JP6237321B2 - 運転計画作成プログラム、運転計画作成方法および運転計画作成装置 - Google Patents

運転計画作成プログラム、運転計画作成方法および運転計画作成装置 Download PDF

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Description

本発明は、運転計画作成プログラム等に関する。
近年、新電力と呼ばれるPPS(Power Producer and Supplier)事業者が存在する。PPS事業者は、工場や会社等の高圧需要家に加え、一般家庭などの低圧需要家に対しても電力供給を行うことで、利益を上げることを目指している。
また、PPS事業者は、再生可能エネルギーを積極的に活用し、さらに自社発電設備を保有することで、電力の需要と供給のバランスを保つ。
例えば、再生可能エネルギーの中心は、太陽光発電、風力発電であり、自然環境の影響を受ける場合がある。このため、PPS事業者は、電力の需要に対して供給が不足する場合には、自社発電設備を制御して不足する電力を補ったり、外部機関から電力を調達することで、需要と供給のバランスを保つ。
特開2009−189232号公報 特開2009−89477号公報
しかしながら、上述した従来技術では、発電コストを削減しつつ、CO排出量の報告を考慮した発電機の運転計画を作成することができないという問題がある。
例えば、電力の調達において、PPS事業者としては、電力コストの低い発電機や、外部機関から電力を調達することが望ましい。また一方で、発電に伴うCO排出量を極力抑えることが望ましい。
1つの側面では、発電コストを削減しつつ、CO排出量の報告を考慮した発電機の運転計画を作成することができる運転計画作成プログラム、運転計画作成方法および運転計画作成装置を提供することを目的とする。
第1の案では、コンピュータに下記の処理を実行させる。コンピュータは、発電コストの目的関数の値と発電によるCO排出量の目的関数の値とが互いに低くなる発電機の運転計画を探索する最適化計算を実行する。コンピュータは、運転計画に対応する発電コストおよびCO排出量に基づいて、発電コストの軸とCO排出量の軸とを有するグラフ上に運転計画に対応するポイントを配置した画面を利用者が選択可能な状態で表示する。コンピュータは、ポイントが選択された場合に、該ポイントに対応する運転計画の情報を表示し、表示した運転計画を決定する旨の入力を受け付けた場合に、決定された運転計画の情報を出力する。
本発明の1実施態様によれば、発電コストを削減しつつ、CO排出量の報告を考慮した運転計画を作成することが可能になる。
図1は、本実施例に係るシステムの構成を示す図である。 図2は、運転計画作成装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図3は、需要予測データの一例を示す図である。 図4は、発電機情報のデータ構造の一例を示す図である。 図5は、発電予測データのデータ構造の一例を示す図である。 図6は、調達先データのデータ構造の一例を示す図である。 図7は、条件データのデータ構造の一例を示す図である。 図8は、運転計画テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図9は、運転計画のデータの一例を示す図である。 図10は、需要に対する供給の割合の一例を示す図である。 図11は、発電機の発電可能な電力量の一例を示す図である。 図12は、表示処理部が生成する表示画面の一例を示す図(1)である。 図13は、表示処理部が生成する表示画面の一例を示す図(2)である。 図14は、条件設定画面の一例を示す図である。 図15は、計算履歴画面の一例を示す図である。 図16は、本実施例に係る運転計画作成装置の処理手順を示すフローチャート(1)である。 図17は、本実施例に係る運転計画作成装置の処理手順を示すフローチャート(2)である。 図18は、運転計画の最適化計算を実行する処理のフローチャートを示す図である。 図19は、運転計画作成プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
以下に、本願の開示する運転計画作成プログラム、運転計画作成方法および運転計画作成装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施例に係るシステムの構成を示す図である。図1に示すように、このシステムは、発電機10a〜10c、太陽光発電機11a〜11c、風力発電機12a〜12c、地熱発電機13a〜13c、水力発電機14a〜14c、バイオマス発電機15a〜15cを有する。また、このシステムは、電力会社20a〜20c、高圧需要家30、低圧需要家40、電力調達先50a〜50c、PPS(Power Producer and Supplier)100を有する。各装置10〜15,20,30,40、50は、電線5等によって相互に接続される。PPS100は、電線5には接続されず、各装置10〜15を通信によって直接遠隔制御したり、装置の管理者と電話連絡して指示を行うことで間接制御を行う。
発電機10a〜10cは、再生可能エネルギー以外を用いて電力を発電する装置である。例えば、発電機10は、ガスタービン発電機等に対応する。発電機10a〜10cをまとめて適宜、発電機10と表記する。発電機10は、後述する運転計画作成装置200によって作成される運転計画に基づいて、電力を発電する。図1では省略するが、発電機10a〜10c以外の発電機が含まれていても良い。
太陽光発電機11a〜11cは、ソーラーパネル等を用いて、太陽光を電力に変換する装置である。太陽光発電機11a〜11cをまとめて適宜、太陽光発電機11と表記する。図1では説明を省略するが、太陽光発電機11a〜11c以外の太陽光発電機が含まれていても良い。
風力発電機12a〜12cは、風力によって風車を回し、その回転運動を電力に変換する装置である。風力発電機12a〜12cをまとめて適宜、風力発電機12と表記する。図1では説明を省略するが、風力発電機12a〜12c以外の風力発電機が含まれていても良い。
地熱発電機13a〜13cは、地中深くから取り出した蒸気を用いて電力を発電する装置である。地熱発電機13a〜13cをまとめて適宜、地熱発電機13と表記する。図1では説明を省略するが、地熱発電機13a〜13c以外の地熱発電機が含まれていても良い。
水力発電機14a〜14cは、ダム等の近くに設置され、水が落下する際のエネルギーを用いて、電力を発電する装置である。水力発電機14a〜14cをまとめて適宜、水力発電機14と表記する。図1では説明を省略するが、水力発電機14a〜14c以外の水力発電機が含まれていても良い。
バイオマス発電機15a〜15cは、生物資源を直接燃焼したり、ガス化するなどして電力を発電する装置である。バイオマス発電機15a〜15cをまとめて適宜、バイオマス発電機15と表記する。図1では説明を省略するが、バイオマス発電機15a〜15c以外のバイオマス発電機が含まれていても良い。
電力会社20a〜20cは、電線5の全体の受給バランスを保てるように制御を司り、PPS100が受給バランスを保つことができない時に、電力を補填し、電線5全体の受給バランスを保つ働きを行うが、契約を行うことで電力調達先としての役割を果たすことも可能である。以下の説明では、電力会社20a〜20cをまとめて適宜、電力会社20と表記する。
高圧需要家30は、電力の供給先となる施設であり、例えば、工場、会社等に対応する。低圧需要家40は、電力の供給先となる施設であり、例えば、一般の住宅等に対応する。図1では一例として、高圧需要家30、低圧需要家40を示すが、その他の需要家が含まれていても良い。
電力調達先50a〜50cは、PPS100と契約することで、電力が不足している時に、電力の供給を行うことのできる一種の発電会社である。調達を行う時は、一般社団法人日本卸電力取引所を通して調達したり、発電会社と直接契約を行う。また、電力調達先50a〜50cは、後述する運転計画作成装置200が作成する電力の調達計画に基づいて、電力供給を行う。調達計画に関する説明は後述する。以下の説明では、電力調達先50a〜50cをまとめて適宜、電力調達先50と表記する。
PPS100は、発電機10、太陽光発電機11、風力発電機12、地熱発電機13、水力発電機14、バイオマス発電機15が発電する電力を、高圧需要家30、低圧需要家40に供給する計画を立てて直接制御したり、発電機の運用管理者に制御指示を行い間接的に制御を行う事業者である。また、PPS100は、電力の需要に対して電力の供給が不足する場合には、発電機10の運転計画を見直して、不足する電力を補う。PPS100は、発電機10を用いても、不足する電力を補うことができない場合には、電力調達先50から不足する電力を調達する。
PPS100は、運転計画作成装置200を有する。運転計画作成装置200は、需要と供給とのバランスを保つための運転計画を効率よく作成するための画面インターフェースを提供する装置である。図1に示す例では、PPS100に運転計画作成装置200が含まれる構成を示したが、これに限定されるものではなく、その他の端末装置に含まれる構成でも良い。
図2は、運転計画作成装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、この運転計画作成装置200は、通信部210、入力部220、表示部230、記憶部240、制御部250を有する。
通信部210は、ネットワークを介して、発電機10、太陽光発電機11、風力発電機12、地熱発電機13、水力発電機14、バイオマス発電機15、電力調達先50等とデータ通信を実行する処理部である。例えば、通信部210は、通信装置に対応する。
入力装置220は、各種の情報を運転計画作成装置200に入力するための入力装置である。例えば、入力装置220は、キーボード、マウス、タッチパネル等に対応する。
表示部230は、制御部250から出力される情報を表示する表示装置である。例えば、表示部230は、液晶ディスプレイやタッチパネル等に対応する。
記憶部240は、需要予測データ241、保守計画立案データ242、発電予測データ243、調達先データ244、条件データ245、運転計画テーブル246を有する。例えば、記憶部240は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子や、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に対応する。
需要予測データ241は、システム内の高圧需要家30および低圧需要家40において予測される需要電力の時系列データである。例えば、需要予測データ241は、一日における各時間帯と需要電力値とを対応づけたデータである。この需要電力値は、例えば、過去の消費電力値の統計データから算出される。図3は、需要予測データの一例を示す図である。図3の横軸は時間[h]を示し、縦軸は需要電力値[kW]を示す。
保守計画立案データ242は、発電機情報、時間別系統損失率情報、時間別所内損失率情報、CO換算係数、コストデータを含む。
このうち、発電機情報は、発電機10に関する各種の情報を保持する。図4は、発電機情報のデータ構造の一例を示す図である。図4に示すように、この発電機情報は、発電機識別情報、定格出力、最大出力割合、最大出力、最小出力割合、最小出力、運転時間を対応付ける。発電機識別情報は、発電機を一意に識別する情報である。定格出力、最大出力割合、最小出力割合は、それぞれ、発電機識別情報によって識別される発電機の定格出力、最大出力割合、最小出力割合を示す。
運転時間は、発電機識別情報によって識別される発電機が運転する時間を示すものである。発電機に対して保守作業や点検などを行う場合には、発電機の運転が停止される。図4の例では説明を省略するが、運転時間に対応する情報として、各日付の時間毎に、発電機が運転できる時間帯の情報を含めても良い。
時間別系統損失率情報は、電線5における時間別の電力損失率の情報である。
時間別所内損失率情報は、発電機10が高圧需要家30または低圧需要家40に電力を供給する場合の、発電機を構成する施設の時間別の電力損失率の情報である。
CO換算係数、コストデータは、後述する運転計画や調達計画を作成する際に用いられるパラメータである。
発電予測データ243は、太陽光発電機11、風力発電機12、地熱発電機13、水力発電機14、バイオマス発電機15が発電する予測電力の時系列データである。図5は、発電予測データのデータ構造の一例を示す図である。図5の横軸は時間[h]を示し、縦軸は予測される発電電力値[kW]を示す。
調達先データ244は、電力を調達する電力調達先50に関する各種の情報を保持する。図6は、調達先データのデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、この調達先データ244は、調達先識別情報、種類、供給可能時間、供給量/供給単価、CO排出量係数を対応付ける。
このうち、調達先識別情報は、調達先を一意に特定する情報である。種類は、調達する電力量が固定であるか、指定できるかを識別する情報である。供給可能時間は、調達先が電力の供給を行うことができる時間を示す。供給量/供給単価は、調達先が供給できる供給量と、供給単価を示す。CO排出量係数は、供給量あたりのCOの排出量を示す。
条件データ245は、後述する運転計画を作成する際に用いられる条件である。図7は、条件データのデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、条件データ245は、計画単位、計画時間、計画打ち切り時間、画面リフレッシュ間隔、収束条件を有する。計画単位は、発電機の起動・停止を切り替える最小単位を示す。計画時間は、運転計画の期間を示す。例えば、計画単位が「30分」で、計画時間が「84時間」の場合には、168コマの運転計画が作成される。
計画打ち切り時間は、運転計画の作成を打ち切る時間である。画面リフレッシュ間隔は、後述の表示処理部253が画面をリフレッシュする間隔である。収束条件は、局所探索法等のメタヒューリスティックと呼ばれる解法を用いて運転計画を作成する場合に用いられる収束条件である。ある運転計画と次の運転計画との差が収束条件に収まれば、局所探索法等による運転計画の探索を終了する。
運転計画テーブル246は、複数種類の運転計画を保持するテーブルである。図8は、運転計画テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図8に示すように、この運転計画テーブルは、運転計画識別番号と、運転計画と、発電コストと、CO排出量と、選択比率と、日付と、開始時刻と、終了時刻とを対応付ける。
このうち、運転計画識別番号は、各運転計画を一意に識別する情報である。運転計画は、各運転識別番号に対応する運転計画の情報である。発電コストは、運転計画に対応する発電機10の発電コストである。CO排出量は、運転計画に対応する発電機10から排出されるCOの排出量である。
選択比率は、発電コストとCO排出量との比率を示す情報である。例えば、選択比率の左側の数値が、発電コストの比率を示し、右側の数値が、CO排出量の数値に対応する。CO排出量よりも発電コストを少なくすることに重きをおく場合には、選択比率の左側の数値が右側の数値よりも大きくなる。発電コストよりもCO排出量を少なくすることに重きを置く場合には、選択比率の右側の数値が左側の数値よりも大きくなる。
日付は、該当する運転計画を作成した日付に対応する。開始時刻は、該当する運転計画の作成を開始した時刻を示す。終了時刻は、該当する運転計画の作成が終了した時刻を示す。
続いて、図8の運転計画テーブル246に含まれる運転計画のデータの一例について説明する。図9は、運転計画のデータの一例を示す図である。図9に示すように、この運転計画のデータは、発電機識別情報と、パラメータとを対応付ける。発電機識別情報は、発電機を一意に識別する情報である。
パラメータは、各発電機の30分毎の運転計画を示す。計画単位が「30分」で、計画時間が「84時間」の場合には、168コマの運転計画が作成される。左端の1コマ目は、0分〜29分までの発電機の状態を示し、2コマ目は、30分〜59分までの発電機の状態を示す。右端の168コマ目は、83時間30分〜84時間までの発電機の状態を示す。各コマには、0又は1が設定される。「0」は、発電機10の状態が停止であることを示す。「1」は、発電機10の状態が起動であることを示す。
制御部250は、調達最適化処理部251、運転計画最適化処理部252、表示処理部253を有する。制御部250は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積装置に対応する。また、制御部250は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
調達最適化処理部251は、動的計画法等を基にして、調達計画を作成する処理部である。例えば、調達計画は、調達先と調達する電力との関係を時間毎に示す情報である。
調達最適化処理部251は、需要予測データ241と、発電予測データ243と、運転計画最適化処理部252が作成する運転計画とを比較して、不足する電力量を時間毎に特定する。調達最適化処理部251は、時間毎の不足する電力量を補うための調達先の組み合わせを、調達先データ244を基にして特定する。そして、調達最適化処理部251は、動的計画法等を用いて、調達先の組み合わせのうち、最も発電コストが低く、CO排出量の少ない組み合わせを特定する。
なお、調達最適化処理部251は、初期の運転計画を、稼働可能な発電機10がすべて最大発電電力で発電を行うものと想定する。調達最適化処理部251は、作成した調達計画の情報を、運転計画最適化処理部252に出力する。そして、調達最適化処理部251は、運転計画最適化処理部252から、更新後の運転計画を新たに取得し、取得した運転計画を基にして、再度、調達計画を作成し、作成した調達計画を運転計画最適化処理部252に出力する。調達最適化処理部251は、かかる処理を繰り返し実行し、最適な調達計画を作成する。
動的計画法等については、文献<「電力需給運用における発電機運転計画作成」公益社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会 機関紙 オペレーションズ・リサーチ 1997年5月号 341-344 河田謙一他>に開示されている。調達最適化処理部251は、かかる開示された従来の動的計画法を用いて、調達計画を作成してもよいし、他の動的計画法を用いて、調達計画を作成してもよい。
運転計画最適化処理部252は、局所探索法等を用いて、運転計画を作成する処理部である。運転計画最適化処理部252は、計算部の一例である。運転計画最適化処理部252は、例えば、運転計画は、図9のパラメータに示したように、コマ毎に起動「1」、停止「0」を定義した情報である。
運転計画最適化処理部252は、需要予測データ241と、発電予測データ243と、調達計画とを基にして、需要を満たすために発電機10が発電する電力を特定する。運転計画最適化処理部252は、図4に示した発電機情報等を基にして、発電機10が発電する電力量を満たす制約条件の下、各コマのパラメータ値を「0」又は「1」にランダムに特定して、初期の運転計画を作成する。
運転計画最適化処理部252は、初期の運転計画の発電コストおよび発電によるCO排出量を下記のように算出し、運転計画テーブル246に登録する。運転計画最適化処理部252は、式(1)を用いて運転計画の発電コストを算出する。
Figure 0006237321
式(1)において、pitは、発電機iの時刻tにおける発電機の出力を示す。uitは、発電機iの時刻tにおける発電機の起動・停止状態を示す。発電機が起動している場合には、uitの値が「1」となり、発電機が起動していない場合には、uitの値が「0」となる。SCは、発電機iの起動費を示す。
式(1)において、FCOST(pit)は、式(2)によって定義される。
Figure 0006237321
式(2)において、a、b、cは、発電機毎の燃料特性を示す。
また、運転計画最適化処理部252は、式(3)を用いて、発電によるCO排出量を算出する。
Figure 0006237321
数(3)において、FCO2(Pit)は、CO排出量を示すものであり、式(4)によって定義される。
Figure 0006237321
式(4)において、RateCO2は、CO排出量変換係数を示す。
運転計画最適化処理部252は、需要と供給を満たすために発電機10が発電する電力量を満たす制約条件のもと、運転計画の一部のパラメータを変更し、前回の運転計画の発電コストおよびCOは排出量よりも低い、発電コストおよびCO排出量となる運転計画を局所探索法等を用いて探索する。運転計画最適化処理部252は、探索した運転計画の情報を、運転計画テーブル246に登録するとともに、運転計画の情報を、調達最適化処理部251に出力する。
運転計画最適化処理部252は、当該運転計画を作成する際に、調達最適化処理部251から取得した調達計画を対応付けて運転計画テーブル246に登録してもよい。
運転計画最適化処理部252は、再度、調達最適化処理部251から調達計画を取得した場合には、取得した調達計画を基にして、上記した局所探索法等による運転計画を作成する処理を繰り返し実行する。運転計画最適化処理部252は、前回の運転計画の発電コストおよびCO排出量と、今回の運転計画の発電コストおよびCO排出量との変化が、収束条件を満たす場合に、運転計画の作成を終了する。
例えば、式(5)、(6)を満たす場合に、運転計画最適化処理部252は、運転計画の作成を終了する。
絶対値((前回の運転計画の発電コスト−今回の運転計画の発電コスト)/今回の運転計画の発電コスト)<収束条件・・・(5)
絶対値((前回の運転計画のCO排出量−今回の運転計画のCO排出量)/今回の運転計画のCO排出量)<収束条件・・・(6)
局所探索法等の解法については、文献<「電力系統へのメタヒューリスティクス応用技術」一般社団法人 電気学会 電力系統へのメタヒューリスティクス応用調査専門委員会編 2003/06/10>に開示されている。また、特開2013−132195に開示されている。運転計画最適化処理部252は、係る開示された局所探索法等を用いて、運転計画を作成してもよいし、他の局所探索法を用いて、運転計画を作成してもよい。
図10は、需要に対する供給の割合の一例を示す図である。図10の横軸は時刻を示し、縦軸を供給電力とする。ここでは一例として、各時刻の需要電力をそれぞれ1a、1b、1c、1dとする。そうすると、例えば、13時における調達による電力は2aとなり、発電機10による電力は2bとなり、再生可能エネルギーによる電力は2cとなる。13時30分における調達による電力は3aとなり、発電機10による電力は3bとなり、再生可能エネルギーによる電力は3cとなる。14時における調達による電力は4aとなり、発電機10による電力は4bとなり、再生可能エネルギーによる電力は4cとなる。14時30分における調達による電力は5aとなり、発電機10による電力は5bとなり、再生可能エネルギーによる電力は5cとなる。なお、発電機による電力の供給量は、需要電力に対する所定の割合をカバーすることを想定する。所定の割合は例えば、16%である。
なお、発電機10は、最小最大出力割合に制約があるため、発電可能な電力量は飛び石状態となる。図11は、発電機の発電可能な電力量の一例を示す図である。例えば、図4に示した発電機情報では、図11の網掛け以外の部分に関しては、発電量を供給できない。
図2の説明に戻る。表示処理部253は、運転計画テーブル246に基づいて、発電コストの軸とCO排出量の軸とを有するグラフ上に運転計画に対応するポイントを配置した画面を利用者が選択可能な状態で表示する処理部である。表示処理部253は、利用者によってポイントが選択された場合には、ポイントに対応する運転計画の情報を表示させる。また、表示処理部253は、表示した運転計画の情報を決定する旨の入力を受け付けた場合には、決定された運転計画の情報を、発電機10に出力する。
図12および図13は、表示処理部が生成する表示画面の一例を示す図である。図12に示すように、表示画面50には、グラフ51とボタン52〜57が含まれる。
グラフ51の縦軸は発電によりCO排出量を示し、横軸は発電コストを示す。グラフ51には、運転計画に対応するポイントが配置される。初期の運転計画に対応するポイントは、例えば、ポイント51aとなる。運転計画最適化処理部252によって繰り返し運転計画が作成される度に、表示処理部253は、作成された運転計画に対応するポイントをグラフ51にプロットしていく。運転計画最適化処理部252は、上記のように、発電コストおよびCO2排出量が低くなるように、順次運転計画が作成されるため、運転計画の作成回数が多くなるに従って、運転計画に対応するポイントが左下に下がる。表示処理部253は、グラフ51上の各ポイントと、運転計画テーブル246の運転計画識別番号とを対応付けておく。
利用者は、入力部220を操作して、図示しないポインターを移動させる。利用者は、ポイントに対応する運転計画の情報を知りたい場合には、ポイント上にポインターを移動させる。表示処理部253は、ポインターが配置されたポイントの運転計画識別番号をキーにして、運転計画テーブル246にアクセスし、運転計画情報画面を表示する。
図13に示すように、例えば、表示処理部253は、運転計画情報画面60を表示する。運転計画情報画面60には、運転計画に対応する発電コスト、CO2排出量、選択比率、決定ボタン60aが含まれる。表示処理部253は、運転計画情報画面60に、調達電力、計算回数、計算時間、調達計画の発電コスト、調達計画のCO排出量を合わせて表示させても良い。
表示処理部253は、利用者によって運転計画情報画面60の決定ボタン60aが押下された場合には、運転計画情報画面60に対応する運転計画の情報を運転計画テーブル246から抽出し、抽出した運転計画の情報を出力する。例えば、表示処理装置253は、運転計画の情報を、発電機10に送信する。また、表示処理装置253は、運転計画に対応付けられる調達計画を、電力調達先50に送信してもよい。
図12の説明に戻る。最適化計算実行ボタン52は、運転計画の作成指示を行うためのボタンである。利用者が運転計画の作成指示を行う場合には、入力部220を操作して、最適化計算実行ボタン52を押下する。表示処理部253は、最適化計算実行ボタン52が押下された場合には、運転計画最適化処理部252に、運転計画の作成命令を行う。
最適化計算停止ボタン53は、運転計画の作成の停止指示を行うためのボタンである。利用者が停止指示を行う場合には、入力部220を操作して、最適化計算停止ボタン53を押下する。表示処理部253は、最適化計算停止ボタン53が押下された場合には、運転計画最適化処理部252に、運転計画の作成を停止させる停止命令を行う。
条件設定ボタン54は、条件データ245を設定するためのボタンである。利用者が条件データ245を設定する場合には、入力部220を操作して、条件設定ボタン54を押下する。表示処理部253は、条件設定ボタン54が押下された場合には、条件設定画面を表示する。
図14は、条件設定画面の一例を示す図である。図14に示すように、この条件設定画面60には、計画単位を入力する領域65a、計画時間を入力する領域65b、計算打ち切り時間を入力する領域65c、画面リフレッシュ間隔を入力する領域65d、収束条件を入力する領域65eが含まれる。利用者は、入力部220を操作して、各領域65a〜65eに情報を入力する。
表示処理部253は、各領域65a〜65eに入力された情報を基にして、条件データ245を更新する。表示処理部253は、領域65aに入力された情報を、条件データ245の計画単位に設定する。表示処理部253は、領域65bに入力された情報を、条件データ245の計画時間に設定する。表示処理部253は、領域65cに入力された情報を、条件データ245の計算打ち切り時間に設定する。表示処理部253は、領域65dに入力された情報を、条件データ245の画面リフレッシュ間隔に設定する。表示処理部254は、領域65eに入力された情報を、条件データ245の収束条件に設定する。
計算履歴ボタン55は、運転計画の計算履歴を参照するためのボタンである。利用者が計算履歴を参照する場合には、入力部220を操作して、計算履歴ボタン55を押下する。表示処理部253は、計算履歴ボタン55が押下された場合には、運転計画テーブル246を基にして、計算履歴画面を表示する。
図15は、計算履歴画面の一例を示す図である。図15に示すように、例えば、この計算履歴画面70には、運転計画識別番号と、日時と、開始時刻と、終了時刻と、発電コストと、CO排出量と、選択比率とを有する。
調達計画実行ボタン56は、調達計画の作成指示を行うためのボタンである。利用者が調達計画の作成指示を行う場合には、入力部220を操作して、調達計画実行ボタン56を押下する。表示処理部253は、調達計画実行ボタン56を押下された場合には、調達最適化処理部251に、調達計画の作成命令を行う。
終了ボタン57は、調達最適化処理部251が調達計画を作成する処理と、運転計画最適化処理部252が運転計画を作成する処理を停止させるためのボタンである。利用者が調達計画の作成およぶ運転計画の作成を停止させる場合には、入力部220を操作して、終了ボタン57を押下する。表示処理部253は、終了ボタン57が押下された場合には、調達最適化処理部251および運転計画最適化処理部252に、停止要求を行う。
次に、本実施例に係る運転計画作成装置200の処理手順について説明する。図16および図17は、本実施例に係る運転計画作成装置の処理手順を示すフローチャートである。図17に示すように、運転計画作成装置200の調達最適化処理部251および運転計画最適化処理部252は、運転計画の最適化計算を実行する(ステップS101)。
運転計画作成装置200の表示処理部253は、運転計画の発電コストおよびCO排出量に基づいて、運転計画のポイントを、グラフ上にプロットする(ステップS102)。表示処理部253は、グラフを表示させる(ステップS103)。
表示処理部253は、ポイントが選択されたか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104において、表示処理部253は、グラフ上のポイント上でポインターが押下された場合に、ポイントが選択されたと判定する。表示処理部253は、ポイントが選択されていない場合には(ステップS104,No)、ステップS108に移行する。
一方、表示処理部253は、ポイントが選択された場合には(ステップS104,Yes)、ポイントに対応する運転計画情報画面を表示する(ステップS105)。表示処理部253は、運転計画情報画面の決定ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS106)。例えば、運転計画情報画面は、図13に示した運転計画情報画面60に対応し、決定ボタンは、決定ボタン60aに対応する。
表示処理部253は、決定ボタンが押下された場合には(ステップS106,Yes)、運転計画の情報を出力する(ステップS107)。
表示処理部253は、決定ボタンが押下されない場合には(ステップS106,No)、収束条件を満たすか否かを判定する(ステップS108)。表示処理部253は、収束条件を満たす場合には(ステップS108,Yes)、図17のステップS111に移行する。
一方、表示処理部253は、収束条件を満たさない場合には(ステップS108,No)、タイムアウトであるか否かを判定する(ステップS109)。表示処理部253は、タイムアウトである場合には(ステップS109,Yes)、図17のステップS111に移行する。例えば、ステップS109において、表示処理部253は、処理を開始してから計算打ち切り時間を経過した場合に、タイムアウトであると判定する。
一方、表示処理部253は、タイムアウトではない場合には(ステップS109,No)、終了ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS110)。例えば、終了ボタンは、図12に示した終了ボタン57に対応する。
表示処理部253は、終了ボタンが押下された場合には(ステップS110,Yes)、図17のステップS111に移行する。一方、表示処理部253は、終了ボタンが押下されない場合には(ステップS110,No)、ステップS101に移行する。
図17の説明に移行する。表示処理部253は、運転計画の発電コストおよびCO排出量に基づいて、運転計画のポイントを、グラフ上にプロットする(ステップS111)。表示処理部253は、グラフを表示させる(ステップS112)。
表示処理部253は、ポイントが選択されたか否かを判定する(ステップS113)。表示処理部253は、ポイントが選択されていない場合には(ステップS113,No)、処理を終了する。
表示処理部253は、ポイントが選択された場合には(ステップS113,Yes)、ポイントに対応する運転計画情報画面を表示する(ステップS114)。表示処理部253は、運転計画情報画面の決定ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS115)。
表示処理部253は、決定ボタンが押下された場合には(ステップS115,Yes)、運転計画の情報を出力する(ステップS116)。一方、表示処理部253は、決定ボタンが押下されない場合には(ステップS115,No)、処理を終了する。
次に、図16のステップS101に示した運転計画の最適化計算を実行する処理について説明する。図18は、運転計画の最適化計算を実行する処理のフローチャートを示す図である。図18に示すように、運転計画作成装置200の調達最適化処理部251は、1回目の処理であるか否かを判定する(ステップS201)。
調達最適化処理部251は、1回目の処理である場合には(ステップS201,Yes)、制御可能な発電機10の台数と発電機毎の最大発電電力の値から、発電機10で供給可能な最大電力を計算(ステップS202)し、ステップS204に移行する。
調達最適化処理部251は、1回目の処理でない場合には(ステップS201,No)、運転計画に基づいて発電機10で供給する電力を計算し(ステップS203)、ステップS204に移行する。
調達最適化処理部251は、調達計画立案処理を実行する(ステップS204)。ステップS204において、調達最適化処理部251は、需要電力の予測値Aから発電機の供給可能電力Bをマイナスした値を、調達電力量として特定する。なお、供給可能電力Bは、予測値Aに対する割合Cを乗算した値とする。調達最適化処理部251は、動的計画法等を基にして、30分コマ毎に、調達電力量を満たす組み合わせを計算することで、調達計画を作成する。
運転計画最適化処理部252は、運転計画立案処理を実行する(ステップS205)。ステップS205において、運転計画最適化処理部252は、需要電力の予測値Aから調達電力の合計Dをマイナスした値を、供給電力量として特定する。運転計画最適化処理部252は、局所探索法等を基にして、30分コマ毎に、供給電力を満たす組み合わせを計算することで、運転計画を作成する。
制御部250は、調達計画による調達電力と、運転計画による電力との総供給量が収束したか否かを判定する(ステップS206)。制御部250は、総供給量が収束していない場合には(ステップS206,No)、ステップS201に移行する。一方、制御部250は、総供給量が収束した場合には(ステップS206,Yes)、運転計画の最適化計算を終了する。
次に、本実施例に係る運転計画作成装置200の効果について説明する。運転計画作成装置200は、最適化計算を行った複数の運転計画に対する発電コストおよびCO排出量に基づいて、各運転計画をユーザが選択可能な状態でグラフ上に表示させる。これによって、発電コストおよびCO排出量を考慮した発電機10の発電計画を作成することができる。
また、運転計画作成装置200は、運転計画が更新される度に、更新された運転計画に対応するポイントを前記グラフ上に配置する。このため、利用者は、運転計画が最適化されていく過程を視覚的に確認でき、目的に即した運転計画を作成することができる。
また、運転計画作成装置200は、運転計画の計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を入力する画面を表示させ、入力された計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を基にして、運転計画を計算する。このため、利用者が求める条件に対応した運転計画を作成することができる。
次に、上記実施例に示した運転計画作成装置200と同様の機能を実現する運転計画作成プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。図19は、運転計画作成プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図19に示すように、コンピュータ300は、各種演算処理を実行するCPU301と、利用者からのデータの入力を受け付ける入力装置302と、ディスプレイ303を有する。また、コンピュータ300は、記憶媒体からプログラム等を読取る読み取り装置304と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行うインターフェース装置305とを有する。また、コンピュータ300は、各種情報を一時記憶するRAM306と、ハードディスク装置307を有する。そして、各装置301〜307は、バス308に接続される。
ハードディスク装置307は、計算プログラム307a、表示処理プログラム307bを有する。CPU301は、各プログラム307a,307bを読み出してRAM306に展開する。
計算プログラム307aは、計算プロセス306aとして機能する。表示処理プログラム307bは、表示処理プロセス306bとして機能する。
例えば、計算プロセス306aは、運転計画最適化処理部252に対応する。表示処理プロセス306bは、表示処理部253に対応する。
なお、各プログラム307a、307bについては、必ずしも最初からハードディスク装置307に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらから各プログラム307a、307bを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
発電コストの目的関数の値と発電によるCO排出量の目的関数の値とが互いに低くなる発電機の運転計画を探索する最適化計算を実行し、
前記運転計画に対応する発電コストおよびCO排出量に基づいて、発電コストの軸とCO排出量の軸と有するグラフ上に前記運転計画に対応するポイントを配置した画面を利用者が選択可能な状態で表示し、
前記ポイントが選択された場合に、該ポイントに対応する運転計画の情報を表示し、
表示した運転計画を決定する旨の入力を受け付けた場合に、決定された運転計画の情報を出力する
処理を実行させることを特徴とする運転計画作成プログラム。
(付記2)前記表示する処理は、前記運転計画が更新される度に、更新された運転計画に対応するポイントを前記グラフ上に配置することを特徴とする付記1に記載の運転計画作成プログラム。
(付記3)前記表示する処理は、運転計画の計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を入力する画面を表示させ、前記運転計画を計算する処理は、入力された計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を基にして、運転計画を計算することを特徴とする付記1または2に記載の運転計画作成プログラム。
(付記4)コンピュータが実行する運転計画作成方法であって、
発電コストの目的関数の値と発電によるCO排出量の目的関数の値とが互いに低くなる発電機の運転計画を探索する最適化計算を実行し、
前記運転計画に対応する発電コストおよびCO排出量に基づいて、発電コストの軸とCO排出量の軸と有するグラフ上に前記運転計画に対応するポイントを配置した画面を利用者が選択可能な状態で表示し、
前記ポイントが選択された場合に、該ポイントに対応する運転計画の情報を表示し、
表示した運転計画を決定する旨の入力を受け付けた場合に、決定された運転計画の情報を出力する
処理を実行することを特徴とする運転計画作成方法。
(付記5)前記表示する処理は、前記運転計画が更新される度に、更新された運転計画に対応するポイントを前記グラフ上に配置することを特徴とする付記4に記載の運転計画作成方法。
(付記6)前記表示する処理は、運転計画の計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を入力する画面を表示させ、前記運転計画を計算する処理は、入力された計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を基にして、運転計画を計算することを特徴とする付記4または5に記載の運転計画作成方法。
(付記7)発電コストの目的関数の値と発電によるCO排出量の目的関数の値とが互いに低くなる発電機の運転計画を探索する最適化計算を実行する計算部と、
前記運転計画に対応する発電コストおよびCO排出量に基づいて、発電コストの軸とCO排出量の軸と有するグラフ上に前記運転計画に対応するポイントを配置した画面を利用者が選択可能な状態で表示し、前記ポイントが選択された場合に、該ポイントに対応する運転計画の情報を表示し、表示した運転計画を決定する旨の入力を受け付けた場合に、決定された運転計画の情報を出力する表示処理部と
を有することを特徴とする運転計画作成装置。
(付記8)前記表示処理部は、前記運転計画が更新される度に、更新された運転計画に対応するポイントを前記グラフ上に配置することを特徴とする付記7に記載の運転計画作成装置。
(付記9)前記表示処理部は、運転計画の計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を入力する画面を表示させ、前記運転計画を計算する処理は、入力された計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を基にして、運転計画を計算することを特徴とする付記7または8に記載の運転計画作成装置。
10a、10b、10c 発電機
11a、11b、11c 太陽光発電機
12a、12b、12c 風力発電機
13a、13b、13c 地熱発電機
14a、14b、14c 水力発電機
15a、15b、15c バイオマス発電機
20a、20b、20c 電力会社
30 高圧需要家
40 低圧需要家
50a,50b,50c 電力調達先
100 PPS
200 運転計画作成装置

Claims (4)

  1. コンピュータに、
    発電コストの目的関数の値と発電によるCO排出量の目的関数の値とが互いに低くなる発電機の複数パターンの運転計画を探索する最適化計算を実行し、
    前記複数パターンの各運転計画に対応する発電コストおよびCO排出量に基づいて、発電コストの軸とCO排出量の軸と有するグラフ上に運転計画に対応する複数のポイントを配置した画面を利用者が選択可能な状態で表示し、
    前記最適化計算が継続して実行され、前記運転計画が更新される度に、更新された運転計画に対応する新たなポイントを前記グラフ上に配置する処理を繰り返し、
    前記複数のポイントのうち、いずれかのポイントが選択された場合に、選択されたポイントに対応する運転計画の情報を表示し、
    表示した運転計画を決定する旨の入力を受け付けた場合に、決定された運転計画の情報を出力する
    処理を実行させることを特徴とする運転計画作成プログラム。
  2. 前記表示する処理は、運転計画の計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を入力する画面を表示させ、前記運転計画を計算する処理は、入力された計画単位、計画時間、計算打ち切り時間、収束条件を基にして、運転計画を計算することを特徴とする請求項に記載の運転計画作成プログラム。
  3. コンピュータが実行する運転計画作成方法であって、
    発電コストの目的関数の値と発電によるCO排出量の目的関数の値とが互いに低くなる発電機の複数パターンの運転計画を探索する最適化計算を実行し、
    前記複数パターンの各運転計画に対応する発電コストおよびCO排出量に基づいて、発電コストの軸とCO排出量の軸と有するグラフ上に運転計画に対応する複数のポイントを配置した画面を利用者が選択可能な状態で表示し、
    前記最適化計算が継続して実行され、前記運転計画が更新される度に、更新された運転計画に対応する新たなポイントを前記グラフ上に配置する処理を繰り返し、
    前記複数のポイントのうち、いずれかのポイントが選択された場合に、選択されたポイントに対応する運転計画の情報を表示し、
    表示した運転計画を決定する旨の入力を受け付けた場合に、決定された運転計画の情報を出力する
    処理を実行することを特徴とする運転計画作成方法。
  4. 発電コストの目的関数の値と発電によるCO排出量の目的関数の値とが互いに低くなる発電機の複数パターンの運転計画を探索する最適化計算を実行する計算部と、
    前記複数パターンの各運転計画に対応する発電コストおよびCO排出量に基づいて、発電コストの軸とCO排出量の軸と有するグラフ上に前記運転計画に対応する複数のポイントを配置した画面を利用者が選択可能な状態で表示し、前記最適化計算が継続して実行され、前記運転計画が更新される度に、更新された運転計画に対応する新たなポイントを前記グラフ上に配置する処理を繰り返し、前記複数のポイントのうち、いずれかのポイントが選択された場合に、選択されたポイントに対応する運転計画の情報を表示し、表示した運転計画を決定する旨の入力を受け付けた場合に、決定された運転計画の情報を出力する表示処理部と
    を有することを特徴とする運転計画作成装置。
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