JP2007226693A - 配線設計処理方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】集合住宅の引込口から各戸分電盤までの配線設計に係る技術協議を効率的に行う。
【解決手段】集合住宅への引込口から当該集合住宅内の各戸分電盤までの配線設計を処理する場合には、ユーザ端末から配線設計についてのデータを受信し、配線設計データ格納部に格納する工程と、配線設計データ格納部に格納されたデータに基づいて、過電流遮断器の容量判定、各ケーブルについての許容電流判定、各ケーブルについての電圧降下判定、及び各ケーブルについての保護判定に係る判定処理を実施する工程と、判定処理の結果をユーザ端末に送信する工程とを含む。技術協議申込者がユーザ端末を操作して、上記配線設計処理方法を実行するサーバに上で述べた処理を実施させれば、電力会社側及び技術協議申込者側の双方で省力化がなされ、業務効率が向上する。また、技術協議に必要な時間も短縮される。
【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅への引込口から当該集合住宅内の各戸までの配線設計に関連する情報処理技術に関する。
従来、集合住宅の電気使用申し込みを受け付けた電力会社は、申込者と技術協議を行っていた。この技術協議では、設計配線が負荷電流(需要率を加味した想定電流)に対し許容電流値内か否か、低圧屋内幹線の施設(過電流遮断器)に問題ないか否か、設計配線における電圧降下がどの程度か、といった様々な計算を行わなければならない。また計算量についても大規模集合住宅であれば大量になる。また、申込者側にとっても電力会社との協議に時間や手間を割くことが負担となっていた。
また、例えば特開2002−169846号公報には、屋内配線図自動作成システムが開示されている。しかし、この公報で取り扱っている技術は集合住宅の各戸内における配線であって、このような屋内配線図自動作成システムは上で述べた引込口から各戸までの配線が適切に行われていることを前提としたものであって、この公報で取り扱っている技術では前提部分まで対処できるわけではない。
特開2002−169846号公報
このように、技術協議についての事務負担は電力会社及び申込者の双方に重い。また、技術力の乏しい申込者の場合には、電力会社側の協力を得てスムーズに集合住宅の配線設計を行いたいというニーズも存在する。
従って、本発明の目的は、集合住宅の引込口から各戸までの配線設計に係る技術協議を効率的に行うための新規な情報処理技術を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、集合住宅への引込口から各戸までの配線設計について技術協議申込者を支援するための新規な情報処理技術を提供することである。
本発明に係る配線設計処理方法は、集合住宅への引込口から当該集合住宅内の各戸までの配線設計を処理する方法であって、ユーザ端末から配線設計についてのデータを受信し、配線設計データ格納部に格納するステップと、配線設計データ格納部に格納されたデータに基づいて、過電流遮断器の容量判定、各ケーブルについての許容電流判定、各戸についての電圧降下判定、及び各ケーブルについての保護判定に係る判定処理を実施するステップと、判定処理の結果をユーザ端末に送信するステップとを含む。
技術協議申込者がユーザ端末を操作して、上記配線設計処理方法を実行するサーバに上で述べた処理を実施させれば、電力会社側及び技術協議申込者側の双方で省力化がなされ、業務効率が向上する。また、技術協議に必要な時間も短縮される。
また、本発明において、判定処理の結果が不適切な配線設計部分を含むことを示す場合には、当該不適切な配線設計部分に係る過電流遮断器の変更、又はケーブルの変更若しくは過電流遮断器の設置を、配線設計データ格納部に格納されている配線設計についてのデータに仮に反映させる反映ステップと、反映ステップ後に配線設計データ格納部に格納されている配線設計についてのデータに基づいて、過電流遮断器の容量判定、各ケーブルについての許容電流判定、各戸についての電圧降下判定、又は各ケーブルについての保護判定に係る判定処理を実施する第2判定ステップと、第2判定ステップにおける判定処理の結果が不適切な配線設計が解消されていることを示している場合には、反映ステップにおいて仮に反映された過電流遮断器の変更、又はケーブルの変更若しくは過電流遮断器の設置に関するデータを、ユーザ端末に送信するステップとをさらに含むようにしてもよい。このようにすれば、技術協議申込者でも、どの部分が問題となり、どのように変更すれば当該問題が解消するのかを直ぐに理解できるようになる。
さらに、本発明において、反映ステップ及び第2判定ステップを第2判定ステップにおける判定処理の結果が不適切な配線設計部分を含まなくなるまで繰り返すステップをさらに含むようにしてもよい。不可能な部分を除き、可能な限り適切と判断されるような変更内容を提示するものである。
また、上で述べた反映ステップが、不適切な配線設計部分に係るケーブルのサイズ変更を仮に行うステップと、ケーブルのサイズ変更によって、不適切な配線設計部分に係るケーブルのサイズが、より電源側のケーブルのサイズを超えるか否か判断する判断ステップと、判断ステップにおいて肯定的な判断がなされた場合には、より電源側のケーブルのサイズ変更を仮に行うステップと、より電源側のケーブルについて判断ステップを実施するステップと、判断ステップにおいて否定的な判断がなされた場合には、最後にサイズ変更を行ったケーブルより負荷側のケーブルのサイズを元のサイズに戻すステップとを含むようにしてもよい。このようにすれば適切なサイズのケーブルを選択することができるようになる。
さらに、本発明において、判定処理の結果が適切な配線設計であることを示している場合には、配線設計についてのデータに対して識別情報を付与して、技術協議完了データ格納部に格納するステップをさらに含むようにしてもよい。このようにすれば、電力会社側では技術協議完了データ格納部に格納されたデータを基に後続の処理を実施すればよく、識別情報によって案件を識別して技術協議申込者との必要な別のやりとりを行うことも可能となる。
また、本発明において、ユーザ端末から配線設計において用いられるケーブルのサイズの自動選定が指示された場合、需要率及び電流補正係数を格納する規程データ格納部から配線設計データ格納部に格納されている配線設計についてのデータに基づき該当する需要率を読み出し、当該需要率と配線設計データ格納部に格納されている配線設計についてのデータとを用いてケーブルの通過電流の値を算出し、記憶装置に格納するステップと、規程データ格納部から配線設計データ格納部に格納されている配線設計についてのデータに基づき該当する電流補正係数を読み出し、当該電流補正係数と上記記憶装置に格納されている通過電流の値とを用いて基準電流の値を算出し、記憶装置に格納するステップと、ケーブルと当該ケーブルの許容電流とについてのデータを格納する機器データ格納部から、許容電流が上記記憶装置に格納されている基準電流の値より大きく且つ最小サイズのケーブルを選定し、当該ケーブルのデータを配線設計データ格納部に格納するステップとをさらに含むようにしてもよい。これによって、技術協議申込者は、ケーブルのサイズを指定せずとも適切なケーブルサイズが選択されるようになる。
また、本発明において、機器データ格納部が過電流遮断器と当該過電流遮断器の定格容量(定格電流)についてのデータをさらに格納するような場合には、以下のような処理が行われることもある。すなわち、機器データ格納部から、定格容量が上記記憶装置に格納されている基準電流より小さく且つ最大容量となる過電流遮断器を選定し、過電流遮断器についてのデータを配線設計データ格納部に格納するステップをさらに含む場合もある。これによって、技術協議申込者は、過電流遮断器の定格容量について指定せずとも適切な機器が選択されるようになる。
本発明によれば、集合住宅への引込口から各戸までの配線設計に係る技術協議を効率的に行うことができるようになる。
また、本発明の他の側面によれば、集合住宅への引込口から各戸までの配線設計について技術協議申込者を適切に支援することができるようになる。
本発明の一実施の形態に係るコンピュータ・システムの機能ブロック図を図1に示す。例えばインターネットであるネットワーク1には、技術協議申込者が操作し且つウェブ(Web)ブラウザを実行する例えばパーソナルコンピュータである1又は複数のユーザ端末3と、例えば電力会社側で管理され且つ本実施の形態における主要な処理を実施する技術協議処理サーバ5とが接続されている。
技術協議処理サーバ5は、ネットワーク1を介してユーザ端末3とデータのやりとりを行うユーザインターフェース部51と、ユーザインターフェース部51によってユーザ端末3から受信した設計データを格納する設計データ格納部53と、各種ケーブル及び過電流遮断器についてのデータを保持している機器DB58と、電気設備の技術基準や内線規程などの各種規程に関係するデータを格納する規程データ格納部57と、ケーブルサイズ等及び過電流遮断器の定格容量を自動的に選択するようにユーザ端末3から指示された場合に機器DB58及び規程データ格納部57に格納されたデータを用いて自動選択処理を実施して、選択されたケーブル又は過電流遮断器のデータを設計データ格納部53に格納する自動選択処理部54と、設計データ格納部53と規程データ格納部57と機器DB58とに格納されているデータを用いて本実施の形態における主要な処理を実施する技術協議事項処理部55と、技術協議事項処理部55の処理結果を格納する技術協議結果データ格納部52と、技術協議事項処理部55において適切と判断された設計データなどを格納する技術協議完了データ格納部56とを含む。
技術協議事項処理部55は、過電流遮断器容量判定部551と、専用過電流遮断器容量判定部552と、過電流遮断器容量過大改修部553と、専用過電流遮断器改修部554と、許容電流判定部555と、電圧降下判定部556と、許容電流超過改修部557と、過電流遮断器容量不足改修部558と、電圧降下改修部559と、保護判定部560と、保護不良改修部561とを含む。
次に、図2乃至図23を用いて、図1に示したシステムにおいて実施される処理について説明する。なお、技術協議申込者は、ユーザ端末3を操作して、予め自己のデータについて技術協議処理サーバ5の所定のウェブ(Web)ページにおいて登録しておき、現在技術協議の申し込みを指示するためのWebページがユーザ端末3に表示されているものとする。なお、技術協議処理サーバ5からユーザの識別情報が発行されており、以下の処理において登録されるデータには、後の利用のために当該技術協議申込者の識別情報が対応付けられる。
技術協議申込者は、ユーザ端末3に対して、例えば予め表示されているボタン等をクリックすることによって技術協議要求を入力する。なお、ケーブルのサイズなどを自動選択させるか否かについても指示する。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議申込者からの技術協議要求及び自動選択の有無に関する入力を受け付け、自動選択の有無を含む技術協議要求を技術協議処理サーバ5に送信する(ステップS1)。
技術協議処理サーバ5のユーザインターフェース部51は、ユーザ端末3から自動選択の有無を含む技術協議要求を受信すると(ステップS3)、まず屋内配線構成の入力Webページデータをユーザ端末3に送信する(ステップS5)。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議処理サーバ5から屋内配線構成の入力Webページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS7)。
屋内配線構成に関するデータは、電気使用場所の変圧器設置有無、引込口線数、各引込口線の幹線数、各幹線の区間数、各区間の分岐数、共有負荷の接続箇所などのデータを含む。従って、屋内配線構成の入力Webページデータには、これらのデータについての入力欄が設けられている。
技術協議申込者は、屋内配線構成に関するデータを入力欄に入力し、送信を指示する。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議申込者から屋内配線構成データの入力を受け付け、技術協議処理サーバ5に送信する(ステップS9)。技術協議処理サーバ5のユーザインターフェース部51は、ユーザ端末3から屋内配線構成データを受信すると、設計データ格納部53に格納する(ステップS11)。例えばここで案件識別情報が発行され、技術協議申込者の識別情報と共に対応付けられて格納される。
次に、技術協議処理サーバ5のユーザインターフェース部51は、負荷条件の入力Webページデータをユーザ端末3に送信する(ステップS13)。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議処理サーバ5から負荷条件の入力Webページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS15)。
負荷条件に関するデータは、全電化住戸か否か、各戸の想定最大負荷、各戸の電気温水器等の有無、各戸の電気温水器等の想定負荷、共用負荷設備容量、力率などのデータを含む。従って、負荷条件の入力Webページデータには、これらのデータについての入力欄が設けられている。
技術協議申込者は、負荷条件に関するデータを入力欄に入力し、送信を指示する。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議申込者から負荷条件データの入力を受け付け、技術協議処理サーバ5に送信する(ステップS17)。技術協議処理サーバ5のユーザインターフェース部51は、ユーザ端末3から負荷条件データを受信すると、設計データ格納部53に格納する(ステップS19)。
ここで技術協議要求において自動選択が指定されているか否かを判断し(ステップS21)、自動選択が指定されている場合には端子Aを介して図5の処理に移行する。なお、端子Dを介してステップS5に戻って再度ステップS21を実施している場合には、自動選択の指示がなされていたとしても必ず「自動選択が選択されていない」ものとして判断する。一方、自動選択が指定されていない場合には、ユーザインターフェース部51は、ケーブル条件の入力Webページデータをユーザ端末3に送信する(ステップS23)。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議処理サーバ5からケーブル条件の入力Webページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS25)。
ケーブル条件に関するデータは、各ケーブルの線種、サイズ及び長さ、各ケーブルの布設条件(「空中、暗きょ布設」「直接埋設布設」又は「管路引入れ布設」のいずれかの指定)、ケーブルの間隔と直径の比率、段数及び列数(多条布設条件)、周囲温度などを含む。従って、ケーブル条件の入力Webページデータには、各ケーブルについて上で述べたようなデータについての入力欄が設けられている。
技術協議申込者は、ケーブル条件に関するデータを入力欄に入力し、送信を指示する。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議申込者からケーブル条件データの入力を受け付け、技術協議処理サーバ5に送信する(ステップS27)。技術協議処理サーバ5のユーザインターフェース部51は、ユーザ端末3からケーブル条件データを受信すると、設計データ格納部53に格納する(ステップS29)。処理は、端子B及びCを介して図3の処理に移行する。
次に、ユーザインターフェース部51は、過電流遮断器条件の入力Webページデータをユーザ端末3に送信する(ステップS31)。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、過電流遮断器条件の入力Webページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS33)。
過電流遮断器条件に関するデータは、各過電流遮断器(分岐回路の場合は開閉器であってもよい。但し、温水器等については専用過電流遮断器)の定格電流を含む。従って、過電流遮断器の入力Webページデータには、各過電流遮断器について定格電流の入力欄が設けられている。
技術協議申込者は、過電流遮断器条件に関するデータを入力欄に入力し、送信を指示する。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議申込者から過電流遮断器条件データの入力を受け付け、技術協議処理サーバ5に送信する(ステップS35)。技術協議処理サーバ5のユーザインターフェース部51は、ユーザ端末3から過電流遮断器条件データを受信すると、設計データ格納部53に格納する(ステップS37)。
例えば、32戸の集合住宅の例を図4を用いて説明しておく。この集合住宅では、電気使用場所に変圧器が有り、引込口は2つで、引込口開閉器盤101には過電流遮断器Bが5つ設けられている。幹線数は5であり、うち1つは共用である。また、各幹線(第1区間)につき、区間は第2乃至第6の5つの区間が設けられている。さらに、各区間の分岐数(負荷側の戸数)は、第1区間及び第2区間については計8であり、第3区間については計6であり、第4区間については計4であり、第5区間については計2であり、第6区間については1である。このようなデータがステップS11で設計データ格納部53に格納される。
また、本集合住宅は、全電化住宅であり、各戸の想定最大負荷は単相3線式の40A{20(A/線)}、各戸の電気温水器等(図4のHマーク)の想定負荷は1線あたり16A、共用負荷設備容量が60Aである。このようなデータに加え、力率(cosθ)の値がステップS19で設計データ格納部53に格納される。また、力率の値からsinθ((1−cos2θ)1/2)を算出し、設計データ格納部53に格納する。なお、力率の値は、技術協議申込者がウェブ(Web)ページにて入力した値を用いても、予め定めた値(例えば、cosθ=0.95)を用いてもよい。
さらに、変圧器から引込口開閉器盤101までのケーブルの線種及びサイズはCVT150であり、その長さは5mである。また、第1区間のケーブルの線種及びサイズはCVT100であり、その長さは40mである。第2区間のケーブルの線種及びサイズはCVT60であり、その長さは3mである。第3区間乃至第5区間についても、第2区間と同様である。第6区間のケーブルの線種及びサイズはCV8×3であり、その長さは4mである。また、共用負荷設備へのケーブルの線種及びサイズはCV8×3であり、その長さは3mである。このようなデータに加え、各ケーブルの布設条件、ケーブルの間隔と直径の比率、段数、列数、周囲温度などがステップS29で設計データ格納部53に格納される。なお、各区間より負荷側に接続される戸数などのデータも格納される。なお、各区間より負荷側に接続される戸数のデータについては、屋内配線構成に関するデータの分岐数などから特定する。
また、引込口開閉器盤101に設置された過電流遮断器Bは、共用設備用が単相3線式の60A、それ以外はそれぞれ単相3線式の250Aが定格電流となっている。このようなデータはステップS37で設計データ格納部53に格納される。
そして、技術協議事項処理部55は、技術協議対応処理を実施する(ステップS39)。この処理については、後に図6乃至図22を用いて説明する。技術協議対応処理の処理結果は、技術協議結果データ格納部52に格納される。なお、技術協議結果データ格納部52には以下で説明する判定結果が格納されており、全ての判定結果が問題がないことを示しているか、又は問題点が存在すれば問題とされた部分を特定する情報及び改修方法などが格納されている。
そうすると、ユーザインターフェース部51は、技術協議結果データ格納部52に格納されているデータを用いて技術協議結果等を含むWebページデータを生成し、ユーザ端末3に送信する(ステップS41)。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議結果等を含むWebページデータを受信し、表示装置に表示する(ステップS43)。これによって、技術協議申込者は、入力内容に問題がないか否か、問題があればどこが問題なのか、さらにどの部分をどのように直せばよいのかについて情報を得ることができるようになる。全ての問題について改修方法を提示できるわけではないが、以下で説明する改修処理を実施することによって、改修方法についても提示されるので、技術協議申込者は自ら問題点を探し出す必要もなく、さらに改修方法を自ら案出する必要もなくなる。なお、技術協議結果等には、案件識別情報が含まれる。
もし、問題がないという技術協議結果を得ることができれば(ステップS45:Yesルート)、技術協議申込者は確認ボタンをクリックすることによって、手続きを完了させることができる。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議申込者の確認入力を受け付け、案件識別情報を含む確認応答を技術協議処理サーバ5に送信する(ステップS51)。技術協議処理サーバ5のユーザインターフェース部51は、ユーザ端末3から案件識別情報を含む確認応答を受信すると、技術協議事項処理部55に案件識別情報を含む確認応答を出力する。技術協議事項処理部55は、案件識別情報から設計データ格納部53又は技術協議結果データ格納部52に格納された設計データ等を読み出し、技術協議完了データ格納部56に格納する(ステップS53)。これによって、電力会社側も技術協議が良好に完了した案件のデータを技術協議完了データ格納部56を参照することによって確認及び利用することができるようになる。
一方、問題有りという技術協議結果が得られた場合には(ステップS45:Noルート)、ここで処理を一旦停止させることも可能であるが、技術協議結果等に含まれる改修方法を反映させたり、自主的に修正を行う場合には、技術協議申込者は修正ボタンをクリックするなどして修正指示をユーザ端末3に入力する。ユーザ端末3のWebブラウザ等は、技術協議申込者による修正指示を受け付けると、修正要求を技術協議処理サーバ5に送信する(ステップS47)。技術協議処理サーバ5のユーザインターフェース部51は、ユーザ端末3から修正要求を受信すると(ステップS49)、端子Dを介してステップS5に戻る。なお、これ以降は、基本的にはステップS5以降の処理を実施するが、例えば、設計データ格納部53に格納されているデータを入力欄に埋め込むと共に、技術協議結果データ格納部52に格納された問題箇所及び改修方法についてのデータを該当箇所に表示するようなWebページデータを生成し、送信するようにする。なお、ステップS5に戻るのではなく、技術協議結果データ格納部52に格納された問題箇所及び改修方法についてのデータに基づき、問題箇所に関連する入力Webページデータのみを生成して、ユーザ端末3に送信するようにしても良い。いずれの方法をとるにしても、問題箇所を修正して再度技術協議対応処理を実施して確認する。
このようにすれば問題があったとしても修正も簡単であり、技術協議についても自動であるから何回でも確認させることが可能となる。
次に、技術協議要求がケーブルサイズ等及び過電流遮断器の定格容量の自動選択を含む場合の処理を図5を用いて説明する。端子Aを介して移行した後、自動選択処理部54は、機器DB58及び規程データ格納部57に格納されているデータを用いて、ケーブルサイズ等及び過電流遮断器容量の自動選択処理を実施する(ステップS63)。この処理についても、後に図23を用いて詳細に説明する。その後、さらに技術協議事項処理部55は、技術協議対応処理を実施する(ステップS65)。上でも述べたが、本技術協議対応処理については、後に図6乃至図22を用いて詳細に説明する。
以降のステップS67乃至ステップS79については図3に示したステップS41乃至S53と同様であり、説明を省略する。
このようにケーブルサイズ等及び過電流遮断器の定格容量を自動的に選択すれば、技術協議申込者は、上記事項について検討を省略することができ、より簡単に技術協議を行わせることができるようになる。
次に、技術協議対応処理について図6乃至図22を用いて詳細に説明する。まず、過電流遮断器容量判定部551は、過電流遮断器の容量判定を実施する(図6:ステップS81)。この処理の詳細については図7を用いて説明する。まず、過電流遮断器容量判定部551は、設計データ格納部53に格納されているデータに基づき、未処理の過電流遮断器を1つ特定し、当該過電流遮断器が設置されるケーブルを特定する(図7:ステップS111)。図4の例では、例えば引込口開閉器盤101内に設置される5つの過電流遮断器Bのうち1つを特定し、それに接続されるケーブル(第1区間)を特定する。そして、特定されたケーブルの線種、サイズ及び布設条件を設計データ格納部53から読み出し、対応する許容電流を、規程データ格納部57に格納されている内線規程におけるケーブルの許容電流に係るデータから読み出す(ステップS113)。そして、規程データ格納部57から、特定されたケーブルの布設条件に対応する電流補正係数を読み出す(ステップS115)。そして、設計データ格納部53に格納されている、特定された過電流遮断器の定格電流と、(ステップS113で読み出された許容電流×ステップS115で読み出された電流補正係数)とを比較して、前者の方が小さいか判断する(ステップS117)。このような関係が成り立てば許容電流×電流補正係数を超えるような電流が流れた場合に過電流遮断器が作動するため、ケーブルに過電流が流れずに済む。従って、特定された過電流遮断器の定格電流の方が小さい場合には、適切を表すデータと、特定された過電流遮断器のデータとを技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS121)。図4の例では、過電流遮断器の定格電流が250Aであって、ケーブルの許容電流が310Aであり、周囲温度における電流補正係数が0.8、多条布設における電流補正係数が1.1であるから、許容電流×電流補正係数は310A×0.8×1.1=27Aとなり、上で述べた条件を満たしている。
一方、特定された過電流遮断器の定格電流の方が大きい場合には、ケーブルに許容値を超える電流が流れる恐れがあるので、不適切を表すデータ及び特定された過電流遮断器のデータを技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS119)。
そして、全ての過電流遮断器について処理を行ったか判断し、未処理の過電流遮断器が存在する場合にはステップS111に戻る。一方、全ての過電流遮断器について処理を行った場合には、元の処理に戻る(ステップS123)。
このように過電流遮断器の定格電流が過大に設定されており、使用しているケーブルに適合していない場合には、不適切と判断され、使用しているケーブルに適合している場合には、適切と判断されるようになる。
図6の説明に戻って、技術協議事項処理部55は、技術協議結果データ格納部52に格納されたデータに基づき、不適切な過電流遮断器が存在するか判断する(ステップS83)。不適切な過電流遮断器が存在する場合には、過電流遮断器容量過大改修部553が、過電流遮断器改修処理を実施する(ステップS85)。この処理については図8を用いて説明する。なお、ステップS85が終了するとステップS87に移行する。また、不適切な過電流遮断器が存在しない場合には、ステップS87に移行する。
まず、過電流遮断器容量過大改修部553は、技術協議結果データ格納部52を参照して、未処理の該当過電流遮断器(不適切と判断された過電流遮断器)を1つ特定する(図8:ステップS131)。次に、ステップS131で特定された過電流遮断器を、定格電流の1ランク小さいものに変更する(ステップS133)。例えば、機器DB58において過電流遮断器が定格電流毎にリスト化されている場合には、当該リストから1ランク小さい過電流遮断器を特定する。
そして、過電流遮断器容量過大改修部553は、過電流遮断器容量判定部551に過電流遮断器の容量判定を実施させる(ステップS135)。上で述べた過電流遮断器容量判定処理を同様に行う。但し、処理対象は変更後の過電流遮断器のみであり、処理結果は、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納される。ここで、過電流遮断器容量過大改修部553は、過電流遮断器容量判定処理の結果に基づき変更後の過電流遮断器の容量(定格電流)が適切と判断されたか判定する(ステップS137)。もし、まだ不適切と判断された場合にはステップS133に戻る。すなわち、さらに1ランク小さい定格電流の過電流遮断器を特定して過電流遮断器容量判定処理を実施する。
一方、変更後の過電流遮断器の定格電流が適切と判断された場合には、過電流遮断器容量過大改修部553は、変更後の過電流遮断器についてのデータ(定格電流など)を、ステップS131で特定された過電流遮断器の代替案に係る過電流遮断器についてのデータとして技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS139)。
そして全ての該当過電流遮断器について処理したか判断する(ステップS141)。もし未処理の該当過電流遮断器が存在する場合にはステップS131に戻る。一方、全ての該当過電流遮断器について処理が完了した場合には、元の処理に戻る。
このように段階的に過電流遮断器の定格電流を変更して、適切な過電流遮断器を特定して、代替案として提示することができるようになる。
図6の処理に戻って、次に、専用過電流遮断器容量判定部552は、温水器等の専用過電流遮断器の容量判定を実施する(ステップS87)。この処理については図9を用いて詳細に説明する。
まず、専用過電流遮断器容量判定部552は、設計データ格納部53を参照して、温水器等のための未処理の専用過電流遮断器を特定し、当該専用過電流遮断器のデータを設計データ格納部53から読み出す(図9:ステップS151)。さらに特定した専用過電流遮断器に接続されている温水器等の想定負荷も併せて特定する。そして、温水器等の想定負荷<ステップS151で特定された専用過電流遮断器の定格電流×0.8という条件を満しているか判断する(ステップS153)。このような条件を満たしている場合には、特定された専用過電流遮断器の定格電流は適切であるとして、適切を表すデータ及び特定された専用過電流遮断器のデータを、技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS155)。そしてステップS159に移行する。一方、ステップS153の条件を満たしていない場合には、不適切を表すデータ及び特定された専用過電流遮断器のデータを、技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS157)。
ステップS155又はS157の後に、専用過電流遮断器容量判定部552は、全ての専用過電流遮断器について処理したか判断する(ステップS159)。未処理の専用過電流遮断器が存在する場合にはステップS151に戻り、全ての専用過電流遮断器を処理した場合には元の処理に戻る。
このようにすれば温水器等に対して適切な定格電流の過電流遮断器が設定されているか判断することができる。
図6の処理に戻って、技術協議事項処理部55は、技術協議結果データ格納部52に格納されたデータを用いて、不適切とされた専用過電流遮断器が存在するか判断する(ステップS89)。不適切とされた専用過電流遮断器が存在する場合には、専用過電流遮断器改修部554は、専用過電流遮断器改修処理を実施する(ステップS91)。この専用過電流遮断器改修処理については図10を用いて説明する。なお、ステップS91が終了すれば、ステップS93に移行する。また、不適切な専用過電流遮断器が存在しない場合も、ステップS93に移行する。
まず、専用過電流遮断器改修部554は、技術協議結果データ格納部52を参照して、未処理の該当専用過電流遮断器(不適切と判断された専用過電流遮断器)を1つ特定する(図10:ステップS161)。次に、ステップS161で特定された専用過電流遮断器を、定格電流の1ランク大きいものに変更する(ステップS163)。例えば、機器DB58において過電流遮断器が定格電流毎にリスト化されている場合には、当該リストから1ランク大きい過電流遮断器を特定する。
そして、専用過電流遮断器改修部554は、過電流遮断器容量判定部551に過電流遮断器の容量判定を実施させる(ステップS165)。上で述べた過電流遮断器容量判定処理を同様に行う。但し、処理対象は変更後の専用過電流遮断器のみであり、処理結果は、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納される。ここで、専用過電流遮断器改修部554は、過電流遮断器容量判定処理の結果に基づき変更後の専用過電流遮断器の定格電流が適切と判断されたか判定する(ステップS167)。もし、不適切と判断された場合には、技術協議結果データ格納部52においてステップS161で特定された専用過電流遮断器に対して「内線配線構成の再検討要」フラグをセットする(ステップS169)。すなわち、自動的には代替案を提示できないことを、技術協議申込者に通知するためである。
一方、変更後の専用過電流遮断器の定格電流が適切と判断された場合には、専用過電流遮断器改修部554は、専用過電流遮断器容量判定部552に、温水器等の専用過電流遮断器の容量判定を実施する(ステップS171)。上で述べた温水器等の専用過電流遮断器容量判定処理を同様に行う。但し、処理対象は変更後の専用過電流遮断器のみであり、処理結果は、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納される。ここで、専用過電流遮断器改修部554は、温水器等の専用過電流遮断器容量の判定処理の結果に基づき変更後の専用過電流遮断器の定格電流が適切と判断されたか判定する(ステップS173)。もし、ここで不適切と判断された場合には、ステップS163に戻る。すなわち、さらに1ランク大きい定格電流の過電流遮断器を特定して上で述べたような処理を実施する。
一方、変更後の専用過電流遮断器の定格電流が適切と判断された場合には、専用過電流遮断器改修部554は、変更後の専用過電流遮断器についてのデータ(定格電流など)を、ステップS161で特定された専用過電流遮断器の代替案に係る専用過電流遮断器についてのデータとして技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS175)。
そして全ての該当専用過電流遮断器について処理したか判断する(ステップS177)。もし未処理の該当専用過電流遮断器が存在する場合にはステップS161に戻る。一方、全ての該当専用過電流遮断器について処理が完了した場合には、元の処理に戻る。
このように段階的に専用過電流遮断器の定格電流を変更して、適切な専用過電流遮断器を特定して、代替案として提示することができるようになる。なお、ステップS169で代替案を自動的には提案できない場合も特定される。
図6の処理に戻って、次に、許容電流判定部555は、許容電流判定を実施する(ステップS93)。この許容電流判定処理については、図11を用いて説明する。なお、ステップS93が終了するとステップS95に移行する。
まず、許容電流判定部555は、設計データ格納部53を参照して、未処理のケーブルを1本特定する(図11:ステップS181)。さらに、特定されたケーブルについてのデータも設計データ格納部53からメインメモリなどの記憶装置に読み出す。次に、設計データ格納部53に格納されているデータを用いて、ステップS181で特定されたケーブルに係る合計戸数をカウントする(ステップS183)。負荷側に接続されている合計戸数は、屋内配線構成に関するデータの分岐数などから特定される。
例えば図4の例では、変圧器と引込口開閉器盤101間のケーブル(CVT150)については16戸、第1区間のケーブル(CVT100)については8戸、第2区間のケーブル(CVT60)については8戸、第3区間のケーブル(CVT60)については6戸、第4区間のケーブル(CVT60)については4戸、第5区間のケーブル(CVT60)については2戸、第6区間のケーブル(CV8×3)については1戸と特定される。
さらに、許容電流判定部555は、規程データ格納部57から総合需要率(全電化の場合は全電化用の一般負荷需要率)を読み出す(ステップS185)。規程データ格納部57は、内線規程における幹線の総合需要率表及び需要率表についてのデータを格納しており、これを用いる。
さらに、許容電流判定部555は、設計データ格納部53に格納されているデータ並びにステップS183及びS185で特定されたデータを用いて、通過電流を算出し、技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS187)。なお、共用分が存在する場合には、共用負荷を考慮して通過電流を算出する。
図4の例を用いて具体的に説明すると、以下のようになる。なお、通過電流は、一般的には、{一線あたりの一般電流(一般電流×0.5)×総合需要率×重畳率+温水器等の電流)}×戸数+共用負荷(一般電流×0.5)で計算される。但し、ここでは重畳率は0.7としている。また、本ケーブルについての総合需要率は48%である。変圧器と引込口開閉器盤101間のケーブル(CVT150)の通過電流は、以下の通りである。
((40(A)×0.5)×0.48×0.7+16(A))×16+30(A)
=39(A)
なお、一般電流については負荷が平衡しているという前提で、1戸内の1線電流として40A×0.5=20Aを適用して計算している。
さらに、第1区間のケーブルの通過電流は、以下の通りである。
((40(A)×0.5)×0.5×0.7+16(A))×8
=184(A)
第1区間の需要率は50%である。
また、第2区間のケーブルの通過電流は、以下の通りである。
((40(A)×0.5)×0.5×0.7+16(A))×8
=184(A)
第2区間の需要率は50%である。
さらに、第3区間のケーブルの通過電流は、以下の通りである。
((40(A)×0.5)×0.5×0.7+16(A))×6
=138(A)
第3区間の需要率も50%である。
また、第4区間のケーブルの通過電流は、以下の通りである。
((40(A)×0.5)×0.7×0.7+16(A))×4
=103(A)
第4区間の需要率は70%である。
さらに、第5区間のケーブルの通過電流は、以下の通りである。
((40(A)×0.5)×0.9×0.7+16(A))×2
=57(A)
第5区間の需要率は90%である。
また、第6区間のケーブルの通過電流は、以下の通りである。
((40(A)×0.5)×1.0×0.7+16(A))×1
=30(A)
第6区間の需要率は100%である。
その後、許容電流判定部555は、規程データ格納部57から、ステップS181で特定されたケーブルの線種、サイズ、布設条件及び周囲温度に対応する許容電流を、メインメモリなどの記憶装置に読み出す(ステップS189)。規程データ格納部57には、内線規程におけるケーブルの許容電流に係るデータが格納されており、これを用いる。さらに、規程データ格納部57から、特定されたケーブルの布設条件及び周囲温度に対応する電流補正係数を、メインメモリなどの記憶装置に読み出す(ステップS191)。
そして、許容電流判定部555は、ステップS187で算出された通過電流<(ステップS189で特定された許容電流×ステップS191で特定された電流補正係数)という条件が満たされているか判断する(ステップS193)。もし、このような条件が満たされていないと判断される場合には、特定されたケーブルについてのデータ及び許容電流超過を表すデータを、技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS195)。そしてステップS201に移行する。
図4の例では、引込口開閉器盤101までのケーブル(CVT150)については許容電流400Aであり、電流補正係数が1.0×1.1であるので、通過電流の方が小さく、条件を満たしている。さらに、第1区間(CVT100)については許容電流310Aであり、電流補正係数が0.8×1.1であるので、通過電流の方が小さく、条件を満たしている。第2区間(CVT60)については許容電流225Aであり、電流補正係数が1.0×1.1であるので、通過電流の方が小さく、条件を満たしている。第3区間(CVT60)については許容電流225Aであり、電流補正係数が1.0×1.1であるので、通過電流の方が小さく、条件を満たしている。第4区間(CVT60)については許容電流225Aであり、電流補正係数が1.0×1.1であるので、通過電流の方が小さく、条件を満たしている。第5区間(CVT60)については許容電流225Aであり、電流補正係数が1.0×1.1であるので、通過電流の方が小さく、条件を満たしている。第6区間(CV8×3)については許容電流が66Aであり、電流補正係数が1.0×1.1であるので、通過電流の方が小さく、条件を満たしている。
一方、ステップS193の条件が満たされていると判断された場合には、許容電流判定部555は、ステップS181で特定されたケーブルに接続された過電流遮断器の定格電流などのデータを設計データ格納部53から読み出し、通過電流<過電流遮断器の定格電流という条件が満たされているか判断する(ステップS197)。例えば、引込口開閉器盤101における過電流遮断器Bについては定格電流が250Aであり、第1区間の通過電流が184Aであるので、条件を満たしている。
もし、ステップS197の条件を満たしていないと判断された場合には、当該過電流遮断器についてのデータ及び容量不足を表すデータを、技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS199)。そしてステップS201に移行する。
一方、ステップS197の条件を満たしていると判断された場合には、許容電流判定部555は、ステップS181で特定されたケーブルについてのデータ及び許容電流が適切であることを表すデータを、技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS200)。そしてステップS201に移行する。
そして、全てのケーブルについて処理したか判断する(ステップS201)。未処理のケーブルが存在する場合にはステップS181に戻る。一方、全てのケーブルについて処理した場合には元の処理に戻る。
このような処理を実施することによって、ケーブル及びケーブルに接続される過電流遮断器が適切なものか否かを判断することができる。
図6の説明に戻って、技術協議事項処理部55は、技術協議結果データ格納部52に格納されたデータを用いて、通過電流が許容電流を超過するケーブルが存在するか判断する(ステップS95)。もしこのようなケーブルが存在している場合には、許容電流超過改修部557は、許容電流超過の改修処理を実施する(ステップS97)。この許容電流超過の改修処理については図12を用いて説明する。なお、通過電流が許容電流を超過するケーブルが存在しない場合には、ステップS99に移行する。
まず、許容電流超過改修部557は、技術協議結果データ格納部52を参照して、未処理の該当ケーブル(不適切と判断されたケーブル)を1つ特定する(図12:ステップS211)。次に、ステップS211で特定されたケーブルを、定格電流の1ランク大きいものに変更する(ステップS213)。例えば、機器DB58においてケーブルが定格電流毎にリスト化されている場合には、当該リストから1ランク大きいケーブルを特定する。
そして、許容電流超過改修部557は、許容電流判定部555に変更後のケーブルについて許容電流判定を実施させる(ステップS215)。上で述べた許容電流判定処理を同様に行う。但し、処理対象は変更後のケーブルのみであり、処理結果は、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納される。ここで、許容電流超過改修部557は、許容電流判定処理の結果に基づき変更後のケーブルの容量(定格電流)が適切と判断されたか判定する(ステップS217)。もし、まだ不適切と判断された場合にはステップS213に戻る。すなわち、さらに1ランク大きい定格電流のケーブルを特定して許容電流判定処理を実施する。
一方、変更後のケーブルの定格電流が適切と判断された場合には、許容電流超過改修部557は、変更後のケーブルについてのデータ(線種、サイズなど)を、ステップS211で特定されたケーブルの代替案に係るケーブルについてのデータとして技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS219)。
そして全ての該当ケーブルについて処理したか判断する(ステップS221)。もし未処理の該当ケーブルが存在する場合にはステップS211に戻る。一方、全ての該当ケーブルについて処理が完了した場合には、元の処理に戻る。
このように段階的にケーブルの定格電流を変更して、適切なケーブルを特定して、代替案として提示することができるようになる。
図6の説明に戻って、次に、技術協議事項処理部55は、技術協議結果データ格納部52に格納されたデータを用いて、過電流遮断器の容量不足が検出されたか判断する(ステップS99)。過電流遮断器の容量不足が検出されていない場合には、端子Eを介して図14の処理に移行する。一方、過電流遮断器の容量不足が検出された場合には、過電流遮断器容量不足改修部558は、過電流遮断器の容量不足の改修処理を実施する(ステップS101)。この処理の詳細については図13を用いて説明する。なお、ステップS101が終了すると端子Eを介して図14の処理フローに移行する。
まず、過電流遮断器容量不足改修部558は、技術協議結果データ格納部52を参照して、未処理の該当電流遮断器(容量不足と判断された過電流遮断器)を1つ特定する(図13:ステップS231)。次に、ステップS231で特定された過電流遮断器を、定格電流の1ランク大きいものに変更する(ステップS233)。例えば、機器DB58において過電流遮断器が定格電流毎にリスト化されている場合には、当該リストから1ランク大きい過電流遮断器を特定する。
そして、過電流遮断器容量不足改修部558は、過電流遮断器容量判定部551に過電流遮断器の容量判定を実施させる(ステップS235)。上で述べた過電流遮断器容量判定処理を同様に行う。但し、処理対象は変更後の過電流遮断器のみであり、処理結果は、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納される。ここで、過電流遮断器容量不足改修部558は、過電流遮断器容量判定処理の結果に基づき変更後の過電流遮断器の定格電流が適切と判断されたか判定する(ステップS237)。もし、まだ不適切と判断された場合には、技術協議結果データ格納部52においてステップS231で特定された過電流遮断器に対して「内線配線構成の再検討要」フラグをセットする(ステップS239)。すなわち、自動的には改修できないことを、技術協議申込者に通知するためである。
一方、変更後の過電流遮断器の定格電流が適切と判断された場合には、過電流遮断器容量不足改修部558は、許容電流判定部555に、許容電流判定を実施させる(ステップS241)。上で述べた許容電流判定を同様に行う。但し、処理対象は変更後の過電流遮断器のみであり、処理結果は、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納される。ここで、過電流遮断器容量不足改修部558は、許容電流判定処理の結果に基づき変更後の過電流遮断器の定格電流が適切と判断されたか判定する(ステップS243)。もし、ここで不適切と判断された場合には、ステップS233に戻る。すなわち、さらに1ランク大きい定格電流の過電流遮断器を特定して上で述べたような処理を実施する。
一方、変更後の過電流遮断器の定格電流が適切と判断された場合には、過電流遮断器容量不足改修部558は、変更後の過電流遮断器についてのデータ(定格電流など)を、ステップS231で特定された過電流遮断器の代替案に係る過電流遮断器についてのデータとして技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS245)。
そして全ての該当過電流遮断器について処理したか判断する(ステップS247)。もし未処理の該当過電流遮断器が存在する場合にはステップS231に戻る。一方、全ての該当過電流遮断器について処理が完了した場合には、元の処理に戻る。
このように段階的に過電流遮断器の定格電流を変更して、適切な過電流遮断器を特定して、代替案として提示することができるようになる。なお、ステップS239で代替案を自動的には提案できない場合も特定される。
次に、端子E以降の処理を図14乃至図22を用いて説明する。まず、電圧降下判定部556が、電圧降下判定を実施する(ステップS251)。この電圧降下判定については図15乃至図18を用いて説明する。この処理が終了するとステップS253に移行する。
なお、電圧降下判定には、一般式によるものと簡易式によるものとがある。最初に一般式による処理を図15乃至図17を用いて説明する。
まず、電圧降下判定部556は、設計データ格納部53から引込口の線種、サイズ及び長さのデータを読み出し、規程データ格納部57から、当該引込口に対応する配線方式による係数、抵抗及びリアクタンスを、例えばメインメモリなどの記憶装置に読み出す(ステップS273)。規程データ格納部57は、ケーブルのインピーダンス(例えば、技術資料 技資第103号「低圧ケーブルのインピーダンスについて」社団法人日本電線工業会絶縁電線専門員会など)に係るデータが格納されており、このデータを用いる。そして、引込口の長さ及び配線方式による係数、抵抗、リアクタンス、通過電流及び力率から、電圧降下を算出し、メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS275)。通過電流の値には、技術協議結果データ格納部52に格納されている該当値を用いる。力率の値には、技術協議申込者がウェブ(Web)ページにて入力した値を用いても、予め定めた値(例えば、cosθ=0.95)を用いてもよい。以下同じである。計算式については、以下の通りである。
電圧降下=配線方式による係数×引込口の長さ×通過電流
×(抵抗×力率(cosθ)+リアクタンス×sinθ)
=K×L×I(Rcosθ+Xsinθ)
ここで、K=1(単相3線式の場合)は定数、力率(cosθ)は0.95、
sinθ=(1−cos2θ)1/2=0.312である。
図4の例では、変圧器と引込口開閉器盤101間のケーブル(CVT150)は5m(0.005km)で、通過電流は394Aであるから、電圧降下は以下のように計算される。
電圧降下=1×0.005×394
×(0.159×0.950+0.0846×0.312)
=0.350V
また、電圧降下判定部556は、設計データ格納部53から各幹線(例えば第1区間)の線種、サイズ及び長さのデータを読み出し、規程データ格納部57から、当該幹線に対応する配線方式による係数、抵抗及びリアクタンスを、例えばメインメモリなどの記憶装置に読み出す(ステップS277)。そして、各幹線の長さ及び配線方式による係数、抵抗、リアクタンス、通過電流及び力率から、電圧降下を算出し、メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS279)。
図4の例では、第1区間のケーブル(CVT100)は40m(0.040km)で、通過電流は184Aであるから、電圧降下は以下のように計算される。
電圧降下=1×0.040×184
×(0.239×0.950+0.0881×0.312)
=1.873V
さらに、電圧降下判定部556は、設計データ格納部53から各区間線(例えば第2区間乃至第5区間)の線種、サイズ及び長さのデータを読み出し、規程データ格納部57から、当該区間線に対応する配線方式による係数、抵抗及びリアクタンスを、例えばメインメモリなどの記憶装置に読み出す(ステップS281)。そして、各区間線の長さ及び配線方式による係数、抵抗、リアクタンス、通過電流及び力率から、各区間線の電圧降下を算出し、メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS283)。処理は端子Fを介して図16の処理に移行する。
図4の例では、第2区間のケーブル(CVT60)は3m(0.003km)で、通過電流は184Aであるから、電圧降下は以下のように計算される。
電圧降下=1×0.003×184
×(0.397×0.950+0.0913×0.312)
=0.224V
また、第3区間のケーブル(CVT60)は3m(0.003km)で、通過電流は138Aであるから、電圧降下は以下のように計算される。
電圧降下=1×0.003×138
×(0.397×0.950+0.0913×0.312)
=0.168V
さらに、第4区間のケーブル(CVT60)は3m(0.003km)で、通過電流は103Aであるから、電圧降下は以下のように計算される。
電圧降下=1×0.003×103
×(0.397×0.950+0.0913×0.312)
=0.125V
また、第5区間のケーブル(CVT60)は3m(0.003km)で、通過電流は57Aであるから、電圧降下は以下のように計算される。
電圧降下=1×0.003×57
×(0.397×0.950+0.0913×0.312)
=0.069V
また、電圧降下判定部556は、設計データ格納部53から各分岐線(例えば第6区間)の線種、サイズ及び長さのデータを読み出し、規程データ格納部57から、当該分岐線に対応する配線方式による係数、抵抗及びリアクタンスを、例えばメインメモリなどの記憶装置に読み出す(ステップS285)。そして、各分岐線の長さ及び配線方式による係数、抵抗、リアクタンス、通過電流及び力率から、各分岐線の電圧降下を算出し、メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS287)。
図4の例では、第6区間のケーブル(CV8×3)は4m(0.004km)で、通過電流は30Aであるから、電圧降下は以下のように計算される。
電圧降下=1×0.004×30
×(3.01×0.95+0.087×0.312)
=0.346V
そして、電圧降下判定部556は、上で計算した電圧降下を合計して末端まで(各戸)の電圧降下を算出し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS289)。さらに、設計データ格納部53に格納されたケーブルのデータを読み出し、末端までのこう長(長さの合計)を算出し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS291)。
その後、電圧降下判定部556は、図17に示すテーブルを基準に電圧降下が適正であるか判断する(ステップS293)。図17のテーブルは、こう長の区分毎に、電圧降下の基準が規定されている。なお、電気使用場所における変圧器設置の有無で、電圧降下の基準は異なる。
テーブルを基準に適正と判断された場合には、電圧降下判定部556は、適正を表すデータ及び電圧降下に関するデータ(末端までの電圧降下値など)を技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS295)。一方、テーブルを基準に適正でないと判断された場合には、過大を表すデータ及び電圧降下に関するデータ(末端までの電圧降下値など)を技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS297)。ステップS295又はS297の後に元の処理に戻る。
一方、簡易式を用いる場合の処理フローを図18に示す。電圧降下判定部556は、設計データ格納部53から引込口の線種、サイズ及び長さを読み出し、技術協議結果データ格納部52から該当する通過電流の値を読み出し、引込口の線種、サイズ及び長さ並びに通過電流から電圧降下を算出し、メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS301)。簡略式では、電圧降下=(17.8×ケーブルの長さ×通過電流)/(1000×ケーブルのサイズ)である。
また、電圧降下判定部556は、設計データ格納部53から各幹線(例えば第1区間)の線種、サイズ及び長さのデータを読み出し、技術協議結果データ格納部52から該当する通過電流の値を読み出し、各幹線の線種、サイズ及び長さ並びに通過電流から電圧降下を算出し、メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS303)。
さらに、電圧降下判定部556は、設計データ格納部53から各区間(例えば第2区間乃至第5区間)のケーブルの線種、サイズ及び長さのデータを読み出し、技術協議結果データ格納部52から該当する通過電流の値を読み出し、各区間のケーブルの線種、サイズ及び長さ並びに通過電流から電圧降下を算出し、メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS305)。
さらに、電圧降下判定部556は、設計データ格納部53から各分岐線(例えば第6区間)のケーブルの線種、サイズ及び長さのデータを読み出し、技術協議結果データ格納部52から該当する通過電流の値を読み出し、各分岐線のケーブルの線種、サイズ及び長さ並びに通過電流から電圧降下を算出し、メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS307)。
そして、電圧降下判定部556は、上で計算した電圧降下を合計して末端までの電圧降下を算出し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS308)。さらに、設計データ格納部53に格納されたケーブルのデータを読み出し、末端までのこう長(長さの合計)を算出し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS309)。
その後、電圧降下判定部556は、図17に示すテーブルを基準に電圧降下が適正であるか判断する(ステップS310)。テーブルを基準に適正と判断された場合には、電圧降下判定部556は、適正を表すデータ及び電圧降下に関するデータ(末端までの電圧降下値など)を技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS311)。一方、テーブルを基準に適正でないと判断された場合には、過大を表すデータ及び電圧降下に関するデータ(末端までの電圧降下値など)を技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS313)。ステップS311又はS313の後に元の処理に戻る。
このような処理を実施することにより、電圧降下が適正か否かを判定することができるようになる。
図14の処理に戻って、技術協議事項処理部55は、技術協議結果データ格納部52を参照して、不適正な電圧降下が存在しているか判断する(ステップS253)。不適正な電圧降下が存在する場合には、電圧降下改修部559が、電圧降下の改修処理を実施する(ステップS255)。この処理については図19を用いて説明する。なお、ステップS255が終了するとステップS257に移行する。また、不適正な電圧降下が存在しない場合にもステップS257に移行する。
まず、電圧降下改修部559は、技術協議結果データ格納部52を参照して、未処理の該当ケーブルを1本特定する(図19:ステップS321)。そして、例えば機器DB58などに格納されたデータを用いて、処理対象のケーブルをそのサイズが1ランク大きなものに変更する(ステップS323)。例えば、機器DB58においてケーブルが定格電流毎にリスト化されている場合には、当該リストから1ランク大きいケーブルを特定する。
そして、設計データ格納部53に格納されているケーブルのデータに基づき、処理対象ケーブルの変更後のサイズが電源側のケーブルのサイズを超えるようになったか判断する(ステップS325)。もし、処理対象ケーブルの変更後のサイズが電源側のケーブルのサイズ以下である場合には、電圧降下判定部556に上で述べた電圧降下判定を実施させる(ステップS327)。なお、処理対象は変更後の処理対象ケーブルから負荷側のケーブルのみであり、処理結果は、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納される。ここで、電圧降下判定部556は、電圧降下判定処理の結果に基づき変更後の処理対象ケーブルから負荷側のケーブルの電圧降下が適正と判断されたか判定する(ステップS329)。もし、まだ不適正と判断された場合には、ステップS323に戻る。すなわちさらに処理対象ケーブルのサイズを大きくする。
一方、変更後の処理対象ケーブルの電圧降下が適正と判断された場合には、電圧降下改修部559は、変更後のケーブルについてのデータ(線種及びサイズなど)を、処理対象ケーブルの代替案に係るケーブルについてのデータとして技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS331)。
そして、電圧降下改修部559は、全ての該当ケーブルについて処理したか判断する(ステップS333)。もし、未処理の該当ケーブルが存在する場合にはステップS321に戻る。一方、全ての該当ケーブルについて処理が完了している場合には、元の処理に戻る。
また、ステップS325において処理対象ケーブルの変更後のサイズが電源側のケーブルのサイズを超える場合には、電圧降下改修部559は、電源側のケーブルを処理対象ケーブルとして、そのサイズを1ランク大きなものに変更する(ステップS335)。ここでは機器DB58のデータを用いる。
そして、電圧降下改修部559は、処理対象ケーブルの変更後のサイズが、さらに電源側のケーブルのサイズを超えるか判断する(ステップS337)。もし、処理対象ケーブルの変更後のサイズが、さらに電源側のケーブルのサイズを超える場合には、さらに1段階電源側のケーブルを処理対象ケーブルにセットする(ステップS339)。そしてステップS335に戻る。
一方、処理対象ケーブルのサイズが、さらに電源側のケーブルのサイズを超えない場合には、電圧降下改修部559は、処理対象ケーブルより負荷側のケーブルのサイズを初期状態に変更する(ステップS341)。そして、端子Gを介してステップS327に戻る。
このような処理を実施することによって段階的にケーブルのサイズを変更すると共に、必要であれば電源側のケーブルのサイズを変更することによって、適切なケーブルを特定できるようになる。
図14の処理に戻って、次に保護判定部560は、幹線及び分岐回路の保護判定を実施する(ステップS257)。この幹線及び分岐回路の保護判定処理については図20を用いて説明する。この処理が終了するとステップS259に移行する。
まず、保護判定部560は、設計データ格納部53を参照して、未処理のケーブルを1本特定する(ステップS351)。ケーブルについてのデータは設計データ格納部53から読み出しておく。そして、ステップS351で特定したケーブルの保護率を算出し、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS353)。なお、保護率=許容電流/過電流遮断器定格電流(または開閉器容量)×100である。許容電流については、規程データ格納部57から、設計データ格納部53に格納されているケーブルの線種、サイズ及び布設条件を参照して読み出す。また、過電流遮断器の定格容量については、設計データ格納部53から読み出す。
図4の例では、第1区間において、ケーブル(CVT100)の許容電流が310A、電流補正係数が0.8×1.1で、引込口開閉器盤101内の過電流遮断器の定格電流が250Aである。従って、保護率は、310A×0.8×1.1/250A×100=109%となる。
第2区間において、ケーブル(CVT60)の許容電流は225Aで、電流補正係数が1.0×1.1で、引込口開閉器盤101内の過電流遮断器の定格電流は250Aであるから、保護率は225A×1.0×1.1/250A×100=99%となる。第3乃至第5区間も同様である。
第6区間において、ケーブル(CV8)の許容電流は65Aで、電流補正係数が1.0×1.1で、引込口開閉器盤101内の過電流遮断器の定格電流は250Aであるから、保護率は65A×1.0×1.1/250A×100=29%となる。
そして、保護判定部560は、ステップS353で算出された保護率が55%以上であるか判断する(ステップS355)。保護率が55%以上であれば、保護良好を表すデータ及び保護率に関するデータ(ケーブル及び保護率など)を技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS361)。第1区間は109%、第2区間乃至第5区間は99%なので、ステップS361でデータが格納される。
一方、保護率が55%未満である場合には、保護判定部560は、保護率が35%以上55%未満であるか判断する(ステップS357)。保護率が35%以上55%未満であれば、ステップS351で特定されたケーブルの長さが8m以下であるか判断する(ステップS359)。ケーブルの長さが8m以下である場合には、ステップS361に移行する。一方、ケーブルの長さが8mを超える場合には、保護不良を表すデータ及び保護率に関するデータ(ケーブル及び保護率など)を技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS363)。そしてステップS365に移行する。
また、保護率が35%未満である場合には、特定されたケーブルの長さが3m以下であるか判断する(ステップS367)。もし3mを超える場合にはステップS363に移行する。第6区間は保護率が29%であり、長さが4mであるから、ステップS363に移行する。
一方、特定されたケーブルの長さが3m以下であれば、端子Hを介してステップS361に移行する。
このような処理を実施すれば、保護率が適正であるか否かを判断することができる。
図14に戻って、技術協議事項処理部55は、保護不良が存在しているか判断する(ステップS259)。保護不良が存在すると判断された場合には、保護不良改修部561が、保護不良の改修処理を実施する(ステップS261)。この処理については図21及び図22を用いて説明する。なおステップS261の後には元の処理に戻る。一方、保護不良が存在していない場合には、元の処理に戻る。
次に、保護不良改修処理を説明する。まず、保護不良改修部561は、技術協議結果データ格納部52を参照して、保護不良に係る未処理のケーブルを1本特定する(図21:ステップS371)。そして、過電流遮断器を設置するか判断する(ステップS373)。この判断は、デフォルト設定に従うか、条件入力時に併せて入力された技術協議申込者の希望に従って行われる。もし、過電流遮断器を設置しないと判断された場合には端子Jを介して図22の処理に移行する。
一方、過電流遮断器を設置すると判断された場合には、保護不良改修部561は、定格電流が、(ステップS371で特定されたケーブルの許容電流×電流補正係数)(例えば機器DB58及び規程データ格納部57に格納されているデータを用いる)より小さく最大容量の過電流遮断器を例えば機器DB58から選択する(ステップS375)。そして、保護不良改修部561は、保護判定部560に幹線及び分岐回路の保護判定を実施させる(ステップS377)。ステップS375で選択された過電流遮断器を導入したものとして処理を行う。もし、ステップS379でも保護不良ありと判断された場合には、端子Jを介して図22の処理に移行する。一方、保護不良無しと判断された場合には、設置すべき過電流遮断器についてのデータ(過電流遮断器の定格電流及び設置箇所のデータなど)を技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS381)。
そして、保護不良改修部561は、全ての該当ケーブルについて処理したか判断する(ステップS383)。未処理の該当ケーブルが存在する場合にはステップS371に戻る。一方、全ての該当ケーブルを処理した場合には元の処理に戻る。
次に図22を用いて端子J以降の処理を説明する。まず、保護不良改修部561は、例えば機器DB58などに格納されたデータを用いて、処理対象のケーブルをそのサイズが1ランク大きなものに変更する(ステップS385)。例えば、機器DB58においてケーブルが定格電流毎にリスト化されている場合には、当該リストから1ランク大きいケーブルを特定する。
そして、保護不良改修部561は、設計データ格納部53に格納されているケーブルのデータに基づき、処理対象ケーブルの変更後のサイズが電源側のケーブルのサイズを超えるようになったか判断する(ステップS387)。もし、処理対象ケーブルの変更後のサイズが電源側のケーブルのサイズ以下である場合には、保護判定部560に上で述べた幹線及び分岐回路の保護判定を実施させる(ステップS389)。なお、処理対象は変更後の処理対象ケーブルから負荷側のケーブルのみであり、処理結果は、例えばメインメモリなどの記憶装置に格納される。ここで、保護判定部560は、保護判定処理の結果に基づき変更後の処理対象ケーブルの保護が良好と判断されたか判定する(ステップS391)。もし、まだ不良と判断された場合には、ステップS385に戻る。すなわちさらに処理対象ケーブルのサイズを大きくする。
一方、変更後の処理対象ケーブルの保護が良好と判断された場合には、保護不良改修部561は、変更後のケーブルについてのデータ(線種及びサイズなど)を、処理対象ケーブルの代替案に係るケーブルについてのデータとして技術協議結果データ格納部52に格納する(ステップS393)。
そして、保護不良改修部561は、全ての該当ケーブルについて処理したか判断する(ステップS395)。もし、未処理の該当ケーブルが存在する場合には端子Lを介してステップS371に戻る。一方、全ての該当ケーブルについて処理が完了している場合には、元の処理に戻る。
また、ステップS397において処理対象ケーブルの変更後のサイズが電源側のケーブルのサイズを超える場合には、保護不良改修部561は、電源側のケーブルを処理対象ケーブルとして、そのサイズを1ランク大きなものに変更する(ステップS397)。ここでは機器DB58のデータを用いる。
そして、保護不良改修部561は、処理対象ケーブルの変更後のサイズが、さらに電源側のケーブルのサイズを超えるか判断する(ステップS399)。もし、処理対象ケーブルの変更後のサイズが、さらに電源側のケーブルのサイズを超える場合には、さらに1段階電源側のケーブルを処理対象ケーブルにセットする(ステップS401)。そしてステップS397に戻る。
一方、処理対象ケーブルのサイズが、さらに電源側のケーブルのサイズを超えない場合には、保護不良改修部561は、処理対象ケーブルより負荷側のケーブルのサイズを初期状態に変更する(ステップS403)。そして、端子Kを介してステップS389に戻る。
このような処理を実施することによって、適切な定格電流の過電流遮断器を追加設置するように推薦するか、段階的にケーブルのサイズを変更すると共に必要であれば電源側のケーブルのサイズを変更することによって適切なケーブルを推薦することができるようになる。
次に、図5のステップS63のケーブルサイズ等及び電流遮断器容量の自動選択処理について図23を用いて説明する。まず、自動選択処理部54は、設計データ格納部53を参照して、未処理のケーブルを1本選択する(ステップS411)。そして、設計データ格納部53に格納されている屋内配線構成に関するデータの分岐数などから、選択ケーブルについて合計戸数を特定する(ステップS413)。
そして、規程データ格納部57から総合需要率(全電化の場合には全電化用の一般負荷需要率)を読み出す(ステップS415)。規程データ格納部57には、内線規程における幹線の総合需要率表及び需要率表のデータが格納されている。そして、通過電流の算出を行い、計算結果については例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS417)。この処理は、ステップS187と同じである。
さらに、設計データ格納部53に格納されている、選択ケーブルの布設条件に対応する電流補正係数を、規程データ格納部57から読み出す(ステップS419)。そして、許容電流が(ステップS417で算出された通過電流/ステップS419で読み出された電流補正係数)より大きく最小サイズのケーブルを選択する(ステップS421)。例えば、機器DB58に格納されている、ケーブルサイズ毎の許容電流のデータを用いて、適切なサイズのケーブルを特定する。選択結果は、設計データ格納部53に格納する。
さらに、定格容量(定格電流)が(選択されたケーブルの許容電流×ステップS419で読み出された電流補正係数)より小さく最大容量の過電流遮断器を選択する(ステップS423)。例えば、機器DB58に格納されている、過電流遮断器毎の定格容量のデータを用いて、適切な定格容量の過電流遮断器を特定する。選択結果は、設計データ格納部53に格納する。
そして、全てのケーブルを処理したか判断し、未処理のケーブルが存在する場合にはステップS411に戻る。一方、全てのケーブルについて処理した場合には元の処理に戻る。
なお、過電流遮断器については全てのケーブルについて選択するのではなく、技術協議申込者が指定したケーブルについてのみ選択する。それ以外の場合にはステップS423はスキップされる。
このようにすれば、ケーブル及び過電流遮断器については、技術協議申込者が指定する必要が無く、自動的に適切なものが選択されるので、技術協議申込者の事務負担が軽減される。なお、共用設備用ケーブルのサイズや共用設備用遮断器の容量についても、同様に自動選択処理できるようにしてもよい。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図1に示した機能ブロックは、必ずしも実際にプログラムモジュールに対応するものではない。
また、図6及び図14の判定処理については順番を入れ替えても良いものもある。
さらに、ユーザ端末3と技術協議処理サーバ5とのやりとりで設計データを修正する手順についても上で述べたものに限定するものではなく、様々な手順に変更することも可能である。
さらに上で述べた例ではクライアント・サーバ型で実施しているが、スタンドアロン型で実施するようにしても良い。
また、条件の入力Webページは、1ページで構成しても良いし、複数ページで構成するようにしても良い。
なお、上で述べたユーザ端末3及び技術協議処理サーバ5はコンピュータ装置であって、図24に示すように当該コンピュータ装置においては、メモリ2501(記憶部)とCPU2503(処理部)とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS)及びWebブラウザを含むアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。このようなコンピュータは、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
本発明の実施の形態に係るシステムの機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る処理フロー(第1部分)を示す図である。 本発明の実施の形態に係る処理フロー(第2部分)を示す図である。 集合住宅内の配線設計の具体例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る処理フロー(第3部分)を示す図である。 技術協議対応処理の処理フロー(第1部分)を示す図である。 過電流遮断器の容量判定の処理フローを示す図である。 過電流遮断器改修処理の処理フローを示す図である。 温水器等の専用過電流遮断器の容量判定の処理フローを示す図である。 専用過電流遮断器改修処理の処理フローを示す図である。 許容電流判定の処理フローを示す図である。 許容電流超過改修処理の処理フローを示す図である。 過電流遮断器容量不足改修処理の処理フローを示す図である。 技術協議対応処理の処理フロー(第2部分)を示す図である。 電圧降下判定の処理フロー(第1部分)を示す図である。 電圧降下判定の処理フロー(第2部分)を示す図である。 基準テーブルの一例を示す図である。 電圧降下判定の処理フローを示す図である。 電圧降下の改修処理の処理フローを示す図である。 幹線及び分岐回路の保護判定の処理フローを示す図である。 保護不良の改修処理の処理フロー(第1部分)を示す図である。 保護不良の改修処理の処理フロー(第2部分)を示す図である。 自動選択処理の処理フローを示す図である。 コンピュータの機能ブロック図を示す図である。
符号の説明
1 ネットワーク 3 ユーザ端末
5 技術協議処理サーバ
51 ユーザインターフェース部 52 技術協議結果データ格納部
53 設計データ格納部 54 自動選択処理部
55 技術協議事項処理部 56 技術協議完了データ格納部
57 規程データ格納部 58 機器DB
551 過電流遮断器容量判定部
552 専用過電流遮断器容量判定部
553 過電流遮断器容量過大改修部
554 専用過電流遮断器改修部
555 許容電流判定部
556 電圧降下判定部
557 許容電流超過改修部
558 過電流遮断器容量不足改修部
559 電圧降下改修部
560 保護判定部
561 保護不良改修部

Claims (9)

  1. 集合住宅への引込口から当該集合住宅内の各戸までの配線設計を処理する方法であって、
    ユーザ端末から前記配線設計についてのデータを受信し、配線設計データ格納部に格納するステップと、
    前記配線設計データ格納部に格納されたデータに基づいて、過電流遮断器の容量判定、各ケーブルについての許容電流判定、各戸についての電圧降下判定、及び各ケーブルについての保護判定に係る判定処理を実施するステップと、
    前記判定処理の結果を前記ユーザ端末に送信するステップと、
    を含み、コンピュータに実行される配線設計処理方法。
  2. 前記判定処理の結果が不適切な配線設計部分を含むことを示す場合には、当該不適切な配線設計部分に係る過電流遮断器の変更、又はケーブルの変更若しくは過電流遮断器の設置を、前記配線設計データ格納部に格納されている前記配線設計についてのデータに仮に反映させる反映ステップと、
    前記反映ステップ後に前記配線設計データ格納部に格納されている前記配線設計についてのデータに基づいて、過電流遮断器の容量判定、各ケーブルについての許容電流判定、各戸についての電圧降下判定、又は各ケーブルについての保護判定に係る判定処理を実施する第2判定ステップと、
    前記第2判定ステップにおける判定処理の結果が不適切な配線設計が解消されていることを示している場合には、前記反映ステップにおいて仮に反映された前記過電流遮断器の変更、又はケーブルの変更若しくは過電流遮断器の設置に関するデータを、前記ユーザ端末に送信するステップと、
    をさらに含む請求項1記載の配線設計処理方法。
  3. 前記反映ステップ及び前記第2判定ステップを前記第2判定ステップにおける判定処理の結果が前記不適切な配線設計部分を含まなくなるまで繰り返すステップ
    をさらに含む請求項2記載の配線設計処理方法。
  4. 前記反映ステップが、
    前記不適切な配線設計部分に係るケーブルのサイズ変更を仮に行うステップと、
    前記ケーブルのサイズ変更によって、前記不適切な配線設計部分に係るケーブルのサイズが、より電源側のケーブルのサイズを超えるか否か判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにおいて肯定的な判断がなされた場合には、前記より電源側のケーブルのサイズ変更を仮に行うステップと、
    前記より電源側のケーブルについて前記判断ステップを実施するステップと、
    前記判断ステップにおいて否定的な判断がなされた場合には、最後にサイズ変更を行ったケーブルより負荷側のケーブルのサイズを元のサイズに戻すステップと、
    を含む請求項2記載の配線設計処理方法。
  5. 前記判定処理の結果が適切な配線設計であることを示している場合には、前記配線設計についてのデータに対して識別情報を付与して、技術協議完了データ格納部に格納するステップ
    をさらに含む請求項1記載の配線設計処理方法。
  6. 前記ユーザ端末から前記配線設計において用いられるケーブルのサイズの自動選定が指示された場合、需要率及び電流補正係数を格納する規程データ格納部から前記配線設計データ格納部に格納されている前記配線設計についてのデータに基づき該当する需要率を読み出し、当該需要率と前記配線設計データ格納部に格納されている前記配線設計についてのデータとを用いてケーブルの通過電流の値を算出し、記憶装置に格納するステップと、
    前記規程データ格納部から前記配線設計データ格納部に格納されている前記配線設計についてのデータに基づき該当する電流補正係数を読み出し、当該電流補正係数と前記記憶装置に格納されている前記通過電流の値とを用いて基準電流の値を算出し、前記記憶装置に格納するステップと、
    ケーブルと当該ケーブルの許容電流とについてのデータを格納する機器データ格納部から、許容電流が前記記憶装置に格納されている前記基準電流の値より大きく且つ最小サイズのケーブルを選定し、当該ケーブルのデータを前記配線設計データ格納部に格納するステップと、
    をさらに含む請求項1記載の配線設計処理方法。
  7. 前記機器データ格納部が過電流遮断器と当該過電流遮断器の定格容量についてのデータをさらに格納しており、
    前記機器データ格納部から、定格容量が前記記憶装置に格納されている前記基準電流より小さく且つ最大容量となる過電流遮断器を選定し、前記過電流遮断器についてのデータを前記配線設計データ格納部に格納するステップと、
    をさらに含む請求項6記載の配線設計処理方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つ記載の配線設計処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 集合住宅への引込口から当該集合住宅内の各戸までの配線設計を処理する装置であって、
    前記配線設計についてのデータを受け付け、配線設計データ格納部に格納する手段と、
    前記配線設計データ格納部に格納されたデータに基づいて、過電流遮断器の容量判定、各ケーブルについての許容電流判定、各戸についての電圧降下判定、及び各ケーブルについての保護判定に係る判定処理を実施する手段と、
    前記判定処理の結果を前記ユーザに提示する手段と、
    を有する配線設計処理装置。
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