JP4989175B2 - 電力監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、住戸内の電気使用量を管理するための電力監視システムに関する。
従来、各家庭(住戸)等で消費される商用電源の月毎の電力量は、電力供給会社から送付される請求書で確認したり、電力供給会社が作成したウェブコンテンツで確認できる。
一方、家庭の分電盤内で主幹電力量を計測し、その計測結果をウェブ画面上でモニタリングできるシステムがあり、更にこのシステムでは、他の家庭の消費電力量(電気使用量)と比較することもできる。(例えば、特許文献1参照)。
特許第3551302号公報(段落0013、図1)
通常、宅内では、分電盤内の分岐ブレーカを介して主幹電路を複数の分岐電力路に分岐させて、各分岐電力路には様々な電気機器が接続されている。例えば、1つの部屋内に設置した複数の電気機器(複数の照明器具)に1つの分岐電力路を割り当てたり、最近では、1台の電気機器(空調機器(エアコン)、床暖房器具、IH機器等)に1つの分岐電力路を割り当てている。
しかしながら、上記特許文献1のシステムでは、各家庭内の電気使用量を一括してモニタしているが、上記分岐電力路毎の消費電力量をモニタすることができなかった。
そのため、特許文献1のシステムでは、一括した消費電力量(電気使用量)を他の家庭と比較して、全体としての電力消費の傾向を把握することができるものの、省エネルギを図るためにはどの分岐電力路に接続されている電気機器の電力消費を抑制すれば良いか等の判断はできなかった。
本発明は、上述の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、ユーザが自宅の電気使用量と、他の家庭での電気使用量とを比較することで、自宅の電気使用量の傾向を把握することができ、省エネルギを図る行動の指標を得ることが容易となる電力監視システムを提供することにある。
請求項1の電力監視システムの発明では、広域ネットワーク上に設けられたセンターサーバと、各住戸に設けられ、前記センターサーバに前記広域ネットワークを介して接続されるエネルギマネジメント装置と、各住戸に対応するモニタ端末とを備え、前記エネルギマネジメント装置は、主幹電力路から分岐ブレーカを介して分岐された各分岐電力路毎の電気使用量を計測する計測手段、各分岐電力路毎の電気使用量の計測結果を各分岐電力路に接続されている電気機器の電気使用量情報として前記センターサーバに送出する情報送出手段を備え、前記センターサーバは、各住戸のエネルギマネジメント装置から各住戸での各電気機器の電気使用量情報を収集するとともに前記広域ネットワークを通じ収集した各住戸の各電気機器の電気使用量情報を前記モニタ端末に配信する情報集配手段を備え、前記モニタ端末は前記センターサーバから配信される各電気機器の電気使用量情報を表示する表示手段を備えていることを特徴とする。
請求項1の電力監視システムの発明によれば、ユーザが自宅の各電気機器の電気使用量に加えて他の住戸の各電気機器の電気使用量をモニタ端末の表示で把握できるとともに、自宅の各電気機器の電気使用量と他の住戸の各電気機器の電気使用量との比較によって自宅の電気使用量の傾向を把握することができて省エネルギを図る行動を取る際の対象とする電気機器を決めることが容易となる。
請求項2の電力監視システムの発明では、請求項1の発明において、各住戸を予め地域別にグループ化し、前記センターサーバは前記モニタ端末に配信する電気使用量情報を、当該モニタ端末のユーザの住戸が属する地域の住戸での主幹ブレーカを挿入した主幹電力路の電気使用量情報又は各分岐電力路毎の電気機器の電気使用量情報とすることを特徴とする。
請求項2の電力監視システムの発明によれば、自宅の全体の電気使用量や各分岐電力路の電気機器の電気使用量と他の住戸の全体の電気使用量や各分岐電力路の電気機器の電気使用量との比較を気温や降雨などの天候、生活様式等地域特性を考慮して行え、そのためより精度の高い比較が可能となる。
請求項3の電力監視システムの発明では、請求項1又は2の発明において、前記センターサーバは、各住戸の家族構成の情報を有し、前記モニタ端末に配信する各電気機器の電気使用量情報を、当該モニタ端末のユーザの家族構成と同一家族構成の住戸での主幹ブレーカを挿入した主幹電力路の電気使用量情報又は各分岐電力路毎の電気機器の電気使用量情報とすることを特徴とする。
請求項3の電力監視システムの発明によれば、自宅の全体の電気使用量や各分岐電力路の電気機器の電気使用量と他の住戸の全体の電気使用量や各分岐電力路の電気機器の電気使用量との比較を世帯数や年齢構成等の家族構成を考慮して行え、そのためより精度の高い比較が可能となる。
請求項4の電力監視システムの発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記センターサーバは、各住戸の建物構造の情報をセンターサーバが有し、前記モニタ端末に配信する各電気機器の電気使用量情報を、当該モニタ端末のユーザの住戸の建物構造と同一建物構造の住戸での主幹ブレーカを挿入した主幹電力路の電気使用量情報又は各分岐電力路毎の電気機器の電気使用量情報とすることを特徴とする。
請求項4の電力監視システムの発明によれば、宅の全体の電気使用量や各分岐電力路の電気機器の電気使用量と他の住戸の全体の電気使用量や各分岐電力路の電気機器の電気使用量との比較を集合住宅や、戸建て、更には断熱構造等の建物構造を考慮して行え、そのためより精度の高い比較が可能となる。
請求項5の電力監視システムの発明では、請求項1乃至4の何れかの発明において、前記分岐電力路に対応する計測手段は、当該分岐電力路に対応した分岐ブレーカに備えられているものであることを特徴とする。
請求項5の電力監視システムの発明によれば、分電盤内に計測手段の配設スペースを特別に確保することなく計測手段を配設することができ、分電盤の大型化を招かない。
請求項6の電力監視システムの発明では、請求項1乃至5の何れかの発明において、前記エネルギマネジメント装置は、各分岐電力路の識別情報として当該分岐電力路に接続される電気機器の名称又は設置場所の名称又は両方の名称を入力する手段を備え、各分岐電力路毎の電気使用量情報に該識別情報を付加して前記センターサーバへ送出することを特徴とする。
請求項6のマネジメントシステムの発明では、電気機器の電気使用量の把握が具体的な名称や設置場所によって把握することができ、自宅の電気機器の電気使用量と他の住戸の電気機器の電気使用量との比較により自宅の電気機器の効率も把握することができる。
電力監視システムに係る本発明は、請求項1の電力監視システムの発明によれば、、ユーザが自宅の各電気機器の電気使用量に加えて他の住戸の各電気機器の電気使用量をモニタ端末の表示で把握できるとともに、自宅の各電気機器の電気使用量と他の住戸の各電気機器の電気使用量との比較によって自宅の電気使用量の傾向を把握することができて省エネルギを図る行動を取る際の対象とする電気機器を決めることが容易となるという効果がある。
以下本発明を一実施形態により詳説する。
本実施形態のエネルギマネジメント装置2を用いた電力監視システムは、図2に示すように、戸建て住戸や集合住宅の住戸内に設置された統合管理盤1と、商用電源を供給する分岐電力路Lp及び情報伝送路Li(エンハンスト・カテゴリ5若しくはカテゴリ6のLANケーブル)を介して統合管理盤1に接続されて、統合管理盤1が電力供給、制御並びに監視を行う照明器具、空調機器(エアコン)、床暖房器具、IH機器等の住戸内に設置された複数の電気機器Xmn(m=1,2,…、n=1,2,…)と、統合管理盤1にLANケーブルLiを介して接続される複数(図示例では、2つ)のネット端末(ウェブブラウザ機能を搭載したパーソナルコンピュータ(以下パソコンという)PC並びにウェブブラウザ機能を搭載したネットテレビ等からなる表示制御装置CV等のモニタ端末たるネット端末)とを備え、統合管理盤1とネット端末とが汎用の通信プロトコル(TCP/IP、UDP、HTTPなど)を利用した住戸内ネットワークを構成している。
この住戸内ネットワークは、例えば100BASE-TX(IEEE 802.3u)規格に準拠したローカルエリアネットワーク(LAN)であって、統合管理盤1内においてレイヤー2スイッチやレイヤー3スイッチに相当する後述の統合装置TMに、ネット端末(パソコンPC並びに表示制御装置CV)などがスター配線で接続されている。
統合装置TMは、インターネットに接続するための回線の種類(電話回線、CATV回線、光ファイバ回線など)に応じたインターネット接続機能を有しており、住戸内ネットワークが外部の広域ネットワークたるインターネットに接続される。
そして、住戸内ネットワークには住戸から離れた遠隔地に設置されたセンターサーバSVがインターネットを通じて接続されており、後述するようにインターネットに接続可能なノート型のパソコン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)等からなるウェブブラウザ機能を有する携帯型のモニタ端末たるネット端末(携帯端末PT)とセンターサーバSVとの間でインターネットを介したデータ通信を行うことにより、外出先から住戸内の電気機器の制御や監視を行うことができる。
センターサーバSVは、ネットワーク機能を有する汎用のコンピュータ装置で構成されており、各住戸の統合管理盤1から送られてくる後述する電気使用量の情報を収集し、また収集した電気使用量の情報を後述するウェブサーバ機能が構築するウェブサイトを通じて各住戸に設置しているネット端末或いは住戸に対応するユーザの所有する携帯端末PTのようなネット端末へ配信するための情報集配手段としての機能と、インターネットを通じて送信される統合管理盤1宛のメッセージや統合管理盤1から住戸内ネットワークに属さないネット端末宛に送信されるメッセージを中継するウェブサーバ機能を有している。但し、上述のようなインターネット接続機能を有する携帯端末PTやセンターサーバSVは従来周知であるから、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
統合管理盤1は、分電盤としての機能と、住宅情報盤としての機能とを併せ持つものであり、図1に示すように、外部から住戸に供給される商用電源を一次側に受ける主幹ブレーカBsと、主幹ブレーカ1の二次側から分岐した電力路に挿入された複数の分岐ブレーカBmnと、エネルギマネジメント装置2と、統合装置TMと、電気機器コントローラC1とを備える。
そして、分岐ブレーカBmnを介して分岐された各分岐電力路Lpmnは統合管理盤1外に導出されて、各電気機器Xmnに接続されて動作電源を供給している。
エネルギマネジメント装置2は、当該住戸全体の電気使用量を検出するとともに、各分岐ブレーカBmnを介して各電気機器Xmnで使用される使用電気量を分岐ブレーカBmn毎に検出して、検出データを分岐ブレーカBmn(分岐電力路Lpmn)毎に表示するウェブコンテンツ(ウェブページ)を生成するウェブサーバ機能を有しており、主幹ブレーカBsを流れる主幹電流の値を定期的に計測する主幹電流・電圧検出部CTVと、主幹電流・電圧から主幹ブレーカBsを介して供給されている住戸全体の電力(主幹電力)を演算する電力演算部2aと、各分岐ブレーカBmnを流れる分岐電流の値を分岐ブレーカBmn毎に検出する分岐電流検出部CTmnと、電力演算部2aで演算した主幹電力量の情報を取り込んで当該住戸全体の電力量(以下主幹電力量という)とを一定時間隔で算出且つ積算する処理を行うとともに、各分岐電流検出部CTmnで計測した分岐電流値を入力されて、各分岐電流値と分岐電力路Lpmnに接続される電気機器の力率情報と分岐電力路Lpmnの電圧とに基づいて各分岐電力路Lpmnから電気機器へ供給される電力量(以下分岐電力量)を各分岐ブレーカBmnに対応付けて一定時間間隔で算出且つ積算する処理をし、主幹電力量及び各分岐電力量の積算値を主幹電気使用量、分岐電気使用量の履歴情報として記憶保持する演算部2bと、演算部2bから入力された主幹電力量、分岐電力量の情報に基づいて、主幹電力量(及び主幹電気使用量)や分岐電力量(及び分岐電気使用量)を表すウェブコンテンツや後述する報知のためのウェブコンテンツを生成する制御部2cとを備える。主幹電力使用量は、分岐電気使用量の総計から演算部2bで求めるようにしても良い。
制御部2cは、電力量検知を行う分岐ブレーカBmnのデータ(分岐ブレーカBmnに対応した分岐電力路Lpmnに接続される電気機器Xmnの名称や設置場所の名称や更に分岐ブレーカ自体の名称、例えば分岐1、分岐2、...等)を予め格納しており、主幹電力量及び分岐電力量を表示するための画像データ(例えば、分岐電力モニタ用画像データ)としてウェブコンテンツを作成して、ネット端末からの要求に応じて当該ウェブコンテンツをネット端末に提供(配信)する機能(ウェブサーバ機能)や、例えば1時間毎の主幹電気使用量及び各分岐電気使用量の情報をセンターサーバSVに統合装置TMを介して送信する情報送出手段としての機能を有する。尚センターサーバSVに各分岐電気使用量の情報を送信する際に当該分岐電気使用量に対応した電気機器Xmnの名称や設置場所の名称の情報を付加する。また電気機器Xmnの名称や設置場所の名称の情報は後述する分類の際に各住戸で共通である必要があるため、使用頻度の高い名称が標準として準備されている。勿論分類で使用できないが、ユーザが任意の名称を設定することもできるようにしても良い。
LANケーブルにはネット端末や統合装置TM以外に電気機器コントローラC1等が接続されている。
そして、住戸内にはリビング、寝室、子供部屋等の複数の部屋Rn(n=1,2,…)が設けられており、図1,図2において、例えば3つの部屋R1,R2,R3を備えたものとして、部屋R1内に設けた電気機器をX1n、部屋R2内に設けた電気機器をX2n、部屋R3内に設けた電気機器をX3nと称する(n=1,2,…)。
ここで、一般的には施工時に空調機器、床暖房機器等の固定機器、電源コンセント、照明器具等に用途別で且つ部屋別に分岐電力路Lpmnが配線され、分岐電力路Lpmnに対応する分岐ブレーカBmnはどの部屋のどの用途に対応するものかが一義的に決められている。
例えば統合管理盤1内の分岐ブレーカB1n(n=1,2,…)は分岐電力路Lp1n(n=1,2,…)を介して部屋R1内の電気機器X1nや、電源コンセント用電路に1:1の対応で個別に電力供給し、分岐ブレーカB3n(n=1,2,…)は、分岐電力路Lp3n(n=1,2,…)を介して部屋R3内の各電気機器X3nや電源コンセント用電路に1:1の対応で個別に電力供給し、同様に分岐ブレーカB20は、分岐電力路Lp20を介して部屋R2内の各電気機器X2nや電源コンセント用電路に1:nの対応で一括して電力供給している。
また、図1,図2において分岐ブレーカB1n,B3nの各分岐電流を検出する分岐電流検出部をCT1n,CT3n、分岐ブレーカB20の分岐電流を検出する分岐電流検出部をCT20と称す。
図3は、主幹ブレーカBs、分岐ブレーカBmn、分岐電流検出部CTmn周辺の詳細な構成を示し、主幹ブレーカBs、及び主幹電路11から分岐する分岐電路Lp(12a,12b)に設けられる分岐ブレーカBmnを備える統合管理盤1内に、各分岐電流を検出する複数のセンサSmnと、各センサSmnの検出出力に基づいて検出データを生成する複数のセンサユニットAmnと、各センサユニットAmnより分岐電流の検出データを収集し、収集した検出データを検出情報として出力する計測制御ユニットKaと、計測制御ユニットKaにセンサユニットAmnを鎖状に接続する伝送路6とを備えるとともに、統合管理盤1の外部に露出して設けられて使用者に計測制御ユニットKaから出力される検出情報の表示を行う表示ユニットKbを備えている。なお、センサSmn、センサユニットAmn、計測制御ユニットKaで上記分岐電流検出部CTmnを構成している。
そして、複数のセンサユニットAmnは、伝送路6によって鎖状(数珠繋ぎ)に接続され、計測制御ユニットKaは、始端のセンサユニットA11にトリガ信号を出力するように構成され、各センサユニットAmnは、トリガ信号を受信すると検出データを生成して計測制御ユニットKaへ送信し、この後に末端側(次段)のセンサユニットにトリガ信号を出力するように構成されている。尚、分岐ブレーカB1n〜B2n〜B3n、センサS1n〜S2n〜S3nには、この順番に通し番号(No1、No2、No3、......)が付されている。
そして、主幹ブレーカBsの一次側には低圧配電線100が接続され、主幹ブレーカBsの二次側端子には主幹電路11が接続され、上記分岐電路Lpmnは、主幹電路11の電圧極11a,11bの一方に一端が接続された分岐電路12aと、主幹電路11の中性極11cに一端が接続された分岐路12bとで構成される。
主幹ブレーカBsは、低圧配電線100の電圧極101,102に接続される電源側端子(図示せず)及び中性極103に接続される電源側端子(図示せず)と、電圧極101,102に接続される電源側端子に各別に対応して電圧極となる2つの負荷側端子(図示せず)と、中性極103に接続される電源側端子に対応して中性極となる負荷側端子(図示せず)と、電源側端子と負荷側端子とが通電している際にはオン側に位置する操作ハンドルH1を備えている。そして主幹ブレーカBsは、電源側端子と負荷側端子との間に過電流が生じた際にはこれら端子間を遮断するとともに、操作ハンドルH1をオフ側に位置させるように構成されている。
分岐ブレーカBmnは、分岐路12a,12bの他端側をそれぞれ接続可能な分岐路用端子部(図示せず)と、負荷側の電源線(図示せず)を電気的に接続するための電源線用端子部(図示せず)と、通常時はオン側に位置する操作ハンドルH2とを備えている。そして、分岐ブレーカBmnは、分岐路用端子部と電源線用端子部との間に過電流が生じた際にこれら端子部間を遮断するとともに、操作ハンドルH2をオフ側に位置させるように構成されている。尚、主幹ブレーカBs及び分岐ブレーカBmnは、過電流だけではなく、短絡電流の発生に対しても回路を遮断するように構成してもよい。
一方、主幹電路11及び分岐電路12a,12bは、いずれも導電性を有する金属板から形成されており、その幅、厚み等は、主幹ブレーカの最大定格電流に合わせた最大電流容量を有するように設定されている。
次に、センサSmnと、センサユニットAmnと、計測制御ユニットKaと、表示ユニットKbと、伝送路6とについて説明する。ここで、センサSmnと、センサユニットAmnと、伝送路6とは、プリント基板7上に形成されて一体化されており、まずプリント基板7について説明する。
プリント基板7は、複数の絶縁板を積層してなる多層構造のもの(すなわち多層基板)であって、図4に示すように、プリント基板7を表裏に貫通する分岐路12b用の挿通孔7aを複数備えている。また、プリント基板7には、プリント基板7を表裏に貫通するスルーホール7bが、各挿通孔7aの周辺部に挿通孔7aを囲繞するように複数形成されている。さらに、プリント基板7には、各挿通孔7aの周辺部に表面から中層(表面と裏面との間の層)まで貫通するスルーホール7cが複数形成されている。そして、このプリント基板7の表面には、センサSmn及びセンサユニットAmnが実装されるとともに、伝送路6が形成されている。尚、センサユニットAmnは、ディスクリート半導体等の必要な電子部品を個々にプリント基板に実装することで構成してもよいし、必要な電子部品をIC化(集積化)したものであってもよい。また尚、プリント基板7としては、上記のような多層基板に限らず、両面基板を用いてもよい。
センサSmnは、各分岐ブレーカBmnに対応する分岐路12bの電流値、つまりは分岐ブレーカBmnに流れる電流値を検出するための電流センサである。このようなセンサSmnは、いずれも同様の構成を有するものであるから、センサS11についてのみ詳細に説明する。
このセンサS11は、図4に示すように、上記のプリント基板7に形成されたコイル線路20からなるロゴスキコイルを有する電流センサであり、電流の微分形を検出出力として出力するものである。コイル線路20は、プリント基板7の挿通孔7aの周辺部のスルーホール7bを介してプリント基板7の表面に形成されたパターン21a(図4に実線で示す)及びプリント基板7の裏面に形成されたパターン21b(図4に点線で示す)を接続してなるコイル部21を有している。さらに、コイル部21の末端は、スルーホール7cを介して戻し線路22(図4に一点破線で示す)の一端側と接続されており、この戻し線路22は、他端側がコイル部21の末端側からコイル部21内を通ってコイル部21の始端側へ戻るようにプリント基板7の中層に形成されている。つまり、このセンサS11では、コイル部21の始端側と、戻し配線22の他端側とが、それぞれ入力端子として用いられる。
次にセンサユニットAmnは、センサSmnの検出出力に基づいて検出データを生成するものであって、センサSmnより取得した検出出力に基づいて電流値の実効値からなる検出データを生成し、動作開始用のトリガ信号を受信すると検出データを伝送用信号に変調して計測制御ユニットKaへ送信する。さらに、検出データの送信後には、次のセンサユニットAmnへトリガ信号を出力する。
計測制御ユニットKaは、センサユニットAmnが出力する伝送用信号を復調して検出データを取り出し、受信した検出データを順次演算部2bへ出力する機能と、センサユニットから検出データを収集するためのトリガ信号を始端のセンサユニットA11へ出力する機能と、検出データに応じた表示用データを生成して表示ユニットKbへ出力する機能とを備える。
表示ユニットKbは、例えば各分岐ブレーカBmnに対応した複数のLEDを具備し、計測制御ユニットKaから出力される表示用データに基づいて、分岐ブレーカBmnの番号と、その分岐ブレーカBmnに対応する電流値との表示をLEDの消灯、点滅、点灯、あるいは色の変化等で行うようにされており、LEDを統合管理盤1外に露出させた状態で統合管理盤1内に設けている。
伝送路6は、図3に示すように、計測制御ユニットKaにセンサユニットAmnを、トリガ用伝送線60とデータ用伝送線61とグラウンド線62との3線を用いて接続するものである。ここで、トリガ用伝送線60は、計測制御ユニットKaが出力するトリガ信号を始端のセンサユニットA11に1対1で接続する接続線60aと、センサユニットから順次送信されるトリガ信号を末端側(次段)のセンサユニットに1対1で接続する送り用接続線60b〜60pとからなり、計測制御ユニットKaに、センサユニットAmnを鎖状に接続するものである。
また、データ用伝送線61は、計測制御ユニットKaに各センサユニットAmnが出力する検出データを接続するものであり、グラウンド線62は、計測制御ユニットKa及び各センサユニットAmn等においてトリガ用伝送線60及びデータ用伝送線61の電圧基準として用いられるものである。尚、グラウンド線62については図面の簡略化のためにセンサユニットAmnとの接続部分の図示は省略している。
このように、センサSmnとしてプリント基板7に形成したコイル線路20を用いれば、主幹ブレーカBsや、分岐ブレーカBmn、主幹電路11、分岐電路12a,12b等によって利用できるスペースが狭くなっている統合管理盤1の筐体内でも、センサSmnを効率的に配置できるという効果を奏する。また、センサSmnが統合管理盤1の施工時に邪魔にならず、統合管理盤1の施工性を損なうことがないという効果を奏する。さらに、このようなセンサSmnは、空芯のものであるから、鉄芯(磁気コア)がないため小型化、及び軽量化を図れるという効果を奏し、しかも鉄芯による飽和がないという利点があり、これによりダイナミックレンジが広く、大電流を検出できる電流センサを得ることが可能になるという効果を奏する。
また、図5はセンサSmnの別の構造を示しており、プリント基板7に形成されたトロイダルコイル31を備える。トロイダルコイル31は、巻き進み方向の巻き進みコイル32(以下、進みコイルという)と、巻き戻し方向の巻き戻しコイル33(以下、戻しコイルという)とを有し、それらが同じプリント基板7上に二重形成され、直列に連続接続されている。これらの進みコイル32、戻しコイル33は、プリント基板7の表裏両面に挿通孔7aから放射状に形成された放射状ライン34と、この複数の放射状ライン34間を接続する外周上に等ピッチ間隔で表裏面に設けられた接続部35と、表裏の放射状ライン34と接続部35とを電気的に連続接続するスルーホール36とにより形成される。これらの放射状ライン34および接続部35は、図5において、プリント基板7の表面側において濃い実線で示され、裏面側において白抜きの実線で示されている。
接続部35は、表裏両面において、隣接する放射状ラインを避けるように引き回し形成される。また、接続部35は、進みコイル32、戻しコイル33において、接続部35の表面側コイルと裏面側コイルをスルーホール36aによる繋ぎ部で接続するとともに、この繋ぎ部は、繋ぎ部を挟んで両コイルの表面側と裏面側とが略等分の長さになるように配設されている。
スルーホール36は、挿通孔7aの中心7dを略中心とする挿通孔7aに遠い側及び近い側の円周上にスルーホール36a,36bを等間隔に同数配設されるとともに、戻しコイル33における表裏の放射状ライン34及び接続部35(35b)の各端部である境界部分には、表裏の放射状ライン34および接続部35(35b)間を接続するスルーホール36c,36dが設けられている。この36c,36dは、スルーホール36a,36bを結ぶ直線に対して対称に配設されている。また、最外周上に存在するスルーホール36a(半径R1の円周上とする)と接続部35を接続する円周上のスルーホール36c,36d(半径R2の円周上とする)は、外部磁界に対して影響を抑えるため、半径R1,R2の差はできるだけ小さいことが望ましく、この半径R1とR2の差は、プリント基板の製造上の制約(ライン幅、スルーランド径)から、具体的には1mm以下としている。
放射状ライン34は、挿通孔7aの中心7dを略中心として放射状に一定ピッチでプリント基板7上に配列されている。放射状ライン34および接続部35を構成する導体部は、プリント基板7に銅箔で形成され、この銅箔は、例えばガラス入りエポキシ樹脂からなる両面プリント基板をエッチング加工することにより形成することができる。
接続部35は、放射状ライン34の外周側の端部(ここでは、放射状ライン34および接続部35との境界部分となり、例えば、戻しコイル33ではスルーホール36cまたは36dを指し、進みコイル32においては、戻しコイル33のスルーホール36cまたは36dに対応する進みコイル32の放射状ライン34上のラインとなる)から円周方向に延設され、複数の放射状ライン34間を電気的に接続する。そして、スルーホール36(36a〜36d)を介して、プリント基板7の表裏両面に形成された複数の放射状ライン34の端部および接続部35と、反対側の面にある放射状ライン34の端部および接続部35とが電気的に直列に接続されることにより、プリント基板7を導体部で巻回するコイルが形成される。
進みコイル32は、表側および裏側における放射状ライン34および進みコイル32の接続部35aを、接続部35aの中間位置に設けられたスルーホール36aを繋ぎ部として、スルーホール36aで電気的に接続することにより一巻きのコイルを形成する。同様に、戻しコイル33は、表側および裏側における放射状ライン34および戻しコイル33の接続部35bを互いにスルーホール36(36a,36c,36d)で電気的に接続することにより一巻きのコイルを形成する。そして、この進みコイル32および戻しコイル33の一巻きのコイルのピッチは、等しく形成されている。また、接続部35は、隣接する放射状ライン34を避けるように引き回して形成され、両コイル32,33の接続部35と放射状ライン34によるコイルパターンは、プリント基板7の表裏で同一形状として形成されている。以上の構成により、トロイダルコイル31のコイルを形成する導体部(導体膜)は、プリント基板7の挿通孔7aの中心7dの中心軸に関してほぼ対称に、かつ均一に形成される。また、このセンサSmnを用いた電流測定では、挿通孔7aに電流が流れる被測定導体が通され、この電流による磁界の磁束が両コイル32,33の断面領域を通ることにより発生する誘導電流を検出する。
図6は、統合管理盤1内における主幹ブレーカBs、分岐ブレーカBmn、分岐電流検出部CTmn等の配置を示す一部分解斜視図であり、主幹ブレーカBsの横に電流センサブロックSBが配置され、電流センサブロックSBは、上記センサSmn、センサユニットAmn、伝送路6を形成したプリント基板7を、長尺状のブロック本体SB1の短手方向の両側に対向して取り付けて構成される。そして、複数の分岐ブレーカBmnが、電流センサブロックSBの両側に長手方向に沿って並設されており、各分岐ブレーカBmnは、その分岐路用端子部が各センサSmnに対向するように配置されて、分岐ブレーカBmnとセンサSmnとの間の配線作業が容易に行えるようにしている。また、電流センサブロックSBの上方には、スペーサ40を介して設けた矩形枠上のブラケット41に表示ユニットKbを取り付けており、表示ユニットKbの各LEDが統合管理盤1外に露出して、各分岐電流の概略値を表示している。
図1に示す統合装置TMは、LANケーブルを介して、盤内の制御部2cや電気機器コントローラC1、盤外のパソコンPC、表示制御装置CVが接続されるとともに、インターネットを通じてセンターサーバSVや携帯電話機MP、又は他のネット端末に接続しており、パケット処理機能、経路切換機能、ネットワークセキュリティ機能、UPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)のコントロールポイントの機能等を有して、ネットワークにおけるデータ授受をコントロールしている。
電気機器コントローラC1は、統合装置TMと日本電機工業会(JEMA)の統一規格に適合した電気機器Xmnとのインタフェース機能を有し、統合装置TMを介してネット端末から制御要求のメッセージを受け取ったときに制御ケーブルLjを介して各電気機器Xmnを個別に制御して運転(照明器具の場合は点灯)と停止(照明器具の場合は消灯)を切り換え、統合装置TMを介してネット端末から監視要求のメッセージを受け取ったときに制御ケーブルLjを介して各電気機器Xmnの動作状態(運転<点灯>又は停止<消灯>)を個別に取得するとともに、制御要求や監視要求に対する応答(各電気機器Xmnの動作状態)のメッセージを要求メッセージの送信元であるネット端末に向けて統合装置TMを介して送信させる機能(制御監視機能)を有する。
また電気機器コントローラC1は、自己の配下にある電気機器Xmnの機器名称や設置場所情報等を予め格納しており、電気機器Xmnの名称並びに動作状態を文字や記号で表示するためのウェブコンテンツを作成し、ネット端末からの要求に応じて当該ウェブコンテンツをネット端末に提供(配信)する機能(ウェブサーバ機能)も有している。
上記のように構成された電力監視システムでは、住戸内のパソコンPCや表示制御装置CV、又はインターネットに接続された携帯端末PT等のネット端末からエネルギマネジメント装置2に電力モニタ要求のメッセージを送信し、エネルギマネジメント装置2の制御部2cが統合装置TMを介して電力モニタ要求を受信すると、制御部2cで生成した電力モニタ用画像データを、統合装置TMを介して、電力モニタ要求を送信してきたネット端末に向けて送信する。
画像データを受信したパソコンPC、表示制御装置CV、携帯端末PT等のネット端末では、当該画像データが各ネット端末のモニタ画面に表示され、主幹電力量及び分岐ブレーカBmn毎の分岐電力量をモニタできる。図7は、ネット端末で表示された分岐電力モニタ用画像を示しており、分岐ブレーカBmn毎の分岐電力量を棒グラフG1で表している。尚、電力量のモニタ画面は、電力量のグラフ表示以外に、日時表示や、メニュー画面に遷移するメニューボタン、前ページや後ページに遷移する前ページボタン及び後ページボタン、過去の電力量のデータを表示する履歴ボタン等が設けられている。
このように、分岐ブレーカBmn毎に供給している電力量をユーザがネット端末を用いて随時監視できるので、無駄な電力消費をしている分岐電力系統を特定することができ、ユーザは、特定された分岐電力系統に接続している電気機器Xmnに対して、停止、消灯等の具体的な操作を行うことで、容易に省エネルギー化を図ることができる。
一方、エネルギマネジメント装置2の制御部2cは、上述のように1時間毎の主幹電気使用量及び各分岐電気使用量の情報をセンターサーバSVへ統合装置TMを介して送信すており、センターサーバSVは各住戸から送られてくる情報を取得し、例えば予め設定している地域毎に住戸の情報を分類するとともに、分岐電気使用量の情報に付加されて送られてくる当該分岐電気使用量に対応した電気機器の名称や設置場所の名称毎に更に各分岐電気使用量を分類する。またセンターサーバSVは各分岐電気使用量毎に平均値、最大値、最小値等の統計処理も同時に行う。尚センターサーバSVでの各住戸の地域分類は都道府県や市町村名等により行い、これらの地域情報は、例えばネット端末からセンターサーバSVにユーザ自身で登録するようになっている。勿論センターサーバSVを管理するサービス会社がユーザと契約する際にサービス会社側で登録するようにしても良い。
さて、センターサーバSVでは、分類した結果に基づいてウェブサーバ機能によりモニタ用画像データを作成し、この作成したモニタ用画像データをモニタ端末であるネット端末からの情報要求に応じて配信するようになっている。
この場合ネット端末では、センターサーバSCが構築するウェブサイトのURLに対してアクセスしてログインし、ログインにより表示される情報選択ページからユーザが自宅の地域と、知りたい電気使用量が住戸全体であれば主幹電気使用量を、また分岐電気使用量が知りたい場合には対象となる電気機器名称や場所をモニタ画面から選択すると、この選択に応じたモニタ用画像データからなるウェブコンテンツがセンターサーバSVから配信され、他の住戸の電気使用量の状況を知ることができることになる。
図8は、地域が「ΔΔ県」で、電気機器Xmnの名称が「エアコン」で設置場所が「子ども部屋」の場合の分岐電気使用量の平均的な時間的な遷移を折れ線グラフで、また当該ユーザ宅の当該電気使用量の遷移を棒グラフで表示しているモニタ用画像を示している。尚「戻る」ボタンBT1を操作すると、上述の情報選択ページに戻り、別の電気使用量情報の選択が可能となる。
而してユーザは同じ地域にある他の住戸の電気使用量の状況をネット端末でモニタして自宅の電気使用量と比較することができ、これにより気温や降雨などの天候や生活様式、更には地域産業等の地域性(都道府県、市町村)が共通の他の住戸の電気使用量に比べて自宅の電気使用量が他の住戸に比べて突出しているような傾向が把握でき、例えば電気の使い過ぎであると判断された場合にも他の住戸の電気使用量との比較から省エネルギのための行動を起こす際の指標が容易に得られ、また意識向上が図れることになる。更に分岐電気使用量を電気機器Xmnの名称や設置場所の名称で表示するため、どの電気機器Xmnの使用を抑制したら省エネルギにつながるかなどの判断が容易となる。また他の住戸の電気機器Xmnの電気使用量と自宅の電気機器Xmnの電気使用量とを比較することで、自宅の電気機器Xmn効率等も把握することが可能となり、例えばエアコンの場合に温度設定の変更や、機種変更の検討などが可能となる。
尚地域で分類するだけでなく、世帯人数や年齢構成のような家族構成で分類して同一家族構成の他の住戸の電気使用量と比較できるようにしても良い。
この場合、自宅の電気使用量と他の住戸の電気使用量との比較を世帯数や年齢構成等の家族構成を考慮して行えることになる。この家族構成の分類は地域の分類と併用しても併用しなくても良い。
また住戸の建物構造、つまり集合住宅、戸建て、断熱構造等を分類し、同一建物構造の他の住戸の電気使用量と比較できるようにしても良い。
一実施形態の電力監視システムの各構成を示すブロック図である。 同上の構成を示すシステム図である。 同上の統合管理盤内における一部回路を示す構成図である。 同上のセンサを示す平面図である。 同上の別のセンサを示す平面図である。 同上の統合管理盤内を示す一部分解斜視図である。 同上の分岐ブレーカ毎の分岐電力モニタ用画像を示す平面図である。 同上のセンターサーバからの電力モニタ用画像のネット端末での表示例図である。
符号の説明
1 統合管理盤
2 エネルギマネジメント装置
Bs 主幹ブレーカ
Bm 分岐ブレーカ
CTV 主幹電流・電圧検出部
CTmn 分岐電流検出部
2a 電力演算部
2b 演算部
2c 制御部
TM 統合装置
C1 電気機器コントローラ
PC パソコン
CV 表示制御装置
PT 携帯端末
Xmn 電気機器
SV センターサーバ

Claims (6)

  1. 広域ネットワーク上に設けられたセンターサーバと、各住戸に設けられ、前記センターサーバに前記広域ネットワークを介して接続されるエネルギマネジメント装置と、各住戸に対応するモニタ端末とを備え、
    前記エネルギマネジメント装置は、主幹電力路から分岐ブレーカを介して分岐された各分岐電力路毎の電気使用量を計測する計測手段、各分岐電力路毎の電気使用量の計測結果を各分岐電力路に接続されている電気機器の電気使用量情報として前記センターサーバに送出する情報送出手段を備え、
    前記センターサーバは、各住戸のエネルギマネジメント装置から各住戸での各電気機器の電気使用量情報を収集するとともに前記広域ネットワークを通じ収集した各住戸の各電気機器の電気使用量情報を前記モニタ端末に配信する情報集配手段を備え、
    前記モニタ端末は前記センターサーバから配信される各電気機器の電気使用量情報を表示する表示手段を備えていることを特徴とする電力監視システム。
  2. 各住戸を予め地域別にグループ化し、前記センターサーバは前記モニタ端末に配信する電気使用量情報を、当該モニタ端末のユーザの住戸が属する地域の住戸での主幹ブレーカを挿入した主幹電力路の電気使用量情報又は各分岐電力路毎の電気機器の電気使用量情報とすることを特徴とする請求項1記載の電力監視システム。
  3. 前記センターサーバは、各住戸の家族構成の情報を有し、前記モニタ端末に配信する電気使用量情報を、当該モニタ端末のユーザの家族構成と同一家族構成の住戸での主幹ブレーカを挿入した主幹電力路の電気使用量情報又は各分岐電力路毎の電気機器の電気使用量情報とすることを特徴とする請求項1又は2記載の電力監視システム。
  4. 前記センターサーバは、各住戸の建物構造の情報をセンターサーバが有し、前記モニタ端末に配信する電気使用量情報を、当該モニタ端末のユーザの住戸の建物構造と同一建物構造の住戸での主幹ブレーカを挿入した主幹電力路の電気使用量情報又は各分岐電力路毎の電気機器の電気使用量情報とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れかの1項記載の電力監視システム。
  5. 前記分岐電力路に対応する計測手段は、当該分岐電力路に対応した分岐ブレーカに備えられているものであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの1項に記載の電力監視システム。
  6. 前記エネルギマネジメント装置は、各分岐電力路の識別情報として当該分岐電力路に接続される電気機器の名称又は設置場所の名称又は両方の名称を、入力する手段を備え、各分岐電力路毎の電気使用量情報に該識別情報を付加して前記センターサーバへ送出することを特徴とする請求項1乃至5の何れかの1項に記載の電力監視システム。
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