかを判定する。第2表示処理部153は、複数の測定点A〜Oに特定の測定点が含まれていれば、特定の測定点A〜Oを関連付け対象の候補として表示して関連付け対象の選択を受け付ける。このように、本実施形態の設定システム10では、設定対象との階層の関係に応じた設定対象の資源消費量に関する判定条件を満たす特定の測定点を、関連付け対象の候補として表示する。これにより、資源消費量が判定条件を満たしてない測定点が、関連付け対象の候補から除外される。そのため、資源消費量が判定条件を満たしていない測定点を設定対象に関連付けてしまうことを抑制できる。したがって、複数の測定点同士の階層的な関連付けを正確かつ容易に設定できる。
本実施形態の設定システム10は、例えば、コンピュータシステムが設定プログラムを実行することによって実現され得る。言い換えれば、設定プログラムは、コンピュータシステムにより実行されると、コンピュータシステムを本実施形態の設定システム10として機能させる。この設定プログラムによれば、設定システム10と同様に、複数の測定点同士の階層的な関連付けを正確かつ容易に設定できる。このような設定プログラムは、例えば、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の記録媒体に記録されてコンピュータシステムに提供されてもよいし、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよい。
言い換えれば、コンピュータシステムが、設定プログラムを実行することによって、上述の第1処理、第2処理、第3処理、第4処理、及び第5処理を含む設定方法を実行する。言い換えれば、設定方法は、上述の第1処理、第2処理、第3処理、第4処理、及び第5処理を、コンピュータシステムにより実行するともいえる。この設定方法によれば、設定システム10と同様に、複数の測定点同士の階層的な関連付けを正確かつ容易に設定できる。
2.変形例
以上説明した実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。また、上記実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態の変形例を列挙する。
例えば、計測システム20において、コントローラ21の数は1つであってもよいし、2又は4以上であってもよい。また、電流センサ22は、電力系統90の全ての回路(分岐回路)にそれぞれ対応して設けられていなくてもよい。例えば、図10に示すように、計測システム20は、電流センサ22a〜22oのうち、電流センサ22a,22c,22e,22f,22h,22k,22l,22mだけを有していてもよい。なお、図10において、電流センサ22b,22d,22g,22i,22j,22n,22oは、二点鎖線で仮想的に図示されている。
図10の場合、電流センサ22b,22d,22g,22i,22j,22n,22oは実際には存在しない。そのため、これら電流センサ22b,22d,22g,22i,22j,22n,22oに対応する測定点B,D,G,I,J,N,Oは、種別情報が仮想点に設定される。測定点が仮想点である場合、測定点の資源消費量(消費電力量)は、測定点に関連付けられた測定点の資源消費量から推定してもよい。例えば、測定点Gについて、測定点L,Mが下位の測定点として関連付けられている場合、測定点L,Mの資源消費量の合計を測定点Gの資源消費量としてもよい。あるいは、測定点Gについて、測定点Cが上位の測定点として関連付けられている場合、測定点Cの資源消費量を測定点Gの資源消費量としてもよい。あるいは、測定点Gについて、測定点Cが上位の測定点として関連付けられ、さらに、測定点Cに測定点Hが下位の測定点として関連付けられている場合、測定点C,Hの資源消費量の差を測定点Gの資源消費量としてもよい。このように、分配路に実際に電流センサ22が設置されていない場所も測定点として利用することができる。
なお、実在点である測定点の属性情報は、設定システムにより測定点の関連付けを設定する前に設定システムに入力されることが好ましい。ただし、仮想点は、実際の装置の設置を必要としないから、仮想点である測定点の属性情報は、設定システムにより測定点の関連付けを設定する過程で設定システムに入力されてもよい。
上記実施形態では、測定点の属性情報は、識別情報と、名称情報と、所属情報と、分類情報と、種別情報と、を含んでいる。しかしながら、必ずしも属性情報は、名称情報と、所属情報と、分類情報と、種別情報とを含んでいる必要はない。
上記実施形態の設定システム10は、図5に示す設定方法を実行する。しかしながら、設定方法は、第6処理(ステップS18,S19,S21)を含んでいなくてもよい。つまり、処理部12は、評価部19を備えていなくてもよい。
また、上記実施形態では、取得部14は、計測システム20から測定点の資源消費量(消費電力量)を取得している。また、取得部14は、計測システム20の代わりに、スマートメータから測定点の資源消費量を取得してもよい。また、取得部14は、幹線又はスマートメータの消費電力(消費電力量)から、いわゆるディスアグリゲーション技術により、特定の分岐回路又は電気機器の消費電力(消費電力量)を抽出してもよい。
なお、取得部14は、計測システム20で計測された消費電力量を、少なくとも受変電設備61及び分岐ブレーカ62(分岐回路)ごとに時系列データとして取得して、記憶部11に記憶させておいてもよい。この場合、取得部14は、要求に応じて、測定点の資源消費量を時系列データから取得してもよい。
上記実施形態では、測定時間帯は、所定期間内において分配路の全体の資源消費量が最も大きくなる時間帯である。しかしながら、測定時間帯は、所望の時間帯に設定されてもよい。例えば、測定時間帯は、分配路が設置される施設5に合わせて適切な資源消費量を取得できるように設定されてもよい。また、測定時間帯は、30分に限定されず、1時間、12時間、1日などであってもよい。ただし、測定時間帯が30分程度の比較的短い時間であれば、測定点同士の関連付けのための処理にかかる時間を短縮できる。
上記実施形態では、第1表示処理部151は、選択画面G20のボタンB21の操作に応じて、図8Aに示す画面(対象回路用の検索画面)G30を表示する。しかしながら、第1表示処理部151は、対象回路用の検索画面G30を表示する機能を有していなくてもよい。
上記実施形態では、判定部152での判定条件は、下位関係に応じた下位判定条件と、上位関係に応じた上位判定条件と、を含む。しかしながら、判定条件は、下位判定条件と上位判定条件との少なくとも一方を含んでいればよい。また、第2表示処理部153は、必ずしも、特定の上位測定点を上位関連付け対象の候補として表示する処理と、特定の下位測定点を下位関連付け対象の候補として表示する処理との両方を行う必要はない。
上記実施形態では、第2表示処理部153は、選択画面G20のボタンB22の操作に応じて、図8Bに示す画面(子回路用の検索画面)G40を表示する。しかしながら、第2表示処理部153は、子回路用の検索画面G40を表示する機能を有していなくてもよい。あるいは又は加えて、第2表示処理部153は、親回路用の検索画面を表示する機能を有していてもよい。親回路用の検索画面の場合、測定情報に関する検索条件の選択肢は、例えば、「電力量が対象回路より大きい回路」及び「電力量が対象回路以上の回路」を含んでいてよい。「電力量が対象回路より大きい回路」は、消費電力量が設定対象よりも大きいという条件を指定する選択肢である。「電力量が対象回路以上の回路」は、消費電力量が設定対象以上という条件を指定する選択肢である。
また、関連付け部154は、必ずしも、下位関連付け対象を設定対象よりも下位の階層の測定点として設定対象に関連付ける処理と、上位関連付け対象を設定対象よりも上位の階層の測定点として設定対象に関連付ける処理との両方を行う必要はない。
また、評価部155は、上記実施形態と異なる判定基準を用いてもよい。例えば、判定基準は、設定対象の資源消費量から設定対象に下位の測定点として関連付けられた関連付け対象の資源消費量の合計を引いた値を設定対象の資源消費量で除した値が所定の負の値以上であることであってもよい。例えば、測定点A(「受電点」)に測定点B,Cとが関連付けられているとする。この場合、測定点Aの消費電力量(49.7kWh)から測定点B,Cの消費電力量の合計(49.6kWh)を引いた値を測定点Aの消費電力量で除した値が所定の負の値以上であるかどうかが判定される。つまり、(49.7−49.6)/49.7が所定の負の値より小さいかどうかが判定される。所定値は、例えば、−0.05である。つまり、測定点Aの消費電力量から測定点B,Cの消費電力量の合計を引いた値が測定点Aの消費電力量の−5%以上であれば、評価部155は、測定点Aと測定点B,Cの関連付けは適切であると判断する。この場合、設定対象への下位の測定点の関連付けが適切であるかどうかを判定でき、しかも、資源消費量の測定誤差等による影響を低減できる。
また、エラー情報は、上記実施形態で述べたメッセージに限定されない。エラー情報は、関連付けが適切でなかった設定対象と関連付け対象とを特定するための情報(例えば、名称)を含んでいてもよい。
また、評価部155は、第6処理において、判定基準を表示してもよい。つまり、評価部155は、どのような判定基準により関連付けの適否を判断しているかをユーザに通知してもよい。このようにすれば、設定対象への関連付け対象の関連付けが適切でなかった場合に、どのように関連付けの再設定を行えば良いかの判断が容易になる。さらに、評価部155は、前記第6処理において、設定対象の資源消費量と設定対象に関連付けられた関連付け対象の資源消費量とを表示してもよい。つまり、評価部155は、どのような資源消費量により関連付けの適否を判断しているかをユーザに通知してもよい。このようにすれば、設定対象への関連付け対象の関連付けが適切でなかった場合に、どのように関連付けの再設定を行えば良いかの判断が容易になる。
また、上記実施形態では、電源9は商用交流電源であるが、分配路の供給源は、商用交流電源以外の交流電源であってもよいし、直流電源であってもよい。また、施設5は、電力の需要家の施設であるが、これに限定されない。例えば、変形例の設定システム10は、水の需要家の施設に用いられる。この場合、分配路で供給される資源は水であり、資源消費量は、例えば、水の消費量(水量)である。また、別の変形例の設定システム10は、ガスの需要家の施設に用いられる。この場合、分配路で供給される資源はガスであり、資源消費量は、例えば、ガスの消費量である。なお、資源が水やガスである場合、分岐回路(回路)という用語の代わりに「経路」等の別の用語が用いられる。要するに、設定システム10が用いられる施設は、電力、水、ガス等の資源の供給を受ける施設であればよい。
また、コンピュータシステムは、1又は複数のコンピュータで構成されるシステムであってもよい。つまり、設定システム10がサーバ1で構成されることは必須ではない。例えば、設定システム10は、サーバ1と情報端末3とで構成されていてもよい。つまり、サーバ1及び情報端末3が設定システム10の機能を分担してもよい。要するに、設定システム10は、サーバ1と情報端末3のうちの少なくとも1つの装置によって構成されてもよい。また、サーバ1及び情報端末3の各々の機能は、複数の装置に分散して設けられていてもよい。また、設定システム10の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
3.態様
上記実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様の設定方法は、第1処理、第2処理、第3処理、第4処理、及び第5処理を含む。前記第1処理は、供給源(9)から複数の供給先(50)に資源を供給する分配路(90)に階層的に設けられる複数の測定点(22a〜22o)の資源消費量を取得する処理である。前記第2処理は、前記複数の測定点(22a〜22o)を設定対象の候補として表示して前記設定対象の選択を受け付ける処理である。前記第3処理は、前記設定対象が選択されると、前記複数の測定点(22a〜22o)に、特定の測定点が含まれているかどうかを判定する処理である。前記特定の測定点は、その資源消費量が、前記設定対象との階層の関係に応じた前記設定対象の前記資源消費量に関する判定条件を満たす測定点である。前記第4処理は、前記複数の測定点(22a〜22o)に前記特定の測定点が含まれていれば、前記特定の測定点を関連付け対象の候補として表示して前記関連付け対象の選択を受け付ける処理である。前記第5処理は、前記関連付け対象が選択されると、前記設定対象との階層の関係に応じて、前記関連付け対象と前記設定対象との関連付けを行う処理である。第1の態様によれば、複数の測定点同士の階層的な関連付けを正確かつ容易に設定できる。
第2の態様の設定方法は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、前記設定対象との階層の関係は、前記特定の測定点の階層が前記設定対象の階層よりも下位の階層となる下位関係を含む。前記判定条件は、前記下位関係に応じた下位判定条件を含む。前記下位判定条件は、前記特定の測定点の前記資源消費量が前記設定対象の前記資源消費量以下であることである。第2の態様によれば、設定対象への下位の測定点の関連付けを正確かつ容易に行える。
第3の態様の設定方法は、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、前記設定対象との階層の関係は、前記特定の測定点の階層が前記設定対象の階層よりも上位の階層となる上位関係を含む。前記判定条件は、前記上位関係に応じた上位判定条件を含む。前記上位判定条件は、前記特定の測定点の前記資源消費量が前記設定対象の前記資源消費量以上であることである。第3の態様によれば、設定対象への上位の測定点の関連付けを正確かつ容易に行える。
第4の態様の設定方法は、第1〜第3の態様のうちいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第4の態様は、さらに、第6処理を含む。前記第6処理は、前記設定対象の前記資源消費量と前記設定対象に関連付けられた前記関連付け対象の前記資源消費量とが判定基準を満たすかどうかに基づいて前記第5処理での前記関連付けが適切か否かを判定する処理である。第4の態様によれば、設定対象への関連付け対象の関連付けが適切であるかどうかを判定できる。
第5の態様の設定方法は、第4の態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、前記第6処理において、前記判定基準を表示する。第5の態様によれば、設定対象への関連付け対象の関連付けが適切でなかった場合に、どのように関連付けの再設定を行えば良いかの判断が容易になる。
第6の態様の設定方法は、第5の態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様では、前記第6処理において、前記設定対象の前記資源消費量と前記設定対象に関連付けられた前記関連付け対象の前記資源消費量とを表示する。第6の態様によれば、設定対象への関連付け対象の関連付けが適切でなかった場合に、どのように関連付けの再設定を行えば良いかの判断が容易になる。
第7の態様の設定方法は、第4〜第6の態様のうちいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第7の態様では、前記第6処理において、前記設定対象の前記資源消費量と前記設定対象に関連付けられた前記関連付け対象の前記資源消費量とが前記判定基準を満たさない場合に、エラー情報を表示する。第7の態様によれば、設定対象への関連付け対象の関連付けが適切でなかった場合に、関連付けの再設定を促すことができる。
第8の態様の設定方法は、第4〜第7の態様のうちいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第8の態様では、前記判定基準は、前記設定対象の前記資源消費量が、前記設定対象に下位の測定点として関連付けられた前記関連付け対象の前記資源消費量の合計以上であることである。第8の態様によれば、設定対象への下位の測定点の関連付けが適切であるかどうかを判定できる。
第9の態様の設定方法は、第4〜第7の態様のうちいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第9の態様では、前記判定基準は、設定対象の前記資源消費量から前記設定対象に下位の測定点として関連付けられた前記関連付け対象の前記資源消費量の合計を引いた値を前記設定対象の前記資源消費量で除した値が所定の負の値以上であることである。第9の態様によれば、設定対象への下位の測定点の関連付けが適切であるかどうかを判定でき、しかも、資源消費量の測定誤差等による影響を低減できる。
第10の態様の設定方法は、第1〜第9の態様のうちいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第10の態様では、前記第1処理は、前記複数の測定点の各々について、前記資源消費量の測定時間帯を設定するステップを含む。第10の態様によれば、分配路が設置される施設(5)に合わせて適切な資源消費量を取得でき、複数の測定点の特定の測定点が含まれているかどうかの判定の精度を向上できる。
第11の態様の設定方法は、第10の態様との組み合わせにより実現され得る。第11の態様では、前記ステップにおいて、所定期間内において前記分配路の全体の資源消費量が最も大きくなる時間帯を前記測定時間帯として設定する。第11の態様によれば、複数の測定点の特定の測定点が含まれているかどうかの判定の精度を向上できる。
第12の態様の設定システム(10)は、取得部(14)、第1表示処理部(151)、判定部(152)、第2表示処理部(153)、及び関連付け部(154)を備える。前記取得部(14)は、供給源(9)から複数の供給先(50)に資源を供給する分配路(90)に階層的に設けられる複数の測定点(22a〜22o)の資源消費量を取得するように構成される。前記第1表示処理部(151)は、前記複数の測定点(22a〜22o)を設定対象の候補として表示して前記設定対象の選択を受け付けるように構成される。前記判定部(152)は、前記設定対象が選択されると、前記複数の測定点(22a〜22o)に、特定の測定点が含まれているかどうかを判定するように構成される。前記特定の測定点は、その資源消費量が、前記設定対象との階層の関係に応じた前記設定対象の前記資源消費量に関する判定条件を満たす測定点である。前記第2表示処理部(153)は、前記複数の測定点(22a〜22o)に前記特定の測定点が含まれていれば、前記特定の測定点を関連付け対象の候補として表示して前記関連付け対象の選択を受け付けるように構成される。前記関連付け部(154)は、前記関連付け対象が選択されると、前記設定対象との階層の関係に応じて、前記関連付け対象と前記設定対象との関連付けを行うように構成される。第12の態様によれば、複数の測定点同士の階層的な関連付けを正確かつ容易に設定できる。
第13の態様の設定プログラムは、コンピュータシステムにより実行されるプログラムである。前記コンピュータシステムは、前記設定プログラムを実行することにより、第1〜第11の態様のうちいずれか一つの設定方法を行う。第13の態様によれば、複数の測定点同士の階層的な関連付けを正確かつ容易に設定できる。