JP6758881B2 - 電力需給管理支援システム、電力需給管理支援方法および電力需給管理支援プログラム - Google Patents

電力需給管理支援システム、電力需給管理支援方法および電力需給管理支援プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は2016年4月以降の電力市場において、新電力事業者が電力業務を行うために必要な機能を有する電力需給管理支援システム、電力需給管理支援方法および電力需給管理支援プログラムに関する。
電力は、供給されるのと同じタイミングと量で消費されるという特性を有する。そのため、電力を供給する一般電気事業者、新電力事業者等は、予め電力需要量を予測し、その予測に応じて供給量の調整を行い、電力需要量と電力供給量を一致させる同時同量(一般電気事業者はリアルタイムの同時同量、新電力事業者は30分同時同量)を達成する必要がある。同時同量が未達の場合、電力需要量と電力供給量とにギャップが生じる。例えば、電力需要量が電力供給量を上回ると、電圧が低くなり周波数が不安定になる。そのため、一般電気事業者は、当日の需要の変化を監視し、配下の発電所の運転を制御することで、同時同量を達成する。
また、配下に大きな発電所をもたない、若しくは小さな規模の発電所しか持たない事業者等では、発電所の運転だけでは同時同量を達成することが難しい。このような事業所の場合には、他の事業者やJapan Electric Power eXchange(以降JEPXと称す)等と取引をする形で電力の安定供給を実現する。例えば、電力供給量が不足する場合にはJEPXから電力を買い取り、逆に過剰となった場合には他の事業者やJEPXに対して売却を行う。なお、新電力事業者が同時同量を達成出来なかった(インバランスが発生した)場合、一般電気事業者より電力が不足していればインバランス費用により不足分を補填してもらい、電力が余剰していればインバランス費用により買い取られる。そのため、新電力事業者等は、同時同量を達成するために、電力需要量の予測を正確に行うこと、および必要な電力需要量を調達することが求められる。
特開2006−301700公報(第22頁、図7)
しかしながら、電力需要量は、季節、気象、イベントの有無などにより、大きく変動する。そのため、実際の電力需要を正確に予測することは困難であり、予測した電力需要量と実際の電力需要量との間に差分(インバランス)が発生する可能性がある。
本発明の実施形態は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、新電力事業者が電力の小売りを実施する際に発生するインバランスを算出し、発生したインバランスの解消の支援を行う電電力需給管理支援システム、電力需給管理支援方法および電力需給管理支援プログラムに関する。
上記目的を達成するために、本発明の実施形態による電力需給管理支援システムは、所定時間帯の予測需要電力量を2つの異なる時刻において予測する電力予測部と、前記異なる時刻のうちの最新の時刻の第1の需要電力量の予測を行う需要電力量予測部と、前記異なる時刻のうちの前記最新の時刻よりも過去の時刻の第2の需要電力量を予測する供給電力量算出部と、前記電力供給量と前記第1の需要電力量とのギャップを算出する差分電力量算出部と、前記ギャップを解消するための処理を行うギャップ解消部と、を有し、前記ギャップ解消部は、前記ギャップに合わせて、電力の販売入札を行う入札部であり、前記入札部は、予め設定された時間内に入札が成立しない場合に、入札金額を変更して再度入札を行い、入札が成立しない旨をオペレータに報知するアラームを発生させるアラーム発生部により、入札が成立しない旨を報知する前記アラームが発生された場合、オペレータによるマニュアル動作にて電力の販売入札を行うことが可能であることを特徴とする。
また、本発明の実施形態による電力需給管理支援システムは、所定時間帯の予測需要電力量を2つの異なる時刻において予測する電力予測部と、前記異なる時刻のうちの最新の時刻の第1の需要電力量の予測を行う需要電力量予測部と、前記異なる時刻のうちの前記最新の時刻よりも過去の時刻の第2の需要電力量を予測する供給電力量算出部と、前記第2の需要電力量と前記第1の需要電力量とのギャップを算出する差分電力量算出部と、前記ギャップを解消するための処理を行うギャップ解消部と、を有し、前記ギャップ解消部は、前記ギャップに合わせて発電所の発電量を調整する発電量制御部と、前記ギャップに合わせて需要電力量の削減を指示する需要電力量削減部と、複数種類の解消方法のコストをそれぞれ算出するコスト算出部と、前記コストが最も安価な解消方法を選択するギャップ解消方法選択部と、を備え、前記発電制御部は、前記ギャップを加味して電力を配分する配分計算部を備え、前記配分計算部で計算された配分に基づいて発電量を制御し、前記コスト算出部は、入札によるコストと、発電量調整のコストを算出し、前記ギャップ解消方法選択部は、インバランス解消方法の選択を行う際の条件を記憶する選択条件記憶部を有し、前記選択条件記憶部に記憶された条件を優先的に選択した上で、前記コストが最も安価な解消方法を選択し、前記ギャップ解消部は、前記条件によってギャップの解消を行ったうえで、入札コストが発電コストより安価な場合には、入札によりギャップを解消し、発電コストが入札コストより安価な場合には、発電によりギャップを解消すること、を特徴する。
また、上記目的を達成するための電力需給管理支援方法や電力需給管理支援システム用プログラムもその一態様である。
本発明の第1実施形態にかかる電力取引市場の概念を示す図 本発明の第1実施形態にかかる電力需給管理支援システムの構成を示す図 本発明の第1実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムのフローを示す図 本発明の第2実施形態にかかる電力需給管理支援システムの構成を示す図 本発明の第2実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムのフローを示す図 本発明の第2実施形態の変形例1の構成を示すブロック図 本発明の第2実施形態の変形例2の構成を示すブロック図 本発明の第3実施形態にかかる電力需給管理支援システムの構成を示す図 本発明の第3実施形態の自社発電設備DBの一例を示す図 本発明の第3実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムのフローを示す図 本発明の第3実施形態の変形例1にかかる電力需給管理支援システムの構成を示す図 本発明の第3実施形態の変形例1の相対電源DBの一例を示す図 本発明の第4実施形態にかかる電力需給管理支援システムの構成を示す図 本発明の第4実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムのフローを示す図 本発明の第5実施形態にかかる電力需給管理支援システムの構成を示す図 本発明の第5実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムのフローを示す図 本発明の他の実施形態にかかる電力需給管理支援システムの構成を示す図 本発明の他の実施形態にかかる電力取引市場の概念を示す図
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
電力需給管理支援システム101は、電力市場の自由化に伴い電力の販売を行うことができるようになった電力供給事業者(以降「新電力事業者」と呼ぶ)に設置される。本実施形態では、新電力事業者は、自社の発電設備を備えるものとする。新電力事業者の内、小売事業を実施する事業者は、電力広域的運営推進機関に対して電力供給日の前日までに、電力供給日の予測需要電力量と電力調達計画を提出する。
電力供給日には、電力需給管理支援システム101は、当日の電力需要量から電力供給直前に、電力供給を行う所定時間帯の予測電力需要量の予測を行う。そして、所定時間帯における前日の予測需要電力量と、電力供給直前の予測需要電力量とのギャップであるインバランスの算出を行う。電力需給管理支援システム101は、算出した所定時間帯のインバランスを解消の支援を行う。ここで、所定時間帯の間隔は30分とする。
[構成]
最初に電力需給管理支援システム101の構成について図1を参照して説明する。
電力需給管理支援システム101は、電力広域的運営推進機関121、気象情報会社122、自社発電設備123、相対契約電源124、他の小売電気事業者125、電力取引サイト(JEPX)126、一般送配電事業者130、と接続する。
電力広域的運営推進機関121は、所属する電力供給事業者の電気の需給状況の監視を行う。新電力事業者も電力広域的運営推進機関121に所属する。新電力事業者は電力広域的運営推進機関121に対して、電力供給日の前日までに、電力供給日の予測需要電力量と電力調達計画を提出する。
気象情報会社122は、天候、温度(最高気温、最低気温を含む)、降水量、積雪量、湿度、気圧、風向、風速、日照時間等の現在および予報にかかる気象情報をインターネットや、通信回線等を用いて新電力事業者に設置された電力需給管理支援システム101に対し通知する。また、気象情報会社122が決められた場所に保存した気象情報をインターネットや、通信回線等を用いて電力需給管理支援システム101が取りに行く。新電力事業者に設置された電力需給管理支援システム101は、気象情報会社122の気象情報に基づき電力需給量を予測する。
自社発電設備123は、新電力事業者が所有する発電設備又は蓄電設備であり、例えば自社用バックアップ電源装置、太陽光発電装置、風力発電装置、燃料電池、火力発電装置、蓄電池などが該当する。自社発電設備123は、電力供給日の電力調達計画に応じて、発電を行う。自社発電設備123が発電した電力は、一般送配電事業者130の送配電ネットワークを介して需要家131〜136へ供給される。
相対契約による電力供給事業者124は、新電力事業者と専用契約(相対契約という)している電力供給事業者である。相対契約による電力供給事業者124は、当該事業者が所有する発電設備又は蓄電設備により電力供給を行う。新電力事業者は、相対契約による電力供給事業者124が発電した電力を相対契約に基づく単価で買い取る。そして、相対契約による電力供給事業者124が発電した電力は、一般送配電事業者130を介して新電力事業者と契約した需要家131〜136へ供給される。
他の小売電気事業者125は、新電力事業者と同様に、需要家に対して電力の供給を行う事業者である。電力需給管理支援システム101は、他の小売電気事業者125と通信を行い、他の小売電気事業者125の電気の需給状況を監視する。そして、新電力事業者の電力供給が不足した場合には、他の小売電気事業者125へ余剰電力の買い取り依頼をし、新電力事業者の電力供給が過剰となった場合には、他の小売電気事業者125へ余剰電力の転売依頼をする。
電力取引サイト126は、電力の取引を行うサイトである。電力取引サイト126では、所属する電力供給事業者間で電力の取引を行う。電力取引サイト126は、新電力事業者からの電力の販売にかかる入札を受け付け電力の売買の仲介を行うためのサイトであり、JEPX126のようなインターネットに接続されたWEBサイトや、通信にて電力の売買を仲介する電力取引仲介場などが該当する。新電力事業者の電力供給が不足した場合には、電力取引サイト126を介して電力を買い取り、新電力事業者の電力供給が過剰となった場合には、電力取引サイト126を介して余剰電力を転売する。
一般送配電事業者130は、新電力事業者との託送契約に基づいて、新電力会社が自社発電設備123、相対契約による電力供給事業者124、他の小売電気事業者125、又は電力取引サイト126より調達した電力を新電力事業者と契約した需要家131〜136に対して、送電する。一般送配電事業者130は、電圧階級に応じた送配電ネットワークを利用して、電力を送電しても良い。例えば、特高/高圧レベルと、低圧レベルとに分けて送電を行う。ここで、契約電力が特高/高圧の需要家を特高/高圧需要家131〜133、契約電力が低圧の需要家を低圧需要家134〜136とする。特高/高圧の需要家131〜133は、特高または高圧で受電した電力を使用する電力需要家であり、工場、ビル等がこれに該当する。特高/高圧需要家131〜133にて使用された電力は、通信機能付き電力量計(いわゆるスマートメータ)にて測定され、単位時間毎(例えば30分毎)の使用電力量として、一定のタイミングで、一般送配電事業者130が収集する。低圧需要家134〜136は、低圧で受電した電力を使用する電力需要家であり、一般家庭等がこれに該当する。低圧需要家134〜136にて使用された電力は、通信機能付き電力量計(いわゆるスマートメータ)にて測定され、単位時間毎(例えば30分毎)の使用電力量として、一定のタイミングで一般送配電事業者130が収集する。また、一般送配電事業者は、各需要家131〜136の需要量の実績を30毎の実績データとして収集する。各需要家131〜136の実績データは、需給管理システムが取得する。または顧客情報管理システム部が取得する場合もある。
(電力需給管理支援システム101の構成)
次に、電力需給管理支援システム101の構成について図2を参照して説明する。電力需給管理支援システム101は、所定時間帯におけるインバランスの算出及び解消を行う。電力需給管理支援システム101は一例として、操作部201、表示部202、記憶部203、第1の通信部204、第2の通信部205、第3の通信部206、情報取得部207、前日電力予測部208、直前電力予測部209、差分電力量算出部210、報知部211、制御部200からなるものとする。
図2において、ブロックにて表現されている情報取得部207、前日電力予測部209、直前電力予測部209、差分電力量算出部210、報知部211は、CPUである制御部200により実現されていてもよい。それだけでなく、各々コンピュータのような個別のハードウェアにて実現されていてもよいし、コンピュータプログラムとしてパーソナルコンピュータ等に実装されているものであってもよい。
操作部201は、パーソナルコンピュータのキーボード等により構成され、オペレータの操作によりコマンド等が入力されるのに使用される。操作部201は、オペレータの手動によるインバランス解消処理等、オペレータの作業が必要な場合に使用される。
表示部202は、液晶表示器等により構成され、オペレータの作業が必要な場合に、使用されオペレータの指示に対応したデータ等の表示を行う。また、インバランスが発生した際に、後述する報知部によるアラートが表示される。
記憶部203は、不揮発性のRAMのような半導体メモリ等により構成され、電力調達計画等を記憶する。電力調達計画は、電力供給日の所定時間帯を含む各時間帯における予測需要電力量、および電源毎の供給電力量に関するデータである。当該電力調達計画は、事前の電力調達計画として例えば前日の24:00までに算出される。
情報取得部207は、以下の(a)〜(b)の情報を取得する。
(a) 需要家131〜136の実績データ。
(b) 第1の通信部204を介した気象情報会社122からの気象情報。
情報取得部207は、実績データ取得部102と接続される。情報取得部207は、実績データ取得部102と接続され、実績データ取得部102が収集した需要家131〜136の実績データを取得する。実績データは、前日または前々日における所定時間帯の予測需要電力量と、所定時間の直前における所定時間帯の予測需要電力量の予測に用いることができる。
実績データ取得部102は、新電力事業者と契約した需要家131〜136の30分毎の実績データを取得する。実績データ取得部102は、需要家131〜136に対して実際に送配電を行う一般送配電事業者とネットワークを介して接続され、一般送配電事業者130から伝送される30毎の実績データを取得する。実績データ取得部102は、取得した実績データを実績データ用DB102aに記憶する。実績データ用DB102aは、対象となる需要家131〜136を契約電力の区分に応じてグループ分けし、需要家131〜136毎の実績データだけでなく、契約電力の区分に応じたグループにおける実績データを算出し、記憶しても良い。
第1の通信部204は、インターネット、携帯電話回線、電話回線、有線および無線の専用通信に対応したインタフェース回路等により構成され、気象情報会社122との通信を行う。電力需給管理支援システム101は、第1の通信部204により、気象情報を気象情報会社122から取得し、前日または前々日における所定時間帯の予測需要電力量と、所定時間の直前における所定時間帯の予測需要電力量の予測に用いることができる。
前日電力予測部208は、情報取得部207により取得された需要家131〜136の実績データと気象情報に基づいて所定時間帯の需要電力予測を行う。前日電力予測部208での予測は、所定時間帯の前日行われる。前日電力予測部208では、所定時間帯の需要電力予測だけでなく、所定時間帯を含む日の需要電力予測をしても良い。所定時間帯を含む日の需要電力予測をした場合は、その1日分の需要電力予測を基に所定時間帯を含む日の電力調達計画を作成する。作成した所定時間帯を含む日の電力調達計画は、事前の電力調達計画として、第2の通信部205に伝送される。
第2の通信部205は、インターネット、携帯電話回線、電話回線、有線および無線の専用通信に対応したインタフェース回路等により構成され、電力広域的運営推進機関121との通信を行う。電力需給管理支援システム101は、第2の通信部205により、電力広域的運営推進機関121に対して所定時間帯を含む電力供給日の電力調達計画を提出する。
直前電力予測部209は、情報取得部207により取得された需要家131〜136の実績データと気象情報に基づいて所定時間帯の需要電力予測を行う。直前電力予測部209は、所定時間帯の直前に、所定時間帯の予測を行う。ここで、所定時間帯の直前とは、例えば、所定時間帯の開始時刻の1時間半前である。所定時間帯の開始時刻の1時間前には、JEPX126での所定時刻における電力の入札が締め切られる。そのため、入札処理等に係る時間を勘案し、所定時間帯の直前である1時間半前に電力需要の予測を行う。
差分電力量算出部210は、所定時間帯の電力供給量と、所定時間帯の直前の予測需要電力量に関するデータ(以降「同時同量データ」と呼ぶ)から、インバランスの有無を算出する。所定時間帯の電力供給量は、前日電力予測部208で予測した所定時間帯の電力需要量を基に算出したものである。インバランスの有無は、所定時間帯の電力供給量に対する所定時間帯の直前の予測需要電力量の誤差率で算出する。誤差率αは、以下の式(1)で算出する。
[式1]
Figure 0006758881
差分電力量算出部210は、例えば、誤差率αが3%以上の場合にはインバランスがあると判定し、3%未満の場合にはインバランス無し、と判定する。所定時間帯の電力供給量は、例えば、前日の24:00までに作成した電力調達計画で計画した電力供給量である。また、電力調達計画を提出後に修正した場合には、最新の所定時間帯の電力供給量を用いても良い。
報知部211は、差分電力量算出部210においてインバランスが有ると判定された場合にて、ユーザーに対して報知を行う。報知部211による報知の方法としては、表示部202対してインバランスの発生を知らせるアラート表示指示を出力する。
電力需給管理支援システム101は、インバランスが有ると判定された場合に、ユーザーからのインバランス解消処理を受け付ける。インバランス解消処理は、操作部201を介して、電力需給管理支援システム101に対して入力される。インバランス解消処理とは、自社発電設備に対する発電量の増加/減少の指示、相対契約による電力供給事業者124に対する発電量の増加/減少の要請、JEPX126を介した電力の調達/余剰販売、他小売電気事業者の余剰電力の購入/余剰分の転売の依頼である。
第3の通信部206は、インターネット、携帯電話回線、電話回線、有線および無線の専用通信に対応したインタフェース回路等により構成され、自社発電設備123、相対契約による電力供給事業者124、JEPX126、他の小売電気事業者との通信を行う。電力需給管理支援システム101は、第3の通信部206を介して、自社発電設備、相対契約による電力供給事業者124、JEPX126、または、他小売電気事業者へインバランス解消処理を伝送する。
[電力需給管理支援システムの制御動作]
次に、本実施形態の動作を図3に示すプログラムのフロー図に基づき説明する。図3に示すプログラムは、本実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムであり、電力需給管理支援システム101の制御部200に格納されている。
所定時間帯を含む日の前日に、電力予測部209は、情報取得部207により取得された情報に基づいて所定時間帯の需要電力予測を行う(S101)。所定時間帯を含む日の前日であれば、時間帯は問わない。例えば、事業者は、電力供給を実施する前日に、当日の発電及び送電計画を含む電力調達計画に、所定時間における需要電力予測を行うが、この需要電力予測を流用しても良い。
次に、所定時間帯の直前に需要電力予測を行う(S102)。例えば、電力販売の入札は、電力が使用される時刻の1時間より前であるとJEPX126との間で事前に取り決めがなされている場合、販売対象となる電力が使用される時間帯の1時間前までに入札を完了しなくてはならない。入札処理等の時間を勘案し、所定時間帯の1時間半前に需要電力予測を行っても良い。
次に、差分電力量の算出を行う(S103)。差分電力量の算出は、所定時間帯の電力供給量に対する所定時間帯の直前の予測需要電力量の誤差率αの値を基に算出する。算出した誤差率αが3%以上の場合には、インバランスがあると判定する(S104のYES)。そして、表示部202にアラートを表示させる(S105)。一方、算出した誤差率αが3%未満の場合にはインバランス無し、と判定する(S104のNO)。
[効果]
以上のように、電力需給管理支援システム101は、所定時間帯の予測需要電力量を2つの異なる時刻で予測する前日電力予測部208と直前電力予測部209とを備える。そして、所定時間帯の電力供給量と、予測需要電力量とのギャップであるインバランスがあるかどうかの判定を行う。インバランスが発生する場合には、アラートを出力することで、ユーザーによるインバランスの解消を支援する。
このような電力需給管理支援システム101では、所定時間帯における前日に予測した需要電力量に基づいた供給電力量と、実際の需要電力量との間にギャップがあったとしても、所定時間帯の直前に需要電力量を予測することで、そのギャップであるインバランスを算出することができる。そして、インバランスの解消の支援を行う。つまり、逐次監視しなくても、ユーザーはインバランスの発生を知ることが可能となる。また、インバランスを解消する処理としてアラートよるユーザーへの報知という方法を採用することで、ユーザーのニーズに対応したシステムとなる。すなわち、報知を受けたユーザーは、インバランスを解消するために、状況に応じて自社発電設備に対する発電量の増加/減少の指示、相対契約による電力供給事業者124に対する発電量の増加/減少の要請、JEPX126を介した電力の調達/余剰販売、他の小売電気事業者125の余剰電力の購入/余剰分の転売の依頼などの選択肢を採用することが可能となる。
本実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。例えば、次の(1)〜(6)の様々な形態で実施されることが可能である。
(1)本実施形態の電力需給管理支援システム101は、自社発電設備123、相対契約電源124、他の小売電気事業者125、JEPX126と接続され、各々を介して電力の補填/余剰電力の削減を可能とした。しかしながら、電力需給管理支援システム101は、必ずしも、自社発電設備123、相対契約電源124、他の小売電気事業者125、JEPX126の全てと接続されていなくても良く、いずれかと接続されていればよい。その場合においても、インバランスを算出した場合に、アラートを出力することで、ユーザーによるインバランスの解消を支援することが可能となる。
(2)本実施形態の情報取得部207は、一般送配電事業者130から伝送される30毎の実績データを取得した。一般送配電事業者130において、特高/高圧需要家131〜133の実績データと低圧需要家134〜136の実績データとの送信時間に差を付ける場合がある。これは、特高/高圧需要家131〜133の実績データと低圧需要家134〜136の実績データの収集方法やデータ量の違いに起因する。低圧需要家134〜136の使用電力量にかかるデータは、多くの中継箇所を経由するため、特高/高圧需要家131〜133の使用電力量にかかるデータに比べ、一般送配電事業者130までにデータが到着するのに時間を要するものとなっている。この様な場合には、実績データ収集部102は、特高/高圧需要家131〜133の実績データと低圧需要家134〜136の実績データとの時間軸を揃えて、実績データ用DBに記憶する。これにより、直前電力予測部209では、時間軸を揃えた特高/高圧需要家131〜133の実績データと低圧需要家134〜136の実績データとにより、所定時間帯の電力需要量の予測を行うことが可能となる。受信した実績データの時間軸がずれていた場合にでも、時間軸を揃えたデータを用いて予測を行っているので、より正確に使用される電力の傾向を知ることができ、予測需要電力量の予測精度を上げることができる。
(3)本実施形態では、実績データ取得部102が一般送配電事業者130から需要家131〜136の電力の実績データを取得した。しかしながら、実績データは、一般送配電事業者130から直接取得しなくても良い。例えば、顧客情報管理システム(CIS)から実績データを取得することもできる。顧客情報管理システム(CIS)は、一般送配電事業者130から実績データを取得し、新電力事業者と契約した需要家の管理、需要家の実績データの取りまとめを行う。顧客情報管理システム(CIS)から実績データを取得した場合においても、インバランスを算出した場合にアラートを出力することで、ユーザーによるインバランスの解消を支援することが可能となる。
(4)本実施形態では、前日電力予測部208において、所定時間帯の前日に所定時間帯における需要電力量の予測を行った。しかしながら、前日電力予測部208で予測する時刻は、所定時間帯の前日の時刻に限らず、例えば、前々日や1週間前でも良い。本実施形態では、前々日や1週間前に行った所定時間帯の予測電力需要量に基づいて送電を行った場合にでも、所定時間帯の直前における予測電力需要量に基づいてインバランスの発生を算出することができる。そして、算出結果に基づいてインバランスの解消の支援を行うことができ、本実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
(5)さらに、前日電力予測部208において予測する時刻は、直前電力予測部209において予測する時刻より過去であれば、所定時間帯を含む日の当日でも良い。この場合おいても、前日電力予測部208が予測した予測需要量に基づいて送電を行い、所定時間帯の直前における予測電力需要量に基づいてインバランスの発生を算出する。そして、算出結果に基づいてインバランスの解消の支援を行うことができ、本実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
(6)本実施形態では、直前電力予測部209において、所定時間の1時間半前に需要電力量の予測を行った。しかしながら、直前電力予測部209で予測する時刻は、所定時間帯の1時間半前に限らない。現状、JEPX126では、所定時間帯の開始時刻の1時間前に所定時刻における電力の入札が締め切られる。電力の入札の締め切り時間が30分となった場合には、変更した締切時間に合わせて需要電力量の予測を行っても良い。さらに、インバランスの解消するためにJEPX126での電力の取引を利用しない場合には、JEPX126での電力の入札の締め切り時間を考慮する必要はない。
[第2実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態における電力需給管理支援システム101は、JEPX126と接続される。電力需給管理支援システム101インバランスを算出した場合の解消方法として、JEPX126を介した電力の補填/余剰電力の削減により、電力供給量の調整を可能とする。
2016年4月に電力の小売り全面自由化を迎え、それに伴ってJEPX126にて開設している4時間前市場が廃止され、新たに1時間前市場が開設された。この1時間前市場はザラバ方式であることから市場に出ている札を見ながら必要に応じて入札するといった作業が必要となる。本実施形態では、インバランスの解消の為に、ザラバ方式を採用するJEPX126を利用した電力供給量の調整を可能とする。
[構成]
図4に示すように、第2実施形態における電力需給管理支援システム101は、第1実施形態の電力需給管理支援システム101の報知部211に代えて、入札部212を備える。また、情報取得部207は、以下の(a)〜(c)の情報を取得する。
(a) 実績データ取得部102が取得した需要家131〜136の実績データ。
(b) 第1の通信部204を介した気象情報会社122からの気象情報。
(c) JEPX126からの入札実績/入札の札情報
入札部212は、差分電力量算出部210において所定時間帯にインバランスが有ると判定された場合に、インバランスの解消を目的として入札を実施する。入札部212は、供給電力量が不足することでインバランスが発生する場合には、インバランスを解消するために必要な量の買い入札を実施する。一方、供給電力量が過剰となりインバランス発生した場合には、インバランスを解消するために必要な量の売り入札を実施する。入札部212は、入札量算出部212a、札情報取得部212b、入札実施部212cを備える。
入札量算出部212aは、インバランスを解消するために必要な入札量の算出を行う。入札量は、所定時間帯の電力供給量と所定時間帯の直前の予測需要電力量との差分により算出する。例えば、所定時間帯12:00〜12:30における電力供給量がWT25(kWh)=4000kWhであり、所定時間帯12:00〜12:30の直前の予測需要電力量がWP28(kWh)=5000kWhであるとする。入札量算出部212aは、所定時間帯12:00〜12:30における電力供給量と、直前の予測需要電力量との差であるWDEF25(kWh)=1000kWhを算出する。入札量算出部212aは、インバランスを解消するためには買い入札量として1000kWhが必要であると算出する。
札情報取得部212bは、ザラバ方式を採用するJEPX126の入札の札情報を取得する。ザラバ方式では、最も低い値段の売り入札と最も高い値段の買い入札とが、値段的に合致する場合に合致した値段で売買取引を行う方式である。札情報取得部212bは、情報取得部207を通じてJEPX126の買い入札/売り入札の札情報の取得を行う。札情報の取得は、数秒から数分間隔の定周期で行う。
入札実施部212cは、入札量算出部212aで算出した入札量の買い入札/売り入札を実施する。入札価格は、予め設定した価格でも良いし、入札量を算出した時点におけるJEPX126における札情報に応じ設定した価格でも良い。例えば、買い入札の場合には最安値の売り札と同額を入札価格とし、売り入札の場合には最高値の買い入札と同額を入札価格としても良い。既に、板にある札の価格を入札価格とすることで、確実に約定を行うことが可能となる。入札実施部212cが出力した入札/売り入札は、第3の通信部を介して、JEPX126に対して伝送される。
[電力需給管理支援システム101の制御動作]
次に、本実施形態の動作を図5に示すプログラムのフロー図に基づき説明する。図5に示すプログラムは、本実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムであり、電力需給管理支援システム101の制御部200に格納されている。
例えば、14:00〜14:30の間に供給される供給電力の補填や、余剰電力の削減は、JEPX126を通じて行うものとする。JEPX126では、14:00〜14:30における電力の入札は、13:00に締め切られる。そのため、直前需要電力予測部209では、1時間半前に14:00〜14:30の間の電力需要の予測を行うものとする。
14:00〜14:30に供給される供給電力量は、前日に前日電力予測部208により予測された14:00〜14:30の予測電力需要量より算出される(S201)。そして、14:00の1時間30分前である12:30には、14:00〜14:30の予測電力需要の予測が行われる(S202)。次に、14:00〜14:30における供給電力量と予測電力量との値を基に誤差率αを算出し、インバランスの有無の算出を行う(S203,S204)。
インバランスがあると判定された場合には、入札量算出部212aが、インバランスを解消するために必要な入札量の算出を行う(S205)。例えば、インバランスを解消するためには買い入札量として1000kWhが必要と算出する。入札実施部212cは、12:30時点のJEPX126での14:00〜14:30における札情報を取得(S206)する。12:30時点で、14:00〜14:30の最安値の売り札として価格10.18で4000kWhである場合には、1000kWhを価格10.18で買う入札を実施する(S208)。
[効果]
以上のように、電力需給管理支援システム101は、インバランスが発生した場合には、JEPX126に対して入札を実施することで、インバランスの解消を支援する。つまり、インバランスを解消するための電力の補填/余剰電力の削減を、JEPX126において電力の売買により行う。これにより、新電力事業者が電力を小売りする際の電力供給量の調整を行う。本実施形態では、インバランスの算出からインバランスを解消するための入札の実施までを、自動で行うことが可能である。そのため、オペレータの作業を軽減することができる。
本実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。例えば、次の(1)〜(4)の様々な形態で実施されることが可能である。
(1)本実施形態では、入札実施部212cが実施する入札の価格を、予め設定した価格または入札量を算出した時点におけるJEPX126における札情報に応じ設定した価格としたが、これに限らない。例えば、所定時間帯を含む日の類似日の入札実績データより予測した入札価格を用いても良い。また、所定時間帯の札情報だけでなく約定結果を収集し、約定結果より最適な入札価格を設定しても良い。
(2)本実施形態では、入札実施部212cが実施する入札する回数を1回としたか、これに限らない。例えば、図6に示すように、再度の入札の実施を行う再入札実施部212dを設けることもできる。再入札実施部212dは、予め設定された時間内に入札部212が実施した入札が成立しない場合には、再度の入札の実施を行う。再入札実施部212dにおける再入札の場合には、入札実施部212cが設定した入札価格で再入札を実施しても良いし、新たな再入札価格を設定しても良い。予め設定された時間内に入札が成立しない場合の再入札も自動で行うため、オペレータの作業負担を軽減することができる。また、再入札時の価格を変更することで契約が成立する可能性を高めることができる。
(3)また、図7に示すように、入札部212に入札監視部212e、アラーム発生部212fを設けることも可能である。入札監視部212eは、入札実施部212cや再入札実施部212dの入札結果の監視を行う。そして、予め設定された時間内に入札が成立しない場合には、入札不成立と判定する。アラーム発生部212fは、入札不成立の判定がなされた場合に、ユーザーに対する注意喚起を促すアラームを発生させる。アラーム発生部212fによるアラームは、アラームの発生と共に表示部202に表示される「アラーム停止」ボタンが押されるまで連続出力される。予め設定された時間内に入札が成立しない場合に、入札が成立しない旨をオペレータに報知するアラームを発生するアラーム発生部212fを具備しているので、オペレータは入札が成立しない旨を知ることができる。
(4)さらに、図7に示すように、入札部212に入札方法切替部212g、手動入札実施部212hを設けることも可能である。入札方法切替部212gは、入札監視部212eにおいて入札不成立と判定された場合に、入札方法を自動入札から手動入札への切替えを行う。自動入札とは、入札実施部212cや再入札実施部212dによる入札方法であり、手動入札とはユーザーが入札量及び入札価格の設定を行う入札方法である。手動入札実施部212hは、ユーザーが操作部201を使用して入力した入札量及び入札価格で入札を実施する。予め設定された時間内に自動入札による入札が成立しない場合に、オペレータによるマニュアル動作にて電力の販売入札を行うことが可能であるので、フレキシブルな電力販売の入札を行うことができる。
[第3実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態における電力需給管理支援システム101は、自家発電設備と接続される。自家発電設備として発電所a〜eの5つの発電所を有する。電力需給管理支援システム101は、インバランスを算出した場合の解消方法として、自家発電設備による電力の補填/余剰電力の削減により、電力供給量の調整を可能とする。
[構成]
図8に示すように、第3実施形態における電力需給管理支援システム101は、第1実施形態の電力需給管理支援システム101の報知部211に代えて、自社発電量調整部213を備える。
自社発電量調整部213は、差分電力量算出部208において所定時間帯にインバランスが有ると判定された場合に、インバランスの解消を目的として自社発電設備123における発電量の調整を行う。自社発電量調整部213は、調整量算出部213a、配分計算部213b及び自社発電設備DB213cを備える。
調整量算出部213aは、インバランスを解消するために必要な電力量である調整量の算出を行う。調整量算出部213aは、供給電力量が不足することでインバランスが発生する場合には、不足する供給電力量を調整量として算出する。一方、供給電力量が過剰となりインバランス発生する場合には、余剰となる供給電力量を調整量として算出を行う。調整量算出部213aで算出した調整量は、自社発電設備全体で調整すべき量である。例えば、所定時間帯12:00〜12:30における電力供給量がWT25(kWh)=4000kWhであり、所定時間帯12:00〜12:30の直前の予測需要電力量がWP28(kWh)=5000kWhであるとする。自社発電量調整部213は、所定時間帯12:00〜12:30における電力供給量と、直前の予測需要電力量との差であるWDEF25(kWh)=1000kWhを算出する。自社発電量調整部213は調整量を+1000kWhとする。これは、インバランスを解消するために、自社発電機設備123全体で発電量を調整し、1000kWh増加させる必要があることを示す。
配分計算部213bは、自社発電量調整部213で算出した調整量を自社発電機設備に配分する。調整量の配分は、配分計算部213bが備える自社発電設備DB213cに基づいて行う。自社発電設備DB213cは、自家発電設備である発電所A〜Eについての所定時間帯における発電可能量、予定発電量、所定時間帯の発電コストが記憶される。図9は、その一例を示す。図9に示す、発電可能量は、所定時間帯12:00〜12:30に出力可能な電力量である。予定発電量は、電力調達計画に基づいた所定時間帯12:00〜12:30で予定された発電量である。電力調達計画の所定時間帯12:00〜12:30における電力供給量がWT25(kWh)=4000kWhである場合、予定発電量は、発電所Aで720kWh、発電所Bで640kWh、発電所Cで1040kWh、発電所Dで1440kWh、発電所Eで160kWhであり、発電所A〜Eで合計4000kWhとなる。発電コストは、所定時間帯12:00〜12:30における各発電所における発電コストであり、P<P<P<P<Pとする。配分計算部213bは、自社発電設備DB213cを参照し、自社発電量調整部213で算出した調整量を自社発電機設備に配分する。任意の方法により配分が可能であるが、発電コストが安い発電所から優先的に調整量を配分しても良い。最も優先的に発電所D、発電所E、発電所C・・・の順に調整量を配分する。調整量が+1000kWhである場合、発電所Dに対する調整量を+160kWh、発電所Eに対する調整量を+40kWh、発電所Cに対する調整量を740kWhと配分する。配分計算部213bは、配分した発電所A〜Cに対する調整量は、第3の通信部206を介して各発電所に対して伝送される。各発電所では、所定時間になったら調整量を加えた予定発電量の発電を実施する。
[電力需給管理支援システム101の制御動作]
次に、本実施形態の動作を図10に示すプログラムのフロー図に基づき説明する。図10に示すプログラムは、本実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムであり、電力需給管理支援システム101の制御部200に格納されている。
例えば、時間帯12:00〜12:30の自家発電設備による電力の補填/余剰電力を行うための調整量の伝送は、電力供給が開始される15分前である11:45に実施されるものとする。つまり、11:45になると、各発電所に対して調整量が伝送される。また、直前需要電力予測部では、11:30に12:00〜12:30の間の電力需要の予測を行うものとする。
12:00〜12:30に供給される供給電力量は、前日に前日電力予測部209により予測された12:00〜12:30の予測電力需要量より算出される(S301)。そして、12:00の30分前である11:30には、12:00〜12:30の予測電力需要の予測が行われる(S302)。次に、12:00〜12:30における供給電力量と予測電力量との値を基に誤差率αを算出し、インバランスの有無の算出を行う(S303,S304)。
インバランスがあると判定された場合には、自社発電量調整部213がインバランスを解消するために必要な調整量の算出を行う(S305)。例えば、インバランスを解消するためには調整量+1000kWhが必要と算出する。配分計算部213bは、算出した調整量を基に発電所Dに対する調整量を+160kWh、発電所Eに対する調整量を+40kWh、発電所Cに対する調整量を740kWhと配分する(S306)。配分計算部213bは、配分した発電所a〜cに対する調整量は、第3の通信部を介して各発電所に対して伝送される。
[効果]
以上のように、電力需給管理支援システム101は、インバランスが発生した場合には、自家発電設備による電力の補填/余剰電力の削減することで、インバランスの解消を支援する。つまり、インバランスを解消するための電力の補填/余剰電力の削減を、家発電設備による供給量を増減させることで行う。これにより、新電力事業者が電力を小売りする際の電力供給量の調整を行う。本実施形態では、インバランスの算出からインバランスを解消するための調整値の配分までは、自動で行うことが可能である。そのため、オペレータの作業を軽減することができる。
本実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。本実施形態では、調整量を発電コストが安い発電所を優先して配分したがこれに限らない。例えば、環境への影響を考慮した配分方法を採用しても良い。この場合には、再生可能エネルギーを利用した発電所に対して優先的に、調整量を配分することもできる。
[変形例1]
本実施形態では、電力需給管理支援システム101と接続する自社発電設備123の発電量を調整することで、電力供給量の調整しインバランスの解消を図った。本変形例は、電力需給管理支援システム101は、自社発電設備123に代えて相対契約電源124と接続する。電力需給管理支援システム101は、相対契約による電力供給事業者124に対して発電量の増加の要請/発電量の減少の要請をすることで、電力供給量を調整しインバランスの解消を図る。
図11に示すように、本変形例における電力需給管理支援システム101は、第3実施形態の電力需給管理支援システム101の自社発電設備DB213cに代えて相対電源DB214cを備える。相対電源DB214cは、相対電源である発電所F〜Hについての所定時間帯における発電可能量、予定発電量、所定時間帯の発電コストが記憶される。図12は、その一例を示す。図12に示す、発電可能量は、所定時間帯12:00〜12:30に出力可能な電力量である。予定発電量は、電力調達計画に基づいた所定時間帯12:00〜12:30で予定された発電量である。電力調達計画の所定時間帯12:00〜12:30における電力供給量がWT25(kWh)=4000kWhである場合、予定発電量は、発電所Eで2000kWh、発電所Fで1500kWh、発電所Gで500kWh、発電所E〜Gで合計4000kWhとなる。発電コストは、所定時間帯12:00〜12:30における各発電所における発電コストであり、P<P<Pとする。
調整量算出部214aは、インバランスを解消するために必要な電力量である調整量の算出を行う。例えば、調整量+1000kWhを算出する。配分計算部213bは、相対発電量調整部214で算出した調整量を相対電源に対して配分する。調整量の配分は、配分計算部が備える相対電源DB214cに基づいて行う。例えば、発電コストが安い相対電源から優先的に焚き増しの要請を行っても良い。この場合、相対電源Eに対して1000kWhの焚き増しの要請を行う。
以上のような変形例1においては、電力需給管理支援システム101は、インバランスが発生した場合には、相対電源に対して電力の補填/余剰電力を要請することで、インバランスの解消を支援する。つまり、インバランスを解消するための電力の補填/余剰電力の削減を、相対電源からの供給量の増減により行う。これにより、新電力事業者が電力を小売りする際の電力供給量の調整を行う。本実施形態では、インバランスの算出からインバランスを解消するための調整値の配分までは、自動で行うことが可能である。そのため、オペレータの作業を軽減することができる。
[第4実施形態]
以下、図13を参照して本発明の第4実施形態を説明する。電力需給管理支援システム101は、インバランスを算出した場合の解消方法として、第1〜第3実施形態のように電力供給量を調整するのではなく、電力需要量を調整することで、インバランスの解消を図る。
[構成]
図13に示すように、第4実施形態における電力需給管理支援システム101は、第1実施形態の電力需給管理支援システム101の報知部211に代えて、デマンドレスポンス要求部215を備える。
デマンドレスポンス要求部215は、差分電力量算出部208において所定時間帯にインバランスが有ると判定された場合に、インバランスの解消を目的として需要家131〜136に対して需要量の削減要求を行う。デマンドレスポンス要求部215は、調整量算出部215a、及びデマンドレスポンス実施部215bを備える。
調整量算出部215aは、需要電力量が大きくインバランスが発生する場合には、供給量に対して過剰となる需要電力量を調整値として算出する。例えば、所定時間帯18:00〜18:30における電力供給量がWT25(kWh)=4000kWhであり、所定時間帯18:00〜18:30の直前の予測需要電力量がWP28(kWh)=5000kWhであるとする。発電量調整部は、所定時間帯18:00〜18:30における電力供給量と、直前の予測需要電力量との差であるWDEF25(kWh)=1000kWhを算出する。発電量調整部は、調整量を1000kWhとする。これは、インバランスを解消するために、デマンドレスポンスを実施することで、需要電力量を1000kWh減少させる必要があることを示す。
デマンドレスポンス実施部215bは、調整量算出部215aで算出した調整量に基づいて対象となる需要家131〜136に対して所定時間帯のデマンドレスポンスを要求する。デマンドレスポンスの要求は、第3の通信部を介して各需要家に対して伝送される。各需要家では、所定時間になったらデマンドレスポンスの要求に応じ需要量の削減を行う。
[電力需給管理支援システム101の制御動作]
次に、本実施形態の動作を図14に示すプログラムのフロー図に基づき説明する。図14に示すプログラムは、本実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムであり、電力需給管理支援システム101の制御部200に格納されている。
例えば、18:00〜18:30に供給される供給電力量は、前日に前日電力予測部209により予測された18:00〜18:30の間の予測電力需要量より算出される(S401)。そして、18:00の1時間30分前である16:30には、18:00〜18:30の予測電力需要の予測が行われる(S402)。次に、18:00〜18:30における供給電力量と予測電力量との値を基に誤差率αを算出し、インバランスの有無の算出を行う(S403,S404)。
インバランスがあると判定された場合には、発電量調整部がインバランスを解消するために必要な調整量の算出を行う(S405)。例えば、インバランスを解消するためには1000kWhの需要量の削減が必要と算出されたとする。デマンドレスポンス実施部215bは、対象となる需要家に対して、1000kWhの需要量の削減の要求を行う(S406)。
[効果]
以上のように、電力需給管理支援システム101は、インバランスが発生した場合には、デマンドレスポンスを要求することで電力需要量を調整し、インバランスの解消を支援する。本実施形態では、インバランスの算出からインバランスを解消するために必要な削減すべき需要量の算出、さらにデマンドレスポンスの要求まで自動で行うことが可能である。そのため、オペレータの作業を軽減することができる。
本実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。例えば、需要量の削減のみでインバランスを解消することが不可能な場合には、そのことをオペレータに報知する報知部を更に設けても良い。また、デマンドレスポンスを需要家に対して一律に要求するのではなく、優先度に応じて要求しても良い。例えば、時間帯ごとに需要家の優先度を変更することで、効率の良く需要量の削減を実施することが可能となる。
[第5実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第5実施形態を説明する。第5実施形態における電力需給管理支援システム101は、自社発電設備123、相対契約電源124、JEPX126と接続する。電力需給管理支援システム101がインバランスを算出した場合の解消方法として、自社発電設備123、相対契約電源124、他の小売電気事業者125、JEPX126を介して、電力の補填/余剰電力の削減により、電力供給量の調整を可能とする。また、電力需給管理支援システム101は、デマンドレスポンスにより需要家に対して需要量の削減要求を行い、電力需要量の調整を可能とする。
[構成]
図15に示すように、第5実施形態における電力需給管理支援システム101は、第1実施形態の電力需給管理支援システム101の報知部211に代えて、入札部212、自社発電量調整部213、相対発電量調整部214、デマンドレスポンス要求部215を備える。更に、コスト計算部216、ギャップ解消方法選択部217を新たに備える。また、情報取得部207は、以下の(a)〜(c)の情報を取得する。
(a) 実績データ取得部102が取得した需要家131〜136の実績データ。
(b) 第1の通信部204を介した気象情報会社122からの気象情報。
(c) JEPX126からの入札実績/入札の札情報
コスト計算部216は、入札部212、自社発電量調整部213、相対発電量調整部214、デマンドレスポンス要求部215と接続する。コスト計算部216は、所定時間帯にインバランスが有ると判定された場合に、以下のインバランス解消方法(I)〜(IV)を実施した際のコストを計算する。
(I) 入札部212によるJEPX126を介した電力の調達/余剰販売
(II) 自社発電量調整部213による自社発電設備に対する発電量の増加/減少の指示
(III) 相対発電量調整部214による相対契約による電力供給事業者124に対する発電量の増加/減少の要請
(IV) デマンドレスポンス要求部215による需要量の削減要請
ギャップ解消方法選択部217は、コスト計算部216が計算したインバランス解消方法(I)〜(IV)のコストに基づいて、実施するインバランス解消方法の選択を行う。インバランス解消方法の選択は、最もコストが安い方法を採用しても良い。
[電力需給管理支援システム101の制御動作]
次に、本実施形態の動作を図16に示すプログラムのフロー図に基づき説明する。図16に示すプログラムは、本実施形態にかかる電力需給管理支援システム用プログラムであり、電力需給管理支援システム101の制御部200に格納されている。
18:00〜18:30に供給される供給電力量は、前日に前日電力予測部209により予測された18:00〜18:30の間の予測電力需要量より算出される(S501)。そして、18:00の1時間30分前である16:30には、18:00〜18:30の予測電力需要の予測が行われる(S502)。次に、18:00〜18:30における供給電力量と予測電力量との値を基に誤差率αを算出し、インバランスの有無の算出を行う(S503,S504)。
インバランスがあると判定された場合には、コスト算出部によりインバランス解消方法(I)〜(IV)のコストの算出を行う(S505)。例えば、インバランス解消方法のうち入札部212によるJEPX126を介した電力の調達/余剰販売のコストが最も安かったとする。ギャップ解消方法選択部217は、最もコストが安かったJEPX126を介した入札を行うことで、インバランスの解消を図る(S506)。一方、インバランス解消方法のうち自社発電量調整部213による自社発電設備に対する発電量の増加/減少の指示のコストが最も安かったとする。その場合には、ギャップ解消方法選択部217は、最もコストが安かった自社発電設備に対する発電量の増加/減少の指示を行うことで、インバランスの解消を図る。
[効果]
以上のように、電力需給管理支援システム101は、インバランスが発生した場合には、インバランスを解消するために採りうる方法のコストを算出し、最も安価な方法の選択を行う。本実施形態では、インバランスの算出からインバランスを解消するための最も安価な方法の選択、実施までを自動で行うことが可能である。そのため、オペレータの作業を軽減することができる。
本実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。例えば、次の(1)〜(2)の様々な形態で実施されることが可能である。
(1)本実施形態では、ギャップ解消方法選択部217は、コスト計算部216が計算したインバランス解消方法(I)〜(IV)のうち1つのインバランス解消方法を選択したがこれに限らない。例えば、コストが低いインバランス解消方法を2つ選択しても良い。インバランスが大きい場合に、1つのインバランス解消方法では電力供給量の調整を行えない場合がある。その場合には、複数の解消方法を選択することで、大きなインバランスに対しても対応することが可能となる。
(2)本実施形態では、ギャップ解消方法選択部217は、コスト計算部216が計算したインバランス解消方法(I)〜(IV)のうち最も安価なインバランス解消方法を選択したがこれに限らない。例えば、ギャップ解消方法選択部217と接続する選択条件記憶部を更に設けても良い。選択条件記憶部は、ギャップ解消方法選択部217がインバランス解消方法の選択を行う際に、考慮すべき条件を記憶する。ギャップ解消方法選択部217では、インバランス解消方法の選択を行う場合には、選択条件記憶部に記憶された条件に基づいて、インバランス解消方法の選択を行う。例えば、インバランスが発生した際に、相対契約電源から500kWh分は優先的に購入しなければならない契約があるとする。この場合には、選択条件記憶部に最優先として「相対契約電源から300kWh分の購入」を記憶させる。ギャップ解消方法選択部217は、インバランスが発生し、1000kWhの供給量を増加させる必要がある場合には、300kWh分は相対契約電源から購入する。そして、残り700kWh分に関しては、コスト計算部216が算出した最も安価なインバランス解消方法を採用しても良い。
[他の実施形態]
いくつかの複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、次の(1)〜(4)の様々な形態で実施されることが可能である。
(1)各実施形態の構成に加えて、新たに電力調達計画を作成する電力調達計画作成部を設けることもできる。図17は、第1実施形態の電力需給管理支援システム101の構成に、電力調達計画作成部218を追加した例である。電力調達計画作成部218は、所定時間帯にインバランスを解消した処理を実施した場合、変更後の供給電力量に基づいた電力調達計画の作成を行う。この実施形態によれば、電力需給管理支援システムによれば、インバランス解消処理を実施し、予め提出した所定時間帯の供給電力量が変更された場合に、電力調達計画を作成するので、オペレータの作業負担を軽減することができる。
(2)各実施形態の構成に加えて、新たに実績データの補完を行う実績データ補完部を設けることもできる。図18は、第1実施形態の電力需給管理支援システム101の構成に、実績データ補完部103を追加した例である。実績データ補完部103は、実績データ収集部102が収集した実績データにデータ欠損がある場合は、その補完を行う。実績データの補完は、3月21日の18:00〜18:30に実績データの欠損があった場合には、3月20日の18:00〜18:30の実績データで補填する。また、3月21日の17:30〜18:00の実績データで補填しても良い。
(3)各実施形態では、情報取得部が気象情報会社122より入手した気象情報に基づいて、電力供給直前に、電力供給を行う所定時間帯の予測電力需要量の予測を行う。情報取得部102は、天候、温度(最高気温、最低気温を含む)、降水量、積雪量、湿度、気圧、風向、風速、日照時間等の気象情報を、気象情報会社122からインターネット回線や電話回線等を用い取得する。直前電力予測部209は、この気象情報を踏まえて所定時間帯の電力需要量の算出を行う。電力の需要は、気象情報に大きく左右される。そのため、その予想に気象情報を用いることで、気象情報を用いない場合と比較して予測の精度を向上させることが可能となる。
(4)また、各実施形態における直前における所定時間帯の予測需要電力量は、契約電力の区分に応じ電力需要家のグループ毎に、実績データの補完を行うとした。例えば、契約電力が低い低圧電力需要家134〜136の実績データの補完方法として、そのグループへの供給電力量ΣWと、需要家グループの数n、データ欠損した需要家グループの数xを用いる。補完した低圧需要家グループの重要電力量は、以下の式2で表される。
[式2]
Figure 0006758881
一方、契約電力が高い(特高・高圧(大口))の高圧需要家グループ131〜133の実績データの補完方法として、欠損以外の高圧需要家グループ内の個別需要家データの和が、需要予測電力量を超えている場合、その値で補完し、需要予測電力量を超えていない場合、需要予測電力量で補完しても良い。
101…電力需給管理支援システム
102…実績データ取得部
102a…実績データ用DB
103…実績データ補完部
121…電力広域的運営推進機関
122…気象情報会社
123…自社発電設備
124…相対契約電源
125…小売電気事業者
126…JEPX
130…一般送配電事業者
131〜133…特高/高圧需要家
134〜136…低圧需要家
200…制御部
207…情報取得部
208…前日電力予測部
209…直前電力予測部
210…差分電力量算出部
211…報知部
212…入札部
212e…入札監視部
212g…入札方法切替部
212d…再入札実施部
213…自社発電量調整部
213a…調整量算出部
213b…配分計算部
213c…自社発電設備DB
214…相対発電量調整部
214c…相対電源DB
215…デマンドレスポンス要求部
215a…調整量算出部
215b…デマンドレスポンス実施部
216…コスト計算部
217…ギャップ解消方法選択部
218…電力調達計画作成部

Claims (13)

  1. 所定時間帯の予測需要電力量を2つの異なる時刻において予測する電力予測部と、
    前記異なる時刻のうちの最新の時刻の第1の需要電力量の予測を行う需要電力量予測部と、
    前記異なる時刻のうちの前記最新の時刻よりも過去の時刻の第2の需要電力量を予測する供給電力量算出部と、
    前記第2の需要電力量と前記第1の需要電力量とのギャップを算出する差分電力量算出部と、
    前記ギャップを解消するための処理を行うギャップ解消部と、
    を有し、
    前記ギャップ解消部は、
    前記ギャップに合わせて、電力の販売入札を行う入札部であり、
    前記入札部は、
    予め設定された時間内に入札が成立しない場合に、入札金額を変更して再度入札を行い、
    入札が成立しない旨をオペレータに報知するアラームを発生させるアラーム発生部により、入札が成立しない旨を報知する前記アラームが発生された場合、オペレータによるマニュアル動作にて電力の販売入札を行うことが可能であることを特徴とする電力需給管理支援システム。
  2. 所定時間帯の予測需要電力量を2つの異なる時刻において予測する電力予測部と、
    前記異なる時刻のうちの最新の時刻の第1の需要電力量の予測を行う需要電力量予測部と、
    前記異なる時刻のうちの前記最新の時刻よりも過去の時刻の第2の需要電力量を予測する供給電力量算出部と、
    前記第2の需要電力量と前記第1の需要電力量とのギャップを算出する差分電力量算出部と、
    前記ギャップを解消するための処理を行うギャップ解消部と、
    を有し、
    前記ギャップ解消部は、
    前記ギャップに合わせて発電所の発電量を調整する発電量制御部と、
    前記ギャップに合わせて需要電力量の削減を指示する需要電力量削減部と、
    複数種類の解消方法のコストをそれぞれ算出するコスト算出部と、
    前記コストが最も安価な解消方法を選択するギャップ解消方法選択部と、
    を備え、
    前記発電制御部は、前記ギャップを加味して電力を配分する配分計算部を備え、前記配分計算部で計算された配分に基づいて発電量を制御し、
    前記コスト算出部は、入札によるコストと、発電量調整のコストを算出し、
    前記ギャップ解消方法選択部は、インバランス解消方法の選択を行う際の条件を記憶する選択条件記憶部を有し、前記選択条件記憶部に記憶された条件を優先的に選択した上で、前記コストが最も安価な解消方法を選択し、
    前記ギャップ解消部は、前記条件によってギャップの解消を行ったうえで、
    入札コストが発電コストより安価な場合には、入札によりギャップを解消し、
    発電コストが入札コストより安価な場合には、発電によりギャップを解消すること、
    を特徴とする電力需給管理支援システム。
  3. 前記最新の時刻は、前記ギャップを解消する直前であり、
    前記最新の時刻よりも過去の時刻は、前記ギャップを解消する日の前日あるいは前々日であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力需給管理支援システム。
  4. 気象情報を取得する情報取得部をさらに備え、
    前記電力予測部は、前記気象情報に基づいて前記所定時間帯の予測需要電力量の予測を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電力需給管理支援システム。
  5. 前記最新の時刻における予測需要電力量は、
    契約電力の区分に応じ電力需要家をグループ分けし、
    それぞれのグループにおける予測需要電力量を合算したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電力需給管理支援システム。
  6. 前記グループにおける予測需要電力量は、
    高圧電力需要家の使用電力量および低圧電力需要家の使用電力量の時間軸を揃えて算出されたものであることを特徴とする請求項5に記載の電力需給管理支援システム。
  7. 前記最新の時刻における需要電力量のデータにデータ欠損がある場合は、
    実績データの補完を行う実績データ補完部を設けることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電力需給管理支援システム。
  8. 実績データ補完部は、
    過去の時刻における需要電力量に基づいた予測値を需要電力量のデータとして用いることを特徴とする請求項7に記載の電力需給管理支援システム。
  9. 実績データ補完部は、
    過去の時刻における需要電力量のデータを前記最新の時刻における需要電力量のデータとすることを特徴とする請求項8に記載の電力需給管理支援システム。
  10. 実績データ補完部は、
    前記契約電力の区分に応じた電力需要家のグループ毎に、実績データの補完の方法を選択することを特徴とする請求項5又は6に記載の電力需給管理支援システム。
  11. 前記ギャップを解消するための処理を実施した所定時間帯の供給電力量に基づき、電力調達計画を作成する電力調達計画作成部を、更に備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の電力需給管理支援システム。
  12. コンピュータは、
    所定時間帯の予測需要電力量を2つの異なる時刻において予測する電力予測ステップと、
    前記異なる時刻のうちの最新の時刻の第1の需要電力量の予測を行う需要電力量予測ステップと、
    前記異なる時刻のうちの前記最新の時刻よりも過去の時刻の第2の需要電力量を予測する供給電力量算出ステップと、
    前記第2の需要電力量と前記第1の需要電力量とのギャップを算出する差分電力量算出ステップと、
    前記ギャップを解消するための処理を行うギャップ解消ステップと、
    を有し、
    前記ギャップ解消ステップは、
    前記ギャップに合わせて、電力の販売入札を行う入札ステップであり、
    前記入札ステップは、
    予め設定された時間内に入札が成立しない場合に、入札金額を変更して再度入札を行い、
    入札が成立しない旨をオペレータに報知するアラームを発生させるアラーム発生部により、入札が成立しない旨を報知する前記アラームが発生された場合、オペレータによるマニュアル動作にて電力の販売入札を行うことが可能であることを特徴とする電力需給管理支援方法。
  13. コンピュータを、
    所定時間帯の予測需要電力量を2つの異なる時刻において予測する電力予測ステップと、
    前記異なる時刻のうちの最新の時刻の第1の需要電力量の予測を行う需要電力量予測ステップと、
    前記異なる時刻のうちの前記最新の時刻よりも過去の時刻の第2の需要電力量を予測する供給電力量算出ステップと、
    前記第2の需要電力量と前記第1の需要電力量とのギャップを算出する差分電力量算出ステップと、
    前記ギャップを解消するための処理を行うギャップ解消ステップと、
    として機能させ、
    前記ギャップ解消ステップは、
    前記ギャップに合わせて、電力の販売入札を行う入札ステップであり、
    前記入札ステップは、
    予め設定された時間内に入札が成立しない場合に、入札金額を変更して再度入札を行い、
    入札が成立しない旨をオペレータに報知するアラームを発生させるアラーム発生部により、入札が成立しない旨を報知する前記アラームが発生された場合、オペレータによるマニュアル動作にて電力の販売入札を行うことが可能であることを特徴とする電力需給管理支援プログラム。
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