JP2007028769A - 配電線系統の事故復旧方法、配電制御装置 - Google Patents

配電線系統の事故復旧方法、配電制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】事故復旧時に配電線の過負荷が生じない配電線系統の事故復旧方法を提供する。
【解決手段】複数の区分開閉器で区分された、配電線の複数区間のうち少なくともいずれか一区間が分散型電源と連系可能である配電線系統の事故復旧方法において、配電線の複数区間の各負荷と配電用変電所から配電線への許容容量とを予め求めておき、区分開閉器と分散型電源を監視制御する配電制御装置によって、配電線の事故時に分散型電源が解列且つ複数の区分開閉器が開放した後、複数の区分開閉器の各々に対して所定の投入順に投入を指示していく際に、当該一の区分開閉器が投入されて配電用変電所より電力供給された配電線の区間の負荷の合計と、配電線の許容容量との比較を行い、負荷の合計が許容容量を超えない場合にはその区分開閉器に対して投入を指示し、超える場合にはその区分開閉器に対して投入を指示しない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、配電線系統の事故復旧方法、配電制御装置に関する
一般に、電力会社が提供する商用ラインとしての配電線系統は、例えば、図5に示すような、いわゆる多分割多連系方式の構成を呈する。詳述すると、電力会社の配電用変電所A、B、・・・に配設される変圧器10a、10b、・・・の2次側には、複数の配電用遮断器11a、11b、・・・が接続される。そして、複数の配電用遮断器11a、11b、・・・夫々の負荷側より樹枝状に各々の配電線A、B、・・が構築される。
複数の配電線A、B、・・・は、複数の常閉型の区分開閉器12a、12b、・・・によって、複数の区間#n(n=0、1、・・・)に区分される。なお、複数の配電線A、B、・・・における複数の区間#nの少なくともいずれかの区間(図5の例では、区間#2)では、その主幹線から分岐させた分岐線が敷設されており、その分岐線に配設された常開型の連系用開閉器14を介して、他の配電線との連系(例えば、配電線A、Bの連系)が行われる。
図5に示すような配電線系統において、例えば、配電線Aの区間#1に地絡または短絡等の事故が発生した場合とする。この場合、配電用遮断器11aが直ちに開放(初回遮断)されて、事故区間#1を含んだ配電線A全体が停電となる。このとき、配電線Aに配設される全ての区分開閉器12aは、電源側(上流側)の電圧消失によって開放される。
そして、配電用変電所Aでは、配電用遮断器11aの初回遮断から一定時間経過後、開放中の配電用遮断器11aを再投入(再閉路)する。この配電用遮断器11aの再投入に伴って、配電線Aの試充電が開始され、未だ開放中にある区分開閉器12aが、電源側から負荷側に向けて順に時限投入される。この区分開閉器12aの時限投入に伴って、事故区間#1への送電が行われると、配電用遮断器11aは再び開放(再閉路失敗)されて配電線A全体が再び停電となる。このとき、事故区間#1の区分開閉器12aは以後開放状態へとロックされる。
なお、事故区間#1の検出は、再閉路から再閉路失敗までの時間計測や、区分開閉器12aのロック状態検出等によって行われる。このように事故区間#1の検出が行われると、その事故区間#1よりも負荷側(下流側)の健全な停電区間#2〜#4に対して、系統連系可能な他の配電線Bからの電力融通が行われる。この結果、事故区間#1以外の健全区間#2〜#4に属する需要家に電力が供給されて一時的な復旧が完了する。
ところで、近年、工場やビル、一般住宅等の電力会社以外の需要家側において、例えば、太陽光発電システム、風力発電システム、コジェネレーション設備等の比較的小規模な発電システム、いわゆる分散型電源が普及しつつある。このため、今後、分散型電源を電力会社が提供する商用ラインとしての配電線系統へと電気的に接続すること、すなわち分散型電源と配電線系統との連系が、増加していくことが想定されうる。
図6は、分散型電源を連系させた配電線系統の一例を示す図である(例えば、以下に示す特許文献1を参照)。配電用遮断器11a、11bの負荷側から配電線A、Bが構築される。なお、配電線A、Bは、夫々区分開閉器12a、12bによって複数の区間#0、#1、・・・に区分される。なお、配電線Aの区間#5は、配電線Aの区間#1の分岐先に配設される区分開閉器12a(#5)を開放し、配電線Bの区間#1の分岐先に配設される連系用開閉器14を投入することで、配電線Bからの電力融通が可能な区間である。さらに、配電線Aの区間#3、#4では、需要家側に配設される分散型電源15(#1)、(#2)が、連系時に投入され且つ解列時に開放される解列用開閉器16(#1)、(#2)を介して連系される。
図6に示す場合、配電線Aでは、配電線容量(潮流)が“4500kW”であり、短時間許容容量が“6000kW”、である。なお、配電線容量とは、配電用遮断器11aから負荷側へと常時送り出し可能な潮流の限度値のことであり、例えば、配電用遮断器11aの電線の連続許容容量や事故時融通量等に基づいて電力会社毎に決められる。また、短時間許容容量とは、配電用遮断器11aから負荷側へと短時間で送り出し可能な潮流の限度値のことであり、配電用遮断器11aや配電線Aの電線仕様等に基づいて決められる。一方、分散型電源15(#1)、(#2)から配電線Aに対して常時連系している総発電容量(逆潮流)が“3000kW”である場合、配電線Aには、配電線容量“4500kW”や短時間許容容量“6000kW”を超える “7500kW”までの負荷が接続可能である。
特開2003−189472号公報
図6に示すように、分散型電源を連系させた配電線系統では、配電線容量や短時間許容容量等の許容容量を越える負荷が接続される運用が想定されうる。そして、この場合において、配電線系統に地絡または短絡等の事故が発生したとき、つぎのような問題が発生する。
図6に示す例に基づいて、図7を用いて説明すると、まず、配電線Aでは、配電用遮断器11aの配電線容量“4500kW”と分散型電源15(#1)、(#2)の発電容量“3000kW”の合計(電力供給量)と、区間#1〜#5夫々に接続される区間負荷L0〜L5の合計(区間負荷合計)とが、釣り合った状態(定常状態)にある。また、配電線Aの短時間許容容量は“6000kW”である。
ここで、配電線Aのいずれかの区間#0〜#5において地絡または短絡等の事故が発生したとする。このとき、所定の連系保護装置の保護動作によって、解列用開閉器16(#1)、(#2)が開放されるとともに、分散型電源15(#1)、(#2)が配電線Aから解列されて運転を停止する。また、分散型電源15(#1)、(#2)の解列と並行して、配電用遮断器11aの初回遮断や、区分開閉器12a(#1)〜(#5)の開放が行われる。
そして、配電用遮断器11aの投入がなされる。なお、分散型電源15(#1)、(#2)は未だ解列状態にあるため、配電線Aに対しては配電用変電所Aからの電力供給のみでまかなわなければならない。すなわち、配電線事故発生時、配電線Aの区間負荷L0〜L5を、配電用遮断器11aにおいて最大許容容量とする、短時間許容容量“6000kW”の範囲内でまかなう必要がある。
つぎに、配電用遮断器11aの投入後、再閉路による事故区間の検出のため、区分開閉器12a(#1)〜(#5)が順に時限投入される。ここで、区分開閉器12a(#4)が投入された時点で、区間負荷L0〜L4の合計は“6500kW”であり、短時間許容容量“6000kW”を超える過負荷となってしまう。
このように、分散型電源を連系させ且つ許容容量を越える負荷が接続される配電線系統では、配電線の事故発生時に配電線系統から分散型電源が解列された場合、その後の事故復旧のために再閉路時に区分開閉器を順次投入していく過程で、配電線の過負荷が引き起こされる恐れがあった。
前述した課題を解決する主たる本発明は、配電用変電所より電力供給される第1の配電線が複数の区分開閉器によって複数の区間に区分され、前記第1の配電線の前記複数の区間のうち少なくともいずれか一区間が分散型電源と連系可能である配電線系統の事故復旧方法において、前記第1の配電線の前記複数の区間それぞれの負荷と、前記配電用変電所から前記第1の配電線への許容容量と、を予め求めておき、前記複数の区分開閉器、前記分散型電源の各状態を監視制御する配電制御装置によって、前記第1の配電線の事故時に前記分散型電源が解列且つ前記複数の区分開閉器が開放した後、前記複数の区分開閉器のそれぞれに対して予め設定しておいた投入順に従って投入を指示していく際に、当該一の区分開閉器が投入されて前記配電用変電所より電力供給がなされた前記第1の配電線の区間の前記負荷の合計と、前記第1の配電線の許容容量との比較を行い、当該比較において、前記負荷の合計が前記許容容量を超えない場合には当該一の区分開閉器に対して投入を指示し、前記負荷の合計が前記許容容量を超える場合には当該一の区分開閉器に対して投入を指示しない開閉器投入判定処理を実行すること、とする。
本発明によれば、分散型電源を連系させ且つ配電線の許容容量を越える負荷が接続される配電線系統においてその事故復旧時に配電線の過負荷が生じない配電線系統の事故復旧方法を提供することができる。
===配電系統の全体構成===
図1、図2を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る配電自動化システム100(本願請求項に係る『配電制御装置』)を含んだ配電系統の全体構成を説明する。なお、説明の都合上、図1に示すように、配電線A(本願請求項に係る『第1の配電線』)とその配電線Aとは電力の供給源を独立させたその他の配電線B(本願請求項に係る『第2の配電線』)とによる二系統の配電線系統によって、一般的な多分割多連系方式の配電線系統を表現する。
電力会社の配電用変電所A、Bに配設される変圧器10a、10bの2次側には、配電用遮断器11a、11bが接続される。そして、複数の配電用遮断器11a、11b夫々の負荷側より樹枝状に配電線A、Bがそれぞれ構築される。なお、配電用遮断器11a、11b毎に、それらの状態を配電自動化システム100によって遠方監視制御をさせるための遠方監視制御装置の子局(以下、「変電遠制子局」と称する。)17a、17bが配設される。変電遠制子局17a、17bは、配電用遮断器11a、11bの一次側及び/又は二次側に設けられたセンサによって計測された電流値や電圧値が供給され、これらの計測値や配電用遮断器11a、11bの開放/投入の状態を示す入り切り情報を配電自動化システム100に対して送信する機能と、配電自動化システム100からの開放指令若しくは投入指令を受信して配電用遮断器11a、11bの開放若しくは投入を制御する機能と、を有する。なお、配電用遮断器11a、11bは、配電用変電所A、Bに一般的に配設される、いわゆる保護リレー(配電線系統に事故が発生した場合、被害を最小限に抑えるため適切な保護を行う装置)によって、配電線A、Bの事故発生時に自動開放/自動投入が行われる実施形態でもよい。
配電線A、Bは、常閉型の区分開閉器12a、12bによって、複数の区間#n(n=0、1、・・・)に区分される。なお、区分開閉器12a、12b毎に、それらの状態を配電自動化システム100によって遠方監視制御をさせるための遠方監視制御装置の子局(以下、「配電遠制子局」と称する。)18a、18bが配設される。配電遠制子局18a、18bは、区分開閉器12a、12bの一次側及び/又は二次側に設けられたセンサによって計測された電流値や電圧値が供給され、これらの計測値や区分開閉器12a、12bの開放/投入の状態を示す入り切り情報を配電自動化システム100に対して送信する機能と、配電自動化システム100からの開放指令若しくは投入指令を受信して区分開閉器12a、12bの開放若しくは投入を制御する機能と、を有する。
配電線Aにおける複数の区間#nのうち少なくともいずれかの一区間(図1の例では、区間#1)では、その主幹線の分岐先に配設された常開型の連系用開閉器14を介して、他の配電線Bとの連系が行われる。なお、連系用開閉器14毎に、それらの状態を配電自動化システム100によって遠方監視制御をさせるための遠方監視制御装置の子局(以下、「連系遠制子局」と称する。)19が配設される。連系遠制子局19は、連系用遮断器14の一次側及び/又は二次側に設けられたセンサによって計測された電流値や電圧値が供給され、これらの計測値や連系用開閉器14の開放/投入の状態を示す入り切り情報を配電自動化システム100に対して送信する機能と、配電自動化システム100からの開放指令若しくは投入指令を受信して連系用開閉器14の開放若しくは投入を制御する機能と、を有する。
配電線Aの区間#2では、需要家側に配設される分散型電源15が、連系時に投入され且つ解列時に開放される解列用開閉器16を介して連系される。なお、分散型電源15とは、工場やビル、一般住宅等の需要家において、例えば、太陽光発電システム、風力発電システム、コジェネレーション設備等の発電システムを、電力会社の配電系統に連系させる電源である。解列用開閉器16毎に、それらの状態を配電自動化システム100によって遠方監視制御をさせるための遠方監視制御装置の子局(以下、「分散型電源遠制子局」と称する。)20が配設される。分散型遠制子局20は、解列用開閉器16の一次側及び/又は二次側に設けられたセンサによって計測された電流値や電圧値が供給され、これらの計測値や解列用開閉器16の開放/投入の状態を示す入り切り情報を配電自動化システム100に対して送信する機能と、配電自動化システム100からの開放指令若しくは投入指令を受信して解列用開閉器16の開放若しくは投入を制御する機能と、配電自動化システム100からの運転開始指令を受信して制御装置21を介して分散型電源15の運転を開始させる機能と、を有する。
配電自動化システム100は、電力会社の支社/営業所に配設され、主として、配電用サーバ101と、データベース104と、監視制御用端末102と、遠方監視制御装置(以下、「遠制親局」と称する。)104と、が通信線105を介して相互に通信可能に接続されて構成される。
配電用サーバ101は、遠制親局103において各遠制子局より送受信された情報や、データベース104に記憶されてある情報等に基づいて、配電自動化システム100全体を統括制御する機能を有した情報処理装置である。
監視制御用端末102は、例えば、営業所の運転員が配電用サーバ101にデータを入力したり、配電用サーバ101から出力されたデータを表示したりする端末である。
遠制親局103は、変電遠制子局17a、17b、配電遠制子局18a、18b、連系遠制子局19、分散型電源遠制子局20それらの親局であり、通信線210及び電力会社が管轄する通信網200を介して、各遠制子局と相互に通信可能に接続される。なお、通信線210は、メタルの通信回線もしくは光通信線である。ここで、遠制親局103は、各遠制子局からの計測値を受信する機能と、各遠制子局の被監視制御対象の開閉器に対して開放指令若しくは投入指令を送信する機能と、分散型電源遠制子局20に対して分散型電源15の運転開始指令を送信する機能等、を有する。
すなわち、配電自動化システム100は、遠制親局103と各遠制子局との相互通信によって、配電用遮断器11a、11b、区分開閉器12a、12b、連系用開閉器14、分散型電源15、解列用開閉器16の各状態を、遠隔的に監視制御を可能とさせる。
データベース104は、図2に示すように、配電線系統の各区間#nの負荷(以下、「区間負荷」と称する。)を算定するための情報として、潮流計測情報104a、区間設備情報104b、分散型電源計測情報104cを有しており、配電線系統の事故復旧を制御するための情報として、配電線情報104d、開閉器投入情報104e、系統連係処理情報104f、分散型電源連系処理情報104gを有する。
潮流計測情報104aは、各遠制子局より受信した電流や電圧等の計測情報に基づいて、配電線Aの配電用遮断器11aから送り出される送り出し電流Iや、配電線Aの有効電力P、無効電力Q等をリアルタイムに算定した情報である。なお、潮流計測情報104aは、当該配電線系統のシミュレーションモデルに基づいた静的な潮流計算によって、前述した送り出し電流I、有効電力P、無効電力Q等を予め算定しておいた情報としてもよい。
区間設備情報104bは、電力会社との契約により、配電線Aの各区間#nに接続されて電力供給を受ける一般家庭や工場等の設備容量の情報である。
分散型電源計測情報104cは、分散型電源遠制子局20より受信した分散型電源15の電流や電圧等の計測情報に基づいて、分散型電源15より配電線Aに対して供給される電力量(逆潮流)をリアルタイムに算定した情報である。
よって、配電線Aの各区間負荷Lnは、分散型電源15が配電線Aに連系されることを前提として、潮流計測情報104aと分散型電源計測情報104cとを加算して、配電線Aへのトータルの電力供給量を求め、さらに、この電力供給量を区間設備情報104bに基づいて各区間#n毎に按分することで算定できる。この結果、分散型電源15を連系させた配電線Aでは、自身の許容容量を越える区間負荷Lnが接続される場合がある。また、この場合、配電線Aの事故発生時には、分散型電源15が解列されるため、配電線Aの区間負荷Lnを、許容容量の範囲内でまかなう必要がある。
配電線情報104d及び開閉器投入情報104eは、本発明に係る配電線事故復旧手順の中で、配電線Aの区分開閉器12aの投入の指示をするか否かの判定を行う開閉器投入判定処理に用いられる情報である。
配電線情報104dは、配電線Aの配電線容量ならびに短時間許容容量や、前述した区間負荷算定用の情報をもとに算定された配電線Aの各区間負荷Lnの情報である。なお、配電線容量とは、配電用遮断器11aから負荷側へと常時送り出し可能な潮流の限度値のことであり、例えば、配電用遮断器11aの電線の連続許容容量や事故時融通量等に基づいて電力会社毎に決められる。また、短時間許容容量とは、配電用遮断器11aから負荷側へと短時間で送り出し可能な潮流の限度値のことであり、配電用遮断器11aや配電線Aの電線仕様等に基づいて決められる。ここで、本願請求項に係る『配電線の許容容量』は、配電線容量若しくは短時間許容容量、又は、連系された分散型電源15の発電機出力を配電線容量に加味した配電線Aへの電力供給量を意味する。
開閉器投入情報104eは、本発明に係る配電線事故復旧手順を実行する過程で、各区分開閉器12aの投入若しくは未投入(開放)いずれかの状態であること逐次登録した情報である。なお、各区分開閉器12aを投入若しくは未投入とした場合に、当該区分開閉器12aの負荷側の区間#nが充電若しくは未充電いずれかの状態であることを併せて登録する。この充電状態か否かは、配電線Aの各区間の幾何学的な位置情報で簡易的に判別する。
系統連係処理情報104fは、本発明に係る配電線事故復旧手順の中で、配電線Bから配電線Aへの配電線間連系処理に用いられる情報である。例えば、配電線Aの複数の区間#nのうち配電線Bと連系可能な区間の情報と、その連系可能な区間に対応する区分開閉器12aならびに連系用開閉器14の情報を登録する。
分散型電源連系処理情報104gは、本発明に係る配電線事故復旧手順の中で、配電線事故に伴って配電線Aより解列された分散型電源15の運転を開始させ、分散型電源15を配電線Aへと連系させる分散型電源連系処理に用いられる分散型電源15の設備情報である。
===事故復旧手順===
本発明に係る配電自動化システム100が実行する配電線事故時の復旧手順に関して、図6に示した配電線系統中で配電線Aのいずれかの区間#nに短絡又は地絡などの事故が発生した場合を例に挙げて、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図4は、その際の各種状態の推移を示す図である。また、下記の処理は、特に断らない限り、配電自動化システム100の配電用サーバ101に設けられたソフトウェア(プログラム)により実行されるが、配電用サーバ101内部のハードウェア(集積回路等)として実施してもよい。
図6に示した配電線系統は、配電用変電所Aより電力供給される配電線Aが5つの区分開閉器12a(#1)〜(#5)によって6つの区間#0〜#5に区分され、それらの区間のうち、区間#3には解列用開閉器16(#1)を介して分散型電源15(#1)が連系され、区間#4には解列用開閉器16(#2)を介して分散型電源15(#2)が連系される場合である。さらに、区間#1は、配電線Aとは独立したその他の配電線Bの区間#1と連系用開閉器14を介して配電線間連系可能な場合である。
まず、配電自動化システム100は、配電線Aの配電線容量“4500k”と短時間許容容量“6000k”を、予めデータベース104の配電線情報104dへと登録しておく。さらに、配電自動化システム100は、分散型電源15(#1)、(#2)が配電線Aに連系されることを前提として、データベース104に予め登録しておいた潮流計測情報104a、区間設備情報104b、分散型電源計測情報104cをもとに、配電線Aの各区間負荷L0〜L5を算定し、配電線情報104dとしてデータベース104へと登録しておく(S300)。よって、配電線Aの区間負荷L0〜L5の合計“7500kW”は、配電線Aの配電線容量“4500kW”と分散型電源15(#1)、(#2)の総発電機出力“3000kW”の合計と釣り合った定常状態にある。
この定常状態下において、例えば、配電線Aのいずれかの区間において地絡または短絡等の事故が発生した場合とする(S301)。このとき、所定の連系保護装置の保護動作によって、解列用開閉器16(#1)、(#2)が自動的に開放され、この結果、分散型電源15(#1)、(#2)は、配電線Aから自動的に解列され、その運転を停止する。また、配電用変電所Aの保護リレーが、配電用遮断器11aに対して直ちに開放(初回遮断)を指示し、事故区間を含んだ配電線A全体を停電させる。このとき、配電線Aに配設される全ての区分開閉器12a(#1)〜(#5)は、電圧消失によって開放される。
つぎに、配電自動化システム100若しくは配電用変電所Aの保護リレーは、配電用遮断器11aの初回遮断から一定時間経過後、開放中の配電用遮断器11aの再投入(再閉路)を指示する。この配電用遮断器11aの再投入に伴って、配電線Aの試充電が開始可能な状態となる。ここで、分散型電源15(#1)、(#2)は未だ解列状態にあるため、配電線Aの各区間#0〜#5に対しては配電用変電所Aからの電力供給のみでまかなわなければならない。すなわち、配電線Aの事故発生直後の試受電開始の状態では、配電線Aの総区間負荷“7500kW”を、配電用変電所Aとして最大限許容できる短時間許容容量(以下、配電線Aの許容容量と称する。)“6000kW”の範囲内でまかなう必要がある。
配電自動化システム100は、データベース104に予め登録しておいた情報を参照して、事故前の配電線Aの総区間負荷が、配電線Aの許容容量“6000kW”を超えるか否かを判定する(S302)。事故前の配電線Aの総区間負荷が、配電線Aの許容容量“6000kW”を超えていなければ(S302:NO)、その他の配電線Bや分散型電源15(#1)、(#2)との連系を考慮せずに、単純に、配電遠制子局18a(#1)〜(#5)に対して区分開閉器12a(#1)〜(#5)の順次投入を指令し、事故区間検出や再々閉路等の通常の事故復旧手順を実施すればよい(S303)。しかしながら、この場合、配電線Aの総区間負荷“7500kW”は、配電線Aの許容容量“6000kW”を超えるため(S302:YES)、配電自動化システム100は、つぎの処理を実行する。
まず、配電自動化システム100は、各区分開閉器12aそれぞれに予め付与しておいた識別番号を示す変数Iを“1”に設定する(S304)。なお、この変数Iは、各区分開閉器12aに対して予め設定しておいた投入順に対応する。そして、配電自動化システム100は、データベース104に予め登録しておいた配電線情報104dと、逐次更新する開閉器投入情報104eを参照して、一の区分開閉器12a(#I)を投入した場合、そのときの区間負荷の合計が配電線Aの許容容量“6000kW”を超えておらず、且つ、区分開閉器12a(#I)の電源側(上流側)が充電済みか否かを判定する(S305)。換言すると、配電自動化システム100は、当該一の区分開閉器12a(#I)が投入されて配電用変電所Aより電力供給がなされた区間負荷の合計が、配電線Aの許容容量“6000kW”を超えるか否かの比較を行う。
配電自動化システム100は、前述した条件を充足していない場合(S305:NO)、配電遠制子局18a(#I)に対して区分開閉器12a(#I)の投入指示をしない。このとき、配電自動化システム100は、当該区分開閉器12a(#I)が未投入状態であることを、データベース104の開閉器投入情報104eへと登録する(S306)。そして、変数Iが、配電線Aに配設される区分開閉器12aの総数、すなわち、変数Iの最大値MAX(この場合、“5”)に達したか否かを判定し(S309)、最大値MAXに達していなければ(S309:NO)、変数Iの現状の値に“1”を加算して(S307)、再びS305の判定を行う。
一方、前述した条件を充足する場合(S305:YES)、配電自動化システム100は、配電遠制子局18a(#I)に対して区分開閉器12a(#I)の投入指示をする。このとき、配電自動化システム100は、当該区分開閉器12a(#I)が投入状態であることを、データベース104の開閉器投入情報104eへと登録する。そして、前述と同様に、変数Iが最大値MAXに達してなければ(S309:NO)、変数Iの現状の値に“1”を加算して(S307)、再びS305の判定を行う。
このように、配電自動化システム100は、(S304)〜(S309)までのステップを、配電線Aに配設される区分開閉器12a全てを対象として繰り返し実行する。図6の例では、区分開閉器12a(#1)〜(#3)までが順次投入された後、区分開閉器12a(#4)の投入判断が行われるが、区分開閉器12a(#4)を投入した場合の区間負荷の合計が、“6500kW(=1500kW(L0)+500kW(L1)+1500kW(L2)+1500kW(L3)+1500kW(L4))”となり、配電線Aの許容容量“6000kW”を超えるために投入されない。さらに、区分開閉器12a(#5)の投入判断が行われるが、区分開閉器12a(#5)を投入した場合の区間負荷の合計が、“6000kW(=1500kW(L0)+500kW(L1)+1500kW(L2)+1500kW(L3)+1000kW(L5))”となり、配電線Aの許容容量“6000kW”と釣り合うので投入される。そして、この時点で、配電用変電所Aにより電力供給が既になされた配電線Aの既送電区間は、区間#4を除いた全区間である。
ここで、(S304)〜(S309)の一連の処理は、本願請求項に係る『開閉器投入判定処理』の一実施形態に対応するものである。この『開閉器投入判定処理』によって、再閉路後に区分開閉器12aを順次投入していく際に、配電線Aが確実に過負荷にならずに済む。
つぎに、配電自動化システム100は、データベース104の開閉器投入情報104eを参照して、未投入の区分開閉器12aがあるか否かを識別する(S310)。この場合、未投入の区分開閉器12a(#4)があるため(S310:YES)、配電自動化システム100は、データベース104の開閉器投入情報104eを参照して、配電用変電所Aより電力供給が既になされたことが識別される配電線Aの既送電区間のうち、配電線Bと連系可能な配電線Aの区間#5を特定する。さらに、配電自動化システム100は、データベース104の配電線間連系処理情報104fを参照して、区間#5に配設される区分開閉器12a(#5)ならびに連系用開閉器14を特定する。
そして、配電自動化システム100は、その配電線Aの区間#5を配電線Bと系統連系すべく、連系遠制子局19に対して連系用開閉器14の投入を指示する。さらに、連系用開閉器14の投入後、配電遠制子局18a(#5)に対して区分開閉器12a(#5)の開放を指示する(S311)。この結果、配電線Aの区間負荷の合計は、“5000kW(=1500kW(L0)+500kW(L1)+1500kW(L2)+1500kW(L3))”となる。
ここで、(S311)の一連の処理は、本願請求項に係る『配電線間連系処理』の一実施形態である。この『配電線間連系処理』によって、配電線Aの総区間負荷が減少するために、配電用変電所Aから配電線Aへの電力供給に余裕が生じる。このため、未投入の区分開閉器12a(#4)が投入されて、未送電区間#4に電力供給を行える可能性が高くなる。
そこで、配電自動化システム100は、未投入の区分開閉器12a(#4)を対象として、(S305)と同様の投入判定(S312)を実行する。この場合、配電用変電所Aから配電線Aへの電力供給に余裕が生じたものの、区分開閉器12a(#4)を投入した場合、配電線Aの区間負荷の合計は、“6500kW(=1500kW(L0)+500kW(L1)+1500kW(L2)+1500kW(L3)+1500kW(L4))”であり、配電線Aの許容容量“6000kW”を超えた状態である。このため、区分開閉器12a(#4)は投入されない。
つぎに、配電自動化システム100は、データベース104の分散型電源連系処理情報104gを参照して、配電線Aの既送電区間に運転且つ配電線Aへ連系が可能な解列中の分散型電源15が有るか否かを識別する(S313)。この場合、区間#3の分散型電源15(#1)がそれに該当する(S313:YES)。ゆえに、配電自動化システム100は、分散型電源遠制子局20ならびに制御装置21を介して、解列中の分散型電源15(#1)に対して運転開始を指示するとともに、分散型電源遠制子局20に対して解列用開閉器16(#1)の投入を指示する。この結果、配電線Aに対して、配電用変電所Aからの潮流である“4500kW”と分散型電源15(#1)からの逆潮流である“2000kW”が供給される。すなわち、配電線Aに対して供給される電力量は、“6500kW(=4500kW+2000kW)”である。
なお、この一連の指示の際に、配電自動化システム100は、分散型電源遠制子局20を介して、分散型電源15(#1)に対して、未送電区間#4の区間負荷に応じた発電機出力を指示することが好ましい。この結果、(S312)において、未投入の区分開閉器12a(#4)が投入される条件を充足する可能性が高くなる。
ここで、(S313)〜(S314)の一連の処理は、本願請求項に係る『分散型電源連系処理』の一実施形態である。この『分散型電源連系処理』によって、配電線Aに供給される電力量が増加する。このため、未投入の区分開閉器12a(#4)が投入されて、未送電区間#4に電力供給を行える可能性が高くなる。
そこで、配電自動化システム100は、未投入の区分開閉器12a(#4)を対象として、(S305)と同様の投入判定(S312)を実行する。区分開閉器12a(#4)を投入した場合、配電線Aの区間負荷の合計は、“6500kW”であり、配電線Aの短時間許容容量“6000kW”を超えた状態であるが、配電線Aへの電力供給量“6500kW”とは釣り合った状態である。そこで、配電線Aへの電力供給量“6500kW”をこの場合の配電線Aの許容容量として取り扱う。この結果、配電自動化システム100は、未投入の区分開閉器12a(#4)を投入した場合、投入判定(S312)における前述した条件を充足するため(S312:YES)、配電遠制子局18a(#4)に対して区分開閉器12a(#4)の投入を指示する(S315)。この結果、区間#4に電力供給がなされ、配電線Aにおいて未送電区間がなくなる。
なお、以上説明した一連の事故復旧手順は、電力会社の支社/営業所に配設される配電自動化システム100が、自動的に実行することを前提として説明してあるが、例えば、支社/営業所に配属された運転員が、監視制御用端末102を介した所謂CRTオペレーションによって、配電自動化システム100の機能として有する本発明に係る事故復旧手順(開閉器投入判定処理、配電線間連系処理、分散型電源連系処理)を手動的且つ逐次的に実行する実施形態であってもよい。さらに、前述した分散型電源連系処理において、需要家側の分散型電源15の運転員が、配電自動化システム100からの連系指示を受けて、分散型電源15を手動的に配電線Aへと連系させる実施形態であってもよい。
以上、本実施の形態について説明したが、前述した実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態に係る配電自動化システムを含んだ配電系統の全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るデータベースに記憶される情報を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配電自動化システムが配電線系統の事故復旧処理を行う際の各種状態推移を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配電自動化システムの配電線系統の事故復旧処理を行う際の動作を示すフローチャートである。 多分割多連系方式の配電線系統の一例を示す図である。 分散型電源を連系させた配電線系統の一例を示す図である。 従来の配電線系統の事故復旧の際の各種状態推移を示す図である。
符号の説明
10a、10b 変圧器 11a、11b 配電用遮断器
12a、12b 区分開閉器 14 連系用開閉器
15 分散型電源 16 解列用開閉器
17a、17b 変電遠制子局 18a、18b 配電遠制子局
19 連系遠制子局 20 分散型電源遠制子局
21 制御装置 100 配電自動化システム
101 配電用サーバ 102 監視制御用端末
103 遠制親局 104 データベース
105 通信線 200 通信網
210 通信線

Claims (8)

  1. 配電用変電所より電力供給される第1の配電線が複数の区分開閉器によって複数の区間に区分され、前記第1の配電線の前記複数の区間のうち少なくともいずれか一区間が分散型電源と連系可能である配電線系統の事故復旧方法において、
    前記第1の配電線の前記複数の区間それぞれの負荷と、前記第1の配電線の許容容量と、を予め求めておき、
    前記複数の区分開閉器、前記分散型電源の各状態を監視制御する配電制御装置によって、
    前記第1の配電線の事故時に前記分散型電源が解列且つ前記複数の区分開閉器が開放した後、前記複数の区分開閉器のそれぞれに対して予め設定しておいた投入順に従って投入を指示していく際に、
    当該一の区分開閉器が投入されて前記配電用変電所より電力供給がなされた前記第1の配電線の区間の前記負荷の合計と、前記配電用変電所から前記第1の配電線への許容容量との比較を行い、
    当該比較において、前記負荷の合計が前記許容容量を超えない場合には当該一の区分開閉器に対して投入を指示し、前記負荷の合計が前記許容容量を超える場合には当該一の区分開閉器に対して投入を指示しない開閉器投入判定処理を実行すること、
    を特徴とする配電線系統の事故復旧方法。
  2. 前記第1の配電線の前記複数の区間のうち少なくともいずれか一区間は、前記第1の配電線とは独立したその他の第2の配電線の少なくともいずれか一区間と、前記配電制御装置によって監視制御がなされる連系用開閉器を介して連系可能であり、
    前記配電制御装置は、
    前記開閉器投入判定処理において当該区分開閉器を投入したか否かを示す開閉器投入情報と、
    前記第2の配電線と連系可能な前記第1の配電線の区間情報と、前記連系用開閉器の識別情報と、を対応づけた配電線間連系処理情報と、
    を記憶しておき、
    前記配電制御装置によって、前記開閉器投入判定処理の実行後、前記開閉器投入情報に基づいて未投入の前記区分開閉器が有ることを識別した場合、
    前記開閉器投入情報に基づき前記配電用変電所より電力供給がなされたことが識別される前記第1の配電線の区間のうち、前記第2の配電線と連系可能な前記第1の配電線の少なくとも一区間ならびに前記連系用開閉器を前記配電線間連系処理情報に基づいて特定し、
    前記第1の配電線の一区間を前記第2の配電線から電力供給すべく、前記特定した連系用開閉器に対して投入を指示する配電線間連系処理を実行すること、
    を特徴とする請求項1に記載の配電線系統の事故復旧方法。
  3. 前記配電制御装置は、
    前記配電線間連系処理の実行後、前記許容容量に前記分散型電源の発電機出力を加味した上で、前記識別された未投入の前記区分開閉器を対象として前記開閉器投入判定処理を実行すること、
    を特徴とする請求項2に記載の配電線系統の事故復旧方法。
  4. 前記分散型電源は、前記配電制御装置の監視制御によって前記第1の配電線に連系可能であり
    前記配電制御装置によって、
    前記開閉器投入判定処理の実行後、前記開閉器投入情報に基づいて未投入の前記区分開閉器が有ることを識別した場合、
    解列中の前記分散型電源に対して前記第1の配電線への連系を指示する分散型電源連系処理を実行すること、
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の配電線系統の事故復旧方法。
  5. 前記分散型電源連系処理は、解列中の前記分散型電源に対して、前記第1の配電線へと供給させる発電機出力を指示すること、を特徴とする請求項4に記載の配電線系統の事故復旧方法。
  6. 前記配電制御装置は、
    前記分散型電源連系処理の実行後、前記許容容量に前記分散型電源の発電機出力を加味した上で、前記識別された未投入の前記区分開閉器を対象として前記開閉器投入判定処理を実行すること、
    を特徴とする請求項4又は5に記載の配電線系統の事故復旧方法。
  7. 前記第1の配電線の前記複数の区間のうち少なくともいずれか一区間は、前記第1の配電線とは独立したその他の第2の配電線の少なくともいずれか一区間と連系用開閉器を介して連系可能であり、
    前記複数の区分開閉器、前記分散型電源、及び前記連系用開閉器は、通信線を介して通信可能に接続された前記配電制御装置によって遠隔監視制御されること、を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の配電線系統の事故復旧方法。
  8. 配電用変電所より電力供給される第1の配電線が複数の区分開閉器によって複数の区間に区分され、前記第1の配電線の前記複数の区間のうち少なくともいずれか一区間が分散型電源と連系可能である配電線系統に対して、前記複数の区分開閉器、前記分散型電源の各状態を監視制御する配電制御装置において、
    前記第1の配電線の前記複数の区間それぞれの負荷と、前記配電用変電所から前記第1の配電線への許容容量と、を記憶する記憶部と、
    前記記憶部を参照して、当該一の区分開閉器が投入されて前記配電用変電所より電力供給がなされた前記第1の配電線の区間の前記負荷の合計と、前記第1の配電線の許容容量との比較を行う比較部と、
    当該比較において、前記負荷の合計が前記許容容量を超えない場合には当該一の区分開閉器に対して投入を指示し、前記負荷の合計が前記許容容量を超える場合には当該一の区分開閉器に対して投入を指示しない開閉器投入判定処理部と、
    を有することを特徴とする配電制御装置。

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